JP4582398B2 - 画像プリント装置 - Google Patents

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Description

本発明は、長尺の記録媒体に対して前処理を行う前処理部と、この前処理部で前処理が行われた記録媒体に後処理を行う後処理部とを備えている画像プリント装置に関し、詳しくは、長尺の記録媒体を取り扱う技術に関する。
上記のように構成された画像プリント装置に関連する技術として、被記録媒体(本発明の記録媒体)に対して昇華性インクで画像をプリントするプリント装置(本発明の前処理部)と、このプリント装置で画像がプリントされた被記録媒体を一時的に蓄えるループ形成部と、このループ形成部からの被記録媒体を加熱することにより、昇華性インクを被記録媒体の定着層に転写する処理を行う熱定着装置(本発明の後処理部)を備えたものが存在する(特許文献1参照)。
この特許文献1では、プリント装置が、ロール状に巻き取った被記録媒体に昇華性インクで画像を形成するインクジェット型のプリントヘッドを備えて構成され、前記熱定着装置が、被記録媒体を送る本体ケースの内部に加熱部を備えて構成され、この熱定着装置における加熱処理時間が、プリント装置におけるプリント時間より長くなるので、長尺の被記録媒体を処理する場合には、ループ形成部において被記録媒体をループ状に弛ませて一時的に蓄えることによって処理速度の差を吸収するよう構成されている。
特開2004‐26463号公報 (段落番号〔0033〕〜〔0064〕、図2)
近年、プリントサイズの大型化が望まれ、長尺の記録媒体を用いて大きいサイズの画像を形成するプリント装置の要望が高まりつつある。特許文献1に記載された技術は、このような要望を実現するための一例である。しかしながら、特許文献1に記載されている装置では、ループ形成部において記録媒体の垂れ下がりによってプリント装置と熱定着装置との速度差を吸収するものであるため、処理可能な記録媒体の長さの最大値が数メートル程度と短く、例えば、数メートル〜数十メートルといった長尺の記録媒体に対して画像のプリントを行えず、改善の余地があった。
本発明の目的は、前処理部と後処理部とに処理速度に差があるものでも、長尺の記録媒体に無理なくプリントを行える装置を合理的に構成する点にある。
本発明の特徴は、長尺の記録媒体に対して前処理を行う前処理部と、この前処理部で前処理が行われた記録媒体に後処理を行う後処理部とを備えている画像プリント装置において、
前記前処理部と後処理部との中間位置に巻き取り部を配置し、この巻き取り部は、前記前処理部から送り出された記録媒体を先端側から巻き取り、巻き取った記録媒体を後端側から前記後処理部に供給する作動を行うように構成され、
前記巻き取り部は、前記記録媒体を巻き取る巻き取り軸を有した巻き取りユニットを複数備え、夫々の巻き取りユニットを前記前処理部から送り出される前記記録媒体を巻き取る巻き取り位置と、前記後処理部に記録媒体を供給する供給位置とに切り換え機構を備えると共に、
前記巻き取りユニットの1つを前記巻き取り位置にセットして前記前処理部から送り出される前記記録媒体の巻き取り作動を行い、この巻き取り処理を行った後には、その巻き取りユニットを前記供給位置にセットして前記記録媒体を前記後処理部に供給する作動を行うよう作動のシーケンスを設定している点にある。
この構成により、前処理部で処理された記録媒体は巻き取り部において先端側から巻き取られた後、この巻き取り部において巻き取り状態にある記録媒体の後端側から後処理部に供給することになるので、例えば、垂れ下がる形態で記録媒体を蓄える構造のものと比
較して、蓄え得る記録媒体の長さを飛躍的に増大させることが可能となる。その結果、数メートルを超えるような長尺の記録媒体に対しても画像のプリントを容易に行える装置が合理的に構成された。
