JPH10291307A - シート処理装置、搬送装置、シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート処理装置、搬送装置、シート搬送装置及び画像形成装置

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JPH10291307A
JPH10291307A JP5449298A JP5449298A JPH10291307A JP H10291307 A JPH10291307 A JP H10291307A JP 5449298 A JP5449298 A JP 5449298A JP 5449298 A JP5449298 A JP 5449298A JP H10291307 A JPH10291307 A JP H10291307A
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JP
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sheet
processing
roller
transport
processing medium
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JP5449298A
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English (en)
Inventor
Norio Sasaki
規夫 佐々木
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】2つの処理部の間にあって、その2つの処理部
の搬送系の干渉を回避しつつあらゆるサイズの処理媒体
に対応できる、小型のシート処理装置、搬送装置、シー
ト搬送装置及び画像形成装置を提供する。 【解決手段】画像形成部5によって処理されたシート2
を第1の方向に搬送し、シート2の後端が画像形成部5
を通過後、シート2を第1の方向とは逆方向の第2の方
向に搬送するスイッチバック搬送部60と、スイッチバ
ックバ送部60によって第2の方向に搬送されるシート
2を定着部14に案内する搬送ローラ対12と、を有す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0001】
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明はそれぞれ独立した搬
送系を有する第1と,第2の処理部の間に配置された搬
送装置に関し、特に被搬送部材としてシートを用いたシ
ート処理装置およびシート搬送装置、さらに画像形成手
段と定着手段とを備えた画像形成装置に関する。
【0003】
【0002】
【0004】
【従来の技術】従来、第1の処理部として画像形成手段
を有し、第2の処理部として定着手段を有する画像形成
装置としては、たとえば特開平4−73152号公報に
開示されたものがある。
【0005】
【0003】上記公報に記載された画像形成装置では被
記録材として、基材としてのPETフィルム上に、イン
ク保持層としてカチオン化ポリマー(PVA)をコーテ
ィングし、その上層に白色のインク輸送層をコーティン
グしたものが用いられている。インク輸送層はアイオノ
マーをバインダ−として活性剤とポリエチレン粒子とを
混合したものからなる。
【0006】
【0004】そして画像形成手段として被記録材の幅方
向時全領域をカバーするライン型のインクジェット記録
ヘッドによって画像を記録し、記録ヘッドの下流側に隣
接して配置された定着手段としての加圧加熱ローラ対に
よってインク輸送層を融解し、平滑化してインク輸送層
を透明化し、被記録材の印字面を被覆する透明平滑層を
形成する。
【0007】
【0005】上記画像形成装置の場合は画像の精度が、
画像形成手段の搬送精度に非常に大きく影響されるた
め、できるだけ定着手段の搬送系から力を受けたくな
い。
【0008】
【0006】扱うシートの内、最長のものの長さだけそ
れらの処理部を離せば、シートが第1の処理部を離れて
から第2の処理部に搬送されることになりその二つの干
渉を避けることはできる。
【0009】
【0007】しかし、扱うシート長さが非常に長い場合
にはシート搬送装置を含む装置全体がそれだけ大きくな
り、不都合が生ずる。
【0010】
【0008】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、2つ
の処理部の間にあって、その2つの処理部の搬送系の干
渉を回避しつつあらゆるサイズの処理媒体に対応でき
る、小型のシート処理装置、搬送装置、シート搬送装置
及び画像形成装置を提供することにある。
【0011】
【0009】
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、シート状処理媒体を搬送しながら
処理を行う第1の処理部と、前記第1の処理部にて処理
を行われたシート状処理媒体を搬送しながら処理を行う
第2の処理部とを有するシート処理装置において、前記
第1の処理部によって処理されたシート状処理媒体を所
定の第1の方向に搬送し、シート状処理媒体の後端が前
記第1の処理部を通過後、シート状処理媒体を前記第1
の方向とは逆方向の第2の方向に搬送する搬送手段と、
前記搬送手段によって第2の方向に搬送されるシート状
処理媒体を前記第2の処理部に案内する案内手段と、を
有することを特徴とする。
【0013】
【0010】ここで、シート状処理媒体とは、紙葉体や
OHPフィルム等のフィルムに限らず一般のシート状処
理媒体全てを含むものとする。
【0014】
【0011】本発明にあっては、シート状処理媒体の後
端が第1の処理部を通過するまで第1の方向に搬送し、
シート状処理媒体の先端を第1の方向に逃がす。その
後、搬送手段によって逆送してシート状処理媒体の後端
を先頭にして第2の方向に搬送し、案内手段を介して第
2の処理部に搬送する。
【0015】
【0012】このように、第1の処理部で処理している
間はシート状処理媒体は第2の処理部とは無関係に第1
の方向に逃がされるので、第1の処理部での処理中にシ
ート状処理媒体が第2の処理部と干渉することを回避す
ることができる。また、搬送手段によってシート状処理
媒体を第1の方向に逃がすので、シート状処理媒体の長
さが非常に長い場合でも対応可能である。
【0016】
【0013】前記搬送手段によって搬送されているシー
ト状処理媒体を案内するガイドを有し、所定より長いシ
ート状処理媒体は前記搬送手段が第1の方向に搬送する
とき、前記ガイドを超えて下方に垂れ下がることが好ま
しい。
【0017】
【0014】この場合には、ガイドに沿って第1の方向
に逃がされるシート状処理媒体の先端がガイドを超えて
も、下方に垂れ下がってシート状処理媒体の搬送の妨げ
ない。
【0018】
【0015】前記第1の処理部と第2の処理部は上下に
並べられて配置されていることを特徴とする。
【0019】
【0016】上下に並べると、スペースの有効に利用す
ることができる。
【0020】
【0017】前記搬送手段は、シート状処理媒体が第1
の処理部によって処理行われているときはシート状処理
媒体を挟持せず、処理の終了後にシート状処理媒体を挟
持して搬送することを特徴とする。
【0021】
【0018】このようにすれば、第1の処理部による処
理中はシート状処理媒体に対する搬送手段の負荷を作用
せず、第1の処理での処理に影響を与えない。
【0022】
【0019】前記搬送手段は互いに離間可能な一対の搬
送ローラを有していることが好ましい。
【0023】
【0020】前記搬送ローラ対の一方のローラは外周面
の一部分の半径が他の部分の半径より小さいことが好ま
しい。
【0024】
【0021】この場合には、搬送ローラ対を回転させる
だけで、シート状処理媒体に対して接離させることが可
能となり、構成が簡単になる。
【0025】
【0022】前記第1の処理部においてロール状に巻き
取られた連続したシート状処理媒体に処理を行う場合に
効果的である。
【0026】
【0023】第1の処理部と搬送手段との間に連続した
シート状処理媒体を切断するカッタを有していることを
特徴とする。
【0027】
【0024】前記第1の処理部はシート状処理媒体に画
像を形成する画像形成手段を有することを特徴とする。
【0028】
【0025】特に、画像形成手段による画像形成処理を
行う場合には、下流側の第2の処理部の影響を受けるこ
となく、高精細の画像を形成することができる。
【0029】
【0026】前記画像形成手段としては、シート状処理
媒体にインクを吐出して画像を形成することを好まし
い。
【0030】
【0027】前記画像形成手段は、たとえばシート状処
理媒体の幅方向に移動させるキャリッジを有し、このキ
ャリッジによってシート状処理媒体の幅方向に移動しな
がらシート状処理媒体に搬送方向に所定の長さを有する
画像を形成する場合に有効である。
【0031】
【0028】たとえば、画像形成手段はシート状処理媒
体を搬送する第2の搬送手段を有し、画像形成手段がシ
ート状処理媒体に搬送方向に所定の長さを有する画像を
形成する毎に、第2の搬送手段はシート状処理媒体を前
記所定の長さ分搬送して停止するように構成される。
【0032】
【0029】また、第2の処理部は、たとえばシート状
処理媒体を加熱することによって前記画像形成手段によ
って形成された画像をシート状処理媒体に定着する加熱
手段を有する。
【0033】
【0030】前記シート状処理媒体は、基材にインク透
過性層が形成されたものであることが効果的である。
【0034】
【0031】前記第2の処理部はシート状処理媒体を加
熱することによって前記インク透過性層を透明な被膜に
変える加熱手段を有することが好ましい。インク透過性
層は熱によって溶融して緻密化し透明な被膜となる。
【0035】
【0032】また、前記第2の処理部においてシート状
処理媒体は一定の搬送速度で搬送されることが好適であ
る。
【0036】
【0033】前記第1の処理部と第2の処理部とはシー
ト状処理媒体の搬送経路が並ぶように配置されているこ
とが効果的である。
【0037】
