JP3765408B2 - 記録媒体処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート状の基材と前記基材の面に密着貼付されたインク受容層とを有する記録媒体を加熱することによって前記インク受容層に担持された染料を前記基材面側に昇華させて定着する加熱領域を備え、前記加熱領域に、記録媒体に加える熱量を変更する加熱量調整機構が設けられている記録媒体処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような記録媒体の処理に関する技術の例として、金属装飾体の製造方法に関する特開平10−297197号が知られている。ここに記された方法では、平板状の金属基材と透明樹脂層とインクジェット受理層からなる記録媒体のインクジェット受理層上に、昇華形着色材からなる着色模様をインクジェットプリンタによって噴射形成し、次に、加熱炉やホットプレスで加熱することによって、この昇華形着色材の少なくとも一部を透明樹脂層の内部に入り込ませる。さらに、インクジェット受理層を温水で軟化させた後で、布等で拭き取って除去すると、着色模様が形成された金属装飾体が完成する。
【0003】
ところで、この公知の記録媒体処理技術では、加熱炉やホットプレスにおいて記録媒体に施す具体的な加熱条件については言及されていないが、現実問題としては、常に1種類の加熱条件のみを採用するのでは、記録媒体を形成している基材の材質や厚さ等が種々異なる場合には必ずしも適切な昇華定着は行われず、例えば、十分な昇華定着が行われなかったために、定着完了後の記録媒体に形成されている画像の濃度が不十分であったり、昇華定着が過度に行われたために、染料の拡散が生じて画像の解像度が不十分である等の問題が見られた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、上に例示した従来技術による記録媒体処理装置の持つ前述した欠点に鑑み、記録媒体の種類を始めとする種々の条件に関わらず、可及的に高品質の画像を形成可能な記録媒体処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る記録媒体処理装置は、特許請求の範囲の欄の請求項1から7のいずれかに記された特徴構成を備えている。
すなわち、本発明の請求項1による記録媒体処理装置は、
シート状の基材と前記基材の面に密着貼付されたインク受容層とを有する記録媒体を加熱することによって前記インク受容層に担持された染料を前記基材面側に昇華させて定着する加熱領域を備え、前記加熱領域に、記録媒体に加える熱量を変更する加熱量調整機構が設けられている記録媒体処理装置であって、
前記加熱領域を、記録媒体の搬送方向に沿って並ぶ複数の小室に分割するための内部隔壁が設けられており、前記加熱量調整機構は、前記各小室の各々に配置されたヒータと、前記各小室に設けられた前記ヒータを互いに異なる目標温度に保持可能な温度制御機構とを備えていることを特徴構成としている。
【0006】
このような特徴構成を備えているために、本発明の特許請求の範囲の請求項1による記録媒体処理装置では、例えば、第1室のヒータを、室温に近い低温の記録媒体を180℃まで加熱するために、第2室から第4室のヒータに比して高温に保持する、或いは、第1室で過大な熱衝撃が記録媒体に加えられないように、第1室では、記録媒体を先ず例えば150℃程度に加熱し、第2室から第4室で記録媒体を180℃に保持するなど、記録媒体の種類を始めとする種々の条件に応じて、常により適切な加熱量を記録媒体に施すことが可能というフレキシブルな構成を備えるため、より高品質の画像を形成可能である。
【0007】
加熱量調整機構は、記録媒体の種類に応じて加える熱量を変更する構成とすることができる。
このように構成すれば、例えば、フッ素樹脂層が標準より厚い(昇華した染料の気体がこれを横断する必要がある)記録媒体の場合には、適切な昇華と定着のために必要な熱量が標準的な記録媒体よりも大きいので、より大きな熱量を加える(具体的には加熱温度を高めれば良く、或いは、温度は変えずに加熱時間を延ばしても良い)など、使用される記録媒体のタイプが種々異なっても、常にその使用される記録媒体に適した加熱が行われる結果、昇華の深度が適性となって、良好な濃度の画像が定着形成される。
【0008】
前記加熱量調整機構は、温度および湿度の少なくとも一方を含む環境条件に応じて加える熱量を変更する構成とすることができる。
