JPH06255138A - 記録体の記録消去装置における記録体及び書込部材の清掃方法 - Google Patents

記録体の記録消去装置における記録体及び書込部材の清掃方法

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JPH06255138A
JPH06255138A JP4798493A JP4798493A JPH06255138A JP H06255138 A JPH06255138 A JP H06255138A JP 4798493 A JP4798493 A JP 4798493A JP 4798493 A JP4798493 A JP 4798493A JP H06255138 A JPH06255138 A JP H06255138A
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JP4798493A
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Makoto Kobu
真 小夫
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録体表面に付着した指紋跡を除いて清潔感
を保つことができる記録体の記録消去装置における記録
体の清掃方法、及び書込部材に付着し固化した指紋の固
形油分や埃を除去し、情報の欠落が発生しない書込部材
の清掃方法を提供する。 【構成】 シート状又はカード状記録体が温度により可
逆的に可視化する感熱材料からなり、書込部材を有する
記録部と、情報を消去する消去部材とを有する記録体の
記録消去装置において、消去部材は発熱素子を有し、記
録体の搬送路の消去部材の下流側に加熱部材を設け、加
熱部材に対向する位置、又は、記録体の搬送方向下流側
に記録体表面を摺擦する汚れ除去部材を設け、加熱部材
によって記録体を加熱して、この記録体を汚れ除去部材
に摺擦して記録体を清掃する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、記録体の記録消去装
置における記録体及び書込部材の清掃方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の記録体は、加熱温度により可逆的
に可視化するヒステリシス特性を有する熱可逆性感熱材
料を用いて構成され、この感熱材料は、加熱温度で白濁
状態と透明状態、又は発色状態と消色状態の少なくとも
2つの状態を取り得るものである。このような感熱材料
の温度に対する可視化の状態を図12,13に示した。図13
のグラフの縦軸は透明又は白濁の状態で、横軸は感熱材
料を加熱する温度を示す。最初に白濁状態Aにある記録
体を、室温から温度T1まで昇温すると、感熱材料は透
明状態Bになる。この状態で温度を室温まで下げても、
透明状態Bが保持される。温度T1から感熱材料の温度
を更に加熱して温度T2にした後、室温近傍に温度を下
げると、感熱材料は温度T0以下から白濁状態Aにな
り、室温で白濁状態Aが保持され、可視的な2状態が確
保できる。また、別の感熱材料の特性を図13に示す。図
13のグラフの縦軸は消色、発色の状態で、横軸は感熱材
料を加熱する温度を示す。最初に消色状態Dにある記録
体を、室温から温度T1′を通過してT2′まで昇温する
と、感熱材料は発色状態Cになる。温度T2′にある感
熱材料を室温まで下げると、発色状態Cが保持され、温
度T0′以下で室温近傍の発色状態Cにある感熱材料
を、温度T0′を通過し温度T1′まで昇温すると、点線
で示すように濃度が下がり消色状態Dになり、再度、感
熱材料の温度を室温に下げると消色状態Dが保持され
る。温度T1′から更にT2′まで昇温すると、感熱材料
は発色状態Cになり、室温を下げても発色状態Cが保持
される。このような特性を示す感熱材料は、高分子母材
中に低分子物を分散保持させて膜として図14に示すよう
に感熱層41を形成して記録体を構成する。この場合、低
分子物を0.1μm〜5μmの粒子にして、その粒子の結晶
状態が多結晶であれば入射光が多結晶で散乱し、白濁状
態Aになる。粒子の結晶状態が比較的大きな結晶となれ
ば、入射光が結晶で散乱することなく透明状態Bにな
る。また別の感熱材料で消色と発色の状態が繰り返され
るものは、発色剤、顕消色剤、バインダで構成される。
このような感熱材料を樹脂シートなどの支持体40の上に
塗布してシート状(B5以上の文書用紙の大きさ)、カ
ード状(A5以下の文書用紙の大きさ)の記録体、又は
ベルト状(文書用紙複数枚分)の記録体(以下記録体と
いう)にしたものを用い、加熱部材である書込部材又は
消去部材で昇温すると、感熱材料が可視的変化を起こ
し、感熱材料が室温近傍に下がってもその状態を保持
し、記録体への情報の書込みと消去とが行われる。書込
みと消去との情報信号は既存の書込制御装置の出力がそ
れぞれに入力されて行われる。
【0003】従来より情報の記録装置として、インクリ
ボンを使って普通紙に印字するサーマル転写方式、サー
マル紙への直接印字方式、インクジェット方式等のプリ
ンタやファクシミリが普及し、小型低コストの機器も市
販されている。又前記のような記録体を用いた記録消去
装置は、シート状又はカード状の記録体に情報を書込む
書込部材と、記録された情報を消去する熱ローラと、情
報が書込まれた記録体を表示状態に保持する保持部とを
