JP4151283B2 - カードリーダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カード等の記録媒体を処理するカードリーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、記録媒体としてのカードはその携帯性に利便なことから、種々の用途で使用され、その種類も様々である。例えば、テレホンカード、乗車券等のプリペイドカード、定期券、回数券、ポイントカード、更に、銀行カード、キャッシュカード、クレジットカード、運転免許証等のIDカード、会員カード、身分証明書等が挙げられる。
【0003】
また、これらのカードは、個人識別情報や残高、累積ポイント等の情報を記録・保持するため、磁気記録層、光記録層、或いはICメモリ等に代表されるメモリ部を有している。これらのメモリ部に記録された情報は、専用のカードリーダで再生されるが、磁気記録層、光記録層、ICメモリに記録された情報は不可視情報であるので、カードの持ち主がその記録情報を直接確認する事はできない。
【0004】
そこで、これら不可視の記録情報を可視的に表示する事がなされている。例えば、インクジェット、感熱転写、レーザービームプリンタ等の様々な印字手段によってカード表面に情報を印字したり、カードに予め感熱発色層を形成し感熱記録する等の追記型の表示がなされている。
【0005】
また、これら追記型の表示方法では、カード表面の表示領域の制約で、より多くの情報を表示できないので、最近では、書換可能な表示方法が採用されている。
【0006】
例えば、カードに液晶表示体を形成する場合や、加熱によって、繰り返し印字・消去が可能である熱可逆的材料を使用して表示する事がなされている。
【0007】
より具体的には、カードの磁気記録層、光記録層、ICメモリ等のメモリ部に記録・保持された個人識別情報や残高、累積ポイント等の不可視の記録情報を含め、その他に広告・宣伝文等、種々の情報を可視的に表示する方法として、カードの表示部を繰り返し印字・消去が可能な熱可逆性材料によるリライト層で構成したカード(リライトカード)を用いて、このカードにサーマルヘッド等で印字を行って表示する方法がある。近年、このようなリライトカードに対応し、印字ヘッドと消去ヘッドを備え、リライトカードの表示部に印字した情報を何度でも繰り返し書き換え可能なリライト機能を有するカードリーダが普及している。現在は、磁気記録層を備えたリライトカードを用い、磁気的な情報を磁気ヘッドを用いて記録・再生する機能と組み合わせて、ポイントカードシステム等で広く利用されている。
【0008】
また、これらのカードの用途、情報記録方式、表示方法が様々であることに加えて、カード基材を構成する材料や、磁気ストライプ、ICチップ等のメモリ部の位置、カードの大きさや厚み等の規格等も多種多様となっている。
【0009】
このように現在カードは多種多様であるが、これらのカードから情報を読み取ったり(リード)、或いは、カードに対して情報を記録したり(ライト)、或いは、カードに表示する情報を書き換えたりする機能を有する装置がカードリーダである。
【0010】
そして、記録媒体としてのカードは実に様々な場所で使用されるため、これを処理するカードリーダも、様々な場所、あらゆる環境下に設置されてその使用に耐える必要がある。
【0011】
ところが、従来のカードリーダでは、0℃以下の低温環境下においては、カードリーダの正常動作を保証できない場合があった。これは、カードを搬送する搬送系の部材としてベルトが使用されており、これは通常ゴム等の材質で構成され、低温環境下では硬化してスムーズに動力を伝達できない場合や、脆化して使用できない場合もあった。更に、カードリーダに使用する電子部品自体の保証温度の制限もある。そして、現行部品と同様の特性を備え低温で使用可能な部品や部材を得ること自体が困難であり、仮に適用する部品や部材があったとしても、コストが著しく増大すると言う問題があった。
【0012】
更に、屋外環境での使用においては、カードの搬送系に埃等が取り込まれるので、カードのメモリ部にデータ記録再生を行う磁気ヘッドや、カードの表示部に可視像を形成する画像形成手段であるサーマルヘッド等にダメージを与える恐れがあり、埃や塵の影響の大きい屋外環境では使用できないと言う問題もあった。
【0013】
