JP6405782B2 - スイッチばね、ムーブメント、電子時計 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチばね、ムーブメント、電子時計に関する。
従来、電子時計の外装ケースには、内部に搭載されたムーブメントのスイッチばねに対して接続離間可能な押しボタンが設けられている。押しボタンの外部操作によりスイッチばねが適正に押されると、スイッチばねとムーブメントの回路基板上の接続端子とが電気的に接続され、押しボタンが押されたことを検出できる。
そして、このような押しボタンのボタン軸を、互いに軸方向に螺合される第1軸部と第2軸部とで構成することが知られている(例えば、特許文献1)。外装ケースの外部に露出する第1軸部の基端側には、使用者によって操作されるヘッドが設けられ、第1軸部の先端側に第2軸部が螺合される。
特許文献1によれば、押しボタン操作時のストローク方向において、当該押しボタンの先端から回路基板の接続端子までの距離が機種毎に異なる場合には、機種毎に適合した長さの第2軸部を選択し、共通部品である第1軸部に取り付けることで対応可能である。
特開2012−189521号公報
しかしながら、特許文献1においては、押しボタンを第1軸部および第2軸部の2部材で構成することになるため、組立部品数が多くなる。また、第2軸部を安定して保持するためには、中枠等が必要になって保持構造が複雑になり、やはり組立部品数が増加し、組立作業性が低下するという課題がある。
本発明の目的は、組立部品数を少なくできて組立作業性を向上できるスイッチばね、このスイッチばねが組み込まれたムーブメント、および当該ムーブメントを搭載した電子時計を提供することにある。
本発明のスイッチばねは、電子時計に組み込まれ、外部操作可能な押しボタンにより弾性変形して回路基板の接続端子に接続されるスイッチばねであって、前記押しボタンが当接される作用部と、前記接続端子と接続される接続部と、前記作用部および前記接続部の間に設けられ、当該作用部および接続部を前記回路基板の面方向に互いに離間させるように延設された延設中間部とを有していることを特徴とする。
本発明によれば、スイッチばねは、作用部および接続部を回路基板の面方向、例えば押しボタンの軸方向に互いに離間させる延設中間部を有しているので、前記接続部を回路基板の接続端子に接触可能な位置に配置した際に、前記作用部は前記回路基板の接続端子から離れた位置、すなわち外ケース側に配置することができる。従って、外装ケースに配置される押しボタンから回路基板の接続端子までの距離が離れていても、前記延設中間部を設けることで前記作用部を押しボタンの近くに配置でき、押しボタンを押した際に前記作用部に当接させることで前記接続部を接続端子に接触させて接続させることができる。
また、押しボタンから回路基板の接続端子までの距離が機種毎に異なっても、各機種に適合した長さの延設中間部を有したスイッチばねを用いることで、各機種に対応できる。このため、各機種に対応させるために押しボタンを2部材で構成して組み立てる必要がなく、押しボタンの組立部品数が増えるのを防止でき、組立作業性を向上できる。
本発明のスイッチばねにおいて、前記回路基板を地板に取り付けるための回路押さえに基端が支持され、かつ前記回路基板の外周に沿って延設された支持腕部と、前記支持腕部に支持されたスイッチ片とを備え、前記スイッチ片は、前記回路基板の表裏方向の一端側に設けられた前記作用部と、他端側に設けられた前記接続部と、前記作用部および前記接続部の間に設けられた中間部とを有し、前記中間部は、前記延設中間部と、前記支持腕部に連結された連結中間部とを有していることが好ましい。
本発明によれば、スイッチ片は、回路基板の表裏方向に離間した作用部および接続部を中間部で連結して構成されている。また、スイッチ片の中間部は、支持腕部に連結された連結中間部と、連結中間部から延設された延設中間部とを備えて構成されている。そして、押しボタンを作用部に当接させながら押し込んで行くことにより、支持腕部とスイッチ片との連結部分を支点とし、この支点を中心としてねじれる方向に当該スイッチばねを弾性変形させることができる。このため、接続部が初期姿勢で接続端子と接続した後でも、押しボタンの押し込みを許容してスイッチばねをさらに弾性変形させることができる。従って、接続部をより確実に接続端子に接続できるとともに、より長いストローク量で押しボタンを押し込んでも、スイッチばねや押しボタンが損傷するのを防止できる。
