JP4638022B2 - 隠蔽シールおよびスクラッチ媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、隠蔽シールおよびスクラッチ媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スクラッチカードは、宝くじカード、商店街の商品抽選会のスピードくじカード、雑誌などの懸賞用簡易くじなどの簡易的な抽選カードとして使用されている。
【0003】
近年では、国際電話やプリペード式携帯電話などのプリペードカードの様に、カードに登録番号などの秘密情報を記録しておき、購入者がこのプリペードカードの登録番号を、ホストコンピューターに入力したのち、プリペードカードの残高に応じ、電話ができるシステムが採用されている。このプリペードカードは秘密情報(登録番号)部が隠蔽されておりカード購入者がスクラッチして使用する方式をとっている。
【0004】
これらのスクラッチカードとしては、主に、「銀ペースト印刷」が用いられている。これらは、基材上に印刷された、当たり、ハズレなどの秘密情報の上に脆弱に形成された銀色の隠蔽層を形成し、コインなどで圧擦することにより削り落として下の秘密情報を判別する。
【0005】
しかし、これらのスクラッチカードはコインなどにより、隠蔽層を削り落とすため、「削りカス」が発生する。宝くじの様に一度に沢山のカードをスクラッチする用途や、商店街の抽選会などのように屋外においてスクラッチする用途では削りカスが大量にバラまかれるなどの環境上好ましくない問題がある。
【0006】
その上、スクラッチ済みのカードの隠蔽層を再度印刷するなどの方法で再生ができるため、使用済みカードを、あたかも使用していないカードのように見せることが可能であり、セキュリティ上問題がある。
【0007】
ところで、ゴミのでないスクラッチカードとしては、特開2000−52676号公報や、特開平7−32729号公報がある。前者は、基材上に非常に硬い無機顔料を含有し、基材と同色または無色のインキを用いて文字、絵図等の秘密情報を印刷し、コインなどの金属で文字部を擦過することにより、文字部に金属粉を擦り付け秘密情報の読み取りを可能にする方法である。
【0008】
一方、後者は、基材上に基材と同色あるいは透明の顕色剤文字を印刷し、この上にロイコ染料含有マイクロカプセルインキを重ね印刷し、コインなどで擦過することでマイクロカプセルを潰して顕色剤とロイコ染料を反応させ秘密情報の読み取りを可能にする方法である。
【0009】
しかし、これらの方式は文字部と基材部の間に色や光沢度に微妙な差異が生じ易く、スクラッチ前に秘密情報が読み取れてしまう恐れがあるため、製造時の色調調整が難しいとい問題点があった。また、隠蔽シール自体を基材の一側上面に貼り付けて「簡単にスクラッチ媒体を得る」ということができなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の隠蔽シールおよびスクラッチ媒体は、以上のような問題点に鑑み、第1は、スクラッチ時に「削りカス」を生じさせないことを目的とする。第2は、スクラッチ前、隠蔽性が高く、またスクラッチ後には元の状態に戻せないこと(改ざん非容易性)を目的とする。第3は、隠蔽シール自体を基材の一側上面に貼り付けただけで簡単にスクラッチ媒体を得ることができることを目的とする。第4は、外部より物理的刺激を与えることにより、隠蔽層本体が透明化し、隠匿されていた文字などの秘密情報が現れる安価なスクラッチ媒体を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の隠蔽シールは、透明フィルムの一側下面に、普通一般の状態では目視することができない反面、一側上面から加圧或いは加熱による透明化手段を加えると、該透明化手段による物理的刺激に対応して空気との界面量を偏在的に減退化させ不可逆的に層を透明化するポリマー粒子並びに該ポリマー粒子に混在しかつ隠蔽される秘密情報の色調に対し、前記物理的刺激後に判別可能な状態に光を吸収する機能を有する色素材料とを含む隠蔽層本体を形成し、該隠蔽層本体は、少なくとも前記ポリマー粒子、前記空気、前記色素材料及び有機高分子バインダーとを含み、該隠蔽層本体の下面には取付け層が設けられていることを特徴とする(請求項1)。
【0012】
上記構成に於いて、隠蔽層は、波長380〜750nmの何れかの光における透過率が0.01〜10%であり、また、加圧後の透過率が20〜95%となることを特徴とする(請求項2)。また、ポリマー粒子は、少なくとも、a)平均粒子径/0.05〜2.0μm、b)屈折率/1.4〜1.7(単位なし)の各条件を満たすことを特徴とする(請求項3)
【0013】
また、ポリマー粒子と色素材料とてのカーボン粒子との混合割合については、ポリマー粒子100重量部に対し、カーボン粒子0.1〜10重量部であることを特徴とする(請求項4)。
【0014】
また、有機高分子バインダーは水溶性樹脂ないし水分散型エマルションであることを特徴とする(請求項5)。またポリマー粒子及び有機高分子バインダーは、どちらも水分散型エマルションであり、前記有機高分子バインダーのMFT(最低造膜温度)が、前記ポリマー粒子のMFTより低く、かつ、温度差を有することを特徴とする(請求項6)。また有機高分子バインダーとしての水溶性樹脂が、ポリビニルアルコールであることを特徴とする(請求項7)。
【0015】
さらに、本発明のスクラッチ媒体、一側上面に文字などが設けられた基材と、この基材に文字などを隠蔽するように一体的に設けられた隠蔽シールとから成るスクラッチ媒体であって、前記隠蔽シールは、透明フィルムと、この透明フィルムの一側下面に形成され、かつ、普通一般の状態では目視することができない反面、一側上面から加圧或いは加熱による透明化手段を加えると、該透明化手段による物理的刺激に対応して空気との界面量を偏在的に減退化させ不可逆的に層を透明化するポリマー粒子並びに該ポリマー粒子に混在しかつ隠蔽される秘密情報の色調に対し、前記物理的刺激後に判別可能な状態に光を吸収する機能を有する色素材料と、さらに有機高分子バインダーを含む隠蔽層本体と、この隠蔽層本体の下面に形成された取付け層とから成ることを特徴とする(請求項8)
【0016】
