JP2003237050A - 転写装置 - Google Patents

転写装置

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JP2003237050A
JP2003237050A JP2002036982A JP2002036982A JP2003237050A JP 2003237050 A JP2003237050 A JP 2003237050A JP 2002036982 A JP2002036982 A JP 2002036982A JP 2002036982 A JP2002036982 A JP 2002036982A JP 2003237050 A JP2003237050 A JP 2003237050A
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Japan
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heating
recording medium
temperature
unit
transfer device
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JP2002036982A
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English (en)
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Hidetoshi Nishikawa
英利 西川
Kazunobu Shima
和伸 志摩
Masazumi Ishikawa
正純 石川
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Priority to DE60301581T priority patent/DE60301581T2/de
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一な加熱を行うことで最適な転写を実現す
る転写装置を合理的に構成する。 【解決手段】 被記録媒体Mを挟み込んで加熱する予備
加熱ローラ41を備えた予備加熱部Hpと、加熱空間R
の内部の加熱空気で被記録媒体Mを加熱する本加熱部H
mとを備えて加熱ユニットUを構成し、この加熱ユニッ
トUをインクジェットプリンターの本体ケース20に対
して着脱自在に備え、本体ケース20から送り出される
被記録媒体Mを、加熱ユニットUの予備加熱部Hpで昇
華温度より低い温度まで加熱した後、本加熱部Hmで非
接触状態で加熱するよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材と、この基材
表面の定着層に対して転写すべき記録情報がプリントさ
れる浸透層とを備えて成る被記録媒体の浸透層に対して
プリントヘッドで昇華性インクを付与して記録情報をプ
リントするようプリント部が構成され、このプリント部
から送り出された被記録媒体を加熱することにより浸透
膜にプリントされた記録情報を昇華させて定着層に転写
するよう構成されている転写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のように構成された転写装置と関連
する技術として特開平10‐297197号公報に示さ
れるものが存在し、この従来の技術では、金属基材上に
防錆層を兼ねる着色下地層を形成し、光透過性樹脂層と
してアクリル系樹脂やポリエステル系樹脂やウレタン系
樹脂で成る透明樹脂層を形成し、多孔質アルミナ等を用
いたインクジェット受理層を形成した金属装飾体を構成
すると共に、この金属装飾体のインクジェット受理層に
対して昇華形着色材を用いたインクジェット印刷により
着色模様を形成する。この後、この金属装飾体を加熱炉
や、ホットプレスで加熱することによりインクジェット
受理層の昇華形着色材が透明樹脂層に入り込み、インク
ジェット受理層に形成された着色模様が透明受理層に形
成される。次に、インクジェット受理層を温水で軟化さ
せた後、布等で拭き取りインクジェット受理層の全てを
取り除くことで、着色模様が形成された金属装飾体が完
成する。
【0003】又、可撓性の樹脂シートを基材として用
い、この基材の表面に定着層を形成し、更に、この定着
層の表面に浸透層(前記受理層と同様の機能を有するも
の)を形成し、浸透層にプリントした記録情報を加熱に
よって定着層に対して転写定着する被記録媒体は開発中
のものであり、この被記録媒体を用い、この被記録媒体
の浸透層に対して昇華性インクで記録情報のプリントを
行った後に、加熱によって昇華性インクを昇華させて記
録情報を定着層に転写定着させる連続した処理を行う装
置は開発されていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、加熱により被
記録媒体において転写を行う装置について考えるに、例