そこで、低温対策としては、カードリーダの周辺にヒーターを置く等の対策がとられ、屋外環境での防塵対策としては、メンテナンスを十分に行うと言う対策がとられているに過ぎなかった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、カードリーダの周辺にヒーターを置く等の従来の低温対策では、ヒーターの熱をカードリーダに均一に伝達するのは困難であり、特定部分の温度が上がれば、カードリーダの部品にダメージを与える可能性もあった。そこで、カードリーダとヒーターの間に断熱部材を設け、伝達される熱量を調整する事も考えられるが、温度制御が困難と言う問題がある。これに加えて、これらの方法では、保温効率が悪いため、目標温度よりも遥かにヒーターの温度を上げなければならないと言う問題があった。
【0015】
また、屋外環境での埃や塵への対策に関しては、メンテナンスにて取り除くのは煩雑である上、そもそも根本的な対策になっていない。よって埃や塵の進入自体を防ぐ必要がある。
【0016】
そこで、本発明は、上記従来の課題を解決するもので、低温環境下や屋外で使用可能なカードリーダを提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明のカードリーダは、記録媒体を処理するカードリーダであって、保温機能を備えた構成としたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、記録媒体を処理するカードリーダであって、保温機能を備えたことを特徴とするカードリーダであって、低温環境下で使用が可能である。
【0019】
そして、筐体と、前記筐体の前面パネルと、前記前面パネルに接合されると共にカードリーダ部を隙間を介して搭載する略凹状に前記カードリーダ部を包む金属製の支持部材とを備え、前記筐体内部に前記支持部材が内包され、前記前面パネルによって、前記支持部材は、前記筐体から引出可能であって、前記支持部材に面上の加熱手段を設け、筐体内でカードリーダ部を保温することを特徴とするカードリーダであって、加熱手段で発生した熱がカードリーダ部に直接伝達せずに空気を介して伝播するので、カードリーダ部に使用されている部品等にダメージを与えることなく低温環境下で使用が可能である。
【0020】
請求項に記載の発明は、筐体にファンを設けたことを特徴とする請求項記載のカードリーダであって、屋外で使用可能である。
【0021】
(実施の形態)
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0022】
図1は、本発明の一実施の形態によるカードリーダの外観斜視図、図2は、本発明の一実施の形態によるカードリーダの正面図、図3は、本発明の一実施の形態によるカードリーダの正面断面図、図4は、本発明の一実施の形態によるカードリーダの側面断面図である。
【0023】
図1〜図4において、1はカードリーダ部、1aは固定部、2は支持部材、3は筐体、4は前面パネル、5は挿入口、6は引出部であり、7はヒーター、8はカードが搬送される搬送路、9はファンである。100はカードリーダを示す。
【0024】
図1に示すように、カードリーダ100は、外観が引出しのように構成されており、筐体3から前面パネル4に接合された支持部材2を引き出すことができる。また、支持部材2にはカードリーダ部1が固定され、筐体3内に収納されているような状態である。
【0025】
また、図2に示すように、前面パネル4にはカードを挿入する挿入口5が形成され、更に、筐体3から引き出す際の取手となる引出部6が形成されている。
【0026】
図3に示すように、支持部材2は断面形状が略凹状(上に向かって略コの字状)であり、その凹部内にカードリーダ部1が搭載されている。更に、図3或いは図4に示すように、カードリーダ部1は支持部材2と下方に間隙を形成するように固定部1aで接続固定されている。
【0027】
また、支持部材2は、熱伝導性の良い金属の板金で形成され、その下面にはヒーター7が設けられている。そして、ヒーター7で発生した熱は支持部材2全面に伝えられ、支持部材2全体が同じ温度に達する。よって、カードリーダ部1全体を均一に暖めることが可能となる。そして、カードリーダ部1と支持部材2とは左右方向及び下方向で間隙を介しており、ヒーター7で発生させた熱がカードリーダ部1に直接伝達せず空気を介して伝播するので、カードリーダ部1に使用されている部品等にダメージを与えることはない。
【0028】
