JP2014115218A - スイッチ装置、時計、およびスイッチのロック解除方法 - Google Patents

スイッチ装置、時計、およびスイッチのロック解除方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ロック操作およびロック解除操作が容易にできるスイッチ装置を提供する。
【解決手段】 腕時計ケース1の貫通孔12に挿入される操作軸部24および外端部の操作頭部23を有する操作部材8の軸方向への移動をロックするロック部材9と、このロック部材9によるロックを解除するためのばね部材10とを備え、ロック部材9は、腕時計ケース1に対して回転可能に取り付けられた回転軸部30と、操作部材8に設けられたロック溝31に挿脱可能に挿入するフック部32と、操作部材8に設けられた複数の解除溝33のいずれかに挿脱可能に挿入してフック部32によるロックを解除する解除部34と、を有している。従って、操作部材8を回転操作するだけで、フック部32をロック溝31から離脱させてロックを解除することができ、また操作部材8を押し込むだけで、フック部32をロック溝31に挿入させてロックすることができる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、腕時計などの時計に用いられるスイッチ装置、時計、およびスイッチのロック解除方法に関する。
例えば、腕時計においては、特許文献1に記載されているように、腕時計ケースに竜頭などの操作部材が引き出し可能に設けられたスイッチ装置を備えたものが知られている。この種のスイッチ装置は、腕時計ケースから外部に突出した操作部材を引き出し、この状態で操作部材を回転させることにより、時刻を修正するように構成されている。
特開2006−194834号公報
このようなスイッチ装置は、腕時計ケースの貫通孔に巻真パイプが取り付けられ、この巻真パイプ内に操作部材の軸部が挿入され、この操作部材の軸部に巻真の外端部が取り付けられた構成になっている。この場合、操作部材には、複数の係合凸部を有するリング部材が取り付けられている。また、巻真パイプは、腕時計ケースの貫通孔に取り付けられる小径部と、腕時計ケースの外部に突出する大径部とを有し、この大径部の外周面にリング部材の係合凸部を係脱可能に係止する複数の係止溝部が設けられている。
この場合、複数の係止溝部は、リング部材の係合凸部を巻真パイプの軸方向に移動させて係止溝部から離脱可能に案内する着脱用の案内溝と、リング部材の係合凸部における軸方向への移動を規制してロックするロック溝と、リング部材の係合凸部を案内溝とロック溝とのいずれか一方に導く連続溝とを備えている。
このため、このスイッチ装置では、操作部材をロックする際に、リング部材の係合凸部を案内溝に対応させて押し込み、この状態で操作部材を回転させると、リング部材の係合凸部が案内溝から連続溝を経てロック溝に移動することにより、このロック溝によって係合凸部に対する巻真パイプの軸方向への移動が規制され、これにより操作部材が押し込まれた状態でロックされる。
また、このスイッチ装置では、操作部材のロックを解除して操作部材を引き出す際に、操作部材を押し込みながら回転させることにより、ロック溝内に位置するリング部材の係合凸部をロック溝から連続溝に送り込み、この連続溝に送り込まれた係合凸部が案内溝に移動することにより、ロック溝による係合凸部のロックが解除され、この状態でリング部材の係合凸部を軸方向に移動させて案内溝から離脱させることにより、操作部材が引き出されて時刻修正ができる。
しかしながら、このようなスイッチ装置では、操作部材をロックする際に、操作部材を押し込みながら回転させて、リング部材の係合凸部を案内溝に対応させなければ、リング部材の係合凸部を案内溝に挿入させることができないばかりか、案内溝に挿入したリング部材の係合凸部を操作部材によって回転移動させなければ、リング部材の係合凸部をロック溝に移動させてロックすることができないため、操作部材のロック操作が煩雑で面倒であり、操作部材の操作性が悪いという問題がある。
また、このスイッチ装置では、操作部材のロックを解除する際に、操作部材を押し込んでリング部材の係合凸部をロック溝から離脱可能な位置に移動させ、この状態で操作部材を回転させなければ、リング部材の係合凸部を連結溝に移動させて案内溝に挿入させることができないため、操作部材のロック解除操作も煩雑で面倒であり、操作部材の操作性が悪いという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、ロック操作およびロック解除操作が容易にできるスイッチ装置、時計、およびスイッチのロック解除方法を提供することである。
この発明は、貫通孔を有するケースと、このケースの前記貫通孔に挿入される軸部および外端部の操作部を有する操作部材と、この操作部材の軸方向への移動を阻止するために、前記操作部材をロックするロック部材と、このロック部材によりロックしている状態を、解除する方向に前記ロック部材を付勢する付勢部材と、を備え、前記ロック部材は、前記ケースに対して回転可能に取り付けられた回転軸部と、この回転軸部に設けられ、かつ前記操作部材に環状に設けられたロック溝に挿入して前記操作部材の軸方向への移動を阻止するフック部と、前記回転軸部に設けられ、かつ前記操作部材の所定個所に設けられた解除溝に挿入した際に前記付勢部材の付勢力によって前記フック部によりロックしている状態を解除する解除部と、を有していることを特徴とするスイッチ装置である。
この発明によれば、操作部材を回転操作するだけで、ロック部材の解除部を操作部材の解除溝に対応させることができ、これにより解除部を付勢部材の付勢力によって解除溝に押し込むことができるので、ロック部材のフック部を操作部材のロック溝から離脱させてフック部によるロックを解除することができる。また、操作部材を押し込むだけで、ロック部材の解除部を付勢部材の付勢力に抗して移動させることができるので、ロック部材のフック部を操作部材のロック溝に挿入させてロックすることができる。このため、ロック操作およびロック解除操作が容易にかつ簡単にでき、操作性の向上を図ることができる。
この発明に係わるスイッチ装置を腕時計に適用した第1実施形態を示した拡大斜視図である。 図1に示された腕時計のA−A矢視における要部を示した拡大断面図である。 図2に示されたスイッチ装置の操作部材を示した拡大斜視図である。 図2に示されたスイッチ装置のロック部材を示した拡大斜視図である。 図2に示されたスイッチ装置の逃がしガイド部において、ベゼルのガイド突起と操作頭部の当接突起との対応関係を示した要部の拡大図である。 図2示されたスイッチ装置において、操作頭部が回転してロック部材の解除部が操作頭部の解除溝に対応して挿入した状態を示した要部の拡大断面図である。 図6に示されたスイッチ装置において、操作頭部が巻真のコイルばねのばね力によって腕時計ケースの外部側に押し出された状態を示した要部の拡大断面図である。 図2に示された第1実施形態のスイッチ装置におけるロック部材のフック部および操作頭部のロック溝の変形例を示した要部の拡大断面図である。 この発明に係わるスイッチ装置を腕時計に適用した第2実施形態における要部を示した拡大断面図である。 図9に示されたスイッチ装置のロック部材を示した拡大斜視図である。 図9示されたスイッチ装置において、操作頭部が回転してロック部材の解除部が操作頭部の解除溝に対応して操作部材が押し出された状態を示した要部の拡大断面図である。
(第1実施形態)
