JP2002234201A - 可逆的感熱記録媒体用リライタブル記録装置及び可逆的感熱記録媒体の記録消去方法及び可逆的感熱記録媒体 - Google Patents
可逆的感熱記録媒体用リライタブル記録装置及び可逆的感熱記録媒体の記録消去方法及び可逆的感熱記録媒体Info
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- JP2002234201A JP2002234201A JP2001035914A JP2001035914A JP2002234201A JP 2002234201 A JP2002234201 A JP 2002234201A JP 2001035914 A JP2001035914 A JP 2001035914A JP 2001035914 A JP2001035914 A JP 2001035914A JP 2002234201 A JP2002234201 A JP 2002234201A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は加熱により可逆的感熱記録媒体の感
熱層を可逆的に発色状態・消色状態を形成することによ
り繰り返し印字・消去が可能とした可逆的感熱記録媒体
用リライタブル記録装置及び記録消去方法及び可逆的感
熱記録媒体に関し、消色/発色処理時において可逆的感
熱記録媒体に波打ちや凹凸が発生することを防止するこ
とを課題とする。 【解決手段】 記録媒体1の可逆性感熱記録層3を熱印
加することにより発色させて記録を行なう記録用加熱ヘ
ッド15と、記録媒体1を加熱処理することにより可逆
性感熱記録層3の発色を消色する記録消去装置14と、
記録媒体1を搬送する搬送装置13を設けてなる。そし
て、前記記録消去装置14を、可逆性感熱記録層3を消
色する記録消去位置Xoに設けられた加熱ヒータ32
と、記録媒体1の搬送方向に対し加熱ヒータ32の搬送
方向上流側に配設されると共に、この加熱ヒータ32を
熱源として記録媒体1に予備加熱を行なうヒータ基板3
3とを設ける。
熱層を可逆的に発色状態・消色状態を形成することによ
り繰り返し印字・消去が可能とした可逆的感熱記録媒体
用リライタブル記録装置及び記録消去方法及び可逆的感
熱記録媒体に関し、消色/発色処理時において可逆的感
熱記録媒体に波打ちや凹凸が発生することを防止するこ
とを課題とする。 【解決手段】 記録媒体1の可逆性感熱記録層3を熱印
加することにより発色させて記録を行なう記録用加熱ヘ
ッド15と、記録媒体1を加熱処理することにより可逆
性感熱記録層3の発色を消色する記録消去装置14と、
記録媒体1を搬送する搬送装置13を設けてなる。そし
て、前記記録消去装置14を、可逆性感熱記録層3を消
色する記録消去位置Xoに設けられた加熱ヒータ32
と、記録媒体1の搬送方向に対し加熱ヒータ32の搬送
方向上流側に配設されると共に、この加熱ヒータ32を
熱源として記録媒体1に予備加熱を行なうヒータ基板3
3とを設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱により可逆的
感熱記録媒体の感熱層を可逆的に発色状態・消色状態を
形成することにより繰り返し印字・消去が可能とした可
逆的感熱記録媒体用リライタブル記録装置及び可逆的感
熱記録媒体の記録消去方法及び可逆的感熱記録媒体に関
する。
感熱記録媒体の感熱層を可逆的に発色状態・消色状態を
形成することにより繰り返し印字・消去が可能とした可
逆的感熱記録媒体用リライタブル記録装置及び可逆的感
熱記録媒体の記録消去方法及び可逆的感熱記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のハードコピーは、紙などの記録媒
体に外部からインクあるいはトナーなどの着色剤を付着
固定して画像形成を行なうか、あるいは感熱記録紙のよ
うに、紙などの基材上に感熱記録層を設け、これにエネ
ルギーを加えて可視画像を形成するなど、永久画像を形
成するものであった。しかし、最近複写機やファクシミ
リの普及、コンピューターからの情報出力によって記録
媒体の消費量が急激に増大し、自然破壊や廃棄物処理な
ど社会問題を引き起こしている。この問題を解決するた
め、記録した可視画像を消去でき、繰り返し使用可能な
記録材料が注目されている。
体に外部からインクあるいはトナーなどの着色剤を付着
固定して画像形成を行なうか、あるいは感熱記録紙のよ
うに、紙などの基材上に感熱記録層を設け、これにエネ
ルギーを加えて可視画像を形成するなど、永久画像を形
成するものであった。しかし、最近複写機やファクシミ
リの普及、コンピューターからの情報出力によって記録
媒体の消費量が急激に増大し、自然破壊や廃棄物処理な
ど社会問題を引き起こしている。この問題を解決するた
め、記録した可視画像を消去でき、繰り返し使用可能な
記録材料が注目されている。
【0003】たとえば、有機低分子結晶粒子を分散した
高分子膜の光散乱性変化を利用し、透明と白濁の二状態
を可逆的に形成できる記録媒体がある(たとえば、特開
昭55−154198号等)。この記録媒体は、すでに
磁気カードの内容表示部として実用化されている。しか
し、表示される画像は、黒や青の着色地肌、またはアル
ミ蒸着膜などの光反射性の地肌に白色の印字となるの
で、通常のハードコピーとしては違和感が大きく適して
いない。
高分子膜の光散乱性変化を利用し、透明と白濁の二状態
を可逆的に形成できる記録媒体がある(たとえば、特開
昭55−154198号等)。この記録媒体は、すでに
磁気カードの内容表示部として実用化されている。しか
し、表示される画像は、黒や青の着色地肌、またはアル
ミ蒸着膜などの光反射性の地肌に白色の印字となるの
で、通常のハードコピーとしては違和感が大きく適して
いない。
【0004】このため、発色と消色の二状態をとり得る
ロイコ染料を感熱記録層として用い、白色地肌に可逆的
に発色印字画像を形成できる可逆的感熱記録媒体(以
下、記録媒体と略称する)が提案された(例えば、特開
平5−124360号)。図23は、この記録媒体を用
いた従来における可逆的感熱記録媒体用リライタブル記
録装置100(以下、リライタブル記録装置という)の
一例を示している。
ロイコ染料を感熱記録層として用い、白色地肌に可逆的
に発色印字画像を形成できる可逆的感熱記録媒体(以
下、記録媒体と略称する)が提案された(例えば、特開
平5−124360号)。図23は、この記録媒体を用
いた従来における可逆的感熱記録媒体用リライタブル記
録装置100(以下、リライタブル記録装置という)の
一例を示している。
【0005】このリライタブル記録装置100は、装置
本体101内に消去用加熱ヘッド103、記録用加熱ヘ
ッド104、ローラ105,106、ガイド部材10
7、駆動ユニット108、圧力調整機構109,110
等を有した構成とされている。記録媒体1は、駆動ユニ
ット108により駆動されるローラ105,106によ
り、図中矢印で示す方向に搬送される。そして、その搬
送過程において、消去用加熱ヘッド103により記録媒
体1の感熱層の発色(記録)を消去し、続いて記録用加
熱ヘッド104により新たな発色(記録)処理が実施さ
れる。
本体101内に消去用加熱ヘッド103、記録用加熱ヘ
ッド104、ローラ105,106、ガイド部材10
7、駆動ユニット108、圧力調整機構109,110
等を有した構成とされている。記録媒体1は、駆動ユニ
ット108により駆動されるローラ105,106によ
り、図中矢印で示す方向に搬送される。そして、その搬
送過程において、消去用加熱ヘッド103により記録媒
体1の感熱層の発色(記録)を消去し、続いて記録用加
熱ヘッド104により新たな発色(記録)処理が実施さ
れる。
【0006】尚、圧力調整機構109及び圧力調整機構
110は、各ヘッド103,104の記録媒体1に対す
る押圧力を調整するものである。また、ガイド部材10
7は、装置本体101内における記録媒体1の搬送を案
内するものである。
110は、各ヘッド103,104の記録媒体1に対す
る押圧力を調整するものである。また、ガイド部材10
7は、装置本体101内における記録媒体1の搬送を案
内するものである。
【0007】図24は、消去用加熱ヘッド103近傍を
拡大して示す図である。同図に示すように、消去用加熱
ヘッド103は加熱ヒータ111とヒータ基板112と
により構成されている。加熱ヒータ111は実際に加熱
を行なうものであり、ローラ105は加熱ヒータ111
と対向するよう設けられている。
拡大して示す図である。同図に示すように、消去用加熱
ヘッド103は加熱ヒータ111とヒータ基板112と
により構成されている。加熱ヒータ111は実際に加熱
を行なうものであり、ローラ105は加熱ヒータ111
と対向するよう設けられている。
【0008】そして、図中矢印で示す方向に記録媒体1
が搬送されることにより、この記録媒体1は加熱ヒータ
111とローラ105との間に挟持され、これにより加
熱ヒータ111が発生する熱で記録媒体1に設けられた
感熱層の発色(記録)を消去する構成とされていた。ま
た従来では、加熱ヒータ111は消去用加熱ヘッド10
3の中央位置に配設されており、消去用加熱ヘッド10
3は加熱ヒータ111を中心として左右対称な構成とさ
れていた。
が搬送されることにより、この記録媒体1は加熱ヒータ
111とローラ105との間に挟持され、これにより加
熱ヒータ111が発生する熱で記録媒体1に設けられた
感熱層の発色(記録)を消去する構成とされていた。ま
た従来では、加熱ヒータ111は消去用加熱ヘッド10
3の中央位置に配設されており、消去用加熱ヘッド10
3は加熱ヒータ111を中心として左右対称な構成とさ
れていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記構成とされたリラ
イタブル記録装置100によれば、記録媒体1の記録さ
れていた感熱記録層の発色を消去用加熱ヘッド103に
より消去し、同一の記録媒体1に続けて記録用加熱ヘッ
ド104により新たな発色(記録)処理を行なえる。こ
のため記録媒体1を繰り返し使用することが可能とな
り、上記した自然破壊や廃棄物処理等の社会問題の発生
を回避することができる。
イタブル記録装置100によれば、記録媒体1の記録さ
れていた感熱記録層の発色を消去用加熱ヘッド103に
より消去し、同一の記録媒体1に続けて記録用加熱ヘッ
ド104により新たな発色(記録)処理を行なえる。こ
のため記録媒体1を繰り返し使用することが可能とな
り、上記した自然破壊や廃棄物処理等の社会問題の発生
を回避することができる。
【0010】ところで、記録媒体を一般にオフィスにお
いて使用されている用紙、複写機やファクシミリ等で使
用されている用紙(以下、これらの用紙を一般用紙とい
う)と同様に使用可能とするためには、記録媒体1の厚
さを一般用紙と同様の厚さとする必要がある。即ち、記
録媒体1が一般用紙の厚さ未満となると薄く腰がなく耐
久性も低下するため使用性が悪化する。また、記録媒体
1を一般用紙の厚さを超える厚さとすると、ファイリン
グ時等において使用性が悪化する。
いて使用されている用紙、複写機やファクシミリ等で使
用されている用紙(以下、これらの用紙を一般用紙とい
う)と同様に使用可能とするためには、記録媒体1の厚
さを一般用紙と同様の厚さとする必要がある。即ち、記
録媒体1が一般用紙の厚さ未満となると薄く腰がなく耐
久性も低下するため使用性が悪化する。また、記録媒体
1を一般用紙の厚さを超える厚さとすると、ファイリン
グ時等において使用性が悪化する。
【0011】そこで、本発明者は、支持体の厚さを一般
用紙の厚さと略等しい115μmとした記録媒体1を作
製し、これを前記したリライタブル記録装置100に使
用して消去/記録処理を実施した。その結果、記録媒体
1の感熱記録層に対する消色/発色処理は良好に行なわ
れたが、図25に示すように記録媒体1に波打ち113
が発生する現象が生じた。
用紙の厚さと略等しい115μmとした記録媒体1を作
製し、これを前記したリライタブル記録装置100に使
用して消去/記録処理を実施した。その結果、記録媒体
1の感熱記録層に対する消色/発色処理は良好に行なわ
れたが、図25に示すように記録媒体1に波打ち113
が発生する現象が生じた。
【0012】このように、記録媒体1に波打ち113が
発生し、これが経時的に増大して凹凸が発生すると、記
録媒体1に対する消去用加熱ヘッド103及び記録用加
熱ヘッド104の接触状態が不良となり、消色/発色処
理が良好に行なわれなくなるおそれがある。具体的に
は、消去用加熱ヘッド103による消しむらが発生した
り、記録用加熱ヘッド104における記録にかすれ等が
発生したりするおそれがある。
発生し、これが経時的に増大して凹凸が発生すると、記
録媒体1に対する消去用加熱ヘッド103及び記録用加
熱ヘッド104の接触状態が不良となり、消色/発色処
理が良好に行なわれなくなるおそれがある。具体的に
は、消去用加熱ヘッド103による消しむらが発生した
り、記録用加熱ヘッド104における記録にかすれ等が
発生したりするおそれがある。
【0013】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、消色/発色処理時において可逆的感熱記録媒体に
波打ちや凹凸が発生することを防止しうる可逆的感熱記
録媒体用リライタブル記録装置及び可逆的感熱記録媒体
の記録消去方法及び可逆的感熱記録媒体を提供すること
を目的とする。
あり、消色/発色処理時において可逆的感熱記録媒体に
波打ちや凹凸が発生することを防止しうる可逆的感熱記
録媒体用リライタブル記録装置及び可逆的感熱記録媒体
の記録消去方法及び可逆的感熱記録媒体を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴
とするものである。
めに本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴
とするものである。
【0015】請求項1記載の発明では、熱により可逆的
に発色/消色する感熱層を支持体上に有する可逆的感熱
記録媒体に対し、熱印加することにより前記感熱層を発
色させて記録を行なう加熱ヘッドと、前記可逆的感熱記
録媒体を加熱処理することにより前記感熱層を消色する
記録消去装置と、前記可逆的感熱記録媒体を搬送する搬
送機構を設けてなる可逆的感熱記録媒体用リライタブル
記録装置であって、前記記録消去装置は、前記感熱層を
消色する記録消去位置に設けられた加熱手段と、前記可
逆的感熱記録媒体の搬送方向に対し、前記加熱手段の搬
送方向上流側に配設され、前記加熱手段を熱源として前
記可逆的感熱記録媒体に予備加熱を行なう予備加熱手段
とを設けたことを特徴とするものである。
に発色/消色する感熱層を支持体上に有する可逆的感熱
記録媒体に対し、熱印加することにより前記感熱層を発
色させて記録を行なう加熱ヘッドと、前記可逆的感熱記
録媒体を加熱処理することにより前記感熱層を消色する
記録消去装置と、前記可逆的感熱記録媒体を搬送する搬
送機構を設けてなる可逆的感熱記録媒体用リライタブル
記録装置であって、前記記録消去装置は、前記感熱層を
消色する記録消去位置に設けられた加熱手段と、前記可
逆的感熱記録媒体の搬送方向に対し、前記加熱手段の搬
送方向上流側に配設され、前記加熱手段を熱源として前
記可逆的感熱記録媒体に予備加熱を行なう予備加熱手段
とを設けたことを特徴とするものである。
【0016】上記発明によれば、感熱層を消色する加熱
手段の搬送方向上流側に予備加熱手段が設けられている
ため、可逆的感熱記録媒体が記録消去位置に達した時点
で、可逆的感熱記録媒体は予備加熱されて昇温した状態
となっている。このため、加熱手段により消色可能温度
の熱印加を実施する際、可逆的感熱記録媒体が室温から
消色可能温度まで急速に加熱されることを防止できる。
手段の搬送方向上流側に予備加熱手段が設けられている
ため、可逆的感熱記録媒体が記録消去位置に達した時点
で、可逆的感熱記録媒体は予備加熱されて昇温した状態
となっている。このため、加熱手段により消色可能温度
の熱印加を実施する際、可逆的感熱記録媒体が室温から
消色可能温度まで急速に加熱されることを防止できる。
【0017】可逆的感熱記録媒体は、支持体上に感熱層
等が積層された、異種材料層が積層された構成のもので
ある。従って、各層の熱膨張率も異なっている。よっ
て、このような構成の可逆的感熱記録媒体を急激に加熱
すると、各層はそれぞれの熱膨張率に従い急激に熱変形
する。これにより、急激な加熱を行なうと、可逆的感熱
記録媒体に波打ち及び凹凸現象が発生する。
等が積層された、異種材料層が積層された構成のもので
ある。従って、各層の熱膨張率も異なっている。よっ
て、このような構成の可逆的感熱記録媒体を急激に加熱
すると、各層はそれぞれの熱膨張率に従い急激に熱変形
する。これにより、急激な加熱を行なうと、可逆的感熱
記録媒体に波打ち及び凹凸現象が発生する。
【0018】しかしながら、請求項1記載の発明では、
上記のように予備加熱手段を設けたことにより、記録消
去位置に達した時点で可逆的感熱記録媒体は予備加熱さ
れて昇温した状態となっている。このため、加熱手段に
よる消色処理時において可逆的感熱記録媒体が急速に加
熱されることを防止でき、よって可逆的感熱記録媒体を
構成する各層が急激に熱変形することを防止できる。こ
れにより、可逆的感熱記録媒体に波打ち及び凹凸現象が
発生することを防止できる。
上記のように予備加熱手段を設けたことにより、記録消
去位置に達した時点で可逆的感熱記録媒体は予備加熱さ
れて昇温した状態となっている。このため、加熱手段に
よる消色処理時において可逆的感熱記録媒体が急速に加
熱されることを防止でき、よって可逆的感熱記録媒体を
構成する各層が急激に熱変形することを防止できる。こ
れにより、可逆的感熱記録媒体に波打ち及び凹凸現象が
発生することを防止できる。
【0019】更に、予備加熱手段は、加熱手段を熱源と
して可逆的感熱記録媒体に予備加熱を行なう構成として
いる。このため、装置内に別個に熱源を設ける必要がな
くなり、省電力化、装置の小型化、及び装置のコスト低
減を図ることができる。
して可逆的感熱記録媒体に予備加熱を行なう構成として
いる。このため、装置内に別個に熱源を設ける必要がな
くなり、省電力化、装置の小型化、及び装置のコスト低
減を図ることができる。
【0020】ここで、本明細書において可逆的感熱記録
媒とは、紙・PET(ポリエチレンテレフタレート)等
の支持体上に、少なくとも熱により可逆的に発色/消色
する感熱層を形成したものをいう。また、感熱層として
は、ロイコ染料を用いることが望ましい。尚、耐久性の
向上のために、表面に保護層を設けた構成のものも、本
明細書に記載の可逆的感熱記録媒体に含まれる。
媒とは、紙・PET(ポリエチレンテレフタレート)等
の支持体上に、少なくとも熱により可逆的に発色/消色
する感熱層を形成したものをいう。また、感熱層として
は、ロイコ染料を用いることが望ましい。尚、耐久性の
向上のために、表面に保護層を設けた構成のものも、本
明細書に記載の可逆的感熱記録媒体に含まれる。
【0021】また、本明細書において加熱手段とは、可