【0034】また、本発明の搬送装置は、それぞれ独立
した搬送系を有する第1,第2処理部の間に配置され、
第1処理部から搬送された処理媒体を第2処理部に送り
込む搬送路を備えた搬送装置において、前記搬送路は、
第1搬送路と、第2搬送路と、に分けられており、その
2つの搬送路の間に、第1搬送路を搬送した処理媒体を
一旦逃がし処理媒体後端を先頭にして第2搬送路に搬送
するための逃げを備え、前記第1処理部の搬送系による
搬送中は処理媒体に負荷を与えず、その終了後処理媒体
に搬送力を付与し始める搬送手段を設けたことを特徴と
する。
【0038】
【0035】また、搬送手段を逃げに設けたことを特徴
とする。
【0039】
【0036】搬送路が逃げを尖端部として折れているこ
とは好適である。
【0040】
【0037】搬送手段として上下移動可能なローラを有
していることは好適である。
【0041】
【0038】搬送手段としてDカットローラを有してい
ることは好適である。
【0042】
【0039】第1搬送路から搬送された処理媒体後端を
前記第2搬送路に導くシャッタを設けたことを特徴とす
る。
【0043】
【0040】また、前記搬送手段として、第1搬送路に
上下移動可能なローラを有し、逃げにはDカットローラ
を、有し、第1搬送路に第1及び第2の処理媒体検知手
段を備え、第2搬送路に搬送ローラを設け、Dカットロ
ーラの円弧長をL、上下移動可能なローラから、前記D
カットローラまでの距離をL1、第1の処理媒体検知手
段から、前記Dカットローラまでの距離をL2、Dカッ
トローラから、前記搬送ローラのうち最も上流側のもの
までの距離をL3、とすると、 L3<L1<L2<L の関係を満たす位置にそれぞれ配置され、第2処理媒体
検知手段は前記逃げの直前に設けられたことを特徴とす
る。
【0044】
【0041】シート搬送装置であって、上記搬送装置に
おける処理媒体をシートとし、前記第1処理部を画像形
成手段としたものも好適である。
【0045】
【0042】ここで、シートとは紙葉体やOHPシート
に限らず一般のシート状処理媒体をすべて含むものとす
る。
【0046】
【0043】第2処理部は定着手段であることを特徴と
する。
【0047】
【0044】逃げから定着手段までの第2搬送路には、
駆動力を有する少なくとも一つのローラが備えられ、こ
のローラは定着手段の搬送力によっては従動するワンウ
ェイローラであって、シート表面とローラとの間で滑り
が起きないよう構成されていることを特徴とする。
【0048】
【0045】第2の搬送路のローラは複数設けられ、シ
ートに接するローラのうち最も下流のローラの搬送力に
より、他の上流のローラは従動するように構成されてい
ることを特徴とする。
【0049】
【0046】定着手段の発生する定着熱を前記第2搬送
路に対して与えることにより、定着前に、シート表面温
度を上昇させることを特徴とする。
【0050】
【0047】画像形成装置であって、上記シート搬送装
置と、第1処理部としての画像形成手段と、前記第2処
理部としての定着手段とを備えたことを特徴とする。
【0051】
【0048】基材をインク透過性高分子膜で被覆したシ
ートに画像形成する画像形成装置であって、このシート
に対し前記画像形成手段によりインクジェット方式で画
像形成した後、前記定着手段により加熱処理して高分子
膜を緻密化することを特徴とする。
【0052】
【0049】
【0053】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する
趣旨のものではない。
【0054】
【0050】(実施の形態1)本発明の第1の実施の形
態に係るシート搬送装置を画像形成装置に適用した場合
の構成を図1〜図9に示す。
【0055】
【0051】これらのうち、図1〜図5はシート搬送装
置の動作説明のための拡大図であり、図6は画像形成装
置の全体構成を説明する断面図であり、図7はその外観
を示す斜視図であり、図8はシートの構成を示す断面図
であり、図9はシート搬送装置の動作シーケンスを示す
図である。
【0056】
【0052】[シートの構成]本実施の形態に示す画像
形成装置は特定のメディアを主たる対象としたものであ
り、そのメディアであるシート状処理媒体としてのシー
ト2の特徴に合わせた構成も数多く見られるためまずシ
ートの構成について説明する。
【0057】
【0053】図8は定着ローラに挟持された状態のシー
トを示している。ここに示すように、シートはインク輸
送層としてのインク透過性高分子膜であるラテックス層
41aと、主にインクを吸着するカチオン化ポリマー
(PVA)等のインク保持層としての発色層40と、P
ET(ポリエチレンテレフタレート)或はバライタ紙か
らなる基材39との3層を有し、さらにこの実施の形態
では基材39の裏面にバックコート38が積層された4
層構造となっている。
【0058】
【0054】このうち最も特徴的であるのは、インク輸
送層としてのラテックス層41aであり、図に示すよう
に定着ローラ14aの熱(110〜180[°C])で
溶融し、冷却後透明ラミネート層41bとなる。これに
より、画像の光沢性、耐水性、耐候性が著しく向上す
る。
【0059】
【0055】[装置全体構成]装置全体を示す図6,図
7において、シート処理装置としての画像形成装置1
は、給紙部50と、シート2を搬送しながら画像形成処
理を行う第1の処理部としての画像形成部5と、この画
像形成部5にて画像形成処理されたシート2を搬送しな
がら画像を定着処理する第2の処理部としての定着部1
4と、画像形成部5によって処理されたシート2を第1
の方向に搬送しシート2の後端が画像形成部5を通過後
シート2を第1の方向とは逆方向の第2の方向に搬送す
る搬送手段としてのスイッチバック搬送部60と、スイ
ッチバック搬送部60によって第2の方向に搬送される
シート2を定着部14に案内する案内手段としての案内
機構70と、を備えている。
【0060】
【0056】画像形成部5と定着部14は機械的な同期
がなくそれぞれ独立した搬送系を有するもので、シート
2の搬送経路が並ぶように上下に配置されている。
【0061】
【0057】給紙部50では、シート状処理媒体である
ロール状に巻かれた連続したシート2を収納したカート
リッジ3が組み込まれ、上部がヒンジ21aを中心に開
閉可能な上蓋21で覆われている。また、カートリッジ
3からシート2を引き出す引き出しローラ対20と、引
き出したシート2を画像形成部5に引き込む引込ローラ
対22とが設けられている。
【0062】
【0058】引出ローラ対20は、互いに圧接される一
対の引出ローラ20aおよび従動ローラ20bとから構
成され、引込ローラ対22は、互いに圧接される一対の
引込ローラ22aと従動ローラ22bとを備えている。
引出ローラ対20と引込ローラ対22との間にはループ
24がほぼ一定の大きさを保った状態で形成されてい
る。
【0063】
【0059】また、引出ローラ対20は上蓋20を開く
ことによって引出ローラ20aと従動ローラ2bとのニ
ップの解除が可能で、引込ローラ対22は不図示のカム
によっ引込ローラ22aと従動ローラ22bとのニップ
の解除が可能となっている。
【0064】
【0060】第1の処理部としての画像形成部5は、主
としてインクジェット方式の記録ヘッド51と、画像形
成中シート2の搬送を行なう第2の搬送手段を構成する
第2搬送系とを備えている。この第2の搬送系は、ライ
ンフィードローラ対(以下、LFローラ対と表記する)
6と、このLFローラ対6の下流側に位置する下流側ラ
インフィードローラ対(以下、下流側LFローラ対と表
記する)7とを備えている。LFローラ対6は互いに圧
接されるLF駆動ローラ6aとLF従動ローラ6bとか
ら構成され、下流側LFローラ対7は互いに圧接される
下流側LF駆動ローラ7aと拍車7bとを備えており、
給紙部50から搬送されたシート2を所定長さLi(約
10mm)ずつ間欠的に搬送する。
【0065】
【0061】また、手差しによるシートについても画像
形成可能なように、シート挿入口25とその開開スイッ
チ(不図示)が設けられている。
【0066】
【0062】この画像形成部5とスイッチバック搬送部
60との間には、シートを指定された長さに切断するカ
ッター8が設けられている。
【0067】
【0063】画像形成部5と定着部14の間の搬送経路
は、画像形成部5から搬送方向下流側に水平に延びる第
1搬送路13aと、この第1搬送路13aの下流端部か
ら斜め下方の定着部14に向かって延びる第2搬送路1
3bとから構成された全体として鋭角的に折れ曲がった
形状で、スイッチバック搬送部60は水平の第1搬送路
13aに設けられている。
【0068】
【0064】このスイッチバック搬送部60は、メカ的
な同期が無く搬送系の干渉が望ましくない画像形成部5
と定着部14との間でシートの搬送を行なうもので、互
いに離間可能なニップローラ対16と、搬送ローラ対1
0と、シャッタ9とを備えており、搬送ローラ対10と
シャッタ9が第1搬送路13aの下流端部に配置されて
おり、搬送ローラ対10の前後で第1搬送路13aと第
2搬送路13bとに分けられる。
【0069】
【0065】ニップローラ対16は、図1に詳細に示す
ように、駆動ローラ16aと、軸16bを中心に揺動可
能に支持されたアーム16cの揺動端に支持され、駆動
ローラ16aに対して接離自在のニップローラ16dと
から構成されている。
【0070】
【0066】また、搬送ローラ対10は、駆動力が伝達
されるDカットローラ10aと、このDカットローラ1
0aに対して接離自在の従動ローラ10bとから構成さ
れている。Dカットローラ10aは外周面の一部分に切
り欠き10cが設けられ、この切り欠き10cが設けら
れた部分の半径が他の部分の半径より小さい構成となっ
ている。
【0071】
【0067】第1搬送路13aの下流側には、第1搬送
路13aを第1の方向である水平方向に搬送されてくる
シートを案内するガイドとしての排出トレイ11が設け
られている。シート2は必ず一旦第1搬送路13aから
排出トレイ11上の逃げ部11aに逃がされる。また、
排出トレイ11より長いシート2は、排出トレイ11の
先端部11bを越えてその自重によって下方に垂れ下が
る。
【0072】