以下、図1〜図7を参照して、この発明を腕時計に適用した第1実施形態について説明する。
この腕時計は、図1および図2に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の上側開口部には、時計ガラス2がパッキン2aを介して取り付けられている。この腕時計ケース1の下部には、裏蓋3が防水パッキン3aを介して取り付けられている。
また、この腕時計ケース1の内部には、図2に示すように、時計モジュール4が設けられている。さらに、この腕時計ケース1の3時側に位置する側部には、図1および図2に示すように、スイッチ装置5が設けられている。このスイッチ装置5は、時計モジュール4のモード切替や時刻修正などを行うためのものであり、巻真6、円筒部材7、操作部材8、ロック部材9、およびばね部材10を備えている。
この場合、腕時計ケース1の3時側に位置する側部の外面には、図1および図2に示すように、ベゼル11が外部に突出して設けられている。このベゼル11の下側に位置する腕時計ケース1の側部には、その内部と外部とに貫通する貫通孔12が設けられている。この貫通孔12は、図2に示すように、腕時計ケース1の内部側に位置する四角形状の小径孔部12aと、腕時計ケース1の外部側に位置する円形状の大径孔部12bとを有し、全体が段差状に形成されている。
この貫通孔12内には、図2に示すように、スイッチ装置5の円筒部材7が嵌め込まれている。この円筒部材7は、貫通孔12の小径孔部12a内に装着して腕時計ケース1の内部に突出する小径筒部7aと、貫通孔12の大径孔部12b内に装着して腕時計ケース1の外部に突出する大径筒部7bとを備えている。
この円筒部材7の小径筒部7aは、図2に示すように、貫通孔12の小径孔部12a内に配置される箇所がほぼ四角形の角筒状に形成されている。これにより、円筒部材7は、小径筒部7aが貫通孔12の小径孔部12aに装着されることにより、腕時計ケース1に対して回転することなく取り付けられている。
また、この小径筒部7aは、図2に示すように、腕時計ケース1の内部に突出する箇所が円筒状に形成されている。この小径筒部7aの円筒状の箇所には、リング取付溝13が設けられている。このリング取付溝13には、Eリングなどの抜止めリング14が取り付けられている。これにより、円筒部材7は、抜止めリング14によって腕時計ケース1の外部に抜け出すことなく、腕時計ケース1の貫通孔12内に取り付けられている。
また、この円筒部材7の大径筒部7bにおける貫通孔12内に位置する箇所の外周面には、図2に示すように、複数のパッキン溝15が設けられており、この複数のパッキン溝15には、防水パッキン16がそれぞれ取り付けられている。この大径筒部7bにおける腕時計ケース1から外部に突出した箇所の外周面には、腕時計ケース1の外側面に当接する鍔部17が設けられている。これにより、円筒部材7は、大径筒部7bの鍔部17が腕時計ケース1の外面に当接し、小径筒部7aの抜止めリング14が腕時計ケース1の内面に当接することにより、腕時計ケース1に対する出没方向の動きが規制されている。
さらに、この円筒部材7の内部には、図2に示すように、小径筒部7aに設けられた小径孔部18と、大径筒部7bに設けられた大径孔部19とが設けられている。この場合、小径孔部18は、巻真6が挿入する部分であり、大径孔部19は、後述する操作部材8の操作軸部24が挿入する部分である。この大径孔部19の内周面には、複数のパッキン溝20が設けられており、この複数のパッキン溝20には、防水パッキン16がそれぞれ取り付けられている。
一方、操作部材8は、図2および図3に示すように、円筒部材7の鍔部17の外径よりも少し大きい大径の円筒状に形成された操作頭部23と、円筒部材7の大径孔部19の内径よりも少し小さい小径の円筒状に形成された操作軸部24とを備えている。操作頭部23は、その内部が中空状に形成されている。
すなわち、この操作頭部23の内部は、図2に示すように、その内径が円筒部材7の大径筒部7bの外径よりも大きい中空状に形成されていると共に、軸方向における内部の長さ(深さ)が、円筒部材7の大径筒部7bにおける腕時計ケース1から外部に突出した部分の長さ、つまり鍔部17から外端部までの長さよりも少し短く形成されている。
また、この操作頭部23の内面における中心部には、図2および図3に示すように、操作軸部24が腕時計ケース1側に向けて突出して設けられている。この操作軸部24は、円筒部材7の大径筒部7bに設けられた大径孔部19内に挿入する部分であり、円筒部材7の大径筒部7bの大径孔部19とほぼ同じ長さで形成されている。
これにより、操作軸部24は、図2に示すように、円筒部材7の大径筒部7bが腕時計ケース1の貫通孔12内に挿入された部分の長さだけ、円筒状の操作頭部23から腕時計ケース1側に向けて突出するように形成されている。この操作軸部24の内部には、操作頭部23から突出する内端側の箇所に設けられた断面四角形状の角孔部24aと、この角孔部24aよりも操作頭部23側に設けられて角孔部24aに連続し、且つこの角孔部24aの内面に内接する断面円形状の円形孔部24bとが軸方向に沿って設けられている。
この場合、操作軸部24の角孔部24aにおける腕時計ケース1の内部側に位置する内端部の内周面には、図2に示すように、リング取付溝25が設けられている。このリング取付溝25には、ストッパ用のガイドリング26が取り付けられている。このガイドリング26は、その中心に角孔部24aよりも少し小さい角孔を設けたものであり、この角孔の内端が角孔部24a内に突出するように形成されている。
この操作軸部24には、図2に示すように、巻真6の外側に位置する端部が取り付けられている。すなわち、巻真6は、円筒部材7の小径孔部18を通過した先端部に設けられて操作軸部24の角孔部24a内、つまりガイドリング26の角孔内に移動可能に挿入する角棒状の連動軸部6aと、この連動軸部6aの先端に設けられて操作軸部24の円形孔部24b内に移動可能に挿入するガイド軸部6bとを備えている。
この場合、巻真6の連動軸部6aにおける先端側に位置する端部の外周面には、図2、図6および図7に示すように、ストッパ部6cが外周側に向けて突出して設けられている。このストッパ部6cは、角孔部24a内に突出したガイドリング26の角孔の内縁部が当接することにより、操作部材8が腕時計ケース1の外部側に抜け出さないように構成されている。
また、巻真6のガイド軸部6bは、図2、図6および図7に示すように、円形孔部24bの内径よりも十分に細く形成されている。このガイド軸部6bの外周面と円形孔部24bの内周面との間には、コイルばね27が配置されている。このコイルばね27は、一端部が巻真6の連動軸部6aの端面に弾接し、他端部が操作軸部24の円形孔部24bの奥部に弾接し、この状態で操作軸部24を円筒部材7内から押し出す方向に向けて付勢するように構成されている。
これにより、操作部材8は、図2、図6および図7に示すように、コイルばね27のばね力に抗して操作頭部23を押し込むと、コイルばね27が圧縮されて巻真6の連動軸部6aが操作軸部24の角孔部24a内に相対的に押し込まれると共に、巻真6のガイド軸部6bが操作軸部24の円形孔部24b内に相対的に押し込まれ、操作頭部23が腕時計ケース1に接近するように構成されている。
また、この操作部材8は、図2、図6および図7に示すように、巻真6のガイド軸部6bが操作軸部24の円形孔部24b内に相対的に押し込まれて、操作頭部23が腕時計ケース1に接近した状態で、操作頭部23から外力を取り除くと、コイルばね27のばね力によって操作軸部24が巻真6に対して押し出されて、操作頭部23が腕時計ケース1から離れるように構成されている。