逆的感熱記録媒体を所定の消色温度まで加熱することに
より、加熱ヘッドにより感熱層に記録された発色を消色
するものであり、具体的には板状ヒータ、ヒートローラ
ー等を用いることができる。また、上記の消色温度は、
感熱層の材料等により異なるが、例えば120℃程度で
ある。更に、本明細書において記録消去位置とは、上記
加熱手段が配設されている位置をいう。
逆的感熱記録媒体を所定の消色温度まで加熱することに
より、加熱ヘッドにより感熱層に記録された発色を消色
するものであり、具体的には板状ヒータ、ヒートローラ
ー等を用いることができる。また、上記の消色温度は、
感熱層の材料等により異なるが、例えば120℃程度で
ある。更に、本明細書において記録消去位置とは、上記
加熱手段が配設されている位置をいう。
【0022】また、本明細書において予備加熱とは、加
熱手段により加熱される前において、可逆的感熱記録媒
体を予備加熱手段により予備加熱温度まで一様に加熱す
ることをいう。この記録消去位置直前における予備加熱
温度Tp(℃)は、可逆的感熱記録媒体の構成により変
動するが、例えば記録消去位置における加熱手段の記録
消去温度をTe(℃)とした場合、(Te*0.4)≦T
p≦Teとなるよう設定される。
熱手段により加熱される前において、可逆的感熱記録媒
体を予備加熱手段により予備加熱温度まで一様に加熱す
ることをいう。この記録消去位置直前における予備加熱
温度Tp(℃)は、可逆的感熱記録媒体の構成により変
動するが、例えば記録消去位置における加熱手段の記録
消去温度をTe(℃)とした場合、(Te*0.4)≦T
p≦Teとなるよう設定される。
【0023】また、本明細書において可逆的感熱記録媒
体用リライタブル記録装置とは、少なくとも可逆的感熱
記録媒体に記録処理を行なう加熱ヘッドと、記録を消色
するための記録消去装置とを有した記録装置全般をいう
ものである。
体用リライタブル記録装置とは、少なくとも可逆的感熱
記録媒体に記録処理を行なう加熱ヘッドと、記録を消色
するための記録消去装置とを有した記録装置全般をいう
ものである。
【0024】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の可逆的感熱記録媒体用リライタブル記録装置におい
て、前記予備加熱手段は、前記記録消去位置から前記可
逆的感熱記録媒体の搬送方向上流側に離間するに従い、
前記可逆的感熱記録媒体に印加する熱量が漸次小さくな
るよう構成されていることを特徴とするものである。
載の可逆的感熱記録媒体用リライタブル記録装置におい
て、前記予備加熱手段は、前記記録消去位置から前記可
逆的感熱記録媒体の搬送方向上流側に離間するに従い、
前記可逆的感熱記録媒体に印加する熱量が漸次小さくな
るよう構成されていることを特徴とするものである。
【0025】上記発明によれば、可逆的感熱記録媒体が
搬送方向上流側から記録消去位置に向け搬送されるに従
い、漸次温度が高い熱量を印加される構成となる。換言
すれば、記録消去位置に近づくに従い、可逆的感熱記録
媒体は漸次高い温度で予備加熱されることとなる。
搬送方向上流側から記録消去位置に向け搬送されるに従
い、漸次温度が高い熱量を印加される構成となる。換言
すれば、記録消去位置に近づくに従い、可逆的感熱記録
媒体は漸次高い温度で予備加熱されることとなる。
【0026】ところで、前記したように可逆的感熱記録
媒体は、急激な加熱を行なうと波打ち及び凹凸現象が発
生する。これは、予備加熱においても同様である。従っ
て、記録消去位置に近づくに従い可逆的感熱記録媒体に
印加する熱量が漸次大きくなる構成とすることにより、
可逆的感熱記録媒体に対する予備加熱は徐々に行なわれ
ることとなる。このため、予備加熱時において可逆的感
熱記録媒体を構成する各層が急激に熱変形することを防
止でき、可逆的感熱記録媒体に波打ち及び凹凸現象が発
生することを防止することができる。
媒体は、急激な加熱を行なうと波打ち及び凹凸現象が発
生する。これは、予備加熱においても同様である。従っ
て、記録消去位置に近づくに従い可逆的感熱記録媒体に
印加する熱量が漸次大きくなる構成とすることにより、
可逆的感熱記録媒体に対する予備加熱は徐々に行なわれ
ることとなる。このため、予備加熱時において可逆的感
熱記録媒体を構成する各層が急激に熱変形することを防
止でき、可逆的感熱記録媒体に波打ち及び凹凸現象が発
生することを防止することができる。
【0027】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の可逆的感熱記録媒体用リライタブル記録装置におい
て、前記予備加熱手段は、前記前記記録消去位置から前
記可逆的感熱記録媒体の搬送方向上流側に離間するに従
い、漸次温度が低くなる温度勾配を有する構成とされて
いることを特徴とするものである。
載の可逆的感熱記録媒体用リライタブル記録装置におい
て、前記予備加熱手段は、前記前記記録消去位置から前
記可逆的感熱記録媒体の搬送方向上流側に離間するに従
い、漸次温度が低くなる温度勾配を有する構成とされて
いることを特徴とするものである。
【0028】上記発明によれば、予備加熱手段の温度分
布は、記録消去位置に近づくほど高い温度となる分布と
なる。従って、記録消去位置に向け搬送される可逆的感
熱記録媒体は、記録消去位置に近づくに従い、漸次高い
温度で予備加熱される。
布は、記録消去位置に近づくほど高い温度となる分布と
なる。従って、記録消去位置に向け搬送される可逆的感
熱記録媒体は、記録消去位置に近づくに従い、漸次高い
温度で予備加熱される。
【0029】従って、可逆的感熱記録媒体に対する予備
加熱も徐々に行なわれることとなり、よって予備加熱時
において可逆的感熱記録媒体を構成する各層が急激に熱
変形することを防止できる。これにより、可逆的感熱記
録媒体に波打ち及び凹凸現象が発生することを防止する
ことができる。
加熱も徐々に行なわれることとなり、よって予備加熱時
において可逆的感熱記録媒体を構成する各層が急激に熱
変形することを防止できる。これにより、可逆的感熱記
録媒体に波打ち及び凹凸現象が発生することを防止する
ことができる。
【0030】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至3のいずれかに記載の可逆的感熱記録媒体用リライタ
ブル記録装置において、前記予備加熱手段による前記可
逆的感熱記録媒体への熱印加開始位置を位置決めする記
録媒体ガイド機構を設けたことを特徴とするものであ
る。
至3のいずれかに記載の可逆的感熱記録媒体用リライタ
ブル記録装置において、前記予備加熱手段による前記可
逆的感熱記録媒体への熱印加開始位置を位置決めする記
録媒体ガイド機構を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0031】上記発明によれば、記録媒体ガイド機構を
設けたことにより、予備加熱手段による可逆的感熱記録
媒体への熱印加開始位置を既定の位置に位置決めするこ
とができる。この熱印加開始位置は、可逆的感熱記録媒
体に対する予備加熱温度と関係を有している。
設けたことにより、予備加熱手段による可逆的感熱記録
媒体への熱印加開始位置を既定の位置に位置決めするこ
とができる。この熱印加開始位置は、可逆的感熱記録媒
体に対する予備加熱温度と関係を有している。
【0032】即ち、熱印加開始位置が記録消去位置に近
い場合は、可逆的感熱記録媒体を搬送する過程において
予備加熱を行なう範囲は狭くなり、可逆的感熱記録媒体
に与えられる熱量は少なくなる。逆に熱印加開始位置が
記録消去位置から遠い場合は、可逆的感熱記録媒体を搬
送する過程において予備加熱を行なう範囲は広くなり、
可逆的感熱記録媒体に与えられる熱量は多くなる。
い場合は、可逆的感熱記録媒体を搬送する過程において
予備加熱を行なう範囲は狭くなり、可逆的感熱記録媒体
に与えられる熱量は少なくなる。逆に熱印加開始位置が
記録消去位置から遠い場合は、可逆的感熱記録媒体を搬
送する過程において予備加熱を行なう範囲は広くなり、
可逆的感熱記録媒体に与えられる熱量は多くなる。
【0033】従って、記録媒体ガイド機構により可逆的
感熱記録媒体の予備加熱温度を制御することが可能とな
り、波打ち及び凹凸現象の発生を抑制できる予備加熱温
度に可逆的感熱記録媒体を確実に加熱することができ
る。
感熱記録媒体の予備加熱温度を制御することが可能とな
り、波打ち及び凹凸現象の発生を抑制できる予備加熱温
度に可逆的感熱記録媒体を確実に加熱することができ
る。
【0034】ここで、本明細書において熱印加開始位置
とは、予備加熱手段が実際に可逆的感熱記録媒体に対し
予備加熱を始める位置をいい、例えば可逆的感熱記録媒
体が予備加熱手段に最初に熱的に接触する位置である。
とは、予備加熱手段が実際に可逆的感熱記録媒体に対し
予備加熱を始める位置をいい、例えば可逆的感熱記録媒
体が予備加熱手段に最初に熱的に接触する位置である。
【0035】また、請求項5記載の発明は、請求項1乃
至3のいずれかに記載の可逆的感熱記録媒体用リライタ
ブル記録装置において、前記可逆的感熱記録媒体を前記
予備加熱手段に向け押圧する押圧機構を設け、かつ、該
押圧機構による前記可逆的感熱記録媒体への押圧力が、
前記可逆的感熱記録媒体の搬送方向に対し、前記加熱手
段の搬送方向上流側から前記記録消去位置に向け漸次強
くなる構成とされていることを特徴とするものである。
至3のいずれかに記載の可逆的感熱記録媒体用リライタ
ブル記録装置において、前記可逆的感熱記録媒体を前記
予備加熱手段に向け押圧する押圧機構を設け、かつ、該
押圧機構による前記可逆的感熱記録媒体への押圧力が、
前記可逆的感熱記録媒体の搬送方向に対し、前記加熱手
段の搬送方向上流側から前記記録消去位置に向け漸次強
くなる構成とされていることを特徴とするものである。
【0036】上記発明によれば、可逆的感熱記録媒体は
押圧機構により予備加熱手段に向け押圧される。この
際、本発明では押圧機構による可逆的感熱記録媒体への
押圧力が、加熱手段の搬送方向上流側から記録消去位置
に向け漸次強くなる構成とされている。
押圧機構により予備加熱手段に向け押圧される。この
際、本発明では押圧機構による可逆的感熱記録媒体への
押圧力が、加熱手段の搬送方向上流側から記録消去位置
に向け漸次強くなる構成とされている。
【0037】予備加熱手段から可逆的感熱記録媒体への
熱伝導の効率は、予備加熱手段に対し可逆的感熱記録媒
体が密着しているほど高くなる。即ち、予備加熱手段の
加熱温度が一定であっても、押圧機構による可逆的感熱
記録媒体への押圧力を変化させることにより、実質的に
予備加熱手段に温度勾配を持たせたのと等価の状態を実
現することができる。本発明におけるこの温度勾配は、
加熱手段の搬送方向上流側から記録消去位置に向け漸次
温度が高くなる温度勾配となる。
熱伝導の効率は、予備加熱手段に対し可逆的感熱記録媒
体が密着しているほど高くなる。即ち、予備加熱手段の
加熱温度が一定であっても、押圧機構による可逆的感熱
記録媒体への押圧力を変化させることにより、実質的に
予備加熱手段に温度勾配を持たせたのと等価の状態を実
現することができる。本発明におけるこの温度勾配は、
加熱手段の搬送方向上流側から記録消去位置に向け漸次
温度が高くなる温度勾配となる。
【0038】従って、可逆的感熱記録媒体は、記録消去
位置に近づくに従い漸次高い温度で予備加熱されるた
め、予備加熱時において可逆的感熱記録媒体を構成する
各層が急激に熱変形することはなく、よって可逆的感熱
記録媒体に波打ち及び凹凸現象が発生することを防止す
ることができる。
位置に近づくに従い漸次高い温度で予備加熱されるた
め、予備加熱時において可逆的感熱記録媒体を構成する
各層が急激に熱変形することはなく、よって可逆的感熱
記録媒体に波打ち及び凹凸現象が発生することを防止す
ることができる。
【0039】また、請求項6記載の発明は、請求項1記
載の可逆的感熱記録媒体用リライタブル記録装置におい
て、少なくとも前記加熱手段または予備加熱手段のいず
れか一方の温度を測定する温度測定手段と、該温度測定
手段の測定結果に基づき、前記予備加熱手段の温度が前
記可逆的感熱記録媒体を予備加熱できる温度となるま
で、前記搬送機構による前記可逆的感熱記録媒体の前記
予備加熱手段への搬送を禁止する制御手段とを設けたこ
とを特徴とするものである。
載の可逆的感熱記録媒体用リライタブル記録装置におい
て、少なくとも前記加熱手段または予備加熱手段のいず
れか一方の温度を測定する温度測定手段と、該温度測定
手段の測定結果に基づき、前記予備加熱手段の温度が前
記可逆的感熱記録媒体を予備加熱できる温度となるま
で、前記搬送機構による前記可逆的感熱記録媒体の前記
予備加熱手段への搬送を禁止する制御手段とを設けたこ
とを特徴とするものである。
【0040】上記発明によれば、温度測定手段により、
少なくとも加熱手段または予備加熱手段のいずれか一方
の温度が測定される。そして、制御手段は、この温度測
定手段の測定結果に基づき、予備加熱手段の温度が可逆
的感熱記録媒体を予備加熱できる温度以上となるまで、
搬送機構による可逆的感熱記録媒体の予備加熱手段への
搬送を禁止する。
少なくとも加熱手段または予備加熱手段のいずれか一方
の温度が測定される。そして、制御手段は、この温度測
定手段の測定結果に基づき、予備加熱手段の温度が可逆
的感熱記録媒体を予備加熱できる温度以上となるまで、
搬送機構による可逆的感熱記録媒体の予備加熱手段への
搬送を禁止する。
【0041】これにより、搬送機構による可逆的感熱記
録媒体の搬送が開始された時点で、予備加熱手段の温度
は可逆的感熱記録媒体を予備加熱可能な温度以上となっ
ている。このため、可逆的感熱記録媒体を確実に予備加
熱温度まで加熱することができ、よって可逆的感熱記録
媒体に波打ち及び凹凸現象が発生することを防止でき
る。
録媒体の搬送が開始された時点で、予備加熱手段の温度
は可逆的感熱記録媒体を予備加熱可能な温度以上となっ
ている。このため、可逆的感熱記録媒体を確実に予備加
熱温度まで加熱することができ、よって可逆的感熱記録
媒体に波打ち及び凹凸現象が発生することを防止でき
る。
【0042】また、請求項7記載の発明は、請求項1乃
至6のいずれかに記載の可逆的感熱記録媒体用リライタ
ブル記録装置に用いられる可逆的感熱記録媒体であっ
て、前記支持体の厚さが0.05mm以上、0.22m
m以下であることを特徴とするものである。
至6のいずれかに記載の可逆的感熱記録媒体用リライタ
ブル記録装置に用いられる可逆的感熱記録媒体であっ
て、前記支持体の厚さが0.05mm以上、0.22m
m以下であることを特徴とするものである。
【0043】一般にオフィスにおいて使用されている用
紙、及び複写機やファクシミリ等で使用されている用紙
は、その厚さが0.05mm以上、0.22mm以下で
ある。これは、用紙の厚さが0.05mm未満であると
薄く腰がなく使用性が悪く、逆に用紙の厚さが0.22
mmを超えるとファイリングに不便となり、やはり使用
性が悪化してしまうからである。
紙、及び複写機やファクシミリ等で使用されている用紙
は、その厚さが0.05mm以上、0.22mm以下で
ある。これは、用紙の厚さが0.05mm未満であると
薄く腰がなく使用性が悪く、逆に用紙の厚さが0.22
mmを超えるとファイリングに不便となり、やはり使用
性が悪化してしまうからである。
【0044】本発明では、支持体の厚さを0.05mm
以上、0.22mm以下としており、この厚さとされた
支持体を有する可逆的感熱記録媒体を、請求項1乃至6
のいずれかに記載の可逆的感熱記録媒体用リライタブル
記録装置に使用した場合、可逆的感熱記録媒体に波打ち
及び凹凸現象が発生することを有効に防止することがで
きる。また、支持体を上記の厚さとすることにより、可
逆的感熱記録媒を従来複写機やファクシミリ等で用いら
れている記録媒体と同様に取り扱うことができる。
以上、0.22mm以下としており、この厚さとされた
支持体を有する可逆的感熱記録媒体を、請求項1乃至6
のいずれかに記載の可逆的感熱記録媒体用リライタブル
記録装置に使用した場合、可逆的感熱記録媒体に波打ち
及び凹凸現象が発生することを有効に防止することがで
きる。また、支持体を上記の厚さとすることにより、可
逆的感熱記録媒を従来複写機やファクシミリ等で用いら
れている記録媒体と同様に取り扱うことができる。
【0045】また、請求項8記載の発明は、熱により可
逆的に発色/消色する感熱層を支持体上に有する可逆的
感熱記録媒体に熱印加することにより、発色された前記
感熱層を消色する可逆的感熱記録媒体の記録消去方法で
あって、前記加熱手段が発生する熱源を利用して、前記
可逆的感熱記録媒体に予備加熱を行なう予備加熱工程
と、記録消去位置において予備加熱された前記可逆的感
熱記録媒体を本加熱することにより、前記発色された感
熱層を消色する本加熱工程とを有することを特徴とする
ものである。
逆的に発色/消色する感熱層を支持体上に有する可逆的
感熱記録媒体に熱印加することにより、発色された前記
感熱層を消色する可逆的感熱記録媒体の記録消去方法で
あって、前記加熱手段が発生する熱源を利用して、前記
可逆的感熱記録媒体に予備加熱を行なう予備加熱工程
と、記録消去位置において予備加熱された前記可逆的感
熱記録媒体を本加熱することにより、前記発色された感
熱層を消色する本加熱工程とを有することを特徴とする
ものである。
【0046】上記発明によれば、予備加熱工程を終了し
た時点で、可逆的感熱記録媒体は予備加熱されて昇温し
た状態となっている。このため、続いて実施される本加
熱工程で加熱手段により消色処理が行なわれる際、可逆
的感熱記録媒体が急速に加熱されることを防止できる。
よって、可逆的感熱記録媒体を構成する各層が急激に熱
変形することを防止でき、可逆的感熱記録媒体に波打ち
及び凹凸現象が発生することを防止できる。また、予備
加熱は加熱手段を熱源として実施されるため、別個に熱
源を設ける必要がなくなり、消色処理に要する省電力化
及びコストの低減を図ることができる。
た時点で、可逆的感熱記録媒体は予備加熱されて昇温し
た状態となっている。このため、続いて実施される本加
熱工程で加熱手段により消色処理が行なわれる際、可逆
的感熱記録媒体が急速に加熱されることを防止できる。
よって、可逆的感熱記録媒体を構成する各層が急激に熱
変形することを防止でき、可逆的感熱記録媒体に波打ち
及び凹凸現象が発生することを防止できる。また、予備
加熱は加熱手段を熱源として実施されるため、別個に熱
源を設ける必要がなくなり、消色処理に要する省電力化
及びコストの低減を図ることができる。
【0047】ここで、本明細書において本加熱とは、可
逆的感熱記録媒体の感熱層に記録されている発色を消色
するために行なう加熱をいい、可逆的感熱記録媒体に波
打ち及び凹凸現象が発生することを防止するために実施
する予備加熱とは異なるものである。
逆的感熱記録媒体の感熱層に記録されている発色を消色
するために行なう加熱をいい、可逆的感熱記録媒体に波
打ち及び凹凸現象が発生することを防止するために実施
する予備加熱とは異なるものである。
【0048】また、請求項9記載の発明は、請求項8記
載の可逆的感熱記録媒体の記録消去方法において、前記