えば、この被記録媒体の基材に可撓性の樹脂シートを使
用したものでは、この装置で偏った加熱が行われた場合
や、偏った力が作用する状態で加熱が行われた場合に基
材が歪み平坦性を失うことも考えられる。特に、偏った
加熱が行われた場合には、温度が高い領域で転写が進
み、温度の低い領域で転写が抑制されるので、転写され
た記録情報の濃度ムラや色ムラに繋がるものとなる。
【0005】具体的に説明すると、加熱により昇華性イ
ンクを昇華させて定着層に対して転写像を形成するもの
では、定着層としてフッ素樹脂を使用すること等により
銀塩印画紙で画像を形成(プリント)したものやインク
ジェットプリンターで画像を形成(プリント)したもの
と比較して耐候性に優れたものを作りやすく、屋外の看
板や屋外に使用されるステッカーやシール類に使用する
ことが可能となる。又、この種の被記録媒体を屋外に用
いる場合には、基材として比較的安価で耐水性、平滑性
に優れたPET(polyethylene terephthalate)樹脂シ
ートを基材に使用することが有効である反面、このPE
T樹脂は熱可塑性であるため、被記録媒体の加熱を行う
際に、例えば、被記録媒体を加熱型の圧着ローラで挟み
込んで搬送を行い乍ら熱を作用させるよう構成した場合
には、圧着ローラ同士の軸芯方向での圧着力のバラツキ
や、圧着ローラの表面における温度分布の不均衡から被
記録媒体に作用する温度や圧力を不均衡にして基材の平
坦性を損なうことや、転写される画像等に濃度ムラや色
ムラを発生させるものとなり、均一な加熱を行い得る技
術が望まれているのである。
【0006】又、インクジェット型のプリントヘッドを
用いて昇華性インクで記録情報を形成するようプリント
部を構成するものでは、このプリント部として市販され
ているインクジェット型のプリンターを用いることも考
えられるものの、このプリンターに対して転写装置を取
り付ける際には、この転写装置が転写可能な状態にある
ことを確認した後に、プリント部で記録情報をプリント
する処理を開始することが必須の手順となるものの、こ
の手順に従った操作を自動的に行うシステムは無く、改
善が望まれる。
【0007】本発明の目的は、均一な加熱により最適な
転写を実現する転写装置を合理的に構成する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
転写装置の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕基材と、この基材表面の定着層に対して転写す
べき記録情報がプリントされる浸透層とを備えて成る被
記録媒体の浸透層に対してプリントヘッドで昇華性イン
クを付与して記録情報をプリントするようプリント部が
構成され、このプリント部から送り出された被記録媒体
を加熱することにより浸透膜にプリントされた記録情報
を昇華させて定着層に転写するよう構成されている転写
装置において、前記プリント部から送り出された被記録
媒体の移動を許す加熱空間を備え、この加熱空間内にお
いて被記録媒体を非接触状態で加熱する加熱手段を備え
ている点にある。
【0009】〔作用・効果〕上記特徴によると、プリン
ト部において浸透膜に記録情報がプリントされた後に、
被記録媒体は転写装置の加熱空間内において非接触状態
で加熱手段で加熱されるものとなる。つまり、非接触状
態で加熱することにより、例えば、加熱型のローラや、
加熱型のベルトを接触させて加熱するものと比較する
と、不均一な接触による不均一な加熱や、不均一な圧力
を作用させる如き不都合を招くことがなく、均一な加熱
を可能にするのである。その結果、均一な加熱によって
被記録媒体の歪みや、転写された記録情報の濃度ムラ、
色ムラを排除して高品質の転写を実現する転写装置が構
成された。
【0010】本発明の請求項2に係る転写装置の特徴、
作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項1記載の転写装置において、前記加熱手
段が、前記加熱空間の空気を加熱する、あるいは、前記
被記録媒体を輻射熱で加熱する加熱体で構成されると共
に、加熱空間の雰囲気温度、あるいは、被記録媒体の温
度を計測する温度センサと、この温度センサからのフィ
ードバック信号に基づいて加熱体を制御する温度制御部
とを備えている点にある。
【0011】〔作用・効果〕上記特徴によると、加熱空
気により被記録媒体を加熱する、あるいは、輻射熱で被
記録媒体を加熱することが可能となり、又、温度センサ
と温度制御部とによって加熱温度を目標とする値に維持
できる。その結果、被記録媒体に対して圧力を作用させ
ない状態での均一な加熱による転写を可能にすると同時
に、外部から制御を行わずとも装置において目標とする
温度に管理した状態での転写を実現する。
【0012】本発明の請求項3に係る転写装置の特徴、
作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項1又は2記載の転写装置において、前記
加熱体と、温度センサと、温度制御部とを一体化した加
