JP2006051618A - 熱定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 加熱処理された記録媒体に皺が刻まれることのない状態で排出できる熱定着装置を提供する。
【解決手段】 上層のインク受容層に昇華性インクによる画像が形成された記録媒体Mを加熱して下層の保護層に昇華定着させる加熱処理部1Dと、前記加熱処理部10Dに記録媒体Mを略水平に搬送する第一搬送部90と加熱処理部10Dから下方に向けて排出する第二搬送部110と、両搬送部90,110間に設けられ記録媒体Mの裏面と幅方向に接触して水平姿勢から傾斜姿勢に姿勢変更する姿勢変更ガイド部100とを備えた搬送処理部11Dとから構成され、姿勢変更ガイド部100が、記録媒体Mとの接触部の中央近傍が両端部よりも水平方向下流側に膨出する湾曲形状に形成され、且つ、当該中央近傍が両端部よりも上方側に膨出する湾曲形状に形成されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、基材とその上面に設けられた保護層と当該保護層の上面に剥離可能に密着貼付されたインク受容層を備えたシート状の記録媒体を加熱して、前記インク受容層に形成された昇華性インクによる画像を前記保護層に昇華定着させる加熱処理部と、前記加熱処理部に前記記録媒体を搬送し、加熱処理された前記記録媒体を排出する搬送処理部を備え、前記搬送処理部を、前記加熱処理部で前記記録媒体を略水平に搬送する第一搬送部と、加熱処理された前記記録媒体を下方に向けて排出する第二搬送部と、前記第一搬送部と第二搬送部の間に設けられ前記記録媒体の裏面で幅方向に接触して水平姿勢から傾斜姿勢に姿勢変更する姿勢変更ガイド部とを備えて構成してある熱定着装置に関する。
上述したシート状の記録媒体の基材として熱可塑性の樹脂シートを用いた場合、図10(a)に示すように、加熱処理部で百数十度に加熱され軟化した記録媒体Mには、熱膨張等に起因して搬送処理部による記録媒体Mの搬送方向に沿って筋状に浮き上がった山状の皺Maが生じ、平板を所定の曲率で屈曲形成した姿勢変更ガイド部Gに接触させて第一搬送部による水平姿勢から第二搬送部による傾斜姿勢に姿勢変更されるときに、図10(b)に示すように、前記山状の皺Ma部位が局所的に折れ曲がって無数の小さな皺Mbが刻まれるという不都合が生じる虞があった。
記録媒体にこのような皺が発生すると最早商品価値が喪失するため、その対策として、姿勢変更ガイド部Gのうち、前記記録媒体Mとの接触部を図9(b)に示す曲面形状から図9(a)に示す角部に変えたものが提案されている。この場合、記録媒体Mが姿勢変更ガイド部Gの角部と接触する際に、その重量が角部に作用して山状の皺Maが平坦化されるものである。
特開2003−335447号公報
しかし、姿勢変更ガイド部の記録媒体との接触部を角部に形成したものであっても、記録媒体の材質や厚さ等によっては十分な効果が得られず、無数の皺が刻まれる虞があるという問題があり、更なる改良の余地があった。
本発明は、上述の従来欠点に鑑み、加熱処理された記録媒体に皺が刻まれることのない状態で排出できる熱定着装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明による熱定着装置の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、基材とその上面に設けられた保護層と当該保護層の上面に剥離可能に密着貼付されたインク受容層を備えたシート状の記録媒体を加熱して、前記インク受容層に形成された昇華性インクによる画像を前記保護層に昇華定着させる加熱処理部と、前記加熱処理部に前記記録媒体を搬送し、加熱処理された前記記録媒体を排出する搬送処理部を備え、前記搬送処理部を、前記加熱処理部で前記記録媒体を略水平に搬送する第一搬送部と、加熱処理された前記記録媒体を下方に向けて排出する第二搬送部と、前記第一搬送部と第二搬送部の間に設けられ前記記録媒体の裏面で幅方向に接触して水平姿勢から傾斜姿勢に姿勢変更する姿勢変更ガイド部とを備えて構成してある熱定着装置であって、前記姿勢変更ガイド部に、前記記録媒体がその幅方向に広がるように搬送する姿勢変更作用部を設けてある点にある。
