JPH0761146A - 記録媒体および画像記録方法 - Google Patents
記録媒体および画像記録方法Info
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- JPH0761146A JPH0761146A JP21268293A JP21268293A JPH0761146A JP H0761146 A JPH0761146 A JP H0761146A JP 21268293 A JP21268293 A JP 21268293A JP 21268293 A JP21268293 A JP 21268293A JP H0761146 A JPH0761146 A JP H0761146A
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- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】書換え可能で保安姓の高い画像を記録すること
のできる記録媒体および画像記録方法を提供する。 【構成】ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂で形成
された板状の基材1の一表面上には、光記録層2、熱記
録層3、および、保護層4がその順番に積層形成されて
いる。光記録層2は、2つの異なる波長の光を照射する
ことにより、発色状態と消色状態とに可逆的に変化する
有機フォトクロミック材料を用いている。熱記録層3
は、異なる2つの温度を与えることにより、透明状態と
不透明状態とに可逆的に変化するサーモクロミック材料
を用いている。保護層4は、基本的には樹脂系の材料で
形成されていて、光記録層2の吸収主波長である近赤外
波長域(750〜900nm)、および、赤外線波長域
(〜400nm)と異なる吸収主波長(2000〜30
00nm)を有している。
のできる記録媒体および画像記録方法を提供する。 【構成】ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂で形成
された板状の基材1の一表面上には、光記録層2、熱記
録層3、および、保護層4がその順番に積層形成されて
いる。光記録層2は、2つの異なる波長の光を照射する
ことにより、発色状態と消色状態とに可逆的に変化する
有機フォトクロミック材料を用いている。熱記録層3
は、異なる2つの温度を与えることにより、透明状態と
不透明状態とに可逆的に変化するサーモクロミック材料
を用いている。保護層4は、基本的には樹脂系の材料で
形成されていて、光記録層2の吸収主波長である近赤外
波長域(750〜900nm)、および、赤外線波長域
(〜400nm)と異なる吸収主波長(2000〜30
00nm)を有している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば、プリペイド
カードなどに用いられる画像の書換えが可能な記録媒
体、および、その記録媒体に対して可視画像を記録した
り、消去したりする画像記録方法に関する。
カードなどに用いられる画像の書換えが可能な記録媒
体、および、その記録媒体に対して可視画像を記録した
り、消去したりする画像記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、たとえば、電話、交通機関、流通
分野などにおいて、いわゆるテレフォンカードやオレン
ジカードのような金額減算式のプリペイドカードが一般
的に使用されるようになってきた。このようなプリペイ
ドカードに対する画像記録方法は、磁気記録や熱記録、
あるは、機械的な孔あけが一般的に用いられているが、
ユーザの使い易さの面から磁気記録と熱記録の併用が増
えてきた。
分野などにおいて、いわゆるテレフォンカードやオレン
ジカードのような金額減算式のプリペイドカードが一般
的に使用されるようになってきた。このようなプリペイ
ドカードに対する画像記録方法は、磁気記録や熱記録、
あるは、機械的な孔あけが一般的に用いられているが、
ユーザの使い易さの面から磁気記録と熱記録の併用が増
えてきた。
【0003】熱記録では、ロイコ発色などを用いた感熱
方式が主流であるが、これは記録層の同じ箇所に1回し
か記録できない追記形である。それに対して、繰返し画
像が書換えできる書換可能な記録媒体、および、その記
録装置が提案されている(たとえば、特開昭55−15
4198号公報、実開平2−3876号公報など参
照)。
方式が主流であるが、これは記録層の同じ箇所に1回し
か記録できない追記形である。それに対して、繰返し画
像が書換えできる書換可能な記録媒体、および、その記
録装置が提案されている(たとえば、特開昭55−15
4198号公報、実開平2−3876号公報など参
照)。
【0004】また、光を利用した書換記録では、フォト
クロミック材からなる残額情報プリント領域を有する磁
気カードと、これに対して光消去、熱記録する処理装置
(たとえば、特開昭62−163192号公報参照)、
フォトクロミック材で紫外線発色、熱または光あるいは
波長の異なる光で記録/消去するカードと、その記録装
置(たとえば、特開平1−262194号公報参照)は
公知である。
クロミック材からなる残額情報プリント領域を有する磁
気カードと、これに対して光消去、熱記録する処理装置
(たとえば、特開昭62−163192号公報参照)、
フォトクロミック材で紫外線発色、熱または光あるいは
波長の異なる光で記録/消去するカードと、その記録装
置(たとえば、特開平1−262194号公報参照)は
公知である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】書換記録は、従来の感
熱記録などに比べて、記録媒体が繰返し使用できること
がメリットであるが、反面、画像が書換えできることに
より、その記録された画像の信頼性や保安姓が問題にな
る。
熱記録などに比べて、記録媒体が繰返し使用できること