予備加熱工程では、前記可逆的感熱記録媒体に対する予
備加熱温度が、前記記録消去位置に近接するに従い漸次
高くなるよう設定されていることを特徴とするものであ
る。
載の可逆的感熱記録媒体の記録消去方法において、前記
予備加熱工程では、前記可逆的感熱記録媒体に対する予
備加熱温度が、前記記録消去位置に近接するに従い漸次
高くなるよう設定されていることを特徴とするものであ
る。
【0049】上記発明によれば、予備加熱工程において
可逆的感熱記録媒体に予備加熱する際、予備加熱温度が
記録消去位置に近接するに従い漸次高くなるよう設定さ
れているため、予備加熱時において可逆的感熱記録媒体
を構成する各層が急激に熱変形することを防止でき、可
逆的感熱記録媒体に波打ち及び凹凸現象が発生すること
を防止することができる。
可逆的感熱記録媒体に予備加熱する際、予備加熱温度が
記録消去位置に近接するに従い漸次高くなるよう設定さ
れているため、予備加熱時において可逆的感熱記録媒体
を構成する各層が急激に熱変形することを防止でき、可
逆的感熱記録媒体に波打ち及び凹凸現象が発生すること
を防止することができる。
【0050】また、請求項10記載の発明は、請求項8
記載の可逆的感熱記録媒体の記録消去方法において、前
記予備加熱工程では、前記可逆的感熱記録媒体の搬送速
度に対応させ、該搬送速度が速くなるほど予備加熱を開
始する位置を前記記録消去位置から離間した位置に設定
することを特徴とするものである。
記載の可逆的感熱記録媒体の記録消去方法において、前
記予備加熱工程では、前記可逆的感熱記録媒体の搬送速
度に対応させ、該搬送速度が速くなるほど予備加熱を開
始する位置を前記記録消去位置から離間した位置に設定
することを特徴とするものである。
【0051】上記発明によれば、可逆的感熱記録媒体の
搬送速度が速くなるほど、予備加熱を開始する位置は記
録消去位置から離間した位置となるため、搬送速度に拘
わらず、可逆的感熱記録媒体を波打ち及び凹凸現象の発
生を抑制できる予備加熱温度に確実に加熱することがで
きる。
搬送速度が速くなるほど、予備加熱を開始する位置は記
録消去位置から離間した位置となるため、搬送速度に拘
わらず、可逆的感熱記録媒体を波打ち及び凹凸現象の発
生を抑制できる予備加熱温度に確実に加熱することがで
きる。
【0052】即ち、可逆的感熱記録媒体の搬送速度は、
可逆的感熱記録媒体に対する予備加熱温度と関係を有し
ている。具体的には、可逆的感熱記録媒体に対する予備
加熱範囲(距離)が同じであると仮定した場合、搬送速
度が速い時は可逆的感熱記録媒体に対する予備加熱時間
が短くなり可逆的感熱記録媒体に与えられる熱量は少な
くなり、逆に搬送速度が遅い時は可逆的感熱記録媒体に
対する予備加熱時間が長くなり可逆的感熱記録媒体に与
えられる熱量は多くなる。従って、搬送速度が速い時
は、可逆的感熱記録媒体を予備加熱温度まで加熱できな
いおそれが生じる。
可逆的感熱記録媒体に対する予備加熱温度と関係を有し
ている。具体的には、可逆的感熱記録媒体に対する予備
加熱範囲(距離)が同じであると仮定した場合、搬送速
度が速い時は可逆的感熱記録媒体に対する予備加熱時間
が短くなり可逆的感熱記録媒体に与えられる熱量は少な
くなり、逆に搬送速度が遅い時は可逆的感熱記録媒体に
対する予備加熱時間が長くなり可逆的感熱記録媒体に与
えられる熱量は多くなる。従って、搬送速度が速い時
は、可逆的感熱記録媒体を予備加熱温度まで加熱できな
いおそれが生じる。
【0053】しかしながら、可逆的感熱記録媒体に対す
る予備加熱温度は、可逆的感熱記録媒体に対する予備加
熱時間とも関係を有している。この予備加熱時間は、予
備加熱を開始する位置が記録消去位置から離間するほど
長くなる。従って、可逆的感熱記録媒体の搬送速度が速
くなるほど予備加熱を開始する位置を記録消去位置から
離間させる(遠くに設定する)ことにより、可逆的感熱
記録媒体を波打ち及び凹凸現象の発生を抑制できる予備
加熱温度に確実に加熱することが可能となる。
る予備加熱温度は、可逆的感熱記録媒体に対する予備加
熱時間とも関係を有している。この予備加熱時間は、予
備加熱を開始する位置が記録消去位置から離間するほど
長くなる。従って、可逆的感熱記録媒体の搬送速度が速
くなるほど予備加熱を開始する位置を記録消去位置から
離間させる(遠くに設定する)ことにより、可逆的感熱
記録媒体を波打ち及び凹凸現象の発生を抑制できる予備
加熱温度に確実に加熱することが可能となる。
【0054】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。
て図面と共に説明する。
【0055】図1は本発明の各実施例で用いる可逆的感
熱記録媒体1(以下、記録媒体という)を示している。
同図に示すように、本実施例の記録媒体1は支持体2の
上側面に可逆性感熱記録層3,第1の透明保護層4,第
2の透明保護層5が順次積層されると共に、支持体2の
下側面にバックコート層6が形成された構成とされてい
る。尚、ここで、上側とは後述する消去用加熱ヘッド3
0と対向する側の面をいい、下側面とはこれと反対側の
面をいう。
熱記録媒体1(以下、記録媒体という)を示している。
同図に示すように、本実施例の記録媒体1は支持体2の
上側面に可逆性感熱記録層3,第1の透明保護層4,第
2の透明保護層5が順次積層されると共に、支持体2の
下側面にバックコート層6が形成された構成とされてい
る。尚、ここで、上側とは後述する消去用加熱ヘッド3
0と対向する側の面をいい、下側面とはこれと反対側の
面をいう。
【0056】支持体2は、紙,合成紙,或いはPET
(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂により構成さ
れている。この支持体2の厚さは、0.05mm以上
0.22mm以下に設定されている。前記したように、
一般にオフィスにおいて使用されている用紙、及び複写
機やファクシミリ等で使用されている用紙(一般用紙)
は、使用性の面よりその厚さが0.05mm以上0.2
2mm以下が好ましく用いられている。
(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂により構成さ
れている。この支持体2の厚さは、0.05mm以上
0.22mm以下に設定されている。前記したように、
一般にオフィスにおいて使用されている用紙、及び複写
機やファクシミリ等で使用されている用紙(一般用紙)
は、使用性の面よりその厚さが0.05mm以上0.2
2mm以下が好ましく用いられている。
【0057】本実施例では、支持体2の厚さを上記の如
く一般用紙の厚さと同一或いは略同一としたことによ
り、記録媒体1を従来複写機やファクシミリ等で用いら
れている記録媒体と同様に取り扱うことができ、良好な
使用性を望むことができる。
く一般用紙の厚さと同一或いは略同一としたことによ
り、記録媒体1を従来複写機やファクシミリ等で用いら
れている記録媒体と同様に取り扱うことができ、良好な
使用性を望むことができる。
【0058】尚、後述する可逆性感熱記録層3の厚さは
8〜9μmであり、第1の透明保護層4,第2の透明保
護層5,及びバックコート層6の厚さはそれぞれ2μm
程度である。よって、記録媒体1の機械的な特性(腰の
強さ、折り曲げ易さ等)は、主に支持体2により決まっ
てしまう。従って、支持体2の厚さを上記の如く設定す
ることにより、一般用紙と同等の特性を実現できる。ま
た、以下の各実施例の説明で実際に用いる記録媒体1
は、記録媒体1の材質として紙を用い、かつその厚さが
115μmのものである。
8〜9μmであり、第1の透明保護層4,第2の透明保
護層5,及びバックコート層6の厚さはそれぞれ2μm
程度である。よって、記録媒体1の機械的な特性(腰の
強さ、折り曲げ易さ等)は、主に支持体2により決まっ
てしまう。従って、支持体2の厚さを上記の如く設定す
ることにより、一般用紙と同等の特性を実現できる。ま
た、以下の各実施例の説明で実際に用いる記録媒体1
は、記録媒体1の材質として紙を用い、かつその厚さが
115μmのものである。
【0059】一方、可逆性感熱記録層3は、樹脂バイン
ダー中にロイコ染料および顕色剤を分散させることによ
って形成されている。この可逆性感熱記録層3に用いる
ロイコ染料は、たとえばフタリド系化合物、アザフタリ
ド系化合物、フルオラン系化合物、フェノチアジン系化
合物、ロイコオーラミン系化合物など公知の染料前駆体
である。また、可逆性感熱記録層3に用いる顕色剤は、
分子内にロイコ染料を発色させる顕色艶をもつ構造、た
とえばフェノール性水酸基、カルボン酸基、ホスホン酸
基などと、分子間の凝集力を制御する構造、たとえば長
鎖炭化水素基が連結した構造をもつ化合物である。
ダー中にロイコ染料および顕色剤を分散させることによ
って形成されている。この可逆性感熱記録層3に用いる
ロイコ染料は、たとえばフタリド系化合物、アザフタリ
ド系化合物、フルオラン系化合物、フェノチアジン系化
合物、ロイコオーラミン系化合物など公知の染料前駆体
である。また、可逆性感熱記録層3に用いる顕色剤は、
分子内にロイコ染料を発色させる顕色艶をもつ構造、た
とえばフェノール性水酸基、カルボン酸基、ホスホン酸
基などと、分子間の凝集力を制御する構造、たとえば長
鎖炭化水素基が連結した構造をもつ化合物である。
【0060】連結部分にはヘテロ原子を含む2価の基を
介していてもよく、また長鎖炭化水素基中にもヘテロ原
子を含む2価の基または芳香族基が含まれていてもよ
い。具体的には、特開平05−124360号などに記
載されている公知の顕色剤が使用できる。
介していてもよく、また長鎖炭化水素基中にもヘテロ原
子を含む2価の基または芳香族基が含まれていてもよ
い。具体的には、特開平05−124360号などに記
載されている公知の顕色剤が使用できる。
【0061】第1及び第2の透明保護層4,5、並びに
バックコート層6は、いずれも熱硬化型のポリマーによ
り構成されている。この各透明保護層4,5及びにバッ
クコート層6は、繰り返し消去/発色処理が実施される
記録媒体1の強度を高めるために配設されている。特
に、支持体2の表面側は後述する消去用加熱ヘッド30
及び記録用加熱ヘッド15と摺接して加熱処理が実施さ
れるため、2層の透明保護層4,5が配設されている。
バックコート層6は、いずれも熱硬化型のポリマーによ
り構成されている。この各透明保護層4,5及びにバッ
クコート層6は、繰り返し消去/発色処理が実施される
記録媒体1の強度を高めるために配設されている。特
に、支持体2の表面側は後述する消去用加熱ヘッド30
及び記録用加熱ヘッド15と摺接して加熱処理が実施さ
れるため、2層の透明保護層4,5が配設されている。
【0062】ところで、図23乃至図25を用いて説明
したように、支持体2の厚さを一般用紙の厚さ(0.0
5mm以上0.22mm以下)とした記録媒体1に対
し、従来のリライタブル記録装置100を用いて消去/
発色処理を実施した場合、記録媒体1に波打ち113が
発生してしまう(図25参照)。
したように、支持体2の厚さを一般用紙の厚さ(0.0
5mm以上0.22mm以下)とした記録媒体1に対
し、従来のリライタブル記録装置100を用いて消去/
発色処理を実施した場合、記録媒体1に波打ち113が
発生してしまう(図25参照)。
【0063】本発明者は、この波打ち113及び凹凸
(以下、これらの記録媒体1の表面が平坦でなくなる現
象を総称して波打ち113というものとする)が発生す
る原因を調べる各種の実験を実施した。その結果、以下
の実験結果を得ることができた。尚、以下の実験結果
は、図23に示すリライタブル記録装置100からガイ
ド部材107及びガイド板117を取り外した状態、即
ち図24に示すように消色処理位置には消去用加熱ヘッ
ド103とローラ105のみが配設されている状態で実
施した実験の結果である。
(以下、これらの記録媒体1の表面が平坦でなくなる現
象を総称して波打ち113というものとする)が発生す
る原因を調べる各種の実験を実施した。その結果、以下
の実験結果を得ることができた。尚、以下の実験結果
は、図23に示すリライタブル記録装置100からガイ
ド部材107及びガイド板117を取り外した状態、即
ち図24に示すように消色処理位置には消去用加熱ヘッ
ド103とローラ105のみが配設されている状態で実
施した実験の結果である。
【0064】 消去用加熱ヘッド103の温度が低い
とき(具体的には、70℃以下のとき)、記録媒体1を
水平に搬送すると波打ち113は発生しない。
とき(具体的には、70℃以下のとき)、記録媒体1を
水平に搬送すると波打ち113は発生しない。
【0065】 消去用加熱ヘッド103の温度が高い
とき(具体的には、120℃以上のとき)、記録媒体1
を水平に搬送すると、波打ち113は大きく発生する。
とき(具体的には、120℃以上のとき)、記録媒体1
を水平に搬送すると、波打ち113は大きく発生する。
【0066】 消去用加熱ヘッド103が通常の消色
温度のとき(具体的には、110℃前後のとき)、記録
媒体1を水平に搬送すると、波打ち113は発生する。
温度のとき(具体的には、110℃前後のとき)、記録
媒体1を水平に搬送すると、波打ち113は発生する。
【0067】 消去用加熱ヘッド103が通常の消色
温度のとき、記録媒体1の搬送方向に対する上流側(図
24における右側)に記録媒体1の上面と対向するよう
平面ヒータ115を配設し、かつ記録媒体1を水平に搬
送すると、波打ち113の発生は軽減される。
温度のとき、記録媒体1の搬送方向に対する上流側(図
24における右側)に記録媒体1の上面と対向するよう
平面ヒータ115を配設し、かつ記録媒体1を水平に搬
送すると、波打ち113の発生は軽減される。
【0068】 消去用加熱ヘッド103が通常の消色
温度のとき、記録媒体1の搬送方向に対する上流側に記
録媒体1の下面と対向するよう平面ヒータ115を配設
し、かつ記録媒体1を水平に搬送すると、波打ち113
の発生は大きく軽減される。
温度のとき、記録媒体1の搬送方向に対する上流側に記
録媒体1の下面と対向するよう平面ヒータ115を配設
し、かつ記録媒体1を水平に搬送すると、波打ち113
の発生は大きく軽減される。
【0069】 消去用加熱ヘッド103が通常の消色
温度のとき、記録媒体1を消去用加熱ヘッド103に斜
め下方向から搬送すると(この状態の記録媒体1を図2
4に一点鎖線で示す)、波打ち113の発生は軽減され
る。
温度のとき、記録媒体1を消去用加熱ヘッド103に斜
め下方向から搬送すると(この状態の記録媒体1を図2
4に一点鎖線で示す)、波打ち113の発生は軽減され
る。
【0070】 記録媒体1に代えて、支持体の材質が
PETで、かつその厚さが0.25mmのカードサイズ
の記録媒体を用いた場合、上記した〜のいずれの条
件においても、波打ち113は発生しなかった。
PETで、かつその厚さが0.25mmのカードサイズ
の記録媒体を用いた場合、上記した〜のいずれの条
件においても、波打ち113は発生しなかった。
【0071】以上の実験結果より、次に述べる各事項が
判明した。
判明した。
【0072】(a) 上記の〜の実験結果より、記録
媒体1に対して急激な加熱を行なったときに波打ち11
3が発生することが判る。これは、記録媒体1は異なる
材質からなる複数の層2〜6が積層された構成(図1参
照)であるため、急激な加熱により、異なる熱膨張率を
有する各層2〜6はそれぞれ固有の熱膨張率に従い急激
に熱変形するためである。従って、波打ち113の発生
を防止するためには、記録媒体1に対する急激な加熱を
行なわないよう構成する必要がある。
媒体1に対して急激な加熱を行なったときに波打ち11
3が発生することが判る。これは、記録媒体1は異なる
材質からなる複数の層2〜6が積層された構成(図1参
照)であるため、急激な加熱により、異なる熱膨張率を
有する各層2〜6はそれぞれ固有の熱膨張率に従い急激
に熱変形するためである。従って、波打ち113の発生
を防止するためには、記録媒体1に対する急激な加熱を
行なわないよう構成する必要がある。
【0073】(b) 上記の及びの実験結果より、記
録媒体1に対し加熱ヒータ111により加熱処理(消色
処理)を行なう前において、予め記録媒体1を加熱して
おくことにより波打ち113が軽減されることが判る。
従って、波打ち113の発生を防止するためには、記録
媒体1に消色処理を実施する前に、記録媒体1を加熱し
ておくことが有効である。
録媒体1に対し加熱ヒータ111により加熱処理(消色
処理)を行なう前において、予め記録媒体1を加熱して
おくことにより波打ち113が軽減されることが判る。
従って、波打ち113の発生を防止するためには、記録
媒体1に消色処理を実施する前に、記録媒体1を加熱し
ておくことが有効である。
【0074】(c) 上記のにより波打ち113の発生
が抑制されるのは、記録媒体1を消去用加熱ヘッド10
3に斜め下方向から搬送すると、記録媒体1は消去用加
熱ヘッド103を構成するヒータ基板112に先ず当接
し、その後に湾曲しながら加熱ヒータ111に搬送され
る。よって、の構成では、記録媒体1はヒータ基板1
12に強く押圧される。
が抑制されるのは、記録媒体1を消去用加熱ヘッド10
3に斜め下方向から搬送すると、記録媒体1は消去用加
熱ヘッド103を構成するヒータ基板112に先ず当接
し、その後に湾曲しながら加熱ヒータ111に搬送され
る。よって、の構成では、記録媒体1はヒータ基板1
12に強く押圧される。
【0075】ヒータ基板112は加熱ヒータ111を保
持する部材であり、加熱ヒータ111により加熱されて
いる。従って、記録媒体1は加熱ヒータ111で消色処
理される前に、ヒータ基板112に当接することにより
加熱される。これにより、の構成では、波打ち113
の発生が軽減される。
持する部材であり、加熱ヒータ111により加熱されて
いる。従って、記録媒体1は加熱ヒータ111で消色処
理される前に、ヒータ基板112に当接することにより
加熱される。これにより、の構成では、波打ち113
の発生が軽減される。
【0076】従って、の実験結果からも、波打ち11
3の発生を防止するためには、記録媒体1に消色処理を
実施する前に、記録媒体1を加熱しておくことが有効で
あることが判る。
3の発生を防止するためには、記録媒体1に消色処理を
実施する前に、記録媒体1を加熱しておくことが有効で
あることが判る。
【0077】(d) 上記のより、波打ち113は支持
体2の厚さが比較的薄い場合(即ち、0.05mm以上
0.22mm以下の場合)に発生する現象であることが
判る。即ち、上記ののように、支持体の厚さが0.2
5mmであるカードサイズの記録媒体では、支持体の剛
性及び機械的強度が強く、カードサイズの記録媒体を構
成する各層の熱変形は阻止されてしまう。従って、本願
発明は、支持体2の厚さが比較的薄い場合(0.05m
m以上0.22mm以下の場合)を対象とするものであ
る。
体2の厚さが比較的薄い場合(即ち、0.05mm以上
0.22mm以下の場合)に発生する現象であることが
判る。即ち、上記ののように、支持体の厚さが0.2
5mmであるカードサイズの記録媒体では、支持体の剛
性及び機械的強度が強く、カードサイズの記録媒体を構
成する各層の熱変形は阻止されてしまう。従って、本願