また、この操作部材8は、図2、図6および図7に示すように、操作頭部23が押し込まれた状態においても、また操作頭部23が押し出された状態においても、操作頭部23を回転させると、この操作頭部23と共に操作軸部24が回転し、この回転が操作軸部24の角孔部24aに挿入された巻真6の連動軸部6aに伝達され、この連動軸部6aによって巻真6を連動させて回転させるように構成されている。
ところで、腕時計ケース1のベゼル11には、図2〜図7に示すように、ロック部材9が操作部材8の操作頭部23に対応して設けられている。この場合、ベゼル11には、ロック部材9が取り付けられるロック取付孔28が上下に貫通して設けられている。このロック取付孔28の上部には、このロック取付孔28を塞ぐための押え板29が取り付けられている。
ロック部材9は、図2〜図4に示すように、ベゼル11のロック取付孔28内に回転可能に取り付けられた回転軸部30と、この回転軸部30に設けられて操作部材8の操作頭部23の外周面に環状に連続して設けられたロック溝31に挿脱可能に挿入するフック部32と、回転軸部30に設けられてばね部材10の付勢力によって操作部材8の操作頭部23における所定個所に設けられた複数の解除溝33のいずれかに挿脱可能に挿入する解除部34とを有している。
すなわち、回転軸部30は、図2および図4に示すように、操作部材8の軸方向に対して直交する方向に沿ってベゼル11のロック取付孔28内の取付部28aに設けられた支持軸35と、この支持軸35に回転可能に取り付けられた回転アーム部36とを有している。この場合、支持軸35は、ベゼル11のロック取付孔28内の下部に位置する取付部28aの対向面に設けられた一対の軸突起であり、回転アーム部36の両側に設けられた軸穴36aにそれぞれ回転可能に挿入されるように構成されている。
回転アーム部36は、図2および図4に示すように、角棒状に形成され、ベゼル11のロック取付孔28内の下部に位置した状態で、支持軸35に上下方向に回転自在に取り付けられている。フック部32は、回転アーム部36の一端部、つまり腕時計ケース1の外部側に位置する一端部に、操作部材8の操作頭部23の外周面に向けて突出した状態で一体に形成され、この突出した先端部が操作頭部23のロック溝31内に挿脱可能に挿入するように構成されている。
この場合、操作部材8の操作頭部23の外周面には、図2および図3に示すように、フック部32が挿脱可能に挿入するロック溝31が環状に連続した状態で形成されている。これにより、フック部32は、その先端部が操作頭部23のロック溝31内に挿入することにより、操作部材8の軸方向への移動を阻止して操作部材8をロックするように構成されている。
また、ロック部材9の解除部34は、図2および図4に示すように、回転アーム部36の他端部、つまり腕時計ケース1側に位置する他端部に、操作部材8の操作頭部23に向けて突出した状態で一体に形成され、この突出した先端部が操作頭部23の複数の解除溝33のいずれかに挿脱可能に挿入するように構成されている。この解除部34の下部は、図4に示すように、腕時計ケース1から離れるに従って次第に上昇する傾斜部34aに形成されている。
この場合、操作部材8の操作頭部23の外周面には、図2および図3に示すように、複数(この実施形態では4個)の解除溝33が所定間隔で設けられている。すなわち、複数の解除溝33は、操作頭部23の内端部における外周縁にその内端側および外周側に開放されて形成された切欠き凹部であり、操作頭部23の外部側に位置する奥部に傾斜部33aが解除部34の傾斜部34aに対応して形成されている。また、この解除溝33は、操作頭部23の内端部における外周縁にほぼ45度の角度間隔で形成されている。
これにより、解除部34は、図2に示すように、操作頭部23の内側に位置する外周縁部に当接した状態のときに、回転軸部30の支持軸35を中心に回転アーム部36を時計回りに回転させて、フック部32を操作頭部23のロック溝31に挿入させて操作部材8をロックさせるように構成されている。
また、この解除部34は、図6に示すように、操作頭部23の複数の解除溝33のいずれかに対応した際に、その対応した解除溝33内に挿入することにより、回転軸部30の支持軸35を中心に回転アーム部36を反時計回りに回転させて、フック部32を操作頭部23のロック溝31内から離脱させることにより、操作部材8に対するフック部32によるロックを解除するように構成されている。
また、ロック部材9は、図2および図6に示すように、ばね部材10のばね力によって回転軸部30の支持軸35を中心に回転アーム部36が反時計回りに回転して、解除部34が操作頭部23に押し付けられるように構成されている。すなわち、このばね部材10は、コイルばねであり、その一端部(図2では下端部)が解除部34の上面に弾接し、他端部(図2では上端部)がロック取付孔28の上部に設けられた押え板29の下面に弾接していることにより、解除部34を操作頭部23に押し付ける方向に付勢するように構成されている。
この場合、ばね部材10は、図6および図7に示すように、解除部34を操作部材8の操作頭部23の内側の縁部に押し付けた状態で、操作頭部23が回転して解除部34が操作頭部23の複数の解除溝33のいずれかに対応した際に、そのばね力によって解除部34をこれに対応した解除溝33に押し込むことにより、操作頭部23にクリック感を付与するように構成されている。
これにより、ロック部材9は、図2に示すように、ばね部材10のばね力によって回転軸部30の回転アーム部36が支持軸35を中心に反時計回りに回転する方向に付勢されていることにより、解除部34が操作頭部23の内側に位置する外周縁部に当接した状態のときに、支持軸35を中心とする回転アーム部36の反時計回り方向への回転を阻止することにより、フック部32を操作頭部23のロック溝31に挿入させて操作部材8をロックするように構成されている。
また、このロック部材9は、図6に示すように、解除部34が操作頭部23の複数の解除溝33のいずれかに対応した際に、その対応した解除溝33内に解除部34をばね部材10のばね力によって挿入させ、支持軸35を中心に回転軸部30の回転アーム部36を反時計回りに回転させて、フック部32を操作頭部23のロック溝31内から離脱させることにより、操作部材8のロックを解除するように構成されている。
この場合、ベゼル11と操作頭部23との間には、図2および図5に示すように、操作部材8が軸方向に沿って移動する際に、操作頭部23を回転させて、ロック部材9の解除部34に対応している操作頭部23の解除溝33の位置をずらすための逃がしガイド部37が設けられている。この逃がしガイド部37は、操作頭部23に対向するベゼル11の下面に設けられたガイド突起37aと、操作頭部23の外周面に設けられた複数の当接突起37bとを備えている。
ガイド突起37aは、図2および図5に示すように、操作部材8の軸方向に対して傾斜した状態で細長く形成されている。すなわち、このガイド突起37aは、操作頭部23の解除溝33内の溝幅、つまり操作頭部23の径方向における解除溝33内の溝幅が操作部材8の軸方向に対する角度よりも少し大きい傾斜角度で傾斜するように構成されている。