がメリットであるが、反面、画像が書換えできることに
より、その記録された画像の信頼性や保安姓が問題にな
る。
【0006】書換記録方法としては、記録と消去に熱を
利用するもの、光を利用するもの、記録時には光を、消
去時には熱を利用するものなどがある。しかし、これら
はいずれも、記録および消去動作は1種類のエネルギ手
段で行なわれるので、たとえば、記録媒体(カード)を
ヒータの近くや窓際などに放置しておくと、ユーザに意
思が無くとも勝手に記録画像が書換わる可能性がある。
利用するもの、光を利用するもの、記録時には光を、消
去時には熱を利用するものなどがある。しかし、これら
はいずれも、記録および消去動作は1種類のエネルギ手
段で行なわれるので、たとえば、記録媒体(カード)を
ヒータの近くや窓際などに放置しておくと、ユーザに意
思が無くとも勝手に記録画像が書換わる可能性がある。
【0007】このように、従来の熱または光を利用した
書換記録形の記録媒体では、記録画像が簡単に書換えら
れてしまい、保安性に劣るという欠点がある。そこで、
本発明では、書換え可能で保安姓の高い画像を記録する
ことのできる記録媒体および画像記録方法を提供するこ
とを目的とする。
書換記録形の記録媒体では、記録画像が簡単に書換えら
れてしまい、保安性に劣るという欠点がある。そこで、
本発明では、書換え可能で保安姓の高い画像を記録する
ことのできる記録媒体および画像記録方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の記録媒体は、基
材と、この基材の上に形成され、主波長の異なる2種類
の光によって第1の着色状態と非着色状態あるいは第2
の着色状態とに可逆的に変化する第1の記録層と、この
第1の記録層の上に形成され、異なる2つの温度によっ
て透明状態と非透明状態とに可逆的に変化する第2の記
録層とを具備している。
材と、この基材の上に形成され、主波長の異なる2種類
の光によって第1の着色状態と非着色状態あるいは第2
の着色状態とに可逆的に変化する第1の記録層と、この
第1の記録層の上に形成され、異なる2つの温度によっ
て透明状態と非透明状態とに可逆的に変化する第2の記
録層とを具備している。
【0009】また、本発明の画像記録方法は、基材の上
に主波長の異なる2種類の光によって第1の着色状態と
非着色状態あるいは第2の着色状態とに可逆的に変化す
る第1の記録層を形成し、この第1の記録層の上に異な
る2つの温度によって透明状態と非透明状態とに可逆的
に変化する第2の記録層を形成してなる記録媒体に対し
て可視画像を記録し、あるいは、その可視画像を消去す
る画像記録方法であって、画像を記録するときは、非透
明状態にある前記第2の記録層に対して透明状態とする
ための温度を選択的に与えることにより、透明画像のマ
スクパターンを形成し、次に前記第1の記録層に対して
着色のための主波長を持つ第1の光を前記第2の記録層
を介して照射することにより、前記透明画像と同様の着
色画像を形成し、画像を消去するときは、前記第2の記
録層に対して透明状態とするための温度を与えることに
より、前記第2の記録層を透明化し、次に前記第1の記
録層に対して非着色状態とするための主波長を持つ第2
の光を照射し、次に前記第2の記録層に対して非透明状
態とするための温度を与えることにより、前記第2の記
録層を非透明状態化することを特徴とする。
に主波長の異なる2種類の光によって第1の着色状態と
非着色状態あるいは第2の着色状態とに可逆的に変化す
る第1の記録層を形成し、この第1の記録層の上に異な
る2つの温度によって透明状態と非透明状態とに可逆的
に変化する第2の記録層を形成してなる記録媒体に対し
て可視画像を記録し、あるいは、その可視画像を消去す
る画像記録方法であって、画像を記録するときは、非透
明状態にある前記第2の記録層に対して透明状態とする
ための温度を選択的に与えることにより、透明画像のマ
スクパターンを形成し、次に前記第1の記録層に対して
着色のための主波長を持つ第1の光を前記第2の記録層
を介して照射することにより、前記透明画像と同様の着
色画像を形成し、画像を消去するときは、前記第2の記
録層に対して透明状態とするための温度を与えることに
より、前記第2の記録層を透明化し、次に前記第1の記
録層に対して非着色状態とするための主波長を持つ第2
の光を照射し、次に前記第2の記録層に対して非透明状
態とするための温度を与えることにより、前記第2の記
録層を非透明状態化することを特徴とする。
【0010】また、本発明の画像記録方法は、基材の上
に主波長の異なる2種類の光によって第1の着色状態と
非着色状態あるいは第2の着色状態とに可逆的に変化す
る第1の記録層を形成し、この第1の記録層の上に異な
る2つの温度によって透明状態と非透明状態とに可逆的
に変化する第2の記録層を形成してなる記録媒体に対し
て可視画像を記録し、あるいは、その可視画像を消去す
る画像記録方法であって、画像を記録するときは、非透
明状態にある前記第2の記録層に対して透明状態とする
ための温度を選択的に与えることにより、透明画像のマ
スクパターンを形成し、次に前記第1の記録層に対して
着色のための主波長を持つ第1の光を前記第2の記録層
を介して照射することにより、前記透明画像と同様の着
色画像を形成し、画像を消去するときは、前記第1の記
録層に対して非着色状態とするための主波長を持つ第2
の光を照射し、次に前記第2の記録層に対して非透明状
態とするための温度を与えることにより、前記第2の記
録層を非透明状態化することを特徴とする。
に主波長の異なる2種類の光によって第1の着色状態と
非着色状態あるいは第2の着色状態とに可逆的に変化す
る第1の記録層を形成し、この第1の記録層の上に異な
る2つの温度によって透明状態と非透明状態とに可逆的
に変化する第2の記録層を形成してなる記録媒体に対し
て可視画像を記録し、あるいは、その可視画像を消去す
る画像記録方法であって、画像を記録するときは、非透
明状態にある前記第2の記録層に対して透明状態とする
