JPS5926295Y2 - 時計の文字板固定構造

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【考案の詳細な説明】本考案は、時計の文字板固定構造に関するものである。

最近のアナログ式時計は、ゼンマイ式がら水晶時計にか
わり、かつアナログ水晶時計を構成するＥＬ素子の小型
、薄型化が進み時計の小型化、薄型化がなされてきた。

そのため機械落後を小さくして、コンプリートにした場
合、裏蓋の斜面を大きく取り見かけ上の厚みを薄く見せ
るようなモチ゛ルがとられてきている。

又、２針及び３針のみの場合カレンダー等の付加機構が
ないため、３時〜９時及び１２時〜６時方向のカットを
大きくして、角型等の変形モデルにしてもコンプリート
として小さいモチ゛ルがとれるようになってきている。

カレンダー等の付加機構が搭載された場合においても機
械落後は小さくされているが、カレンダー表示車を小さ
くすると見づらくなるため、前記カレンダー表示車の径
は大きくしておく必要がある。

そのため従来は、第１図に示すように２針及び３針のみ
の時計においては、１０文字板止ピンを用い、カレンダ
ー表示車３を搭載する場合は２の文字板止ピンを別に設
けて、それぞれの文字板を固定していた。

この為、地板の加工時に文字抜足穴１ｂ。２ｂと、文字
板止ピン穴１ａ、２ａを加工する為それぞれのパンチと
ダイか必要である。

また文字板止ピンにおいても、２針及び３針のみの場合
とカレンダーが搭載された場合のそれぞれに必要であり
、組立上の煩しさがあった。

本考案は地板に２対の文字抜足穴を設けておき、ムーブ
形状に合わせて、地板をカットしても一つの文字板止ピ
ンで径小サイズと径大サイズの文字板足を固定し、上記
文字板足固定構造の欠点を解消せしめることを目的とす
るものである。

次に本考案の実施例について説明する。

第２図は本考案の平面図を示すものである。

１０は２針及び３針のみの地板であり、１０ｅは前記地
板の直線部、１０Ｃは機械落後、１０ｄは機械外径を
示している。

１３は文字板止ピンであり地板１０に設けられている穴
１０ａに係合している。

１２は文字板足であり、地板１０に設けられている穴１
０ｂに係合し、前記文字板止ピン１３により側面がら
押圧されて固定されている。

次にカレンダーが搭載された場合について説明する。

第２図の２点鎖線で示している２０は地板であり、２４
はカレンダー表示車の外径である。

２０ｂは地板の外径であす、２２は文字板足で前述の
文字抜足穴１０ｂから地板外径に略１２０度回転した位
置に設けられている穴２０ａに係合し、前述した文字
板止ピン１３により側面より押圧されながら固定されて
いる。

機械落後は、前述の１０Ｃと兼用であり、カレンダー
を搭載する地板２０には直線部１０ｅはなく２点鎖線で
示した形状１０Ｃが続いた形状になっている。

次に断面図について説明する。

第３図は第２図のＡ−Ａ’断面図であす１０は地板、１
０ｂは文字板１４に植立されている文字抜足１２と係合
している穴である。

１３は地板の穴１０ａと係合し、前記文字抜足１２を
側面より押圧して固定している文字板止ピンである。

次に第２図のＢ−Ｂ’断面で示しているカレンダーを搭
載した場合の文字板固定構造について説明する。

２４はカレンダー表示車であり、２６は文字板受リング
である。

２５は文字板であり前記文字板２５には文字抜足２２が
植立され前述と同様に文字板止ピン１３で文字板２５を
固定している。

以上の如く本考案によれば、径小モチ゛ルの場合及び径
大モデルの場合でも１つの文字板止ピンで文字板を固定
することができるので、地板加工時の穴径寸度の検査工
程が削減でき、また文字板止ピンの打込み工程の削減が
可能となる。

文字板止ピンも径小サイズの場合及び径大サイズの場合
でも１組ですむので部品点数の削減が可能となる。

以上の如く本考案における効果は極めて大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の文字板固定の例を示す平面図、第２図
は本考案の平面図を第３図は第２図のＡ−Ａ’断面を、
第４図は第２図のＢ−Ｂ’断面を示しているものである
。１０・・・・・・地板、１２・・・・・・文字抜足、１
３・・・・・・文字板止ピン、２０・・・・・・地板、
２２・・・・・・文字板止ピン。

【実用新案登録請求の範囲】