JP2003237043A - 記録媒体処理装置 - Google Patents
記録媒体処理装置Info
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- JP2003237043A JP2003237043A JP2002043273A JP2002043273A JP2003237043A JP 2003237043 A JP2003237043 A JP 2003237043A JP 2002043273 A JP2002043273 A JP 2002043273A JP 2002043273 A JP2002043273 A JP 2002043273A JP 2003237043 A JP2003237043 A JP 2003237043A
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Abstract
ク受容層とを有する記録媒体を加熱してインク受容層の
染料を基材面側に昇華定着する記録媒体処理装置におい
て、可撓性の記録媒体を連続的に且つ画像の濃度むらや
熱による基材の永久的な変形を生じることなく定着処理
できるものを提供する。 【解決手段】 記録媒体Mを熱源に対して機械的に非接
触な状態で加熱する加熱領域70Sと、記録媒体Mに加
熱領域70Sを通過させる搬送手段と、記録媒体Mを支
持しつつ案内する支持案内手段とを備え、支持案内手段
は、記録媒体Mの搬送面に沿って互いに離間配置された
複数の長手支持部材13からなり、長手支持部材13は
記録媒体Mの搬送方向に対して傾斜して配置されてい
る。
Description
前記基材の面に密着貼付されたインク受容層とを有する
記録媒体を加熱することによって前記インク受容層に担
持された染料を前記基材面側に昇華させて定着する記録
媒体処理装置に関する。
の例として、金属装飾体の製造方法に関する特開平10
−297197号が知られている。ここに記された方法
では、平板状の金属基材と透明樹脂層とインクジェット
受理層からなる記録媒体のインクジェット受理層上に、
昇華形着色材からなる着色模様をインクジェットプリン
タによって噴射形成し、次に、加熱炉やホットプレスで
加熱することによって、この昇華形着色材の少なくとも
一部を透明樹脂層の内部に入り込ませる。さらに、イン
クジェット受理層を温水で軟化させた後で、布等で拭き
取って除去すると、着色模様が形成された金属装飾体が
完成する。
は、基材として剛性の高い金属基材を用いているため
に、着色模様の形成を一枚ずつバッチ処理的に行う必要
があり、着色模様を形成された記録媒体を加熱炉やホッ
トプレスでバッチ処理的に加熱処理し、さらに、加熱に
よって昇華段階を終えた記録媒体のインクジェット受理
層をやはりバッチ処理的に布等で拭き取って除去すると
言う一連の煩雑な処理操作が必要であった。
復移動するインクジェットのヘッド等を用いて連続的に
実施できるように、上記の公知の記録媒体処理技術に記
されている金属基材に代えて、例えばPET製のフィル
ムとフィルムの上面に一体的に設けられた透明な保護層
とからなり、ロール状に蓄積可能な程度に高い可撓性を
持つシート状の基材を用い、この基材の上面に水性イン
クとの親和性の高いインク受容層が密着貼付された記録
媒体が提案されている。インク受容層に画像が形成され
た記録媒体を所定の加熱条件で加熱すると、インク受容
層に位置するインクから昇華性の染料が昇華(気化)し
て、インク受容層の内部に移動し、さらに、保護層を通
過し、フィルムと保護層の界面などに到達して定着され
る。しかも、定着過程が完了すると、基材にインク受容
層を貼付している接着剤の接着力が弱まるので、インク
受容層を基材からシート状のまま容易に引き剥がすこと
ができる。インク受容層を引き剥がした状態では、記録
媒体Mの基材内に定着された染料は、表面からは耐候性
の保護層によって、裏面からはフィルムによって保護さ
れ、同時に、基材の上面側からは透明性の高い保護層を
介して良く透視できる形になる。
媒体において、画像形成後の染料の昇華のための加熱処
理を連続的に実施可能な記録媒体処理装置の開発を鋭意
続けてきた。そして、記録媒体を加熱処理しながら下流
側に向けて搬送することで連続的な定着処理を実現する
に当たって、仮にその搬送手段を、可撓性のシート材料
を連続処理する際に一般的に用いられる回転駆動される
ローラ、或いは、無端ベルト等の媒体操作手段によって
構成すれば、記録媒体が高温化した媒体操作手段から局
部的な乃至は過剰な熱履歴を受け、記録媒体の一部にお
いて染料の昇華が過度に進行して画像の濃度むらが生じ
たり、基材が媒体操作手段からの過剰な熱の影響によっ
て永久的に変形する虞があることが判った。
目的は、上に例示したような十分な可撓性を備えた記録
媒体を容易に且つ連続的に、言い換えれば効率的に、し
かも、画像の濃度むらや基材の熱による永久的な変形を
