JP2018146504A - 文字板および時計 - Google Patents

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和幸 田邉
Kazuyuki Tanabe
和幸 田邉
田中 慎一
Shinichi Tanaka
慎一 田中
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Abstract

【課題】レンチキュラーレンズによって変化のあるデザイン性が得られると共に、装飾性および加飾性に優れた文字板およびそれを備えた時計を提供する。【解決手段】下面に装飾層24が設けられたレンチキュラーレンズ22と、このレンチキュラーレンズ22の上面側を覆う透明なカバー部材23と、この透明なカバー部材23をレンチキュラーレンズ22の上側に支持するベース部材21の支持部21bと、を備えている。従って、レンチキュラーレンズ22によって装飾層24に描かれた絵を立体的または動いているように見せることができるので、変化のあるデザイン性を得ることができると共に、レンチキュラーレンズ22に発生するモアレを防ぐことができるので、装飾性および加飾性を高めることができる。【選択図】図6

Description

この発明は、腕時計などの時計に用いられる文字板およびそれを備えた時計に関する。
例えば、時計の文字板においては、特許文献1に記載されているように、上面に背景画が描かれたベース部材と、このベース部材上に配置されたレンチキュラーレンズと、を備え、このレンチキュラーレンズによってベース部材の背景画が見る角度に応じて変化するように構成されたものが知られている。
実用新案登録第3123791号公報
このような時計の文字板では、レンチキュラーレンズが多数の線状レンズを配列させた構造であるから、レンチキュラーレンズを時計ケース内に組み込む際に、レンチキュラーレンズの外周部がその厚み方向に押え付けられると、背景画が見る領域の境界部にモアレという粗い縞模様が発生し、装飾性および加飾性が低下するという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、レンチキュラーレンズによって変化のあるデザイン性が得られると共に、装飾性および加飾性に優れた文字板およびそれを備えた時計を提供することである。
この発明は、下面に装飾層が設けられたレンチキュラーレンズと、前記レンチキュラーレンズの上面側を覆う透明なカバー部材と、前記透明なカバー部材を前記レンチキュラーレンズの上側に支持する支持部と、を備えていることを特徴とする文字板である。
この発明によれば、レンチキュラーレンズによって変化のあるデザイン性を得ることができると共に、レンチキュラーレンズに発生するモアレを防ぐことができるので、装飾性および加飾性を高めることができる。
この発明を適用した腕時計の第1実施形態を示した拡大正面図である。 図1に示された腕時計のA−A矢視における拡大断面図である。 図2に示された腕時計の時計モジュールを示した拡大正面図である。 図3に示された時計モジュールの文字板を示した拡大正面図である。 図4に示された文字板を分解して示した拡大斜視図である。 図2に示された文字板の要部を更に拡大して示した断面図である。 図6に示された文字板の第1変形例を示した要部の拡大断面図である。 図6に示された文字板の第2、第3の変形例を示し、(a)は文字板の第2変形例を示した要部の拡大断面図、(b)は文字板の第3変形例を示した要部の拡大断面図である。 この発明を適用した腕時計における文字板の第2実施形態を示した要部の拡大断面図である。
(第1実施形態)
以下、図1〜図6を参照して、この発明を腕時計に適用した第1実施形態について説明する。
この腕時計は、図1および図2に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1は、本体ケース2と化粧部材3と外装ケース4とで構成されている。
本体ケース2は、図2に示すように、硬質の合成樹脂によって形成され、その内部に補強部材2aが埋め込まれている。化粧部材3は、金属によってリング状に形成され、本体ケース2の上端部に配置されている。外装ケース4は、ウレタン樹脂などの軟質の合成樹脂で形成され、化粧部材3を本体ケース2の上端部に押え付けた状態で、本体ケース2の外周部にこれらを覆ってビス4aによって取り付けられている。
この腕時計ケース1の上部開口部、つまり本体ケース2の上部開口部には、図2に示すように、時計ガラス5がガラスパッキン5aを介して取り付けられている。また、この腕時計ケース1の下部、つまり本体ケース2の下部には、裏蓋6が防水リング6aを介して取り付けられている。この腕時計ケース1の内部、つまり本体ケース2の内部には、後述する時計モジュール7が設けられている。
また、この腕時計ケース1の外周部における12時側と6時側とには、図1に示すように、時計バンド(図示せず)が取り付けられるバンド取付部8がそれぞれ設けられている。また、この腕時計ケース1の外周部における2時側、4時側、8時側、および10時側には、押釦スイッチ9がそれぞれ設けられている。
ところで、時計モジュール7は、図2に示すように、ハウジング10を備えている。このハウジング10には、時計ムーブメント11、表示部12、および回路基板13などの時計に必要な各種の部品が搭載されている。また、このハウジング10の上面には、文字板14が設けられている。この文字板14の上面における外周部には、見切り部材15が設けられている。
時計ムーブメント11は、図1〜図3に示すように、通常の時刻を指示表示する主表示部16と、ワールドタイムを指示表示する副表示部17と、を備えている。主表示部16は、指針軸16aが文字板14の中心部に設けられた貫通孔18を通して文字板14の上方に突出し、この突出した指針軸16aの上端部に時針、分針などの指針16bが取り付けられている。
これにより、主表示部16は、図1〜図3に示すように、指針軸16aが輪列機構(図示せず)によって連動して回転することにより、この指針軸16aの回転に伴って指針16bが文字板14の上方を運針して、時刻を指示表示するように構成されている。ワールドタイムの副表示部17は、世界の各都市のいずれかの都市時間を指示表示するものであり、文字板14の中心部と文字板14の6時側の外周部との間に対応する箇所に設けられている。