【0068】案内手段としての案内機構70は第2搬送
路13bに設けられるもので、搬送方向に複数段の搬送
ローラ対12が設けられている。また、搬送ローラ対1
2の下側ローラ部分は大きく開閉できるドア(不図示)
と一体に構成されており、ジャムが起きた場合のシート
2の除去などを容易にできるようになっている。
【0073】
【0069】定着部14は未定着の画像形成が行われた
シート2を搬送しながら定着処理を行うもので、シート
2を加熱することによってインク透過性層41aを透明
な被膜に変える加熱手段、この実施の形態ではローラ対
である互いに圧接する一対の加熱ローラ14a,加圧ロ
ーラ14bを備えている。
【0074】
【0070】[装置全体の動作]新しくカートリッジ3
をセットする場合、上蓋21を開けた状態でカートリッ
ジ3からシートを引き出し、引込ローラ対22のニップ
に挿入する。センサ23は、このシート先端を検知し、
引込ローラ対22の回転を開始させる。その後、上蓋を
閉じると引出ローラ対20が回転を開始し、引込ローラ
対22との間にループ24を形成する。引込ローラ対2
2から給送されたシート先端部が画像形成部5に到達
し、LFローラ対6のニップ及び下流側LFローラ対7
のニップに挟持されると、不図示のカムによって引込ロ
ーラ22のニップは解除される。
【0075】
【0071】画像形成精度はLFローラ6と下流側LF
ローラ7による搬送精度によるところが大きいため、こ
のように、ループの形成やニップの解除を行うことによ
り、画像形成系での搬送時に他の搬送部材からの負荷を
シートの与えないようにしている。
【0076】
【0072】従って、上記ループ24は画像形成中常に
維持されている必要があり、そのためにループセンサー
(不図示)が設けられ、引出ローラ対20と連動してい
る。
【0077】
【0073】画像形成部5の記録ヘッド51は、不図示
のプラテンとシート押さえに挟持されたシートに対し搬
送方向に所定長さ(約10mm)程度ずつ画像形成しな
がら間欠的に搬送する。記録ヘッド51には、シアン、
ライトシアン、マジェンタ、ライトマジェンタ、イエロ
ー、ブラックの6色のインクが用いられ、より高画質の
画像形成を図っている。
【0078】
【0074】すなわち、記録ヘッド51は、シアン、ラ
イトシアン、マジェンタ、ライトマジェンタ、イエロ
ー、ブラックの6色のインクを吐出する6種類のノズル
群を有するヘッド本体5aと、ヘッド本体5aを乗せた
キャリッジ5bとを備え、キャリッジガイド5cに沿っ
てシート搬送方向と直交する方向に移動する走査を行
い、キャリッジ5bと一体に移動するヘッド本体5aが
画像データに応じてインクを吐出することにより画像を
形成する。キャリッジ5bは図示しない駆動手段によっ
て移動する。キャリッジ5bと前記駆動手段によって移
動手段が構成される。
【0079】
【0075】1回の走査ごとに、シート2の略全幅にわ
たって搬送方向に所定長さLi(記録幅)の領域の画像
の形成が行われる。そして、1回の走査による画像形成
が完了するごとにLFローラ対6および下流側LFロー
ラ対7によって、シート2は画像形成が行われた所定長
さLiと同じ距離だけ搬送されて停止させられる。シー
ト2が停止したら次の走査が行われて次の領域の画像の
形成が行われる。
【0080】
【0076】このように記録ヘッド51による記録幅L
i分の画像形成と、LFローラ対6および下流側LFロ
ーラ対7による記録幅Li分の搬送と停止が交互に繰り
返されることによって、シート2には搬送方向に連続し
た画像が形成される。
【0081】
【0077】画像形成中は、第1搬送路13aのニップ
ローラ対16が離間し、シート2を挟持しない状態にな
っている。また、搬送ローラ対10のDカットローラ1
0aも、切り欠かれて径が小さくなっている切欠き部1
0cが従動ローラ10bに対向する回転位置に保たれて
おり、シート2を挟持しない状態になっている。これは
画像形成中にシート2に搬送負荷を与えないようにし
て、LFローラ対6および下流側LFローラ対7による
搬送の精度を向上させるためである。
【0082】
【0078】画像形成が進むにつれ、所定長さ以上の画
像が形成されると、シート2の先端は排出トレイ11上
に導かれる。
【0083】
【0079】画像形成が終了すると、画像形成部5の搬
送系により、設定した長さのシート2になるようにその
シート2の後端となる位置をカッター8の位置まで搬送
する。そして、シート2が装置外に滑り落ちないように
スイッチバック搬送部60によってシート2をニップし
た後、カッター8でシートを切断する。
【0084】
【0080】このように、設定した長さのシート2がス
イッチバック搬送部60に受け渡されると、切断された
残りのシート部分は、シート先端に画像形成が開始でき
る位置まで引き戻され、次回の画像形成に備える。
【0085】
【0081】スイッチバック搬送部60に受け渡された
シート2は、その後端がDカットローラ10aの真下に
来る位置まで逃がされた後、案内手段としてのシャッタ
9が切り替えられ、Dカットローラ10aが逆回転を始
めて搬送力が作用し始める。シート2の後端は画像形成
部5方向(第2の方向)に搬送されるが、案内手段とし
てのシャッタ9により第2搬送路13bに導かれる。第
2搬送路13bでは搬送ローラ対12が並んでおり、そ
れぞれ同速度で回転することによりシート後端を先頭に
して搬送する。また、これらはワンウェイローラとなっ
ており、それぞれの搬送ローラ対12が何らかの原因で
異なる速度で回転した場合にも、シート2に接する搬送
ローラ対12のうち最も下流に位置する搬送ローラ対1
2の搬送スピードに合わされ、他の搬送ローラ対12は
それに従動することになる。従って、シートに負荷がか
けられたり、ローラとの間で滑りが生じたりすることも
ない。更に、搬送ローラ対12のうち下側のローラはば
ね(不図示)によりそのニップ力を調整されており、シ
ート2表面のラテックス層を傷つけないように配慮され
ている。
【0086】
【0082】第2搬送路13bを通過したシート2は定
着部14に受け渡される。同時に、搬送ローラ対12は
駆動されなくなり、定着ローラ14a,14bの搬送力
により従動する。定着ローラの加熱によって、もともと
シート2表面に形成されていたインク透過性層が110
〜180[℃]で溶融され、冷却後、透明ラミネート層
となる(図8)。また、定着部14で発生する熱はファ
ン26により、第2搬送路13bに存在するシート2に
伝達され、プレヒート効果を奏している。
【0087】
【0083】定着部14を抜けたシート2はデカール手
段27により、カール癖を矯正され、排出部15に排出
される。 [スイッチバック搬送部の構成及び動作]次に、本願発
明の最も特徴的部分であるスイッチバック搬送部60に
ついて図1〜図5及び図9を用いて詳細に説明する。
【0088】
【0084】スイッチバック搬送部60は画像形成部5
から搬送されたシート2をスイッチバックさせて定着部
14に搬送するシート搬送系であり、シャッタ9、Dカ
ットローラ10、排紙トレイ11の他、上下移動可能な
ニップローラ16と、第1シート検知手段としての第1
シート検知素子30、第2シート検知手段としての第2
シート検知素子31が備えられている。図中12aは、
複数の搬送ローラ対12のうち、最も上流(Dカットロ
ーラに近い位置)に設けられたものである。
【0089】
【0085】このシート搬送部60の動作について、動
作シーケンス図9を用いて説明する。
【0090】
【0086】図示しない制御手段が、図9のフローチャ
ートに従って、カッター8、ニップローラ16bを上下
に移動させるモータ,クラッチ等の駆動手段、駆動ロー
ラ16aを回転させるモータ、クラッチ等の駆動手段、
Dカットローラ10aを回転させるモータ、クラッチ等
の駆動手段、シャッター9を移動させるソレノイド等を
制御する。また、上記制御手段は、LFローラ6、下流
側LFローラ7を駆動するモータ、キャリッジ5bを移
動させるための駆動手段、記録ヘッド51にインクを吐
出させるための駆動手段等も制御している。
【0091】
【0087】まず、画像形成中は図1のような状態にあ
る。すなわち、ニップローラ16aは上方に待機してお
り、駆動ローラ16bから離間してシート2を挟持しな
い。また、Dカットローラ10aは、切り欠かれて御径
が小さくなっている切欠き部10cが従動ローラ10b
に対向する回転位置に保たれており、シートを2挟持し
ない状態になっている。シート2の画像形成を終えた部
分はこれらローラから負荷を受けることなく排出トレイ
11に向かってLFローラ対6及び下流側LFロー対ラ
7によって搬送される。このとき、Dカットローラ10
a下方のガイド32は不図示のカムによって下方に圧し
下げられ、従動ローラ10bとともに図1の破線の位置
にある。そして、Dカットローラ10aの下方にシー2
トが排出トレイ11に搬送されるのに充分なスペースを
確保している。
【0092】
【0088】画像形成が終了すると(フローF1)、予
め設定した長さに切断されるように、シート2の切断さ
れる部分がカッター8の切断位置に一致するように、L
Fローラ対6及び下流側LFローラ対7によってシート
2を搬送する(フローF2)。
【0093】
【0089】シート2を切断する位置まで搬送すると、
アーム16cが下方に揺動し、ニップローラ16bが駆
動ローラ16aとともにシート2を挟持し(フローF
3)、カッター8によってシート2を裁断する(フロー
F4)。
【0094】
【0090】シートサイズが大きい場合、この時点でシ
ート先端は排出トレイ11から垂れ下がっている。カッ
ター8による裁断の前にニップローラ16でシート2を
ニップするのは、排紙トレイ11から垂れ下がったシー
ト2の重みによって、シート2の裁断と同時にシート2
が排紙トレイ11の下に滑り落ちる可能性を考慮したも
のである。これは、Dカットローラ10aによるニップ
であっても同様の効果が得られるが、レイアウト上の制
約から、カッター8とDカットローラ10aが取り扱い
シート2の最小長さ(葉書長さ)よりも長くならざるを
得ないため、本実施の形態ではそのようなシート2をD
カットローラ10aに搬送するためニップローラ16を
設けている。
【0095】