本発明のスイッチばねにおいて、前記スイッチ片は、2つの折曲部を有し、前記2つの折曲部の間で前記延設中間部が形成され、前記延設中間部に対して一方の折曲部を介して連続した面状部分にて前記作用部が形成され、前記延設中間部に対して他方の折曲部を介して連続した面状部分にて前記連結中間部が形成され、前記連結中間部の前記他方の折曲部とは反対側に連続した面状部分にて前記接続部が形成されていることが好ましい。
本発明によれば、スイッチ片全体をクランク状にでき、段曲げ加工等によって容易に形成できる。また、作用部および接続部がともに所定の面積の面状部分を含んで形成されるので、作用部においては、当接面積の小さな押しボタンの端部であっても、当該端部を作用部に確実に当接でき、接続部においては、面状部分にハーフピアス加工やプロジェクション加工を施すことで、接続端子に対して線接触や点接触にて接触可能な形状にできる。
本発明のスイッチばねにおいて、前記接続部は、前記接続端子に向かって突出した突出部を有していることが好ましい。
本発明によれば、突出部によりスイッチばねの接続部が回路基板の接続端子に対して点接触または線接触で接続されるため、接続部と接続端子とを大きな接圧にて確実に接続でき、曖昧な接続状態を生じ難くして押しボタン操作によるスイッチング動作を反応よく敏感にできる。
本発明のムーブメントは、電子時計に搭載されるムーブメントであって、地板と、時間情報が表示される表示装置の駆動を制御する制御回路が設けられた回路基板と、前記回路基板を前記地板に取り付ける回路押さえと、前記回路押さえに一体に設けられ、外部操作可能な押しボタンにより弾性変形して前記回路基板の接続端子に接続されるスイッチばねとを備え、前記スイッチばねは、前記押しボタンが当接される作用部と、前記接続端子と接続される接続部と、前記作用部および前記接続部の間に設けられ、当該作用部および接続部を前記回路基板の面方向に互いに離間させるように延設された延設中間部とを有していることを特徴とする。
本発明によれば、上記スイッチばねの発明と同様の効果を得ることができる。
本発明のムーブメントにおいて、前記回路押さえには複数の前記スイッチばねが設けられ、前記各スイッチばねは、前記回路基板の回路押さえに基端が支持され、かつ前記回路基板に沿って延設された支持腕部と、前記支持腕部に支持されたスイッチ片とを備え、前記スイッチ片は、前記回路基板の表裏方向の一端側に設けられた前記作用部と、他端側に設けられた前記接続部と、前記作用部および前記接続部の間に設けられた中間部とを有し、前記中間部は、前記延設中間部と、前記支持腕部に連結された連結中間部とを有することが好ましい。
本発明によれば、例えば、回路押さえにおける時計の9時方向の外縁位置に支持され、当該外縁位置から回路基板の外周に沿って8時方向に延設されたスイッチばねと、回路押さえにおける9時方向の外縁位置に支持され、当該外縁位置から回路基板の外周に沿って10時方向に延設されたスイッチばねと、回路押さえにおける3時方向の外縁位置に支持され、当該外縁位置から回路基板の外周に沿って2時方向に延設されたスイッチばねと、回路押さえにおける3時方向の外縁位置に支持され、当該外縁位置から回路基板の外周に沿って4時方向に延設されたスイッチばねとを設けることで、最大で4つの押しボタンを備える電子時計用のムーブメントを提供できる。
本発明の電子時計は、以上に記載のいずれかのムーブメントが搭載されていることを特徴とする。
本発明によれば、上記ムーブメントの発明と同様の効果を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る電子時計を表面側から見た概略平面図。 前記電子時計を裏蓋が外された状態で裏面側から見た平面図。 前記電子時計に搭載されるムーブメントの要部を示す斜視図。 前記電子時計に組み込まれるスイッチばねの動作を説明するための断面図。
