JP3455211B2 - プリンタ装置 - Google Patents
プリンタ装置Info
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- JP3455211B2 JP3455211B2 JP2002205519A JP2002205519A JP3455211B2 JP 3455211 B2 JP3455211 B2 JP 3455211B2 JP 2002205519 A JP2002205519 A JP 2002205519A JP 2002205519 A JP2002205519 A JP 2002205519A JP 3455211 B2 JP3455211 B2 JP 3455211B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、情報の書込みとその
消去が繰り返し可能な可逆性のある感熱材料からなるシ
ート状記録体を用いたプリンタ装置に関する。
消去が繰り返し可能な可逆性のある感熱材料からなるシ
ート状記録体を用いたプリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の表示・プリンタ装置1は、図10に
示すようであって、プリント用紙2のシート給排格納部
3と、書込部材4を有する記録部5と、プリントアウト
された用紙を保持して表示する表示保持部9とで構成さ
れている。プリント用紙2はシート給排格納部3から排
出ころ6によって排紙され、ガイド板7とプラテンロー
ラ8によって搬送され、記録部5から表示保持部9で保
持されるまでの搬送方向は一定の方向である。ディスプ
レイとしてはCRTや液晶板を用い、プリンタとディス
プレイの機能のほとんどが完全に分離しているものであ
る。又プリント用紙2の代りに温度と濃度の間にヒステ
リシス特性を有するシート状の感熱記録体が用いられる
場合もある。又情報が書込まれて表示される感熱記録体
と、プリントアウトされて排出される記録用紙とを重ね
て当接して、両者へ同時に1個のサーマルヘッドで書込
みを行い、表示とプリンタの機能が一つにまとめられた
装置が用いられている。この装置において、表示される
感熱記録体は無端ベルト状であるため、繰り返し使用さ
れるが、プリントアウトする記録用紙は繰り返し使用さ
れることはない。この装置においても、感熱記録体や記
録用紙の搬送方向は一方向となっている。又ヒステリシ
ス特性を有する感熱記録体に用いられるサーモクロミッ
ク有機材料の温度を急激に変化させるために、光吸収剤
を感熱記録体の基板上に設け、レーザ光を照射して、そ
れを熱変換して情報を書込む装置が用いられている。
示すようであって、プリント用紙2のシート給排格納部
3と、書込部材4を有する記録部5と、プリントアウト
された用紙を保持して表示する表示保持部9とで構成さ
れている。プリント用紙2はシート給排格納部3から排
出ころ6によって排紙され、ガイド板7とプラテンロー
ラ8によって搬送され、記録部5から表示保持部9で保
持されるまでの搬送方向は一定の方向である。ディスプ
レイとしてはCRTや液晶板を用い、プリンタとディス
プレイの機能のほとんどが完全に分離しているものであ
る。又プリント用紙2の代りに温度と濃度の間にヒステ
リシス特性を有するシート状の感熱記録体が用いられる
場合もある。又情報が書込まれて表示される感熱記録体
と、プリントアウトされて排出される記録用紙とを重ね
て当接して、両者へ同時に1個のサーマルヘッドで書込
みを行い、表示とプリンタの機能が一つにまとめられた
装置が用いられている。この装置において、表示される
感熱記録体は無端ベルト状であるため、繰り返し使用さ
れるが、プリントアウトする記録用紙は繰り返し使用さ
れることはない。この装置においても、感熱記録体や記
録用紙の搬送方向は一方向となっている。又ヒステリシ
ス特性を有する感熱記録体に用いられるサーモクロミッ
ク有機材料の温度を急激に変化させるために、光吸収剤
を感熱記録体の基板上に設け、レーザ光を照射して、そ
れを熱変換して情報を書込む装置が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の表
示・プリンタ装置において、シート状感熱記録体(以下
シート状記録体という)を用いたものは、感熱材料の特
性上、機外に取り出してしまうと書込まれた情報が消去
してしまい、又シート状記録体の搬送方向は一方向であ
るため、シート状記録体を再利用する場合、シート状記
録体を収納する収納箱に戻すには手間がかかり、更にシ
ート状記録体の特性上、機外に取り出してしまうと書込
まれた情報が消去してしまうので、長期間のファイル、
コピーの原稿、OHPシートとしての利用はできず、又
シート状記録体を無端ベルト状にしたものは、それを機
外に取り外すことはできず、そのためプリントが必要な
場合は、シート状記録体の書込部材と同類の部材で書込
みのできるプリント用紙が組み合わされている装置が必
要であり、シート状記録体は繰り返し使用が可能である
が、プリント用紙は繰り返し使用できず、これらは、シ
ート状記録体とプリント用紙とに書込むためのエネルギ
が同じであっても、両者の材料や構成は異なるため、メ
ンテナンス時やサプライの補給にはシート状記録体とプ
リント用紙の両方を準備しなくてはならなくて、装置の
コストアップやサプライのためのスペースの確保が必要
である。ヒステリシスを有するサーモクロミック有機材
料の温度を急激に変化させるために、光吸収剤をシート
状記録体の基板上に設けレーザ光を熱変換して情報を書
込むものにあっては、書込まれた後、例えば、タングス
テン光や太陽光等、赤外線を含む輻射線にさらされた場
合、光吸収剤により輻射線が吸収され、サーモクロミッ
ク有機材料の温度が徐々に上昇し、地肌部と文字部の情
報が書込まれた濃度差が減少していき、書込まれた情報
の画質を保持する耐久性が劣るなどの問題がある。
示・プリンタ装置において、シート状感熱記録体(以下
シート状記録体という)を用いたものは、感熱材料の特
性上、機外に取り出してしまうと書込まれた情報が消去
してしまい、又シート状記録体の搬送方向は一方向であ
るため、シート状記録体を再利用する場合、シート状記
録体を収納する収納箱に戻すには手間がかかり、更にシ
ート状記録体の特性上、機外に取り出してしまうと書込
まれた情報が消去してしまうので、長期間のファイル、
コピーの原稿、OHPシートとしての利用はできず、又
シート状記録体を無端ベルト状にしたものは、それを機
外に取り外すことはできず、そのためプリントが必要な
場合は、シート状記録体の書込部材と同類の部材で書込
みのできるプリント用紙が組み合わされている装置が必
要であり、シート状記録体は繰り返し使用が可能である
が、プリント用紙は繰り返し使用できず、これらは、シ
ート状記録体とプリント用紙とに書込むためのエネルギ
が同じであっても、両者の材料や構成は異なるため、メ
ンテナンス時やサプライの補給にはシート状記録体とプ
リント用紙の両方を準備しなくてはならなくて、装置の
コストアップやサプライのためのスペースの確保が必要
である。ヒステリシスを有するサーモクロミック有機材
料の温度を急激に変化させるために、光吸収剤をシート
状記録体の基板上に設けレーザ光を熱変換して情報を書
込むものにあっては、書込まれた後、例えば、タングス
テン光や太陽光等、赤外線を含む輻射線にさらされた場
合、光吸収剤により輻射線が吸収され、サーモクロミッ
ク有機材料の温度が徐々に上昇し、地肌部と文字部の情
報が書込まれた濃度差が減少していき、書込まれた情報
の画質を保持する耐久性が劣るなどの問題がある。
【0004】そこでこの発明の目的は、前記のような表
示・プリンタ装置のもつ問題を解消し、情報の書込みと
消去が繰り返し可能で、かつ書込まれた情報が室温で保
持されるシート状記録体を用いることができ、又シート
状記録体を装置外に排出してファイルしたり、コピーの
原稿として複写ができたり、OHPシートとしての利用
ができ、装置のコストが低減でき、情報の書込みのスピ
ードが向上し、シート状記録体の再利用回数の耐久性を
向上させるとともに、情報の書込まれたシート状記録体
の環境、特に赤外線を含む輻射線にさらされた場合の書
込まれた情報の画質が劣化しないプリンタ装置を提供す
るにある。
示・プリンタ装置のもつ問題を解消し、情報の書込みと
消去が繰り返し可能で、かつ書込まれた情報が室温で保
持されるシート状記録体を用いることができ、又シート
状記録体を装置外に排出してファイルしたり、コピーの
原稿として複写ができたり、OHPシートとしての利用