以上の隠蔽シール及びスクラッチ媒体は、スクラッチ時に「削りカス」を生じさせないこと、スクラッチ前隠蔽性が高く、一方スクラッチ後には元の状態に戻せないこと(改ざん非容易性)など発明の課題は共通である。
【0017】
ここで「隠蔽シール」とは、基材の文字などを隠蔽するカバー部材を意味する。したがって、長さ、幅などの形状は特に問わない。また「基材」は、平面的形状又は立体的形状を問わない。また「文字など」とは、前述したように印刷手段等で設けられた文字、数字、記号、色彩、模様、絵柄を意味する。また「透明化手段」とは、隠蔽シールの一側面に対して外から加圧、加熱等の物理的刺激を与えることを言う。この場合加圧手段(例えばコインで擦る、爪で擦るなど)や加熱手段(例えばサーマルヘッド、加熱板、ライターの炎など)は、特に問わない。また「取付け層」とは、接着層或いは粘着層を言う。さらに、「スクラッチ媒体」とは、平面的形状、立体的形状を問わず、隠蔽層本体を有する有体物を言う。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図4を参照にして本発明の第1実施例(隠蔽シール1)を詳しく説明する。まず図2に基づいて隠蔽シール1を構成する部材(層も含む)につて簡単に説明する。2は透明フィルム、3は隠蔽層本体、4は取付け層、5は剥離紙である。
【0019】
次に図3及び図4に基づいて本発明の主要部について簡単に説明する。6は隠蔽層本体3内に設けられた光反射物質、7は同じく隠蔽層本体3内に設けられ、かつ、外部から隠蔽層本体3内に入り込んだ光を吸収する機能を有する光吸収物質、8は同じく隠蔽層本体3内に設けられ、かつ、光反射物質6と共に隠蔽層本体3の透明化に役立つ空気、9、9aはそれぞれ外部から隠蔽層本体3に入射する光である。次に隠蔽シール1を構成する部材について順番に説明する。
【0020】
「符号2…透明フィルム」
(1)透明フィルムの機能…透明フィルム2は、隠蔽シール1の支持体的機能を果たす。また、隠蔽シール1が後述するスクラッチ媒体の主要部として取り扱われた場合には、スクラッチ媒体の基材10の一側面に印刷等で設けられた文字など11の判別を行うための加圧(加擦、加熱等)に対してやや脆弱な隠蔽層本体3を保護する保護層としての役割も持っている。
【0021】
(2)透明フィルムの透明性…隠蔽シール1は、本実施例では隠蔽層本体3を不可逆的に透明化することから、透明フィルムは、原則として透明であることが求められる。このような透明フィルムとしては、アクリルフィルム、PETフィルム、PENフィルム、ポリイミドフィルム、ポリアミドフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリカーボネートフィルム等を使用できる。
【0022】
(3)透明フィルムの厚さ…透明フィルムの厚さとしては、例えばPETフィルムを用いた事例で言うと、フィルム厚5〜100μmが好ましく、特に10〜50μmが更に好ましい。例えばフィルム厚5μm未満では、コインなどの金属を用いて加圧(例えば擦過)する時の外圧に絶えられず破壊してしまい、100μm以上では加圧力の伝わりが悪くなり、透明化が困難に成る。
【0023】
(4)材料の選択…本実施例ではポリエチレンテレフタレートが一例として使用されている。透明フィルム2は、上部からの加圧に対して破壊しない程度の支持体的機能を有する厚さであり、また容易に隠蔽層本体に圧力が達する厚さでもあれば良い。
【0024】
「符号3…隠蔽層本体」
(1)隠蔽層本体の位置…隠蔽層本体は透明フィルム2と取付け層4との間にサンドイッチ状に存在する。本実施例では適当な形状(例えば長方形)の透明フィルム2の一側下面に一体に形成されている。
【0025】
(2)隠蔽層本体の主な構成要素…隠蔽層本体は、普通一般の状態では目視することができない反面、一側上面から透明化手段を加えると内部的に変形して内部空気8を偏在ないし減縮させ、かつ、層を不可逆的に透明化する光反射物質6並び光を吸収する機能を有する光吸収物質7とを含む。
【0026】
(3)隠蔽層の透過率…ここでは、隠蔽シール1を構成する透明フィルム2から取付け層4までを「隠蔽層」とする。しかして、本実施例の隠蔽層(2,3,4)の透過率は、波長380〜750nmの何れかの光における透過率が0.01%〜10%であり、また、加圧後の透過率が20〜95%となる。本実施例の隠蔽シール1の隠蔽層は、普通一般の状態では、前記波長の光を光透過率10%以下に遮蔽するように設定されているので、隠蔽シール1を被貼着部材(一側上面に文字11などを有する基材)10に貼り付けた場合には、もはや外部から被貼着部材の文字など11を視認することができない。したがって、隠蔽シール1は、隠匿する文字などの秘密情報を判読或いは判別できないように光を遮蔽する機能を有する。
【0027】
「符号4…取付け層」
(1)取付け層4としては、接着層、又は粘着層が用いられる。本実施例では取付け層の一例として粘着剤(層)を採用している。この取付け層4は、図4で示すように隠蔽シール1を文字など11を有する基材10に対して貼着するための形成層である。
【0028】
(2)接着剤にもいろいろ種類があるが、隠蔽シール1そのものが加熱によって透明化してしまうことから、一般には常温粘着性接着剤が使用される。もちろん貼着するときに粘着性があれば足りるので、その後の自然硬化、湿気硬化、透明化しない程度の熱硬化、電子線硬化あるいは紫外線硬化があってもかまわない。
【0029】
(3)取付け層4を形成する方法は、色々あるが、例えば粘着剤種としてはアクリル樹脂系、ポリエステル樹脂系、酢酸ビニル系、エチレン酢酸ビニル系、ウレタン樹脂系などがあり、イソシアネート系、エポシキ系、シランノール系、金属アルコキシド系などの硬化剤との併用で用いることもある。
【0030】
(4)前項の場合に於いて、粘着層の厚みは粘着材の分子構造および、要求される粘着強度により異なるが、一般的には数〜数百μmの範囲で形成される。本発明の取付け層4にあっては、材質、厚み等を考慮して粘着層を形成している。
【0031】
(5)なお、取付け層は、本発明の特定要件ではない。例えばユーザーが本発明の隠蔽層の下面に粘着剤を塗布或いは塗工して使用する場合も有り得るからである。
【0032】