[電子時計の概略構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る電子時計を表面側から見た概略平面図であり、図2は、電子時計を裏蓋が外された状態で裏面側から見た平面図である。
図1および図2において、電子時計10は、筒状の外装ケース20と、外装ケース20の内部に搭載されるムーブメント30と、外装ケース20の表面側の開口を塞ぐ図示略のカバーガラスと、裏面側の開口を塞ぐ図示略の裏蓋と、カバーガラスの内側に配置された文字板11とを備えている。また、本実施形態の電子時計10は、クロノグラフ機能を備えている。
文字板11には、指針12,13,14が設けられている。また、文字板11には、中心より、2時方向に円形の第1小窓70と指針71とが、10時方向に円形の第2小窓80と指針81とが、6時方向に円形の第3小窓90と指針91とが、4時方向に矩形のカレンダー小窓15とが設けられている。文字板11、指針12,13,14、第1小窓70、第2小窓80、第3小窓90、およびカレンダー小窓15などは、カバーガラスを透して視認可能となっている。
なお、文字板11の裏面側には、カレンダー車(日車)16が配置され、このカレンダー車16は、印刷等された日付を示す数字部分がカレンダー小窓15から視認可能となっている。また、文字板11および異なる時間情報を示す複数の指針12,13,14,71,81,91により、電子時計10の表示装置10Aが構成される。
[表示装置の説明]
表示装置10Aが表示する時間情報について、詳細な図示を省略するが、その一例を以下に説明する。文字板11の最外周には、例えば外周を60分割にする目盛と、さらに、その目盛を5分割にする1/5目盛とが表記される。この目盛を用いて、指針12はクロノグラフ機能の「秒」を表示し、指針13は内部時計の「分」を表示し、指針14は内部時計の「時」を表示する。
文字板11に設けられている円形の第1小窓70の外周には、例えば外周を60分割にする目盛と、「10」から「60」までの10刻みの数字とが表記される。指針71は、この目盛を用いてクロノグラフ機能の「分」を表示する。
文字板11に設けられている円形の第2小窓80の外周には、例えば外周を60分割にする目盛と、「0」から「11」までの数字とが表記される。指針81は、この目盛を用いて内部時計の「秒」を表示する。
文字板11に設けられている円形の第3小窓90の半周部分に相当する外周には、例えば外周を6分割する目盛と「0」から「5」までの数字が表記されている。指針91は、この目盛を用いて、クロノグラフ機能の「時」を表示する。残る半周部分には、電子時計10がどのようなモードで使用されているか、その状態を示す状態表示用の目盛りが表記されている。
以上により、内部時計の機能としては、指針14、13、81を使用して時、分、秒を表示し、クロノグラフ機能では、指針12,71,91を使用して5時間59分59秒までの計時とその表示が可能となっている。
[外装ケースの説明]
外装ケース20は、金属で形成された円筒状のケース21に、セラミックで形成されたベゼル22が嵌合されて構成されている。このベゼル22の内周側に、プラスチックで形成されたリング状のダイヤルリング23を介して、円盤状の文字板11が配置されている。
外装ケース20の側面には、4つの押しボタン60(61〜64)が図示略のコイルばね等のばね力に抗して押込可能に設けられている。具体的に、押しボタン60としては、文字板11の中心より、8時方向の位置に配置されたAボタン61と、10時方向の位置に配置されたBボタン62と、2時方向の位置に配置されたCボタン63と、4時方向の位置に配置されたDボタン64とがある。その他、外装ケース20の側面には、3時方向の位置にリューズ65が設けられている。これらのAボタン61、Bボタン62、Cボタン63、Dボタン64、およびリューズ65が操作されることにより、操作に応じた操作信号が後述する回路基板32の制御回路に出力される。