ここで、ヒーター7としては、面状のヒーターを用いることが好ましい。その仕様の一例として、24V11Wの能力で、連続電圧印加状態での飽和温度Δtの温度上昇が30℃程度であるヒーターを用いた場合、カードリーダ部1及びその周囲の雰囲気温度はΔtの温度上昇が15℃程度になることが実験で確認された。よって、−15℃の極低温状態でも、カードリーダ部1の正常動作温度域内に収めることができる。また、このように温度上昇値が小さいヒーターを用いることで、高温状態になることを抑制することが可能である。
【0029】
このように、支持部材2の形状を略凹状にすることで、カードリーダ部1を包むように暖めることができるので、低い温度にて保温が可能になる。また、ムラなく均一に低い温度での保温が可能であれば、カードリーダ部1と支持部材2とは左右方向及び下方向で間隙を介すことに加え、カードリーダ部1の電子部品やメカ部品にダメージをあたえることを更に防ぐことができる。
【0030】
次に、図4に示すように、カードリーダ100の筐体3には、支持部材2に固定されたカードリーダ部1が内包された状態である。そして、筐体3の後方に取り付けたファン9から外気を取り込み、挿入口5から空気を排出するようにしている。また、後方から空気を取り込む際に埃などを取り込まない様にファン9にはフィルターを取りつけている。そして、挿入口5から外部に向かって空気を吹き出しているので、挿入口5から埃などの汚れを含んだ空気がカードリーダ100の内部に取り込まれることはない。
【0031】
次に、カードリーダ部1の具体的構成の一例について説明する。
【0032】
ここで、図5は本発明の一実施の形態によるカードリーダ部の構成を示す模式側断面図である。
【0033】
図5において、10はカード、11はカード10を搬送する搬送ローラであり、12はデータ記録再生手段としての磁気ヘッド、13は磁気ヘッド12に対してカード10を押圧する磁気ヘッド押圧ローラである。また、14は画像形成手段としての印字ヘッド、15は画像消去手段としての消去ヘッドであり、16,17はそれぞれ印字ヘッド14、消去ヘッド15に対向するプラテンローラである。更に、18は発光素子、19は受光素子であり、カード位置検出手段を構成している。
【0034】
まず、装置構成を簡単に説明する。カード10には、熱可逆性材料等を設けたリライトカードが用いられ、磁気記録層も有している。リライトカードは、例えば所定の温度以上に加熱することで、可視的な像などを形成し(印字)、所定の温度範囲内にカードの温度を所定時間加熱することで、その形成された像などを不可視にすること(消去)が可能な熱可逆性材料によるリライト層を有した構成となっている。なお、カード10は、図5中上側にリライト層を、図5中下側に磁気記録層をそれぞれ有しているものとする。
【0035】
また、カード10は挿入口5から挿入され、挿入口5の近傍に設けられたカード位置検出手段としての発光素子18及び受光素子19によって、カード10が挿入された事が検出される。
【0036】
そして、カード10は、搬送路8を複数の搬送ローラ11により搬送される。搬送ローラ11はローラ対を構成し、カード10を挟み込んでカード10を引き込み、送り出す動作を行うものであり、ローラ対の内、一方のローラが駆動し、他方のローラが連れ回るように構成されている。
【0037】
また、磁気ヘッド12は、カード10に磁気的な情報を記録か又は再生する動作の少なくとも一方の動作を行う。この時、カード10は、磁気ヘッド12及びこれに対向する磁気ヘッド押圧ローラ13によって挟み込まれ、カード10は一定速度で搬送され、カード10の磁気記録層に磁気情報の記録及び/又は再生がなされる。
【0038】
印字ヘッド14は、カード10に設けられたリライト層を加熱して、可視的な画像を形成する。印字ヘッド14は、発熱抵抗体素子が一画素を形成し、この発熱抵抗体素子群よりなる、いわゆるサーマルヘッドが用いられる。
【0039】
また、消去ヘッド15は、加熱によって、カード10に設けられたリライト層に形成された画像を消去するものであり、例えば、セラミック基板の表面に発熱抵抗体を備え、これを保護する保護層が形成された発熱素子を用いることができる。
【0040】
また、プラテンローラ16,17は、印字ヘッド14、消去ヘッド15に対向し、カード10を挟み込み、カード10を搬送しながら、印字・消去が行われる。
【0041】
なお、本実施の形態では、カード位置検出手段として、例えば、発光素子18及び受光素子19を挿入口5近傍に設けているが、必要に応じて、その他のカード位置検出手段が搬送路8内に適宜配置されていてもよいのは言うまでもない。
【0042】