すなわち、この副表示部17は、図1〜図3に示すように、文字板14に設けられた円形状の孔である副表示領域19の中心部に副針軸17aが設けられ、この副針軸17aの上端部に時針、分針などの副針17bが取り付けられている。これにより、副表示部17は、副針軸17aが輪列機構(図示せず)によって連動して回転し、この副針軸17aの回転に伴って副針17bが円形状の副表示領域19内で運針して、選択された都市の時間を指示表示するように構成されている。
一方、時計モジュール7の表示部12は、図1〜図3に示すように、液晶表示パネルやEL(エレクトロルミネッセンス)表示パネルなどの平面型の表示パネルを備え、文字板14の中心部と文字板14の3時側の外周との間に対応する箇所に位置した状態で、ハウジング10の上面に配置され、日付や曜日などの情報を電気光学的に表示するように構成されている。
すなわち、この表示部12は、図1〜図3に示すように、その表示領域が文字板14に設けられた円形孔である表示窓部20に対応した状態で、文字板14の下側に配置されている。これにより、表示部12は、表示された日付や曜日などの情報が文字板14の円形孔である表示窓部20を通して上方から見えるように構成されている。
また、時計モジュール7の回路基板13は、図2に示すように、時計ムーブメント11および表示部12を電気的に駆動する回路部(図示せず)が搭載され、時計ムーブメント11の下側に位置した状態でハウジング10の下面に配置されている。この回路基板13は、時計ムーブメント11および表示部12が電気的に接続され、押釦スイッチ9の操作に応じて時計ムーブメント11および表示部12を駆動するように構成されている。
ところで、文字板14は、図4〜図6に示すように、ベース部材21、レンチキュラーレンズ22、およびカバー部材23を備えている。ベース部材21は、ABS樹脂やポリカーボネート(PC)などの合成樹脂によってほぼ円板状に形成されている。このベース部材21には、レンチキュラーレンズ22を収容する収納凹部21aが上方に開放されて設けられている。また、このベース部材21には、収納凹部21aの外周にカバー部材23を支持する支持部21bがリング状に設けられている。
レンチキュラーレンズ22は、図4〜図6に示すように、上面に多数の線状レンズ22aを平行に配列させた透明なフィルムであり、その外径がベース部材21の収納凹部21aの内径とほぼ同じ大きさのほぼ円形状に形成されている。この場合、レンチキュラーレンズ22の線状レンズ22aは、その上面が円弧状に形成され、文字板14の3時と9時とを結ぶ直線に対して平行に配列されている。
また、このレンチキュラーレンズ22は、図4〜図6に示すように、その下面に装飾層24が設けられている。この装飾層24は、線状に細断された2つ以上の絵を組み合わせるように描かれた背景画が印刷などによってレンチキュラーレンズ22の下面に設けられている。これにより、装飾層24は、その背景画がレンチキュラーレンズ22を通して上方から立体的に見えるように構成されている。
すなわち、このレンチキュラーレンズ22は、図4〜図6に示すように、12時方向と6時方向とに傾けることにより、装飾層24に描かれた背景画がレンチキュラーレンズ22の傾き、つまりレンチキュラーレンズ22を見る角度に応じて変化することにより、背景画が動いているように見える構成になっている。
また、カバー部材23は、図4〜図6に示すように、ポリカーボネート(PC)などの透明な合成樹脂によってほぼ円板状に形成されている。このカバー部材23は、その外径がベース部材21の外径とほぼ同じ大きさに形成されている。これにより、カバー部材23は、その下面がレンチキュラーレンズ22に接触することなく、カバー部材23の外周部がベース部材21の外周に位置する支持部21b上に配置されるように構成されている。
この場合、ベース部材21の収納凹部21aは、図6に示すように、その深さがレンチキュラーレンズ22の全体の厚み、つまりレンチキュラーレンズ22とその下面の装飾層24との厚みよりも大きく形成されている。これにより、レンチキュラーレンズ22とカバー部材23とは、カバー部材23の外周部がベース部材21の支持部21b上に配置された際に、この支持部21bによってレンチキュラーレンズ22とカバー部材23との間に隙間Sが設けられている。
このため、レンチキュラーレンズ22は、図6に示すように、カバー部材23との間に設けられた隙間Sによって、レンチキュラーレンズ22とカバー部材23とが相互に接触することがないので、カバー部材23がレンチキュラーレンズ22に接触することによって、レンチキュラーレンズ22に発生するモアレという粗い縞模様を防ぐように構成されている。
また、このカバー部材23は、図4および図5に示すように、その上面に時字などの機能を表示する機能表示部である印刷部23aが設けられている。すなわち、レンチキュラーレンズ22は、多数の線状レンズ22aが配列されていることによって、上面が凹凸形状に形成されているため、レンチキュラーレンズ22の上面に印刷を施すことが難しい。しかし、カバー部材23は、その上面および下面が平坦面に形成されているので、カバー部材23の上面または下面に印刷部23aが印刷によって容易に設けることができる。
また、ベース部材21とレンチキュラーレンズ22とカバー部材23とには、図4および図5に示すように、時計ムーブメント11の主表示部16の指針軸16aが挿入する貫通孔18と、時計ムーブメント11の副表示部17の副表示領域19と、表示部12が対応する表示窓部20とが、それぞれ同一軸上に対応して設けられている。
すなわち、指針軸16aの貫通孔18は、図5に示すように、ベース部材21の中心部に設けられた小円形孔18aと、レンチキュラーレンズ22の中心部に設けられた小円形孔18bと、カバー部材23の中心部に設けられた小円形孔18cとが、同じ大きさで、同一軸上に対応して設けられている。
副表示部17の副表示領域19は、図5に示すように、ベース部材21の中心部とベース部材21の6時側の外周部との間に設けられた円形孔19aと、レンチキュラーレンズ22の中心部とレンチキュラーレンズ22の6時側の外周部との間に設けられた円形孔19bと、カバー部材23の中心部とカバー部材23の6時側の外周部との間に設けられた円形孔19cとが、同じ大きさで、同一軸上に対応して設けられた開口部である。