ができ、装置のコストが低減でき、情報の書込みのスピ
ードが向上し、シート状記録体の再利用回数の耐久性を
向上させるとともに、情報の書込まれたシート状記録体
の環境、特に赤外線を含む輻射線にさらされた場合の書
込まれた情報の画質が劣化しないプリンタ装置を提供す
るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、請求項1の発明は、情報の書
込みとその消去が繰り返し可能な感熱材料からなるシー
ト状記録体に情報を書込む書込部材と、前記書込部材に
対向して設けられ、前記シート状記録体に書込まれた情
報を消去する発熱体と、前記発熱体とシート状記録体を
圧接する手段とを備え、前記発熱体は、前記書込部材に
よりシート状記録体に情報を書込む際、予熱ヒータとし
て制御装置により発熱が制御されるようになっているこ
とを特徴とする。請求項2の発明は、請求項1におい
て、書込部材が、レーザ光源であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1において、書込部材が、サ
ーマルヘッドであることを特徴とする。請求項4の発明
は、請求項2において、発熱体とシート状記録体とを圧
接する手段は、接離機構を有するベルトローラ対と、該
ベルトローラ対に張架されレーザ光を熱に変換する光吸
収ベルトとからなり、情報を書込む際、シート状記録体
に前記光吸収ベルトを圧接させることを特徴とする。請
求項5の発明は、請求項1ないし3のいずれかにおい
て、発熱体とシート状記録体とを圧接する手段に発熱部
材を設けたことを特徴とする。請求項6の発明は、請求
項5において、発熱体と、発熱体とシート状記録体とを
圧接する手段に設けた発熱部材との温度は、前記記録体
に書込まれた情報の消去が可能な温度以上から白濁又は
発色を開始する温度以下の温度範囲に設定されているこ
とを特徴とする。
な目的を達成するために、請求項1の発明は、情報の書
込みとその消去が繰り返し可能な感熱材料からなるシー
ト状記録体に情報を書込む書込部材と、前記書込部材に
対向して設けられ、前記シート状記録体に書込まれた情
報を消去する発熱体と、前記発熱体とシート状記録体を
圧接する手段とを備え、前記発熱体は、前記書込部材に
よりシート状記録体に情報を書込む際、予熱ヒータとし
て制御装置により発熱が制御されるようになっているこ
とを特徴とする。請求項2の発明は、請求項1におい
て、書込部材が、レーザ光源であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1において、書込部材が、サ
ーマルヘッドであることを特徴とする。請求項4の発明
は、請求項2において、発熱体とシート状記録体とを圧
接する手段は、接離機構を有するベルトローラ対と、該
ベルトローラ対に張架されレーザ光を熱に変換する光吸
収ベルトとからなり、情報を書込む際、シート状記録体
に前記光吸収ベルトを圧接させることを特徴とする。請
求項5の発明は、請求項1ないし3のいずれかにおい
て、発熱体とシート状記録体とを圧接する手段に発熱部
材を設けたことを特徴とする。請求項6の発明は、請求
項5において、発熱体と、発熱体とシート状記録体とを
圧接する手段に設けた発熱部材との温度は、前記記録体
に書込まれた情報の消去が可能な温度以上から白濁又は
発色を開始する温度以下の温度範囲に設定されているこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用】前記のようなこの発明において、請求項1の発
明は、前記のようなプリンタ装置において、シート状記
録体に情報を書込む書込部材と、シート状記録体に書込
まれた情報を消去する発熱体とを備えていて、書込部材
でシート状記録体に情報を書込み、発熱体が書込まれた
情報を消去する。また書込部材でシート状記録体に情報
を書込む際、制御装置により発熱が制御される発熱体が
シート状記録体に予熱を与える。請求項2の発明は、レ
ーザ光源からのレーザ光でシート状記録体に情報を書込
む。請求項3の発明は、サーマルヘッドでシート状記録
体に情報を書込む。請求項4の発明は、情報を書込む
際、発熱体とシート状記録体とを圧接する手段はシート
状記録体にベルトローラ対に張架されたレーザ光を熱に
変換する光吸収ベルトを圧接し、レーザ光で情報の書込
みを行う。請求項5の発明は、発熱体とシート状記録体
とを圧接する手段に発熱部材を設けていて、シート状記
録体をむらなく予備加熱して情報の書込みを行う。請求
項6の発明は、発熱体と、発熱体とシート状記録体とを
圧接する手段に設けた発熱部材との温度を記録体に書込
まれた情報の消去が可能な温度以上から白濁又は発色を
開始する温度以下の温度範囲に設定していて、より少な
いエネルギで情報の書込みを行う。
明は、前記のようなプリンタ装置において、シート状記
録体に情報を書込む書込部材と、シート状記録体に書込
まれた情報を消去する発熱体とを備えていて、書込部材
でシート状記録体に情報を書込み、発熱体が書込まれた
情報を消去する。また書込部材でシート状記録体に情報
を書込む際、制御装置により発熱が制御される発熱体が
シート状記録体に予熱を与える。請求項2の発明は、レ
ーザ光源からのレーザ光でシート状記録体に情報を書込
む。請求項3の発明は、サーマルヘッドでシート状記録
体に情報を書込む。請求項4の発明は、情報を書込む
際、発熱体とシート状記録体とを圧接する手段はシート
状記録体にベルトローラ対に張架されたレーザ光を熱に
変換する光吸収ベルトを圧接し、レーザ光で情報の書込
みを行う。請求項5の発明は、発熱体とシート状記録体
とを圧接する手段に発熱部材を設けていて、シート状記
録体をむらなく予備加熱して情報の書込みを行う。請求
項6の発明は、発熱体と、発熱体とシート状記録体とを
圧接する手段に設けた発熱部材との温度を記録体に書込
まれた情報の消去が可能な温度以上から白濁又は発色を
開始する温度以下の温度範囲に設定していて、より少な
いエネルギで情報の書込みを行う。
【0007】
【実施例】以下添付の図面を参照してこの発明の実施例
を説明する。図面に示すこの実施例において、前記従来
のものと同様の部分には同一の符号を引用して説明を省
略し、主として異なる部分について説明する。
を説明する。図面に示すこの実施例において、前記従来
のものと同様の部分には同一の符号を引用して説明を省
略し、主として異なる部分について説明する。
【0008】この発明の第1実施例を図1〜6に示す。
この実施例を示す図1において、記録部5内で表示保持
部9とシート給排格納部3との間を連結し、その途中に
書込装置10及び消去部材である発熱体ローラ11を配設し
て、シート状記録体12を搬送する通路であるシート出口
通路13と、シート往路14と、シート復路15とを設け、さ
らに第1搬送ころ27を表示保持部9の下部に、第2搬送
ころ対28をシート往路通路14の上部に、第3搬送ころ対
29をシート給排格納部3側でシート復路15の出口上部
に、第4搬送ころ30および第5搬送ころ31をシート受板
32の上下両端の外方近傍に配設する。そして各通路の矢
印は、シート状記録体12の移動方向を示している。
この実施例を示す図1において、記録部5内で表示保持
部9とシート給排格納部3との間を連結し、その途中に
書込装置10及び消去部材である発熱体ローラ11を配設し
て、シート状記録体12を搬送する通路であるシート出口
通路13と、シート往路14と、シート復路15とを設け、さ
らに第1搬送ころ27を表示保持部9の下部に、第2搬送
ころ対28をシート往路通路14の上部に、第3搬送ころ対
29をシート給排格納部3側でシート復路15の出口上部
に、第4搬送ころ30および第5搬送ころ31をシート受板
32の上下両端の外方近傍に配設する。そして各通路の矢
印は、シート状記録体12の移動方向を示している。
【0009】この実施例における記録部5の内部には、
前記の他に発熱体ローラ11とシート復路15との間、又は
シート出口通路13と、書込部材である光吸収ベルト20と
の近傍に、図示しないが、シート状記録体12の面のごみ
やほこりを除くクリーニング部材を設ける。
前記の他に発熱体ローラ11とシート復路15との間、又は
シート出口通路13と、書込部材である光吸収ベルト20と
の近傍に、図示しないが、シート状記録体12の面のごみ
やほこりを除くクリーニング部材を設ける。
【0010】この実施例において、書込装置10は、レー
ザ光源としての半導体レーザ16と、焦点を結ぶためと、
レーザ光を走査するためとのポリゴンミラー17と、レン
ズ18と、ミラー19と、光吸収ベルト20と、光吸収ベルト
