JP2004098539A - 非接触型icタグ付可逆的感熱記録媒体、非接触型icタグ付可逆的感熱記録媒体用の記録消去装置及び非接触型icタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置 - Google Patents

非接触型icタグ付可逆的感熱記録媒体、非接触型icタグ付可逆的感熱記録媒体用の記録消去装置及び非接触型icタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置 Download PDF

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Hitoshi Hattori
服部 仁
Takashi Okuma
大隈 孝
Kyoji Tsutsui
筒井 恭治
Mutsuo Ogawa
小川 睦夫
Yoshiharu Mikami
三上 義治
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Ricoh Co Ltd
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体に対して消色や発色処理を行う時に、非接触型ICタグの熱的ダメージを防止し、消色ムラや発色ムラの発生を防止する。
【解決手段】加熱により可逆的に消色、発色する感熱層を支持体上に有する可逆的感熱記録媒体2の一方の面に非接触型ICタグ3を貼付した非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体1に対し、加熱により感熱層を消色する消色用加熱手段13や加熱により感光層を発色させる発色用加熱ヘッド14を、可逆的感熱記録媒体2の非接触型ICタグ3が貼付されていない領域のみを加熱する構成とした。
【選択図】  図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触型ICタグが貼付された可逆的感熱記録媒体上の発色表示されたデータを消色する記録消去装置、記録消去方法、可逆的感熱記録媒体用リライタブル記録装置、可逆的感熱記録媒体、可逆的感熱記録媒体用リライタブルシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
情報の電子化が進み、個人が情報を携帯する場合に磁気記録層やICメモリーに記憶させるICカードが広範囲に用いられるようになった。とくに、プラスチック製のカード基体の中に電磁波を利用するためのアンテナとメモリや演算機能を具備したICチップとを備えている非接触型ICカードは、セキュリティー性が高く記録容量が大きく電波によって記録の書き替えができ、接続部を持たないため、接続不良の問題もなくなり信頼性の高いシステムが構築できる。カード内部に電磁波を受けるアンテナコイルを有しており、情報だけでなくIC回路の駆動に必要な電力もこの電磁波によって供給されている。
【0003】
一方、このような非接触型ICカードを例えばプリペイドカードとして用いる場合、現在の残高金額はプリペイドカードには表示されておらず、プリペイドカードを使用するときにはじめてわかることになり、支払う金額より残高の方が少ないことが起こり、使用者を困らせることになる。
【0004】
そこで、非接触型ICカードに、記録された内容を表示できる表示媒体を設けたカードが提案されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。
【0005】
非接触型ICカードは繰り返し使用され、記録内容がその都度変化していくものであるので、表示媒体の表示もその回数だけ書き替えができなくてはならない。この目的に使用できる表示媒体としては、加熱によって印字消去が可能な相変化型記録材料、高分子液晶、高分子−液晶複合膜、ロイコ染料を用いたサーモクロミック材料などの可逆的感熱記録媒体、磁気によって可逆的に印字消去が可能な記録媒体が用いられている。その中でも、通常のハードコピーと比べて違和感が小さく見易いという理由で、発色と消色の二状態をとり得るロイコ染料を感熱記録層として用い、白色地肌に可逆的に発色印字画像を形成できる可逆的感熱記録媒体が提案されている(例えば、特許文献5参照)。
【0006】
これらの公知の方法は、いずれもサーマルヘッド、磁気ヘッドなどの書込み部との接触によって表示が行われるものである。したがって、電波を用いて非接触で電子情報が書き替えられる非接触型ICカードに対して、この種の可逆的記録媒体を用いた表示部を設けたとしても、表示部の方は接触させて消去又は印字させる必要がある。
【0007】
非接触型ICカードは、その基材を構成する材料としては、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化酢酸ビニル(PVCA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネイト(PC)、生分解性材料等のプラスチックが使用されている。一般的には、0.28mm厚の硬質塩化ビニルシート2枚を積層し、この表裏に0.1mm厚の硬質塩化ビニルシートを貼合わせた構成が知られている。このような硬質プラスチックを基材とする厚手のカード以外に、テレホンカードに代表されるプリペイドカード等ではカード厚みが0.20〜0.28mm程度の薄手の場合もある。
【0008】
更には、近年、低価格化を図るために、アンテナコイルとICチップとの接合電極部をシート上に設け、直接ICチップを実装するベアチップ実装方式も試みられている。この場合は、ICチップの回路形成面にある電極部にバンプと呼ばれる突起物をハンダや金などで設け、バンプを通して電極部と接続するフェースダウン方式をとっている。接続には、異方性導電フィルムや異方性導電樹脂のような導電粒子を含んだ樹脂や、アンダーフィルのようにICチップ回路面とモジュール基板の間を埋めることを目的としたものがある。この場合でも、インレットの動作信頼性のために、前述したような樹脂による封止を行う必要がある。
【0009】
ICチップを用いたカードは、ICチップが機械的に破壊されるとすべてのデータが失われてしまうことから、折り曲げや、点衝撃などの点圧に対して、機械的強度をいかに上げるかが課題となっている。ICチップを非接触型ICタグに用いる場合、非接触型ICタグに用いられる基材としては複雑な形状を有する商品に貼付する場合を考慮して可撓性を有していることが多く、その基材の材料としては、天然ゴム、合成ゴム、ポリエステル系樹脂、ボリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、セルロース系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アミド樹脂、イミド樹脂、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂、紙等があげられる。実際に使用される形態としては、生産管理、流通管理等の場合のように非接触型ICタグを製品に固定する必要がある場合が多く、この場合には接着剤あるいは粘着テープ等で非接触型ICタグを製品に貼り付けて使用する。
【0010】
そして、これらのカード(非接触型ICタグ)から情報を読み取ったり(リード)、或いは、カード(非接触型ICタグ)に対して情報を記録したり(ライト)、或いは、カード(非接触型ICタグ)に表示する情報を書き替えたりする機能を有するカードリーダが知られている(特許文献6参照)。
【0011】
一方、カード分野にとどまらず、可逆性記録材料を使ったリライタブルペーパーとして、リライタブル性や印刷する文書(ドキュメント)が何であるかについての識別ができるような機能(性質)を持ったものが提案されている。リライタブル性については、現在の環境問題の点から市場ニーズが高まっており、また、こういったリライタブルペーパーを用いて文書を管理する場合など、印刷する文書の識別情報をメディアに付加して、使用する際に自動的に認識させて管理に使用するというシステムはかなり有効であることが考えられている。
【0012】
図16ないし図18は、このような可逆的感熱記録媒体を用いた従来例における可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置100の一例を示している。図16は正面図、図17は可逆的感熱記録媒体の搬送方向下流側(排出側)から見た側面図、図18は可逆的感熱記録媒体の搬送方向上流側(挿入側)から見た側面図である。
【0013】
このリライタブル記録装置100は、装置本体101内に、媒体検知センサ102、消色用加熱手段103、発色用加熱ヘッド104、ローラ105、106、ガイド部材107、駆動ユニット108、圧力調整機構109、110等を有している。
【0014】
可逆的感熱記録媒体111は、駆動ユニット108により駆動されるローラ105、106により、図中矢印で示す方向に搬送される。そして、その搬送過程において、消色用加熱手段103により可逆的感熱記録媒体1の感熱層の発色(記録)が消去され、続いて発色用加熱ヘッド104により新たな発色(記録)が実施される。
【0015】
なお、圧力調整機構109、110は、消色用加熱手段103や発色用加熱ヘッド104の可逆的感熱記録媒体111に対する押圧力を調整するものである。これらの圧力調整機構109、110は、図17、図18に示すように、可逆的感熱記録媒体111の幅方向に3つ設けられており、理想的には各場所の押圧力は均等である。ガイド部材107は、装置本体101内を搬送される可逆的感熱記録媒体111を案内するものである。
【0016】
消色用加熱手段103は、板状のヒータ基板112を有しており、ローラ105はヒータ基板112と対向するよう設けられている。そして、矢印で示す方向に可逆的感熱記録媒体111が搬送されることにより、この可逆的感熱記録媒体111がヒータ基板112とローラ105との間に挟持され、これによりヒータ基板112から発生する熱で可逆的感熱記録媒体111に設けられた感熱層の発色(記録)が消去される。
【0017】
【特許文献1】
特開平7−325899号公報
【特許文献2】
特開平7−125483号公報
【特許文献3】
特開平8−287206号公報
【特許文献4】
特開平11−245567号公報
【特許文献5】
特開平5−124360号公報
【特許文献6】
特開2001−222694公報
