JP3981871B2 - 記録媒体処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート状の基材と前記基材の面に密着貼付されたインク受容層とを有し、昇華性の染料を含むインクをプリント手段によって前記インク受容層に配置された記録媒体を加熱することによって、前記インク受容層に担持された前記インクの染料を前記基材面側に昇華させて定着する記録媒体処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような記録媒体の処理に関する技術の例として、金属装飾体の製造方法に関する特開平10−297197号が知られている。ここに記された方法では、平板状の金属基材と透明樹脂層とインクジェット受理層からなる記録媒体のインクジェット受理層上に、昇華形着色材からなる着色模様をインクジェットプリンタによって噴射形成し、次に、加熱炉やホットプレスで加熱することによって、この昇華形着色材の少なくとも一部を透明樹脂層の内部に入り込ませる。さらに、インクジェット受理層を温水で軟化させた後で、布等で拭き取って除去すると、着色模様が形成された金属装飾体が完成する。
【0003】
しかし、この公知の記録媒体処理技術では、基材として剛性の高い金属基材を用いているために、着色模様の形成を一枚ずつバッチ処理的に行う必要があり、着色模様を形成された記録媒体を加熱炉やホットプレスでバッチ処理的に加熱処理し、さらに、加熱によって昇華段階を終えた記録媒体のインクジェット受理層をやはりバッチ処理的に布等で拭き取って除去すると言う一連の煩雑な処理操作が必要であった。
【0004】
そこで、着色模様の形成を主走査方向に往復移動するインクジェットのヘッド等を用いて連続的に実施できるように、上記の公知の記録媒体処理技術に記されている金属基材に代えて、例えばPET製のフィルムとフィルムの上面に一体的に設けられた透明な保護層とからなり、ロール状に蓄積可能な程度に高い可撓性を持つシート状の基材を用い、この基材の上面に水性インクとの親和性の高いインク受容層が密着貼付された記録媒体が提案されている。インク受容層に画像が形成された記録媒体を所定の加熱条件で加熱すると、インク受容層に位置するインクから昇華性の染料が昇華(気化)して、インク受容層の内部に移動し、さらに、保護層を通過し、フィルムと保護層の界面などに到達して定着される。しかも、定着過程が完了すると、基材にインク受容層を貼付している接着剤の接着力が弱まるので、インク受容層を基材からシート状のまま容易に引き剥がすことができる。インク受容層を引き剥がした状態では、記録媒体Mの基材内に定着された染料は、表面からは耐候性の保護層によって、裏面からはフィルムによって保護され、同時に、基材の上面側からは透明性の高い保護層を介して良く透視できる形になる。
【0005】
ところで、当該出願人は、このような記録媒体において、画像形成後の染料の昇華のための加熱処理を連続的に実施可能な記録媒体処理装置の開発を鋭意続けてきた。そして、記録媒体を加熱処理しながら下流側に向けて搬送することで連続的な定着処理を実現するに当たって、仮にその搬送手段を、可撓性のシート材料を連続処理する際に一般的に用いられる回転駆動されるローラ、或いは、無端ベルト等の媒体操作手段によって構成すれば、記録媒体が高温化した媒体操作手段から局部的な乃至は過剰な熱履歴を受け、記録媒体の一部において染料の昇華が過度に進行して画像の濃度むらが生じたり、基材が媒体操作手段からの過剰な熱の影響によって永久的に変形する虞があることが判った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、上に例示したような十分な可撓性を備えた記録媒体を容易に且つ連続的に、言い換えれば効率的に、しかも、画像の濃度むらや基材の熱による永久的な変形を生じることなく、定着処理できる記録媒体処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る記録媒体処理装置は、特許請求の範囲の欄の請求項1から6に記された特徴構成を備えている。
すなわち、本発明の請求項1による記録媒体処理装置は、