熱ユニットとして前記プリント部に対して着脱自在に構
成すると共に、この加熱ユニットをプリント部に連結し
た状態では、プリント部で被記録媒体に記録情報をプリ
ントする制御に先立って前記加熱手段の加熱を開始する
よう温度制御部の制御形態を設定してある点にある。
【0013】〔作用・効果〕上記特徴によると、本発明
の転写装置が、プリント部と着脱自在な加熱ユニットと
して構成されるので、市販されているインクジェットプ
リンターに対して加熱ユニットを取り付けてプリントか
ら転写まで連続して行う機構を構成することが可能とな
り、又、インクジェットプリンターに対して取り付けた
状態で使用する際に、インクジェットプリンター(プリ
ント部)で被記録媒体に記録情報をプリントする際に
は、この記録情報をプリントする制御に先立って加熱手
段の加熱を開始するので、記録情報がプリントされた被
記録媒体を既に昇温された加熱部に送ることが可能とな
り、加熱不足に陥ることも無い。その結果、市販されて
いるインクジェットプリンターに対して取り付けて使用
できるばかりか、このインクジェットプリンターと連係
させて良好な加熱を実現する。
【0014】本発明の請求項4に係る転写装置の特徴、
作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項1〜3のいずれか1項に記載の転写装置
において、前記加熱空間に前記被記録媒体を送る搬送経
路、あるいは、前記加熱空間から前記被記録媒体を送り
出す搬送経路に対して、前記加熱空間の温度より低い温
度に前記被記録媒体を加熱する加熱部を備えている点に
ある。
【0015】〔作用・効果〕上記特徴によると、加熱空
間に被記録媒体を送る搬送経路に加熱部を備えた場合に
は、加熱空間での加熱に先立ち加熱部において加熱空間
の温度より低い温度に被記録媒体を加熱するので、加熱
空間において被記録媒体の急激な温度上昇を回避でき
る。又、加熱空間から記憶媒体を送り出す搬送経路に加
熱部を備えた場合には、加熱空間で加熱された後の被記
録媒体を、加熱部において加熱空間の温度より低い温度
で加熱するので、被記録媒体の急激な温度低下を回避で
きる。その結果、急激な温度上昇を回避するものでは、
転写された記録情報の濃度ムラや色ムラを発生させ難く
するとともに、急激な温度上昇、急激な温度低下を回避
するものの何れも、被記録媒体の歪みや変形を発生し難
いものとなる。
【0016】本発明の請求項5に係る転写装置の特徴、
作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項4記載の転写装置において、前記加熱部
が、前記被記録媒体に接触して温度上昇を図る接触型、
あるいは、前記被記録媒体に接触すること無く温度上昇
を図る非接触型であり、温度センサからの信号に基づい
て加熱温度が制御される加熱機構を備えて構成されてい
る点にある。
【0017】〔作用・効果〕上記特徴によると、加熱機
構を接触型に構成した場合には、接触する部材から被記
録媒体に対して直接熱を伝えて迅速な加熱を可能にする
ものとなり、又、加熱機構を非接触型に構成した場合に
は、空気や輻射熱により温度分布にムラのない加熱を可
能にすると共に、温度センサからの信号によって加熱温
度が制御されるので加熱温度を目標とする値に維持でき
る。その結果、接触型の加熱機構では短時間での温度上
昇を実現し、非接触型の加熱機構では温度ムラを発生さ
せ難い温度上昇を精度高く実現するものとなった。
【0018】本発明の請求項6に係る転写装置の特徴、
作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項1〜5のいずれか1項に記載の転写装置
において、加熱処理後の被記録体を切断するカッターユ
ニットを備えている点にある。
【0019】〔作用・効果〕上記特徴によると、カッタ
ーユニットでの切断によって被記録媒体を必要とするサ
イズに切断することが可能となる。その結果、被記録媒
体を任意のサイズに切断して使用できるものとなった。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1、図2、図4、図5に示すよ
うに、ロール状の被記録媒体Mを送る搬送機構Aと、こ
の搬送機構Aで送られる被記録媒体Mに記録情報をプリ
ントするインクジェット型のプリント機構Bと、これら
を制御する制御機構Cとを本体ケース20に備えてプリ
ント部としてのインクジェットプリンターが構成される
と共に、このインクジェットプリンターに対して、該イ
ンクジェットプリンターから排出される被記録媒体Mを
加熱する転写装置としての加熱ユニットUを備えて転写
システムが構成されている。この転写システムは、画像
処理システムGから転送される文字情報や画像情報で成
る記録情報の転写を実現するように構成されている。
【0021】前記画像処理システムGは汎用のコンピュ
ータ1、モニター2、キーボード3、マウス4を有する
と共に、現像済みの銀塩式のフィルム5の画像情報を光
電変換するフィルムスキャナー6と、メディアにデジタ