また、カードリーダ部1の装置構成において、印字ヘッド14、消去ヘッド15を搬送路8に対して、ソレノイド等の駆動装置によって出没自在とすることによって、カード10に印字、消去を行う場合のみカード10と接触し、磁気ヘッド12による読み取りや記録時に、カード10の搬送を阻害することがなく、更に、ソレノイド等の駆動装置によって、印字ヘッド14、消去ヘッド15をカード10に対して押圧し圧着できるので、確実な印字、消去を行うことができる。
【0043】
更に、本実施の形態では、磁気ストライプ等の磁気記録層を有するカード10を使用し、カード10からデータを読み出すかカード10にデータを記録する少なくとも一つの動作を行うデータ記録再生部として、磁気ヘッド12を用いたが、他のデータ記録再生部としては、磁気ヘッド12以外に光学的にデータを記録か再生の少なくとも一方を行う光学ヘッドを用いても良く、その場合には、カード10には光記録層、光ストライプやバーコード等が設けられる。
【0044】
また、カード10が内部にICを搭載し、カード10の表面にICと接続された電極を有した、いわゆる接触式のICカードを用いる場合は、カードリーダ部1にICリードユニットを設ければ良い。なお、カード10が内部にICと無線でデータの授受を行うことができるアンテナ(コイルやコンデンサ)を有したいわゆる非接触ICカードの場合には、カードリーダ部1のICリードユニットは、コイル状のアンテナや容量を発生させる部材を設けた構成となる。
【0045】
また、カード10の表示部には、熱可逆性材料によるリライト層が用いられるが、その熱可逆性材料の例として、樹脂母材である高分子マトリックス中に、高級脂肪酸等の有機低分子物質を分散させ、温度に依存して透明状態と白濁状態とが可逆的に変化する可逆的加熱記録材料があげられ、更に、他の例として、発色剤と顕色剤との組み合わせを用いた可逆的熱発色性組成物があげられる。そして、これらの材料や組成物を適宜選択し、カードに直接塗布して被膜を形成するか、或いは、材料や組成物が塗布されたシートやラベルを貼付して用いることができ、カード10の表示部を形成することができる。これら熱可逆性材料を用いた表示部は、所定の温度以上で発色し、特定の温度範囲をある程度保持すれば消色するものであるので、上述のように、消去ヘッド15でカードの表示部の画像を消去し、印字ヘッド14で画像を形成する。
【0046】
以上のように、カードリーダ部1の装置構成を説明したが、次に、このカードリーダ部1の印字・消去の処理手順を説明する。
【0047】
まず、挿入口5からカード10が挿入されると、制御部(図示せず)は、挿入口5の近傍に配置された発光素子18と受光素子19との組み合わせからなるカード位置検出手段により、カード10が挿入されたことを検知し、カード10を搬送ローラ11で、カードリーダ部1の後端部側(図5中右側方向であり、以下、後端部側と言う)へ搬送する。
【0048】
そして、カード10が磁気ヘッド12の上を通過すると、カード10の磁気記録層に記録された磁気データが磁気ヘッド12で読み取られる。
【0049】
そして、読み取った磁気データに応じた次の処理をカードリーダ部1(カードリーダ100の筐体3)に接続されたPC等の制御機器のディスプレイ部(或いは、カードリーダ100に設けられたディスプレイ部)に表示する。この時、カードリーダ部1はキー入力待ち状態にある。そして、操作員は、そのディスプレイ部の表示に従い、PC等の制御機器のキーパッド(或いは、カードリーダ100に設けられたキーパッド)から新たなデータを入力する。
【0050】
データの入力が正常に完了すると、カード10を逆転搬送してカードリーダ部1の挿入口5側(図5中左側方向であり、以下挿入口側と言う)に移動し、磁気ヘッド12上を通過させ、更新された新たな磁気データを書き込む。更に、カード10を逆転搬送して後端部側に移動し、再度磁気ヘッド12上を通過させ、その時にカードに記録したデータを読み取り、データの記録ミスが無いかどうかチェックする。
【0051】
そして、カード10は消去ヘッド15よりも後端部側の位置まで搬送される。また、消去ヘッド15を加熱している間、消去ヘッド15に取り付けられたサーミスタによって、消去ヘッド15の温度が計測され、設定消去温度が維持されている。更に、カード10を挿入口側の方向へ移動させ、消去ヘッド15にてカード10のリライト層に既に印字されている画像を消去する。そして、カード10のリライト層に所定の画像等を印字ヘッド14にて印字する。
【0052】