表示部12の表示窓部20は、図5に示すように、ベース部材21の中心部とベース部材21の3時側の外周部との間に設けられた円形孔20aと、レンチキュラーレンズ22の中心部とレンチキュラーレンズ22の3時側の外周部との間に設けられた円形孔20bと、カバー部材23の中心部とカバー部材23の3時側の外周部との間に設けられた円形孔20cとが、同じ大きさで、同一軸上に対応して設けられた開口部である。
また、この文字板14は、図3〜図5に示すように、ベース部材21とレンチキュラーレンズ22とカバー部材23とが位置決め部27によって相互に位置決めされている。この位置決め部27は、図5に示すように、ベース部材21の収納凹部21a内における内周面側に位置して設けられた位置決めピン27aと、レンチキュラーレンズ22の外周部に設けられた切欠き部27bと、カバー部材23の外周部に設けられた位置決め孔27cと、を備えている。
この場合、ベース部材21の位置決めピン27aは、図5に示すように、ベース部材21の収納凹部21a内における内周面の近傍で、かつ3時側と9時側との両方に位置して設けられている。レンチキュラーレンズ22の切欠き部27bは、レンチキュラーレンズ22の外周部で、かつ3時側と9時側との両方に位置した状態で、ベース部材21の位置決めピン27aに対応して設けられている。
カバー部材23の位置決め孔27cは、図5に示すように、ベース部材21の収納凹部21aの内周面に対応するカバー部材23の外周部で、かつ3時側と9時側との両方に位置した状態で、ベース部材21の位置決めピン27aとレンチキュラーレンズ22の切欠き部27bとに対応して設けられている。この場合、ベース部材21の位置決めピン27aは、その上下方向の長さ(高さ)がベース部材21の収納凹部21aの底部からカバー部材23の上面までの長さとほぼ同じ長さで形成されている。
これにより、文字板14は、図5に示すように、ベース部材21の収納凹部21a内にレンチキュラーレンズ22を配置する際に、ベース部材21の位置決めピン27aがレンチキュラーレンズ22の切欠き部27bに挿入して上方に突出することにより、ベース部材21の収納凹部21a内にレンチキュラーレンズ22が位置決めされるよう構成されている。
また、この文字板14は、図5に示すように、ベース部材21の収納凹部21a内にレンチキュラーレンズ22が位置決めされた状態で、ベース部材21の外周に位置する支持部21b上にカバー部材23の外周部を配置する際に、ベース部材21の位置決めピン27aがカバー部材23の位置決め孔27cに挿入することにより、ベース部材21の支持部21b上にカバー部材23が位置決めされるよう構成されている。
この場合、文字板14は、図4および図5に示すように、その外周に設けられた位置規制部25によって時計モジュール7のハウジング10上に位置規制されるように構成されている。すなわち、この位置規制部25は、文字板14のベース部材21の外周部とカバー部材23の外周部とに設けられた切欠き部であり、ハウジング10の上面における外周部に設けられた位置規制突起(図示せず)が挿入することにより、ハウジング10上に文字板14を位置規制するように構成されている。
これにより、文字板14は、図1〜図6に示すように、ハウジング10上に位置規制された際に、指針軸16aの貫通孔18が腕時計ケース1の中心部に位置し、副表示部17の副表示領域19が腕時計ケース1の中心部と腕時計ケース1の6時側の外周部との間に位置し、表示部12の表示窓部20が腕時計ケース1の中心部と腕時計ケース1の3時側の外周部との間に位置し、かつレンチキュラーレンズ22の線状レンズ22aが腕時計ケース1の3時と9時とを結ぶ直線に対して平行に配列されるように構成されている。
この場合、文字板14の上面における外周部上に配置された見切り部材15は、図6に示すように、その上面が文字板14の中心部側に向けて傾斜する傾斜面15aに形成されている。この傾斜面15a上には、図1および図4に示すように、時字15bが文字板14の印刷部23aに対応して設けられている。
この見切り部材15は、図6に示すように、その傾斜面15aの下部に位置する内周縁の内径が文字板14のレンチキュラーレンズ22の外径よりも小さく形成されている。このため、見切り部材15は、その内周縁がレンチキュラーレンズ22の外周部上に重なるように、カバー部材23の外周部上に配置されている。
さらに、この見切り部材15の内周縁における下部には、図6に示すように、切欠き部26がレンチキュラーレンズ22の外周部側に向けて食込んで設けられている。これにより、レンチキュラーレンズ22は、見切り部材15の内周縁の切欠き部26に対応する外周部が見切り部材15の切欠き部26を通して外部から見えるように構成されている。
次に、この腕時計の作用について説明する。
この腕時計を組み立てる場合には、まず、文字板14を組み立てる。この場合には、ベース部材21の収納凹部21a内にレンチキュラーレンズ22を配置し、このベース部材21の外周に位置する支持部21b上にカバー部材23を配置する。
すなわち、ベース部材21の収納凹部21a内にレンチキュラーレンズ22を配置する際には、ベース部材21の位置決めピン27aをレンチキュラーレンズ22の切欠き部27bに挿入させてレンチキュラーレンズ22の上方に突出させる。これにより、ベース部材21の収納凹部21a内にレンチキュラーレンズ22が位置決めされる。
この状態で、ベース部材21の支持部21b上にカバー部材23を配置する。このときには、ベース部材21の位置決めピン27aがレンチキュラーレンズ22の上方に突出しているので、この突出した位置決めピン27aをカバー部材23の位置決め孔27cに挿入させる。これにより、ベース部材21の支持部21b上にカバー部材23が位置決めされて配置される。
このときには、レンチキュラーレンズ22とカバー部材23とが接触することがなく、レンチキュラーレンズ22とカバー部材23との間に隙間Sが設けられる。このため、ベース部材21上にカバー部材23を配置しても、カバー部材23がレンチキュラーレンズ22に接触することがないので、カバー部材23の接触によってレンチキュラーレンズ22にモアレという粗い縞模様が発生することはない。
この場合には、ベース部材21の中心部に設けられた小円形孔18aと、レンチキュラーレンズ22の中心部に設けられた小円形孔18bと、カバー部材23の中心部に設けられた小円形孔18cとが、同じ大きさで、同一軸上に対応する。このため、指針軸16aの貫通孔18が形成される。