このように構成すれば、常に、記録媒体処理装置の置かれた室内の温度或いは湿度、気圧と言った環境条件の影響を受けない良好な過熱定着操作とそれに基づく良好な画像が得られる。すなわち、仮に加熱領域で記録媒体に加える熱量が環境条件に関わらず一定不変であったり、加熱領域の温度を単純に一定に保持する制御が行われていれば、室温の影響で記録媒体の温度が低いほど、或いは、室内の湿度の影響で記録媒体Mの湿度が高いほど、加熱領域で記録媒体が所定の加熱温度に到達するタイミングが遅れ、適切な加熱温度に保持されている時間が不足する。しかし、温度および湿度の少なくとも一方を含む環境条件に応じて加える熱量を変更する構成とすれば、記録媒体の温度の低さや湿度の高さに見合った分だけ加熱領域で施される加熱量が高められ、記録媒体に適切な加熱履歴が与えられる。
【0009】
前記加熱量調整機構は、前記インク受容層に担持されたインクの種類に応じて加える熱量を変更する構成とすることができる。
このように構成すれば、同じ加熱条件における昇華特性の互いに異なる複数のインク、言い換えれば、最終的な定着後の画像に所定の濃度や解像度を与えるために必要な加熱条件が互いに異なる複数のインクから1種を適宜選択して用いる場合にも、常に最適な加熱量を記録媒体に施すことができ、結果的に、より高品質の画像を効率良く形成可能となる。
【0010】
前記加熱量調整機構は、前記インク受容層に形成された画像の形態に応じて加える熱量を変更する構成とすることができる。
このように構成すれば、例えば、インク受容層に形成された画像が、一般的な幅の行間を伴うテキスト文書のみからなる画像か、それとも、一般的な解像度(例えば300dpi)の写真画像であるか等によって、加熱領域での加熱量を適宜変更できるので、画像の形態に関わらず常に必要十分な量の加熱が施され、より高品質の画像を効率良く形成可能となる。
【0011】
すなわち、一般的な写真画像のように、記録媒体の印字可能な領域の全体若しくは殆どに画素が形成される場合には、使用されるインクの量も多い。従って、仮に加熱領域で記録媒体に加える熱量が環境条件に関わらず一定不変であったり、加熱領域の温度を単純に一定に保持する制御が行われていれば、画像の形態に基づいて、記録媒体に載置されたインクの量が多いほど、加熱領域で記録媒体が所定の加熱温度に到達するタイミングが遅れ(特に、使用される昇華性の染料を含む水性のインクが用いられる場合には、加熱領域での加熱定着操作には、インク中の水分を記録媒体から飛ばすための予備工程が含まれることとなり、本来の目的である染料の昇華に必要な熱量のみならず、この予備工程に必要な熱量は画像形態によって大いに左右される)、適切な加熱温度での保持時間が不足する。しかし、画像形態に応じて加える熱量を変更する構成とすれば、記録媒体に載置されたインクの量の多さに見合った分だけ加熱領域で施される加熱量が高められ、記録媒体に適切な加熱履歴が与えられる。
【0012】
昇華性染料を含むインクで記録媒体に印字または画像形成するプリント部と、前記プリント部から排出された印字または画像形成済みの記録媒体を前記加熱領域にて連続的に搬送する搬送機構とが設けられており、前記加熱量調整機構は、前記プリント部からの記録媒体の排出速度に応じて加える熱量を変更する構成とすることができる。
このように構成すれば、プリント部からの記録媒体の排出速度の変化に関わらず、常に適切な熱量を記録媒体に加えることができ、昇華の深度が適性となって、良好な濃度の画像が定着形成される。例えば、仮に、一般的な幅の行間を伴うテキスト文書のみからなる画像を標準の画像とすれば、一般的な解像度(例えば300dpi)の写真画像をプリント部でプリントする際にはプリント部からの記録媒体Mの排出速度が標準よりも大きく低下する傾向があるので、例えば、或るインクと或る記録媒体の組合わせに対する基本的な加熱条件(例えば180℃×2min)を守ることができず、記録媒体が加熱領域に長く滞留し過ぎとなり、昇華定着が進み過ぎて、画像の濃度が過剰になる。この対策として、プリント部で1枚のプリントが略完了するまでは、プリントの先端を加熱領域内に送り込むのを待つ等のプリントルーチンを実施することで解決しようとすると、結果的に処理速度が低下するという問題が生じる。しかし、本願発明のように、プリント部からの記録媒体の排出速度に応じて加える熱量を変更すれば、すなわち、この場合では、処理速度が小さく、且つ、画像の質の点でも許容範囲内にある別の加熱条件(例えば170℃×5min)に変更すれば、加熱部での加熱定着処理を中断せず、しかも、記録媒体に対して適切な昇華定着が実行可能となる。
【0013】