生じることなく、定着処理できる記録媒体処理装置を提
供することにある。
に、本発明に係る記録媒体処理装置は、特許請求の範囲
の欄の請求項1から3に記された特徴構成を備えてい
る。すなわち、本発明の請求項1による記録媒体処理装
置は、シート状の基材と前記基材の面に密着貼付された
インク受容層とを有する記録媒体を加熱することによっ
て前記インク受容層に担持された染料を前記基材面側に
昇華させて定着する記録媒体処理装置であって、前記記
録媒体を熱源に対して機械的に非接触な状態で加熱する
加熱領域と、前記記録媒体に前記加熱領域を通過させる
搬送手段と、前記搬送手段によって移動操作される前記
記録媒体を支持しつつ前記加熱領域内にて案内する支持
案内手段とを備え、前記支持案内手段は、前記記録媒体
の搬送面に沿って互いに離間配置された複数の長手支持
部材からなり、前記複数の長手支持部材は、前記搬送面
内で前記記録媒体の搬送方向に対して傾斜して配置され
ていることを特徴構成としている。
本発明の特許請求の範囲の請求項1による記録媒体処理
装置では、先ず、記録媒体は搬送手段によって自動的に
前記加熱領域を通過搬送させられるので、バッチ処理的
ではなく、連続的な加熱定着処理が可能となる。さら
に、記録媒体は搬送手段によって自動的に前記加熱領域
を通過搬送させられるので、記録媒体のインク受容層に
昇華性染料を含むインクで画像形成するプリント部の下
流側に一体的に加熱領域を設ければ、画像形成から加熱
による昇華を介した定着処理までを連続的に行う記録媒
体処理装置を実現することが可能になる。
して機械的に非接触な状態で加熱する加熱操作を加える
ので、記録媒体には、高々、高温空気などの流体のみと
接触する雰囲気加熱に基づいて均一な定着処理が施され
る。従って、記録媒体に加熱むらが生じ難く、最終的に
定着される画像も濃度むらの抑制された高品質な画像と
なり、基材の熱による永久的な変形も防止される。加え
て、プリント装置を、記録媒体処理装置と一体的に、乃
至は、記録媒体処理装置に隣接して配置した場合には、
このプリント装置から送られて来る画像形成された記録
媒体を、プリント装置内の機構による記録媒体の搬送力
に依存することなく、確実に且つ連続的に定着処理でき
る。また、プリント装置からの入力ではない、例えば記
録媒体をオペレータが手差しで入力する形態による記録
媒体の定着処理も可能となる。
域内にて支持案内するので、例えば記録媒体の先端など
が加熱定着領域内に在る熱源に近寄って過剰な加熱を受
けると言った事態を防止できる。しかも、前記支持案内
手段は、記録媒体の搬送面に沿って互いに離間された複
数の長手支持部材からなるので、記録媒体が前記流体と
十分に接触して加熱されることを阻害しない。また、前
記複数の長手支持部材は、記録媒体の搬送面内で記録媒
体の搬送方向に対して傾斜して配置されているので、長
手支持部材によって接当支持される記録媒体上の部位
は、搬送手段による記録媒体の移動に伴って、記録媒体
の幅方向に連続的に変位することになり、もしも長手支
持部材の表面が周囲の雰囲気を超えた高温に達していて
も、記録媒体は、長手支持部材から搬送方向でも均一で
幅方向でも均一な熱履歴を受け、記録媒体の全領域にお
いて均一な加熱定着が施され、濃度むらの少ない目的通
りの正しい画像が得られる。従って、仮に支持案内手段
が、搬送方向と全く平行に延び、且つ、互いに前記記録
媒体の幅方向に離間配置された複数の長手支持部材から
なる場合において懸念される事態、すなわち、記録媒体
の幅方向の特定箇所のみが他の箇所に比して長時間にわ
たって長手支持部材と接当するために、熱された長手支
持部材から熱を受け、長手支持部材に沿った筋状の濃度
むらが生じると言った事態が防止される。
ド状部材からなり、複数の前記ロッド状部材は、前記記
録媒体を少なくとも表裏の片面側から支持するグリル状
の支持案内面を形成している構成とすることができる。
このように構成すれば、搬送手段によって加熱領域内を
移動操作される記録媒体を、グリルが形成する支持案内
面に沿って非常に円滑に案内でき、加熱領域内で搬送さ
れる間、記録媒体を所望の形状、例えば平面状に保持し
ておくことができる。そして、例えば加熱領域内に熱源
を配置した場合には、長手支持部材がこのように間隔を
空けて配置されたロッド状部材であれば、記録媒体が熱
源によって加熱されるのを阻害する虞が少なく、加熱領
域内で加熱用の空気などを循環させる構成にした場合で
も、長手支持部材がこの高温空気の循環を阻害する虞が
少ない。勿論、複数の前記ロッド状部材は、互いに協動
して、前記記録媒体を表裏の両面から案内するために互
いに対向する二つのグリル状の支持案内面を形成してい
る構成としても良く、このように構成すれば、加熱領域
内に設けられた熱源から記録媒体までの距離をより厳密
に一定に保持できる。また、記録媒体を二つのグリルの
間に形成された所定の厚さの面状空間内に束縛しながら
移動させることができるので、加熱領域内で受ける熱の