そして、Cボタン63およびDボタン64の操作により、制御回路がクロノグラフ機能の時、分、秒を示す指針91,71,12の駆動開始、駆動停止、およびリセット等の機能を切り換えることが可能である。つまり、制御回路が表示装置10Aの駆動を切換可能に制御する。また、Aボタン61およびBボタン62については、特に限定されないが、例えば電子時計10がGPS衛星からの電波(衛星信号)を受信して内部時刻を修正する所謂電波時計である場合など、衛星信号の自動受信のON/OFFを設定するために設ける。
[ムーブメントの説明]
図3は、電子時計に搭載されるムーブメントの要部を示す斜視図である。図4は、図2の矢印IV−IVから見た断面図であり、電子時計に組み込まれるスイッチばねの動作を説明するための断面図である。
図3、図4において、ムーブメント30は、表示装置10A(図1)が取り付けられる本体部31と、本体部31に取り付けられ、表示装置10Aの駆動を制御する制御回路が設けられた回路基板32と、回路基板32を本体部31の地板34(図4)に取り付ける回路押さえ33とを備えている。
本体部31は、地板34、地板34を支持する地板受けリング35、地板34に組み込まれた図示略の複数の輪列、これらの輪列を介して前述の指針12,13,14,71,81,91を回転駆動する図示略のステップモーター、ステップモーターに電力を供給するリチウムイオン電池などの二次電池36、地板34と文字板11との間に配置されて二次電池36に充電される電力を発電する図示略のソーラーパネル等を備えている。
ここで、複数の輪列は、第1〜第6駆動機構を構成している。第1駆動機構は、内部時計の「分」および「時」を示す指針13および指針14を駆動する。また、図1に示す指針12、第1小窓70の指針71、第2小窓80の指針81、および第3小窓90の指針91も同様の駆動機構で駆動される。すなわち、第2駆動機構は、クロノグラフ機能の「1/5秒」を示す指針12を駆動し、第3駆動機構はクロノグラフ機能の「分」を示す指針71を駆動し、第4駆動機構は、内部時計の「秒」を示す指針81を駆動し、第5駆動機構はクロノグラフ機能の「時」を示す指針91を駆動し、第6駆動機構は、カレンダー小窓15から視認されるカレンダー車16を駆動する。
回路基板32は、表示装置10Aの駆動を制御する制御回路の他、電子時計10が電波時計である場合には、受信装置(GPSモジュール)、制御装置、記憶装置等を備えることになる。そして、回路基板32には、GPS衛星からの電波を受信するアンテナ体37(図4)が接続される。
回路押さえ33は、外部操作可能なA〜Dボタン61〜64により弾性変形して回路基板32の接続端子32Aに電気的に接続されるスイッチばね40(41〜44)を一体に有している。すなわち、スイッチばね40は、回路基板32および回路押さえ33とともに電子時計10に組み込まれる部品であって、金属製で導電性を有し、A〜Dボタン61〜64が操作されて押し込まれると、当該A〜Dボタン61〜64の端部が当接し、内方に弾性変形して接続端子32Aに接続され、スイッチ入力が行われる。スイッチばね40の形状および動作については、以下に詳説する。
[スイッチばねの説明]
図2〜図4において、スイッチばね40としては、基端が回路押さえ33における9時方向の外縁位置に支持され、先端が回路基板32の外周に沿って8時方向に延設されたスイッチばね41と、スイッチばね41とは逆に、先端が回路基板32の外周に沿って10時方向に延設されたスイッチばね42と、基端が回路押さえ33における3時方向の外縁位置に支持され、先端が回路基板32の外周に沿って2時方向に延設されたスイッチばね43と、スイッチばね43とは逆に、先端が回路基板32の外周に沿って4時方向に延設されたスイッチばね44との4つがある。
スイッチばね40は、図2、図3に示すように、基端が回路押さえ33から曲げられて当該回路押さえ33に支持され、回路基板32の外周に沿って延設された支持腕部45と、支持腕部45の端部側(本実施形態では先端)に支持され、押しボタン60にて押し込まれるスイッチ片46とを備えている。このようなスイッチばね40は、押しボタン60の押込操作時の動きに応じて回路基板32の面方向(押しボタン60の軸方向)に弾性変形する。本実施形態では、4つのスイッチばね41〜44がそれぞれ、A〜Dボタン61〜64によって弾性変形する。