【0091】なお、排出トレイ11先端部にはシートと
の滑りをよくするため、ころ11cあるいは円弧状の曲
率をもった形状となっている。
【0096】
【0092】カッター8でシート2を裁断すると、駆動
ローラ16aは回転駆動し始めシート2は第1の方向に
搬送される(フローF5)。その後、第1シート検知素
子30がシート後端を検知すると、Dカットローラ10
aが正転(時計回りの回転)を始める(図2)。Dカッ
トローラ10aの回転が開始すると同時にガイド32は
上方の実線位置に移動し、Dカットローラ10aとガイ
ド32の従動ローラ10aとの間でニップを形成する。
【0097】
【0093】そして、第2シート検知素子31がシート
後端を検知すると(図3)(フローF7)、軸9aを中
心に時計回り方向に回動することによってシャッタ9が
切り替わり(フローF7)、それと同時に搬送ローラ1
2が回転を始め(フローF8)、Dカットローラ10a
はシート2をニップしたまま逆転駆動する(図4)(フ
ローF9)。
【0098】
【0094】シート後端はシャッタ9により搬送ローラ
12のうち最も上流に位置する搬送ローラ対12に導か
れ、定着部14に向かって搬送を始める。このような動
作を行なうために、各部の配置はある程度定められてい
る。
【0099】
【0095】具体的には、Dカットローラ10aの円弧
長をL、ニップローラ対16のニップ点から前記Dカッ
トローラ1a0までの距離をL1、第1シート検知素子
30からDカットローラ10aまでの距離をL2、Dカ
ットローラ10aから、搬送ローラ12aまでの距離を
L3、とすると、 L3<L1<L2<L の関係を満たす位置にそれぞれ配置される必要がある。
【0100】
【0096】以上のように、シート2を一旦逃がす構成
となっているので、排出トレイ11の下のスペースが許
すかぎり、どれだけ大きなシートに対しても画像形成を
行なうことができる。
【0101】
【0097】(実施の形態2)図10は本発明の第2の
実施の形態に係るシート搬送装置を画像形成装置に適用
した場合を示す。
【0102】
【0098】第1の実施の形態が、第2搬送路13bを
第1搬送路13aの下側に設けていたが、本実施の形態
では第1搬送路13bの上方に設けられている。その他
の作用、効果については第1の実施の形態と同一なの
で、同一の構成部分については同一の符号を付して、そ
の説明は省略する。
【0103】
【0099】(その他の実施の形態)上記実施の形態で
は本願発明にかかるシート搬送装置を画像形成装置に適
用した場合について述べたが、独立した搬送系を有する
2つの処理部の間に配置される構成であれば、他の装置
についても適宜応用できる。
【0104】
【0100】また、搬送手段としてDカットローラ10
aを用いているが、上下動可能なニップローラを用いて
もよい。
【0105】
【0101】また、第1,第2シート検知手段として
は、光透過センサを用いてもよいし、その他、機械的な
センサを用いてもよい。第2シート検知手段として機械
的センサを用いる場合にはその動作がシャッタ9と干渉
しないことが望まれ、また、そのような機械的センサと
シャッタ9とをいった意図することも好適である。
【0106】
【0102】画像形成後、ニップローラ対で搬送するま
で、シート上に形成された画像がシートに吸収されるの
に十分な待機時間をおくことも重要であり、それによ
り、ニップローラ対にスタンプ上に画像が写り込むこと
も回避できる。この場合、待機時間をシートの性質また
は画像形成における液滴量、或はその両方によって制御
することも好適である。これによると、それぞれのシー
トに形成された画像がシートに吸収されるのに必要十分
な待機時間を設定することができ、画像精度の向上と共
に、画像形成時間の短縮化が図れる。
【0107】
【0103】なお、Dカットローラ10aは上記実施例
より更に排出ローラ側に設けることも可能であり、ニッ
プローラ対16も、2つ以上設けてもよい。
【0108】
【0104】
【0109】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明にあっては、
シート状処理媒体の後端が第1の処理部を通過するまで
第1の方向に搬送し、シート状処理媒体の先端を第1の
方向に逃がし、その後、搬送手段によって逆送してシー
ト状処理媒体の後端を先頭にして第2の方向に搬送し、
案内手段を介して第2の処理部に搬送するようにしたの
で、第1の処理部で処理している間はシート状処理媒体
は第2の処理部とは無関係に第1の方向に逃がされ、第
1の処理部での処理中にシート状処理媒体が第2の処理
部と干渉することを回避することができる。また、搬送
手段によってシート状処理媒体を第1の方向に逃がすの
で、シート状処理媒体の長さが非常に長い場合でも対応
可能で、あらゆるサイズのシート処理媒体を搬送可能と
なる。
【0110】
【0105】また、それぞれ独立した搬送系を有する第
1,第2処理部の間に配置され、第1処理部から搬送さ
れた処理媒体を第2処理部に送り込む搬送路を備えた搬
送装置において、前記搬送路は、第1搬送路と、第2搬
送路と、に分けられており、その2つの搬送路の間に、
第1搬送路を搬送した処理媒体を一旦逃がし処理媒体後
端を先頭にして第2搬送路に搬送するための逃げを備
え、前記第1処理部の搬送系による搬送中は処理媒体に
負荷を与えず、その終了後処理媒体に搬送力を付与し始
める搬送手段を設けたので、装置全体を大型化すること
なく、2つの処理部の搬送系の干渉を回避しつつあらゆ
るサイズの処理媒体を搬送できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態に係るシート
処理装置である画像形成装置の動作説明のための要部拡
大図である。
【図2】図2は本発明の第1の実施の形態に係るシート
処理装置である画像形成装置の動作説明のための要部拡
大図である。
【図3】図3は本発明の第1の実施の形態に係るシート
処理装置である画像形成装置の動作説明のための要部拡
大図である。
【図4】図4は本発明の第1の実施の形態に係るシート
処理装置である画像形成装置の動作説明のための要部拡
大図である。
【図5】図5は本発明の第1の実施の形態に係るシート
処理装置である画像形成装置の動作説明のための要部拡
大図である。
【図6】図6は本発明の第1の実施の形態に係るシート
処理装置である画像形成装置の全体構成を説明する断面
図である。
【図7】図7は本発明の第1の実施の形態に係るシート
処理装置である画像形成装置の外観を示す斜視図であ
る。
【図8】図8は本発明の第1の実施の形態に係るシート
処理装置である画像形成装置に使用されるシートの構成
を示す断面図である。
【図9】図9は本発明の第1の実施の形態に係るシート
処理装置である画像形成装置の動作シーケンスを示す図
である。
【図10】図10は本発明の第2の実施の形態にかかる
シート処理装置が適用された画像形成装置の全体構成を
説明する断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置(シート処理装置) 2 ロール状に巻かれた連続状のシート(シート状処理
媒体) 5 画像形成部(第1の処理部) 6LFローラ対 7 下流側LFローラ対 8 カッター 9 シャッタ(案内手段) 10 搬送ローラ対 10a Dカットローラ 10b 従動ローラ 10c 切欠き部 11 排出トレイ(ガイド) 12 搬送ローラ対 13a 第1搬送路 13b 第2搬送路 14 定着部 15 排出部 16 ニップローラ対 20 引出ローラ対 21 上蓋 22 引込ローラ対 26 ファン 30 第1シート検知素子 31 第2シート検知素子 32 ガイド 50 給紙部 60 スイッチバック搬送機構(搬送手段) 70 案内機構(案内手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 シート処理装置、搬送装置、シート搬
送装置及び画像形成装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はそれぞれ独立した搬
送系を有する第1と,第2の処理部の間に配置された搬
送装置に関し、特に被搬送部材としてシートを用いたシ
ート処理装置およびシート搬送装置、さらに画像形成手
段と定着手段とを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、第1の処理部として画像形成手段
を有し、第2の処理部として定着手段を有する画像形成
装置としては、たとえば特開平4−73152号公報に
開示されたものがある。
【0003】上記公報に記載された画像形成装置では被
記録材として、基材としてのPETフィルム上に、イン
ク保持層としてカチオン化ポリマー(PVA)をコーテ
ィングし、その上層に白色のインク輸送層をコーティン
グしたものが用いられている。インク輸送層はアイオノ
マーをバインダ−として活性剤とポリエチレン粒子とを
混合したものからなる。
【0004】そして画像形成手段として被記録材の幅方
向時全領域をカバーするライン型のインクジェット記録
ヘッドによって画像を記録し、記録ヘッドの下流側に隣
接して配置された定着手段としての加圧加熱ローラ対に
よってインク輸送層を融解し、平滑化してインク輸送層
を透明化し、被記録材の印字面を被覆する透明平滑層を
形成する。
【0005】上記画像形成装置の場合は画像の精度が、
画像形成手段の搬送精度に非常に大きく影響されるた
め、できるだけ定着手段の搬送系から力を受けたくな
い。
【0006】扱うシートの内、最長のものの長さだけそ
れらの処理部を離せば、シートが第1の処理部を離れて
から第2の処理部に搬送されることになりその二つの干
渉を避けることはできる。
【0007】しかし、扱うシート長さが非常に長い場合
にはシート搬送装置を含む装置全体がそれだけ大きくな
り、不都合が生ずる。
【0008】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、2つ
の処理部の間にあって、その2つの処理部の搬送系の干
渉を回避しつつあらゆるサイズの処理媒体に対応でき
る、小型のシート処理装置、搬送装置、シート搬送装置