上述の構成によれば、熱膨張等に起因して搬送処理部による記録媒体の搬送方向に沿って筋状に浮き上がった山状の皺が、幅方向に広げられるように搬送されるので、折れ曲がりによる皺の発生が回避されるようになるのである。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一特徴構成に加えて、前記姿勢変更ガイド部のうち、前記記録媒体との接触部の中央近傍が両端部よりも水平方向下流側に膨出する湾曲形状に形成されている点にある。
上述の構成によれば、水平姿勢で搬送される記録媒体が姿勢変更ガイド部に接触してその自重により傾斜姿勢に姿勢変更される際に、記録媒体の幅方向中央部よりも両端部側から先に傾斜姿勢に姿勢変更される。このとき、記録媒体に作用する姿勢変更ガイド部との摩擦力が湾曲形状に沿って両端部側に小さくなるので、記録媒体がその幅方向両端部側に広がり易くなり、その結果、加熱処理により筋状に浮き上がった山状の皺が幅方向に広げられて、折れ曲がりによる皺の発生が回避されるようになるのである。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第一または第二特徴構成に加えて、前記姿勢変更ガイド部のうち、前記記録媒体との接触部の中央近傍が両端部よりも上方側に膨出する湾曲形状に形成されている点にある。
上述の構成によれば、両端部よりも上方側に膨出した中央近傍から両端部側に形成されたなだらかな傾斜面に沿って記録媒体が自重で滑り易くなり、加熱処理により筋状に浮き上がった山状の皺が幅方向に広げられて、折れ曲がりによる皺の発生が回避されるようになるのであるである。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第一から第三の何れかの特徴構成に加えて、前記姿勢変更ガイド部が板状体で形成され、前記記録媒体との接触部が前記板状体のエッジ部または折り曲げ部で構成されている点にある。
上述の接触部は、姿勢変更ガイド部が板状体で形成され、前記記録媒体との接触部が前記板状体のエッジ部または折り曲げ部で構成されることにより、プレス成型法等を採用して容易に加工することができるのである。
同第五の特徴構成は、同請求項5に記載した通り、上述の第一から第三の何れかの特徴構成に加えて、前記姿勢変更ガイド部がクラウン形状のローラで構成されている点にある。
上述の接触部は、姿勢変更ガイド部をクラウン形状のローラで構成することにより容易に実現できるのである。
同第録の特徴構成は、同請求項6に記載した通り、上述の第一から第五の何れかの特徴構成に加えて、前記姿勢変更ガイド部を加熱する加熱部が設けられている点にある。
姿勢変更ガイド部に加熱部を設けることにより、記録媒体の急激な冷却による収縮時の皺の発生が回避され、商品価値を損なうような皺の発生を確実に回避できるのである。
以上説明した通り、本発明によれば、加熱処理された記録媒体に皺が刻まれることのない状態で排出できる熱定着装置を提供することができるようになった。
以下に本発明による熱定着装置が使用された画像形成装置を説明する。図1に示すように、画像形成装置1は、シート状の記録媒体Mにインク滴を吐出して画像を形成する印字処理部1Aと、前記印字処理部1Aから排出された前記記録媒体Mを受入れて乾燥させる乾燥処理部1Bと、乾燥処理された記録媒体Mを加熱して定着処理する熱定着装置としての定着処理部1Dと、前記印字処理部1Aと前記定着処理部1Dの間に設けられ、前記記録媒体をループ状に蓄積することによって前記印字処理部1Aと前記定着処理部1Dにおける前記記録媒体Mの処理速度差を吸収しながら搬送するループ形成ユニット1Cを備えて構成されている。
