JP2004182416A - シート搬送装置 - Google Patents

シート搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004182416A
JP2004182416A JP2002352599A JP2002352599A JP2004182416A JP 2004182416 A JP2004182416 A JP 2004182416A JP 2002352599 A JP2002352599 A JP 2002352599A JP 2002352599 A JP2002352599 A JP 2002352599A JP 2004182416 A JP2004182416 A JP 2004182416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
turn roller
recording medium
roller
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002352599A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshifumi Nakamura
善文 中村
Masaaki Mike
正明 三毛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritsu Koki Co Ltd filed Critical Noritsu Koki Co Ltd
Priority to JP2002352599A priority Critical patent/JP2004182416A/ja
Publication of JP2004182416A publication Critical patent/JP2004182416A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Projection-Type Copiers In General (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

【課題】軸芯周りで回転可能なターンローラと、シート状材料をターンローラの周面に巻き付けた状態で搬送案内するガイド機構とを有し、シート状材料の搬送方向を偏向可能なシート搬送装置において、シート搬送装置を比較的軽量に作製でき、幅の広いシートを搬送可能なターンローラをより高精度で妥当なコストで製造でき、シートが蛇行し難いシート搬送装置を提供する。
【解決手段】ガイド機構Gが、シート状材料Mをターンローラ31の周面に押し付けるためにターンローラの周面に沿って配置された複数の挟持ローラ32を有する第1ガイド部50と、第1ガイド部から軸芯方向で離間した位置でシート状材料を摺動案内する湾曲状案内面62Fを有する第2ガイド部60とを備え、湾曲状案内面の下流側端部が径方向に関して、ターンローラ31の周面と一致する位置乃至は周面より内側の位置に配置された構成とした。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送対象であるシート状材料の幅方向に延びたターンローラと、前記シート状材料を前記ターンローラの周面に巻き付けた状態で搬送案内するガイド機構とを有し、前記シート状材料の搬送方向を偏向可能なシート搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のシート搬送装置としては、本発明に関連する先行技術文献情報として下記に示す特許文献1がある。
この特許文献1に記されたシート搬送装置には、搬送対象である感光材料1の幅方向に延びた第1のターンローラと、感光材料をターンローラの周面に巻き付けた状態で搬送案内するガイド機構とを備えた搬送方向転換装置が設けられている。このガイド機構は、感光材料をターンローラの周面に押し付けるためにターンローラの周面に沿って配置された第2と第3のターンローラ(複数の挟持ローラ)と、感光材料の先端部を第2ターンローラから第3ターンローラへと案内するためのローラガイド(補助案内部材)とを有する。この搬送方向転換装置を通過することで、感光材料が下方向きから水平向きに変換される。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−56513号公報(段落番号0060〜0061、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に少なくとも一方のターンローラの周面はシートに対する所定の摩擦力が得られるように弾性材料で形成することが望まれるが、特許文献1のシート搬送装置では、仮にターンローラ7がシートの幅方向の略全長に渡って連続して延びた1個のローラ状の形状を備えているとした場合、このような長尺のターンローラを高い精度で且つ妥当なコストで製造することは困難であること、搬送装置の全体重量が増すこと、また、使用中に生じるターンローラの軸芯の湾曲(ターンローラの自重や対向するローラからの反力などに基づく)によって、ターンローラからシートに加えられる挟持力がターンローラの中央部と軸芯方向の両端部では異なるために、シートが蛇行搬送され易い、等の問題があった。
【0005】
したがって、本発明の目的は、上に例示した従来技術によるシート搬送装置の持つ前述した欠点に鑑み、シート搬送装置を比較的軽量に作製でき、幅の広いシートを搬送可能なターンローラをより高精度で妥当なコストで製造でき、シートが蛇行し難いシート搬送装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るシート搬送装置は、特許請求の範囲の請求項1から4のいずれかに記された特徴構成を備えている。
すなわち、本発明の請求項1によるシート搬送装置は、
搬送対象であるシート状材料の幅方向に沿った軸芯周りで回転可能なターンローラと、前記シート状材料を前記ターンローラの周面に巻き付けた状態で搬送案内するガイド機構とを有し、前記シート状材料の搬送方向を偏向可能なシート搬送装置であって、
前記ガイド機構が、前記シート状材料を前記ターンローラの周面に押し付けるために前記ターンローラの周面に沿って配置された複数の挟持ローラを有する第1ガイド部と、前記第1ガイド部から前記ターンローラの軸芯方向で離間した位置で前記シート状材料を摺動案内する湾曲状案内面を有する第2ガイド部とを備え、
前記湾曲状案内面の下流側端部は、前記ターンローラの径方向に関して、前記ターンローラの周面と一致する位置乃至は前記周面より内側の位置に配置されていることを特徴構成としている。
【0007】
このような特徴構成を備えているために、本発明の請求項1によるシート搬送装置では、
第1ガイド部の複数の挟持ローラによって、シート状材料はターンローラの周面に押し付けられて、その搬送方向が偏向されるが、このターンローラと挟持ローラとは、いずれも、シート状材料の略全幅に渡って連続して延びた1個のローラとしては設けられておらず、その代わりに、シート状材料の幅方向の他の部位は、湾曲状案内面を有する第2ガイド部によって摺動案内されるように構成されている。従って、ターンローラを高い精度で且つ妥当なコストで製造することが比較的容易になり、ローラによる重量増加も軽減でき、そのためターンローラの軸芯の湾曲に起因するシート状材料の蛇行(シート状材料の本来の軸芯に対する垂直方向から逸れた方向に搬送される蛇行を意味する)も抑制することが可能となり、ローラを回転駆動させるモータもよりトルクの小さなものを適用可能になった。