発明は、支持体2の厚さが比較的薄い場合(0.05m
m以上0.22mm以下の場合)を対象とするものであ
る。
【0078】上記した(a)〜(d)の各事項に基づき、本発
明者は記録媒体1の可逆性感熱記録層3の消色を行なう
消去用加熱ヘッド(加熱手段)搬送方向上流側(記録媒
体1の搬送方向に対する上流側)に、記録媒体1の予備
加熱を行なう予備加熱手段を設けたリライタブル記録装
置を開発した。
明者は記録媒体1の可逆性感熱記録層3の消色を行なう
消去用加熱ヘッド(加熱手段)搬送方向上流側(記録媒
体1の搬送方向に対する上流側)に、記録媒体1の予備
加熱を行なう予備加熱手段を設けたリライタブル記録装
置を開発した。
【0079】この構成とすることにより、記録媒体1に
対して消色処理を行なう際、先ず記録媒体1に対して予
備加熱手段により予備加熱が実施され(予備加熱工
程)、その後に消去用加熱ヘッドによる発色された可逆
性感熱記録層(感熱層)を消色する処理(本加熱工程)
が実施される。
対して消色処理を行なう際、先ず記録媒体1に対して予
備加熱手段により予備加熱が実施され(予備加熱工
程)、その後に消去用加熱ヘッドによる発色された可逆
性感熱記録層(感熱層)を消色する処理(本加熱工程)
が実施される。
【0080】本発明に係るリライタブル記録装置によれ
ば、記録媒体1が消去用加熱ヘッドにより消色される位
置(記録消去位置)に達した時点で、記録媒体1は予備
加熱されて昇温した状態となっている。このため、消去
用加熱ヘッドにより記録媒体1を加熱する際、記録媒体
1が室温から消色可能温度(消色処理が可能となる温
度)まで急速に加熱されることを防止できる。これによ
り、可逆的感熱記録媒体を構成する各層が急激に熱変形
することを防止でき、可逆的感熱記録媒体に波打ちが発
生することを防止できる。
ば、記録媒体1が消去用加熱ヘッドにより消色される位
置(記録消去位置)に達した時点で、記録媒体1は予備
加熱されて昇温した状態となっている。このため、消去
用加熱ヘッドにより記録媒体1を加熱する際、記録媒体
1が室温から消色可能温度(消色処理が可能となる温
度)まで急速に加熱されることを防止できる。これによ
り、可逆的感熱記録媒体を構成する各層が急激に熱変形
することを防止でき、可逆的感熱記録媒体に波打ちが発
生することを防止できる。
【0081】また、本発明に係るリライタブル記録装置
は、記録消去位置から記録媒体1の搬送方向上流側に離
間するに従い、予備加熱手段が記録媒体1に印加する熱
量が漸次小さくなるよう構成している。これにより、記
録媒体1は、記録消去位置に近づくに従い漸次高い温度
で予備加熱されることとなる。
は、記録消去位置から記録媒体1の搬送方向上流側に離
間するに従い、予備加熱手段が記録媒体1に印加する熱
量が漸次小さくなるよう構成している。これにより、記
録媒体1は、記録消去位置に近づくに従い漸次高い温度
で予備加熱されることとなる。
【0082】上記の〜を用いて説明したように、記
録媒体1は急激な加熱を行なうと波打ち113が発生す
る。これは、予備加熱においても同様である。これに対
し、本発明に係るリライタブル記録装置では、上記構成
とすることにより、記録媒体1に対する予備加熱は徐々
に行なわれることとなる。このため、予備加熱時におい
て記録媒体1が急激に加熱されることを防止でき、波打
ち113の発生を防止することができる。
録媒体1は急激な加熱を行なうと波打ち113が発生す
る。これは、予備加熱においても同様である。これに対
し、本発明に係るリライタブル記録装置では、上記構成
とすることにより、記録媒体1に対する予備加熱は徐々
に行なわれることとなる。このため、予備加熱時におい
て記録媒体1が急激に加熱されることを防止でき、波打
ち113の発生を防止することができる。
【0083】更に、本発明に係るリライタブル記録装置
では、予備加熱手段は加熱手段を熱源として記録媒体1
に予備加熱を行なう構成としている。このため、リライ
タブル記録装置内に別個に熱源を設ける必要がなくな
り、省電力化、装置の小型化、及び装置のコスト低減を
図ることができる。
では、予備加熱手段は加熱手段を熱源として記録媒体1
に予備加熱を行なう構成としている。このため、リライ
タブル記録装置内に別個に熱源を設ける必要がなくな
り、省電力化、装置の小型化、及び装置のコスト低減を
図ることができる。
【0084】
【実施例】次に、本発明のリライタブル記録装置及び記
録消去方法を具体化した実施例を、図面を参照しながら
説明する。
録消去方法を具体化した実施例を、図面を参照しながら
説明する。
【0085】実施例1 図2及び図3は、本発明の第1実施例であるリライタブ
ル記録装置10を示している。図2はリライタブル記録
装置10の全体構成を示しており、図3(A)は消去用
加熱ヘッド30の温度勾配を示しており、更に図3
(B)は消去用加熱ヘッド30の構成を拡大して示して
いる。
ル記録装置10を示している。図2はリライタブル記録
装置10の全体構成を示しており、図3(A)は消去用
加熱ヘッド30の温度勾配を示しており、更に図3
(B)は消去用加熱ヘッド30の構成を拡大して示して
いる。
【0086】先ず、図2を用いてリライタブル記録装置
10の全体構成について説明する。リライタブル記録装
置10は、装置本体12内に搬送装置13,記録消去装
置14,記録用加熱ヘッド15,搬送モータユニット1
9等が配設された構成とされている。
10の全体構成について説明する。リライタブル記録装
置10は、装置本体12内に搬送装置13,記録消去装
置14,記録用加熱ヘッド15,搬送モータユニット1
9等が配設された構成とされている。
【0087】記録媒体1は、装置本体12の上部に配設
されている給紙トレー16に装填されている。この給紙
トレー16に装填されている記録媒体1は、搬送モータ
ユニット19が起動し、これにより給紙ローラ17及び
加圧ローラ25が回転することにより装置本体12内に
搬入される。記録媒体1の搬送が開始は、媒体センサ1
8により検出される。
されている給紙トレー16に装填されている。この給紙
トレー16に装填されている記録媒体1は、搬送モータ
ユニット19が起動し、これにより給紙ローラ17及び
加圧ローラ25が回転することにより装置本体12内に
搬入される。記録媒体1の搬送が開始は、媒体センサ1
8により検出される。
【0088】記録媒体1の搬送方向に対し、ローラ1
7,25の搬送方向下流側には、搬送ローラ20及びこ
れを加圧する加圧ローラ26が配設されている。この搬
送ローラ20も搬送モータユニット19により駆動され
る構成とされており、よって記録媒体1は各ローラ2
0,26に付勢されて記録消去装置14に搬送される。
尚、本実施例において、記録媒体1の搬送方向は給紙ト
レー16から記録用加熱ヘッド15に向かう方向であ
り、よって搬送方向下流側とは図中左側となり、搬送方
向上流側とは図中右側となる。
7,25の搬送方向下流側には、搬送ローラ20及びこ
れを加圧する加圧ローラ26が配設されている。この搬
送ローラ20も搬送モータユニット19により駆動され
る構成とされており、よって記録媒体1は各ローラ2
0,26に付勢されて記録消去装置14に搬送される。
尚、本実施例において、記録媒体1の搬送方向は給紙ト
レー16から記録用加熱ヘッド15に向かう方向であ
り、よって搬送方向下流側とは図中左側となり、搬送方
向上流側とは図中右側となる。
【0089】記録消去装置14は消去用加熱ヘッド30
及び消去用加圧ローラ31とにより構成されており、記
録媒体1を加熱処理することにより、可逆性感熱記録層
3の発色(記録)を消色する機能を奏するものである。
尚、説明の便宜上、消去用加熱ヘッド30及び消去用加
圧ローラ31の詳細については後述するものとする。
及び消去用加圧ローラ31とにより構成されており、記
録媒体1を加熱処理することにより、可逆性感熱記録層
3の発色(記録)を消色する機能を奏するものである。
尚、説明の便宜上、消去用加熱ヘッド30及び消去用加
圧ローラ31の詳細については後述するものとする。
【0090】記録消去装置14において可逆性感熱記録
層3の消色処理が終了すると、記録媒体1は冷却ローラ
21と加圧ローラ27との間を通過することにより冷却
処理がされ、その後に記録用加熱ヘッド15(加熱ヘッ
ド)に搬送される。ここで、縫うと記録用加熱ヘッド1
5との間に冷却ローラ21を設けているのは、記録媒体
1の温度が高い状態では、記録用加熱ヘッド15にいて
良好な印字(発色)処理ができないためである。尚、冷
却ローラ21の下部には冷却ファン46が設けられてお
り、冷却効率の向上が図られている。
層3の消色処理が終了すると、記録媒体1は冷却ローラ
21と加圧ローラ27との間を通過することにより冷却
処理がされ、その後に記録用加熱ヘッド15(加熱ヘッ
ド)に搬送される。ここで、縫うと記録用加熱ヘッド1
5との間に冷却ローラ21を設けているのは、記録媒体
1の温度が高い状態では、記録用加熱ヘッド15にいて
良好な印字(発色)処理ができないためである。尚、冷
却ローラ21の下部には冷却ファン46が設けられてお
り、冷却効率の向上が図られている。
【0091】記録用加熱ヘッド15は例えばサーマルヘ
ッドであり、記録消去装置14により消色された可逆性
感熱記録層3に発色処理がされ、これにより記録媒体1
に新たな記録が行なわれる。この際、記録用加熱ヘッド
15と対向する位置には加圧ローラ28が設けられてお
り、また記録用加熱ヘッド15と加圧ローラ28との間
の加圧力は加圧調整機構23により調整されている。よ
って、記録用加熱ヘッド15による記録媒体1への記録
処理は、常に適正な加圧状態下で実施されるため、良好
な記録処理(発色処理)を行なうことができる。
ッドであり、記録消去装置14により消色された可逆性
感熱記録層3に発色処理がされ、これにより記録媒体1
に新たな記録が行なわれる。この際、記録用加熱ヘッド
15と対向する位置には加圧ローラ28が設けられてお
り、また記録用加熱ヘッド15と加圧ローラ28との間
の加圧力は加圧調整機構23により調整されている。よ
って、記録用加熱ヘッド15による記録媒体1への記録
処理は、常に適正な加圧状態下で実施されるため、良好
な記録処理(発色処理)を行なうことができる。
【0092】記録用加熱ヘッド15で記録処理が行なわ
れた記録媒体1は、冷却ローラ24で冷却された上で装
置本体12の外部に搬送される。尚、加圧ローラ29は
記録媒体1を冷却ローラ24に押圧するためのローラで
ある。
れた記録媒体1は、冷却ローラ24で冷却された上で装
置本体12の外部に搬送される。尚、加圧ローラ29は
記録媒体1を冷却ローラ24に押圧するためのローラで
ある。
【0093】続いて、図2に加え、図3を用いて記録消
去装置14について詳述する。
去装置14について詳述する。
【0094】前記したように、記録消去装置14は消去
用加熱ヘッド30と消去用加圧ローラ31とにより構成
されている。本実施例では、消去用加熱ヘッド30とし
て加熱バータイプのヘッドを用いている。この消去用加
熱ヘッド30は、図3(B)に拡大して示すように、加
熱ヒータ32(加熱手段)とヒータ基板33(予備加熱
手段)とにより構成されている。
用加熱ヘッド30と消去用加圧ローラ31とにより構成
されている。本実施例では、消去用加熱ヘッド30とし
て加熱バータイプのヘッドを用いている。この消去用加
熱ヘッド30は、図3(B)に拡大して示すように、加
熱ヒータ32(加熱手段)とヒータ基板33(予備加熱
手段)とにより構成されている。
【0095】加熱ヒータ32は、例えば抵抗線により構
成されており、電源と接続されることにより記録消去温
度Teまで加熱される構成とされている。ここで、記録
消去温度Teとは、可逆性感熱記録層3の発色を確実に
消色しうる温度をいう。消去用加圧ローラ31はこの加
熱ヒータ32と対向するよう配設されており、消去用加
圧ローラ31が加熱ヒータ32と対向する位置で可逆性
感熱記録層3の発色を消色する処理が実施される。以
下、この加熱ヒータ32により可逆性感熱記録層3の発
色が実際に消色される位置を記録消去位置Xoという。
成されており、電源と接続されることにより記録消去温
度Teまで加熱される構成とされている。ここで、記録
消去温度Teとは、可逆性感熱記録層3の発色を確実に
消色しうる温度をいう。消去用加圧ローラ31はこの加
熱ヒータ32と対向するよう配設されており、消去用加
圧ローラ31が加熱ヒータ32と対向する位置で可逆性
感熱記録層3の発色を消色する処理が実施される。以
下、この加熱ヒータ32により可逆性感熱記録層3の発
色が実際に消色される位置を記録消去位置Xoという。
【0096】消去用加熱ヘッド30は、例えばセラミッ
ク或いは金属材により構成されている。この消去用加熱
ヘッド30は、前記した加熱ヒータ32を保持する機能
を奏する。また、本実施例では、消去用加熱ヘッド30
は、後述するように記録媒体1に対して予備過熱を行な
う予備加熱手段としても機能する。
ク或いは金属材により構成されている。この消去用加熱
ヘッド30は、前記した加熱ヒータ32を保持する機能
を奏する。また、本実施例では、消去用加熱ヘッド30
は、後述するように記録媒体1に対して予備過熱を行な
う予備加熱手段としても機能する。
【0097】本実施例に係る消去用加熱ヘッド30は、
加熱ヒータ32の配設位置に対し図中右側に長く延出し
た構成とされている。即ち、消去用加熱ヘッド30は、
加熱ヒータ32の配設位置から、記録媒体1の搬送方向
に対する上流側に長く延出した構成とされている。この
構成とすることにより、記録媒体1は記録消去位置Xo
に至る前に長い距離に渡りヒータ基板33と摺接する。
具体的には、記録媒体1はヒータ基板33と図中矢印L
で示す距離において摺接する。
加熱ヒータ32の配設位置に対し図中右側に長く延出し
た構成とされている。即ち、消去用加熱ヘッド30は、
加熱ヒータ32の配設位置から、記録媒体1の搬送方向
に対する上流側に長く延出した構成とされている。この
構成とすることにより、記録媒体1は記録消去位置Xo
に至る前に長い距離に渡りヒータ基板33と摺接する。
具体的には、記録媒体1はヒータ基板33と図中矢印L
で示す距離において摺接する。
【0098】一方、加熱ヒータ32はヒータ基板33に
組み込まれた構成であるため、加熱ヒータ32で発生し
た熱はヒータ基板33に熱伝導し、ヒータ基板33も加
熱される。このヒータ基板33の温度Tは、記録消去位
置Xoが最も高く、これより離間するに従い(即ち、下
流側に向かうに従い)、その温度は低下する。従って、
ヒータ基板33は、図3(A)に矢印Aで示す温度勾配
を有する。
組み込まれた構成であるため、加熱ヒータ32で発生し
た熱はヒータ基板33に熱伝導し、ヒータ基板33も加
熱される。このヒータ基板33の温度Tは、記録消去位
置Xoが最も高く、これより離間するに従い(即ち、下
流側に向かうに従い)、その温度は低下する。従って、
ヒータ基板33は、図3(A)に矢印Aで示す温度勾配
を有する。
【0099】上記構成とされた消去用加熱ヘッド30に
記録媒体1が搬送されると、記録媒体1は記録消去位置
Xoに至る前に、加熱されたヒータ基板33と摺接し、
これにより加熱処理がされる。即ち、ヒータ基板33は
記録消去位置Xoに対して上流側に延出するよう配設さ
れているため、記録媒体1は記録消去位置Xoで加熱ヒ
ータ32による消色のための加熱処理(この加熱を本加
熱という)が実施される前に、ヒータ基板33により加
熱処理(予備加熱)がされる。
記録媒体1が搬送されると、記録媒体1は記録消去位置
Xoに至る前に、加熱されたヒータ基板33と摺接し、
これにより加熱処理がされる。即ち、ヒータ基板33は
記録消去位置Xoに対して上流側に延出するよう配設さ
れているため、記録媒体1は記録消去位置Xoで加熱ヒ
ータ32による消色のための加熱処理(この加熱を本加
熱という)が実施される前に、ヒータ基板33により加
熱処理(予備加熱)がされる。
【0100】この予備加熱を実施する際、前記のように
ヒータ基板33は図3(A)に矢印Aで示す温度勾配を
有している。即ち、ヒータ基板33が記録媒体1に印加
する熱量は、記録消去位置Xoから離間するに従い漸次
小さくなっている。このため、記録媒体1は、搬送され
て記録消去位置Xoに近づくに従い漸次高い温度で予備
加熱されることとなる。
ヒータ基板33は図3(A)に矢印Aで示す温度勾配を
有している。即ち、ヒータ基板33が記録媒体1に印加
する熱量は、記録消去位置Xoから離間するに従い漸次
小さくなっている。このため、記録媒体1は、搬送され
て記録消去位置Xoに近づくに従い漸次高い温度で予備
加熱されることとなる。
【0101】先に説明したように、記録媒体1は急激な
加熱を行なうと波打ち113が発生する。しかしなが
ら、本実施例ではヒータ基板33が上記の温度勾配を有
しているため、予備加熱時に急激な加熱は行われず、予
備加熱は徐々に行なわれる。このため、予備加熱時にお
いて記録媒体1に波打ち113が発生することはない。
加熱を行なうと波打ち113が発生する。しかしなが
ら、本実施例ではヒータ基板33が上記の温度勾配を有
しているため、予備加熱時に急激な加熱は行われず、予
備加熱は徐々に行なわれる。このため、予備加熱時にお
いて記録媒体1に波打ち113が発生することはない。
【0102】上記構成とされたリライタブル記録装置1
0では、記録媒体1に対して消色処理を行なう際、先ず
記録媒体1に対してヒータ基板33により予備加熱が実
施され(予備加熱工程)、その後に加熱ヒータ32によ
り本加熱が実施される(本加熱工程)。従って、記録媒
体1が記録消去位置Xoまで搬送された時点で、記録媒
体1は予備加熱されて昇温した状態となっている。
0では、記録媒体1に対して消色処理を行なう際、先ず
記録媒体1に対してヒータ基板33により予備加熱が実
施され(予備加熱工程)、その後に加熱ヒータ32によ
り本加熱が実施される(本加熱工程)。従って、記録媒
体1が記録消去位置Xoまで搬送された時点で、記録媒
体1は予備加熱されて昇温した状態となっている。
【0103】このため、加熱ヒータ32により記録媒体
1を加熱する際、記録媒体1が消色可能温度(消色処理
が可能となる温度)まで急速に加熱されることを防止で
きる。よって、記録媒体1を構成する各層2〜6が急激
に熱変形することを防止でき、記録媒体1に波打ちが発
生することを防止できる。
1を加熱する際、記録媒体1が消色可能温度(消色処理
が可能となる温度)まで急速に加熱されることを防止で
きる。よって、記録媒体1を構成する各層2〜6が急激
に熱変形することを防止でき、記録媒体1に波打ちが発
生することを防止できる。
【0104】また、上記の予備加熱を実施する際、記録
消去位置Xoの直前における予備加熱温度Tp(℃)
は、記録媒体1の構成及びヒータ基板33の材質,長さ
等の条件により異なるが、例えば記録消去位置Xoにお
ける加熱ヒータ32の記録消去温度をTe(℃)とした
場合、(Te*0.4)≦Tp≦Teとなるよう設定して
いる。本発明者の実験では、ヒータ基板33の温度をこ
のように設定することにより、記録媒体1に波打ち11
3が発生することを確実に防止することができる。尚、
ここで予備加熱温度とは、予備加熱に寄与するヒータ基