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成のリライタブル記録装置100やカードリーダ(特許文献6)によれば、可逆的感熱記録媒体111の感熱層の発色を消色用加熱手段103により消色し、その可逆的感熱記録媒体111に続けて発色用加熱ヘッド104により新たな発色(記録)処理を行える。このため可逆的感熱記録媒体111を繰り返し使用することが可能となり、自然破壊や廃棄物処理等の社会問題の発生を回避することができる。
【0019】
ところで、可逆的感熱記録媒体111を一般にオフィスや現場において使用されている用紙、複写機やファクシミリ等で使用されている用紙(以下、これらの用紙を一般用紙という)と同様に使用可能とするためには、可逆的感熱記録媒体111の厚さを一般用紙と同様の厚さとする必要がある。即ち、可逆的感熱記録媒体111が一般用紙の厚さ未満となると薄く腰がなく耐久性も低下するため使用性が悪化する。また、可逆的感熱記録媒体111が一般用紙の厚さを超える厚さになると、ファイリング時等において不便となる。
【0020】
そこで、本発明者は、支持体の厚さを一般用紙の厚さと略等しい0.05〜0.22mmとした可逆的感熱記録媒体111と、可撓性のある非接触型ICタグとを用いて、可逆的感熱記録媒体111上に非接触型ICタグを貼付した非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体を作製し、これを前記したリライタブル記録装置100に使用して消色、発色処理を実施した。
【0021】
尚、この消色、発色処理の実験は、図16に示すリライタブル記録装置100から実験上不要なものを取り外して、例えば、消色の実験を行う場合には発色用加熱ヘッド104等を取り外し、発色の実験を行う場合には消色用加熱手段103等を取り外して行った。また、可逆的感熱記録媒体111の支持体の厚さを一般用紙の厚さ(0.05〜0.22mm)としており、この範囲の厚さで実用的である材料を選んでみたところ、その消色温度は概ね100〜160℃の間であった。
【0022】
以上の実験結果より、次に述べる各事項が判明した。
▲1▼非接触型ICタグがない状態で消色動作させても消色ムラが発生しない条件で、非接触型ICタグを貼付した可逆的感熱記録媒体111に対して消色を行ったところ、非接触型ICタグが貼付されていない部分では消色が良好に行われたが、非接触型ICタグが貼付されている領域に消色ムラが発生した。厳密には、非接触型ICタグが貼付されている領域の周囲でも消色ムラが生じた。
▲2▼非接触型ICタグを貼付する場所によって消色ムラの出方が変わる。貼付する場所が、可逆的感熱記録媒体111の搬送方向の下流側であればあるほど、消色ムラが発生しなくなる。可逆的感熱記録媒体111の搬送方向の最も下流端側の位置としたときに消色ムラが最も少なくなった。
▲3▼非接触型ICタグがない状態で発色動作させても発色ムラが発生しない条件で、非接触型ICタグを貼付した可逆的感熱記録媒体111に対して発色を行ったところ、非接触型ICタグが貼付されていない部分では発色が良好に行われたが、非接触型ICタグが貼付されている領域に発色ムラが発生した。厳密には、非接触型ICタグが貼付されている領域の周囲でも発色ムラが生じた。
▲4▼非接触型ICタグが貼付されている可逆的感熱記録媒体111を従来の消色用加熱手段103や発色用加熱ヘッド104及びローラ105、106を使用して何回も消色、発色動作を行ったところ、非接触型ICタグがはがれたりICチップが損傷したりし、リードライタで非接触型ICタグに通信することができなくなるものがあった。また、紙やPETベースの支持体の厚さが0.05〜0.22mmの場合には、このような非接触型ICタグがはがれたりICチップが損傷したりする頻度が増加した。
【0023】
上記▲1▼〜▲3▼に示すように、可逆的感熱記録媒体111の感熱層に対する消色、発色処理については、非接触型ICタグが貼付されていない部分は問題なく良好に行えたが、非接触型ICタグが貼付されている部分は消色、発色の不良(消色ムラ、発色ムラ)が発生する現象が生じた。つまり、消去ムラや発色ムラによりはっきりとした黒色の印字が得られない部分が発生することがわかった。これは、可逆的感熱記録媒体111上に非接触型ICタグを貼付したため、可逆的感熱記録媒体111上に凹凸ができ、可逆的感熱記録媒体111と消色用加熱手段103、発色用加熱ヘッド104との間に若干のスペーシングが生じて、十分に又は均一に加熱できるためであると考えられる。
【0024】
従来は、非接触型ICカードはICチップやアンテナコイルを、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化酢酸ビニル(PVCA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネイト(PC)等で代表されるカード用の硬い基材中に埋め込むタイプがほとんどであり、可撓性は小さく、可逆的感熱記録媒体として製作しても、消色、発色プロセス上その表面上の凹凸は問題にならなかった。
【0025】
また、上記▲4▼に示すように、非接触型ICタグへの直接的な加圧を伴った加熱によって非接触型ICタグがはがれたりICチップが損傷したり、また、貼付する際に使用する接着層がダメージを受けたりすることで、使用回数が限定されてしまうことになる。
【0026】
本発明の目的は、一般オフィスや現場(生産管理、流通管理等)で、今まで使用してきた紙と同じような厚さの可逆的感熱記録媒体上に非接触型ICタグを貼付してから一般文書を印刷する場合、つまり、印刷する文書の識別情報を可逆的感熱記録媒体に付加して文書管理等に利用する場合であっても、可逆的感熱記録媒体の消色や発色処理が良好に行えるようにすることを目的とする。
【0027】
また、本発明の別の目的は、非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体に対して消色や発色処理を行う時に、非接触型ICタグの熱的ダメージを防止することである。
【0028】
また、本発明の別の目的は、可逆的感熱記録媒体上に非接触型ICタグを貼付する場合、その貼付位置が一目でわかりやすく、簡単に貼付できるようにすることである。
【0029】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体は、加熱により可逆的に消色、発色する感熱層を支持体上に有する可逆的感熱記録媒体と、前記可逆的感熱記録媒体の一方の面に貼付された非接触型ICタグとを有し、前記可逆的感熱記録媒体のいずれか一方の面に前記非接触型ICタグを貼付する位置を指示する貼付位置マークが付されている。
【0030】
したがって、可逆的感熱記録媒体上に非接触型ICタグを貼付する位置が一目でわかりやすく、簡単に貼付できるようになっているので、使い勝手の良い非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体を得ることができる。
【0031】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体において、前記可逆的感熱記録媒体への前記非接触型ICタグの貼付位置が、前記可逆的感熱記録媒体に対する消色処理時におけるこの可逆的感熱記録媒体の搬送方向下流端となる位置である。
【0032】
したがって、非接触型ICタグの貼付位置が可逆的感熱記録媒体の搬送方向下流端となる位置であるため、可逆的感熱記録媒体の熱的制御上効率よく加熱することができる。つまり、消色処理のために可逆的感熱記録媒体を加熱するとき、予め加熱状態となっている加熱手段で可逆的感熱記録媒体における非接触型ICタグが貼付されていない領域を加熱することができ、加熱による可逆的感熱記録媒体の消色処理を良好に行える。
【0033】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体において、前記支持体の厚さ寸法が、0.05〜0.22mmである。
【0034】
したがって、この非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体は、従来オフィスで使用されていた一般の用紙と同じ厚さなので、従来どおりの使い勝手で使用することができる。
【0035】
請求項4記載の発明は、加熱により可逆的に消色、発色する感熱層を支持体上に有する可逆的感熱記録媒体の一方の面に非接触型ICタグを貼付した非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体に対し、加熱により前記感熱層を消色する非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用の記録消去装置において、前記可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されていない領域のみを加熱する消色用加熱手段を有する。
【0036】
したがって、可逆的感熱記録媒体の非接触型ICタグが貼付されていない領域のみを加熱するようになっているため、非接触型ICタグを直に加熱することが避けられ、熱の影響による非接触型ICタグの劣化を防止できる。
【0037】
可逆的感熱記録媒体は、支持体上に感熱層等が積層された、異種材料層が積層された構成のものである。従って、各層の熱膨張率も異なっている。よって、このような構成の可逆的感熱記録媒体を消色用加熱手段で圧力をかけながら加熱消色するだけで、熱的制御が適切に行われないと各層はそれぞれの熱膨張率に従い急激に熱変形することと、可逆的感熱記録媒体の表裏面の温度差による延び縮みの差が生じることにより、可逆的感熱記録媒体に波打ち及び凹凸現象が発生する。ここでは、可逆的感熱記録媒体上に更に非接触型ICタグを貼付するため、より最適な熱的制御条件を求めることが厳しくなる。
【0038】
しかしながら、本発明では、直接非接触型ICタグ上へ加熱を行わないようになっているため、加熱による凹凸現象、この凹凸現象が起因となる消色ムラを防止することができる。
【0039】
ここで、本明細書において可逆的感熱記録媒とは、紙、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の支持体上に、少なくとも熱により可逆的に消色、発色する感熱層を形成したものをいう。また、感熱層としては、ロイコ染料を用いることが望ましい。尚、耐久性の向上のために、表面に保護層を設けた構成のものも、本明細書に記載の可逆的感熱記録媒体に含まれる。
【0040】
