JP4764043B2 - 回転表示機能付時計 - Google Patents
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Description
したがって文字板の材質には一般的に光透過性のよいプラスチック製のものが選択されている(例えば、特許文献1参照)。
従来のこのような月齢表示時計においては、文字板の月齢表示窓の下に回転表示板として月が印刷された月齢表示板を配設して、この月齢表示板を時計輪列によって駆動している。そして月齢表示板の表示領域以外の部分を文字板によって遮蔽することにより月齢を表示している(例えば、特許文献2参照)。
施の形態である月齢表示時計を示す平面図であり、図2はこの月齢表示時計のムーブメントを示す平面図であり、図3はこの月齢表示時計の文字板を含むムーブメントの要部断面を示す断面図であり、図4はこの月齢表示時計の駆動輪列を示すブロック図である。
また、月齢表示時計1の6時方向には回転表示部である月齢表示部としての月齢表示窓4aが形成されており、その円弧状周縁部には月齢目盛が印刷されている。5は時刻表示部を構成する外装組込部品である時を表示する時針を示し、6は同じく分を表示する分針を示し、そして7は同じく秒を表示する秒針を示している。8は日付を表示する日針を示している。9は回転により所定の情報を表示する回転表示部板としての月齢表示車を示している。月齢表示車9は月齢表示窓4a近傍に回転中心を持つとともに文字板4下に配設されている。
太陽電池12は、フィルムやガラスやステンレス等から成る1枚の基板上に4等分割された4面(A1、A2、A3、A4)に発電面が設けられており、これらの発電面を直列に接続して必要な起電力を得るようになっている。このように月齢表示車9と太陽電池12とは時刻表示部の時刻表示領域内に配置されている。
文字板スペーサ14に形成された月齢表示窓14aから月齢表示車9の情報を表示するようになっている。文字板スペーサ14は太陽電池12を避けた位置である切欠部12aに配設してあり、太陽電池支持枠13に着脱自在に保持されている。文字板スペーサ14は後述の回路支持台に直接着脱自在に保持されていてもよい。
太陽電池12と文字板スペーサ14と太陽電池支持枠13は同系色を呈している。
19は先端に固定された秒針7を駆動する4番車を示しており、4番車19の軸真は中心車17に挿通されて輪列受18に軸支されている。20は先端に固定された時針5を駆動する筒車を示しており、中心車17に嵌挿されている。21は先端に固定された日針8を駆動する日車を示しており、筒車20に嵌挿されている。22は日車21の縦方向の動きを規制しているカレンダー押さえを示している。
台を示している。回路支持台25は時計の裏輪列と耐磁板24を介して回路ブロック23を支持している。26は金属材料から成る月齢表示車止めピンを示している。月齢表示車止めピン26は回路支持台25の地板15面に張り出した部位に植設されて月齢表示車9を回転自在に軸支している。なお、月齢表示車9を回路支持台25で軸支するときは金属材料と樹脂材料との係合となり、衝撃や経時変化で月齢表示車止めピン26が緩みやすくなるのを補うために、図3に示すように、月齢表示車止めピン26の頭部を文字板スペーサ14と文字板4とで押さえている。
月齢表示車9は180°間隔で月形が印刷された月齢表示板9aと月齢表示歯車9bとから成っている。月齢表示車9のアオリを規制するアオリ規制部14bが文字板スペーサ14の下面側に形成されている。27は歯車9bに係合して月齢表示車9を定位置に保持しているジャンパーを示している。
図4に示すように、変換機のローター28の駆動力は表輪列の5番車29を介して4番車19へ伝達され、秒針7が固定された4番車19を60秒間に1回転させる。駆動力は4番車19から3番車36を介して中心車17へと伝達され、分針6が固定された中心車17を1時間に1回転させる。駆動力は更に中心車17から裏輪列の日の裏車37を介して筒車20へ伝達され、時針5が固定された筒車20を12時間に1回転させる。
駆動力は筒車20から日回し車38へと伝達され、日回し車38は1日に1回転する。日回し車38は日回し爪39を備えており、この日回し爪39が歯車9bに係合して月齢表示車9を駆動して59日に1回転させる。一方日回し爪39は同時に日針8を固定した日車21を駆動して31日で1回転させる。
図5において、31は太陽電池駆動の月齢表示時計を示している。32はこの月齢表示時計31のケースを示しており、この月齢表示時計31のリューズ3の位置は4時方向にある。33はこの時計31の文字板を示している。月齢表示車9の中心位置は7時の方向にあり、月齢表示窓33aは図1に示す月齢表示時計1の月齢表示窓4aと同じ向きである。
その他の構成は月齢表示時計1とのムーブメント10と同様であるから、同じ構成要素には同じ符号と名称とを付して詳細な説明を省略する。
また、共通部品である太陽電池を組み立てたムーブメントを予め大量に製造しておき、出荷要求ごとに異なるデザインの月齢表示車や外装組込部品を選択して組み立てることにより、多品種の月齢表示時計の生産を効率良くかつ迅速に行なうことができる。
また、地板15と異なる部材である回路支持台25に裏回り輪列や月齢表示車止めピン26を植設するようにしたことから、表輪列の軸受に加えて新たな軸受を設ける余地のない地板15の裏側の位置にも裏回り輪列や月齢表示車9を配設することができ、配置の自由度が大きいという利点もある。