板33の温度をいう。
消去位置Xoの直前における予備加熱温度Tp(℃)
は、記録媒体1の構成及びヒータ基板33の材質,長さ
等の条件により異なるが、例えば記録消去位置Xoにお
ける加熱ヒータ32の記録消去温度をTe(℃)とした
場合、(Te*0.4)≦Tp≦Teとなるよう設定して
いる。本発明者の実験では、ヒータ基板33の温度をこ
のように設定することにより、記録媒体1に波打ち11
3が発生することを確実に防止することができる。尚、
ここで予備加熱温度とは、予備加熱に寄与するヒータ基
板33の温度をいう。
【0105】更に、本発明に係るリライタブル記録装置
10では、予備加熱手段として機能するヒータ基板33
は加熱ヒータ32を熱源として記録媒体1に予備加熱を
行なう構成としている。このため、記録媒体1に対して
予備加熱を行なうために、リライタブル記録装置10内
に別個に熱源を設ける必要はない。従って、本実施例に
係るリライタブル記録装置10によれば、省電力化及び
小型化を図ることができる。また、図23及び図24を
用いて説明したように、従来の消去用加熱ヘッド103
も加熱ヒータ111とヒータ基板112とにより構成さ
れている。従って、従来の構成に対しヒータ基板33を
上流側に延出させるだけで、即ち従来の構成に対して大
きな設計変更を行なうことなく波打ち113の発生を防
止することができる。このため、上記効果を有するリラ
イタブル記録装置10を低コストで実現することができ
る。
10では、予備加熱手段として機能するヒータ基板33
は加熱ヒータ32を熱源として記録媒体1に予備加熱を
行なう構成としている。このため、記録媒体1に対して
予備加熱を行なうために、リライタブル記録装置10内
に別個に熱源を設ける必要はない。従って、本実施例に
係るリライタブル記録装置10によれば、省電力化及び
小型化を図ることができる。また、図23及び図24を
用いて説明したように、従来の消去用加熱ヘッド103
も加熱ヒータ111とヒータ基板112とにより構成さ
れている。従って、従来の構成に対しヒータ基板33を
上流側に延出させるだけで、即ち従来の構成に対して大
きな設計変更を行なうことなく波打ち113の発生を防
止することができる。このため、上記効果を有するリラ
イタブル記録装置10を低コストで実現することができ
る。
【0106】実施例2 図4は、本発明の第2実施例であるリライタブル記録装
置を示している。尚、本実施例は消去用加熱ヘッド30
及びその近傍の構成に特徴があり、他の構成は図2に示
した構成と同一であるため、図4では消去用加熱ヘッド
30の近傍のみを拡大して示すものとする。また、以下
説明する各実施例においても同様とする。
置を示している。尚、本実施例は消去用加熱ヘッド30
及びその近傍の構成に特徴があり、他の構成は図2に示
した構成と同一であるため、図4では消去用加熱ヘッド
30の近傍のみを拡大して示すものとする。また、以下
説明する各実施例においても同様とする。
【0107】前記した第1実施例では、ヒータ基板33
は全体にわたり均一な構成とされており、ヒータ基板3
3の温度勾配を調整する機構は設けられていなかった。
これに対し、本実施例ではヒータ基板33に熱伝導率が
異なる複数の基板ブロック33a〜33fを設けたこと
を特徴とする。図4(A)は、平板状のヒータ基板33
に熱伝導率が異なる複数の基板ブロック33a〜33f
を設けたものである。また、図4(B)は、湾曲形状の
加熱ヒータ32に熱伝導率が異なる複数の基板ブロック
33a〜33fを設けたものである。
は全体にわたり均一な構成とされており、ヒータ基板3
3の温度勾配を調整する機構は設けられていなかった。
これに対し、本実施例ではヒータ基板33に熱伝導率が
異なる複数の基板ブロック33a〜33fを設けたこと
を特徴とする。図4(A)は、平板状のヒータ基板33
に熱伝導率が異なる複数の基板ブロック33a〜33f
を設けたものである。また、図4(B)は、湾曲形状の
加熱ヒータ32に熱伝導率が異なる複数の基板ブロック
33a〜33fを設けたものである。
【0108】このように、ヒータ基板33に熱伝導率が
異なる複数の基板ブロック33a〜33fを設けること
により、ヒータ基板33の温度勾配を調整することが可
能となる。例えば、記録消去位置Xoの近傍における熱
伝導率を高く設定し、記録消去位置Xoから離間した位
置における熱伝導率を低く設定することにより、図3
(A)に破線で示すような温度勾配Bを実現することも
可能である。
異なる複数の基板ブロック33a〜33fを設けること
により、ヒータ基板33の温度勾配を調整することが可
能となる。例えば、記録消去位置Xoの近傍における熱
伝導率を高く設定し、記録消去位置Xoから離間した位
置における熱伝導率を低く設定することにより、図3
(A)に破線で示すような温度勾配Bを実現することも
可能である。
【0109】これにより、記録媒体1に対し予備加熱を
行なう際、自由度をもって予備加熱することが可能とな
り、波打ち113が発生しない最適な温度勾配で予備加
熱を行なうことが可能となる。よって、本実施例によれ
ば、より確実に記録媒体1に波打ち113が発生するこ
とを防止できる。
行なう際、自由度をもって予備加熱することが可能とな
り、波打ち113が発生しない最適な温度勾配で予備加
熱を行なうことが可能となる。よって、本実施例によれ
ば、より確実に記録媒体1に波打ち113が発生するこ
とを防止できる。
【0110】尚、図4(B)に示すヒータ基板33は、
その上面に断熱材38が配設されている。このようにヒ
ータ基板33に断熱材38を設けることにより、ヒータ
基板33からの放熱が抑制される。このため、温度勾配
を既定の状態に維持することができ、記録媒体1に対し
安定した予備加熱を行なうことができる。
その上面に断熱材38が配設されている。このようにヒ
ータ基板33に断熱材38を設けることにより、ヒータ
基板33からの放熱が抑制される。このため、温度勾配
を既定の状態に維持することができ、記録媒体1に対し
安定した予備加熱を行なうことができる。
【0111】実施例3 図5は、本発明の第3実施例に係るリライタブル記録装
置の消去用加熱ヘッド30近傍を拡大して示している。
本実施例では、消去用加熱ヘッド30の上面に放熱フィ
ン39を設けることにより、ヒータ基板33の温度勾配
を調整する構成としたことを特徴とするものである。
置の消去用加熱ヘッド30近傍を拡大して示している。
本実施例では、消去用加熱ヘッド30の上面に放熱フィ
ン39を設けることにより、ヒータ基板33の温度勾配
を調整する構成としたことを特徴とするものである。
【0112】放熱フィン39は、熱伝導率の高い材料
(例えばアルミニウム等)により形成されている。この
放熱フィン39は、複数のフィン部39a〜39eを設
けている。本実施例では、記録消去位置Xoに近い位置
のフィン部39eは短く、これより離間するに従い漸次
その長さが大きくなり、最も離間したフィン部39aが
最も長くなるよう構成されている。
(例えばアルミニウム等)により形成されている。この
放熱フィン39は、複数のフィン部39a〜39eを設
けている。本実施例では、記録消去位置Xoに近い位置
のフィン部39eは短く、これより離間するに従い漸次
その長さが大きくなり、最も離間したフィン部39aが
最も長くなるよう構成されている。
【0113】フィン部39a〜39eは、長いほど放熱
効率が高くなる。従って、放熱フィン39を設けること
により、ヒータ基板33に記録消去位置Xoから離間す
るに従い温度が低くなる温度勾配を設けることができ
る。また、各フィン部39a〜39eの長さを調整する
ことにより、ヒータ基板33の温度勾配を任意に調整す
ることが可能となる。このため、第2実施例と同様に、
波打ち113が発生しない最適な温度勾配で予備加熱を
行なうことが可能となり、記録媒体1に波打ち113が
発生することをより確実に防止できる。
効率が高くなる。従って、放熱フィン39を設けること
により、ヒータ基板33に記録消去位置Xoから離間す
るに従い温度が低くなる温度勾配を設けることができ
る。また、各フィン部39a〜39eの長さを調整する
ことにより、ヒータ基板33の温度勾配を任意に調整す
ることが可能となる。このため、第2実施例と同様に、
波打ち113が発生しない最適な温度勾配で予備加熱を
行なうことが可能となり、記録媒体1に波打ち113が
発生することをより確実に防止できる。
【0114】実施例4 図6及び図7は、第4実施例に係るリライタブル記録装
置の消去用加熱ヘッド30近傍を拡大して示している。
本実施例では、記録媒体1の搬送を案内するガイド部材
34を設けることにより、記録媒体1がヒータ基板33
により予備加熱を開始される位置を調整する構成とした
ことを特徴とするものである。このガイド部材34を設
けることにより、記録媒体1の搬送速度に拘わらず、記
録媒体1に対して確実な予備加熱を行なうことが可能と
なる。以下、その理由について説明する。尚、説明の便
宜上、本実施例においてはヒータ基板33に温度勾配が
ないものとして、即ちヒータ基板33の温度は全体に渡
り同一であるものとして説明する(図6(A)及び図7
(A)参照)。
置の消去用加熱ヘッド30近傍を拡大して示している。
本実施例では、記録媒体1の搬送を案内するガイド部材
34を設けることにより、記録媒体1がヒータ基板33
により予備加熱を開始される位置を調整する構成とした
ことを特徴とするものである。このガイド部材34を設
けることにより、記録媒体1の搬送速度に拘わらず、記
録媒体1に対して確実な予備加熱を行なうことが可能と
なる。以下、その理由について説明する。尚、説明の便
宜上、本実施例においてはヒータ基板33に温度勾配が
ないものとして、即ちヒータ基板33の温度は全体に渡
り同一であるものとして説明する(図6(A)及び図7
(A)参照)。
【0115】記録媒体1の搬送速度は、例えば可逆性感
熱記録層3への記録(発色)の鮮明度を調整することに
より可変される可能性がある。具体的には、鮮明な発色
を行なわせる場合には搬送速度を遅くし、逆に高い鮮明
度が不要な場合には、搬送速度を速くして記録時間の短
縮を図ることがある。
熱記録層3への記録(発色)の鮮明度を調整することに
より可変される可能性がある。具体的には、鮮明な発色
を行なわせる場合には搬送速度を遅くし、逆に高い鮮明
度が不要な場合には、搬送速度を速くして記録時間の短
縮を図ることがある。
【0116】ところで、記録媒体1の搬送速度は、記録
媒体1に対する予備加熱温度と関係を有している。即
ち、記録媒体1に対する予備加熱範囲(距離)が同一で
ある場合には、搬送速度が遅い時は予備加熱時間が長く
なり記録媒体1に与えられる熱量は多くなる。逆に、搬
送速度が速い方が予備加熱時間は短くなり記録媒体1に
与えられる熱量は少なくなり、記録媒体1を予備加熱温
度まで加熱できないおそれが生じる。
媒体1に対する予備加熱温度と関係を有している。即
ち、記録媒体1に対する予備加熱範囲(距離)が同一で
ある場合には、搬送速度が遅い時は予備加熱時間が長く
なり記録媒体1に与えられる熱量は多くなる。逆に、搬
送速度が速い方が予備加熱時間は短くなり記録媒体1に
与えられる熱量は少なくなり、記録媒体1を予備加熱温
度まで加熱できないおそれが生じる。
【0117】これに対し、記録媒体1に対する予備加熱
温度は、記録媒体1に対する予備加熱時間とも関係を有
しており、予備加熱を開始する位置が記録消去位置Xo
から離間するほど長くなる。即ち、記録媒体1を長い間
ヒータ基板33と接触させることにより、予備加熱温度
を高めることができる。そこで本実施例では、ガイド部
材34を用いることにより、記録媒体1の搬送速度が速
くなるほど予備加熱を開始する位置を記録消去位置から
離間させる(遠くに設定する)構成とした。図6におけ
る記録媒体1の搬送速度V1は、図7における記録媒体
1の搬送速度V2よりも速く設定されている(V1>V
2)。
温度は、記録媒体1に対する予備加熱時間とも関係を有
しており、予備加熱を開始する位置が記録消去位置Xo
から離間するほど長くなる。即ち、記録媒体1を長い間
ヒータ基板33と接触させることにより、予備加熱温度
を高めることができる。そこで本実施例では、ガイド部
材34を用いることにより、記録媒体1の搬送速度が速
くなるほど予備加熱を開始する位置を記録消去位置から
離間させる(遠くに設定する)構成とした。図6におけ
る記録媒体1の搬送速度V1は、図7における記録媒体
1の搬送速度V2よりも速く設定されている(V1>V
2)。
【0118】よって、図6(B)に示すガイド部材34
の位置X1は、図7(B)に示すガイド部材34の位置
X2に対し、記録消去位置Xoより離間した位置に設定
されている。これにより、記録媒体1の搬送速度が速い
場合(図6に示す場合)であっても、また記録媒体1の
搬送速度が遅い場合(図7に示す場合)であっても、記
録媒体1を予備加熱温度まで確実に加熱することがで
き、記録媒体1に波打ち113が発生することを防止す
ることができる。
の位置X1は、図7(B)に示すガイド部材34の位置
X2に対し、記録消去位置Xoより離間した位置に設定
されている。これにより、記録媒体1の搬送速度が速い
場合(図6に示す場合)であっても、また記録媒体1の
搬送速度が遅い場合(図7に示す場合)であっても、記
録媒体1を予備加熱温度まで確実に加熱することがで
き、記録媒体1に波打ち113が発生することを防止す
ることができる。
【0119】また、本実施例では、ガイド部材34の形
状をへの字形状としているため、記録媒体1はヒータ基
板33に斜め方向から当接する。このため、記録媒体1
はヒータ基板33と当接した後、屈曲された状態で記録
消去位置Xoに向け進行する。記録媒体1は屈曲される
ことにより弾性変形し、その弾性復元力により記録媒体
1はヒータ基板33に自ら押圧する。従って、ヒータ基
板33の熱は確実に記録媒体1に熱伝達されるため、こ
れによっても記録媒体1に対し確実な予備加熱を行なう
ことが可能となる。
状をへの字形状としているため、記録媒体1はヒータ基
板33に斜め方向から当接する。このため、記録媒体1
はヒータ基板33と当接した後、屈曲された状態で記録
消去位置Xoに向け進行する。記録媒体1は屈曲される
ことにより弾性変形し、その弾性復元力により記録媒体
1はヒータ基板33に自ら押圧する。従って、ヒータ基
板33の熱は確実に記録媒体1に熱伝達されるため、こ
れによっても記録媒体1に対し確実な予備加熱を行なう
ことが可能となる。
【0120】尚、本実施例の構成において、ガイド部材
34に移動機構を設け、記録媒体1の搬送速度が可変さ
れることにより、自動的にガイド部材34が搬送速度に
応じた適正位置に移動するよう構成してもよい。
34に移動機構を設け、記録媒体1の搬送速度が可変さ
れることにより、自動的にガイド部材34が搬送速度に
応じた適正位置に移動するよう構成してもよい。
【0121】実施例5 図8は、第5実施例に係るリライタブル記録装置の消去
用加熱ヘッド30近傍を拡大して示している。本実施例
では、記録媒体1の搬送を案内するガイド部材34を設
けることにより、記録媒体1とヒータ基板33との離間
角度θ1を調整する構成としたことを特徴とするもので
ある。
用加熱ヘッド30近傍を拡大して示している。本実施例
では、記録媒体1の搬送を案内するガイド部材34を設
けることにより、記録媒体1とヒータ基板33との離間
角度θ1を調整する構成としたことを特徴とするもので
ある。
【0122】記録媒体1に対する予備加熱は、必ずしも
ヒータ基板33の全範囲において記録媒体1と直接接触
させる必要はない。即ち、記録媒体1とヒータ基板33
を離間させたとしても、記録媒体1とヒータ基板33と
の間に介在する空気を熱伝達媒体として記録媒体1を加
熱することは可能である。また、ヒータ基板33から記
録媒体1に伝達する熱量は、記録消去位置Xoから上流
側に離間するに従い漸次小さくなる 従って、記録媒体1とヒータ基板33との離間角度θ1
を調整することにより、 搬送に従い記録媒体1を徐々
に加熱することが可能となるため、本実施例の構成とす
ることによっても、記録媒体1に波打ち113が発生す
ることを防止することができる。
ヒータ基板33の全範囲において記録媒体1と直接接触
させる必要はない。即ち、記録媒体1とヒータ基板33
を離間させたとしても、記録媒体1とヒータ基板33と
の間に介在する空気を熱伝達媒体として記録媒体1を加
熱することは可能である。また、ヒータ基板33から記
録媒体1に伝達する熱量は、記録消去位置Xoから上流
側に離間するに従い漸次小さくなる 従って、記録媒体1とヒータ基板33との離間角度θ1
を調整することにより、 搬送に従い記録媒体1を徐々
に加熱することが可能となるため、本実施例の構成とす
ることによっても、記録媒体1に波打ち113が発生す
ることを防止することができる。
【0123】実施例6 図9は、第6実施例に係るリライタブル記録装置の消去
用加熱ヘッド30近傍を拡大して示している。本実施例
では、消去用加熱ヘッド30はヘッド保持部材35に保
持されている。図2には図示されていないが、このヘッ
ド保持部材35は消去用加熱ヘッド30を記録消去装置
14の筐体65に固定するのに用いられるものである。
用加熱ヘッド30近傍を拡大して示している。本実施例
では、消去用加熱ヘッド30はヘッド保持部材35に保
持されている。図2には図示されていないが、このヘッ
ド保持部材35は消去用加熱ヘッド30を記録消去装置
14の筐体65に固定するのに用いられるものである。
【0124】本実施例では、このヘッド保持部材35を
熱伝導率の高い金属により構成している。このため、消
去用加熱ヘッド30の加熱ヒータ32で発生した熱は、
ヘッド保持部材35にも熱伝達される。また、ヘッド保
持部材35の傾斜面36と対向する位置には、記録媒体
1の搬送を案内するガイド板37が設けられている。こ
のガイド板37は、記録媒体1を搬送しうる所定の間隙
を置いて傾斜面36と対向配置されている。
熱伝導率の高い金属により構成している。このため、消
去用加熱ヘッド30の加熱ヒータ32で発生した熱は、
ヘッド保持部材35にも熱伝達される。また、ヘッド保
持部材35の傾斜面36と対向する位置には、記録媒体
1の搬送を案内するガイド板37が設けられている。こ
のガイド板37は、記録媒体1を搬送しうる所定の間隙
を置いて傾斜面36と対向配置されている。
【0125】このため、記録媒体1が傾斜面36とガイ
ド板37との間を通過する際、ヘッド保持部材35の熱
により加熱(予備加熱)される。本実施例のように、記
録媒体1を予備加熱する予備加熱手段は、ヒータ基板3
3に限定されるものではなく、加熱ヒータ32が発生す
る熱を利用して記録媒体1を加熱できるものであれば、
他の構成を用いて記録媒体1を予備加熱する構成として
もよい。
ド板37との間を通過する際、ヘッド保持部材35の熱
により加熱(予備加熱)される。本実施例のように、記
録媒体1を予備加熱する予備加熱手段は、ヒータ基板3
3に限定されるものではなく、加熱ヒータ32が発生す
る熱を利用して記録媒体1を加熱できるものであれば、
他の構成を用いて記録媒体1を予備加熱する構成として
もよい。