ル信号として保存された情報を取り出すようにコンピュ
ータ内部にメディアドライブ7とを備えて成り、この画
像処理システムFから記録情報を前記制御機構Cに転送
することにより、この転送された記録情報を被記録媒体
Mに対して転写により形成するよう構成されている。
尚、メディアドライブ7とは、CDやCD−R、あるい
は、MO等のディスク状の媒体ばかりでなく、コンパク
トフラッシュ(登録商標)やスマートメディア等の半導
体で成る媒体から情報を取り出すドライブの総称であ
り、同図にはCD及びCD−Rの情報を読出すメディア
ドライブを示している。
【0022】前記被記録媒体Mは図3に示すように、P
ET(polyethylene terephthalate)製でフィルム状の
基材11の表面に対して、昇華性インクに対して親和性
のある樹脂としてポリビニルアルコール系の樹脂やポリ
ビニルアセタール系の樹脂等で定着層12を形成し、こ
の定着層12の表面に昇華性インクに対して非親和性と
なるフッ素樹やシリコン樹脂等の薄いフィルム状の浸透
層13を剥離自在に重ね合わせ、全体として柔軟なシー
ト状に構成したものであり、この被記録媒体Mは浸透層
13に対して昇華性インクで画像をプリントした後、加
熱処理を行うことにより、浸透層13のインクが昇華す
ることによって定着層12に移行して基材11の表面に
記録情報を定着形成する機能を有するものであり、記録
情報を転写定着した後には、浸透層13をフィルム状の
まま剥離して取り除くことにより基材11の表面の定着
層12に形成された明瞭な画像を露出させるものとなっ
ている。又、この被記録媒体Mは、基材11の素材が昇
華性インクに対して親和性を有する性質のものでは、そ
の基材11の表面をそのまま定着層12として利用でき
る。
【0023】前記本体ケース20はロール状の被記録媒
体Mが収納された部位からプリント機構Bを覆う蓋状材
20Aをヒンジ21周りで揺動開閉できるよう支持し、
底部に備えたフレーム22に対して支柱部23を介して
接地脚部24を備えることにより本体ケース部20を比
較的高い位置に配置してあり、プリント機構Bでプリン
トされた被記録媒体Mを送り出す側の端部には断面形状
が環状となる連結フレーム25を備えている。又、前記
ロール状の被記録媒体Mは、この被記録媒体Mの筒状の
芯の両端部に挿入する状態で支持する支持体26によっ
て本体ケース20の内部において回転自在に支持されて
いる。
【0024】前記搬送機構Aは、駆動回転によって被記
録媒体Mを圧着状態でプリント機構Bに搬送した後に排
出するよう複数の駆動ローラ28と、これに圧着する複
数の圧着ローラ29と、複数の駆動ローラを回転駆動す
るステッピングモータ型の搬送モータ30とを備えて成
っている。
【0025】前記プリント機構Bは、被記録媒体Mの搬
送方向と直交する姿勢に配置したガイドロッド32と、
このガイドロッド32に沿って往復移動自在に支持され
たプリントヘッド33と、このプリントヘッド33をタ
イミングベルト34を介して往復駆動するステッピング
モータ型の走査モータ35とを備えて成り、このプリン
トヘッド33は、取り換え自在に構成されたインクカー
トリッジ36のインクを被記録媒体Mに対して吹き付け
るようピエゾ素子等の吐出機構37を備えている。尚、
インクカートリッジ36として、シアン(C)、マゼン
タ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の少なくと
も4色のインクの他に中間色の2色のインクを用いた6
色を使用するよう構成され、この実施の形態で使用され
る昇華性インクは、80℃程度で昇華が始まり、前述し
たようにフィルム状のPET製の基材11を有する被記
録媒体Mにおいては、180℃で2分程度の加熱により
最適な転写状態となる。尚、この昇華性インクは170
℃〜200℃程度でインクの昇華を無理なく行えるもの
であり、200℃では1分程度の加熱、170℃では5
分程度の加熱で必要とする転写が可能となる。
【0026】前記加熱ユニットUは、連結側に連結スリ
ーブ40Aを形成し、排出側に排出口40Bを形成して
成ると共に、この連結スリーブ40Aをインクジェット
プリンターの連結フレーム25に挿入する形態で連結す
る状態と、この連結フレーム25から分離する状態とに
切換自在に構成されている。又、この加熱ユニットU
は、加熱ケースに40に対して予備加熱部Hp(加熱部
の一例)としての一対の予備加熱ローラ41(加熱機構
の一例)と、本加熱部Hmと、カッターユニットDと、
一対の排出ローラ42と、予備加熱ローラ41及び排出
ローラ42を回転駆動する搬送モータ43と、温度制御
部としてのコントローラEとを内蔵して成り、この加熱
ケース40の連結スリーブ40Aを前記連結フレーム2
5の開口部に挿入した状態で、加熱ケース40の側面に
固設したブラケット45の孔部にクランプ46を挿通
し、本体ケース20の側面に穿設したネジ孔47に螺合
させ連結固定できるよう構成されている。尚、連結を解
除する場合にはクランプ46を取り外し、加熱ケース4
0を引き抜く操作を行う。