有するものが用いられている。また無端ベルト状の記録
体に情報を書込部材で書込んで、機体に配設された記録
体の駆動ローラと従動ローラとの間に張架して表示状態
にし、書込んだ情報を非表示面側で消去するために、発
熱体及び冷却器を設けた表示装置が開示されていて、こ
の表示装置は熱ヒステリシス特性を有する可視化の2レ
ベルの記録状態を保持するために、表示面側を常時加熱
するための保温体を具えているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のプ
リンタやファクシミリは、それに使用する普通紙やサー
マル紙は情報の消去ができなくて、その再利用ができ
ず、記録媒体の資源の有効利用が不十分であり、又前記
のような記録消去装置は、シート状又はカード状の記録
体を使用する場合、オペレータのハンドリングによって
指紋や埃などが記録体の表面に付着して、記録体の清潔
感を損ね、記録体が書込部材に圧接される場合、記録体
の表面に付着し固化した指紋の固形油分や埃が書込部材
と記録体との間に挾み込まれて書込部材に付着し、熱伝
達にむらが発生し、書込み不良による情報の欠落が発生
するという問題がある。
【0005】そこでこの発明の目的は、情報の記録と消
去が繰り返し可能な記録体を用いて資源の有効利用を図
り、記録体表面に付着した指紋跡を除き、記録体表面の
清潔感を保つことができる記録体の記録消去装置におけ
る記録体の清掃方法、及び書込部材に付着し固化した指
紋の固形油分や埃を除去し、情報の欠落が発生しない記
録体の記録消去装置における書込部材の清掃方法を提供
するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、請求項1の発明は、シート状
又はカード状記録体が温度により可逆的に可視化する感
熱材料からなり、前記記録体へ情報を書込む書込部材を
有する記録部と、書込部材で情報が書込まれた記録体の
情報を消去するために記録体を均一に加熱する消去部材
とを有する記録体の記録消去装置において、前記消去部
材は発熱素子を有し、消去部材に対向する位置、又は、
記録体の搬送方向下流側に記録体の表面を摺擦する汚れ
除去部材を設け、消去部材によって記録体を加熱し、こ
の記録体を汚れ除去部材に摺擦させて記録体を清掃する
ものである。請求項2の発明は、シート状又はカード状
記録体が温度により可逆的に可視化する感熱材料からな
り、前記記録体へ情報を書込む書込部材を有する記録部
と、書込部材で情報が書込まれた記録体の情報を消去す
るために記録体を均一に加熱する消去部材とを有する記
録体の記録消去装置において、前記書込部材の記録体の
搬送方向上流側に予備加熱部材を設け、予備加熱部材に
対向する位置、又は、記録体の搬送方向下流側に記録体
の表面を摺擦する汚れ除去部材を設け、予備加熱部材に
よって記録体を加熱し、この記録体を汚れ除去部材に摺
擦させて記録体を清掃することを特徴とするものであ
る。請求項3の発明は、シート状又はカード状記録体が
温度により可逆的に可視化する感熱材料からなり、前記
記録体へ情報を書込む書込部材を有する記録部と、書込
部材で情報が書込まれた記録体の情報を消去するために
記録体を均一に加熱する消去部材とを有する記録体の記
録消去装置において、前記書込部材は記録体に当接する
サーマルヘッドを有し、記録体が搬送部材で搬送されて
書込部材を通過中に、サーマルヘッドの全素子を発熱状
態にし、これに記録体を摺擦させて書込部材を清掃する
ことを特徴とするものである。請求項4の発明は、請求
項3の発明において、記録体の先端部、又は、後端部に
おいて、書込部材の全素子を発熱状態にして、それに記
録体の先端部、又は、後端部を摺擦させて書込部材を清
掃するものである。請求項5の発明は、請求項3の発明
において、書込部材に対向するプラテンローラ又は記録
体を搬送する搬送部材が汚れ除去部材を兼ねるものによ
って構成されていて、書込部材を発熱状態にして、書込
部材にプラテンローラを当接させてプラテンローラを回
転し、又は、書込部材に記録体を摺擦させて書込部材の
汚れを転移し、この転移した汚れを搬送部材によって除
去して書込部材を清掃するものである。請求項6の発明
は、ベルト状記録体が温度により可逆的に可視化する感
熱材料からなり、前記記録体を張架して回転駆動させる
駆動手段と、記録体へ情報を書込む書込部材を有する記
録部と、書込部材で情報が書込まれた記録体の情報を消
去するために記録体を均一に加熱する消去部材とを有す
る記録体の記録消去装置において、前記書込部材が前記
記録体に当接するサーマルヘッドを有し、記録体が搬送
されて書込部材を移動中に、記録体に形成する各画面間
の画面スペースにおいて、サーマルヘッドの全素子、又
は全素子をいくつかのブロックに分けて発熱状態にし
て、書込部材に記録体を摺擦させて書込部材を清掃する
ことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】前記のようなこの発明において、請求項1の発
明は、消去部材によって記録体を加熱し、記録体表面に
付着した固形油分、糸ごみ、埃等を柔らかくして、この
記録体を、消去部材に対向する位置、又は、記録体の搬
送方向下流側に設けられた記録体表面を摺擦して汚れを
除去する汚れ除去部材に摺擦させて清掃する。請求項2
の発明は、書込部材の記録体の搬送方向上流側に設けた
予備加熱部材によって記録体を加熱し、記録体の表面に
