JP2010190856A - 携帯時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 竜頭の誤操作を防止する操作及び竜頭の操作を可能とするための操作性を向上できる携帯時計を提供する。
【解決手段】 携帯時計11は、時計外装体12、竜頭31、竜頭ロック釦45、及び付勢部材49を具備する。外装体12が備える胴21に、竜頭取付け孔27とこの孔に連通しかつ上下に直交する部材取付け部41を形成する。孔27に竜頭31を配設する。竜頭31は孔27に通された竜頭軸31a及びこれに連続した竜頭頭部32を有する。竜頭軸に周方向に連続するロック溝39を設ける。取付け部41に収納されたロック釦45は、取付け部から突出された釦頭部(操作端部)48を有する。釦45は、溝39に係合して竜頭を拘束するロック位置及び溝39から外れて竜頭の拘束を解除するロック解除位置にわたって移動可能であり、釦頭部48のワンタッチ操作でロック解除位置に配置される。取付け部41に収納された付勢部材49で釦45をロック位置に配置されるように付勢したことを特徴としている。
【選択図】図2

Description

本発明は、携帯時等に竜頭の誤操作を防止できる構成を備えた腕時計や懐中時計等の携帯時計に関する。
腕時計では、その携帯時に竜頭の誤操作、つまり、竜頭が誤って引出されてこの竜頭が不用意に回転されないようにすることが求められている。
そのために竜頭をロックできる従来技術として、胴に固定された巻真パイプの胴外側に突出された管状突出部の外周に雄ねじ部を設け、竜頭を、巻真パイプに挿通された軸部と、管状突出部を受け入れ可能でかつ雌ねじ部が設けられた竜頭頭部とで形成するとともに、これら軸部と竜頭頭部との間にコイルばねを配置し、竜頭頭部の雌ねじ部を管状突出部の雄ねじ部に螺合させることにより、竜頭を巻真パイプに螺合して固定できる時計が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この他に、竜頭をロックできる従来技術として、胴に固定された巻真パイプの胴外側に突出された管状突出部の外周に雄ねじ部を設けるとともに停止リングを取付け、軸部とこれに一体な竜頭頭部を有してなる竜頭の前記軸部を巻真パイプに挿通し、竜頭頭部を受け入れ可能な保護枠部と雌ねじ部を有してなるプロテクタの前記雌ねじ部を、管状突出部の雄ねじ部に螺合させて、このプロテクタを、停止リングで位置決めされて竜頭頭部を囲むように配置される保護位置と、竜頭頭部を露出させるように配置される待避位置とにわたり移動可能に設けて、保護位置にプロテクタを配置することにより不用意な竜頭操作を防止できる時計が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−329867号公報
特許文献1に記載された従来技術は、竜頭の誤操作を防止する際及び竜頭の操作を可能とする際のいずれにおいても、竜頭頭部又はこの竜頭頭部を保護するプロテクタを回転させる手間を要するので、操作性が良くない。その上、時計が腕に取付けられたままでは、竜頭頭部又はプロテクタを回転させる操作に対して腕が邪魔になり易いので、竜頭等を回転させる手指の作業空間を確保するために、一般的には時計を腕から外して操作することを余儀なくされており、この点でも操作性が良くない。
以上のように従来技術によれば、竜頭の誤操作を防止する操作及び竜頭の操作を可能とするための操作性が良くない、という課題がある。
上記の課題を解決するために、本発明は、胴を備え、この胴に半径方向に貫通して形成された竜頭取付け孔、及びこの竜頭取付け孔の中央部から外れた部位に連通して前記竜頭取付け孔に対し上下に直交するとともに上端が開放されて前記胴に形成された部材取付け部を有する時計外装体と、周方向に連続するロック溝が設けられた竜頭軸及びこの軸に連続する竜頭頭部を有し、前記竜頭軸を前記竜頭取付け孔に挿通させて配設された竜頭と、前記部材取付け部の開放された上端より突出される操作端部を有して前記部材取付け部に収納され、前記ロック溝に係合して前記竜頭を拘束するロック位置及び前記ロック溝から外れて前記竜頭の拘束を解除するロック解除位置にわたって移動可能であるとともに、前記操作端部のワンタッチ操作で前記ロック解除位置に配置される竜頭ロック部材と、前記部材取付け部に収納されて前記竜頭ロック部材を前記ロック位置に配置されるように付勢する付勢部材と、を具備したことを特徴としている。
本発明で、竜頭取付け孔の中央部とは、この取付け孔の中心軸線と直交する方向の孔断面の中央部を指している。したがって、本発明で、部材取付け部が竜頭取付け孔の中央部から外れた位置に連通するとは、竜頭取付け孔の前記孔断面での周部に部材取付け部が連通していることを指している。
本発明で、部材取付け部は、貫通孔で形成されていても、底がある穴で作られていてもよいとともに、この部材取付け部に中心軸線と直交する方向の孔断面は円形であることが、胴に対する部材取付け部の加工を容易にする上では好ましいが、それには制約されない。本発明で、竜頭ロック部材も、その軸方向と直交する方向の断面は円形であることが、加工を容易にする上では好ましいが、それには制約されず、部材取付け部の孔断面の形状に応じたものを採用すればよい。
