JP2004192249A - 複合表示カード及びその処理装置 - Google Patents

複合表示カード及びその処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004192249A
JP2004192249A JP2002358325A JP2002358325A JP2004192249A JP 2004192249 A JP2004192249 A JP 2004192249A JP 2002358325 A JP2002358325 A JP 2002358325A JP 2002358325 A JP2002358325 A JP 2002358325A JP 2004192249 A JP2004192249 A JP 2004192249A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
magnetic
information
heat
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002358325A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobutaka Ishikawa
宣高 石川
Shinji Sakamoto
真志 坂本
Yuzuru Inoue
譲 井上
Akiyoshi Kuroiwa
章嘉 黒岩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Signal Co Ltd filed Critical Nippon Signal Co Ltd
Priority to JP2002358325A priority Critical patent/JP2004192249A/ja
Publication of JP2004192249A publication Critical patent/JP2004192249A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

【課題】可視磁気カードの表示機能と感熱層を使用したリライトカードの表示機能を併せ持つ複合表示カード及びその処理装置を提供する。
【解決手段】透明な感熱層3で形成される透視可能な窓部12aを有し、密閉空間部12に移動自在に封入した磁性粒子13を磁気作用により配列して書換え可能な情報を表示して窓12aを介して表示情報が視認可能な情報表示部2と、熱エネルギに感応して発色状態と消色状態に可逆的に変化するロイコ染料を利用して表示情報の印刷が可能な感熱層3とを備える複合表示カード1とした。また、情報表示部2への磁気処理と感熱層3への感熱処理が1台でできる処理装置とした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポイントカード、プリペードカード等に好適な表示情報の書換えが可能な複合表示カード及びその処理装置に関し、特に、書換え頻度の高い表示情報と書換える必要の無い或いは書換え頻度の低い表示情報を異なる表示形態とすることで、カード寿命を向上し、書換え処理時間を短縮できる複合表示カード及びその処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ポイントカード、プリペードカード等に好適な表示情報の書換えが可能なカードとして、例えば、磁気作用を利用して情報を書換え表示する可視磁気カードがある。
【0003】
可視磁気カードは、透視可能な窓部を有する密閉空間部内に移動自在に磁性粒子を封入した情報表示部を有し、窓部と反対側のカード裏面側に設けた磁気層に磁気ヘッドで表示情報に対応するパターンを書込む。すると、磁性粒子が表示パターンに沿って配列し、磁性粒子の配列状態により窓部を通して情報を視認できる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−290868号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、可視磁気カードは、表示情報を磁気ヘッドで書込むため、表現できる文字種が、英数字、カタカナに限られ漢字やひらがなは表現できない。また、表示できる文字数も最大16文字であり、表示できる情報量が少ない。
【0006】
尚、近年、ロイコ染料を用いた可逆性感熱材で形成した感熱層を使用し、感熱層に印刷した表示情報を書換えられるようなリライトカードが実用化されている。しかし、リライトカードの場合、表現できる文字種や表示情報量は多いが、書換え可能な回数や書換えに要する処理時間の点で、可視磁気カードに比較して劣っている。