以上の一連の処理が終了した後、カード10はカードリーダ部1から排出され、カードリーダ100の挿入口5から装置外へ排出される。なお、図4に示したカードリーダ100の前面パネル4の挿入口5と、図5に示したカードリーダ部1の挿入口5は連絡しているものであり、カード10をカードリーダ100内に引き込む駆動系は、前面パネル4に存在してもよいし、カードリーダ部1に存在してもよい。更に、前面パネル4の挿入口5と、カードリーダ部1の搬送路8は図4に示したように直接接続されていてもよいし、前面パネル4の挿入口5とカードリーダ部1の間に連結部を設けてもよい。
【0053】
なお、以上説明した本実施の形態においては、特に詳細な説明はしていないが、カードリーダ100内部(或いはカードリーダ部1)には、モータを駆動させて制御したり、磁気ヘッド12、印字ヘッド14、消去ヘッド15等の記録再生の制御命令を出力するCPU等で構成される制御部や、印字ヘッド14の画像形成データ(印字データ)や磁気ヘッド12で記録再生されるデータを記憶するデータメモリ部等、カードリーダ部1を駆動し制御するために必要な回路や装置、更に、これらの装置に電力を供給する電源装置等が設けられているのは言うまでもない。
【0054】
また、PC(パーソナルコンピュータ)、POS端末、印字装置等の外部接続機器に接続(ネットワーク接続を含む)する為のインターフェイス等も必要に応じて設けられる。更に、図示はしていないが、カードリーダ100に、テンキーやファンクションキー、液晶表示部等の操作パネルを設け、カードリーダ100への処理入力を行ってもよい。
【0055】
なお、本発明の実施の形態によるカードリーダ100に使用するカード10としては、磁気ストライプ以外にもメモリ部として、その他磁気記録層、光記録層、ICメモリ等を有していてもよい。また、カードの基材を構成する材料や、磁気ストライプ、ICチップ等のメモリ部の位置、カードの大きさや厚み等も限定されるものではなく、カード基材を構成する材料は、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化酢酸ビニル(PVCA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネイト(PC)、生分解性材料等のプラスチックや紙、合成紙等の種々の材料を用いることができ、0.20〜0.28mm程度の薄手のPETを基材とするもの、0.28mm厚の塩化ビニルシート2枚を積層し、この表裏に0.1mm厚の塩化ビニルシートを貼合わせ、0.76mm±0.08mm厚としたものも使用可能である。またカードには、口座番号、有効期限や所有者氏名が、カード基材を物理的に隆起させて形成される、いわゆるエンボス加工も施されたものであってもよい。カードの用途も、テレホンカード、乗車券等のプリペイドカード、定期券、回数券、ポイントカード、更に、銀行カード、キャッシュカード、クレジットカード、運転免許証等のIDカード、会員カード、身分証明書等、特に限定されない。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、低温環境下や屋外で使用可能なカードリーダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるカードリーダの外観斜視図
【図2】本発明の一実施の形態によるカードリーダの正面図
【図3】本発明の一実施の形態によるカードリーダの正面断面図
【図4】本発明の一実施の形態によるカードリーダの側面断面図
【図5】本発明の一実施の形態によるカードリーダ部の構成を示す模式側断面図
【符号の説明】
1 カードリーダ部
1a 固定部
2 支持部材
3 筐体
4 前面パネル
5 挿入口
6 引出部
7 ヒーター
8 搬送路
9 ファン
10 カード
11 搬送ローラ
12 磁気ヘッド
13 磁気ヘッド押圧ローラ
14 印字ヘッド
15 消去ヘッド
16,17 プラテンローラ
18 発光素子
19 受光素子
100 カードリーダ

Claims (2)

  1. 筐体と、前記筐体の前面パネルと、前記前面パネルに接合されると共にカードリーダ部を隙間を介して搭載する略凹状に前記カードリーダ部を包む金属製の支持部材とを備え、前記筐体内部に前記支持部材が内包され、前記前面パネルによって、前記支持部材は、前記筐体から引出可能であって、前記支持部材に面上の加熱手段を設け、前記筐体内で前記カードリーダ部を保温することを特徴とするカードリーダ。
  2. 前記筐体にファンを設けたことを特徴とする請求項記載のカードリーダ。
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