付着した固形油分、糸ごみ、埃等を柔らかくして、この
記録体を汚れ除去部材に摺擦させて記録体を清掃する。
請求項3の発明は、記録体が搬送部材で搬送されて前記
書込部材を通過中に、書込部材に設けたサーマルヘッド
の全素子を発熱状態にし、これに記録体を摺擦させて書
込部材を清掃する。請求項4の発明は、記録体の先端
部、又は、後端部において、書込部材の全素子を発熱状
態にして、それに記録体の先端部、又は、後端部を摺擦
させて書込部材を清掃する。請求項5の発明は、書込部
材に対向するプラテンローラ又は記録体を搬送する搬送
部材が汚れ除去部材を兼ねていて、書込部材を発熱状態
にして、書込部材にプラテンローラを当接させてプラテ
ンローラを回転し、又は、書込部材に記録体を摺擦させ
て書込部材の汚れを転移し、この転移した汚れを搬送部
材によって除去して書込部材を清掃する。請求項6の発
明は、ベルト状の記録体が搬送手段で搬送されて書込部
材を移動中に、ベルト状の記録体に形成された各画面間
の画面スペースにおいて、書込部材に設けたサーマルヘ
ッドの全素子、又は全素子をいくつかのブロックに分け
て発熱状態にして、書込部材に記録体を摺擦させて書込
部材を清掃する。
【0008】
【実施例】この発明を実施する第1実施例を図1〜7に
示す。図1,2に示すように消去部3は、発熱素子13を
有する消去部材4と、消去部材4に対向して、シート状
又はカード状の記録体2(以下記録体2という)の感熱
層側の表面を摺擦して汚れを除去する記録体汚れ除去部
材7(以下除去部材7という)と、除去部材7から送出
された記録体2を格納部19の後区画23に搬送する消去部
送りローラ20と記録体2の消去部通路30を形成するガイ
ド板21と、ガイド板21を冷却するファン31とを有してい
て、記録体2は消去部材4と除去部材7との間を搬送さ
れるようになっている。除去部材7の設置位置は、図3
に示すように消去部材4から消去部材4の記録体2の搬
送方向下流側に設けられている消去部送りローラ20まで
の間に配置されていてもよく、記録体2表面に付着した
固形油分が加熱されて柔らかくなっている領域内であれ
ばよい。
【0009】除去部材7は、図4に示すように、金属や
プラスチック材をほぼU字形に形成して、その一端を支
軸8で図示しない機体に揺動自在に取付けた保持部材9
に接着剤又はクランパ10で摺擦部材11を取付け、記録体
2に適宜の力で圧接するように図示しないスプリングを
設けて構成したものである。除去部材7が記録体2へ圧
接される面は、書込みの際、加熱書込部材12が当接する
面となるように配置する。摺擦部材11は、ポリプロピレ
ンやポリエステル、植物繊維等の極細繊維を素材とし、
不織布としたものやフェルトが適用である。ただし、繊
維がほぐれ難く、それに当接する消去部材4の発熱素子
13に直接接するため、その発熱温度に対する耐熱性のあ
る素材が選択される。この摺擦部材11のメンテナンス
は、摺擦部材11のみの交換で行うことができる。
【0010】図5に示す除去部材7は、金属、プラスチ
ック材、又は紙材を筒形状に形成して筒芯材14にし、そ
の外周面に接着剤18で摺擦部材11を巻着したものであっ
て、これもU字形の除去部材7と同様に記録体2に適宜
の力で圧接するように構成し、筒形の除去部材7を記録
体2が通過する時、それは記録体2と等しい周速度をも
って回転をするように駆動されている。この除去部材7
はメンテナンスを行う場合、筒芯材14を含めた全てを交
換することで行う。又図3に示すように、筒形状の除去
部材7を消去部材4の下流側に位置して設けたものは、
摺擦部材11は消去部材4に接触しないため、消去部材4
の発熱温度までの耐熱性が要求されない。
【0011】発熱素子13は面状に形成されていて、図1
2,13の特性の感熱材料で記録体2が走行している際、
記録体2の温度を地肌の状態に合わせT1,T2
1′,T2′にできる温度に、図示しない制御装置で発
熱が制御されている。この発熱素子13の材料は、ニッケ
ルクロムやステンレスの金属を電着や金属箔であった
り、導電性ポリマー、微量の希土類元素や抵抗を低下さ
せる添加物を加え炉で焼き固めたセラミック半導体、酸
化インジウム(ITO)を用いるが、セラミック基板
に、スクリーン印刷法等で塗布できる金属酸化物を成膜
し、保護層を形成し、焼結したものでもよい。
【0012】前記のような消去部材4と除去部材7との
構成によれば、記録体2の感熱層側の表面に付着した指
紋などが時間が経過して固化した固形油分を消去部材4
で加熱することによって柔らかくして、記録体2が搬送
された際、記録体2の表面を除去部材7が摺擦して記録
体2の表面の汚れを取り除くことができる。
【0013】この第1実施例において、記録部5は、格
納部19から排出された記録体2を搬送するガイドころ15
と、ガイドころ15の記録体の搬送方向下流側に設けられ
た書込部材12と、書込部材12に対向して設けられるプラ
テンローラ16と、書込部材12の記録体の搬送方向下流側
に設けられ、情報が書込まれた記録体2を機外に排出す
る記録部排出ローラ17とを有するものである。
【0014】記録体2は、図14に示すように、感熱材料
を、20μm〜0.5mmの樹脂の支持体40上に2μm〜20μmに
塗布して感熱層41を形成する。その上にラミネート層45
となる接着層42、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂
層43を設け、更に耐熱層44を設け、ラミネート層45は5