本発明で、操作端部のワンタッチ操作とは、竜頭ロック部材をその中心軸線周りに回転させることなく、竜頭ロック部材を単に押下げる操作、又は竜頭ロック部材を単に傾ける操作を指している。本発明で、付勢部材には、コイルばねや板ばねを好適に用いることができるが、それ以外の弾性変形が可能な材料例えばゴムやエラストマ等を用いることも可能である。本発明で、竜頭軸は、一体構造の単一軸部材から形成されていてもよく、或いは複数の軸部材を組み合わせて形成されていても差し支えない。
本発明の携帯時計では、通常、付勢部材の付勢力で竜頭ロック部材がロック位置に配置されて、このロック部材が竜頭のロック溝に係合した状態に保持されている。このため、携帯時計の携帯中に、竜頭の胴外側に向かう力が加わった場合でも、竜頭が誤って引出されないとともに、それに伴い竜頭の誤った回転操作を防止できる。
本発明の携帯時計で例えば時刻修正等の際に使用者が竜頭を操作するには、まず、胴より上方に突出されている竜頭ロック部材の操作端部に使用者の指を掛けて、回転操作を伴うことなく例えば竜頭ロック部材を単に押込む等のワンタッチ操作で、竜頭ロック部材をロック位置からロック解除位置に配置させる。これにより、竜頭ロック部材が竜頭のロック溝から外されて、竜頭の軸方向移動が可能となる。したがって、この状態で、使用者は竜頭頭部に指を掛けて竜頭を引出して竜頭を操作できる。
この竜頭操作後に、使用者により竜頭がワンタッチで押し込まれる。それにより、竜頭のロック溝が竜頭ロック部材に対向されるに伴い、付勢部材の付勢力で竜頭ロック部材がロック溝に係合されて、竜頭が誤引出しされない状態に保持される。
以上のように本発明では、竜頭の誤操作を防止することを竜頭のワンタッチ押込み操作で実現できるとともに、竜頭の操作を可能とすることを竜頭ロック部材のワンタッチ操作で実現できるので、いずれの場合でも操作性が良い。
本発明の好ましい形態では、前記竜頭ロック部材が下方に押し込み可能な竜頭ロック釦からなり、このロック釦が、前記ロック位置で前記ロック溝に係合するとともに前記ロック解除位置で前記竜頭軸の移動軌跡から外れて配置される係合軸部、及びこの軸部の上側に連続されて前記ロック解除位置で前記竜頭軸の移動軌跡から外れて配置される逃げ軸部を有していることを特徴としている。
この好ましい形態では、竜頭ロック部材が竜頭ロック釦からなるので、これを下方に押し込むというワンタッチ操作で、竜頭の操作を可能とすることができる。つまり、竜頭ロック釦がロック位置から下方に押し込まれることにより、その係合軸部及び逃げ軸部が、竜頭の引出し操作の邪魔にならないように竜頭軸の移動軌跡から外されてロック解除位置に配置される。そして、竜頭操作後に、竜頭がワンタッチ操作で押し込まれると、竜頭のロック溝が竜頭ロック部材に対向されるに伴い、付勢部材の付勢力で竜頭ロック部材が押上げられて、その係合軸部がロック溝に係合されて、竜頭が誤引出しされない状態に保持される。
以上のようにこの好ましい形態では、竜頭の誤操作を防止すること及び竜頭の操作を可能とすることを、竜頭のワンタッチ押込み操作と竜頭ロック部材のワンタッチ押込み操作で実現できるので、操作性が良い。
本発明の好ましい形態では、前記竜頭ロック部材がその下端部を中心に前記竜頭軸に接離するように傾動可能な竜頭ロックレバーであることを特徴としている。
この好ましい形態では、竜頭ロック部材が傾動可能な竜頭ロックレバーからなるので、これを傾けるというワンタッチ操作で、竜頭の操作を可能とすることができる。つまり、ロック位置に配置されている竜頭ロックレバーが竜頭軸から離れるように傾けられることにより、このレバーが竜頭の引出し操作の邪魔にならないように竜頭軸の移動軌跡から外れてロック解除位置に配置される。そして、竜頭操作後に、竜頭がワンタッチ操作で押し込まれると、竜頭のロック溝が竜頭ロックレバーに対向されるに伴い、付勢部材の付勢力で竜頭ロックレバーが竜頭軸に接触するように押し戻されてロック溝に係合されるので、竜頭が誤引出しされない状態に保持される。
以上のようにこの好ましい形態では、竜頭の誤操作を防止すること及び竜頭の操作を可能とすることを、竜頭のワンタッチ押込み操作と竜頭ロック部材をなした竜頭ロックレバーを傾動させるワンタッチ操作で実現できるので、操作性が良い。
本発明の好ましい形態では、前記竜頭が最大に引き出された状態でも、前記ロック溝が前記竜頭取付け孔内に配置されていて、前記ロック溝の両側に連続した前記竜頭軸の軸部位が前記竜頭取付け孔の内面で支持されていることを特徴としている。
この好ましい形態では、竜頭軸の強度が竜頭軸に設けられたロック溝により低下しているにも拘らず、このロック溝の両側に連続した一対の軸部位が竜頭取付け孔の内面で支持されている。このため、竜頭が最大に引出された状態で携帯時計が落下した場合でも、その衝撃を一対の軸部位を介して胴で支持できる。これに伴い、一対の軸部位間に前記衝撃が集中して加わらないようになるので、竜頭軸が変形する恐れがない。