本発明によるその他の特徴および利点は、以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるであろう。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明による記録媒体処理装置の実施形態について、図面を参照しながら解説する。
(記録媒体処理装置の概略構成)
図1に示す記録媒体処理装置1は、主に、シート状の記録媒体Mに昇華性の染料を含むインクで画像形成するプリント部50と、プリント部50から排出される記録媒体Mを加熱することによって染料を定着する加熱部80と、プリント部50及び加熱部80等の動作を制御するための制御部Cとからなる。
尚、プリント部50と加熱部80の間には、プリント部50からの記録媒体Mの排出速度と加熱部80における加熱定着速度の間の処理速度上の差を、自重で垂れ下がる記録媒体Mのループによって吸収するためのループ形成部60が設けられている。さらに、ループ形成部60と加熱部80の間には、ループ形成部60から水平な姿勢で送られて来る記録媒体Mを下向きに姿勢変更するためのガイド部70とが設けられている。また、加熱部80の下流側には記録媒体Mを画像どうしの境界などで切断するカッター90が配置されている。
【0015】
(インクの概略構成)
ここで主に用いられるインクは、例えば、“黒”、“シアン”、“マゼンタ”、“イエロー”、“ライトシアン”、“ライトマゼンタ”の6色の各インクからなり、いずれも、昇華性の染料を含む基本的に水性のインクである。
尚、ここでは、仮に、昇華性の染料を含むインクとしては、互いに昇華発色特性の異なる2種類のインクIa,Ibから一つを選択して使用できるものとする。第1のインクIaは180℃の加熱定着を施した時に最も良好な発色特性を示し、他方、第2のインクIbは185℃の加熱定着を施した時に最も良好な発色特性を示すものとする。
【0016】
(記録媒体の概略構成)
また、ここで主に用いられる記録媒体Mは、所定の限度を超える剛性を備えたシート状の基材Bと、基材Bの上面に接着剤層(不図示)等を介して密着貼付されたインク受容層Rとからなる。基材Bは、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の合成樹脂材料、或いは、薄いアルミニウム等の金属材料などで形成されたベースシートSと、ベースシートSの上面に一体的に設けられた耐候性の高い5〜10μm程度の保護層Pとからなる。保護層Pは例えばフッ素樹脂などで形成されている。また、インク受容層Rの厚さは数十μm程度である。保護層Pはプリント部50での画像形成で使用する水性のインクとの親和性が低いが、インク受容層Rは、この水性のインクとの親和性が十分に高い。
【0017】
(加熱定着の作用)
プリント部50では、昇華性の染料を含む水性のインクが、記録媒体Mのインク受容層Rの表面付近に常温で載置される。プリント部20から排出された記録媒体Mを加熱部80で適切な加熱条件で加熱すると、受容層Rの表面付近に位置するインクから昇華性の染料が昇華(気化)して、受容層Rの内部に移動し、さらに、保護層Pを通過し、フィルムFと保護層Pの界面、乃至は、フィルムFの表面近くの内部(例えば図2に×で記された箇所)まで到達して、ここに定着される。尚、このように定着過程が完了すると、定着完了後の任意の時点で、基材Bからインク受容層Rをシート状のまま容易に引き剥がすことができる。インク受容層Rを引き剥がした状態では、記録媒体Mの基材B内に定着された染料は、表面からは耐候性の保護層Pによって、裏面からはフィルムFによって保護され、同時に、少なくとも基材Bの上面側からは透明性の高い保護層Pを介して良く透視できる形になる。
【0018】
(インクと記録媒体の組み合わせと最適な加熱定着条件の関係)
尚、ここでは、図2に示す3種類の記録媒体Ma,Mb,Mcから一つを選択して使用可能であるものとする。これらの記録媒体Ma,Mb,Mcは、互いに素材が部分的に異なったり、或る層の厚さが異なったりする。
図2(a)に示す第1の記録媒体Maは、厚さが30μmのPET製のベースシートSと、厚さが5μmのフッ素樹脂製の保護層Pと、厚さが7μmのインク受容層Rとを有する。図2(b)に示す第2の記録媒体Mbは、厚さが30μmのPET製のベースシートSと、厚さが10μmのフッ素樹脂製の保護層Pと、厚さが7μmのインク受容層Rとを有する。図2(c)に示す第3の記録媒体Mcは、厚さが60μmのアルミニウム製のベースシートSと、厚さが10μmのフッ素樹脂製の保護層Pと、厚さが7μmのインク受容層Rとを有する。
インク受容層Rに関しては、材質と厚さが同じものが3種類の記録媒体Ma,Mb,Mcの全てに対して共通に使用されているものとする。
