JP4748828B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体記憶装置に関し、特に、メモリセルデータを検知し増幅するセンスアンプ回路が各列に対応して設けられる半導体記憶装置に関する。より特定的には、この発明は、クロック信号に同期して動作するクロック同期型半導体記憶装置におけるアクセス時間を短縮するための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
図40は、従来の半導体記憶装置のアレイ部の構成を概略的に示す図である。図40において、ビット線対BLPとワード線WLの交差部に対応してメモリセルMCが配置される。メモリセルMCは行列状に配列され、ビット線対BLPがメモリセル列に対応して配置され、またワード線WLがメモリセル行に対応して配置される。図40においては、1つのビット線対BLPおよび1つのワード線WLを代表的に示す。ビット線対BLPは、ビット線BLおよびZBLを含む。ビット線対BLPにおいては、ビット線BLおよびZBLの一方にメモリセルMCが接続される。図40においては、ビット線BLに接続されるメモリセルMCを代表的に示す。メモリセルMCは、情報を記憶するためのメモリセルキャパシタMSと、ワード線WLの信号電位に応答して導通し、メモリセルキャパシタMSを対応のビット線BL(またはZBL)に接続するアクセストランジスタMTを含む。アクセストランジスタMTは、nチャネルMOSトランジスタ(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)で構成される。
【0003】
ビット線対BLPには、センスアンプ活性化信号φSAEに応答して活性化され、ビット線BLおよびZBLの電位を差動増幅するセンスアンプ回路SAと、列選択信号CSLに従ってビット線BLおよびZBLを内部データ線対IOPに電気的に結合する列選択ゲートYGが設けられる。内部データ線対IOPは、相補な信号を伝達する内部データ線I/OおよびZI/Oを含む。この内部データ線対IOPが入出力回路NSKに結合される。次に、図40に示す半導体記憶装置の動作を、図41に示す信号波形図を参照して説明する。
【0004】
スタンバイサイクルにおいては、ビット線BLおよびZBLは中間電圧にプリチャージされかつイコライズされている。またワード線WLも非選択状態にあり、メモリセルMCにおいてはアクセストランジスタMTは非導通状態にある。また、同様、列選択信号CSLもLレベルの非選択状態であり、列選択ゲートYGは非導通状態にある。
【0005】
メモリサイクルが始まると、ビット線BLおよびZBLが、プリチャージ電圧でフローティング状態となる。次いで、アドレス信号に従ってアドレス指定された行に対応するワード線WLが選択状態へ駆動され、その電圧レベルが上昇する。このワード線WLの電位上昇に従ってメモリセルMCに含まれるアクセストランジスタMTが導通し、メモリセルキャパシタMSの記憶する情報が対応のビット線BL(またはZBL)に読出される。図41においては、ビット線BLにLレベルのデータが読出された場合の信号波形を一例として示す。
【0006】
ビット線BLにメモリセルが接続されるとき、ビット線ZBLは、メモリセルデータが伝達されないため、プリチャージ電圧レベルを維持する。
【0007】
ビット線対BLPの電位差が十分に大きくなると、次いでセンスアンプ活性化信号φSAEが活性化され、センスアンプ回路SAが、ビット線BLおよびZBLの電圧を差動増幅する。このセンスアンプ回路SAのセンス動作により、ビット線BLおよびZBLの電圧が、メモリセルMCの記憶情報に従ってHレベルおよびLレベルに確定する。
【0008】
センスアンプ回路SAによるセンス動作が完了すると、次いで、列選択動作が行なわれる。列選択時においては、図示しないコラムデコーダにより、アドレス指定された列に対応する列選択信号CSLが活性状態のHレベルに駆動され、列選択ゲートYGが導通し、アドレス指定された列に対応して配置されるビット線対BLPが内部データ線対IOPに電気的に結合される。内部データ線上の信号に従って入出力回路NSKが外部への読出データDQを生成する。データ書込時においては、入出力回路NSKが、内部データ線対IOPを駆動して、選択された列選択ゲートYGを介してビット線対BLPに書込データを伝達する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、メモリセルMCが1トランジスタ・1キャパシタの構成を備える半導体記憶装置は、ダイナミック型半導体記憶装置(以下、DRAMと称す)と呼ばれ、メモリセル占有面積が小さく高密度・高集積化に適している。
【0010】
しかしながら、DRAMにおいては、メモリセルキャパシタMSの容量値は小さく、ビット線対BLPにおいてメモリセルデータ読出時に生じる電圧差は小さく、またメモリセルのデータが読出されると、メモリセルの記憶データが破壊されるため、センスアンプ回路SAを用いて読出データを増幅しかつメモリセルへ元のデータを再書込する必要がある。
【0011】
センスアンプ回路SAのセンス動作が完了し、ビット線電圧が安定化する前に列選択を行なった場合、内部データ線と選択列との接続により、選択列のビット線対電圧が変動し、応じてセンスアンプ回路が誤動作し、メモリセルデータを正確に読出すことができなくなる可能性がある。したがって、通常、行選択が行なわれる時刻taから列選択が可能となる時刻tbまでの期間は、コラムインターロック期間と呼ばれ、列選択動作が禁止される(図41参照)。この期間は、DRAMにおいては、RAS−CAS遅延時間tRCDと呼ばれており、行選択を行なう行アクセスが指示されてから列選択を行なう列アクセスまでの期間には、有限の時間が必要となる。データ書込時においては、選択列のメモリセルデータが破壊されても特に問題は生じない(書込データがメモリセルに伝達される)。しかしながら、データ読出時とデータ書込時の列アクセスタイミングを同じとするため、このデータ読出モード時およびデータ書込モード時いずれにおいても、列選択動作は、センスアンプ回路の動作完了後でなければ行なうことができない。したがって、行アクセスが行なわれてから実際にメモリセルデータが外部に読出されるまでのアクセス時間(RASアクセス時間)tRACを短くすることができず、高速アクセスをすることができなくなるという問題が生じる。
【0012】
また、最近、クロック信号に同期してデータの書込および読出を行なうクロック同期型半導体記憶装置が実用化されている。このクロック同期型半導体記憶装置においては、動作モードは、クロック信号に同期して与えられるコマンドにより指定される。このクロック同期型半導体記憶装置は、データの書込および読出が、クロック信号に同期して行なわれるが、メモリセルアレイ部の構成は、標準のDRAMと実質的に同じである。
【0013】
図42は、クロック同期型半導体記憶装置のコマンド印加シーケンスの一例を示す図である。図42において、クロック信号CLK1の立上がりエッジにおいて、行選択動作を活性化するロウアクセスコマンドRACTおよび列選択動作およびデータの書込/読出を指示するコラムアクセスコマンドCACTが与えられる。コラムアクセスコマンドCACTは、ロウアクセスコマンドRACTが与えられてから時間tRCD経過後に与えることができる。したがって、クロック信号CLK1に同期してクロック同期型半導体記憶装置が動作している場合には、この時間tRCDは、2クロックサイクル期間となる。
【0014】
一方、このクロック同期型半導体記憶装置が、高速のクロック信号CLK2に同期して動作する場合、この時間tRCDは、クロック信号CLK2の4サイクル期間に等しくなる。したがって、高速のクロック信号CLKに同期して動作している場合においても、この時間tRCDは短くすることができないため、高速アクセスを実現することができないという問題が生じる。
【0015】
それゆえ、この発明の目的は、アクセス時間を短縮することのできる半導体記憶装置を提供することである。
【0016】
この発明の他の目的は、列アクセス開始タイミングを早くすることのできる半導体記憶装置を提供することである。
【0017】
この発明のさらに他の目的は、行選択開始指示と列選択開始指示の間の時間を短縮することのできる半導体記憶装置を提供することである。
【0018】
この発明のさらに他の目的は、行アクセスコマンドと列アクセスコマンドの間に要する時間を短縮することのできるクロック同期型半導体記憶装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る半導体記憶装置は、複数のメモリセルのうちの選択メモリセルのデータ読出を指示する動作モード指示信号に応答して、この動作モード指示信号指定する動作を行うための内部制御パルス信号を発生するための内部制御信号発生回路を備える。この内部制御信号発生回路は、メモリセル行の選択動作を指定するロウアクセスコマンドが与えられてセンスアンプが動作してビット線対の電位差が十分に拡大されるまでの期間内に最初の動作モード指示信号が与えられ、次いで動作モード指示信号が連続して与えられるとき、最初の内部制御パルス信号の幅を以降の内部制御パルス信号の幅よりも広くして、最初の内部制御パルス信号と以降の内部制御パルス信号の発生タイミングおよびパルス幅を異ならせるための回路を含む。
【0027】
請求項1係る半導体記憶装置は、内部制御信号発生回路が、クロック信号に同期して動作モード指示信号を取込むラッチ回路と、ラッチ回路の出力信号に応答してワンショットのパルス信号を発生する第1のパルス発生器と、クロック信号と非同期で動作し動作モード指示信号に応答してワンショットのパルス信号を発生する第2のパルス発生器と、選択指示信号に応答して第1および第2のパルス発生器からのパルス信号の一方を選択して内部制御パルス信号を出力する選択器とを備える。
【0028】
請求項に係る半導体記憶装置は、請求項1の内部制御信号発生回路が、データ読出指示の前に与えられるロウアクセスコマンドに応答して所定期間選択指示信号を発生する回路を備える
【0029】
請求項に係る半導体記憶装置は、請求項の第2のパルス発生器が、クロック信号と非同期で第1のワンショットのパルス信号を発生するパルス発生回路と、この第1のパルス発生回路からのパルス信号と第1のワンショットパルス信号とを合成して第2のワンショットパルス信号を生成して選択器へ与える論理ゲートとを備える。
【0034】
請求項4に係る半導体記憶装置は、行列状に配列される複数のメモリセルと、複数のメモリセルの選択メモリセルにデータ書込を指示する書込指示信号に応答して、この書込指示信号が指定する動作を行なうための内部制御パルス信号を発生するための内部制御信号発生回路を備える。この内部制御信号発生回路は、メモリセル行の選択動作を指定するロウアクセスコマンドが与えられてからセンスアンプが動作しビット線対の電位差が十分に拡大されるまでに要する期間内に最初の書込動作指示信号が与えられ、次いで書込動作指示信号が連続して与えられるとき、最初の内部制御パルス信号のパルス幅を以降の内部制御信号のパルス幅よりも狭くして、最初の内部制御パルス信号と以降の内部制御パルス信号の発生タイミングおよびパルス幅を異ならせるための回路を含む。
請求項4に係る半導体記憶装置は、さらに、メモリセル列に対応して配置され、各々に対応の列のメモリセルが接続する複数のビット線対と、内部制御パルス信号の発生時アドレス指定された列に対応するビット線対を内部データ線対に電気的に結合するための列選択ゲートと、内部データ線対の電圧をイコライズするためのイコライズ回路と、データ書込指示信号とデータ書込を禁止するマスクデータとに従ってイコライズ回路のイコライズ動作を制御するイコライズ制御回路とを備える。このイコライズ制御回路は、マスクデータがデータ書込禁止を指示するときイコライズ回路を活性状態に維持する回路を含む。
【0035】
請求項5に係る半導体記憶装置は、複数のメモリセルと、複数のメモリセルのうちの選択メモリセルへのデータ書込を指定する書込動作指示信号に応答して、この書込動作指示信号が指定する動作を行なうための内部制御パルス信号を発生するための内部制御信号発生回路を備える。この内部制御信号発生回路は、メモリセル行の選択動作を指定するロウアクセスコマンドが与えられてからセンスアンプが動作しビット線対の電位差が十分に拡大されるまでに要する期間内に最初の書込動作指示信号が与えられ、次いで書込動作指示信号が連続して与えられるとき、最初の内部制御パルス信号のパルス幅を以降の内部制御信号のパルス幅よりも狭くして、最初の内部制御パルス信号と以降の内部制御パルス信号の発生タイミングおよびパルス幅を異ならせる。
内部制御信号発生回路は、書込動作指示信号をクロック信号に同期して取込むラッチ回路と、このラッチ回路の出力信号に応答して互いの前縁が異なり後縁が一致している第1および第2のパルス信号を発生するパルス発生回路と、選択指示信号に従って第1および第2のパルス信号の一方を選択して内部制御パルス信号として出力するための選択回路とを備える。
【0036】
請求項6に係る半導体記憶装置は、請求項5の内部制御信号発生回路がさらに、クロック信号に同期して与えられるロウアドレスコマンドに応答して所定期間第1の論理状態となるパルス信号を生成して選択指示信号として出力する回路を備える
【0041】
同じ動作モードが繰返し行なわれるとき、最初の内部制御パルス信号の発生タイミングおよびパルス幅の少なくとも一方を以降の内部制御パルス信号のそれと異ならせることにより、最初の動作モードにおける動作は最適タイミングで開始することができるように内部回路動作タイミングを設定することができ、高速動作が実現される。
【0042】
特に、動作モード指示信号が列アクセス指示のとき、早いタイミングで列アクセス指示を印加することができ、高速アクセスが実現される。
【0043】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1に従う半導体集積回路装置の全体の構成を概略的に示す図である。図1において、この発明の実施の形態1に従う半導体集積回路装置1は、外部から与えられるクロック信号CLKに従って動作し、与えられたコマンドCMDに従って処理動作を行ない、かつデータの入出力を行なうロジック回路ブロック2と、ロジック回路ブロック2からの相補クロック信号CLKおよびCLKBに従って動作し、ロジック回路ブロック2と書込データDおよび読出データQを送受する半導体記憶装置3を含む。すなわち、この図1に示す半導体集積回路装置1は、ロジックとメモリとが混載されたシステムLSI(システムオンチップ)である。
【0044】
半導体記憶装置3は、各々が行列状に配列される複数のメモリセルを有し、かつ互いに独立に活性状態へ駆動されるバンク♯0〜♯7を含むメモリアレイ4と、ロジック回路ブロック2からの相補クロック信号CLKおよびCLKBに従って相補内部クロック信号intCLKおよびintCLKBを生成し、かつロジック回路ブロック2からのクロックイネーブル信号CKEに従って内部クロックイネーブル信号CKEを生成する内部クロック発生回路5と、内部クロックイネーブル信号CKEの活性化時、内部クロック発生回路5からの内部クロック信号intCLKおよびintCLKBに従って、ロジック回路ブロック2から与えられるコマンド信号群CMDGおよびアドレス信号群ADDを取込み、内部動作に必要な信号を生成する周辺制御回路6と、内部クロック発生回路5からの内部クロック信号intCLKおよびintCLKBに従って動作し、ロジック回路ブロック2とメモリアレイ4の間でデータの転送を行なうデータ入出力回路7を含む。データ入出力回路7は、メモリアレイとグローバルデータバス8を介して結合される。このグローバルデータバス8は、メモリアレイ4のバンク♯0〜♯7に共通に設けられ、書込データを伝達するライトグローバルデータバス8Wと読出データを伝達するリードグローバルデータバス8Rを含む。
【0045】
書込データバス8Wおよび読出データバス8Rを別々に設けることにより、読出データと書込データとが同一バス上で衝突することがなく、高速のデータ転送を実現することができる。また、1つのバンクに対しデータの書込を行ない、別のバンクからデータの読出を行なうことも可能である。
【0046】
この図1において、ロジック回路ブロック2とクロック同期型の半導体記憶装置3とを示している。しかしながら、この半導体集積回路装置1は、システム・オン・チップ構成を有し、SRAM(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ)、ゲートアレイ、FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)、不揮発性RAM(ランダム・アクセス・メモリ)、およびROM(リード・オンリ・メモリ)などの構成要素も含む。
【0047】
図2は、図1に示す内部クロック発生回路5の構成を概略的に示す図である。図2において、内部クロック発生回路5は、ロジック回路ブロック2からのクロック信号CLKおよびCLKBに従って内部クロック信号intCLKを生成するクロック入力バッファ5aと、相補クロック信号CLKおよびCLKBに従って内部クロック信号intCLKBを生成するクロック入力バッファ5bと、ロジック回路ブロック2からのクロックイネーブル信号CKEをバッファ処理して内部クロックイネーブル信号CKEを生成するクロック入力バッファ5cを含む。
【0048】
クロック入力バッファ5aおよび5bは、与えられたクロック信号CLKおよびCLKBの交差部を検出して、それぞれ内部クロック信号intCLKおよびintCLKBを生成する。クロック入力バッファ5aおよび5bの各々は、たとえば差動増幅回路で構成される。相補クロック信号CLKおよびCLKBの交差部を検出して内部クロック信号intCLKおよびintCLKBを生成することにより、正確にクロック信号CLKおよびCLKBに位相同期した内部クロック信号intCLKおよびintCLKBを生成することができる。
【0049】
図3は、図1に示す周辺制御回路6のコマンド信号群CMDGに対して設けられる部分の構成を概略的に示す図である。図3において、周辺制御回路6は、コマンド信号ROWA、PC、READ、WRITE、APC、REF、SRIおよびSROそれぞれに対応して設けられる入力バッファ6a1〜6a8を含む。これらの入力バッファ6a1〜6a8の各々は、クロックイネーブル信号CKEが活性状態のとき作動状態とされ、基準電圧Vrefと対応のコマンド信号とを比較し、その比較結果に従って内部コマンド信号を生成する。信号ROWAは、ロウアクセス指示信号であり、行を選択状態へ駆動する動作を指定する。信号PCはプリチャージ指示信号であり、活性状態のアレイをプリチャージ状態に復帰させる動作を指定する。信号READは、データ読出動作を指定する。信号WRITEは、データ書込動作を指定する。信号APCは、オートプリチャージ指示信号であり、データの書込または読出完了後、選択状態のアレイ(バンク)をプリチャージ状態に復帰させる。信号REFは、リフレッシュ動作を指定する。信号SRIは、セルフリフレッシュモードに入ることを指定する。信号SROは、セルフリフレッシュ動作を完了させることを指定する。