20を巻き取る第1ベルト巻きローラ21、第2ベルト巻き
ローラ22と、光吸収ベルト20を張架して、消去部ベルト
23にシート状記録体12を介して圧接する第1ベルトロー
ラ24、第2ベルトローラ25とが配設されて構成されてい
る。シート状記録体12に情報を書込むための信号は、図
示しないパソコン、ワープロ、ファックスから入力さ
れ、半導体レーザ16を発光制御し、レーザ光26をシート
状記録体12上で走査する。
ザ光源としての半導体レーザ16と、焦点を結ぶためと、
レーザ光を走査するためとのポリゴンミラー17と、レン
ズ18と、ミラー19と、光吸収ベルト20と、光吸収ベルト
20を巻き取る第1ベルト巻きローラ21、第2ベルト巻き
ローラ22と、光吸収ベルト20を張架して、消去部ベルト
23にシート状記録体12を介して圧接する第1ベルトロー
ラ24、第2ベルトローラ25とが配設されて構成されてい
る。シート状記録体12に情報を書込むための信号は、図
示しないパソコン、ワープロ、ファックスから入力さ
れ、半導体レーザ16を発光制御し、レーザ光26をシート
状記録体12上で走査する。
【0011】光吸収ベルト20は、レーザ光26の照射位置
を昇温する光−熱交換のものであり、耐熱性のある樹脂
シートに光を吸収する微少な色素粒子、例えば、カーボ
ン粒子を分散したものを、厚み数μm〜20μmにしたもの
か、耐熱性のある樹脂シートの表層に、光を吸収する微
少な色素粒子を塗布したシートである。このシートは色
素粒子を塗布した面を、シート状記録体12の感熱材料層
42面に接するように配置する。
を昇温する光−熱交換のものであり、耐熱性のある樹脂
シートに光を吸収する微少な色素粒子、例えば、カーボ
ン粒子を分散したものを、厚み数μm〜20μmにしたもの
か、耐熱性のある樹脂シートの表層に、光を吸収する微
少な色素粒子を塗布したシートである。このシートは色
素粒子を塗布した面を、シート状記録体12の感熱材料層
42面に接するように配置する。
【0012】発熱体ローラ11及び、発熱板34はセラミッ
クス内部に、通電により発熱する金属の発熱体を埋め込
んだり、通電により発熱する金属の発熱体の表面にセラ
ミックスを焼き付けたものや、微量の希土類元素を加え
たセラミックスを焼き固めた通電により発熱する発熱体
である。又導電性ポリマーをガラス布に塗布し、樹脂シ
ートで挾み込んだものでもよい。導電性ポリマーをガラ
ス布に塗布し、樹脂シートで挾み込んだ発熱体は、可撓
性があるため消去部ベルト23にして発熱体として使用す
ることができる。
クス内部に、通電により発熱する金属の発熱体を埋め込
んだり、通電により発熱する金属の発熱体の表面にセラ
ミックスを焼き付けたものや、微量の希土類元素を加え
たセラミックスを焼き固めた通電により発熱する発熱体
である。又導電性ポリマーをガラス布に塗布し、樹脂シ
ートで挾み込んだものでもよい。導電性ポリマーをガラ
ス布に塗布し、樹脂シートで挾み込んだ発熱体は、可撓
性があるため消去部ベルト23にして発熱体として使用す
ることができる。
【0013】発熱体ローラ11とテンションローラ36に張
架された無端ベルト状の消去部ベルト23は、発熱体ロー
ラ11に対峙して設けられた第1、第2ベルト巻ローラ2
1,22に張架された光吸収ベルト20に当接し、シート状
記録体12を介してニップ部を形成する。書込み作動が行
われないときは、図示しない制御装置の指令信号によ
り、駆動機構の駆動で図2に示す点線の位置に待機し
て、消去部ベルト23から離隔する。
架された無端ベルト状の消去部ベルト23は、発熱体ロー
ラ11に対峙して設けられた第1、第2ベルト巻ローラ2
1,22に張架された光吸収ベルト20に当接し、シート状
記録体12を介してニップ部を形成する。書込み作動が行
われないときは、図示しない制御装置の指令信号によ
り、駆動機構の駆動で図2に示す点線の位置に待機し
て、消去部ベルト23から離隔する。
【0014】表示保持部9は、書込装置10を通過し情報
が書込まれたシート状記録体12の記録面をオペレータに
対面する形でシート状記録体12をストックする。シート
給排格納部3は多数枚のシート状記録体12を格納し、表
示保持部9から送られてくるシート状記録体12を第3搬
送ころ対29でシート給排格納部3に送り込み、第4搬送
ころ30又は、第5搬送ころ31でシート状記録体12を記録
部5に送り出す。シート給排格納部3の内部で、送り込
まれたシート状記録体12を整えたり、送り出す際に第4
搬送ころ30又は、第5搬送ころ31の圧力がシート状記録
体12にかける第1押圧板37と、第2押圧板38とが配設さ
れている。又シート状記録体12を送り出すための方向を
決めるため、シート状記録体12の表裏を検知する表裏検
知手段39が設けてある。
が書込まれたシート状記録体12の記録面をオペレータに
対面する形でシート状記録体12をストックする。シート
給排格納部3は多数枚のシート状記録体12を格納し、表
示保持部9から送られてくるシート状記録体12を第3搬
送ころ対29でシート給排格納部3に送り込み、第4搬送
ころ30又は、第5搬送ころ31でシート状記録体12を記録
部5に送り出す。シート給排格納部3の内部で、送り込
まれたシート状記録体12を整えたり、送り出す際に第4
搬送ころ30又は、第5搬送ころ31の圧力がシート状記録
体12にかける第1押圧板37と、第2押圧板38とが配設さ
れている。又シート状記録体12を送り出すための方向を
決めるため、シート状記録体12の表裏を検知する表裏検
知手段39が設けてある。
【0015】図1において、シート状記録体12がシート
給排格納部3に格納されている状態から、情報が書込ま
れて表示され、再びシート給排格納部3に戻るまでの経
過を説明する。新しいシート状記録体12は、図3に示す
ごとく表示保持部9とシート給排格納部3の蓋部46とが
一体に保持されていて、開閉可能に支軸45で記録部5側
に枢支されており、手前側に開放して、まとまった枚数
のシート状記録体12がシート給排格納部3に挿入され
る。挿入の際、シート状記録体12の向きは規制がない。
それは、シート状記録体12の一部に記入された表裏の記
号を表裏検知手段で検知して、レーザ光26で書込まれる
のに適した方向に第4搬送ころ30、又は第5搬送ころ31
のどちらかが回転して送り出されるからである。このと
き回転する搬送ころ側の押圧板がころ方向に圧力を加え
るように、図示しない駆動装置で駆動される。前記の適
した方向とは、図4に示したシート状記録体12の保護層
40面が光吸収ベルト20の面に接する状態となる方向であ
る。このようにして送り出されたシート状記録体12は、
シート出口通路13を通って、光吸収ベルト20に搬送さ
れ、情報の書込みが行われ、表示保持部9に搬送されて
表示状態になる。
給排格納部3に格納されている状態から、情報が書込ま
れて表示され、再びシート給排格納部3に戻るまでの経
過を説明する。新しいシート状記録体12は、図3に示す
ごとく表示保持部9とシート給排格納部3の蓋部46とが
一体に保持されていて、開閉可能に支軸45で記録部5側
に枢支されており、手前側に開放して、まとまった枚数
のシート状記録体12がシート給排格納部3に挿入され
る。挿入の際、シート状記録体12の向きは規制がない。
それは、シート状記録体12の一部に記入された表裏の記
号を表裏検知手段で検知して、レーザ光26で書込まれる
のに適した方向に第4搬送ころ30、又は第5搬送ころ31
のどちらかが回転して送り出されるからである。このと
き回転する搬送ころ側の押圧板がころ方向に圧力を加え
るように、図示しない駆動装置で駆動される。前記の適
した方向とは、図4に示したシート状記録体12の保護層
40面が光吸収ベルト20の面に接する状態となる方向であ
る。このようにして送り出されたシート状記録体12は、
シート出口通路13を通って、光吸収ベルト20に搬送さ
れ、情報の書込みが行われ、表示保持部9に搬送されて
表示状態になる。
【0016】発熱体ローラ11はシート往路14と、シート
復路15の間に挾まれた位置に設けられ、消去部ベルト23
の外面が各通路の一壁面を構成し、消去部ベルト23の一
方向の回動でシート状記録体12の2通路の搬送を行うよ
うになっている。書込装置10は、光吸収ベルト20が第1
ベルト巻ローラ21と第2ベルト巻ローラ22とで往復動す
るように第1、第2ベルト巻ローラ21,22が時計回転と
反時計回転を繰り返す。光吸収ベルト20の往動は、シー
ト状記録体12が搬送されてくると光吸収ベルト20が密着
するため、シート状記録体12の移動方向と同じ方向に同
一の速度で動くように駆動制御されている。したがって