本発明の好ましい形態では、前記竜頭軸が、巻真が連結されるとともに係止凸部を有した第1の軸部材と、この第1の軸部材を受入れる包囲端部及び前記ロック溝を有して前記竜頭頭部に連続され、かつ、前記係止凸部を摺動可能な係止溝が前記包囲端部に設けられた第2の軸部材とを備え、これら両軸部材間に前記第2の軸部材を胴外側に向けて付勢する付勢体が圧縮状態に挟設されていることを特徴としている。
この好ましい形態では、竜頭ロック部材がロック解除位置に配置されて竜頭の操作が可能となるに伴い、竜頭の第2の軸部材及びこれに連続されている竜頭頭部が、第1、第2の軸部材間に圧縮状態で挟まれた付勢体の付勢力で胴外側に押し出される。この場合、第1の軸部材は動かないので、その係止凸部に対して第2の軸部材の係合溝が摺動して、以上の押し出しが行われる。これにより、使用者にとって竜頭頭部が指で掴まれ易くなるので、竜頭の更なる引出し操作やその後の回転操作等の竜頭操作をより容易に行うことが可能である。竜頭が引出された状態で竜頭頭部が回転されると、その回転は係合溝と係止凸部との係合箇所を介して第1の軸部材に伝えられて、時刻の修正等が行われる。又、竜頭が押し込まれると、係合溝が係止凸部を摺動しつつ包囲端部が第1の軸部材を更に深く受け入れるので、付勢体が圧縮される。そして、竜頭の押し込みが完了すると、その時点で竜頭ロック部材が竜頭のロック溝に係合されるので、付勢体は圧縮状態に保持される。
本発明の好ましい形態では、前記竜頭ロック釦の軸方向と直交する方向の断面が円形であるとともに、前記付勢体の付勢力が前記付勢部材の付勢力と同じかそれより小さいことを特徴としている。
この好ましい形態では、竜頭ロック釦の断面が円形であるので、竜頭ロック釦を形成する加工、及びこの竜頭ロック釦が収納される部材取付け部を胴に形成する加工が容易である。そのため、断面が円形の竜頭ロック釦が部材取付け部内で回転する可能性があるにも拘らず、付勢体の力で竜頭ロック釦が回転される恐れがなく、その結果、竜頭が胴外側に更に不用意に突出されないようにできる。
本発明の好ましい形態では、前記部材取付け部が、上端が開放された上孔部と、下端が開放された下孔部と、これら上下の孔部より小径で前記竜頭取付け孔に連通された中間孔部とを有し、前記竜頭ロック釦が、前記中間孔部を摺動する前記係合軸部と、前記逃げ軸部と、この逃げ軸部の上側に連続して前記上孔部に没入可能な釦頭部とを有し、この釦頭部と前記上孔部の底との間に前記付勢部材が挟設されているとともに、前記下孔部の底に下方から接離されるストッパが前記係合軸部の下端部に取付けられていることを特徴としている。
この好ましい形態では、部材取付け部が胴を上下方向に貫通して設けられるので、胴に底が有る穴を加工する場合に比較して胴に対する部材取付け部の加工が容易である。更に、この部材取付け部に収納された竜頭ロック釦が付勢部材で上向きに付勢されているにも拘らず、この竜頭ロック釦が上方へ抜け出ることをストッパによって防止できる。これとともに、ストッパは竜頭ロック釦の下方への移動を妨げないので、竜頭ロック釦をワンタッチ押下げ操作でロック解除位置に配置させることができる。
本発明の好ましい形態では、前記胴に前記下孔部を閉じるキャップが取付けられていて、このキャップが前記時計外装体の裏蓋の表面より高く配置されていることを特徴としている。
この好ましい形態の携帯時計は、使用者の手に装着して使用される場合に、下孔部を閉じたキャップが手の肌に強く接して違和感を与えることを抑制できるので、使用感が良い。
本発明の好ましい形態では、前記胴の内側に配設された文字板の3時側に対応して前記胴に凸部が形成され、この凸部に前記竜頭ロック部材及び付勢部材が配設されていることを特徴としている。
この好ましい形態によれば、胴全体を大径に作ることなく、竜頭ロック部材及び付勢部材を胴に設けることができる。
本発明の携帯時計によれば、竜頭の誤操作を防止する操作及び竜頭の操作を可能とするための操作性を向上できる、という効果がある。
本発明の第1実施形態に係る腕時計をその竜頭ロック釦がロック位置に在る状態で示す正面図である。 図1中F2−F2線に沿って示す断面図である。 図2中F3−F3線に沿って示す断面図である。 図3中F4−F4線に沿って示す断面図である。 第1実施形態に係る腕時計をその竜頭ロック釦がロック解除位置に在る状態で示す正面図である。 図5中F6−F6線に沿って示す断面図である。 図6中F7−F7線に沿って示す断面図である。 図7中F8−F8線に沿って示す断面図である。 第1実施形態に係る腕時計の竜頭が一段引出された状態で示す図8相当の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る腕時計の一部をその竜頭ロックレバーがロック位置に在る状態で示す正面図である。 図10中F11−F11線に沿って示す断面図である。 第2実施形態に係る腕時計の一部をその竜頭ロックレバーがロック解除位置に在る状態で示す正面図である。 図12中F13−F13線に沿って示す断面図である。
以下、図1〜図9を参照して本発明の第1の実施の形態について、詳細に説明する。