及び画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、シート状処理媒体を搬送しながら
処理を行う第1の処理部と、前記第1の処理部にて処理
を行われたシート状処理媒体を搬送しながら処理を行う
第2の処理部とを有するシート処理装置において、前記
第1の処理部によって処理されたシート状処理媒体を所
定の第1の方向に搬送し、シート状処理媒体の後端が前
記第1の処理部を通過後、シート状処理媒体を前記第1
の方向とは逆方向の第2の方向に搬送する搬送手段と、
前記搬送手段によって第2の方向に搬送されるシート状
処理媒体を前記第2の処理部に案内する案内手段と、を
有することを特徴とする。
【0010】ここで、シート状処理媒体とは、紙葉体や
OHPフィルム等のフィルムに限らず一般のシート状処
理媒体全てを含むものとする。
【0011】本発明にあっては、シート状処理媒体の後
端が第1の処理部を通過するまで第1の方向に搬送し、
シート状処理媒体の先端を第1の方向に逃がす。その
後、搬送手段によって逆送してシート状処理媒体の後端
を先頭にして第2の方向に搬送し、案内手段を介して第
2の処理部に搬送する。
【0012】このように、第1の処理部で処理している
間はシート状処理媒体は第2の処理部とは無関係に第1
の方向に逃がされるので、第1の処理部での処理中にシ
ート状処理媒体が第2の処理部と干渉することを回避す
ることができる。また、搬送手段によってシート状処理
媒体を第1の方向に逃がすので、シート状処理媒体の長
さが非常に長い場合でも対応可能である。
【0013】前記搬送手段によって搬送されているシー
ト状処理媒体を案内するガイドを有し、所定より長いシ
ート状処理媒体は前記搬送手段が第1の方向に搬送する
とき、前記ガイドを超えて下方に垂れ下がることが好ま
しい。
【0014】この場合には、ガイドに沿って第1の方向
に逃がされるシート状処理媒体の先端がガイドを超えて
も、下方に垂れ下がってシート状処理媒体の搬送の妨げ
ない。
【0015】前記第1の処理部と第2の処理部は上下に
並べられて配置されていることを特徴とする。
【0016】上下に並べると、スペースの有効に利用す
ることができる。
【0017】前記搬送手段は、シート状処理媒体が第1
の処理部によって処理されているときはシート状処理媒
体を挟持せず、処理の終了後にシート状処理媒体を挟持
して搬送することを特徴とする。
【0018】このようにすれば、第1の処理部による処
理中はシート状処理媒体に対する搬送手段の負荷を作用
せず、第1の処理部での処理に影響を与えない。
【0019】前記搬送手段は互いに離間可能な一対の搬
送ローラを有していることが好ましい。
【0020】前記搬送ローラ対の一方のローラは外周面
の一部分の半径が他の部分の半径より小さいことが好ま
しい。
【0021】この場合には、搬送ローラ対を回転させる
だけで、シート状処理媒体に対して接離させることが可
能となり、構成が簡単になる。
【0022】前記第1の処理部においてロール状に巻き
取られた連続したシート状処理媒体に処理を行う場合に
効果的である。
【0023】第1の処理部と搬送手段との間に連続した
シート状処理媒体を切断するカッタを有していることを
特徴とする。
【0024】前記第1の処理部はシート状処理媒体に画
像を形成する画像形成手段を有することを特徴とする。
【0025】特に、画像形成手段による画像形成処理を
行う場合には、下流側の第2の処理部の影響を受けるこ
となく、高精細の画像を形成することができる。
【0026】前記画像形成手段としては、シート状処理
媒体にインクを吐出して画像を形成することを好まし
い。
【0027】前記画像形成手段は、たとえばシート状処
理媒体の幅方向に移動させるキャリッジを有し、このキ
ャリッジによってシート状処理媒体の幅方向に移動しな
がらシート状処理媒体に搬送方向に所定の長さを有する
画像を形成する場合に有効である。
【0028】たとえば、画像形成手段はシート状処理媒
体を搬送する第2の搬送手段を有し、画像形成手段がシ
ート状処理媒体に搬送方向に所定の長さを有する画像を
形成する毎に、第2の搬送手段はシート状処理媒体を前
記所定の長さ分搬送して停止するように構成される。
【0029】また、第2の処理部は、たとえばシート状
処理媒体を加熱することによって前記画像形成手段によ
って形成された画像をシート状処理媒体に定着する加熱
手段を有する。
【0030】前記シート状処理媒体は、基材にインク透
過性層が形成されたものであることが効果的である。
【0031】前記第2の処理部はシート状処理媒体を加
熱することによって前記インク透過性層を透明な被膜に
変える加熱手段を有することが好ましい。インク透過性
層は熱によって溶融して緻密化し透明な被膜となる。
【0032】また、前記第2の処理部においてシート状
処理媒体は一定の搬送速度で搬送されることが好適であ
る。
【0033】前記第1の処理部と第2の処理部とはシー
ト状処理媒体の搬送経路が並ぶように配置されているこ
とが効果的である。
【0034】また、本発明の搬送装置は、それぞれ独立
した搬送系を有する第1,第2処理部の間に配置され、
第1処理部から搬送された処理媒体を第2処理部に送り
込む搬送路を備えた搬送装置において、前記搬送路は、
第1搬送路と、第2搬送路と、に分けられており、その
2つの搬送路の間に、第1搬送路を搬送した処理媒体を
一旦逃がし処理媒体後端を先頭にして第2搬送路に搬送
するための逃げを備え、前記第1処理部の搬送系による
搬送中は処理媒体に負荷を与えず、その終了後処理媒体
に搬送力を付与し始める搬送手段を設けたことを特徴と
する。
【0035】また、搬送手段を逃げに設けたことを特徴
とする。
【0036】搬送路が逃げを尖端部として折れているこ
とは好適である。
【0037】搬送手段として上下移動可能なローラを有
していることは好適である。
【0038】搬送手段としてDカットローラを有してい
ることは好適である。
【0039】第1搬送路から搬送された処理媒体後端を
前記第2搬送路に導くシャッタを設けたことを特徴とす
る。
【0040】また、前記搬送手段として、第1搬送路に
上下移動可能なローラを有し、逃げにはDカットローラ
を、有し、第1搬送路に第1及び第2の処理媒体検知手
段を備え、第2搬送路に搬送ローラを設け、Dカットロ
ーラの円弧長をL、上下移動可能なローラから、前記D
カットローラまでの距離をL1、第1の処理媒体検知手
段から、前記Dカットローラまでの距離をL2、Dカッ
トローラから、前記搬送ローラのうち最も上流側のもの
までの距離をL3、とすると、 L3<L1<L2<L の関係を満たす位置にそれぞれ配置され、第2処理媒体
検知手段は前記逃げの直前に設けられたことを特徴とす
る。
【0041】シート搬送装置であって、上記搬送装置に
おける処理媒体をシートとし、前記第1処理部を画像形
成手段としたものも好適である。
【0042】ここで、シートとは紙葉体やOHPシート
に限らず一般のシート状処理媒体をすべて含むものとす
る。
【0043】第2処理部は定着手段であることを特徴と
する。
【0044】逃げから定着手段までの第2搬送路には、
駆動力を有する少なくとも一つのローラが備えられ、こ
のローラは定着手段の搬送力によっては従動するワンウ
ェイローラであって、シート表面とローラとの間で滑り
が起きないよう構成されていることを特徴とする。
【0045】第2の搬送路のローラは複数設けられ、シ
ートに接するローラのうち最も下流のローラの搬送力に
より、他の上流のローラは従動するように構成されてい
ることを特徴とする。
【0046】定着手段の発生する定着熱を前記第2搬送
路に対して与えることにより、定着前に、シート表面温
度を上昇させることを特徴とする。
【0047】画像形成装置であって、上記シート搬送装
置と、第1処理部としての画像形成手段と、前記第2処
理部としての定着手段とを備えたことを特徴とする。
【0048】基材をインク透過性高分子膜で被覆したシ
ートに画像形成する画像形成装置であって、このシート
に対し前記画像形成手段によりインクジェット方式で画
像形成した後、前記定着手段により加熱処理して高分子
膜を緻密化することを特徴とする。
【0049】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する
趣旨のものではない。
【0050】(実施の形態1)本発明の第1の実施の形
態に係るシート搬送装置を画像形成装置に適用した場合
の構成を図1〜図9に示す。
【0051】これらのうち、図1〜図5はシート搬送装
置の動作説明のための拡大図であり、図6は画像形成装
置の全体構成を説明する断面図であり、図7はその外観
を示す斜視図であり、図8はシートの構成を示す断面図
であり、図9はシート搬送装置の動作シーケンスを示す
図である。
【0052】[シートの構成]本実施の形態に示す画像
形成装置は特定のメディアを主たる対象としたものであ
り、そのメディアであるシート状処理媒体としてのシー
ト2の特徴に合わせた構成も数多く見られるためまずシ
ートの構成について説明する。
【0053】図8は定着ローラに挟持された状態のシー
トを示している。ここに示すように、シートはインク輸
送層としてのインク透過性高分子膜であるラテックス層
41aと、主にインクを吸着するカチオン化ポリマー
(PVA)等のインク保持層としての発色層40と、P
ET(ポリエチレンテレフタレート)或はバライタ紙か
らなる基材39との3層を有し、さらにこの実施の形態
では基材39の裏面にバックコート38が積層された4
層構造となっている。
【0054】このうち最も特徴的であるのは、インク輸
送層としてのラテックス層41aであり、図に示すよう
に定着ローラ14aの熱(110〜180[°C])で
溶融し、冷却後透明ラミネート層41bとなる。これに
より、画像の光沢性、耐水性、耐候性が著しく向上す
る。
【0055】[装置全体構成]装置全体を示す図6,図
7において、シート処理装置としての画像形成装置1
は、給紙部50と、シート2を搬送しながら画像形成処
理を行う第1の処理部としての画像形成部5と、この画
像形成部5にて画像形成処理されたシート2を搬送しな
がら画像を定着処理する第2の処理部としての定着部1
4と、画像形成部5によって処理されたシート2を第1
の方向に搬送しシート2の後端が画像形成部5を通過後