スイッチばね40の支持腕部45は、弾性変形可能にスイッチ片46を支持する部位である。従って、支持腕部45の先端から僅かに基端寄りの位置にスイッチ片46が設けられ、当該スイッチ片46を超えて支持腕部45の先端が延設される場合もある。この場合、そのような延設部分はスイッチ片46を支持する部位としては機能しない。その代わりに、延設部分を地板34に当接させることで、支持腕部45の弾性変形量を規制したり、スイッチ片46が押しボタン60で押し込まれた際の支持腕部45による抗力を増強させたりしてもよい。
スイッチばね40のスイッチ片46は、図4にも示すように、回路基板32の表裏方向に沿って延設されており、表裏方向の一端側(電子時計10の表面側)に設けられ、押しボタン60の端部が当接される作用部47と、表裏方向の他端側(電子時計10の裏面側)に設けられ、接続端子32Aと接続される接続部48と、作用部47および接続部48の間に設けられ、これらを連続させる中間部49とを有している。ここで、表裏方向とは、電子時計10の厚み方向と同意である。
そして、スイッチ片46の作用部47および接続部48の間には、2つの折曲部51,52が設けられている。折曲部51は、前記作用部47および中間部49の境界を形成する。折曲部52は、中間部49を回路基板32の面方向(押しボタン60の軸方向)に延設された延設中間部491と、回路基板32の表裏方向(電子時計10の厚み方向)に沿った連結中間部492とに2分する。そして、連結中間部492は支持腕部45の先端に連結されている。これら2つの折曲部51,52により、1つのクランク状の段曲げ部50を形成している。段曲げ部50は、プレス機械等により一度の曲げ加工で形成されてもよいし、折曲部51,52を別々に曲げ加工することで形成されてもよい。
本実施形態では、延設中間部491に対し一方の折曲部51を介して連続した図4中下側(電子時計10の表面側)の面状部分を含んで作用部47が形成されている。また、延設中間部491に対し他方の折曲部52を介して連続した図4中上側(電子時計10の裏面側)の面状部分を含んで連結中間部492が形成され、さらにこの上側の面状部分により接続部48が形成されている。
電子時計10は、クロノグラフ機能を有するアナログ式であるが、接続端子32Aに対して線接触や点接触するスイッチばね40にてダイレクトキーが構成されている。
この際、接続部48は、正確で敏感なスイッチ入力を実現するために、接続端子32A側に向けて平面視で円弧状(図2、図3)に突出し、かつ鉛直方向に長く形成された突出部481を有しており、この突出部481を介して回路基板32の側面に形成された接続端子32Aに対して線接触する。ただし、接続部を球状に突出させ、接続部を接続端子に対して点接触させてもよい。
なお、接続部48は、図4に示す方向での断面視においては、中間部49に対して接続端子32A側に僅かに突出しており、作用部47との距離を離間させる形状になっている。しかし、このような形状は、接続端子32Aとの大きな接圧を伴う線接触を実現することを目的としており、スイッチ入力が敏感で安定したダイレクトキーを構成するものであるから、作用部と接続部とを離間させることを目的とした本発明の延設中間部として作用するものではない。
中間部49のうち折曲部51,52間に形成された延設中間部491は、作用部47および接続部48を回路基板32の面方向に互いに離間させるように延設されており、本実施形態でのスイッチばね40の最も特徴的な構成である。この延設中間部491は、作用部47および接続部48の間の距離を埋めるように作用する。従って、電子時計10の機種によって作用部47および接続部48の間の距離が異なる場合には、その距離に適合した長さの延設中間部491に形成されることで、押しボタン60を従来のような軸部を継ぎ足すことなく、一部材のままで使用可能である。
次に、図4に基づき、押しボタン60およびスイッチばね40の動きを説明する。
電子時計10の使用者は、押しボタン60を外部操作によって図4中の右方に向けて押し込むことになる。
