JP3671930B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
基材と前記基材の面に貼付されたインク受容層とを有するシート状の記録媒体に昇華性染料を含むインクによって印字可能なプリント部と、前記インク受容層に担持された昇華性染料を前記基材面側に昇華させて定着するために記録媒体を加熱する加熱定着部とを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような画像形成に関する技術の例として、金属装飾体の製造方法に関する特開平10−297197号が知られている。ここに記された方法では、平板状の金属基材と透明樹脂層とインクジェット受理層からなる記録媒体のインクジェット受理層上に、昇華形着色材からなる着色模様をインクジェットプリンタによって噴射形成し、次に、加熱炉やホットプレスで加熱することによって、この昇華形着色材の少なくとも一部を透明樹脂層の内部に入り込ませる。さらに、インクジェット受理層を温水で軟化させた後で、布等で拭き取って除去すると、着色模様が形成された金属装飾体が完成する。
【0003】
しかし、この公知の画像形成技術では、着色模様を形成された記録媒体をオペレータが一旦取出して加熱炉やホットプレスにセットするというハンドリングを介してバッチ処理的に加熱処理し、さらに、加熱によって昇華段階を終えた記録媒体のインクジェット受理層をやはりバッチ処理的に布等で拭き取って除去すると言う一連の煩雑な処理操作が必要であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、上に例示した従来技術による画像形成装置の持つ前述した欠点に鑑み、プリント部にて印字された記録媒体をオペレータによるハンドリングを経ずに連続的に定着処理することができ、同時に、加熱定着部では、プリント部からの記録媒体の排出速度に左右されない適切な加熱条件で定着処理を施すことが可能な画像形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、特許請求の範囲の欄の請求項1から5のいずれかに記された特徴構成を備えている。
すなわち、本発明の請求項1による画像形成装置は、
基材と前記基材の面に貼付されたインク受容層とを有するシート状の記録媒体に昇華性染料を含むインクによって印字可能なプリント部と、前記インク受容層に担持された昇華性染料を前記基材面側に昇華させて定着するために記録媒体を加熱する加熱定着部とを備えた画像形成装置であって、
前記プリント部は印字操作に応じて記録媒体を搬送して排出する第1搬送機構を有し、
前記加熱定着部は、記録媒体を加熱する加熱領域と、記録媒体を前記プリント部からの排出速度と異なる搬送速度で前記加熱領域にて搬送する第2搬送機構とを有し、さらに、
前記プリント部と前記加熱定着部の間に、前記プリント部によって印字済みの記録媒体を切断するカッターが設けられており、
前記プリント部から排出される記録媒体を弛んだループ状に一旦蓄積した後で前記加熱領域に供給可能なループ形成部が設けられており、前記ループ形成部は、記録媒体の搬送方向に配置され、各々が前記カッターによって切り離された1枚の記録媒体の全体を蓄積可能な2基のループ形成部を含むことを特徴構成としている。
【0006】
このような特徴構成を備えているために、本発明の特許請求の範囲の請求項1による画像形成装置では、プリント部から排出される記録媒体を弛んだループ状に一旦蓄積した後で加熱領域に供給可能なループ形成部が設けられているので、濃度が適切で且つ解像度の高い画像を得るために必要な所定の搬送速度で加熱定着部内を搬送しても、記録媒体が搬送経路上で弛んでジャミング(これは、プリント部からの記録媒体の排出速度が、加熱領域での搬送速度を上回る場合に生じ易い)を起こしたり、記録媒体に無理な張力(これは、プリント部からの記録媒体の排出速度が、加熱領域での搬送速度を下回る場合に生じ易い)が掛ることがない。
言い換えれば、このような特徴構成を備えていると、プリント部からの記録媒体の排出速度は必ずしも一定でなくても良く、また、加熱定着部内での適切な搬送速度と同一である必要がないので、プリント部を設計、設定乃至は選択する上での自由度が高くなる。他方、加熱定着部における記録媒体の搬送速度を、プリント部からの記録媒体の排出速度に余り左右されることなく自由に設定できることにもなり、加熱定着部で実施される加熱定着条件(主に加熱温度と加熱時間を指す)を、プリント部からの記録媒体の排出速度に左右されずに、使用される記録媒体とインクの特性に合わせることが可能になり、結果的に、良質の画像が形成される。
すなわち、ここには、取り扱う記録媒体の特性に起因して、画像形成装置によって得られる画像の質は、加熱が過多では濃度が過剰で解像度が低いものとなり、逆に、加熱が不足すると濃度が不十分となる傾向が見られるという事情が存在するのであって、本発明による画像形成装置では、使用される記録媒体とインクに合った加熱定着条件で処理できるが故に、濃度が適切でしかも解像度の高い画像が得られることになる。
【0007】
また、本発明の特許請求の範囲の請求項1による画像形成装置では、前記プリント部と前記加熱定着部の間に、前記プリント部によって印字済みの記録媒体を切断するカッターが設けられているので、プリント部にロール状に保持された長尺の記録媒体から必要な長さの記録媒体を適宜切断して使用でき、種々の長さの記録媒体を処理できる点で好都合であり、さらに、プリント部にて印字済みの記録媒体を例えば1画像毎に印字された部位のみを切り離しては順次加熱定着部に送り出す、という処理の方法が可能になるので、処理速度が増す意味で、或いは記録媒体の端部に無駄を出さないという意味で有利である。すなわち、仮にプリント部と加熱定着部の間にカッターが無く、加熱定着部の出口付近にのみカッターが設けられた構成であれば、或る1駒の画像を1枚だけ印字および加熱定着処理するジョブを果たす場合、この駒画像が加熱定着部から排出される段階では、この駒画像に続く何も印字されていない空白の記録媒体が既に加熱定着部に進入しており、この部位は無駄になる。そして、記録媒体の特性によってこの一旦加熱された部位への印字と再加熱が可能であるとしても、プリント部のプリントヘッドまで巻き戻す必要がある。
【0008】
