JP3121130B2 - 記録体の記録・消去装置 - Google Patents
記録体の記録・消去装置Info
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- JP3121130B2 JP3121130B2 JP04203946A JP20394692A JP3121130B2 JP 3121130 B2 JP3121130 B2 JP 3121130B2 JP 04203946 A JP04203946 A JP 04203946A JP 20394692 A JP20394692 A JP 20394692A JP 3121130 B2 JP3121130 B2 JP 3121130B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ、デジタル複
写機、ファクシミリ等に応用可能な、記録体の記録・消
去装置に関し、特に、記録体への加熱により、記録体へ
の可視的状態が可逆的に変化(例えば、白濁と透明状
態、または発色と消色状態)する可逆性感熱材料を用い
て、その感熱材料を樹脂シートに塗布したシート状もし
くはカード状の記録体として、該記録体の書き込みと消
去を繰り返し使用可能にするための記録体の記録・消去
装置に関するものである。
写機、ファクシミリ等に応用可能な、記録体の記録・消
去装置に関し、特に、記録体への加熱により、記録体へ
の可視的状態が可逆的に変化(例えば、白濁と透明状
態、または発色と消色状態)する可逆性感熱材料を用い
て、その感熱材料を樹脂シートに塗布したシート状もし
くはカード状の記録体として、該記録体の書き込みと消
去を繰り返し使用可能にするための記録体の記録・消去
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、白濁と透明状態または発色と消色
状態と可視的状態が変化する感熱材料としては、特開昭
55−154198号公報、特願平2−414438号
等に記載されている。また、特開昭57−89993号
公報には、感熱性画像表示体用記録及び消去装置とし
て、感熱体に情報を記録するための加熱記録装置と、記
録された情報を消去するための熱ローラとを配設した装
置の記載がある。さらに、特公昭58−11630号公
報には、ベルト形状の可逆性感熱体を非表示面側で消去
するための発熱体と冷却器を備えたことが記載されてい
る。この可逆性感熱体は、熱ヒステリシス特性を利用し
ており、熱ヒステリシス特性の可視的な2レベルの表示
状態を保持するため表示面側を常時加熱している。そし
て、情報の消去は、加熱と冷却で感熱材料の均一な可視
的な2状態を経過させ書き込み加熱工程に入る。また、
実開昭58−123479号公報には、上記と同じ熱ヒ
ステリシス特性を利用した材料で、可逆性感熱体をシー
ト状に形成し、印字用発熱体と保温体を設置した装置の
記載がある。
状態と可視的状態が変化する感熱材料としては、特開昭
55−154198号公報、特願平2−414438号
等に記載されている。また、特開昭57−89993号
公報には、感熱性画像表示体用記録及び消去装置とし
て、感熱体に情報を記録するための加熱記録装置と、記
録された情報を消去するための熱ローラとを配設した装
置の記載がある。さらに、特公昭58−11630号公
報には、ベルト形状の可逆性感熱体を非表示面側で消去
するための発熱体と冷却器を備えたことが記載されてい
る。この可逆性感熱体は、熱ヒステリシス特性を利用し
ており、熱ヒステリシス特性の可視的な2レベルの表示
状態を保持するため表示面側を常時加熱している。そし
て、情報の消去は、加熱と冷却で感熱材料の均一な可視
的な2状態を経過させ書き込み加熱工程に入る。また、
実開昭58−123479号公報には、上記と同じ熱ヒ
ステリシス特性を利用した材料で、可逆性感熱体をシー
ト状に形成し、印字用発熱体と保温体を設置した装置の
記載がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、B5〜
A3までの文書用紙の大きさで、加熱により可視的状態
が可逆的に変化する感熱材料から構成された記録体を、
その特性に合致させた情報の書き込みと、書き込まれた
情報を消去するための最適な装置の提案はまだ成されて
いない。記録体への書き込みと消去の温度条件には違い
があり、それらの温度条件を的確に記録体へ与えるの
が、記録体に情報を書き込んだ際の画像品質を決定する
ものである。また、記録体は再利用が可能であるため、
回収した記録体を、情報の書き込みと情報の消去を行な
う装置に戻す際も、操作の容易さが必要である。本発明
は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的と
するところは、加熱により可視的状態が可逆的に変化す
る感熱材料からなり情報の書き込みと消去が繰り返し可
能(サーモクロミック)なシート状またはカード状の記
録体を用い、該記録体を加熱して情報の書き込みと情報
の消去時に必要な温度を与え、記録体の記録と消去性を
確実にすること、及び、記録体が情報の書き込みに際し
常に情報が消去された状態で待機している状態であるこ
と、また、オペレータが操作する手順を簡略化し操作性
を向上させることと、記録体の繰り返し再利用でランニ
ングコストの低減が図れること等の諸条件を満たすこと
のできる記録体の記録・消去装置を提供することであ
る。
A3までの文書用紙の大きさで、加熱により可視的状態
が可逆的に変化する感熱材料から構成された記録体を、
その特性に合致させた情報の書き込みと、書き込まれた
情報を消去するための最適な装置の提案はまだ成されて
いない。記録体への書き込みと消去の温度条件には違い
があり、それらの温度条件を的確に記録体へ与えるの
が、記録体に情報を書き込んだ際の画像品質を決定する
ものである。また、記録体は再利用が可能であるため、
回収した記録体を、情報の書き込みと情報の消去を行な
う装置に戻す際も、操作の容易さが必要である。本発明
は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的と
するところは、加熱により可視的状態が可逆的に変化す
る感熱材料からなり情報の書き込みと消去が繰り返し可
能(サーモクロミック)なシート状またはカード状の記
録体を用い、該記録体を加熱して情報の書き込みと情報
の消去時に必要な温度を与え、記録体の記録と消去性を
確実にすること、及び、記録体が情報の書き込みに際し
常に情報が消去された状態で待機している状態であるこ
と、また、オペレータが操作する手順を簡略化し操作性
を向上させることと、記録体の繰り返し再利用でランニ
ングコストの低減が図れること等の諸条件を満たすこと
のできる記録体の記録・消去装置を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、シート状もしくはカード状の記
録体が、加熱により可視的状態が可逆的に変化する感熱
材料から構成され、該記録体に情報を書き込むための書
き込み部材を有する記録部と、書き込み部材で情報が書
き込まれた記録体の情報を消去するために該記録体を均
一に加熱する消去部材を有する消去部とを備えた記録体
の記録・消去装置において、記録体を格納する格納部が
2区画に仕切られており、記録体を均一に加熱する消去
部材は、格納部の2区画間を記録体が通過する位置に配
置され、記録体を格納する格納部の2区画は、情報が書
き込まれた記録体を消去するために格納する区画(以
下、前区画)と、情報が消去された記録体を格納する区
画(以下、後区画)であることを特徴とするものであ