μm以下の層とし、支持体40と感熱層41との間に、イン
クなどの着色層やA1等の金属層又は光吸収層を、感熱
材料の特性や情報を書込むための加熱方法や使用目的に
合わせ設ける。このような記録体2をシート状(B5以
上の文書用紙の大きさ)、カード状(A5以下の文書用
紙の大きさ)に加工して用いる。耐熱層の上にスクリー
ン印刷で文字やパターンを印刷してもよい。
【0015】この第1実施例を示す図6,7において、
図6は記録消去装置1がセットされ、記録体2への情報
の書込みと情報の消去が可能な状態を示し、格納部19は
消去前格納区画22(以下前区画22という)と消去後格納
区画23(以下後区画23という)との上下2段の2つの区
画に区切られて構成され、その両脇を記録体2に情報を
書込む記録部5と、書込まれた情報を消去するための消
去部3とが配設されている。前区画22の上方には上蓋
兼、記録部5に設けられた記録体2排出口から排出され
た記録体2をストックするトレイ24がある。トレイ24は
その一端が支軸25で消去部3に枢支されて開閉自在に設
けられ、トレイ24が閉じられた際、前区画22に収納され
た記録体2を押えている。又、記録部排出口26から排出
された記録体2をストックするため、記録部排出口26に
はトレイ24の方に記録体2を向けるための排出口カバー
27が設けられている。
【0016】図7に示すようにトレイ24を開放している
状態は、情報を消去する記録体2や新たに記録体2を前
区画22にセットするためである。情報が書込まれた記録
体2はトレイ24上に蓄積され、オペレータが記録体2に
書込まれた内容に応じ、提示物や回覧物としたりファイ
ルに綴じたりする。記録体2に書込まれた情報が不要に
なった場合、その記録体2をトレイを開放した前区画22
に格納する。このような記録体2の利用形態から、記録
体2には指紋、糸ごみや埃が付着する。
【0017】図1は、図6の1−1による断面を示して
いて、点線はトレイ24を開放した状態で、矢印は記録体
2の移動方向を示している。点線矢印は記録体2を前区
画22に入れる状態であって、前区画22には、記録体2の
ラミネート層26が上向きになるように入れる。これは記
録部5でラミネート層26に書込部材12の加熱面が接する
ようにするためである。前区画22にストックされた記録
体2は上方から順次、消去部排出ローラ28で消去部に送
り出され、消去部材4と記録体2の表面を摺擦する除去
部材7を通過し、記録体2は消去部送りローラ20に至り
後区画23の入口から後区画23に送られストックされる。
後区画23の出口からは、記録体2が下方の記録体2から
順次、記録部排出ローラ29で排出され書込部材12に送ら
れる。更にガイドころ15で記録体2が走行され書込みが
行われ、排出口から排出口カバー27で方向をトレイ24に
向けられて排出され、トレイにストックされる。排出口
とトレイ24には段差を設け、記録体2がトレイに多数枚
ストックされても、排出口26から出て来る記録体2の進
行を妨害しないようになっている。
【0018】消去部材4の発熱素子13で記録体2を加熱
するのは、先に述べたように記録体2の地肌の状態に合
わせて温度T1,T2,T1′,T2′にする。これは全長
の発熱素子13を記録体2が通過中又は、発熱体の出口直
前で、それらの温度条件になるように設定されている。
温度T1,T2,T1′,T2′は、記録体2の地肌の状態
を示したもので、温度範囲は±5℃〜±10℃で設定が可
能である。温度T1,T1′は、感熱材料によっても異な
るが、50℃〜100℃の範囲になり、T2,T2′は、80℃
〜130℃の範囲になる。温度T1,T1′の加熱の温度範
囲では、急激な加熱での記録体2の温度制御が難しく、
発熱素子13を温度T1,T1′に発熱させて、その温度で
比較的時間をかけた加熱方法がよい。
【0019】消去部3に設けられた消去部送りローラ20
は記録体2に接触し走行させているため、記録体2が蓄
熱した熱を送りローラが熱を奪い、ローラ温度が上が
り、記録体2を連続して走行させると、発熱素子13の温
度に近づく。このようになると、記録体2が消去部通路
30を通り後区画23にストックされると、記録体2の蓄熱
した熱で格納部19の温度も上昇してしまう。この現象を
抑えるために、消去部送りローラ20、又は、消去部通路
30に記録体2の蓄熱した熱を室温近くに低下させる機能
が必要になる。この方法として、消去部送りローラ20や
消去部通路30をファン31で空冷をしたり、消去部送りロ
ーラ20内にヒートパイプを通したり、消去部通路30のガ
イド板21の外側を凸凹や波状の形にして放熱させ、又図
示しないがペルチェ素子を取付けて冷却効果を上げても
よい。
【0020】発熱素子13への通電は、図示しないCPU
を有する制御装置で制御する。その制御は装置の電源が
投入された後、記録体2の消去を直ちに行うような指令
信号の場合は、所定の温度条件まで昇温され、又直ちに
記録体2の消去が不要な場合は、発熱素子13への通電
は、記録体2の感熱層41が可視化を起こす温度範囲外、
即ち図12,13の温度T0,T0′に制御され、記録体2の
消去が必要になった際の昇温時間を短縮できるように待
機し、又、消去部材4の熱容量や電力密度、記録体2の
熱容量及び線速等の条件によって、発熱素子13への電力
供給から発熱体温度を推定し、電力供給を制御するよう
になっている。
【0021】発熱素子13の温度を検知するため、記録体