また、本明細書において消色用加熱手段とは、可逆的感熱記録媒体を所定の消色温度まで加熱することにより、発色用加熱ヘッドにより感熱層に記録された発色を消色するものであり、具体的には板状ヒータ、ヒートローラ等を用いることができる。また、上記の消色温度は、感熱層の材料等により異なるが、例えば120℃程度である。
【0041】
また、本明細書において、可逆的感熱記録媒体用の記録消去装置とは、可逆的感熱記録媒体の発色による記録を消色する機能を有する記録消去装置全般をいうものである。また、可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置とは、少なくとも可逆的感熱記録媒体に発色による記録処理を行う発色用加熱ヘッドと、記録を消色するための記録消去装置とを有した記録装置全般をいうものである。
【0042】
請求項5記載の発明は、加熱により可逆的に消色、発色する感熱層を支持体上に有する可逆的感熱記録媒体の一方の面に非接触型ICタグを貼付した非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体に対し、加熱により前記感熱層を消色する非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用の記録消去装置において、前記可逆的感熱記録媒体を加熱する消色用加熱手段であって前記可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されている領域に対して非接触である消色用加熱手段を有する。
【0043】
したがって、非接触型ICタグに対する消色用加熱手段からの熱の影響を抑制し、熱の影響による非接触型ICタグの劣化を防止できる。さらに、直接非接触型ICタグ上へ加熱を行わないようになっているため、加熱による凹凸現象、この凹凸現象が起因となる消色ムラを防止することができる。
【0044】
請求項6記載の発明は、加熱により可逆的に消色、発色する感熱層を支持体上に有する可逆的感熱記録媒体の一方の面に非接触型ICタグを貼付した非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体に対し、加熱により前記感熱層を消色する非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用の記録消去装置において、前記可逆的感熱記録媒体を加熱する消色用加熱手段であって前記可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されている領域に対して加熱しない消色用加熱手段を有する。
【0045】
したがって、非接触型ICタグに対する消色用加熱手段からの熱の影響を抑制し、熱の影響による非接触型ICタグの劣化を防止できる。さらに、直接非接触型ICタグ上へ加熱を行わないようになっているため、加熱による凹凸現象、この凹凸現象が起因となる消色ムラを防止することができる。
【0046】
請求項7記載の発明は、請求項4ないし6のいずれか一記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用の記録消去装置において、前記非接触型ICタグの存在を検知する検知手段と、この検知手段による検知結果に応じて前記消色用加熱手段を前記非接触型ICタグに対する非接触位置へ移動させる移動機構とを有する。
【0047】
したがって、検知手段により非接触型ICタグの存在を検知した場合には、移動機構により消色用加熱手段を非接触型ICタグに対する非接触位置へ移動させることができ、非接触型ICタグに対する消色用加熱手段による加熱を確実に防止することができる。
【0048】
非接触型ICタグの存在を検知する検知手段としては、非接触型ICタグを直接検知するものでもよく、又は、請求項1で説明した貼付位置マークに少なくとも非接触型ICタグの外形寸法より突出する部分を設けておき、この貼付位置マークを検出することにより非接触型ICタグの存在を検知するようにしてもよい。
【0049】
請求項8記載の発明の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置は、請求項4ないし7のいずれか一記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用の記録消去装置と、前記可逆的感熱記録媒体を加熱して前記感熱層を発色させる発色用加熱ヘッドと、前記非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体を少なくとも前記消色用加熱手段の位置から前記発色用加熱ヘッドの位置まで搬送する搬送機構と、を有する。
【0050】
したがって、請求項4ないし7のいずれか一記載の記録消去装置により消色された可逆的感熱記録媒体を搬送機構で発色用加熱ヘッドの位置まで搬送し、消色処理と発色処理とを連続して行うことができる。
【0051】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置において、前記記録ヘッドは、前記可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されていない領域のみを加熱する。
【0052】
したがって、発色用加熱ヘッドによる発色処理の際においても、可逆的感熱記録媒体の非接触型ICタグが貼付されていない領域のみを加熱するようになっているため、非接触型ICタグを直に加熱することが避けられ、発色処理時における熱の影響による非接触型ICタグの劣化を防止できる。また、直接非接触型ICタグ上へ加熱を行わないようになっているため、加熱による凹凸現象、この凹凸現象が起因となる発色ムラを防止することができる。
【0053】
請求項10記載の発明は、請求項8記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置において、前記記録ヘッドは、前記可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されている領域に対して非接触である。
【0054】
したがって、非接触型ICタグに対する消色用加熱手段からの熱の影響を抑制し、熱の影響による非接触型ICタグの劣化を防止できる。また、直接非接触型ICタグ上へ加熱を行わないようになっているため、加熱による凹凸現象、この凹凸現象が起因となる発色ムラを防止することができる。
【0055】
請求項11記載の発明は、請求項8記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置において、前記記録ヘッドは、前記可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されている領域に対して加熱しない。
【0056】
したがって、非接触型ICタグに対する消色用加熱手段からの熱の影響を抑制し、熱の影響による非接触型ICタグの劣化を防止できる。また、直接非接触型ICタグ上へ加熱を行わないようになっているため、加熱による凹凸現象、この凹凸現象が起因となる発色ムラを防止することができる。
【0057】
請求項12記載の発明は、請求項8ないし10のいずれか一記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置において、前記非接触型ICタグの存在を検知する検知手段と、この検知手段による検知結果に応じて前記記録ヘッドを前記非接触型ICタグに対する非接触位置へ移動させる移動機構とを有する。
【0058】
したがって、検知手段により非接触型ICタグの存在を検知した場合には、移動機構により記録ヘッドを非接触型ICタグに対する非接触位置へ移動させることができ、非接触型ICタグに対する記録ヘッドによる加熱を確実に防止することができる。
【0059】
請求項13記載の発明は、請求項12記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置において、前記検知手段は、前記非接触型ICタグ用のリーダライタである。
【0060】
したがって、非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体を使用するときに、非接触型ICタグへの書込み・読取を行うリーダライタプロセスと、可逆的感熱記録媒体のリライタブルプロセスとを別々に行う必要がなく、1回のプロセスで可逆的感熱記録媒体への消色、発色処理と非接触型ICタグへの情報の入出力とを行うことができる。
【0061】
請求項14記載の発明は、加熱により可逆的に消色、発色する感熱層を支持体上に有する可逆的感熱記録媒体の一方の面に非接触型ICタグを貼付した非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体に対し、前記感熱層の消色と発色とを同時に行うオーバーライト用加熱ヘッドを有する非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置において、前記オーバーライト用加熱ヘッドは、前記可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されていない領域のみを加熱する。
【0062】
したがって、オーバーライト用加熱ヘッドにより消色と発色とを同時に行う場合でも、可逆的感熱記録媒体における非接触型ICタグが貼付されていない領域のみを加熱するようになっているため、非接触型ICタグを直に加熱することが避けられ、熱の影響による非接触型ICタグの劣化を防止できる。また、直接非接触型ICタグ上へ加熱を行わないようになっているため、加熱による凹凸現象、この凹凸現象が起因となる消色ムラや発色ムラを防止することができる。
【0063】
請求項15記載の発明は、加熱により可逆的に消色、発色する感熱層を支持体上に有する可逆的感熱記録媒体の一方の面に非接触型ICタグを貼付した非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体に対し、前記感熱層の消色と発色とを同時に行うオーバーライト用加熱ヘッドを有する非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置において、前記オーバーライト用加熱ヘッドは、前記可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されている領域に対して非接触である。
【0064】