ための温度を選択的に与えることにより、透明画像のマ
スクパターンを形成し、次に前記第1の記録層に対して
着色のための主波長を持つ第1の光を前記第2の記録層
を介して照射することにより、前記透明画像と同様の着
色画像を形成し、画像を消去するときは、前記第1の記
録層に対して非着色状態とするための主波長を持つ第2
の光を照射し、次に前記第2の記録層に対して非透明状
態とするための温度を与えることにより、前記第2の記
録層を非透明状態化することを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明によれば、記録画像は熱による画像と光
による画像とからなるもので、一方の画像のみの変造で
は容易に目視判定できる。また、サーマルヘッドなどの
熱記録手段で画像記録を行ない、光記録手段による記録
画像は熱記録画像をマスクパターンとして用いているの
で、光記録による画像は光照射を画像に応じて制御する
ことなしに実現できる。したがって、保安姓の高い画像
を記録することができる。
による画像とからなるもので、一方の画像のみの変造で
は容易に目視判定できる。また、サーマルヘッドなどの
熱記録手段で画像記録を行ない、光記録手段による記録
画像は熱記録画像をマスクパターンとして用いているの
で、光記録による画像は光照射を画像に応じて制御する
ことなしに実現できる。したがって、保安姓の高い画像
を記録することができる。
【0012】さらに、熱記録層(第2の記録層)、光記
録層(第1の記録層)とも可逆性記録材料で構成されて
いるので、記録画像の保安性と可逆記録の両立を容易に
実現できる。
録層(第1の記録層)とも可逆性記録材料で構成されて
いるので、記録画像の保安性と可逆記録の両立を容易に
実現できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は、本実施例に係る書換可能な記録
媒体の構成を示すものである。すなわち、ポリエチレン
テレフタレート(PET)などの樹脂で形成された板状
の基材1の一表面上には、光記録層(第1の記録層)
2、熱記録層(第2の記録層)3、および、保護層4が
その順番に積層形成されている。
して説明する。図1は、本実施例に係る書換可能な記録
媒体の構成を示すものである。すなわち、ポリエチレン
テレフタレート(PET)などの樹脂で形成された板状
の基材1の一表面上には、光記録層(第1の記録層)
2、熱記録層(第2の記録層)3、および、保護層4が
その順番に積層形成されている。
【0014】光記録層2は、2つの異なる波長の光を照
射することにより、発色状態と消色状態とに可逆的に変
化する有機フォトクロミック材料を用いている。本実施
例では、スピロピラン化合物を用いており、この材料は
通常は無色であるが、紫外線を照射することにより発色
し、紫外線照射をやめても発色は維持され、赤外線を照
射することにより再び無色になる。この変化は可逆的で
ある。このような有機フォトクロミック材料について
は、たとえば、特開平1−262194号公報などに示
されている。
射することにより、発色状態と消色状態とに可逆的に変
化する有機フォトクロミック材料を用いている。本実施
例では、スピロピラン化合物を用いており、この材料は
通常は無色であるが、紫外線を照射することにより発色
し、紫外線照射をやめても発色は維持され、赤外線を照
射することにより再び無色になる。この変化は可逆的で
ある。このような有機フォトクロミック材料について
は、たとえば、特開平1−262194号公報などに示
されている。
【0015】熱記録層3は、異なる2つの温度を与える
ことにより、透明状態と不透明状態(非透明状態)とに
可逆的に変化するサーモクロミック材料を用いている。
本実施例では、高分子マトリクス中に高級脂肪酸を分散
させた材料である。サーモクロミック材料については、
たとえば、特開昭55−154198号公報などに示さ
れている。これは、初期状態に関わらず、70〜100
℃の温度に加熱した後、常温まで冷却すると透明化状態
に変化し、その状態を維持し、100〜130℃の温度
に加熱した後に常温まで冷却すると不透明状態に変化
し、その状態を維持する。
ことにより、透明状態と不透明状態(非透明状態)とに
可逆的に変化するサーモクロミック材料を用いている。
本実施例では、高分子マトリクス中に高級脂肪酸を分散
させた材料である。サーモクロミック材料については、
たとえば、特開昭55−154198号公報などに示さ
れている。これは、初期状態に関わらず、70〜100
℃の温度に加熱した後、常温まで冷却すると透明化状態
に変化し、その状態を維持し、100〜130℃の温度
に加熱した後に常温まで冷却すると不透明状態に変化
し、その状態を維持する。
【0016】また、透明状態では光記録層2の吸収主波
長である近赤外波長域(750〜900nm)、およ
び、赤外線波長域(〜400nm)と異なる吸収主波長
を有しており、不透明状態では光を散乱し、近赤外波長
域(750〜900nm)、および、赤外線波長域(〜
400nm)の光を遮蔽する。
長である近赤外波長域(750〜900nm)、およ
び、赤外線波長域(〜400nm)と異なる吸収主波長
を有しており、不透明状態では光を散乱し、近赤外波長
域(750〜900nm)、および、赤外線波長域(〜
400nm)の光を遮蔽する。
【0017】保護層4は、基本的には樹脂系の材料で形
成されていて、光記録層2の吸収主波長である近赤外波
長域(750〜900nm)、および、赤外線波長域
(〜400nm)と異なる吸収主波長(2000〜30
00nm)を有している。
成されていて、光記録層2の吸収主波長である近赤外波
長域(750〜900nm)、および、赤外線波長域
(〜400nm)と異なる吸収主波長(2000〜30
00nm)を有している。
【0018】次に、図2ないし図7を用いて、図1の記
録媒体を用いたときの画像の記録および消去方法につい
て説明する。なお、図中においては、記録層の状態表示
に図3に示す記号を用いる。また、本実施例では、光記