【0007】
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、可視磁気カードの表示機能と感熱層を使用したリライトカードの表示機能を併せ持つ複合表示カードを提供することを目的とする。また、この複合表示カードの処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1の発明の複合表示カードは、透視可能な窓部を有する密閉空間部内に移動自在に封入した磁性粒子を磁気作用により配列して書換え可能な情報を表示し、前記窓部を介して表示情報が視認可能な情報表示部と、熱エネルギに感応して発色状態と消色状態に可逆的に変化する可逆性感熱材で形成され表示情報の印刷が可能な感熱層とを備える構成とした。
【0009】
かかる構成では、密閉空間部の磁性粒子を磁気作用により配列して情報を表示する情報表示部に、書換え頻度の高い表示情報を表示し、熱エネルギにより情報を印刷表示する感熱層に、書換える必要のない固定情報或いは書換え頻度の低い表示情報を表示する。これにより、表示情報の書換えは、主に書換え処理時間が短く書換えの耐用回数の多い磁気作用を利用する情報表示部側で行い、情報表示部では表現できない漢字やひらがなによる情報の表示は感熱層側で行えるようになる。
【0010】
請求項2のように、前記磁性粒子に磁気作用を及ぼす磁気媒体層と透明な前記感熱層の間に、孔部を有する基材層を設け、前記磁気媒体層と前記感熱層により前記孔部を密閉して前記密閉空間部を形成し、前記感熱層が前記透視可能な窓部を兼ねる構成とするとよい。
【0011】
かかる構成では、感熱層の積層と同時に密閉空間部の透視用窓部が形成でき、密閉空間部の窓部を別途形成する工程を省略できるようになる。
請求項3のように、前記磁気媒体層は、ベース層を挟んで両側に磁気層を有する構成とするとよい。
【0012】
かかる構成では、磁性粒子の付着力を強くできるようになる。
請求項4の発明の複合表示カード処理装置は、カード搬送路途中に配置されてカードに対する磁気データの書込み/読出し処理及び前記情報表示部に対する表示情報の書込み及び書換え処理を行う磁気処理部と、同じくカード搬送路途中に配置されて熱エネルギを発生して前記感熱層に対する表示情報の印刷を行う感熱処理部と、カード搬送路に沿って複数配置されカードの搬送位置を検出する複数のカード位置検出部と、該複数のカード位置検出部の各検出信号に基づいてカードの搬送方向、前記磁気処理部の磁気処理及び前記感熱処理部の印刷処理を制御する制御部とを備えて構成した。
【0013】
かかる構成では、カード位置検出部は、搬送中のカード位置を検出する。制御部は、カード位置検出部からの各検出信号に基づきカードが磁気処理部を通過する際に、磁気処理部による磁気処理を制御してカードに対して磁気データの書込み/読出し処理と情報表示部に対して表示情報の書込み及び書換え処理を行う。また、カードが感熱処理部を通過する際に、感熱処理部の印刷処理を制御して感熱層に対して表示情報の印刷を行う。
【0014】
請求項5のように、前記制御部は、前記磁気処理部の磁気処理を前記感熱処理部の印刷処理より先に実行する構成とするとよい。
かかる構成では、新しいカードを発行する際に、磁気データの書込み不良が発生してカードを回収する場合に、磁気データの消去処理だけで済み、感熱層に対する印刷情報の消去処理を行わなくて済むようになる。
【0015】
請求項6のように、前記制御部は、前記感熱層の有無情報に基づいて前記感熱処理部の印刷処理を実行するか否かを選択する構成とするとよい。この場合、請求項7のように、前記感熱層の有無情報は、予めカードに磁気データとして書込むようにするとよい。
【0016】
請求項8のように、前記感熱層の印刷可能領域と該印刷領域内の前記情報表示部領域とを予め記憶させ、前記制御部は、前記各領域情報に基づき情報表示部領域を除いて前記印刷可能領域に印刷処理するよう前記感熱処理部を制御するようにするとよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る複合表示カードの一実施形態を示す外観図である。
【0018】
図1において、本実施形態の複合表示カード1は、磁気作用により磁性粒子を配列して書換え可能な可視情報を表示する情報表示部2と、熱エネルギに感応して発色状態と消色状態に可逆的に変化する可逆性感熱材で形成されて可視情報の印刷が可能な感熱層3と、をカード表面側に備える。
【0019】