一般に、保護層Pの厚さが大きいほど適切な昇華に必要な熱量は増大する傾向がある。ここでは、仮に、2種類のインクIa,Ibと3種類の記録媒体Ma,Mb,Mcとの間の各組み合わせに対する最適な加熱定着条件を下記の表1に示す通りとする。
【0019】
【表1】
加熱定着条件の例
【0020】
表1から判るように、例えば、同じインクIaを用いた場合、第1の記録媒体Maは、180℃×2minの加熱定着を施した時に最も適切な解像度を示し、第2の記録媒体Mbと第3の記録媒体Mcは、180℃×3minの加熱定着を施した時に最も適切な解像度を示す。
【0021】
図1に示すように、プリント部50は、ロール状の連続した記録媒体Mを回転自在に支持可能な貯留部2と、この貯留部2から記録媒体Mを引き出して副走査方向に搬送する搬送機構3と、搬送機構3によって副走査方向に搬送される記録媒体Mに対して、前記副走査方向と直行する主走査方向に往復移動しながらインクで画像を形成するインクジェット型のプリントヘッド4とを有する。貯留部2は、ロール状の記録媒体Mを、その筒状の芯を介して回転自在に支持する支持ロッド2aを有する。
プリントヘッド4は、記録媒体Mの幅方向(図1の紙面を垂直に貫通する方向)に直線状に延びたガイドロッド5,5によって往復移動可能に支持されており、ステッピングモータ型の走査モータ(不図示)によって、タイミングベルトや螺軸等の作動系(不図示)を介してガイドロッド5に沿って往復駆動される。プリントヘッド4には、ピエゾ素子等からなる吐出機構(不図示)が設けられており、同時に、昇華性の染料を含むインクのインクカートリッジ4aが取付けられている。
【0022】
搬送機構3は、貯留部2から記録媒体Mを引き出す引き出しローラ対3aと、画像形成された記録媒体Mをプリント部50から排出する排出ローラ3bと、これらのローラをタイミングベルト等を介して駆動するステッピングモータM1とを備えている。また、搬送機構3は、記録媒体Mの搬送方向を案内し、且つ、特にプリントヘッド4の駆動位置にて記録媒体Mを裏面側から支持し位置決めするガイド部材(不図示)を備えている。
【0023】
ループ形成部60には、上流側の搬送ローラ対7,7と、下流側の搬送ローラ対8,8とが間に間隙を設けた状態で配置されている。さらに、上流側の搬送ローラ対7,7を駆動操作するためのステッピングモータM2と、下流側の搬送ローラ対8,8を駆動操作するためのステッピングモータM3とが設けられている。プリント部50から記録媒体Mが排出される時、上流側の搬送ローラ対7,7と下流側の搬送ローラ対8,8は同時に回転駆動されて記録媒体Mを下流側に搬送するが、下流側の搬送ローラ対8,8は、記録媒体Mの先端を挟持すると即刻、ステッピングモータM3はその回転を止めるので、上流側の搬送ローラ対7,7によって送り込まれる記録媒体Mは、図1に実線で示すように、自重によって下向きに垂れたループを形成する。ループ形成部60には、上流側の搬送ローラ対7,7によって送り込まれる記録媒体Mの先端を最初に下流側の搬送ローラ対8,8に手渡すための水平姿勢(破線)と記録媒体Mが下方に弛むのを許す傾斜姿勢(実線)との間で姿勢変更可能なガイド部材9が配置されている。また、形成されたループの長さが所定量を超えたことを検出する光センサ対10,10が配置されている。
【0024】
図1に示すように、加熱部80の内部は、断熱層(不図示)を含む隔壁80Eによって上下左右前後の全面から実質的に閉鎖されており、ここでは、記録媒体Mは垂直方向に搬送される。記録媒体Mのための通路としてガイド部70と加熱部80の間に設けられたスリット状の開口部(図1の紙面と垂直な方向に延びている)には、加熱部80内の加熱空気が上方に抜け出るのを阻止するため、シリコンゴム等の耐熱性の可撓性の素材からなるリップ状の案内部材12が設けられている。
【0025】
加熱部80の紙面で左側の内面は、内部隔壁80Fによって搬送方向に沿って4つの小室、すなわち、第1室81a、第2室81b、第3室81c、及び第4室81dに分割されている。各小室81には、ニクロム線のヒータ14が記録媒体Mの搬送方向に沿って配置されている。ヒータ14は、プリント部50で画像形成された記録媒体Mを、主に高温空気との接触によって加熱し、インクに含まれる昇華性染料を定着する機能を有する。また、各小室81には、記録媒体Mをヒータ14から生じる輻射熱から保護するための断熱板15と、各小室81内の空気を混合することによって可及的に均一な温度分布を形成するためのファン16とが配置されている。ヒータ14は、記録媒体Mをインク受容層Rの側から加熱することになり、記録媒体Mは熱源としてのヒータ14に対して機械的に非接触な状態で加熱される。
【0026】