作用で変形する傾向のある記録媒体を用いる場合でも、
そのような変形を抑制しながら搬送することができる。
支持部材は、板状支持部材に突設された複数の支持用リ
ブからなる構成とすることができる。このように構成す
れば、搬送手段によって加熱領域内を移動操作される記
録媒体を、複数の支持用リブが形成する案内面に沿って
非常に円滑に案内でき、加熱領域内で搬送される間、記
録媒体を所望の形状、例えば平面状に保持しておくこと
ができる。そして、隣接する支持用リブどうしの間の空
間にも加熱された空気が進入できるので、複数の支持用
リブに支持されながら搬送される記録媒体は、実質的に
両面から雰囲気に曝されるので、仮に、複数の支持用リ
ブを備えた板状支持部材が記録媒体の一方の面にのみ対
向配置されており、熱源が他方の面側にのみ配置されて
いても、板状支持部材と記録媒体の間で複数の支持用リ
ブどうしの間に挟まれた空間に進入した高温流体によっ
ても加熱を受けるので、結果的に、両面からの加熱作用
が得られる。さらに、加熱領域内で搬送される間、記録
媒体を複数の支持用リブが形成する所望の形状、例えば
平面状に保持しておくことができる。
に係る記録媒体処理装置は、特許請求の範囲の欄の請求
項4から5に記された特徴構成を備えている。すなわ
ち、本発明の請求項4による記録媒体処理装置は、シー
ト状の基材と前記基材の面に密着貼付されたインク受容
層とを有する記録媒体を加熱することによって前記イン
ク受容層に担持された染料を前記基材面側に昇華させて
定着する記録媒体処理装置であって、前記記録媒体を熱
源に対して機械的に非接触な状態で加熱する加熱領域
と、前記記録媒体に前記加熱領域を通過させる搬送手段
と、前記搬送手段によって移動操作される前記記録媒体
を支持しつつ前記加熱領域内にて案内する支持案内手段
とを備え、前記支持案内手段は、前記記録媒体の搬送面
に沿って互いに離間配置された複数の長手支持部材から
なり、前記複数の長手支持部材の表面に断熱材料からな
る支持層が設けられていることを特徴構成としている。
本発明の特許請求の範囲の請求項4による記録媒体処理
装置では、先ず、記録媒体は搬送手段によって自動的に
前記加熱領域を通過搬送させられるので、バッチ処理的
ではなく、連続的な加熱定着処理が可能となる。さら
に、記録媒体は搬送手段によって自動的に前記加熱領域
を通過搬送させられるので、記録媒体のインク受容層に
昇華性染料を含むインクで画像形成するプリント部の下
流側に一体的に加熱領域を設ければ、画像形成から加熱
による昇華を介した定着処理までを連続的に行う記録媒
体処理装置を実現することが可能になる。
に対して機械的に非接触な状態で加熱する加熱操作を加
えるので、記録媒体には、高々、高温空気などの流体の
みと接触する雰囲気加熱に基づいて均一な定着処理が施
される。従って、記録媒体に加熱むらが生じ難く、最終
的に定着される画像も濃度むらの抑制された高品質な画
像となり、基材の熱による永久的な変形も防止される。
加えて、プリント装置を、記録媒体処理装置と一体的
に、乃至は、記録媒体処理装置に隣接して配置した場合
には、このプリント装置から送られて来る画像形成され
た記録媒体を、プリント装置内の機構による記録媒体の
搬送力に依存することなく、確実に且つ連続的に定着処
理できる。また、プリント装置からの入力ではない、例
えば記録媒体をオペレータが手差しで入力する形態によ
る記録媒体の定着処理も可能となる。
域内にて支持案内するので、例えば記録媒体の先端など
が加熱定着領域内に在る熱源に近寄って過剰な加熱を受
けると言った事態を防止できる。しかも、前記支持案内
手段は、記録媒体の搬送面に沿って互いに離間配置され
た複数の長手支持部材からなるので、前記流体と十分に
接触することを阻害しない。また、前記複数の長手支持
部材の表面に断熱材料からなる支持層が設けられている
ので、例えば、複数の長手支持部材が周辺の雰囲気によ
って昇華適性温度を超える温度まで過熱された場合で
も、断熱材料からなる支持層が発揮する断熱作用によっ
て、記録媒体がこの過熱の影響を受けることが抑制され
る。
搬送面内で前記記録媒体の搬送方向に対して傾斜して配
置されている構成とすることができる。このように構成
すれば、長手支持部材によって接当支持される記録媒体
上の部位は、搬送手段による記録媒体の移動に伴って、
記録媒体の幅方向に連続的に変位することになり、もし
も長手支持部材の表面が周囲の雰囲気を超えた高温に達
していても、記録媒体は、長手支持部材から搬送方向で
も均一で幅方向でも均一な熱履歴を受け、記録媒体の全
領域において均一な加熱定着が施され、濃度むらの少な
い目的通りの正しい画像がより確実に得られる。
に係る記録媒体処理装置は、特許請求の範囲の欄の請求
項6から8に記された特徴構成を備えている。すなわ
ち、本発明の請求項6による記録媒体処理装置は、シー
ト状の基材と前記基材の面に密着貼付されたインク受容
層とを有する記録媒体を加熱することによって前記イン