【0050】
周辺制御回路6は、さらに、これらの入力バッファ6a1〜6a8からの内部コマンド信号を受けて、内部クロック信号intCLKに同期して内部動作指示信号ROWA、COLA、PC、READ、WRITE、APCおよびSRとを生成するモードデコーダ6bを含む。モードデコーダ6bからの動作モード指示信号は、それぞれ、コマンド信号群CMDGに含まれるコマンド信号に対応する。信号COLAは、コラムアクセス指示信号であり、列選択動作を行なうことを指定する。このコラムアクセス指示信号COLAは、読出動作指示コマンド信号READおよび書込動作指示コマンド信号WRITEの一方が与えられたときに活性状態へ駆動される。信号SRは、セルフリフレッシュモード指示信号であり、セルフリフレッシュインコマンド信号SRIが活性化されると活性化され、セルフリフレッシュアウトコマンド信号SROが活性化されるとリセットされる。
【0051】
この半導体集積回路装置1においては、ロジック回路ブロック2と半導体記憶装置3が同一の半導体チップ上に集積化されている。したがって、ロジック回路ブロック2において、予め、動作モードを指定するコマンドをデコードして、コマンド信号として半導体記憶装置3へ与えることにより、半導体記憶装置3における回路規模低減およびデコード動作に要する時間の低減を実現することができ、内部の動作開始タイミングを早くすることができる。
【0052】
図4は、図1に示す周辺制御回路6のアドレス信号群ADDに関連する部分の構成を概略的に示す図である。アドレス信号群ADDは、活性化するバンクを指定するアクトバンクアドレス信号AB0−AB7と、プリチャージするバンクを指定するプリチャージバンクアドレス信号PB0−PB7と、データ読出を行なうバンクを指定するリードバンクアドレス信号RB0−RB7と、データ書込を行なうバンクを指定するライトバンクアドレス信号WB0−WB7と、選択バンク(アクトバンクアドレス信号により指定されるバンク)において選択行を指定するアクトアドレス信号AA0−AA10と、リードバンクアドレス信号RB0−RB7が指定するバンクにおいて、データ読出を行なう列を指定するリードアドレス信号RA0−RA5と、ライトバンクアドレス信号WB0−WB7により指定されたバンクにおいてデータ書込を行なう列を指定するライトアドレス信号WA0−WA5を含む。前述のように、ロジック回路ブロック2は、この半導体記憶装置3と同一チップ上に集積化されている。したがって、ロジック回路ブロック2において、バンク指定信号をデコードして生成することにより、図1に示す8つのバンク♯0−♯7のうちのいずれかを早いタイミングで特定することができる。
【0053】
周辺制御回路6は、さらに、アクトバンクアドレス信号AB0−AB7に対して設けられる入力バッファ回路6cと、プリチャージバンクアドレス信号PB0−PB7に対して設けられる入力バッファ回路6dと、リードバンクアドレス信号RB0−RB7に対して設けられる入力バッファ回路6eと、ライトバンクアドレス信号WB0−WB7に対して設けられる入力バッファ回路6fと、アクトアドレス信号AA0−AA10に対して設けられるアドレス入力バッファ回路6gと、リードアドレス信号RA0−RA5に対して設けられるアドレス入力バッファ回路6hと、ライトアドレス信号WA0−WA5に対して設けられるアドレス入力バッファ回路6iを含む。これらの入力バッファ回路6c−6iの各々は対応のアドレス信号を基準電圧Vrefと比較して内部アドレス信号を生成するバッファ(比較回路)を含む。
【0054】
周辺制御回路6は、さらに、アクトバンクアドレス信号AB0−AB7を入力バッファ回路6cを介して受けてラッチするアクトバンクラッチ6kと、プリチャージバンクアドレス信号PB0−PB7を入力バッファ回路6dを介して受けるプリチャージバンクラッチ6lと、リードバンクアドレス信号RB0−RB7を入力バッファ回路6eを介して受けるリードバンクラッチ6mと、ライトバンクアドレス信号WB0−WB7を入力バッファ回路6fを介して受けるライトバンクラッチ6nと、アクトアドレス信号AA0−AA10を入力バッファ回路6gを介して受けるロウアドレスラッチ6pと、リードアドレス信号RA0−RA5を入力バッファ回路6hを介して受けるリードアドレスラッチ6qと、ライトアドレス信号WA0−WA5を入力バッファ回路6iを介して受けるライトアドレスラッチ6rを含む。
【0055】
これらのバンクラッチ6k−6nおよびアドレスラッチ6p−6rは、内部クロック信号intCLKの立上がりに応答して与えられたアドレス信号を取込みラッチする。バンクラッチ6k−6nの出力信号と図3に示すモードデコーダからの動作モード指示信号との組合せに従って、指定されたバンクに対して、指定された動作が実行される。
【0056】
周辺制御回路6は、さらに、図3に示すモードデコーダからのセルフリフレッシュ指示信号SRの活性化に応答して計時動作を実行するセルフリフレッシュタイマ6sと、セルフリフレッシュタイマ6sからのリフレッシュ要求信号に従ってカウント動作を行なってリフレッシュアドレスを生成するリフレッシュアドレスカウンタ6tと、図示しないセルフリフレッシュモード指示信号SRに従ってリフレッシュアドレスカウンタ6tの出力アドレス信号およびロウアドレスラッチ6pからのアドレス信号の一方を選択するマルチプレクサ(MUX)6uと、マルチプレクサ(MUX)6uの出力アドレス信号をプリデコードしてメモリアレイのロウデコーダへ与えるロウプリデコーダ6vと、リードアドレスラッチ6qからのアドレス信号をプリデコードして図示しないリード用コラムデコーダへプリデコード信号を与えるリードプリデコーダ6wと、ライトアドレスラッチ6rからのアドレス信号をプリデコードして、図示しないライトコラムデコーダへプリデコード信号を与えるライトプリデコーダ6zと、セットモードレジスタコマンドが与えられたときに起動されロウアドレスラッチ6pからの所定のアドレス信号を格納するモードレジスタ6xを含む。
【0057】
セルフリフレッシュタイマ6sは、セルフリフレッシュ指示信号SRの活性化時、所定の周期でリフレッシュ要求を生成してリフレッシュアドレスカウンタ6tへ与える。このセルフリフレッシュタイマ6sは、活性化時、たとえば内部クロック信号intCLKおよびintCLKBをカウントして、予め定められたリフレッシュ周期でリフレッシュ要求を生成する。モードレジスタ6xは、たとえばこの半導体記憶装置の動作モード、たとえばコラムアクセスが指定されてから有効データが出力されるまでのコラムレイテンシ、データの出力モードをトランスペアレンスモードまたはレジスタモードのいずれで行なうかなどの出力モードを指定する。また、このモードレジスタ6xには、データビット幅を指定するデータが格納されてもよい。
【0058】
図5は、この図1に示す半導体記憶装置の周辺制御回路6に含まれる部分の構成を概略的に示す図である。図5において、この周辺制御回路6は、バンク♯0−♯7それぞれに対応して設けられ、モードデコーダ6bからの動作モード指示信号OPMとバンクラッチ6k−6nからのバンク指定信号とを受けるバンク制御回路9−0〜9−7を含む。これらのバンク制御回路9−0〜9−7の各々は、それぞれバンクラッチ6k−6nから対応のバンク指定信号BK0−BK7を受ける。これらのバンク指定信号BK0−BK7は、アクトバンクアドレス信号、プリチャージバンクアドレス信号、リードバンクアドレス信号およびライトバンクアドレス信号を総称的に示す。したがって、バンク指定信号BK0−BK7が指定するバンクにおいて、モードデコーダ6bからの動作モードOPM(各種動作モード指示信号ROWA、COLA等)が指定する動作を実行する。
【0059】
動作モード指示信号には、行選択に関連するロウアクセス指示信号ROWAおよびプリチャージ指示信号PCと、列選択に関連する列アクセス指示信号COLA、読出動作指示信号READ、データ書込指示信号WRITE、およびオートプリチャージ指示信号APCがある。列選択において、データ読出バスとデータ書込バスは別々に設けられている。したがって、異なる4つのバンクに対し、4つの動作モード指示信号ROWA、PC、READおよびWRITEを並行して与えることができる。この4バンクの完全独立動作は、バンク♯0−♯7それぞれに対応してバンク制御回路9−0〜9−7を設けることにより実現される。これにより、ロジック回路ブロック2は、必要なデータを途切れることなく転送することができる。
【0060】
図6は、図1に示すデータ入出力回路7の構成を概略的に示す図である。図6においてデータ入出力回路7は、ライトグローバルデータバス8Wに対して設けられる書込回路10と、リードグローバルデータバス8Rに対して設けられる読出回路11を含む。書込回路10は、ロジック回路ブロック2から与えられる512ビットの書込データDI0−DI511を受ける入力バッファ回路10aと、入力バッファ回路10aから与えられるデータをシリアル/パラレル変換してライトグローバルデータバス8W上に伝達するシリアル/パラレル変換回路10bを含む。このシリアル/パラレル変換回路10bは、たとえば高速のクロック信号の立上がりエッジおよび立下がりエッジで与えられる書込データを受けて、これらの書込データを並列書込データに変換してライトグローバルデータバス8Wへ伝達する。これにより、半導体記憶装置内部での書込データの転送速度は、入力データDI0−DI511が転送される速度の1/2とすることができ、内部の動作マージンを十分に確保することができる。
【0061】
読出回路11は、リードグローバルデータバス8Rを介して与えられるデータをシリアルデータに変換するパラレル/シリアル変換回路11aと、このパラレル/シリアル変換回路11aからのデータをバッファ処理して出力データDQ0−DQ511を生成する出力バッファ回路11bを含む。パラレル/シリアル変換回路11aは、リードグローバルデータバス8Rを介して伝達される読出データを、たとえばクロック信号の立上がりエッジおよび立下がりエッジで順次出力することにより、データ転送速度の調整を図る。これらのシリアル/パラレル変換回路10bおよびパラレル/シリアル変換回路11aは、半導体記憶装置外部のデータ転送速度が半導体記憶装置内部の動作速度よりも高速のときにシリアル/パラレル変換およびパラレル/シリアル変換を実行する。
【0062】
図6に示すように、データの入出力は512ビット単位で実行される。ロジック回路ブロック2と半導体記憶装置3とが同一半導体チップ上に集積化されており、これらのロジック回路ブロック2と半導体記憶装置3の間のデータバスは、何らピン端子のピッチの影響を受けることなく、単に配線の最小寸法により決定される幅で配置することができ、したがって、ビット幅の広いデータバスを配置することができる。これにより、一度の転送サイクルで、512ビットのデータを転送することができ、高速データ転送が実現される。
【0063】
図7は、図1に示すメモリアレイ4の構成を概略的に示す図である。図7に示すように、このメモリアレイ4は、8個のメモリバンク♯0−♯7に分割される。これらのバンク♯0−♯7は、同一構成を有する。メモリバンク♯0−♯7の各々は、各々が行列状に配列される複数のメモリセルを有するメモリセルブロックMBと、不良列を救済するためのスペア列回路SPCを含む。スペア列回路は、バンク単位で不良列を救済する。
【0064】
メモリバンク♯0−♯7の各々においては、行方向に整列するメモリセルブロックMBに共通に配設されるメインワード線MWLと、メモリセルブロックMBそれぞれにおいて配設され、対応のメモリセルブロックのメモリセル行が接続するサブワード線SWLを含む。サブワード線SWLは、メモリセルブロックの間に配置されるサブワード線ドライバ帯SWDに含まれるサブワード線ドライブ回路により駆動される。メモリバンク♯0−♯7それぞれにおいては、図4に示すロウプリデコーダ6vからのロウプリデコード信号をデコードするロウデコーダRDCと、このロウデコーダRDCの出力信号に従ってメインワード線MWLを選択状態へ駆動するメインワードドライバMWDとが設けられる。
【0065】
メモリセルブロックMBの列方向の両側にセンスアンプ帯SABが配置される。このセンスアンプ帯SABは、対応のメモリセルブロックMBの各列に対応して設けられるセンスアンプ回路と、コラムデコーダCDCからの列選択信号に従ってセンスアンプを選択する列選択ゲートを含む。コラムデコーダCDCへは、図4に示すリードプリデコーダ6wおよびライトプリデコーダ6zのプリデコード信号がそれぞれ個別に与えられる。これは、後に詳細に説明するが、このメモリアレイ4においては、メモリアレイ4の列方向に沿って読出データを伝達するリードデータバスおよび書込データを伝達するライトデータバスが別々に設けられており、このライトデータバスとセンスアンプ回路との電気的接続およびリードデータバスとセンスアンプ回路との電気的接続がそれぞれ個別に行なわれる。
【0066】
バンク単位でセンスアンプ帯SABを駆動するために、センス制御回路SCTが各メモリバンク♯0−♯7において設けられる。この図7に示すセンスアンプの配置は、シェアードセンスアンプ(より正確には交互配置型シェアードセンスアンプ)構成であり、1つのセンスアンプ帯SABは、その列方向における両側のメモリセルブロックMBにより共有される。これらのロウデコーダRDC、コラムデコーダCDCおよびセンス制御回路SCTは、図5に示すバンク制御回路9−0〜9−7により、バンク単位でその動作が制御される。ここで、センスアンプ帯SABが異なるバンクにより共有されているため、バンク活性化時、選択メモリバンクに隣接するメモリバンクへの活性化については、適当な仲裁処理が施される(メモリセルデータの退避等)。
【0067】
メモリバンク♯0−♯7それぞれにおいて、コラムデコーダCDCは、センスアンプ帯SABに含まれる列選択ゲートを選択し、かつ同時に対応のスペア列回路SPCの選択をも行なう。不良列救済時において、不良列がアドレス指定されたか否かの判定を行なわずに、メモリセルブロックMBの不良列と同時に対応のスペア列回路SPCの対応のスペア列を選択する。不良列アドレスが指定されか否かの判定を待つことなく列選択を行なうことができ、列選択動作を高速化することができる(列選択開始タイミングが早くなるため)。
【0068】
メモリアレイ4は、さらに、列方向に延在するリードデータバスおよびライトデータバスと書込データおよび読出データの授受を行なうリード/ライト回路R/Wと、不良行を救済するためのスペア行回路SPRと、リードデータバスおよびライトデータバスを選択するマルチプレクサ/セレクタMUSと、グローバルデータバス8とマルチプレクサ/セレクタMUSとの間でデータの授受を行なうインタフェイス回路I/Fを含む。
【0069】
スペア行回路SPRはメモリバンク♯0−♯7に共通に設けられる。なお、この図7においては明確に示していないが、スペア行回路SPRが、メモリバンク♯0−♯7に共通に設けられているため、これらのスペア行回路SPRにおいては、センスアンプ回路および列選択ゲートが同様に設けられる。このスペア行回路SPRによる不良行の救済は、サブワード線SWL単位で実行されてもよく、メインワード線MWL単位で実行されてもよい。
【0070】
マルチプレクサ/セレクタMUSは、後に詳細にその構成は説明するが、リードデータバスおよびライトデータバスの選択、および不良ライトデータバスのシフト動作による救済(シフトリダンダンシー)を実行する。データバスのシフトリダンダンシーにより不良ビット救済を行なうことにより、列選択動作と並行してシフト動作による不良データバスの切り離しおよびスペアデータバスのグローバルデータバスへの接続を実現することができ、データアクセスを高速に行なうことができる。
【0071】
図8は、メモリアレイ4上のライトデータバスおよびリードデータバスの配置を示す図である。この図8に示すように、リードデータ線対12rおよびライトデータ線対12wが、メモリアレイ4上にわたって列方向に延在して配置され、メモリバンク♯0−♯7と書込データおよび読出データの授受を行なうことができる。スペア列領域4sにおいても、スペアリードデータ線対12srおよびスペアライトデータ線対12swが配置される。
【0072】
データ読出時においては、ノーマルメモリアレイ4nのリードデータ線対12rとスペアアレイ領域4sのスペアリードデータ線対12sr上には、同時にデータが読出される。データ書込時においては、マルチプレクサ/セレクタMUSにより、不良ビット救済が行なわれており、不良ビットが存在しない場合には、スペアライトデータ線対12sw上には、書込データは伝達されない。
【0073】
この図8に示すように、ノーマルメモリアレイ領域4n上に列方向に延在してリードデータ線対12rおよびライトデータ線対12wを配置することにより、リードデータバスおよびライトデータバスのバス幅を広くとることができ、応じてグローバルデータバス8のリードグローバルデータバス8Rおよびライトグローバルデータバス8Wのビット幅も広くすることができる。
【0074】
図9は、図7に示すリード/ライト回路R/W、およびマルチプレクサ/セレクタMUSの構成を概略的に示す図である。図9においては、データ読出部の構成を示す。リードデータバス12Rとして、4つのリードデータ線対12r1〜12r4を代表的に示す。
【0075】
リード/ライト回路R/Wは、リードデータバス12Rに対応して設けられ、選択信号φSに従って半分のリードデータ線対を選択する読出選択回路20と、この読出選択回路20により選択されたリードデータ線対上のデータを増幅する読出増幅回路21を含む。図9においては、リードデータ線対12r1および12r2に対して設けられたリードセレクタ20aと、リードデータ線対12r3および12r4に対して設けられたリードセレクタ20bと、リードセレクタ20aに対して設けられるリードアンプ21aと、リードセレクタ20bに対して設けられるリードアンプ21bを代表的に示す。
【0076】