さらに、本発明の特許請求の範囲の請求項1による画像形成装置では、前記ループ形成部は、記録媒体の搬送方向に配置され、各々がカッターによって切り離された1枚の記録媒体の全体を蓄積可能な2基のループ形成部を含む構成となっているので、1枚目の記録媒体の後端が下流側のループ形成部から遂に抜け出る迄の間に、2枚目の記録媒体をプリント部にて印字しながら上流側のループ形成部でループ状に蓄積でき、ループ形成部が十分に大きなバッファー効果(プリント部と加熱定着部の間に存在する処理速度の差を吸収する機能を指す)を発揮することができ、その結果、プリント部での印字操作を、ループ形成部が空くまで中断する必要性が減少し、多数の画像形成処理をより連続的に実施できる。
【0009】
前記プリント部からの記録媒体の排出速度は、前記第2搬送機構による前記加熱領域での記録媒体の搬送速度を上回るように設定されている構成とすることができる。
このように構成すれば、プリント部から排出された記録媒体の部位は直ぐに加熱定着部に供給することなく一旦ループ形成部に蓄積し、加熱領域にて先行して処理される記録媒体の部位を追う形で順次加熱領域に供給すれば良いので、プリント部では、濃度が適切で且つ解像度の高い画像を得るために加熱領域において準拠すべき記録媒体の搬送速度に左右されることなく、任意の速度(高速)で連続的に印字搬送することができ、処理能率が高まるのみでなく、一枚の画像形成の途中で印字を中断する必要がないために画像の品質も維持できる。
【0010】
前記カッターは前記プリント部に設けられており、且つ、前記カッターは前記ループ形成部によってループが形成される際に作動される構成とすることができる。
このような構成とすれば、記録媒体の切断予定箇所(画像の後端付近など)を、カッター位置で短時間停止させている間に切断する工程を、加熱定着部で継続すべき搬送を中断することなく実施することが可能になる。
【0011】
記録媒体は、前記カッターによって切り離された後に前記加熱定着部に向けて搬送されるように構成することができる。
このように構成すれば、或る1駒分の画像の印字が完了したら、この部位をカッターによってロールから切り離し、直ぐにプリント部の排出機構による排出速度を超える高速で加熱定着部に送ることができる。したがって、より迅速な画像形成処理が可能になる。
【0012】
前記ループ形成部と前記加熱定着部は、前記プリント部に対して着脱自在な一つの記録媒体処理ユニットに含まれる構成とすることができる。
このように構成すれば、ループ形成部に蓄積可能なループの長さが異なる、或いは、加熱定着部における加熱領域の長さが異なる別の記録媒体処理ユニットと取り替えることが可能になる。また、このように構成すれば、本発明による画像形成装置を、必要に応じて、記録媒体処理ユニットを取り外して、プリント部を、加熱による定着の不要な普通の紙製などの記録媒体に印字する通常のプリンタとして使用することが可能になる。
【0013】
本発明によるその他の特徴および利点は、以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるであろう。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明による画像形成装置の実施形態について、図面を参照しながら解説する。
(画像形成装置の全体構成)
図1に示す画像形成装置1は、シート状の記録媒体Mに昇華性の染料を含むインクで画像形成するプリント部Pと、プリント部Pから排出される記録媒体Mを加熱することによって染料を定着する加熱定着ユニットF(加熱定着部の一例)とを備えている。
そして、プリント部Pと加熱定着ユニットFの間には、プリント部Pからの記録媒体Mの排出速度と加熱定着ユニットFにおける加熱定着の処理速度とのギャップを、自重で垂れ下がる任意の長さの記録媒体Mのループの形成によって吸収するためのループ形成ユニットL(ループ形成部の一例)が設けられている。
尚、加熱定着ユニットFは、ループ形成ユニットLの記録媒体排出口付近に着脱自在に設けられている。加熱定着ユニットFとループ形成ユニットLとは、互いに連結されることで、1つの記録媒体処理ユニット100を構成する。さらに、ループ形成ユニットLは、プリント部Pの記録媒体排出口付近に着脱自在に設けられているので、結果的に、記録媒体処理ユニット100自身もまた、プリント部Pの記録媒体排出口付近に着脱自在に設けられていることになる。
【0015】
(インクの構成)
ここで主に用いられるインクは、例えば、“黒”、“シアン”、“マゼンタ”、“イエロー”、“ライトシアン”、“ライトマゼンタ”の6色の各インクからなり、いずれも、昇華性の染料を含む基本的に水性のインクである。
【0016】
(記録媒体の構成)
また、図2に示すように、ここで主に用いられる記録媒体Mは、所定の剛性を備えたシート状の基材Bと、基材Bの上面に接着剤層(不図示)等を介して密着貼付されたインク受容層Rとからなる。基材Bは、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の合成樹脂材料などで形成されたベースシートSと、ベースシートSの上面に一体的に設けられた耐候性の高い5〜10μm程度の保護層Pとからなる。保護層Pは例えばフッ素樹脂などで形成されている。また、インク受容層Rの厚さは数十μm程度である。尚、保護層Pはプリント部Pでの画像形成で使用する水性のインクとの親和性が低いが、インク受容層Rは、この水性のインクとの親和性が十分に高い。
この記録媒体Mは、後述するように、インク受容層Rに昇華性の染料を含む水性のインクで印字し、印字後に加熱処理することで昇華性の染料を記録媒体Mの内部に昇華させて定着することを前提に設計されており、ここでは、昇華型メディアと呼ぶことにする。
但し、プリント部Pのプリントヘッドに取付けるインクカートリッジを取り替えることによって、一般的な紙製の記録媒体Mx(非昇華型メディアと呼ぶことにしておく)に昇華性の染料を含まない通常のインクで印字することも可能である。
【0017】
(昇華性の染料の定着について)
プリント部Pでは、主に、昇華性の染料を含む水性のインクが、記録媒体Mのインク受容層Rの表面付近に常温で載置される。プリント部Pから排出された記録媒体Mを加熱定着ユニットFで適切な加熱条件で加熱すると、受容層Rの表面付近に位置するインクから昇華性の染料が昇華(気化)して、受容層Rの内部に移動し、さらに、保護層Pを通過し、ベースシートSと保護層Pの界面、乃至は、ベースシートSの表面近くの内部(例えば図2に×で記された箇所)まで到達して、ここに定着される。尚、このように定着過程が完了すると、定着完了後の任意の時点で、基材Bからインク受容層Rをシート状のまま容易に引き剥がすことができる。インク受容層Rを引き剥がした状態では、記録媒体Mの基材B内に定着された染料は、表面からは耐候性の保護層Pによって、裏面からはベースシートSによって保護され、同時に、少なくとも基材Bの上面側からは透明性の高い保護層Pを介して良く透視できる形になる。