当該画像形成装置で使用される前記記録媒体Mは、図2に示すように、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂材料でなる所定の剛性を備えたシート状の基材M1と、その上面に一体的に設けられたフッ素樹脂等耐候性の高い材料でなる保護層M2と、前記保護層M2の上面に剥離可能に接着剤を介して密着貼付されたインク受容層M3とで構成される。
前記印字処理部1Aで昇華性染料を含む水性インクにより前記インク受容層M3の表面に写真画像、イラスト、文字等の画像を印字し、前記乾燥処理部1Bで乾燥した後に前記定着処理部1Dで加熱処理することにより、昇華性染料Iが昇華して前記保護層M2に浸透することにより定着される。その後前記インク受容層M3を剥離することにより、非常に光沢感のある鮮やかな画像が記録されたシートが得られるもので、当該記録媒体Mは、野外に設置される看板や、電車、バス等の車体に貼付される広告用の画像記録媒体等に好適に使用されるものである。
図3に示すように、前記印字処理部1Aは、シート状の記録媒体Mを搬送する印字搬送部10と、前記印字搬送部10により搬送される前記記録媒体Mにインク滴を吐出して画像を形成する印字部20を備えて構成され、画像処理システム160と接続された通信制御ラインL1を介して入力されたプリントデータに基づいて前記記録媒体Mに印字出力される。
前記印字搬送部10は、ロール状に巻回された長尺状の前記記録媒体Mが一対のコロ11により回転自在に支持された記録媒体収容部10aから前記記録媒体Mを引き出して、副走査方向に搬送するステッピングモータで駆動される駆動ローラ12と押さえコロ13でなる給送部と、前記給送部により搬送される記録媒体Mのプラテン14上での浮き上がりを防止する吸引部15とから構成される。つまり前記記録媒体Mは、前記駆動ローラ12と前記押さえコロ13で挟持搬送されるのである。
前記印字部20は、“黒”、“シアン”、“マゼンタ”、“イエロー”、“ライトシアン”、“ライトマゼンタ”の6色の昇華性インクを吐出してカラー画像を形成するインクジェット式のプリントヘッド21と、前記プリントヘッド21を記録媒体Mの幅方向に往復移動可能に支持するガイドロッド22,22と、前記プリントヘッド21を前記ガイドロッド22に沿って往復駆動するステッピングモータ及びタイミングベルトを備えた駆動機構(図示せず)等を備えて構成され、前記印字搬送部10によって副走査方向に搬送される前記記録媒体Mに対して、副走査方向と直行する主走査方向に往復移動しながら画像を形成する。
前記プリントヘッド21には、ピエゾ素子等からなる吐出機構(図示せず)にインクを供給するインクカートリッジが取付けられるとともに、必要に応じて下降して前記記録媒体Mを主走査方向に沿って切断するカッター24が設けられている。
前記乾燥処理部1Bは、前記印字処理部1Aから排出された前記記録媒体Mを受入れて乾燥させる乾燥部30と、前記乾燥部30で乾燥される前記記録媒体Mを搬送する受入れ搬送部40を備えて構成されている。
図3に示すように、前記乾燥部30は、装置背面下部に配置されたヒータ31と、ヒータ31による熱気を案内通路32を介して吸引し前記記録媒体Mのインク塗布面に向けて吐出す送風ファン33とで構成され、前記受入れ搬送部40は、前記印字処理部1Aの前記駆動ローラ12で送り出される前記記録媒体Mを前記乾燥部30の下流側で受け入れて搬送する受入れローラ41で構成されている。
前記ループ形成ユニット1Cは、前記乾燥処理部1Bからの前記記録媒体Mに対して無用のテンションを掛けることなくループ状に収容する第一蓄積部50と、前記第一蓄積部50に蓄積された前記記録媒体Mを受け入れて後段の加熱処理部1Dに無用のテンションを掛けることなく供給するべく、同じくループ状に蓄積する第二蓄積部70を備え、前記印字処理部1A及び前記乾燥処理部1Bと、前記加熱処理部1D間で夫々の処理速度つまり前記記録媒体Mの搬送速度の差を吸収するように構成されている。
前記第一蓄積部50には、図3に示すように、前記印字処理部1Aから排出される前記記録媒体Mを受入れ搬送する前記受入れローラ41と、前記受入れローラ41により搬送された記録媒体Mを下流側に搬送する第一中間ローラ51と、前記受入れローラ41と前記第一中間ローラ51の間に配置された受入れガイド板53が設けられ、後述の第一ループ制御部によりループ形成制御がなされる。従って、前記受入れローラ41は受入れ搬送部40と兼用されている。