また、シーケンスに従った作動を行うことにより、1つの巻き取りユニットを巻き取り位置にセットして前処理部からの記録媒体の巻き取りを行い、この後に供給位置にセットして後処理部に記録媒体を供給できる。
本発明は、巻き取り処理が行われた巻き取りユニットを前記供給位置にセットして前記記録媒体を前記後処理部に供給する作動を行う際には、他の1つの巻き取りユニットを前記巻き取り位置にセットして前記前処理部から送り出される前記記録媒体の巻き取り作動を行うよう前記シーケンスを設定しても良い。
この構成により、シーケンスに従った作動を行うことにより、1つの巻き取りユニットを巻き取り位置にセットし、その巻き取りユニットに対して記録媒体の巻き取りを行っている際にも、他の1つの巻き取りユニットを供給位置にセットし既に巻き取っている記録媒体を後処理部に供給することも可能となり処理時間を短縮できる。
本発明は、前記巻き取りユニットが、前記記録媒体の導入と排出とを行うスリット状の開口を形成した筒状体と、この筒状体の軸芯上に配置された前記巻き取り軸と、この巻き取り軸と一体的に回転し、記録媒体を筒状体の内面に押し付ける複数の接触片とで構成しても良い。
この構成により、前処理部から送り出された記録媒体の先端がスリット状の開口から筒状体の内部に送り込まれ、このように送り込まれた記録媒体の先端は、接触片によって筒状体の内面に押し付けられ、この接触片と一体的に移動する形態で自動的に巻き取り軸に巻き取られることになる。
本発明は、前記後処理部から送り出された前記記録媒体を巻き取る形態で回収する回収部を備えても良い。
この構成により、長尺の記録媒体を後処理部で処理した後にも回収部で巻き取る形態で回収することにより、扱いやすい状態で回収できる。
本発明は、前記記録媒体として、定着層を表面に形成した基材の表面に昇華性インクに対して非親和性となるフィルム状の浸透層を剥離自在に重ね合わせた構造のものを使用し、
前記前処理部は、前記記録媒体の浸透層に昇華性インクによって画像をプリントするインクジェット型のプリントヘッドを備えて構成され、
前記後処理部は、記録媒体を加熱することによって前記浸透層にプリントされた画像を基材表面の定着層に転写定着する加熱機構を備えて構成しても良い。
この構成により、前処理部に備えたプリントヘッドによって記録媒体に対して昇華性のインクを噴出する形態で画像を形成でき、このように昇華性のインクで画像が形成された記録媒体を後処理部の加熱機構で加熱することにより、記録媒体の定着層に対してインクを定着させることが可能となり、この定着の後に浸透層を剥離することにより定着層に形成された画像を得るものとなる。
本発明は、前記記録媒体として、印画紙を使用し、
前記前処理部は、前記印画紙を長手方向に搬送しながら主走査方向にレーザビームを走査する形態で画像データの露光を行う露光ユニットを備えて構成され、
前記後処理部は、露光後の印画紙の現像処理を行う現像ユニットと、現像処理後の印画紙の乾燥処理を行う乾燥ユニットとを備えて構成しても良い。
この構成により、前処理部の露光ユニットで露光を行った印画紙を、後処理部の現像ユニットで現像し、画像として得ることが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1の実施形態〕
図1に示すように、長尺の記録媒体Mに昇華性インク4(図2を参照)によって画像を形成する前処理部Aと、この前処置部Aから送り出された記録媒体Mを巻き取り、一時的に蓄える巻き取り部Bと、この巻き取り部Bから受け渡された記録媒体Mの加熱により転写処理を行う後処理部Cと、この後処理部Cから排出された記録媒体Mを巻き取る形態で回収する回収部Dとを記録媒体Mの搬送方向に沿って順次配置して画像プリント装置が構成されている。
