JP2000348220A - 発券機及び発行券の再利用システム - Google Patents

発券機及び発行券の再利用システム

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JP2000348220A
JP2000348220A JP15742899A JP15742899A JP2000348220A JP 2000348220 A JP2000348220 A JP 2000348220A JP 15742899 A JP15742899 A JP 15742899A JP 15742899 A JP15742899 A JP 15742899A JP 2000348220 A JP2000348220 A JP 2000348220A
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Masaki Wakamatsu
雅樹 若松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一度使用された券に表示した情報を消去する
ことが可能な状態で券を発行し、再度その券基材を用い
て新たな情報を表示した券を発行することで資源上の無
駄を省くことができる発券機と、前記発券機により発行
された券に表示された表示情報を消去して再利用できる
状態にする発行券の再利用システムを提供する。 【解決手段】 券を供給するホッパ部と、券上に情報を
表示記録する表示手段と、券を排出する搬送手段とを有
する発券機において、前記表示手段に常温よりも高い所
定温度以上で消色する感熱消色インクを用いて券上に情
報を表示記録する手段を設けたことを特徴とする発券
機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道の乗車券、入
場券などの各種用途に使用する券を発行する発券機と、
その発券機により発行された券を再使用することができ
る発行券の再利用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道等の乗車券は利用者が券売機
に運賃を入れることで、券売機内で乗車券上に運賃の金
額を印字して発券される。そして、この乗車券を利用者
が入手した後、一旦自動改札ゲートに乗車券を通過させ
ることで駅構内に入り、電車に乗車して目的の駅に到着
した後、自動改札ゲートに乗車券を挿入することで乗車
券を回収し、利用者が駅構内から外部へ出ることができ
るようになっている。そして、一旦使用された乗車券
は、使用済乗車券として再度使用されることなく廃棄処
分されるのが一般的である。
【0003】また、鉄道等の乗車券に限らず、例えば、
映画,演劇,コンサート,プロスポーツ等の入場券、駐
車券など各種の券においても、通常は一度使用された券
は再使用することをせずにそのまま利用者が廃棄した
り、回収して廃棄処分するために、常に新しい券を発券
することが行われている。したがって、これらの券を発
行するために、券媒体基材を大量に製造する必要があ
り、資源上の無駄も大きく自然環境に対する悪影響を生
じさせる危険性もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、一度
使用された券に表示した情報を消去することが可能な状
態で券を発行し、再度その券基材を用いて新たな情報を
表示した券を発行することで資源上の無駄を省くことが
できる発券機と、前記発券機により発行された券に表示
された表示情報を消去して再利用できる状態にする発行
券の再利用システムを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発券機は、券を供給するホッパ部
と、券上に情報を表示記録する表示手段と、券を排出す
る搬送手段とを有する発券機において、前記表示手段に
常温よりも高い所定温度以上で消色する感熱消色インク
を用いて券上に情報を表示記録する手段を設けたことを
特徴とする発券機である。
【0006】本発明の請求項2記載の発行券の再利用シ
ステムは、請求項1記載の発券機で表示記録して発行さ
れた券を再利用可能にするシステムであって、券を挿入
する挿入口と、券を搬送する搬送手段と、券上に常温よ
りも高い所定温度以上で消色する感熱消色インクを用い
て表示記録された部分を加熱する加熱手段と、加熱した
後の券を回収するスタッカ部とを備え、既に発行され使
用された券に表示された表示記録事項を消去することを
特徴とする発行券の再利用システムである。
【0007】本発明の請求項3記載の発券機は、請求項
1記載の発券機において、前記情報が機械読み取り可能
な表示事項であることを特徴とする発券機である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の発券機の要
部を示す縦断側面図、図2は、本発明の発券機で発行さ
れた券の平面図、図3は、本発明の発券機の電気的構成
を示すブロック図、図4は、本発明の発行券の再利用シ