両者間に摩擦が発生しない。シート状記録体12が搬送さ
れていないときに、第1ベルト巻ローラ21から第2ベル
ト巻ローラ22に巻戻される。第1、第2ベルト巻ローラ
21,22は図示しない接離機構により、発熱体ローラ11に
接離可能に設けられている。書込み作動が行われないと
きは、第1、第2ベルトローラ24,25が点線で示す位置
に移動して、光吸収ベルト20がシート状記録体12を圧接
するのを解除し、消去部ベルト23と、シート状記録体12
及び光吸収ベルト20とが非接触の状態となる。シート状
記録体12が発熱体ローラ11の位置にさしかかると、第
1、第2ベルトローラ24,25に支張された光吸収ベルト
20がシート状記録体12に密着し、且つ発熱体ローラ11に
シート状記録体12を圧接する。第2ベルトローラ25はそ
れに電圧の印加が可能なようにローラそのもの、また
は、ローラ表面を導電性部材で構成し、第2ベルトロー
ラ25と、発熱体ローラ11または少なくともその表面が導
電性部材からなる消去ベルト23との間にバイアス電圧印
加装置44で電圧が印加される。これにより、光吸収ベル
ト20とシート状記録体12とが静電力に密着して搬送され
る。両者が密着することにより光吸収ベルト20の発熱が
効率よくシート状記録体12に伝達され、シート状記録体
12と光吸収ベルト20、消去ベルト23との分離は、第1ベ
ルトローラ24との曲率によって行われ、シート往路14に
シート状記録体12が搬送される。
復路15の間に挾まれた位置に設けられ、消去部ベルト23
の外面が各通路の一壁面を構成し、消去部ベルト23の一
方向の回動でシート状記録体12の2通路の搬送を行うよ
うになっている。書込装置10は、光吸収ベルト20が第1
ベルト巻ローラ21と第2ベルト巻ローラ22とで往復動す
るように第1、第2ベルト巻ローラ21,22が時計回転と
反時計回転を繰り返す。光吸収ベルト20の往動は、シー
ト状記録体12が搬送されてくると光吸収ベルト20が密着
するため、シート状記録体12の移動方向と同じ方向に同
一の速度で動くように駆動制御されている。したがって
両者間に摩擦が発生しない。シート状記録体12が搬送さ
れていないときに、第1ベルト巻ローラ21から第2ベル
ト巻ローラ22に巻戻される。第1、第2ベルト巻ローラ
21,22は図示しない接離機構により、発熱体ローラ11に
接離可能に設けられている。書込み作動が行われないと
きは、第1、第2ベルトローラ24,25が点線で示す位置
に移動して、光吸収ベルト20がシート状記録体12を圧接
するのを解除し、消去部ベルト23と、シート状記録体12
及び光吸収ベルト20とが非接触の状態となる。シート状
記録体12が発熱体ローラ11の位置にさしかかると、第
1、第2ベルトローラ24,25に支張された光吸収ベルト
20がシート状記録体12に密着し、且つ発熱体ローラ11に
シート状記録体12を圧接する。第2ベルトローラ25はそ
れに電圧の印加が可能なようにローラそのもの、また
は、ローラ表面を導電性部材で構成し、第2ベルトロー
ラ25と、発熱体ローラ11または少なくともその表面が導
電性部材からなる消去ベルト23との間にバイアス電圧印
加装置44で電圧が印加される。これにより、光吸収ベル
ト20とシート状記録体12とが静電力に密着して搬送され
る。両者が密着することにより光吸収ベルト20の発熱が
効率よくシート状記録体12に伝達され、シート状記録体
12と光吸収ベルト20、消去ベルト23との分離は、第1ベ
ルトローラ24との曲率によって行われ、シート往路14に
シート状記録体12が搬送される。
【0017】シート状記録体12の先端が第2搬送ころ対
28にクランプされて、表示保持部9に送られる。表示保
持部9のシート状記録体12はオペレータが直接それを手
元に取り出すことができる。又逆の作業も手軽にでき
る。表示保持部9にあるシート状記録体12を、シート復
路15を通してシート給排格納部3に戻すのは、第1搬送
ころ27で表示保持部9の一番奥にあるシート状記録体12
をそのころと第2搬送ころ対28の回転で、1枚毎に取り
出して消去部ベルト23に搬送して、消去部ベルト23に乗
せ、発熱体ローラ11と消去部ベルト23の内側に設けられ
ている発熱板34の上方とを通過して、第3搬送ころ対29
に運ばれる。発熱体ローラ11から発熱板34の上方までの
間、消去部ベルト23による搬送を確実にするため、テン
ションローラ36と発熱体ローラ11に対峙して、シート状
記録体12を挾む図示しないローラが設けられている。こ
の場合も消去部ベルト23とシート状記録体12の走行速度
は同一であって両者間で摩擦が発生しない。第3搬送こ
ろ対29のニップ部にシート状記録体12の先端が入ると、
第1、第2押圧板37,38は図1に示す実線の位置にあっ
て、シート状記録体12はシート給排格納部3に送り込ま
れる。シート状記録体12の後端が入り終わると、第1、
第2押圧板37,38は点線の位置に移動して、シート状記
録体12を奥側に送り込んで押さえる。
28にクランプされて、表示保持部9に送られる。表示保
持部9のシート状記録体12はオペレータが直接それを手
元に取り出すことができる。又逆の作業も手軽にでき
る。表示保持部9にあるシート状記録体12を、シート復
路15を通してシート給排格納部3に戻すのは、第1搬送
ころ27で表示保持部9の一番奥にあるシート状記録体12
をそのころと第2搬送ころ対28の回転で、1枚毎に取り
出して消去部ベルト23に搬送して、消去部ベルト23に乗
せ、発熱体ローラ11と消去部ベルト23の内側に設けられ
ている発熱板34の上方とを通過して、第3搬送ころ対29
に運ばれる。発熱体ローラ11から発熱板34の上方までの
間、消去部ベルト23による搬送を確実にするため、テン
ションローラ36と発熱体ローラ11に対峙して、シート状
記録体12を挾む図示しないローラが設けられている。こ
の場合も消去部ベルト23とシート状記録体12の走行速度
は同一であって両者間で摩擦が発生しない。第3搬送こ
ろ対29のニップ部にシート状記録体12の先端が入ると、
第1、第2押圧板37,38は図1に示す実線の位置にあっ
て、シート状記録体12はシート給排格納部3に送り込ま
れる。シート状記録体12の後端が入り終わると、第1、
第2押圧板37,38は点線の位置に移動して、シート状記
録体12を奥側に送り込んで押さえる。
【0018】シート状記録体12は図4に示すように厚み
20μm〜0.5mmの樹脂シートの支持体43上に、接着層41を
介して、または直接に、2μm〜20μmの厚さに図5又は
図6に示す特性を有する感熱材料を塗布したものであ
る。基本的には支持体43と感熱材料層42とで構成される
が、感熱材料層42の上に接着層41を介し又は直接、硬度
の高い樹脂層の保護層40を設けて構成する。
20μm〜0.5mmの樹脂シートの支持体43上に、接着層41を
介して、または直接に、2μm〜20μmの厚さに図5又は
図6に示す特性を有する感熱材料を塗布したものであ
る。基本的には支持体43と感熱材料層42とで構成される
が、感熱材料層42の上に接着層41を介し又は直接、硬度
の高い樹脂層の保護層40を設けて構成する。
【0019】図2において、発熱板34と発熱ローラ11の
温度制御について説明する。第1温度検知センサ51、第
2温度検知センサ52をそれぞれ発熱体ローラ11、発熱板
34に接して消去部ベルト23の走行に邪魔にならない位置
に配設されている。これらの温度検知センサ51,52はサ
ーミスタタイプ、熱電対タイプ、測温抵抗体タイプのい
ずれの接触形、または非接触形のものを用いてもよく、
それらの出力信号はそれぞれの検出回路53,54を介して
CPU55に入力され、CPU55の出力はロールヒータ電
源56、発熱体電源57の出力を制御し、発熱体ローラ11、
発熱板34の温度を制御する。温度が制御された発熱板34
は、消去ベルト23を昇温し、シート状記録体12がテンシ
ョンローラ36側から侵入してくる際、シート状記録体12
を予熱することができる。発熱体ローラ11も温度制御が
なされ、シート状記録体12の感熱材料の温度特性や、書
込エネルギ、及びシート状記録体12の熱容量や搬送速度
に応じた温度に昇温され、シート状記録体12を予熱す
る。表示保持部9にあるシート状記録体12が、シート状
復路15を通ってシート給排格納部3に戻る際、発熱板34
が制御される温度は、シート状記録体12の全面が均一な
可視的状態になる温度で、シート状記録体12の感熱材料
の温度特性や、書込エネルギ、シート状記録体12の熱容
量や搬送速度に応じたものである。
温度制御について説明する。第1温度検知センサ51、第