【0126】実施例7 図10は、第7実施例に係るリライタブル記録装置の消
去用加熱ヘッド30近傍を拡大して示している。本実施
例では、消去用加圧ローラ31の中心位置に対し、加熱
ヒータ32の中心位置を、記録媒体1の搬入方向(上流
側)にΔXだけずらして配置したことを特徴とするもの
である。
去用加熱ヘッド30近傍を拡大して示している。本実施
例では、消去用加圧ローラ31の中心位置に対し、加熱
ヒータ32の中心位置を、記録媒体1の搬入方向(上流
側)にΔXだけずらして配置したことを特徴とするもの
である。
【0127】この構成することにより、ヘッド保持部材
35及びヒータ基板33が熱伝導性を有していない材質
であっても、記録媒体1を上記したΔXの範囲において
予備加熱することが可能となる。本実施例では、単に消
去用加圧ローラ31の位置をずらすだけで記録媒体1に
対して予備加熱を行なうことができるため、記録媒体1
に波打ち113が発生することを容易に防止することが
できる。
35及びヒータ基板33が熱伝導性を有していない材質
であっても、記録媒体1を上記したΔXの範囲において
予備加熱することが可能となる。本実施例では、単に消
去用加圧ローラ31の位置をずらすだけで記録媒体1に
対して予備加熱を行なうことができるため、記録媒体1
に波打ち113が発生することを容易に防止することが
できる。
【0128】実施例8 図11は、第8実施例に係るリライタブル記録装置の消
去用加熱ヘッド30近傍を拡大して示している。本実施
例では、先に図3を用いて説明した第1実施例に係る構
成において、記録消去位置Xoの上流側に、更にヒータ
基板33と対向する補助ローラ40を設けたことを特徴
とする。この補助ローラ40の硬度bは、消去用加圧ロ
ーラ31の硬度aに対して小さく設定されている(a>
b)。
去用加熱ヘッド30近傍を拡大して示している。本実施
例では、先に図3を用いて説明した第1実施例に係る構
成において、記録消去位置Xoの上流側に、更にヒータ
基板33と対向する補助ローラ40を設けたことを特徴
とする。この補助ローラ40の硬度bは、消去用加圧ロ
ーラ31の硬度aに対して小さく設定されている(a>
b)。
【0129】本実施例の構成によれば、記録媒体1は記
録消去位置Xoの上流側に配設された補助ローラ40に
よりヒータ基板33に押圧される。従って、記録媒体1
とヒータ基板33との密着性が向上し、ヒータ基板33
の熱を効率よく記録媒体1に熱伝達することができる。
よって、補助ローラ40を設けることにより、記録媒体
1に対する予備加熱を確実に行なうことが可能となる。
録消去位置Xoの上流側に配設された補助ローラ40に
よりヒータ基板33に押圧される。従って、記録媒体1
とヒータ基板33との密着性が向上し、ヒータ基板33
の熱を効率よく記録媒体1に熱伝達することができる。
よって、補助ローラ40を設けることにより、記録媒体
1に対する予備加熱を確実に行なうことが可能となる。
【0130】また、前記のように補助ローラ40の硬度
bは、消去用加圧ローラ31の硬度aよりも小さく設定
されている(a>b)。このため、仮に予備加熱により
記録媒体1に熱歪が発生したとしても、この熱歪は補助
ローラ40により逃がされる。即ち、記録媒体1に熱歪
が発生しても、補助ローラ40は消去用加圧ローラ31
に対して軟らかいため、補助ローラ40が弾性変形する
ことにより熱歪は逃がされる。従って、波打ち113の
原因ともなる熱歪が記録媒体1に残留することを防止で
き、これによっても記録媒体1に波打ち113が発生す
ることを防止できる。
bは、消去用加圧ローラ31の硬度aよりも小さく設定
されている(a>b)。このため、仮に予備加熱により
記録媒体1に熱歪が発生したとしても、この熱歪は補助
ローラ40により逃がされる。即ち、記録媒体1に熱歪
が発生しても、補助ローラ40は消去用加圧ローラ31
に対して軟らかいため、補助ローラ40が弾性変形する
ことにより熱歪は逃がされる。従って、波打ち113の
原因ともなる熱歪が記録媒体1に残留することを防止で
き、これによっても記録媒体1に波打ち113が発生す
ることを防止できる。
【0131】実施例9 図12は、第9実施例に係るリライタブル記録装置の消
去用加熱ヘッド30近傍を拡大して示している。本実施
例では、予備加熱手段として、予後加熱用ベルト41を
用いたことを特徴とするものである。この予後加熱用ベ
ルト41は、熱伝導率が大きく、また熱容量が小さい金
属(例えばニッケル、ステンレス等)よりなる金属ベル
トである。
去用加熱ヘッド30近傍を拡大して示している。本実施
例では、予備加熱手段として、予後加熱用ベルト41を
用いたことを特徴とするものである。この予後加熱用ベ
ルト41は、熱伝導率が大きく、また熱容量が小さい金
属(例えばニッケル、ステンレス等)よりなる金属ベル
トである。
【0132】また、予後加熱用ベルト41は、ローラ4
2〜44により所定のループを形成すると共に、図中矢
印C方向に移動するよう構成されている。更に、予後加
熱用ベルト41は消去用加熱ヘッド30と接するよう構
成されており、これにより加熱ヒータ32の熱は予後加
熱用ベルト41に熱伝達される。
2〜44により所定のループを形成すると共に、図中矢
印C方向に移動するよう構成されている。更に、予後加
熱用ベルト41は消去用加熱ヘッド30と接するよう構
成されており、これにより加熱ヒータ32の熱は予後加
熱用ベルト41に熱伝達される。
【0133】上記構成とされた予後加熱用ベルト41
は、ガイド部材34により搬送されてくる記録媒体1と
上流側において接触するよう構成されている。これによ
り、予後加熱用ベルト41の熱は記録媒体1に熱伝導
し、記録媒体1は予備加熱される。従って、本実施例に
係るリライタブル記録装置においても、記録媒体1に対
し予備加熱を行なえるため、記録媒体1に波打ち113
が発生することを防止できる。尚、図12に示す実施例
では、予後加熱用ベルト41がループを形成し、これに
よりエンドレスに移動できる構成とした。しかしなが
ら、予後加熱用ベルト41の移動形態はこれに限定され
るものではなく、予後加熱用ベルト41を巻き取れる一
対の巻き取りローラを配設し、この巻き取りローラ間で
予後加熱用ベルト41が移動する構成としてもよい。
は、ガイド部材34により搬送されてくる記録媒体1と
上流側において接触するよう構成されている。これによ
り、予後加熱用ベルト41の熱は記録媒体1に熱伝導
し、記録媒体1は予備加熱される。従って、本実施例に
係るリライタブル記録装置においても、記録媒体1に対
し予備加熱を行なえるため、記録媒体1に波打ち113
が発生することを防止できる。尚、図12に示す実施例
では、予後加熱用ベルト41がループを形成し、これに
よりエンドレスに移動できる構成とした。しかしなが
ら、予後加熱用ベルト41の移動形態はこれに限定され
るものではなく、予後加熱用ベルト41を巻き取れる一
対の巻き取りローラを配設し、この巻き取りローラ間で
予後加熱用ベルト41が移動する構成としてもよい。
【0134】図13は、図12に示すリライタブル記録
装置の変形例を示している。図12に示す実施例では予
後加熱用ベルト41はローラ42〜44により所定のル
ープを形成する構成とした。これに対して本変形例で
は、ローラ42〜44を設けておらず、よって予後加熱
用ベルト41はフリーなループを形成しうる構成となっ
ている。
装置の変形例を示している。図12に示す実施例では予
後加熱用ベルト41はローラ42〜44により所定のル
ープを形成する構成とした。これに対して本変形例で
は、ローラ42〜44を設けておらず、よって予後加熱
用ベルト41はフリーなループを形成しうる構成となっ
ている。
【0135】この構成することにより、予後加熱用ベル
ト41は記録媒体1の搬送に従い変形しつつ記録媒体1
に接触する。よって、記録媒体1対し予後加熱用ベルト
41を広い面積で接触させることができ、記録媒体1を
確実に予備加熱することが可能となる。
ト41は記録媒体1の搬送に従い変形しつつ記録媒体1
に接触する。よって、記録媒体1対し予後加熱用ベルト
41を広い面積で接触させることができ、記録媒体1を
確実に予備加熱することが可能となる。
【0136】実施例10 前記した第1乃至第9実施例では、記録媒体1の可逆性
感熱記録層3を消色するのに、加熱ヒータ32及びヒー
タ基板33を有した消去用加熱ヘッド30を用いた。こ
れに対し,以下説明する第10実施例乃至第15実施例
は、可逆性感熱記録層3を消色するのに、消去用加熱ロ
ーラ50を用いる構成としている。この消去用加熱ロー
ラ50は、中心部にハロゲンランプ等の加熱ヒータ51
を設けた構成とされている。この消去用加熱ローラ50
は、可逆性感熱記録層3を消去する加熱手段として機能
すると共に、記録媒体1を予備加熱する予備加熱手段と
しても機能するものである。
感熱記録層3を消色するのに、加熱ヒータ32及びヒー
タ基板33を有した消去用加熱ヘッド30を用いた。こ
れに対し,以下説明する第10実施例乃至第15実施例
は、可逆性感熱記録層3を消色するのに、消去用加熱ロ
ーラ50を用いる構成としている。この消去用加熱ロー
ラ50は、中心部にハロゲンランプ等の加熱ヒータ51
を設けた構成とされている。この消去用加熱ローラ50
は、可逆性感熱記録層3を消去する加熱手段として機能
すると共に、記録媒体1を予備加熱する予備加熱手段と
しても機能するものである。
【0137】本実施例では、図14(A)に示すよう
に、消去用加熱ローラ50の直径を消去用加圧ローラ3
1の直径よりも大きく設定すると共に、記録媒体1が記
録消去位置Xoよりも記録媒体1の搬送方向に対する上
流側で消去用加熱ローラ50と接触するよう構成したこ
とを特徴とするものである。具体的には、記録媒体1の
搬送位置をガイドすることにより、記録消去位置Xoよ
りも角度にして図中矢印θ3で示す角度だけ手前位置に
おいて、記録媒体1が消去用加熱ローラ50の外周に接
触するよう構成している。
に、消去用加熱ローラ50の直径を消去用加圧ローラ3
1の直径よりも大きく設定すると共に、記録媒体1が記
録消去位置Xoよりも記録媒体1の搬送方向に対する上
流側で消去用加熱ローラ50と接触するよう構成したこ
とを特徴とするものである。具体的には、記録媒体1の
搬送位置をガイドすることにより、記録消去位置Xoよ
りも角度にして図中矢印θ3で示す角度だけ手前位置に
おいて、記録媒体1が消去用加熱ローラ50の外周に接
触するよう構成している。
【0138】この構成とすることにより、図14(B)
に示すように、記録媒体1は角度θ3の範囲にわたり消
去用加熱ローラ50の外周上を摺動することとなる。従
って、記録媒体1は、図中矢印X3で示す位置から記録
消去位置Xoまでの範囲にわたり、消去用加熱ローラ5
0により予備加熱される。
に示すように、記録媒体1は角度θ3の範囲にわたり消
去用加熱ローラ50の外周上を摺動することとなる。従
って、記録媒体1は、図中矢印X3で示す位置から記録
消去位置Xoまでの範囲にわたり、消去用加熱ローラ5
0により予備加熱される。
【0139】本実施例では、単に記録媒体1を直接記録
消去位置Xoに搬送するのではなく、記録消去位置Xo
より上流側の位置X3で記録媒体1を消去用加熱ローラ
50に当接させるだけで記録媒体1に対して予備加熱を
行なうことができる。よって、本実施例によれば、記録
媒体1に波打ち113が発生することを容易に防止する
ことができる。尚、上記説明から明らかなように、本実
施例では、消去用加熱ローラ50の矢印X3で示す位置
から記録消去位置Xoまでの範囲が予備加熱手段として
機能する。
消去位置Xoに搬送するのではなく、記録消去位置Xo
より上流側の位置X3で記録媒体1を消去用加熱ローラ
50に当接させるだけで記録媒体1に対して予備加熱を
行なうことができる。よって、本実施例によれば、記録
媒体1に波打ち113が発生することを容易に防止する
ことができる。尚、上記説明から明らかなように、本実
施例では、消去用加熱ローラ50の矢印X3で示す位置
から記録消去位置Xoまでの範囲が予備加熱手段として
機能する。
【0140】実施例11 図15は、第11実施例に係るリライタブル記録装置の
消去用加熱ローラ50近傍を拡大して示している。前記
した第10実施例では、記録媒体1を角度θ3の範囲に
わたり消去用加熱ローラ50の外周に接触させる構成と
した。
消去用加熱ローラ50近傍を拡大して示している。前記
した第10実施例では、記録媒体1を角度θ3の範囲に
わたり消去用加熱ローラ50の外周に接触させる構成と
した。
【0141】これに対し、本本実施例では、記録媒体1
を角度θ5の範囲にわたり消去用加熱ローラ50の外周
に近接させる構成としたことを特徴とするものである。
このため、本実施例では記録媒体1を水平方向に対し角
度θ4傾けた状態で記録消去位置Xoに送り込む構成と
している。
を角度θ5の範囲にわたり消去用加熱ローラ50の外周
に近接させる構成としたことを特徴とするものである。
このため、本実施例では記録媒体1を水平方向に対し角
度θ4傾けた状態で記録消去位置Xoに送り込む構成と
している。
【0142】本実施例の構成では消去用加熱ローラ50
が予備加熱手段としても機能し、記録媒体1は消去用加
熱ローラ50との間に介在する空気を熱伝達媒体として
加熱される。また、消去用加熱ローラ50から記録媒体
1に伝達される熱量は、角度θ4を調整することにより
可変することができる。従って、角度θ4を調整するこ
とにより、搬送に従い記録媒体1を徐々に予備加熱する
ことが可能となり、記録媒体1に波打ち113が発生す
ることを防止することができる。
が予備加熱手段としても機能し、記録媒体1は消去用加
熱ローラ50との間に介在する空気を熱伝達媒体として
加熱される。また、消去用加熱ローラ50から記録媒体
1に伝達される熱量は、角度θ4を調整することにより
可変することができる。従って、角度θ4を調整するこ
とにより、搬送に従い記録媒体1を徐々に予備加熱する
ことが可能となり、記録媒体1に波打ち113が発生す
ることを防止することができる。
【0143】実施例12 図16は、第12実施例に係るリライタブル記録装置の
消去用加熱ローラ50近傍を拡大して示している。本実
施例では、記録媒体1を記録消去位置Xoに案内するの
に、複数(本実施例では3個)の予備加熱用ガイドロー
ラ52〜54を設けたことを特徴とするものである。
消去用加熱ローラ50近傍を拡大して示している。本実
施例では、記録媒体1を記録消去位置Xoに案内するの
に、複数(本実施例では3個)の予備加熱用ガイドロー
ラ52〜54を設けたことを特徴とするものである。
【0144】本実施例によれば、各予備加熱用ガイドロ
ーラ52〜54の配設位置を調整することにより、記録
媒体1と消去用加熱ローラ50との離間距離を調整する
ことが可能となる。即ち、予備加熱手段として機能する
消去用加熱ローラ50に対し、記録媒体1を近接させる
ことにより記録媒体1に印加する熱量を大きくすること
ができ、逆に離間させることにより記録媒体1に印加す
る熱量は小さくなる。
ーラ52〜54の配設位置を調整することにより、記録
媒体1と消去用加熱ローラ50との離間距離を調整する
ことが可能となる。即ち、予備加熱手段として機能する
消去用加熱ローラ50に対し、記録媒体1を近接させる
ことにより記録媒体1に印加する熱量を大きくすること
ができ、逆に離間させることにより記録媒体1に印加す
る熱量は小さくなる。
【0145】これにより、記録媒体1に対する予備加熱
温度に温度勾配を持たせることが可能となり、よって記
録媒体1に波打ち113が発生することを確実に防止す
ることができる。
温度に温度勾配を持たせることが可能となり、よって記
録媒体1に波打ち113が発生することを確実に防止す
ることができる。
【0146】実施例13 図17は、第13実施例に係るリライタブル記録装置の
消去用加熱ローラ50近傍を拡大して示している。本実
施例では、記録媒体1を消去用加熱ローラ50に押圧す
る複数(本実施例では3個)の予備加熱用加圧ローラ5
5〜57(押圧機構)を設けたことを特徴とするもので
ある。
消去用加熱ローラ50近傍を拡大して示している。本実
施例では、記録媒体1を消去用加熱ローラ50に押圧す
る複数(本実施例では3個)の予備加熱用加圧ローラ5
5〜57(押圧機構)を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0147】本実施例によれば、記録媒体1は予備加熱
用加圧ローラ55〜57により予備加熱手段となる消去
用加熱ローラ50に向け押圧される。この際、本実施例
では予備加熱用加圧ローラ55〜57による記録媒体1
への押圧力F1〜F3が、搬送方向上流側から記録消去
位置Xoに向け漸次強くなる構成とされている(F1<
F2<F3)。
用加圧ローラ55〜57により予備加熱手段となる消去
用加熱ローラ50に向け押圧される。この際、本実施例
では予備加熱用加圧ローラ55〜57による記録媒体1
への押圧力F1〜F3が、搬送方向上流側から記録消去
位置Xoに向け漸次強くなる構成とされている(F1<
F2<F3)。
【0148】消去用加熱ローラ50から記録媒体1への
熱伝導の効率は、記録媒体1が強く消去用加熱ローラ5
0に密着しているほど高くなる。即ち、消去用加熱ロー
ラ50の加熱温度が一定であっても、消去用加熱ローラ
50に対する記録媒体1の押圧力を変化させることによ
り、実質的に消去用加熱ローラ50に温度勾配を持たせ
たのと等価の状態を実現することができる。従って本実
施例によれば、記録媒体1は記録消去位置Xoに近づく
に従い漸次高い温度で予備加熱されることとなり、よっ
て記録媒体1に波打ち113が発生することを防止する
ことができる。
熱伝導の効率は、記録媒体1が強く消去用加熱ローラ5
0に密着しているほど高くなる。即ち、消去用加熱ロー
ラ50の加熱温度が一定であっても、消去用加熱ローラ
50に対する記録媒体1の押圧力を変化させることによ
り、実質的に消去用加熱ローラ50に温度勾配を持たせ
たのと等価の状態を実現することができる。従って本実
施例によれば、記録媒体1は記録消去位置Xoに近づく
に従い漸次高い温度で予備加熱されることとなり、よっ
て記録媒体1に波打ち113が発生することを防止する
ことができる。
【0149】実施例14 図18は、第14実施例に係るリライタブル記録装置の
消去用加熱ローラ50近傍を拡大して示している。本実
施例では、記録媒体1が消去用加熱ローラ50に対して
上から下に向け搬送されるよう構成したことを特徴とす
るものである。また、消去用加熱ローラ50の上流側
(図中、上側)には、記録媒体1の搬送を案内する案内
ローラ58,59が配設されている。
消去用加熱ローラ50近傍を拡大して示している。本実
施例では、記録媒体1が消去用加熱ローラ50に対して
上から下に向け搬送されるよう構成したことを特徴とす
るものである。また、消去用加熱ローラ50の上流側
(図中、上側)には、記録媒体1の搬送を案内する案内
ローラ58,59が配設されている。
【0150】ところで、消去用加熱ローラ50で発生す
る熱は、その一部が空気を熱媒体として上方に流れる熱
対流を形成する。この熱対流は、記録消去位置Xoから
離間するに従い漸次温度が低下する。従って、熱対流は