図7に示すコラムデコーダCDCは、4:1選択を行なう。したがって、たとえば、メモリバンクの1行が4Kビットの場合、コラムデコーダCDCにより、1Kビットのメモリセルが選択される。1Kビットのリードデータバス12Rから、読出選択回路20により、512ビットのデータを選択する。コラムデコーダCDCに与えられる列アドレス信号のビット数を低減することにより、列デコード動作を高速化する。読出選択回路20へ与えられる選択信号φSは、列アドレス信号に従って生成される。
【0077】
マルチプレクサ/セレクタMUSは、読出増幅回路21の出力データのうち不良ビットのデータをシフト動作により救済するシフト回路22と、シフト回路22により出力される読出データから、所望のビット幅のデータを選択する出力セレクタ23を含む。出力セレクタ23は、たとえば512ビットから64ビットの間でデータのビット幅を選択することができる。この出力セレクタ23は、その出力データビット幅に応じて、列アドレス信号の最下位ビットの有効/無効を決定する。たとえば、この出力セレクタ23は、出力データが512ビットの場合には、選択動作を行なわず、シフト回路22の出力するデータビットを出力する。また、出力データが64ビットの場合には、3ビットの列アドレス信号をデコードして、512ビットのデータから64ビットのデータを選択する。
【0078】
図10は、図9に示すシフト回路22の構成を概略的に示す図である。図10において、シフト回路22は、出力セレクタ23の入力ノード27a−27zそれぞれに対応して設けられる選択スイッチ26a−26zを含む。選択スイッチ26a−26zの各々は、3つの転送ゲートT0−T2を含み、出力セレクタ23の対応の入力ノード27を、3つのリードアンプの1つに結合する。出力セレクタ23の入力ノード27a−27zは、リードアンプ21a−21zにそれぞれ対応する。
【0079】
シフト制御回路30からのスペアリードデータ線対のデータを選択するために、スペアリードアンプ21s1および21s2が設けられる。このスペアリードアンプ21s1は、不良救済時、選択スイッチを介して、出力セレクタ23の2つの隣接する入力ノード27yおよび27zのいずれか1つに接続される。スペアリードアンプ21s2は選択スイッチ26zを介して選択的に出力セレクタ23の入力ノード27zまたは27yに接続される。リードアンプ21a−21zは、出力セレクタ23の3つの隣接する入力ノードのうちのいずれか1つに接続することができる。
【0080】
選択スイッチ26a−26zの各々に対応して、シフト制御回路30からのシフト制御信号に従って選択信号を発生するデコーダ25a−25zが設けられる。これらのデコーダ25a−25zは、シフト制御回路30からのシフト制御信号をデコードして、対応の選択スイッチに含まれる3つの転送ゲートT0−T2を選択的にオン状態とする。
【0081】
たとえば、リードアンプ21aに不良ビットのデータが読出されるとき、選択スイッチ26a−26zの転送ゲートT0およびT2が非導通状態とされ、転送ゲートT1が導通状態とされ、リードアンプ21b−21zがそれぞれ出力セレクタ23の入力ノード27a−27y(図示せず)に接続される。この出力セレクタ23の入力ノード27zへは選択スイッチ26zを介してスペアリードアンプ21s1または21s2の出力信号が伝達される。これにより、リードアンプ21aに読出された不良ビットが、スペアリードアンプ21s1または21s2からの読出データにより置換され、不良ビットの救済が行なわれる。1つのリードアンプは、出力セレクタ23の3つの入力ノードに接続可能である。したがって、リードアンプからの2ビットの不良を救済することができる。1つのリードデータ線対には、4つのセンスアンプのうちの1つのデータが読出される。したがって、2ビットの不良列を救済することができる(1ビット不良に対し、4列が1組として置換される)。
【0082】
図11は、図10に示すシフト制御回路30の構成を概略的に示す図である。図11において、シフト制御回路30は、冗長回路(スペア列回路)それぞれに対応して設けられるスペア判定回路30−1〜30−nを含む。スペア判定回路30−1〜30−nの各々は、列アドレス信号CADDとバンクアドレス信号BADDとを受け、そこに格納された不良アドレスとの一致/不一致を判定する内容参照メモリ(CAM)30aと、内容参照メモリ30aからの一致検出信号に従って格納された制御信号を出力するリード・オンリ・メモリ(ROM)30bを含む。このリード・オンリ・メモリ30bから、デコーダ25a−25zに対し接続態様を指定する制御信号が与えられる。スペア判定回路30−1〜30−nの出力信号はワイヤード接続される。これにより、選択スイッチ26a−26zそれぞれにおいて個々に接続経路を確立し、不良ビットを出力セレクタ23から切り離す。
【0083】
このシフト回路30は、列選択動作と並行してそのスペア判定動作を行なっており、不良ビットがリードアンプ21a−21zから出力されるときに、選択スイッチ26a−26zの接続経路が確立されていることが要求されるだけであり、列選択動作に対し何ら悪影響を及ぼすことなく不良ビットの救済を行なうことができる。
【0084】
不良行の救済はスペア行回路を用いて行なわれるが、これは、スペア行および不良行同時に選択動作を行なうように構成される。不良行は非選択状態に保持されるようにヒューズでプログラムされており、特に問題は生じない。ただし、スペア行回路が複数のバンクで共用されるため、この異なるバンクが同時にスペア行を使用する場合には、救済措置が必要となる(選択メモリセルデータのいずれかへの退避等)。
【0085】
図12は、図6に示すパラレル/シリアル変換回路の構成を概略的に示す図である。図12において、パラレル/シリアル変換回路11は、出力セレクタから与えられるデータを内部クロック信号intCLKに従って取込むフリップフロップFF1、FF2、…と、クロック信号CLKOeに従って導通しフリップフロップFF1のラッチデータを転送する転送ゲートTG1と、出力クロック信号CLKOoに従って導通しフリップフロップFF2のラッチデータを転送する転送ゲートTG2と、図示しない制御回路の制御の下に動作し、転送ゲートTG1およびTG2から伝達される信号をバッファ処理して外部へ出力する出力バッファ回路OB1と、図示しない制御回路の制御の下に、出力ハイインピーダンス状態とされる出力バッファOB2を含む。
【0086】
このパラレル/シリアル変換回路11において、パラレル/シリアル変換を行なう場合は、内部の読出速度が、外部のデータ転送速度を決定するクロック信号の速度よりも遅い場合である。出力セレクタから並列に読出されたデータが、フリップフロップFF1、FF2、…に伝達される。出力クロック信号CLKOeおよびCLKOoは、それぞれ、内部クロック信号intCLKの立上がりエッジおよび立下がりエッジに同期してHレベルとなる。したがって、これらの転送ゲートTG1およびTG2は、内部クロック信号intCLKの立上がりエッジおよび立下がりエッジでそれぞれ導通して、フリップフロップFF1およびFF2のラッチデータを転送する。出力バッファOB1は、この出力クロック信号CLKOeおよびCLKOoに同期して動作する。これにより、出力データQが、出力クロック信号CLKOの立上がりエッジおよび立下がりエッジで出力される。
【0087】
出力バッファOB2は、このフリップフロップFF2の出力データをパラレル/シリアル変換時伝達する必要はなく、出力ハイインピーダンス状態に設定される。パラレル/シリアル変換を行なわない場合においては、転送ゲートTG2が非導通状態とされ、フリップフロップFF2のラッチデータは出力バッファOB2を介して出力される。このパラレル/シリアル変換により、出力セレクタからセンスアンプまでの距離に応じて固有的に定められるデータ転送時間を見かけ上小さくし、連続サイクルで、データを出力し、これにより内部クロック信号intCLKよりも高速のクロック信号に同期して、データの出力を行なうことができる(したがって、このパラレル/シリアル変換回路の機能は、特にDDR(ダブルデータレート)の構成に限定されない)。
【0088】
なお、出力回路において、パラレル/シリアル変換が行なわれない場合、図13に示すように単に、2段のフリップフロップが縦続接続され、これらのフリップフロップが、出力クロック信号CLKOeおよびCLKOoに従ってデータ転送を行なうように構成されてもよい。この場合には、内部クロック信号intCLKに同期してデータの出力が行なわれる。
【0089】
なお、フリップフロップFF1、FF2に対しシリアルインデータSINおよびシリアルアウトデータSOUTが入出力されるのは、これはスキャンパスをこのフリップフロップFF1、FF2、…を介して形成して、バウンダリースキャンレジスタを構成することにより、内部の不良を検出するテスト(JTAG(ジョイント・テスト・アクション・グループ)テスト)に対応するためである。
【0090】
このリード/ライト回路R/Wからインターフェイス回路I/Fなどの部分の回路動作は、メモリバンク♯0−♯7に共通である。したがって、このデータ読出部の動作制御は、図14に示す読出動作指示信号READに従って内部クロック信号intCLKに同期して動作するリード制御回路32の制御の下に行なわれる。この読出動作指示信号READは、図3に示すモードデコーダ6bから出力される。
【0091】
図15は、メモリセルブロックの構成を概略的に示す図である。図15において、メモリセルブロックMBa−MBcに共通に、メインワード線MWLa、MWLb、…が配置される。メモリブロックMBbにおいては、1つのメインワード線MWLaに対し8本のサブワード線SWLが配置される。すなわち、メインワード線MWLaに対して、サブワード線SWLa0,SWLb0〜SWLa3,SWLb3が配置され、メインワード線MWLbに対し、サブワード線SWLa4,SWLb4〜SWLa7,SWLb7が配置される。これらのサブワード線SWLa0,SWLb0〜SWLa7,SWLb7とビット線対BLPの交差部にメモリセルMCが配置される。図15においては、サブワード線SWLa0〜SWLa7とビット線BLの交差部にメモリセルMCが配置され、サブワード線SWLb0〜SWLb7とビット線ZBLの交差部に対応してメモリセルMCが配置される。メモリブロックMBbの両側にサブワード線を選択状態へ駆動するためのサブワード線ドライバが配置される。メモリセルブロックMBbの一方側において、メインワード線MWLaに対応してサブワード線ドライバSDa0〜SDa3が配置され、またメインワード線MWLbに対応してサブワード線ドライバSDa4〜SDa7が配置される。メモリブロックMBbの他方側において、メインワード線MWLaに対応してサブワード線ドライバSDb0〜SDb3が配置され、またメインワード線MWLbに対応してサブワード線ドライバSDb4〜SDb7が配置される。
【0092】
サブワード線ドライバSDa0〜SDa3はメインワード線MWLa上の信号とロウデコーダからのサブワード線選択信号φ0〜φ3とに従って対応のサブワード線SWLa0〜SWLa3を選択状態へ駆動する。サブワード線ドライバSDa4〜SDa7は、メインワード線MWLb上の信号とサブワード線選択信号φ0〜φ3とに従ってサブワード線SWLa4〜SWLa7を選択状態へ駆動する。サブワード線選択信号φ0〜φ3は、4つのサブワード線のうちの1つを特定する。
【0093】
サブワード線ドライバSDb0〜SDb3は、メインワード線MWLa上の信号とサブワード線選択信号φ4〜φ7とに従ってサブワード線SWLb0〜SWLb3を選択状態へ駆動する。サブワード線ドライバSDb4〜SDb7は、メインワード線MWLb上の信号電位とサブワード線選択信号φ4〜φ7とに従ってサブワード線SWLb4〜SWLb7を選択状態へ駆動する。サブワード線選択信号φ4〜φ7も、4つのサブワード線のうちの1つを特定する。サブワード線ドライバSDa0〜SDa7およびSDb0〜SDb7の各々は、2つのメモリセルブロックのサブワード線を同時に選択状態へ駆動する。メモリセルブロックの両側に交互にサブワード線ドライバを配置することにより、サブワード線ドライバのピッチ条件を緩和し、高密度でサブワード線を配置する。
【0094】
サブワード線ドライバSDa0〜SDa7,SDb0〜SDb7の各々は、バンク選択信号φBKに応答して導通し、対応のメインワード線MWL(MWLaまたはMWLb)上の信号電位を伝達するトランスファゲートT3と、導通時対応のサブワード線選択信号φi(i=0〜7)を伝達するトランスファゲートT4と、対応のサブワード線選択信号φiに応答して導通し、トランスファゲートT3からの信号を対応のサブワード線上に伝達するトランスファゲートT5を含む。
【0095】
サブワード線SWLa0〜SWLa3の各々には、ロウデコーダからのリセット信号φa〜φdに応答して導通し、対応のサブワード線を非選択状態に保持するトランスファゲートTa〜Tdが設けられ、また同様、サブワード線SWLa4〜SWLa7に対しても、ロウデコーダからのリセット信号φa〜φdに応答して導通し、対応のサブワード線を非選択状態に保持するトランスファゲートTa〜Tdが設けられる。
【0096】
サブワード線SWLb0〜SWLb3およびSWLb4〜SWLb7に対してもそれぞれリセット信号φe〜φhに応答して選択的に導通し、対応のサブワード線を非選択状態に保持するトランスファゲートTa〜Tdが設けられる。メモリセルMCは、キャパシタとトランジスタとを備える。
【0097】
動作時においては、アドレス指定された行に対応するメインワード線MWLが選択状態へ駆動される。今、サブワード線SWLa0が選択状態へ駆動される動作について考える。バンク選択信号φBKはHレベルの選択状態にあり、サブワード線ドライバSDa0〜SDa7およびSDb0〜SDb7において、トランスファゲートT3はすべて導通状態にあり、メインワード線MWL上の信号電位が各サブワード線ドライバ内に取込まれる。メインワード線MWLaが選択状態へ駆動されると、サブワード線ドライバSDa0〜SDa3において、トランスファゲートT4が導通し、サブワード線選択信号φ0〜φ3を対応のサブワード線SWLa0〜SWLa3上に伝達する。サブワード線SWLa0が選択されるときには、サブワード線選択信号φ0が選択状態のHレベルであり、残りのサブワード線選択信号φ1〜φ3はLレベルを維持する。したがって、このHレベルのサブワード線選択信号φ0がトランスファゲートT4を介してサブワード線上に伝達され、またトランスファゲートT4が導通し、確実に、トランスファゲートT4をオン状態に維持する。残りのサブワード線ドライバSDa1〜SDa3においては、サブワード線選択信号φ1〜φ3がLレベルであり、トランスファゲートT4を介して対応サブワード線上にLレベルの信号が伝達され、またトランスファゲートT5は、非導通状態を維持する。
【0098】
一方、リセット信号φa〜φdのうち、リセット信号φaを除いて、リセット信号φb〜φdがすべてHレベルとなり、非選択サブワード線は、それぞれトランスファゲートTb〜Tdにより接地電圧レベルに保持される。リセット信号φa〜φdが用いられるのは以下の理由による。
【0099】
メインワード線MWLbがLレベルのとき、サブワード線選択信号φ1〜φ3がLレベルであれば、サブワード線ドライバSDa5〜SDa7においては、トランスファゲートT4およびT5がともに非導通状態となり、サブワード線がフローティング状態となる。これを防止するために、リセット用のトランスファゲートTb〜Tdを導通状態として、この非選択サブワード線がフローティング状態となるのを防止する。
【0100】
サブワード線ドライバSDb0〜SDb3においては、メインワード線MWLaが選択状態へ駆動されても、サブワード線選択信号φ4〜φ7はすべてLレベルの非選択状態であり、サブワード線SWLb0〜SWLb3は非選択状態を維持する。
【0101】
これにより、1つのサブワード線ドライバにより2つのメモリセルブロックにおけるサブワード線を選択状態へ駆動する。
【0102】
なお、バンク選択信号φBKは、アクトアドレス信号に従って生成される。サブワード線選択信号φ0〜φ7およびリセット信号φa〜φhは、ロウプリデコーダからのプリデコード信号に従って生成される。
【0103】
図16は、リードデータバス、ライトデータバスおよびセンスアンプ帯の構成を示す図である。図16において、メモリブロックMBのビット線対BLPa0〜BLPa3およびBLPb0〜BLPb4に対し、リードデータ線対12raおよび12rbとライトデータ線対12waおよび12wbが配置される。読出データは小振幅信号であり、ノイズの影響を受けるのを防止するため、この読出データ線対12raおよび12rbは、ツイスト構造を有する。
【0104】
ビット線対BLPa0〜BLPa4に対しては、このメモリブロックMBの一方側においてセンスアンプ回路SAa0〜SAa4が配置される。ビット線対BLPb0〜BLPb4に対しては、このメモリブロックMBの他方側においてセンスアンプ回路SAb0〜SAb3が設けられる。これらのビット線対BLP(ビット線を総称的に示す)は、隣接メモリブロック間で共有されるように示すが、後に示すようにビット線分離ゲートによりブロック間で分離される。センスアンプを1つのメモリブロックMBのビット線対BLPの両側に交互に配置する交互配置型シェアードセンスアンプ構成が利用される。この図16においては、隣接メモリブロック間のビット線対を分離するためのビット線分離ゲートは、図面を簡略化するために示していない。メモリブロックMBの選択時においては、このメモリブロックMBの両側のメモリブロックのビット線対が、この図示しないビット線分離ゲートにより、このメモリブロックMBのビット線対BLPから分離される。
【0105】
また、ビット線対BLPa0〜BLPa3に対してリードソース選択信号RS0〜RS3に応答して選択的に活性化されるリードゲートアンプRGa0〜RGa3が設けられる。またビット線対BLPa4およびBLPa5に対しては、同様リードソース選択線信号RS3およびRS2に従って選択的に活性化されるリードゲートアンプが設けられる。
【0106】
これらのリードゲートアンプRGa0〜RGa3に隣接して、書込ソース選択信号WS0〜WS3に応答して選択的に導通する書込列選択ゲートWGa0〜WGa3が配置される。同様、ビット線対BLPa4およびBLPa5に対しても、書込ソース選択信号WS0およびWS1に応答して選択的に導通する書込列選択ゲートWGa4およびWGa5が設けられる。
【0107】