2温度検知センサ52をそれぞれ発熱体ローラ11、発熱板
34に接して消去部ベルト23の走行に邪魔にならない位置
に配設されている。これらの温度検知センサ51,52はサ
ーミスタタイプ、熱電対タイプ、測温抵抗体タイプのい
ずれの接触形、または非接触形のものを用いてもよく、
それらの出力信号はそれぞれの検出回路53,54を介して
CPU55に入力され、CPU55の出力はロールヒータ電
源56、発熱体電源57の出力を制御し、発熱体ローラ11、
発熱板34の温度を制御する。温度が制御された発熱板34
は、消去ベルト23を昇温し、シート状記録体12がテンシ
ョンローラ36側から侵入してくる際、シート状記録体12
を予熱することができる。発熱体ローラ11も温度制御が
なされ、シート状記録体12の感熱材料の温度特性や、書
込エネルギ、及びシート状記録体12の熱容量や搬送速度
に応じた温度に昇温され、シート状記録体12を予熱す
る。表示保持部9にあるシート状記録体12が、シート状
復路15を通ってシート給排格納部3に戻る際、発熱板34
が制御される温度は、シート状記録体12の全面が均一な
可視的状態になる温度で、シート状記録体12の感熱材料
の温度特性や、書込エネルギ、シート状記録体12の熱容
量や搬送速度に応じたものである。
【0020】光吸収ベルト20に通電により発熱が制御さ
れる図示しない発熱部材を設ける。又は、第1ベルトロ
ーラ24とともに光吸収ベルト20を支張し、シート状記録
体12に密着し、且つ発熱体ローラ11に光吸収ベルト20と
シート状記録体12とを圧接する第2ベルトローラ25に通
電により発熱が制御される図示しない発熱部材を設け、
シート状記録体12と光吸収ベルト20とを発熱体ローラ11
と共に加熱してもよい。この場合、第2ベルトローラ25
の構成は、金属のムクのローラに、その内側に発熱部材
を配置して設けている。また円筒状のセラミックヒータ
が直接に光吸収ベルト20に接するようにしてもよい。前
記発熱部材または第2ベルトローラ25の表面に図示しな
い第3温度検知センサが光吸収ベルト20の走行に邪魔に
ならない位置に取り付けられていて、その出力信号が図
示しない検出回路を介してCPU55に入力され、CPU
55の出力は発熱体電源の出力を制御して発熱部材の発熱
温度を制御する。発熱部材の発熱温度は、シート状記録
体12の書込まれた情報を消去可能な温度以上から白濁又
は発色が開始する温度以下の温度範囲に設定されてい
る。第3温度検知センサはサーミスタタイプ、熱電対タ
イプ、測温抵抗体タイプのいずれかの接触形、または非
接触形のものでよい。先に述べた、第2ベルトローラ25
は電圧の印加が可能なようにローラそのもの、またはロ
ーラ表面が導電性部材で構成したものについて述べた
が、第2ベルトローラ25が導電性を有する部材で構成で
きない場合、光吸収ベルト20を導電性を有する部材で構
成して光吸収ベルト20にバイアス電圧印加装置44で電圧
を印加するように構成して、発熱体ローラ11または消去
部ベルト23(少なくとも消去部ベルト23の表面が導電性
材で構成されている)との間に吸収力が作用し、光吸収
ベルト20とシート状記録体12との密着性を向上させるこ
とができる。
れる図示しない発熱部材を設ける。又は、第1ベルトロ
ーラ24とともに光吸収ベルト20を支張し、シート状記録
体12に密着し、且つ発熱体ローラ11に光吸収ベルト20と
シート状記録体12とを圧接する第2ベルトローラ25に通
電により発熱が制御される図示しない発熱部材を設け、
シート状記録体12と光吸収ベルト20とを発熱体ローラ11
と共に加熱してもよい。この場合、第2ベルトローラ25
の構成は、金属のムクのローラに、その内側に発熱部材
を配置して設けている。また円筒状のセラミックヒータ
が直接に光吸収ベルト20に接するようにしてもよい。前
記発熱部材または第2ベルトローラ25の表面に図示しな
い第3温度検知センサが光吸収ベルト20の走行に邪魔に
ならない位置に取り付けられていて、その出力信号が図
示しない検出回路を介してCPU55に入力され、CPU
55の出力は発熱体電源の出力を制御して発熱部材の発熱
温度を制御する。発熱部材の発熱温度は、シート状記録
体12の書込まれた情報を消去可能な温度以上から白濁又
は発色が開始する温度以下の温度範囲に設定されてい
る。第3温度検知センサはサーミスタタイプ、熱電対タ
イプ、測温抵抗体タイプのいずれかの接触形、または非
接触形のものでよい。先に述べた、第2ベルトローラ25
は電圧の印加が可能なようにローラそのもの、またはロ
ーラ表面が導電性部材で構成したものについて述べた
が、第2ベルトローラ25が導電性を有する部材で構成で
きない場合、光吸収ベルト20を導電性を有する部材で構
成して光吸収ベルト20にバイアス電圧印加装置44で電圧
を印加するように構成して、発熱体ローラ11または消去
部ベルト23(少なくとも消去部ベルト23の表面が導電性
材で構成されている)との間に吸収力が作用し、光吸収
ベルト20とシート状記録体12との密着性を向上させるこ
とができる。
【0021】図5,6に情報の書込みとその消去が繰り
返し可能な感熱材料で構成されたシート状記録体12の可
視化する状態を示した。図5のグラフの縦軸は透明、白
濁の状態で、横軸は感熱材料を加熱する温度を示す。最
初に白濁状態Aにあるシート状記録体12を、室温から温
度T1まで昇温すると、感熱材料は透明状態Bになる。
これで温度T1にある感熱材料を室温まで下げると、透
明状態Bが保持される。温度T1から感熱材料の温度を
更に昇温して温度T2にした後、室温近傍に感熱材料の
温度を下げると、温度T0以下から白濁状態Aになり、
室温では白濁状態Aが保持される。感熱材料の温度を温
度T1ないしT2に昇温後、感熱材料の温度が室温に戻
って可視化の2状態を確保できる。透明状態Bになる温
度T1は、T1だけの点の温度でなくT11からT12
の温度範囲で透明状態Bが可能であり、短い破線で示し
たのが状態変化になる。白濁状態AでもT21からT2
2の温度範囲が状態変化を起こす温度になる。T22以
上の温度は感熱層が可視的な可逆変化が繰り返されない
ダメージが与えられる温度である。又別な感熱材料の特
性を図6に示す。図6のグラフの縦軸は消色、発色の状
態で、横軸は感熱材料を加熱する温度を示す。最初に消
色状態Dにある記録体を、室温から温度T1′を通過し
てT2′まで昇温すると、感熱材料は発色状態Cにな
る。温度T2′にある感熱材料を室温まで下げると、発
色状態Cが保持される。消色状態Dや発色状態Cになる
温度は、先の白濁、透明の感熱材料と同じく、T11′
からT12′の温度範囲で消色状態になり、T21′か
らT22′の温度範囲が発色状態の状態変化を起こす温
度である。T22′以上の温度は感熱層が可視的な可逆
変化が繰り返されないダメージが与えられる温度であ
る。他の感熱材料として、側鎖型高分子液晶で1本の長
い鎖のわきに、低分子の液晶が複数結合した構造の材料
や、低分子の液晶の代わりにその一部を、低分子のアク
リルモノマに変えたものも知られており、これらの材料
での応用も同じである。上記のように感熱材料を昇温す
ると感熱材料が可視的変化を起こし、感熱材料が室温近
傍に下がっても可視化の状態を保持する感熱材料を用い
て、情報を書込むために可視化する加熱源にレーザ光26
を用い、シート状記録体12に書込まれた情報を消去する
ためには発熱体を用いている。
返し可能な感熱材料で構成されたシート状記録体12の可
視化する状態を示した。図5のグラフの縦軸は透明、白
濁の状態で、横軸は感熱材料を加熱する温度を示す。最
初に白濁状態Aにあるシート状記録体12を、室温から温
度T1まで昇温すると、感熱材料は透明状態Bになる。
これで温度T1にある感熱材料を室温まで下げると、透
明状態Bが保持される。温度T1から感熱材料の温度を
更に昇温して温度T2にした後、室温近傍に感熱材料の
温度を下げると、温度T0以下から白濁状態Aになり、
室温では白濁状態Aが保持される。感熱材料の温度を温
度T1ないしT2に昇温後、感熱材料の温度が室温に戻
って可視化の2状態を確保できる。透明状態Bになる温
度T1は、T1だけの点の温度でなくT11からT12
の温度範囲で透明状態Bが可能であり、短い破線で示し
たのが状態変化になる。白濁状態AでもT21からT2
2の温度範囲が状態変化を起こす温度になる。T22以
上の温度は感熱層が可視的な可逆変化が繰り返されない
ダメージが与えられる温度である。又別な感熱材料の特
性を図6に示す。図6のグラフの縦軸は消色、発色の状
態で、横軸は感熱材料を加熱する温度を示す。最初に消
色状態Dにある記録体を、室温から温度T1′を通過し