前記複合表示カード1は、図2に示すように、例えばカード表面側から前述の感熱層3、表面印刷層4、接着剤層5、コア層フィルム6、接着剤層7及び磁気媒体層8の積層構造になっている。
【0020】
前記感熱層3は、例えばロイコ染料と顕減色剤が分散した透視可能な透明フィルムからなり、加熱後急冷するとロイコ染料と顕減色剤が結合して発色状態となり、加熱後徐冷するとロイコ染料と顕減色剤の結合が解けて消色状態となる。この発色状態と消色状態とに可逆的に変化させることで、表示情報の書換えが可能になっている。感熱層3は漢字、ひらがな等も印刷できるので、図1に示すように、例えば、発行No.、発行日、氏名等を印刷する。
【0021】
表面印刷層4は、透明な感熱層3を通して視認されるカード表面のデザインとなる絵柄等を印刷する通常の印刷層である。
コア層フィルム6は、カードの基材層となるもので、例えばPET(ポリエチレン・テレフタレート)等で形成される。このコア層フィルム6の略中央部には孔部6aが形成され、この孔部6aの上下が感熱層3と磁気媒体層8で密閉されて密閉空間部12が形成されている。密閉空間部12内には磁性粒子13が移動自在に封入され前記情報表示部2が形成されている。本実施形態では、感熱層3の積層工程により、密閉空間部12の透視可能な窓部12aが同時に形成されるので、製造が容易である。尚、感熱層3は、必ずしも透明である必要はなく、透視可能であれば不透明でもよく着色されていてもよい。
【0022】
前記磁気媒体層8は、情報表示部2の磁性粒子13に磁気作用を及ぼすためのもので、ベース層であるベースフィルム10を挟んで両側に磁気層9,11を有する。このように、磁気媒体層8に2つの磁気層9,11を設けることで、一方の磁気層9が磁性粒子13に接するため、磁性粒子13を強く付着でき、磁性粒子13の配列状態の視認性が向上し情報表示部2の表示情報の視認性が向上する。また、磁気層9は、ベースフィルム9と磁気層11が存在するため外部の磁石等の影響を受け難く、表示情報が消される可能性も少なくなる。
【0023】
14は、磁性粒子13による表示情報を見易くするために磁気層9上に形成した極めて薄い白色或いはシルバー色の印刷層である。尚、磁気層11の図中下側表面には保護層(図示せず)が設けられている。
【0024】
かかる複合表示カード1を、例えばポイントカードに使用する場合は、例えば発行No.、発行日及び名前等の通常書換えが必要ない半固定情報を発行時に感熱層3に印刷し、利用日や累計ポイント等の書換え頻度の高い可変情報を情報表示部2で表示するようにする。
【0025】
このように、感熱層3に比べて書換え耐用回数に優れ、書換え処理も速い、磁気作用を利用して情報を表示する情報表示部2に書換え頻度の高い表示情報を書込むことにより、書換えの耐用回数が従来の感熱層だけのリライトカードの200〜300回に比べて1000回以上可能となり、カードの使用寿命を向上でき省資源化を図れると共に、書換え処理時間も短縮できる。また、感熱層3も備えることにより、情報表示部2だけの従来の可視磁気カードでは表示できなかった漢字やひらがなによる表示も可能となるので、表示できる情報量が大幅に増大する。更に、本発明の複合表示カード1のような多層構造のカードの場合、製造工程において加圧、加熱する工程があり、この加圧、加熱工程において感熱層が発色することが考えられる。しかし、ロイコ染料を使用した感熱層3であれば、加圧、加熱工程後は徐冷であり感熱層3の消色条件であるため、感熱層3が発色したとしても製造後には感熱層3が消色状態となり、カード製造上、何ら問題はない。
【0026】
次に、上述の複合表示カードを処理するための本発明の複合表示カード処理装置について説明する。
図3は、本発明に係る複合表示カード処理装置の一実施形態の構成を示すブロック図であり、図4は、処理装置の搬送部の概略図である。
【0027】
図3及び図4において、本実施形態の複合表示カード処理装置20は、カードに対して、情報の書込み/読出し、書換え又は消去するもので、図3の示すように、制御部21と、磁気処理部22と、感熱処理部23と、カード位置検出部24と、カード搬送部25と、入力装置26と、記憶部27とを含んで構成される。
【0028】
制御部21は、中央処理装置とメモリ等を備えるコンピュータで構成され、メモリに記憶されたプログラムに基づいて、カード位置検出部24からの検出信号や記憶部27に記憶された記憶情報等により、磁気処理部22と感熱処理部23の処理動作やカード搬送部25の搬送動作を制御する。
【0029】