同様、センスアンプ回路SAb0〜SAb5に対し、読出ソース選択信号RS4〜RS7に従って選択的に活性化されるリードゲートアンプRGb0〜RGb5が設けられ、また同様、書込ソース選択信号WS4〜WS7に応答して選択的に導通する書込列選択ゲートWGb0〜WGb5が設けられる。リードゲートアンプRGb0〜RGb3がリードデータ線12raおよび12rbに対応して設けられ、またリードゲートアンプRGb4およびRGb5がリードデータ線12rcおよび図示しないリードデータ線12rdに対応して設けられる。同様、リードゲートアンプRGa0〜RGa3もこのリードデータ線12raおよび12abに対応して設けられ、リードゲートアンプRGa4およびRGa5が、リードデータ線12rcおよび12rdに対応して設けられる。
【0108】
リードゲートアンプRGa0〜RGa5およびRGb0〜RGb5の各々は、対応のビット線対がそれぞれのゲートに接続され、そのソースが対応のリードソース選択信号を受け、ドレインが対応のリードデータバス線に接続される差動回路を構成するMOSトランジスタTeおよびTfを含む。対応のセンスアンプ回路のラッチデータに従って、対応のリードデータ線(電源電圧レベルにプリチャージされている)が放電される。
【0109】
書込列選択ゲートWGは、対応の選択信号WS(WS0−WS7)に従って導通し、対応のセンスアンプ回路を対応のライトデータ線に接続するトランスファゲートTgおよびThを含む。
【0110】
この図16に示す交互配置型シェアードセンスアンプ構成においては、メモリブロックMBの両側のセンスアンプ帯の一方側のセンスアンプ回路が選択される。すなわち、データ読出時においては、リードソース選択信号RS0〜RS7の1つが選択状態のLレベルへ駆動されて、4つのリードゲートアンプの組において1つのリードゲートアンプが活性化される。データ書込動作時においては、書込ソース選択信号WS0〜WS7の1つが選択状態のHレベルに駆動され、4つの書込列選択ゲートの組において1つの書込列選択ゲートが導通状態となる。したがって、1つのメモリバンクにおいて、メインワード線が選択状態へ駆動された後、この1行のメモリセルの1/8のセルとリードデータバスまたはライトデータバスとの電気的な結合が行なわれる。たとえば1行のメモリセルが4Kビットの場合、したがって、リードデータバスおよびライトデータバスのバス幅は、512ビットとなる。
【0111】
なお、書込ソース選択信号WS0〜WS7は、ライトバンクアドレス信号WA0〜WA7とライトアドレス信号WAA0〜WAA5のうちの3ビットとの組合せにより生成され、またリードソース選択信号RS0〜RS7も、リードバンクアドレス信号とリードアドレス信号との組合せにより1つが選択状態へ駆動される。
【0112】
図17は、この発明の実施の形態1に従う半導体記憶装置のデータ読出部の経路を概略的に示す図である。ビット線対BLPとサブワード線SWLの交差部に対応してメモリセルMCが配置され、またビット線対BLPにセンスアンプ回路SAが結合される。このビット線対BLPは、リードゲートアンプRGを介してリードデータ線対12rに結合される。このリードデータ線対12rは、選択信号φSを受けるリードセレクタ20iを介してリードアンプ21iに結合される。このリードアンプ21iは、プリアンプ活性化信号φPAEの活性化に応答して増幅動作を行ない、増幅した信号を次段のマルチプレクサ/セレクタを介して出力部のパラレル/シリアル変換回路へ伝達する。
【0113】
リードゲートアンプRGは1対の差動トランジスタTeおよびTfを有している。また、リードデータ線対12rには、このリードデータ線対の電位を電源電圧Vccレベルにプリチャージしかつイコライズするプリチャージ/イコライズ回路40が接続される。このプリチャージ/イコライズ回路40は、データ読出時においては、リードデータ線対12rの振幅制限機能を有し、データ読出時、このリードデータ線対12rの振幅が大きく変化するのを防止する。
【0114】
図18は、この発明の実施の形態1に従う半導体記憶装置のデータ読出時の動作を示すタイミングチャート図である。クロック信号CLKに同期してコマンドが与えられる。今、サイクル♯C1においてロウアクセスコマンドROWAが与えられた状態を考える。このロウアクセスコマンドROWAと同時に与えられるアクトバンクアドレス信号AB0−AB7およびアクトアドレス信号AA0−AA10に従ってメモリブロックの選択、メインワード線およびサブワード線の選択が行なわれ、次いで、センスアンプ回路SAがセンスアンプ活性化信号φSAEにより活性化される。センスアンプ回路SAは、活性化時、対応のビット線対BLPの電位を差動増幅する。図18においてはビット線対BLPにHレベルのデータが読出された場合の信号波形を示す。センスアンプ回路SAは、通常、ビット線対BLPのビット線BLおよびZBLを、電源電圧Vccおよび接地電圧レベルに駆動し、次いでその駆動電圧をラッチする。
【0115】
従来においては、このセンスアンプ回路SAによるセンス動作が完了し、ビット線対BLPの電圧レベルが確定した後に、列アクセスコマンドを印加することが許可される。すなわち、図18において、クロックサイクル♯C3においてデータ読出を指示するリードコマンドREADを与えることが許されている。しかしながら、本実施の形態1においては、このセンスアンプ回路SAによるセンス動作中において、次のデータ読出を示すリードコマンドREADの印加を許可する。このロウアクセスコマンドROWAに続いて与えられるリードコマンドのときには、通常のサイクルよりも早いタイミングでリードパルスを活性化して、このリードゲートアンプRGに対するリードソース選択信号RSを選択状態へ駆動する。このリードゲートアンプRGは、差動トランジスタ対TeおよびTfで構成されており、これらのMOSトランジスタTeおよびTfのゲートが、ビット線対BLPのビット線に結合されている。したがって、センスアンプ回路SAのセンス動作期間中に、このリードゲートアンプRGが活性化されても、リードデータ線対12rとビット線対BLPとは、電気的/物理的に分離されており、このリードデータ線対12rの電圧が、単にビット線対BLPの電圧に従って変化するだけであり、何らセンスアンプ回路SAのセンス動作に悪影響は及ぼさない。リードゲートアンプRGの活性化期間を規定するリードパルスのパルス幅を、十分広くすることにより、MOSトランジスタTeおよびTfの電圧差が比較的小さい間でも、十分にリードデータ線対12rの電圧を変化させることができる。したがって、このリードデータ線対12rの電圧レベルが十分に変化した状態で、リードアンプ21iに対するプリアンプ活性化信号φPAEを活性化することにより、クロックサイクル♯C2においてリードコマンドREADを印加したも、何らメモリデータに悪影響を及ぼすことなくメモリセルデータの読出を行なうことができる。
【0116】
センスアンプのセンス動作が完了した後においては、クロック信号CLKに同期して与えられるリードコマンドREADに従ってリードパルスを発生して、内部クロック信号に従ってリードゲートアンプRGを活性化する。このときには、リードパルスのパルス幅は短くても、ビット線対BLPの電圧レベルは確定状態にあり、リードデータ線対12rの電圧は、リードゲートアンプRGにより十分に駆動される。
【0117】
すなわち、クロックサイクル♯C3においては、一例として、従来と同様のタイミングでリードアンプ21iの活性化を実行し、またリードゲートアンプRGの活性化もたとえば従来と同様のタイミングで実行する。一方、クロックサイクル♯C2においては、従来よりも早いタイミングでリードゲートアンプRGを活性化し、かつその活性化期間を従来よりも長くとる。リードアンプ21iの活性化タイミングは、クロックサイクル♯C2および♯C3において同じであり、リードデータ線対12rの電圧差が十分生じた時点でプリアンプ活性化信号φPAEが活性化される。
【0118】
図19は、この発明の実施の形態1におけるリードパルスを発生する制御部の構成を概略的に示す図である。この図19に示す制御部は、図1に示す周辺制御回路6に含まれ、より具体的には、図3に示すモードデコーダ6bに含まれる。
【0119】
図19において、制御信号発生部は、ロウアクセスコマンドROWAに従ってワンショットのパルス信号φPAを生成するワンショットパルス発生回路41と、内部クロック信号intCLKと非同期で動作し、リードコマンドREADが与えられるとワンショットのパルス信号φPBを発生するワンショットパルス発生回路42と、内部クロック信号intCLKに従ってリードコマンドREADを取込むラッチ回路43と、内部クロック信号intCLKの立上がりに応答してラッチ回路43の出力信号を通過させるAND回路44と、AND回路44の出力信号の立上がりに応答してワンショットのパルス信号φPCを発生するワンショットパルス発生回路45と、ワンショットパルス発生回路42および45の出力するパルス信号φPBおよびφPCを受けるOR回路46と、ワンショットパルス発生回路41からのパルス信号φPAに従ってOR回路46の出力信号とワンショットパルス発生回路45からのパルス信号φPCの一方を選択してリードパルスを生成するマルチプレクサ47を含む。
【0120】
ワンショットパルス発生回路41からのパルス信号φPAは、ロウアクセスコマンドROWAが与えられてから、センスアンプが動作し、ビット線対の電位が十分に拡大されるまでに要する期間活性状態となる。ワンショットパルス発生回路41は、内部クロック信号intCLKと同期して動作してもよく、また非同期で動作してもよい(ロウアクセスコマンドとリードコマンドが同一バンクに対し同じサイクルで与えられることはないため)。マルチプレクサ47は、このワンショットパルス信号φPAが活性状態のときには、OR回路46の出力信号を通過させる。
【0121】
マルチプレクサ47からのリードパルスは、コラムデコーダイネーブル信号CLEとして、バンク制御回路によりアドレス信号と合成されてコラムデコーダへ与えられる。一方、ワンショットパルス発生回路45からのパルス信号φPCは、プリアンプ活性化信号φPAEなどを出力する出力制御回路48へも与えられる。出力制御回路48は、各バンク共通にデータ読出動作を制御しており、一方、リードパルスは、各バンク単位で列選択期間を決定する。出力制御回路48は、また、シフト回路のシフト動作およびリードデータバスのバス選択およびパラレル/シリアル変換回路におけるデータ出力動作を併せて制御する。次に、この図19に示す制御信号発生部の動作を、図20に示すタイミングチャート図を参照して説明する。
【0122】
クロック信号intCLKのサイクル♯Caにおいて、ロウアクセスコマンドROWAが与えられると、ワンショットパルス発生回路41が、時間tSAのパルス幅を有するパルス信号φPAを発生する。ロウアクセスコマンドROWAに従って、内部で行選択動作指示信号(ROWA)が生成され、ワード線(メインおよびサブのワード線)の選択およびセンスアンプの活性化が行なわれる。パルス信号φPAは、センスアンプが動作し、ビット線対の電圧差が十分に拡大される期間(tSA)Hレベルとなる。
【0123】
クロックサイクル♯Ca内においてリードコマンドREADが与えられる。このリードコマンドREADは、クロック信号intCLKに対してセットアップ時間tsuを有している。このリードコマンドREADに従ってワンショットパルス発生回路42が、クロック信号intCLKと非同期でワンショットのパルス信号φPBを発生する。マルチプレクサ47は、ワンショットパルス発生回路41からのパルス信号φPAが活性されている期間OR回路46の出力信号を選択してリードパルスを生成する。したがって、このリードパルスは、クロック信号intCLKのクロックサイクル♯Ca内において活性状態となり、列選択動作が実行される。このとき、当然、バンクアドレス信号およびリードアドレス信号も同じ程度のセットアップ時間を有している。ロジック回路ブロックからは、信号出力タイミングの制御を容易とするため、コマンドおよびアドレス信号は同じタイミングで出力される。
【0124】
このリードパルスに従って、列選択系回路(アドレスラッチ、コラムプリデコーダおよびコラムデコーダ)が動作し、クロックサイクル♯Cbが始まる前に、クロックサイクル♯Caから、列選択動作が開始される。
【0125】
クロックサイクル♯Cbにおいて内部クロック信号intCLKがHレベルに立上がると、ラッチ43およびAND回路44により、このリードコマンドREADが取込まれて、ワンショットパルス発生回路45が、このリードコマンドREADに従ってワンショットのパルス信号φPCを発生する。OR回路46は、パルス信号φPBおよびφPCの論理和をとっている。したがって、ワンショットパルス信号φPBがLレベルに立下がっても、リードパルスは、依然Hレベルを維持し、列選択が行なわれ、リードデータバスへのビット線上のメモリセルデータの読出が行なわれる。
【0126】
ワンショットパルス発生回路45からのパルス信号φPCに従って、出力制御回路48が、プリアンプ活性化信号φPAEを活性化し、リードアンプを活性化し、リードデータバス上に読出されたメモリセルデータの増幅が行なわれる。ここで、リードコマンドが与えられてから有効データが出力されるまでに要するクロックサイクル数(コラムレイテンシ)を1としている。この場合には、クロックサイクル♯Ccから有効データが出力される。
【0127】
ロウアクセスコマンドROWAが与えられて所定期間が経過すると、ワンショットパルス発生回路41からのパルス信号φPAがLレベルに立下がり、マルチプレクサ47が、ワンショットパルス発生回路45の出力信号を選択する状態に設定される。
【0128】
クロックサイクル♯Ccにおいて再びリードコマンドREADが与えられると、ワンショットパルス発生回路42および45が、ともに、パルス信号φPBおよびφPCを発生する。しかしながら、マルチプレクサ47は、ワンショットパルス発生回路41からのパルス信号φPAに従ってワンショットパルス発生回路45からのパルス信号φPCを選択してリードパルスを生成する。したがって、クロックサイクル♯Ccにおいては内部クロック信号intCLKに従って列選択動作が実行される。パルス信号φPCが活性化されてから所定期間tPA経過後、プリアンプ活性化信号φPAEが活性化される。したがって、クロックサイクル♯Cbおよび♯Ccにおいて、プリアンプ活性化信号φPAEは、内部クロック信号intCLKに対して、同じタイミングで活性化される。一方、リードパルスは、ロウアクセスコマンドが与えられた次のサイクルにおいては、その前縁が、リードコマンドのセットアップ時間分早くなり、このリードパルスの後縁(非活性化)は、クロックサイクル♯Cbおよび♯Ccいずれにおいても同じである(パルス信号φPCにより後縁が決定される)。したがって、プリアンプ活性化信号φPAEの活性化期間を、リードコマンド印加サイクルにかかわらず、同じとすることができる。
【0129】
図21は、列選択系の構成を概略的に示す図である。図21において、図4に示すリードバンクラッチ6mは、内部クロック信号intCLKに同期してリードバンクアドレス信号RBを取込むリードバンクラッチ回路6maと、パルス信号φPAに従ってリードバンク信号RBとリードバンクラッチ回路6maの出力信号の一方を選択するマルチプレクサ(MUX)6mbとを含む。
【0130】
リードアドレスラッチ6qは、内部クロック信号intCLKに従ってリードアドレス信号RAを取込みラッチするリードアドレスラッチ回路6qaと、パルス信号φPAに従ってリードアドレス信号RAとリードアドレスラッチ回路6qaの出力信号の一方を選択するマルチプレクサ6qbを含む。このリードアドレスラッチ6qからの出力信号は、リードプリデコーダ6wへ与えられる。リードバンクラッチ6mからのリードバンクアドレス信号とリードプリデコーダ6wの出力するプリデコード信号は、バンクBKに含まれる読出列選択回路50へ与えられる。この読出列選択回路50は、列選択制御回路およびコラムデコーダ両者を含む。
【0131】
リードプリデコーダ6wは、リードパルス(またはコラムイネーブル信号CLE)に従って活性化され、リードアドレスラッチ6qからのリードアドレス信号をプリデコードする。読出列選択回路50は、リードバンクラッチ6mからのリードバンクアドレス信号とリードパルス(またはコラムイネーブル信号CLE)に従って活性化され、リードプリデコーダ6wからのコラムプリデコード信号をデコードしてリードソース選択信号RSを生成する。
【0132】
このラッチ6mおよび6qにおいてマルチプレクサ6mbおよび6qbを設けることにより、内部アドレス信号をロウアクセスコマンドが与えられたサイクルの次のサイクルとそれ以降のサイクルとで異ならせることができる。これにより、リードパルス(またはコラムイネーブル信号)に従って列選択動作を行なうことができる。リードパルスによりリードソース選択信号の活性化期間が決定される。
【0133】
なお、図21に示す構成において、リードプリデコーダ6wおよび読出列選択回路50へは、同じコラムイネーブル信号CLEが与えられている。しかしながら、これらのリードプリデコーダ6wおよび読出列選択回路50の活性化タイミングを異ならせるため、これらのコラムイネーブル信号は、異なるタイミングでそれぞれに与えられるように構成されてもよい。
【0134】
なお、上述の説明においては、各クロックサイクルごとにリードコマンドが与えられている。しかしながら、1つのリードコマンドが与えられると、内部で自動的に列アドレス(バーストアドレス)を生成して順次データを読出すバーストモード動作を行なう半導体記憶装置であっても、列選択ゲートとして読出ゲートアンプが設けられている構成であれば、本発明は適用可能である。内部データバスとしては、リードデータバスとライトデータバスとが別々に設けられていてもよく、また読出データと書込データをともに伝達するIO共通データバスであってもよい。
【0135】
以上のように、この発明の実施の形態1に従えば、ロウアクセスコマンドが与えられてから所定期間内に与えられる最初のリードコマンドと以降のリードコマンドとで、列選択動作開始タイミングを異ならせるように構成しているため、ロウアクセスコマンドが与えられてから有効データが出力するまでの時間を短縮することができ、高速アクセスを実現することができる。
【0136】
[実施の形態2]
図22は、この発明の実施の形態2に従う半導体記憶装置のデータ書込部の構成を概略的に示す図である。図22において、データ書込部は、シリアル/パラレル(S/P)変換回路から与えられる書込データD0−D511とマスクデータM0−M63とを書込指示信号WRITEに従って取込む書込バッファ回路60と、書込バッファ回路60からの内部書込データのビット幅を選択するビット幅選択回路61と、書込バッファ回路60からのマスクデータをビット幅を拡張するビット展開回路62と、ビット幅選択回路61からの内部書込データを不良メモリセルを避けるようにシフト動作を行なって転送するシフト回路63と、ビット展開回路62からのマスクデータに対し不良ビットを分離するようにシフト動作を行なうシフト回路64と、シフト回路63の出力する書込データを選択しかつシフト回路64からのマスクデータに従って選択的に出力する書込選択回路65と、ライトドライバイネーブル信号WDEの活性化に応答して活性化され書込選択回路65からの書込データに従ってライトデータバス12W(およびスペアライトデータバス12SW)を駆動するライトドライブ回路66を含む。