【0018】
(プリント部の構成)
図1に示すように、プリント部Pは、ロール状の連続した記録媒体Mを回転自在に支持可能な貯留部2と、この貯留部2から記録媒体Mを引き出して副走査方向に搬送する第1搬送機構3と、第1搬送機構3によって副走査方向に搬送される記録媒体Mに対して、前記副走査方向と直行する主走査方向に往復移動しながらインクで画像を形成するインクジェット式のプリントヘッド4とを有する。貯留部2は、ロール状の記録媒体Mを、その筒状の芯を介して回転自在に支持する支持ロッド2aを有する。
プリントヘッド4は、記録媒体Mの幅方向に直線状に延びたガイドロッド5,5によって往復移動可能に支持されており、ステッピングモータ型の走査モータ(不図示)によって、タイミングベルトや螺軸等の作動系(不図示)を介してガイドロッド5に沿って往復駆動される。プリントヘッド4には、ピエゾ素子等からなる吐出機構(不図示)が設けられており、同時に、インクカートリッジ(不図示)が取付けられている。昇華性の染料を含むインクの入ったものと、通常の昇華性でない染料を含むインクの入ったものの2種類のインクカートリッジから適宜選択して取付けられる。尚、プリントヘッド4には、必要に応じて、後述する制御部C1から出される信号に基づいて下降して記録媒体Mを切断するカッターN1が設けられている。
【0019】
第1搬送機構3は、貯留部2から記録媒体Mを引き出す引き出しローラ対3aと、画像形成された記録媒体Mをプリント部Pから排出する排出ローラ対3bと、記録媒体Mの搬送方向を案内し、且つ、特にプリントヘッド4の駆動位置にて記録媒体Mを裏面側から支持する印字ローラ3cと、これらのローラ対3a,3b,3cをタイミングベルト等を介して駆動するステッピングモータE1とを備えている。
第1搬送機構3は、常にプリントヘッド4による主走査方向のスキャン作動に同期して記録媒体Mを副走査方向に搬送する。具体的には、次のような制御が行われる構成になっている。すなわち、プリントヘッド4がガイドロッド5上を摺動に基づいて往復移動するストロークの一方の端部には、プリントヘッド4のためのホームポジションが設定されている。そして、プリントヘッド4は第1搬送機構3が停止している間にホームポジションと他方の端部の間を主走査方向に往復移動して印字制御するように構成されている。他方、第1搬送機構3は、プリントヘッド4がこのホームポジションに戻って静止している短い時間中に1ピッチだけ記録媒体を送る。
【0020】
因みに、プリントヘッド4に設けられたカッターN1による記録媒体Mの切断操作もまた、第1搬送機構3が停止している間にホームポジションから他方の端部へ移動しながら実施される。
プリントヘッド4による印字動作に応じて第1搬送機構3が記録媒体Mを排出する速度は、印字される画像の特性(特に画像の解像度)によって異なることになるが、20mm/min〜600mm/minの範囲内である。また、印字動作を伴わない時の第1搬送機構3による記録媒体Mのフィード速度は約1,500mm/minである。
また、プリント部Pには、記録媒体の一部乃至は記録媒体を巻き付けたコアに貼付されたバーコード等から、貯留部2にセットされている記録媒体が昇華型メディアMか非昇華型メディアMxかを検出する検出機構Dが備わっている。
【0021】
(ループ形成ユニットの構成)
ループ形成ユニットLは、記録媒体Mの搬送方向に沿って互いに隣接配置された、第1ループ形成部40Aと第2ループ形成部40Bとからなる。
図3に示すように、第1ループ形成部40Aには、上流側の搬送ローラ対6a,6aと、下流側の搬送ローラ対6b,6bとが間にループ形成空間V1を空けた状態で配置され、さらに、上流側の搬送ローラ対6a,6aを駆動操作するためのステッピングモータE2と、下流側の搬送ローラ対6b,6bを駆動操作するためのステッピングモータE3とが設けられている。
【0022】
また、第1ループ形成部40Aにはガイド板8aと補助ローラ9a,9aとが設けられている。ガイド板8aは、モータE6によって、上流側の搬送ローラ対6a,6aから下流側に送られる記録媒体Mを下流側の搬送ローラ対6b,6bまで案内する水平位置(図3に一点鎖線で示す)と、上流側の搬送ローラ対6a,6aから送られた記録媒体Mが下方に垂れ下ることを許す垂直位置(図3に実線で示す)との間で切り換え可能に設けられている。補助ローラ9a,9aは、コイルばね等の付勢手段10a,10aによって常に下方に付勢されており、ガイド板8aが水平位置の時に、記録媒体Mをガイド板8aの上面に形成された凹面状の案内面に軽く押付けることで、記録媒体Mを確実に下流側の搬送ローラ対6b,6bまで案内する。そして、ガイド板8が垂直位置に切り換えられる時には、記録媒体Mは付勢手段10a,10aによって下方に降ろされることで、記録媒体Mに上向きのループではなく確実に下向きのループを形成させる。ループ形成空間V1には、形成されたループの長さが所定量を超えたことを検出する光センサ対K1が配置されている。
【0023】
第2ループ形成部40Bにも、上流側の搬送ローラ対7a,7aと、下流側の搬送ローラ対7b,7bとが間にループ形成空間V2を空けた状態で配置され、さらに、上流側の搬送ローラ対7a,7aを駆動操作するためのステッピングモータE4と、下流側の搬送ローラ対7b,7bを駆動操作するためのステッピングモータE5とが設けられている。また、第1ループ形成部40Aの各々と同様の構成のガイド板8b、補助ローラ9b,9b、付勢手段10b,10b、ガイド板8bの位置を水平位置と垂直位置の間で切り換えるためのモータE7、及び、形成されたループの長さが所定量を超えたことを検出する光センサ対K2が設けられている。
【0024】