「符号5…剥離紙或いは離形部材」
剥離紙5は、本発明の特定要件ではない。例えば隠蔽シール1がトイレットペーパー型或いは巻きロール型の場合には必ずしも必要ではないからである。但し、隠蔽シール1の形状が、図1で示すように所要長さのテープ状である場合には、望ましくは剥離紙5を取付け層4の下面に設けられる。
【0033】
「符号6…光反射物質」
(1)光反射物質の機能…(a)光反射物質は、隠蔽層本体の内部空気との界面における光を反射して光透過率を下げ、光吸収部材と重量分率が関連する光透過率遮断機能と、(b)隠蔽シールに対して外部から加圧、加熱等透明化手段を加えると、これにより隠蔽層本体の内部空気を偏在ないし減縮(ここでは収縮も含む)させた後は、不可逆的に隠蔽層本体の光反射を縮小して層を透明化する透明化機能とを有する。
【0034】
(2)ポリマー粒子の特性…ポリマー粒子は、空気8との界面によって光反射機構を受け持つ。ポリマー粒子の大きさは、光の波長、層厚の関係で限定される。本発明の実施例の好ましい範囲は、0.05〜2.0μmである。また、空気との界面での光反射を効果的に発揮させるためには、大きな屈折率が望ましい。本実施例では、1.4〜1.7(単位なし)の屈折率が好ましい。また、ポリマー粒子は有機高分子材料なので、隠蔽シール1の自然放置の間に自然融着による隠蔽層の透明化現象が発生しないように一定の熱安定性が求められる。そこで、本発明の実施例の好ましい熱安定度は、ガラス転移温度20℃以上であるといえるが、この数値は、本発明の限定要件ではない。
【0035】
(3)ポリマー粒子の条件…ポリマー粒子は、前項の特性(空気8との界面で光9を散乱性)に鑑み、少なくとも以下に示す特徴を有する。
a)平均粒子径が0.05〜2.0μm、好ましくは0.2〜0.8μmである。
b)屈折率/1.4〜1.7 (単位なし)
c)環境温度20℃以下では完全に融着しない
(4)条件に関する具体的説明…ポリマー粒子径は、可視光線(380〜750nm)を効率良く反射させる粒子径(0.05〜2μm)が好ましく、より効率良く反射するには可視可視光線の波長λに対し1/2λの整数倍(0.2〜1.6μm)が好ましい。また、ポリマー粒子6は自然環境温度において透明変化しないこと(隠蔽性、信頼性)が必要である。例えば20℃以下の環境では完全に融着しないので、空気8との界面が維持するのが望ましい。詳しくは、20℃以下の温度条件ではポリマー粒子材料が溶融状態でないことが望ましく、さらに詳しくは、20℃以下の温度条件ではガラス状態(ガラス転移温度が20℃以上)である。
またはゴム状態であっても同じく軟化温度は20℃以上である。加えて、光9を効率的に反射するためには、ポリマー粒子6の屈折率が1.3〜1.7必要であり、該適用屈折率は1.4〜1.7(単位なし)である。なお、屈折率が大きいほど光9の反射は大きくなる。
【0036】
(5)条件充足ポリマー粒子…前項の条件を満たすポリマー粒子としては、アクリル樹脂(アクリル酸エステル樹脂,アクリルスチレン樹脂、アクリルウレタン樹脂など)、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、スチレン樹脂、オレフィン樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ビニル樹脂(塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール、酢酸ビニル樹脂、アミド樹脂、アミン樹脂などを主原料としたポリマービーズ、中空粒子または水分散型エマルション材料などである。
【0037】
(6)本実施例に於いて、上記樹脂種は、共重合樹脂や変性樹脂であっても良い。
【0038】
(7)ポリマー粒子の最適形態…ポリマー粒子の特に好ましい形態は、水分散型エマルションである。その材質としては、屈折率が大きく、Tgが高いアクリルエマルション、アクリル・スチレンエマルション、スチレンエマルションなどであり、コアシェル構造であると更に好ましい。ところで、「コアシェル構造」とは、ポリマー粒子が2層または3層以上の多層構造であって、核粒子(コア)の周りにコアとは異質な物性を持った有機材料(シェル)を形成した構造をいう。
【0039】
(8)コアシェル構造型エマルション…コアシェル構造型エマルションとしては、コア部のTgがシェル部のTgより高く、コア部とシェル部の屈折率差が0.05以上であると好ましい。このようなコアシェル構造型エマルションを用いると隠蔽層本体3の形成過程において、ポリマー粒子を殆ど変形させずに球状を保ったまま容易に連続膜を得ることができる。これはコア部の周りを包んでいるシェル部が熱により溶融し、シェル部間で一部接着し合い連続膜となり、かつ、コア部はシェル部よりTgが高いため球状を維持することができるためである。また、コア部とシェル部の屈折率差が大きいとコア部とシェル部での界面反射(光の反射)が起き、隠蔽時における反射効率が向上する。
【0040】
(9)水分散型エマルション…ポリマー粒子が水分散型エマルションである場合、MFT(最低造膜温度)以下の乾燥温度下ではポリマー粒子(エマルション粒子)が溶融しないため球形状を維持した状態で乾燥でき、MFT前後の乾燥温度下ではポリマー粒子(エマルション粒子)が溶融しだし粒子の界面同士で一部接着しだす。さらに、MFT以上の乾燥温度下ではポリマー粒子の溶融が進行して球形状がくずれだし、ついには完全に溶融して球形でなくなる。このため、MFT前後の温度下でポリマー粒子を乾燥させることにより、ほぼ変形せず、球状を維持した状態で塗膜(連続膜)を得ることができ、塗膜中に容易に空気8を含有せしめることが可能となる。そこで、本実施例では隠蔽層本体3を容易に形成せしめることができる。望ましくは、エマルション粒子が前述したようにコアシェル構造であれば、更に隠蔽層本体3を容易に形成することができる。
【0041】
(10)本実施例の光反射物質…本実施例の光反射物質6としてのポリマー粒子は、乳化重合法などによって作製される高分子エマルジョンが採用されている。
【0042】
「符号7…光吸収物質」
(1)光吸収物質…光吸収物質7は、隠蔽層本体3内に於いてポリマー粒子6と混在している。この光吸収物質7は、隠蔽される基材の文字など11の色調に対して判別可能な状態に光を吸収する色素材料である。