ク受容層に担持された染料を前記基材面側に昇華させて
定着する記録媒体処理装置であって、前記記録媒体を熱
源に対して機械的に非接触な状態で加熱する加熱領域
と、前記記録媒体に前記加熱領域を通過させる搬送手段
と、前記搬送手段によって移動操作される前記記録媒体
を支持しつつ前記加熱領域内にて案内する支持案内手段
とを備え、前記支持案内手段は、前記記録媒体の搬送面
に向かって立設された多数の支持突起を前記搬送面に沿
って分散配置してなる記録媒体処理装置。
本発明の特許請求の範囲の請求項6による記録媒体処理
装置では、先ず、記録媒体は搬送手段によって自動的に
前記加熱領域を通過搬送させられるので、バッチ処理的
ではなく、連続的な加熱定着処理が可能となる。さら
に、記録媒体は搬送手段によって自動的に前記加熱領域
を通過搬送させられるので、記録媒体のインク受容層に
昇華性染料を含むインクで画像形成するプリント部の下
流側に一体的に加熱領域を設ければ、画像形成から加熱
による昇華を介した定着処理までを連続的に行う記録媒
体処理装置を実現することが可能になる。
して機械的に非接触な状態で加熱する加熱操作を加える
ので、記録媒体には、高々、高温空気などの流体のみと
接触する雰囲気加熱に基づいて均一な定着処理が施され
る。従って、記録媒体に加熱むらが生じ難く、最終的に
定着される画像も濃度むらの抑制された高品質な画像と
なり、基材の熱による永久的な変形も防止される。加え
て、プリント装置を、記録媒体処理装置と一体的に、乃
至は、記録媒体処理装置に隣接して配置した場合には、
このプリント装置から送られて来る画像形成された記録
媒体を、プリント装置内の機構による記録媒体の搬送力
に依存することなく、確実に且つ連続的に定着処理でき
る。また、プリント装置からの入力ではない、例えば記
録媒体をオペレータが手差しで入力する形態による記録
媒体の定着処理も可能となる。
体の搬送面に向かって立設された多数の支持突起を前記
搬送面に沿って分散配置してなるので、多数の支持突起
によって接当支持される記録媒体上の部位の一つ一つの
被支持箇所は非常に面積が小さな部位からなることとな
り、もしも支持突起の先端が周囲の雰囲気を超えた高温
に達していても、この支持突起から記録媒体に移される
熱量は非常に小さいため、記録媒体に得られる画像に影
響を及ぼし難い。さらに、多数の支持突起は互いに分散
配置されているので、この被支持箇所は、搬送手段によ
る記録媒体の移動に伴って、記録媒体の幅方向に連続的
に変位することになり、記録媒体は、支持突起から搬送
方向でも均一で幅方向でも均一な熱履歴を受け、記録媒
体の全領域において均一な加熱定着が施され、濃度むら
の少ない目的通りの正しい画像が得られる。
多数の毛状体を前記搬送面に向かうように束ねた複数の
ブラシからなる構成することができる。このように構成
すれば、前記記録媒体の搬送面に向かって立設された多
数の支持突起を前記搬送面に沿って分散配置してなる支
持案内手段を、比較的簡単に製作することができる。
送面内で前記搬送手段による搬送方向に対して傾斜する
方向に並んだ複数の列をなすように配置されている構成
とすることができる。このように構成すれば、各ブラシ
によって接当支持される記録媒体上の部位は、搬送手段
による記録媒体の移動に伴って、記録媒体の幅方向に連
続的に変位することになり、もしもブラシの先端が周囲
の雰囲気を超えた高温に達していても、記録媒体は、ブ
ラシから搬送方向でも均一で幅方向でも均一な熱履歴を
受け、記録媒体の全領域において均一な加熱定着が施さ
れ、濃度むらの少ない目的通りの正しい画像が得られ
る。
以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるで
あろう。
実施形態について、図面を参照しながら解説する。図1
に示す記録媒体処理装置1は、主に、シート状の記録媒
体Mに昇華性の染料を含むインクで画像形成するプリン
ト部50と、プリント部50から排出される記録媒体M
を加熱することによって染料を定着する加熱部70と、
プリント部50及び加熱部70等の動作を制御するため
の制御部Cとからなる。尚、プリント部50と加熱部7
0の間には、プリント部50からの記録媒体Mの排出速
度と加熱部70における加熱定着の速度とのギャップ
を、自重で垂れ下がる任意の長さの記録媒体Mのループ
の形成によって吸収するためのループ形成部60が設け
られている。また、加熱部70の下流側には記録媒体M
を画像どうしの境界などで切断するカッター80が配置
されている。
“黒”、“シアン”、“マゼンタ”、“イエロー”、
“ライトシアン”、“ライトマゼンタ”の6色の各イン
クからなり、いずれも、昇華性の染料を含む基本的に水
性のインクである。また、図2に示すように、ここで主
に用いられる記録媒体Mは、適度な可撓性と剛性とを備
えたシート状の基材Bと、基材Bの上面に接着剤層(不
図示)等を介して密着貼付されたインク受容層Rとから