シート2を第1の方向とは逆方向の第2の方向に搬送す
る搬送手段としてのスイッチバック搬送部60と、スイ
ッチバック搬送部60によって第2の方向に搬送される
シート2を定着部14に案内する案内手段としての案内
機構70と、を備えている。
【0056】画像形成部5と定着部14は機械的な同期
がなくそれぞれ独立した搬送系を有するもので、シート
2の搬送経路が並ぶように上下に配置されている。
【0057】給紙部50では、シート状処理媒体である
ロール状に巻かれた連続したシート2を収納したカート
リッジ3が組み込まれ、上部がヒンジ21aを中心に開
閉可能な上蓋21で覆われている。また、カートリッジ
3からシート2を引き出す引出ローラ対20と、引き出
したシート2を画像形成部5に引き込む引込ローラ対2
2とが設けられている。
【0058】引出ローラ対20は、互いに圧接される一
対の引出ローラ20aおよび従動ローラ20bとから構
成され、引込ローラ対22は、互いに圧接される一対の
引込ローラ22aと従動ローラ22bとを備えている。
引出ローラ対20と引込ローラ対22との間にはループ
24がほぼ一定の大きさを保った状態で形成されてい
る。
【0059】また、引出ローラ対20は上蓋20を開く
ことによって引出ローラ20aと従動ローラ2bとのニ
ップの解除が可能で、引込ローラ対22は不図示のカム
によっ引込ローラ22aと従動ローラ22bとのニップ
の解除が可能となっている。
【0060】第1の処理部としての画像形成部5は、主
としてインクジェット方式の記録ヘッド51と、画像形
成中シート2の搬送を行なう第2の搬送手段を構成する
第2搬送系とを備えている。この第2の搬送系は、ライ
ンフィードローラ対(以下、LFローラ対と表記する)
6と、このLFローラ対6の下流側に位置する下流側ラ
インフィードローラ対(以下、下流側LFローラ対と表
記する)7とを備えている。LFローラ対6は互いに圧
接されるLF駆動ローラ6aとLF従動ローラ6bとか
ら構成され、下流側LFローラ対7は互いに圧接される
下流側LF駆動ローラ7aと拍車7bとを備えており、
給紙部50から搬送されたシート2を所定長さLi(約
10mm)ずつ間欠的に搬送する。
【0061】また、手差しによるシートについても画像
形成可能なように、シート挿入口25とその開開スイッ
チ(不図示)が設けられている。
【0062】この画像形成部5とスイッチバック搬送部
60との間には、シートを指定された長さに切断するカ
ッター8が設けられている。
【0063】画像形成部5と定着部14の間の搬送路
は、画像形成部5から搬送方向下流側に水平に延びる第
1搬送路13aと、この第1搬送路13aの下流端部か
ら斜め下方の定着部14に向かって延びる第2搬送路1
3bとから構成された全体として鋭角的に折れ曲がった
形状で、スイッチバック搬送部60は水平の第1搬送路
13aに設けられている。
【0064】このスイッチバック搬送部60は、メカ的
な同期が無く搬送系の干渉が望ましくない画像形成部5
と定着部14との間でシートの搬送を行なうもので、互
いに離間可能なニップローラ対16と、搬送ローラ対1
0と、シャッタ9とを備えており、搬送ローラ対10と
シャッタ9が第1搬送路13aの下流端部に配置されて
おり、搬送ローラ対10の前後で第1搬送路13aと第
2搬送路13bとに分けられる。
【0065】ニップローラ対16は、図1に詳細に示す
ように、駆動ローラ16aと、軸16bを中心に揺動可
能に支持されたアーム16cの揺動端に支持され、駆動
ローラ16aに対して接離自在のニップローラ16dと
から構成されている。
【0066】また、搬送ローラ対10は、駆動力が伝達
されるDカットローラ10aと、このDカットローラ1
0aに対して接離自在の従動ローラ10bとから構成さ
れている。Dカットローラ10aは外周面の一部分に切
り欠き10cが設けられ、この切り欠き10cが設けら
れた部分の半径が他の部分の半径より小さい構成となっ
ている。
【0067】第1搬送路13aの下流側には、第1搬送
路13aを第1の方向である水平方向に搬送されてくる
シートを案内するガイドとしての排出トレイ11が設け
られている。シート2は必ず一旦第1搬送路13aから
排出トレイ11上の逃げ部11aに逃がされる。また、
排出トレイ11より長いシート2は、排出トレイ11の
先端部11bを越えてその自重によって下方に垂れ下が
る。
【0068】案内手段としての案内機構70は第2搬送
路13bに設けられるもので、搬送方向に複数段の搬送
ローラ対12が設けられている。また、搬送ローラ対1
2の下側ローラ部分は大きく開閉できるドア(不図示)
と一体に構成されており、ジャムが起きた場合のシート
2の除去などを容易にできるようになっている。
【0069】定着部14は未定着の画像形成が行われた
シート2を搬送しながら定着処理を行うもので、シート
2を加熱することによってインク透過性層41aを透明
な被膜に変える加熱手段、この実施の形態ではローラ対
である互いに圧接する一対の加熱ローラ14a,加圧ロ
ーラ14bを備えている。
【0070】[装置全体の動作]新しくカートリッジ3
をセットする場合、上蓋21を開けた状態でカートリッ
ジ3からシートを引き出し、引込ローラ対22のニップ
に挿入する。センサ23は、このシート先端を検知し、
引込ローラ対22の回転を開始させる。その後、上蓋を
閉じると引出ローラ対20が回転を開始し、引込ローラ
対22との間にループ24を形成する。引込ローラ対2
2から給送されたシート先端部が画像形成部5に到達
し、LFローラ対6のニップ及び下流側LFローラ対7
のニップに挟持されると、不図示のカムによって引込ロ
ーラ22のニップは解除される。
【0071】画像形成精度はLFローラ6と下流側LF
ローラ7による搬送精度によるところが大きいため、こ
のように、ループの形成やニップの解除を行うことによ
り、画像形成系での搬送時に他の搬送部材からの負荷を
シートの与えないようにしている。
【0072】従って、上記ループ24は画像形成中常に
維持されている必要があり、そのためにループセンサー
(不図示)が設けられ、引出ローラ対20と連動してい
る。
【0073】画像形成部5の記録ヘッド51は、不図示
のプラテンとシート押さえに挟持されたシートに対し搬
送方向に所定長さ(約10mm)程度ずつ画像形成しな
がら間欠的に搬送する。記録ヘッド51には、シアン、
ライトシアン、マジェンタ、ライトマジェンタ、イエロ
ー、ブラックの6色のインクが用いられ、より高画質の
画像形成を図っている。
【0074】すなわち、記録ヘッド51は、シアン、ラ
イトシアン、マジェンタ、ライトマジェンタ、イエロ
ー、ブラックの6色のインクを吐出する6種類のノズル
群を有するヘッド本体5aと、ヘッド本体5aを乗せた
キャリッジ5bとを備え、キャリッジガイド5cに沿っ
てシート搬送方向と直交する方向に移動する走査を行
い、キャリッジ5bと一体に移動するヘッド本体5aが
画像データに応じてインクを吐出することにより画像を
形成する。キャリッジ5bは図示しない駆動手段によっ
て移動する。キャリッジ5bと前記駆動手段によって移
動手段が構成される。
【0075】1回の走査ごとに、シート2の略全幅にわ
たって搬送方向に所定長さLi(記録幅)の領域の画像
の形成が行われる。そして、1回の走査による画像形成
が完了するごとにLFローラ対6および下流側LFロー
ラ対7によって、シート2は画像形成が行われた所定長
さLiと同じ距離だけ搬送されて停止させられる。シー
ト2が停止したら次の走査が行われて次の領域の画像の
形成が行われる。
【0076】このように記録ヘッド51による記録幅L
i分の画像形成と、LFローラ対6および下流側LFロ
ーラ対7による記録幅Li分の搬送と停止が交互に繰り
返されることによって、シート2には搬送方向に連続し
た画像が形成される。
【0077】画像形成中は、第1搬送路13aのニップ
ローラ対16が離間し、シート2を挟持しない状態にな
っている。また、搬送ローラ対10のDカットローラ1
0aも、切り欠かれて径が小さくなっている切欠き部1
0cが従動ローラ10bに対向する回転位置に保たれて
おり、シート2を挟持しない状態になっている。これは
画像形成中にシート2に搬送負荷を与えないようにし
て、LFローラ対6および下流側LFローラ対7による
搬送の精度を向上させるためである。
【0078】画像形成が進むにつれ、所定長さ以上の画
像が形成されると、シート2の先端は排出トレイ11上
に導かれる。
【0079】画像形成が終了すると、画像形成部5の搬
送系により、設定した長さのシート2になるようにその
シート2の後端となる位置をカッター8の位置まで搬送
する。そして、シート2が装置外に滑り落ちないように
スイッチバック搬送部60によってシート2をニップし
た後、カッター8でシート2を切断する。
【0080】このように、設定した長さのシート2がス
イッチバック搬送部60に受け渡されると、切断された
残りのシート部分は、シート先端に画像形成が開始でき
る位置まで引き戻され、次回の画像形成に備える。
【0081】スイッチバック搬送部60に受け渡された
シート2は、その後端がDカットローラ10aの真下に
来る位置まで逃がされた後、案内手段としてのシャッタ
9が切り替えられ、Dカットローラ10aが逆回転を始
めて搬送力が作用し始める。シート2の後端は画像形成
部5方向(第2の方向)に搬送されるが、案内手段とし
てのシャッタ9により第2搬送路13bに導かれる。第
2搬送路13bでは搬送ローラ対12が並んでおり、そ
れぞれ同速度で回転することによりシート後端を先頭に
して搬送する。また、これらはワンウェイローラとなっ
ており、それぞれの搬送ローラ対12が何らかの原因で
異なる速度で回転した場合にも、シート2に接する搬送
ローラ対12のうち最も下流に位置する搬送ローラ対1
2の搬送スピードに合わされ、他の搬送ローラ対12は
それに従動することになる。従って、シートに負荷がか
けられたり、ローラとの間で滑りが生じたりすることも
ない。更に、搬送ローラ対12のうち下側のローラはば
ね(不図示)によりそのニップ力を調整されており、シ
ート2表面のラテックス層を傷つけないように配慮され
ている。
【0082】第2搬送路13bを通過したシート2は定