磁気処理部22は、磁気媒体層8の情報表示部2裏面部分に表示情報のパターンを書込むための第1磁気ヘッド22Aと、情報表示部2裏面部分に書込まれた表示情報パターンを消去するための第2磁気ヘッド22Bと、カードに対する磁気データの書込み/読出しを行う第3磁気ヘッド2Cとを備える。これら第1〜第3磁気ヘッド22A〜22Cは、図4に示すようにカード搬送路30途中に配置され、第1磁気ヘッド22Aと第2磁気ヘッド22Bは、カード搬送方向に沿って直列に配置され、第3磁気ヘッド22Cは、カード搬送方向に対して直角方向に第2磁気ヘッド2Bと並列に配置されている。尚、図4において、第2磁気ヘッド22Bは第3磁気ヘッド22Cの紙面向こう側に位置する。
【0030】
感熱処理部23は、図4に示すようにカード搬送路30途中に配置され、カード搬送方向と直角方向に多数配列された発熱体への熱エネルギの供給を制御して感熱層3に対して表示情報を印字、消去及び書換える例えばサーマルヘッド23Aを備えて構成される。
【0031】
カード位置検出部24は、図4に破線で示すように、カード搬送路30に沿って適所に設けられた例えば6個の光センサ24a〜24fで構成される。
カード搬送部25は、図4に示すように、カード搬送路30上側に設けられた加圧ローラ25aと、カード搬送路30下側に設けられた搬送ローラ25bと、同じくカード搬送路30下側に設けられたプラテンローラ25cと、搬送ローラ25b及びプラテンローラ25cを駆動するモータ25dとを備えて構成される。
【0032】
記憶部27は、入力装置26から入力される個人情報等の各種データを記憶するものである。
次に、本実施形態の処理装置20の処理動作について図5、図7、図8のフローチャートを参照して説明する。
【0033】
図5は、新たにカードを発行する場合の動作例を示し、情報表示部2に対する表示情報の書込みを先に行う場合である。
ステップ1(図中S1で示し、以下同様とする)では、図4の矢印A方向からカードが挿入され光センサ24aがカードを検出すると、光センサ24aからカード検出信号が出力されてカードの挿入が検知される。これにより、制御部21からカード搬送部25に駆動出力が出力されてモータ25dが駆動し、搬送ローラ25bの回転により搬送ベルトが駆動しカードが搬送される。
【0034】
ステップ2では、入力装置26で入力した所定の磁気データのカードに対する書込み処理が実行される。この書込み処理は、カードを光センサ24dの位置まで搬送し、光センサ24dがカードを検出すると制御部21はモータ25dを逆回転制御し図4中右方向にカードを搬送する。そして、制御部21は光センサ24cのカード検出信号に基づいてデータの書込みタイミングを制御し第3磁気ヘッド22Cによりカードに磁気データを書込む。
【0035】
ステップ3では、磁気データが正常に書込まれたか否かを確認する。この確認処理は、カードを光センサ24aの位置まで搬送し、光センサ24aがカードを検出すると制御部21はモータ25dを再度逆回転させ図4中左方向(矢印Aと同方向)にカードを搬送し、光センサ24bのカード検出信号に基づいてデータの読込みタイミングを制御し第3磁気ヘッド22Cにより磁気データを読込み、確認する。正常であればステップ4に進み、異常であればステップ7に進む。
【0036】
ステップ4では、情報表示部2に表示する情報パターンの書込み処理が実行される。この処理は、カードを光センサ24dの位置まで搬送し、モータ25dを逆回転させてカードを逆送し、光センサ24cのカード検出信号に基づいてデータの書込みタイミングを制御し第1磁気ヘッド22Aにより情報表示部2の裏面側の磁気媒体層8部分に情報パターンを書込む。
【0037】
ステップ5では、カード表面の感熱層3に対する表示情報の印刷処理を実行する。この処理は、光センサ24dのカード検出出力に基づいて印刷タイミングを制御し、サーマルヘッド23Aを駆動制御して感熱層3に対して所定の表示情報を印刷する。この場合、例えば図6に示すように、予め記憶部27に、感熱層3の印刷可能領域(0,0)〜(Xn,Yn)と情報表示部2に相当する領域(Xa,Ya)〜(Xb,Yb)を記憶させ、印刷可能領域(0,0)〜(Xn,Yn)から領域(Xa,Ya)〜(Xb,Yb)を除いた領域に印刷する文字や絵柄等を設定する。これらの記憶情報に基づいて制御部21はサーマルヘッド23Aを発熱制御して感熱層3への印刷を行う。
【0038】
ステップ6では、カードを返却する。これは、感熱処理により印刷が終了するとカードを光センサ24fの位置まで搬送し、光センサ24fがカードを検出するとモータ25dを逆回転駆動してカードを返却する。
【0039】