前記第一ループ制御部は、前記受入れローラ41により搬送され、前記受入れガイド板53で案内された前記記録媒体Mの先端部が前記第一中間ローラ51に挟持されると、前記中間ローラ51を停止させるとともに前記受入れガイド板53のうちの下端を右方に揺動開放させることにより、その下部空間に搬入される前記記録媒体Mが前記受入れローラ41と前記第一中間ローラ51との間でループ状に蓄積されるように制御する。
前記第二蓄積部70には、前記第二中間ローラ52と、排出ローラ71と、前記第二中間ローラ52と前記排出ローラ71との間で前記記録媒体Mを案内する一対の排出ガイド板72,73が設けられ、同じく後述する第二ループ制御部によりループ形成制御がなされる。
前記第二ループ制御部は、前記第二中間ローラ52により搬送され、前記排出ガイド板72,73で案内された前記記録媒体Mの先端が前記排出ローラ71に挟持されると、前記排出ローラ71を停止させるとともに前記排出ガイド板72,73のうち下方のガイド板73の下端を左方に揺動開放させることにより、前記第二中間ローラ52により搬送される前記記録媒体Mが前記排出ローラ71と前記第二中間ローラ52との間でループ状に蓄積されるように制御する。
このようにして一枚の記録媒体Mが第一蓄積部50から前記第二蓄積部70に移送された後に新たな記録媒体Mが第一蓄積部50に蓄積され、前記第二蓄積部70に蓄積された前記記録媒体Mが前記排出ローラ71により前記定着処理部1Dに搬送されることにより、前記印字処理部1Aと前記定着処理部1Dにおける処理速度の差異にかかわらず連続的に処理ができるように構成されている。
前記定着処理部1Dは、図3及び図4に示すように、前記インク受容層M3に形成された昇華性インクによる画像を前記保護層M2に昇華定着させる加熱処理部10Dと、前記加熱処理部10Dに前記記録媒体Mを搬送し、加熱処理された前記記録媒体Mを排出する搬送処理部11Dを備えて構成され、前記搬送処理部11Dは、前記加熱処理部10Dで前記記録媒体Mを略水平に搬送する第一搬送部90と、加熱処理された前記記録媒体Mを下方に向けて排出する第二搬送部110と、前記第一搬送部90と第二搬送部110の間に設けられ前記記録媒体Mの裏面と幅方向に接触して水平姿勢から傾斜姿勢に姿勢変更する姿勢変更ガイド部100とを備えて構成されている。
前記加熱処理部10Dは、前記搬送処理部11Dにおける前記記録媒体Mの搬送面を上下に挟むように配置され、ケーシング内部に配置された金属製の外側筐体80及び前記外側筐体80の内側に配置された加熱筐体81で覆われる加熱領域82に、前記記録媒体Mの搬送面の上方で前記加熱領域82の中央よりも上流寄りに配置された複数の棒状の発熱体88と、前記記録媒体Mの搬送面の上方で前記加熱領域82の中央よりも下流寄りに配置された攪拌用ファン89を備え、内部の空気を所定の温度(例えば180度前後)に加熱する第一加熱機構91と、前記搬送面の下部で前記記録媒体Mの搬送方向上流側に配置される第一加熱パネル92と、下流側に配置される第二加熱パネル93を備え、前記記録媒体Mの裏面から接触加熱する第二加熱機構94とを備えて構成され、これらにより前記記録媒体Mが所定の温度で加熱されるように構成されている。
前記第一搬送部90は、前記記録媒体Mの搬送方向上流側から順に受入れ搬送ローラ84、第一搬送ローラ群85、前記定着処理部1Dの中心付近に配置された第二搬送ローラ群86、最も下流側に配置された第三搬送ローラ群87と、これらのローラ群を回転駆動するための搬送モータ(図示せず)と第一伝動機構120とからなり、各ローラの周面は摩擦係数が高く且つ耐熱性の高いシリコンゴム等の材料で構成されている。