る。
め、請求項1の発明は、シート状もしくはカード状の記
録体が、加熱により可視的状態が可逆的に変化する感熱
材料から構成され、該記録体に情報を書き込むための書
き込み部材を有する記録部と、書き込み部材で情報が書
き込まれた記録体の情報を消去するために該記録体を均
一に加熱する消去部材を有する消去部とを備えた記録体
の記録・消去装置において、記録体を格納する格納部が
2区画に仕切られており、記録体を均一に加熱する消去
部材は、格納部の2区画間を記録体が通過する位置に配
置され、記録体を格納する格納部の2区画は、情報が書
き込まれた記録体を消去するために格納する区画(以
下、前区画)と、情報が消去された記録体を格納する区
画(以下、後区画)であることを特徴とするものであ
る。
【0005】ここで、上記記録体の記録・消去装置にお
いて、記録体が、記録体を均一に加熱する消去部材を通
過して、情報が消去された記録体を格納する前に、蓄熱
した記録体の温度を下げるため、記録体に接触する冷却
部材が配置されていることを特徴とする(請求項2)。
また、上記記録体の記録・消去装置において、装置の電
源スイッチの投入後、情報が書き込まれた記録体を消去
するために格納する区画で、記録体の格納を検知して、
記録体を均一に加熱する装置内の発熱体への通電、非通
電の判定を行なうことを特徴とする(請求項3)。
いて、記録体が、記録体を均一に加熱する消去部材を通
過して、情報が消去された記録体を格納する前に、蓄熱
した記録体の温度を下げるため、記録体に接触する冷却
部材が配置されていることを特徴とする(請求項2)。
また、上記記録体の記録・消去装置において、装置の電
源スイッチの投入後、情報が書き込まれた記録体を消去
するために格納する区画で、記録体の格納を検知して、
記録体を均一に加熱する装置内の発熱体への通電、非通
電の判定を行なうことを特徴とする(請求項3)。
【0006】さらに、上記記録体の記録・消去装置にお
いて、装置の電源スイッチの切断時、情報が書き込まれ
た記録体を消去するために格納する区画で、記録体の格
納を検知して、記録体を均一に加熱する装置内の発熱体
への通電継続の判定を行ない、記録体の格納が無くなっ
てから装置全体の駆動を止め、電源が切断することを特
徴とする(請求項4)。また、上記記録体の記録・消去
装置において、記録体を格納する格納部の2区画のう
ち、情報が書き込まれた記録体を消去するために格納す
る区画に記録体が挿入されると、記録体を均一に加熱す
る消去部材を有する消去装置が可動を開始し、前記格納
部に格納された記録体がなくなるまで、消去装置が稼働
を継続することを特徴とする(請求項5)。
いて、装置の電源スイッチの切断時、情報が書き込まれ
た記録体を消去するために格納する区画で、記録体の格
納を検知して、記録体を均一に加熱する装置内の発熱体
への通電継続の判定を行ない、記録体の格納が無くなっ
てから装置全体の駆動を止め、電源が切断することを特
徴とする(請求項4)。また、上記記録体の記録・消去
装置において、記録体を格納する格納部の2区画のう
ち、情報が書き込まれた記録体を消去するために格納す
る区画に記録体が挿入されると、記録体を均一に加熱す
る消去部材を有する消去装置が可動を開始し、前記格納
部に格納された記録体がなくなるまで、消去装置が稼働
を継続することを特徴とする(請求項5)。
【0007】
【作用】図8(a),(b)に、情報の書き込みとその
消去が繰り返し可能な感熱材料で構成されたシート状も
しくはカード状の記録体の可視的変化の状態を示す。図
8(a)のグラフの縦軸は透明、白濁の可視的変化の状
態で、横軸は感熱材料を加熱する温度を示している。最
初に白濁状態Aにある記録体を、室温から温度T1 まで
昇温すると、感熱材料は透明状態Bになる。これで温度
T1 にある感熱材料を室温まで下げると、透明状態Bが
保持される。また、温度T1 から感熱材料の温度を更に
昇温して温度T2 にした後、室温近傍に感熱材料の温度
を下げると、温度T0 以下から白濁状態Aになり、室温
では白濁状態Aが保持される。従って、感熱材料の温度
を温度T1 乃至T2 に昇温後、感熱材料の温度が室温に
戻って可視的な2状態が確保できる。
消去が繰り返し可能な感熱材料で構成されたシート状も
しくはカード状の記録体の可視的変化の状態を示す。図
8(a)のグラフの縦軸は透明、白濁の可視的変化の状
態で、横軸は感熱材料を加熱する温度を示している。最
初に白濁状態Aにある記録体を、室温から温度T1 まで
昇温すると、感熱材料は透明状態Bになる。これで温度
T1 にある感熱材料を室温まで下げると、透明状態Bが
保持される。また、温度T1 から感熱材料の温度を更に
昇温して温度T2 にした後、室温近傍に感熱材料の温度
を下げると、温度T0 以下から白濁状態Aになり、室温
では白濁状態Aが保持される。従って、感熱材料の温度
を温度T1 乃至T2 に昇温後、感熱材料の温度が室温に
戻って可視的な2状態が確保できる。
【0008】また、別な感熱状態の特性を図8(b)に
示す。図8(b)のグラフの縦軸は消色、発色の可視的
変化状態で、横軸は感熱材料を加熱する温度を示す。最
初に消色状態Dにある記録体を、室温から温度T1'を通
過してT2'まで昇温すると、感熱材料は発色状態Cにな
る。そして、温度T2'にある感熱材料を室温まで下げる
と、発色状態Cが保持される。また、温度T0'以下で室
温近傍の発色状態Cにある感熱材料を、温度T0'を通過
し温度T1'まで昇温すると、破線の状態で濃度が下がり
消色状態Dになり、再度、感熱材料の温度を室温に下げ
ると消色状態Dが保持される。また、温度T1'から更に
T2'まで昇温すると、感熱材料は発色状態Cになり、室
温に下げても発色状態Cが保持される。
示す。図8(b)のグラフの縦軸は消色、発色の可視的
変化状態で、横軸は感熱材料を加熱する温度を示す。最
初に消色状態Dにある記録体を、室温から温度T1'を通
過してT2'まで昇温すると、感熱材料は発色状態Cにな
る。そして、温度T2'にある感熱材料を室温まで下げる
と、発色状態Cが保持される。また、温度T0'以下で室
温近傍の発色状態Cにある感熱材料を、温度T0'を通過
し温度T1'まで昇温すると、破線の状態で濃度が下がり
消色状態Dになり、再度、感熱材料の温度を室温に下げ
ると消色状態Dが保持される。また、温度T1'から更に
T2'まで昇温すると、感熱材料は発色状態Cになり、室
温に下げても発色状態Cが保持される。
【0009】このような特性を示す感熱材料は、高分子
/低分子を分散膜として感熱材料層を形成し、低分子が
0.1μm〜5μmの粒子にする。その粒子の結晶状態
が多結晶であれば入射光が多結晶で散乱し、白濁状態A
になる。粒子の結晶状態が比較的大きな結晶となれば、
入射光が結晶で散乱することなく透明状態Bになる。ま
た、別な感熱材料で消色と発色の状態が繰り返されるの
は、発色剤、顕消色剤、バインダで構成される。
/低分子を分散膜として感熱材料層を形成し、低分子が
0.1μm〜5μmの粒子にする。その粒子の結晶状態
が多結晶であれば入射光が多結晶で散乱し、白濁状態A
になる。粒子の結晶状態が比較的大きな結晶となれば、
入射光が結晶で散乱することなく透明状態Bになる。ま
た、別な感熱材料で消色と発色の状態が繰り返されるの
は、発色剤、顕消色剤、バインダで構成される。
【0010】以上のように、本発明の記録体の記録・消
去装置においては、感熱材料を昇温すると感熱材料が可
視的変化を起こし、感熱材料が室温近傍に下がっても可
視的な変化を保持する感熱材料をシート状もしくはカー
ド状の記録体(以下、記録体とする)としたものを使
い、該記録体への情報の書き込みには既存のサーマルヘ