この過程において押しボタン60は先ず、初期位置から初期ストロークISだけ移動することで、スイッチ片46の作用部47に当接する。その後、当接された状態のまま押しボタン60が初期位置からスイッチングストロークSSの距離を移動するまでの間、スイッチばね40の支持腕部45(図2、図3)が弾性変形し、スイッチ片46が初期姿勢を維持しながら回路基板32側に移動する。押しボタン60が初期位置からスイッチングストロークSSの距離を移動すると、スイッチ片46の接続部48が接続端子32Aに線接触にて接続し、スイッチ入力が行われる(図4中にスイッチ片46Aとして2点鎖線で図示)。
ここで、本実施形態では、接続部48を接続端子32Aに確実に接続させるために、押しボタン60をさらにオーバーストロークOSの距離だけ移動することができるようになっている。すなわち、押しボタン60は、初期位置からのフルストロークFS(スイッチングストロークSS+オーバーストロークOS)の距離だけ押し込むことが可能になっている。この際、スイッチ片46では、回路基板32の表裏方向に沿ってそれぞれ作用部47、中間部49、接続部48が形成され、中間部49の連結中間部491の位置で支持腕部45の先端に連結されているから、押しボタン60がフルストロークFSの位置まで押し込まれると、このフルストロークFSに到達するまでの間では、スイッチ片46における支持腕部45の連結部分が支点となり、スイッチ片46は作用部47側がさらに奥側に移動するとともに、接続端子32Aと接続されている接続部48側が押しボタン60側に傾倒し、スイッチ片46全体が傾いた状態となって接続部48と接続端子32Aとの接続状態が維持される(図4中にスイッチ片46Bとして2点鎖線で図示)。
つまり、オーバーストロークOS部分では、スイッチ片46は支持腕部45で支持される中間部49を支点として、2点鎖線矢印Aで示す方向にねじられるように弾性変形し、接続端子32Aとの接続状態を維持しながら、押しボタン60のフルストロークFSまでの移動を許容する。そして、押しボタン60を押し込むのを止めることで、押しボタン60は図示略のコイルばねの復帰力によって初期位置に戻り、併せてスイッチばね40も初期位置に戻る。
なお、スイッチングストロークSSで示される押しボタン60の押込量は、スイッチばね40のスイッチ入力時の変形状態やばね力を考慮して決定される。また、本実施形態のように、ダイレクトキーとして構成されたスイッチばね40のばね力は、押しボタン60が設けられている部分を上にして行われる落下試験などで、スイッチ片46の自重でスイッチが入力されないよう配慮して設定される。
[実施形態の作用効果]
上述した本実施形態の電子時計10によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、スイッチばね40のスイッチ片46には、作用部47および接続部48を回路基板32の面方向に互いに離間させる延設中間部491が設けられているので、スイッチばね40としては、この延設中間部491により作用部47および接続部48の間を当該面方向に沿って大きく延設した形状にできる。従って、押しボタン60の端部から回路基板32の接続端子32Aまでの距離が離れていても、作用部47を押しボタン60の端部近くに配置でき、押しボタン60を押した際に作用部47に当接させることで接続部48を接続端子32Aに接触させて確実に接続させることができる。
また、押しボタン60の端部から回路基板32の接続端子32Aまでの距離が機種毎に異なっても、各機種に適合した長さの延設中間部491を有したスイッチばね40を用いることで、各機種に対応できる。このため、押しボタンを2部材で構成して組み立てる必要がなく、押しボタン60の組立部品数が増えるのを防止でき、組立作業性を向上できる。