着部14に受け渡される。同時に、搬送ローラ対12は
駆動されなくなり、定着ローラ14a,14bの搬送力
により従動する。定着ローラの加熱によって、もともと
シート2表面に形成されていたインク透過性層が110
〜180[℃]で溶融され、冷却後、透明ラミネート層
となる(図8)。また、定着部14で発生する熱はファ
ン26により、第2搬送路13bに存在するシート2に
伝達され、プレヒート効果を奏している。
【0083】定着部14を抜けたシート2はデカール手
段27により、カール癖を矯正され、排出部15に排出
される。 [スイッチバック搬送部の構成及び動作]次に、本願発
明の最も特徴的部分であるスイッチバック搬送部60に
ついて図1〜図5及び図9を用いて詳細に説明する。
【0084】スイッチバック搬送部60は画像形成部5
から搬送されたシート2をスイッチバックさせて定着部
14に搬送するシート搬送系であり、シャッタ9、Dカ
ットローラ10、排紙トレイ11の他、上下移動可能な
ニップローラ16と、第1シート検知手段としての第1
シート検知素子30、第2シート検知手段としての第2
シート検知素子31が備えられている。図中12aは、
複数の搬送ローラ対12のうち、最も上流(Dカットロ
ーラに近い位置)に設けられたものである。
【0085】このシート搬送部60の動作について、動
作シーケンス図9を用いて説明する。
【0086】図示しない制御手段が、図9のフローチャ
ートに従って、カッター8、ニップローラ16bを上下
に移動させるモータ,クラッチ等の駆動手段、駆動ロー
ラ16aを回転させるモータ、クラッチ等の駆動手段、
Dカットローラ10aを回転させるモータ、クラッチ等
の駆動手段、シャッター9を移動させるソレノイド等を
制御する。また、上記制御手段は、LFローラ6、下流
側LFローラ7を駆動するモータ、キャリッジ5bを移
動させるための駆動手段、記録ヘッド51にインクを吐
出させるための駆動手段等も制御している。
【0087】まず、画像形成中は図1のような状態にあ
る。すなわち、ニップローラ16aは上方に待機してお
り、駆動ローラ16bから離間してシート2を挟持しな
い。また、Dカットローラ10aは、切り欠かれて径が
小さくなっている切欠き部10cが従動ローラ10bに
対向する回転位置に保たれており、シートを2挟持しな
い状態になっている。シート2の画像形成を終えた部分
はこれらローラから負荷を受けることなく排出トレイ1
1に向かってLFローラ対6及び下流側LFロー対ラ7
によって搬送される。このとき、Dカットローラ10a
下方のガイド32は不図示のカムによって下方に圧し下
げられ、従動ローラ10bとともに図1の破線の位置に
ある。そして、Dカットローラ10aの下方にシー2ト
が排出トレイ11に搬送されるのに充分なスペースを確
保している。
【0088】画像形成が終了すると(フローF1)、予
め設定した長さに切断されるように、シート2の切断さ
れる部分がカッター8の切断位置に一致するように、L
Fローラ対6及び下流側LFローラ対7によってシート
2を搬送する(フローF2)。
【0089】シート2を切断する位置まで搬送すると、
アーム16cが下方に揺動し、ニップローラ16bが駆
動ローラ16aとともにシート2を挟持し(フローF
3)、カッター8によってシート2を裁断する(フロー
F4)。
【0090】シートサイズが大きい場合、この時点でシ
ート先端は排出トレイ11から垂れ下がっている。カッ
ター8による裁断の前にニップローラ16でシート2を
ニップするのは、排紙トレイ11から垂れ下がったシー
ト2の重みによって、シート2の裁断と同時にシート2
が排紙トレイ11の下に滑り落ちる可能性を考慮したも
のである。これは、Dカットローラ10aによるニップ
であっても同様の効果が得られるが、レイアウト上の制
約から、カッター8とDカットローラ10aが取り扱い
シート2の最小長さ(葉書長さ)よりも長くならざるを
得ないため、本実施の形態ではそのようなシート2をD
カットローラ10aに搬送するためニップローラ16を
設けている。
【0091】なお、排出トレイ11先端部にはシートと
の滑りをよくするため、ころ11cあるいは円弧状の曲
率をもった形状となっている。
【0092】カッター8でシート2を裁断すると、駆動
ローラ16aは回転駆動し始めシート2は第1の方向に
搬送される(フローF5)。その後、第1シート検知素
子30がシート後端を検知すると、Dカットローラ10
aが正転(時計回りの回転)を始める(図2)。Dカッ
トローラ10aの回転が開始すると同時にガイド32は
上方の実線位置に移動し、Dカットローラ10aとガイ
ド32の従動ローラ10aとの間でニップを形成する。
【0093】そして、第2シート検知素子31がシート
後端を検知すると(図3)(フローF7)、軸9aを中
心に時計回り方向に回動することによってシャッタ9が
切り替わり(フローF7)、それと同時に搬送ローラ1
2が回転を始め(フローF8)、Dカットローラ10a
はシート2をニップしたまま逆転駆動する(図4)(フ
ローF9)。
【0094】シート後端はシャッタ9により搬送ローラ
12のうち最も上流に位置する搬送ローラ対12に導か
れ、定着部14に向かって搬送を始める。このような動
作を行なうために、各部の配置はある程度定められてい
る。
【0095】具体的には、Dカットローラ10aの円弧
長をL、ニップローラ対16のニップ点から前記Dカッ
トローラ1a0までの距離をL1、第1シート検知素子
30からDカットローラ10aまでの距離をL2、Dカ
ットローラ10aから、搬送ローラ12aまでの距離を
L3、とすると、 L3<L1<L2<L の関係を満たす位置にそれぞれ配置される必要がある。
【0096】以上のように、シート2を一旦逃がす構成
となっているので、排出トレイ11の下のスペースが許
すかぎり、どれだけ大きなシートに対しても画像形成を
行なうことができる。
【0097】(実施の形態2)図10は本発明の第2の
実施の形態に係るシート搬送装置を画像形成装置に適用
した場合を示す。
【0098】第1の実施の形態が、第2搬送路13bを
第1搬送路13aの下側に設けていたが、本実施の形態
では第1搬送路13bの上方に設けられている。その他
の作用、効果については第1の実施の形態と同一なの
で、同一の構成部分については同一の符号を付して、そ
の説明は省略する。
【0099】(その他の実施の形態)上記実施の形態で
は本願発明にかかるシート搬送装置を画像形成装置に適
用した場合について述べたが、独立した搬送系を有する
2つの処理部の間に配置される構成であれば、他の装置
についても適宜応用できる。
【0100】また、搬送手段としてDカットローラ10
aを用いているが、上下動可能なニップローラを用いて
もよい。
【0101】また、第1,第2シート検知手段として
は、光透過センサを用いてもよいし、その他、機械的な
センサを用いてもよい。第2シート検知手段として機械
的センサを用いる場合にはその動作がシャッタ9と干渉
しないことが望まれ、また、そのような機械的センサと
シャッタ9とを一体とすることも好適である。
【0102】画像形成後、ニップローラ対で搬送するま
で、シート上に形成された画像がシートに吸収されるの
に十分な待機時間をおくことも重要であり、それによ
り、ニップローラ対にスタンプ上に画像が写り込むこと
も回避できる。この場合、待機時間をシートの性質また
は画像形成における液滴量、或はその両方によって制御
することも好適である。これによると、それぞれのシー
トに形成された画像がシートに吸収されるのに必要十分
な待機時間を設定することができ、画像精度の向上と共
に、画像形成時間の短縮化が図れる。
【0103】なお、Dカットローラ10aは上記実施例
より更に排出ローラ側に設けることも可能であり、ニッ
プローラ対16も、2つ以上設けてもよい。
【0104】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明にあっては、
シート状処理媒体の後端が第1の処理部を通過するまで
第1の方向に搬送し、シート状処理媒体の先端を第1の
方向に逃がし、その後、搬送手段によって逆送してシー
ト状処理媒体の後端を先頭にして第2の方向に搬送し、
案内手段を介して第2の処理部に搬送するようにしたの
で、第1の処理部で処理している間はシート状処理媒体
は第2の処理部とは無関係に第1の方向に逃がされ、第
1の処理部での処理中にシート状処理媒体が第2の処理
部と干渉することを回避することができる。また、搬送
手段によってシート状処理媒体を第1の方向に逃がすの
で、シート状処理媒体の長さが非常に長い場合でも対応
可能で、あらゆるサイズのシート処理媒体を搬送可能と
なる。
【0105】また、それぞれ独立した搬送系を有する第
1,第2処理部の間に配置され、第1処理部から搬送さ
れた処理媒体を第2処理部に送り込む搬送路を備えた搬
送装置において、前記搬送路は、第1搬送路と、第2搬
送路と、に分けられており、その2つの搬送路の間に、
第1搬送路を搬送した処理媒体を一旦逃がし処理媒体後
端を先頭にして第2搬送路に搬送するための逃げを備
え、前記第1処理部の搬送系による搬送中は処理媒体に
負荷を与えず、その終了後処理媒体に搬送力を付与し始
める搬送手段を設けたので、装置全体を大型化すること
なく、2つの処理部の搬送系の干渉を回避しつつあらゆ
るサイズの処理媒体を搬送できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態に係るシート
処理装置である画像形成装置の動作説明のための要部拡
大図である。
【図2】図2は本発明の第1の実施の形態に係るシート
処理装置である画像形成装置の動作説明のための要部拡
大図である。
【図3】図3は本発明の第1の実施の形態に係るシート
処理装置である画像形成装置の動作説明のための要部拡
大図である。
【図4】図4は本発明の第1の実施の形態に係るシート
処理装置である画像形成装置の動作説明のための要部拡
大図である。
【図5】図5は本発明の第1の実施の形態に係るシート
処理装置である画像形成装置の動作説明のための要部拡
大図である。
【図6】図6は本発明の第1の実施の形態に係るシート
処理装置である画像形成装置の全体構成を説明する断面
図である。
【図7】図7は本発明の第1の実施の形態に係るシート