録層2の発色状態が記録(着色A)とし、消色状態が消
去(着色B)とする。さらに、熱記録層3の透明状態が
記録とし、不透明状態が消去とする。
録媒体を用いたときの画像の記録および消去方法につい
て説明する。なお、図中においては、記録層の状態表示
に図3に示す記号を用いる。また、本実施例では、光記
録層2の発色状態が記録(着色A)とし、消色状態が消
去(着色B)とする。さらに、熱記録層3の透明状態が
記録とし、不透明状態が消去とする。
【0019】たとえば、文字「A」を記録する場合、図
2に示すように、まず、透明化温度を与えることによ
り、熱記録層3に「A」の文字を記録(透明化)する。
次に、紫外線を照射することにより、上記熱記録による
画像をマスクパターンとして光記録層2に「A」の文字
を記録(着色A)する。
2に示すように、まず、透明化温度を与えることによ
り、熱記録層3に「A」の文字を記録(透明化)する。
次に、紫外線を照射することにより、上記熱記録による
画像をマスクパターンとして光記録層2に「A」の文字
を記録(着色A)する。
【0020】ここで、画像記録の原理について、図4を
用いて詳細に説明する。まず、図4(a)に示すよう
に、サーマルヘッド6を図1に示した記録媒体5の保護
層4に当接させ、熱記録層3に文字「A」を記録(透明
化)する。このとき、通常の感熱記録と同様に、サーマ
ルヘッド6の文字「A」に対応する発熱体のみを、熱記
録層3が透明状態となる温度になるよう選択的に発熱さ
せる。図4(a)では、3つの発熱体6aの中央の1ド
ットが発熱している場合を示している。
用いて詳細に説明する。まず、図4(a)に示すよう
に、サーマルヘッド6を図1に示した記録媒体5の保護
層4に当接させ、熱記録層3に文字「A」を記録(透明
化)する。このとき、通常の感熱記録と同様に、サーマ
ルヘッド6の文字「A」に対応する発熱体のみを、熱記
録層3が透明状態となる温度になるよう選択的に発熱さ
せる。図4(a)では、3つの発熱体6aの中央の1ド
ットが発熱している場合を示している。
【0021】次に、図4(b)に示すように、記録媒体
5の表面から紫外線を一様に照射する。前工程で、熱記
録層3は「A」の文字に対応する部分は透明化し、その
他の部分は不透明状態のままなので、「A」の文字の透
明部分に対応する光記録層2のみに紫外線が照射され、
その他の部分は紫外線が遮断される。その結果、図4
(c)に示すように、熱記録層3に形成された文字
「A」に対応する部分の光記録層2に文字「A」が記録
される。
5の表面から紫外線を一様に照射する。前工程で、熱記
録層3は「A」の文字に対応する部分は透明化し、その
他の部分は不透明状態のままなので、「A」の文字の透
明部分に対応する光記録層2のみに紫外線が照射され、
その他の部分は紫外線が遮断される。その結果、図4
(c)に示すように、熱記録層3に形成された文字
「A」に対応する部分の光記録層2に文字「A」が記録
される。
【0022】次に、「A」の文字を消去する場合、図5
に示すように、まず、透明化温度を与えることにより、
熱記録層3の全面を透明化する。次に、赤外線を照射す
ることにより、光記録層2の画像を消去(着色B)す
る。次に、不透明化温度を与えることにより、熱記録層
3の全面を不透明化する。
に示すように、まず、透明化温度を与えることにより、
熱記録層3の全面を透明化する。次に、赤外線を照射す
ることにより、光記録層2の画像を消去(着色B)す
る。次に、不透明化温度を与えることにより、熱記録層
3の全面を不透明化する。
【0023】ここで、画像消去の原理について、図7を
用いて詳細に説明する。まず、図7(a)に示すよう
に、サーマルヘッド6を図1に示した記録媒体5の保護
層4に当接させ、熱記録層3の全面を透明化し、熱記録
層3に形成された画像を消去する。このとき、図7
(a)では、前に書かれている画像には関係なく、3つ
の発熱体6a全部が発熱している。
用いて詳細に説明する。まず、図7(a)に示すよう
に、サーマルヘッド6を図1に示した記録媒体5の保護
層4に当接させ、熱記録層3の全面を透明化し、熱記録
層3に形成された画像を消去する。このとき、図7
(a)では、前に書かれている画像には関係なく、3つ
の発熱体6a全部が発熱している。
【0024】次に、図7(b)に示すように、記録媒体
5の表面から赤外線を照射する。前工程で、熱記録層3
の全体が透明化したので、光記録層2の「A」の文字の
部分だけでなく、赤外線は光記録層2の全体に照射され
る。その結果、図7(c)に示すように、光記録層2の
画像は消去(着色B)される。
5の表面から赤外線を照射する。前工程で、熱記録層3
の全体が透明化したので、光記録層2の「A」の文字の
部分だけでなく、赤外線は光記録層2の全体に照射され
る。その結果、図7(c)に示すように、光記録層2の
画像は消去(着色B)される。
【0025】最後に、図7(d)に示すように、再びサ
ーマルヘッド6で熱記録層3の全体を不透明化温度に加
熱することにより、熱記録層3を不透明化して、消去動
作は終了する。
ーマルヘッド6で熱記録層3の全体を不透明化温度に加
熱することにより、熱記録層3を不透明化して、消去動
作は終了する。
【0026】このように、消去時に上層の熱記録層3を
全部透明化してから、光記録層2の画像を消去すること
により、熱記録層3の画像と光記録層2の画像とが一致
していなくとも完全に消去できる。
全部透明化してから、光記録層2の画像を消去すること
により、熱記録層3の画像と光記録層2の画像とが一致
していなくとも完全に消去できる。
【0027】この方法では、熱記録工程を上記のように
2回行なわなければならないので、処理の高速化を図り
たい場合は、たとえば、図6に示すフローチャートに基
づく消去処理でも可能である。すなわち、まず、赤外線
を照射することにより、光記録層2の文字部分を消去
(着色B)する。次に、不透明化温度を与えることによ
り、熱記録層3の全面を不透明化する。
2回行なわなければならないので、処理の高速化を図り