また、シート状材料の幅方向の他の部位は、第2ガイド部の湾曲状案内面によって摺動案内され、しかも、湾曲状案内面の下流側端部は、ターンローラの径方向に関して、ターンローラの周面と一致する位置乃至は周面より内側の位置に配置されているので、第2ガイド部の下流側端部から抜け出るシート状材料の部位は、第1ガイド部の最終の挟持ローラとターンローラのニップから抜け出る際のシート状材料の部位と同じ角度姿勢で、言い換えれば、第1ガイド部の最終の挟持ローラとターンローラとの接線方向に沿って、或いは、この接線方向よりも僅かながら内径側に寄った姿勢で抜け出る。従って、シート状材料が厚さが200μm前後のPET製シートを含むような「こし」の強い材料からなる場合であっても、シート状材料の幅方向の他の部位(第1ガイド部から軸芯方向に離間した部位)のみが所定方向に偏向されずに変形を起こす、等の事態が抑制され、円滑な搬送が実現できる。
【0008】
特に、前記湾曲状案内面の上流側端部は、前記ターンローラの周面よりも前記ターンローラの径方向外側に配置されている構成とすることができる。
このように構成すれば、上流側から送られてきたシート状材料の先端が、第2ガイド部の湾曲状案内面に確実に且つ円滑に受け入れられるので、ジャミングなどの発生が抑制される。
【0009】
前記挟持ローラの端面付近には、前記シート状材料の先端部を前記挟持ローラの一方から他方へと案内するための補助案内部材が設けられており、前記補助案内部材は上流側端部から下流側端部まで前記ターンローラの周面よりも前記ターンローラの径方向外側に配置されている構成とすることができる。
このように構成すれば、最も上流側に位置する挟持ローラとターンローラとの圧着面から抜け出たシート状材料の先端部と後端部とが、補助案内部材によって確実に次の挟持ローラとターンローラのニップへと案内され、しかも、補助案内部材は上流側端部から下流側端部までターンローラの周面よりも径方向外側に配置されているので、先端と後端を除くシート状材料の部位は、ターンローラの周面に略密着した状態で搬送され、ターンローラによって補助案内部材に押し付けられて損傷を受ける虞などは抑制されている。
【0010】
また、特に、複数の前記第1ガイド部が前記シート状材料の幅方向に沿って互いに離間した状態で設けられており、前記第1ガイド部どうしの間に前記第2ガイド部が設けられている構成とすることができる。
このように構成すれば、シート状材料の幅方向の全体の複数箇所が、第1ガイド部のターンローラと挟持ローラとによって圧着されながら搬送されるので、ターンローラと挟持ローラからシート状材料に加えられる搬送力が軸芯方向の複数箇所に分散される結果、シート状材料の蛇行(シート状材料の本来の軸芯に対する垂直方向から逸れた方向に搬送される蛇行を意味する)がより確実に抑制される。
【0011】
上記目的を達成するために、本発明に係るシート搬送装置は、特許請求の範囲の請求項5に記された特徴構成を備えている。
すなわち、本発明の請求項5によるシート搬送装置は、
シート状材料をその巻き癖を矯正しつつ搬送するシート搬送装置であって、
前記シート状材料の幅方向に延びたターンローラと、前記シート状材料を前記ターンローラの周面に巻き付けた状態で搬送案内するガイド機構とを有し、
前記ガイド機構は、前記シート状材料を前記ターンローラの周面に押し付けるために前記ターンローラの周面に沿って配置された複数の挟持ローラを有する第1ガイド部と、前記第1ガイド部から前記ターンローラの軸芯方向に離間した前記シート状材料の部位を摺動案内する湾曲状案内面を有する第2ガイド部とを有し、
前記湾曲状案内面の下流側端部は、前記ターンローラの周面と一致する位置乃至は前記周面より内側の位置に配置されている。
【0012】
このような特徴構成を備えているために、本発明の請求項5によるシート搬送装置では、
第1ガイド部の複数の挟持ローラによって、シート状材料はターンローラの周面に押し付けられることで、巻き癖を矯正されつつ、その搬送方向が偏向されるが、このターンローラと挟持ローラとは、いずれも、シート状材料の略全幅に渡って連続して延びた1個のローラとしては設けられておらず、その代わりに、シート状材料の幅方向の他の部位は、湾曲状案内面を有する第2ガイド部によって摺動案内されるように構成されている。従って、ターンローラを高い精度で且つ妥当なコストで製造することが比較的容易になり、ローラによる重量増加も軽減でき、そのためターンローラの軸芯の湾曲に起因するシート状材料の蛇行(シート状材料の本来の軸芯に対する垂直方向から逸れた方向に搬送される蛇行を意味する)も抑制することが可能となり、ローラを回転駆動させるモータもよりトルクの小さなものを適用可能になった。
また、シート状材料の幅方向の他の部位は、巻き癖のために偏向予定方向から大きく外れた方向に進行する傾向を持ち易いが、第2ガイド部の湾曲状案内面によって摺動案内され、しかも、湾曲状案内面の下流側端部は、ターンローラの径方向に関して、ターンローラの周面と一致する位置乃至は周面より内側の位置に配置されているので、第2ガイド部の下流側端部から抜け出るシート状材料の部位は、第1ガイド部の最終の挟持ローラとターンローラのニップから抜け出る際のシート状材料の部位と同じ角度姿勢で、言い換えれば、第1ガイド部の最終の挟持ローラとターンローラとの接線方向に沿って、或いは、この接線方向よりも僅かながら内径側に寄った姿勢で抜け出る。従って、シート状材料が厚さが200μm前後のPET製シートを含むような「こし」の強い材料からなる場合であっても、前記シート状材料の幅方向の他の部位(第1ガイド部から軸芯方向に離間した部位)のみが所定方向に偏向されずに変形を起こす、等の事態が抑制され、円滑な搬送が実現できる。
【0013】
本発明によるその他の特徴および利点は、以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるであろう。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態の一例について図面に基づいて解説する。
本発明の一実施形態によるシート搬送装置を含む記録媒体処理装置について図面を参照しながら解説する。
(記録媒体処理装置の全体構成)
図1と図2に示す記録媒体処理装置1は、シート状の記録媒体Mに昇華性の染料を含むインクで画像形成を施するプリンタPと、プリンタPから排出される記録媒体Mを加熱することによって染料を定着する加熱定着ユニットFとを備えている。記録媒体Mは厚さが200μm前後のPET製シートを含むような「こし」の強いシート状材料である。
そして、プリンタPと加熱定着ユニットFの間には、プリンタPからの記録媒体Mの排出速度と加熱定着ユニットFにおける加熱定着の処理速度とのギャップを、記録媒体Mへの張力の発生を引き起こさない十分な長さの弛んだ記録媒体Mのループによって吸収することの可能なループ形成ユニットLが設けられている。
尚、プリンタPは例えば市販の大型乃至中型インクジェットプリンタによって構成することが可能で、ループ形成ユニットLはプリンタPの記録媒体排出口付近に着脱自在に設けられており、さらに、加熱定着ユニットFはそのループ形成ユニットLの記録媒体排出口付近に着脱自在に設けられている。
【0015】
(インクの構成)
ここで主に用いられるインクは、例えば、“黒”、“シアン”、“マゼンタ”、“イエロー”、“ライトシアン”、“ライトマゼンタ”の6色の各インクからなり、いずれも、昇華性の染料を含む基本的に水性のインクである。
【0016】
(記録媒体の構成)
図4に示すように、記録媒体Mは、所定の剛性を備えたシート状の基材Bと、基材Bの上面に接着剤層(不図示)等を介して密着貼付されたインク受容層Rとからなる。基材Bは、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の合成樹脂材料などで形成されたベースシートSと、ベースシートSの上面に一体的に設けられた耐候性の高い程度の保護層Tとからなる。保護層Tは例えばフッ素樹脂などで形成されている。基材Bの厚さは例えば210μm程度、また、インク受容層Rの厚さは例えば40μm程度となっている。尚、保護層TはプリンタPでの画像形成で使用する水性のインクとの親和性が低いが、インク受容層Rは、この水性のインクとの親和性が十分に高い。