また、この場合には、ベース部材21の中心部とベース部材21の6時側の外周部との間に設けられた円形孔19aと、レンチキュラーレンズ22の中心部とレンチキュラーレンズ22の6時側の外周部との間に設けられた円形孔19bと、カバー部材23の中心部とカバー部材23の6時側の外周部との間に設けられた円形孔19cとが、同じ大きさで、同一軸上に対応する。このため、副表示部17の副表示領域19が形成される。
同様に、ベース部材21の中心部とベース部材21の3時側の外周部との間に設けられた円形孔20aと、レンチキュラーレンズ22の中心部とレンチキュラーレンズ22の3時側の外周部との間に設けられた円形孔20bと、カバー部材23の中心部とカバー部材23の3時側の外周部との間に設けられた円形孔20cとが、同じ大きさで、同一軸上に対応する。このため、表示部12の表示窓部20が形成される。
これにより、文字板14が組み立てられる。この文字板14を時計モジュール7のハウジング10上に配置する際には、予め、ハウジング10に時計ムーブメント11、表示部12、および回路基板13を組み付けて、時計モジュール7を組み立てる。このときには、主表示部16の指針軸16aに指針16bを取り付けず、また副表示部17の副針軸17aに副針17bを取り付けない。
この状態で、時計モジュール7のハウジング10上に文字板14を配置する。このときには、文字板14の中心部に設けられた貫通孔18に時計ムーブメント11の主表示部16の指針軸16aを挿入させる。また、このときには、文字板14の中心部と文字板14の6時側の外周部との間に設けられた副表示部17の副表示領域19の中心部に時計ムーブメント11の副表示部17の副針軸17aを挿入させ、かつ文字板14の中心部と文字板14の3時側の外周部との間に設けられた表示窓部20に表示部12を対応させる。
これにより、文字板14が時計モジュール7のハウジング10上に配置される。このときには、文字板14がその外周に設けられた位置規制部25によって時計モジュール7のハウジング10上に位置規制され、主表示部16の指針軸16aが文字板14の上方に突出し、副表示部17の副針軸17aが文字板14の突出する。この状態で、主表示部16の指針軸16aに指針16bを取り付ける共に、副表示部17の副針軸17aに副針17bを取り付ける。これにより、時計モジュール7が組み立てられる。
そして、この時計モジュール7を腕時計ケース1内に組み込む。このときには、予め、腕時計ケース1を組み立てる。すなわち、本体ケース2内の上部に見切り部材15を組み込んで本体ケース2の上部開口部に時計ガラス5をガラスパッキン5aと共に組み付ける。この状態で、本体ケース2の上部に化粧部材3を配置し、この化粧部材3を外装ケース4で押え付けた状態で、外装ケース4を本体ケース2の外周部に装着させてビス4aによって取り付ける。
このようにして組み立てられた腕時計ケース1内に時計モジュール7を腕時計ケース1の下側から挿入させて組み込む。このときには、時計モジュール7の文字板14の上面の外周部を見切り部材15の下面に押し当てる。この場合には、カバー部材23の外周部がベース部材21の支持部21b上に配置されているので、レンチキュラーレンズ22がカバー部材23によって押し付けられることがない。このため、レンチキュラーレンズ22にモアレが発生することがない。この状態で、腕時計ケース1の下部に裏蓋6を防水リング6aと共に取り付ける。これにより、腕時計が組み立てられる。
このように組み立てられた腕時計では、時計モジュール7の主表示部16の指針軸16aが腕時計ケース1の中心部に位置し、副表示部17の副表示領域19が腕時計ケース1の中心部と腕時計ケース1の6時側の外周部との間に位置し、表示部12の表示窓部20が腕時計ケース1の中心部と腕時計ケース1の3時側の外周部との間に位置し、かつレンチキュラーレンズ22の線状レンズ22aが腕時計ケース1の3時と9時とを結ぶ直線に対して平行に配列される。
このため、この腕時計を腕に使用する場合には、主表示部16の指針16bが文字板14の上方を運針して文字板14のカバー部材23上の時字などの印刷部23aおよび見切り部材15の時字15bを指示することにより、現在の時刻を知ることができる。また、このときには、副表示部17の副針17bが副表示領域19内で運針することにより、選択された都市の時刻を知ることができる。同様に、表示部12に表示された日付や曜日などの情報が表示窓部20を通して日付や曜日などの情報を見ることができる。
また、この腕時計では、文字板14のレンチキュラーレンズ22によってその下面に設けられた装飾層24に描かれた2つ以上の絵が立体的に見える。この状態で、腕を12時方向と6時方向とに動かすと、装飾層24に描かれた2つ以上の絵がレンチキュラーレンズ22の傾きに応じて動いているように見える。これにより、変化のあるデザインが得られる。
このように、この腕時計の文字板14によれば、下面に装飾層24が設けられたレンチキュラーレンズ22と、このレンチキュラーレンズ22の上面側を覆う透明なカバー部材23と、この透明なカバー部材23をレンチキュラーレンズ22の上側に支持するベース部材21の支持部21bと、を備えていることにより、レンチキュラーレンズ22によって変化のあるデザイン性が得られると共に、装飾性および加飾性を高めることができる。
すなわち、この腕時計の文字板14では、レンチキュラーレンズ22によって装飾層24に描かれた絵を立体的または動いているように見せることができるので、変化のあるデザインを得ることができると共に、カバー部材23がレンチキュラーレンズ22に接触することによって、レンチキュラーレンズ22にモアレという粗い縞模様が発生するのを防ぐことができるので、装飾性および加飾性を高めることができる。
また、この腕時計の文字板14では、レンチキュラーレンズ22が多数の線状レンズ22aを平行に配列させた構成であるから、その上面に直接印刷などを施すことが難しくても、レンチキュラーレンズ22の上側にカバー部材23が配置されているので、このカバー部材23に機能を表示する印刷を簡単にかつ良好に施すことができ、これにより機能性およびデザイン性を向上させることができる。
この場合、この文字板14では、レンチキュラーレンズ22とカバー部材23との間にベース部材21の支持部21bによって隙間Sが設けられていることにより、レンチキュラーレンズ22にカバー部材23が接触することがないので、レンチキュラーレンズ22を通して装飾層24に描かれた絵を見る際に、カバー部材23がレンチキュラーレンズ22に接触することによって、レンチキュラーレンズ22に生じるモアレを確実に防ぐことができ、これにより装飾層24に描かれた絵を鮮明にかつ良好に見ることができる。