【0043】
(2)色素材料…光吸収物質7は、光吸収機能を有する染料または顔料(ここでは「色素材料」と言う。)である。完全に基材10の文字など11を隠蔽するには色素材料7が必要である。そこで、本実施例では隠蔽層本体3内に光反射物質6と共に色素材料7を混合している。
【0044】
(3)色素材料の最適例…光吸収物質は、基材11の文字など11の色調(黒、濃緑、濃赤など)、隠蔽層本体3の体積との相関関係によるが、最適例としてカーボン粒子が上げられる。
【0045】
(4)光反射物質と光吸収物質との重量分率…色素材料7としてカーボン粒子を使用した場合に於いて、隠蔽層本体3中の重量分率に関すして説明する。本発明における隠蔽層本体3の光9,9aの遮蔽は、光の反射機能(機構)と光の吸収機能(機構)の併用による。ただ、光の吸収機能は、加圧(上述したようにここでは「加熱」も含む。)による隠蔽層本体3の透明化には寄与しないので、この吸収機能が強すぎると本来の透明化判読機能が損なわれる。したがって、例えば隠蔽層本体3中におけるポリマー粒子6およびカーボン粒子7の重量分率は限定されるものであり、ポリマー粒子100重量部に対し、カーボン粒子0.1〜10重量部の範囲が好ましい。
【0046】
「符合8…空気」
(1)空気…隠蔽シール1には、空気8も隠蔽層本体3内に光反射物質6と共に入っている。空気8は、光反射物質6と共に隠蔽層本体3の透明化に寄与する機能を有している。すなわち、隠蔽層本体3内に含まれる空気8は、屈折率の異なるポリマー粒子6との界面で光反射機能を受け持つので、本発明の特定要件である。
【0047】
(2)空気の量…隠蔽層本体3内に含まれる空気8の量については、量が少ないと反射率は低下して隠蔽層本体3の透明化が起こる。逆に多すぎぎても隠蔽層本体3の透過率は上がり、それと同時に層そのものの強度を劣化させてしまう。本実施例の隠蔽シール1では、隠蔽層本体3の体積率で5〜50%の範囲であることが必要であり、特に10〜25%の範囲であれば更に好ましい。
【0048】
(3)実施例如何による空気量…前出したMFT前後またはMFT以下の乾燥温度下では、乾燥条件(エマルションの固形分濃度、乾燥風量)の簡単な調整でポリマー粒子のパッキング状態を緻密状態(六方細密近似状態)から粗な状態(ランダム状態)に調整することが可能であり、バインダーの添加量の調整によりポリマー粒子間を埋めることが可能であるため、空気23の含有量を変えることが可能である。
【0049】
「作用・効果」
まず、本発明の隠蔽層本体3の形成方法について説明する。透明フィルム2の一側上面に、任意の割合で調整した隠蔽層用インキまたは塗料を、オフセット印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷、またはロールコート、スピンコート、スプレーコート、ダイコート、グラビアコート、マイクログラビアコート、フローコート、ノズルコート、ナイフコートなどにより形成する。
【0050】
次に、隠蔽層本体3を有する本発明の作用・効果について説明する。図3は加圧前隠蔽シール1の光の状況を概念的ないし概略的に示している。この場合光は透明フィルム2を通過し、隠蔽層本体3のポリマー粒子6と空気8との界面に至る。そうすると、光の一部9は屈折率差のため反射(散乱)する。またその余光9aは、光吸収物質7に当ると、そのまま光吸収物質7に吸収されてしまう。
【0051】
したがって、今仮に図2に示す基材10の上面に隠蔽シール1を貼り付けた場合には、基材10上に達する光は僅かなものとなる。そのため、その基材10の上面に設けられた文字など11は、秘密情報として隠匿される。
【0052】
一方、図4は加圧後隠蔽シール1の光の状況を概念的ないし概略的に示している。今仮に隠蔽シール1の透明フィルム2の上面から、加圧(加擦、加熱等)により、所要の圧力あるいは熱を加える。そうすると隠蔽層本体3中の空気8は、加圧(加擦、加熱等)如何によって、隠蔽層本体3の外に排出されるか、又は減縮(収縮も含む)ないし偏在し、ポリマー粒子6との空気界面が減退化する。光9は、もはやポリマー粒子6によっては反射されず、隠蔽層本体3を透過して基材10の上面に達する。ただ、光吸収物質6に当った光9aは、該光吸収物質6に吸収され、基材40上面には達しない。
【0053】
この結果、吸収材による色相は若干残るものの、隠蔽層本体3の透過率は向上し、基材10に設けられた文字など11の視認が可能となる。そして、スクラッチ時に「削りカス」を生じさせない。
【0054】
【第1実施例の実験結果】
本発明の第1実施例の実験結果、次の事項が判明した。
(a)隠蔽層本体3の光透過率として、文字など11の隠匿には波長380〜750nm範囲の何れかの光を10%以下、例えば0.01〜10%におさえれば充分であり、逆に視認するには透過率は、15%以上、好ましくは20〜95%あれば充分であることが判った。
(b)前項に於いて、光波長380〜750nm範囲のいずれかの光としたのは、例えば秘密情報としての文字など11が黒色インキでなく、特殊な光吸収領域のインキで形成されていた場合、全波長領域の収は必要なく、少なくとも当該隠匿情報の視認に足る範囲の波長の光が遮蔽されていれば充分だからである。
(c)隠蔽層本体3は、その全体の体積に対し5〜50%、好ましくは10〜25%の空気23を含むと良いことが判った。隠蔽層本体2中の空気8が5%未満では、空気8とポリマー粒子6の界面が減少し、十分な隠蔽性とスクラッチ後の透明変化の何れか、または双方の特性が得られなかった。
(d)さらに、空気8の含有率が5%未満では、ポリマー粒子6との界面における光の反射が減少し、透明度が上がるため、十分な隠蔽性を得るためには色素材料7の含有量を増やす、または隠蔽層本体3の膜厚を厚くする必要があることも判った。
(e)しかし、色素材料7の増加は、スクラッチ後の透明性の低下を生じ、文字視認性が非常に悪くなり、隠蔽層本体3の厚膜化はスクラッチ感度の低下(印加圧力の増大)につながるため実用上不可能であり、膜厚は100μm以下、例えば5〜100μmが好ましいことも判った。
(f)一方、隠蔽層本体3中の空気8が50%以上では塗膜凝集力が非常に悪くなり実用性に乏しいことも判った。