シート状の基材と前記基材の面に密着貼付されたインク受容層とを有し、昇華性の染料を含むインクをプリント手段によって前記インク受容層に配置された記録媒体を加熱することによって、前記インク受容層に担持された前記インクの染料を前記基材面側に昇華させて定着する記録媒体処理装置であって、
前記記録媒体を熱源に対して機械的に非接触な状態で加熱する加熱領域と、前記記録媒体に前記加熱領域を通過させる搬送手段と、前記搬送手段によって移動操作される前記記録媒体を前記加熱領域内にて支持案内する支持案内手段とを備え、
前記支持案内手段は、前記記録媒体の搬送面に沿って互いに離間配置された複数の長手支持部材からなり、前記複数の長手支持部材は、前記搬送面内で前記記録媒体の搬送方向に対して傾斜して配置されており、
前記長手支持部材を記録媒体の搬送方向に沿って見た時に、搬送される記録媒体の幅方向で互いに隣接する前記長手支持部材どうしが互いに重なり合うことなく接するように構成されていることを特徴構成としている。
【0008】
このような特徴構成を備えているために、本発明の特許請求の範囲の請求項1による記録媒体処理装置では、
先ず、記録媒体は搬送手段によって自動的に前記加熱領域を通過搬送させられるので、バッチ処理的ではなく、連続的な加熱定着処理が可能となる。さらに、記録媒体は搬送手段によって自動的に前記加熱領域を通過搬送させられるので、記録媒体のインク受容層に昇華性染料を含むインクで画像形成するプリント部の下流側に一体的に加熱領域を設ければ、画像形成から加熱による昇華を介した定着処理までを連続的に行う記録媒体処理装置を実現することが可能になる。
【0009】
また、加熱領域では、記録媒体を熱源に対して機械的に非接触な状態で加熱する加熱操作を加えるので、記録媒体には、高々、高温空気などの流体のみと接触する雰囲気加熱に基づいて均一な定着処理が施される。従って、記録媒体に加熱むらが生じ難く、最終的に定着される画像も濃度むらの抑制された高品質な画像となり、基材の熱による永久的な変形も防止される。加えて、プリント装置を、記録媒体処理装置と一体的に、乃至は、記録媒体処理装置に隣接して配置した場合には、このプリント装置から送られて来る画像形成された記録媒体を、プリント装置内の機構による記録媒体の搬送力に依存することなく、確実に且つ連続的に定着処理できる。また、プリント装置からの入力ではない、例えば記録媒体をオペレータが手差しで入力する形態による記録媒体の定着処理も可能となる。
【0010】
そして、支持案内手段が記録媒体を加熱領域内にて支持案内するので、例えば記録媒体の先端などが加熱定着領域内に在る熱源に近寄って過剰な加熱を受けると言った事態を防止できる。
しかも、前記支持案内手段は、記録媒体の搬送面に沿って互いに離間された複数の長手支持部材からなるので、記録媒体が前記流体と十分に接触して加熱されることを阻害しない。また、前記複数の長手支持部材は、記録媒体の搬送面内で記録媒体の搬送方向に対して傾斜して配置されているので、長手支持部材によって接当支持される記録媒体上の部位は、搬送手段による記録媒体の移動に伴って、記録媒体の幅方向に連続的に変位することになり、もしも長手支持部材の表面が周囲の雰囲気を超えた高温に達していても、記録媒体は、長手支持部材から搬送方向でも均一で幅方向でも均一な熱履歴を受け、記録媒体の全領域において均一な加熱定着が施され、濃度むらの少ない目的通りの正しい画像が得られる。従って、仮に支持案内手段が、搬送方向と全く平行に延び、且つ、互いに前記記録媒体の幅方向に離間配置された複数の長手支持部材からなる場合において懸念される事態、すなわち、記録媒体の幅方向の特定箇所のみが他の箇所に比して長時間にわたって長手支持部材と接当するために、熱された長手支持部材から熱を受け、長手支持部材に沿った筋状の濃度むらが生じると言った事態が防止される。
また、前記長手支持部材を前記記録媒体の搬送方向に沿って見た時に、搬送される前記記録媒体の幅方向で互いに隣接する前記長手支持部材どうしが互いに重なり合うことなく接するように構成されているので、記録媒体は、より厳密に長手支持部材から幅方向において均一な熱履歴を受けることができる。
【0011】
より具体的には、前記長手支持部材はロッド状部材からなり、複数の前記ロッド状部材は、前記記録媒体を少なくとも表裏の片面側から支持するグリル状の支持案内面を形成している構成とすることができる。