ステムに用いる装置の要部を示す縦断側面図、図5は、
本発明の発行券の再利用システムに用いる装置の電気的
構成を示すブロック図、図6は、本発明の発行券の再利
用システムに用いる装置で加熱した場合の券媒体を示す
平面図、図7は、本発明の発券機の処理を説明するフロ
ーチャート、図8は、本発明の発行券の再利用システム
に用いる装置の処理を説明するフローチャートである。
【0009】本発明の発券機1の構成は、通常の一般的
な発券機と同様な構成を有するもので、例えば図1に示
すように、券2を供給するホッパ部3と、券上に情報を
表示記録するためのインク塗布手段を有する表示手段4
と、券2をホッパ部3から搬送し最終的に排出口5から
外部へ排出する搬送手段11と、利用者が発券に際し情
報を入力する入力手段6と、これらの情報を制御する制
御手段7とが備えられている。入力手段6には、利用者
が自分で情報を入力するための操作パネル6aが設けら
れ、例えば鉄道の乗車券の発券機のように運賃毎の入力
キーが備えられている。
【0010】そして、本発明の発券機1の特徴は、上記
のような発券機において、券上に情報を表示記録する表
示手段4に使用するインクに、常温よりも高い所定温度
以上で消色する感熱消色インクを用いていることにあ
る。
【0011】そして、本発明の発券機1は、図3の電気
的構成を示すブロック図及び図7のフローチャートに示
すように、例えば発券機1が鉄道の乗車券の発券機とし
た場合に、利用者が自分で情報を入力するための操作パ
ネル6aを操作することで利用運賃金額等の情報を入力
手段6から入力する(S1)と、それらの入力情報は制
御手段7へと送られて、搬送手段11のモーター11b
が駆動して搬送ベルトが移動を開始し、ホッパ部3にセ
ットされていた表示記録前の券2を搬送する(S2)。
搬送手段11により券2を表示手段4へと移送して、券
表面に、発行日8a、利用駅名8b、バーコード等の機
械読み取りコード8cなどの表示事項8を、感熱消色イ
ンクを用いて表示手段4により表示する(S3)。そし
て、搬送手段11により搬送されて排出口5から外部へ
排出される(S4)。以上のようにして、発券される。
【0012】本発明に使用する感熱消色インクは、基本
的に呈色性化合物、顕色剤、および消去剤の3成分から
なるものである。ここでの呈色性化合物とは色素の前駆
体化合物であり、顕色剤とは呈色性化合物との電子の授
受等の相互作用により呈色性化合物を着色させる化合物
であり、消去剤は、溶融時に呈色性化合物または顕色剤
のいずれか一方を優先的に溶解する性質を持つ化合物で
ある。これら3成分が共存する場合、発色状態と消色状
態の2つの状態をとる。ひとつの状態は、呈色性化合物
および顕色剤が、消去剤の平衡溶解度を越えて存在する
ため、平衡溶解度の範囲内の呈色性化合物および顕色剤
は着色しないが、平衡溶解度を超えた分の呈色性化合物
および顕色剤が相互作用した結果の発色状態である。ま
た、もうひとつの状態は、消去剤が呈色性化合物または
顕色剤を平衡状態を越えて多量に取り込み、呈色性化合
物または顕色剤の相互作用が減少した結果の消色状態で
ある。
【0013】仮に、消去剤が、溶融時に顕色剤を優先的
に溶解する性質を持つとすると、室温では、呈色性化合
物、顕色剤、および消去剤の各相は、相分離した状態が
平衡状態に近く、この状態で、呈色性化合物と顕色剤と
が相互作用の結果、発色状態となる。この状態のもの
を、融点以上に加熱すると、顕色剤が溶融した消去剤に
優先的に溶解し、呈色性化合物と相互作用する結果、消
色状態になる。この溶融した状態にある3つの成分を急
冷すると、消去剤は、平衡溶解度を越えた量の顕色剤を
取り込んで非晶質化し、常温で無色となる。この無色の
状態は平衡状態ではないが、ガラス転移点以下であれ
ば、十分長寿命であり、ガラス転移温度以上であって
も、非晶質の状態から容易に平衡状態に移ることはな
い。
【0014】呈色性化合物としては、ロイコオーラミン
類、ジアリールフタリド類、ポリアリールカルビノール
類、アシルオーラミン類、アリールオーラミン類、ロー
ダミンBラクタム類、インドリン類、スピロピラン類、
フルオラン類等の電子供与性有機化合物が挙げられる。
【0015】具体的な呈色性化合物としては、クリスタ
ルバイオレットラクトン、マラカイトグリーンラクト
ン、2−アニリノ−6−(N−シクロヘキシル−N−メ
チルアミノ)−3−メチルフルオラン、2−アニリノ−
3−メチル−6−(N−プロピルアミノ)フルオラン、
3−[4−(4−フェニルアミノフェニル)アミノフェ
ニル]アミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、2
−アニリノ−6−(N−メチル−N−イソブチルアミ
ノ)−3−メチルフルオラン、2−アニリノ−6−(ジ
ブチルアミノ)−3−メチルフルオラン、3−クロロ−
6−(シクロヘキシルアミノ)フルオラン、2−クロロ
−6−(ジエチルアミノ)フルオラン、7−(N,N−
ジベンジルアミノ)−3−(N,N−ジエチルアミノ)