2の走行に邪魔にならない位置にサーミスタタイプ、電
熱対タイプ、測温抵抗体タイプのいずれかの接触形、又
は、非接触形の温度検出器32を取り付け、温度検出器32
には図示しない測定回路が接続され、測定回路の出力は
制御装置を介して、発熱体ドライバーの通電電力を制御
して発熱素子13の発熱温度を制御する方法を採用しても
よい。
【0022】前述の作動は、記録体2の情報消去のため
の条件を優先させて発熱素子13の温度を設定している
が、消去部3の作動を記録体2表面の汚れ除去機能のみ
行わせるとするなら、図12,13の温度に関係なく、汚れ
除去優先の温度と、記録体2の搬送速度との条件設定を
することができる。また、汚れ除去を促進するため記録
体2表面の固形油分を柔らかくする温度は、50℃〜70℃
であって、この場合は空冷ファン31や消去部通路30の冷
却能力も低くてもよい。更に、装置を小型にするため、
図4,5に示した摺擦部材11の筒芯材14を発熱体にする
か、もしくは筒芯材14に発熱体を内蔵する構成としても
よい。
【0023】以下記録部5について述べる。記録体2
は、後区画入口33から後区画23に送られ、逐次積み上げ
られていて、後区画出口34から下方の記録体2から順
次、記録部排出ローラ29で書込部材12に送られる。後区
画出口34の近傍には、記録体2の有無を検知する図示し
ない検知器があり、書込時に記録体2の確認を行い、記
録体2が無い場合、図示しない表示部にそのことを表示
するので、オペレータが判断できて、記録体2を前区画
22に補給できるようになっている。
【0024】情報を書込む場合、図12の特性の記録体2
で、白濁状態を地肌状態として情報を透明状態にするの
は、書込部材12で昇温する温度は温度T1になる。透明
状態が地肌状態で、情報を白濁状態にするのは、書込部
材12で昇温される温度は温度T2になる。図13の特性の
記録体2では、消色状態が地肌状態で、情報を発色状態
にする書込部材12で昇温される温度は温度T2′であ
る。書込部材12に印加する電圧は、1ドットを形成する
ため単パルス電圧又は複数の単パルス電圧である。書込
部材12に接する記録体2の面は、図14に示すラミネート
層45が熱効率の点から有利である。
【0025】図8に示すこの発明を実施する第2実施例
は、書込部材12の上流側に位置して予備加熱部材35を設
け、予備加熱部材35に対向する位置に除去部材7を設け
たものである。後区画23に格納された記録体2が記録部
排出ローラ29で送出され、記録部のガイドころ15で搬送
されて、予備加熱部材35と除去部材7との間を通過して
書込部材12に至る。予備加熱部材35の記録体2を加熱す
る温度は、図12ではT0又はT1の設定になり、図13では
0′又はT1′の設定にする。予備加熱部材35を記録体
2が通過した下流側に位置して、除去部材7を配置する
構成としてもよい。又、除去部材7の構成も図4,5に
示したものと同様のものである。
【0026】上記のようなものにあって、予備加熱部材
35を通過する記録体2を予備加熱部材35で加熱して、記
録体2の感熱層側の表面に付着した指紋などが時間が経
過して固化した固形油分を柔らかくして、記録体2が搬
送された際、記録体2の表面を除去部材7が摺擦して記
録体2の表面の汚れを取り除去する。又、予備加熱部材
35で記録体2を予備加熱すると書込部材12で書込む際の
見かけ上の感度を上げることができる。
【0027】第1,2実施例で説明した書込部材12、消
去部材4、予備加熱部材35、及び除去部材7の配置構成
の種々の組み合わせを表1に示した。表1の中で、記録
部5に消去部材4と書込部材12の組み合わせで構成され
たものは、図8の構成と同じになり、予備加熱部材35の
発熱温度が異なるだけであって、消去部材4と予備加熱
部材35とが共用されているものである。
【0028】
【表1】
【0029】第1,2実施例の記録消去装置1におい
て、書込部材12をサーマルヘッド36で構成し、記録体2
に付着した固形油分、糸ごみ、埃等が除去しきれず、サ
ーマルヘッド36まで搬送されて付着し、それによって異
常画像を発生することがある。これを除去するためにサ
ーマルヘッド36の清掃方法を以下に述べる。サーマルヘ
ッド36に固形油分、糸ごみ、埃等が付着した状態を示す
図9において、サーマルヘッド36の発熱部がグレーズ層
37になっており、固形油分(B)、埃、糸ごみ等がグレー
ズ層37にせき止められ、一部は発熱部まで入り込み発熱
部分と記録体2の間に空隙が生じ、発熱部の熱が記録体
2に伝達されにくくなる。サーマルヘッド36の表面に付
着した固形油分、糸ごみ、埃等はサーマルヘッド36の全
素子を発熱状態にするとサーマルヘッド36はその近傍ま
で熱せられて、固形油分、糸ごみ、埃等が柔らかくな
り、サーマルヘッド36を通過中の記録体2の摩擦係数の
違いによって、それらが記録体2に逆付着してサーマル
ヘッド36から固形油分、糸ごみ、埃等を取り除く。サー
マルヘッド36の近傍まで熱するため、サーマルヘッド3
6の全素子の発熱状態は熱拡散によって、素子間を熱的
に連続(いわゆる全べた状態)させる。加熱条件はサー
マルヘッド36の冷却効率にもより、冷却効率が良好で
ヘッド近傍の温度が上がり難ければ、加熱時間は長くな
る。大まかに、加熱時間は記録体2上での走行距離に換
算して5mm〜50mm、好ましくは10mm〜30mmの距離を持続
させると目的の効果を達成することができる。