このように構成すれば、搬送手段によって加熱領域内を移動操作される記録媒体を、グリルが形成する支持案内面に沿って非常に円滑に案内でき、加熱領域内で搬送される間、記録媒体を所望の形状、例えば平面状に保持しておくことができる。そして、例えば加熱領域内に熱源を配置した場合には、長手支持部材がこのように間隔を空けて配置されたロッド状部材であれば、記録媒体が熱源によって加熱されるのを阻害する虞が少なく、加熱領域内で加熱用の空気などを循環させる構成にした場合でも、長手支持部材がこの高温空気の循環を阻害する虞が少ない。
勿論、複数の前記ロッド状部材は、互いに協動して、前記記録媒体を表裏の両面から案内するために互いに対向する二つのグリル状の支持案内面を形成している構成としても良く、このように構成すれば、加熱領域内に設けられた熱源から記録媒体までの距離をより厳密に一定に保持できる。また、記録媒体を二つのグリルの間に形成された所定の厚さの面状空間内に束縛しながら移動させることができるので、加熱領域内で受ける熱の作用で変形する傾向のある記録媒体を用いる場合でも、そのような変形を抑制しながら搬送することができる。
【0012】
或いは、より具体的には、前記複数の長手支持部材は、板状支持部材に突設された複数の支持用リブからなる構成とすることができる。
【0013】
このように構成すれば、搬送手段によって加熱領域内を移動操作される記録媒体を、複数の支持用リブが形成する案内面に沿って非常に円滑に案内でき、加熱領域内で搬送される間、記録媒体を所望の形状、例えば平面状に保持しておくことができる。そして、隣接する支持用リブどうしの間の空間にも加熱された空気が進入できるので、複数の支持用リブに支持されながら搬送される記録媒体は、実質的に両面から雰囲気に曝されるので、仮に、複数の支持用リブを備えた板状支持部材が記録媒体の一方の面にのみ対向配置されており、熱源が他方の面側にのみ配置されていても、板状支持部材と記録媒体の間で複数の支持用リブどうしの間に挟まれた空間に進入した高温流体によっても加熱を受けるので、結果的に、両面からの加熱作用が得られる。さらに、加熱領域内で搬送される間、記録媒体を複数の支持用リブが形成する所望の形状、例えば平面状に保持しておくことができる。
【0014】
或いは、より具体的には、前記複数の長手支持部材の表面に断熱材料からなる支持層が設けられている構成としても良い。
【0015】
このように構成すれば、前記複数の長手支持部材の表面に断熱材料からなる支持層が設けられているので、例えば、複数の長手支持部材が周辺の雰囲気によって昇華適性温度を超える温度まで過熱された場合でも、断熱材料からなる支持層が発揮する断熱作用によって、記録媒体がこの過熱の影響を受けることが抑制される。
【0016】
さらに、前記支持案内手段は、前記記録媒体の搬送面に向かって立設された多数の支持突起を前記搬送面に沿って分散配置してなる構成とすることができる。
【0017】
このように構成すれば、前記支持案内手段は、前記記録媒体の搬送面に向かって立設された多数の支持突起を前記搬送面に沿って分散配置してなるので、多数の支持突起によって接当支持される記録媒体上の部位の一つ一つの被支持箇所は非常に面積が小さな部位からなることとなる。
【0018】
したがって、もしも支持突起の先端が周囲の雰囲気を超えた高温に達していても、この支持突起から記録媒体に移される熱量は非常に小さいため、記録媒体に得られる画像に影響を及ぼし難い。
【0019】
さらに、多数の支持突起は互いに分散配置されているので、この被支持箇所は、搬送手段による記録媒体の移動に伴って、記録媒体の幅方向に連続的に変位することになる。
したがって、記録媒体は、支持突起から搬送方向でも均一で幅方向でも均一な熱履歴を受け、記録媒体の全領域において均一な加熱定着が施され、濃度むらの少ない目的通りの正しい画像が得られる。
【0020】
より具体的には、前記多数の支持突起は、多数の毛状体を前記搬送面に向かうように束ねた複数のブラシからなる構成することができる。
【0021】
このように構成すれば、前記記録媒体の搬送面に向かって立設された多数の支持突起を前記搬送面に沿って分散配置してなる支持案内手段を、比較的簡単に製作することができる。
【0022】