ッドプリンタ等を使い、さらに、記録体の情報を消去す
るために該記録体を均一に加熱する消去部材を有する消
去部を備えたことにより、記録体への情報の記録・消去
を自在に行なうことができる。さらに、本発明の記録体
の記録・消去装置では、記録体を格納する格納部が2区
画に仕切られており、記録体を均一に加熱する消去部材
は、格納部の2区画間を記録体が通過する位置に配置さ
れ、記録体を格納する格納部の2区画は、情報が書き込
まれた記録体を消去するために格納する区画(以下、前
区画)と、情報が消去された記録体を格納する区画(以
下、後区画)であることを特徴としており、このように
格納部を前区画と後区画の2区画にすることで、記録体
の装置への挿入を簡略化でき、自動的に記録、消去等の
各作業を行なうことができる。
去装置においては、感熱材料を昇温すると感熱材料が可
視的変化を起こし、感熱材料が室温近傍に下がっても可
視的な変化を保持する感熱材料をシート状もしくはカー
ド状の記録体(以下、記録体とする)としたものを使
い、該記録体への情報の書き込みには既存のサーマルヘ
ッドプリンタ等を使い、さらに、記録体の情報を消去す
るために該記録体を均一に加熱する消去部材を有する消
去部を備えたことにより、記録体への情報の記録・消去
を自在に行なうことができる。さらに、本発明の記録体
の記録・消去装置では、記録体を格納する格納部が2区
画に仕切られており、記録体を均一に加熱する消去部材
は、格納部の2区画間を記録体が通過する位置に配置さ
れ、記録体を格納する格納部の2区画は、情報が書き込
まれた記録体を消去するために格納する区画(以下、前
区画)と、情報が消去された記録体を格納する区画(以
下、後区画)であることを特徴としており、このように
格納部を前区画と後区画の2区画にすることで、記録体
の装置への挿入を簡略化でき、自動的に記録、消去等の
各作業を行なうことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。本発明の装置に使用される記録体として、
感熱材料をシート状もしくはカード状の記録体にした構
成例を図2に示す。図2の記録体1は、可視的に可逆性
のある感熱材料(感熱層)を、20μm〜0.5μmの
厚さの樹脂の支持体上に2μm〜20μmに塗布し、そ
の上にラミネート層となる接着層、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)等の樹脂層を置いて、更に耐熱層を
設けたものであり、ラミネート層と耐熱層で5μm以下
の層を形成する。尚、記録体1の支持層と感熱層の間に
は、インクなどの着色層やアルミニウム(Al)等の金
属層または光吸収層を、感熱材料の特性や情報を書き込
むための加熱方法、目的に合わせて設ける。また、耐熱
層の上にスクリーン印刷で文字やパターンを印刷するの
も可能である。
に説明する。本発明の装置に使用される記録体として、
感熱材料をシート状もしくはカード状の記録体にした構
成例を図2に示す。図2の記録体1は、可視的に可逆性
のある感熱材料(感熱層)を、20μm〜0.5μmの
厚さの樹脂の支持体上に2μm〜20μmに塗布し、そ
の上にラミネート層となる接着層、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)等の樹脂層を置いて、更に耐熱層を
設けたものであり、ラミネート層と耐熱層で5μm以下
の層を形成する。尚、記録体1の支持層と感熱層の間に
は、インクなどの着色層やアルミニウム(Al)等の金
属層または光吸収層を、感熱材料の特性や情報を書き込
むための加熱方法、目的に合わせて設ける。また、耐熱
層の上にスクリーン印刷で文字やパターンを印刷するの
も可能である。
【0012】以下に図2の記録体を使った本発明の実施
例について説明する。図1(a),(b)は本発明の一
実施例を示す記録体の記録・消去装置の斜視図であり、
図中符号2は記録部、3は消去部、4は格納部、5はト
レイ、6は記録体排出口、7は表示部、8は排出口カバ
ー、9は記録体受け、10はパーソナルコンピュータや
ファクシミリ等への接続ケーブルである。ここで、図1
(a)は記録装置がセットされ、記録体への情報の書き
込みと情報の消去が可能な状態を示す。図面で実線で区
切られた箇所4A,4Bは、本発明の構成を示すもの
で、格納部4である2区画は、消去前格納区画(以下、
前区画)4Aと消去後格納区画(以下、後区画)4Bで
あり、上下2段に構成され、その両脇には、記録体に情
報を書き込む記録部2と、書き込まれた情報を消去する
ための消去部3が配置されている。また、前区画4Aの
上方には、記録部2の記録体排出口6から排出された記
録体をストックする上蓋兼用のトレイ(以下、トレイ)
5がある。また、排出口6の上には、排出口6から排出
された記録体をトレイ5上にストックするためにトレイ
方向に記録体を向けるための排出口カバー8が設けられ
ている。また、記録体受け9は、図1(b)に示したよ
うにトレイ5を開閉した際に、記録体がトレイ上から落
ちないように受け押えるためのものである。尚、図1
(b)は、装置上方のトレイ5を開放している状態を示
しており、このトレイ5の開放は、情報を消去する記録
体や新たに記録体を前区画4Aにセットする際に行なわ
れる。
例について説明する。図1(a),(b)は本発明の一
実施例を示す記録体の記録・消去装置の斜視図であり、
図中符号2は記録部、3は消去部、4は格納部、5はト
レイ、6は記録体排出口、7は表示部、8は排出口カバ
ー、9は記録体受け、10はパーソナルコンピュータや
ファクシミリ等への接続ケーブルである。ここで、図1
(a)は記録装置がセットされ、記録体への情報の書き
込みと情報の消去が可能な状態を示す。図面で実線で区
切られた箇所4A,4Bは、本発明の構成を示すもの
で、格納部4である2区画は、消去前格納区画(以下、
前区画)4Aと消去後格納区画(以下、後区画)4Bで
あり、上下2段に構成され、その両脇には、記録体に情
報を書き込む記録部2と、書き込まれた情報を消去する
ための消去部3が配置されている。また、前区画4Aの
上方には、記録部2の記録体排出口6から排出された記
録体をストックする上蓋兼用のトレイ(以下、トレイ)
5がある。また、排出口6の上には、排出口6から排出
された記録体をトレイ5上にストックするためにトレイ
方向に記録体を向けるための排出口カバー8が設けられ
ている。また、記録体受け9は、図1(b)に示したよ
うにトレイ5を開閉した際に、記録体がトレイ上から落
ちないように受け押えるためのものである。尚、図1
(b)は、装置上方のトレイ5を開放している状態を示
しており、このトレイ5の開放は、情報を消去する記録
体や新たに記録体を前区画4Aにセットする際に行なわ
れる。
【0013】図3は、図1(a)のイ−イ’線断面図で
ある。図中の破線はトレイ5を開放した状態で、矢印は
記録体の移動方向を示す。破線矢印は記録体を格納部4
上側の前区画4Aに入れる状態である。図3において、
前区画4Aに入った記録体は、上面の記録体から順次、
消去部排出ローラ20で消去部入口21から消去部材
(発熱体)22側に送り出される。消去部材22を通過
した記録体の先端は、消去部送りローラ23に至り後区
画入口35から後区画4Bに送られ、下から順次積み上
げられる。後区画4B内に格納された記録体は、下方の
記録体から順次、記録部排出ローラ11により後区画出
口13から記録部2に送られ、記録部2のガイドコロ1
4とガイド板15により、情報を書き込むサーマルヘッ
ド16に送られる。そして圧接板17位置でサーマルヘ
ッド16により記録が行なわれ、記録後の記録体は排出