記録消去位置Xoから記録媒体1の搬送方向上流側に向
けて漸次温度が低下する温度勾配を有している。
る熱は、その一部が空気を熱媒体として上方に流れる熱
対流を形成する。この熱対流は、記録消去位置Xoから
離間するに従い漸次温度が低下する。従って、熱対流は
記録消去位置Xoから記録媒体1の搬送方向上流側に向
けて漸次温度が低下する温度勾配を有している。
【0151】本実施例では、案内ローラ58,59によ
り、熱対流が発生している領域に記録媒体1が搬送され
るよう構成している。従って、記録媒体1は熱対流によ
り予備加熱される。また、熱対流により案内ローラ5
8,59も加熱されるため、記録媒体1は各案内ローラ
58,59と接することによっても予備加熱される。更
に、上記のように熱対流は記録消去位置Xoから記録媒
体1の搬送方向上流側に向けて漸次温度が低下する温度
勾配を有しているため、記録媒体1は記録消去位置Xo
に近づくに従い高い温度で予備加熱される。 従って本
実施例によっても記録媒体1に波打ち113が発生する
ことを防止することができる。
り、熱対流が発生している領域に記録媒体1が搬送され
るよう構成している。従って、記録媒体1は熱対流によ
り予備加熱される。また、熱対流により案内ローラ5
8,59も加熱されるため、記録媒体1は各案内ローラ
58,59と接することによっても予備加熱される。更
に、上記のように熱対流は記録消去位置Xoから記録媒
体1の搬送方向上流側に向けて漸次温度が低下する温度
勾配を有しているため、記録媒体1は記録消去位置Xo
に近づくに従い高い温度で予備加熱される。 従って本
実施例によっても記録媒体1に波打ち113が発生する
ことを防止することができる。
【0152】図18(A)は、記録媒体1が記録消去位
置Xoに向け直線状に搬送されるよう構成したものであ
る。これに対して図18(B)は、消去用加熱ローラ5
0の配設位置を案内ローラ58,59に対して図中右側
にずらしたことを特徴としている。この構成とすること
により、各案内ローラ58,59は略消去用加熱ローラ
50の真上に位置することとなる。
置Xoに向け直線状に搬送されるよう構成したものであ
る。これに対して図18(B)は、消去用加熱ローラ5
0の配設位置を案内ローラ58,59に対して図中右側
にずらしたことを特徴としている。この構成とすること
により、各案内ローラ58,59は略消去用加熱ローラ
50の真上に位置することとなる。
【0153】消去用加熱ローラ50から発生する熱は、
略真上に移動してゆく。よって、消去用加熱ローラ50
の真上に各案内ローラ58,59を配置することによ
り、消去用加熱ローラ50の熱を記録媒体1及び各案内
ローラ58,59に確実に印加することが可能となり、
効率よく記録媒体1に対して予備加熱を行なうことがで
きる。
略真上に移動してゆく。よって、消去用加熱ローラ50
の真上に各案内ローラ58,59を配置することによ
り、消去用加熱ローラ50の熱を記録媒体1及び各案内
ローラ58,59に確実に印加することが可能となり、
効率よく記録媒体1に対して予備加熱を行なうことがで
きる。
【0154】実施例15 図19乃至図21は、第15実施例に係るリライタブル
記録装置を説明するための図である。図19は本実施例
に係るリライタブル記録装置の制御系を示す構成図であ
り、図20は制御装置60が実施する搬送制御処理のフ
ローチャートであり、更に図21は消去用加熱ローラ5
0及び消去用加圧ローラ31の時間経過に伴う温度変化
を示す図である。
記録装置を説明するための図である。図19は本実施例
に係るリライタブル記録装置の制御系を示す構成図であ
り、図20は制御装置60が実施する搬送制御処理のフ
ローチャートであり、更に図21は消去用加熱ローラ5
0及び消去用加圧ローラ31の時間経過に伴う温度変化
を示す図である。
【0155】図19に示すように、本実施例では消去用
加熱ローラ50の温度を測定する第1の温度センサ61
と、消去用加圧ローラ31の温度を測定する第2の温度
センサ62とが設けられている。各センサ61,62は
制御装置60に接続されており、よって各ローラ50,
31の温度は制御装置60に送信される。
加熱ローラ50の温度を測定する第1の温度センサ61
と、消去用加圧ローラ31の温度を測定する第2の温度
センサ62とが設けられている。各センサ61,62は
制御装置60に接続されており、よって各ローラ50,
31の温度は制御装置60に送信される。
【0156】また、記録媒体1を搬送処理する搬送ロー
ラ20は搬送装置13を構成する駆動モータ63により
駆動されるが、この駆動モータ63も制御装置60に接
続されている。制御装置60は、第1及び第2の温度セ
ンサ61,62から送信される温度信号に基づき、後述
する搬送制御処理プログラムに従い搬送ローラ20を駆
動制御する。
ラ20は搬送装置13を構成する駆動モータ63により
駆動されるが、この駆動モータ63も制御装置60に接
続されている。制御装置60は、第1及び第2の温度セ
ンサ61,62から送信される温度信号に基づき、後述
する搬送制御処理プログラムに従い搬送ローラ20を駆
動制御する。
【0157】また、本実施例では、消去用加圧ローラ3
1を記録媒体1に対して予備加熱を行なう予備加熱手段
として用いている。しかしながら、消去用加圧ローラ3
1以外の構成を予備加熱手段として用いる場合には、第
2の温度センサ62は予備加熱手段に配設される。即
ち、第2の温度センサ62は、予備加熱温度を検出する
ための温度センサである。これに対し、第1の温度セン
サ61は、加熱手段(本実施例では、消去用加熱ローラ
50)の温度を検出するためのセンサである。
1を記録媒体1に対して予備加熱を行なう予備加熱手段
として用いている。しかしながら、消去用加圧ローラ3
1以外の構成を予備加熱手段として用いる場合には、第
2の温度センサ62は予備加熱手段に配設される。即
ち、第2の温度センサ62は、予備加熱温度を検出する
ための温度センサである。これに対し、第1の温度セン
サ61は、加熱手段(本実施例では、消去用加熱ローラ
50)の温度を検出するためのセンサである。
【0158】続いて、上記構成とされた本実施例に係る
リライタブル記録装置において、制御装置60が実施す
る搬送制御処理について説明する。図20に示す搬送制
御処理が起動すると、先ずステップ10(図ではステッ
プをSと略称する)において、第1の温度センサ61か
ら送信される温度信号より、消去用加熱ローラ50の温
度THを測定する。続くステップ11では、第2の温度
センサ62から送信される温度信号より、予備加熱手段
となる消去用加圧ローラ31の温度TGを測定する。そ
して、ステップ12では、ステップ10で読み取られた
消去用加熱ローラ50の温度THと、ステップ11で読
み取られた消去用加圧ローラ31の温度TGとの差を求
め、この温度差(TH−TG)と既定温度差ΔTとを比
較する。
リライタブル記録装置において、制御装置60が実施す
る搬送制御処理について説明する。図20に示す搬送制
御処理が起動すると、先ずステップ10(図ではステッ
プをSと略称する)において、第1の温度センサ61か
ら送信される温度信号より、消去用加熱ローラ50の温
度THを測定する。続くステップ11では、第2の温度
センサ62から送信される温度信号より、予備加熱手段
となる消去用加圧ローラ31の温度TGを測定する。そ
して、ステップ12では、ステップ10で読み取られた
消去用加熱ローラ50の温度THと、ステップ11で読
み取られた消去用加圧ローラ31の温度TGとの差を求
め、この温度差(TH−TG)と既定温度差ΔTとを比
較する。
【0159】ここで、図21を用いて消去用加熱ローラ
50及び消去用加圧ローラ31の時間経過に伴う温度変
化について説明する。消去用加熱ローラ50は前記した
ように加熱ヒータ51を有しているため、同図に示すよ
うに比較的短時間で記録媒体1の可逆性感熱記録層3を
消色しうる記録消去温度Teに達する。具体的には、時
刻t1において、消去用加熱ローラ50は記録消去温度
Teに達する。
50及び消去用加圧ローラ31の時間経過に伴う温度変
化について説明する。消去用加熱ローラ50は前記した
ように加熱ヒータ51を有しているため、同図に示すよ
うに比較的短時間で記録媒体1の可逆性感熱記録層3を
消色しうる記録消去温度Teに達する。具体的には、時
刻t1において、消去用加熱ローラ50は記録消去温度
Teに達する。
【0160】これに対し、消去用加圧ローラ31は消去
用加熱ローラ50の熱が熱伝導されることにより昇温す
るため、消去用加熱ローラ50に比べて温度の上昇は遅
く、時刻t2において、記録媒体1に対し予備加熱を行
ないうる予備加熱温度Tpに達する。この記録消去温度
Teと予備加熱温度Tpとの差をステップ12における既
定温度差ΔTとしている。
用加熱ローラ50の熱が熱伝導されることにより昇温す
るため、消去用加熱ローラ50に比べて温度の上昇は遅
く、時刻t2において、記録媒体1に対し予備加熱を行
ないうる予備加熱温度Tpに達する。この記録消去温度
Teと予備加熱温度Tpとの差をステップ12における既
定温度差ΔTとしている。
【0161】従って、消去用加熱ローラ50の温度が記
録消去温度Teに達しても、消去用加圧ローラ31の温
度が予備加熱温度Tpに達していない場合がある。図2
おける時刻t1以前は、消去用加圧ローラ31の温度が
予備加熱温度Tpに達していない状態である。この状態
で記録媒体1を搬送し予備加熱を実施しても、記録媒体
1を波打ち113が発生しない予備加熱温度Tpまで予
備加熱することはできない。
録消去温度Teに達しても、消去用加圧ローラ31の温
度が予備加熱温度Tpに達していない場合がある。図2
おける時刻t1以前は、消去用加圧ローラ31の温度が
予備加熱温度Tpに達していない状態である。この状態
で記録媒体1を搬送し予備加熱を実施しても、記録媒体
1を波打ち113が発生しない予備加熱温度Tpまで予
備加熱することはできない。
【0162】そこで本実施例では、ステップ12におい
て、消去用加熱ローラ50の温度T Hと消去用加圧ロー
ラ31の温度TGとの差(TH−TG)が、既定温度差
ΔT以上である場合は、記録媒体1に対する予備加熱を
確実に実施することができないと判断し、ステップ13
において駆動モータ63を停止させ、記録媒体1の搬送
を行なわない(禁止する)構成とした。
て、消去用加熱ローラ50の温度T Hと消去用加圧ロー
ラ31の温度TGとの差(TH−TG)が、既定温度差
ΔT以上である場合は、記録媒体1に対する予備加熱を
確実に実施することができないと判断し、ステップ13
において駆動モータ63を停止させ、記録媒体1の搬送
を行なわない(禁止する)構成とした。
【0163】一方、ステップ12において肯定判断が行
なわれると、即ち消去用加圧ローラ31の温度が上昇し
て消去用加熱ローラ50の温度THと消去用加圧ローラ
31の温度TGとの差(TH−TG)が既定温度差ΔT
未満になったと判断されると、処理はステップ14に進
み、制御装置60は駆動モータ63を起動する。これに
より、記録媒体1の搬送は開始され、記録媒体1に対し
て消去用加圧ローラ31による予備加熱及び本加熱が実
施される。
なわれると、即ち消去用加圧ローラ31の温度が上昇し
て消去用加熱ローラ50の温度THと消去用加圧ローラ
31の温度TGとの差(TH−TG)が既定温度差ΔT
未満になったと判断されると、処理はステップ14に進
み、制御装置60は駆動モータ63を起動する。これに
より、記録媒体1の搬送は開始され、記録媒体1に対し
て消去用加圧ローラ31による予備加熱及び本加熱が実
施される。
【0164】ステップ14が終了すると、処理は再びス
テップ10に戻り、上記したステップ11〜14の処理
を繰り返し実施する。従って、消去用加圧ローラ31の
温度TGが予備加熱温度Tpまで昇温した後、記録媒体
1に触れることにより温度が予備加熱温度Tp以下に低
下したとしても、ステップ12の処理により記録媒体1
の搬送は再び停止される。
テップ10に戻り、上記したステップ11〜14の処理
を繰り返し実施する。従って、消去用加圧ローラ31の
温度TGが予備加熱温度Tpまで昇温した後、記録媒体
1に触れることにより温度が予備加熱温度Tp以下に低
下したとしても、ステップ12の処理により記録媒体1
の搬送は再び停止される。
【0165】従って、図20に示す搬送制御処理によれ
ば、駆動モータ63が起動し、記録媒体1の搬送が開始
された時点で、消去用加圧ローラ31(予備加熱手段)
の温度は予備加熱温度Tp以上となっている。このた
め、記録媒体1を確実に予備加熱温度Tpまで加熱する
ことができ、よって記録媒体1に波打ち113が発生す
ることを防止できる。
ば、駆動モータ63が起動し、記録媒体1の搬送が開始
された時点で、消去用加圧ローラ31(予備加熱手段)
の温度は予備加熱温度Tp以上となっている。このた
め、記録媒体1を確実に予備加熱温度Tpまで加熱する
ことができ、よって記録媒体1に波打ち113が発生す
ることを防止できる。
【0166】図22は、本実施例の変形例である搬送制
御処理のフローチャートを示している。図20を用いて
説明した搬送制御処理では、2個のセンサ61,62を
必要とした。これに対し、本実施例の搬送制御処理で
は、消去用加熱ローラ50に配設された第1の温度セン
サ61のみで駆動モータ63の駆動制御を行なう構成と
している。以下、具体的な搬送制御方法について説明す
る。
御処理のフローチャートを示している。図20を用いて
説明した搬送制御処理では、2個のセンサ61,62を
必要とした。これに対し、本実施例の搬送制御処理で
は、消去用加熱ローラ50に配設された第1の温度セン
サ61のみで駆動モータ63の駆動制御を行なう構成と
している。以下、具体的な搬送制御方法について説明す
る。
【0167】図22に示す搬送制御処理が起動すると、
先ずステップ20において、第1の温度センサ61から
送信される温度信号より、消去用加熱ローラ50の温度
THを測定する。続くステップ21では、消去用加熱ロ
ーラ50の温度THが記録消去温度Te以上となったか
否かを判断する。
先ずステップ20において、第1の温度センサ61から
送信される温度信号より、消去用加熱ローラ50の温度
THを測定する。続くステップ21では、消去用加熱ロ
ーラ50の温度THが記録消去温度Te以上となったか
否かを判断する。
【0168】図21を用いて説明したように、消去用加
熱ローラ50の温度THが記録消去温度Teを超えてい
ない場合、消去用加圧ローラ31の温度も予備加熱温度
Tpに達してしないため、ステップ21で否定判断がさ
れた場合、処理はステップ22に進み、駆動モータ63
を停止させ、記録媒体1の搬送を行なわない(禁止す
る)構成としている。一方、ステップ21で肯定判断が
されると、制御装置60はステップ23において内蔵さ
れているタイマを起動し、所定時間Δtが経過するのを
待つ(ステップ24)。
熱ローラ50の温度THが記録消去温度Teを超えてい
ない場合、消去用加圧ローラ31の温度も予備加熱温度
Tpに達してしないため、ステップ21で否定判断がさ
れた場合、処理はステップ22に進み、駆動モータ63
を停止させ、記録媒体1の搬送を行なわない(禁止す
る)構成としている。一方、ステップ21で肯定判断が
されると、制御装置60はステップ23において内蔵さ
れているタイマを起動し、所定時間Δtが経過するのを
待つ(ステップ24)。
【0169】ここで、再び図21を参照すると、前記し
たように消去用加熱ローラ50の温度THが記録消去温
度Teに達する時刻t1と、消去用加圧ローラ31の温度
TGが予備加熱温度Tpに達する時刻t2にはずれがあ
り、その遅延時間Δtは略一定である。即ち、消去用加
熱ローラ50の温度THが記録消去温度Teに達した
後、時間Δt待つことにより、消去用加圧ローラ31の
温度TGは予備加熱温度Tpに達する。
たように消去用加熱ローラ50の温度THが記録消去温
度Teに達する時刻t1と、消去用加圧ローラ31の温度
TGが予備加熱温度Tpに達する時刻t2にはずれがあ
り、その遅延時間Δtは略一定である。即ち、消去用加
熱ローラ50の温度THが記録消去温度Teに達した
後、時間Δt待つことにより、消去用加圧ローラ31の
温度TGは予備加熱温度Tpに達する。
【0170】そこで本実施例では、ステップ21〜24
の処理において、消去用加熱ローラ50の温度THが記
録消去温度Teに達した後、時間Δtが経過するまでは
ステップ22において駆動モータ63を停止させ、記録
媒体1の搬送を行なわない(禁止する)構成とした。
の処理において、消去用加熱ローラ50の温度THが記
録消去温度Teに達した後、時間Δtが経過するまでは
ステップ22において駆動モータ63を停止させ、記録
媒体1の搬送を行なわない(禁止する)構成とした。
【0171】一方、ステップ24において肯定判断が行
なわれると、即ち消去用加熱ローラ50の温度THが記
録消去温度Teに達し、その後に時間Δtが経過したと
判断されると、処理はステップ25に進み、制御装置6
0は駆動モータ63を起動する。これにより、記録媒体
1の搬送は開始され、記録媒体1に対して消去用加圧ロ
ーラ31による予備加熱及び本加熱が実施される。尚、
ステップ25が終了すると、処理は再びステップ20に
戻り、上記したステップ21〜25の処理を繰り返し実
施する。
なわれると、即ち消去用加熱ローラ50の温度THが記
録消去温度Teに達し、その後に時間Δtが経過したと
判断されると、処理はステップ25に進み、制御装置6
0は駆動モータ63を起動する。これにより、記録媒体
1の搬送は開始され、記録媒体1に対して消去用加圧ロ
ーラ31による予備加熱及び本加熱が実施される。尚、
ステップ25が終了すると、処理は再びステップ20に
戻り、上記したステップ21〜25の処理を繰り返し実
施する。
【0172】従って、図22に示す搬送制御処理によっ
ても、駆動モータ63が起動し、記録媒体1の搬送が開
始された時点で、消去用加圧ローラ31(予備加熱手
段)の温度は予備加熱温度Tp以上となっている。この
ため、記録媒体1を確実に予備加熱温度Tpまで加熱す
ることができ、よって記録媒体1に波打ち113が発生
することを防止できる。また、1個のセンサ61で搬送
制御処理を実施できるため、リライタブル記録装置のコ
スト低減を図ることができる。
ても、駆動モータ63が起動し、記録媒体1の搬送が開
始された時点で、消去用加圧ローラ31(予備加熱手
段)の温度は予備加熱温度Tp以上となっている。この
ため、記録媒体1を確実に予備加熱温度Tpまで加熱す
ることができ、よって記録媒体1に波打ち113が発生
することを防止できる。また、1個のセンサ61で搬送
制御処理を実施できるため、リライタブル記録装置のコ
スト低減を図ることができる。
【0173】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、可逆的感熱
記録媒体が記録消去位置に達した時点で、可逆的感熱記
録媒体は予備加熱されて昇温した状態となっているた
め、加熱手段により消色可能温度の熱印加を実施する
際、可逆的感熱記録媒体が室温から消色可能温度まで急
速に加熱されることを防止できる。これにより、可逆的