(g)さらに実験結果から判明した事項を詳しく敷衍すると、隠蔽層本体3に用いられる色素材料7は、少なくとも波長380nm〜750nmの何れかの光を吸収し、基材10の文字など11の秘密情報表示部と同色、あるいは類似色、あるいは黒色の光吸収材料を1種または複数含有する必要があることも判った。すなわち、前記秘密情報表示部の文字、数字および絵柄などの光の吸収波長と、同波長またはこれを含む吸収波長域を有する光吸収性色素材料7を1種または複数含有することにより、該秘密情報表示部に隠蔽したい波長の光が届かなくる。そこで、黒色色素材料7は可視光波長域における全ての波長の光を吸収するため本発明の実施例に用いる光吸収性色素材料7としては最も望ましい。
(h)実験結果では、色素材料7としては、無色透明の材料でなければ、無機材料、有機材料を問わず使用することができることもある程度判った。そして、色素材料7として、カーボンブラックに代表されるカーボン粒子を用いると、最も広い波長範囲の光を吸収することができる(このことは隠匿情報の特性如何によらず隠蔽範囲が広いことを意味している)。
(i)さらに説明すると、実験結果では、光吸収物質がカーボン粒子である場合には、光反射物質としてのポリマー粒子100重量部に対し、0.1〜10重量部含有することが望ましいことも判った。そして、カーボン粒子の含有量が0.1重量部より少ないと十分な光吸収が得られないため隠蔽性が低下し、10重量部より多いとスクラッチ後の透明性およびバックグランドと秘密情報部のコントラスト差が低下し読み取りが困難になった。
(j)スクラッチ時に「削りカス」が全く生じない。
【0055】
次に、図5乃至図7を用いて本発明の隠蔽シール1A(これを「第2実施例」とする。)を詳しく説明する。なお、第2実施例以降の説明に当って、第1実施例と同様の構成要素には、便宜上同一又は同様の符合を付し、重複する説明を省略する。
【0056】
第2実施例に於いて、第1実施例と主に異なる点は、隠蔽層本体3Aに結合要素としての有機高分子バインダー15が含まれていることである。この場合有機高分子バインダー15は、水溶性樹脂ないし水分散型エマルションである。
【0057】
しかして、有機高分子バインダーとしての水分散型エマルションのMFT(最低造膜温度)は光反射物質としてのポリマー粒子のMFTより低く、かつ、5℃以上の温度差を有する。なお、ここで「5℃以上」と表現をしているが、上限については例えば20℃、22℃、24℃などでも良く、当業者の常識的範囲の数値を意味する。また有機高分子バインダーとしての水溶性樹脂は、ポリビニルアルコールを一例としてあげることができる。
【0058】
そこで、有機高分子バインダーの添加に関して詳しく説明する。隠蔽層本体3Aの構成要素、ポリマー粒子6、空気8および色素材料7は、実施例如何によっては単独では結合機能を有せず、これらの3っつを単に混合しても塗膜としての層形成を行うことはできない。しかしながら実際には一定の温度を加えながら隠蔽層本体3Aを形成することになるので、近接するポリマー粒子6の表層同士が若干融着して塗膜層としての形態が維持される。しかしながらポリマー粒子6は本来光反射材としての要素が本来の機能であるから、必要な塗膜(隠蔽層)強度を確保するため、別個に若干の有機高分子系バインダーを添加することがある。
【0059】
そこで、有機高分子バイダーの材料種に関して説明する。隠蔽層本体3Aを形成するポリマー層は、水分散型のエマルジョンを用いるため、この水を加熱蒸発せしめた時バインダーとしての役割をはたせるよう水溶解性の高分子樹脂または水分散型エマルジョン樹脂を用いる。
【0060】
しかして、前記水分散型エマルジョン樹脂の特性について述べると、同じエマルジョン粒子であっても、光反射材として機能するポリマー粒子と塗膜のバインダーとして機能するエマルジョン粒子とは性質が異なる。バインダーとしては製膜時に結合材として粒子同士が即結合する必要があり、この結果それぞれのポリマー粒子のMFT(造膜温度)は格差が必要であり、少なくともエマルジョン粒子のMFTはポリマー粒子のそれに対し、低い必要があり、更に5℃以上の温度差を有することが必要である。また、前述した水溶解性高分子樹脂については、ポリビニルアルコール樹脂が最も一般的である。
【0061】
この第2実施例の隠蔽シール1Aは、実施例如何によっては、有機高分子バインダー15が発明の特定要件であるということに留まるから、前記第1実施例と同一の作用・効果がある。
【0062】
次に、図8乃至図10を用いて本発明の隠蔽シール1B(これを「第3実施例」とする。)を詳しく説明する。
【0063】
第3実施例に於いて、第1実施例と主に異なる点は、隠蔽層本体3Bに、アンカー層20、プライマ層21、潤滑層22をそれぞれ設けたことである。なお、これらの各限定要件は、本発明の主たる目的に別の目的を加味する立場から、いずれか一つ又は二つを第1実施例の構成要件を主要部にして限定をしても良い。
【0064】
そこで、追加の特定要件について説明する。本発明の隠蔽シール(1,1A,1B)の基本的構成は、透明フィルム2Bの一側面に少なくとも隠蔽層本体3Bと取付け層4Bが順次形成されていれば制約を受けない。
【0065】
したがった、例えば透明フィルム2Bと隠蔽層本体3Bの間に接着性を向上するためのアンカー層20を形成したり、また、隠蔽層本体3Bと取付け層4Bの間にプライマ層22を形成して取付け層4Bが隠蔽層本体3Bに染込まないようにしたり、さらに、透明フィルム2Bのもう上面に潤滑層22を形成してスクラッチによる摩擦を減らし、これにより透明フィルム2Bに傷が発生しないようにするなどの機能を持たせることもできる。なお、記述に於いて、「染込まないように」とは、隠蔽層本体3Bが透明化しない様にバリア(染込み防止)効果を得ることの意味合いである。
【0066】
上記構成に於いて、隠蔽シール1Bも第1実施例に記載の隠蔽シール1の主要部をそのまま包含するので、第1実施例と同一の作用・効果がある。
【0067】
次に、図11乃至図13を参照し、本発明の隠蔽シール1(隠蔽シールは1A,1Bであっても良い。)を主要部としたスクラッチ媒体X(これを「第4実施例」とする。)を詳しく説明する。なお、この第4実施例は第1実施例との関係では、物の発明(隠蔽シール)と、この物の発明の主要部をそのまま含んだ発明であるが、次のような実施例を排除する趣旨でない。