また、昇華型メディアMの画像形成を実施する場合、仮に、幅が600mmで、送り長さが1100mmのサイズの記録媒体Mの略全体の領域(四辺の僅かな余白のみを除く)を写真画像が占める画像を標準画像とすれば、この標準的な画像の場合に、第1搬送機構3が記録媒体Mを排出する速度は、約500mm/minであるとする。そして、加熱定着ユニットFにおける加熱定着の処理速度は約300mm/minと、第1搬送機構3による排出速度に比べて低いものとする。通常の行間を含むテキスト文書が全体を占める画像の場合には、プリント部Pでの印字速度と加熱定着ユニットFにおける加熱定着の処理速度との差は一般にさらに大きくなる傾向がある。従って、少なくともこれらの事例では、原則的に、プリント部Pからの記録媒体Mの排出速度と加熱定着ユニットFにおける加熱定着の処理速度とのギャップを、ループ形成ユニットLで吸収する必要がある。さもなければ、プリント部Pと加熱定着ユニットFの間で記録媒体Mがジャミングを起こし、または、ジャミングを防止するためにプリント部Pからの記録媒体Mの排出を(加熱定着ユニットFでの処理速度と合わせるために)、プリントヘッド4の往復動作に基づく間歇動作以上に間歇的に行う必要がある。
【0025】
(加熱定着ユニットの構成)
加熱定着ユニットFは、金属製などの外部筐体H1と、外部筐体H1内に配置された加熱筐体H2とを有する。加熱筐体H2は、断熱層Iによって上下左右前後の全面から実質的に閉鎖されており、この加熱筐体Hの内部は記録媒体Mを加熱するための加熱領域Qを形成している。加熱領域Qでは、記録媒体Mは水平方向に搬送される。また、加熱定着ユニットFの下流側の端部付近には、記録媒体Mを画像どうしの境界などで切断可能なカッターN2が配置されている。
記録媒体Mのための通路として加熱筐体H2の上流側端部に設けられたスリット状の開口部(図1の紙面と垂直な方向に延びている)には、加熱筐体H2内の加熱空気が抜け出るのを規制するため、シリコンゴム等の耐熱性の可撓性の素材からなる一対のリップ状閉鎖部材15が設けられている。ループ形成ユニットLから送られる記録媒体Mは、これらのリップ状閉鎖部材15を押し分けて加熱筐体H2内に進入する。
【0026】
外部筐体H1の内部には、ループ形成ユニットLから提供される記録媒体Mを、プリント部Pからの排出速度とは基本的に異なる搬送速度にて加熱領域Q内で搬送する第2搬送機構18が設けられている。第2搬送機構18は、加熱筐体H2の上流側に隣接配置された第1補助ローラ対18a、加熱筐体H2の下流側に隣接配置された第2補助ローラ対18b、カッターN2より下流側に隣接配置された排出ローラ対18c、ステッピングモータE8、並びに、ステッピングモータE8の駆動力をこれらの各ローラ対に配分する伝動系(一部を略記)からなる。
【0027】
加熱筐体H2内の加熱領域Qは、記録媒体Mの搬送面を挟む上下の加熱空間Q1,Q2に分割されている。上方の加熱空間Q1には、ニクロム線式などのヒータ11と、記録媒体Mをヒータ11からの輻射熱から保護するための断熱板12と、加熱空間Q1内の空気を混合することによって加熱空間Q1内に可及的に均一な温度分布を形成するためのファン13とが配置されている。ヒータ11は、プリント部Pで画像形成された記録媒体Mを、主に高温空気との接触によって加熱し、インクに含まれる昇華性染料を定着する機能を有する。
【0028】
また、加熱領域Qには、ループ形成ユニットLの下流側の搬送ローラ対7b,7bと加熱定着ユニットFの第2搬送機構18とによって送り込まれる記録媒体Mを水平な状態で支持し、ヒータ11から一定の距離に保持するための支持案内部材14が設けられている。図4に示すように、支持案内部材14は、記録媒体Mの幅方向で互いに十分に離間配置された複数のロッドからなる。各ロッドは、加熱筐体Hの底部から上方に延びた脚部と、脚部の上端から記録媒体Mの搬送方向に沿って延びた案内部とからなり、これらの案内部どうしは、グリル状に集合することによって平坦な単一の案内面を形成している。そして、これらの支持案内部材14を介して移動する記録媒体の各部位が、ヒータ11によって高温になった支持案内部材14との接触に基づいて記録媒体Mが受ける熱履歴が記録媒体Mの幅方向において均等になるように、平面視では、全てのロッドの案内部が記録媒体Mの搬送方向に対して一定の角度(例えば約10°〜20°などで良い)で傾斜配置されている。
【0029】
また、下方の加熱領域Q2には、支持案内部材14上に支持された記録媒体Mの表面温度を検出するための温度センサ16(例えば放射温度計)が配置されている。温度センサ16は、加熱領域Q内に送り込まれた直後における記録媒体Mの表面温度から、加熱領域Qを抜け出る直前における記録媒体Mの表面温度まで、少なくとも記録媒体Mの搬送方向に沿った複数箇所に配置されている。
後に詳述する補助制御部C2は、これらの温度センサ16による記録媒体Mの温度の検出結果に基づいて、記録媒体Mが加熱領域Q内に送り込まれてから抜け出るまでに、所定の加熱履歴(ここでは「180℃×2min」)を受けるようにヒータ11の温度を制御する。
【0030】
(排出機構の構成)
プリント部Pとループ形成ユニットLの間には、プリント部Pで印字された記録媒体を、ループ形成ユニットL及び加熱定着ユニットFに送ることなく排出することのできる排出機構70が設けられている。排出機構70は、検出機構Dの判定結果、或いは、プリント部Pで印字され画像の長さを予め判定する後述するコンピュータ36の判定結果に基づいて、印字済みの記録媒体Mを加熱定着部60にて加熱定着する加熱定着モードと、印字済みの記録媒体Mを加熱定着部60による加熱処理を施すことなく排出する非加熱モードとの間で切り換える切換機構を構成する。
図1と図3に示すように、排出機構70は、上向きのスロープ面を備えた揺動ガイド部材71、揺動ガイド部材71のスロープ面を挟むように配置された排出ローラ対72、揺動ガイド部材71のスロープ面の下流側に配置されたトレー73等を有する。揺動ガイド部材71は、排出ローラ対72の軸芯付近に配置された軸芯周りで揺動自在に支持されており、その上流側の鋭角な先端が、プリント部Pからループ形成ユニットLに向かう記録媒体の搬送面よりも上方に待避した非作用姿勢と、前記先端が記録媒体の搬送面より下方に割込んだ排出姿勢との間で切り換え可能に設けられている。トレー73は、排出ローラ対72によって排出されたシート状の記録媒体を複数蓄積可能である。
【0031】
また、排出機構70には、ループ形成ユニットLのスペース内に収納しきれない長さの記録媒体を、ロール状に巻き取り可能な巻き取り機構75が設けられている。
加熱定着を要さない非昇華型メディアMxでトレー73に収納できない長さのもの、または、昇華型メディアMで、ループ形成ユニットLのスペースの容量を超過する長さの記録媒体M(画像自身が副走査方向に長いため途中で切断できないもの等を指す)は、排出機構70から排出され、巻き取り機構75によってロール状に巻き取ることができる。
【0032】
(割込み供給部の構成)