この記録媒体Mは、後述するように、プリンタPで昇華性の染料を含む水性のインクによってインク受容層R上に画像(画像には写真画像、イラスト、文字などが含まれる)を印字し、印字後に加熱定着ユニットFで加熱処理することで昇華性の染料を記録媒体Mの内部に昇華させて定着することを前提に設計されており、ここでは、昇華型メディアと呼ぶことにする。
但し、プリンタPのプリントヘッドに取付けるインクカートリッジを取り替えることによって、一般的な紙製の記録媒体(非昇華型メディア)に昇華性の染料を含まない通常のインクで印字することも可能である。
【0017】
(昇華性の染料の定着について)
プリンタPでは、主に、昇華性の染料を含む水性のインクが、記録媒体Mのインク受容層Rの表面付近に常温で載置される。プリンタPから排出された記録媒体Mを加熱定着ユニットFで適切な加熱条件で加熱すると、受容層Rの表面付近に位置するインクから昇華性の染料が昇華(気化)して、受容層Rの内部に移動し、さらに、保護層Tを通過し、ベースシートSと保護層Tの界面、乃至は、ベースシートSの表面近くの内部まで到達して定着される。尚、このように定着過程が完了すると、定着完了後の任意の時点で、基材Bからインク受容層Rをシート状のまま容易に引き剥がすことができる。インク受容層Rを引き剥がした状態では、記録媒体Mの基材B内に定着された染料は、表面からは耐候性の保護層Tによって、裏面からはベースシートSによって保護され、同時に、少なくとも基材Bの上面側からは透明性の高い保護層Tを介して良く透視できる形になる。
【0018】
(プリンタの構成)
図2と図3に示すように、プリンタPは、ロール状の連続した記録媒体Mを回転自在に支持可能な貯留部2と、この貯留部2から記録媒体Mを引き出して副走査方向に搬送する第1搬送機構3と、第1搬送機構3によって副走査方向に搬送される記録媒体Mに対して、前記副走査方向と直行する主走査方向に往復移動しながらインクで画像を形成するインクジェット式のプリントヘッド4とを有する。貯留部2は、ロール状の記録媒体Mを、その筒状の芯を介して回転自在に支持する支持ロッド2aを有する。貯留部2から引き出された記録媒体Mは、図3の左端側に位置する記録媒体Mの出口から送り出された記録媒体Mの先端が示すように、貯留部2にてロール状に長時間保持されていた履歴に起因したカール傾向、すなわち、ここでは下方に中心を持つ円弧を描く形態でカールしようとする傾向を持っている。尚、貯留部2や第1搬送機構3は巾が最大1,500mmの記録媒体Mを処理可能に構成されている。
【0019】
プリントヘッド4は、記録媒体Mの幅方向に直線状に延びたガイドロッド5,5によって往復移動可能に支持されており、ステッピングモータ型の走査モータ(不図示)によって、タイミングベルトや螺軸等の作動系(不図示)を介してガイドロッド5に沿って往復駆動される。プリントヘッド4には、ピエゾ素子等からなる吐出機構(不図示)と、昇華性の染料を含むインクの入ったインクカートリッジ4aとが設けられている。但し、昇華性でない通常の染料を含むインクの入ったインクカートリッジも取付けて使用可能である。尚、プリントヘッド4には、必要に応じて、プリンタPの制御部C1等を介して出される信号に基づいて下降して記録媒体Mを主走査方向に沿って切断するカッターNが設けられている。
【0020】
第1搬送機構3は、貯留部2から記録媒体Mを引き出す引き出しローラ対3aと、画像形成された記録媒体MをプリンタPから排出する排出ローラ対3c(プリンタPの出口の一例)と、記録媒体Mの搬送方向を案内し、且つ、特にプリントヘッド4の駆動位置の近傍にて記録媒体Mを裏面側から支持する印字ローラ3bと、これらのローラ対3a,3b,3cをタイミングベルト等の伝動機構(不図示)を介して駆動するステッピングモータ(不図示)とを備えている。
第1搬送機構3は、原則的にプリントヘッド4による主走査方向(ガイドロッド5に沿った方向)のスキャン作動に同期して記録媒体Mを副走査方向に搬送する。具体的には、次のような制御が行われる。すなわち、プリントヘッド4がガイドロッド5上を摺動に基づいて往復移動するストロークの一方の端部には、プリントヘッド4のためのホームポジション(不図示)が設定されている。そして、プリントヘッド4は第1搬送機構3が停止している短い時間内にホームポジションと例えば他方の端部の間を主走査方向に往復移動して印字制御するように構成されている。他方、第1搬送機構3は、プリントヘッド4がこのホームポジションに戻って静止している短い時間内に、或いは、印字を終えてホームポジションに戻る間に副走査方向に1ピッチだけ記録媒体を送る。
【0021】
因みに、プリントヘッド4に設けられたカッターNによる記録媒体Mの切断操作もまた、第1搬送機構3が停止している間にホームポジションから他方の端部へ移動しながら実施される。
プリントヘッド4による印字動作に応じて第1搬送機構3が記録媒体Mを排出する速度は、記録媒体の巾、印字される画像の特性(特に画像の巾方向の寸法および解像度)によって異なるが、概して20mm/min〜600mm/minの範囲内である。この実施形態では、巾が1,220mmの記録媒体に標準的な写真画像を印字する際の排出速度を仮に300mm/minとしておく。また、印字動作を伴わない時の第1搬送機構3による記録媒体Mのフィード速度は記録媒体の巾に関わらず少なくとも約1,500mm/min以上である。
【0022】
(加熱定着ユニットの構成)
図2と図5に示すように、加熱定着ユニットFは、金属製などの外部筐体H1と、外部筐体H1内に配置された加熱筐体H2とを有する。加熱筐体H2は、その内部に記録媒体Mを加熱する加熱領域Qを形成するために、断熱層(不図示)によって上下左右前後の全面から実質的に閉鎖されている。加熱領域Qでは、記録媒体Mは略水平方向に搬送される。
加熱定着ユニットFの内部には、ループ形成ユニットLから提供される記録媒体Mを、加熱領域Q内で搬送する第3搬送機構10が設けられている。第3搬送機構10は記録媒体Mを、特に印字される画像の特性次第では必ずしもプリンタPからの排出速度と一致しない搬送速度で搬送する。第3搬送機構10は、主に、最も上流側に配置された受入れ搬送ローラ対11(加熱定着ユニットFの入口の一例)、受入れ第1搬送ローラ対11の下流側に配置された第1搬送ローラ群12、加熱定着ユニットFの中心付近に配置された第2搬送ローラ群13、最も下流側に配置された第3搬送ローラ群14とからなり、図示されないステッピングモータと伝動機構によって、いずれのローラも互いに同期した周速度で回転駆動される。また、各ローラの周面は摩擦係数が高く且つ耐熱性の高い材料(シリコンゴム等)で構成されている。
【0023】
受入れ搬送ローラ対11は、記録媒体Mを上下方向から確実に挟持搬送するために、互いに圧着支持された2つの搬送ローラからなる。しかし、他の、第1、第2、第3の各搬送ローラ群12,13,14は、いずれも、互いの周面どうしは圧着されない3つの搬送ローラからなる。3つの搬送ローラは、第1搬送ローラ群12を例に採れば、記録媒体Mの搬送面に対して上方の同じ高さに配置された2つの上部搬送ローラ12a,12bと、上部搬送ローラ12a,12bの双方と同時に対向するように配置された下部搬送ローラ12cとからなる。下部搬送ローラ12cの周面の上端は、上部搬送ローラ12a,12bの各周面の下端どうしの共通接線よりも上方に位置するように設定されているので、通常の紙製の記録媒体に比して厚みもあり剛性が高い記録媒体Mは、下部搬送ローラ12cによって上部搬送ローラ12a,12bの双方に軽く押付けられ、且つ、各周面との若干の滑りも許された状態で搬送されることで、結果的に、蛇行やジャミングなどの障害が抑制され、円滑に搬送される。以上の構成に関しては、残りの第2と第3の各搬送ローラ群13,14についても同様である。
【0024】