したがって、オーバーライト用加熱ヘッドにより消色と発色とを同時に行う場合でも、可逆的感熱記録媒体における非接触型ICタグが貼付されている領域に対して非接触であるので、非接触型ICタグを直に加熱することが避けられ、熱の影響による非接触型ICタグの劣化を防止できる。また、直接非接触型ICタグ上へ加熱を行わないようになっているため、加熱による凹凸現象、この凹凸現象が起因となる消色ムラや発色ムラを防止することができる。
【0065】
請求項16記載の発明は、加熱により可逆的に消色、発色する感熱層を支持体上に有する可逆的感熱記録媒体の一方の面に非接触型ICタグを貼付した非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体に対し、前記感熱層の消色と発色とを同時に行うオーバーライト用加熱ヘッドを有する非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置において、前記オーバーライト用加熱ヘッドは、前記可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されている領域に対して加熱しない。
【0066】
したがって、オーバーライト用加熱ヘッドにより消色と発色とを同時に行う場合でも、可逆的感熱記録媒体における非接触型ICタグが貼付されている領域に対して加熱しないので、非接触型ICタグを直に加熱することが避けられ、熱の影響による非接触型ICタグの劣化を防止できる。また、直接非接触型ICタグ上へ加熱を行わないようになっているため、加熱による凹凸現象、この凹凸現象が起因となる消色ムラや発色ムラを防止することができる。
【0067】
請求項17記載の発明は、請求項12ないし16のいずれか一記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置において、前記非接触型ICタグの存在を検知する検知手段と、この検知手段による検知結果に応じて前記オーバーライト用加熱ヘッドを前記非接触型ICタグに対する非接触位置へ移動させる移動機構とを有する。
【0068】
したがって、検知手段により非接触型ICタグの存在を検知した場合には、移動機構によりオーバーライト用加熱ヘッドを非接触型ICタグに対する非接触位置へ移動させることができ、非接触型ICタグに対するオーバーライト用加熱ヘッドによる加熱を確実に防止することができる。
【0069】
請求項18記載の発明は、請求項17記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置において、前記検知手段は、前記非接触型ICタグ用のリーダライタである。
【0070】
したがって、非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体を使用するときに、非接触型ICタグへの書込み・読取を行うリーダライタプロセスと、可逆的感熱記録媒体のリライタブルプロセスとを別々に行う必要がなく、1回のプロセスで可逆的感熱記録媒体への消色、発色処理と非接触型ICタグへの情報の入出力とを行うことができる。
【0071】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図3に基づいて説明する。本実施の形態は、可逆的感熱記録媒体に非接触型ICタグを貼付した非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体を示したものである。
【0072】
非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体1は、図1に示すように、可逆的感熱記録媒体2の一方の面に、非接触型ICタグ3を貼付することにより形成されている。
【0073】
可逆的感熱記録媒体2への非接触型ICタグ3の貼付面は、非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体1を搬送して可逆的感熱記録媒体2に対する消色、発色処理を行うときに、消色、発色処理が行われる面の裏面である。但し、消色、発色処理を行う面と同じ面としてもよい。
【0074】
また、可逆的感熱記録媒体2への非接触型ICタグ3の貼付位置は、非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体1を搬送して可逆的感熱記録媒体2に対する消色、発色処理を行うときに、その搬送方向下流端となる位置に貼付されている。可逆的感熱記録媒体2における非接触型ICタグ3が貼付される面と、消色、発色が行われる面とは、同じ面であってもよく又は異なる面であってもよい。可逆的感熱記録媒体2における非接触型ICタグ3が貼付される面には、非接触型ICタグ3の貼付位置を指示するための貼付位置マーク4が付されている。
【0075】
貼付位置マーク4の形状としては、非接触型ICタグ3の貼付位置を指示できるものであればどのような形状でもよく、例えば、図3(a)に示すように、貼付位置のコーナー部を指示する4つのL字形マークからなる貼付位置マーク4としてもよく、又は、図3(b)に示すように貼付位置のコーナー部を指示する4つの丸印からなる貼付位置マーク4としてもよく、又は、図3(c)に示すように貼付位置の一辺のみを指示する直線状のマークからなる貼付位置マーク4としてもよい。さらには、図3(d)に示すように、非接触型ICタグ3の外形形状より大きなマークとしてもよい。この場合には、この貼付位置マーク4を、非接触型ICタグ3を後述する検知手段で検知するときの検知対象とすることができる。
【0076】
図2は、可逆的感熱記録媒体2の内部構造を示す断面図である。可逆的感熱記録媒体2は、支持体5、支持体5の上側面に順次積層された感熱層6、第1の透明保護層7、第2の透明保護層8、支持体5の下側面に積層されたバックコート層9等により形成されている。ここで、上側面とは、消色、発色が行われる側の面をいい、下側面とはその反対側の面をいう。感熱層6は、加熱することにより可逆的に発色と消色との処理を行える層である。
【0077】
支持体5は、紙、合成紙、或いはPET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂により構成されている。この支持体5の厚さは、0.05〜0.22mmに設定されている。これは、前記したように、一般にオフィスや工場、店舗等の現場において使用されている用紙、及び、複写機やファクシミリ等で使用されている用紙(一般用紙)は、使用性の面よりその厚さが0.05〜0.22mmのものが好ましく用いられており、本発明の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体1を一般用紙と同じように取り扱えるようにするためである。
【0078】
本実施の形態では、支持体5の厚さを上記の如く一般用紙の厚さと同一或いは略同一としたことにより、非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体1を複写機やファクシミリ等で用いられている記録媒体と同様に取り扱うことができ、良好な使用性を望むことができる。
【0079】
尚、感熱層6の厚さは8〜9μmであり、第1の透明保護層7、第2の透明保護層8、及びバックコート層9の厚さはそれぞれ2μm程度である。よって、可逆的感熱記録媒体2の機械的な特性(腰の強さ、折り曲げ易さ等)は、主に支持体5により決まる。従って、支持体5の厚さを上記の如く設定することにより、一般用紙と同等の特性を実現できる。また、以下の各実施例の説明で実際に用いる可逆的感熱記録媒体2は、支持体5の材質として低価格が実現可能な実用性の高い紙またはPETを用い、かつその厚さを115μmとした。
【0080】
感熱層6は、樹脂バインダー中にロイコ染料および顕色剤を分散させることによって形成されている。この感熱層6に用いるロイコ染料は、たとえばフタリド系化合物、アザフタリド系化合物、フルオラン系化合物、フェノチアジン系化合物、ロイコオーラミン系化合物など公知の染料前駆体である。また、感熱層6に用いる顕色剤は、分子内にロイコ染料を発色させる顕色能をもつ構造、たとえばフェノール性水酸基、カルボン酸基、ホスホン酸基などと、分子間の凝集力を制御する構造、たとえば長鎖炭化水素基が連結した構造をもつ化合物である。連結部分にはヘテロ原子を含む2価の基を介していてもよく、また長鎖炭化水素基中にもヘテロ原子を含む2価の基または芳香族基が含まれていてもよい。具体的には、特開平05−124360号などに記載されている公知の顕色剤が使用できる。
【0081】
第1及び第2の透明保護層7、8、並びにバックコート層9は、いずれも熱硬化型のポリマーにより構成されている。これらの第1・第2透明保護層7、8及びバックコート層9は、繰り返し消色、発色処理が実施される可逆的感熱記録媒体2の強度を高めるために配設されている。特に、支持体5の表面側は後述する消色用加熱手段や発色用加熱ヘッドと摺接して加熱処理が実施されるため、2層の透明保護層7、8が配設されている。
【0082】
このような構成において、可逆的感熱記録媒体2上に非接触型ICタグ3を貼付する位置を指示する貼付位置マーク4が付されているので、可逆的感熱記録媒体2上に非接触型ICタグ3を貼付する場合に、その貼付位置が一目でわかりやすく、簡単に貼付できるようになっている。このため、可逆的感熱記録媒体2上への非接触型ICタグ3の貼付作業が容易になり、各非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体1において非接触型ICタグ3の貼付位置が一定となるので、使い勝手の良い非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体1を得ることができる。
【0083】
また、可逆的感熱記録媒体1への非接触型ICタグ3の貼付位置が、非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体1に対する消色、発色処理を行なうときの搬送方向下流端となる位置であるため、可逆的感熱記録媒体2の熱的制御上効率よく加熱することができる。つまり、消色処理のために可逆的感熱記録媒体2を加熱するとき、予め加熱状態となっている加熱手段で可逆的感熱記録媒体2における非接触型ICタグ3が貼付されていない領域を加熱することができ、加熱による可逆的感熱記録媒体2の消色処理を良好に行える。
【0084】