またさらに、複数の前記ブラシが、前記搬送面内で前記搬送手段による搬送方向に対して傾斜する方向に並んだ複数の列をなすように配置されている構成とすることができる。
【0023】
このように構成すれば、各ブラシによって接当支持される記録媒体上の部位は、搬送手段による記録媒体の移動に伴って、記録媒体の幅方向に連続的に変位することになり、もしもブラシの先端が周囲の雰囲気を超えた高温に達していても、記録媒体は、ブラシから搬送方向でも均一で幅方向でも均一な熱履歴を受け、記録媒体の全領域において均一な加熱定着が施され、濃度むらの少ない目的通りの正しい画像が得られる。
【0024】
本発明によるその他の特徴および利点は、以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるであろう。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明による記録媒体処理装置の実施形態について、図面を参照しながら解説する。
図1に示す記録媒体処理装置1は、主に、シート状の記録媒体Mに昇華性の染料を含むインクで画像形成するプリント部50と、プリント部50から排出される記録媒体Mを加熱することによって染料を定着する加熱部70と、プリント部50及び加熱部70等の動作を制御するための制御部Cとからなる。
尚、プリント部50と加熱部70の間には、プリント部50からの記録媒体Mの排出速度と加熱部70における加熱定着の速度とのギャップを、自重で垂れ下がる任意の長さの記録媒体Mのループの形成によって吸収するためのループ形成部60が設けられている。
また、加熱部70の下流側には記録媒体Mを画像どうしの境界などで切断するカッター80が配置されている。
【0026】
ここで主に用いられるインクは、例えば、“黒”、“シアン”、“マゼンタ”、“イエロー”、“ライトシアン”、“ライトマゼンタ”の6色の各インクからなり、いずれも、昇華性の染料を含む基本的に水性のインクである。
また、図2に示すように、ここで主に用いられる記録媒体Mは、適度な可撓性と剛性とを備えたシート状の基材Bと、基材Bの上面に接着剤層(不図示)等を介して密着貼付されたインク受容層Rとからなる。基材Bは、PET(ポリエチレンテレフタレート)などで形成された例えば50μm以上の比較的厚い可撓性のフィルムFと、フィルムFの上面に一体的に設けられた耐候性の高い5〜10μm程度の保護層Pとからなる。保護層Pはフッ素樹脂などで形成されている。また、インク受容層Rの厚さは例えば数十μm程度である。
尚、保護層Pはプリント部50での画像形成で使用する水性のインクとの親和性が低いが、インク受容層Rは、この水性のインクとの親和性が十分に高い。
【0027】
プリント部50では、昇華性の染料を含む水性のインクが、記録媒体Pのインク受容層Rの表面付近に常温で載置される。プリント部20から排出された記録媒体Pを加熱部70で約180℃×2分間の条件で加熱すると、受容層Rの表面付近に位置するインクから昇華性の染料が昇華(気化)して、受容層Rの内部に移動し、さらに、保護層Pを通過し、フィルムFと保護層Pの界面、乃至は、フィルムFの表面近くの内部(例えば図2に×で記された箇所)まで到達して、ここに定着される。尚、このように定着過程が完了すると、基材Bにインク受容層Rを貼付している接着剤の接着力が弱まるので、定着過程完了後の任意の時点でインク受容層Rを基材Bからシート状のまま引き剥がすことができる。インク受容層Rを引き剥がした状態では、記録媒体Mの基材B内に定着された染料は、表面からは耐候性の保護層Pによって、裏面からはフィルムFによって保護され、同時に、少なくとも基材Bの上面側からは透明性の高い保護層Pを介して良く透視できる形になる。
【0028】
図1に示すように、プリント部50は、ロール状の記録媒体Mを回転自在に支持可能な貯留部2と、この貯留部2から記録媒体Mを引き出して副走査方向に搬送するプリント部搬送機構3と、プリント部搬送機構3によって副走査方向に搬送される記録媒体Mに対して、前記副走査方向と直行する主走査方向に往復移動しながらインクで画像を形成するインクジェット型のプリントヘッド4とを有する。貯留部2は、ロール状の記録媒体Mを、その筒状の芯を介して回転自在に支持する支持体2aを有する。
【0029】