押しボタン60を作用部47に当接させながら押し込んだ際に、支持腕部45とスイッチ片46との連結部分を支点とし、この支点を中心としてねじれる方向に当該スイッチばね40のスイッチ片46を弾性変形させることができる。このため、接続部48が初期姿勢で接続端子32Aと接続した後でも、押しボタン60の押し込みを許容してスイッチばね40をさらに弾性変形させることができる。従って、接続部48をより確実に接続端子32Aに接続できるとともに、フルストロークFSの距離まで押しボタン60を押し込んでも、スイッチばね40が損傷するのを防止できる。
スイッチ片46は、段曲げ部50を有したクランク状であるから、スイッチ片46全体を段曲げ加工等によって容易に形成できる。また、作用部47および接続部48がともに所定の面積を有した面状部分にて形成されているので、作用部47においては、当接面積の小さな押しボタン60の端部であっても、当該端部を作用部47に確実に当接できる。また、接続部48においては、面状部分にハーフピアス加工やプロジェクション加工を施すことで、接続端子32Aに対して線接触や点接触にて接触可能な突出部481を形成できる。
スイッチばね40の接続部48が接続端子32A側に突出した突出部481を介して当該接続端子32Aに接続されるので、接続部48を接続端子32Aに対して線接触や点接触にて接続させることができる。このため、接続部48と接続端子32Aとが大きな接圧にて確実に接続可能となり、曖昧な接続状態を生じ難くして押しボタン60の操作によるスイッチング動作を反応よく敏感にでき、スイッチばね40にて所謂ダイレクトキーを構成できる。
電子時計10は、クロノグラフ機能を有するアナログ式であるが、接続端子32Aに対して線接触や点接触するスイッチばね40にてダイレクトキーが構成されていることにより、押しボタン60の操作にてクロノグラフ用の指針12,71,91を瞬時に駆動させたり、瞬時に駆動を停止させたり、瞬時にリセットしたりできる。したがって、クロノグラフ機能の操作性が高い電子時計10を実現できる。
押しボタン60の端部と接続端子32Aとの距離が機種によって異なっても、回路基板32は共通であり、大きさの異なる回路基板を製作する必要がない。従って、回路基板32としては、大型化したりしないため、所定の大きさの基板材料からより多くの回路基板32を取り出すことができ、歩留まりを良好にできる。
また、回路基板32が大型化しないことで、地板34に対して回路基板32を安定して取り付けることができる。
押しボタン60としても、より長いものが不要であるから、押しボタン60が取り付けられた外装ケース20へのムーブメント30の組込を、押しボタン60と干渉することなく容易かつ迅速にでき、組込性を向上させることができる。
[変形例]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態において、スイッチばね40のスイッチ片46には、2つの折曲部51,52が設けられ、これらによって1つの段曲げ部50が形成されていたが、本発明の折曲部としては、折曲部52のみが設けられた場合でもよく、スイッチ片46をL字形状として、延設中間部491の端面に押しボタン60を当接させてもよい。このような構成でも、延設中間部491が設けられることで、作用部と接続部とを回路基板の面方向に離間させることが可能であり、前記実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
前記実施形態では、スイッチばね40の作用部47および接続部48は、回路基板32の周方向の同一位置で、かつ回路基板32の表裏方向に互いに離間していたが、これに限定されず、例えば、それらを回路基板32の周方向に互いに離間させていてもよい。つまり、本発明での作用部および接続部は、延設中間部によって回路基板の面方向にさえ互いに離間していればよいから、回路基板の表裏方向に離間しているか、あるいは周方向に離間しているかは任意である。
また、接続部としては、平面視にて円弧状で鉛直方向に長く形成されたり、球状に形成されたりする他、接続端子に対して線接触や点接触させる必要がない場合には、所定面積を有した面状部分によって形成されていてもよい。
前記実施形態では、本発明の電子時計をアナログ式として説明したが、電子時計としては、時間情報を液晶表示装置にて表示するようなデジタル式であってもよく、アナログ式とデジタル式とが一緒になったものであってもよい。