つぎに、本発明の第2の実施の形態を図4及び図5に基づいて説明する。図4は、第1の実施の形態で説明した非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体1の可逆的感熱記録媒体2に対して消色、発色処理を行なえる非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置10を示すものである。このリライタブル記録装置10は、図16ないし図18に示した従来例のリライタブル記録装置100と基本的構造は同じであり、装置本体11内に、媒体検知センサ12、消色用加熱手段13、発色用加熱ヘッド14、ローラ15、16、ガイド部材17、駆動ユニット18、圧力調整機構19、20、挿入トレイ21、排出トレイ22等を有している。ローラ15、16及びガイド部材17等により、挿入トレイ21上の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体1を消色用加熱手段13、発色用加熱ヘッド14の位置を通過させて排出トレイ22へ搬送する搬送機構23が構成されている。
【0085】
消色用加熱手段13は、セラミックヒーター基板24を有している。このセラミックヒーター基板24は、96%アルミナ基板上に抵抗体(Ag/Pd合金)を厚膜印刷して製作したもので、両端端子(Ag/Pt導体)を介して電圧を印加することで発熱させることができ、ここでは抵抗値100オーム、電圧値100Vを使用した。発熱しているセラミックヒーター基板24が矢印方向へ搬送される非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体1の可逆的感熱記録媒体2に摺接することにより、可逆的感熱記録媒体2に対する消色処理が行なわれる。なお、消色用加熱手段13としては、中心部にハロゲンランプ等の加熱ヒータを設けたヒートローラ方式のものでもよい。
【0086】
発色用加熱ヘッド14は、選択的に発熱される発熱部25を有する通常のサーマルプリントヘッドを用いている。
【0087】
消色用加熱手段13に対向配置されたローラ15は、ステンレス製の芯金に硬度25〜50のシリコンゴムをつけたものを用いている。
【0088】
発色用加熱ヘッド14に対向配置されたローラ16は、硬度50程度のシリコンゴム製のものを用いている。
【0089】
圧力調整機構19、20は、消色用加熱手段13や発色用加熱ヘッド14の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体1に対する押圧力を調整するものである。
【0090】
ここで、消色用加熱手段13のセラミックヒーター基板24が設けられている範囲は、非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体1の搬送方向と直交する横幅方向の全域ではなく、図5に示すように、可逆的感熱記録媒体2の非接触型ICタグ3が貼付されていない領域と対向する範囲のみとされている。また、発色用加熱ヘッド14の発熱部25が設けられている範囲も同様に、可逆的感熱記録媒体2の非接触型ICタグ3が貼付されていない領域と対向する範囲のみとされている。
【0091】
このような構成において、非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体1に対する消色、発色処理時には、挿入トレイ21上の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体1が搬送機構23によって矢印方向に搬送される。そして、この搬送過程において、消色用加熱手段13により可逆的感熱記録媒体2の消色処理が行なわれ、さらに、発色用加熱ヘッド14によって可逆的感熱記録媒体2の発色処理が行なわれる。
【0092】
消色用加熱手段13のセラミックヒーター基板24および発色用加熱ヘッド14の発熱部25は、可逆的感熱記録媒体2における非接触型ICタグ3が貼付されていない領域のみを加熱する構成なので、消色用加熱手段13や発色用加熱ヘッド14によって非接触型ICタグ3が直に加熱されることが防止される。このため、熱の影響による非接触型ICタグ3の劣化を防止できる。
【0093】
また、直接非接触型ICタグ3上へ加熱を行わないようになっているため、非接触型ICタグ3を加熱することによる可逆的感熱記録媒体2の凹凸現象、この凹凸現象が起因となる消色ムラや発色ムラを防止することができる。
【0094】
なお、図6及び図7は本実施の形態の変形例を示すものである。図6は、消色用加熱手段13における可逆的感熱記録媒体2に貼付された非接触型ICタグ3に対向する領域に、溝状の凹部26を形成したものである。これにより、非接触型ICタグ3に対して作用する加圧力が小さくなり、非接触型ICタグ3の耐久性がアップする。発色用加熱ヘッド14に同様の凹部を形成することも有効である。
【0095】
図7は、図6の変形例に加えて、ローラ15の外周面における非接触型ICタグ3に対向する領域にリング状の凹部27を形成したものである。これにより、非接触型ICタグ3に対して作用する加圧力がより小さくなり、非接触型ICタグ3の耐久性がよりアップする。発色用加熱ヘッド14に同様の凹部を形成することも有効である。
【0096】
なお、本実施の形態では、消色処理と発色処理とを連続して行うリライタブル記録装置10を例に挙げて説明しており、消色処理を行う非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用の記録消去装置については説明していないが、この記録消去装置は、リライタブル記録装置の構成の一部として含まれているものと考えてよい。例えば、リライタブル記録装置10から、発色処理を行う機構部分を取り外した状態が記録消去装置に相当する。
【0097】
つぎに、本発明の第3の実施の形態を図8に基づいて説明する。なお、図4及び図5において説明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、説明も省略する(以下の実施の形態でも同じ)。
【0098】
本実施の形態のリライタブル記録装置30の基本的な構造は図4及び図5に示した第2の実施の形態と同じである。本実施の形態のリライタブル記録装置30と第2の実施の形態のリライタブル記録装置10との異なる点は、第2の実施の形態では、消色用加熱手段13においてセラミックヒーター基板24のみ、及び、発色用加熱ヘッド14において発熱部25のみを横幅寸法を小さくしているが、本実施の形態では、消色用加熱手段13及び発色用加熱ヘッド14を全体として横幅寸法を小さくしている。これにより、消色用加熱手段13及び発色用加熱ヘッド14は、可逆的感熱記録媒体2の非接触型ICタグ3が貼付されている領域に対する加熱、加圧が防止される。
【0099】
このような構成において、可逆的感熱記録媒体2に対する消色処理時及び発色処理時において、消色用加熱手段13及び発色用加熱ヘッド14が可逆的感熱記録媒体2における非接触型ICタグ3が貼付されている領域に摺接せず、非接触型ICタグ3に対する加圧、加熱が行なわれない。このため、非接触型ICタグ3の加圧、加熱により劣化が防止され、耐久性がアップする。
【0100】
また、直接非接触型ICタグ3上へ加熱を行わないようになっているため、非接触型ICタグ3を加熱することによる可逆的感熱記録媒体2の凹凸現象、この凹凸現象が起因となる消色ムラや発色ムラを防止することができる。
【0101】
つぎに、本発明の第4の実施の形態を図9ないし図11に基づいて説明する。本実施の形態のリライタブル記録装置40は、基本的構造は図4に示した第2の実施の形態のリライタブル記録装置10と同じであり、このリライタブル記録装置10と異なる点は、挿入トレイ21側に非接触型ICタグ3の存在を検知する検知手段であるICタグ検知センサ41が設けられている点と、消色用加熱手段13と発色用加熱ヘッド14とを可逆的感熱記録媒体2に貼付された非接触型ICタグ3に対して非接触型位置へ移動させる移動機構(図示せず)が設けられている点と、消色用加熱手段13のセラミックヒーター基板24と発色用加熱ヘッド14の発熱部25が非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体1の横幅方向の全体の領域に対向して設けられている点である。
【0102】
ICタグ検知センサ41は、通常の非接触型のセンサで、LEDやPDで構成される光学的なものでよい。非接触型ICタグ3そのものの特徴、例えば、非接触型ICタグ3上に印刷されている印や線等を検出してもよい。図3(d)に示したように、非接触型ICタグ3の外形形状より大きな貼付位置マーク4を付した場合には、この貼付位置マーク4を検出するようにしてもよい。また、貼付位置マーク4としてバーコードを使用し、そのバーコードの一部を貼付した非接触型ICタグ3から露出させれば、ICタグ検知センサ41として低コストなバーコードセンサーを使用することができ、より実用的となる。一方、検出の確度をあげるために、検知手段としてCCD等の小型カメラを用い、撮像した画像によってその有無を判断させることもできる。
【0103】
このような構成において、このリライタブル記録装置40の消色、発色処理に関する一連の動作を図11のフローチャートに基づいて説明する。まず、装置の電源がONされると各センサがON状態になる(ステップS1)。その後、非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体1の搬送が開始され(ステップS2)、ICタグ検知センサ41により非接触型ICタグ3が検知されたか否かが判断される(ステップS3)。ICタグ検知センサ41が非接触型ICタグ3を検知すると(ステップS3のY)、制御部のタイマーが作動し(ステップS4)、作動開始から所定時間“t1”経過したか否かが判断される(ステップS5)。
【0104】
所定時間“t1”が経過した場合には(ステップS5のY)、図10(b)に示すように、消色用加熱手段13が移動機構により上昇される(ステップS6)。ここで、所定時間“t1”が経過したときは、図10(b)に示すように、非接触型ICタグ3が消色用加熱手段13と対向する位置まで搬送されており、消色用加熱手段13が上昇することにより、消色用加熱手段13が非接触型ICタグ3に対して非接触となり、消色用加熱手段13による非接触型ICタグ3の加熱、加圧が防止される。
【0105】