図1,2,5,6中符号11は携帯時計例えば腕時計を示している。図2及び図6に示すように腕時計11の時計外装体12内に、内蔵部品例えば時計ムーブメント13が設けられているとともに、時刻表示部例えば円形の文字板14が設けられている。文字板14の表示は時計ムーブメント13で駆動される時刻表示針、具体的には図1及び図5に示した短針15、長針16、及び分針17により指し示される。
図2及び図6に示すように時計外装体12は、胴21と、ガラス22と、裏蓋23を備えている。胴21はステンレス鋼やチタン等の金属又は合成樹脂により環状に作られている。文字板14を透視させるガラス22は胴21の正面部に液密に装着されている。裏蓋23は、金属又は合成樹脂で作られていて、胴21の裏面を閉じて液密に装着されている。
図1及び図5に示すように胴21は、正面から見て文字板14の周囲を囲む円環状部位21aと、凸部24と、一対のかん足25と、他の一対のかん足26を有している。
胴21と一体の円環状部位21aは、円形であり、その内周部にガラス22が装着されている。図2及び図6に示すように凸部24は文字板14の3時側に一体に突設されている。この凸部24の上面は円環状部位21aの上端より低い位置に在るとともに、凸部24の下面は裏蓋23の表面(下面)23aより高い位置にある。凸部24は、その先端部に垂直な竜頭受け面24aを有しているとともに、この竜頭受け面24aを底とする凹み24bを形成する竜頭カバー部24cを有している。凹み24cの下端は凸部24の下面に開放されている。なお、竜頭31をその外周から保護する竜頭カバー部24c及び凹み24cは省略してもよい。かん足25は図1及び図5において胴21の上部から一体に突設され、他のかん足26は図1及び図5において胴21の下部から一体に突設されていて、これらには図示しないベルト等の腕装着部材が取付けられる。
胴21はこれを半径方向に貫通して形成された竜頭取付け孔27を有している。竜頭取付け孔27は、文字板14の3時の時刻表示側に設けられている。この竜頭取付け孔27は、小径孔部27aとこれに連続した大径孔部27bとからなる。小径孔部27aは胴21の内部に開放され、大径孔部27bは竜頭受け面24aに開放されている。小径孔部27aの内面はこの小径孔部27aに固定された巻真パイプ28で覆われている。
竜頭取付け孔27に金属製の竜頭31が取付けられている。図2、図4、図6、図8、及び図9に示すように竜頭軸31aとこれに連続された竜頭頭部32とを備えており、竜頭軸31aは、第1の軸部材33と第2の軸部材36からなる。
第1の軸部材33の中心軸線と直交する方向の断面は円形である。この第1の軸部材33は、巻真パイプ28に大径孔部27b側から胴21の内部に向けて挿入されている。第1の軸部材33の大径孔部27b内に位置された端部外周に、複数例えば一対の係止凸部34が一体に突設されている。これら係止凸部34は第1の軸部材33の周方向に180°離れている。更に、第1の軸部材33の大径孔部27b内に位置された端部に、その端面に開放する穴33aが設けられている。
この第1の軸部材33に胴内側から巻真35が連結されている。巻真35は時計ムーブメント13に接続されている。竜頭31の操作は巻真35を介して時計ムーブメント13に与えられ、それにより、時刻修正やカレンダーの日付修正等が行われる。
第2の軸部材36は竜頭頭部32の裏面中央部から一体に突出されている。第2の軸部材36は胴外側から大径孔部27bに摺動可能に挿入されており、先端部に包囲端部36aを有している。包囲端部36aは、穴33aが設けられた第1の軸部材33の端部を受け入れ可能である。
包囲端部36aには、その内周面に開放する係止溝37が設けられているとともに、止め輪38が固定されている。係止溝37は、係止凸部34と同数形成されていて、第2の軸部材36の軸方向に延びている。止め輪38は、包囲端部36aの開口端に固定されていて、各係止溝37の端を閉じている。
第2の軸部材36には、包囲端部36aの内側空間に開放された穴36bが設けられている。この穴36bは第1の軸部材33の穴33aに対向している。第2の軸部材36は、その軸方向中間部に形成されたロック溝39を有している。このロック溝39は第2の軸部材36の周方向に連続して形成されている。第2の軸部材36の包囲端部36a以外の部位の中心軸線と直交する方向の断面は円形である。ロック溝39の両側に連続した軸部位36c,36dの直径は大径孔部27bの径にほぼ等しい。
第2の軸部材36は胴外側から大径孔部27bに摺動可能に挿入されている。その包囲端部36a内に第1の軸部材33が受入れられているとともに、係止溝37は係止凸部34に摺動可能に係合されている。これにより、竜頭31は文字板14の3時の時刻表示側に対応して時計外装体12に取付けられている。
竜頭31は例えばコイルばねからなる付勢体40を有している。付勢体40は、その両端部を穴33a,36bに挿入して、第1の軸部材33と第2の軸部材36との間に圧縮状態に挟設されていて、第2の軸部材36を胴外側に向けて付勢している。竜頭31が図2に示された引出し待機位置に配置された状態で、この竜頭31が回転操作されることがあっても、その回転力は時計ムーブメント13に何ら作用しない。これとともに、前記引出し待機位置に配置された竜頭31の第1の軸部材33の端面は、包囲端部36aの底に接触ないしは近接した状態にあるので、付勢体40は圧縮状態にある。更に、前記引出し待機位置に配置された竜頭31は、その竜頭頭部32の裏面を胴21の竜頭受け面24aに接触させた状態に保持されている。