てT2′まで昇温すると、感熱材料は発色状態Cにな
る。温度T2′にある感熱材料を室温まで下げると、発
色状態Cが保持される。消色状態Dや発色状態Cになる
温度は、先の白濁、透明の感熱材料と同じく、T11′
からT12′の温度範囲で消色状態になり、T21′か
らT22′の温度範囲が発色状態の状態変化を起こす温
度である。T22′以上の温度は感熱層が可視的な可逆
変化が繰り返されないダメージが与えられる温度であ
る。他の感熱材料として、側鎖型高分子液晶で1本の長
い鎖のわきに、低分子の液晶が複数結合した構造の材料
や、低分子の液晶の代わりにその一部を、低分子のアク
リルモノマに変えたものも知られており、これらの材料
での応用も同じである。上記のように感熱材料を昇温す
ると感熱材料が可視的変化を起こし、感熱材料が室温近
傍に下がっても可視化の状態を保持する感熱材料を用い
て、情報を書込むために可視化する加熱源にレーザ光26
を用い、シート状記録体12に書込まれた情報を消去する
ためには発熱体を用いている。
【0022】この実施例における書込装置10及び発熱体
ローラ11でシート状記録体12が加熱される温度条件を説
明する。図5の特性の感熱材料で構成されたシート状記
録体12で記録体の特に感熱層での温度条件を下記の表1
で示した。発熱体ローラ温度、発熱板温度、レーザ光加
熱温度は各々の発熱体ローラ11、発熱板34、レーザ光が
照射される光吸収ベルト20の部材によってシート状記録
体12が加熱される温度である。
ローラ11でシート状記録体12が加熱される温度条件を説
明する。図5の特性の感熱材料で構成されたシート状記
録体12で記録体の特に感熱層での温度条件を下記の表1
で示した。発熱体ローラ温度、発熱板温度、レーザ光加
熱温度は各々の発熱体ローラ11、発熱板34、レーザ光が
照射される光吸収ベルト20の部材によってシート状記録
体12が加熱される温度である。
【0023】
【表1】
【0024】表1の項目で、発熱板温度や発熱体ローラ
温度はシート状記録体12に全面に加熱するもので、レー
ザ光加熱温度が情報を書込むための温度である。従っ
て、レーザ光加熱でシート状記録体12を加熱する温度
は、T11〜T12ないしT21〜T22であるが、レ
ーザ光加熱でシート状記録体12に加熱する温度差は、
(T11〜T12)−(T01〜T02)または(T2
1〜T22)−(T11〜T12)になる。温度範囲T
01〜T02は、可視的な状態変化が起こらない温度で
あるが、室温より高い温度であるため加熱の意義はあ
る。一覧表のNo.1,2,4の条件は、レーザ光で加熱
されるのは文字やパターンであるがNo.3の条件は、レ
ーザ光で加熱される部分やパターンのない地肌部分にな
る。
温度はシート状記録体12に全面に加熱するもので、レー
ザ光加熱温度が情報を書込むための温度である。従っ
て、レーザ光加熱でシート状記録体12を加熱する温度
は、T11〜T12ないしT21〜T22であるが、レ
ーザ光加熱でシート状記録体12に加熱する温度差は、
(T11〜T12)−(T01〜T02)または(T2
1〜T22)−(T11〜T12)になる。温度範囲T
01〜T02は、可視的な状態変化が起こらない温度で
あるが、室温より高い温度であるため加熱の意義はあ
る。一覧表のNo.1,2,4の条件は、レーザ光で加熱
されるのは文字やパターンであるがNo.3の条件は、レ
ーザ光で加熱される部分やパターンのない地肌部分にな
る。
【0025】この実施例における図6の特性の感熱材料
で構成されたシート状記録体12で記録体の特に感熱層で
の温度条件を下記の表2で示した。発熱体ローラ温度、
発熱板温度、レーザ光加熱温度は各々の発熱体ローラ1
1、発熱板34、レーザ光が照射される光吸収ベルト20の
部材によってシート状記録体12が加熱される温度であ
る。
で構成されたシート状記録体12で記録体の特に感熱層で
の温度条件を下記の表2で示した。発熱体ローラ温度、
発熱板温度、レーザ光加熱温度は各々の発熱体ローラ1
1、発熱板34、レーザ光が照射される光吸収ベルト20の
部材によってシート状記録体12が加熱される温度であ
る。
【0026】
【表2】
【0027】表2の項目で、発熱板温度や発熱体ローラ
温度はシート状記録体12に全面に加熱するもので、レー
ザ光加熱温度が情報を書込むための温度である。従っ
て、レーザ光加熱でシート状記録体12を加熱する温度
は、T11′〜T12′ないしT21′〜T22′であ
るが、レーザ光加熱でシート状記録体12に加熱する温度
差は、(T11′〜T12′)−(T01′〜T0
2′)または(T21′〜T22′)−(T11′〜T
12′)になる。温度範囲の室温〜T01′は、可視的
な状態変化が起こらない温度であるが、室温より高い温
度であるため加熱の意義はある。一覧表のNo.1,2,
4の条件は、レーザ光で加熱されるのは文字やパターン
であるが、No.3の条件は、レーザ光で加熱される部分
は文字やパターンのない地肌部分になる。
温度はシート状記録体12に全面に加熱するもので、レー
ザ光加熱温度が情報を書込むための温度である。従っ
て、レーザ光加熱でシート状記録体12を加熱する温度
は、T11′〜T12′ないしT21′〜T22′であ
るが、レーザ光加熱でシート状記録体12に加熱する温度
差は、(T11′〜T12′)−(T01′〜T0
2′)または(T21′〜T22′)−(T11′〜T
12′)になる。温度範囲の室温〜T01′は、可視的
な状態変化が起こらない温度であるが、室温より高い温
度であるため加熱の意義はある。一覧表のNo.1,2,
4の条件は、レーザ光で加熱されるのは文字やパターン
であるが、No.3の条件は、レーザ光で加熱される部分
は文字やパターンのない地肌部分になる。
【0028】上記2つの一覧表では、レーザ光で加熱さ
れる際、発熱体ローラ11によって予熱される条件を前提
にしており、消去可能温度以上から白濁または発色開始
温度以下の温度範囲に設定される条件が、シート状記録
体12に情報を書込むための最小エネルギでもある。すな
わち書込み速度が速くなることと、書込み時の急激な昇
温によるオーバーシュートがなくなり、シート状記録体
12表面に熱的ダメージを与えるのが少なくなる。熱的ダ
メージは先に述べた温度、T22またはT22′以上で
ある。シート状記録体12が上表の条件で状態変化を起こ
すために、発熱体ローラ11、発熱板34、レーザ光が照射
される光吸収ベルト20の部材の温度は、各温度よりも同
等から50℃程度高めに温度が制御される。これはシート
状記録体12の熱容量や搬送速度に応じた温度である。
れる際、発熱体ローラ11によって予熱される条件を前提
にしており、消去可能温度以上から白濁または発色開始
温度以下の温度範囲に設定される条件が、シート状記録
体12に情報を書込むための最小エネルギでもある。すな
わち書込み速度が速くなることと、書込み時の急激な昇
温によるオーバーシュートがなくなり、シート状記録体
12表面に熱的ダメージを与えるのが少なくなる。熱的ダ
メージは先に述べた温度、T22またはT22′以上で
ある。シート状記録体12が上表の条件で状態変化を起こ
すために、発熱体ローラ11、発熱板34、レーザ光が照射
される光吸収ベルト20の部材の温度は、各温度よりも同
等から50℃程度高めに温度が制御される。これはシート
状記録体12の熱容量や搬送速度に応じた温度である。
【0029】図7〜9に示すこの発明の第2実施例は、
シート状記録体12に情報を書込むための書込部材がサー
マルヘッド61からなるものである。図7,8は、サーマ
ルヘッド61と、シート状記録体12が通電により発熱が制
御される背板発熱体64を有する背板65にプラテンゴム板
66を介してサーマルヘッド61によって圧接されている部
分との断面を示している。図7,8に示すように、図示
しない機体に設けられた支軸67にアルミ材等からなるS
字形の支持部材62の中間を回動自在に枢支して設け、そ
の一端にシート状記録体12に対向して絶縁基板上に設け
られたサーマルヘッド61を設け、支持部材62の支軸67を
介した他端にギヤー68を設けている。このギヤー68に噛
合し、モータ70の回転軸に連結された扇形のギヤー69を
設け、モータ70の回転によって、支軸67を中心に支持部
材62が実線と点線との位置に回動してサーマルヘッド61
がシート状記録体12と、ひいてはプラテンゴム板66を介
して背板発熱体64を有する背板65とを圧接又は離間する
ようになっている。又、サーマルヘッド61のシート状記
録体12が当接しない背面に、通電により発熱が制御され
る発熱体からなるシート状記録体12を加熱する加熱部材