引き続き、タイマーの作動開始から所定時間“t2”が経過したか否かが判断され(ステップS7)、所定時間“t2”が経過した場合には(ステップS7のY)、図10(c)に示すように、発色用加熱ヘッド14が移動機構により上昇される(ステップS8)。ここで、所定時間“t2”が経過したときは、図10(c)に示すように、非接触型ICタグ3が発色用加熱ヘッド14と対向する位置まで搬送されており、発色用加熱ヘッド14が上昇することにより、発色用加熱ヘッド14が非接触型ICタグ3に対して非接触となり、発色用加熱ヘッド14による非接触型ICタグ3の加熱、加圧が防止される。
【0106】
このため、可逆的感熱記録媒体2に対する消色処、発色処理時において、消色用加熱手段13及び発色用加熱ヘッド14が可逆的感熱記録媒体2における非接触型ICタグ3が貼付されている領域に摺接せず、非接触型ICタグ3に対する加圧、加熱が行なわれない。このため、非接触型ICタグ3の加圧、加熱により劣化が防止され、耐久性がアップする。
【0107】
さらに、直接非接触型ICタグ3上へ加熱を行わないようになっているため、非接触型ICタグ3を加熱することによる可逆的感熱記録媒体2の凹凸現象、この凹凸現象が起因となる消色ムラや発色ムラを防止することができる。
【0108】
ここで、可逆的感熱記録媒体2への非接触型ICタグ3の貼付位置は、非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体1の搬送方向下流端となる位置であることが好ましい。なぜならば、ここで使用する可逆的感熱記録媒体2は前述したように、その消色を安定的に行うためにローラ15、16の表面を加熱してある温度以上にしておく必要があり、動作が開始してから消色用加熱手段13や発色用加熱ヘッド14で加熱してローラ15、16を温めて、ある温度以上になったら搬送を開始することになる。このとき、最初に非接触型ICタグ3が貼付された部分が搬送されると、可逆的感熱記録媒体2の非接触型ICタグ3が貼付された領域がローラ15、16と接触することでせっかく加熱した熱が奪われてしまうからである。
【0109】
そして、可逆的感熱記録媒体2における非接触型ICタグ3の貼付領域が通過した後に消色用加熱手段13、発色用加熱ヘッド14が下降して可逆的感熱記録媒体2を接触加熱して消色と発色とを行うことになるが、非接触型ICタグ3の貼付領域との接触で奪われた熱を戻すような加熱制御を行う必要があり、安定性が問題となる。特に、非接触型ICタグ3は1種類とは限らず、非接触型ICタグ3による熱的な不安定さにより消色性、発色性が悪くなることがある。よって、実際に消色、発色する部分を最初に消色用加熱手段13や発色用加熱ヘッド14に接触させたほうがよく、可逆的感熱記録媒体2への非接触型ICタグ3の貼付位置は、非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体1の搬送方向下流端となる位置であること好ましい。
【0110】
つぎに、本発明の第5の実施の形態を図12及び図13に基づいて説明する。本実施の形態のリライタブル記録装置50の基本的構造は図9に示したリライタブル記録装置40と同じであり、異なる点は、非接触型ICタグ3の存在を検知する検知手段として、ICタグ検知センサ41に代えて非接触型ICタグ3用のリーダライタ51が設けられている点である。リーダライタ51は、非接触型ICタグ3に対するデータの入出力を行う。非接触型ICタグ3の検知結果に応じて消色用加熱手段13と発色用加熱ヘッド14とを上昇させる移動機構が第4の実施の形態と同じように設けられている。
【0111】
リーダライタ51についてはここでは詳しく述べないが、市場ではかなり小型化のものができており、このようなプロセス内に組み込むことは可能である。また、このリーダライタ51を非接触型ICタグ3の検出にも使えるので、装置全体の小型化を進めることが可能となる。
【0112】
このような構成において、このリライタブル記録装置40の消色、発色処理に関する一連の動作を図13のフローチャートに基づいて説明する。このフローチャートは図11のフローチャートと基本的な動作は同じであり、異なる点は、リーダライタ51が非接触型ICタグ3を検知した後(ステップS3のY)、非接触型ICタグ3に対するデータの読取・書込みを行う点である(ステップS11)。
【0113】
つぎに、本発明の第6の実施の形態を図14に基づいて説明する。本実施の形態のリライタブル記録装置60は、非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体1のU字形の搬送経路に沿って搬送させるようにしたもので、上述した各実施の形態と同じように、消色、発色処理するための消色用加熱手段13、発色用加熱ヘッド14、ローラ15、16、媒体検知センサ12、リーダライタ51、消色用加熱手段13、発色用加熱ヘッド14を非接触型ICタグ3から離反する位置へ移動させる移動機構(図示せず)等を備えている。
【0114】
消色用加熱手段13によって消色処理された非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体1は、湾曲ガイド61に案内されて発色用加熱ヘッド14の位置へ向けて搬送される。非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体1は、湾曲ガイド61を通過する際に湾曲ガイド61に押し付けられて冷却処理される。この湾曲ガイド61は、例えばアルミ加工で簡単に作製することができる。また、湾曲ガイド61の半径を40mm以上に設定すると、前述したようなオフィスで使用される各種媒体(ここでは支持体が紙やPETのもの)において、波打が発生せず消去記録ができるので、使用する媒体を選ぶ必要がなくなる。
【0115】
つぎに、本発明の第7の実施の形態を図15に基づいて説明する。上述した各実施の形態では、消色処理を行う消色用加熱手段13と発色処理を行う発色用加熱ヘッド14とを別個に設けていたが、本実施の形態のリライタブル記録装置70は、消色処理と発色処理とを同時に行うオーバーライト用加熱ヘッド71を有している。ローラ15、媒体検知センサ12、リーダライタ51、オーバーライト用加熱ヘッド71を非接触型ICタグ3から離反する位置へ移動させる移動機構(図示せず)等は、上述した各実施の形態と同じように設けられている。
【0116】
このような構成において、本実施の形態では、可逆的感熱記録媒体2に対する消色処理と発色処理とを同時に行うことができる。また、オーバーライト用加熱ヘッド71により消色と発色とを同時に行う場合でも、可逆的感熱記録媒体2における非接触型ICタグ3が貼付される領域においては移動機構によってオーバーライト用加熱ヘッド71を移動させることにより非接触型ICタグ3を直に加熱、加圧することが避けられ、熱や圧力の影響による非接触型ICタグ3の劣化を防止できる。また、直接非接触型ICタグ3上へ加熱を行わないようになっているため、非接触型ICタグ3を加熱することによる可逆的感熱記録媒体2の凹凸現象、この凹凸現象が起因となる消色ムラや発色ムラを防止することができる。
【0117】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体によれば、可逆的感熱記録媒体上に非接触型ICタグを貼付する位置が一目でわかりやすく、簡単に貼付できるようになっているので、使い勝手の良い非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体を得ることができる。
【0118】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体において、前記可逆的感熱記録媒体への前記非接触型ICタグの貼付位置が、前記可逆的感熱記録媒体に対する消色処理時におけるこの可逆的感熱記録媒体の搬送方向下流端となる位置であるので、可逆的感熱記録媒体の熱的制御上効率よく加熱することができ、加熱による可逆的感熱記録媒体の消色処理を良好に行える。
【0119】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体において、前記支持体の厚さ寸法が、0.05〜0.22mmであるので、この非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体は、従来オフィスで使用されていた一般の用紙と同じ厚さであり、従来どおりの使い勝手で使用することができる。
【0120】
請求項4記載の発明の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用の記録消去装置によれば、可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されていない領域のみを加熱する消色用加熱手段を有するので、非接触型ICタグを直に加熱することが避けられ、熱の影響による非接触型ICタグの劣化を防止できる。さらに、直接非接触型ICタグ上へ加熱を行わないようになっているため、非接触型ICタグを加熱することによる可逆的感熱記録媒体の凹凸現象、この凹凸現象が起因となる消色ムラを防止することができる。
【0121】
請求項5記載の発明の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用の記録消去装置によれば、可逆的感熱記録媒体を加熱する消色用加熱手段であって前記可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されている領域に対して非接触である消色用加熱手段を有するので、非接触型ICタグに対する消色用加熱手段からの熱の影響を抑制し、熱の影響による非接触型ICタグの劣化を防止できる。さらに、直接非接触型ICタグ上へ加熱を行わないようになっているため、非接触型ICタグを加熱することによる可逆的感熱記録媒体の凹凸現象、この凹凸現象が起因となる消色ムラを防止することができる。
【0122】
請求項6記載の発明の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用の記録消去装置によれば、可逆的感熱記録媒体を加熱する消色用加熱手段であって前記可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されている領域に対して加熱しない消色用加熱手段を有するので、非接触型ICタグに対する消色用加熱手段からの熱の影響を抑制し、熱の影響による非接触型ICタグの劣化を防止できる。さらに、直接非接触型ICタグ上へ加熱を行わないようになっているため、非接触型ICタグを加熱することによる可逆的感熱記録媒体の凹凸現象、この凹凸現象が起因となる消色ムラを防止することができる。