ループ形成ユニットLと加熱定着ユニットFの間には、任意の記録媒体をループ形成ユニットLを介さずに加熱定着ユニットFに供給可能な割込み供給部80が設けられている。
割込み供給部80は、シート状の記録媒体を複数蓄積可能なトレー81と、トレー81上の記録媒体を一枚ずつ加熱定着ユニットFに送り出し可能な一連の供給ローラ対82を備える。
また、割込み供給部80には、ロール状の記録媒体を保持可能なロール保持部83が備わっている。前述した排出機構70の巻き取り機構75によって形成された昇華型メディアMのロールをこのロール保持部83にセットすれば、ループ形成ユニットLの容量を超過する長さの昇華型メディアMを巻き戻しながら加熱定着ユニットFに連続的に送り出して、加熱定着させることができる。
【0033】
(画像処理システムの構成)
図1に示すように、画像形成装置1は、汎用のコンピュータ36、モニター37、キーボード38、マウス39、並びに、現像済みの写真フィルムPfの画像情報を光電変換するフィルムスキャナー40等を備えた画像処理システム90と連結されている。コンピュータ36には、CD、MO、コンパクトフラッシュカード、フロッピーディスクなど、種々の電子データ記録メディアから画像データなどを取り出すメディアドライブ(不図示)が付設されている。したがって、電子データ記録メディア内に格納された画像データを、この画像処理システム90で処理し、後述する画像形成装置1の制御部C1に転送すれば、この転送された画像データに基づく画像を記録媒体Mに形成することができる。
【0034】
(画像形成装置の制御部の構成)
プリント部Pには、マイクロプロセッサ(不図示)を内蔵した制御部C1が設けられている。制御部C1は、コンピュータ36から転送される画像データを入力するデータ入力系を形成し、且つ、後述する補助制御部C2を介して送られる放射温度計16からのフィードバック信号を受ける信号入力系を形成している。さらに、制御部C1は、プリント部Pの第1搬送機構3、プリントヘッド4の吐出機構ならびに走査モータ等に対して制御信号を出力する信号系を備えている。
【0035】
ループ形成ユニットLに配置されている補助制御部C2は、ループ形成ユニットLの各搬送ローラ対やガイド板を駆動するためのモータE1〜E7、排出機構70の揺動ガイド部材71、排出ローラ対72、巻き取り機構75、並びに、割込み供給部80の供給ローラ対82の各駆動モータに対する出力系と、ループ形成ユニットLの光センサ対K1,K2からの信号を入力する入力系とを形成している。尚、補助制御部C2は、制御ケーブル30、及び、分離自在なコネクタ31を介してプリント部Pの制御部C1と接続されることで、信号のアクセス系が形成されている。
【0036】
加熱定着ユニットFの下部に配置されている補助制御部C3は、ヒータ11、ファン13、第2搬送機構18のステッピングモータE8、及びカッターN2の夫々に対する出力系と、各温度センサ16からの信号を入力する入力系とを形成している。尚、補助制御部C3は、制御ケーブル30、及び、分離自在なコネクタ32を介してループ形成ユニットLの補助制御部C2と接続されることで、信号のアクセス系が形成されている。
【0037】
(画像形成装置の動作)
〈通常長さの昇華型記録媒体の処理〉
プリント部Pの貯留部2にセットされているのが昇華型メディアMであることが検出機構Dによって検出され、同時に、プリント部Pでプリントされる画像が、縦送りされるA4サイズの記録媒体Mに印字された標準的な写真画像である場合、制御部C1は「加熱定着モード」にセットされる。すなわち、具体的には、プリント部Pでの印字が開始されると同時に、ヒータ11による加熱領域Qの予熱が開始され、排出機構70の揺動ガイド部材71は非作用姿勢に切り換えられる。
尚、図5や図6に示すように、1枚目の記録媒体M1が印字開始されてから所定時間内は、加熱定着ユニットF内に記録媒体M1が存在しないので、各放射温度計16は、対向する断熱板12の表面温度を検出しており、補助制御部C3は、この断熱板12の表面温度の検出結果が180℃となるように、ヒータ11の発熱量を制御する。そして、例えば図8に示すように、加熱定着ユニットF内に1枚目の記録媒体M1が送られてからは、順次、記録媒体Mの裏面側(ベースシートSの表面)の表面温度の検出結果が180℃となるように、ヒータ11の発熱量を制御し、同時に、記録媒体Mが加熱定着ユニットFを抜け出る迄に「180℃×2min」の加熱履歴を受けるように、各放射温度計16の検出結果を参照しながら、第2搬送機構18の駆動速度を制御する。
【0038】
図5に示すように、先ず、プリント部Pから1枚目の記録媒体M1の先端が排出され始める時、第1ループ形成部40Aのガイド板8aと第2ループ形成部40Bのガイド板8bはいずれも水平位置に保持されている。そして、第1ループ形成部40Aの上流側の搬送ローラ対6a,6aと下流側の搬送ローラ対6b,6bは同時に回転駆動されて記録媒体Mを下流側に搬送し、第2ループ形成部40Bの上流側の搬送ローラ対7a,7aと下流側の搬送ローラ対7b,7bもまた同時に回転駆動されて1枚目の記録媒体M1を下流側に向けて搬送する。尚、搬送ローラ対6a,6a等による搬送の途中、記録媒体Mを、プリントヘッド4が画像の後端を印字した後で、プリントヘッド4のカッターN1によってA4縦送りサイズになるように切断するように制御しても良い。
【0039】
次に、図6に示すように、1枚目の記録媒体M1の先端が第2ループ形成部40Bの下流側の搬送ローラ対7b,7bによって挟着された瞬間、(この挟着のタイミングについては、例えば下流側の搬送ローラ対7b,7bの上流側に隣接配置された図示されない光センサ対などによる記録媒体M1の先端検出に基づいて判定すれば良い)下流側の搬送ローラ対7b,7bのみが停止され、同時に、ガイド板8bが垂直位置に切り換えられるので、上流側の搬送ローラ対7a,7aによる搬送に基づいて、第2ループ形成部40Bに1枚目の記録媒体M1からなる下向きのループが形成され始める。
【0040】
さらに、図7に示すように、1枚目の記録媒体M1の後端がプリント部Pの搬送機構3から解放されると、第1ループ形成部40Aの各搬送ローラ対6a,6bと第2ループ形成部40Bの上流側の搬送ローラ対7aを搬送機構3よりも高速で駆動することで、1枚目の記録媒体M1を第1ループ形成部40Aから迅速に抜き出して、第2ループ形成部40Bにループを形成させ、これと殆ど同時に、第2ループ形成部40Bの下流側の搬送ローラ対7bと加熱定着ユニットFの第2搬送機構18とを互いに同期した速度で駆動することで、1枚目の記録媒体M1の先端を加熱定着ユニットF内に送り込み、1枚目の記録媒体M1の加熱定着を開始する。