一方、ステップ3でNGと判定されステップ7に進んだ場合は、再度、磁気データの書込み処理を実行し、磁気データの書込みが正常と確認されればステップ4に進む。磁気データの書込み処理のリトライ動作を予め設定した所定回数行っても書込み正常が確認されなかったときは、ステップ8に進む。
【0040】
ステップ8では、磁気データの消去処理を実行する。これは、書込みデータの確認処理後にNGと判定されると光センサ24dの位置までカードを搬送し、光センサ24dがカードを検出してモータ25dを逆転しカードを返却する際に、光センサ24cのカード検出信号に基づいて第3磁気ヘッド22Cにより磁気データを消去する。
【0041】
図7は、新たにカードを発行する場合の別の動作例を示し、感熱層3に対する印刷処理を先に実行する場合である。
ステップ11は、図5のステップ1と同様である。
【0042】
ステップ12では、カード表面の感熱層3に対する表示情報の印刷処理を実行する。この場合、ステップ1でカード挿入が検知されカードが搬送されて光センサ24dがカードを検出すると、図5のステップ5と同様にして制御部21はサーマルヘッド23Aを発熱制御して感熱層3への印刷を行う。その後、光センサ24fがカードを検出するとモータ25dを逆回転駆動してカードを図4中右方向に搬送する。
【0043】
ステップ13では、磁気データの書込み処理が実行される。この書込み処理は、印刷処理後に図4中右方向に搬送されるカードが光センサ24cで検出されると、図5のステップ2と同様にして第3磁気ヘッド22Cによりカードに磁気データを書込む。
【0044】
以後、ステップ14〜18では、図5のステップ3〜8(ただしステップ5を除く)と同様の動作が実行される。尚、図7において、ステップ16では、ステップ15の情報表示部2へのデータ書込み終了後に光センサ24dでカードが検出されたときに、モータ25dを逆回転駆動してカードを返却する。また、ステップ18では、磁気データの消去処理に加えて感熱層3の消去処理も実行する。この場合、ステップ17でNGと判定された後に光センサ24dでカードを検出すると、サーマルヘッド23Aによる印刷情報の消去処理を実行し、光センサ24fでカードを検出してモータ25dを逆回転制御して返却する途中で、光センサ24cのカード検出信号に基づいて第3磁気ヘッド22Cにより磁気データを消去し、そのままカードを返却するようになる。
【0045】
図8は、発行済みのカードを処理する場合の動作例を示す。
ステップ21は図5のステップ1と同様である。
ステップ22は、挿入カードの磁気データの読取りを確認する。この処理は、搬送カードが光センサ24bで検出されると、光センサ24bの検出出力に基づいて制御部21は読取りタイミングを制御し第3磁気ヘッド22Cにより磁気データを読込み、確認する。正常であればステップ23に進み、異常であればステップ31に進み、再度、読込みを実行し、予め設定された所定回数以内に正常判定が得られればステップ23に進む。
【0046】
ステップ23〜25、32の動作は、図5のステップ2〜4、7と同様であり説明を省略する。
ステップ26では、カードは感熱層3を有するか否かを判定する。これは、ステップ22で読込んだ磁気データに基づいて判定する。このように、感熱層3の有無を示すデータをカード発行時に予め磁気データとして記憶させておけば、カードを挿入するだけで印刷処理が必要か否かを判断でき、感熱層3を備えるカードと情報表示部2だけのカードが混在する状況でもデータ書換え処理操作が簡単である。感熱層有りと判定された場合は、ステップ27に進む。
【0047】
ステップ27では、記憶部27の記憶情報に基づいて感熱層3の表示情報を書換えるか否かを判定し、書換えの必要ありと判定された場合は、ステップ28に進む。
【0048】
ステップ28では、全ての印刷情報を書換えるか否かを判定し、全面書換えと判定された場合は、ステップ29に進み、サーマルヘッド23Aを制御して全面書換えを実行し、その後、ステップ31でカードの返却動作を行う。
【0049】
ステップ31,32で、磁気データの読取り及び書込みの処理が正常でないと判定された場合は、ステップ30に進み、カードを返却する。また、ステップ28の判定がNOでステップ33へ進んだ場合は、感熱層3の表示情報の一部を書き換えた後、ステップ33に進んでカードを返却する。
【0050】