また、この腕時計の文字板14では、レンチキュラーレンズ22が配置される収納凹部21aが設けられたベース部材21を備え、このベース部材21に支持部21bが設けられていることにより、ベース部材21の収納凹部21a内にレンチキュラーレンズ22を配置させた状態で、ベース部材21の支持部21bによってカバー部材23をレンチキュラーレンズ22の上側に良好に配置させることができる。
すなわち、カバー部材23は、ベース部材21の収納凹部21aの外周に位置する支持部21b上に配置され、ベース部材21の収納凹部21aは、その深さがレンチキュラーレンズ22の厚みよりも大きく形成されていることにより、レンチキュラーレンズ22をベース部材21の収納凹部21a内に配置した際に、レンチキュラーレンズ22の上面をベース部材21の支持部21bの上面よりも低くすることができるので、レンチキュラーレンズ22とカバー部材23との間に確実に隙間Sを設けることができる。
また、この文字板14では、カバー部材23の上面における外周部に見切り部材15が設けられ、この見切り部材15の内周縁における下部に切欠き部26がカバー部材23の外周側に向けて食込んで設けられていることにより、見切り部材15の内周縁で文字板14の表示領域を仕切っても、見切り部材15の切欠き部26を通して、見切り部材15の切欠き部26の下側に位置する文字板14を見ることができるので、文字板14の表示領域を広げることができ、これによってもデザイン性を向上させることができる。
また、この腕時計では、文字板14のレンチキュラーレンズ22が多数の線状レンズ22aを3時と9時とを結ぶ直線方向と平行に配列した構成であるから、腕時計ケース1を腕に取り付けて使用する際に、腕を12時方向と6時方向とに動かすと、装飾層24に描かれた2つ以上の絵がレンチキュラーレンズ22の傾きに応じて動いているように見えるので、より一層、変化のあるデザイン性が得られる。
さらに、この文字板14では、カバー部材23の上面に時字などの機能を表示する機能表示部である印刷部23aが設けられていることにより、レンチキュラーレンズ22によって装飾層24に描かれた絵を立体的または動いているように見せることができるほか、印刷部23aによって時計に必要な機能を増設することができると共に、良好に表現することができる。
また、この文字板14では、ベース部材21とレンチキュラーレンズ22とカバー部材とに複数の開口部である副表示領域19および表示窓部20が設けられていることにより、多機能化を図ることができる。すなわち、副表示領域19は、ワールドタイムの副表示部17の副針17bが運針する領域であり、世界の各都市のいずれかの時間を指示表示することができる。また、表示窓部20は、その下側に表示部12が配置され、表示部12に表示された日付や曜日などの情報が見えるようにすることができる。
なお、上述した第1実施形態では、ベース部材21の外周に位置する箇所のみに支持部21bを設けた場合について述べたが、この発明はこれに限らず、例えば図7に示す第1変形例のように、指針軸16aが挿入する文字板14の貫通孔18の内周部に補助支持部21cを設けた構成であっても良い。
すなわち、この補助支持部21cは、図7に示すように、ベース部材21の中心部に設けられた小円形孔18aの縁部に円筒状に形成され、その上端部がレンチキュラーレンズ22の小円形孔18bを通してカバー部材23の小円形孔18cにおける縁部の下面を支持するように構成されている。この場合にも、レンチキュラーレンズ22とカバー部材23との間には、外周の支持部21bと貫通孔18の補助支持部21cとによって隙間Sが設けられている。
このような文字板14では、ベース部材21の外周に位置する支持部21bと、ベース部材21の小円形孔18aの縁部に円筒状に形成された補助支持部21cとによって、カバー部材23をレンチキュラーレンズ22の上側に支持することができるので、レンチキュラーレンズ22とカバー部材23との間に隙間Sを第1実施形態よりも確実にかつ良好に設けることができ、より一層、レンチキュラーレンズ22に生じるモアレを確実に防ぐことができる。また、支持部21bと補助支持部21cとによって、カバー部材23をレンチキュラーレンズ22の上側に支持することができるので、カバー部材23の撓みを防ぎ、カバー部材23の厚さを薄くでき、文字板14の全体の厚さを薄くできる。
なお、上述した第1変形例では、文字板14の貫通孔18に位置する箇所に補助支持部21cを設けた場合について述べたが、この発明はこれに限らず、文字板14の副表示部17の副表示領域19に対応する箇所、および文字板14の表示窓部20に対応する箇所にも、補助支持部21cを設けた構成であっても良い。
また、上述した第1実施形態では、カバー部材23をベース部材21の外周に位置する支持部21b上に配置した場合について述べたが、この発明はこれに限らず、例えば、図8(a)に示す第2変形例のように、カバー部材23をベース部材21の収納凹部28内に配置した構成であっても良い。
この場合には、図8(a)に示すように、カバー部材23の外径をベース部材21の外形よりも小さく形成し、かつレンチキュラーレンズ22の外径よりも大きく形成する。また、ベース部材21の収納凹部28は、レンチキュラーレンズ22が配置されるレンズ収納部28aと、レンズ収納部28aの内径よりも大きく形成されてカバー部材23が配置されるカバー収納部28bと、を備えている。
この場合、レンズ収納部28aとカバー収納部28bとの段差部には、図8(a)に示すように、カバー部材23を支持する支持部28cが形成されている。また、収納凹部28のレンズ収納部28aは、その深さがレンチキュラーレンズ22の全体の厚み、つまりレンチキュラーレンズ22と装飾層24との両方の厚みよりも大きく形成されている。
これにより、レンチキュラーレンズ22とカバー部材23とは、図8(a)に示すように、ベース部材21の収納凹部28内に配置された際に、レンズ収納部28aとカバー収納部28bとの段差部に設けられた支持部28cによって、レンチキュラーレンズ22とカバー部材23との間に隙間Sが設けられている。