【0027】前記予備加熱ローラ41は、シリコンゴム
41Aを被覆した金属筒41Bの内部に加熱用のハロゲ
ンランプ41Cと、輻射熱から表面温度を計測する温度
センサSpを備えて成り、被記録媒体を挟み込む形態で
搬送することで、昇華性インクが殆ど昇華しない被記録
媒体を80℃程度まで昇温する制御が行われる。尚、ハ
ロゲンランプ33は、予備加熱ローラ30の軸芯に沿う
方向に長く成形された形状のものが使用され、温度セン
サS1として予備加熱ローラ41の外部に配置して表面
温度を計測できるものを使用しても良い。
【0028】前記本加熱部Hmは、断熱材製の壁体50
で形成された加熱空間Rの内部に、この加熱空間内の空
気温度の上昇を図る加熱体としての電気ヒータ51と加
熱空気を送るファン52と、ファン52を駆動するファ
ンモータ53と、電気ヒータからの熱が被記録媒体に直
接照射される現象を阻止する遮蔽板54と、空気温度を
計測する温度センサSmとを備えて構成されている。こ
の加熱系によって加熱手段が構成され、このように構成
により、予備加熱部ローラ41で80℃に加熱された被
記録媒体Mを加熱空間Rの内部に送り込み、この加熱空
間Rの内部において被記録媒体Mを180℃に加熱され
た空気に接触させることで、被記録媒体Mに対して加熱
系の部材を接触させない状態での加熱を行い、この加熱
による転写を実現している。
【0029】尚、この本加熱部Hmを、加熱空気によっ
て被記録媒体Mを加熱するよう構成したが、本発明で
は、加熱空間Rの内部に赤外線ヒータ(遠赤外線ヒータ
を含む)を配置して、赤外線の輻射によって被記録媒体
Mの加熱を行うよう本加熱部Hmを構成することも可能
である。
【0030】前記カッターユニットDは、固定刃56
と、可動刃57とを剪断位置に相対配置すると共に、ク
ランク型等の作動機構を介して可動刃57を駆動するカ
ッターモータ58を備えて構成されている。又、このカ
ッターユニットDで切断された被記録媒体Mは排出ロー
ラ42で排出され、加熱ユニットUの外部に備えたトレ
イ48に受け止められる。
【0031】図6に示すように、前記制御機構Cは、前
記コンピュータ1から転送される記録情報を入力する入
力系を形成すると共に、前記搬送モータ30と、走査モ
ータ35と、吐出機構37に対して制御信号を出力する
信号系を備えている。
【0032】同図に示すように、前記コントローラE
は、マイクロプロセッサ(図示せず)を内蔵して成り、
このコントローラEと、前記インクジェットプリンター
の制御機構Cと信号を制御ケーブル60、及び、分離自
在なコネクタ61を介して接続することで信号のアクセ
ス系が形成されている。又、コントローラEに対して、
搬送モータ43、電気ヒータ51、ファンモータ53、
カッターモータ58、ハロゲンランプ41C夫々に対す
る出力系を形成し、本加熱、予備加熱夫々の温度センサ
Sm、Spからの信号が入力する入力系が形成されてい
る。
【0033】このように構成したことから、転写システ
ムで記録情報の転写を行う場合には、画像処理システム
Gからプリントすべき記録情報(画像情報)を転写シス
テムに転送して処理を実行することにより、制御機構C
は、搬送機構Aを制御して被記録媒体Mの搬送を行い、
プリント機構Bのプリントヘッド33を制御してインク
カートリッジ36内の昇華性インクを被記録媒体Mに吹
き付けて浸透層13に記録情報をプリントするプリント
処理を実行し、この処理を継続させることで記録情報が
プリントされた被記録媒体Mを搬送機構Aの搬送力によ
って加熱ユニットUに送り込む。この加熱ユニットUで
は、予備加熱部Hpの一対の予備加熱ローラ41によっ
て被記録媒体Mを挟み込んだ状態で搬送し乍ら80℃程
度まで昇温を図り、この昇温の直後、本加熱部Hmの加
熱空間Rにおいて被記録媒体Mに対して加熱系の部材を
接触させること無く、非接触状態で180℃の雰囲気中
で2分程度、加熱を継続させて、浸透層にプリントされ
た記録情報を定着層に転写する処理を行わせ、このよう
に転写が終了した被記録媒体MはカッターユニットDで
プリントサイズに切断された後、排出口40Bから送り
出され、トレイ48で受け止めるよう構成されている。
尚、このように加熱空間Rで2分程度の加熱を可能にす
るよう、この加熱ユニットUにおいて被記録媒体Mが2
分程度掛けて移動する距離を、搬送方向での加熱空間R
の寸法に設定してある。
【0034】又、この制御のうち、制御機構Cで実行さ
れる処理の概要を図7のフローチャートのように示すこ
とが可能であり、コントローラEで実行される処理の概
要を図8のフローチャートのように示すことが可能であ
る。
【0035】つまり、制御機構Cでプリントを行う際に
は、図7のフローチャートに示すように、プリントルー
チンが実行され、このルーチンでは処理条件を判別し
(#11ステップ)、適正でない場合にはエラーメッセ
ージを出力し(#12、13ステップ)、適正である場
合にはプリント処理を実行する(#14ステップ)。
【0036】#11ステップでは、前記コネクタ61の
状態から加熱ユニットUの連結、非連結を判別し、加熱