【0068】
例えば媒体上に形成された秘密情報の上部に、予め隠蔽層を印刷等の手段で直接的に形成し、さらにその上部にスクラッチ保護層を印刷、または透明フィルム等をラミネートして形成した実施例の場合である。つまり、隠蔽層本体の形成工程や隠蔽層本体の取付け工程は特に問わない。したがって、スクラッチ媒体如何によっては、隠蔽層本体が、普通一般のシール(細長い平面的形状)の意味合いでない場合もあり得る。
【0069】
そこで、上記の趣旨から、第4実施例のスクラッチ媒体Xの一例を説明する。
スクラッチ媒体Xは、一側上面に文字などが設けられた基材10と、この基材に文字など11を隠蔽するように一体的に設けられた隠蔽シール1とから成る。
【0070】
そして、前述したように前記隠蔽シール1は、透明フィルム2と、この透明フィルムの一側下面に形成され、かつ、普通一般の状態では目視することができない反面、一側上面から透明化手段を加えると内部的に変形して内部空気8を偏在ないし減縮させ、かつ、層を不可逆的に透明化する光反射物質6並び光を吸収する機能を有する光吸収物質7とを含む隠蔽層本体3と、この隠蔽層本体の下面に形成された取付け層4とから成る。
【0071】
したがって、上記構成のスクラッチ媒体Xであれば、例えば取付け層4としての粘着剤の代わりにドライラミネート材料などを用いて直接貼り付けた実施例、また、黒色以外の異色の隠蔽層本体を積層して黒色隠蔽層と同等の隠蔽性を得た実施例、さらに、隠蔽層本体とは別に光吸収層(色素材料層)を形成して隠蔽性を補う実施例は、それぞれ自明(均等事項)であると言える。
【0072】
ところで、第4実施例に於いて、基材10については特に限定はない。いかなる形状、材質にあっても隠蔽シール1を貼着することによって文字など11の秘密情報の隠匿が可能となる。
【0073】
一般的な基材としては、紙、合成紙およびPETなどのプラスチック材料を用いることが多く、また、文字など11の秘密情報は、印刷、インクジェットプリンタなどにより基材上に形成されることが多い。さらに、スクラッチ用基材10には文字など11の秘密情報を形成する際に、秘密情報形成インキの定着性を向上するためのインキ吸収層、接着性向上や紙などの目処め効果を得るためのアンカー層、秘密情報上に基材10の平滑性、擦過性、剥離性(あるいは密着性)を向上する目的でプライマー層などを設ける。またこれらの処理とは別に改ざん(偽造)防止を目的として地紋、有色層、金属蒸着層などを設けることがある。
【0074】
したがって、第4実施例に於いても、前記秘密情報、インキ吸収層、アンカー層、プライマ層、地紋、有色層などを形成した基材を用いることができる。
【0075】
ところで、本発明の各実施例に共通して言えることであるが、例えば本発明の隠蔽層本体3上に形成される保護層2としては、スクラッチ後に基材10の文字など11の秘密情報部の視認が可能な透明性を有していれば特に制約を受けないが、スクラッチによる加圧により保護層が破壊されない擦過性、耐熱性の良い材料が望ましい。これらの材料には架橋密度が高いUV(紫外線)・EB(電子線)硬化型或いは熱硬化型、自然硬化型、湿気硬化型の有機高分子材料および有機低分子材料などがある。また必要に応じて無機または有機潤滑剤などを添加して、印刷インキ、塗布型インキなどの形態で用いられる。
【0076】
本発明においてもこれらの材料を使用することが可能であるが、然も好ましい形態(ゴミの出ないスクラッチ媒体)は有機高分子透明フィルムを用いることで実現されている。
【0077】
しかして、本発明の有機高分子透明フィルムは、印刷インキや塗布型インキに比べ擦過性、緻密性に優れ、コイン16などでスクラッチする際、削りカスが出難いと言う顕著な効果がある。以下、実例を説明する。
【0078】
【隠蔽フィルム構成および隠蔽層組成:ここでは「実例1」とする】
まず、透明フィルム2はダイヤホイルヘキスト社製片面簡易接着層処理付き透明PET・T100G(厚み25μm)を用い、アンカー層20は該簡易接着層とした。
【0079】
次にアンカー層20上には以下に示す隠蔽層溶液を塗布した後、100℃の恒温槽中で2分間エージングし、厚み20μmの隠蔽層3を形成した。この上にプライマ層21として固形分濃度10%のポリビニルアルコール(重合度500)水溶液を3μm、粘着層4として東洋インキ製アクリル樹脂粘着剤BPS5896を10μm順次積層し、該透明PETの非易接着処理面に潤滑層22として東華製オフセットインキ剥離OPニスSEを2μm形成して実施例1−(1)〜(3)の隠蔽シールを作成した。
【0080】
次に透明フィルム2をダイヤホイルヘキスト社製透明PET(表面処理なし)・T100(厚み25μm)を用い、この上に実例1−(1)〜(3)に使用した隠蔽層溶液を塗布した後、100℃の恒温槽中で2分間エージングし、厚み20μmの隠蔽層3を形成した。粘着剤層4の形成は、予め離形フィルム上にBPS5896を10μm形成しとものを隠蔽層に転写することにより行い、実例1−(4)〜(5)の隠蔽シールを作成した。
【0081】
秘密情報用基材10は、東レ製188μm白色PET・E28上にオフセット印刷により墨インキの文字を形成したものを用いた。
【0082】
隠蔽シール(1,1A,1B)を基材10上の文字など11に覆うように貼付け、実例1−(7)〜(12)のスクラッチカードを作成した。
【0083】
この際、実験対象の実例1−(1)および(4)は、隠蔽層分散液1を、実例1−(2)および(5)は、隠蔽層分散液2を、実例1−(3)および(6)は、隠蔽層分散液3を塗布したものであり、この実例1−(1)〜(6)を各々貼り付けたカードが実例1−(7)〜(12)である。この際実例1−(1)を貼り付けたカードが実例1−(7)であり、以下同様に(2)が(8)、(3)が(9)、(4)が(10)、(5)が(11)、(6)が(12)に対応する。
なお、透明化(スクラッチ)は、隠蔽シールの上側(潤滑層面またはPET面側)から10円硬貨を用い、かつ、圧擦することにより行った。
【0084】
しかして、スクラッチ時、実例1−(7)〜(12)の非スクラッチ部は文字など11の秘密情報を読み取ることができず、スクラッチ部ははっきりと文字を読み取ることができた。また、これらのスクラッチカードは、10円硬貨を用いて圧擦した際、ゴミ(削りカス)の発生が全く認められなかった。