他方、加熱部80の紙面で右側の内面には、4つの放射温度計18(温度検出手段の一例)がやはり記録媒体Mの搬送方向に沿って並べられている。個々の放射温度計18は、加熱部80内の記録媒体Mに対して水平に向けられているので、記録媒体Mの基材Bのうちの、第1の小室81に進入した直後の部位に始まり、第4の小室81から加熱部80外に排出される直前の部位に到るまで、搬送方向に略等間隔で並ぶ複数箇所の表面温度を測定することができる。
【0027】
図1に示すように、記録媒体処理装置1は、汎用のコンピュータ36、モニター37、キーボード38、マウス39、並びに、現像済みの写真フィルムPfの画像情報を光電変換するフィルムスキャナー40等を備えた画像処理システム90と連結されている。コンピュータ36には、MO、コンパクトフラッシュカードなど、種々の電子データ記録メディアから画像データなどを取り出すメディアドライブ(不図示)が付設されている。したがって、電子データ記録メディア内に格納された画像データを、この画像処理システム90で処理し、記録媒体処理装置1の制御部Cに転送すれば、この転送された画像データに基づく画像を記録媒体Mに形成することができる。
【0028】
記録媒体処理装置1の制御部Cはマイクロプロセッサ(不図示)を内蔵しており、コンピュータ36から転送される画像データを入力するデータ入力系を形成し、且つ、加熱部80の各放射温度計18からのフィードバック信号を受ける信号入力系を形成している。さらに、制御部Cは、プリント部50の搬送機構3、プリントヘッド4の吐出機構ならびに走査モータM2、ループ形成部60の上流側ローラ対7,7と下流側の搬送ローラ対8,8を駆動操作するステッピングモータM2,M3、加熱定着用のヒータ14、及び、カッター80の操作用モータ(不図示)等に対して制御信号を出力する信号系を備えている。
【0029】
記録媒体処理装置1のメインスイッチ(不図示)をON状態に切り換えると、画像処理システム90のモニター37には、対話形式の操作画面(不図示)が表示される。この操作画面に、前記2種類のインクIa,Ibのいずれを使用するか指定するチェックボックスと、前記3種類の記録媒体Ma,Mb,Mcの中からいずれを使用するか指定するチェックボックスが見られるように構成すれば良い。オペレータが、プリント部50の貯留部2にセットした記録媒体Mに応じたチェックボックスと、プリントヘッド4にセットしたインクカートリッジ4aに応じたチェックボックスとを、キーボード38或いはマウス39によって指定すると、プリント部50でのプリントが開始され、同時に、加熱部80内の各ヒータ14がON状態に切り換えられる。
【0030】
第1のインクIaと第1の記録媒体Maが指定された場合は、コンピュータ36は、コンピュータ36内のメモリー内に格納されたLUT等から「180℃×2min」という加熱条件を抽出し、これを制御部Cに送る。
先ず、加熱部80内に記録媒体Maが送られて来る前の状態では、各放射温度計18は、断熱板15の表面温度を検出しており、制御部Cは、この断熱板15の表面温度の検出結果が180℃となるように、各ヒータ14の発熱量を制御し、加熱部80内に記録媒体Maが送られてからは、順次、記録媒体Maの裏面側(ベースシートSの表面)の表面温度の検出結果が180℃となるように、各ヒータ14の発熱量を制御し、同時に、記録媒体Maが加熱部80を抜け出る迄に「180℃×2min」の加熱履歴を受けるように、加熱部80内での記録媒体Maの搬送速度を制御する(具体的には、ループ形成部60の下流側の搬送ローラ対8,8の駆動操作を制御する)。実際には、加熱部80内の第1室81aのヒータ14は、室温に近い低温の記録媒体Mを180℃まで加熱するために、他の第2室81bから第4室81dのヒータ14に比して高温に保持されることになる。尚、第1室81aで過大な熱衝撃が記録媒体Mに加えられないように、第1室81aでは、記録媒体Mを先ず例えば150℃程度に加熱し、第2室81bから第4室81dで記録媒体Mを180℃に保持する等の制御を行うように構成しても良い。但し、この場合には、記録媒体Mに所定の熱履歴(例えば「180℃×2min」)を受けさせるためには、加熱部80内での記録媒体Mの搬送速度を低めにする必要がある。
【0031】
同様に、例えば、第2のインクIbと第2の記録媒体Mbが指定された場合は、加熱部80内に記録媒体Mbが送られて来る前の状態では、制御部Cは、断熱板15の表面温度の検出結果が185℃となるように、各ヒータ14の発熱量を制御し、加熱部80内に記録媒体Mbが送られてからは、順次、記録媒体Mbの裏面側の表面温度の検出結果が185℃となるように、各ヒータ14の発熱量を制御し、同時に、記録媒体Mbが加熱部80を抜け出る迄に「180℃×3min」の加熱履歴を受けるように、加熱部80内での記録媒体Mbの搬送速度を制御する。