フルオラン、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラ
ン−γ−(4’−ニトロアニリノ)ラクタム、3−ジエ
チルアミノベンゾ[a]−フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−アミノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−7−キシリジノフルオラン、3−(4−ジエ
チルアミノ−2−エトキシェニル)−3−(1−エチル
−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリ
ド、3−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−
エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、
3−ジエチルアミノ−7−クロロアニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7,8−ベンゾフルオラン、3,
3−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3
−イル)フタリド、3,6−ジメチルエトキシフルオラ
ン、3,6−ジエチルアミノ−6−メトキシ−7−アミ
ノフルオラン、DEPM、ATP、ETAC、2−(2
−クロロアニリノ)−6−ジブチルジノフルオラン、ク
リスタルバイオレットカルビノール、マラカイトグリー
ンカルビノール、N−(2,3−ジクロロフェニル)ロ
イコオーラミン、N−ベンゾイルオーラミン、ローダミ
ンBラクタム、N−アセチルオーラミン、N−フェニル
オーラミン、2−(フェニルイミノエタンジリデン)−
3,3−ジメチルインドリン、N,3,3−トリメチル
インドリノベンゾスビロピラン、8’−メトキシN,
3,3−トリメチルインドリノベンゾスビロピラン、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3
−ジエルアミノ−6−ベンジルオキシフルオラン、1,
2−ベンゾ−6−ジエチルアミノフルオラン、3,6−
ジ−p−トルイジノ−5−ジメチルフルオラン、ブェニ
ルヒドラジド−γ−ラクタム、3−アミノ−5−メチル
−フルオラン等が挙げられる。これらは単独または2種
類以上選択して、混合して使用することができる。
【0016】本発明で用いるインク組成物の成分である
顕色剤としては、フェノール類、フェノール金属塩類、
カルボン酸金属塩類、ベンゾフェノン系、スルホン酸、
スルホン酸塩、リン酸類、リン酸金属塩類、酸性リン酸
エステル類、酸性リン酸エステル金属塩類、亜リン酸
類、亜リン酸金属塩等の酸性化合物が挙げられ、やは
り、単独または2種類以上選択して、混合して使用する
ことができる。
【0017】本発明で用いる消去剤は、非晶質状態で無
色透明であるものほどよい。このため、分子量が大き
く、重量当たりの結晶の融解エンタルピ変化が小さく、
最大結晶成長速度の小さい化合物であることが望まし
い。ステロイド骨格等、球状に近く嵩高い分子骨格を持
つものが好ましい。また消去剤に対する顕色剤の親和性
が高い方が顕色剤の溶解度が高く、例えばアルコール性
水酸基を有する化合物が適している。また、消色状態の
3成分の安定性の観点で、消去剤のガラス転移温度が室
温(25℃)以上、さらに50℃以上のものがより好ま
しいが、消去を高速化するためには、ガラス転移温度が
150℃以下であることが好ましい。これらを満足する
消去剤は(a)ステロール加工物、(b)コール酸、リ
トコール酸、テストステロン、およびコルチゾン、なら
びにこれらの誘導体、および(c)1個以上のヒドロキ
シル基を有する5員環以上の非芳香族系の環状化合物で
ある。
【0018】(a)のステロール加工物としては具体的
に、コレステロール、スチグマステロール、プレグネノ
ロン、メチルアンドロステンジオール、エストラジオー
ルベンゾエート、エピアンドロステン、ステノロン、β
−シトステロール、プレグネノロンアセテート、β−コ
レステノール、5,16−プレグナジエン−3β−オー
ル−20−オン、5α−プレグネン−3β−オール−2
0−オン、5−プレグネン−3β,17−ジオール−2
0−オン 21−アセテート、5−プレグネン−3β,
17−ジオール−20−オン 17−アセテート、5−
プレグネン−3β,21−ジオール−20−オン 21
−アセテート、5−プレグネン−3β,17−ジオール
ジアセテート、ロコゲニン、チゴゲニン、エスミラゲ
ニン、ヘコゲニン、ジオスゲニンおよびその誘導体があ
る。これらは単独または2種類以上選択して、混合して
使用することができる。これらのうちで、安定な消色状
態を得るのに好適なものとして、メチルアンドロステン
ジオール、ヘコゲニン、ロコゲニン、チゴゲニン、ジオ
スゲニン、およびエスミラゲニン等がある。
【0019】(b)コール酸、リトコール酸、テストス