【0085】
「隠蔽層溶液1」
ポリマー粒子6には三井化学製アロマテックスE432(46.5wt%アクリル系水分散エマルション、)を用い、色素材料7にはコロンビアンカーボン社製カーボンブラックSC ULTRA(乾燥粉末)を用いた。カーボンブラックはジョンソンポリマー社製ジョンクリル63(30wt%水溶性アクリル樹脂)に分散して用い、これらを以下に示す配合比に混合して隠蔽層溶液を得た。
アロマテックスE432 100.00(46.5) 重量部
カーボンブラック分散液 18.72(1.44) 重量部
「カーボンブラック分散液」
SC ULTRA 0.32(0.32) 重量部
ジョンクリル63 3.73(1.12) 重量部
イオン交換水 14.67(0.00) 重量部
( )内は固形分の重量比
「隠蔽層溶液2」
前記隠蔽層溶液1にバインダーとして固形分濃度20%のポリビニルアルコール(重合度500)水溶液を添加した。これらを以下に示す配合比に混合して隠蔽層溶液を得た。
アロマテックスE432 100.00(46.5) 重量部
カーボンブラック分散液 18.72(1.44) 重量部
ポリビニルアルコール 12.25(2.45) 重量部
( )内は固形分の重量比
「隠蔽層溶液3」
前記隠蔽層溶液1における色素材料7を下記水溶性染料に置き換えた。これらを以下に示す配合比に混合して隠蔽層溶液を得た。
アロマテックスE432 100.00(46.5) 重量部
染料水溶液1 33.00(0.33) 重量部
「染料水溶液1」
メチレンブルー 0.11(0.11) 重量部
ローダミン6G 0.11(0.11) 重量部
チオフラビンT 0.11(0.11) 重量部
イオン交換水 32.67(0.00) 重量部
( )内は固形分の重量比
【0086】
【隠蔽フィルムの透過率測定方法:ここでは「実例2」とする】
ここでは、前述した実例1−(1)〜(3)の隠蔽シール(1,1A,1B)を用い、その透過率測定方法の例を示す。
【0087】
まず、実例1で作成した隠蔽シールを、ダイヤホイルヘキスト社製透明PET・T100(厚み25μm)上に貼付け、非スクラッチ透過率測定用試験片を作成した。
【0088】
次に該試験片を、日立製作所製分光光度計U4000を用いて370nm〜750nmの各波長の分光透過率を測定した。この際リファレンスにはダイヤホイルヘキスト社製透明PET・T100(厚み25μm)を用いた。
【0089】
スクラッチ後の透過率は、該試験片を、東洋精機製熱傾斜試験機HG100をもちいて加熱し、完全に透明化させ、これを非スクラッチ透過率測定用試験片同様に分光透過率を測定することにより行った。また、本実例では加熱温度120℃、荷重1kgf/cm2、処理時間1分の条件で透明化を行った。
そこで、実例1−(1)〜(3)の非スクラッチ部およびスクラッチ部(加熱部)の透過率および実例1−(7)〜(9)のカード(実例1−(1)〜(3)を貼り付けたカード)を上記加熱処理を行った場合の隠蔽情報読視認性評価結果を表1に示す。
【0090】
表1中の透過率は370〜750nmにおいて、然も透過率の低い波長部の測定値である。この際、スクラッチ前後における隠蔽/透明の変化は良好であった。
【0091】
また、実例1−(3)は、420nm、530nm(最低透過率値測定ピーク)、660nm近辺に各々チオフラビンT、ローダミン6G、メチレンブルーの光吸収ピークが観察され、各ピークとも非スクラッチ時点では透過率が5%以下であり、3色の染料を混合したことで370nmから700nmの波長域における透過率が平均して10%以下になり墨インキで形成した文字を隠すことが可能であった。下記の表1の通りである。
【0092】
【表1】
Figure 0004638022
【0093】
【黒色顔料添加量:ここでは「実例3」とする】
隠蔽層組成以外は、実例1同様に隠蔽シールおよびスクラッチカードを作成した。隠蔽層はアロマテックスE432、100重量部に対し、カーボンブラック分散液を任意の割合で混合して形成した。
【0094】
そこで、下記表2に各隠蔽層を形成した隠蔽シール並びにスクラッチカードの透過率およびスクラッチ試験の結果を示す。このとき比較例3−(1)および(2)を貼り付けたスクラッチカードの非スクラッチ部は文字など11の秘密情報を読み取ることができ、隠蔽性が不十分であった。
【0095】
これに対し、実例3−(1)および(2)を貼り付けたスクラッチカードの非スクラッチ部は文字など11の秘密情報を読み取ることができず、スクラッチ部ははっきりと文字を読み取ることができた。また、これらのスクラッチカードは10円硬貨を用いて圧擦した際、ゴミ(削りカス)の発生が全く認められなかった。
【0096】
このことより、本発明に準ずる実例3−(1)および(2)はゴミのでないスクラッチカード用隠蔽媒体として優れているといえる。これに対し、ポリマー粒子単独で作成された比較例3−(1)および光吸収性が不十分な(染料が少ない)比較例3−(2)は十分な隠蔽性が得られず、隠蔽媒体としては不適切であるといえる。 表2は、下記の通りである。○良好、×不良である。
【0097】
【表2】
Figure 0004638022
【0098】
【隠蔽層組成および秘密情報基材:ここでは「実例4」とする】
透明フィルム(2,2B)はダイヤホイルヘキスト社製片面簡易接着層処理付き透明PET・T100G(厚み25μm)を用い、アンカー層20は該簡易接着層とした。アンカー層20上には以下に示す隠蔽層溶液を塗布した後、100℃の恒温槽中で2分間エージングし、厚み20μmの隠蔽層3を形成した。この上にプライマ層21として固形分濃度10%のポリビニルアルコール(重合度500)水溶液を3μm、粘着層5として東洋インキ製アクリル樹脂粘着剤BPS5896を10μm順次積層し、該透明PETの非易接着処理面に潤滑層22として東華製オフセットインキ剥離OPニスSEを2μm形成して実例4−(1)の隠蔽シールを作成した。
【0099】