従って、この場合、加熱量調整機構は、使用されるインクと記録媒体の種類に応じて、各ヒータ14の発熱量を制御し、記録媒体Mの搬送速度を変更する制御部Cからなる。
【0032】
尚、一般に、記録媒体MのベースシートSの厚さが大きいほど、ヒータ14から発された熱がベースシートSによって奪われるので、記録媒体Mに加える熱量を増やさなければ、記録媒体Mのインクに本来の適切な加熱履歴を与えることができない。しかし、この実施形態の加熱部80では、記録媒体Mにインク受容層R側からのみ加熱を施し、記録媒体Mの層の全体の昇温状態を、ベースシートS側の表面温度の検出結果に基づいて制御しているので、自ずから、記録媒体MのベースシートSの厚さに見合った分だけ各ヒータ14の温度が高められ、適切な加熱履歴が与えられる。記録媒体MのベースシートSの材質が異なる場合も同様であり、記録媒体MのベースシートSの材質の比熱の大きさに見合った分だけ各ヒータ14の温度が高められ、適切な加熱履歴が与えられる。
【0033】
また、例えば画像が写真画像であるなど、形成されている画像の形態に基づいて、記録媒体Mに載置されているインクの量が多いほど、記録媒体Mが昇華定着に必要な温度に達する以前に、インク内に含まれる水分の蒸発に熱量が奪われるために、加熱部80内で記録媒体Mが所定の加熱温度に到達するタイミングが遅れ、適切な加熱温度に保持されている時間が不足する。しかし、この実施形態の加熱部80では、上記と同様の理由で、自ずから、記録媒体Mに載置されたインクの量の多さに見合った分だけ各ヒータ14の温度が高められ、適切な加熱履歴が与えられる。
【0034】
さらに、記録媒体処理装置1の置かれた室内の温度及び湿度(環境条件の一例)もまた、加熱部80内での記録媒体Mbの加熱履歴に影響を及ぼし、仮にヒータ14からによる加熱量が一定不変であったり、加熱部80内の温度を一定に保持する制御が行われていれば、室温の影響でプリント部50から排出される記録媒体Mの温度が低いほど、加熱部80内で記録媒体Mが所定の加熱温度に到達するタイミングが遅れ、適切な加熱温度に保持されている時間が不足する。また、室内の湿度の影響でプリント部50から排出される記録媒体Mの湿度が高いほど、加熱部80内で記録媒体Mが所定の加熱温度に到達するタイミングが遅れ、適切な加熱温度に保持されている時間が不足する。しかし、この実施形態の加熱部80では、上記に議論したのと同じ理由で、自ずから、プリント部50から排出される記録媒体Mの温度の低さや湿度の高さに見合った分だけ各ヒータ14の温度が高められ、適切な加熱履歴が与えられる。
【0035】
但し、使用される記録媒体Mの種類を自動的に検出するメディア判別センサを、プリント部50、ループ形成部60、または、加熱部80に設け、また、プリントヘッド4にセットされたインクカートリッジ4aの型などから使用されるインクの種類を検出するインク判別センサをプリント部50に設け、さらに、形成される画像の形態、或いは、記録媒体処理装置1内の温度や湿度(いずれも環境条件の一例)を検出する温度計19及び湿度計20を設けて、これらの温度計19或いは湿度計20の検出結果に基づいて、制御部Cが、これらの各条件が加熱部80内での記録媒体Mの昇温状態に与える影響に関する実験に基づいて予め作成されたLUTを参照することで、適切なヒータ14の温度と加熱部80内での記録媒体Mの搬送速度を判断して、実行し、記録媒体Mに適切な加熱履歴が与えられるように構成しても良い。
勿論、記録媒体Mの種類、特にベースシートSの材質や厚さといった条件、形成される画像の形態、或いは、記録媒体処理装置1の置かれた室内の温度及び湿度(環境条件の一例)をキーボード38等から入力し、制御部Cは、適切なヒータ14の温度と加熱部80内での記録媒体Mの搬送速度を判断して、実行し、記録媒体Mに適切な加熱履歴が与えられるように構成しても良い。
【0036】
〔別実施形態〕
<1>以上の実施形態では、プリント部50からの記録媒体Mの排出速度と加熱部80内での記録媒体Mの搬送速度との速度差を、ループ形成部60の有効利用によって、実質的に吸収できる事例に即して説明した。