かかる本実施形態の複合表示カード処理装置20によれば、情報表示部2と感熱層3を備える複合表示カード1に対して、磁気処理と感熱印刷処理を1台の処理装置で行うことができる。また、感熱層3はカード1の表面全体に設けられており、感熱印刷処理の際に、情報表示部2上面に対してもサーマルヘッド23Aの加圧力が作用する。しかし、情報表示部2は空洞になっており、サーマルヘッド23Aからの加圧力が情報表示部2上面に作用しても、図9の点線で示すように感熱層3が密閉空間部12側(図の下側)に撓み加圧力が逃げる。従って、感熱層3に十分な熱エネルギが伝達されず情報表示部2に相当する部分の感熱層3に印刷されることはない。
【0051】
尚、図4の左端部にカード供給用のホッパーを設け、ホッパーからカードを供給する際には、光センサ24fのカード検出出力によりモータ25dが駆動されてカードの搬送が開始される。また、光センサ24eからのカード検出出力に基づいてサーマルヘッド23Aの印刷タイミングが制御されるようになる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の複合表示カードによれば、磁気作用を利用した情報表示部と印刷可能な感熱層の両方を備えた構成としたので、従来の可視磁気カードに比べて情報の表示量を格段に増大できると共に、漢字、ひらがなによる情報表示も可能である。また、感熱層には書換え頻度の低い半固定の情報を表示し、書換え頻度の高い情報は情報表示部に表示して情報の書換え処理は主に情報表示部側で行うことにより、感熱層を利用した従来のリライトカードに比べて書換え処理の迅速化が図れると共に、書換えの耐用回数が増大してカードの使用寿命を延ばすことが可能となる。
【0053】
また、本発明の複合表示カード処理装置によれば、磁気作用を利用した情報表示部に対する磁気処理と感熱層に対する感熱処理を1台で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複合表示カードの一実施形態を示す外観図
【図2】同上実施形態の断面構造を示す断面図
【図3】本発明に係る複合表示カード処理装置の一実施形態を示すブロック図
【図4】同上実施形態の搬送部の構成を示す概略図
【図5】同上実施形態のカード発行時の処理動作を示すフローチャート
【図6】感熱層に印刷する場合の処理方法の説明図
【図7】同上実施形態のカード発行時の別の処理動作を示すフローチャート
【図8】同上実施形態の発行済みカードの処理動作を示すフローチャート
【図9】カード表面に対するサーマルヘッドの加圧状態の説明図
【符号の説明】
1 複合表示カード
2 情報表示部
3 感熱層
6 コア層フィルム
6a 孔部
8 磁気媒体層
12 密閉空間部
12a 窓部
13 磁性粒子
20 複合表示カード処理装置
21 制御部
22 磁気処理部
23 感熱処理部
24 カード一検出部
25 カード搬送部

Claims (8)

  1. 透視可能な窓部を有する密閉空間部内に移動自在に封入した磁性粒子を磁気作用により配列して書換え可能な情報を表示し、前記窓部を介して表示情報が視認可能な情報表示部と、
    熱エネルギに感応して発色状態と消色状態に可逆的に変化する可逆性感熱材で形成され表示情報の印刷が可能な感熱層と、
    を備えることを特徴とする複合表示カード。
  2. 前記磁性粒子に磁気作用を及ぼす磁気媒体層と透明な前記感熱層の間に、孔部を有する基材層を設け、前記磁気媒体層と前記感熱層により前記孔部を密閉して前記密閉空間部を形成し、前記感熱層が前記透視可能な窓部を兼ねる構成である請求項1に記載の複合表示カード。
  3. 前記磁気媒体層は、ベース層を挟んで両側に磁気層を有する構成である請求項2に記載の複合表示カード。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の複合表示カードを処理する複合表示カード処理装置であって、
    カード搬送路途中に配置されてカードに対する磁気データの書込み/読出し処理及び前記情報表示部に対する表示情報の書込み及び書換え処理を行う磁気処理部と、
    同じくカード搬送路途中に配置されて熱エネルギを発生して前記感熱層に対する表示情報の印刷を行う感熱処理部と、
    カード搬送路に沿って複数配置されカードの搬送位置を検出する複数のカード位置検出部と、
    該複数のカード位置検出部の各検出信号に基づいてカードの搬送方向、前記磁気処理部の磁気処理及び前記感熱処理部の印刷処理を制御する制御部と、
    を備えて構成したことを特徴とする複合表示カード処理装置。
  5. 前記制御部は、前記磁気処理部の磁気処理を前記感熱処理部の印刷処理より先に実行する構成である請求項4に記載の複合表示カード処理装置。
  6. 前記制御部は、前記感熱層の有無情報に基づいて前記感熱処理部の印刷処理を実行するか否かを選択する構成である請求項4又は5に記載の複合表示カード処理装置。