加熱領域Q内には、加熱領域Q内の空気を所定の温度(ここでは約180℃とする)に加熱するための第1加熱機構20Aが設けられている。第1加熱機構20Aは、記録媒体Mの搬送面の上方で加熱領域Qの中央よりも上流寄りに配置された複数の棒状の発熱体21、矢印Dで示す空気の流れを作ることで加熱領域Q内の温度分布を均一化するためにやはり記録媒体Mの搬送面の上方で加熱領域Qの中央よりも下流寄りに配置された攪拌用ファン22、加熱領域Q内の温度を検出するためのセンサ23とからなる。第1加熱機構20Aは、第3搬送機構10によって下流側に搬送される記録媒体Mを、主にその表面側(インク受容層R側)から、原則的に非接触で、言い換えれば、高温の空気を介して加熱することで昇華性インクを記録媒体M内に定着する。
【0025】
加熱領域Q内には、第1加熱機構20Aとは別に、記録媒体Mを、主にその裏面側(ベースシートS側)から、原則的に接触を介して昇華性インクを定着する第2加熱機構20Bが設けられている。第2加熱機構20Bは、第1搬送ローラ群12と第2搬送ローラ群13の間に配置された第1加熱パネル25と、第2搬送ローラ群13と第3搬送ローラ群14の間に配置された第2加熱パネル26とを有する。第1加熱パネル25と第2加熱パネル26は、水平でスムースな上面を備えた金属製パネル(チタン製)と、金属製パネルの下面に貼付された板状の発熱素子とからなる。第1加熱パネル25の上方には、第3搬送機構10と同期した周速度で回転駆動される補助ローラ15a,15bが互いに離間した状態で、且つ、第1加熱パネル25の上面からも例えば1mm〜数mmだけ離間した状態で配置されている。補助ローラ15a,15bは、記録媒体Mが例えばカール傾向等に起因して第1加熱パネル25から離間することを防止する機能を果たす。第2加熱パネル26の上方にも、同様の補助ローラ16a,16bが配置されている。第1加熱パネル25と第2加熱パネル26の上面は、板状の発熱素子に内蔵された温度センサ(不図示)を介して所定温度(約180℃)に保持される。
【0026】
第3搬送ローラ群14から送り出された記録媒体Mは、急激な冷却に基づく皺の発生を防止するために加熱領域Qの外の排出口27に設けられた再加熱用エッジ28との接触を経て、機外に設けられたポリエチレン製の膜で形成されたスロープ状の排出シュート29上に排出される。
尚、加熱定着ユニットFの第3搬送機構10の入口に配置された受入れ搬送ローラ対11は、プリンタPの出口(排出ローラ対3c)に比して十分低いレベルに位置するように設けられている。具体的には、加熱定着ユニットFの第3搬送機構10の水平な搬送面とプリンタPの排出ローラ対3cとの間には約200mmの垂直ギャップがある。
【0027】
(ループ形成ユニットの構成)
図1、図2および図6に示すように、ループ形成ユニットLは、プリンタPの出口と加熱定着ユニットFの入口との双方に比して下方に位置し、記録媒体Mの搬送方向を偏向させる偏向搬送機構30(シート搬送装置の一例)と、プリンタPの出口と偏向搬送機構30の間に配置された第1案内機構34と、偏向搬送機構30と加熱定着ユニットFの入口の間に配置された第2案内機構37と、加熱定着ユニットFの受入れ搬送ローラ対11と同じレベルに設けられた排出ローラ対40とを備えている。以上の偏向搬送機構30、第1案内機構34、第2案内機構37、及び排出ローラ対40は、記録媒体MをプリンタPから加熱定着ユニットFへ供給する第2搬送機構45を構成している。尚、ループ形成ユニットLは、ループ状に蓄積された記録媒体Mの部分を収納するためのメディア収納函42で包囲されている。
【0028】
図6に示すように、偏向搬送機構30は、搬送対象である記録媒体Mの幅方向に沿った軸芯周りで回転可能な多数のターンローラ31と、記録媒体Mをターンローラ31の周面に巻き付けた状態で搬送案内するガイドユニットG(ガイド機構の一例)とを有する。
ターンローラ31について具体的に述べれば、ステッピングモータE1によって回転駆動される1本の金属製のシャフト31Sの外周に、この実施形態では全部で8個のターンローラ31が軸芯方向で互いに離間した状態で外嵌され、多数のターンローラ31どうしが互いに一体回転するように回り止めされている。図8から図10に示すように、個々のターンローラ31は、シャフト31Sの外周に外嵌された軽金属製の円筒状コア部31Cと、円筒状コア部31Cの外周に巻き付け固定されたゴム製の被覆層31Lとからなる(被覆層の外径は軸芯方向に関して約60mmで一定)。個々のターンローラ31は、軸芯方向の長さ(記録媒体Mの幅方向)が約45mmであり、シャフト31Sの軸芯方向に沿って約120mmのピッチで並んでいる。
ガイドユニットGは、図11に示すように、チャンネル(断面がコの字の金属製構造材)状のアーム30aを有し、このアーム30aには、記録媒体Mをターンローラ31の周面に押し付ける圧着ローラ32を有する第1ガイド部50と、圧着ローラを持たず実質的に湾曲状案内面のみで構成された第2ガイド部60とが、交互に記録媒体Mの幅方向に連なって固定されている。全部で8個の第1ガイド部50が、ターンローラ31の一つ一つに対応する位置に設けられており、これらの各第1ガイド部50どうしの中心付近に、軸芯方向の長さが約20mmの第2ガイド部60が配置(これも合計8個)されている。従って、第2ガイド部60は、個々のターンローラ31とは全く対向しない位置にある。
【0029】
個々の第1ガイド部50は、図8から図10及び図11と図12に示すように、記録媒体Mをターンローラ31の周面に押し付けるためにターンローラ31の周面に沿って配置された複数の圧着ローラ32(挟持ローラの一例)を有する。圧着ローラ32は、第1、第2、第3の3つの圧着ローラ32a、32b,32cからなる。
圧着ローラ32a,32b,32cは、ターンローラ31の周面に沿って互いに離間配置された遊転ローラであり、ターンローラ31の周面への記録媒体Mの巻き付け角が約125°となるように、記録媒体Mをターンローラ31の周面に押付ける機能を有する。この押付け作用により、記録媒体Mは、ターンローラ31によって確実に搬送されると同時に、記録媒体Mが有する上向きに凸状のカール傾向が解消乃至は軽減される。圧着ローラ32a、32b,32cは、いずれも軸芯方向の長さは約45mmであり、最も上流側の第1圧着ローラ32aの外径は約45mm、残りの2つの第2および第3の圧着ローラ32b,32cの外径は約30mmとなっている。圧着ローラ32a、32b,32cは外周が比較的硬度の高い樹脂製ローラ(例えばポリアセタールなど)からなる。各圧着ローラ32の外径も軸芯方向に関して一定である。
【0030】
また、第1ガイド部50は、圧着ローラ32a、32b,32cの両端面から突出した金属製のシャフトを両端で支持する支持部材51を含み、支持部材51は、概して一枚の板状のベース部材51aと、ベース部材51aの両端より僅かに中央寄りから垂直に立設された一対の板状のブラケット部51b,51bとを備え、ブラケット部51bに設けられた3つの長孔51cに各圧着ローラ32a、32b,32cのシャフトが挿通され、図12に示すように、これらのシャフトの両端部は、長孔51cの周囲に配置されたコイルバネ52によって、ターンローラ31の周面に向かって押し付け付勢されている。ベース部材51aとブラケット部51b,51bとは合成樹脂(ポリアセタールなど)の射出成形などによって一体的に構成されている。ベース部材51aのブラケット部51b,51bの立設部より更に外側には、第1ガイド部50をアーム30aに取り付けるための貫通孔が設けてある。
【0031】
ブラケット部51b,51bのターンローラ31の軸芯と対向する辺の端面は、ターンローラ31の周面より幾らか径方向外側をなぞるスムースな湾曲状の輪郭を有し、記録媒体Mの先端と後端を、ターンローラ31と第1圧着ローラ32aの間のニップから、ターンローラ31と第2圧着ローラ32bの間のニップへ、更にそこから、ターンローラ31と第3圧着ローラ32cの間のニップ32cへと案内する補助案内面51F(補助案内部材の一形態)を構成している。補助案内面51Fは、上流側端部から下流側端部までターンローラ31の周面よりも2mmほど径方向外側に配置されている。また、ブラケット部51b,51bは、各圧着ローラ32a、32b,32cの端面から4mmほど軸芯方向に離間配置されている。
【0032】