胴21は部材取付け部41を有している。図3及び図7に示すように部材取付け部41は、竜頭取付け孔27の近傍に設けられていて、上孔部41aと、下孔部41bと、中間孔部41cとを有している。上孔部41aは凸部24の上面に開放していて、その中心軸線と直交する方向の断面は円形である。下孔部41bは凸部24の下面に開放していて、その中心軸線と直交する方向の断面は円形である。この下孔部41bは例えば上孔部41aと同径である。中間孔部41cは上孔部41aと下孔部41bを連通して設けられている。中間孔部41cはその中心軸線と直交する方向の断面は円形であり、その径は上孔部41a及び下孔部41bの径より小さい。
上孔部41a、下孔部41b、及び中間孔部41cの中心軸線は、部材取付け部41の中心軸線をなして上下方向に一直線に連続している。そのため、部材取付け部41は凸部24を上下方向に貫通する段付き孔で形成されている。この部材取付け部41の中間孔部41cは、図3及び図4等に示すように竜頭取付け孔27の大径孔部27bの周部に連通されている。言い換えれば、部材取付け部41は、竜頭取付け孔27に対して上下に直交するとともに、竜頭取付け孔27にその中央部から外れた部位に連通して形成されている。部材取付け部41の上孔部41a及び下孔部41bは竜頭取付け孔27に対してこれから上下に外れている。
胴21の凸部24に、部材取付け部41の下孔部41bの下端開口を閉じるキャップ42がねじ込まれている。このキャップ42の下面は裏蓋23の表面23aより高い位置に在る。
胴21の凸部24に金属製の竜頭ロック部材例えば竜頭ロック釦45が下方に押し込み可能に取付けられている。
すなわち、図2及び図3等に示すように竜頭ロック釦45は、その軸方向と直交する方向の断面がいずれも円形をなした係合軸部46と、逃げ軸部47と、釦頭部48を有している。係合軸部46は中間孔部41cと略同径である。釦頭部48は、大径部とその裏側に突設された小径軸部を有している。釦頭部48の大径部は上孔部41aと略同径であり、釦頭部48の小径軸部は中間孔部41cと略同径である。逃げ軸部47は、係合軸部46の上側に連続していて、この係合軸部46と釦頭部48の小径軸部を一体に連続している。この逃げ軸部47の直径は係合軸部46と釦頭部48の小径軸部より小さく、それによって、逃げ軸部47は常に竜頭31と交差しないようになっている。
竜頭ロック釦45は部材取付け部41に上下動可能に収納されていて、その係合軸部46は中間孔部41cに摺動可能に嵌合されている。釦頭部48の大径部と、上孔部41aの底との間にコイルばねからなる付勢部材49が圧縮状態に挟設されている。この付勢部材49の付勢力で竜頭ロック釦45は、上孔部41aの開放された上端から上方に突出されている。言いえれば、竜頭ロック釦45は下方に押し込み可能に設けられている。そして、竜頭ロック釦45の上方への抜け止めをするために、係合軸部46の下端部にストッパ50が取付けられている。このストッパ50は竜頭ロック釦45の上下動に伴って下孔部41bの底に接離可能である。ストッパ50はキャップ42で覆い隠されている。
竜頭ロック釦45はロック位置とロック解除位置とに渡って移動可能である。竜頭ロック釦45が付勢部材49で押上げられてロック位置に配置された状態を図3に示し、竜頭ロック釦45が押下げられてロック解除位置に配置された状態を図7に示す。
腕時計11の竜頭31を操作するとき以外の通常の状態では、竜頭ロック釦45はロック位置に配置されている。そして、この状態では、図3に示すように竜頭ロック釦45の係合軸部46の上部が、竜頭取付け孔27と部材取付け部41との連通部に、その下方から上向きに挿入された状態にある。そのため、係合軸部46は、竜頭31の第2の軸部材36の移動軌跡と交差していて、この交差部分が図4に示すように第2の軸部材36のロック溝39に入り込んでいる。
この係合により竜頭31が引出し待機位置に保持されていて、竜頭31はその軸方向に移動できないように拘束されている。したがって、こうして拘束された状態の竜頭31に、これを引出す力が作用しても、竜頭31が不用意に胴外側に向けて引出されることは防止される。
次に、竜頭31をその操作のために1段の位置又は2段の位置に引出す手順を説明する。
まず、竜頭ロック釦45を図7に示したロック解除位置に押下げる。この操作はワンタッチで行うことができる。それにより、竜頭ロック釦45の係合軸部46が、竜頭取付け孔27と部材取付け部41との連通部の下方に移動されて、この係合軸部46が第2の軸部材36のロック溝39から抜け出て竜頭31の第2の軸部材36の移動軌跡から外れる。この場合、釦頭部48の小径部が部材取付け部41の中間孔部41cに上側から挿入されるが、この釦頭部48の小径部は竜頭ロック釦45が最大に押下げられた状態でも第2の軸部材36の移動軌跡から外れた位置に留まる。更に、逃げ軸部47はいかなる状態においても第2の軸部材36の移動軌跡から外れて配置されている。そのため、竜頭ロック釦45がワンタッチで押下げられることによって、竜頭ロック釦45による竜頭31の拘束が解除される。