口ローラ18で排出口6に向けて走行され、排出口6か
ら送り出され、排出口カバー8で方向をトレイ5に向け
られ、トレイ5にストックされる。この際、排出口6と
トレイ5には段差があり、記録体がトレイ5に多数枚ス
トックされても、排出口6から出てくる記録体を塞ぐよ
うなことはない。尚、図中符号12は圧接部材、19は
持ち上げ板、24は空冷ファン、26は消去部通路であ
る。
ある。図中の破線はトレイ5を開放した状態で、矢印は
記録体の移動方向を示す。破線矢印は記録体を格納部4
上側の前区画4Aに入れる状態である。図3において、
前区画4Aに入った記録体は、上面の記録体から順次、
消去部排出ローラ20で消去部入口21から消去部材
(発熱体)22側に送り出される。消去部材22を通過
した記録体の先端は、消去部送りローラ23に至り後区
画入口35から後区画4Bに送られ、下から順次積み上
げられる。後区画4B内に格納された記録体は、下方の
記録体から順次、記録部排出ローラ11により後区画出
口13から記録部2に送られ、記録部2のガイドコロ1
4とガイド板15により、情報を書き込むサーマルヘッ
ド16に送られる。そして圧接板17位置でサーマルヘ
ッド16により記録が行なわれ、記録後の記録体は排出
口ローラ18で排出口6に向けて走行され、排出口6か
ら送り出され、排出口カバー8で方向をトレイ5に向け
られ、トレイ5にストックされる。この際、排出口6と
トレイ5には段差があり、記録体がトレイ5に多数枚ス
トックされても、排出口6から出てくる記録体を塞ぐよ
うなことはない。尚、図中符号12は圧接部材、19は
持ち上げ板、24は空冷ファン、26は消去部通路であ
る。
【0014】次に、消去部3にある消去部材と記録体1
の消去条件について、消去部を拡大した図4を参照して
説明する。前述したように、前区画4Aに格納されてい
る記録体1は、消去部排出ローラ20により消去部入口
21から消去部材22に送られる。この図で消去部材2
2は上下2枚の平面状の発熱体で構成され、記録体1を
挾み込むようになっており、送られて来る記録体を挾み
込むため、上側の発熱体が上下動を行なうようになって
いる。記録体1を挾み込むタイミングは、消去部送りロ
ーラ23に記録体の先端が達し、記録体の走行が消去部
送りローラ23でなされるようになってからである。こ
の消去部材22は、対向する発熱体の組み合わせの他
に、発熱体と耐熱材の押圧部材との組み合わせでも機能
は達成される。また、押圧部材がローラで回転するもの
であれば、前記の記録体を挾み込む動作は不要になる。
の消去条件について、消去部を拡大した図4を参照して
説明する。前述したように、前区画4Aに格納されてい
る記録体1は、消去部排出ローラ20により消去部入口
21から消去部材22に送られる。この図で消去部材2
2は上下2枚の平面状の発熱体で構成され、記録体1を
挾み込むようになっており、送られて来る記録体を挾み
込むため、上側の発熱体が上下動を行なうようになって
いる。記録体1を挾み込むタイミングは、消去部送りロ
ーラ23に記録体の先端が達し、記録体の走行が消去部
送りローラ23でなされるようになってからである。こ
の消去部材22は、対向する発熱体の組み合わせの他
に、発熱体と耐熱材の押圧部材との組み合わせでも機能
は達成される。また、押圧部材がローラで回転するもの
であれば、前記の記録体を挾み込む動作は不要になる。
【0015】発熱体22は先に述べた、図8(a),
(b)の特性の感熱材料で構成された記録体が走行して
いる際、記録体の温度を地肌の状態に合わせてT1,
T2,T1',T2'にできる温度に設定する。また、平面
状発熱体の材料としては、ニッケルクロムやステンレス
等の金属を電着したり金属箔としたものであったり、導
電性ポリマー、微量の希土類元素を加え炉で焼き固めた
セラミック半導体、酸化インジウム(ITO)等が利用
できる。また、セラミックスを基板に用い、この基板上
にスクリーン印刷等で塗布できる金属酸化物を成膜し、
保護層を形成し、焼結した発熱体を用いることができ
る。発熱体22への通電、非通電の判定は、装置の電源
スイッチの投入後、記録体1が前区画4Aに格納されて
いるかどうかを記録体検知器28により検知し、その検
知信号で行なう。装置の電源スイッチの切断時は、前区
画4Aの記録体1の格納を記録体検知器28により検知
して、記録体1が格納されていれば発熱体22への通電
継続の判定を行ない、装置の駆動を継続する。そして、
記録体の格納が無くなってから装置全体の駆動を止め、
電源が切断される。尚、この際には、電源スイッチが切
断されているが、記録体の消去作業中であることを図
1,3で示した表示部7で表示する。
(b)の特性の感熱材料で構成された記録体が走行して
いる際、記録体の温度を地肌の状態に合わせてT1,
T2,T1',T2'にできる温度に設定する。また、平面
状発熱体の材料としては、ニッケルクロムやステンレス
等の金属を電着したり金属箔としたものであったり、導
電性ポリマー、微量の希土類元素を加え炉で焼き固めた
セラミック半導体、酸化インジウム(ITO)等が利用
できる。また、セラミックスを基板に用い、この基板上
にスクリーン印刷等で塗布できる金属酸化物を成膜し、
保護層を形成し、焼結した発熱体を用いることができ
る。発熱体22への通電、非通電の判定は、装置の電源
スイッチの投入後、記録体1が前区画4Aに格納されて
いるかどうかを記録体検知器28により検知し、その検
知信号で行なう。装置の電源スイッチの切断時は、前区
画4Aの記録体1の格納を記録体検知器28により検知
して、記録体1が格納されていれば発熱体22への通電
継続の判定を行ない、装置の駆動を継続する。そして、
記録体の格納が無くなってから装置全体の駆動を止め、
電源が切断される。尚、この際には、電源スイッチが切
断されているが、記録体の消去作業中であることを図
1,3で示した表示部7で表示する。
【0016】図4に示すように、消去部3内には、発熱
体22の温度を検知するため、記録体の走行の邪魔にな
らない位置に温度検出器a,bが取り付けられている。
このうち、温度検出器aによって、上下2枚の発熱体2
2で記録体を挾み込んでから、発熱体の温度が規定以下
の温度にならないように、記録体の走行速度を決定する
消去部送りローラ23の回転数を制御する。すなわち、
発熱体22の温度が規定以下になると、消去部送りロー
ラ23の回転数を下げて走行速度を下げ、発熱体22の
温度が規定以上になると、消去部送りローラ23の回転
数を上げて走行速度を上げる。ここで、発熱体22の温
度の規定とは、図8(a)の特性の記録体で白濁状態を
地肌状態とすると、記録体の層全体及び/または記録体
の感熱層が温度T2 になる温度である。尚、透明状態に
する場合には温度T1 である。また、図8(b)の特性
の記録体では、消色状態が地肌状態であると、記録体の
層全体及び/または記録体の感熱層が温度T1'になる温
度であり、発色状態であるなら温度T2'になる温度であ
る。これらT1,T2,T1',T2'の温度は、各々の状態
にするための温度範囲が、10℃〜30℃であるため、
先に述べた消去部送りローラ23の回転数を制御するの
は、温度範囲内で実行される。発熱体22の温度を一定
にして消去部送りローラの回転数を制御するのは、装置
の消費電力の大半を発熱体が消費するためで、装置全体
の消費電力の配分を一定にするためである。すなわち、
配分した消費電力を超過せず、それ以下の消費電力で駆
動すれば省電力になる。
体22の温度を検知するため、記録体の走行の邪魔にな
らない位置に温度検出器a,bが取り付けられている。
このうち、温度検出器aによって、上下2枚の発熱体2