前記第一伝動機構120は、搬送モータの出力軸に取り付けられた出力ギア121と、前記出力ギア121に噛合する中間ギア122と、前記中間ギア122に噛合する入力ギア123とを備え、前記入力ギア123と一体回転する入力スプロケット124と、前記第一搬送ローラ群85の下部ローラと一体回転する第一スプロケット128と、前記第二搬送ローラ群86の下部ローラと一体回転する第二スプロケット129と、前記第三搬送ローラ群87の下部ローラと一体回転する第三スプロケット130等にチェーン125を巻回し、前記チェーン125に張力をかける輪体127をアーム126に支承して構成されている。
さらに、伝動ギア131を介して前記第一スプロケット128と一体回転するギアから前記受入れ搬送ローラ84に設けられた受入れ搬送ギアに伝動するように構成されている。つまり、前記搬送モータの動力が前記伝動機構120により各搬送ローラに伝達されることで、前記記録媒体Mが略水平姿勢で搬送されるように構成されている。
前記第二搬送部110は、前記記録媒体Mの搬送方向上流側に第四搬送ローラ群111と、機外への出口付近に排出ローラ群112を備えて構成され、詳述しないが、前記搬送モータからの駆動力が第二伝動機構を介して伝達されるように構成されている。各ローラの周面は摩擦係数が高く且つ耐熱性の高いシリコンゴム等の材料で構成されているのは上述と同様であり、前記第一搬送部90及び第二搬送部110はともに同一の搬送速度で前記記録媒体Mを搬送するようにギア比等が設定されている。
前記第一搬送部90と前記第二搬送部110の間には、前記記録媒体Mを水平姿勢から傾斜姿勢に姿勢変更する姿勢変更ガイド部100が設けられ、その内部に加熱部としての加熱パネル102が設けられている。
前記第一搬送部90で搬送される前記記録媒体Mは、前記加熱処理部10Dで加熱され、インク受容層M3に印字されたインク画像が保護層M2に昇華定着された後に、前記姿勢変更ガイド部100で自重により水平姿勢から傾斜姿勢に姿勢変更されて前記第二搬送部110に引き渡され、除冷されながら機外に設けられたポリエチレン製の膜で形成されたスロープ状の排出シュート95に排出される。
上述の画像処理システム160は、図1に示すように、汎用のコンピュータ161と、モニタ装置162と、キーボード163及びマウス164と、現像済みの写真フィルムFの画像情報を光電変換するフィルムスキャナ165等を備えて構成され、前記コンピュータ161にはCD−R、MO、コンパクトフラッシュカード、フロッピーディスク等の種々の電子データ記録メディアに記録された画像データ等を読み出すメディアドライブユニット161aが内蔵されている。
フィルムスキャナ165により読み取られた写真画像データや電子データ記録メディアから読み出された画像データ等が当該画像処理システム160で編集処理され、通信制御ラインL1を介してプリントデータとして上述の画像形成装置に入力されることにより所定の画像形成動作が起動される。
上述の画像形成装置の制御ブロック構成は、図7に示すように、上述の 印字処理部1Aによる印字処理を制御する印字処理制御部200と、上述の乾燥処理部1Bによる記録媒体の乾燥処理を行なう乾燥処理制御部300と、上述のループ形成ユニット1Cによる記録媒体Mの搬送蓄積制御を行なうループ制御部400と、上述の定着処理部1Dによる加熱処理を制御する定着処理制御部500とで構成されている。
前記印字処理制御部200は、マイクロコンピュータ201と、ROM202、RAM203の各メモリと、前記画像処理システム160の前記コンピュータ101との通信インターフェース回路204と、前記駆動ローラ12、前記吸引部15に設けられた吸引ファン、前記プリントヘッド21に対するドライバ回路205と、信号入力バッファ回路206等を備えて構成される。
前記ループ制御部400は、マイクロコンピュータ401と、ROM402、RAM403の各メモリと、前記画像処理システム160の前記コンピュータ101との通信インターフェース回路404と、前記受入れローラ41、前記中間ローラ51、前記排出ローラ71等に対するドライバ回路405と、前記記録媒体Mの搬送位置を検出する複数の信号入力バッファ回路406を備えて構成され、上述した記録媒体Mを前記第一蓄積部50で蓄積制御する第一ループ制御部と、記録媒体Mを前記第二蓄積部70で蓄積制御する第二ループ制御部として機能する。