また、複数の当接突起37bは、図3に示すように、操作頭部23に設けられた複数の解除溝33にそれぞれ対応して設けられ、操作頭部23の解除溝33のいずれかがロック部材9の解除部34に対応した状態で操作部材8が軸方向に沿って移動する際に、解除部34に対応する当接突起37bがガイド突起37aに当接してガイドされることにより、操作頭部23を回転させて、解除部34に対する解除溝33の位置をずらすように構成されている。
また、操作部材8は、図2に示すように、クリック感付与部材38によって操作部材8の回転操作に応じて予め定められた角度ごとにクリック感が付与されるように構成されている。すなわち、このクリック感付与部材38は、操作頭部23に設けられてその内面から円筒部材7に向けて出没可能に突出する弾性突起部39と、円筒部材7の大径筒部7bの外周面に所定角度で設けられて弾性突起部39が係脱可能に係合する複数の係合凹部38aとを備えている。
すなわち、弾性突起部39は、操作頭部23の内周面に設けられた凹部内に出没可能に配置された突起部39aと、この突起部39aを押し出す方向に付勢するばね部39bとを有している。複数の係合凹部38aは、操作頭部23に設けられた複数の解除溝3に対して位置がずれた状態、例えば複数の解除溝33の径方向における中間部に位置する個所にそれぞれ設けられている。
これにより、クリック感付与部材38は、図2および図3に示すように、ロック部材9の解除部34が複数の解除溝33のいずれにも対応せず、操作頭部23の内側に位置する外周縁部に当接してロック部材9が操作部材8をロックしている状態のときに、弾性突起部39が複数の係合凹部38aのいずれかに係合可能な状態になり、この状態で操作頭部23が回転して弾性突起部39が複数の係合凹部38aのいずれかに係合することにより、操作頭部23にクリック感を付与して位置規制するように構成されている。
一方、操作部材8に連結された巻真6は、図2に示すように、腕時計ケース1内に設けられた時計モジュール4内に延出されて配置されている。この巻真6は、操作部材8の操作頭部23が押し込まれて、ばね部材10のばね力に抗してロック部材9のフック部32が操作頭部23のロック溝31に挿入することにより、操作部材8がロックされた状態のときに、軸方向への移動が規制されてロックされるように構成されている。
また、この巻真6は、図6および図7に示すように、解除部34が操作頭部23の複数の解除溝33のいずれかに対応して、支持軸35を中心に回転軸部30の回転アーム部36が反時計回りに回転し、フック部32が操作頭部23のロック溝31内から離脱して、操作部材8のロックが解除され、操作部材8の操作頭部23がばね部材10のばね力によって押し出された状態のときにも、押し込まれた状態を維持するように構成されている。
すなわち、この巻真6は、図6および図7に示すように、操作部材8の操作頭部23がばね部材10のばね力によって押し出される際に、コイルばね27が操作軸部24の円形孔部24b内で弾力的に伸びるだけで、操作頭部23と共に引き出されることがなく、押し込まれた状態を維持し、時計モジュール4のスイッチが動作しないように構成されている。
さらに、この巻真6は、図7に示す状態で、操作部材8の操作頭部23が更に引き出されると、図示しないが、操作頭部23の引き出し操作に伴って引き出される方向に移動し、これにより通常の時計モードを時刻修正モードに切り替え、この状態で操作頭部23を回転させると、その回転に伴って回転し、この回転に応じて時刻修正を行うように構成されている。
次に、このような腕時計のスイッチ装置5の作用について説明する。
このスイッチ装置5を使用する場合には、図2に示す状態で、操作部材8の操作頭部23を回転させて、操作頭部23の複数の解除溝33のいずれかにロック部材9の解除部34を対応させる。すると、ばね部材10のばね力によってロック部材9の解除部34がこれに対応する解除溝33に押し込まれると共に、回転軸部30の回転アーム部36が支持軸35を中心に反時計回り回転する。
すなわち、操作部材8の操作頭部23を回転させる際には、ばね部材10のばね力によって解除部34が操作部材8の操作頭部23の内側に位置する外周縁部に押し付けられた状態で、操作頭部23が回転する。このため、解除部34が操作頭部23の複数の解除溝33のいずれかに対応すると、ばね部材10のばね力によって解除部34がこれに対応する解除溝33に押し込まれるので、操作頭部23にクリック感が付与される。
このときには、回転軸部30の回転アーム部36が支持軸35を中心に反時計回り回転するので、図6に示すように、回転アーム部36の反時計回りの回転に伴って回転アーム部36に設けられたフック部32が操作頭部23のロック溝31から抜き出されて離脱し、操作部材8のロックが解除される。すると、図7に示すように、操作部材8が巻真6のコイルばね27のばね力によって押し出される。
すなわち、ロック部材9のフック部32が操作頭部23のロック溝31から抜き出されて離脱すると、図6に示すように、ばね部材10のばね力によって解除部34がこれに対応する解除溝33に押し込まれていても、操作部材8が巻真6のコイルばね27のばね力によって押し出されるため、解除部34がこれに対応する解除溝33内から相対的に操作部材8の軸方向に沿って移動して離脱する。これにより、図7に示すように、操作部材8のロックが解除され、操作部材8が巻真6のコイルばね27のばね力によって押し出される。
このときには、巻真6のコイルばね27が弾力的に伸びるだけで、巻真6は軸方向に移動しない。また、この状態で操作頭部23を回転させて巻真6を回転させても、時計モジュール4のスイッチは動作しない。そして、操作頭部23を更に引き出すと、巻真6が引き出される。このときには、巻真6の引き出し動作によって、時計モジュール4のスイッチが動作し、時計モードが通常の時計モードから時刻修正モードに切り替わる。この状態で、操作頭部23を回転させると、その回転に伴って巻真6が回転し、この回転に応じて時刻修正が行われる。
一方、このスイッチ装置5を使用しない場合には、図7に示す状態で、操作部材8の操作頭部23を巻真6のコイルばね27のばね力に抗して押し込んで腕時計ケース1の外面に接近させる。このときに、ロック部材9の解除部34が操作頭部23の複数の解除溝33のいずれにも対応していない場合には、操作頭部23が押し込まれて腕時計ケース1の外面に接近すると、図2に示すように、解除部34の傾斜部34aが操作頭部23の内側に位置する外周縁部に当接する。
このときには、操作頭部23の内側に位置する外周縁部が解除部34の傾斜部34aに沿って移動しながら、解除部34をばね部材10のばね力に抗して徐々に押し上げる。このため、回転軸部30の回転アーム部36が支持軸35を中心に時計回りに回転するので、回転アーム部36のフック部32が操作頭部23のロック溝31に挿入する。これにより、操作部材8が押し込まれた状態でロックされる。
ところで、操作部材8の操作頭部23を巻真6のコイルばね27のばね力に抗して押し込んで腕時計ケース1の外面に接近させる際に、ロック部材9の解除部34が操作頭部23の複数の解除溝33のいずれかに対応している場合には、図5および図7に示すように、ベゼル11と操作頭部23との間に設けられた逃がしガイド部37によって、操作頭部23が自動的に回転して、ロック部材9の解除部34に対する操作頭部23の解除溝33の位置がずれる。