プリントヘッド4は、記録媒体Mの幅方向に直線状に延びたガイドロッド5によって往復移動可能に支持されており、ステッピングモータ型の走査モータM2によって、タイミングベルト、螺軸等の作動系(不図示)を介してガイドロッド5に沿って往復駆動される。プリントヘッド4には、ピエゾ素子等からなる吐出機構(不図示)が設けられており、同時に、カートリッジ式のインク貯蔵器(不図示)が取付けられている。
【0030】
プリント部搬送機構3は、貯留部2から記録媒体Mを引き出す引き出しローラ対3aと、画像形成された記録媒体Mをプリント部50から排出する排出ローラ3bと、これらのローラをタイミングベルト等を介して駆動するステッピングモータM1とを備えている。また、プリント部搬送機構3は、記録媒体Mの搬送方向を案内し、且つ、特にプリントヘッド4の駆動位置にて記録媒体Mを裏面側から支持し位置決めするガイド部材(不図示)を備えている。さらに、プリント部搬送機構3は、画像形成された記録媒体Mをプリント部50から排出する排出手段を兼ねている。
【0031】
ループ形成部60は、プリント部50から排出されて来る記録媒体Mを上下から挟着して搬送するために、いずれも略水平に延びた上流側搬送ローラ対51,51、及び、下流側搬送ローラ対52,52を有する。上流側搬送ローラ対51,51を回転駆動させる駆動機構(不図示)と、下流側搬送ローラ対52,52を回転駆動させる駆動機構(不図示)とは、プリント部50から排出されて来る記録媒体Mによって任意の長さループを形成できるように、互いに独立して制御可能に設けられている。
【0032】
図3に示すように、加熱部70の内部は、断熱層(不図示)を含む隔壁70Aによって上下左右前後の全面から実質的に閉鎖されて、記録媒体Mに空気のみとの接触に基づく加熱操作を加える加熱領域70Sを形成している。
また、図1に示すように、加熱部70内の上部と下部には、略水平に延びた面状の赤外線式ヒータ6,6が備えられている。赤外線式ヒータ6,6は、ループ形成部60から送られて来る記録媒体Mを、主に高温空気との接触(記録媒体を熱源に対して機械的に非接触な状態で加熱する加熱操作の一例)によって加熱する機能を有する。上下の各赤外線式ヒータ6,6は、記録媒体Mの幅方向に並ぶ3つのセグメント6a,6b,6cに分割されており、通電のON/OFF乃至は発熱量のコントロールを各セグメント別に実施できる。また、赤外線式ヒータ6によって熱される加熱部70内の空気(流体の一例)も、記録媒体Mの加熱に関与する。加熱部70内には、加熱部70内に特定の対流が生じることを緩和するための空気攪拌用の複数のファン8が配置されている。
【0033】
さらに、図3に示すように、記録媒体Mの通過面近傍の雰囲気温度を測定する複数の温度センサSが、記録媒体Mの搬送方向に沿って並設されている。尚、図の煩雑さを避けるために、図3には温度センサSの基端部付近のみが示されており、実際には、温度センサSの先端(測温位置)は加熱部70内を搬送される記録媒体Mの面に近接した位置まで延びている。
尚、隔壁70Aを構成する前後の壁部7a,7bには、ループ形成部60から送られて来る記録媒体Mを加熱部70内に受け入れ、加熱処理後の記録媒体Mを加熱部70外に排出するための、水平に延びたスリット10a,10bが形成されている。
【0034】
加熱部70内には、記録媒体Mの搬送機構は設けられておらず、スリット10aから加熱部70内に進入した記録媒体Mは、専らループ形成部60の下流側搬送ローラ対52,52(搬送手段の一例)によって加熱領域70Sを通過させられるように構成されている。
そして、加熱部70内には、下流側搬送ローラ対52,52によって移動操作される記録媒体Mを支持しつつ加熱領域70S内にて案内する支持案内手段が備えられている。前記支持案内手段は、加熱部70内の上下に分割配置された2つのガイド用グリル12a,12b(ガイド用の格子状構造と言っても良い)からなる。
【0035】
図4に示すように、下部のガイド用グリル12bは、加熱部70の底面を構成する下部隔壁70Abの内側に支持された複数のロッド13(長手支持部材の一例)の集合からなる。個々のロッド13は、下部隔壁70Abに固定され其処から上方に延びた脚部13aと、脚部13aの先端から滑らかな円弧状の移行部13bを経て最終的に約90°曲がり、略水平に延びた案内部13cとからなる。そして、各ロッド13は、記録媒体Mの幅方向で互いに十分に離間配置されているので、各ロッド13どうしの間には高温空気が進入できる空間が形成される。また、隣接する各ロッドの案内部13cどうしが互いに協動して記録媒体Mを下方から支持しながら、平坦な単一の案内面を形成するように、各ロッド13の案内部13cの高さは互いに等しくなっている。