前記乾燥処理制御部300は、ヒータやファンまたは搬送ローラ等に対するドライバ回路301と、温度センサ等の信号入力バッファ回路302を備えて構成され、インク滴により画像が形成された直後の前記記録媒体Mを所定温度に加熱して乾燥処理する。
前記定着処理制御部500は、前記発熱体88、前記攪拌用ファン89、及び搬送ローラ群を駆動する搬送モータ等に対するドライバ回路501と、前記定着処理部1D内の温度センサ等の信号入力バッファ回路502を備えて構成され、前記ループ制御部400に備えたマイクロコンピュータ401により駆動制御されることで、前記定着処理部1D内が所定の温度に保たれると共に、所定の搬送速度で前記記録媒体Mが搬送されるよう制御する。
以下、前記姿勢変更ガイド部100について詳述する。図5(a)または図6(a)に示すように、前記姿勢変更ガイド部100はフッ素コートされたチタン製の板金で形成され、前記第三搬送ローラ群87の下部ローラ側部から水平方向に延出配置されるように取付け座100aに螺子止めされている。
図5(c)に示すように、前記第一搬送部90で約180℃に加熱された前記記録媒体Mには、熱膨張等に起因してその搬送方向に沿って筋状に浮き上がった複数本の山状の皺Maが生じるが、図5(b)に示すように、前記姿勢変更ガイド部100に、前記記録媒体Mがその幅方向に広がるように搬送する姿勢変更作用部として、前記記録媒体Mとの接触部の中央近傍が両端部よりも水平方向下流側に膨出する湾曲形状に形成されているため、水平姿勢で搬送される前記記録媒体Mが前記姿勢変更ガイド部100に接触してその自重により傾斜姿勢に姿勢変更される際に、前記記録媒体Mの幅方向中央部よりも両端部側から先に傾斜姿勢に姿勢変更される。このとき、前記記録媒体Mに作用する姿勢変更ガイド部100との摩擦力が湾曲形状に沿って両端部側に小さくなるので、前記記録媒体Mがその幅方向両端部側に広がり易くなり、その結果、加熱処理により筋状に浮き上がった山状の皺Maが幅方向に広げられて、山状の皺Maの折れ曲がりによる無数の小さな皺の発生が回避される。
さらに、図6(b)に示すように、前記姿勢変更作用部として、前記記録媒体Mとの接触部の中央近傍が両端部よりも上方側に膨出する湾曲形状に形成されているために、図6(c)に示すように、中央近傍から両端部側に形成されたなだらかな傾斜面に沿って前記記録媒体Mが自重で滑り易くなり、加熱処理により筋状に浮き上がった山状の皺が幅方向に広げられて、山状の皺の折れ曲がりによる無数の小さな皺の発生が回避される。
上述した例では、前記記録媒体Mとの接触部が、板状体で形成された姿勢変更ガイド部のエッジ部101で構成されるものであるが、当該接触部が板金の折り曲げ部で構成されるものであってもよい。
前記記録媒体Mは、前記加熱処理部10Dにより高温で定着処理されながら前記姿勢変更ガイド100に搬送されてくるので、前記姿勢変更ガイド部100との接触時には高温の状態である。そのような高温の前記記録媒体Mが前記加熱処理部10Dから排出されて前記姿勢変更ガイド部100と接触すると急冷されて収縮皺が発生する虞がある。そこで、前記記録媒体Mの急激な冷却を回避すべく、前記姿勢変更ガイド部100に前記加熱処理部10Dにおける加熱温度と同程度に過熱する前記加熱パネル102を設けてあり、前記第二搬送部110に設けた加熱パネル103により徐冷されながら排出されるように構成してある。
以下に別実施の形態を説明する。上述した実施形態では、前記姿勢変更ガイド部100の前記記録媒体Mとの接触部が前記板状体の前記エッジ部101で構成されるものを説明したが、記録媒体Mとの接触部の中央近傍が両端部よりも水平方向下流側に膨出する湾曲形状に形成され、接触部の中央近傍が両端部よりも上方側に膨出する湾曲形状に形成されるものとしては、この他に、図8(a),(b),(c)に示すように、前記姿勢変更ガイド部100をクラウン形状のローラ150で構成することも可能であり、上述と同様の作用効果が奏される。