【0030】サーマルヘッド36の全素子を発熱状態にす
ると、消費電力の増加を来し、又発熱時間を長くすると
駆動トルクが高くなる等の問題が生じるが、サーマルヘ
ッド36の全素子をいくつかのブロックに分けて発熱状態
にするいわゆる市松像を形成する信号を、情報とは別の
信号として、サーマルヘッド36に送ることによって、問
題を解決することができる。また、全べた像や市松像を
記録体2上で短く形成するため、記録体2の移動を停止
してサーマルヘッド36は全面が一様な画像いわゆる全べ
た像や市松像の発熱状態にし、発熱開始から所定の時間
経過後に記録体2の搬送を開始してもよい。更に、サー
マルヘッド36が記録体2と当接、離間するようにサーマ
ルヘッド36を図示しない駆動手段で駆動すると、サーマ
ルヘッド36表面の離型性の良さから、軟化した固形油
分、糸ごみ、埃等がサーマルヘッド36からはがれ易くな
る。このサーマルヘッド36と記録体2の当接、離間の作
動は、全べた像や市松像の発熱が終了した後に実施され
るのが効果的である。
【0031】固形油分、糸ごみ、埃等がサーマルヘッド
36を通過中に記録体2に逆付着させるのは、記録体2の
規定の文書面積以外の先端部、又は、後端部で行い、規
定の文書面積には情報の書込みを行う。記録体2の先
端、後端のどこに全べた像や市松像を形成するかは、基
本的には両端のどちらでもよい。この場合、記録体2の
先端、後端は感熱層41を含まない層構成であってよい。
これは、記録体2に固形油分や糸ごみをサーマルヘッド
36から逆付着するためのものであり、情報の書込みには
無関係な領域であるからである。記録体2の先端、後端
の全べた像や市松像に付着した固形油分、糸ごみ、埃等
は、記録体2が前区画22に格納された後、消去部3又は
記録部5に設けられた除去部材7を通過することで取り
除かれる。
【0032】前述の逆付着のための記録体2は感熱層41
を含まない層構成を更に拡大して、逆付着のための汚れ
除去用の専用シート(図示しない)を用いて、それが搬
送手段等で搬送されてサーマルヘッド36に送り込まれた
時に、サーマルヘッド36の全素子が発熱状態になる方法
も用いることができる。汚れ除去用の専用シートは、サ
ーマルヘッド36面に熱可塑性の材料が接することがよ
く、単層で構成された熱可塑性の材料でよい。この汚れ
除去用の専用シートは後区画23に格納されて、サーマル
ヘッド36に送り込まれるが、汚れ専用シートであること
を図示しない検知センサーが自動的に検知して、その出
力が制御装置に入力され、制御装置はサーマルヘッド36
の加熱が全べた像や市松像になるように発熱を制御す
る。又オペレータが装置に付けられたクリーニングボタ
ンを選択することで、サーマルヘッド36の加熱がセット
されるようにしてもよい。
【0033】サーマルヘッド36に対向するプラテンロー
ラ16や、記録体2を搬送する搬送部材である消去部送り
ローラ20又は排出口ローラ17が兼ねる方法でも同様のこ
とを行うことができる。この場合、プラテンローラ16や
サーマルヘッド36面に接する側の搬送部材の材料は熱可
塑性のものを用いる。このようなものにあって、サーマ
ルヘッド36を発熱状態にしてプラテンローラ16を当接さ
せるとサーマルヘッド36の固形油分などの汚れを除去す
ることができ、又サーマルヘッド36を発熱状態にして、
記録体2をサーマルヘッド36に摺擦させて固形油分など
の汚れを記録体2に転移させ、この汚れを排出口ローラ
17で除去してサーマルヘッド36を清掃することができ
る。なお、上述はサーマルヘッド36の清掃方法である
が、消去部材4によって記録体2を加熱し、上記のよう
に構成された消去部送りローラ20によって、記録体2が
消去部送りローラ20を通過する際にそれ清掃することが
できる。
【0034】図10,11に示す無端ベルトの記録体2を用
いた記録消去装置1の書込部材12にサーマルヘッド36を
用い、その清掃方法について述べる。無端ベルト状の記
録体2は駆動ローラ38と,従動ローラ39で張架されなが
ら回転移動するものである。この記録体2の支持体はポ
リエチレンテレフタレートが引張力、熱可塑性の特性を
備え、ベルト材料として適当であり、それに予備加熱を
行うには、支持体自体を樹脂シートでカーボン繊維を被
覆して可撓性のあるもので構成して発熱体としたもの、
その内周面の画面間のスペースに面状発熱体46を設けた
もの、又は、ローラ38,39自体が発熱する発熱体で構成
してもよい。
【0035】無端ベルト状の記録体2は、シート状又は
カード状の記録体2のようなハンドリングが少なく、従
って指紋が付着するような扱いは少ないが、サーマルヘ
ッド36へ糸ごみ、埃等の付着は発生するので、それを除
去するためにサーマルヘッド36から記録体2へそれらの
逆付着させることが必要である。これは、無端ベルト状
の記録体2に形成する各画面の画面スペースにおいて、
サーマルヘッド36の加熱制御を全べた像又は市松像にな
るように行う。図11に示すように、カバーの一面に表示
幅dの窓があり、幅dに相当するd1,d2の長さの2画
面の情報の書込み部分がベルト状記録体2に設定されて
いる。d1,d2の情報の書込み部分の間が画面間のスペ
ースS1になる。スペースS1に全べた像や市松像のパ
ターンが形成されるようにサーマルヘッド36、予備加熱
部材35又は記録体2自体が発熱されて加熱が行われ、そ
の加熱の間にサーマルヘッド36が清掃される。
【0036】