さらに、アナログ式の場合でも、クロノグラフ機能については必須の構成ではなく、通常の3針式の電子時計に本発明を適用してもよい。
また、電子時計としてGPS衛星からの電波を受信する電波時計としたが、標準電波を受信するものであってもよいし、電波を受信しない電子時計に本発明を適用してもよい。
10…電子時計、10A…表示装置、11…文字板、12,13,14,71,81,91…指針、30…ムーブメント、31…本体部、32…回路基板、32A…接続端子、33…回路押さえ、34…地板、40…スイッチばね、47…作用部、48…接続部、49…中間部、50…段曲げ部、51,52…折曲部、60…押しボタン、61…押しボタンであるAボタン、62…押しボタンであるBボタン、63…押しボタンであるCボタン、64…押しボタンであるDボタン、491…延設中間部。

Claims (6)

  1. 電子時計に組み込まれ、外部操作可能な押しボタンにより弾性変形して回路基板の接続端子に接続されるスイッチばねであって、
    前記回路基板を地板に取り付けるための回路押さえに基端が支持され、かつ前記回路基板の外周に沿って延設された支持腕部と、
    前記支持腕部に支持されたスイッチ片とを備え、
    前記スイッチ片は、
    前記回路基板の表裏方向の一端側に設けられ、前記押しボタンが当接される作用部と、
    前記回路基板の表裏方向の他端側に設けられ、前記接続端子と接続される接続部と、
    前記作用部および前記接続部の間に設けられた中間部とを有し、
    前記中間部は、前記作用部および前記接続部を前記押しボタンの軸方向に互いに離間させるように延設された延設中間部と、前記支持腕部に連結された連結中間部とを有している
    ことを特徴とするスイッチばね。
  2. 請求項に記載のスイッチばねにおいて、
    前記スイッチ片は、2つの折曲部を有し、
    前記2つの折曲部の間で前記延設中間部が形成され、
    前記延設中間部に対して一方の折曲部を介して連続した面状部分にて前記作用部が形成され、
    前記延設中間部に対して他方の折曲部を介して連続した面状部分にて前記連結中間部が形成され、
    前記連結中間部の前記他方の折曲部とは反対側に連続した面状部分にて前記接続部が形成されている
    ことを特徴とするスイッチばね。
  3. 請求項1または請求項に記載のスイッチばねにおいて、
    前記接続部は、前記接続端子に向かって突出した突出部を有している
    ことを特徴とするスイッチばね。
  4. 電子時計に搭載されるムーブメントであって、
    地板と、
    時間情報が表示される表示装置の駆動を制御する制御回路が設けられた回路基板と、
    前記回路基板を前記地板に取り付ける回路押さえと、
    前記回路押さえに一体に設けられ、外部操作可能な押しボタンにより弾性変形して前記回路基板の接続端子に接続されるスイッチばねとを備え、
    前記スイッチばねは、
    前記回路基板の前記回路押さえに基端が支持され、かつ前記回路基板の外周に沿って延設された支持腕部と、
    前記支持腕部に支持されたスイッチ片とを備え、
    前記スイッチ片は、
    前記回路基板の表裏方向の一端側に設けられ、前記押しボタンが当接される作用部と、
    前記回路基板の表裏方向の他端側に設けられ、前記接続端子と接続される接続部と、
    前記作用部および前記接続部の間に設けられた中間部とを有し、
    前記中間部は、前記作用部および前記接続部を前記押しボタンの軸方向に互いに離間させるように延設された延設中間部と、前記支持腕部に連結された連結中間部とを有する
    ことを特徴とするムーブメント。
  5. 請求項に記載のムーブメントにおいて、
    前記回路押さえには複数の前記スイッチばねが設けられている
    ことを特徴とするムーブメント。
  6. 請求項または請求項に記載のムーブメントが搭載されている
    ことを特徴とする電子時計。
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