この場合にも、図8(a)に示すように、指針軸16aが挿入する文字板14の貫通孔18の内周部には、補助支持部28dが設けられている。この補助支持部28dは、ベース部材21の中心部に設けられた小円形孔18aの縁部に円筒状に形成され、その上端部がレンチキュラーレンズ22の小円形孔18bを通してカバー部材23の小円形孔18cにおける縁部の下面を支持するように構成されている。
これにより、レンチキュラーレンズ22とカバー部材23とは、図8(a)に示すように、ベース部材21の収納凹部28内に配置された際に、レンチキュラーレンズ22とカバー部材23との間に、貫通孔18の内周部に設けられた補助支持部28dによっても隙間Sが設けられている。
このような文字板14では、ベース部材21の収納凹部28が、レンチキュラーレンズ22を配置するレンズ収納部28aと、このレンズ収納部28aの内径よりも大きく形成されてカバー部材23を配置するカバー収納部28bと、を備え、レンズ収納部28aとカバー収納部28bとの段差部が支持部28cを形成し、レンズ収納部28aの深さがレンチキュラーレンズ22の厚みよりも大きく形成されていることにより、レンチキュラーレンズ22とカバー部材23との間に確実に隙間Sを設けることができる。
すなわち、この文字板14では、ベース部材21の収納凹部28に設けられたレンズ収納部28aの深さがレンチキュラーレンズ22の厚みよりも大きく形成されているため、レンチキュラーレンズ22とカバー部材23とをベース部材21の収納凹部28内に配置した際に、レンズ収納部28aとカバー収納部28bとの段差部に設けられた支持部28cによって、レンチキュラーレンズ22とカバー部材23との間に隙間Sを設けることができる。
また、この文字板14では、ベース部材21の収納凹部28内に設けられた段差部の支持部28cと、ベース部材21の小円形孔18aの縁部に円筒状に形成された補助支持部28dとによって、カバー部材23をレンチキュラーレンズ22の上側に支持することができるので、レンチキュラーレンズ22とカバー部材23との間に隙間Sを確実に設けることができる。
このため、この文字板14では、レンチキュラーレンズ22とカバー部材23との間に設けられた隙間Sによって、カバー部材23がレンチキュラーレンズ22に接触するのを確実にかつ良好に防ぐことができるので、レンチキュラーレンズ22にモアレという粗い縞模様が発生するのを確実に防ぐことができる。また、支持部28cと補助支持部28dとによって、カバー部材23をレンチキュラーレンズ22の上側に支持することができるので、カバー部材23の撓みを防ぎ、カバー部材23の厚さを薄くでき、文字板14の全体の厚さを薄くできる。
これにより、この文字板14においても、第1実施形態と同様、レンチキュラーレンズ22によって装飾層24に描かれた絵を立体的または動いているように見せることができるので、変化のあるデザインを得ることができると共に、レンチキュラーレンズ22にモアレという粗い縞模様が発生するのを防ぐことができるので、装飾性および加飾性を高めることができる。
なお、上述した第2変形例では、文字板14の貫通孔18に位置する箇所に補助支持部28dを設けた場合について述べたが、この発明はこれに限らず、文字板14の副表示部17の副表示領域19に対応する箇所、および文字板14の表示窓部20に対応する箇所にも、補助支持部28dを設けた構成であっても良い。
また、上述した第1実施形態および第1、第2の変形例では、レンチキュラーレンズ22が配置されるベース部材21に、カバー部材23を支持する支持部21b、28cおよび補助支持部21c、28dを設けた場合について述べたが、この発明はこれに限らず、例えば図8(b)に示す第3変形例のように、レンチキュラーレンズ22に支持部22bおよび補助支持部22cを設けた構成であっても良い。
すなわち、支持部22bは、図8(b)に示すように、レンチキュラーレンズ22の外周部にその外周に沿って上方に突出して設けられ、その上端部にカバー部材23の外周部が配置されるように構成されている。これにより、レンチキュラーレンズ22の上面とカバー部材23の下面との間には、支持部22bによって隙間Sが設けられている。
また、補助支持部22cは、図8(b)に示すように、文字板14の中心部に設けられた貫通孔18の内周部に位置した状態で、レンチキュラーレンズ22の小円形孔18bの縁部に円筒状に設けられ、その上端部がカバー部材23の小円形孔18cにおける縁部の下面を支持するように構成されている。この場合にも、レンチキュラーレンズ22の上面とカバー部材23の下面との間には、支持部22bと補助支持部22cとによって隙間Sが設けられている。
これにより、この文字板14では、レンチキュラーレンズ22の外周部に設けられた支持部22bと、文字板14の貫通孔18に対するレンチキュラーレンズ22の小円形孔18bの縁部に設けられた補助支持部22cとによって、カバー部材23をレンチキュラーレンズ22の上側に支持することができるので、レンチキュラーレンズ22とカバー部材23との間に隙間Sを確実に設けることができる。
このため、この文字板14では、レンチキュラーレンズ22とカバー部材23との間に設けられた隙間Sによって、カバー部材23がレンチキュラーレンズ22に接触するのを確実にかつ良好に防ぐことができるので、レンチキュラーレンズ22にモアレという粗い縞模様が発生するのを確実に防ぐことができる。また、支持部22bと補助支持部22cとによって、カバー部材23をレンチキュラーレンズ22の上側に支持することができるので、カバー部材23の撓みを防ぎ、カバー部材23の厚さを薄くでき、文字板14の全体の厚さを薄くできる。
これにより、この文字板14においても、第1実施形態と同様、レンチキュラーレンズ22によって装飾層24に描かれた絵を立体的または動いているように見せることができるので、変化のあるデザインを得ることができると共に、レンチキュラーレンズ22にモアレという粗い縞模様が発生するのを防ぐことができるので、装飾性および加飾性を高めることができる。
この場合にも、上述した第3変形例では、文字板14の貫通孔18に位置する箇所に補助支持部22cを設けた場合について述べたが、この発明はこれに限らず、文字板14の副表示部17の副表示領域19に対応する箇所、および文字板14の表示窓部20に対応する箇所にも、補助支持部22cを設けた構成であっても良い。
(第2実施形態)