2で記録体を挾み込んでから、発熱体の温度が規定以下
の温度にならないように、記録体の走行速度を決定する
消去部送りローラ23の回転数を制御する。すなわち、
発熱体22の温度が規定以下になると、消去部送りロー
ラ23の回転数を下げて走行速度を下げ、発熱体22の
温度が規定以上になると、消去部送りローラ23の回転
数を上げて走行速度を上げる。ここで、発熱体22の温
度の規定とは、図8(a)の特性の記録体で白濁状態を
地肌状態とすると、記録体の層全体及び/または記録体
の感熱層が温度T2 になる温度である。尚、透明状態に
する場合には温度T1 である。また、図8(b)の特性
の記録体では、消色状態が地肌状態であると、記録体の
層全体及び/または記録体の感熱層が温度T1'になる温
度であり、発色状態であるなら温度T2'になる温度であ
る。これらT1,T2,T1',T2'の温度は、各々の状態
にするための温度範囲が、10℃〜30℃であるため、
先に述べた消去部送りローラ23の回転数を制御するの
は、温度範囲内で実行される。発熱体22の温度を一定
にして消去部送りローラの回転数を制御するのは、装置
の消費電力の大半を発熱体が消費するためで、装置全体
の消費電力の配分を一定にするためである。すなわち、
配分した消費電力を超過せず、それ以下の消費電力で駆
動すれば省電力になる。
【0017】発熱体22が先に述べた平面状発熱体であ
る場合、発熱体での蓄熱が少なく記録体が奪う熱量が多
いと、それに見合う分の電力を供給し発熱体の温度を保
持する。このために電圧印加が開始される際、発熱体が
無負荷状態(発熱体に何も接触していない状態)で20
0℃〜400℃になる温度の電圧を印加して立ち上げ
る。更に温度の立ち上げ時間を短くするため印加電圧は
高めの電圧になる。しかしこの場合には、発熱体が無負
荷状態で200℃〜400℃になるため、例えば、装置
動作中でのトラブルとして、前区画4Aから記録体1が
送り出されなかった場合、短時間で発熱体22の温度が
高めになり、記録体1の支持層が軟化する程度の温度に
近づくと、次のタイミングで記録体が送り出された場合
に、その記録体の先端が熱変形を起こす状態となる。こ
のトラブルを防止するため、高い温度になった発熱体の
温度を下げるために、発熱体の記録体が接触しない側の
面から熱を奪うような接触部材27を設けてその面に接
触させる。そして、接触部材27を接触させた後、記録
体にトラブルの発生しない温度になれば接触部材27を
発熱体から離す。この接触部材27の材質は、例えばア
ルミニウム等の金属板で、必要に応じ表面に滑性な樹脂
コートを施したり、接触部材27の蓄熱を防ぐため、表
面積を大きくするよう粗面にしたり空洞形状にする。
尚、接触部材27が発熱体22と接触する一連の動き
は、駆動源にモータやソレノイド等を用いてクランク機
構等で動かすことができる。
る場合、発熱体での蓄熱が少なく記録体が奪う熱量が多
いと、それに見合う分の電力を供給し発熱体の温度を保
持する。このために電圧印加が開始される際、発熱体が
無負荷状態(発熱体に何も接触していない状態)で20
0℃〜400℃になる温度の電圧を印加して立ち上げ
る。更に温度の立ち上げ時間を短くするため印加電圧は
高めの電圧になる。しかしこの場合には、発熱体が無負
荷状態で200℃〜400℃になるため、例えば、装置
動作中でのトラブルとして、前区画4Aから記録体1が
送り出されなかった場合、短時間で発熱体22の温度が
高めになり、記録体1の支持層が軟化する程度の温度に
近づくと、次のタイミングで記録体が送り出された場合
に、その記録体の先端が熱変形を起こす状態となる。こ
のトラブルを防止するため、高い温度になった発熱体の
温度を下げるために、発熱体の記録体が接触しない側の
面から熱を奪うような接触部材27を設けてその面に接
触させる。そして、接触部材27を接触させた後、記録
体にトラブルの発生しない温度になれば接触部材27を
発熱体から離す。この接触部材27の材質は、例えばア
ルミニウム等の金属板で、必要に応じ表面に滑性な樹脂
コートを施したり、接触部材27の蓄熱を防ぐため、表
面積を大きくするよう粗面にしたり空洞形状にする。
尚、接触部材27が発熱体22と接触する一連の動き
は、駆動源にモータやソレノイド等を用いてクランク機
構等で動かすことができる。
【0018】図5は、発熱体の温度検知から消去部送り
ローラの回転数を制御するための制御手段の一例を示す
ブロック図である。温度検知部a,bの温度検出器はサ
ーミスタタイプ、熱電対タイプ、測温抵抗体タイプの何
れの接触型でも、また、非接触型のものでもよく、検出
器に対応した測定回路が接続される。測定回路からの温
度検知信号はCPUに送られ、CPUは制御プログラム
及び制御データに従って、消去部送りローラを回転させ
るステッピングモータにモータドライバを通して駆動信
号を送り回転数を制御する。温度検知部bの温度検出器
の取付け位置は、図4に示したように、記録体が発熱体
22から出てくる直後の位置に配置されている。この位
置での温度検出も、先に述べた発熱体に取り付けた温度
検知部aの温度検出器と同様に、消去部送りローラの回
転数を制御するために使うことができる。この場合も、
記録体をT1,T2,T1',T2'の温度状態にするのは変
わりがない。
ローラの回転数を制御するための制御手段の一例を示す
ブロック図である。温度検知部a,bの温度検出器はサ
ーミスタタイプ、熱電対タイプ、測温抵抗体タイプの何
れの接触型でも、また、非接触型のものでもよく、検出
器に対応した測定回路が接続される。測定回路からの温
度検知信号はCPUに送られ、CPUは制御プログラム
及び制御データに従って、消去部送りローラを回転させ
るステッピングモータにモータドライバを通して駆動信
号を送り回転数を制御する。温度検知部bの温度検出器
の取付け位置は、図4に示したように、記録体が発熱体
22から出てくる直後の位置に配置されている。この位
置での温度検出も、先に述べた発熱体に取り付けた温度
検知部aの温度検出器と同様に、消去部送りローラの回
転数を制御するために使うことができる。この場合も、
記録体をT1,T2,T1',T2'の温度状態にするのは変
わりがない。
【0019】さらに、図5の切替スイッチ群の中の一つ
は、発熱体の消費電力や設定温度を切替る手段である。
この切替スイッチの切替は、T1,T2,T1',T2'の温
度状態を設定したり、記録体の支持層の厚みが変わり、
熱容量が変化した場合に使う。また、切替スイッチ群の
一つは、記録体に情報を書き込むため記録部のみを動作
させるか、消去部材のみを動作させるか、どちらか一方
を稼働させるための選択機能の切替スイッチである。ま
た、切替スイッチ群の一つは、格納部4の前区画4Aに
記録体1が挿入されると、自動的に消去部の各部材が作
動を開始し、前区画4Aに格納された記録体がなくなる
まで、消去装置が作動を継続する機能とするか、電源ス
イッチが投入されてから機能するかの切替をするための
スイッチである。
は、発熱体の消費電力や設定温度を切替る手段である。
この切替スイッチの切替は、T1,T2,T1',T2'の温
度状態を設定したり、記録体の支持層の厚みが変わり、
熱容量が変化した場合に使う。また、切替スイッチ群の
一つは、記録体に情報を書き込むため記録部のみを動作
させるか、消去部材のみを動作させるか、どちらか一方
を稼働させるための選択機能の切替スイッチである。ま
た、切替スイッチ群の一つは、格納部4の前区画4Aに
記録体1が挿入されると、自動的に消去部の各部材が作
動を開始し、前区画4Aに格納された記録体がなくなる
まで、消去装置が作動を継続する機能とするか、電源ス
イッチが投入されてから機能するかの切替をするための