この画像プリント装置では、前処理部Aにおいて画像を形成する際に記録媒体Mを搬送する際の速度が、後処理部Cにおいて記録媒体Mを搬送する速度より高速である。また、前記前処理部Aにおいて画像を形成する際に記録媒体Mを搬送する速度が、記録媒体Mの幅方向での寸法に影響を受けるので、この前処理部Aにおいては処理速度の一層の高速化が可能である反面、後処理部Cにおいては記録媒体Mを設定された温度で、設定された時間だけ加熱する処理を必要とするため、決まった速度で記録媒体Mを搬送することが必要である。このような理由から、本発明の画像プリント装置では、前処理部Aと後処理部Cとの処理速度差(搬送速度差)を吸収するために記録媒体Mを一時的に蓄えるための巻き取り部Bを備えている。
前記記録媒体Mは図2に示すように、PET(polyethylene terephthalate)製でフィルム状の基材1の表面に対して、昇華性インク4に対して親和性のある樹脂としてポリビニルアルコール系の樹脂やポリビニルアセタール系の樹脂等で定着層2を形成し、この定着層2の表面に昇華性インクに対して非親和性となるフッ素樹脂やシリコン樹脂等の薄いフィルム状の浸透層3を剥離自在に重ね合わせ、全体として柔軟なシート状に構成したものである。この記録媒体Mは浸透層3に対して昇華性インク4で画像をプリントした後、加熱処理を行うことにより、浸透層3のインクが昇華することによって定着層2に移行して基材1の表面に画像情報を定着形成する機能を有するものであり、画像情報を転写定着した後には、浸透層3をフィルム状のまま剥離して取り除くことにより基材1の表面の定着層2に形成された明瞭な画像を露出させるものとなっている。又、この記録媒体Mは、基材1の素材が昇華性インクに対して親和性を有する性質のものでは、その基材11の表面をそのまま定着層2として利用できる。
前記前処理部Aは、脚部10に支持された本体11の内部にロール状の記録媒体Mrを収容する収容部11Aを形成すると共に、この収容部11Aの記録媒体Mrから供給される記録媒体Mを水平方向に搬送する複数の圧着型の搬送ローラ12を備え、これらの搬送ローラ12で搬送される記録媒体Mに対して昇華性インク4を吹き付ける形態で画像を形成するインクジェット型のプリントヘッド13を備えている。このプリントヘッド13は市販されている一般的なインクジェット型のプリンタに備えられるものと同じものであるので構造や作動形態については詳述しないが、このプリントヘッド13は記録媒体Mの搬送方向と直交する方向に往復移動自在に支持され、下面にインクの吐出孔を形成し、この吐出孔からインクを噴出させるピエゾ素子等の駆動体を内蔵し、更に、上部には前記昇華性インク4を貯留するインクカートリッジ14を取り換え自在に備えたものである。
前記プリントヘッド13には一体的に移動するカッター刃15を上下方向に出退自在に備えており、このカッター刃15を下方に突出させた状態でインクの噴出を行わずにプリントヘッド13を1作動させることにより、記録媒体Mを切断して画像をプリントした記録媒体Mを、後続する記録媒体Mから切り離せるように構成されている。
前記インクカートリッジ14に貯留される昇華性インク4は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の少なくとも4色のインクの他に中間色の2色のインクを用いた6色を使用するよう構成され、この第1の実施形態で使用される昇華性インクは、80℃程度で昇華が始まり、前述したようにフィルム状のPET製の基材1を有する記録媒体Mにおいては、180℃で2分程度の加熱により最適な転写状態となる。尚、この昇華性インクは170℃〜200℃程度で昇華性インク4の昇華を無理なく行えるものであり、200℃では1分程度の加熱、170℃では5分程度の加熱で必要とする転写が可能となる性質のものである。