【発明の効果】この発明は、前記のようであって、請求
項1の発明は、シート状又はカード状記録体が温度によ
り可逆的に可視化する感熱材料からなり、前記記録体へ
情報を書込む書込部材を有する記録部と、書込部材で情
報が書込まれた記録体の情報を消去するために記録体を
均一に加熱する消去部材とを有する記録体の記録消去装
置において、前記消去部材は発熱素子を有し、消去部材
に対向する位置、又は、記録体の搬送方向下流側に記録
体表面を摺擦する汚れ除去部材を設け、消去部材によっ
て記録体を加熱し、この記録体を汚れ除去部材に摺擦さ
せて記録体を清掃するので、情報の記録と消去が繰り返
し可能な記録体を用い、それを除去部材で摺擦しても記
録体に傷を生じることがなくて、記録体の耐久性が向上
し、資源の有効利用ができ、加熱部材が消去部材と共用
できて、コストダウンを図ることができ、記録体表面に
付着した指紋が固化した固形油分、糸ごみ、埃等が除去
されて清潔感を保つことができ、情報の書込みにおいて
も情報の欠落が発生しないという効果がある。請求項2
の発明は、シート状又はカード状記録体が温度により可
逆的に可視化する感熱材料からなり、前記記録体へ情報
を書込む書込部材を有する記録部と、書込部材で情報が
書込まれた記録体の情報を消去するために記録体を均一
に加熱する消去部材とを有する記録体の記録消去装置に
おいて、前記書込部材の記録体の搬送方向上流側に予備
加熱部材を設け、予備加熱部材に対向する位置、又は、
記録体の搬送方向下流側に記録体表面を摺擦する汚れ除
去部材を設け、予備加熱部材によって記録体を加熱し、
この記録体を汚れ除去部材に摺擦させて記録体を清掃す
ることを特徴とするので、情報の記録と消去が繰り返し
可能な記録体を用い、それを除去部材で摺擦しても記録
体に傷を生じることがなくて、記録体の耐久性が向上
し、資源の有効利用ができ、記録体表面に付着した指紋
が固化した固形油分、糸ごみ、埃等が除去されて清潔感
を保つことができ、情報の書込みにおいても情報の欠落
が発生しないという効果がある。請求項3の発明は、シ
ート状又はカード状記録体が温度により可逆的に可視化
する感熱材料からなり、前記記録体へ情報を書込む書込
部材を有する記録部と、書込部材で情報が書込まれた記
録体の情報を消去するために記録体を均一に加熱する消
去部材とを有する記録体の記録消去装置において、前記
書込部材は記録体に当接するサーマルヘッドを有し、記
録体が搬送部材で搬送されて前記書込部材を通過中に、
サーマルヘッドの全素子を発熱状態にし、これに記録体
を摺擦させて書込部材を清掃することを特徴とするの
で、書込部材に付着した固形油分、糸ごみ、埃等が除去
できて、記録体に書込まれる情報に、すじやむらがなく
なり異常画質の発生を防止でき、画質が向上するという
効果がある。請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、記録体の先端部、又は、後端部において、書込部材
の全素子を発熱状態にして、それに記録体の先端部、又
は、後端部を摺擦させて書込部材を清掃するので、書込
部材に付着した固形油分、糸ごみ、埃等が除去できて、
記録体に書込まれる情報に、すじやむらがなくなり異常
画質の発生を防止でき、画質が向上するという効果があ
る。請求項5の発明は、請求項3の発明において、書込
部材に対向するプラテンローラ又は記録体を搬送する搬
送部材が汚れ除去部材を兼ねるものによって構成され、
書込部材を発熱状態にして、書込部材にプラテンローラ
を当接させてプラテンローラを回転し、又は、書込部材
に記録体を摺擦させて書込部材の汚れを転移し、この転
移した汚れを搬送部材によって除去して書込部材を清掃
するので、書込部材に付着した固形油分、糸ごみ、埃等
をプラテンローラ又は記録体を搬送する搬送部材に付着
させて、サーマルヘッドから除去でき、記録体に書込ま
れる情報に、すじやむらがなくなり異常画質の発生を防
止でき、画質が向上するという効果がある。請求項6の
発明は、ベルト状記録体が温度により可逆的に可視化す
る感熱材料からなり、前記記録体を張架して回転駆動さ
せる駆動手段と、記録体に情報を書込む書込部材を有す
る記録部と、書込部材で情報が書込まれた記録体の情報
を消去するために記録体を均一に加熱する消去部材とを
有する記録体の記録消去装置において、前記書込部材が
前記記録体に当接するサーマルヘッドを有し、記録体が
搬送されて書込部材を移動中に、記録体に形成する各画
面間の画面スペースにおいて、サーマルヘッドの全素
子、又は全素子をいくつかのブロックに分けて発熱状態
にして、書込部材に記録体を摺擦させて書込部材を清掃
することを特徴とするので、清掃のための消費電力が節
約できて、書込部材に付着した固形油分、糸ごみ、埃等
をスペース部分に付着させて除去でき、記録体に書込ま
れる情報に、すじやむらがなくなり異常画質の発生を防
止でき、画質が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す概略縦断面図であ
る。
【図2】同上の消去部を示す概略縦断面図である。
【図3】同上の除去部材の他の配置を示す概略縦断面図
である。
【図4】同上のU字状の保持部材を用いた除去部材の概
略縦断面図である。
【図5】同上の筒芯状の除去部材の概略縦断面図であ
る。
【図6】同上のトレイを閉じた状態を示す概略斜視図で
ある。
【図7】同上のトレイを開けた状態を示す概略斜視図で
ある。