スイッチである。
【0020】消去部送りローラ23は記録体1に接触し
た状態で走行させているため、記録体が蓄熱した熱を送
りローラ23が奪い、送りローラ23の温度が上がり、
記録体1を連続して走行させると、発熱体22の温度に
近づく。このようになると、記録体1が消去部通路26
を通り、後区画4Bにストックされると、記録体1の蓄
熱した熱で格納部4の温度も上昇してしまう。この現象
を押えるために、消去部送りローラ23、または、消去
部通路26に記録体の蓄熱した熱を室温近くに低下させ
る冷却機能が必要になる。この方法として、図3,4に
示すように消去部3に空冷ファン24を設置し、消去部
送りローラ23や消去部通路26をファン24で空冷し
たり、あるいは、消去部送りローラ23内にヒートパイ
プ等の冷却部材を通したり、消去部通路26の通路板の
外側を凸凹や波状の形にして放熱効果を持たせ消去部通
路自体に冷却機能を持たせたり、ペルチェ素子の取付等
で冷却効果を上げるようにする。
た状態で走行させているため、記録体が蓄熱した熱を送
りローラ23が奪い、送りローラ23の温度が上がり、
記録体1を連続して走行させると、発熱体22の温度に
近づく。このようになると、記録体1が消去部通路26
を通り、後区画4Bにストックされると、記録体1の蓄
熱した熱で格納部4の温度も上昇してしまう。この現象
を押えるために、消去部送りローラ23、または、消去
部通路26に記録体の蓄熱した熱を室温近くに低下させ
る冷却機能が必要になる。この方法として、図3,4に
示すように消去部3に空冷ファン24を設置し、消去部
送りローラ23や消去部通路26をファン24で空冷し
たり、あるいは、消去部送りローラ23内にヒートパイ
プ等の冷却部材を通したり、消去部通路26の通路板の
外側を凸凹や波状の形にして放熱効果を持たせ消去部通
路自体に冷却機能を持たせたり、ペルチェ素子の取付等
で冷却効果を上げるようにする。
【0021】以上、消去部について説明したが、次に、
記録部について説明する。図3,4において、消去部3
で情報が消去された記録体1は、後区画入口25から後
区画4Bに送られ、下から積み上げられる。後区画4B
に積み上げられた記録体は、下方の記録体から順次、記
録部排出ローラ11で後区画出口13から記録部2に送
り出され、ガイドコロ14とガイド板15によって情報
を書き込むサーマルヘッド16に送られる。後区画の出
口13近傍には、記録体の有無を検知する検知器があ
り、記録時に記録体の確認を行ない、記録体が無い場
合、表示部7にその主旨をオペレータが判断できて、記
録体を格納部4に補給できるようにする。
記録部について説明する。図3,4において、消去部3
で情報が消去された記録体1は、後区画入口25から後
区画4Bに送られ、下から積み上げられる。後区画4B
に積み上げられた記録体は、下方の記録体から順次、記
録部排出ローラ11で後区画出口13から記録部2に送
り出され、ガイドコロ14とガイド板15によって情報
を書き込むサーマルヘッド16に送られる。後区画の出
口13近傍には、記録体の有無を検知する検知器があ
り、記録時に記録体の確認を行ない、記録体が無い場
合、表示部7にその主旨をオペレータが判断できて、記
録体を格納部4に補給できるようにする。
【0022】情報を書き込む場合、図8(a)の特性の
記録体で、白濁状態を地肌状態として情報を透明状態に
する際には、サーマルヘッド16で昇温する温度は温度
T1になる。透明状態が地肌状態で情報を白濁状態にす
る際には、サーマルヘッド16で昇温される温度は温度
T2 になる。また、図8(b)の特性の記録体では、消
色状態が地肌状態で情報を発色状態にする際には、サー
マルヘッド16で昇温される温度は温度T2'である。サ
ーマルヘッド16に印加する電圧は、1ドットを形成す
るため単パルス電圧または複数の単パルス電圧である。
サーマルヘッド16に接する記録体1の面は、図2のラ
ミネート層側が熱効率の点から有利である。また、この
接触条件でサーマルヘッドの印加電圧の条件も決定され
る。先の図2の説明で、耐熱層の上に印刷するのも可能
であることを述べたが、印刷によるマーカで記録体1の
面を明記できるため、サーマルヘッド16に当接する面
が記録体の耐熱層側か支持層側かを記録体検知器で検知
し、それに対応したサーマルヘッドの印加電圧が設定で
きる。
記録体で、白濁状態を地肌状態として情報を透明状態に
する際には、サーマルヘッド16で昇温する温度は温度
T1になる。透明状態が地肌状態で情報を白濁状態にす
る際には、サーマルヘッド16で昇温される温度は温度
T2 になる。また、図8(b)の特性の記録体では、消
色状態が地肌状態で情報を発色状態にする際には、サー
マルヘッド16で昇温される温度は温度T2'である。サ
ーマルヘッド16に印加する電圧は、1ドットを形成す
るため単パルス電圧または複数の単パルス電圧である。
サーマルヘッド16に接する記録体1の面は、図2のラ
ミネート層側が熱効率の点から有利である。また、この
接触条件でサーマルヘッドの印加電圧の条件も決定され
る。先の図2の説明で、耐熱層の上に印刷するのも可能
であることを述べたが、印刷によるマーカで記録体1の
面を明記できるため、サーマルヘッド16に当接する面
が記録体の耐熱層側か支持層側かを記録体検知器で検知
し、それに対応したサーマルヘッドの印加電圧が設定で
きる。
【0023】次に、図6(a),(b)は、書き込みの
加熱源にレーザ光を使った例である。すなわち、前述し
たサーマルヘッドに代えて、レーザ光をヒートモードの
熱源とした例である。図6(a),(b)は、レーザ光
源29とレーザ光を走査するポリゴンミラー30や光学
系を、格納部4の上側に配置した例と、下側に配置した
例である。尚、図中の符号31,32,33,34はミ
ラー、28は記録体押えコロである。レーザ光で書き込
む場合の記録体は、図2の説明で、支持層と感熱層の間
に、Al等の金属層やカーボン層を設け光吸収層とす
る。また、支持層は透明体になる。また、サーマルヘッ
ドの場合と同様に、レーザ光が照射される面が、記録体
のラミネート層か支持層かのどちら側からであるかによ
って、レーザ光の出力レベルの条件も変えられる。
加熱源にレーザ光を使った例である。すなわち、前述し
たサーマルヘッドに代えて、レーザ光をヒートモードの
熱源とした例である。図6(a),(b)は、レーザ光
源29とレーザ光を走査するポリゴンミラー30や光学
系を、格納部4の上側に配置した例と、下側に配置した
例である。尚、図中の符号31,32,33,34はミ
ラー、28は記録体押えコロである。レーザ光で書き込
む場合の記録体は、図2の説明で、支持層と感熱層の間
に、Al等の金属層やカーボン層を設け光吸収層とす
る。また、支持層は透明体になる。また、サーマルヘッ
ドの場合と同様に、レーザ光が照射される面が、記録体
のラミネート層か支持層かのどちら側からであるかによ
って、レーザ光の出力レベルの条件も変えられる。
【0024】次に、図7(a)〜(c)は、記録体1を
常に定まった向きで、記録部2のサーマルヘッドに当接
させる、または、光ビームに照射させるための、記録体
の向きを修正する装置の一例である。記録体面の向きを
修正する方法のポイントは、トレイに排出された記録体
の面が逆さになるように、前区画4Aに記録体1を挿入
することであり、図7はその装置の一例を示している。
図7(a)〜(c)では記録部の排出口の近傍のみを画
いており、図7(a)は記録体1が記録部の排出口6か
ら排出される時、トレイ5に排出された記録体の面を逆
さにして、前区画4Aに記録体を挿入するための部材が
待機状態であることを示している。トレイ5から前区画
