JP2000335149A - 情報隠蔽カード - Google Patents

情報隠蔽カード

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JP2000335149A
JP2000335149A JP15086799A JP15086799A JP2000335149A JP 2000335149 A JP2000335149 A JP 2000335149A JP 15086799 A JP15086799 A JP 15086799A JP 15086799 A JP15086799 A JP 15086799A JP 2000335149 A JP2000335149 A JP 2000335149A
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Shuji Kobayashi
修司 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 秘密情報を見る際に削りカスが発生せず、削
りカスの残りの付着による誤認の危険性もなく、また秘
密情報表示部上をコイン等で擦らなくても秘密情報を見
ることができることでカードの表面にキズを付けること
のない情報隠蔽カードを提供するものである。 【解決手段】 カード基材と、前記カード基材の上に形
成され、秘密情報が印字された秘密情報表示部と、少な
くとも前記秘密情報表示部の上に形成され、加熱により
下地を透視可能とする感熱消色インクを用いた隠蔽層
と、を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抽選券やクジにお
ける抽選番号等のあらかじめ見えてはいけない秘密情報
が基材上に表示され、前記秘密情報の表示部の上に一時
的に秘密情報を隠蔽する隠蔽層が形成された情報隠蔽カ
ードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、クジ結果(「当たり」,「は
ずれ」)の上部に、脆弱に形成された銀色の隠蔽層をコ
イン等で擦ることにより削り落とせる、いわゆるスクラ
ッチ可能な印刷層を設けたスクラッチカードが知られて
いる。(実公昭48−28453号公報,特開平2−3
897号公報,特開平1−257100号公報,特開平
2−297482号公報,特開平7−108751号公
報)。
【0003】従来より、この種のスクラッチカードは、
おもに宝クジカードや抽選クジカード等に使用されてお
り、カードの基材上に抽選番号や「当たり」,「はず
れ」等のクジ結果を示す秘密情報が印字された秘密情報
表示部を設け、前記秘密情報表示部の上にこれを覆い隠
す状態で、下地の隠蔽性を有する脆弱に形成された銀色
の隠蔽層を形成してなるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そして、隠蔽層をコイ
ン等で擦ることにより削り落として、秘密情報表示部に
表示されたクジ結果を読み取るものであるが、隠蔽層を
削り落とす際に以下のような問題点が生じている。ま
ず、隠蔽層を削り落とすために、削りカスが発生するの
で、削りカスで券面やその場所を汚してしまい、後で掃
除をする必要があり手間がかかる。また、削りカスの一
部が削り残り、券面に付着したままの状態にある場合が
あり、そのために秘密情報表示部上の抽選番号を当選番
号と見間違えてしまう危険性がある。また、隠蔽層をコ
イン等で擦るために、カードの表面にキズを付けてしま
う危険性があり、これらのカードをコレクションとして
収集する人にとっては、デザイン性を落として価値が低
下してしまったりする場合がある。しかも、一旦隠蔽層
を削り落として、秘密情報表示部の表示を読み、その後
に再度隠蔽層を形成すれば、秘密情報を盗み見ることも
でき、偽造や変造も容易にできるという危険性がある。
以上のように、種々の問題点が考えられる。
【0005】そこで、本発明は、秘密情報を見る際に削
りカスが発生せず、削りカスの残りの付着による誤認の
危険性もなく、また秘密情報表示部上をコイン等で擦ら
なくても秘密情報を見ることができることでカードの表
面にキズを付けることのない情報隠蔽カードを提供する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1記載の本発明の情報隠蔽カードは、カー
ド基材と、前記カード基材の上に形成され、秘密情報が
印字された秘密情報表示部と、少なくとも前記秘密情報
表示部の上に形成され、加熱により下地を透視可能とす
る感熱消色インクを用いた隠蔽層と、を備えたことを特
徴とする情報隠蔽カードである。
【0007】本発明の請求項2記載の情報隠蔽カード
は、請求項1記載の情報隠蔽カードにおいて、前記感熱
消色インクが、溶剤中に分散させたインク組成物からな
り、前記インク組成物は呈色性化合物と顕色剤と消去剤