尚、この時、プリント部Pでは2枚目の記録媒体M2を印字開始し、その先端は、未だ水平位置にあるガイド板8aによって、第1ループ形成部40Aの下流側の搬送ローラ対6b,6bに向かう。
【0041】
続く図8に示す段階では、加熱定着ユニットFにおける加熱定着の進行に基づいて第2ループ形成部40Bに在る1枚目の記録媒体M1のループが縮小し、同時に、2枚目の記録媒体M2は印字が完了して、プリントヘッド4のカッターN1によって後端を切断された直後である。2枚目の記録媒体M2の後端が第1搬送機構3から解放され次第、第1ループ形成部40Aの上流側の搬送ローラ対6a,6aが高速で駆動され、第1ループ形成部40Aにできた2枚目の記録媒体M2のループが大きくなるであろう。
図9に示すように、上流側と下流側の搬送ローラ対6a,6bは2枚目の記録媒体M2の後端付近を挟着(この挟着のタイミングは、例えば上流側の搬送ローラ対6a,6aの上流側に隣接配置された図示されない光センサ対などによる記録媒体M2の後端検出、或いは、光センサ対K1によるループの下端の検出に基づいて判定すれば良い)したら直ぐに停止し、2枚目の記録媒体M2のループを第1ループ形成部40A内に保持した状態で待機する。この時、第2ループ形成部40Bには未だ1枚目の記録媒体M1の後端が残っている。
【0042】
次に、図10に示すように、1枚目の記録媒体M1の後端が第2ループ形成部40Bから抜け出ると、2枚目の記録媒体M2を第2ループ形成部40Bに移動させるために、第1ループ形成部40Aの下流側の搬送ローラ対6bと第2ループ形成部40Bの上流側と下流側の搬送ローラ対7a,7bが高速で駆動され、第2ループ形成部40Bの下流側の搬送ローラ対7bが2枚目の記録媒体M2の先端付近を挟着したら、この下流側の搬送ローラ対7bのみが停止することで、第2ループ形成部40Bに2枚目の記録媒体M2のループが形成され始める。
そして、図11に示すように、第2ループ形成部40Bの上流側の搬送ローラ対7aが2枚目の記録媒体M2の後端付近を挟着したら、この上流側の搬送ローラ対7aも停止する。尚、この間、2枚目の記録媒体M2の後端が第1ループ形成部40Aから抜け出た時点で、3枚目の記録媒体M3の印字が開始される。
【0043】
このようにして第2ループ形成部40Bに2枚目の記録媒体M2のループが形成されると直ぐに、1枚目の記録媒体M1が加熱定着ユニットFから抜け出るのを待たずに、図12に示すように、第2ループ形成部40Bの下流側の搬送ローラ対7bが加熱定着ユニットFの第2搬送機構18と同期した搬送速度で駆動され、2枚目の記録媒体M2の先端が、1枚目の記録媒体M1の後端を追う形で加熱定着ユニットF内に進入する。尚、この間、3枚目の記録媒体M3の印字が進行し、そのループが第1ループ形成部40Aに形成され始めている。
以下、同様に、3枚目の記録媒体M3が第1ループ形成部40Aから抜け出ると4枚目の記録媒体M4の印字が開始される、という具合の定常的なルーチンで順次、後続の記録媒体Mが処理される。
【0044】
〈長尺の昇華型記録媒体の処理〉
他方、プリント部Pの貯留部2にセットされているのが昇華型メディアMであると検出機構Dによって検出された場合(制御部C1は「加熱定着モード」にセットされる)であっても、プリント部Pでプリントされた記録媒体Mが、各ループ形成部40A,40Bの収容能力を超過する程に長い場合、図13(イ)に示すように、排出機構70の揺動ガイド部材71が排出姿勢に切り換えられ、プリント部Pから排出される記録媒体は、揺動ガイド部材71を介して装置の外に排出され、巻き取り機構75によってロール状に巻き取られる。
このロール状の記録媒体を、図13(ロ)に示すように、割込み供給部80のロール保持部83にセットすれば、この長尺の昇華型メディアは、供給ローラ対82によって巻き戻されながら加熱定着ユニットFに連続的に送り出され、長尺のまま加熱定着される。この間は、原則的にプリント部Pを停止させておく。
【0045】
〈非昇華型記録媒体の処理〉
また、プリント部Pの貯留部2にセットされているのが非昇華型メディアMxであると検出機構Dによって検出された場合、制御部C1は「非加熱モード」にセットされる。この場合、図14に示すように、プリント部Pから排出される記録媒体Mxは、排出機構70によって外部に排出される。この場合、記録媒体Mxの処理時間の長さに応じて、加熱定着ユニットFが停止される、乃至は、予熱状態に切り換えられる。或いは、プリント部Pの貯留部2に非昇華型メディアMxをセットした場合には、オペレータが、記録媒体処理ユニット100をプリント部Pから取り外しても良い。
【0046】
〔別実施形態〕
<1>印字完了した記録媒体Mの部位を元の記録媒体Mのロールから切断するためのカッターは、必ずしもプリントヘッド4上ではなく、プリント部Pと加熱定着部Fの間の任意の位置に配置することが可能である。
【0047】
<2>次のように、原則的に、印字を終えた記録媒体を元のロールからカッターで切り離す操作を、飽くまで記録媒体を加熱定着部に送り込んだ後に行うように構成し、同時に、ループ形成ユニットは基本的にプリント部での印字搬送速度の間歇性が加熱定着部での送り速度に影響を及ぼさないためだけに用いても良い。すなわち、図15に示す画像形成装置101は、先の実施形態で説明したものと同様のプリント部Pと、プリント部Pから排出される記録媒体Mを加熱することによって染料を定着する加熱定着ユニット160(加熱定着部の一例)とを備えている。尚、加熱定着ユニット160は、プリント部Pの記録媒体排出口付近に着脱自在に設けられている。
【0048】
これは前述の最初の実施形態においても例外ではないが、画像形成装置101のプリント部Pの第1搬送機構3は、常にプリントヘッド4による主走査方向のスキャン作動に同期して記録媒体Mを副走査方向に搬送するので、必然的に、プリント部Pからの印字済みの記録媒体Mの排出は間欠的になる。すなわち、第1搬送機構3は、プリントヘッド4がホームポジションに戻って静止している短い時間中に1ピッチ(副走査方向の1画素分)だけ記録媒体を送る。
また、プリントヘッド4に設けられたカッターN1による記録媒体Mの切断操作もまた、第1搬送機構3が停止している間にホームポジションから他方の端部へ移動しながら実施される。
【0049】
(加熱定着ユニットの構成)