【0036】
さらに、図3に示すように、平面視では、全てのロッド13の案内部13cが記録媒体Mの搬送方向に対して一定の角度(例えば約30°〜60°などで良い)で傾斜配置されているので、或るロッド13と接当する記録媒体Mの部位は、下流側搬送ローラ対52,52による記録媒体Mの下流側への移動に伴って、記録媒体Mの幅方向に沿って連続的に変位することになる。したがって、万一、ロッド13が周辺の雰囲気を超える熱作用を記録媒体Mに与える場合にも、記録媒体Mは、ロッド13から搬送方向でも均一で幅方向でも均一な熱履歴を受けることになり、記録媒体の全領域において均一な加熱定着が施される。また、記録媒体Mが搬送に応じてロッド13の案内部13cによって横向きの操作力を受けて幅方向に変位することがないように、各ロッド13の案内部13cは、平面視において左右対称形を呈するように配置されている。従って、記録媒体Mは、その幅方向の寸法に関わらず、記録媒体Mの幅方向の中心がガイド用グリル12bの平面視における対称軸の上を通過するように搬送されるように構成されている。
【0037】
さらに、図3に示すように、各ロッド13の案内部13cは、ガイド用グリル12bを下流側から見た時に、一つの案内部13cの下流側の端部の位置と、隣接する案内部13cの上流側の端部の位置とが、互いに重なり合うことなく接するように配置されていることがより好ましい。このように構成すれば、記録媒体Mは、より厳密にロッド13から幅方向において均一な熱履歴を受けることができる。
ここまで下部のガイド用グリル12bについて詳細に説明したが、上部のガイド用グリル12aも、基本的に下部のガイド用グリル12bと同様の構成を有する。そして、上部のガイド用グリル12aに設けられたロッド13の案内部13cと、下部のガイド用グリル12bに設けられたロッド13の案内部13cとは、記録媒体Mの厚さの例えば1.2〜1.5倍の厚さの平坦な搬送空間を間に形成するように、上下方向から互いに対向して配置されている。この上部のガイド用グリル12aと下部のガイド用グリル12bとの間に形成される記録媒体M通過用の間隙は、使用する記録媒体Mの厚さ等に応じて変更可能にすることができる。この場合、例えば、下部のガイド用グリル12bを一定のレベルに固定された状態に設け、上部のガイド用グリル12aのレベルを調整可能にすれば良い。調整はオペレータによる手動調整としても良いし、プリント部50にセットされた記録媒体Mの厚さを検出する機構と、前記検出機構による検出結果に応じて適切な通過用間隙を判定する判定手段(LUTなど)と、前記判定手段によって判定された適切な間隙になるように上部のガイド用グリル12aを変位させる駆動機構とから構成することもできる。
【0038】
ロッド13は、例えば、ポリエーテルニトリル樹脂(PEN)、或いは、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)等の耐熱性のエンジニアリングプラスチックの射出成形によって形成されている。因みに、ポリエーテルニトリル樹脂の熱変形温度は330℃、そして、長期耐熱温度は230℃である。また、ポリフェニレンサルファイド樹脂の熱変形温度は260℃、そして、長期耐熱温度は170〜200℃である。これらのエンジニアリングプラスチックは、十分な耐熱性を保有する。また、同時に、最も一般的な構造用材料としての鋼よりも大きな比熱を有する高比熱材料でもある。このように、比較的高い比熱を備えたエンジニアリングプラスチックを、ロッド13(長手支持部材)の材料として用いれば、加熱領域70S内の高温の雰囲気によってロッド13が、昇華適性温度である180℃を超えた過熱状態になり難くなる。従って、ロッド13と触れた記録媒体Mの部位の昇華が過度に進むことが防止される。
【0039】