4Aに記録体1を挿入するための部材は、受け台36と
反転ローラ37と反転通路35から構成される。各部材
の動きを図7(b),(c)で示す。
常に定まった向きで、記録部2のサーマルヘッドに当接
させる、または、光ビームに照射させるための、記録体
の向きを修正する装置の一例である。記録体面の向きを
修正する方法のポイントは、トレイに排出された記録体
の面が逆さになるように、前区画4Aに記録体1を挿入
することであり、図7はその装置の一例を示している。
図7(a)〜(c)では記録部の排出口の近傍のみを画
いており、図7(a)は記録体1が記録部の排出口6か
ら排出される時、トレイ5に排出された記録体の面を逆
さにして、前区画4Aに記録体を挿入するための部材が
待機状態であることを示している。トレイ5から前区画
4Aに記録体1を挿入するための部材は、受け台36と
反転ローラ37と反転通路35から構成される。各部材
の動きを図7(b),(c)で示す。
【0025】図7(b)は、記録部内、または後区画出
口の近傍にある記録体検知器(図示せず)で、記録体1
がサーマルヘッドと接触するのに不適当であると判断さ
れた時に、記録体が排出口ローラ18によって排出口1
6からトレイ5に排出されてきたのと同時に受け台36
が水平方向に倒れることによって、その記録体1の後端
を受け台36上に載せる。それから、図7(c)で示す
ように、反転ローラ37が、受け台36の記録体後端を
挾み込むように、水平になった受け台36側に移動す
る。この時に、反転ローラ37が受け台36から記録体
1を蹴り落さないようにする。反転ローラ37の移動
後、記録体1を反転通路35に送り込むように反転ロー
ラ37が回転する。そして、反転通路37から前区画4
Aに記録体1が挿入される。図7(c)の状態から、図
7(a)の待機状態になるには、反転ローラ37が受け
台36の上を記録体1を反転通路35の方向に送りなが
ら待機位置方向に移動し、受け台36にある記録体検知
器(図示せず)で記録体が送り終わったことを検知した
時点で反転ローラ37が待機位置に戻り、受け台36も
水平から垂直な待機状態に戻される。尚、以上の一連の
動作は、駆動源をモータやソレノイドとし、クランク機
構等で動かすことにより実行することができる。
口の近傍にある記録体検知器(図示せず)で、記録体1
がサーマルヘッドと接触するのに不適当であると判断さ
れた時に、記録体が排出口ローラ18によって排出口1
6からトレイ5に排出されてきたのと同時に受け台36
が水平方向に倒れることによって、その記録体1の後端
を受け台36上に載せる。それから、図7(c)で示す
ように、反転ローラ37が、受け台36の記録体後端を
挾み込むように、水平になった受け台36側に移動す
る。この時に、反転ローラ37が受け台36から記録体
1を蹴り落さないようにする。反転ローラ37の移動
後、記録体1を反転通路35に送り込むように反転ロー
ラ37が回転する。そして、反転通路37から前区画4
Aに記録体1が挿入される。図7(c)の状態から、図
7(a)の待機状態になるには、反転ローラ37が受け
台36の上を記録体1を反転通路35の方向に送りなが
ら待機位置方向に移動し、受け台36にある記録体検知
器(図示せず)で記録体が送り終わったことを検知した
時点で反転ローラ37が待機位置に戻り、受け台36も
水平から垂直な待機状態に戻される。尚、以上の一連の
動作は、駆動源をモータやソレノイドとし、クランク機
構等で動かすことにより実行することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による記録
体の記録・消去装置においては、感熱材料を昇温すると
感熱材料が可視的変化を起こし、感熱材料が室温近傍に
下がっても可視的な変化を保持する感熱材料をシート状
もしくはカード状の記録体としたものを使い、該記録体
への情報の書き込みには既存のサーマルヘッド等を使
い、さらに、記録体の情報を消去するために該記録体を
均一に加熱する消去部材を有する消去部を備えたことに
より、記録体への情報の記録・消去を自在に行なうこと
ができる。さらに、本発明の記録体の記録・消去装置で
は、記録体を格納する格納部が2区画に仕切られてお
り、記録体を均一に加熱する消去部材は、格納部の2区
画間を記録体が通過する位置に配置され、記録体を格納
する格納部の2区画は、情報が書き込まれた記録体を消
去するために格納する前区画と、情報が消去された記録
体を格納する後区画であることを特徴としており、この
ように格納部を前区画と後区画の2区画にすることで、
記録体の装置への挿入を簡略化でき、自動的に記録、消
去等の各作業を行なうことができるため、オペレータの
操作を容易にすることができる。
体の記録・消去装置においては、感熱材料を昇温すると
感熱材料が可視的変化を起こし、感熱材料が室温近傍に
下がっても可視的な変化を保持する感熱材料をシート状
もしくはカード状の記録体としたものを使い、該記録体
への情報の書き込みには既存のサーマルヘッド等を使
い、さらに、記録体の情報を消去するために該記録体を
均一に加熱する消去部材を有する消去部を備えたことに
より、記録体への情報の記録・消去を自在に行なうこと
ができる。さらに、本発明の記録体の記録・消去装置で
は、記録体を格納する格納部が2区画に仕切られてお
り、記録体を均一に加熱する消去部材は、格納部の2区
画間を記録体が通過する位置に配置され、記録体を格納
する格納部の2区画は、情報が書き込まれた記録体を消
去するために格納する前区画と、情報が消去された記録
体を格納する後区画であることを特徴としており、この
ように格納部を前区画と後区画の2区画にすることで、
記録体の装置への挿入を簡略化でき、自動的に記録、消
去等の各作業を行なうことができるため、オペレータの
操作を容易にすることができる。
【0027】また、本発明の記録体の記録・消去装置に
おいては、消去部材を通過して情報が消去された記録体
を後区画に格納する前に、蓄熱した記録体の温度を下げ
るための、記録体に接触する冷却部材を配置したことに
より、多枚数の記録体の蓄熱による温度上昇が防止さ
れ、装置の安全と蓄熱防止による耐熱材料の低減がで
き、製品コストの低減を図ることができる。また、本発
明の記録体の記録・消去装置においては、記録体に異常
が発生するような温度をかけずに記録、消去が行なわれ
るため、記録体を長期間使用できランニングコストを下
げることができる。また、消去部材(発熱体)の温度制
御が早急にできるため、記録体を処理するスピードが向
上し、生産性を向上することができる。
おいては、消去部材を通過して情報が消去された記録体
を後区画に格納する前に、蓄熱した記録体の温度を下げ
るための、記録体に接触する冷却部材を配置したことに
より、多枚数の記録体の蓄熱による温度上昇が防止さ
れ、装置の安全と蓄熱防止による耐熱材料の低減がで
き、製品コストの低減を図ることができる。また、本発
明の記録体の記録・消去装置においては、記録体に異常
が発生するような温度をかけずに記録、消去が行なわれ
るため、記録体を長期間使用できランニングコストを下
げることができる。また、消去部材(発熱体)の温度制
御が早急にできるため、記録体を処理するスピードが向
上し、生産性を向上することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す記録体の記録・消去装
置の斜視図であって、(a)はトレイを閉じたときの状
態を示す図、(b)はトレイを開放している状態を示す
図である。
置の斜視図であって、(a)はトレイを閉じたときの状
態を示す図、(b)はトレイを開放している状態を示す
図である。