とを含み、前記呈色性化合物と顕色剤とは相互作用して
発色した状態にあり、前記消去剤は、インク組成物の溶
融時に、顕色剤および呈色性化合物のうち一方を優先的
に溶解する性質を有するインクであることを特徴とする
ものである。
【0008】本発明の請求項3記載の情報隠蔽カード
は、請求項1記載の情報隠蔽カードにおいて、前記秘密
情報が抽選番号や抽選の当否に関する情報または景品に
関する情報であることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の情報隠蔽カ
ードの第1実施形態の斜視図、図2は、図1のA−A線
断面図、図3は、図1の情報隠蔽カードの隠蔽層を加熱
して秘密情報を目視可能とした状態の斜視図、図4は、
図3のB−B線断面図、図5は、本発明の情報隠蔽カー
ドの第2実施形態の斜視図、図6は、図5のC−C線断
面図、図7は、図5の情報隠蔽カードの隠蔽層を加熱し
て秘密情報を目視可能とした状態の斜視図、図8は、図
7のD−D線断面図である。
【0010】(第1実施形態)本発明の第1実施形態の
情報隠蔽カード1Aは、カード基材2の表面に一般的な
インク3により、例えば、抽選番号や「当たり」,「は
ずれ」等の抽選の当否に関する情報などのクジ結果を示
す秘密情報が印字されている秘密情報表示部を有する。
または景品名等の景品に関する情報を秘密情報表示部に
印字してもよい。そして、秘密情報表示部の上には、秘
密情報を外部から目視不能とする隠蔽層4が形成されて
いる。この隠蔽層4は、加熱により下地を透視可能とす
る感熱消色インクを用いている。これは、隠蔽層4を加
熱によりインクを消色することで透視可能にし、隠蔽層
4の下に表示した秘密情報の読み取りを可能にする。
【0011】つまり、情報隠蔽カード1Aの隠蔽層4を
加熱する前の状態は、図1,図2に示すように秘密情
報、例えば抽選番号「123」の印字表示が外部から見
えない状態にしておき、隠蔽層4を加熱によりインクを
消色することで図3,図4に示すように、抽選番号「1
23」の印字表示を透視可能にし、隠蔽層4の下に表示
した秘密情報の読み取りを可能にする。そして、この隠
蔽層4に用いた消色可能インクは、一旦加熱により消色
した後は、再度加熱または冷却しても有色状態に戻るこ
とがないので、一時的に消色して抽選番号「123」を
盗み見て、再度もとの状態に戻して不正を働こうとして
も不可能である。
【0012】隠蔽層4に使用する感熱消色インクは、基
本的に呈色性化合物、顕色剤、および消去剤の3成分か
らなるものである。ここでの呈色性化合物とは色素の前
駆体化合物であり、顕色剤とは呈色性化合物との電子の
授受等の相互作用により呈色性化合物を着色させる化合
物であり、消去剤は、溶融時に呈色性化合物または顕色
剤のいずれか一方を優先的に溶解する性質を持つ化合物
である。これら3成分が共存する場合、発色状態と消色
状態の2つの状態をとる。ひとつの状態は、呈色性化合
物および顕色剤が、消去剤の平衡溶解度を越えて存在す
るため、平衡溶解度の範囲内の呈色性化合物および顕色
剤は着色しないが、平衡溶解度を超えた分の呈色性化合
物および顕色剤が相互作用した結果の発色状態である。
また、もうひとつの状態は、消去剤が呈色性化合物また
は顕色剤を平衡状態を越えて多量に取り込み、呈色性化
合物または顕色剤の相互作用が減少した結果の消色状態
である。
【0013】仮に、消去剤が、溶融時に顕色剤を優先的
に溶解する性質を持つとすると、室温では、呈色性化合
物、顕色剤、および消去剤の各相は、相分離した状態が
平衡状態に近く、この状態で、呈色性化合物と顕色剤と
が相互作用の結果、発色状態となる。この状態のもの
を、融点以上に加熱すると、顕色剤が溶融した消去剤に
優先的に溶解し、呈色性化合物と相互作用する結果、消
色状態になる。この溶融した状態にある3つの成分を急
冷すると、消去剤は、平衡溶解度を越えた量の顕色剤を
取り込んで非晶質化し、常温で無色となる。この無色の
状態は平衡状態ではないが、ガラス転移点以下であれ
ば、十分長寿命であり、ガラス転移温度以上であって
も、非晶質の状態から容易に平衡状態に移ることはな
い。
【0014】呈色性化合物としては、ロイコオーラミン
類、ジアリールフタリド類、ポリアリールカルビノール
類、アシルオーラミン類、アリールオーラミン類、ロー
ダミンBラクタム類、インドリン類、スピロピラン類、
フルオラン類等の電子供与性有機化合物が挙げられる。
【0015】具体的な呈色性化合物としては、クリスタ
ルバイオレットラクトン、マラカイトグリーンラクト
ン、2−アニリノ−6−(N−シクロヘキシル−N−メ
チルアミノ)−3−メチルフルオラン、2−アニリノ−
3−メチル−6−(N−プロピルアミノ)フルオラン、
3−[4−(4−フェニルアミノフェニル)アミノフェ
ニル]アミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、2
−アニリノ−6−(N−メチル−N−イソブチルアミ