こうしたロック解除により竜頭31の軸方向移動が可能な状態となる。このため、付勢体40の付勢力で第2の軸部材36及び竜頭頭部32が胴外側に向けて自然に押し出されるに伴い、竜頭頭部32が0段の位置に配置されるとともに、付勢体40は伸張される。この状態を図8に示す。
この場合、第1の軸部材33は静止状態にあるので、この第1の軸部材33の係止凸部34に対して第2の軸部材36の係止溝37が摺動して、前記押し出しがなされる。それにより、第2の軸部材36の止め輪38が係止凸部34に胴内側から引っ掛った状態に保持される。
これとともに、図8及び図9に示すようにロック溝39の左隣に連続した軸部位36cが、竜頭取付け孔27と部材取付け部41との連通部に胴外側に向けて入り込む。これにより、図7に示すように竜頭ロック釦45の係合軸部46の上端の角(符号46aで示す)に、その上側から第2の軸部材36が係合される。したがって、竜頭ロック釦45から手を離しても、この竜頭ロック釦45はロック位置に保持される。
以上のように竜頭31が0段の位置に押し出されると、使用者が竜頭頭部32を掴む上で竜頭カバー部24cに邪魔されないようになるので、容易に竜頭頭部32を指で掴んで竜頭31を引出すことができる。この場合、止め輪38と係止凸部34との引っ掛りにより、第1の軸部材33は第2の軸部材36の動きに追従する。竜頭31が1段の位置に引出された状態を図9中実線で示す。更に、竜頭31が2段の位置に引出された場合、竜頭頭部32の先端は図9中ニ点鎖線で示すように位置される。
そして、使用者は、こうした一段又は二段の位置に竜頭31を引出した状態で、この竜頭31を回転させることにより、時刻修正やカレンダーの日付修正を行うことができる。この場合、竜頭頭部32と一体に回転される第2の軸部材36の回転は、係止溝37と係止凸部34との引っ掛りにより第1の軸部材33に伝えられ、それと同時に巻真35を介して時計ムーブメント13に伝えられる。しかも、こうした竜頭操作では既述のように竜頭ロック釦45を手で押し続ける必要がないので、腕時計11を腕に装着したままの状態で、以上の竜頭操作を行うことができる。
又、以上の竜頭操作後、使用者により竜頭31が付勢部材49の付勢力に抗してワンタッチ操作で押し込まれる。この場合、係止溝37が係止凸部34を摺動しつつ包囲端部36aが第1の軸部材33を更に深く受け入れるので、付勢体40は圧縮される。こうした押し込みによって竜頭頭部32の裏面が胴21の竜頭受け面24aに当たるようになると、第2の軸部材36の軸部位36cが竜頭ロック釦45の係合軸部46の上端の角46aから外されるとともに、竜頭31のロック溝39が部材取付け部41の中間孔部41cに正しく対向する。
そのため、この時点で、付勢部材49のばね力で竜頭ロック釦45がロック位置に押し上げられて、竜頭取付け孔27と部材取付け部41との連通部に、その下方から係合軸部46が入り込む。それにより、図3に示すように係合軸部46が第2の軸部材36のロック溝39に係合されて、竜頭31の第2の軸部材36の移動軌跡と交差するように配置される。したがって、竜頭31が図2及び図4に示した引出し待機位置に保持される。こうして竜頭31の押し込みが完了した時点では、以上のように竜頭ロック釦45が竜頭31のロック溝39に係合されるので、付勢体40圧縮状態に保持される。
以上のように竜頭31の誤操作を防止するために竜頭31を引出し待機位置に保持することを、竜頭31のワンタッチ押込み操作で実現できる。これとともに、竜頭31を引出してその操作を可能とすることを、竜頭ロック釦45のワンタッチ操作、具体的には竜頭ロック釦45のワンタッチ押し込み操作で実現できる。したがって、いずれの場合でもワンタッチで操作ができるので、操作性が良い。
腕時計11の竜頭31の強度は、竜頭軸31aに設けたロック溝39により低下している。しかし、図9中ニ点鎖線で示すように竜頭31が最大に引き出された状態でも、竜頭31のロック溝39は竜頭取付け孔27内に配置されているとともに、このロック溝39の両側に連続した竜頭軸31aの軸部位36c、36dが竜頭取付け孔27の内面で支持されている。このため、竜頭31が最大に引出された状態で腕時計11が落下した場合、それに伴う衝撃を一対の軸部位36c、36dを介して胴21で支持できる。したがって、一対の軸部位36c、36dの間の強度が弱い小径軸部に前記衝撃が集中して加わらないようにできるので、竜頭軸31aが変形する恐れがない。
又、腕時計11が備えた竜頭ロック釦45の軸方向と直交する方向の断面は円形であるので、この竜頭ロック釦45を形成する加工、及びこの竜頭ロック釦45が収納される部材取付け部41を胴21に形成する加工が容易である。こうした条件下において、付勢体40の付勢力は付勢部材49の付勢力と同じかそれより小さく設定されている。このため、断面が円形の竜頭ロック釦45が部材取付け部41内で回転する可能性があるにも拘らず、付勢体40の力で竜頭ロック釦45が回転されないようにでき、それに伴い、竜頭31が胴外側に不用意に突出されることを防止できる。