しかし、本来の適切な加熱条件では、プリント部50からの記録媒体Mの排出速度と加熱部80内での記録媒体Mの搬送速度との速度差が大きく、ループ形成部60における記録媒体Mの収容力の限界を超える場合に、プリント部50でのプリント処理を中断することのないように、加熱部80内での記録媒体Mの加熱定着処理を迅速に行うべく、記録媒体Mの加熱条件が変更される構成としても良い。すなわち、例えば、第1のインクIaと第1の記録媒体Maの組合わせにおける最適な加熱条件が本来ならば「180℃×2min」であるとすれば、「185℃×1.5min」等の処理速度が大きく、且つ、画像の質の点でも許容範囲内にある第2の適正条件に変更することによって、プリント部50でのプリント処理を中断する必要がないように、ループ形成部60に形成されるループの量をループ形成部60の収容力の限界内としながらも、記録媒体Mに対して略適切な昇華定着が実行可能となる。
仮に、一般的な解像度(例えば300dpi)の写真画像をプリント部50でプリントされる標準の画像であるとした場合、プリント部50からの記録媒体Mの排出速度と加熱部80内での記録媒体Mの搬送速度との速度差が、ループ形成部60における記録媒体Mの収容力の限界を超える位に大ききなるという上記の状況は、一般的な幅の行間を伴うテキスト文書のみからなる画像をプリント部50でプリントする際に典型的に生じる。
また、同じような解像度の写真画像をプリント部50でプリントする場合でも、プリント部50で縦送りによって印字されるA4版サイズの記録媒体M(実質的な印字幅が約170mm)を標準のプリントとした場合、プリント部50からの記録媒体Mの排出速度と加熱部80内での記録媒体Mの搬送速度との速度差が、ループ形成部60における記録媒体Mの収容力の限界を超える位に大ききなるという上記の状況は、プリント部50で縦送りによって印字されるポストカードサイズ(実質的な印字幅が約90mm)の記録媒体Mを用いる際にも生じる。
【0037】
また、逆に、仮に、一般的な幅の行間を伴うテキスト文書のみからなる画像をプリント部50でプリントされる標準の画像であるとすれば、一般的な解像度(例えば300dpi)の写真画像をプリント部50でプリントする際にはプリント部50からの記録媒体Mの排出速度が低下するので、例えば、第1のインクIaと第1の記録媒体Maの組合わせに対する基本的な加熱条件としての「180℃×2min」を守ることができず、記録媒体Mが加熱部80内に長く滞留し過ぎとなり、昇華定着が進み過ぎて、画像の濃度が過剰になる。そして、この対策として、プリント部50で1枚のプリントが略完了するまでは、プリントの先端を加熱部80内に送り込むのを待つ等のプリントルーチンを実施することで解決しようとすれば、結果として処理速度が低下する。しかし、第1のインクIaと第1の記録媒体Maの組合わせにおける最適な加熱条件が本来ならば「180℃×2min」であるとすれば、例えば「170℃×5min」等の処理速度が小さく、且つ、画像の質の点でも許容範囲内にある別の条件に変更すれば、加熱部80での加熱定着処理を中断せず、しかも、記録媒体Mに対して略適切な昇華定着が実行可能となる。
【0038】
すなわち、この別実施形態は、「加熱量調整機構が、プリント部からの記録媒体の排出速度に応じて加える熱量を変更する」という概念を実施する形態と言える。また、この別実施形態は、「加熱量調整機構が、インク受容層に形成された画像の形態に応じて加える熱量を変更する」という概念を実施する形態とも言える。
【0039】
<2>記録媒体Mが熱源としてのヒータ14に対して機械的に非接触な状態で加熱される加熱部80の代わりに、記録媒体Mを熱源との機械的な接触に基づいて加熱する加熱部を用いても良い。
図3に示す記録媒体処理装置101は、図1の記録媒体処理装置1のものと同じプリント部50とループ形成部60とを備え、ループ形成部60の下流側に加熱部180が隣接している。
加熱部180は、回転可能に支持された大径のヒートローラ113(熱源の一例)と、ループ形成部60から送られて来る記録媒体Mをヒートローラ113の円形の外周面に沿って押付け保持するための複数の圧着ローラ115とを有する。ヒートローラ113内には制御部Cによって温度制御可能なニクロム線式のヒータ114が配置されている。ヒートローラ113は、ステッピングモータ(不図示)などにより、ループ形成部60の下流側の搬送ローラ対8,8と略等速の周速度で回転操作される。
【0040】
図3からも理解されるように、この別実施形態では、記録媒体MはベースシートSの側から熱源との機械的な接触に基づいて片面加熱される。そして、ヒートローラ113上に載置された記録媒体Mのインク受容層R側の表面温度を検出可能な放射温度計18が、加熱部180内の複数箇所に配置されている。