たい場合は、たとえば、図6に示すフローチャートに基
づく消去処理でも可能である。すなわち、まず、赤外線
を照射することにより、光記録層2の文字部分を消去
(着色B)する。次に、不透明化温度を与えることによ
り、熱記録層3の全面を不透明化する。
【0028】このように、図6の方法では、熱記録工程
が1つで済むので、図5の方法に比べて高速化が可能で
ある。しかし、熱記録層3の透明マスクパターン以外の
部分は消去できないので、熱記録層3と光記録層2との
画像が不一致の場合には消去残りが生じ、別工程の消去
過程が必要である。
が1つで済むので、図5の方法に比べて高速化が可能で
ある。しかし、熱記録層3の透明マスクパターン以外の
部分は消去できないので、熱記録層3と光記録層2との
画像が不一致の場合には消去残りが生じ、別工程の消去
過程が必要である。
【0029】図8は、図1のように構成された記録媒体
5に対して画像を記録/消去するための記録装置の一例
を示す。記録媒体5を搬送(順送り)する搬送路7に沿
って光学センサ8,9、サーマルヘッド6、光学センサ
10、紫外線ランプ11、光学センサ12、赤外線ラン
プ13、および、光学センサ14がその順序で配設され
ている。記録媒体5を搬送(逆送り)する搬送路15
は、その始端部が光学センサ14手前の搬送路7に接続
され、終端部が光学センサ8,9間の搬送路7に接続さ
れている。
5に対して画像を記録/消去するための記録装置の一例
を示す。記録媒体5を搬送(順送り)する搬送路7に沿
って光学センサ8,9、サーマルヘッド6、光学センサ
10、紫外線ランプ11、光学センサ12、赤外線ラン
プ13、および、光学センサ14がその順序で配設され
ている。記録媒体5を搬送(逆送り)する搬送路15
は、その始端部が光学センサ14手前の搬送路7に接続
され、終端部が光学センサ8,9間の搬送路7に接続さ
れている。
【0030】光学センサ9は、サーマルヘッド6で記録
媒体5に記録または消去する場合の位置決めに、光学セ
ンサ10は、紫外線ランプ11で記録媒体5に紫外線を
照射する場合の位置決めに、光学センサ12は、赤外線
ランプ13で記録媒体5に赤外線を照射する場合の位置
決めに、光学センサ14は、消去動作時に記録媒体5を
逆送りさせるときの位置決めに、光学センサ8は、消去
動作時に記録媒体5が逆送りされているのを再び順送り
させるときの位置決めに、それぞれ用いられる。
媒体5に記録または消去する場合の位置決めに、光学セ
ンサ10は、紫外線ランプ11で記録媒体5に紫外線を
照射する場合の位置決めに、光学センサ12は、赤外線
ランプ13で記録媒体5に赤外線を照射する場合の位置
決めに、光学センサ14は、消去動作時に記録媒体5を
逆送りさせるときの位置決めに、光学センサ8は、消去
動作時に記録媒体5が逆送りされているのを再び順送り
させるときの位置決めに、それぞれ用いられる。
【0031】さて、記録動作の場合、記録媒体5は、矢
印a,b,c,dの経路で搬送される。すなわち、記録
媒体5を挿入口(図示しない)から挿入すると、搬送路
7によって矢印a,bを通過してサーマルヘッド6に搬
送され、サーマルヘッド6で熱記録層3に画像が記録さ
れ、その後、紫外線ランプ11によって光記録層2に画
像が記録された後、矢印c,dの経路で外部に排出され
る。
印a,b,c,dの経路で搬送される。すなわち、記録
媒体5を挿入口(図示しない)から挿入すると、搬送路
7によって矢印a,bを通過してサーマルヘッド6に搬
送され、サーマルヘッド6で熱記録層3に画像が記録さ
れ、その後、紫外線ランプ11によって光記録層2に画
像が記録された後、矢印c,dの経路で外部に排出され
る。
【0032】消去動作の場合、記録媒体5は、矢印a,
b,c,e,f,b,c,dの順番で搬送される。すな
わち、記録媒体5を挿入口(図示しない)から挿入する
と、搬送路7によってサーマルヘッド6に搬送され、サ
ーマルヘッド6で熱記録層3の全体が透明化され、その
後、赤外線ランプ13によって光記録層2の画像が消去
される。そして、記録媒体5は、光学センサ14の位置
で方向転換されて、搬送路15によって矢印e,fと逆
送りされ、光学センサ8の位置で方向転換されて、再び
搬送路7によって順送りされ、サーマルヘッド6に送ら
れて熱記録層3が不透明化されれた後、外部に排出され
る。
b,c,e,f,b,c,dの順番で搬送される。すな
わち、記録媒体5を挿入口(図示しない)から挿入する
と、搬送路7によってサーマルヘッド6に搬送され、サ
ーマルヘッド6で熱記録層3の全体が透明化され、その
後、赤外線ランプ13によって光記録層2の画像が消去
される。そして、記録媒体5は、光学センサ14の位置
で方向転換されて、搬送路15によって矢印e,fと逆
送りされ、光学センサ8の位置で方向転換されて、再び
搬送路7によって順送りされ、サーマルヘッド6に送ら
れて熱記録層3が不透明化されれた後、外部に排出され
る。
【0033】図9は、上記のように構成された記録装置
の制御回路を示すものである。この制御回路は、熱記録
制御部21、赤外線制御部22、紫外線制御部23、搬
送制御部24、これらを制御する主制御部25から構成
されている。熱記録制御部21は、前記サーマルヘッド
6と、これを駆動制御するサーマルヘッド駆動回路26
とから構成されている。赤外線制御部22は、前記赤外
線ランプ13と、これを駆動制御する赤外線照射制御部
27とから構成されている。紫外線制御部28は、前記
紫外線ランプ11と、これを駆動制御する紫外線照射制
御部28とから構成されている。
の制御回路を示すものである。この制御回路は、熱記録
制御部21、赤外線制御部22、紫外線制御部23、搬
送制御部24、これらを制御する主制御部25から構成
されている。熱記録制御部21は、前記サーマルヘッド
6と、これを駆動制御するサーマルヘッド駆動回路26
とから構成されている。赤外線制御部22は、前記赤外
線ランプ13と、これを駆動制御する赤外線照射制御部
27とから構成されている。紫外線制御部28は、前記