【図2】記録体の一構成例を示す断面図である。
【図3】図1(a)に示す記録体の記録・消去装置のイ
−イ’線断面図である。
−イ’線断面図である。
【図4】図3に示す記録体の記録・消去装置の消去部の
要部断面図である。
要部断面図である。
【図5】消去部の発熱体の温度や消去部送りローラの回
転数等を制御するための制御手段の一例を示すブロック
図である。
転数等を制御するための制御手段の一例を示すブロック
図である。
【図6】(a),(b)は、記録部の書き込み用の加熱
源にレーザ光を使った場合の記録・消去装置の要部断面
図である。
源にレーザ光を使った場合の記録・消去装置の要部断面
図である。
【図7】(a)〜(c)は、記録体の向きを修正して前
区画に挿入する装置を備えた記録・消去装置の記録部の
構成・動作の説明図である。
区画に挿入する装置を備えた記録・消去装置の記録部の
構成・動作の説明図である。
【図8】情報の書き込みとその消去が繰り返し可能な感
熱材料で構成されたシート状もしくはカード状の記録体
の可視的変化の状態を示す図であって、(a)は加熱温
度に対する透明、白濁の可視的変化状態を示すグラフ、
(b)は加熱温度に対する消色、発色の可視的変化状態
を示すグラフである。
熱材料で構成されたシート状もしくはカード状の記録体
の可視的変化の状態を示す図であって、(a)は加熱温
度に対する透明、白濁の可視的変化状態を示すグラフ、
(b)は加熱温度に対する消色、発色の可視的変化状態
を示すグラフである。
1・・・記録体 2・・・記録部 3・・・消去部 4・・・格納部 4A・・・消去前格納区画(前区画) 4B・・・消去後格納区画(後区画) 5・・・トレイ 6・・・記録体排出口 7・・・表示部 8・・・排出口カバー 9・・・記録体受け 10・・・接続ケーブル 11・・・記録部排出ローラ 12・・・圧接部材 13・・・後区画出口 14・・・ガイドコロ 15・・・ガイド板 16・・・サーマルヘッド(書き込み部材) 17・・・圧接板 18・・・排出口ローラ 19・・・持ち上げ板 20・・・消去部排出ローラ 21・・・消去部入口 22・・・消去部材(発熱体) 23・・・消去部送りローラ 24・・・空冷ファン 25・・・後区画入口 26・・・消去部通路 27・・・接触部材 28・・・記録体押えコロ 29・・・レーザ光源 30・・・ポリゴンミラー 31,32,33,34・・・ミラー 35・・・反転通路 36・・・受け台 37・・・反転ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 29/36 B41J 29/26 B41M 5/26
Claims (5)
- 【請求項1】シート状もしくはカード状の記録体が、加
熱により可視的状態が可逆的に変化する感熱材料から構
成され、該記録体に情報を書き込むための書き込み部材
を有する記録部と、書き込み部材で情報が書き込まれた
記録体の情報を消去するために該記録体を均一に加熱す
る消去部材を有する消去部とを備えた記録体の記録・消
去装置において、記録体を格納する格納部が2区画に仕
切られており、記録体を均一に加熱する消去部材は、格
納部の2区画間を記録体が通過する位置に配置され、記
録体を格納する格納部の2区画は、情報が書き込まれた
記録体を消去するために格納する区画と、情報が消去さ
れた記録体を格納する区画であることを特徴とする記録
体の記録・消去装置。 - 【請求項2】請求項1記載の記録体の記録・消去装置に
おいて、記録体が、記録体を均一に加熱する消去部材を
通過して、情報が消去された記録体を格納する前に、蓄
熱した記録体の温度を下げるため、記録体に接触する冷
却部材が配置されていることを特徴とする記録体の記録
・消去装置。 - 【請求項3】請求項1記載の記録体の記録・消去装置に
おいて、装置の電源スイッチの投入後、情報が書き込ま
れた記録体を消去するために格納する区画で、記録体の
格納を検知して、記録体を均一に加熱する装置内の発熱
体への通電、非通電の判定を行なうことを特徴とする記
録体の記録・消去装置。 - 【請求項4】請求項1記載の記録体の記録・消去装置に
おいて、装置の電源スイッチの切断時、情報が書き込ま
れた記録体を消去するために格納する区画で、記録体の
格納を検知して、記録体を均一に加熱する装置内の発熱
体への通電継続の判定を行ない、記録体の格納が無くな
ってから装置全体の駆動を止め、電源が切断することを
特徴とする記録体の記録・消去装置。 - 【請求項5】請求項1記載の記録体の記録・消去装置に
おいて、記録体を格納する格納部の2区画のうち、情報
が書き込まれた記録体を消去するために格納する区画に
記録体が挿入されると、記録体を均一に加熱する消去部
材を有する消去装置が可動を開始し、前記格納部に格納
された記録体がなくなるまで、消去装置が稼働を継続す
ることを特徴とする記録体の記録・消去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04203946A JP3121130B2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 記録体の記録・消去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04203946A JP3121130B2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 記録体の記録・消去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0647988A JPH0647988A (ja) | 1994-02-22 |
JP3121130B2 true JP3121130B2 (ja) | 2000-12-25 |
Family
ID=16482298
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04203946A Expired - Fee Related JP3121130B2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 記録体の記録・消去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3121130B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8260188B2 (en) | 2009-06-19 | 2012-09-04 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Image erasing apparatus and image erasing method |
-
1992
- 1992-07-30 JP JP04203946A patent/JP3121130B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8260188B2 (en) | 2009-06-19 | 2012-09-04 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Image erasing apparatus and image erasing method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0647988A (ja) | 1994-02-22 |
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