【0123】
請求項7記載の発明は、請求項4ないし6のいずれか一記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用の記録消去装置において、前記非接触型ICタグの存在を検知する検知手段と、この検知手段による検知結果に応じて前記消色用加熱手段を前記非接触型ICタグに対する非接触位置へ移動させる移動機構とを有するので、検知手段により非接触型ICタグの存在を検知した場合には、移動機構により消色用加熱手段を非接触型ICタグに対する非接触位置へ移動させることができ、非接触型ICタグに対する消色用加熱手段による加熱を確実に防止することができる。
【0124】
請求項8記載の発明の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置によれば、請求項4ないし7のいずれか一記載の記録消去装置により消色処理された可逆的感熱記録媒体を搬送機構で発色用加熱ヘッドの位置まで搬送するので、消色処理と発色処理とを連続して行うことができ、しかも、請求項4ないし7のいずれか一記載の記録消去装置での消色処理においては非接触型ICタグが熱の影響を受けないので、その分非接触型ICタグの劣化を防止できる。
【0125】
請求項9記載の発明によれば、請求項8記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置において、前記記録ヘッドは、前記可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されていない領域のみを加熱するので、発色用加熱ヘッドによる発色処理の際においても、可逆的感熱記録媒体の非接触型ICタグが貼付されていない領域のみを加熱するようになっているため、発色処理時における熱の影響による非接触型ICタグの劣化を防止できる。さらに、直接非接触型ICタグ上へ加熱を行わないようになっているため、非接触型ICタグを加熱することによる可逆的感熱記録媒体の凹凸現象、この凹凸現象が起因となる消色ムラや発色ムラを防止することができる。
【0126】
請求項10記載の発明によれば、請求項8記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置において、前記記録ヘッドは、前記可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されている領域に対して非接触であるので、したがって、非接触型ICタグに対する消色用加熱手段からの熱の影響を抑制し、熱の影響による非接触型ICタグの劣化を防止できる。さらに、直接非接触型ICタグ上へ加熱を行わないようになっているため、非接触型ICタグを加熱することによる可逆的感熱記録媒体の凹凸現象、この凹凸現象が起因となる消色ムラや発色ムラを防止することができる。
【0127】
請求項11記載の発明によれば、請求項8記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置において、前記記録ヘッドは、前記可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されている領域に対して加熱しないので、非接触型ICタグに対する消色用加熱手段からの熱の影響を抑制し、熱の影響による非接触型ICタグの劣化を防止できる。さらに、直接非接触型ICタグ上へ加熱を行わないようになっているため、非接触型ICタグを加熱することによる可逆的感熱記録媒体の凹凸現象、この凹凸現象が起因となる消色ムラや発色ムラを防止することができる。
【0128】
請求項12記載の発明によれば、請求項8ないし10のいずれか一記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置において、前記非接触型ICタグの存在を検知する検知手段と、この検知手段による検知結果に応じて前記記録ヘッドを前記非接触型ICタグに対する非接触位置へ移動させる移動機構とを有するので、検知手段により非接触型ICタグの存在を検知した場合には、移動機構により記録ヘッドを非接触型ICタグに対する非接触位置へ移動させることができ、非接触型ICタグに対する記録ヘッドによる加熱を確実に防止することができる。
【0129】
請求項13記載の発明によれば、請求項12記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置において、前記検知手段は、前記非接触型ICタグ用のリーダライタであるので、非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体を使用するときに、非接触型ICタグへの書込み・読取を行うリーダライタプロセスと、可逆的感熱記録媒体のリライタブルプロセスとを別々に行う必要がなく、1回のプロセスで可逆的感熱記録媒体への消色、発色処理と非接触型ICタグへの情報の入出力とを行うことができる。
【0130】
請求項14記載の発明の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置によれば、オーバーライト用加熱ヘッドにより消色と発色とを同時に行うことができ、この場合でも、可逆的感熱記録媒体における非接触型ICタグが貼付されていない領域のみを加熱するようになっているため、非接触型ICタグを直に加熱することが避けられ、熱の影響による非接触型ICタグの劣化を防止できる。さらに、直接非接触型ICタグ上へ加熱を行わないようになっているため、非接触型ICタグを加熱することによる可逆的感熱記録媒体の凹凸現象、この凹凸現象が起因となる消色ムラや発色ムラを防止することができる。
【0131】
請求項15記載の発明の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置によれば、オーバーライト用加熱ヘッドにより消色と発色とを同時に行うことができ、この場合でも、可逆的感熱記録媒体における非接触型ICタグが貼付されている領域に対して非接触であるので、非接触型ICタグを直に加熱することが避けられ、熱の影響による非接触型ICタグの劣化を防止できる。さらに、直接非接触型ICタグ上へ加熱を行わないようになっているため、非接触型ICタグを加熱することによる可逆的感熱記録媒体の凹凸現象、この凹凸現象が起因となる消色ムラや発色ムラを防止することができる。
【0132】
請求項16記載の発明の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置によれば、オーバーライト用加熱ヘッドにより消色と発色とを同時に行うことができ、この場合でも、可逆的感熱記録媒体における非接触型ICタグが貼付されている領域に対して加熱しないので、非接触型ICタグを直に加熱することが避けられ、熱の影響による非接触型ICタグの劣化を防止できる。さらに、直接非接触型ICタグ上へ加熱を行わないようになっているため、非接触型ICタグを加熱することによる可逆的感熱記録媒体の凹凸現象、この凹凸現象が起因となる消色ムラや発色ムラを防止することができる。
【0133】
請求項17記載の発明によれば、請求項12ないし16のいずれか一記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置において、前記非接触型ICタグの存在を検知する検知手段と、この検知手段による検知結果に応じて前記オーバーライト用加熱ヘッドを前記非接触型ICタグに対する非接触位置へ移動させる移動機構とを有するので、検知手段により非接触型ICタグの存在を検知した場合には、移動機構によりオーバーライト用加熱ヘッドを非接触型ICタグに対する非接触位置へ移動させることができ、非接触型ICタグに対するオーバーライト用加熱ヘッドによる加熱を確実に防止することができる。
【0134】
請求項18記載の発明によれば、請求項17記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置において、前記検知手段は、前記非接触型ICタグ用のリーダライタであるので、非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体を使用するときに、非接触型ICタグへの書込み・読取を行うリーダライタプロセスと、可逆的感熱記録媒体のリライタブルプロセスとを別々に行う必要がなく、1回のプロセスで可逆的感熱記録媒体への消色、発色処理と非接触型ICタグへの情報の入出力とを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である、非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体を示す斜視図である。
【図2】非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体を構成する可逆的感熱記録媒体の内部構造を示す断面図である。
【図3】可逆的感熱記録媒体に付された貼付位置マークの変形例を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態である、非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置を示す正面図である。
【図5】その側面図である。
【図6】第2の実施の形態の変形例を示す側面図である。
【図7】第2の実施の形態の別の変形例を示す側面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態である、非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置を示す平面図(a)と側面図(b)である。
【図9】本発明の第4の実施の形態である、非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置を示す正面図である。
【図10】消色用加熱手段と発色用加熱ヘッドとの非接触型ICタグに対する非接触位置への移動について示す正面図である。
【図11】消色、発色処理に関する一連の動作を説明するフローチャートである。
【図12】本発明の第5の実施の形態である、非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置を示す正面図である。