【0137】
書込バッファ回路60は、図7に示すインターフェイス回路I/Fに対応し、ビット幅選択回路61、ビット展開回路62、シフト回路63およびシフト回路64は、図7に示すマルチプレクサ/セレクタMUSに対応し、書込選択回路65およびライトドライブ回路66は、図7に示すリード/ライト回路R/Wに対応する。マスクデータM0−M63の各々は、書込データに対し1バイトの書込データにマスクをかける(書込を禁止する)か否かを指定する。
【0138】
図23は、図22に示す書込バッファ回路60に含まれる書込バッファの構成を概略的に示す図である。図23において、書込バッファ回路60は、書込データD(またはマスクデータM)を受け、書込動作指示信号WRITEの活性化時出力ハイインピーダンス状態となり書込データD(またはマスクデータM)を取込む書込バッファ60aを含む。書込データD(またはマスクデータM)のセットアップ時間内に書込バッファ60aを動作させて内部書込データDin(または内部マスクデータMin)を生成する。
【0139】
ビット幅選択回路61は、書込データのビット幅に応じて書込バッファ回路60の出力する書込データを選択する。
【0140】
図24は、図22に示すビット展開回路62の構成を示す図である。図24においてビット展開回路62は、1ビットのマスクデータMを、8ビットのマスクデータMa〜Mhに拡張する。このビット幅拡張は、単に配線により実現される。このマスクデータMa〜Mhは、それぞれ1ビットの書込データに対応し、メモリセルへのデータの書込に対し、それぞれ個別にマスクをかける。
【0141】
シフト回路63および64は、図10に示すシフト回路22と同様の構成を備え、その接続経路の切換により、不良ビットとビット幅選択回路61およびビット展開回路62の出力とを分離する。マスクデータに対しても、この書込データと同様のシフト動作を行なうことにより、正確に、書込データに対しマスクをかけることができる。
【0142】
図25は、図22に示す書込選択回路65およびライトドライブ回路66の構成を概略的に示す図である。図25において、書込選択回路65は、シフト回路63から与えられる書込データDinに対して設けられる2つのフリップフロップ65aおよび65bを含む。フリップフロップ65aおよび65bは、選択信号φSWにより一方が選択される。フリップフロップ65aおよび65bは、また、JTAGテストに対応するため、データ転送のスキャンパスを形成するようにシリアルイン入力SINおよびシリアルアウト出力SOUTを有する。これらのフリップフロップ65aおよび65bは、また、マスクデータMiをクロック信号に従って取込む。フリップフロップ65aおよび65bは、このマスクデータMiが有効であり、データ書込にマスクをかけることを指示している場合には、ライトドライバ66aおよび66bが出力ハイインピーダンス状態となる状態に設定されるように構成されてもよい。
【0143】
ここで、フリップフロップ65aおよび65bに共通のマスクデータMiが与えられているのは、書込データDinのビット数は、内部の書込データ線対12wの数の1/2であるためである。
【0144】
フリップフロップ65aおよび65bそれぞれに対し、ライトドライバイネーブル信号WDEの活性化に応答して活性化されて書込データ線対12waおよび12wbをそれぞれ駆動するライトドライバ66aおよび66bが設けられる。これらのライトドライブ回路66に含まれるライトドライバ66aおよび66bは、対応のフリップフロップ65aおよび65bの非選択状態のときまたはデータマスクがかけられているときには、出力ハイインピーダンス状態となる。
【0145】
なお、図25に示す構成においては、書込選択回路65にマスクデータMiが与えられている。このマスクデータMiは、フリップフロップからライトドライブ回路66へ与えられ、このマスクデータMiに従ってライトドライバの活性/非活性が制御される。
【0146】
図26は、メモリセルMCへのデータ書込経路を示す図である。図26においては、1ビットの書込データ転送経路を代表的に示す。
【0147】
図26において、フリップフロップ65aは、内部クロック信号に従って内部書込データDiを通過させるトランスミッションゲート65a1と、トランスミッションゲート65a1を通過した書込データをラッチするラッチ回路65a2と、マスクデータMiを内部クロック信号に同期して取込み、ライトドライバ66aに対する書込制御信号を生成するマスク制御回路65a3を含む。ラッチ回路65a2は、またシリアルスキャンパスを形成するためにシリアル入力SINおよびシリアル出力SOUTを有し、隣接ラッチ間で、データの転送を行なうことができる。
【0148】
マスク制御回路65a3は、内部クロック信号に同期して書込マスクデータMiを転送するトランスミッションゲート70と、トランスミッションゲート70からのマスクデータを反転するインバータ71と、リセットパルスRSTおよびクリアパルスCLRを受けるNOR回路72と、NOR回路72の出力信号とインバータ71の出力信号とを受けて、その出力信号をインバータ71の入力部に伝達するNAND回路73と、インバータ71の出力信号を反転するインバータ74を含む。リセットパルスRSTは、この半導体記憶装置の初期化時にHレベルに所定期間保持される。クリアパルスCLRは、書込動作完了後ライトパルスの非活性化に応答して所定期間Hレベルの活性状態へ駆動され、設定されたマスクデータを初期化する。
【0149】
ライトドライバ66aは、各々がライトドライバイネーブル信号WDEとラッチ回路65a2の出力信号とを受けるAND回路66a1と、ラッチ回路65a2の出力信号を反転するインバータ66a3と、マスク制御回路65a3の出力するマスク信号に従って選択的に作動状態にされ、AND回路66a1の出力信号に従ってライトデータ線12wiを駆動するトライステートインバータバッファ66a4と、インバータ66a3の出力信号とライトドライバイネーブル信号WDEとを受けるAND回路66a2と、マスク制御回路65a3の出力するマスク信号に従って選択的に作動状態にされ、インバータ66a3からの内部書込データに従ってライトデータ線12wjを駆動するトライステートインバータバッファ66a5を含む。
【0150】
トライステートインバータバッファ66a4および66a5は、マスクデータMiがHレベルのときには作動状態とされ、一方へマスクデータMiがデータ書込を禁止するマスク指示を与えるときには、出力ハイインピーダンス状態となる。このマスク制御回路65aにおいては、書込完了後、クリアパルス信号CLRに従ってマスク解除状態に設定され、トライステートインバータバッファ66a4および66a5が、作動状態となり、ライトデータ線12wiおよび12wjを、AND回路66a1および66a2の出力信号に従って、それぞれ電源電圧Vccレベルに駆動する。マスクデータとライトドライバイネーブル信号WDEとの論理合成により、ライトドライバは非活性時(データ書込禁止時)出力ハイインピーダンス状態となるよう構成されてもよい。
【0151】
ライトデータ線12wiおよび12wjには、それぞれ、プリチャージ指示信号ZPRの活性化時導通し、これらのライトデータ線12wiおよび12wjを電源電圧VccレベルにプリチャージするpチャネルMOSトランジスタ75aおよび75bと、ライトパルス信号WSPとマスク制御回路65a3からのマスク信号とを受けるAND回路76の出力信号に従ってライトデータ線12wiおよび12wjを電気的に短絡するpチャネルMOSトランジスタ75cが設けられる。プリチャージ指示信号ZPRは、ライトパルス信号WSPの活性化時、非活性状態のHレベルへ駆動される。
【0152】
ライトデータ線対12w1は、書込列選択ゲートWGを介してビット線対BLPに接続される。ビット線対BLPには、センスアンプ活性化信号φSAEに応答して活性化するセンスアンプ回路SAおよびメモリセルMCが配置される。このメモリセルMCはサブワード線SWLとビット線対BLPの交差部に対応して配置される。
【0153】
書込列選択ゲートWGは、書込ソース選択信号WSに応答して導通するトランスミッションゲートTgおよびThを含む。次に、この図26に示す書込経路の動作を、図27に示す信号波形図を参照して説明する。
【0154】
クロックサイクル♯C0においてロウアクセスコマンドROWAが与えられ、指定されたバンクにおいて行選択動作が実行される。次いで、選択行のメモリセルデータが対応のビット線対BLP上に読出される。図25においては、Hレベルデータが読出された状態を一例として示す。
【0155】
次のクロックサイクル♯C1においてライトコマンドWRITEが与えられ、列選択動作およびデータ書込が実行される。この書込動作時において、センスアンプ回路SAのセンス動作が完了していず、ビット線対BLPの振幅が十分でない状態でデータの書込動作が実行される。データ書込時においては、プリチャージ指示信号ZPRが、Hレベルとなり、プリチャージ用のMOSトランジスタ75aおよび75bが非導通状態となる。マスク指示信号Miがデータ書込にマスクをかける状態のとき、AND回路76の出力信号はLレベルであり、イコライズ用のMOSトランジスタ75cは導通状態を維持し、ライトデータ線12wiおよび12wjが短絡される。
【0156】
このセンスアンプ回路のセンス動作完了前に、ライトパルスに従って書込ソース選択信号WSが選択状態へ駆動され、書込列選択ゲートWGが導通し、ビット線対BLPがライトデータ線対12w1に電気的に結合される。データ書込にマスクがかけられている状態においては、単にこのライトデータ線対12w1のプリチャージ電荷が、ビット線対BLPに伝達され、センスアンプ回路SAは、高電位側ビット線の電位がさらに上昇するため、高速でセンス動作を行なうことができる。低電位側のビット線は、センスアンプ回路SAに含まれるnチャネルMOSトランジスタの駆動力は大きく、高速で接地電位レベルに放電される。イコライズ用のMOSトランジスタ75cがオン状態であるため、このライトデータ線12wiおよび12wjは、センス動作においてその電荷が放出され、その電圧レベルが低下する。配線抵抗により、ライトデータ線12wiおよび12wjには電位差がセンスアンプ回路の充放電により生じる。
【0157】
一方、マスクデータMiがHレベルであり、データ書込を示すときには、トライステートインバータバッファ66a4および66a5は、作動状態となる。ライトドライバイネーブル信号WDEがHレベルの活性状態へ駆動されると、AND回路66a1および66a2が、書込データを伝達し、トライステートインバータバッファ66a4および66a5が、ライトデータ線12wiおよび12wjに書込データを伝達する。このデータ書込を行なう場合には、AND回路76の出力信号もHレベルとなり、イコライズ用のMOSトランジスタ75cも非導通状態にある。また、トライステートインバータバッファ66a4および66a5の駆動力は、センスアンプ回路SAの駆動力よりも十分大きく、また、センスデータの振幅も小さく、このセンスアンプ回路のセンスデータが、書込データに応じて変化する。
【0158】
書込動作が完了すると、クリアパルスCLRに従ってマスク制御回路65a3からの信号が、書込指示状態となり、AND回路76の出力信号がLレベルとなり、またプリチャージ指示信号ZPRも、Lレベルとなり、ライトデータ線12wiおよび12wjが電源電圧Vccレベルにプリチャージされかつイコライズされる。このプリチャージ/イコライズ動作時においては、書込列選択ゲートWGが、非導通状態となり、ビット線対BLPと書込データ線対12w1は分離状態にある。この書込動作完了時において、センスアンプ回路SAが、さらに増幅動作を行ない、ビット線対BLPの電圧が、それぞれ電源電圧VccレベルのHレベルおよび接地電位GNDレベルのLレベルに駆動される。
【0159】
クロックサイクル♯C2において再びライトコマンドWRITEが与えられる。このクロックサイクル♯C2においてはセンスアンプ回路SAがセンス動作を完了しており、ビット線対BLPの電圧は、HレベルおよびLレベルで固定されている。
【0160】
このサイクル♯C2においては、ライトコマンドWRITEに従って、まずマスクデータMiおよび書込データDiが与えられる。次いでライトドライバイネーブル信号WDEに従ってAND回路66a1および66a2が内部書込データを生成する。マスクデータMiの論理値に従って、トライステートインバータバッファ66a4および66a5が出力ハイインピーダンス状態または作動状態のいずれかに設定される。また、イコライズ用のMOSトランジスタ75cがマスクデータに従って選択的に非導通状態または導通状態のいずれかに設定される。プリチャージ用のMOSトランジスタ75aおよび75bは、書込動作時には、非導通状態である。センスアンプSAのセンス動作が完了しており、ビット線対BLPの電圧振幅が十分大きいためこのビット線対BLPの電圧差は十分大きくなっている。したがってこのビット線対BLPの電圧を、書込データに従って設定するため、ライトパルスWSのパルス幅は、クロックサイクル♯C1よりも大きくされる。これにより、データ書込時においては、ライトデータ線対12w1上の書込データに従ってビット線対BLPの電圧が変化する。
【0161】
データ書込マスクが与えられているときには、イコライズ用のMOSトランジスタ75cが導通状態であり、またトライステートインバータバッファ66a4および66a5が、出力ハイインピーダンス状態である。この状態において、ライトパルスに従ってライトソース選択信号WSが選択状態に駆動され、ビット線対BLPとライトデータ線対12w1が電気的に結合されると、ビット線対BLPとライトデータ線対12w1の間で電荷が移動する。センスアンプ回路SAにおいては、その充電能力よりも放電能力が大きくライトデータ線対12w1の電圧レベルが低下する。しかしながら、センスアンプ回路SAは、ライトデータ線対12w1の電圧低下の影響を受けることなく安定にビット線対BLPの電圧レベルをHレベルおよびLレベルに固定する。ここで、イコライズ用のMOSトランジスタ75cは、データ書込マスク時に導通状態としているのは、完全にライトデータ線12wiおよび12wjをフローティング状態とした場合、ビット線対BLPとライトデータ線対12w1との接続時、このビット線対BLPに逆相のノイズが発生し、センスアンプ回路SAの誤動作が生じる可能性がある。同相のノイズをセンスアンプ回路SAのセンスノードにノイズ発生時生じさせるために、イコライズMOSトランジスタ75cを導通状態に維持する。これにより、センスアンプ回路SAのセンス動作時において、ビット線対BLPの電圧振幅が小さい場合においても、この小振幅信号を、書込データに応じて高速で反転させることができ、またマスク時にセンスアンプ回路の動作に対し悪影響が生じることはない。
【0162】
図28(A)は、センスアンプ回路SAの構成を概略的に示す図である。センスアンプ回路SAは、nチャネルMOSトランジスタNQ1およびNQ2で形成されるNセンスアンプと、pチャネルMOSトランジスタPQ1およびPQ2で形成されるPセンスアンプを含む。MOSトランジスタNQ1およびNQ2のソースノードへ、センスアンプ活性化信号φSNが与えられ、pチャネルMOSトランジスタPQ1およびPQ2のソースノードへセンスアンプ活性化信号φSPが与えられる。センスアンプ回路SAはビット線BLおよびZBLの電圧を差動増幅する。センス動作期間中に、ビット線BLおよびZBLがライトデータ線12wiおよび12wjに結合される。データ書込マスク時、図28(B)に示すように、高電位のビット線にライトデータ線から電荷が注入され、その電圧レベルが上昇し、Pセンスアンプのセンス動作が加速される。一方、低電位のビット線に注入された電荷は、Nセンスアンプにより放電され、一旦その電圧が上昇した低電位のビット線電位は、再び接地電位レベルへ駆動される。これは、Nセンスアンプの駆動力は大きく、注入電荷による低電位のビット線の電圧レベルの上昇はさほど問題は生じない。センス動作期間中にビット線対とライトデータ線対とが結合される期間は短くされており、また、このときのライトソース選択信号WSの活性化タイミングは遅くされており、ビット線対の電圧差が比較的大きくされた状態でビット線対とライトデータ線対とが電気的に結合される。したがって、ライトパルスWSの活性化期間が短くても、センス動作期間中であり、十分にセンスアンプ回路のセンスデータを書込データに応じた状態に設定することができる。
【0163】
図29は、データ書込に関連する制御信号を発生する部分の構成を概略的に示す図である。図29において、書込制御信号発生部は、ロウアクセスコマンドROWAに従ってワンショットのパルス信号φPAを発生するワンショットパルス発生回路41と、ライトコマンドWRITEを内部クロック信号intCLKに従って取込むラッチ80と、このラッチ80の出力信号を内部クロック信号intCLKに従って伝達してパルス信号φPGを生成するAND回路81と、AND回路81の出力信号φPGを時間d1遅延する遅延回路82と、遅延回路82の出力信号を時間d2遅延する遅延回路83と、遅延回路83の出力信号を反転するインバータ84と、遅延回路82の出力信号とインバータ84の出力信号とを受けてパルス信号φPDを生成するAND回路85と、AND回路81からの出力信号φPGとインバータ84の出力信号とを受けてパルス信号φPFを生成するAND回路86と、AND回路85の出力パルス信号φPDとAND回路86の出力パルス信号PFの一方をワンショットパルス発生回路41からのパルス信号φPAに従って選択してライトパルスWPを生成するマルチプレクサ(MUX)87を含む。
【0164】
ワンショットパルス発生回路41は、先の図19に示すワンショットパルス発生回路41と同様の構成を備え、ロウアクセスコマンドROWAが与えられてから、内部でセンスアンプ回路が動作し、このセンスアンプ回路のセンス動作によりビット線対の電圧差が十分な大きさに確定するまでの期間たとえばHレベルの状態に設定される。
【0165】
マルチプレクサ87からのライトパルスWPがバンクBKそれぞれに含まれる書込列選択回路88へ与えられる。書込列選択回路88は、列選択制御回路およびコラムデコーダを含み、ライトバンクアドレス信号WBおよびライトアドレス信号WAに従って選択的に活性化されて列選択動作を行なってライトソース選択信号WSを生成する。このライトソース選択信号WSの活性化期間は、ライトパルスWPにより決定される。