ユニットUからの温度情報に基づいて予備加熱ローラ4
1と、加熱空間Rとの温度の適正・非適正を判別し、被
記録媒体Mの存否を判別するセンサ(図示せず)からの
信号に基づいて被記録媒体Mの存否を判別する。#12
ステップでは加熱ユニットUが非連結状態にある場合、
加熱ユニットUの温度が不適正である場合、被記録媒体
Mが存在しない場合には、エラーメッセージをコンピュ
ータ1に転送してモニター2にエラーを特定する情報を
表示させる。
【0037】そして、#14ステップでは、搬送機構A
とプリント機構Bとを制御して被記録媒体Mに対して記
録情報をプリントする処理を実行し、この処理時にはプ
リントサイズを示す情報を加熱ユニットUのコントロー
ラEに出力する。最後の記録情報のプリントが終了した
後にも加熱ユニットUに達するまで搬送機構Aで被記録
媒体Mを搬送する処理を継続し、このように搬送機構A
で被記録媒体Mを制御する際には搬送機構Aの駆動と同
期した信号(同期信号)を加熱ユニットUのコントロー
ラEに出力するものとなっている。
【0038】尚、プリント部Bで被記録媒体Mに対して
記録情報のプリントを行う場合にはプリントヘッド33
が走査する際に被記録媒体Mの搬送を停止させ、プリン
トヘッド25が走査方向への作動が完了した直後に被記
録媒体Mを設定量だけ搬送する形態の処理が繰り返して
行われるが、本転写装置では、例えば、被記録媒体Mに
余白が形成されるようにプリントヘッド33で画像がプ
リントされない状況であっても予め設定された速度で被
記録媒体Mを搬送することにより温度ムラを発生させな
いよう被記録媒体Mの搬送形態を設定している。
【0039】又、加熱ユニットUで、加熱により転写を
行う場合には、図8のフローチャートに示すように、温
調制御(#21ステップ)、温度情報の出力(22ステ
ップ)、搬送制御(23ステップ)、切断制御(#24
ステップ)を、この順序で実行する。
【0040】#21ステップでは、予備加熱ローラ41
を80℃に、加熱空間Rの雰囲気温度を180℃に夫々
維持する制御を実行する。#22ステップでは、予備加
熱ローラ41と、加熱空間Rとに備えられた温度センサ
Sp、Smからの温度情報を制御機構Cに転送する処理
を実行する。#23ステップでは、制御機構Cからの同
期信号と同期して搬送モータ43を駆動する処理を実行
する。#24ステップでは、制御機構Cから送られたサ
イズ情報に基づき、被記録媒体Mと記録情報の境界がカ
ッターユニットDの切断位置に達したタイミングでカッ
ターモータ58を駆動して被記録媒体Mを切断する処理
を実行する。 そして、このように加熱処理された被記
録媒体Mから浸透層13をフィルム状のまま剥離させて
取り除くことにより転写された記録情報が露出するもの
となる。フローチャートには示していないが、連続した
記録情報のうちの最後の記録情報の転写が行われた被記
録媒体Mの後端を切断した後には、搬送機構Aを逆転さ
せて被記録媒体の端部をプリント部より上手位置まで戻
す処理が行われる。
【0041】このように本発明では、市販されているイ
ンクジェットプリンターに対して本発明の転写装置とし
ての加熱ニットUを備えることによって転写システムを
構成するものとなる。これにより、プリント部としての
インクジェットプリンターを設計して製造するものと比
較してコストの低減を可能にするものであり、プリント
部としてのインクジェットプリンターで記録情報をプリ
ントした被記録媒体Mを予備加熱ローラ41で昇華性イ
ンクが殆ど昇華しない温度まで上昇させた後に、加熱空
間Rにおいて昇華性インクが適正に昇華する加熱維持す
ることにより、急激な昇温を回避して緩やかな昇温を実
現しており、又、この加熱空間Rにおいては、ガイド類
やローラ類を接触させない非接触型での加熱を可能にし
ており、例えば、ガイド類やローラ類に接触させた状態
で加熱を行うものと比較した場合に、被記録媒体Mに対
して偏った力を作用させず、又、偏った加熱を行う不都
合を解消して、ムラの無い均一の加熱を可能にして、歪
みや転写に色ムラを招くことのない処理を実現してい
る。そして、このように記録情報が転写された被記録媒
体Mの浸透層13を剥離させるよう人為的、あるいは、
装置を用いて取り除くことによって被記録媒体Mの定着
層12に転写させた記録情報を露出させ、明瞭な文字情
報や画像情報を得るのである。
【0042】特に、この転写システムでは、市販のイン
クジェットプリンターに対して加熱ユニットUを取り付
ける形態で使用するものであるが、インクジェットプリ
ンターの制御機構Cと、加熱ユニットUのコントローラ
Eとの間で制御に必要な情報のアクセスを行うので、処
理を行う際にはプリントを実行する以前に加熱ユニット
Uの予備加熱ローラ41の昇温と、加熱空間Rの昇温を
行って加熱不足に陥ることのない処理を実現し、例え
ば、写真フィルムのコマ画像をプリントする場合におい
て、最後のコマのプリントを終了した後にも、被記録媒
体Mの搬送を継続して、この最後のコマの画像の転写も
適正に行えるものにしている。
【0043】〔別実施の形態〕本発明は上記実施の形態