図1及び図3に示すように、前記巻き取り部Bは、脚部20の上端位置において前記記録媒体Mの幅方向と平行する姿勢の回転軸21と一体的に回転自在に支持したアーム22の両端部に巻き取りユニットUを備えた構造である。夫々の巻き取りユニットUは、記録媒体Mの導入と排出とを行うスリット状の開口23Aを形成した筒状体23と、この筒状体23の内部に配置した巻き取り軸24と、この巻き取り軸24に対してヒンジ25を介して揺動自在に備えた複数の接触片26とで構成されている。前記筒状体23の内面は前記巻き取り軸24の軸芯を中心としたシリンダ内面状となるよう平滑に仕上げられ、前記複数の揺動片26はバネ(図示せず)によって、その揺動端が筒状体の内面側に近接するよう付勢されている。また、巻き取り軸24には正転及び逆転自在な巻き取りモータM24からの駆動力が伝えられ、前記回転軸21には切り換えモータM21からの駆動力が伝えられるように構成されている。
この巻き取り部Bは、一方の巻き取りユニットUのスリット状の開口23Aを、前記前処理部Aから送り出される記録媒体Mを受け入れる巻き取り位置にセットすることにより、他方の巻き取りユニットUのスリット状の開口23Aが、前記後処理部Cに対して記録媒体Mを受け渡し得る供給位置にセットされるよう相対的な位置関係が設定されている。また、巻き取りユニットUは前記前処理部Aから送り出される記録媒体Mを受け入れる場合には、前記巻き取りモータM24を巻き取り方向(正転方向)に回転させることにより、前記開口23Aから導入される前記接触片26からの圧力で記録媒体Mを前記筒状体23の内面に押し付ける形態で回転力を作用させて巻き取り作動を行い、記録媒体Mの巻き取りを終えた場合には、前記巻き取りモータM24を排出方向(逆転方向)に回転させることにより、記録媒体Mを開口23Aから送り出せるように作動のシーケンスが設定されている。このように一対の巻き取りユニットUを支持するアーム22の姿勢を切換えることで夫々の巻き取りユニットUを巻き取り位置と供給位置とに切換える駆動系によって切り換え機構が構成されている。
図面には示していないが、巻き取りモータM24から巻き取り軸24に対して回転力を伝える部位に摩擦式のクラッチを備え、この巻き取り軸24で記録媒体Mを巻き取る速度を、前処理部Aから記録媒体Mが送り出される速度より僅かに高速となるように設定することにより、巻き取り時にはクラッチを滑らせる形態で巻き取り軸24に回転力を伝えることになり、弛みを発生させずに記録媒体Mの巻き取りを行えるように構成されている。
前記後処理部Cは、脚部30の上端位置に備えた前記記録媒体Mに熱を作用させる加熱機構Caと、この加熱機構Caで加熱処理が終了した記録媒体Mを緩やかに放熱しながら送り出す放熱機構Cbとで構成されている。
前記加熱機構Caは、断熱材製の壁体で形成された加熱空間の内部に記録媒体Mを搬送する複数の搬送ローラ31を備えると共に、これらの搬送ローラ31で搬送される記録媒体Mの下面側に接触して熱を作用させる加熱プレート32と、電気ヒータ33で加熱した空気を循環させるクロスフロー型のファン34とを備えて構成され、搬送ローラ31で搬送される記録媒体Mを加熱プレート32に接触させ、この記録媒体Mに電気ヒータ33で加熱された空気を供給することによって180℃程度の温度に加熱するように構成されている。
前記放熱機構Cbは、加熱機構Caで加熱された記録媒体Mを斜め下方に搬送する複数の圧着型の搬送ローラ36をトンネル状のケース37の内部に備えて構成され、この搬送ローラ36で搬送される記録媒体Mをケース37の内部で時間をかけて放熱させるよう構成されている。
前記回収部Dは、上方が開放したケース40の内部に、記録媒体Mの幅方向と平行する姿勢で配置した複数のローラ41と、これらのローラを回転駆動する回収モータ(図示せず)とを備えて構成されている。