次に、個々の第2ガイド部60は、図8から図10及び図13に示すように、圧着ローラを持たず、概して一枚の板状のベース部材61とベース部材61の中央から立設された摺動案内部62とで構成されている。摺動案内部62は、第1ガイド部50からターンローラ31の軸芯方向で25〜30mmほど離間した位置で記録媒体Mを摺動案内するスムースな湾曲状案内面62Fを有する。
この湾曲状案内面62Fは、記録媒体Mの幅方向に関して約20mmの長さを有し、記録媒体Mの搬送方向に関しては、ターンローラ31と第1圧着ローラ32aの間のニップに相当する上流側端部62Faから、ターンローラ31と第2圧着ローラ32bの間のニップに相当する中間部62Fbを経て、ターンローラ31と第3圧着ローラ32cの間のニップ32cに相当する下流側端部62Fcまで、概してターンローラ31の周面に沿うように延びている。但し、図13(理解のために第1ガイド部50付近のターンローラ31が示されている)に示すように、この湾曲状案内面62Fは、第1ガイド部50の補助案内面51Fと同じ断面形状を有するのではなく、上流側端部62Faはターンローラ31の周面より外側に位置するが(この部位の位置は第1ガイド部50の補助案内面51Fと一致する)、次第にターンローラ31の径方向に関して内側に僅かずつスムースに近づき、中間部62Fbと下流側端部62Fcとの中間地点でターンローラ31の周面に略一致し、下流側端部62Fcではターンローラ31の周面より1〜2mmほど内側に配置されている。
【0033】
このように、第2ガイド部60の下流側端部62Fcがターンローラ31の周面より1〜2mmほど内側に配置されていることによって、下流側端部から抜け出る記録媒体Mの部位は、第1ガイド部50の最終の圧着ローラ32cとターンローラ31のニップから抜け出る記録媒体Mの部位と略同じ角度姿勢で、より正確には、図9に一点鎖線、及び、図13の実線の矢印が示すように、第1ガイド部50の最終の圧着ローラ32cとターンローラ31との接線方向よりも僅かながらターンローラ31の中心側に寄った姿勢で抜け出る。従って、記録媒体Mが厚さが200μm前後のPET製シートのような「こし」の強い材料であっても、記録媒体Mの幅方向の他の部位(第1ガイド部50から軸芯方向に離間した部位)のみが、ターンローラ31の周面から径方向外側に進み、変形を起こすなどの事態、そして、場合によっては、下流側の処理部(具体的には加熱定着ユニットFの入口にあるローラ対)に円滑に受入れられない等の事態が抑制され、円滑な搬送が実現される。第2ガイド部60は、合成樹脂(ポリアセタールなど)の射出成形などによって一体的に構成されている。
因みに、仮に、第2ガイド部60の下流側端部62Fcを上流側端部62Faと同様にターンローラ31の周面より外側に配置すれば、下流側端部から抜け出る記録媒体Mの部位は、図13の一点鎖線の矢印が示すように、第1ガイド部50の最終の圧着ローラ32cとターンローラ31のニップから抜け出る記録媒体Mの部位よりも明らかに径方向外側を向いた角度姿勢で抜け出て、特に記録媒体Mの先端部は、幅方向に波状にうねった状態で下流側の装置に届けられることが予測される。
【0034】
尚、上記のように、第1ガイド部50の最終の圧着ローラ32cとターンローラ31のニップから抜け出る記録媒体Mの部位と略同じ角度姿勢で、より正確には、第1ガイド部50の最終の圧着ローラ32cとターンローラ31との接線方向よりも僅かながらターンローラ31の中心側に寄った姿勢で抜け出るように構成することで、この実施形態で用いる記録媒体Mよりも剛性の高い、乃至は、巻き癖の強い記録媒体を対象にした場合であっても、円滑に搬送することができる。
【0035】
図7に示すように、ガイドユニットGは、圧着ローラ32a,32b,32cがターンローラ31の周面に圧着保持された搬送姿勢と、圧着ローラ32a,32b,32cがターンローラ31の周面から離間した離間姿勢(保守点検用の姿勢である)の間で、ステッピングモータE1に近接した側の支持プレート30aの一端に設けられた水平な軸芯X3廻りで、揺動自在に支持されている。ガイドユニットGのアーム30aの他端には、ガイドユニットGを前記搬送姿勢に固定するためのロック機構が設けられている。このロック機構は、アーム30aの他端に揺動可能に支持されたレバー部材30bからなり、レバー部材30bの先端には、メディア収納函42に形成された切り欠き部(不図示)に係止される爪部が形成されている。
尚、ターンローラ31は、プリンタPにおける記録媒体Mの標準的な処理速度と一致する第1搬送速度(300mm/min)と、第1搬送速度を大きく上回る第2搬送速度(18,000mm/min)との間で切換え可能に設けられている。
【0036】
次に、図6に戻るが、ループ形成ユニットLの第1案内機構34は、プリンタPから送り出される記録媒体Mの表面側と対向するように配置された、言い換えれば、プリンタPの出口と偏向搬送機構30の間を結ぶ最短距離の搬送面に略沿って延びた固定案内板35と、記録媒体Mの巾方向と平行に延びた軸芯X1廻りで揺動可能な可動案内板36とを有する。可動案内板36は、モータE2によって、略垂直な第1姿勢(プリンタPの出口と偏向搬送機構30の間を結ぶ最短距離の搬送面に沿って延びた姿勢の一例であり、図6の実線で示される)とプリンタPの下面に向けて傾斜した第2姿勢(図6の一点鎖線で示される)との間で揺動操作される。第1姿勢における可動案内板36は、固定案内板35と協動で、記録媒体Mの先端を偏向搬送機構30まで、より具体的にはターンローラ31と第1の圧着ローラ32aのニップ位置まで案内する。第2姿勢における可動案内板36は、記録媒体Mによるループ形成を許すために搬送面から退避している。
【0037】
第1案内機構34には、可動案内板36の姿勢を検出する検出機構が設けてある。この検出機構は、可動案内板36の基端部に固定されたセクタ34sと、可動案内板36が第1姿勢の時にのみセクタ34sによってON状態に保持される第1検出スイッチV1と、可動案内板36が第2姿勢の時にのみセクタ34sによってON状態に保持される第2検出スイッチV2とからなる。尚、セクタ34sはモータE2から得られる回転駆動力を可動案内板36の揺動運動に変換する機能を有し、そのために、セクタ34sの周面には、モータE2の駆動軸に固定されたピニオンと噛合するラックギヤが形成されている。
例えば、偏向搬送機構30によって記録媒体Mの先端を挟持し、次に、可動案内板36を第2姿勢に切換え、プリンタPの排出ローラ対3cから記録媒体Mが下流側に送り込まれれば、記録媒体Mによる第1ループが第1空間J1に形成される。従って、偏向搬送機構30はプリンタPの排出ローラ対3cとの協動で前記第1ループを形成可能である。
【0038】
同様に、第2案内機構37は、偏向搬送機構30から送り出される記録媒体Mの表面側と対向するように配置され、且つ、偏向搬送機構30と加熱定着ユニットFの入口との間を結ぶ最短距離の搬送面に略沿って延びた固定案内板38と、記録媒体Mの巾方向に延びた軸芯X2廻りで揺動可能な可動案内板39とを有する。可動案内板39は、モータE3によって、固定案内板38に近接した第1姿勢と加熱定着ユニットF側に寄った第2姿勢との間で揺動操作される。第1姿勢における可動案内板39は、固定案内板38と協動で、記録媒体Mの先端を偏向搬送機構30から、より具体的にはターンローラ31と第3の圧着ローラ32cのニップ位置から、排出ローラ対40まで案内する。第2姿勢における可動案内板39は、記録媒体Mによるループ形成を許すために搬送面から加熱定着ユニットF向きに退避している。第2案内機構37は、可動案内板39の姿勢を検出する検出機構として、可動案内板39の基端部に固定されたセクタ39sと、可動案内板39が第1姿勢の時にのみセクタ39sによってON状態に保持される第1検出スイッチV3と、可動案内板39が第2姿勢の時にのみセクタ39sによってON状態に保持される第2検出スイッチV4とを有する。例えば、排出ローラ対40によって記録媒体Mの先端を挟持し、次に、可動案内板39を第2姿勢に切換え、偏向搬送機構30によって記録媒体を下流側に送り込めば、第2空間J2に記録媒体Mによる第2ループが形成される。従って、偏向搬送機構30は、排出ローラ対40との協動で、第2ループを形成可能な第2ループ形成機構を構成している。排出ローラ対40は、ステッピングモータE4によって、原則的に加熱定着ユニットFの第3搬送機構10と同期した搬送速度で駆動操作される。