以外に、例えば、以下のように構成することも可能であ
る(この別実施の形態では前記実施の形態と同じ機能を
有するものには、実施の形態と共通の番号、符号を付し
ている)。
【0044】(イ)図9に示すように、予備加熱部Hp
として被記録媒体Mを圧着して搬送するプーリ65に巻
回した一対のベルトヒータ66を備え、本加熱部Hmと
して加熱空間Rにおいて輻射熱で被記録媒体Mを加熱す
る加熱体としての赤外線ヒータ67(遠赤外線ヒータを
含む)を備えた。前記ベルトヒータ66はシリコンゴム
等の耐熱性のゴムの内部に発熱体を埋め込んだものであ
り、図面には示さないが、予備加熱部Hpにはベルトヒ
ータ66の表面温度を計測する温度センサSpを備え、
本加熱部Hmには加熱空間Rにおける被記録媒体Mの表
面温度を計測する輻射型の温度センサSmを備えてい
る。制御系の概要を図10に示すことが可能であり、こ
の別実施の形態でも前記実施の形態と同様に、ベルトヒ
ータ66の温度を80℃に維持し、加熱空間Rにおける
被記録媒体Mの表面温度を180℃に維持する制御が行
われ、又、インクジェットプリンター側での被記録媒体
Mの搬送と同期してベルトヒータ66と排出ローラ42
とを駆動する制御が行われる。
【0045】この別実施の形態では、予備加熱部Hpを
ベルトヒータ66で構成しているので、前記実施の形態
と比較した場合に、ベルトヒータ66から被記録媒体M
に対して時間をかけて充分な量の熱量を伝えることが可
能となり、予備加熱部Hpでの加熱不足を招来しないも
のとなっている。尚、この別実施の形態では、本加熱部
Hmを輻射熱によって被記録媒体Mを加熱するよう構成
しているが、前記実施の形態と同様に加熱空気によって
被記録媒体Mを加熱するよう構成することも可能であ
る。
【0046】(ロ)図11に示すように、加熱ユニット
Uにおける搬送方向の上手位置に圧着型の一対の導入ロ
ーラ69を備え、予備加熱部Hpとして被記録媒体Mを
圧着するようプレスモータ70で往復作動する一対のプ
レスヒータ71を備え、本加熱部Hmとして加熱空間R
に対して、実施の形態に示すように加熱空気によって被
記録媒体Mを加熱する、あるいは、輻射熱で被記録媒体
Mを加熱する構造の加熱手段を備えた。この別実施の形
態ではプレスヒータ71の内部に発熱体を備え、このプ
レスヒータ71の温度を80℃に維持する制御と、加熱
空間Rの雰囲気温度、あるいは、被記録媒体Mの表面温
度を180℃に維持する制御とを行うと共に、被記録媒
体Mの搬送方向でのプレスヒータ71の幅と略等しい距
離だけ被記録媒体Mが送られたタイミングで、この加熱
ユニットUでの被記録媒体Mの搬送を停止させてプレス
ヒータ71で被記録媒体Mを挟み込む形態での予備加熱
を行い、この予備加熱が終了するとプレスヒータ71で
の挟み込みを解除して、搬送を開始して、このように加
熱された被記録媒体Mを加熱空間Rで180℃で2分程
度加熱するようコントローラEの制御形態を設定してい
る。
【0047】この別実施の形態では、プレスヒータ71
の広い加熱面で被記録媒体Mを挟み込んで予備加熱を行
うので、被記録媒体Mに偏った搬送力を作用させず、こ
のプレスヒータ71との接触によって被記録媒体Mを良
好に加熱できる。尚、このように加熱ユニットUで被記
録媒体Mを搬送する状態と停止する状態とが現れるの
で、導入ローラ69とインクジェットプリンター側のロ
ーラとの間にループLを形成して搬送速度差を吸収でき
るようにしている。
【0048】(ハ)図12に示すように、加熱ユニット
Uにおける搬送方向の上手位置に予備加熱部Hpとして
被記録媒体Mの両面に接触して加熱するプレートヒータ
73を備え、本加熱部Hmとして加熱空間Rに対して、
実施の形態に示すように加熱空気によって被記録媒体M
を加熱する、あるいは、輻射熱で被記録媒体Mを加熱す
る構造の加熱手段を備えた。この別実施の形態ではプレ
ートヒータ73の温度を80℃に維持する制御と、加熱
空間Rの雰囲気温度、あるいは、被記録媒体Mの表面温
度を180℃に維持する制御とを行うものとなってお
り、インクジェットプリンターの側から送られる被記録
媒体Mをプレートヒータ73との接触で予備加熱した後
に、加熱空間Rの内部で180℃で2分程度加熱するよ
う構成されている。
【0049】この別実施の形態では、プレートヒータ7
3を固定配置できるので、作動系を備える必要がなく、
このプレートヒータ73の広い接触面を活用して、被記
録媒体Mに対して充分な熱量を伝えることが可能とな
る。
【0050】(ニ)(イ)〜(ハ)に記載した別実施の
形態では、予備加熱部Hpとして被記録媒体Mに接触し
て加熱を行うものを記載したが、本加熱部Hpと同様に
加熱空気によって被記録媒体Mを加熱する、あるいは、
赤外線ヒータを用いることで輻射熱で被記録媒体Mを加
熱するよう非接触型に構成することも可能である。この
ように予備加熱部Hpを非接触型に構成した場合には、
被記録媒体Mに温度ムラを発生させることなく加熱をす
ることを可能にする。
【0051】(ホ)本発明は、加熱空間Rから被記録媒