すなわち、ロック部材9の解除部34が操作頭部23の複数の解除溝33のいずれかに対応している状態で、操作部材8が軸方向に沿って移動する際には、図5に示すように、解除部34に対応する当接突起37bがガイド突起37aに当接してガイドされることにより、操作頭部23が操作部材8の軸方向への移動に応じて回転する。これにより、解除部34に対する解除溝33の位置がずれるので、上述した場合と同様、回転アーム部36のフック部32が操作頭部23のロック溝31に挿入して、操作部材8が押し込まれた状態でロックされる。
このように、この腕時計のスイッチ装置5によれば、腕時計ケース1の貫通孔12に挿入される操作軸部24および外端部の操作頭部23を有する操作部材8と、この操作部材8の軸方向への移動をロックするロック部材9と、このロック部材9によるロックを解除する方向に向けてロック部材9を付勢するばね部材10とを備え、ロック部材9が、腕時計ケース1のベゼル11に回転可能に取り付けられた回転軸部30と、この回転軸部30に設けられ、かつ操作部材8に環状に設けられたロック溝31に挿脱可能に挿入するフック部32と、回転軸部30に設けられ、かつばね部材10のばね力によって操作部材8の所定個所に設けられた複数の解除溝33のいずれかに挿脱可能に挿入した際にフック部32によるロックを解除する解除部34と、を有しているので、ロック操作およびロック解除操作が容易にできる。
すなわち、このスイッチ装置5では、操作部材8を回転操作するだけで、ロック部材9の解除部34を操作部材8の複数の解除溝33のいずれかに対応させることができ、これにより解除部34をこれに対応する解除溝33にばね部材10のばね力によって押し込むことができるので、ロック部材9のフック部32を操作部材8のロック溝31から簡単に離脱させて、ロック部材9によるロックを確実にかつ容易に解除することができる。
また、このスイッチ装置5では、操作部材8を押し込むだけで、ロック部材9の解除部34をばね部材10のばね力に抗して移動させることができるので、ロック部材9のフック部32を操作部材8のロック溝31に容易に挿入させて、簡単にかつ確実にロックすることができる。このため、このスイッチ装置5によれば、ロック操作およびロック解除操作が容易にかつ簡単にでき、操作性の向上を図ることができる。
この場合、このスイッチ装置5では、ロック部材9の回転軸部30が、操作部材8の軸方向に対して直交する方向に設けられた支持軸35と、この支持軸35に回転可能に取り付けられた回転アーム部36とを有し、フック部32が回転アーム部36の一端部に設けられて操作部材8の軸方向に対して直交する方向に沿って変位し、解除部34が回転アーム部36の他端部に設けられて操作部材8の軸方向に対して直交する方向に沿って変位することにより、操作部材8を回転操作するだけで、ロックを確実にかつ良好に解除することができ、また操作部材8を押し込むだけで、確実にかつ良好に操作部材8をロックすることができる。
すなわち、このスイッチ装置5では、操作部材8を回転操作させてロック部材9の解除部34を操作部材8の複数の解除溝33のいずれかに対応させると、ばね部材10のばね力によって解除部34が操作部材8の解除溝33に押し込まれるので、回転軸部30の回転アーム部36が支持軸35を中心に反時計回りに回転し、これによりロック部材9のフック部32を操作部材8のロック溝31内から確実に離脱させることができるので、操作部材8に対するロックを確実にかつ容易に解除することができる。
また、このスイッチ装置5では、操作部材8を押し込んでロック部材9の解除部34が操作部材8の内側に位置する外周縁部に当接してばね部材10のばね力に抗して押されて移動すると、回転軸部30の回転アーム部36が支持軸35を中心に時計回りに回転し、これによりロック部材9のフック部32を操作部材8のロック溝31に確実に挿入させることができるので、フック部32によって操作部材8を確実にかつ容易にロックすることができる。
また、このスイッチ装置5では、操作部材8の操作頭部23を回転させる際に、ばね部材10のばね力によって解除部34が操作部材8の操作頭部23の内側に位置する外周縁部に押し付けられた状態で、操作頭部23が回転するので、解除部34が操作頭部23の複数の解除溝33のいずれかに対応すると、ばね部材10のばね力によって解除部34をこれに対応する解除溝33に押し込むことができ、このときに操作頭部23にクリック感を付与することができ、これによりロックを解除する際の操作性を向上させることができる。
さらに、このスイッチ装置5では、操作部材8が軸方向に沿って移動する際に、操作頭部23を回転させて、ロック部材9の解除部34に対応している操作頭部23の解除溝33の位置をずらすための逃がしガイド部37を備えているので、この逃がしガイド部37によって、操作頭部23を自動的に回転させて、ロック部材9の解除部34に対する操作頭部23の解除溝33の位置を確実にかつ良好にずらすことができる。
この場合、逃がしガイド部37は、操作頭部23に対向するベゼル11の下面に設けられて操作部材8の軸方向に対し傾斜したガイド突起37aと、操作頭部23の外周面に複数の解除溝33にそれぞれ対応して設けられた複数の当接突起37bとを備えているので、ロック部材9の解除部34が操作頭部23の複数の解除溝33のいずれかに対応しても、ロック部材9の解除部34に対する操作頭部23の解除溝33の位置を確実にかつ良好にずらすことができる。
すなわち、このスイッチ装置5によれば、ロック部材9の解除部34が操作頭部23の複数の解除溝33のいずれかに対応している状態で、操作部材8が軸方向に沿って移動する際に、解除部34に対応する当接突起37bがガイド突起37aに当接してガイドされることにより、操作頭部23を操作部材8の軸方向への移動に応じて回転させることができる。これにより、解除部34に対する解除溝33の位置をずらすことができるので、ロック部材9のフック部32を操作頭部23のロック溝31に挿入させて、操作部材8を押し込んだ状態で確実にロックすることができる。
さらに、このスイッチ装置5では、操作部材8の回転操作に応じて予め定められた角度ごとにクリック感を付与するクリック感付与部材38を備えていることにより、操作頭部23が予め定められた角度に回転するごとに、クリック感を付与することができると共に、操作頭部23が勝手に回転しないように、操作頭部23を位置規制することができる。
この場合、クリック感付与部材38が操作頭部23の複数の解除溝33にロック部材9の解除部34が対応していないときに、クリック感を付与して位置規制する構成であることにより、ロック部材9によって操作部材8をロックすることができるか否かをクリック感によって確認することができる。
すなわち、このクリック感付与部材38は、操作頭部23に設けられて、その内面から出没可能に突出する弾性突起部39と、円筒部材7の大径筒部7bの外周面に複数の解除溝3に対して位置がずれた状態で所定角度ごとに設けられて、弾性突起部39が係脱可能に係合する複数の係合凹部38aとを有していることにより、操作頭部23が回転して弾性突起部39が複数の係合凹部38aのいずれかに係合することにより、操作頭部23にクリック感を付与することができると共に、操作頭部23が勝手に回転しないように、操作頭部23の回転位置を規制することができる。
なお、上述した第1実施形態では、ロック部材9のフック部32を角棒状に形成し、操作頭部23のロック溝31をその内面が互いに平行な凹部状に形成した場合について述べたが、これに限らず、例えば図8に示す変形例のように、ロック部材9のフック部32をその下部が幅広の角棒状に形成し、操作頭部23のロック溝31をその内面の下部が幅広の凹部状に形成しても良い。このように構成すれば、操作頭部23を押し込んで操作部材8をロックする際に、第1実施形態よりも、確実にフック部32をロック溝31に挿入させて操作部材8を確実にロックすることができる。