更に、腕時計11の部材取付け部41は、上端が開放された上孔部41aと、下端が開放された下孔部41bと、これら上下の孔部より小径で竜頭取付け孔27に連通された中間孔部41cとを有している。このため、部材取付け部41が胴21を上下方向に貫通して設けられるので、底がある穴からなる部材取付け部を胴21に加工する場合に比較して、胴21に対する部材取付け部41の加工が容易である。
これとともに、この部材取付け部41に収納された断面が円形の竜頭ロック釦45は、中間孔部41cを摺動する係合軸部46と、逃げ軸部47と、この逃げ軸部47の上側に連続して上孔部41aに没入可能な釦頭部48とを有している。このため、竜頭ロック釦45は円柱素材に対して径が異なる部位を加工することで形成でき、竜頭ロック釦45の加工が容易である。
そして、釦頭部48と上孔部41aの底との間に付勢部材49が挟設されているとともに、係合軸部46の下端部に下孔部41bの底に下方から接離されるストッパ50が設けられている。このストッパ50は例えば係合軸部46に取付けられた止め輪からなる。このため、部材取付け部41に収納された竜頭ロック釦45が付勢部材49で上向きに付勢されているにも拘らず、この竜頭ロック釦45が上方へ抜け出ることをストッパ50によって防止できる。しかも、ストッパ50は竜頭ロック釦45の下方への移動を妨げないので、竜頭ロック釦45のワンタッチ操作によるロック解除位置への押下げを実現できる。
更に、胴21の裏側には下孔部41bを閉じるキャップ42が取付けられていて、このキャップ42が時計外装体12の裏蓋23の表面より高く配置されている。これにより、腕時計11が、使用者の手に装着して使用される場合に、下孔部41bを閉じたキャップ42が手の肌に強く接して違和感を与えることを抑制できるので、使用感が良い。
又、腕時計11の胴21にはその内側に配設された文字板14の3時側に対応して凸部24が形成されていて、この凸部24に竜頭ロック釦45及び付勢部材49が配設されている。そのため、胴21全体を大径に作ることなく、既述のように竜頭31を引き出し待機位置にロックするための竜頭ロック釦45及び付勢部材49を胴21に設けることができる。
図10〜図13は本発明の第2の実施の形態を示している。この第2実施形態は、部材取付け部、竜頭ロック部材、及び付勢部材等の構成以外は、図10〜図13に図示されない構成を含めて第1実施形態と同じである。以下の説明において、第1実施形態と同様な構成については、第1実施形態と同じ符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態で、部材取付け部41は底が有る丸穴で形成されている。この部材取付け部41は、胴の厚み方向(上下方向)に沿って竜頭取付け孔27に交差していて、この交差部で部材取付け部41と竜頭取付け孔27とが連通されている。部材取付け部41の上端は凸部24の上面に開放されているが、この開放部を閉じるように栓55が凸部24に装着されている。
栓55は長方形のガイド孔56を有している。ガイド孔56は平面視においてその長手方向が胴の凸部24の突出方向と直交する方向に延びて形成されている。更に、ガイド孔56の長手方向一端部は前記交差部(連通部)に上方から対向するようにこの交差部の真上に設けられている。
第2実施形態で、竜頭ロック部材は竜頭ロックレバー58で形成されている。竜頭ロックレバー58の上端部は、それより下側の部位よりも細い操作端部58aをなしている。竜頭ロックレバー58は、その操作端部58aをガイド孔56に貫通させるとともに、この竜頭ロックレバー58の下端部を中心に傾動可能に収納されている。この竜頭ロックレバー58の傾動は竜頭が有した竜頭軸31aの第2の軸部材36に接離する方向に沿ってなされ、この傾動に伴い竜頭ロックレバー58はロック溝39に係脱できる。操作端部58aはガイド孔56に摺動可能であり、この操作端部58aをガイド孔56に沿って腕時計の12時側にワンタッチ操作で引き動かすことにより、竜頭ロックレバー58を傾動させてロック溝39から外すことができる。竜頭ロックレバー58の操作端部58a以外の部位は、ガイド孔56から抜け出ることがないようにガイド孔56の幅より大きく作られている。
第2実施形態で、付勢部材49は、略U状ないしは略V字状をなす板ばねからなり、部材取付け部41に収納されている。この付勢部材49は竜頭ロックレバー58を竜頭軸31aに向けて常に付勢している。この付勢により、竜頭31がワンタッチ操作で押し込まれるに伴って竜頭ロックレバー58をロック溝39に係合させることができる。なお、以上説明した以外の構成は、図10〜図13に示されない部分を含めて第1実施形態と同じである。