このように画像プリント装置が構成されているので、長尺の記録媒体Mに画像をプリントする場合には、図1及び図3(b)に示すように、まず、前記巻き取り部Bの一方の巻き取りユニットUを、前処理部Aから送り出される記録媒体Mを受け入れる巻き取り位置にセットする。この状態で前処理部Aにおいて、前記ロール状の記録媒体Mrから引き出した記録媒体Mに対してプリントヘッド13で昇華性インク4を吹き付ける形態で画像を形成し、その記録媒体Mを送り出す処理を行う。このように送り出された記録媒体Mの先端は前記巻き取り部Bの一方の巻き取りユニットUの開口23Aから巻き取りユニットUの内部に導入され、前記巻き取りモータM24の駆動力によって巻き取りが開始される。また、前処理部Aでは所定の長さとなるプリントを終えたタイミングで前記カッター刃15によって記録媒体Mが切り離され、このように画像がプリントされた記録媒体Mの全てが一方の巻き取りユニットUに巻き取られることになる。
一方の巻き取りユニットUに対して記録媒体Mの巻き取りが終了した場合には、前記切り換えモータM12の回転作動により、図3(a)に示す如く、アーム22を180度回転させることにより、記録媒体Mを巻き取った巻き取りユニットUが後処理部Cに対向する供給位置にセットされる。この後、前記巻き取りモータM24を排出方向に回転させることにより、記録媒体Mが後端側から後処理部Cの搬送ローラ31に受け渡され、このように受け渡された記録媒体Mは後処理部Cの加熱機構Caにおいて加熱処理され、昇華性インク4を定着層2に転写する処理を行え、更に、放熱機構Cbにおいては、歪みを招かないように緩やかな放熱を行いながら排出されるものとなる。
そして、このように後処理部Cにおいて加熱処理された記録媒体Mは回収部Dにおいて筒状に巻き取る形態で回収されるのである。尚、このように回収された記録媒体Mはからフィルム状の浸透層3を剥離することにより、定着層2に画像が形成された記録媒体を得るのである。
〔第2の実施形態〕
この第2の実施形態において第1の実施形態と同じ機能を有するものには、第1の実施形態と共通の番号、符号を付している。
図4に示すように、印画紙を用いて成る長尺の記録媒体Mに対して画像の露光を行う前処理部Aと、この前処理部Aから送り出された記録媒体Mを巻き取り、一時的に蓄える巻き取り部Bと、この巻き取り部Bから受け渡された記録媒体Mの現像処理を行う後処理部Cと、この後処理部Cから排出された記録媒体Mを巻き取る形態で回収する回収部Dとを記録媒体Mの搬送方向に沿って順次配置して画像プリント装置が構成されている。
この画像プリント装置では、前処理部Aで露光時において記録媒体Mを搬送する際の速度が、後処理部Cにおいて現像処理を行うために記録媒体Mを搬送する速度より高速である。また、前記記録媒体Mは、ベースとなるペーパーの表面に銀塩式の感光剤を塗布し、その表面に保護ゼラチン層を形成した一般的な構造のものであり、この記録媒体Mはマガジン52に収容して使用される。
前記前処理部Aは、暗箱構造の本体51の内部にロール状の記録媒体Mrを収容する前記マガジン52と、マガジン52から引き出された記録媒体Mを搬送する複数の搬送ローラ53と、カッターユニット54と、露光ユニット55とを備えている。このような構造から、露光処理を行う場合にはマガジン52からの記録媒体Mを複数の圧着型の搬送ローラ53で搬送し、この搬送時に露光ユニット55からのレーザービームを走査する形態で画像の露光を行い、カッターユニット54によって記録媒体Mを設定された長さで切断する処理を行うことになる。また、図面には示さないが前記露光ユニット55は、R(赤)、G(緑)、B(青)の三原色のレーザー光源と、この光源からのレーザー光の光量を調節する変調手段と、レーザービームを走査するポリゴンミラー等をケースに収容した一般的な構造のものである。