(第2実施形態)
次に、図9〜図11を参照して、この発明を腕時計に適用した第2実施形態について説明する。なお、図1〜図7に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この腕時計は、図9および図10に示すように、スイッチ装置40のロック部材41が第1実施形態と異なる構成であり、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、このロック部材41は、図9および図10に示すように、回転軸部42が操作部材8の軸方向に沿って回転可能に設けられ、フック部43が回転軸部42の一端部に操作頭部23の外周に沿う方向に向けて突出して設けられ、かつ操作部材8の軸方向に対して直交する方向に沿って回転移動し、解除部44が回転軸部42の他端部にフック部43と反対方向に向けて突出して設けられ、かつ操作部材8の軸方向に対して直交する方向に沿って回転移動するように構成されている。
この場合、回転軸部42は、図9および図10に示すように、丸棒状に形成され、操作部材8の操作軸部24と平行な状態でベゼル11のロック取付孔28内の取付部28bに回転自在に取り付けられている。フック部43は、回転軸部42の一端部、つまり腕時計ケース1の外部側に位置する外端部に回転軸部42の軸方向に対して直交する方向に向けて突出して設けられている。
すなわち、このフック部43は、図9および図10に示すように、回転軸部42の一端部から操作部材8の軸方向に対して直交する方向、つまり操作頭部23の外周面に沿う方向に向けて突出し、この突出した先端部43aが回転軸部42の回転に伴って上下方向に回転移動することにより、操作頭部23のロック溝31内に挿脱可能に挿入するように構成されている。この場合、フック部43の先端部43aは、操作頭部23のロック溝31に沿って緩やかに折り曲げられている。
また、このロック部材41の解除部44は、図9および図10に示すように、回転軸部42の他端部、つまり腕時計ケース1側に位置する内端部に回転軸部42の軸方向に対して直交する方向で、かつフック部43と反対方向に向けて突出した状態で設けられている。すなわち、この解除部44は、その先端部44aが操作頭部23の内側に位置する外周面の縁部に弾接した状態で摺動し、操作頭部23に設けられた複数の解除溝33のいずれかに対応した際に、先端部44aがこれに対応した解除溝33内に挿脱可能に挿入するように構成されている。
この場合、解除部44の先端部44aは、図9および図10に示すように、操作軸部24とほぼ平行な状態になるように、緩やかに湾曲して折り曲げられている。これにより、解除部44は、図11に示すように、操作頭部23に設けられた複数の解除溝33のいずれかに対応して挿入した際に、回転軸部42を回転させて、フック部43を操作頭部23のロック溝31内から抜き出して離脱させるように構成されている。
また、この解除部44は、図11に示すように、操作頭部23に設けられた複数の解除溝33のいずれかに対応して挿入して、フック部43を操作頭部23のロック溝31内から抜き出して離脱させた際に、巻真6のコイルばね27のばね力によって操作部材8が腕時計ケース1の外部に向けて押し出されることにより、解除溝33内から離脱するように構成されている。
さらに、このロック部材41は、図9および図10に示すように、ばね部材10のばね力によって解除部44の先端部44aが操作頭部23の内側に位置する外周縁部に弾接するように付勢されている。すなわち、このばね部材10は、解除部44とロック取付孔28の押え板29との間に配置されている。
これにより、このばね部材10は、図11に示すように、解除部44の先端部44aを操作頭部23の内側に位置する外周縁部に弾接させる方向に回転軸部42を回転させることにより、フック部43を操作頭部23のロック溝31から離脱させる方向に向けて付勢するように構成されている。
次に、このような腕時計のスイッチ装置40の作用について説明する。
このスイッチ装置40を使用する場合には、図9に示す状態で、操作部材8の操作頭部23を回転させて、操作頭部23の複数の解除溝33のいずれかにロック部材41の解除部44を対応させる。すると、ばね部材10のばね力によってロック部材41の解除部44がこれに対応する解除溝33に回転しながら押し込まれると共に、回転軸部42が回転する。
すなわち、操作部材8の操作頭部23を回転させる際には、ばね部材10のばね力によって解除部44が操作部材8の操作頭部23の内側に位置する外周縁部に押し付けられた状態で、操作頭部23が回転する。このため、解除部44が操作頭部23の複数の解除溝33のいずれかに対応すると、ばね部材10のばね力によって解除部44がこれに対応する解除溝33に回転しながら押し込まれるので、第1実施形態と同様、操作頭部23にクリック感が付与される。
このときには、回転軸部42が回転するので、図11に示すように、回転軸部42の回転に伴って回転軸部42に設けられたフック部43が操作頭部23のロック溝31内から回転移動しながら抜き出されて離脱し、操作部材8のロックが解除される。すると、第1実施形態と同様、操作部材8が巻真6のコイルばね27のばね力によって押し出される。
すなわち、ロック部材41のフック部43が操作頭部23のロック溝31から抜き出されて離脱すると、図11に示すように、ばね部材10のばね力によって解除部44がこれに対応する解除溝33に押し込まれていても、操作部材8が巻真6のコイルばね27のばね力によって押し出される際に、解除部44がこれに対応する解除溝33内から相対的に操作部材8の軸方向への移動に伴って離脱し、操作部材8のロックが解除される。これにより、第1実施形態と同様、操作部材8が巻真6のコイルばね27のばね力によって押し出される。
このときには、第1実施形態と同様、巻真6のコイルばね27が弾力的に伸びるだけで、巻真6は軸方向に移動しない。また、この状態で操作頭部23を回転させて巻真6を回転させても、時計モジュール4のスイッチは動作しない。そして、操作頭部23を更に引き出すと、巻真6が引き出される。このときには、巻真6の引き出し動作によって、時計モジュール4のスイッチが動作し、時計モードが通常の時計モードから時刻修正モードに切り替わる。この状態で、操作頭部23を回転させると、その回転に伴って巻真6が回転し、この回転に応じて時刻修正が行われる。
一方、このスイッチ装置40を使用しない場合には、図11に示す状態で、操作部材8の操作頭部23を巻真6のコイルばね27のばね力に抗して押し込んで腕時計ケース1の外面に接近させる。このときに、ロック部材41の解除部44が操作頭部23の複数の解除溝33のいずれにも対応していない場合には、操作頭部23が押し込まれて腕時計ケース1の外面に接近すると、図9に示すように、解除部44の先端部44aが操作頭部23の内側に位置する外周縁部に当接する。
このときには、操作頭部23の内側に位置する外周縁部が解除部44の先端部44aをばね部材10のばね力に抗して徐々に回転移動させながら押し上げる。このため、回転軸部42が回転するので、回転軸部42のフック部43が操作頭部23に向けて回転移動しながら操作頭部23のロック溝31に挿入する。これにより、操作部材8が押し込まれた状態でロックされる。