なる。基材Bは、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)などで形成された例えば50μm以上の比較的厚い
可撓性のフィルムFと、フィルムFの上面に一体的に設
けられた耐候性の高い5〜10μm程度の保護層Pとか
らなる。保護層Pはフッ素樹脂などで形成されている。
また、インク受容層Rの厚さは例えば数十μm程度であ
る。尚、保護層Pはプリント部50での画像形成で使用
する水性のインクとの親和性が低いが、インク受容層R
は、この水性のインクとの親和性が十分に高い。
水性のインクが、記録媒体Pのインク受容層Rの表面付
近に常温で載置される。プリント部20から排出された
記録媒体Pを加熱部70で約180℃×2分間の条件で
加熱すると、受容層Rの表面付近に位置するインクから
昇華性の染料が昇華(気化)して、受容層Rの内部に移
動し、さらに、保護層Pを通過し、フィルムFと保護層
Pの界面、乃至は、フィルムFの表面近くの内部(例え
ば図2に×で記された箇所)まで到達して、ここに定着
される。尚、このように定着過程が完了すると、基材B
にインク受容層Rを貼付している接着剤の接着力が弱ま
るので、定着過程完了後の任意の時点でインク受容層R
を基材Bからシート状のまま引き剥がすことができる。
インク受容層Rを引き剥がした状態では、記録媒体Mの
基材B内に定着された染料は、表面からは耐候性の保護
層Pによって、裏面からはフィルムFによって保護さ
れ、同時に、少なくとも基材Bの上面側からは透明性の
高い保護層Pを介して良く透視できる形になる。
ール状の記録媒体Mを回転自在に支持可能な貯留部2
と、この貯留部2から記録媒体Mを引き出して副走査方
向に搬送するプリント部搬送機構3と、プリント部搬送
機構3によって副走査方向に搬送される記録媒体Mに対
して、前記副走査方向と直行する主走査方向に往復移動
しながらインクで画像を形成するインクジェット型のプ
リントヘッド4とを有する。貯留部2は、ロール状の記
録媒体Mを、その筒状の芯を介して回転自在に支持する
支持体2aを有する。
に直線状に延びたガイドロッド5によって往復移動可能
に支持されており、ステッピングモータ型の走査モータ
M2によって、タイミングベルト、螺軸等の作動系(不
図示)を介してガイドロッド5に沿って往復駆動され
る。プリントヘッド4には、ピエゾ素子等からなる吐出
機構(不図示)が設けられており、同時に、カートリッ
ジ式のインク貯蔵器(不図示)が取付けられている。
録媒体Mを引き出す引き出しローラ対3aと、画像形成
された記録媒体Mをプリント部50から排出する排出ロ
ーラ3bと、これらのローラをタイミングベルト等を介
して駆動するステッピングモータM1とを備えている。
また、プリント部搬送機構3は、記録媒体Mの搬送方向
を案内し、且つ、特にプリントヘッド4の駆動位置にて
記録媒体Mを裏面側から支持し位置決めするガイド部材
(不図示)を備えている。さらに、プリント部搬送機構
3は、画像形成された記録媒体Mをプリント部50から
排出する排出手段を兼ねている。
排出されて来る記録媒体Mを上下から挟着して搬送する
ために、いずれも略水平に延びた上流側搬送ローラ対5
1,51、及び、下流側搬送ローラ対52,52を有す
る。上流側搬送ローラ対51,51を回転駆動させる駆
動機構(不図示)と、下流側搬送ローラ対52,52を
回転駆動させる駆動機構(不図示)とは、プリント部5
0から排出されて来る記録媒体Mによって任意の長さル
ープを形成できるように、互いに独立して制御可能に設
けられている。
断熱層(不図示)を含む隔壁70Aによって上下左右前
後の全面から実質的に閉鎖されて、記録媒体Mに空気の
みとの接触に基づく加熱操作を加える加熱領域70Sを
形成している。また、図1に示すように、加熱部70内
の上部と下部には、略水平に延びた面状の赤外線式ヒー
タ6,6が備えられている。赤外線式ヒータ6,6は、
ループ形成部60から送られて来る記録媒体Mを、主に
高温空気との接触(記録媒体を熱源に対して機械的に非
接触な状態で加熱する加熱操作の一例)によって加熱す
る機能を有する。上下の各赤外線式ヒータ6,6は、記
録媒体Mの幅方向に並ぶ3つのセグメント6a,6b,
6cに分割されており、通電のON/OFF乃至は発熱
量のコントロールを各セグメント別に実施できる。ま
た、赤外線式ヒータ6によって熱される加熱部70内の
空気(流体の一例)も、記録媒体Mの加熱に関与する。
加熱部70内には、加熱部70内に特定の対流が生じる
ことを緩和するための空気攪拌用の複数のファン8が配
置されている。
通過面近傍の雰囲気温度を測定する複数の温度センサS
が、記録媒体Mの搬送方向に沿って並設されている。
尚、図の煩雑さを避けるために、図3には温度センサS
の基端部付近のみが示されており、実際には、温度セン
サSの先端(測温位置)は加熱部70内を搬送される記
録媒体Mの面に近接した位置まで延びている。尚、隔壁