【0039】
ループ形成ユニットL内には、搬送される記録媒体Mの先端の通過と後端の通過とを検出するメディア通過検出センサとして、複数の光センサ対が配置されている。これらの光センサ対は、第1案内機構34よりも上流側に配置された第1光センサ対W1、偏向搬送機構30の直前に配置された第2光センサ対W2、偏向搬送機構30のターンローラ31の周面付近で第1の従動ローラ32aと第2の従動ローラ32bの中間に配置された第3光センサ対W3、及び、排出ローラ対40よりも下流側に配置された第4光センサ対W4である。
また、第1空間J1と第2空間J2の所定箇所には、各空間に形成された記録媒体Mのループの量(長さ)が所定値を超えたことを検出するためのループ量検出センサとして光センサ対W5,W6が配置されている。
【0040】
(可動案内板の構成)
尚、第1可動案内板36は、図14に示すように、軸芯X1に沿って延びた1本の軸部材71と、軸部材71に連結された多数の単位案内板72と、多数の単位案内板72どうしを軸芯X1から離間した位置で連結する棒状の連結ステー73とを有する。多数の単位案内板72は全て基本的に同一形状の部材からなり、個々の単位案内板72は、記録媒体Mの搬送方向と平行に延びた細長い短冊状の同一形状(長さが150mm、巾が40mm)の搬送面を有する。多数の単位案内板72どうしは、互いに記録媒体Mの巾方向に所定の間隔で離間した状態で、且つ、搬送面どうしが互いに角度的に揃うことで概して単一の搬送用平面を形成するように、軸部材71に固定されている。
【0041】
(画像処理システムの構成)
図1に示すように、記録媒体処理装置1は、汎用のコンピュータ66、モニター67、キーボード68、マウス69、並びに、現像済みの写真フィルムPfの画像情報を光電変換するフィルムスキャナー70等を備えた画像処理システム90と連結されている。コンピュータ66には、CD、MO、コンパクトフラッシュカード、フロッピーディスクなどの各種の電子データ記録メディアから画像データなどを取り出すメディアドライブ66aが付設されている。したがって、電子データ記録メディア内に格納された画像データを、この画像処理システム90で処理し、記録媒体処理装置1の制御部C1に転送すれば、この転送された画像データに基づく画像を記録媒体Mに形成することができる。
【0042】
(記録媒体処理装置の制御部の構成)
プリンタPの制御部C1には、マイクロプロセッサが内蔵されている。制御部C1は、コンピュータ66から転送される画像データを入力するデータ入力系を形成し、且つ、後述する補助制御部C2を介して送られる温度センサ23からのフィードバック信号を受ける信号入力系を形成している。さらに、制御部C1は、プリンタPの第1搬送機構3、プリントヘッド4の吐出機構ならびに走査モータ等に対して制御信号を出力する信号系を備えている。
【0043】
加熱定着ユニットFの下部に配置されている補助制御部C2は、ヒータ21、ファン22、第3搬送機構10のステッピングモータの夫々に必要な制御信号をコンピュータ66から出力する出力系と、温度センサ23からの信号をコンピュータ66にフィードバックする入力系とを形成している。尚、補助制御部C2は、制御ケーブル(不図示)、及び、分離自在なコネクタ(不図示)を介してプリンタPの制御部C1と接続されることで、信号のアクセス系が形成されている。
尚、加熱定着ユニットFの補助制御部C2は、ループ形成ユニットLの各部材の作動をも制御するために、ループ形成ユニットLのターンローラ31を駆動操作するステッピングモータE1および排出ローラ対40を駆動操作するステッピングモータE4、2つの可動ガイド板36,39を個々に揺動操作するためのモータE2,E3に必要な制御信号をコンピュータ66から出力する出力系と、ループ形成ユニットLの第1から第4の各検出スイッチV1,V2,V3,V4、並びに、第1から第4の各光センサ対W1,W2,W3,W4からの信号をコンピュータ66にフィードバックする入力系とを形成している。
【0044】
(記録媒体処理装置の動作)
加熱定着ユニットFの補助制御部C2が、プリンタPの制御部C1、及び、画像処理システム90のコンピュータ66との協動で記録媒体Mに対して実行する処理操作を工程順に説明する。
尚、ここでは、幅が1,220mmで送り長さが約2,000mmのサイズの記録媒体Mを通常長さの記録媒体とする。また、記録媒体Mへの画像形成を実施する場合、加熱領域Qの長さとの関係から、記録媒体Mが「180℃×2min」の加熱履歴を受けて加熱定着ユニットFを抜け出るためには、加熱定着ユニットFにおける加熱定着の処理速度は約300mm/minが適切であるものと仮定する。そして、幅が1,220mmで、送り長さが約2,000〜3,000mmのサイズの記録媒体Mの略全体の領域(四辺の僅かな余白のみを除く)を写真画像が占める画像を標準的な画像とすれば、この標準的な画像の場合に、プリンタPの第1搬送機構3が記録媒体Mを排出する速度は、加熱定着ユニットFにおける加熱定着の処理速度と等しい約300mm/minであるものとする。このように、プリンタPと加熱定着ユニットFの間に基本的な処理速度が無い場合でも、処理部どうしの微妙な速度差が原因になって生じ得るジャミングや蛇行、或いは、記録媒体Mへの過度な張力の発生を防止するためには、ループ形成ユニットLでのループ形成が必要であり、さらに、複数枚の記録媒体Mを間断なく処理するためには、ループ形成ユニットLが2つのループ形成部を直列状態で有することが有効である。
【0045】
また、通常の行間を含むテキスト文書が全体を占める画像等が写真画像の間に混入した場合には、第1搬送機構3による平均的な排出速度は大きくなり、加熱定着ユニットFにおける加熱定着の処理速度が、プリンタPでの印字速度を下回る状態になるという現実的な事情を考慮しても、やはり、プリンタPからの記録媒体Mの排出速度と加熱定着ユニットFにおける加熱定着の処理速度とのギャップを、ループ形成ユニットLで吸収する必要がある。さもなければ、プリンタPと加熱定着ユニットFの間で記録媒体Mがジャミングを起こし、または、ジャミングを防止するためにプリンタPからの記録媒体Mの排出を(加熱定着ユニットFでの処理速度と合わせるために)、プリントヘッド4の往復動作に基づく間歇動作以上に間歇的に行う必要があり、記録媒体の処理手順が複雑になる。
【0046】
先ず、プリンタPから1枚目の記録媒体M1の先端が排出され始める時(初期状態)、第1案内機構34の可動案内板36と、第2案内機構37の可動案内板39は、いずれも第1姿勢に保持されている。この状態で、プリンタPから1枚目の記録媒体M1が排出されると、図15等に示すように、1枚目の記録媒体M1の先端は、先ず、第1姿勢にある可動ガイド55の下面によって、下方に案内され、第1光センサ対W1をON操作した後、固定案内板35と第1姿勢の可動案内板36との間を案内され、第2光センサ対W2をON操作した後、引き続き、ターンローラ31と第1の圧着ローラ32aのニップ位置に向かって進む。他方、第2光センサ対W2のON操作から5秒後に低速(300mm/min)で駆動開始されるターンローラ31は、記録媒体M1の先端を第1の圧着ローラ32aとのニップに挟持し、更に下流側に送る。因みに、図15に示す可動ガイド55の鋭角状の先端は上方を向いた状態に記されているが、作業者が手動などで、可動ガイド55を記録媒体M1の巾方向と平行に延びた軸芯X4廻りで揺動操作することで、可動ガイド55の先端が記録媒体M1の搬送方向の上流側を向いた第2姿勢(不図示)に切換えることができる。可動ガイド55がこの第2姿勢にある状態では、プリンタPから排出された記録媒体M1は、可動ガイド55の上面に沿って暫く水平に案内される。このように水平に案内された記録媒体M1は、加熱定着ユニットFの入口付近に設けられた手差し入力部48から、ループ形成ユニットLを介すことなく、加熱定着ユニットFに供給することが可能である。
