JPS6151745B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ケース内にアナログ表示機構および
液晶表示機構が配置され、これらが種々の時間機
能（たとえば時、分、秒、曜日、年、月、日等）
を表示することができる電子時計、特に電池駆動
される水晶腕時計に関する。

この種の時計は米国特許第3911665号明細書に
より公知である。この公知の時計においては、指
針および文字盤により時および分が表示される。
秒、曜日の表示あるいは日付けの表示のために、
液晶表示体（LCD）あるいは発光ダイオード
（LED）を有する表示体が備えられている。液晶
表示体は文字盤の切欠部内に配置されている。そ
れゆえ、その液晶表示体の表示面は文字盤に比較
して小さい。

表現型式を調節することのできる液晶表示体を
備えた時計は米国特許第3874163号明細書に記載
されている。液晶表示体の偏光フイルターの一方
を回わすことにより、数字は明るい底面上に暗く
見えるようになるか、あるいは暗い底面上に明る
く見えるようになる。しかしながら、このものに
おいてはハイブリツト表示体が備えられていな
い。

本発明の目的は、液晶表示体の表示面を実際に
はアナログ表示機構の文字盤とまつたく同じ大き
さにすることのできる上述した種類の時計、特に
小形時計を提供することである。

このような目的は、本発明によれば、２枚の透
明板の間に液晶層を介在させて成る液晶表示ユニ
ツトをアナログ表示機構の前でしかもこのアナロ
グ表示機構を覆うようにケース内に配置し、前記
両透明板の外面にそれぞれ偏光フイルターを設
け、両偏光フイルターのうちの少なくとも一方を
少なくとも45゜だけ回動可能に構成することによ
つて達成される。

本発明による時計によれば、液晶表示体の表示
面を実際にはアナログ表示機構の文字盤とまつた
く同じ大きさにすることができる。それゆえ、日
付け（すなわち年、月、日）、必要な場合には目
ざまし時刻、予定時刻、ストツプウオツチ・タイ
ムなどの多数の表示を大きく描写することができ
る。さらに、曜日も表示することができる。本発
明においては、液晶表示体によつて表示されるデ
ータを見易く描写するために時計を大形化するこ
とは必要ない。このことは特に腕時計にとつては
望ましいことである。偏光フイルターはは液晶表
示ユニツトの透明板自体の外面を偏光フイルター
として構成してもよいし、透明板とは別にそれ自
体独立した部品として設けてもよい。

本発明は、この両者を含むものである。偏光フ
イルターを少なくとも45゜だけ回動可能に構成す
ることにより、電気スイツチ手段が無くても、偏
光フイルターを回わすだけで液晶表示体を見えな
くしたり見えるようにしたりすることができる。
偏光フイルターを90゜回動可能に構成した場合に
は、液晶表示体の数字や文字をカバーガラス上に
暗く現われるようにしたり明るく現われるように
したりすることができる。

次に本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。

底蓋２を有する時計ケース１内にはアナログ表
示機構３および電池４が配置され、この電池４は
接触ばね５を介してその底蓋２上に支持されてい
る。アナログ表示機構３は公知の時刻制御用電子
回路と、秒針６、分針７および時針８用の機械式
動部とを含んでいる。アナログ表示機構３と指針
６，７，８との間には文字盤９が配置されてお
り、この文字盤９は第２図からわかるようにマー
ク１０を担持している。

通常のカバーガラスの代わりにケース１内には
液晶表示ユニツト１１が設けられている。この液
晶表示ユニツト１１は文字盤９を全面的に覆つて
いる。液晶表示ユニツト１１の電極は接触片１２
を介して電子回路に接続されており、この電子回
路は文字盤９の背後の空間内に配置されている。
液晶表示ユニツト１１は文字数字式表示体を備え
ており、この文字数字式表示体は２つの文字で曜
日を表示し、数字で年、月、日を表示する（第２
図参照）。

表示ユニツト１１の電極および液晶は２枚の透
明板１３，１４間に配置されている。両透明板の
外面は同時に偏光フイルターとして形成されてい
る。

本発明の他の実施例においては、両透明板１
３，１４の外面が偏光フイルターとして形成され
るのではなく、透明板１３，１４の両側に固有の
透明な偏光フイルターがそれぞれ配置される。こ
の場合には、一方の偏光フイルターは、この一方
の偏光フイルターが他方の偏光フイルターに対し
て回転可能になるようにして、時計ケース１に取
付けられる。両偏光フイルターの回転位置に応じ
て、液晶表示ユニツト１１の表示セグメントは、
周囲が明るい際に相対的に暗く見えるようになる
か、もしくは周囲が暗い際に相対的に明るく見え
るようになる。これらの両位置の間の回転位置に
おいては、表示セグメントは目に見えない。いず
れにしても、文字盤９および指針６，７，８は液
晶表示ユニツト１１を通して見ることができる。
第２図においては、指針６，７，８を備えた文字
盤９は曜日および日付けの暗い表示の下に見るこ
とのできる様子が示されている。

第２図から明らかなように、文字数字式表示体
のために自由に使える面は実際には文字盤の大き
さとまつたく同じである。液晶表示ユニツト１１
の個々の表示セグメントはしたがつて大きくする
ことができ、それゆえ容易に読取り可能な文字数
字式表示体を作ることができる。

本発明の枠内で種々の他の実施例が考えられ
る。すなわち、たとえば、秒表示を液晶表示ユニ
ツト１１内に設けるようにすることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による表示装置を備えた腕時計
の断面図、第２図は第１図に示した腕時計の縮小
平面図である。 １……時計ケース、３……アナログ表示機構、
６……秒針、７……分針、８……時針、９……文
字盤、１１……液晶表示ユニツト、１３，１４…
…透明板。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ケース内にアナログ表示機構および液晶表示
   ユニツトが配置され、これらが種々の時間機能を
   表示することができる電子時計において、２枚の
   透明板１３，１４の間に液晶層を介在させて成る
   液晶表示ユニツト１１をアナログ表示機構３の前
   でしかもこのアナログ表示機構を覆うようにケー
   ス１内に配置し、前記両透明板１３，１４の外面
   にそれぞれ偏光フイルターを設け、両偏光フイル
   ターの少なくとも一方を少なくとも45゜だけ回動
   可能に構成したことを特徴とする電子時計。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載の電子時計にお
   いて、アナログ表示機構３の複数の指針６，７，
   ８により時刻がアナログ表示され、液晶表示ユニ
   ツト１３の複数の表示要素により曜日、年、月、
   日、および目ざまし時刻、予定時刻、ストツプウ
   オツチ−タイムなどのような他のデータがデイジ
   タル表示されることを特徴とする電子時計。