ところで、操作部材8の操作頭部23を巻真6のコイルばね27のばね力に抗して押し込んで腕時計ケース1の外面に接近させる際に、ロック部材41の解除部44が操作頭部23の複数の解除溝33のいずれかに対応している場合には、図5に示した第1実施形態と同様、ベゼル11と操作頭部23との間に設けられた逃がしガイド部37によって、操作頭部23が自動的に回転して、ロック部材9の解除部44に対する操作頭部23の解除溝33の位置がずれる。
すなわち、ロック部材9の解除部44が操作頭部23の複数の解除溝33のいずれかに対応している状態で、操作部材8が軸方向に沿って移動する際には、解除部44に対応する当接突起37bがガイド突起37aに当接してガイドされることにより、操作頭部23が操作部材8の軸方向への移動に応じて回転する。これにより、解除部44に対する解除溝33の位置がずれるので、上述した場合と同様、回転軸部42のフック部43が操作頭部23のロック溝31に挿入して、操作部材8が押し込まれた状態でロックされる。
このように、この腕時計のスイッチ装置40によれば、第1実施形態と同様、操作部材8を回転操作するだけで、ロック部材41の解除部44を操作部材8の解除溝33に対応させることができ、これにより解除部44をばね部材10のばね力によって解除溝33に押し込むことができるので、ロック部材41のフック部43を操作部材8のロック溝31から簡単に離脱させて、ロック部材41によるロックを確実にかつ容易に解除することができる。
また、このスイッチ装置40によれば、第1実施形態と同様、操作部材8を押し込むだけで、ロック部材41の解除部44をばね部材10のばね力に抗して移動させることができるので、ロック部材41のフック部43を操作部材8のロック溝31に容易に挿入させて、簡単にかつ確実に操作部材8をロックすることができる。このため、このスイッチ装置40においても、ロック操作およびロック解除操作が容易にかつ簡単にでき、操作性の向上を図ることができる。
この場合、このスイッチ装置40では、ロック部材41の回転軸部42が、操作部材8の軸方向に沿って回転可能に設けられ、フック部43が回転軸部42の一端部に操作頭部23の外周に沿う方向に向けて突出して設けられ、かつ操作部材8の軸方向に対して直交する方向に沿って回転移動し、解除部44が回転軸部42の他端部にフック部43と反対方向に向けて突出して設けられ、かつ操作部材8の軸方向に対して直交する方向に沿って回転移動することにより、操作部材8を回転操作するだけで、ロックを確実にかつ良好に解除することができ、また操作部材8を押し込むだけで、確実にかつ良好にロックすることができる。
すなわち、このスイッチ装置40では、操作部材8を回転操作させてロック部材41の解除部44を操作部材8の解除溝33に対応させると、ばね部材10のばね力によって解除部44が操作部材8の解除溝33に回転しながら押し込まれるので、回転軸部42が操作軸部24に沿って回転し、これによりロック部材41のフック部43を操作部材8のロック溝31内から回転移動させながら容易に離脱させることができるので、操作部材8に対するロックを簡単にかつ確実に解除することができる。
また、このスイッチ装置40では、操作部材8を押し込んでロック部材41の解除部44が操作部材8の内側の縁部に当接してばね部材10のばね力に抗して押されて回転移動すると、回転軸部42が操作軸部24に沿って回転し、これによりロック部材41のフック部43を操作部材8のロック溝31に回転移動させながら簡単に挿入させることができるので、フック部43によって操作部材8を確実にかつ容易にロックすることができる。
さらに、このスイッチ装置40においても、操作部材8の操作頭部23を回転させる際に、ばね部材10のばね力によって解除部44が操作部材8の操作頭部23の内側に位置する外周縁部に押し付けられた状態で、操作頭部23が回転するので、解除部44が操作頭部23の複数の解除溝33のいずれかに対応すると、ばね部材10のばね力によって解除部44をこれに対応する解除溝33に回転移動させながら押し込むことができ、このときに第1実施形態と同様、操作頭部23にクリック感を付与することができ、これによってもロックを解除する際の操作性を向上させることができる。
また、このスイッチ装置40でも、操作部材8が軸方向に沿って移動する際に、操作頭部23を回転させて、ロック部材41の解除部44に対する操作頭部23の解除溝33の位置をずらすための逃がしガイド部37を備えているので、この逃がしガイド部37によって、操作頭部23を自動的に回転させて、ロック部材41の解除部44に対する操作頭部23の解除溝33の位置を確実にかつ良好にずらすことができる。
この場合にも、逃がしガイド部37は、第1実施形態と同様、操作頭部23に対向するベゼル11の下面に設けられて操作部材8の軸方向に対し傾斜したガイド突起37aと、操作頭部23の外周面に複数の解除溝33にそれぞれ対応して設けられた複数の当接突起37bとを備えているので、ロック部材41の解除部44が操作頭部23の複数の解除溝33のいずれかに対応しても、ロック部材41の解除部44に対する操作頭部23の解除溝33の位置を確実にかつ良好にずらすことができる。
すなわち、このスイッチ装置40によれば、ロック部材41の解除部44が操作頭部23の複数の解除溝33のいずれかに対応している状態で、操作部材8が軸方向に沿って移動する際に、解除部44に対応する当接突起37bがガイド突起37aに当接してガイドされることにより、操作頭部23を操作部材8の軸方向に沿って移動に応じて回転させることができる。これにより、解除部44に対する解除溝33の位置をずらすことができるので、回転軸部42のフック部43を操作頭部23のロック溝31に挿入させて、操作部材8を押し込んだ状態で確実にロックすることができる。
なお、上述した第1、第2の各実施形態では、腕時計ケース1に設けられたベゼル11における操作頭部23の上方に位置する個所にロック取付孔28を設け、このロック取付孔28内にロック部材9、41を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えばベゼル11における操作頭部23の両側に位置する個所にロック取付孔28をそれぞれ設け、この両側に位置する各ロック取付孔28内にそれぞれロック部材9、41を設けた構成であっても良い。
また、上述した第1、第2の各実施形態では、ロック部材9、41を腕時計ケース1のベゼル11に設けられたロック取付孔28内に設けた場合について述べたが、必ずしもベゼル11に設ける必要はなく、例えば腕時計ケース1に直接ロック部材9、41を設けた構成であっても良い。
この場合には、腕時計ケース1の側部に操作部材8の操作頭部23が挿入する頭部収納部を設け、この頭部収納部内にロック取付凹部を設け、このロック取付凹部内にロック部材9、41を回転可能に取り付けるように構成すれば良い。また、必ずしも腕時計ケース1にロック部材9、41を設ける必要はなく、例えば、裏蓋3にロック部材9、41を設けた構成であっても良い。
さらに、上述した第1、第2の各実施形態では、ロック部材9、41の解除部34、44を付勢する付勢部材として、コイルばねなどのばね部材10を用いた場合について述べたが、これに限らず、例えば板ばねなどのばね部材であっても良く、またゴムやエラストマなどの弾性部材を用いても良い。さらに、これらに限らず、付勢部材は、錘の重量によって解除部34、44を付勢して回転軸部30、42を回転させる構成のものであっても良い。