  7. 前記感熱層の有無情報は、予めカードに磁気データとして書込むようにした請求項6に記載の複合表示カード処理装置。
  8. 前記感熱層の印刷可能領域と該印刷領域内の前記情報表示部領域とを予め記憶させ、前記制御部は、前記各領域情報に基づき情報表示部領域を除いて前記印刷可能領域に印刷処理するよう前記感熱処理部を制御する請求項4〜7のいずれか1つに記載の複合表示カード処理装置。
JP2002358325A 2002-12-10 2002-12-10 複合表示カード及びその処理装置 Pending JP2004192249A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002358325A JP2004192249A (ja) 2002-12-10 2002-12-10 複合表示カード及びその処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002358325A JP2004192249A (ja) 2002-12-10 2002-12-10 複合表示カード及びその処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004192249A true JP2004192249A (ja) 2004-07-08

Family

ID=32758073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002358325A Pending JP2004192249A (ja) 2002-12-10 2002-12-10 複合表示カード及びその処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004192249A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008155552A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Kokusai Chart Co 情報保護機能を持ったサーマルプリンタ用紙

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008155552A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Kokusai Chart Co 情報保護機能を持ったサーマルプリンタ用紙

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000132648A (ja) リライタブルカードの処理方法およびその装置
JP5907387B2 (ja) 印刷装置及び印刷方法
JP2001334693A (ja) 電子棚札の書込み消去装置と書込み消去可能な電子棚札
JPH0761146A (ja) 記録媒体および画像記録方法
JP2006243835A (ja) カード処理装置
JP2004192249A (ja) 複合表示カード及びその処理装置
JP2009073068A (ja) カードリーダ装置
JP4411861B2 (ja) 無線識別ラベル作成装置、および無線識別ラベル用カートリッジ
WO1993015912A1 (fr) Dispositif d'enregistrement reinscriptible
JP2000123125A (ja) リライタブルカードの処理方法およびその装置
JP2003011404A (ja) リライタブル記録表示装置
JP4151283B2 (ja) カードリーダ
JPH0310393A (ja) カードおよびそのカードの処理装置
JP2004306305A (ja) カードリーダ
JP4714984B2 (ja) カードリーダ
JP2001130037A (ja) 画像記録装置
JPH05334501A (ja) カード取扱装置
JP3065718B2 (ja) 記録装置
JP2004310180A (ja) カードリーダ
JP2000218844A (ja) サーマルヘッドの温度制御方法およびサーマル処理装置
JP3053258B2 (ja) 記録媒体処理装置及び記録媒体処理方法
JP2755928B2 (ja) 記録媒体処理方法および記録媒体処理装置
JP3034817B2 (ja) 記録媒体処理方法及び記録媒体処理装置
JP2963755B2 (ja) 記録装置
JP2000211169A (ja) サ―マルヘッドの温度制御方法およびサ―マル処理装置