次に、図9を参照して、この発明を腕時計に適用した第2実施形態について説明する。なお、図1〜図6に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この腕時計の文字板30は、図9に示すように、レンチキュラーレンズ31上に見切り部材32を配置した構成であり、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、このレンチキュラーレンズ31は、図9に示すように、第1実施形態と同様、上面が円弧に形成された多数の線状レンズ31aを平行に配列させた透明なフィルムであり、その外形がほぼ円形状に形成されている。すなわち、このレンチキュラーレンズ31は、その線状レンズ31aが腕時計ケース1(図1参照)の3時と9時とを結ぶ直線に対して平行に配列されるように構成されている。
また、このレンチキュラーレンズ31は、図9に示すように、その下面に装飾層24が設けられている。この装飾層24は、第1実施形態と同様、線状に細断された2つ以上の絵を組み合わせるように描かれた背景画が印刷などによってレンチキュラーレンズ31の下面に設けられている。これにより、装飾層24は、その背景画がレンチキュラーレンズ31を通して上方から立体的に見えるように構成されている。
すなわち、このレンチキュラーレンズ31は、図9に示すように、12時方向と6時方向とに傾けることにより、装飾層24に描かれた背景画がレンチキュラーレンズ31の傾き、つまりレンチキュラーレンズ31を見る角度に応じて動いているように見える構成になっている。このレンチキュラーレンズ31は、第1実施形態と同様、時計モジュール7のハウジング10上に配置されるように構成されている。
また、このレンチキュラーレンズ31の上面には、図9に示すように、見切り部材32が配置されている。この見切り部材32は、第1実施形態と同様、リング状に形成され、レンチキュラーレンズ31の上面における外周部上に配置されるように構成されている。この場合、見切り部材32は、その上面が文字板30の中心部側に向けて傾斜する傾斜面32aに形成されている。
また、この見切り部材32は、図9に示すように、その傾斜面32aの下部に位置する内周縁の内径がレンチキュラーレンズ31の外径よりも小さく形成されている。このため、見切り部材32は、その内周縁がレンチキュラーレンズ22の外周部上に重なるように形成されている。
この場合、この見切り部材32の内周縁における下部には、図9に示すように、切欠き部33がレンチキュラーレンズ31の外周部側に向けて食込んで設けられている。これにより、レンチキュラーレンズ31は、その上面に見切り部材32が配置された際に、見切り部材32の内周縁が切欠き部33によってレンチキュラーレンズ31の上面に接触しないため、見切り部材32の切欠き部33に対応する箇所のレンチキュラーレンズ31にモアレが発生しないように構成されている。
このような腕時計の文字板30によれば、下面に装飾層24が設けられたレンチキュラーレンズ31と、このレンチキュラーレンズ31の上面における外周部に設けられ、かつ内周縁における下部に切欠き部33がレンチキュラーレンズ31の外周部側に向けて食込んで設けられた見切り部材32と、を備えていることにより、レンチキュラーレンズ31によって変化のあるデザイン性が得られると共に、見切り部材32の切欠き部33に対する箇所のレンチキュラーレンズ31にモアレの発生を防ぐことができるので、装飾性および加飾性を高めることができる。
すなわち、この腕時計の文字板30では、第1実施形態と同様、レンチキュラーレンズ31によって装飾層24に描かれた絵を立体的または動いているように見せることができるので、変化のあるデザイン性を得ることができると共に、レンチキュラーレンズ31の上面に見切り部材32を配置しても、見切り部材32の内周縁における下部に設けられた切欠き部33がレンチキュラーレンズ31に接触することがないので、この切欠き部33に対する箇所のレンチキュラーレンズ31にモアレの発生を防ぐことができ、これによっても装飾性および加飾性を向上させることができる。
この場合にも、この腕時計では、文字板30のレンチキュラーレンズ31が多数の線状レンズ31aを3時と9時とを結ぶ直線方向と平行に配列した構成であるから、第1実施形態と同様、腕時計を腕に取り付けて使用する際に、腕を12時方向と6時方向とに動かすと、装飾層24に描かれた2つ以上の絵がレンチキュラーレンズ31によって動いているように見えるので、変化のあるデザイン性が得られる。
なお、上述した第1、第2の実施形態および第1〜第3の変形例では、腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の時計に適用することができる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、下面に装飾層が設けられたレンチキュラーレンズと、前記レンチキュラーレンズの上面側を覆う透明なカバー部材と、前記透明なカバー部材を前記レンチキュラーレンズの上側に支持する支持部と、を備えていることを特徴とする文字板である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の文字板において、前記レンチキュラーレンズと前記カバー部材との間には、前記支持部によって隙間が設けられていることを特徴とする文字板である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の文字板において、前記レンチキュラーレンズが配置される収納凹部が設けられたベース部材を備え、前記支持部は前記ベース部材に設けられていることを特徴とする文字板である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の文字板において、前記支持部は、前記ベース部材の前記収納凹部の外周部に設けられて前記カバー部材の外周部を支持し、前記ベース部材の前記収納凹部は、その深さが前記レンチキュラーレンズの厚みよりも大きく形成されていることを特徴とする文字板である。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の文字板において、前記ベース部材の前記収納凹部は、前記レンチキュラーレンズが配置されるレンズ収納部と、前記レンズ収納部の内径よりも大きく形成されて前記カバー部材が配置されるカバー収納部と、を備え、前記支持部は、前記レンズ収納部と前記カバー収納部との段差部に設けられて前記カバー部材の外周部を支持し、前記レンズ収納部は、その深さが前記レンチキュラーレンズの厚みよりも大きく形成されていることを特徴とする文字板である。