例えば、処理対象が、第1のインクIaと第1の記録媒体Maの組合わせの場合であれば、先ず、加熱部180内に記録媒体Maが送られて来る前の状態では、各放射温度計18は、対向するヒートローラ113の表面温度を検出しており、制御部Cは、このヒートローラ113の表面温度の検出結果が180℃となるように、ヒータ114の発熱量を制御し、加熱部180内に記録媒体Maが送られてからは、記録媒体Maの表面温度の検出結果が180℃となるように、ヒータ114の発熱量を制御し、同時に、記録媒体Maが加熱部180を抜け出る迄に「180℃×2min」の加熱履歴を受けるように、加熱部180内での記録媒体Maの搬送速度を制御する(具体的には、ループ形成部60の下流側の搬送ローラ対8,8とヒートローラ113の回転操作を制御する)。
【0041】
勿論、記録媒体Mがインク受容層Rの側から片面加熱され、放射温度計18がベースシートS側の表面温度を検出する構成とすることも可能である。
さらに、図3のヒートローラ113を回転不能なものとし、この静止したヒートローラ113の加熱された外周面の上に密着された記録媒体Mがヒートローラ113上を滑りながら移動しては、加熱定着される構成とすることも可能である。この場合、熱源は必ずしも円形の外周面を有する必要はなく、別の任意の形態(不図示)でも良く、記録媒体Mが押付けられつつ相対移動することで熱を受容しながら搬送される構成であれば良い。
また、2つのヒートローラ(不図示)の間に挟着されながら搬送されることで、記録媒体Mが両面から加熱される構成とすることも可能である。
【0042】
<3>尚、記録媒体Mに加える熱量を種々の条件に基づいて変更する加熱量調整機構を加熱領域に設けるという考え方は、記録媒体Mを加熱部内で搬送しながら加熱するのではなく、記録媒体Mを実質的に静止させた状態で加熱定着するバッチ式の記録媒体処理装置にも適用可能であることは言うまでもない。このバッチ式の記録媒体処理装置には、たとえ手差しで装入された記録媒体Mを均一に加熱するために加熱領域内で循環乃至は往復移動させる搬送機構があったとしても、記録媒体Mを連続的に処理するための搬送機構は備わっていない。また、このバッチ式の記録媒体処理装置にはプリント部を設ける必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による記録媒体処理装置の概略構成を示す略図
【図2】本発明にて用いられる記録媒体の断面を示す略図
【図3】本発明の別実施形態による記録媒体処理装置の概略構成を示す略図
【符号の説明】
Ma,Mb,Mc 記録媒体
Ia,Ib インク
B 基材
R インク受容層
S ベースシート(基材)
P 保護層(基材)
C 制御部
18 放射温度計
19 温度計
20 湿度計
50 プリント部
60 ループ形成部
70 ガイド部
80 加熱部
90 カッター
Claims (7)
- シート状の基材と前記基材の面に密着貼付されたインク受容層とを有する記録媒体を加熱することによって前記インク受容層に担持された染料を前記基材面側に昇華させて定着する加熱領域を備え、前記加熱領域に、記録媒体に加える熱量を変更する加熱量調整機構が設けられている記録媒体処理装置であって、
前記加熱領域を、記録媒体の搬送方向に沿って並ぶ複数の小室に分割するための内部隔壁が設けられており、
前記加熱量調整機構は、前記各小室の各々に配置されたヒータと、前記各小室に設けられた前記ヒータを互いに異なる目標温度に保持可能な温度制御機構とを備えている記録媒体処理装置。 - 前記各小室に、記録媒体をヒータから生じる輻射熱から保護するための断熱板と、各小室内の空気を混合することによって温度分布を均一化するためのファンとが配置されている請求項1記載の記録媒体処理装置。
- 前記加熱量調整機構は、記録媒体の種類に応じて加える熱量を変更する請求項1または2記載の記録媒体処理装置。
- 前記加熱量調整機構は、温度および湿度の少なくとも一方を含む環境条件に応じて加える熱量を変更する請求項1または2記載の記録媒体処理装置。
- 前記加熱量調整機構は、前記インク受容層に担持されたインクの種類に応じて加える熱量を変更する請求項1または2記載の記録媒体処理装置。
- 前記加熱量調整機構は、前記インク受容層に形成された画像の形態に応じて加える熱量を変更する請求項1または2記載の記録媒体処理装置。
- 昇華性染料を含むインクで記録媒体に印字または画像形成するプリント部と、前記プリント部から排出された印字または画像形成済みの記録媒体を前記加熱領域にて連続的に搬送する搬送機構とが設けられており、前記加熱量調整機構は、前記プリント部からの記録媒体の排出速度に応じて加える熱量を変更する請求項1または2記載の記録媒体処理装置。
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