感熱記録媒体を構成する各層が急激に熱変形することは
なくなり、よって可逆的感熱記録媒体に波打ち及び凹凸
現象が発生することを防止できる。
記録媒体が記録消去位置に達した時点で、可逆的感熱記
録媒体は予備加熱されて昇温した状態となっているた
め、加熱手段により消色可能温度の熱印加を実施する
際、可逆的感熱記録媒体が室温から消色可能温度まで急
速に加熱されることを防止できる。これにより、可逆的
感熱記録媒体を構成する各層が急激に熱変形することは
なくなり、よって可逆的感熱記録媒体に波打ち及び凹凸
現象が発生することを防止できる。
【0174】また、加熱手段を熱源として可逆的感熱記
録媒体に予備加熱を行なう構成としているため、装置内
に別個に熱源を設ける必要がなくなり、省電力化、装置
の小型化、及び装置のコスト低減を図ることができる。
録媒体に予備加熱を行なう構成としているため、装置内
に別個に熱源を設ける必要がなくなり、省電力化、装置
の小型化、及び装置のコスト低減を図ることができる。
【図1】本発明の第1実施例である記録媒体の構成を説
明するための断面図である。
明するための断面図である。
【図2】本発明の第1実施例であるリライタブル記録装
置の全体構成図である。
置の全体構成図である。
【図3】本発明の第1実施例であるリライタブル記録装
置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図で
ある。
置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図で
ある。
【図4】本発明の第2実施例であるリライタブル記録装
置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図で
ある。
置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図で
ある。
【図5】本発明の第3実施例であるリライタブル記録装
置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図で
ある。
置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図で
ある。
【図6】本発明の第4実施例であるリライタブル記録装
置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図で
ある(その1)。
置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図で
ある(その1)。
【図7】本発明の第4実施例であるリライタブル記録装
置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図で
ある(その2)。
置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図で
ある(その2)。
【図8】本発明の第5実施例であるリライタブル記録装
置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図で
ある。
置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図で
ある。
【図9】本発明の第6実施例であるリライタブル記録装
置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図で
ある。
置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図で
ある。
【図10】本発明の第7実施例であるリライタブル記録
装置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図
である。
装置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図
である。
【図11】本発明の第8実施例であるリライタブル記録
装置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図
である。
装置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図
である。
【図12】本発明の第9実施例であるリライタブル記録
装置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図
である。
装置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図
である。
【図13】第9実施例の変形例であるリライタブル記録
装置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図
である。
装置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図
である。
【図14】本発明の第10実施例であるリライタブル記
録装置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成
図である。
録装置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成
図である。
【図15】本発明の第11実施例であるリライタブル記
録装置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成
図である。
録装置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成
図である。
【図16】本発明の第12実施例であるリライタブル記
録装置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成
図である。
録装置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成
図である。
【図17】本発明の第13実施例であるリライタブル記
録装置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成
図である。
録装置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成
図である。
【図18】本発明の第14実施例であるリライタブル記
録装置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成
図である。
録装置の消去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成
図である。
【図19】本発明の第15実施例であるリライタブル記
録装置における記録媒体の搬送制御系を示す構成図であ
る。
録装置における記録媒体の搬送制御系を示す構成図であ
る。
【図20】本発明の第15実施例であるリライタブル記
録装置で実しされる搬送制御処理を示すフローチャート
である。
録装置で実しされる搬送制御処理を示すフローチャート
である。
【図21】本発明の第15実施例であるリライタブル記
録装置で実しされる搬送制御処理の原理を説明するため
の図である。
録装置で実しされる搬送制御処理の原理を説明するため
の図である。
【図22】第15実施例の変形例である搬送制御処理を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図23】従来の一例であるリライタブル記録装置の構
成図である。
成図である。
【図24】従来の一例であるリライタブル記録装置の消
去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図である。
去用加熱ヘッド近傍を拡大して示す要部構成図である。
【図25】従来のリライタブル記録装置で発生する問題
点を説明するための図である。
点を説明するための図である。
1 記録媒体 2 支持体 3 可逆性感熱記録層 4 第1の透明保護層 5 第2の透明保護層 6 バックコート層 10 リライタブル記録装置 12 装置本体 13 搬送装置 14 記録消去装置 15 記録用加熱ヘッド 19 搬送モータユニット 20 搬送ローラ 30 消去用加熱ヘッド 31 消去用加圧ローラ 32 加熱ヒータ 33 ヒータ基板 34 ガイド部材 35 ヘッド保持部材 37 ガイド板 39 放熱フィン 40 補助ローラ 41 予後加熱用ベルト 42〜44 案内ローラ 50 消去用加熱ローラ 51 加熱ヒータ 52〜54 予備加熱用ガイドローラ 55〜57 予備加熱用加圧ローラ 60 制御装置 61 第1の温度センサ 62 第2の温度センサ 63 駆動モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 筒井 恭治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 柳川 信之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 永原 康守 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 出縄 弘行 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5C051 AA02 CA01 DB02 DC01 DE01
Claims (10)
- 【請求項1】 熱により可逆的に発色/消色する感熱層
を支持体上に有する可逆的感熱記録媒体に対し、熱印加
することにより前記感熱層を発色させて記録を行なう加
熱ヘッドと、 前記可逆的感熱記録媒体を加熱処理することにより前記
感熱層を消色する記録消去装置と、 前記可逆的感熱記録媒体を搬送する搬送機構を設けてな
る可逆的感熱記録媒体用リライタブル記録装置であっ
て、 前記記録消去装置は、 前記感熱層を消色する記録消去位置に設けられた加熱手
段と、 前記可逆的感熱記録媒体の搬送方向に対し、前記加熱手
段の搬送方向上流側に配設され、前記加熱手段を熱源と
して前記可逆的感熱記録媒体に予備加熱を行なう予備加
熱手段と、を設けたことを特徴とする可逆的感熱記録媒
体用リライタブル記録装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の可逆的感熱記録媒体用リ
ライタブル記録装置において、 前記予備加熱手段は、 前記記録消去位置から前記可逆的感熱記録媒体の搬送方
向上流側に離間するに従い、前記可逆的感熱記録媒体に
印加する熱量が漸次小さくなるよう構成されていること
を特徴とする可逆的感熱記録媒体用リライタブル記録装
置。 - 【請求項3】 請求項1記載の可逆的感熱記録媒体用リ
ライタブル記録装置において、 前記予備加熱手段は、 前記前記記録消去位置から前記可逆的感熱記録媒体の搬
送方向上流側に離間するに従い、漸次温度が低くなる温
度勾配を有する構成とされていることを特徴とする可逆
的感熱記録媒体用リライタブル記録装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の可逆
的感熱記録媒体用リライタブル記録装置において、 前記予備加熱手段による前記可逆的感熱記録媒体への熱
印加開始位置を位置決めする記録媒体ガイド機構を設け
たことを特徴とする可逆的感熱記録媒体用リライタブル
記録装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれかに記載の可逆
的感熱記録媒体用リライタブル記録装置において、 前記可逆的感熱記録媒体を前記予備加熱手段に向け押圧
する押圧機構を設け、 かつ、該押圧機構による前記可逆的感熱記録媒体への押
圧力が、前記可逆的感熱記録媒体の搬送方向に対し、前
記加熱手段の搬送方向上流側から前記記録消去位置に向
け漸次強くなる構成とされていることを特徴とする可逆
的感熱記録媒体用リライタブル記録装置。 - 【請求項6】 請求項1記載の可逆的感熱記録媒体用リ
ライタブル記録装置において、 少なくとも前記加熱手段または予備加熱手段のいずれか
一方の温度を測定する温度測定手段と、 該温度測定手段の測定結果に基づき、前記予備加熱手段
の温度が前記可逆的感熱記録媒体を予備加熱できる温度
となるまで、前記搬送機構による前記可逆的感熱記録媒
体の前記予備加熱手段への搬送を禁止する制御手段とを
設けたことを特徴とする可逆的感熱記録媒体用リライタ
ブル記録装置。 - 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の可逆
的感熱記録媒体用リライタブル記録装置に用いられる可
逆的感熱記録媒体であって、 前記支持体の厚さが0.05mm以上、0.22mm以
下であることを特徴とする可逆的感熱記録媒体。 - 【請求項8】 熱より可逆的に発色/消色する感熱層を
支持体上に有する可逆的感熱記録媒体に熱印加すること
により、発色された前記感熱層を消色する可逆的感熱記
録媒体の記録消去方法であって、 前記加熱手段が発生する熱源を利用して、前記可逆的感
熱記録媒体に予備加熱を行なう予備加熱工程と、 記録消去位置において予備加熱された前記可逆的感熱記
録媒体を本加熱することにより、前記発色された感熱層
を消色する本加熱工程と、を有することを特徴とする可
逆的感熱記録媒体の記録消去方法。 - 【請求項9】 請求項8記載の可逆的感熱記録媒体の記
録消去方法において、 前記予備加熱工程では、 前記可逆的感熱記録媒体に対する予備加熱温度が、前記
記録消去位置に近接するに従い漸次高くなるよう設定さ
れていることを特徴とする可逆的感熱記録媒体の記録消
去方法。 - 【請求項10】 請求項8記載の可逆的感熱記録媒体の
記録消去方法において、 前記予備加熱工程では、 前記可逆的感熱記録媒体の搬送速度に対応させ、該搬送
速度が速くなるほど予備加熱を開始する位置を前記記録
消去位置から離間した位置に設定することを特徴とする
可逆的感熱記録媒体用リライタブル記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001035914A JP2002234201A (ja) | 2001-02-13 | 2001-02-13 | 可逆的感熱記録媒体用リライタブル記録装置及び可逆的感熱記録媒体の記録消去方法及び可逆的感熱記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001035914A JP2002234201A (ja) | 2001-02-13 | 2001-02-13 | 可逆的感熱記録媒体用リライタブル記録装置及び可逆的感熱記録媒体の記録消去方法及び可逆的感熱記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002234201A true JP2002234201A (ja) | 2002-08-20 |
Family
ID=18899282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001035914A Pending JP2002234201A (ja) | 2001-02-13 | 2001-02-13 | 可逆的感熱記録媒体用リライタブル記録装置及び可逆的感熱記録媒体の記録消去方法及び可逆的感熱記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002234201A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1897697A1 (en) * | 2006-09-08 | 2008-03-12 | Ricoh Company, Ltd. | Information recording and erasing apparatus |
EP2036733A2 (en) | 2007-09-11 | 2009-03-18 | Ricoh Company, Ltd. | Information recording apparatus |
US7760218B2 (en) * | 2008-08-22 | 2010-07-20 | Ricoh Company, Ltd. | Information recording apparatus and information recording method |
US7944461B2 (en) | 2006-09-08 | 2011-05-17 | Ricoh Company, Ltd. | Heating device, erasing device, information recording and erasing device, and transfer device |
CN102857663A (zh) * | 2011-06-27 | 2013-01-02 | 株式会社东芝 | 图像处理系统、信息提供装置、信息提供方法 |
-
2001
- 2001-02-13 JP JP2001035914A patent/JP2002234201A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1897697A1 (en) * | 2006-09-08 | 2008-03-12 | Ricoh Company, Ltd. | Information recording and erasing apparatus |
US7777771B2 (en) | 2006-09-08 | 2010-08-17 | Ricoh Company, Ltd. | Information recording and erasing apparatus |
US7944461B2 (en) | 2006-09-08 | 2011-05-17 | Ricoh Company, Ltd. | Heating device, erasing device, information recording and erasing device, and transfer device |
EP2036733A2 (en) | 2007-09-11 | 2009-03-18 | Ricoh Company, Ltd. | Information recording apparatus |
US7671879B2 (en) | 2007-09-11 | 2010-03-02 | Ricoh Company, Ltd. | Information recording apparatus |
US7760218B2 (en) * | 2008-08-22 | 2010-07-20 | Ricoh Company, Ltd. | Information recording apparatus and information recording method |
CN102857663A (zh) * | 2011-06-27 | 2013-01-02 | 株式会社东芝 | 图像处理系统、信息提供装置、信息提供方法 |
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