【図8】同上の第2実施例の予備加熱部材とサーマルヘ
ッドとを示す部分縦断面図である。
【図9】同上のサーマルヘッドのグレーズ層に固形油分
が付着した状態を示す部分縦断面図である。
【図10】同上の無端ベルト状の記録体に発熱体を設け
た概略縦断面図である。
【図11】同上の無端ベルト状の記録体を用いた記録消
去装置の概略縦断面図である。
【図12】従来の加熱によって透明と白濁とを可逆的に
繰返す感熱材料の特性図である。
【図13】従来の加熱によって発色と消色とを可逆的に
繰返す感熱材料の特性図である。
【図14】従来の感熱材料を用いた感熱層を有する記録
体の概略縦断面図である。
【符号の説明】
1 記録消去装置 2 記録体 4 消去部材 5 記録部 7 除去部材 12 書込部材 13 発熱素子 16 プラテンローラ 17 排出口ローラ 20 消去部送りローラ 35 予備加熱部材 36 サーマルヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/36 // B41M 5/26 8305−2H B41M 5/26 102 6956−2H 5/18 101 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状又はカード状記録体が温度によ
    り可逆的に可視化する感熱材料からなり、前記記録体へ
    情報を書込む書込部材を有する記録部と、書込部材で情
    報が書込まれた記録体の情報を消去するために記録体を
    均一に加熱する消去部材とを有する記録体の記録消去装
    置において、前記消去部材は発熱素子を有し、消去部材
    に対向する位置、又は、記録体の搬送方向下流側に記録
    体の表面を摺擦する汚れ除去部材を設け、消去部材によ
    って記録体を加熱し、この記録体を汚れ除去部材に摺擦
    させて記録体を清掃する記録体の記録消去装置における
    記録体の清掃方法。
  2. 【請求項2】 シート状又はカード状記録体が温度によ
    り可逆的に可視化する感熱材料からなり、前記記録体へ
    情報を書込む書込部材を有する記録部と、書込部材で情
    報が書込まれた記録体の情報を消去するために記録体を
    均一に加熱する消去部材とを有する記録体の記録消去装
    置において、前記書込部材の記録体の搬送方向上流側に
    予備加熱部材を設け、予備加熱部材に対向する位置、又
    は、記録体の搬送方向下流側に記録体の表面を摺擦する
    汚れ除去部材を設け、予備加熱部材によって記録体を加
    熱し、この記録体を汚れ除去部材に摺擦させて記録体を
    清掃することを特徴とする記録体の記録消去装置におけ
    る記録体の清掃方法。
  3. 【請求項3】 シート状又はカード状記録体が温度によ
    り可逆的に可視化する感熱材料からなり、前記記録体へ
    情報を書込む書込部材を有する記録部と、書込部材で情
    報が書込まれた記録体の情報を消去するために記録体を
    均一に加熱する消去部材とを有する記録体の記録消去装
    置において、前記書込部材は記録体に当接するサーマル
    ヘッドを有し、記録体が搬送部材で搬送されて前記書込
    部材を通過中に、サーマルヘッドの全素子を発熱状態に
    し、これに記録体を摺擦させて書込部材を清掃すること
    を特徴とする記録体の記録消去装置における書込部材の
    清掃方法。
  4. 【請求項4】 記録体の先端部、又は、後端部におい
    て、書込部材の全素子を発熱状態にして、それに記録体
    の先端部、又は、後端部を摺擦させて書込部材を清掃す
    る請求項3の記録体の記録消去装置におけるの書込部材
    の清掃方法。
  5. 【請求項5】 書込部材に対向するプラテンローラ又は
    記録体を搬送する搬送部材が汚れ除去部材を兼ねるもの
    によって構成され、書込部材を発熱状態にして、書込部
    材にプラテンローラを当接させてプラテンローラを回転
    し、又は、書込部材に記録体を摺擦させて書込部材の汚
    れを転移し、この転移した汚れを搬送部材によって除去
    して書込部材を清掃する請求項3の記録体の記録消去装
    置における書込部材の清掃方法。
  6. 【請求項6】 ベルト状記録体が温度により可逆的に可
    視化する感熱材料からなり、前記記録体を張架して回転
    駆動させる駆動手段と、記録体に情報を書込む書込部材
    を有する記録部と、書込部材で情報が書込まれた記録体
    の情報を消去するために記録体を均一に加熱する消去部
    材とを有する記録体の記録消去装置において、前記書込
    部材が前記記録体に当接するサーマルヘッドを有し、記
    録体が搬送されて書込部材を移動中に、記録体に形成す
    る各画面間の画面スペースにおいて、サーマルヘッドの
    全素子、又は全素子をいくつかのブロックに分けて発熱
    状態にして、書込部材に記録体を摺擦させて書込部材を
    清掃することを特徴とする記録体の記録消去装置におけ
    る書込部材の清掃方法。
JP4798493A 1993-03-09 1993-03-09 記録体の記録消去装置における記録体及び書込部材の清掃方法 Pending JPH06255138A (ja)

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