請求項6に記載の発明は、請求項4または請求項5に記載の文字板において、前記ベース部材、前記レンチキュラーレンズ、および前記カバー部材それぞれには、互いに対応する開口部が設けられ、前記支持部は、前記ベース部材の前記開口部における縁部に設けられ、前記レンチキュラーレンズの前記開口部を通して前記カバー部材の開口部における縁部の下面を支持する補助支持部を備えていることを特徴とする文字板である。
請求項7に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の文字板において、前記支持部は、前記レンチキュラーレンズにその上側に突出して設けられていることを特徴とする文字板である。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の文字板において、前記カバー部材の上面における外周部には見切り部材が配置され、前記見切り部材の内周縁における下部には切欠き部が前記カバー部材の外周側に向けて食込んで設けられていることを特徴とする文字板である。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の文字板において、前記レンチキュラーレンズは、多数の線状レンズが3時と9時とを結ぶ直線方向と平行に配列されていることを特徴とする文字板である。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜請求項9のいずれかに記載の文字板において、前記カバー部材の上面には印刷部が設けられていることを特徴とする文字板である。
請求項11に記載の発明は、下面に装飾層が設けられたレンチキュラーレンズと、前記レンチキュラーレンズの上面における外周部に配置され、かつ内周縁における下部に切欠き部が前記レンチキュラーレンズの外周側に向けて食込んで設けられた見切り部材と、を備えていることを特徴とする文字板である。
請求項12に記載の発明は、請求項1〜請求項11のいずれかに記載された文字板を備えていることを特徴とする時計である。
1 腕時計ケース
7 時計モジュール
10 ハウジング
11 時計ムーブメント
12 表示部
14 30 文字板
15、32 見切り部材
18 貫通孔
18a〜18c 小円形孔
19 副表示領域
19a〜19c 円形孔
20 表示窓部
20a〜20c 円形孔
21 ベース部材
21a、28 収納凹部
21b、22b、28c 支持部
21c、22c、28d 補助支持部
22、31 レンチキュラーレンズ
22a、31a 線状レンズ
23 カバー部材
23a 印刷部
24 装飾層
26、33 切欠き部
27 位置決め部
28a レンズ収納部
28b カバー収納部
S 隙間

Claims (12)

  1. 下面に装飾層が設けられたレンチキュラーレンズと、
    前記レンチキュラーレンズの上面側を覆う透明なカバー部材と、
    前記透明なカバー部材を前記レンチキュラーレンズの上側に支持する支持部と、
    を備えていることを特徴とする文字板。
  2. 請求項1に記載の文字板において、前記レンチキュラーレンズと前記カバー部材との間には、前記支持部によって隙間が設けられていることを特徴とする文字板。
  3. 請求項1または請求項2に記載の文字板において、前記レンチキュラーレンズが配置される収納凹部が設けられたベース部材を備え、前記支持部は前記ベース部材に設けられていることを特徴とする文字板。
  4. 請求項3に記載の文字板において、前記支持部は、前記ベース部材の前記収納凹部の外周部に設けられて前記カバー部材の外周部を支持し、前記ベース部材の前記収納凹部は、その深さが前記レンチキュラーレンズの厚みよりも大きく形成されていることを特徴とする文字板。
  5. 請求項3に記載の文字板において、前記ベース部材の前記収納凹部は、前記レンチキュラーレンズが配置されるレンズ収納部と、前記レンズ収納部の内径よりも大きく形成されて前記カバー部材が配置されるカバー収納部と、を備え、前記支持部は、前記レンズ収納部と前記カバー収納部との段差部に設けられて前記カバー部材の外周部を支持し、前記レンズ収納部は、その深さが前記レンチキュラーレンズの厚みよりも大きく形成されていることを特徴とする文字板。
  6. 請求項4または請求項5に記載の文字板において、前記ベース部材、前記レンチキュラーレンズ、および前記カバー部材それぞれには、互いに対応する開口部が設けられ、前記支持部は、前記ベース部材の前記開口部における縁部に設けられ、前記レンチキュラーレンズの前記開口部を通して前記カバー部材の開口部における縁部の下面を支持する補助支持部を備えていることを特徴とする文字板。
  7. 請求項1または請求項2に記載の文字板において、前記支持部は、前記レンチキュラーレンズにその上側に突出して設けられていることを特徴とする文字板。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の文字板において、前記カバー部材の上面における外周部には見切り部材が配置され、前記見切り部材の内周縁における下部には切欠き部が前記カバー部材の外周側に向けて食込んで設けられていることを特徴とする文字板。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の文字板において、前記レンチキュラーレンズは、多数の線状レンズが3時と9時とを結ぶ直線方向と平行に配列されていることを特徴とする文字板。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれかに記載の文字板において、前記カバー部材の上面には印刷部が設けられていることを特徴とする文字板。
  11. 下面に装飾層が設けられたレンチキュラーレンズと、
    前記レンチキュラーレンズの上面における外周部に配置され、かつ内周縁における下部に切欠き部が前記レンチキュラーレンズの外周側に向けて食込んで設けられた見切り部材と、
    を備えていることを特徴とする文字板。
  12. 請求項1〜請求項11のいずれかに記載された文字板を備えていることを特徴とする時計。

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