体Mが送り出される搬送経路に対して加熱部として、前
述したものと同様の構造の加熱型のローラや、加熱型の
ベルトのように接触して被記録媒体Mの加熱を行う接触
型の加熱系を備えること、あるいは、加熱空気を接触さ
せる、あるいは、赤外線の輻射によって被記録媒体Mを
加熱する非接触型の加熱系を備える形態で実施すること
も可能である。このように構成することにより、加熱空
間Rから送り出された被記録媒体Mを温度を管理しなが
ら放熱を行わせることが可能となり、急激な放熱を回避
して、被記録媒体Mの歪みや変形を抑制する。
【図面の簡単な説明】
【図1】転写システムの全体斜視図
【図2】インクジェットプリンターと加熱ユニットとを
示す斜視図
【図3】被記録媒体の断面図
【図4】インクジェットプリンターと加熱ユニットとを
構成を示す斜視図
【図5】被記録媒体の搬送経路を示す断面図
【図6】転写システムの制御系を示すブロック回路図
【図7】プリントルーチンのフローチャート
【図8】転写ルーチンのフローチャート
【図9】別実施の形態(イ)の加熱ユニットの断面図
【図10】別実施の形態(イ)の加熱ユニットのブロッ
ク回路図
【図11】別実施の形態(ロ)の加熱ユニットの断面図
【図12】別実施の形態(ハ)の加熱ユニットの断面図
【符号の説明】
11 基材 12 定着層 13 浸透層 41 加熱機構 51、67 加熱体 D カッターユニット E 温度制御部 Hp 加熱部 M 被記録媒体 R 加熱空間 Sm 温度センサ U 加熱ユニット
フロントページの続き (72)発明者 石川 正純 和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノー リツ鋼機株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EB13 EB30 EC13 EC29 FD03 HA27 HA46 HA49 2C058 AC07 AC12 AE04 AE10 AF06 AF51 LA03 LC02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、この基材表面の定着層に対して
    転写すべき記録情報がプリントされる浸透層とを備えて
    成る被記録媒体の浸透層に対してプリントヘッドで昇華
    性インクを付与して記録情報をプリントするようプリン
    ト部が構成され、このプリント部から送り出された被記
    録媒体を加熱することにより浸透膜にプリントされた記
    録情報を昇華させて定着層に転写するよう構成されてい
    る転写装置であって、 前記プリント部から送り出された被記録媒体の移動を許
    す加熱空間を備え、この加熱空間内において被記録媒体
    を非接触状態で加熱する加熱手段を備えている転写装
    置。
  2. 【請求項2】 前記加熱手段が、前記加熱空間の空気を
    加熱する、あるいは、前記被記録媒体を輻射熱で加熱す
    る加熱体で構成されると共に、加熱空間の雰囲気温度、
    あるいは、被記録媒体の温度を計測する温度センサと、
    この温度センサからのフィードバック信号に基づいて加
    熱体を制御する温度制御部とを備えている請求項1記載
    の転写装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱体と、温度センサと、温度制御
    部とを一体化した加熱ユニットとして前記プリント部に
    対して着脱自在に構成すると共に、この加熱ユニットを
    プリント部に連結した状態では、プリント部で被記録媒
    体に記録情報をプリントする制御に先立って前記加熱手
    段の加熱を開始するよう温度制御部の制御形態を設定し
    てある請求項1又は2記載の転写装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱空間に前記被記録媒体を送る搬
    送経路、あるいは、前記加熱空間から前記被記録媒体を
    送り出す搬送経路に対して、前記加熱空間の温度より低
    い温度に前記被記録媒体を加熱する加熱部を備えている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の転写装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱部が、前記被記録媒体に接触し
    て温度上昇を図る接触型、あるいは、前記被記録媒体に
    接触すること無く温度上昇を図る非接触型であり、温度
    センサからの信号に基づいて加熱温度が制御される加熱
    機構を備えて構成されている請求項4記載の転写装置。
  6. 【請求項6】 加熱処理後の被記録体を切断するカッタ
    ーユニットを備えている請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の転写装置。
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