尚、赤外線式ヒータ6は、記録媒体Mの幅方向に並ぶ3つのセグメント6a,6b,6cに分割されており、通電のON/OFF乃至は発熱量のコントロールを各セグメント別に実施できる。また、加熱部70内には、加熱部70内に特定の対流が生じることを緩和乃至は規制するための空気攪拌用の複数のファン8が配置されている。さらに、記録媒体Mの通過面近傍の温度を測定する複数の温度センサ(不図示)が、記録媒体Mの搬送方向に沿って並設されている。
【0040】
図1に示すように、記録媒体処理装置1は、汎用のコンピュータ36、モニター37、キーボード38、マウス39、並びに、現像済みの写真フィルムPfの画像情報を光電変換するフィルムスキャナー40等を備えた画像処理システム90と連結されている。コンピュータ36には、MO、コンパクトフラッシュ(登録商標)カードなど、種々の電子データ記録メディアから画像データなどを取り出すメディアドライブ(不図示)が付設されている。したがって、電子データ記録メディア内に格納された画像データを、この画像処理システム90で処理し、記録媒体処理装置1の制御部Cに転送すれば、この転送された画像データに基づく画像を記録媒体Mに形成することができる。
【0041】
記録媒体処理装置1の制御部Cはマイクロプロセッサ(不図示)を内蔵しており、コンピュータ1から転送される画像データを入力するデータ入力系を形成し、且つ、加熱部70の前記複数の温度センサからのフィードバック信号を受ける信号入力系を形成している。さらに、制御部Cは、プリント部搬送機構3、プリントヘッド4の吐出機構ならび走査モータM2、赤外線式ヒータ6の各セグメント6a,6b,6c、及び、カッター80の操作用モータ(不図示)に対して制御信号を出力する信号系を備えている。
また、制御部Cは、加熱部70内の複数の温度センサSから送られて来る温度検出信号に基づいて、赤外線式ヒータ6の各セグメント6a,6b,6cのON/OFF状態および発熱量、並びに、加熱領域内における記録媒体Mの搬送速度を制御して、加熱部70内に送り込まれた記録媒体Mの実質的に全ての領域が180℃×2分間またはそれに相当する熱履歴を受けるようにする。記録媒体Mの幅が小さい場合には、中央のセグメント6bのみが発熱するように制御させても良い。
【0042】
〔別実施形態〕
<1>上記の実施形態で記した複数の長手支持部材を、樹脂製のロッドではなく、例えば鋼等の金属製ロッドと、このロッドの少なくとも記録媒体Mに接する部位を被覆する樹脂膜とからなる支持層とで構成しても良い。樹脂膜の材質としてはポリテトラフルオロエチレン等を用いることができる。ポリテトラフルオロエチレンは、耐熱性があり、しかも鋼鉄に比して比熱の大きな材料の一例である。
【0043】
<2>上記の実施形態で記した複数の長手支持部材を、樹脂製のロッドではなく、図5にその横断面によって例示するように、例えば鋼等の金属製ロッドと、このロッドの少なくとも記録媒体Mに接する部位を被覆する断熱材料層とからなる支持層とで構成しても良い。この断熱材料層には、記録媒体Mに接する繊維どうしの間に高温空気が進入するように表面が起毛した耐熱性のファブリックシート等が適する。
【0044】
<3>上記の実施形態で記した複数の長手支持部材を、パイプ状などの中空ロッドで構成し、中空ロッドの外側の表面温度が、加熱領域70S内の高温の雰囲気の作用で、加熱部70内で記録媒体Mが曝される雰囲気温度を超えないように、中空ロッドの内部に水等の冷却用流体を循環させても良い。
【0045】
<4>図6に例示するように、上記の実施形態で記した複数の長手支持部材を、ロッド状の部材ではなく、記録媒体Mの面に沿って延びた板状支持部材14に突設された複数の支持用リブ14aによって構成しても良い。このような2枚の板状支持部材14,14を平行に且つ、互いの支持用リブ14aどうしが記録媒体Mの搬送面を挟んで向き合うように上下に設置すれば良い。これらの支持用リブ14aもまた、全体として単一の平坦な支持案内面を形成しており、さらに、記録媒体Mが、長手支持部材から搬送方向でも均一で幅方向でも均一な熱履歴を受けるように、搬送手段による搬送方向に対して傾斜した複数の列をなすように配置されている。隣接する支持用リブ14aどうしの間の空間にも加熱された空気が進入できるので、複数の支持用リブ14aに支持されながら搬送される記録媒体Mは、実質的に両面から雰囲気に曝される。
【0046】