【0047】
次に、記録媒体M1の先端が第3光センサ対W3をON操作すると、ターンローラ31が停止され、同時に、図16に示すように、可動案内板36が第2姿勢に切換えられ、プリンタPから新しく排出される記録媒体M1の部位によって第1空間J1に第1ループが形成され始める。
さらにプリンタPでの印字が進み、記録媒体M1の後端がカッタNによって切断され、この後端が第1光センサ対W1をOFF操作すると、図17に示すように、このOFF操作から5秒後に、ターンローラ31を低速で駆動再開し、この時、排出ローラ対40もターンローラ31と同期した速度で駆動開始される。
【0048】
次に、記録媒体M1の先端が、第4光センサ対W4をON操作すると、排出ローラ対40のみが停止され、これと同時に、図18に示すように、可動案内板39が第2姿勢(開放)に切換えられ、第2空間J2には、第1空間J1から排出される記録媒体M1の部位によって第2ループが形成され始める。また、図19にターンローラ31上に記された2重矢印で示すように、第2空間J2の可動案内板39が完全に第2姿勢(開放)になってから15秒後に、ターンローラ31の駆動モードがそれ迄の低速モードから高速モード(18,000mm/min)に切換えられる。
【0049】
引き続き、記録媒体M1の後端が第3光センサ対W3をOFF操作すると、図20に示すように、その5秒後に排出ローラ対40が回転開始(300mm/min)され(これによって記録媒体M1が加熱定着ユニットFに供給され始める)、同時に、第1空間J1の可動案内板36が第1姿勢(閉鎖)に切換えられる。可動案内板36が第1姿勢に切換えられると、直ぐに、新たな記録媒体Mの第1空間J1への受入れ態勢が確立されるので、通常は、2枚目の記録媒体M2の印字が開始される。
【0050】
記録媒体M1の加熱定着の進行に伴い、記録媒体M1の後端が第4光センサ対W4をOFF操作すると、図21に示すように、可動案内板39が第1姿勢(閉鎖)に切換えられ、ターンローラ31から排出ローラ対40への記録媒体Mの先端の受け渡し態勢が再び確立する。図21に示される2枚目の記録媒体M2は、図16における1枚目の記録媒体M1の状態から数分経過後の状態に対応している。
引き続き、2枚目の記録媒体M2の後端が第1光センサ対W1をOFF操作すると、図22に示すように(図18における1枚目の記録媒体Mと同様)、2枚目の記録媒体M2の先端が第4光センサ対W4をON操作するまでターンローラ31と排出ローラ40対が回転する。ターンローラ31と排出ローラ40対による2枚目の記録媒体M2の送り速度は、1枚目の記録媒体M1の加熱定着速度を超えることはないので、2枚目の記録媒体M2の先端を送り始める操作は、1枚目の記録媒体M1が加熱定着ユニットFから抜け出るのを待たずに開始しても記録媒体M1と記録媒体M2の衝突や重なり合いは生じない。
以下、同様に、2枚目の記録媒体M2の後端が第1空間J1から抜け出ると3枚目の記録媒体M3の印字が開始されるという具合に、定常的なルーチンで順次、後続の記録媒体Mが処理可能となる。
【0051】
〔別実施形態〕
<1>上記の実施形態では、第2ガイド部60の下流側端部62Fcがターンローラ31の周面より1〜2mmほど内側に配置された構成について解説した。しかし、第2ガイド部60の下流側端部62Fcがターンローラ31の周面と一致した位置に配置されていても、上記の実施形態と略同様の効果が発揮される。すなわち、この場合は、第2ガイド部60の下流側端部から抜け出る記録媒体Mの部位は、第1ガイド部50の最終の圧着ローラ32cとターンローラ31のニップから抜け出る記録媒体Mの部位と同じ角度姿勢で、すなわち、第1ガイド部50の最終の圧着ローラ32cとターンローラ31との接線方向に沿った姿勢を取りながら抜け出る。この場合も、記録媒体Mが「こし」の強い材料であっても、記録媒体Mの第1ガイド部50から軸芯方向に離間した部位のみが、ターンローラ31の周面から径方向外側に進み、変形を起こすなどの事態が抑制され、円滑な搬送が実現される。
【0052】
<2>偏向搬送機構30の個々のターンローラ31の外周面を、軸芯方向の中央部から両端に単位向かって次第に小径となる緩やかな湾曲形状(軸芯を通る平面による切断面が両凸状)のものとし、偏向搬送機構30の一部を構成するガイドユニットGの、記録媒体Mをターンローラ31の周面に押し付ける各圧着ローラの外周面を、ターンローラ31とは逆に軸芯方向の中央部から両端に単位向かって次第に大径となる緩やかな逆の湾曲形状(軸芯を通る平面による切断面が両凹状)のものとすることで、記録媒体Mのターンローラ31から軸芯方向に離間した部位を、径方向の内側に反った状態に変形させ、この強制的な変形によって、記録媒体Mのこの部位が径方向の外向きに逃げないように構成しても良い。この場合には、圧着ローラを持たず実質的に湾曲状案内面のみで構成されたガイド部を省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシート搬送装置を備えた記録媒体処理装置の概略斜視図
【図2】図1の記録媒体処理装置の概略側面図
【図3】図1の記録媒体処理装置のプリンタを示す側面図
【図4】昇華型の記録媒体を構成する層を示す概略図
【図5】図1の記録媒体処理装置の加熱定着ユニットを示す側面図
【図6】図1の記録媒体処理装置のループ形成ユニットを示す側面図
【図7】図6のループ形成ユニットの偏向搬送機構を示す正面図
【図8】図7の偏向搬送機構の一部を各ローラのみ分離して示した斜視図
【図9】図7の偏向搬送機構の一部を各ローラを取り付けて示した斜視図
【図10】図7の偏向搬送機構の一部を示した破断正面図
【図11】図7の偏向搬送機構を第1ガイド部付近で切断した側面図
【図12】図7の偏向搬送機構の第1ガイド部を示す側面図
【図13】図7の偏向搬送機構の第2ガイド部を示す側面図
【図14】図6のループ形成ユニットの可動案内板の例を説明する略図
【図15】記録媒体に対する画像形成処理の一工程を示す略図
【図16】記録媒体に対する画像形成処理の一工程を示す略図
【図17】記録媒体に対する画像形成処理の一工程を示す略図
【図18】記録媒体に対する画像形成処理の一工程を示す略図
【図19】記録媒体に対する画像形成処理の一工程を示す略図
【図20】記録媒体に対する画像形成処理の一工程を示す略図
【図21】記録媒体に対する画像形成処理の一工程を示す略図
【図22】記録媒体に対する画像形成処理の一工程を示す略図
【符号の説明】
M 記録媒体
B 基材
S ベースシート
P 保護層
R インク受容層
P プリンタ
N カッター
L ループ形成ユニット
F 加熱定着ユニット
C1 制御部
C2 補助制御部
3 第1搬送機構
4 プリントヘッド
10 第3搬送機構
30 偏向搬送機構
31 ターンローラ
32 圧着ローラ(挟持ローラ)
35 固定案内板
36 可動案内板
38 固定案内板
39 可動案内板
40 排出ローラ対
45 第2搬送機構
50 第1ガイド部
51F 補助案内面
60 第2ガイド部
62F 湾曲状案内面
62Fc 下流側端部(湾曲状案内面)
66 コンピュータ
90 画像処理システム

Claims (5)

  1. 搬送対象であるシート状材料の幅方向に沿った軸芯周りで回転可能なターンローラと、前記シート状材料を前記ターンローラの周面に巻き付けた状態で搬送案内するガイド機構とを有し、前記シート状材料の搬送方向を偏向可能なシート搬送装置であって、
    前記ガイド機構が、前記シート状材料を前記ターンローラの周面に押し付けるために前記ターンローラの周面に沿って配置された複数の挟持ローラを有する第1ガイド部と、前記第1ガイド部から前記ターンローラの軸芯方向で離間した位置で前記シート状材料を摺動案内する湾曲状案内面を有する第2ガイド部とを備え、