紫外線ランプ11と、これを駆動制御する紫外線照射制
御部28とから構成されている。
【0034】搬送制御部24は、前記搬送路7,15な
どを駆動するモータ29、これを駆動制御する搬送制御
回路30、および、センサ31から構成されている。セ
ンサ31は、前記光学センサ8,9,10,12,14
を含んでいる。
どを駆動するモータ29、これを駆動制御する搬送制御
回路30、および、センサ31から構成されている。セ
ンサ31は、前記光学センサ8,9,10,12,14
を含んでいる。
【0035】主制御部25は、CPU32、ROM3
3、RAM34、キャラクタジェネレータ35から構成
されている。CPU32は、装置全体を制御し、ROM
33は、CPU32が実行するための制御プログラムや
固定情報などが格納されている。RAM34は、CPU
32の演算結果の格納や画像情報の一時格納を行ない、
キャラクタジェネレータ35は、画像のイメージ情報を
出力する。
3、RAM34、キャラクタジェネレータ35から構成
されている。CPU32は、装置全体を制御し、ROM
33は、CPU32が実行するための制御プログラムや
固定情報などが格納されている。RAM34は、CPU
32の演算結果の格納や画像情報の一時格納を行ない、
キャラクタジェネレータ35は、画像のイメージ情報を
出力する。
【0036】CPU32は、ROM33に格納されてい
る制御プログラムを読出して、随時、命令を実行する。
すなわち、電源を投入すると、各部分の初期化が行なわ
れ、その後、記録媒体5の挿入待ち状態となる。記録媒
体5が挿入されると、センサ31がそれを検知してCP
U32に知らせることにより、CPU32は搬送制御回
路30を制御することでモータ29を駆動し、記録ある
いは消去に必要な各ステージ(サーマルヘッド6、紫外
線ランプ11、赤外線ランプ13)まで搬送する。
る制御プログラムを読出して、随時、命令を実行する。
すなわち、電源を投入すると、各部分の初期化が行なわ
れ、その後、記録媒体5の挿入待ち状態となる。記録媒
体5が挿入されると、センサ31がそれを検知してCP
U32に知らせることにより、CPU32は搬送制御回
路30を制御することでモータ29を駆動し、記録ある
いは消去に必要な各ステージ(サーマルヘッド6、紫外
線ランプ11、赤外線ランプ13)まで搬送する。
【0037】所定の位置まで記録媒体5が搬送される
と、センサ31からの信号により、CPU32は、熱記
録層3の不透明化あるいは透明化の場合はサーマルヘッ
ド駆動回路26を制御してサーマルヘッド6を駆動す
る。また、光記録層2の画像記録の場合は、紫外線照射
制御回路28を制御して紫外線ランプ11を発光させ
る。光記録層2の画像消去の場合は、赤外線照射制御回
路27を制御して赤外線ランプ13を発光させる。
と、センサ31からの信号により、CPU32は、熱記
録層3の不透明化あるいは透明化の場合はサーマルヘッ
ド駆動回路26を制御してサーマルヘッド6を駆動す
る。また、光記録層2の画像記録の場合は、紫外線照射
制御回路28を制御して紫外線ランプ11を発光させ
る。光記録層2の画像消去の場合は、赤外線照射制御回
路27を制御して赤外線ランプ13を発光させる。
【0038】このとき、熱記録層3の透明化の場合にお
いて、CPU32はキャラクタジェネレータ35から文
字の画像情報を読出し、RAM34内で実際に記録する
画像と同様のデータを作成し、これをサーマルヘッド駆
動回路26を介してサーマルヘッド6に転送する。
いて、CPU32はキャラクタジェネレータ35から文
字の画像情報を読出し、RAM34内で実際に記録する
画像と同様のデータを作成し、これをサーマルヘッド駆
動回路26を介してサーマルヘッド6に転送する。
【0039】図10は、光または熱のエネルギを与える
ことにより、本発明で記録した画像を変造しようとした
例を示す。図中では、4つの例を示していて、たとえ
ば、文字「I」を文字「T」へ変造しようとしている場
合である。
ことにより、本発明で記録した画像を変造しようとした
例を示す。図中では、4つの例を示していて、たとえ
ば、文字「I」を文字「T」へ変造しようとしている場
合である。
【0040】図10(a)の熱で追記する場合:文字
「T」の横棒の部分のみ着色していないか、あるいは色
が異なるので、目視判別が可能である。
「T」の横棒の部分のみ着色していないか、あるいは色
が異なるので、目視判別が可能である。
【0041】図10(b)の熱で消去する場合:見かけ
上、全部消去したように見えるが、上層の熱記録層3の
みが書換わっているだけで、下層の光記録層2は変化し
ないので、上層の熱記録層3を透明化してしまえば、正
しい画像が表示される。
上、全部消去したように見えるが、上層の熱記録層3の
みが書換わっているだけで、下層の光記録層2は変化し
ないので、上層の熱記録層3を透明化してしまえば、正
しい画像が表示される。
【0042】図10(c)の光で追記する場合:上層の
熱記録層3が下層の光記録層2をマスクしているので、
追記不可能である。
熱記録層3が下層の光記録層2をマスクしているので、
追記不可能である。
【0043】図10(d)の光で消去する場合:光記録
層2は消去できるが、熱記録層3の透明画像は消去され
ないので、正しい手順で消去したものと消去部分の色が
異なるために、容易に判別が可能である。
層2は消去できるが、熱記録層3の透明画像は消去され
ないので、正しい手順で消去したものと消去部分の色が
異なるために、容易に判別が可能である。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、記
録画像は熱による画像と光による画像とからなるもの
で、一方の画像のみの変造では容易に目視判定できる。
また、サーマルヘッドなどの熱記録手段で画像記録を行
ない、光記録手段による記録画像は熱記録画像をマスク
パターンとして用いているので、光記録による画像は光
照射を画像に応じて制御することなしに実現できる。し
たがって、保安姓の高い画像を記録することができる。