テロン、およびコルチゾン、ならびにこれらの誘導体の
具体例としては、コール酸、コール酸メチルエステル、
リトコール酸、リトコール酸メチルエステル、ヒドロキ
シコール酸、ヒドロキシコール酸メチルエステル、テス
トステロン、メチルテストステロン、11α−ヒドロキ
シメチルテストステロン、ヒドロコルチゾンが挙げられ
る。これらのうちでも特に2個以上のヒドロキシル基を
持つものが好ましい。
【0020】(c)1個以上のヒドロキシル基を有する
5員環以上の非芳香族系の環状化合物としては、具体的
には、脂環式1価アルコール(例えばシクロドデカノー
ル)、脂環式2価アルコール(例えば1,4−シクロヘ
キサンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、
1,2−シクロドデカンジオール)、糖類およびその誘
導体(例えばグルコース、サッカロース)、環状構造を
有するアルコール類(例えば、1,2:5,6−ジイソ
プロピリデン−D−マンニトール)が挙げられる。
【0021】上記において(b)の消去剤は(a)の消
去剤とくらべて溶融時の顕色剤との相溶性が非常に高
く、3成分が個他しても相分離を起こしにくい。(c)
の消去剤は、(a)の消去剤との親和性が高く、固化し
た後にも相分離を起こしにくい。
【0022】以上の呈色性化合物、顕色剤、および消去
剤の3成分を発色状態で溶媒中に分散させたものが感熱
消色インク組成物である。各成分の配合比は、呈色性化
合物が1重量部に対して顕色剤が0.1〜10重量部、
より好ましくは1〜2重量部である。顕色剤が0.1重
量部未満であると、発色が不十分であり、10重量部を
越えると、両者の相互作用を十分に減少させることが困
難である。消去剤は呈色性化合物1重量部に対して、1
〜200重量部であり、10〜100重量部がより好ま
しい。1重量部未満では、発色状態と消色状態との間で
の状態変化を起こさせることが困難になり、200重量
部を越えると、インクの発色が十分となる。
【0023】感熱消色インク組成物の溶媒は、水である
ことが好ましいが有機溶剤を使用することができる。有
機溶剤を使用するときは、界面活性剤を使用して呈色性
化合物、顕色剤、および消去剤を分散させてもよいが、
これらをマイクロカプセル化して分散させるとなおよ
い。また、呈色性化合物、顕色剤、および消去剤のイン
ク組成物中の割合は、0.1〜10重量%であることが
好ましく、0.1重量%未満では、十分な印刷濃度が得
にくく、10重量%を越えると、インク組成物の粘度が
過度になって印刷しにくくなることがある。また、溶媒
中に分散された、呈色性化合物、顕色剤、および消去剤
は10μm以上の粒子を含まないサブミクロンオーダー
の粒子であることが好ましい。
【0024】図2には、本発明の発券機1により発行し
た券2として、乗車券の例が示されているが、券2の表
面上には、発行日8a、利用駅名8b、バーコード等の
機械読み取りコード8cなどの表示事項8が、感熱消色
インクを用いた表示手段4により表示されている。これ
らの表示事項8は、常温よりも高い所定温度以上で消色
する感熱消色インクにより表示されているので、加熱す
ることにより表示事項を消すことができる状態で表示さ
れている。
【0025】次に、本発明の発行券の再利用システムに
ついて説明する。本発明の発行券の再利用システムは、
前記発券機を使用して表示記録して発行された券を再利
用可能にするシステムである。本システムには、図4に
示すような処理装置9が用いられる。この処理装置9に
は、券2を挿入する挿入口10と、券を搬送する搬送手
段11と、券上に表示されたバーコード等の機械読み取
りコード8cを機械的に読み取り可能な読取手段12
と、券上に常温よりも高い所定温度以上で消色する感熱
消色インクを用いて表示記録された部分を加熱する加熱
手段13と、加熱した後の券を回収するスタッカ部14
と、前記各手段を制御する制御手段15と、を備えてい
る。
【0026】また、券上に表示されたバーコード等の機
械読み取りコード8cを読取手段12で読み取った結
果、まだ使用途中の券などで再利用処理を行わないもの
は判別した券を排出するための振り分け手段16と、排
出するために券2を搬送する搬送手段11aと、処理装
置9の外側へ券2を出すリジェクト口17とが設けられ
ている。
【0027】次に、本発明の発行券の再利用システムの
処理の流れについて、図5の電気的構成を示すブロック
図及び図8のフローチャートに基づいて説明する。前記
本発明の発券機1により発行され使用された券を、例え
ば鉄道の乗車券とし、本発明の発行券の再利用システム
に使用する処理装置9を改札処理装置としたとすると、
利用客が目的駅に着き改札処理装置の挿入口10に乗車
券を挿入する(S5)と、搬送手段11により読取手段
12へと送られて、券上に表示された機械読み取りコー
ド8cが読み取られる(S6)。そして、機械読み取り
コード8cの情報は、制御手段15へと送られて制御手
段15の中に有する確認手段により再利用処理をしてよ