【0166】
AND回路86からのパルス信号φPFは、また、バンクに共通に設けられる書込制御回路89へ与えられる。この書込制御回路89は、ライトドライバイネーブル信号WDE、プリチャージ指示信号ZPREおよびライトデータ線イコライズ指示信号(ライトパルス)WSP、書込動作指示信号WRITEを生成する。書込動作指示信号WRITEは、外部から与えられる書込データの取込を行なう書込バッファ、データ書込経路に設けられたシフト回路の接続経路を設定するための不良列判定回路、および書込選択回路の書込データ線選択などの動作を制御する。次に、この図29に示す書込制御信号発生部の動作を図30に示すタイミングチャート図を参照して説明する。
【0167】
内部クロック信号intCLKのサイクル♯C0において、ロウアクセスコマンドROWAが与えられる。このロウアクセスコマンドROWAに従って、ワンショットパルス発生回路41が、所定期間活性状態(第1の論理値状態)となるワンショットのパルス信号φPAを生成する。マルチプレクサ87は、このパルス信号φPAの活性化に従って、AND回路85の出力パルス信号を選択する状態に設定される。
【0168】
次のサイクル♯C1においてライトコマンドWRITEが与えられる。このライトコマンドWRITEはラッチ回路80に内部クロック信号intCLKの立上がりで取込まれる。AND回路81が、内部クロック信号intCLKの立上がりに従ってバッファとして動作し、このラッチ回路80により取込まれた信号に従って、パルス信号φPGを内部クロック信号intCLKの半サイクル期間Hレベルに保持する。
【0169】
遅延回路82および83は、それぞれ遅延時間d1およびd2を有している。したがって、AND回路85からのパルス信号φPDは、AND回路81からのパルス信号φPGがHレベルに立上がってから、遅延時間d1経過後Hレベルとなる。このパルス信号φPDがHレベルにある期間は、遅延回路83が有する遅延時間d2である。一方、パルス信号φPFは、AND回路81からのパルス信号φPGの立上がりに応答してHレベルとなり、遅延回路83の出力信号がHレベルに立上がると、Lレベルに立下がる。したがってパルス信号φPFのHレベルの期間は、時間d1+d2である。パルス信号φPDおよびφPFのLレベルへの立下がりタイミングは、同じてある。
【0170】
マルチプレクサ87は、クロックサイクル♯C1においてはAND回路86からのパルス信号φPDを選択しており、したがってライトパルスWPが、このパルス信号φPDに従って生成さる。書込列選択回路88は、このライトパルスWPに従って列選択動作をおこなって、ライトソース選択信号WS選択状態へ駆動する。したがってこのライトソース選択信号WSは、パルス信号φPGがHレベルに立上がって時間d1経過後にHレベルとなり、パルス信号PDがLレベルとなると、このライトパルス信号WPもLレベルに駆動される。一方、書込制御回路89は、パルス信号φPFに従って動作しており、このパルス信号φPGの立上がりに応答して、ライトデータ線への書込データを伝達するに必要な動作が行なわれる。すなわち、ライトドライバイネーブル信号WDEがパルス信号φPFの活性化に従って活性状態へ駆動され、一方プリチャージ指示信号ZPREがHレベルの非活性状態へ駆動され、またライトデータ線イコライズ指示信号WSPもHレベルに駆動される。サイクル♯C1において、ライトドライバによりライトデータ線対が駆動されて、書込データが伝達された後、このライトソース選択信号WSに従ってライトデータ線対と選択ビット線対とが電気的に結合される。
【0171】
クロックサイクル♯C2において再びライトコマンドWRITEが与えられる。このクロックサイクル生♯C2において、パルス信号φPAはLレベルに立下がっており、マルチプレクサ87は、AND回路86からのパルス信号φPFを選択する状態に設定される。ライトコマンドWRITEに従って、先のサイクル♯C1と同様にして、パルス信号φPDおよびφPFが生成される。マルチプレクサ87はパルス信号φPFを選択するため、ライトパルスWPが、パルス信号φPFに従って変化する。書込列選択回路88は、このライトパルスWPの活性化に従って列選択動作を開始する。したがって、このサイクル♯C2においては、ライトソース選択信号WSは、パルス信号φPFの立上がりに応答して活性化されるため、サイクル♯C1におけるよりも早いタイミングで活性状態へ駆動される。
【0172】
一方、書込制御回路89は、サイクル♯C1と同様、パルス信号φPFに従ってライトデータ線対へのデータの書込の制御を実行する。このサイクル♯C2において、センスアンプ回路によるセンス動作は完了しており、ビット線対の電圧差はHレベルおよびLレベルで固定されている。したがって、比較的長い期間選択ビット線対とライトデータ線対とを接続してセンスアンプ回路のラッチデータを書込データに応じた状態に設定する。サイクル♯C1および♯C2において、ライトソース選択信号WSが非活性状態へ駆動されるタイミングは同じである。単に、列選択開始タイミングが異なるだけである。したがって、データ書込に要する時間は外部から見た場合、同じである。
【0173】
なお、図26に示すライトドライバの構成において、ドライバ66a1および66a2が、ラッチ65a2から与えられた書込データに従って書込データを生成している。ライトデータ線対は、2:1選択が行なわれており、非選択のライトデータ線対への書込データは伝達されない。したがってこの場合、非選択ライトデータ線対に対して設けられたワードドライバを出力ハイインピーダンス状態とするために、マスクデータMiと選択信号φSWの論理積(AND)をとった信号が、マスク制御回路65a3へ与えられる。これにより、非選択ライトデータ線対に対して設けられたライトドライバを出力ハイインピーダンス状態に設定することができる。
【0174】
[変更例]
図31は、この発明の実施の形態2の変更例の構成を概略的に示す図である。図31において、ライトドライバ90およびプリアンブル91が、共通に内部データ線対IOPに結合される。すなわち、この内部データ線対IOPは、読出データおよび書込データ両者を伝達する。この内部データ線対IOPがビット線対BLPに列選択ゲートしYGを介して電気的に結合される。列選択ゲートYGは、コラムデコーダ92からの列選択信号CSLに従って選択状態へ駆動され。るビット線対BLPには、センスアンプ回路SAが結合され、また内部データ線対IOPには、IOイコライズ/プリチャージ回路IOEQが接続される。ライトドライバ92には、ライトドライバイネーブル信号WDEが与えられ、コラムデコーダ92には、ライトパルスWPが与えられる。
【0175】
この図31に示す構成においては、データ書込に関する限り、行選択指示が与えられてから、早いタイミングで外部データの書込を行なうことができる。ライトドライバ90およびコラムデコーダ92の動作は、先の上で説明した動作と同じであり、行選択指示が与えられてから所定時間内に書込指示が与えられると、コラムデコーダ92の活性化タイミングが遅らされ、列選択信号CSLの活性化期間が短くされる(ライトパルスWPに従う)。
【0176】
一方、ライトドライバ90は、この書込指示に従ってライトドライバイネーブル信号WDEに従って内部データ線対IOPを駆動する。
【0177】
この図31に示す構成では、データ読出時に、プリアンプ91は、読出指示が与えられると、常時同じタイミングで活性化される。したがって、データ書込に関する限り、読出データと書込データが内部データ線対IOPに伝達される構成においても、外部からのデータ書込タイミングを早くすることができる。
【0178】
なお、ライトドライバ90およびプリアンプ91は、入出力回路へ結合される、この出力回路は、同じデータノードを介してデータの入出力を行なってもよくまた、別々のデータノードを介してデータの入出力を行なってもよい。
【0179】
以上のように、この発明の実施の形態2に従えば、行選択指示が与えられてから所定期間内にデータ書込指示が与えられたときには、選択メモリセルのデータ書込タイミングを以降のデータ書込サイクルの書込タイミングに比べて遅くし、かつ列選択時間を短くしているため、センスアンプのセンス動作完了前にデータ書込を行なうことができ、高速アクセスを実現することができる。
【0180】
[実施の形態3]
図32は、この発明の実施の形態3に従う半導体記憶装置の要部の構成を示す図である。この図32においては、リードパルスおよびライトパルスを発生する制御回路の構成が示される。図32に示す制御信号発生回路は、先の図19に示す実施の形態1におけるリードパルス発生回路と図29に示しライトパルス発生回路を組合せたものである。すなわち、図32に示す制御信号発生回路を利用すれば、行アクセス指示が与えられてから所定期間内にリードコマンドREADが与えられたときには、読出列選択動作開始タイミングが早くされ、かつその期間が長くされる。一方、行アクセスコマンドROWAが与えられて所定期間内にライトコマンドWRITETが与えられたときには、書込列選択動作開始タイミングが遅くされ、かつその期間が短くされる。読出列選択のためのリードゲートアンプは、ゲートがビット線に接続されるMOSトランジスタ含む。一方、書込列選択ゲートは、単にトランスファゲートで構成される。したがって、データ読出時においてメモリセルデータの破壊を伴うことなく読出動作開始タイミングを早くすることができる。また書込動作時においても、書込データが破壊されても、書込データでそのメモリセルデータが変更されるため、外部データ書込タイミングを早くすることができる。これにより、行アクセスコマンドが与えられてから早いタイミングでデータの書込および読出のいずれをも行なうことができ、高速アクセスの半導体記憶装置が実現される。
【0181】
この実施の形態3に従う半導体記憶装置は、読出列選択ゲートと書込列選択ゲートが別々に設けられており、かつ読出列選択ゲートがビット線対のデータを差動的に増幅して読出データ線対に伝達する半導体記憶装置であれば、どのようなダイナミック型半導体記憶装置であってもよい。
【0182】
以上のように、この発明の実施の形態3に従えば、ロウアクセスコマンドが与えられてから所定期間内に与えられる列アクセスコマンドと以降の列アクセスコマンドとで、内部の動作タイミング/期間を変更するように構成しているため、早いタイミングでデータの書込/読出を行なうことができ、高速アクセスの半導体記憶装置が実現される。
【0183】
[実施の形態4]
図33は、この発明の実施の形態4に従う半導体記憶装置の要部の構成を示す図である。図33においては、2つの列方向に隣接するメモリ部111Lおよび111Rと、それらの間に配置されるセンスアンプ帯の構成を示す。この図33に示すメモリアレイの構成において、センスアンプ回路は交互配置型シェアードセンスアンプ構成に従って配置される。交互配置型シェアードセンスアンプ構成においては、センスアンプ回路SAは、1列おきのビット線対に対応して配置される。図33においては、センスアンプ帯に対応して設けられるビット線対を示し、図33に示すセンスアンプ帯と常時切離されるビット線対は示していない。メモリブロック111Lおよび111Rは、先の実施の形態1の列方向に隣接するメモリセルブロックに対応する。
【0184】
メモリブロック111Lは、メモリセル列それぞれに対応して配置されるビット線対BL0L,ZBL0L、BL1L,ZBL1L、BL2L,ZBL2Lを含む。メモリブロック111Lにおいてワード線WL0Lを代表的に示す。このワード線WL0Lと対をなすビット線の一方との交差部に対応してメモリセルMCが配置される。図33においては、ワード線WL0Lとビット線BL0L,BL1L,およびBL2Lの交差部に対応してメモリセルが配置される。
【0185】
メモリブロック111Rにおいても同様、ビット線BL0R,ZBL0R、BL1R,ZBL1R、BL2R,ZBL2Rが、メモリセルMCの各列に対応して配置される。これらのメモリブロック111Lおよび111Rのビット線対はそれぞれ互いに対応して配置されている。
【0186】
これらのメモリブロック111Lおよび111Rのそれぞれに対応して共通ビット線BL0,ZBL0,BL1,ZBL1、BL2,ZBL2が配置される。これらの共通ビット線BL0,ZBL0〜BL2.ZBL2それぞれに対応してセンスアンプ回路SAが配置される。センスアンプ回路SAは、ゲートとドレインが交差結合されるnチャネルMOSトランジスタSA1NおよびSA2Nと、ゲートとドレインが交差結合されるpチャネルMOSトランジスタSA1PおよびSA2Pを含む。MOSトランジスタSA1Nは、そのドレインが共通ビット線BL(BL0)に結合され、そのゲートは共通ビット線ZBL(ZBL0)に接続され、かつそのソースがN共通ソースノードSNに接続される。MOSトランジスタSA2Nは、そのドレインおよびゲートがそれぞれ共通ビット線BLおよびZBLに接続され、そのソースがN共通ソースノードSNに接続される。
【0187】
MOSトランジスタSA1Pは、そのゲートおよびドレインがそれぞれ、共通ビット線ZBLおよびBLに接続され、そのソースがP共通ソースノードSPに接続される。MOSトランジスタSA2Pは、そのゲートおよびドレインがそれぞれ、共通ビット線BLおよびZBLに接続され、そのソースがP共通ソースノードSPに接続される。センスアンプ回路SAのPソースノードは、所定数のセンスアンプごとに共通に結合される(すべてのセンスアンプ回路のPソースノードが、P共通ソースノードSPに共通に接続されてもよい)。また、N共通ソースノードSNについても所定数のセンスアンプ回路ごとに各N共通ソースノードが共通に接続される。
【0188】
これらのセンスアンプ回路SAに共通に接地電位Vssを伝達する電源供給線Vsと、センスアンプ回路SAそれぞれに対応して設けられ、センスアンプ駆動信号SEに応答して導通し、対応のセンスアンプのNソースノードを電源供給線Vsに接続するセンスアンプドライブトランジスタ113Nがさらに設けられる。また、センスアンプ回路SAに共通に電源電圧Vccを伝達する電源供給線Vcと、センスアンプ回路SAそれぞれに対応して設けられ、センスアンプ駆動信号SE1に応答して導通し対応のセンスアンプのPセンスノードを電源供給線Vcに結合するセンスアンプドライブトランジスタ113NNを含む。このセンスアンプドライブトランジスタ113NNは、nチャネルMOSトランジスタで構成される。センスアンプ駆動信号SEは、センスアンプ駆動信号SE1と同じタイミングでまたはそれより少し早く活性化される。
【0189】
共通ビット線対それぞれに対応して、イコライズ回路(ビット線イコライズ回路116が設けられる。このビット線イコライズ回路116は、イコライズ指示信号EQの活性化に応答して導通し、対応の共通ビット線を電気的に短絡するイコライズトランジスタEQ1と、イコライズ指示信号EQの活性化時導通し、共通ビット線BLおよびZBLに、図示しない中間電圧レベルのプリチャージ電圧を伝達するプリチャージトランジスタEQ2およびEQ3を含む。
【0190】
センスアンプ帯とメモリブロック111Lの間に、ビット線分離指示信号BLILに従って選択的に導通する分離ゲート112Lが各ビット線対に対応して設けられる。ビット線分離ゲート112Lは、このビット線分離指示信号BLILに従って対応のビット線対を共通ビット線対に接続するための1対のトランスファゲート112L1および112L2を含む。
【0191】
同様に、センスアンプ帯とメモリブロック111Rの間に、各ビット線対に対応して、ビット線分離指示信号BLIRに従って選択的に導通する分離ゲート112Rが設けられる。この分離ゲート112Rは、ビット線分離指示信号BLIRに従って対応のビット線対を共通ビット線対に接続するための1対のトランスファゲート112R1および112R2を含む。
【0192】
列選択ゲートとしては、それぞれ、ライトソース選択信号線群WSに従って選択的に導通する書込列選択ゲート117(WSG)が共通ビット線対それぞれに対応して設けられる。この書込列選択ゲート117により、4つのセンスアンプ回路SAのうち1つが選択されて、図示しないライトデータ線対12wへ電気的に結合される。共通ビット線対それぞれに対応してリードゲートアンプ(WGA)も設けられるが、この図33においては、図面を簡略化するために示していない。
【0193】
1つのセンスアンプ回路SAに対して1対のセンスドライブトランジスタ113Nおよび113NNが設けられているだけであり、占有面積の増大は抑制される。また、センスアンプ回路SAは、それぞれ対応のセンスアンプドライブトランジスタ113Nおよび113NNを介して電源供給線VsおよびVcに結合される。したがって、センスアンプ回路SAのNソースノードとPソースノードの電圧レベルが、それぞれ接地電圧Vssおよび電源電圧Vccレベルとなり、安定にセンス電源電圧を供給されてセンス動作を行なうことができる。また、複数のセンスアンプ回路において、共通ソースノードSNおよびSPによりソースノードを相互接続しているため、センス電源電圧の分布が生じず、安定なセンス動作および高速のセンス動作が実現される。特に、センス電源電圧が各センスアンプ回路に対して同じとなり、同一センス速度でセンス動作を行なうことができる。
【0194】
このセンスアンプ帯において、さらに、センスアンプ駆動信号線SEおよびSE1とビット線分離指示信号BLILおよびBLIRとを選択的に短絡して、ビット線分離指示信号の電圧レベルを調整する電荷制御回路100が設けられる。ここで、信号とその信号を伝達する信号線とを同一参照番号で以下に記す。
【0195】
ビット線分離指示信号BLILおよびBLIRは、スタンバイ状態時および選択時においては、電源電圧Vccよりも高い昇圧電圧Vppレベルである。非選択時においては、ビット線分離指示信号BLILおよびBLIRは、接地電圧レベルに放電される。また、センスアンプドライブトランジスタ13NNは、nチャネルMOSトランジスタで構成されるため、センス駆動信号SE1も、昇圧電圧Vppレベルである。
【0196】
電荷制御回路100により、ビット線分離指示信号線とセンスアンプ駆動信号線とを選択的に短絡し、選択状態のビット線分離指示信号の電圧レベルを低下させ、かつセンスアンプ駆動信号は立上がりを速くし、分離ゲートの112Lまたは112Rのオン抵抗を高くするとともに、センス駆動信号SEおよびSE1の活性化を速くして、センス動作を高速化する。
【0197】