さらに、熱記録層、光記録層とも可逆性記録材料で構成
されているので、記録画像の保安性と可逆記録の両立を
容易に実現できる。
録画像は熱による画像と光による画像とからなるもの
で、一方の画像のみの変造では容易に目視判定できる。
また、サーマルヘッドなどの熱記録手段で画像記録を行
ない、光記録手段による記録画像は熱記録画像をマスク
パターンとして用いているので、光記録による画像は光
照射を画像に応じて制御することなしに実現できる。し
たがって、保安姓の高い画像を記録することができる。
さらに、熱記録層、光記録層とも可逆性記録材料で構成
されているので、記録画像の保安性と可逆記録の両立を
容易に実現できる。
【図1】本発明の一実施例に係る記録媒体の構成を示す
縦断側面図。
縦断側面図。
【図2】画像の記録動作を説明するフローチャート。
【図3】記録層の状態表示に用いる記号を示す図。
【図4】画像記録の原理を模式的に示す図。
【図5】画像の消去動作を説明するフローチャート。
【図6】画像の消去動作の他の例を説明するフローチャ
ート。
ート。
【図7】画像消去の原理を模式的に示す図。
【図8】記録装置を概略的に示す構成図。
【図9】記録装置の制御回路を示すブロック図。
【図10】画像のセキュリティ性を確認するための図。
1……基材、2……光記録層(第1の記録層)、3……
熱記録層(第2の記録層)、4……保護層、5……記録
媒体、6……サーマルヘッド、7……搬送路、11……
紫外線ランプ、13……赤外線ランプ、21……熱記録
制御部、22……赤外線制御部、23……紫外線制御
部、24……搬送制御部、25……主制御部。
熱記録層(第2の記録層)、4……保護層、5……記録
媒体、6……サーマルヘッド、7……搬送路、11……
紫外線ランプ、13……赤外線ランプ、21……熱記録
制御部、22……赤外線制御部、23……紫外線制御
部、24……搬送制御部、25……主制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 1/73 503 9413−2H (72)発明者 田中 久年 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝イン テリジェントテクノロジ株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 基材と、 この基材の上に形成され、主波長の異なる2種類の光に
よって第1の着色状態と非着色状態あるいは第2の着色
状態とに可逆的に変化する第1の記録層と、 この第1の記録層の上に形成され、異なる2つの温度に
よって透明状態と非透明状態とに可逆的に変化する第2
の記録層と、 を具備したことを特徴とする記録媒体。 - 【請求項2】 基材の上に主波長の異なる2種類の光に
よって第1の着色状態と非着色状態あるいは第2の着色
状態とに可逆的に変化する第1の記録層を形成し、この
第1の記録層の上に異なる2つの温度によって透明状態
と非透明状態とに可逆的に変化する第2の記録層を形成
してなる記録媒体に対して可視画像を記録し、あるい
は、その可視画像を消去する画像記録方法であって、 画像を記録するときは、非透明状態にある前記第2の記
録層に対して透明状態とするための温度を選択的に与え
ることにより、透明画像のマスクパターンを形成し、次
に前記第1の記録層に対して着色のための主波長を持つ
第1の光を前記第2の記録層を介して照射することによ
り、前記透明画像と同様の着色画像を形成し、 画像を消去するときは、前記第2の記録層に対して透明
状態とするための温度を与えることにより、前記第2の
記録層を透明化し、次に前記第1の記録層に対して非着
色状態とするための主波長を持つ第2の光を照射し、次
に前記第2の記録層に対して非透明状態とするための温
度を与えることにより、前記第2の記録層を非透明状態
化することを特徴とする画像記録方法。 - 【請求項3】 基材の上に主波長の異なる2種類の光に
よって第1の着色状態と非着色状態あるいは第2の着色
状態とに可逆的に変化する第1の記録層を形成し、この
第1の記録層の上に異なる2つの温度によって透明状態
と非透明状態とに可逆的に変化する第2の記録層を形成
してなる記録媒体に対して可視画像を記録し、あるい
は、その可視画像を消去する画像記録方法であって、 画像を記録するときは、非透明状態にある前記第2の記
録層に対して透明状態とするための温度を選択的に与え
ることにより、透明画像のマスクパターンを形成し、次
に前記第1の記録層に対して着色のための主波長を持つ
第1の光を前記第2の記録層を介して照射することによ
り、前記透明画像と同様の着色画像を形成し、 画像を消去するときは、前記第1の記録層に対して非着
色状態とするための主波長を持つ第2の光を照射し、次
に前記第2の記録層に対して非透明状態とするための温
度を与えることにより、前記第2の記録層を非透明状態
化することを特徴とする画像記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21268293A JPH0761146A (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 記録媒体および画像記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21268293A JPH0761146A (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 記録媒体および画像記録方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0761146A true JPH0761146A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16626673