加熱定着ユニット160は、金属製などの外部筐体H3と、外部筐体H3内に配置された加熱筐体H4とを有する。外部筐体H3内の最も上流側には、ループを一つだけ形成可能なループ形成部140が設けられている。
加熱筐体H4の前後には記録媒体Mを加熱筐体H4内で、プリント部Pからの記録媒体Mの排出速度に左右されない所定の搬送速度で搬送可能な第2搬送機構118が設けられている。第2搬送機構118は、加熱筐体H4の直前で記録媒体Mを上下から挟着して搬送する第1搬送ローラ対118aと、加熱筐体H4の直後に位置する第2搬送ローラ対118bとからなる。第1搬送ローラ対118aと第2搬送ローラ対118bは、ステッピングモータE103の回転駆動力によって互いに同期した速度で回転駆動される。
【0050】
ループ形成部140は、ステッピングモータE103と別に設けられたステッピングモータE102によって回転駆動される受入れローラ対117と、第2搬送機構118の第1搬送ローラ対118aと、受入れローラ対117と第1搬送ローラ対118aの間に設けられたガイド板108及び補助ローラ109とで構成されている。
ガイド板108は、記録媒体Mを受入れローラ対117から第1搬送ローラ対118aまで案内する水平位置(図16に示す状態)と、記録媒体Mがループ形成部140で下方に垂れ下ることを許す垂直位置(図17に示す状態)との間で、モータE104によって、切り換え可能に設けられている。
補助ローラ109は、コイルばね等の付勢手段110によって常に下方に付勢されており、ガイド板108が水平位置の時に、記録媒体Mをガイド板108の上面に形成された凹面状の案内面に軽く押付けている。
ループ形成部140には、形成された記録媒体Mのループの長さが第1段階の量を超えたことを検出する第1の光センサ対K3と、第1段階より大きい第2段階の量を超えたことを検出する第2の光センサ対K4が配置されている。
【0051】
加熱筐体H4は、断熱層Iによって上下左右前後の全面から実質的に閉鎖されており、この加熱筐体H4の内部は記録媒体Mを加熱するための加熱領域Qとなっている。加熱領域Qでは、記録媒体Mは水平方向に搬送される。また、加熱定着ユニット160の下流側の端部付近には、記録媒体Mを画像どうしの境界などで切断可能なカッターN3が配置されている。
記録媒体Mのための通路として加熱筐体H2の上流側端部に設けられたスリット状の開口部(図1の紙面と垂直な方向に延びている)には、加熱筐体H4内の加熱空気が抜け出るのを規制するため、シリコンゴム等の耐熱性の可撓性の素材からなる一対のリップ状閉鎖部材115が設けられている。
【0052】
加熱筐体H4内の加熱領域Qは、記録媒体Mの搬送面を挟む上下の加熱空間Q1,Q2に分割されている。上方の加熱空間Q1には、ニクロム線式などのヒータ111と、記録媒体Mをヒータ111からの輻射熱から保護するための断熱板112と、加熱空間Q1内の空気を混合することによって加熱空間Q1内に可及的に均一な温度分布を形成するためのファン113とが配置されている。ヒータ111は、プリント部Pで画像形成された記録媒体Mを、主に高温空気との接触によって加熱し、インクに含まれる昇華性染料をベースシートSの表面近くの内部まで移動させて定着する機能を有する。
また、加熱領域Qには、記録媒体Mを水平な状態で支持し、ヒータ111から一定の距離に保持するための支持案内部材114が設けられている。支持案内部材114の構造は図4に示したものと同じである。
【0053】
下方の加熱領域Q2には、支持案内部材114上に支持された記録媒体Mの表面温度を検出するための温度センサ116(例えば放射温度計)が配置されている。温度センサ116は、加熱領域Q内に送り込まれた直後における記録媒体Mの表面温度から、加熱領域Qを抜け出る直前における記録媒体Mの表面温度まで、少なくとも記録媒体Mの搬送方向に沿った複数箇所に配置されている。
後に詳述する補助制御部C4は、これらの温度センサ116による記録媒体Mの温度の検出結果に基づいて、記録媒体Mが加熱領域Q内に送り込まれてから抜け出るまでに、所定の加熱履歴(ここでは「180℃×2min」)を受けるようにヒータ111の温度と第2搬送機構118の駆動速度とを制御する。
【0054】
(画像処理システムの構成)
画像形成装置101は、第1実施形態の画像形成装置1と同様に、汎用のコンピュータ36、モニター37、キーボード38、マウス39、並びに、現像済みの写真フィルムPfの画像情報を光電変換するフィルムスキャナー40等を備えた画像処理システム90と連結されている。
【0055】
(画像形成装置の制御部の構成)
画像形成装置101のプリント部Pには、第1実施形態の画像形成装置1と同様の制御部C1が設けられている。制御部C1は、コンピュータ36から転送される画像データを入力するデータ入力系を形成し、且つ、補助制御部C4を介して送られる、光センサ対K3,K4、及び、放射温度計116からのフィードバック信号を受ける信号入力系を形成している。さらに、制御部C1は、プリント部Pの第1搬送機構3、プリントヘッド4の吐出機構ならびに走査モータ等に対して制御信号を出力する信号系を備えている。
【0056】
加熱定着ユニット160に配置されている補助制御部C4は、第2搬送機構118、ループ形成部140の受入れローラ対117、ガイド板108の各々を駆動するための各モータE102,E103,E104、ヒータ111、ファン113、およびカッターN3に対する出力系と、各温度センサ116からの信号を入力する入力系とを形成している。尚、補助制御部C4は、制御ケーブル130、及び、分離自在なコネクタ131を介してプリント部Pの制御部C1と接続されることで、信号のアクセス系が形成されている。
【0057】
(画像形成装置の動作)
〈通常長さの昇華型記録媒体の処理〉
プリント部Pの貯留部2にセットされているのが昇華型メディアMであることが検出機構Dによって検出され、また、プリント部Pでプリントされる画像が、縦送りされるA4サイズの記録媒体Mに印字された標準的な写真画像である場合、制御部C1は「加熱定着モード」にセットされる。すなわち、具体的には、プリント部Pでの印字が開始されると同時に、ヒータ111による加熱領域Qの予熱が開始され、ガイド板108は水平位置に切り換えられる。
【0058】
尚、図16や図17に示すように、記録媒体M1が印字搬送されて加熱定着ユニットFに到達する以前には、各放射温度計116は、対向する断熱板112の表面温度を検出しており、補助制御部C4は、この断熱板112の表面温度の検出結果が180℃となるように、ヒータ111の発熱量を制御する。