ノ)−3−メチルフルオラン、2−アニリノ−6−(ジ
ブチルアミノ)−3−メチルフルオラン、3−クロロ−
6−(シクロヘキシルアミノ)フルオラン、2−クロロ
−6−(ジエチルアミノ)フルオラン、7−(N,N−
ジベンジルアミノ)−3−(N,N−ジエチルアミノ)
フルオラン、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラ
ン−γ−(4’−ニトロアニリノ)ラクタム、3−ジエ
チルアミノベンゾ[a]−フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−アミノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−7−キシリジノフルオラン、3−(4−ジエ
チルアミノ−2−エトキシェニル)−3−(1−エチル
−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリ
ド、3−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−
エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、
3−ジエチルアミノ−7−クロロアニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7,8−ベンゾフルオラン、3,
3−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3
−イル)フタリド、3,6−ジメチルエトキシフルオラ
ン、3,6−ジエチルアミノ−6−メトキシ−7−アミ
ノフルオラン、DEPM、ATP、ETAC、2−(2
−クロロアニリノ)−6−ジブチルジノフルオラン、ク
リスタルバイオレットカルビノール、マラカイトグリー
ンカルビノール、N−(2,3−ジクロロフェニル)ロ
イコオーラミン、N−ベンゾイルオーラミン、ローダミ
ンBラクタム、N−アセチルオーラミン、N−フェニル
オーラミン、2−(フェニルイミノエタンジリデン)−
3,3−ジメチルインドリン、N,3,3−トリメチル
インドリノベンゾスビロピラン、8’−メトキシN,
3,3−トリメチルインドリノベンゾスビロピラン、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3
−ジエルアミノ−6−ベンジルオキシフルオラン、1,
2−ベンゾ−6−ジエチルアミノフルオラン、3,6−
ジ−p−トルイジノ−5−ジメチルフルオラン、ブェニ
ルヒドラジド−γ−ラクタム、3−アミノ−5−メチル
−フルオラン等が挙げられる。これらは単独または2種
類以上選択して、混合して使用することができる。
【0016】本発明で用いるインキ組成物の成分である
顕色剤としては、フェノール類、フェノール金属塩類、
カルボン酸金属塩類、ベンゾフェノン系、スルホン酸、
スルホン酸塩、リン酸類、リン酸金属塩類、酸性リン酸
エステル類、酸性リン酸エステル金属塩類、亜リン酸
類、亜リン酸金属塩等の酸性化合物が挙げられ、やは
り、単独または2種類以上選択して、混合して使用する
ことができる。
【0017】本発明で用いる消去剤は、非晶質状態で無
色透明であるものほどよい。このため、分子量が大き
く、重量当たりの結晶の融解エンタルピ変化が小さく、
最大結晶成長速度の小さい化合物であることが望まし
い。ステロイド骨格等、球状に近く嵩高い分子骨格を持
つものが好ましい。また消去剤に対する顕色剤の親和性
が高い方が顕色剤の溶解度が高く、例えばアルコール性
水酸基を有する化合物が適している。また、消色状態の
3成分の安定性の観点で、消去剤のガラス転移温度が室
温(25℃)以上、さらに50℃以上のものがより好ま
しいが、消去を高速化するためには、ガラス転移温度が
150℃以下であることが好ましい。これらを満足する
消去剤は(a)ステロール加工物、(b)コール酸、リ
トコール酸、テストステロン、およびコルチゾン、なら
びにこれらの誘導体、および(c)1個以上のヒドロキ
シル基を有する5員環以上の非芳香族系の環状化合物で
ある。
【0018】(a)のステロール加工物としては具体的
に、コレステロール、スチグマステロール、プレグネノ
ロン、メチルアンドロステンジオール、エストラジオー
ルベンゾエート、エピアンドロステン、ステノロン、β
−シトステロール、プレグネノロンアセテート、β−コ
レステノール、5,16−プレグナジエン−3β−オー
ル−20−オン、5α−プレグネン−3β−オール−2
0−オン、5−プレグネン−3β,17−ジオール−2
0−オン 21−アセテート、5−プレグネン−3β,
17−ジオール−20−オン 17−アセテート、5−
プレグネン−3β,21−ジオール−20−オン 21
−アセテート、5−プレグネン−3β,17−ジオール
ジアセテート、ロコゲニン、チゴゲニン、エスミラゲ