第2実施形態では、以上のように竜頭ロック部材が傾動可能な竜頭ロックレバー58からなるので、これを傾けるというワンタッチ操作で、竜頭31の操作を可能とすることができる。つまり、図11に示すようにロック位置に配置されている竜頭ロックレバー58が図13に示すように竜頭軸31aから離れるように傾けられることにより、この竜頭ロックレバー58が竜頭31の引出し操作の邪魔にならないように竜頭軸31aの移動軌跡から外されてロック解除位置に配置される。又、竜頭操作後に、竜頭31がワンタッチ操作で押し込まれると、竜頭31のロック溝39が竜頭ロックレバー58に対向されるに伴い、付勢部材49の付勢力で竜頭ロックレバー58が竜頭軸31aに接触するように押し戻されてロック溝39に入り込んで係合されるので、竜頭31が誤引出しされない状態に保持される。
以上のように第2の実施形態でも、竜頭31の誤操作を防止すること及び竜頭31の操作を可能とすることを、竜頭31のワンタッチ押込み操作と竜頭ロック部材をなした竜頭ロックレバー58を傾動させるワンタッチ操作で実現できるので、操作性が良い。
11…腕時計(携帯時計)
12…時計外装体
14…文字板
21…胴
23…裏蓋
23a…裏蓋の表面
24…凸部
27…竜頭取付け孔
31…竜頭
31a…竜頭軸
32…竜頭頭部
33…竜頭軸の第1の軸部材
34…係止凸部
35…巻真
36…竜頭軸の第2の軸部材
36a…包囲端部
36c、36d…軸部位
37…係止溝
39…ロック溝
40…付勢体
41…部材取付け部
41a…上孔部
41b…下孔部
41c…中間孔部
42…キャップ
45…竜頭ロック釦(竜頭ロック部材)
46…係合軸部
47…逃げ軸部
48…釦頭部(操作端部)
49…付勢部材
50…ストッパ
58…竜頭ロックレバー(竜頭ロック部材)
58a…操作端部

Claims (9)

  1. 胴を備え、この胴に半径方向に貫通して形成された竜頭取付け孔、及びこの竜頭取付け孔の中央部から外れた部位に連通して前記竜頭取付け孔に対し上下に直交するとともに上端が開放されて前記胴に形成された部材取付け部を有する時計外装体と、
    周方向に連続するロック溝が設けられた竜頭軸及びこの軸に連続する竜頭頭部を有し、前記竜頭軸を前記竜頭取付け孔に挿通させて配設された竜頭と、
    前記部材取付け部の開放された上端より突出される操作端部を有して前記部材取付け部に収納され、前記ロック溝に係合して前記竜頭を拘束するロック位置及び前記ロック溝から外れて前記竜頭の拘束を解除するロック解除位置にわたって移動可能であるとともに、前記操作端部のワンタッチ操作で前記ロック解除位置に配置される竜頭ロック部材と、
    前記部材取付け部に収納されて前記竜頭ロック部材を前記ロック位置に配置されるように付勢する付勢部材と、
    を具備したことを特徴とする携帯時計。
  2. 前記竜頭ロック部材が下方に押し込み可能な竜頭ロック釦からなり、このロック釦が、前記ロック位置で前記ロック溝に係合するとともに前記ロック解除位置で前記竜頭軸の移動軌跡から外れて配置される係合軸部、及びこの軸部の上側に連続されて前記ロック解除位置で前記竜頭軸の移動軌跡から外れて配置される逃げ軸部を有していることを特徴とする請求項1の記載の携帯時計。
  3. 前記竜頭ロック部材がその下端部を中心に前記竜頭軸に接離するように傾動可能な竜頭ロックレバーであることを特徴とする請求項1の記載の携帯時計。
  4. 前記竜頭が最大に引き出された状態でも、前記ロック溝が前記竜頭取付け孔内に配置されていて、前記ロック溝の両側に連続した前記竜頭軸の軸部位が前記竜頭取付け孔の内面で支持されていることを特徴とする請求項1から3の内のいずれか一項に記載の携帯時計。
  5. 前記竜頭軸が、巻真が連結されるとともに係止凸部を有した第1の軸部材と、この第1の軸部材を受入れる包囲端部及び前記ロック溝を有して前記竜頭頭部に連続され、かつ、前記係止凸部を摺動可能な係止溝が前記包囲端部に設けられた第2の軸部材とを備え、これら両軸部材間に前記第2の軸部材を胴外側に向けて付勢する付勢体が圧縮状態に挟設されていることを特徴とする請求項1から4の内のいずれか一項に記載の携帯時計。
  6. 前記竜頭ロック釦の軸方向と直交する方向の断面が円形であるとともに、前記付勢体の付勢力が前記付勢部材の付勢力と同じかそれより小さいことを特徴とする請求項1,2.4,5の内のいずれか一項に記載の携帯時計。
  7. 前記部材取付け部が、上端が開放された上孔部と、下端が開放された下孔部と、これら上下の孔部より小径で前記竜頭取付け孔に連通された中間孔部とを有し、前記竜頭ロック釦が、前記中間孔部を摺動する前記係合軸部と、前記逃げ軸部と、この逃げ軸部の上側に連続して前記上孔部に没入可能な釦頭部とを有し、この釦頭部と前記上孔部の底との間に前記付勢部材が圧縮状態に挟設されているとともに、前記下孔部の底に下方から接離されるストッパが前記係合軸部の下端部に取付けられていることを特徴とする請求項2、4から6の内のいずれか一項に記載の携帯時計。
  8. 前記胴に前記下孔部を閉じるキャップが取付けられていて、このキャップが前記時計外装体の裏蓋の表面より高く配置されていることを特徴とする請求項7に記載の携帯時計。
  9. 前記胴の内側に配設された文字板の3時側に対応して前記胴に凸部が形成され、この凸部に前記竜頭ロック部材及び付勢部材が配設されていることを特徴とする請求項1から8の内のいずれか一項に記載の携帯時計。
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