63を密着して設けている。この加熱部材63は、図9に示
すように、支持部材62のサーマルヘッド61を保持する部
分において、サーマルヘッド61が設けられている他端側
に設けてもよい。なお、シート状記録体12は送りローラ
対76で搬送される。
シート状記録体12に情報を書込むための書込部材がサー
マルヘッド61からなるものである。図7,8は、サーマ
ルヘッド61と、シート状記録体12が通電により発熱が制
御される背板発熱体64を有する背板65にプラテンゴム板
66を介してサーマルヘッド61によって圧接されている部
分との断面を示している。図7,8に示すように、図示
しない機体に設けられた支軸67にアルミ材等からなるS
字形の支持部材62の中間を回動自在に枢支して設け、そ
の一端にシート状記録体12に対向して絶縁基板上に設け
られたサーマルヘッド61を設け、支持部材62の支軸67を
介した他端にギヤー68を設けている。このギヤー68に噛
合し、モータ70の回転軸に連結された扇形のギヤー69を
設け、モータ70の回転によって、支軸67を中心に支持部
材62が実線と点線との位置に回動してサーマルヘッド61
がシート状記録体12と、ひいてはプラテンゴム板66を介
して背板発熱体64を有する背板65とを圧接又は離間する
ようになっている。又、サーマルヘッド61のシート状記
録体12が当接しない背面に、通電により発熱が制御され
る発熱体からなるシート状記録体12を加熱する加熱部材
63を密着して設けている。この加熱部材63は、図9に示
すように、支持部材62のサーマルヘッド61を保持する部
分において、サーマルヘッド61が設けられている他端側
に設けてもよい。なお、シート状記録体12は送りローラ
対76で搬送される。
【0030】背板発熱体64と支持部材62の加熱部材63の
温度制御について述べる。図7において、第4,5温度
検知センサ71,72がそれぞれ背板65と支持部材62の1箇
所または多数箇所に配置される。第4,5温度検知セン
サ71,72の信号出力はそれぞれの入力回路を有する検出
回路73を介してCPU55に送られ、CPU55の出力は発
熱部材電源74、背板発熱体電源75の出力を制御して、加
熱部材63、背板発熱体64の温度を制御する。第4,5温
度検知センサ71,72はシート状記録体12の走行に邪魔に
ならない位置にサーミスタタイプ、熱電対タイプ、測温
抵抗体タイプのいずれの接触形、または非接触形のもの
が取付けられている。この制御される温度は、図5の特
性の感熱材料で構成されたシート状記録体12で、記録体
12の特に感熱層に与えられる温度条件を示した一覧表で
述べる。一覧表の項目でレーザ光加熱温度はサーマルヘ
ッド61の発熱温度になる。従って、情報を書込むためサ
ーマルヘッド61でシート状記録体12を加熱する温度は、
T11〜T12ないしT21〜T22になる。また、背
板発熱体64と加熱部材63とでシート状記録体12を加熱す
る温度は、表1に示した温度である。このため、サーマ
ルヘッド61によって与えられる温度は、(T11〜T1
2)−(T01〜T02)または(T21〜T22)−
(T11〜T12)になる。以上のように背板発熱体64
と加熱部材63との温度制御は、T01〜T02またはT
11〜T12にシート状記録体12が加熱される温度とな
る。サーマルヘッド61に印加される電圧は、1ドットを
形成するため単パルス電圧または複数の単パルス電圧で
あり、電圧値はシート状記録体12の感熱材料の温度特性
や、書込エネルギ、シート状記録体12の熱容量や搬送速
度に応じた温度に昇温されるような値に設定される。
温度制御について述べる。図7において、第4,5温度
検知センサ71,72がそれぞれ背板65と支持部材62の1箇
所または多数箇所に配置される。第4,5温度検知セン
サ71,72の信号出力はそれぞれの入力回路を有する検出
回路73を介してCPU55に送られ、CPU55の出力は発
熱部材電源74、背板発熱体電源75の出力を制御して、加
熱部材63、背板発熱体64の温度を制御する。第4,5温
度検知センサ71,72はシート状記録体12の走行に邪魔に
ならない位置にサーミスタタイプ、熱電対タイプ、測温
抵抗体タイプのいずれの接触形、または非接触形のもの
が取付けられている。この制御される温度は、図5の特
性の感熱材料で構成されたシート状記録体12で、記録体
12の特に感熱層に与えられる温度条件を示した一覧表で
述べる。一覧表の項目でレーザ光加熱温度はサーマルヘ
ッド61の発熱温度になる。従って、情報を書込むためサ
ーマルヘッド61でシート状記録体12を加熱する温度は、
T11〜T12ないしT21〜T22になる。また、背
板発熱体64と加熱部材63とでシート状記録体12を加熱す
る温度は、表1に示した温度である。このため、サーマ
ルヘッド61によって与えられる温度は、(T11〜T1
2)−(T01〜T02)または(T21〜T22)−
(T11〜T12)になる。以上のように背板発熱体64
と加熱部材63との温度制御は、T01〜T02またはT
11〜T12にシート状記録体12が加熱される温度とな
る。サーマルヘッド61に印加される電圧は、1ドットを
形成するため単パルス電圧または複数の単パルス電圧で
あり、電圧値はシート状記録体12の感熱材料の温度特性
や、書込エネルギ、シート状記録体12の熱容量や搬送速
度に応じた温度に昇温されるような値に設定される。
【0031】
【発明の効果】この発明は、前記のようであって、請求
項1の発明は、情報の書込みとその消去が繰り返し可能
な感熱材料からなるシート状記録体に情報を書込む書込
部材と、前記書込部材に対向して設けられ、前記シート
状記録体に書込まれた情報を消去する発熱体と、前記発
熱体とシート状記録体を圧接する手段とを備え、前記発
熱体は、前記書込部材によりシート状記録体に情報を書
込む際、予熱ヒータとして制御装置により発熱が制御さ
れるようになっているので、情報の書込みと消去が繰り
返し可能で、かつ書込まれた情報が室温で保持されるシ
ート状記録体を用いることができる。またシート状記録
体を装置外に排出してファイルしたり、コピーの原稿と
して複写ができたり、OHPシートとしての利用がで
き、装置のコストが低減できる。さらに情報の書込みの
スピードが向上し、シート状記録体の再利用回数の耐久
性を向上させるとともに、情報の書込まれたシート状記
録体の環境、特に赤外線を含む輻射線にさらされた場合
の書込まれた情報の画質が劣化しないという効果があ
る。さらにまた発熱体を書込部材に対向して設け、発熱
体とシート状記録体とを圧接する手段を設けたので、両
者が密着し、書込みの加熱エネルギを少なくすることが
できるという効果がある。請求項2の発明は、レーザ光
源からのレーザ光によりシート状記録体に情報を書込む
ことができ、このレーザ光による書込みの場合にはシー
ト状記録体と摩擦をしないので、シート状記録体への傷
の発生や、感熱材料への圧力による特性の劣化が少なく
なり、シート状記録体の使用耐久回数が増して、シート
状記録体の使用回数あたりのコストが低下するという効
果がある。また発熱体は、レーザ光によりシート状記録
体に情報を書込む際、予熱ヒータとして制御装置により
発熱が制御されるので、情報の書込みスピードが速く、
シート状記録体の感熱材料層内にレーザ光の光吸収剤が
ないため、シート状記録体に情報が書込まれたものを、
白昼下に曝しても書込まれた情報の濃度の低下が少な
く、環境耐久が向上するという効果がある。請求項3の
発明は、サーマルプリンタによりシート状記録体に情報
を書込むことができる。請求項4の発明は、請求項2に
おいて、発熱体とシート状記録体とを圧接する手段は、
接離機構を有するベルトローラ対と、該ベルトローラ対
に張架され、レーザ光を熱に変換する光吸収シートとか
らなり、情報を書込む際、シート状記録体に前記光吸収
シートを圧接させるので、書込みのために加熱する光エ
ネルギを少なくできるという効果がある。請求項5の発
明は、請求項1〜3のいずれかの発明において、発熱体
とシート状記録体とを圧接する手段に発熱部材を設けた
ので、書込みのために加熱するエネルギをより少なくで
き、予備加熱での記録体の温度むらをなくして画像にむ
らのない書込みを行うことができるという効果がある。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、発熱体
と、発熱体とシート状記録体とを圧接する手段に設けた
発熱部材との温度は、記録体に書込まれた情報の消去が
可能な温度以上から白濁又は発色を開始する温度以下の
温度範囲に設定されているので、書込みのために加熱す
るエネルギをより少なくでき、省エネルギをはかること