【図13】消色、発色処理に関する一連の動作を説明するフローチャートである。
【図14】本発明の第6の実施の形態である、非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置を示す正面図である。
【図15】本発明の第7の実施の形態である、非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置を示す正面図である。
【図16】従来例の可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置を示す正面図である。
【図17】その側面図である。
【図18】その反対側の側面図である。
【符号の説明】
1   非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体
2   可逆的感熱記録媒体
3   非接触型ICタグ
4   貼付位置マーク
5   支持体
6   感熱層
13   消色用加熱手段
14   発色用加熱ヘッド
23   搬送機構
41   検知手段
51   検知手段、リーダライタ
71   オーバーライト用加熱ヘッド

Claims (18)

  1. 加熱により可逆的に消色、発色する感熱層を支持体上に有する可逆的感熱記録媒体と、前記可逆的感熱記録媒体の一方の面に貼付された非接触型ICタグとを有し、前記可逆的感熱記録媒体のいずれか一方の面に前記非接触型ICタグを貼付する位置を指示する貼付位置マークが付されている非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体。
  2. 前記可逆的感熱記録媒体への前記非接触型ICタグの貼付位置が、前記可逆的感熱記録媒体に対する消色処理時におけるこの可逆的感熱記録媒体の搬送方向下流端となる位置である請求項1記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体。
  3. 前記支持体の厚さ寸法が、0.05〜0.22mmである請求項1又は2記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体。
  4. 加熱により可逆的に消色、発色する感熱層を支持体上に有する可逆的感熱記録媒体の一方の面に非接触型ICタグを貼付した非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体に対し、加熱により前記感熱層を消色する非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用の記録消去装置において、
    前記可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されていない領域のみを加熱する消色用加熱手段を有する非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用の記録消去装置。
  5. 加熱により可逆的に消色、発色する感熱層を支持体上に有する可逆的感熱記録媒体の一方の面に非接触型ICタグを貼付した非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体に対し、加熱により前記感熱層を消色する非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用の記録消去装置において、
    前記可逆的感熱記録媒体を加熱する消色用加熱手段であって前記可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されている領域に対して非接触である消色用加熱手段を有する非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用の記録消去装置。
  6. 加熱により可逆的に消色、発色する感熱層を支持体上に有する可逆的感熱記録媒体の一方の面に非接触型ICタグを貼付した非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体に対し、加熱により前記感熱層を消色する非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用の記録消去装置において、
    前記可逆的感熱記録媒体を加熱する消色用加熱手段であって前記可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されている領域に対して加熱しない消色用加熱手段を有する非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用の記録消去装置。
  7. 前記非接触型ICタグの存在を検知する検知手段と、この検知手段による検知結果に応じて前記消色用加熱手段を前記非接触型ICタグに対する非接触位置へ移動させる移動機構とを有する請求項4ないし6のいずれか一記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用の記録消去装置。
  8. 請求項4ないし7のいずれか一記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用の記録消去装置と、
    前記可逆的感熱記録媒体を加熱して前記感熱層を発色させる発色用加熱ヘッドと、
    前記非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体を少なくとも前記消色用加熱手段の位置から前記発色用加熱ヘッドの位置まで搬送する搬送機構と、
    を有する非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置。
  9. 前記記録ヘッドは、前記可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されていない領域のみを加熱する請求項8記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置。
  10. 前記記録ヘッドは、前記可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されている領域に対して非接触である請求項8記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置。
  11. 前記記録ヘッドは、前記可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されている領域に対して加熱しない請求項8記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置。
  12. 前記非接触型ICタグの存在を検知する検知手段と、この検知手段による検知結果に応じて前記記録ヘッドを前記非接触型ICタグに対する非接触位置へ移動させる移動機構とを有する請求項8ないし11のいずれか一記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置。
  13. 前記検知手段は、前記非接触型ICタグ用のリーダライタである請求項12記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置。
  14. 加熱により可逆的に消色、発色する感熱層を支持体上に有する可逆的感熱記録媒体の一方の面に非接触型ICタグを貼付した非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体に対し、前記感熱層の消色と発色とを同時に行うオーバーライト用加熱ヘッドを有する非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置において、
    前記オーバーライト用加熱ヘッドは、前記可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されていない領域のみを加熱する非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置。
  15. 加熱により可逆的に消色、発色する感熱層を支持体上に有する可逆的感熱記録媒体の一方の面に非接触型ICタグを貼付した非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体に対し、前記感熱層の消色と発色とを同時に行うオーバーライト用加熱ヘッドを有する非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置において、
    前記オーバーライト用加熱ヘッドは、前記可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されている領域に対して非接触である非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置。
  16. 加熱により可逆的に消色、発色する感熱層を支持体上に有する可逆的感熱記録媒体の一方の面に非接触型ICタグを貼付した非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体に対し、前記感熱層の消色と発色とを同時に行うオーバーライト用加熱ヘッドを有する非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置において、
    前記オーバーライト用加熱ヘッドは、前記可逆的感熱記録媒体の前記非接触型ICタグが貼付されている領域に対して加熱しない非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置。
  17. 前記非接触型ICタグの存在を検知する検知手段と、この検知手段による検知結果に応じて前記オーバーライト用加熱ヘッドを前記非接触型ICタグに対する非接触位置へ移動させる移動機構とを有する請求項14ないし16のいずれか一記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置。
  18. 前記検知手段は、前記非接触型ICタグ用のリーダライタである請求項17記載の非接触型ICタグ付可逆的感熱記録媒体用のリライタブル記録装置。
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