ニン、ヘコゲニン、ジオスゲニンおよびその誘導体があ
る。これらは単独または2種類以上選択して、混合して
使用することができる。これらのうちで、安定な消色状
態を得るのに好適なものとして、メチルアンドロステン
ジオール、ヘコゲニン、ロコゲニン、チゴゲニン、ジオ
スゲニン、およびエスミラゲニン等がある。
【0019】(b)コール酸、リトコール酸、テストス
テロン、およびコルチゾン、ならびにこれらの誘導体の
具体例としては、コール酸、コール酸メチルエステル、
リトコール酸、リトコール酸メチルエステル、ヒドロキ
シコール酸、ヒドロキシコール酸メチルエステル、テス
トステロン、メチルテストステロン、11α−ヒドロキ
シメチルテストステロン、ヒドロコルチゾンが挙げられ
る。これらのうちでも特に2個以上のヒドロキシル基を
持つものが好ましい。
【0020】(c)1個以上のヒドロキシル基を有する
5員環以上の非芳香族系の環状化合物としては、具体的
には、脂環式1価アルコール(例えばシクロドデカノー
ル)、脂環式2価アルコール(例えば1,4−シクロヘ
キサンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、
1,2−シクロドデカンジオール)、糖類およびその誘
導体(例えばグルコース、サッカロース)、環状構造を
有するアルコール類(例えば、1,2:5,6−ジイソ
プロピリデン−D−マンニトール)が挙げられる。
【0021】上記において(b)の消去剤は(a)の消
去剤とくらべて溶融時の顕色剤との相溶性が非常に高
く、3成分が個他しても相分離を起こしにくい。(c)
の消去剤は、(a)の消去剤との親和性が高く、固化し
た後にも相分離を起こしにくい。
【0022】以上の呈色性化合物、顕色剤、および消去
剤の3成分を発色状態で溶媒中に分散させたものが感熱
消色インキ組成物である。各成分の配合比は、呈色性化
合物が1重量部に対して顕色剤が0.1〜10重量部、
より好ましくは1〜2重量部である。顕色剤が0.1重
量部未満であると、発色が不十分であり、10重量部を
越えると、両者の相互作用を十分に減少させることが困
難である。消去剤は呈色性化合物1重量部に対して、1
〜200重量部であり、10〜100重量部がより好ま
しい。1重量部未満では、発色状態と消色状態との間で
の状態変化を起こさせることが困難になり、200重量
部を越えると、インクの発色が十分となる。
【0023】感熱消色インキ組成物の溶媒は、水である
ことが好ましいが有機溶剤を使用することができる。有
機溶剤を使用するときは、界面活性剤を使用して呈色性
化合物、顕色剤、および消去剤を分散させてもよいが、
これらをマイクロカプセル化して分散させるとなおよ
い。また、呈色性化合物、顕色剤、および消去剤のイン
キ組成物中の割合は、0.1〜10重量%であることが
好ましく、0.1重量%未満では、十分な印刷濃度が得
にくく、10重量%を越えると、インキ組成物の粘度が
過度になって印刷しにくくなることがある。また、溶媒
中に分散された、呈色性化合物、顕色剤、および消去剤
は10μm以上の粒子を含まないサブミクロンオーダー
の粒子であることが好ましい。
【0024】また、カード基材2としては、紙、ポリエ
チレンテレフタレート、塩化ビニル、PMMA、AB
S、ポリオレフィン、PET−G、ポリカーボネート、
アクリロニトリル−スチレン共重合体、セルロースプロ
ピトネート、セルロースアセテートブチレート、そして
これらプラスチック材料からなるポリマーアロイ等が用
いられる。
【0025】そして、カード基材2の上への秘密情報の
印字印刷は、オフセット印刷、グラビア印刷、シルク印
刷、活版印刷などの従来技術を用いる。ただし、秘匿性
が必要であるので、表面に凹凸により外部から内容が判
読できないようにするため、少なくとも5μm以内の厚
みにすることが好ましい。また、上記の秘密情報を印字
印刷した秘密情報表示部の上には、感熱消色インクによ
りオーバーコート印刷を行う。この印刷方法としては、
オフセット印刷、グラビア印刷、シルク印刷などの従来
技術を用いる。カードサイズなど所定の大きさに仕上げ
る際は、断裁や抜き加工により行う。
【0026】(第2実施形態)本発明の第2実施形態の
情報隠蔽カード1Bは、図5,図6に示すように、カー
ド基材2の表面に一般的なインク3により、例えば、A
BCの3種類の秘密情報として景品名3aが印字されて
いる秘密情報表示部が設けられている。そして、秘密情
報表示部の上には、秘密情報を外部から目視不能とする
隠蔽層4が形成されている。この隠蔽層4は、加熱によ
り下地を透視可能とする感熱消色インクを用いている。
これは、隠蔽層4を加熱によりインクを消色することで
透視可能にし、隠蔽層4の下に表示した秘密情報の読み
取りを可能にする。
【0027】つまり、情報隠蔽カード1Bの隠蔽層4を
加熱する前の状態は、図5,図6に示すように秘密情
報、例えば秘密情報ABCにそれぞれ対応する「トケ