秘密情報用基材10は、大昭和製紙製コート紙F1 CARD(160g/m2)上にオフセット印刷によりシアンインキ(青色インキ)の文字を形成したものを用いた。該隠蔽シールを基材10上の文字部に貼付け、実例4−(2)のスクラッチカードを作成した。透明化(スクラッチ)は、隠蔽シール潤滑層側から10円硬貨を用い圧擦することにより行った。
【0100】
しかして、このとき秘密情報印刷に用いた色素材料と隠蔽層に用いた色素材料7の光吸収波長がほぼ同波長であるため、実例4−(2)の非スクラッチ部は文字など11の秘密情報を読み取ることができず、スクラッチ部ははっきりと文字を読み取ることができた。また、これらのスクラッチカードは10円硬貨を用いて圧擦した際、ゴミ(削りカス)の発生が全く認められなかった。
【0101】
「隠蔽層溶液1」
ポリマー粒子6には三井化学製アロマテックスE432(46.5wt%アクリル系水分散エマルション、)を用い、色素材料7にはメチレンブルーとローダミン6Gの混合物(染料水溶液2)を用いた。メチレンブルーはイオン交換水に溶解(1wt%水溶液に)して用いた。これらを以下に示す配合比に混合して隠蔽層溶液を得た。
アロマテックスE432 100.00(46.5) 重量部
染料水溶液2 33.00(0.34) 重量部
「染料水溶液2」
メチレンブルー 0.17(0.17) 重量部
ローダミン6G 0.17(0.17) 重量部
イオン交換水 32.66(0.00) 重量部
( )内は固形分の重量比
【0102】
【発明の効果】
以上のように、本発明の隠蔽シール(1,1A,1B)は、スクラッチ時、削りカスを生じさせず、また、スクラッチ前は隠蔽性が高く、一方、スクラッチ後には元の状態に戻せない改ざん非容易性など顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図4は本発明の第1実施例の隠蔽シールを示す各説明図。図5乃至図7は本発明の第2実施例の隠蔽シールを示す各説明図。図8乃至図10は本発明の第3実施例の隠蔽シールを示す各説明図。図11乃至図13は本発明の第4実施例のスクラッチ媒体を示す各説明図。なお、各実施例は、それぞれ一例を示す。
【図1】第1実施例の隠蔽シールを斜視から示す概略説明図。
【図2】基材用隠蔽シールの断面構造を、便宜上、概念的に示す説明図。
【図3】加圧前の隠蔽シールの内部構造を、便宜上、概念的に示す説明図。
【図4】加圧後隠蔽シールの内部構造を、便宜上、概念的に示す説明図。
【図5】第2実施例の基材用隠蔽シールの断面構造を、便宜上、概念的に示す説明図。
【図6】加圧前の基材用隠蔽シールの内部構造を、便宜上、概念的に示す説明図。
【図7】加圧後基材用隠蔽シールの内部構造を、便宜上、概念的に示す説明図。
【図8】第3実施例の基材用隠蔽シールの断面構造を、便宜上、概念的に示す説明図。
【図9】加圧前の基材用隠蔽シールの内部構造を、便宜上、概念的に示す説明図。
【図10】加圧後基材用隠蔽シールの内部構造を、便宜上、概念的に示す説明図。
【図11】第4実施例:特定発明を含むスクラッチ媒体の一例を示す説明図。
【図12】スクラッチ媒体の断面構造を、便宜上、概念的に示す説明図。
【図13】図12に於いて、加圧した一例を便宜上、概念的に示す説明図。
【符号の説明】
1,1A,1B… 隠蔽シール、2,2B…透明フィルム、3,3A,3B…隠蔽層本体、4,4B…取付け層、5…剥離紙、6…光反射物質、7…光吸収物質、8…空気、9,9a…光、10…基材、11…文字など、15…有機高分子バインダー、20…アンカー層、21…プライマ層、22…潤滑層、X…スクラツチ媒体。

Claims (8)

  1. 透明フィルムの一側下面に、普通一般の状態では目視することができない反面、一側上面から加圧或いは加熱による透明化手段を加えると、該透明化手段による物理的刺激に対応して空気との界面量を偏在的に減退化させ不可逆的に層を透明化するポリマー粒子並びに該ポリマー粒子に混在しかつ隠蔽される秘密情報の色調に対し、前記物理的刺激後に判別可能な状態に光を吸収する機能を有する色素材料とを含む隠蔽層本体を形成し、該隠蔽層本体は、少なくとも前記ポリマー粒子、前記空気、前記色素材料及び有機高分子バインダーとを含み、該隠蔽層本体の下面には取付け層が設けられていることを特徴とする隠蔽シール。
  2. 請求項1に於いて、隠蔽層は、波長380〜750nmの何れかの光における透過率が0.01〜10%であり、また、加圧後の透過率が20〜95%となることを特徴とする隠蔽シール。
  3. 請求項1に於いて、ポリマー粒子は、少なくとも以下のa)、b)の条件を満たすことを特徴とする隠蔽シール。
    a)平均粒子径/0.05〜2.0μm
    b)屈折率/1.4〜1.7(単位なし)
  4. 請求項1に於いて、ポリマー粒子と色素材料とてのカーボン粒子との混合割合については、ポリマー粒子100重量部に対し、カーボン粒子0.1〜10重量部であることを特徴とする隠蔽シール。
  5. 請求項1に於いて、有機高分子バインダーは水溶性樹脂ないし水分散型エマルションであることを特徴とする隠蔽シール。
  6. 請求項1に於いて、ポリマー粒子及び有機高分子バインダーは、どちらも水分散型エマルションであり前記有機高分子バインダーのMFT(最低造膜温度)が、前記ポリマー粒子のMFTより低く、かつ、温度差を有することを特徴とする隠蔽シール。
  7. 請求項1に於いて、有機高分子バインダーとしての水溶性樹脂が、ポリビニルアルコールであることを特徴とする隠蔽シール。
  8. 一側上面に文字などが設けられた基材と、この基材に文字などを隠蔽するように一体的に設けられた隠蔽シールとから成るスクラッチ媒体であって、前記隠蔽シールは、透明フィルムと、この透明フィルムの一側下面に形成され、かつ、普通一般の状態では目視することができない反面、一側上面から加圧或いは加熱による透明化手段を加えると、該透明化手段による物理的刺激に対応して空気との界面量を偏在的に減退化させ不可逆的に層を透明化するポリマー粒子並びに該ポリマー粒子に混在しかつ隠蔽される秘密情報の色調に対し、前記物理的刺激後に判別可能な状態に光を吸収する機能を有する色素材料と、さらに有機高分子バインダーを含む隠蔽層本体と、この隠蔽層本体の下面に形成された取付け層とから成るスクラッチ媒体。
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