    前記湾曲状案内面の下流側端部は、前記ターンローラの径方向に関して、前記ターンローラの周面と一致する位置乃至は前記周面より内側の位置に配置されているシート搬送装置。
  2. 前記湾曲状案内面の上流側端部は、前記ターンローラの周面よりも前記ターンローラの径方向外側に配置されている請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記挟持ローラの端面付近には、前記シート状材料の先端部を前記挟持ローラの一方から他方へと案内するための補助案内部材が設けられており、前記補助案内部材は上流側端部から下流側端部まで前記ターンローラの周面よりも前記ターンローラの径方向外側に配置されている請求項1または2に記載のシート搬送装置。
  4. 複数の前記第1ガイド部が前記シート状材料の幅方向に沿って互いに離間した状態で設けられており、前記第1ガイド部どうしの間に前記第2ガイド部が設けられている請求項1から3のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  5. シート状材料をその巻き癖を矯正しつつ搬送するシート搬送装置であって、
    前記シート状材料の幅方向に延びたターンローラと、前記シート状材料を前記ターンローラの周面に巻き付けた状態で搬送案内するガイド機構とを有し、
    前記ガイド機構は、前記シート状材料を前記ターンローラの周面に押し付けるために前記ターンローラの周面に沿って配置された複数の挟持ローラを有する第1ガイド部と、前記第1ガイド部から前記ターンローラの軸芯方向に離間した前記シート状材料の部位を摺動案内する湾曲状案内面を有する第2ガイド部とを有し、
    前記湾曲状案内面の下流側端部は、前記ターンローラの周面と一致する位置乃至は前記周面より内側の位置に配置されているシート搬送装置。
JP2002352599A 2002-12-04 2002-12-04 シート搬送装置 Pending JP2004182416A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002352599A JP2004182416A (ja) 2002-12-04 2002-12-04 シート搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002352599A JP2004182416A (ja) 2002-12-04 2002-12-04 シート搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004182416A true JP2004182416A (ja) 2004-07-02

Family

ID=32754174

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002352599A Pending JP2004182416A (ja) 2002-12-04 2002-12-04 シート搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004182416A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007140039A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Noritsu Koki Co Ltd 画像形成装置
JP2007145452A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Canon Inc シート搬送装置及び画像形成装置
JP2013107726A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Sato Knowledge & Intellectual Property Institute スタッカー
CN111362027A (zh) * 2020-04-21 2020-07-03 湖北协丰印刷有限责任公司 一种印刷机的压纸机构

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007140039A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Noritsu Koki Co Ltd 画像形成装置
JP2007145452A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Canon Inc シート搬送装置及び画像形成装置
JP2013107726A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Sato Knowledge & Intellectual Property Institute スタッカー
CN111362027A (zh) * 2020-04-21 2020-07-03 湖北协丰印刷有限责任公司 一种印刷机的压纸机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8215638B2 (en) Sheet conveyance apparatus and printing apparatus
US8585047B2 (en) Sheet conveyance apparatus and recording apparatus
US20060062623A1 (en) Printer and printing method
KR20070077776A (ko) 기록지 컬 교정 기구 및 기록지 컬 교정 방법
US20110262202A1 (en) Continuous roll sheet holding apparatus and printing apparatus
US20110211890A1 (en) Printing apparatus and decurling device
JP5631117B2 (ja) 記録装置、検出方法、および検出装置
KR101987521B1 (ko) 십자형 듀플렉서를 구비한 프린터
JP4767693B2 (ja) プリンタ
JP4385798B2 (ja) 画像形成装置
JP2004182416A (ja) シート搬送装置
JP2009248341A (ja) プリンタ装置及びプリンタ装置の制御方法
JP3770387B2 (ja) 記録媒体処理装置
JP5079038B2 (ja) プリント装置、シート処理装置およびシート巻取装置
US7665838B2 (en) Recording apparatus
JP3671930B2 (ja) 画像形成装置
US8750780B2 (en) Printing apparatus and sheet processing apparatus
JPH10291307A (ja) シート処理装置、搬送装置、シート搬送装置及び画像形成装置
JP5341817B2 (ja) シート搬送装置および記録装置
JP4492159B2 (ja) 画像形成装置
JP3118017B2 (ja) 記録装置
JP4385887B2 (ja) 画像形成装置
JPS63158275A (ja) 記録装置のシ−ト送り方法
JPH06262759A (ja) 記録装置
JP4379159B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041112

A977 Report on retrieval

Effective date: 20070921

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070927

A02 Decision of refusal

Effective date: 20080207

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02