なおまた、上述した第1、第2の各実施形態およびその各変形例では、腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の時計に適用することができる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、貫通孔を有するケースと、このケースの前記貫通孔に挿入される軸部および外端部の操作部を有する操作部材と、この操作部材の軸方向への移動を阻止するために、前記操作部材をロックするロック部材と、このロック部材によりロックしている状態を、解除する方向に前記ロック部材を付勢する付勢部材とを備え、前記ロック部材は、前記ケースに対して回転可能に取り付けられた回転軸部と、この回転軸部に設けられ、かつ前記操作部材に環状に設けられたロック溝に挿入して前記操作部材の軸方向への移動を阻止するフック部と、前記回転軸部に設けられ、かつ前記操作部材の所定個所に設けられた解除溝に挿入した際に前記付勢部材の付勢力によって前記フック部によりロックしている状態を解除する解除部と、を有していることを特徴とするスイッチ装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスイッチ装置において、前記ロック部材の前記回転軸部は、前記操作部材の軸方向に対して直交する方向に設けられた支持軸と、この支持軸に回転可能に取り付けられた回転アーム部とを有し、前記フック部は前記回転アーム部の一端部に設けられて前記操作部材の軸方向に対して直交する方向に沿って変位し、前記解除部は前記回転アーム部の他端部に設けられて前記操作部材の軸方向に対して直交する方向に沿って変位することを特徴とするスイッチ装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のスイッチ装置において、前記ロック部材の前記回転軸部は前記操作部材の軸方向に沿って回転可能に設けられ、前記フック部は前記回転軸部の一端部に前記操作部の外周に沿う方向に向けて突出して設けられ、かつ前記操作部材の軸方向に対して直交する方向に沿って回転移動し、前記解除部は前記回転軸部の他端部に前記フック部と反対方向に向けて突出して設けられ、かつ前記操作部材の軸方向に対して直交する方向に沿って回転移動することを特徴とするスイッチ装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記操作部材が軸方向に沿って移動する際に、前記操作部を回転させて、前記ロック部材の前記解除部に対応している前記操作部材の前記解除溝の位置をずらすための逃がしガイド部を備えていることを特徴とするスイッチ装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記操作部材の回転操作に応じて予め定められた角度ごとにクリック感を付与するクリック感付与部材を備えていることを特徴とするスイッチ装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載のスイッチ装置を備えた時計である。
請求項7に記載の発明は、ケースの貫通孔に挿入される軸部および外端部の操作部を有する操作部材の軸方向への移動を阻止するために、前記ケースに対して回転可能に取り付けられたロック部材のフック部によりロックしている状態から解除する方向に、付勢部材によって付勢された前記フック部を前記操作部材にロックさせるロック工程と、前記回転軸部に設けられた解除部が前記操作部材の所定個所に設けられた解除溝に、挿入した際に前記付勢部材の付勢力によって前記フック部によりロックしている状態を解除する解除工程と、を備えていることを特徴とするスイッチのロック解除方法である。
1 腕時計ケース
4 時計モジュール
5、40 スイッチ装置
6 巻真
7 円筒部材
8 操作部材
9、41 ロック部材
10 ばね部材
11 ベゼル
12 貫通孔
23 操作頭部
24 操作軸部
27 コイルばね
28 ロック取付孔
30、42 回転軸部
31 ロック溝
32、43 フック部
33 解除溝
34、44 解除部
35 支持軸
36 回転アーム部
37 逃がしガイド部
38 クリック感付与部材

Claims (7)

  1. 貫通孔を有するケースと、
    このケースの前記貫通孔に挿入される軸部および外端部の操作部を有する操作部材と、
    この操作部材の軸方向への移動を阻止するために、前記操作部材をロックするロック部材と、
    このロック部材によりロックしている状態を、解除する方向に前記ロック部材を付勢する付勢部材と
    を備え、
    前記ロック部材は、前記ケースに対して回転可能に取り付けられた回転軸部と、この回転軸部に設けられ、かつ前記操作部材に環状に設けられたロック溝に挿入して前記操作部材の軸方向への移動を阻止するフック部と、前記回転軸部に設けられ、かつ前記操作部材の所定個所に設けられた解除溝に挿入した際に前記付勢部材の付勢力によって前記フック部によりロックしている状態を解除する解除部と、を有していることを特徴とするスイッチ装置。
  2. 請求項1に記載のスイッチ装置において、前記ロック部材の前記回転軸部は、前記操作部材の軸方向に対して直交する方向に設けられた支持軸と、この支持軸に回転可能に取り付けられた回転アーム部とを有し、前記フック部は前記回転アーム部の一端部に設けられて前記操作部材の軸方向に対して直交する方向に沿って変位し、前記解除部は前記回転アーム部の他端部に設けられて前記操作部材の軸方向に対して直交する方向に沿って変位することを特徴とするスイッチ装置。
  3. 請求項1に記載のスイッチ装置において、前記ロック部材の前記回転軸部は前記操作部材の軸方向に沿って回転可能に設けられ、前記フック部は前記回転軸部の一端部に前記操作部の外周に沿う方向に向けて突出して設けられ、かつ前記操作部材の軸方向に対して直交する方向に沿って回転移動し、前記解除部は前記回転軸部の他端部に前記フック部と反対方向に向けて突出して設けられ、かつ前記操作部材の軸方向に対して直交する方向に沿って回転移動することを特徴とするスイッチ装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記操作部材が軸方向に沿って移動する際に、前記操作部を回転させて、前記ロック部材の前記解除部に対応している前記操作部材の前記解除溝の位置をずらすための逃がしガイド部を備えていることを特徴とするスイッチ装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記操作部材の回転操作に応じて予め定められた角度ごとにクリック感を付与するクリック感付与部材を備えていることを特徴とするスイッチ装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のスイッチ装置を備えた時計。
  7. ケースの貫通孔に挿入される軸部および外端部の操作部を有する操作部材の軸方向への移動を阻止するために、前記ケースに対して回転可能に取り付けられたロック部材のフック部によりロックしている状態から解除する方向に、付勢部材によって付勢された前記フック部を前記操作部材にロックさせるロック工程と、
    前記回転軸部に設けられた解除部が前記操作部材の所定個所に設けられた解除溝に、挿入した際に前記付勢部材の付勢力によって前記フック部によりロックしている状態を解除する解除工程と、
    を備えていることを特徴とするスイッチのロック解除方法。
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