イ」、「サイフ」、「ボールペン」の景品名3aが外部
から見えない状態にしておき、隠蔽層4を加熱すること
により消色状態にすることで図8に示すように、加熱し
た部分の隠蔽層4が消色されて、隠蔽層4の下に表示し
た秘密情報の読み取りを可能にする。図7では、Bに対
応する隠蔽層4を加熱したため、隠蔽層4の下に表示さ
れた「サイフ」の印字が読み取りを可能に表示されてい
る。
【0028】また、カード基材2の上には、磁気記録層
5が設けられている。磁気記録層5には、例えばポイン
トサービスのポイントが累積され記録されていて、ポイ
ントの点数に対応させて上記の秘密情報を目視可能に表
示するようにしてある。例えば、磁気記録層5に記録さ
れたポイントの点数が、例えば10点の場合はCに対応
する隠蔽層4を加熱し、100点の場合はBに対応する
隠蔽層4を加熱し、1000点の場合はAに対応する隠
蔽層4を加熱することで、累積された各ポイントの点数
に応じた景品をお客へサービスすることなどに利用でき
る。
【0029】
【実施例】次に、本発明の秘密情報カードの実施例を説
明する。図1,図2に示すように、厚さ188ミクロン
の白色のポリエチレンテレフタレートからなるカード基
材2の表面にオフセット印刷で抽選番号「123」を印
刷した。次に、抽選番号「123」を覆い隠す状態で感
熱消色インクをシルク印刷して隠蔽層4を形成した。そ
して、カード基材2をカードサイズの54×86mmに
打ち抜き加工して、所望の秘密情報カード1Aを得た。
【0030】上記の秘密情報カード1Aに強力なスポッ
トライトを照射させたところ、抽選番号「123」を透
かして見ることができなかった。次に、秘密情報カード
1Aの隠蔽層4の上を160℃に加熱させた熱ローラー
を通過させたところ、隠蔽層4が消色して、抽選番号
「123」が目視可能な状態で認識できた。
【0031】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
秘密情報カードは、秘密情報を見る際に削りカスが発生
せず、削りカスの残りの付着による誤認の危険性もな
く、また秘密情報表示部上をコイン等で擦らなくても秘
密情報を見ることができるので、カードの表面にキズを
付けることがないという効果を有するものである。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報隠蔽カードの第1実施形態の斜視
図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1の情報隠蔽カードの隠蔽層を加熱して秘密
情報を目視可能とした状態の斜視図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】本発明の情報隠蔽カードの第2実施形態の斜視
図である。
【図6】図5のC−C線断面図である。
【図7】図5の情報隠蔽カードの隠蔽層を加熱して秘密
情報を目視可能とした状態の斜視図である。
【図8】図7のD−D線断面図である。
【符号の説明】
1A,1B 情報隠蔽カード 2 カード基材 3 インク 3a 景品名 4 感熱消色インク 5 磁気記録層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カード基材と、前記カード基材の上に形
    成され、秘密情報が印字された秘密情報表示部と、少な
    くとも前記秘密情報表示部の上に形成され、加熱により
    下地を透視可能とする感熱消色インクを用いた隠蔽層
    と、を備えたことを特徴とする情報隠蔽カード。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の情報隠蔽カードにおい
    て、前記感熱消色インクが、溶剤中に分散させたインク
    組成物からなり、前記インク組成物は呈色性化合物と顕
    色剤と消去剤とを含み、前記呈色性化合物と顕色剤とは
    相互作用して発色した状態にあり、前記消去剤は、イン
    ク組成物の溶融時に、顕色剤および呈色性化合物のうち
    一方を優先的に溶解する性質を有するインクであること
    を特徴とする情報隠蔽カード。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の情報隠蔽カードにおい
    て、前記秘密情報が抽選番号や抽選の当否に関する情報
    または景品に関する情報であることを特徴とする情報隠
    蔽カード。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002178675A (ja) * 2000-12-12 2002-06-26 Tokyo Magnetic Printing Co Ltd 隠蔽シールおよびスクラッチ媒体
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