図34は、図33に示す電荷制御回路100の構成の一例を示す図である。図34において、電荷制御回路100は、メインセンスアンプ駆動信号MSEを反転するインバータ151Iと、メインセンスアンプ駆動信号MSEの活性化に応答して所定期間Hレベルとなるパルス信号を発生するパルス発生回路150と、メモリブロック111Rを指定するメモリブロック指定信号BSR受けるトライステートバッファ152と、インバータ151Iの出力信号を受けるトライステートバッファ153および154と、メモリブロック111Lを指定するメモリブロック指定信号BSLを受けるトライステートバッファ155を含む。メモリブロック指定信号BSRおよびBSLの各々は、1つのバンクが複数の行ブロックを含み、1つのバンク内でシェアードセンスアンプ構成が利用される場合には、バンク指定信号と行ブロック指定信号との合成により生成される。メモリバンクが1つの行ブロックで構成される場合には、これらのメモリブロック指定信号BSRおよびBSLは、それぞれバンクアドレス信号BAに従って生成される。
【0198】
メインセンスアンプ駆動信号MSEは、センスアンプ活性化トリガ信号SOEおよびバンク指定信号(またはそれと行ブロック指定信号との組合せ)に従って活性化される。すなわち、このメインセンスアンプ駆動信号MSEは、選択バンクの選択行ブロックにおいてのみセンスアンプ活性化トリガ信号SOEに応答して活性化される。トライステートバッファ152からビット線分離指示信号BLILが出力され、トライステートバッファ155からビット線分離指示信号BLIRが出力される。トライステートバッファ153からセンスアンプ駆動信号SEが出力され、トライステートバッファ154からセンスアンプ駆動信号SE1が出力される。トライステートバッファ152、154、および155は昇圧電圧Vppを一方動作電源電圧として動作し、トライステートバッファ153は、電源電圧Vccを一方動作電源電圧として動作する。
【0199】
電荷制御回路100は、さらに、ワンショットパルス発生回路150からのパルス信号に従ってトライステートバッファ152、153、154および155を、それぞれ出力ハイインピーダンス状態に設定するインバータ152I、153I、154I、および155Iと、パルス発生回路150からのパルス信号とメモリブロック指定信号BSLとを受けるAND回路159Lと、メモリブロック指定信号BSRとパルス発生回路150の出力するパルス信号とを受けるAND回路159Rと、AND回路159Lの出力信号がHレベルのとき導通し、トライステートバッファ152および153の出力を短絡するスイッチ回路156と、パルス発生回路150の出力するパルス信号に従ってトライステートバッファ153および154の出力を短絡するスイッチ回路157と、AND回路159Rの出力信号がHレベルのとき導通し、トライステートバッファ154および155の出力を短絡するスイッチ回路158を含む。これらのスイッチ回路156、157および158は、導通時、対応の信号を同一電圧レベルに設定する。
【0200】
図35は、図34に示すトライステートバッファ152−155の構成の一例を示す図である。これらのトライステートバッファ152−155は同一構成を有するため、図35においては、トライステートバッファ152を代表的に示す。
【0201】
図35において、トライステートバッファ152(153,154,155)は、入力信号INを受けるインバータ152aと、インバータ152aの出力信号と出力制御信号/HIZを受けるNAND回路152bと、出力制御信号/HIZと入力信号INとを受けるNAND回路152cと、NAND回路152cの出力信号を反転するインバータ152dと、NAND回路152bの出力信号がLレベルのとき導通し、出力信号OUTを電源ノードの電圧(昇圧電圧Vpp)レベルへ駆動するpチャネルMOSトランジスタ152eと、インバータ152dの出力信号がHレベルのとき導通し、出力信号OUTを接地電圧レベルへ放電するnチャネルMOSトランジスタ152fを含む。
【0202】
出力制御信号/HIZは、パルス発生回路150から出力されるパルス信号を受けるインバータから出力され、インバータ152I〜155Iの出力信号に対応する。pチャネルMOSトランジスタ152eのソースへ与えられる電源電圧は、昇圧電圧Vppまたは電源電圧Vccである。次に、この図33から35に示すこの発明の実施の形態4のデータ書込時の動作を、図36に示す信号波形図を参照して説明する。
【0203】
ロウアクセスコマンドが与えられ、メモリブロック111Lが指定される。スタンバイ状態時においては、ビット線分離指示信号BLIRおよびBLILは昇圧電圧Vppレベルであり、またビット線イコライズ指示信号EQおよびデータ線イコライズ信号IOEQもHレベルにある。なお、データ線イコライズ信号IOEQが昇圧電圧Vppレベルに駆動されるのは、データ線イコライズ回路としてnチャネルMOSトランジスタが用いられているためである。
【0204】
メモリブロック111Lが指定されると、メモリブロック指示信号BSRはLレベルを維持し、一方、メモリブロック指定信号BSLがHレベルに立上がる。したがって、図34に示す電荷制御回路100において、トライステートバッファ152から出力されるビット線分離指示信号BLILは昇圧電圧Vppレベルを維持し、一方、ビット線分離指示信号BLIRが、Lレベルに低下する。
【0205】
続いて、ビット線イコライズ指示信号EQおよびデータ線イコライズ信号IOEQがLレベルに駆動され、ビット線対のイコライズおよびデータ線のイコライズ動作が完了する。データ書込時においては、ライトデータ線対がプリチャージ電圧レベルでフローティング状態となり、また共通ビット線が中間電圧レベルでフローティング状態となる。このロウアクセスコマンドに従って、メモリブロック111Lにおいてワード線選択動作が行なわれ、選択ワード線WLの電圧レベルが昇圧電圧Vppレベルに上昇する。
【0206】
この選択ワード線WLに接続されるメモリセルMCのデータが対応のビット線を介して共通ビット線BL,ZBL(BL0,ZBL0)に伝達される。共通ビット線BL0,ZBL0の電圧レベルが十分に拡大されると、メインセンス駆動信号MSEが活性化される。このメインセンスアンプ駆動信号MSEの活性化に応答して、パルス発生回路150が、ワンショット(パルス幅Tp)のパルス信号を生成する。メインセンス駆動信号MSEの活性化に応答してインバータ151Iの出力信号がLレベルに立下がる。一方、インバータ152I−155Iの出力信号がパルス発生回路150の発生するパルス信号に従ってLレベルとなり、トライステートバッファ152−155が出力ハイインピーダンス状態となる。これは、図35において、出力制御信号/HIZがLレベルとなり、NAND回路152bの出力信号がHレベルとなり、またインバータ152dの出力信号がLレベルとなり、MOSトランジスタ152eおよび152fがともに非導通状態となることにより実現される。
【0207】
パルス発生回路150からのパルス信号に従って、AND回路159Lの出力信号がHレベルとなり、スイッチ回路156が導通し、またスイッチ回路157が、パルス発生回路150の出力するパルス信号に従って導通する。メモリブロック指定信号BSRはLレベルであるため、AND回路159Rの出力信号はLレベルであり、スイッチ回路158は非導通状態を維持する。
【0208】
トライステートバッファ152−154は出力ハイインピーダンス状態にあるため、信号BLIL、SEおよびSE1が同一電圧レベルにイコライズされる。すなわち、昇圧電圧Vppレベルのビット線分離指示信号BLILの電圧レベルが低下し、一方、センスアンプ駆動信号SEおよびSE1の電圧レベルが接地電圧レベルから上昇する。信号BLIL、SEおよびSE1のイコライズ電圧のレベルは、これらの信号配線の負荷容量の比、パルス発生回路150のパルス発生直前のこれらの信号の電圧レベルに応じて決定される。少なくともこのイコライズ電圧Vaは、Vss<Va<Vppを満たす。
【0209】
ビット線分離指示信号BLILの電圧レベルが低下すると、図33に示す分離ゲート112Lに含まれるトランスファゲート112L1および112L2のオン抵抗が高くなり、メモリブロック111Lのビット線が共通ビット線から電気的に切離され、センスアンプ回路SAの負荷が軽減される。このビット線分離指示信号BLILの電圧低下とほぼ同時にセンスアンプ駆動信号SEおよびSE1の電圧レベルが上昇するため、センスアンプ回路SAがセンス動作が開始する。センスアンプ駆動信号SEおよびSE1の電圧レベルは低いものの、センスアンプ回路SAの負荷が小さいため、比較的高速でセンス動作が実行される。
【0210】
続いて、パルス発生回路150の出力するパルス信号がLレベルに立下がると、AND回路159Lの出力信号がLレベルとなり、またスイッチ回路156が非導通状態となり、またスイッチ回路157もパルス発生回路150の出力信号に従って非導通状態となる。同時に、インバータ152I−155Iの出力信号がHレベルとなり、トライステートバッファ152−155が出力ハイインピーダンス状態から作動状態へ復帰する。
【0211】
インバータ151Iの出力信号はレベルであるため、トライステートバッファ153および154の出力するセンスアンプ駆動信号SEおよびSE1がそれぞれ高速で電源電圧Vccレベルおよび昇圧電圧Vppレベルに上昇する。また、ビット線分離指示信号BLILも昇圧電圧Vppレベルに復帰する。ここで、図36に示す波形図においては、センスアンプ駆動信号SEおよびSE1ならびにゲート線分離指示信号BLILがそれぞれ異なるタイミングで、Hレベルへ駆動されている。これは、図35に示すトライステートバッファの構成においてNAND回路152bに、立下がり遅延機能をもたせれば実現される。センス駆動信号SEおよびSE1によるセンスアンプ回路SAのセンス動作時においても、ビット線分離指示信号BLILが中間電圧レベルであり、このセンスアンプ回路の負荷が小さく、高速でセンス動作が実行される。このセンスアンプ回路SAにより、センスノード(共通ビット線)の電圧レベルが十分に拡大されると、ビット線分離指示信号BLILが昇圧電圧Vppレベルとなり、低いオン抵抗状態となった分離ゲート112Lを介してメモリブロック111Lの各ビット線が高速で駆動される。
【0212】
このビット線分離指示信号BLILの昇圧動作後に、データの書込を行なう。すなわちまず、ライトデータ線対にライトドライバによる書込電圧が伝達され、次いで、ライトパルス(ライトソース選択信号)WSが所定期間Hレベルに駆動される。このライトパルスにより、選択列選択ゲートが導通し、書込データがセンスアンプ回路SAおよびメモリセルに伝達される。ライトパルス(ライトソース選択信号)WSがLレベルとなると、選択ゲート117が非導通状態となり、データ書込が完了してライトデータ線対がプリチャージ電圧レベルに復帰する。
【0213】
この図36に示すように、データ書込タイミングは、センスアンプ回路SAのセンス動作期間中に実行することができ、高速のデータ読出を行なうことができる。
【0214】
図36に示す信号波形において、ライトパルスWSの活性化タイミングは、ビット線分離指示信号BLILの昇圧のタイミングよりも速くされてもよい。
【0215】
このビット線分離指示信号BLILを中間電圧レベルに低下させてセンスアンプのセンス動作を高速化することにより、センス動作に要する時間を短縮することができ、ロウアクセスコマンド印加後早いタイミングでデータ書込を行なう場合においても、十分にデータ書込を行なうことができる。このセンス動作の高速化により、センスアンプ回路SAのある共通ビット線の電圧レベルが大きい場合でも、センス動作期間中にデータ書込が行なわれれば、以降の書込サイクル時よりもセンスアンプ回路のセンスノードの電圧振幅は小さく、高速でデータ書込を行なうことができる。また、ビット線分離指示信号BLILの中間電圧レベルの間にデータ書込を行なえば、ライトドライバはビット線負荷を駆動する必要がなく、高速書込が実現される。
【0216】
図37は、この発明の実施の形態4におけるデータ読出時の信号波形を示す図である。この図37に示す信号波形において、ビット線分離指示信号BLILが中間電圧レベルに保持された後昇圧電圧Vppレベルにまで駆動される動作は、図36に示す動作と同じである。このビット線分離指示信号BILが昇圧電圧BILに駆動された後、リードパルス(リードソース選択信号)RSが所定期間選択状態へ駆動され、図示しないリードゲートアンプを介して共通ビット線上の信号がリードデータ線対に伝達される。読出動作時においてはこのリードパルスRSのパルス幅は、以降のリードサイクルにおけるパルス幅よりも広くされており、十分にリードデータ線対に大きな電圧差を生じさせることができる。
【0217】
この場合においては、センスアンプ回路SAのセンス動作が高速化されており、センスアンプ回路による共通ビット線の電圧振幅は十分大きくなっており、正確にデータの読出を行なうことができる。
【0218】
なお、この実施の形態4において、リードパルスRSの発生タイミングにおいて、センスアンプ回路SAのセンス動作時において、共通ビット線BLおよびZBLの電圧の振幅が十分拡大されており、共通ビット線のリードデータ線対への接続時においてもセンスアンプ回路のセンスデータが反転しない場合には、ビット線にゲートが接続される差動トランジスタ対で構成されるリードゲートアンプではなく通常のトランスファゲートで構成されるリードゲートアンプであっても、データの読出を正確に行なうことができる。
【0219】
また、読出列選択ゲートおよび書込列選択ゲートともにトランスファゲートを利用することができる場合、およびリードデータ線およびライトデータ線が共通の内部データ線で構成される場合でも、本実施の形態4は適用可能である。
【0220】
さらに、この実施の形態4において、すべての列アクセスサイクルにおいて、リードパルスおよびライトパルスのパルス幅および活性化タイミングが同じである場合、単にロウアクセスコマンド印加後早いタイミングでセンスアンプ回路動作が完了するので、早いタイミングで列アクセスを行なうことができ、高速アクセスが実現される。したがって、この場合、特に、最初の列アクセスと以降の列アクセスとでそのアクセスタイミングを変更する必要はない場合でも高速アクセスを実現することができる。
【0221】
さらに、リードパルス発生タイミングは、ビット線分離指示信号BLILの昇圧動作前に設定されてもよい。
【0222】
以上のように、この発明の実施の形態4に従えば、センス動作開始時、ビット線分離用のゲートを高いオン抵抗状態に設定してセンス動作を開始し、十分共通ビット線の電圧レベルが拡大された後にビット線分離用のゲートを低いオン抵抗状態に設定している。したがってセンス動作開始時センスアンプ回路の駆動負荷を低減することができ、センス動作を高速化することができる。
【0223】
またビット線分離指示信号とセンスアンプ駆動信号のイコライズによりビット線分離用ゲートを高いオン抵抗状態に設定しているため、複雑なタイミング制御が不要である。
【0224】
またセンス動作が高速化されるため、ロウアクセスコマンド印加後早いタイミングで列アクセスを実行することができ、高速アクセスの半導体記憶装置が実現される。
【0225】
[変更例]
図38は、この発明の実施の形態4の変更例の構成を示す図である。この図38に示す構成においては、センスアンプ回路SAに対し、センスアンプドライブトランジスタとしてpチャネルMOSトランジスタ113Pが用いられる。これらのpチャネルMOSトランジスタで構成されるセンスアンプドライブトランジスタ113Pを駆動するために、スタンバイ状態時電源電圧Vccレベルの設定されるセンスアンプ駆動信号ZSEが用いられる。他の構成は、図33に示す構成と同じであり、対応する分には同一参照番号を付しその詳細説明は省略する。この図38に示す構成においても、リードゲートアンプは示されていない。
【0226】
電荷制御回路100は、図34に示す構成と同様の構成を備える。したがって、センスアンプの活性化時において、選択状態のビット線分離指示信号BILがフローティング状態に設定され、かつ選択状態のビット線分離指示信号とセンスアンプ駆動信号SEおよびZSEがすべて短絡され、これらの電圧レベルがイコライズされる。次に、この図38に示す構成の動作を図39に示す信号波形図を参照して説明する。
【0227】
スタンバイ状態時においては、ビット線分離指示信号BLIRおよびBLILは昇圧電圧Vppレベルであり、またイコライズ指示信号EQおよびIOEQもHレベルである。センスアンプ駆動信号SEは、接地電圧Vssレベルであり、センスアンプ駆動信号SEは、電源電圧Vccレベルである。ここで、共通ソースノードSNおよびSPは、スタンバイ状態時において、図示しないイコライズ回路により中間電圧レベルにイコライズされている。
【0228】
また、非選択メモリブロックに対するビット線分離指示信号BIRが、HレベルからLレベルに立上がり、センスアンプ回路SAからメモリブロック111Rが分離される(バンク指定信号および行ブロック指定信号によりこの選択/非選択メモリブロックの決定が行なわれる)。
【0229】
次に、行選択動作がアドレス信号に従って行なわれ、選択ワード線WLの電位が昇圧電圧Vppレベルに上昇する。この選択ワード線WLの電圧上昇に従って、選択ワード線に接続されるメモリセルのデータが対応のビット線に読出される。
【0230】
次いで、所定のタイミングで、メインセンスアンプ駆動信号MSEが活性化されると、電荷制御回路100の制御のもとに、センスアンプ駆動信号SEおよびZSEおよびビット線分離指示信号BLILのイコライズが行なわれる。図30に示すパルス発生回路150のパルス信号によるイコライズにより、ビット線分離指示信号BLILの電圧およびセンスアンプ駆動信号ZSEの電圧レベルが低下し、一方、センスアンプ駆動信号SEの電圧レベルが上昇する。これらの信号BLIL、ZSEおよびSEのイコライズ電圧Vbは、これらの信号を伝達する信号線の負荷容量およびこれらの信号のパルス信号発生前の電圧レベルに応じて決定される。ただし、Vss<Vb<Vppの関係が満たされる。
【0231】