<5>図7に例示するように、上記の実施形態で記した支持案内手段を、搬送手段による搬送方向に対して傾斜した複数の列をなすように配置された多数のブラシ15aによって構成しても良い。これらのブラシ15a(支持突起の一例)は、板状支持部材15から記録媒体Mの搬送面に向かって延びた多数の毛状体で構成され、これらの多数の毛状体の先端は、高温空気が進入する空間を間隙に形成するように平面視においてランダムに分散配置されている。このような2枚の板状支持部材15,15を平行に且つ、互いのブラシ15aどうしが記録媒体Mの搬送面を挟んで向き合うように上下に設置すれば良い。これらの多数のブラシ15aの毛状体の先端の集合もまた、全体として単一の平坦な支持案内面を形成している。
【0047】
<6>加熱領域で、記録媒体Mに加熱操作を加える際の熱媒体としては、高温空気に限らず、インク受容層、インク受容層に載置されているインク成分、及び基材と反応しない高温液体(流体の一例)を用いることも可能である。また、高温流体を介することなく熱源から発される輻射熱のみによる加熱操作で記録媒体Mの定着を実施することも可能である。また、勿論、高温流体を介した加熱操作と熱源から発される輻射熱による加熱操作とを適宜な割合で組合わせた加熱操作で記録媒体Mの定着を実施することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による記録媒体処理装置の概略構成を示す略図
【図2】 本発明にて用いられる記録媒体の断面を示す略図
【図3】 加熱部に設けられた下部のガイド用グリルを示す平面図
【図4】 加熱部に設けられた下部のガイド用グリルを示す斜視図
【図5】 ガイド用グリルを構成するロッドの別実施形態を示す断面図
【図6】 加熱部に設けられた長手支持部材の別実施形態を示す略図
【図7】 支持案内手段のさらに別の実施形態を示す略図
【符号の説明】
M 記録媒体
B 基材
R インク受容層
F フィルム(基材)
P 保護層(基材)
C 制御部
2 貯留部
3 プリント部搬送機構
4 プリントヘッド
6 赤外線式ヒータ
8 ファン
12 ガイド用グリル
13 ロッド
15 板状支持部材
50 プリント部
60 ループ形成部
70 加熱部
80 カッター
Claims (6)
- シート状の基材と前記基材の面に密着貼付されたインク受容層とを有し、昇華性の染料を含むインクをプリント手段によって前記インク受容層に配置された記録媒体を加熱することによって、前記インク受容層に担持された前記インクの染料を前記基材面側に昇華させて定着する記録媒体処理装置であって、
前記記録媒体を熱源に対して機械的に非接触な状態で加熱する加熱領域と、前記記録媒体に前記加熱領域を通過させる搬送手段と、前記搬送手段によって移動操作される前記記録媒体を前記加熱領域内にて支持案内する支持案内手段とを備え、
前記支持案内手段は、前記記録媒体の搬送面に沿って互いに離間配置された複数の長手支持部材からなり、前記複数の長手支持部材は、前記搬送面内で前記記録媒体の搬送方向に対して傾斜して配置されており、
前記長手支持部材を前記記録媒体の搬送方向に沿って見た時に、搬送される前記記録媒体の幅方向で互いに隣接する前記長手支持部材どうしが互いに重なり合うことなく接するように構成されている記録媒体処理装置。 - 前記長手支持部材はロッド状部材からなり、複数の前記ロッド状部材は、前記記録媒体を少なくとも表裏の片面側から支持する格子状の支持案内面を形成している請求項1記載の記録媒体処理装置。
- 前記複数の長手支持部材は、板状支持部材に突設された複数の支持用リブからなる請求項1記載の記録媒体処理装置。
- 前記複数の長手支持部材の表面に断熱材料からなる支持層が設けられている請求項1から3のいずれか一項記載の記録媒体処理装置。
- 前記長手支持部材は、前記記録媒体の搬送面に向かって立設された多数の支持突起を前記搬送面に沿って分散配置してなる請求項1から4のいずれか一項記載の記録媒体処理装置。
- 前記多数の支持突起は、多数の毛状体を前記搬送面に向かうように束ねた複数のブラシからなり、複数の前記ブラシが、前記搬送面内で前記搬送手段による搬送方向に対して傾斜する方向に並んだ複数の列をなすように配置されている請求項5記載の記録媒体処理装置。
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