ができるという効果がある。
項1の発明は、情報の書込みとその消去が繰り返し可能
な感熱材料からなるシート状記録体に情報を書込む書込
部材と、前記書込部材に対向して設けられ、前記シート
状記録体に書込まれた情報を消去する発熱体と、前記発
熱体とシート状記録体を圧接する手段とを備え、前記発
熱体は、前記書込部材によりシート状記録体に情報を書
込む際、予熱ヒータとして制御装置により発熱が制御さ
れるようになっているので、情報の書込みと消去が繰り
返し可能で、かつ書込まれた情報が室温で保持されるシ
ート状記録体を用いることができる。またシート状記録
体を装置外に排出してファイルしたり、コピーの原稿と
して複写ができたり、OHPシートとしての利用がで
き、装置のコストが低減できる。さらに情報の書込みの
スピードが向上し、シート状記録体の再利用回数の耐久
性を向上させるとともに、情報の書込まれたシート状記
録体の環境、特に赤外線を含む輻射線にさらされた場合
の書込まれた情報の画質が劣化しないという効果があ
る。さらにまた発熱体を書込部材に対向して設け、発熱
体とシート状記録体とを圧接する手段を設けたので、両
者が密着し、書込みの加熱エネルギを少なくすることが
できるという効果がある。請求項2の発明は、レーザ光
源からのレーザ光によりシート状記録体に情報を書込む
ことができ、このレーザ光による書込みの場合にはシー
ト状記録体と摩擦をしないので、シート状記録体への傷
の発生や、感熱材料への圧力による特性の劣化が少なく
なり、シート状記録体の使用耐久回数が増して、シート
状記録体の使用回数あたりのコストが低下するという効
果がある。また発熱体は、レーザ光によりシート状記録
体に情報を書込む際、予熱ヒータとして制御装置により
発熱が制御されるので、情報の書込みスピードが速く、
シート状記録体の感熱材料層内にレーザ光の光吸収剤が
ないため、シート状記録体に情報が書込まれたものを、
白昼下に曝しても書込まれた情報の濃度の低下が少な
く、環境耐久が向上するという効果がある。請求項3の
発明は、サーマルプリンタによりシート状記録体に情報
を書込むことができる。請求項4の発明は、請求項2に
おいて、発熱体とシート状記録体とを圧接する手段は、
接離機構を有するベルトローラ対と、該ベルトローラ対
に張架され、レーザ光を熱に変換する光吸収シートとか
らなり、情報を書込む際、シート状記録体に前記光吸収
シートを圧接させるので、書込みのために加熱する光エ
ネルギを少なくできるという効果がある。請求項5の発
明は、請求項1〜3のいずれかの発明において、発熱体
とシート状記録体とを圧接する手段に発熱部材を設けた
ので、書込みのために加熱するエネルギをより少なくで
き、予備加熱での記録体の温度むらをなくして画像にむ
らのない書込みを行うことができるという効果がある。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、発熱体
と、発熱体とシート状記録体とを圧接する手段に設けた
発熱部材との温度は、記録体に書込まれた情報の消去が
可能な温度以上から白濁又は発色を開始する温度以下の
温度範囲に設定されているので、書込みのために加熱す
るエネルギをより少なくでき、省エネルギをはかること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す概略縦断面図であ
る。
る。
【図2】同上の書込装置と発熱体ローラと第1,2ベル
ト巻ローラとの部分を示す概略縦断面図である。
ト巻ローラとの部分を示す概略縦断面図である。
【図3】同上の表示保持部を前側に開いた状態を示す斜
視図である。
視図である。
【図4】同上のシート状記録体の断面図である。
【図5】同上の感熱材料の特性図である。
【図6】同上の他の感熱材料の特性図である。
【図7】同上の第2実施例のサーマルヘッドと背板との
部分図である。
部分図である。
【図8】同上の発熱体とシート状記録体とを圧接する手
段の概略図である。
段の概略図である。
【図9】同上の他のサーマルヘッドと背板との部分図で
ある。
ある。
【図10】従来の画像形成装置の概略縦断面図である。
1 画像形成装置
3 シート給排格納部
4 書込部材
5 記録部
9 表示保持部
11 発熱体ローラ
12 シート状記録体
20 光吸収ベルト
21 第1ベルト巻ローラ
22 第2ベルト巻ローラ
26 レーザ光
60 圧接手段
61 サーマルヘッド
63 加熱部材
64 背板発熱体
Claims (6)
- 【請求項1】 情報の書込みとその消去が繰り返し可能
な感熱材料からなるシート状記録体に情報を書込む書込
部材と、前記書込部材に対向して設けられ、前記シート
状記録体に書込まれた情報を消去する発熱体と、前記発
熱体とシート状記録体を圧接する手段とを備え、前記発
熱体は、前記書込部材によりシート状記録体に情報を書
込む際、予熱ヒータとして制御装置により発熱が制御さ
れるようになっていることを特徴とするプリンタ装置。 - 【請求項2】 書込部材が、レーザ光源である請求項1
のプリンタ装置。 - 【請求項3】 書込部材が、サーマルヘッドである請求
項1のプリンタ装置。 - 【請求項4】 発熱体とシート状記録体とを圧接する手
段は、接離機構を有するベルトローラ対と、該ベルトロ
ーラ対に張架されレーザ光を熱に変換する光吸収ベルト
とからなり、情報を書込む際、シート状記録体に前記光
吸収ベルトを圧接させる請求項2のプリンタ装置。 - 【請求項5】 発熱体とシート状記録体とを圧接する手
段に発熱部材を設けた請求項1ないし3のいずれかのプ
リンタ装置。 - 【請求項6】 発熱体と、発熱体とシート状記録体とを
圧接する手段に設けた発熱部材との温度は、前記記録体
に書込まれた情報の消去が可能な温度以上から白濁又は
発色を開始する温度以下の温度範囲に設定されている請
求項5のプリンタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002205519A JP3455211B2 (ja) | 1992-05-26 | 2002-07-15 | プリンタ装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-133832 | 1992-05-26 | ||
JP13383292 | 1992-05-26 | ||
JP2002205519A JP3455211B2 (ja) | 1992-05-26 | 2002-07-15 | プリンタ装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10415393A Division JPH0640087A (ja) | 1992-05-26 | 1993-04-30 | 表示・プリンタ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003063054A JP2003063054A (ja) | 2003-03-05 |
JP3455211B2 true JP3455211B2 (ja) | 2003-10-14 |
Family
ID=26468083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002205519A Expired - Fee Related JP3455211B2 (ja) | 1992-05-26 | 2002-07-15 | プリンタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3455211B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4740975B2 (ja) * | 2008-04-16 | 2011-08-03 | 東芝テック株式会社 | 熱記録媒体の記録装置 |
JP4914942B2 (ja) * | 2011-04-28 | 2012-04-11 | 東芝テック株式会社 | 熱記録媒体の記録装置 |
-
2002
- 2002-07-15 JP JP2002205519A patent/JP3455211B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003063054A (ja) | 2003-03-05 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030708 |
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