前記巻き取り部Bは前記第1の実施形態に示したものと略等しい構造である。つまり、暗箱構造の中間ケース28の内部において前記記録媒体Mの幅方向と平行する姿勢の回転軸21と一体的に回転自在に支持したアーム22の両端部に巻き取りユニットUを備えた構造であり、夫々の巻き取りユニットUは、記録媒体Mの導入と排出とを行うスリット状の開口23Aを形成した筒状体23と、この筒状体23の内部に配置した巻き取り軸24と、この巻き取り軸24に対してヒンジ25を介して揺動自在に備えた複数の接触片26とで構成されている。前記筒状体23の内面は前記巻き取り軸24の軸芯を中心としたシリンダ内面状となるよう平滑に仕上げられ、前記複数の揺動片26はバネ(図示せず)によって、その揺動端が筒状体の内面側に近接するよう付勢されている。また、巻き取り軸24には正転及び逆転自在な巻き取りモータM24からの駆動力が伝えられ、前記回転軸21には切り換えモータM21からの駆動力が伝えられるように構成されている。
この巻き取り部Bは、一方の巻き取りユニットUのスリット状の開口23Aを、前記前処理部Aから送り出される記録媒体Mを受け入れる巻き取り位置にセットすることにより、他方の巻き取りユニットUのスリット状の開口23Aが、前記後処理部Cに対して記録媒体Mを受け渡し得る供給位置にセットされるよう相対的な位置関係が設定されている。また、巻き取りユニットUは前記前処理部Aから送り出される記録媒体Mを受け入れる場合には、前記巻き取りモータM24を巻き取り方向(正転方向)に回転させることにより、前記開口23Aから導入される前記接触片26からの圧力で記録媒体Mを前記筒状体23の内面に押し付ける形態で回転力を作用させて巻き取り作動を行い、記録媒体Mの巻き取りを終えた場合には、前記巻き取りモータM24を排出方向(逆転方向)に回転させることにより、記録媒体Mを開口23Aから送り出せるように作動形態が設定されている。このように一対の巻き取りユニットUを支持するアーム22の姿勢を切換えることで夫々の巻き取りユニットUを巻き取り位置と供給位置とに切換える駆動系によって切り換え機構が構成されている。
図面には示していないが、巻き取りモータM24から巻き取り軸24に対して回転力を伝える部位に摩擦式のクラッチを備え、この巻き取り軸24で記録媒体Mを巻き取る速度を、前処理部Aから記録媒体Mが送り出される速度より僅かに高速となるように設定することにより、巻き取り時にはクラッチを滑らせる形態で巻き取り軸24に回転力を伝えることになり、弛みを発生させずに記録媒体Mの巻き取りを行えるように構成されている。
前記後処理部Cは、暗箱構造の本体61の内部に、現像ユニットCdと、乾燥ユニットCeとを備えている。前記現像ユニットCdは、1つの発色現像槽62、1つの漂白定着槽63、4つの安定槽64夫々と、これらに記録媒体Mを搬送するための複数の搬送ローラ65とを備えている。前記乾燥ユニットCeは記録媒体Mを搬送する複数の圧着型の搬送ローラ66と、加熱した乾燥風を供給するブロワ67とを備えている。このような構成から、現像処理を行う場合には、巻き取り部Bから供給された記録媒体Mを現像ユニットCdにおいて搬送ローラ65で前記発色現像槽62、漂白定着槽63、安定槽64夫々に順次搬送することにより現像処理が行われ、この現像処理の後には、乾燥ユニットCeにおいて搬送ローラ66で記録媒体Mの搬送を行いながらブロワ67から供給される乾燥風の作用によって強制的な乾燥が行われ、乾燥された記録媒体Mは本体上部に送り出される。
前記回収部Dは、上方が開放したケース40の内部に、記録媒体Mの幅方向と平行する姿勢で配置した複数のローラ41と、これらのローラを回転駆動する回収モータ(図示せず)とを備えて構成されている。