次に、図18に示すように、加熱領域Q内に1枚目の記録媒体M1が進入してからは、順次、記録媒体Mの裏面側(ベースシートSの表面)の表面温度の検出結果が180℃となるように、ヒータ111の発熱量を制御し、同時に、記録媒体Mが加熱定着ユニットFを抜け出る迄に「180℃×2min」の加熱履歴を受けるように、各放射温度計116の検出結果を参照しながら、第2搬送機構118の駆動速度を制御する。
尚、加熱領域Qの長さは、記録媒体Mに与えられる加熱履歴が上記の「180℃×2min」である場合に、最もプリント部Pでの印字搬送速度が遅い画像データ(高解像度で主走査方向の長さの大きい写真画像など)を処理する場合でも、加熱定着ユニットFの第2搬送機構118による記録媒体Mの搬送速度が、プリント部Pからの排出速度を下回るように設定されている。
【0059】
図16に示すように、先ず、1駒目の画像を印字された記録媒体M1の先端がプリント部Pから排出され始める時、ループ形成部140のガイド板108は水平位置に保持されている。また、この時、ループ形成部140の受入れローラ対117と第1搬送ローラ対118aは、プリント部Pからの記録媒体M1の排出速度と同期した搬送速度で駆動される。
図17に示すように、記録媒体M1の先端が第1搬送ローラ対118aに挟着された瞬間に、第1搬送ローラ対118aが停止され、同時に、ガイド板108が垂直位置に切り換えられ、受入れローラ対117のみがプリント部Pからの記録媒体M1の排出速度と同期した搬送速度で駆動され続ける。
【0060】
そして、図17に示すように、記録媒体M1のループが次第に長くなり、遂に、図18に示すように、ループの下端付近が第1の光センサ対K3を遮断した時、第1搬送ローラ対118aは、上記の加熱履歴に応じた搬送速度で駆動開始され、記録媒体M1の先端を加熱領域Q内に送り込み始める。
そして、図19に示すように、プリント部Pでの印字搬送と、加熱領域Qでの加熱処理が進行するに連れて、記録媒体M1のループが更に長くなりループの下端付近が第2の光センサ対K4を遮断すると、プリント部Pでの印字搬送処理と記録媒体M1の排出が一旦中断される。
次に、図20に示すように、加熱定着ユニットFでの加熱処理のみが更に進行するのに応じて、記録媒体Mのループが次第に縮小され、記録媒体Mによる第1の光センサ対K3の遮断状態が解除されると、プリント部Pでの印字搬送処理が再開される。以降は、図19と図20の状態を交互に繰り返しながら記録媒体M1の処理が進められる。
尚、以上の処理操作の途中、プリントヘッド4が1駒の画像を印字完了した時、プリントヘッド4のカッターN1によって記録媒体Mを画像の後端で切断するように制御しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置の構成を示す概略図
【図2】昇華型の記録媒体を構成する層を示す概略図
【図3】図1の画像形成装置のループ形成ユニットを示す概略図
【図4】加熱定着ユニットの支持案内部材を概略的に示す斜視図
【図5】図1の画像形成装置による画像形成処理の一工程を示す略図
【図6】図1の画像形成装置による画像形成処理の一工程を示す略図
【図7】図1の画像形成装置による画像形成処理の一工程を示す略図
【図8】図1の画像形成装置による画像形成処理の一工程を示す略図
【図9】図1の画像形成装置による画像形成処理の一工程を示す略図
【図10】図1の画像形成装置による画像形成処理の一工程を示す略図
【図11】図1の画像形成装置による画像形成処理の一工程を示す略図
【図12】図1の画像形成装置による画像形成処理の一工程を示す略図
【図13】図1の画像形成装置による画像形成処理の一工程を示す略図
【図14】図1の画像形成装置による画像形成処理の一工程を示す略図
【図15】別実施形態による画像形成装置の構成を示す概略図
【図16】図15の画像形成装置による画像形成処理の一工程を示す略図
【図17】図15の画像形成装置による画像形成処理の一工程を示す略図
【図18】図15の画像形成装置による画像形成処理の一工程を示す略図
【図19】図15の画像形成装置による画像形成処理の一工程を示す略図
【図20】図15の画像形成装置による画像形成処理の一工程を示す略図
【符号の説明】
M 記録媒体(昇華型メディア)
Mx 記録媒体(非昇華型メディア)
B 基材
S ベースシート(基材)
P 保護層(基材)
R インク受容層
D 検出機構(記録媒体判定手段、切換機構)
P プリント部
N1 カッター
L ループ形成部
F 加熱定着部
3 第1搬送機構
4 プリントヘッド
11 ヒータ
18 第2搬送機構
70 排出機構
80 割込み供給部
Claims (5)
- 基材と前記基材の面に貼付されたインク受容層とを有するシート状の記録媒体に昇華性染料を含むインクによって印字可能なプリント部と、前記インク受容層に担持された昇華性染料を前記基材面側に昇華させて定着するために記録媒体を加熱する加熱定着部とを備えた画像形成装置であって、
前記プリント部は印字操作に応じて記録媒体を搬送して排出する第1搬送機構を有し、
前記加熱定着部は、記録媒体を加熱する加熱領域と、記録媒体を前記プリント部からの排出速度と異なる搬送速度で前記加熱領域にて搬送する第2搬送機構とを有し、さらに、
前記プリント部と前記加熱定着部の間に、前記プリント部によって印字済みの記録媒体を切断するカッターが設けられており、
前記プリント部から排出される記録媒体を弛んだループ状に一旦蓄積した後で前記加熱領域に供給可能なループ形成部が設けられており、前記ループ形成部は、記録媒体の搬送方向に配置され、各々が前記カッターによって切り離された1枚の記録媒体の全体を蓄積可能な2基のループ形成部を含む画像形成装置。 - 前記プリント部からの記録媒体の排出速度は、前記第2搬送機構による前記加熱領域での記録媒体の搬送速度を上回るように設定されている請求項1記載の画像形成装置。
- 前記カッターは前記プリント部に設けられており、且つ、前記カッターは前記ループ形成部によってループが形成される際に作動されるように構成されている請求項1または2記載の画像形成装置。
- 記録媒体は、前記カッターによって切り離された後に前記加熱定着部に向けて搬送されるように構成されている請求項1から3のいずれか一項記載の画像形成装置。
- 前記ループ形成部と前記加熱定着部は、前記プリント部に対して着脱自在な一つの記録媒体処理ユニットに含まれる請求項1から4のいずれか一項記載の画像形成装置。
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