70Aを構成する前後の壁部7a,7bには、ループ形
成部60から送られて来る記録媒体Mを加熱部70内に
受け入れ、加熱処理後の記録媒体Mを加熱部70外に排
出するための、水平に延びたスリット10a,10bが
形成されている。
は設けられておらず、スリット10aから加熱部70内
に進入した記録媒体Mは、専らループ形成部60の下流
側搬送ローラ対52,52(搬送手段の一例)によって
加熱領域70Sを通過させられるように構成されてい
る。そして、加熱部70内には、下流側搬送ローラ対5
2,52によって移動操作される記録媒体Mを支持しつ
つ加熱領域70S内にて案内する支持案内手段が備えら
れている。前記支持案内手段は、加熱部70内の上下に
分割配置された2つのガイド用グリル12a,12b
(ガイド用の格子状構造と言っても良い)からなる。
12bは、加熱部70の底面を構成する下部隔壁70A
bの内側に支持された複数のロッド13(長手支持部材
の一例)の集合からなる。個々のロッド13は、下部隔
壁70Abに固定され其処から上方に延びた脚部13a
と、脚部13aの先端から滑らかな円弧状の移行部13
bを経て最終的に約90°曲がり、略水平に延びた案内
部13cとからなる。そして、各ロッド13は、記録媒
体Mの幅方向で互いに十分に離間配置されているので、
各ロッド13どうしの間には高温空気が進入できる空間
が形成される。また、隣接する各ロッドの案内部13c
どうしが互いに協動して記録媒体Mを下方から支持しな
がら、平坦な単一の案内面を形成するように、各ロッド
13の案内部13cの高さは互いに等しくなっている。
全てのロッド13の案内部13cが記録媒体Mの搬送方
向に対して一定の角度(例えば約30°〜60°などで
良い)で傾斜配置されているので、或るロッド13と接
当する記録媒体Mの部位は、下流側搬送ローラ対52,
52による記録媒体Mの下流側への移動に伴って、記録
媒体Mの幅方向に沿って連続的に変位することになる。
したがって、万一、ロッド13が周辺の雰囲気を超える
熱作用を記録媒体Mに与える場合にも、記録媒体Mは、
ロッド13から搬送方向でも均一で幅方向でも均一な熱
履歴を受けることになり、記録媒体の全領域において均
一な加熱定着が施される。また、記録媒体Mが搬送に応
じてロッド13の案内部13cによって横向きの操作力
を受けて幅方向に変位することがないように、各ロッド
13の案内部13cは、平面視において左右対称形を呈
するように配置されている。従って、記録媒体Mは、そ
の幅方向の寸法に関わらず、記録媒体Mの幅方向の中心
がガイド用グリル12bの平面視における対称軸の上を
通過するように搬送されるように構成されている。
の案内部13cは、ガイド用グリル12bを下流側から
見た時に、一つの案内部13cの下流側の端部の位置
と、隣接する案内部13cの上流側の端部の位置とが、
互いに重なり合うことなく接するように配置されている
ことがより好ましい。このように構成すれば、記録媒体
Mは、より厳密にロッド13から幅方向において均一な
熱履歴を受けることができる。ここまで下部のガイド用
グリル12bについて詳細に説明したが、上部のガイド
用グリル12aも、基本的に下部のガイド用グリル12
bと同様の構成を有する。そして、上部のガイド用グリ
ル12aに設けられたロッド13の案内部13cと、下
部のガイド用グリル12bに設けられたロッド13の案
内部13cとは、記録媒体Mの厚さの例えば1.2〜
1.5倍の厚さの平坦な搬送空間を間に形成するよう
に、上下方向から互いに対向して配置されている。この
上部のガイド用グリル12aと下部のガイド用グリル1
2bとの間に形成される記録媒体M通過用の間隙は、使
用する記録媒体Mの厚さ等に応じて変更可能にすること
ができる。この場合、例えば、下部のガイド用グリル1
2bを一定のレベルに固定された状態に設け、上部のガ
イド用グリル12aのレベルを調整可能にすれば良い。
調整はオペレータによる手動調整としても良いし、プリ
ント部50にセットされた記録媒体Mの厚さを検出する
機構と、前記検出機構による検出結果に応じて適切な通
過用間隙を判定する判定手段(LUTなど)と、前記判
定手段によって判定された適切な間隙になるように上部
のガイド用グリル12aを変位させる駆動機構とから構
成することもできる。
リル樹脂(PEN)、或いは、ポリフェニレンサルファ
イド樹脂(PPS)等の耐熱性のエンジニアリングプラ
スチックの射出成形によって形成されている。因みに、
ポリエーテルニトリル樹脂の熱変形温度は330℃、そ
して、長期耐熱温度は230℃である。また、ポリフェ
ニレンサルファイド樹脂の熱変形温度は260℃、そし
て、長期耐熱温度は170〜200℃である。これらの
エンジニアリングプラスチックは、十分な耐熱性を保有
する。また、同時に、最も一般的な構造用材料としての
鋼よりも大きな比熱を有する高比熱材料でもある。この
ように、比較的高い比熱を備えたエンジニアリングプラ