センスアンプ駆動信号SEの電圧レベルが上昇し、一方、センスアンプ駆動信号ZSEの電圧レベルが低下し、センスアンプ回路SAがセンス動作が開始する。ここで、図39において、共通PソースノードSPの電圧レベルが、イコライズ期間(短絡期間)の間、中間電圧レベルに保持されているのは、センスアンプ駆動信号ZSEの電圧レベルが低下しても、このセンスアンプドライブトランジスタ113Pは、nチャネルMOSトランジスタで構成されるセンスアンプドライブトランジスタ113Nに比べて深いオン状態とならないためである。これは、イコライズ電圧Vbが中間電圧よりも高い電圧レベルとなるためである。共通NソースノードSNの電圧レベルの低下に従って、センスアンプ回路SAにおいてnチャネルMOSトランジスタで構成されるりNセンスアンプが動作し、ビット線ZBLの電圧レベルを低下させる。このイコライズ期間中に、このイコライズ電圧Vbの電圧レベルによってPセンスアンプドライブトランジスタ113Pが導通し、P共通ソースノードSPの電圧レベルが高くなり、ビット線BLの電圧レベルが上昇してもよい。ビット線分離指示信号BLILの電圧レベルの低下により、分離ゲート112Lが高いオン抵抗状態となり、センスアンプ回路SAの駆動負荷が軽減される。この状態でセンスアンプ活性化信号SEおよびZSEをそれぞれHレベルおよびLレベルへ駆動し、センスアンプ回路SAを動作させる。センスアンプ回路SAの駆動制御負荷は小さいために高速でセンス動作が実行され、共通ビット線BLおよびZBLの電圧レベルが高速で拡大される。
【0232】
センスアンプ回路SAのセンス動作により、共通ビット線BLおよびZBLの電位差が十分に拡大すると、ビット線分離指示信号BLILが、昇圧電圧Vppレベルに復帰する。それにより、先の実施の形態と同様、ビット線がセンスアンプ回路SAにより高速で駆動される。
【0233】
ビット線分離指示信号BLILが昇圧電圧Vppレベルに立上がる時点は、このセンスアンプ回路SAの駆動負荷が増加しても、センスアンプ回路SAを誤動作しない時点である。したがってビット線分離指示信号BLILが昇圧電圧Vppレベルに立上がった後、すぐにリードパルスまたはライトパルスを発生して列アクセスを行なうことができる。センスアンプ回路SAのセンス動作完了前に、列選択をおこなって、データの書込/読出を行なうことができる。
【0234】
なお、このリードパルスまたはライトパルスの発生タイミングは、図39において一点鎖線で示すように、ビット線分離指示信号BLILが昇圧電圧Vppレベルに駆動される前であってもよい。ただし、このビット線分離指示信号BLILの昇圧電圧Vppレベルへの駆動によるセンスアンプ回路SAの負荷の増大による共通ビット線BLおよびZBLの電圧変化が、何ら読出動作および書込動作に悪影響を及ぼさない条件は、要求される。
【0235】
この変更例の構成の場合でも、ビット線分離指示信号の電圧レベルを低下させて、センスアンプ回路SAの駆動負荷を小さくしているため、高速のセンス動作を実現することができる。したがって、列選択を早いタイミングで行なうこどがてき、ロウアクセスコマンド印加後早いタイミングで、列アクセスを行なうことができる。
【0236】
なお、この発明の実施の形態4のビット線分離ゲートとセンスアンプ駆動信号との短絡による電圧レベルのイコライズによるセンス動作の高速化は、通常のダイナミックス型半導体記憶装置に対しても適用可能である。すなわち、読出データと書込データとが共通データ線を介して伝達される構成であっても、この実施の形態4の構成は適用可能である。
【0237】
また、ロウアクセスコマンド印加後、列アクセスのタイミングおよびアクセス期間のすべて同じとされる半導体記憶装置においても、この実施の形態4は適用可能であり、高速のアクセスが実現される。したがって、この実施の形態4は、また実施の形態1から3と別々に種々のダイナミック型半導体記憶装置に適用することができる。
【0238】
しかしながら、この実施の形態4の構成を実施の形態1から3の構成と組合せて利用することによりより高速のクロック信号に従って動作するクロック同期型半導体記憶装置において、アクセス時間を短縮することができ、高速動作するクロック同期型半導体記憶装置を実現すことができる。
【0239】
これはセンス動作の高速化により、リードパルスおよびライトパルス発生タイミングを早くすることができるためである。
【0240】
【発明の効果】
以上のように、この発明に従えば、動作モードを決定する内部制御パルス信号の発生タイミングおよび/またはパルス幅を変更可能にしているため、動作シーケンスに応じて最適なタイミングで内部制御パルス信号に従って内部動作を行なわせることができ、高速動作する半導体記憶装置を得ることができる。
【0241】
すなわち、データ読出および書込のいずれかを指定する動作モード指示信号が連続して与えられるとき、最初の内部制御パルス信号と以降の内部制御パルス信号の発生タイミングおよびパルス幅を異ならせるように構成しているため、この内部制御パルス信号が指定する動作を最適タイミングで実行することができ、高速動作する半導体記憶装置を得ることができる。
【0249】
請求項に係る発明に従えば、内部制御信号発生回路は、クロック信号に同期してパルス信号を発生する回路部分とクロック信号と非同期でパルス信号を発生する回路部分のうち一方を、選択指示に応じて選択しているため、簡易な回路構成で、容易に内部制御パルス信号のパルス幅/発生タイミングを変更することができる。また、クロック信号と非同期でパルス信号を発生して内部制御パルス信号を生成することにより、読出作指示信号のセットアップ期間中に内部動作を実行することができる。
【0250】
請求項に係る発明に従えば、アレイ活性化指示信号に従って選択指示信号を生成しており、このアレイ活性化時の内部動作状態に応じて、制御パルス信号の制御を行なうことができ、正確なデータの読出を行なうことができる。
【0251】
請求項に係る発明に従えば、クロック信号と非同期で発生されるパルス信号とクロック信号と同期して発生されるパルス信号とを合成し、これを選択回路で選択して内部制御パルス信号を生成しており、内部制御パルス信号の終了期間をすべて同じとすることができ、動作完了後のプリチャージ時間を動作シーケンスにかかわらず一定とすることができ、最初のサイクルの動作が以降のサイクルに対し悪影響を及ぼすのを防止することができ、正確かつ高速に動作する半導体記憶装置を実現するとができる。
【0256】
請求項に係る発明に従えば、動作モード指示信号がデータ書込を指定するデータ書込指示信号のとき、データ書込マスク指示信号とデータ書込指示信号とに従って、内部データ線対のイコライズ回路のイコライズ動作を制御するように構成しているため、データ書込マスク時において、ビット線対の電圧を浮上がらせて、センス動作を速くすることができ、ライトドライバによるドライブがない場合のセンス時間を短くすることができ、応じてライトドライバの動作期間を短くすることができ、書込サイクルを短縮することができる。また、データ書込時において、動作シーケンスに応じて最適なタイミングで内部データ書込を行なうことができ、高速データ書込を行うことのできる半導体記憶装置を実現することができる。
【0257】
請求項に係る発明に従えば、動作モード指示信号がデータ書込を指示するデータ書込指示信号のとき、内部制御信号発生回路が、クロック信号に同期して第1および第2のパルス信号を発生し、このパルス信号を選択指示信号に従って一方を選択しており、正確に内部動作をクロック信号に同期させて行なうことができる。また、データ書込時において、動作シーケンスに応じて最適なタイミングで内部データ書込を行なうことができ、高速データ書込を行うことのできる半導体記憶装置を実現することができる。
【0258】
請求項に係る発明に従えば、請求項の選択指示信号は、アレイ活性化指示信号に応答して生成されており、このセンスアンプ動作の状態に応じて最適なタイミングでデータ書込を行なうパルス信号を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に従う半導体記憶装置の全体の構成を概略的に示す図である。
【図2】 図1に示す内部クロック発生回路の構成を概略的に示す図である。
【図3】 図1に示す周辺制御回路の構成を概略的に示す図である。
【図4】 図1に示す周辺制御回路の構成を概略的に示す図である。
【図5】 図1に示す周辺制御回路の構成を概略的に示す図である。
【図6】 図1に示すデータ入出力回路の構成を概略的に示す図である。
【図7】 図1に示すメモリアレイの構成を概略的に示す図である。
【図8】 図1に示すメモリアレイの内部データバスの配置を概略的に示す図である。
【図9】 図7に示すリード/ライト回路およびマルチプレクサ/セレクタの構成を概略的に示す図である。
【図10】 図9に示すシフト回路の構成を具体的に示す図である。
【図11】 図10に示すシフト制御回路の構成を概略的に示す図である。
【図12】 (A)は、図6に示すデータ出力回路の構成を概略的に示し、(B)は、(A)に示す回路の動作を示し信号波形図である。
【図13】 図6に示すデータ出力回路の他の構成を概略的に示す図である。
【図14】 図1に示す周辺制御回路に含まれる読出動作制御部の構成を概略的に示す図である。
【図15】 図7に示すメモリブロックおよびその周辺回路の構成を示す図である。
【図16】 図7に示すメモリブロックの列選択に関連する部分の構成を概略的に示す図である。
【図17】 この発明の実施の形態1における半導体記憶装置のデータ読出部の構成を概略的に示す図である。
【図18】 図17に示す半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャート図である。
【図19】 図18に示すリードパルス発生部の構成を概略的に示す図である。
【図20】 図19に示すリードパルス発生部の動作を示すタイミングチャート図である。
【図21】 この発明の実施の形態1におけるデータ読出制御部の構成を概略的に示す図である。
【図22】 この発明の実施の形態2における半導体記憶装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図23】 図22に示す書込バッファ回路に含まれるバッファの構成を概略的に示す図である。
【図24】 図22に示すビット線展開回路の構成を概略的に示す図である。
【図25】 図22に示す書込選択回路およびライトドライブ回路の構成を概略的に示す図である。
【図26】 この発明の実施の形態2におけるデータ書込部の構成を概略的に示す図である。
【図27】 図26に示すデータ書込部の動作を示すタイミングチャート図である。
【図28】 (A)は、センスアンプ回路の構成を示し、(B)は、ライトデータ線イコライズの効果を説明するための図である。
【図29】 発明の実施の形態2におけるデータ書込制御部の構成を概略的に示す図である。
【図30】 図29に示す回路の動作を示すタイミングチャート図である。
【図31】 この発明の実施の形態2の変更例の構成を概略的に示す図である。
【図32】 この発明の実施の形態3に従う半導体記憶装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図33】 この発明の実施の形態4に従う半導体記憶装置のセンスアンプ帯の構成を概略的に示す図である。
【図34】 図33に示す電荷制御回路の構成を概略的に示す図である。
【図35】 図34に示すトライステートバッファの構成を示す図である。
【図36】 図33から図35に示す回路のデータ書込時の動作を示す信号波形図である。
【図37】 図33から図35に示す回路のデータ読出時の動作を示す信号波形図である。
【図38】 この発明の実施の形態4の変更例を示す図である。
【図39】 図38に示す構成の動作を示す信号波形図である。
【図40】 従来のダイナミック型半導体記憶装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図41】 図40に示す回路の動作を示す信号波形図である。
【図42】 従来のクロック同期型半導体記憶装置のコマンド印加シーケンスを示す図である。
【符号の説明】
1 半導体集積回路装置、2 ロジック回路ブロック、3 半導体記憶装置装置、4 メモリアレイ、5 内部クロック発生回路、6 周辺制御回路、7 データ入出力回路、6b モードデコーダ、8W ライトグローバルデータバス、8R リードグローバルデータバス、10 入力回路、11 出力回路、MB メモリセルブロック、SAB センスアンプ帯、R/W リード/ライト回路、MES マルチプレクサ/セレクタ、I/F インターフェイス回路、12r リードデータ線対、12w ライトデータ線対、RGa0−RGa5,RGb0−RGb5 リードゲートアンプ、WGa0−WGa5,WGb0−WGb5 書込列選択ゲート、SAa0−SAa5,SAb0−SAb5,SA センスアンプ回路、BLP,BLPa0−BLPa5,BLPb0−BLPb5 ビット線対、RG リードゲートアンプ、MC メモリセル、41,42,45 ワンショットパルス発生回路、43 ラッチ回路、44 AND回路、46 OR回路、47 マルチプレクサ、48 出力制御回路、6na リードバンクラッチ回路、6nb マルチプレクサ、6n バンクアドレスラッチ、6q リードアドレスラッチ、6qa リードアドレスラッチ回路、6qb マルチプレクサ、6w リードポリデコーダ、50 読出列選択回路、60 書込媒体回路、65書込選択回路、66 ライトドライブ回路、66a,66b ライトドライバ、65a3 マスク制御回路、75a,75b プリチャージMOSトランジスタ、75c イコライズMOSトランジスタ、WG 書込列選択ゲート、80 ラッチ回路、81 AND回路、82,83 遅延回路、84 インバータ、85,86 AND回路、87 マルチプレクサ、88 書込列選択回路、89 書込制御回路、90 ライトドライバ、91 プリアンプ、IOP 内部データ線対、YG 列選択ゲート、112L,112R 分離ゲート、113N,113NN,113P センスアンプドライブトランジスタ、100 電荷制御回路。

Claims (6)

  1. 行列状に配列される複数のメモリセル、
    前記複数のメモリセルのうちの選択メモリセルのデータを読出すデータ読出を指示する動作モード指示信号に応答して、前記動作モード指示信号が指定する動作を行なうための内部制御パルス信号を発生するとともに、メモリセル行選択動作を指定するロウアクセスコマンドが与えられてからセンスアンプが動作しビット線対の電位差が十分に拡大されるまでに要する期間内に最初の動作モード指示信号が与えられ、次いで前記動作モード指示信号が連続して与えられるとき、最初の内部制御パルス信号のパルス幅を以降の内部制御パルス信号のパルス幅よりも広くして、最初の内部制御パルス信号と以降の内部制御パルス信号の発生タイミングおよびパルス幅を異ならせるための内部制御信号発生回路を備え、
    前記内部制御信号発生回路は、
    クロック信号に同期して前記動作モード指示信号を取込むラッチ回路と、
    前記ラッチ回路の出力信号に応答してワンショットのパルス信号を発生する第1のパルス発生器と、
    前記クロック信号と非同期で動作し前記動作モード指示信号に応答してワンショットのパルス信号を発生する第2のパルス発生器と、
    選択指示信号に応答して前記第1および第2のパルス発生器からのパルス信号の一方を選択して前記内部制御パルス信号として出力する選択器とを備える、半導体記憶装置。
  2. 前記内部制御信号発生回路は、さらに、前記データ読出を指示する動作モード指示信号の前に与えられる前記ロウアクセスコマンドに応答して所定期間前記選択指示信号を活性化する回路を備え、請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記第2のパルス発生器は、前記クロック信号と非同期で第1のワンショットパルス信号を発生するパルス発生回路と、前記パルス発生回路からのパルス信号と前記第1のパルス発生器の出力するパルス信号とを合成して前記選択器へ与える論理ゲートとを備える、請求項1記載の半導体記憶装置。
  4. 行列状に配列される複数のメモリセルと、
    前記複数のメモリセルの選択メモリセルへのデータ書込を指定するデータ書込指示信号に応答して、前記データ書込指示信号が指定する書込動作を行なうための内部制御パルス信号を発生するとともに、メモリセル行の選択動作を指定するロウアクセスコマンドが与えられてからセンスアンプが動作しビット線対の電位が十分に拡大されるまでに要する期間内に最初のデータ書込指示信号が与えられ、次いで前記データ書込指示信号が連続して与えられるとき、最初の内部制御パルス信号のパルス幅を以降の内部制御信号のパルス幅よりも狭くして最初の内部制御パルス信号と以降の内部制御パルス信号の発生タイミングおよびパルス幅を異ならせるための内部制御信号発生回路と、
    前記メモリセル列に対応して配置され、各々に対応の列のメモリセルが接続する複数のビット線対と、
    前記内部制御パルス信号の発生時、アドレス指定された列に対応するビット線対を内部データ線対に電気的に結合するための列選択ゲートと、
    前記内部データ線対の電位をイコライズするためのイコライズ回路と、
    前記データ書込指示信号とデータ書込を禁止するマスクデータとに従って前記イコライズ回路のイコライズ動作を制御するイコライズ制御回路とを備え、
    前記イコライズ制御回路は、前記マスクデータがデータ書込禁止を指示するとき前記イコライズ回路を活性化する回路を含む、半導体記憶装置。
  5. 複数のメモリセル、
    前記複数のメモリセルの選択メモリセルへのデータ書込を指定するデータ書込指示信号に応答して、前記データ書込指示信号が指定する動作を行なうための内部制御パルス信号を発生するとともに、メモリセル行の選択動作を指定するロウアクセスコマンドが与えられてからセンスアンプが動作しビット線対の電位差が十分に拡大されるまでに要する期間内に最初のデータ書込指示信号が与えられ、次いで前記データ書込指示信号が連続して与えられるとき、最初の内部制御パルス信号のパルス幅を以降の内部制御パルス信号のパルス幅よりも狭くして前記最初の内部制御パルス信号と前記以降の内部制御パルス信号の発生タイミングおよびパルス幅を異ならせる内部制御信号発生回路を備え、
    前記内部制御信号発生回路は、
    前記データ書込指示信号をクロック信号に同期して取込むラッチ回路と、
    前記ラッチ回路の出力信号に応答して互いに前縁が異なり後縁が一致している第1および第2のパルス信号を発生するパルス発生回路と、
    選択指示信号に従って前記第1および第2のパルス信号の一方を選択して前記内部制御パルス信号として出力するための選択回路とを備える、半導体記憶装置。
  6. 前記メモリセルは行列状に配列され、
    前記内部制御信号発生回路はさらに、前記クロック信号に同期して与えられる前記ロウアクセスコマンドに応答して所定期間第1の論理状態となるパルス信号を生成して前記選択指示信号として出力する回路をさらに備え、請求項5記載の半導体記憶装置。
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