処理装置である画像形成装置の外観を示す斜視図であ
る。
【図8】図8は本発明の第1の実施の形態に係るシート
処理装置である画像形成装置に使用されるシートの構成
を示す断面図である。
【図9】図9は本発明の第1の実施の形態に係るシート
処理装置である画像形成装置の動作シーケンスを示す図
である。
【図10】図10は本発明の第2の実施の形態にかかる
シート処理装置が適用された画像形成装置の全体構成を
説明する断面図である。
【符号の説明】 1 画像形成装置(シート処理装置) 2 ロール状に巻かれた連続状のシート(シート状処理
媒体) 5 画像形成部(第1の処理部) 6LFローラ対 7 下流側LFローラ対 8 カッター 9 シャッタ(案内手段) 10 搬送ローラ対 10a Dカットローラ 10b 従動ローラ 10c 切欠き部 11 排出トレイ(ガイド) 12 搬送ローラ対 13a 第1搬送路 13b 第2搬送路 14 定着部 15 排出部 16 ニップローラ対 20 引出ローラ対 21 上蓋 22 引込ローラ対 26 ファン 30 第1シート検知素子 31 第2シート検知素子 32 ガイド 50 給紙部 60 スイッチバック搬送機構(搬送手段) 70 案内機構(案内手段)

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状処理媒体を搬送しながら処理を行
    う第1の処理部と、 前記第1の処理部にて処理を行われたシート状処理媒体
    を搬送しながら処理を行う第2の処理部とを有するシー
    ト処理装置において、 前記第1の処理部によって処理されたシート状処理媒体
    を所定の第1の方向に搬送し、シート状処理媒体の後端
    が前記第1の処理部を通過後、シート状処理媒体を前記
    第1の方向とは逆方向の第2の方向に搬送する搬送手段
    と、 前記搬送手段によって第2の方向に搬送されるシート状
    処理媒体を前記第2の処理部に案内する案内手段と、を
    有することを特徴とするシート処理装置。
  2. 【請求項2】前記搬送手段によって搬送されているシー
    ト状処理媒体を案内するガイドを有し、所定より長いシ
    ート状処理媒体は前記搬送手段が第1の方向に搬送する
    とき、前記ガイドを超えて下方に垂れ下がる請求項1に
    記載のシート処理装置。
  3. 【請求項3】前記第1の処理部と第2の処理部は上下に
    並べられて配置されている請求項1に記載のシート処理
    装置。
  4. 【請求項4】前記搬送手段は、シート状処理媒体が第1
    の処理部によって処理行われているときはシート状処理
    媒体を挟持せず、処理の終了後にシート状処理媒体を挟
    持して搬送する請求項1に記載のシート処理装置。
  5. 【請求項5】前記搬送手段は互いに離間可能な一対の搬
    送ローラを有している請求項4に記載のシート処理装
    置。
  6. 【請求項6】前記搬送ローラ対の一方のローラは外周面
    の一部分の半径が他の部分の半径より小さい請求項5に
    記載のシート処理装置。
  7. 【請求項7】前記第1の処理部はロール状に巻き取られ
    た連続したシート状処理媒体に処理を行う請求項1に記
    載のシート処理装置。
  8. 【請求項8】前記第1の処理部と搬送手段との間に連続
    したシート状処理媒体を切断するカッタを有している請
    求項7に記載のシート処理装置。
  9. 【請求項9】前記第1の処理部はシート状処理媒体に画
    像を形成する画像形成手段を有する請求項1乃至8のい
    ずれかの請求項に記載のシート処理装置。
  10. 【請求項10】前記画像形成手段はシート状処理媒体に
    インクを吐出して画像を形成する請求項9に記載のシー
    ト処理装置。
  11. 【請求項11】前記画像形成手段をシート状処理媒体の
    幅方向に移動させるキャリッジを有し、前記画像形成手
    段は前記キャリッジによってシート状処理媒体の幅方向
    に移動しながらシート状処理媒体に搬送方向に所定の長
    さを有する画像を形成する請求項10に記載のシート処
    理装置。
  12. 【請求項12】前記画像形成手段はシート状処理媒体を
    搬送する第2の搬送手段を有し、前記画像形成手段がシ
    ート状処理媒体に搬送方向に所定の長さを有する画像を
    形成する毎に、前記第2の搬送手段はシート状処理媒体
    を前記所定の長さ分搬送して停止する請求項11に記載
    のシート処理装置。
  13. 【請求項13】前記第2の処理部はシート状処理媒体を
    加熱することによって前記画像形成手段によって形成さ
    れた画像をシート状処理媒体に定着する加熱手段を有す
    る請求項9乃至12のいずれかの請求項に記載のシート
    処理装置。
  14. 【請求項14】前記シート状処理媒体は、基材にインク
    透過性層が形成されたものである請求項10乃至13の
    いずれかの請求項に記載のシート処理装置。
  15. 【請求項15】前記第2の処理部はシート状処理媒体を
    加熱することによって前記インク透過性層を透明な被膜
    に変える加熱手段を有する請求項14に記載のシート処
    理装置。
  16. 【請求項16】前記第2の処理部においてシート状処理
    媒体は一定の搬送速度で搬送される請求項15に記載の
    シート処理装置。
  17. 【請求項17】前記第1の処理部と第2の処理部とはシ
    ート状処理媒体の搬送経路が並ぶように配置されている
    請求項1乃至16のいずれかの項に記載のシート処理装
    置。
  18. 【請求項18】それぞれ独立した搬送系を有する第1,
    第2処理部の間に配置され、第1処理部から搬送された
    処理媒体を第2処理部に送り込む搬送路を備えた搬送装
    置において、 前記搬送路は、第1搬送路と、第2搬送路と、に分けら
    れており、 その2つの搬送路の間に、第1搬送路を搬送した処理媒
    体を一旦逃がし処理媒体後端を先頭にして第2搬送路に
    搬送するための逃げを備え、 前記第1処理部の搬送系による搬送中は処理媒体に負荷
    を与えず、その終了後処理媒体に搬送力を付与し始める
    搬送手段を設けたことを特徴とする搬送装置。
  19. 【請求項19】前記搬送手段を前記逃げに設けたことを
    特徴とする請求項18に記載の搬送装置。
  20. 【請求項20】前記搬送路は前記逃げを尖端部として折
    れていることを特徴とする請求項18または19に記載
    の搬送装置。
  21. 【請求項21】前記搬送手段として上下移動可能なロー
    ラを有していることを特徴とする請求項18,19また
    は20に記載の搬送装置。
  22. 【請求項22】前記搬送手段としてDカットローラを有
    していることを特徴とする請求項18,19,20また
    は21に記載の搬送装置。
  23. 【請求項23】前記第1搬送路から搬送された処理媒体
    後端を前記第2搬送路に導くシャッタを設けたことを特
    徴とする請求項18,19,20,21または22に記
    載の搬送装置。
  24. 【請求項24】前記搬送手段として、 前記第1搬送路に上下移動可能なローラを、 前記逃げにDカットローラを、有し、 第1搬送路に第1及び第2の処理媒体検知手段を備え、 第2搬送路に搬送ローラを設け、 前記Dカットローラの円弧長をL、 前記上下移動可能なローラから、前記Dカットローラま
    での距離をL1、 前記第1の処理媒体検知手段から、前記Dカットローラ
    までの距離をL2、 前記Dカットローラから、前記搬送ローラのうち最も上
    流側のものまでの距離をL3、とすると、 L3<L1<L2<L の関係を満たす位置にそれぞれ配置され、第2処理媒体
    検知手段は前記逃げの直前に設けられたことを特徴とす
    る請求項18乃至23のうちいずれか一つに記載の搬送
    装置。
  25. 【請求項25】前記請求項18乃至24のいずれか一つ
    に記載の搬送装置の処理媒体をシートとし、前記第1処
    理部を画像形成手段としたことを特徴とするシート搬送
    装置。
  26. 【請求項26】前記請求項18乃至24のいずれか一つ
    に記載の搬送装置の処理媒体をシートとし、前記第2処
    理部を定着手段としたことを特徴とするシート搬送装
    置。
  27. 【請求項27】前記逃げから前記定着手段までの第2搬
    送路には、駆動力を有する少なくとも一つのローラが備
    えられ、このローラは定着手段の搬送力によっては従動
    するワンウェイローラであって、シート表面とローラと
    の間で滑りが起きないよう構成されていることを特徴と
    する請求項26に記載のシート搬送装置。
  28. 【請求項28】前記ローラは複数設けられ、シートに接
    するローラのうち最も下流のローラの搬送力により、他
    の上流のローラは従動するように構成されていることを
    特徴とする請求項27に記載のシート搬送装置。
  29. 【請求項29】前記定着手段の発生する定着熱を前記第
    2搬送路に対して与えることにより、定着前に、シート
    表面温度を上昇させることを特徴とする請求項26,2
    7または28に記載のシート搬送装置。
  30. 【請求項30】前記請求項26乃至29のうちいずれか
    一つに記載のシート搬送装置と、前記第1処理部として
    の画像形成手段と、前記第2処理部としての定着手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  31. 【請求項31】基材をインク透過性高分子膜で被覆した
    シートに画像形成する画像形成装置であって、 このシートに対し前記画像形成手段によりインクジェッ
    ト方式で画像形成した後、前記定着手段により加熱処理
    して高分子膜を緻密化することを特徴とする請求項30
    に記載の画像形成装置。
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