スチックを、ロッド13(長手支持部材)の材料として
用いれば、加熱領域70S内の高温の雰囲気によってロ
ッド13が、昇華適性温度である180℃を超えた過熱
状態になり難くなる。従って、ロッド13と触れた記録
媒体Mの部位の昇華が過度に進むことが防止される。
方向に並ぶ3つのセグメント6a,6b,6cに分割さ
れており、通電のON/OFF乃至は発熱量のコントロ
ールを各セグメント別に実施できる。また、加熱部70
内には、加熱部70内に特定の対流が生じることを緩和
乃至は規制するための空気攪拌用の複数のファン8が配
置されている。さらに、記録媒体Mの通過面近傍の温度
を測定する複数の温度センサ(不図示)が、記録媒体M
の搬送方向に沿って並設されている。
は、汎用のコンピュータ36、モニター37、キーボー
ド38、マウス39、並びに、現像済みの写真フィルム
Pfの画像情報を光電変換するフィルムスキャナー40
等を備えた画像処理システム90と連結されている。コ
ンピュータ36には、MO、コンパクトフラッシュ(登
録商標)カードなど、種々の電子データ記録メディアか
ら画像データなどを取り出すメディアドライブ(不図
示)が付設されている。したがって、電子データ記録メ
ディア内に格納された画像データを、この画像処理シス
テム90で処理し、記録媒体処理装置1の制御部Cに転
送すれば、この転送された画像データに基づく画像を記
録媒体Mに形成することができる。
プロセッサ(不図示)を内蔵しており、コンピュータ1
から転送される画像データを入力するデータ入力系を形
成し、且つ、加熱部70の前記複数の温度センサからの
フィードバック信号を受ける信号入力系を形成してい
る。さらに、制御部Cは、プリント部搬送機構3、プリ
ントヘッド4の吐出機構ならび走査モータM2、赤外線
式ヒータ6の各セグメント6a,6b,6c、及び、カ
ッター80の操作用モータ(不図示)に対して制御信号
を出力する信号系を備えている。また、制御部Cは、加
熱部70内の複数の温度センサSから送られて来る温度
検出信号に基づいて、赤外線式ヒータ6の各セグメント
6a,6b,6cのON/OFF状態および発熱量、並
びに、加熱領域内における記録媒体Mの搬送速度を制御
して、加熱部70内に送り込まれた記録媒体Mの実質的
に全ての領域が180℃×2分間またはそれに相当する
熱履歴を受けるようにする。記録媒体Mの幅が小さい場
合には、中央のセグメント6bのみが発熱するように制
御させても良い。
樹脂製のロッドではなく、例えば鋼等の金属製ロッド
と、このロッドの少なくとも記録媒体Mに接する部位を
被覆する樹脂膜とからなる支持層とで構成しても良い。
樹脂膜の材質としてはポリテトラフルオロエチレン等を
用いることができる。ポリテトラフルオロエチレンは、
耐熱性があり、しかも鋼鉄に比して比熱の大きな材料の
一例である。
支持部材を、樹脂製のロッドではなく、図5にその横断
面によって例示するように、例えば鋼等の金属製ロッド
と、このロッドの少なくとも記録媒体Mに接する部位を
被覆する断熱材料層とからなる支持層とで構成しても良
い。この断熱材料層には、記録媒体Mに接する繊維どう
しの間に高温空気が進入するように表面が起毛した耐熱
性のファブリックシート等が適する。
支持部材を、パイプ状などの中空ロッドで構成し、中空
ロッドの外側の表面温度が、加熱領域70S内の高温の
雰囲気の作用で、加熱部70内で記録媒体Mが曝される
雰囲気温度を超えないように、中空ロッドの内部に水等
の冷却用流体を循環させても良い。
形態で記した複数の長手支持部材を、ロッド状の部材で
はなく、記録媒体Mの面に沿って延びた板状支持部材1
4に突設された複数の支持用リブ14aによって構成し
ても良い。このような2枚の板状支持部材14,14を
平行に且つ、互いの支持用リブ14aどうしが記録媒体
Mの搬送面を挟んで向き合うように上下に設置すれば良
い。これらの支持用リブ14aもまた、全体として単一
の平坦な支持案内面を形成しており、さらに、記録媒体
Mが、長手支持部材から搬送方向でも均一で幅方向でも
均一な熱履歴を受けるように、搬送手段による搬送方向
に対して傾斜した複数の列をなすように配置されてい
る。隣接する支持用リブ14aどうしの間の空間にも加
熱された空気が進入できるので、複数の支持用リブ14
aに支持されながら搬送される記録媒体Mは、実質的に
両面から雰囲気に曝される。
形態で記した支持案内手段を、搬送手段による搬送方向
に対して傾斜した複数の列をなすように配置された多数
のブラシ15aによって構成しても良い。これらのブラ
シ15a(支持突起の一例)は、板状支持部材15から
記録媒体Mの搬送面に向かって延びた多数の毛状体で構
成され、これらの多数の毛状体の先端は、高温空気が進
入する空間を間隙に形成するように平面視においてラン
ダムに分散配置されている。このような2枚の板状支持
部材15,15を平行に且つ、互いのブラシ15aどう
しが記録媒体Mの搬送面を挟んで向き合うように上下に