いか否かの判断がされる(S7)。
【0028】制御手段15の中に有する確認手段により
再利用処理をしてよいとの判断がされた券は、加熱手段
13へと搬送されて券上に例えば200℃の加熱処理が
加えられる(S8)。この加熱処理により、感熱消色イ
ンクにより表示された表示事項が全て消去され、再度表
示することが可能な状態に処理される。そして、処理さ
れた券2を搬送してホッパ部14へと移動させる(S
9)。
【0029】また、制御手段15の中に有する確認手段
により、その乗車券が使用途中のもので回収してはいけ
ないものと判断がされた場合には、制御手段15から振
り分け手段16へ信号が発信されて、券をリジェクト口
17へ排出する方向の搬送手段11aへと導き、リジェ
クト口17から排出される(S10)。以上のようにし
て、一旦発行された券2の表面の表示事項を消去して、
再度発行機により新たな情報を表示して使用することが
できる。
【0030】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
発券機は、一度使用された券に表示した情報を消去する
ことが可能な状態で券を発行し、再度その券基材を用い
て新たな情報を表示した券を発行することで資源上の無
駄を省くことができるものである。また、本発明の発行
券の再利用システムは、前記発券機により発行された券
に表示された表示情報を消去して再利用できる状態にす
ることができるので、何度でも繰り返し券の基材を反復
利用することができ、発券の都度新しい券の基材を使用
しなくてもよいので経済的にも負担が少なくてすみ、資
源上の無駄もなく便利である。また、請求項3の発券機
は、発券機により発券された券により機械的な処理を行
うことができ、特にコンピュータシステムでのデータ処
理上効率的である。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発券機の要部を示す縦断側面図であ
る。
【図2】本発明の発券機で発行された券の平面図であ
る。
【図3】本発明の発券機の電気的構成を示すブロック図
である。
【図4】本発明の発行券の再利用システムに用いる装置
の要部を示す縦断側面図である。
【図5】本発明の発行券の再利用システムに用いる装置
の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の発行券の再利用システムに用いる装置
で加熱した場合の券媒体を示す平面図である。
【図7】本発明の発券機の処理を説明するフローチャー
トである。
【図8】本発明の発行券の再利用システムに用いる装置
の処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 発券機 2 券 3 ホッパ 4 表示手段 5,10 挿入口 6 入力手段 6a 操作パネル 7,15 制御手段 8 表示事項 8a 発行日 8b 利用駅名 8c 機械読み取りコード 9 処理装置 11,11a 搬送手段 11b モーター 12 読取手段 13 加熱手段 14 スタッカ 16 振り分け手段 17 リジェクト口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 券を供給するホッパ部と、券上に情報を
    表示記録する表示手段と、券を排出する搬送手段とを有
    する発券機において、前記表示手段に常温よりも高い所
    定温度以上で消色する感熱消色インクを用いて券上に情
    報を表示記録する手段を設けたことを特徴とする発券
    機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発券機で表示記録して発
    行された券を再利用可能にするシステムであって、券を
    挿入する挿入口と、券を搬送する搬送手段と、券上に常
    温よりも高い所定温度以上で消色する感熱消色インクを
    用いて表示記録された部分を加熱する加熱手段と、加熱
    した後の券を回収するスタッカ部とを備え、既に発行さ
    れ使用された券に表示された表示記録事項を消去するこ
    とを特徴とする発行券の再利用システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の発券機において、前記情
    報が機械読み取り可能な表示事項であることを特徴とす
    る発券機。
JP15742899A 1999-06-04 1999-06-04 発券機及び発行券の再利用システム Withdrawn JP2000348220A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR102627156B1 (ko) * 2023-06-21 2024-01-23 (주)디지탈센스 키오스크를 이용한 재인쇄 가능한 출입증 발급 시스템

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