月齢表示車9の視認側である文字板42の下面に、月齢表示窓42aに近接して表示領域を決める遮蔽部材としての遮光印刷層42bが形成されている。
なお、月齢表示車9は文字板スペーサ14に替わる別部材によってアオリが規制されている。遮光印刷層42bは文字板42の上面側に形成されていてもよい。
その他の構成は第1の実施の形態である月齢表示時計1の構成と同じであるから同じ構成要素には同じ符号と名称とを付して詳細な説明を省略する。また、月齢表示時計41の動作は月齢表示時計1の動作と同じであり、動作説明も省略する。
この月齢表示時計41も同じ太陽電池44が組み込まれたムーブメント43を用いながら、月齢表示車や、外装組込部品であるケース、文字板、あるいは各指針を交換するだけ
で、時計表示面のタイプの異なる各種外装デザインの時計の生産に対応することができる。第1の実施の形態である月齢表示時計1に比較して文字板スペーサが不要になり部品点数を減らすことができる。また、太陽電池44の受光面積が太陽電池12に比較して拡大できるという効果がある。
また、文字板42に形成した月齢表示車9の表示領域を決める遮蔽部材としては、遮光印刷層42bに替えてメッキにより形成する薄膜や、真空蒸着法やスパッタリング法により形成する薄膜や、あるいは装飾板を貼り付けてもよい。
図11において、50はこの時計のムーブメントを示しており、51は月齢表示窓51aを有する太陽電池を示している。この場合には、月齢表示車9は太陽電池51の下方に配設されており、太陽電池51の受光面が最大限に拡大でき光起電力が大きくなる効果をもち、さらに遮蔽部材として別に設けていた部品を削減できるという効果がある。
その場合には、太陽電池を形成する基板に月齢表示車の回転軸を挿通する穴を形成し、基板を月齢表示板の下方にも形成して、月齢表示板から露出する太陽電池を面積が等分となるように分割する構成が可能である。
その場合には、月齢表示車止めピン26をネジとし地板又は金属材料にネジ止めすることで、係合部を金属同士の係合とすることができることから、月齢表示車9の分解組立て性が良好になるとともに、月齢表示車止めピン26の係合部が衝撃や経時変化で緩みやすくなるということは発生しなくなるという利点がある。
その場合には、文字板開口部を介して光が直接太陽電池に照射されることから、太陽電池の発電効率が向上するという効果がある。
4、33、42 文字板
4a、14a、33a、35a、42a、51a 月齢表示窓
5 時針
6 分針
7 秒針
9 月齢表示車
10、34、43、50 ムーブメント
12、44、51 太陽電池
12a 切欠部
13、45 太陽電池支持枠
14、35 文字板スペーサ
25 回路支持台
42b、42c 遮光印刷層
Claims (10)
- 透光性の文字板を含む時刻表示部と、地板及び時計回路を有し前記時刻表示部を駆動する時計駆動部と、基板上に光起電力を発生する発電面を有し少なくとも該発電面が切り欠かれた切欠部を形成した太陽電池と、回転により所定の情報を表示するために回転中心を有する回転表示車と、を備え、
前記時刻表示部の時刻表示領域内に前記太陽電池と前記回転表示車とを前記文字板の下に配置すると共に、前記太陽電池の切欠部内に前記回転中心を含む回転表示車を配設し、前記回転表示車の視認側に表示領域を決める遮蔽部材を設けたことを特徴とする回転表示機能付時計。 - 前記切欠部は前記太陽電池の前記基板をも切り欠いて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転表示機能付時計。
- 前記遮蔽部材に形成した表示領域を決める表示窓から前記回転表示車の情報を表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転表示機能付時計。
- 前記遮蔽部材は、前記文字板の下で前記切欠部に配置された文字板スペーサであり、該文字板スペーサに形成した前記表示窓から前記回転表示車の情報を表示することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の回転表示機能付時計。
- 前記文字板スペーサは着脱自在であることを特徴とする請求項4に記載の回転表示機能付時計。
- 前記回転表示車は表示情報を表示する回転表示板と表示歯車とよりなり、前記回転中心に配置された回転軸により前記回転表示車が回転自在に軸支されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の回転表示機能付時計。
- 前記回転表示車のアオリを規制するために、前記文字板スペーサに前記回転表示板側に突出させたアオリ規制部を形成したことを特徴とする請求項4から請求項6のいずれかに記載の回転表示機能付時計。
- 前記遮蔽部材は、前記文字板の上下いずれかの面に形成された印刷層又は薄膜或いは貼り付けられた装飾板であることを特徴とする請求項1から請求項3または請求項6のいず
れかに記載の回転表示機能付時計。 - 前記回転軸は、前記地板と前記遮蔽部材との間に配置され、前記地板面に張り出したプラスチック支持部材に植設されて、前記回転表示車を回転自在に軸支していることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかに記載の回転表示機能付時計。
- 前記太陽電池と前記遮蔽部材とは同系色を呈することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の回転表示機能付時計。
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