設置すれば良い。これらの多数のブラシ15aの毛状体
の先端の集合もまた、全体として単一の平坦な支持案内
面を形成している。
を加える際の熱媒体としては、高温空気に限らず、イン
ク受容層、インク受容層に載置されているインク成分、
及び基材と反応しない高温液体(流体の一例)を用いる
ことも可能である。また、高温流体を介することなく熱
源から発される輻射熱のみによる加熱操作で記録媒体M
の定着を実施することも可能である。また、勿論、高温
流体を介した加熱操作と熱源から発される輻射熱による
加熱操作とを適宜な割合で組合わせた加熱操作で記録媒
体Mの定着を実施することも可能である。
す略図
図
す平面図
す斜視図
を示す断面図
を示す略図
Claims (8)
- 【請求項1】 シート状の基材と前記基材の面に密着貼
付されたインク受容層とを有する記録媒体を加熱するこ
とによって前記インク受容層に担持された染料を前記基
材面側に昇華させて定着する記録媒体処理装置であっ
て、 前記記録媒体を熱源に対して機械的に非接触な状態で加
熱する加熱領域と、前記記録媒体に前記加熱領域を通過
させる搬送手段と、前記搬送手段によって移動操作され
る前記記録媒体を前記加熱領域内にて支持案内する支持
案内手段とを備え、 前記支持案内手段は、前記記録媒体の搬送面に沿って互
いに離間配置された複数の長手支持部材からなり、前記
複数の長手支持部材は、前記搬送面内で前記記録媒体の
搬送方向に対して傾斜して配置されている記録媒体処理
装置。 - 【請求項2】 前記長手支持部材はロッド状部材からな
り、複数の前記ロッド状部材は、前記記録媒体を少なく
とも表裏の片面側から支持するグリル状の支持案内面を
形成している請求項1記載の記録媒体処理装置。 - 【請求項3】 前記複数の長手支持部材は、板状支持部
材に突設された複数の支持用リブからなる請求項1記載
の記録媒体処理装置。 - 【請求項4】 シート状の基材と前記基材の面に密着貼
付されたインク受容層とを有する記録媒体を加熱するこ
とによって前記インク受容層に担持された染料を前記基
材面側に昇華させて定着する記録媒体処理装置であっ
て、 前記記録媒体を熱源に対して機械的に非接触な状態で加
熱する加熱領域と、前記記録媒体に前記加熱領域を通過
させる搬送手段と、前記搬送手段によって移動操作され
る前記記録媒体を前記加熱領域内にて支持案内する支持
案内手段とを備え、 前記支持案内手段は、前記記録媒体の搬送面に沿って互
いに離間配置された複数の長手支持部材からなり、前記
複数の長手支持部材の表面に断熱材料からなる支持層が
設けられている記録媒体処理装置。 - 【請求項5】 前記複数の長手支持部材は、前記搬送面
内で前記記録媒体の搬送方向に対して傾斜して配置され
ている請求項4記載の記録媒体処理装置。 - 【請求項6】 シート状の基材と前記基材の面に密着貼
付されたインク受容層とを有する記録媒体を加熱するこ
とによって前記インク受容層に担持された染料を前記基
材面側に昇華させて定着する記録媒体処理装置であっ
て、 前記記録媒体を熱源に対して機械的に非接触な状態で加
熱する加熱領域と、前記記録媒体に前記加熱領域を通過
させる搬送手段と、前記搬送手段によって移動操作され
る前記記録媒体を支持しつつ前記加熱領域内にて案内す
る支持案内手段とを備え、 前記支持案内手段は、前記記録媒体の搬送面に向かって
立設された多数の支持突起を前記搬送面に沿って分散配
置してなる記録媒体処理装置。 - 【請求項7】 前記多数の支持突起は、多数の毛状体を
前記搬送面に向かうように束ねた複数のブラシからなる
請求項6記載の記録媒体処理装置。 - 【請求項8】 多数の前記ブラシが、前記搬送面内で前
記搬送手段による搬送方向に対して傾斜する方向に並ん
だ複数の列をなすように配置されている請求項7記載の
記録媒体処理装置。
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JP2002043273A JP3981871B2 (ja) | 2002-02-20 | 2002-02-20 | 記録媒体処理装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014140964A (ja) * | 2013-01-22 | 2014-08-07 | Seiko Epson Corp | 媒体加温装置 |
JP2017154451A (ja) * | 2016-03-04 | 2017-09-07 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置 |
-
2002
- 2002-02-20 JP JP2002043273A patent/JP3981871B2/ja not_active Expired - Fee Related
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