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21268293A Pending JPH0761146A (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 記録媒体および画像記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0761146A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002321397A (ja) * | 2001-04-26 | 2002-11-05 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2003241338A (ja) * | 2002-02-14 | 2003-08-27 | Ricoh Co Ltd | 可逆画像記録媒体および方法 |
JP2006212831A (ja) * | 2005-02-01 | 2006-08-17 | Ricoh Co Ltd | Idカード |
JP2010208325A (ja) * | 2009-03-09 | 2010-09-24 | Xerox Corp | 二媒体プリンタ及び二媒体印刷方法 |
GB2469535A (en) * | 2009-04-17 | 2010-10-20 | Fortium Technologies Ltd | Light reactive medium |
US20100277561A1 (en) * | 2007-05-29 | 2010-11-04 | Anthony Miles | Laser reactive media and apparatus and method for writing an image onto such media |
JP2011039517A (ja) * | 2009-08-17 | 2011-02-24 | Xerox Corp | 消去可能媒体画像形成装置 |
JP2013043332A (ja) * | 2011-08-23 | 2013-03-04 | Dainippon Printing Co Ltd | 色彩可変印刷物 |
CN110093583A (zh) * | 2018-01-29 | 2019-08-06 | 蓝思科技(长沙)有限公司 | 一种光致变色装饰膜及其制作方法 |
JP2020090091A (ja) * | 2018-12-06 | 2020-06-11 | パロ アルト リサーチ センター インコーポレイテッド | カラーサーモクロミック材料の単一工程処理 |
JP2020090093A (ja) * | 2018-12-06 | 2020-06-11 | パロ アルト リサーチ センター インコーポレイテッド | サーモクロミック材料に安定して固定された色を生成するための方法及びシステム |
-
1993
- 1993-08-27 JP JP21268293A patent/JPH0761146A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4584732B2 (ja) * | 2005-02-01 | 2010-11-24 | 株式会社リコー | Idカード |
JP2006212831A (ja) * | 2005-02-01 | 2006-08-17 | Ricoh Co Ltd | Idカード |
US9358806B2 (en) | 2007-05-29 | 2016-06-07 | Fortium Technologies Ltd. | Laser reactive media and apparatus and method for writing an image onto such media |
US20100277561A1 (en) * | 2007-05-29 | 2010-11-04 | Anthony Miles | Laser reactive media and apparatus and method for writing an image onto such media |
JP2010208325A (ja) * | 2009-03-09 | 2010-09-24 | Xerox Corp | 二媒体プリンタ及び二媒体印刷方法 |
GB2469535B (en) * | 2009-04-17 | 2013-10-09 | Ilit Technologies Ltd | Light reactive media |
GB2469535A (en) * | 2009-04-17 | 2010-10-20 | Fortium Technologies Ltd | Light reactive medium |
JP2011039517A (ja) * | 2009-08-17 | 2011-02-24 | Xerox Corp | 消去可能媒体画像形成装置 |
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CN110093583A (zh) * | 2018-01-29 | 2019-08-06 | 蓝思科技(长沙)有限公司 | 一种光致变色装饰膜及其制作方法 |
CN110093583B (zh) * | 2018-01-29 | 2024-01-30 | 蓝思科技(长沙)有限公司 | 一种光致变色装饰膜及其制作方法 |
JP2020090091A (ja) * | 2018-12-06 | 2020-06-11 | パロ アルト リサーチ センター インコーポレイテッド | カラーサーモクロミック材料の単一工程処理 |
JP2020090093A (ja) * | 2018-12-06 | 2020-06-11 | パロ アルト リサーチ センター インコーポレイテッド | サーモクロミック材料に安定して固定された色を生成するための方法及びシステム |
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