上述した実施形態では、前記姿勢変更ガイド100が、記録媒体Mとの接触部の中央近傍が両端部よりも水平方向下流側に膨出する湾曲形状に形成され、且つ、接触部の中央近傍が両端部よりも上方側に膨出する湾曲形状に形成されるものとして説明したが、少なくとも、記録媒体Mとの接触部の中央近傍が両端部よりも水平方向下流側に膨出する湾曲形状に形成されるか、或いは、接触部の中央近傍が両端部よりも上方側に膨出する湾曲形状に形成されるかの何れかの特徴のみを備えるものであってもよい。
上述の実施形態では、前記姿勢変更ガイド部100に前記加熱パネル102を備えたものを説明したが、加熱パネル102は必須の構成部材ではなく、選択的な構成部材である。従って、加熱パネルを備えていないものであっても、所定の効果は確保できるものである。
上述した実施形態では、前記姿勢変更ガイド部100が前記記録媒体Mの水平搬送方向に沿った水平姿勢で取り付けられるものを説明したが、前記姿勢変更ガイド部100が水平姿勢に対して上方または下方に角度を持たせて取り付けられるものであってもよい。
上述した実施形態では、熱定着装置が画像形成装置に組み込まれたものを説明したが、スタンドアロンで構成されるものであっても同様である。
本発明による画像形成装置の概略の構成を示す外観斜視図 記録媒体の説明図 画像形成装置の概略の構成を示す側断面図 加熱処理部の概略を示す側断面図 (a)は姿勢変更ガイド部の側断面図、(b)は(a)の矢印方向視の姿勢変更ガイド部の要部平面図、(c)は(a)の矢印方向視の姿勢変更ガイド部の作用説明図 (a)は姿勢変更ガイド部の側断面図、(b)は(a)の矢印方向視の姿勢変更ガイド部の要部正面図、(c)は(a)の矢印方向視の姿勢変更ガイド部の作用説明図 画像形成装置の制御ブロック構成図 別実施形態を示し、(a)は姿勢変更ガイド部の側断面図、(b)は(a)の矢印方向視の姿勢変更ガイド部の要部平面図、(c)は(a)の矢印方向視の姿勢変更ガイド部の作用説明図 従来の姿勢変更ガイド部の説明図 従来の姿勢変更ガイド部の説明図
符号の説明
1D:加熱処理部
1E:搬送処理部
90:第一搬送部
100:姿勢変更ガイド部
101:エッジ部
102:加熱部
110:第二搬送部
M:記録媒体

Claims (6)

  1. 基材とその上面に設けられた保護層と当該保護層の上面に剥離可能に密着貼付されたインク受容層を備えたシート状の記録媒体を加熱して、前記インク受容層に形成された昇華性インクによる画像を前記保護層に昇華定着させる加熱処理部と、前記加熱処理部に前記記録媒体を搬送し、加熱処理された前記記録媒体を排出する搬送処理部を備え、前記搬送処理部を、前記加熱処理部で前記記録媒体を略水平に搬送する第一搬送部と、加熱処理された前記記録媒体を下方に向けて排出する第二搬送部と、前記第一搬送部と第二搬送部の間に設けられ前記記録媒体の裏面と幅方向に接触して水平姿勢から傾斜姿勢に姿勢変更する姿勢変更ガイド部とを備えて構成してある熱定着装置であって、
    前記姿勢変更ガイド部に、前記記録媒体がその幅方向に広がるように搬送する姿勢変更作用部を設けてある熱定着装置。
  2. 前記姿勢変更作用部は、前記姿勢変更ガイド部のうち、前記記録媒体との接触部の中央近傍が両端部よりも水平方向下流側に膨出する湾曲形状に形成されてなる請求項1記載の熱定着装置。
  3. 前記姿勢変更作用部は、前記姿勢変更ガイド部のうち、前記記録媒体との接触部の中央近傍が両端部よりも上方側に膨出する湾曲形状に形成されてなる請求項1または2記載の熱定着装置。
  4. 前記姿勢変更ガイド部が板状体で形成され、前記記録媒体との接触部が前記板状体のエッジ部または折り曲げ部で構成されている請求項1から3の何れかに記載の熱定着装置。
  5. 前記姿勢変更ガイド部がクラウン形状のローラで構成されている請求項1から3の何れかに記載の熱定着装置。
  6. 前記姿勢変更ガイド部を加熱する加熱部が設けられている請求項1から5の何れかに記載の熱定着装置。
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