このように画像プリント装置が構成されているので、長尺の記録媒体Mに画像をプリントする場合には、前記巻き取り部Bの一方の巻き取りユニットUを、前処理部Aから送り出される記録媒体Mを受け入れる巻き取り位置にセットした状態で、前処理部Aにおいて、前記マガジン52からの引き出した記録媒体Mに対して露光ユニット55からのレーザービームを走査する形態で露光を行い、このように露光された記録媒体Mを送り出す処理を行う。このように送り出された記録媒体Mの先端が前記巻き取り部Bの一方の巻き取りユニットUの開口23Aから巻き取りユニットUの内部に導入され、前記巻き取りモータM24の駆動力によって巻き取りが開始される。また、前処理部Aでは所定の長さとなる露光を終えたタイミングで前記カッターユニット54によって記録媒体Mが切り離され、このように露光された記録媒体Mの全てが一方の巻き取りユニットUに巻き取られることになる。
また、一方の巻き取りユニットUに対して記録媒体Mの巻き取りが終了した場合には、前記切り換えモータM12の回転作動により、アーム22を180度回転させることにより、記録媒体Mを巻き取った巻き取りユニットUを後処理部Cに対向させ、この後、前記巻き取りモータM24を排出方向に回転させることにより(第1の実施形態の図3を参照)、記録媒体Mが後端側から後処理部C受け渡され、この後処理部Cにおいて現像処理、乾燥処理の後に排出され、回収部Dにおいて筒状に巻き取る形態で回収されるのである。
このように本発明の画像プリント装置では、比較的高速でのプリント処理が可能な前処理部Aと、前処理部Aより処理速度が低い後処理部Cとの中間位置に巻き取り部Bを配置したので、例えば、この中間位置に記録媒体Mの弛みによって速度差を吸収するものを配置したものと比較すると、数メートル〜数十メートルといった長尺の記録媒体Mを処理する場合にも不都合を招くことがなく、また、複数の巻き取りユニットUを切り換える形態で使用するので、一方の巻き取りユニットUに対して記録媒体Mを前処理部Aからの記録媒体Mを受け入れながら他方の巻き取りユニットUの記録媒体Mを後処理部Cに受け渡す作動を実現して効率的な処理を実現するのである。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施の形態以外に以下のように構成しても良い。
(イ)巻き取りユニットを3つ以上備えて巻き取り部を構成する。また、3つ以上の巻き取りユニットを備える場合には、夫々の巻き取りユニットを独立して作動させる切り換え作動系を備えて効率的な処理実現することも可能となる。
(ロ)後処理部での処理速度が前処理部の処理速度より低速である場合には、特許文献1にも記載されるように後処理部における処理ユニットを複数備え、巻き取り部で巻き取った記録媒体を夫々の処理ユニットに対して振り分ける形態で供給するように作動形態を設定する。このように構成した場合には、後処理部での処理速度が前処理部での処理速度と比較して極めて低速である場合でも、滞留に繋がることのない効率的な処理を実現するものとなる。
(ハ)後処理部での処理速度が前処理部の処理速度より高速となる画像プリント装置に適用する。
(ニ)長尺の記録媒体に画像を形成する場合には、本発明の巻き取り部を機能させ、短い寸法の記録媒体に画像を形成する場合には、巻き取り部を機能させないで前処理部からの記録媒体を直接的に後処理部に搬送するよう、巻き取り部を機能させる状態と、機能させない状態とに切り換え自在に構成する。
第1の実施形態の画像プリント装置の縦断側面図 第1の実施形態の記録媒体における転写プロセスを示す断面図 第1の実施形態の巻き取りユニットの作動形態を示す模式図 第2の実施形態の画像プリント装置の縦断側面図
符号の説明
1 基材
2 定着層
3 浸透層
4 昇華性インク
13 プリントヘッド
23 筒状体
23A 開口
24 巻き取り軸
26 接触片
55 露光ユニット
A 前処理部
B 巻き取り部
C 後処理部
Ca 加熱機構
Cd 現像ユニット
Ce 乾燥ユニット
D 回収部
M 記録媒体
U 巻き取りユニット

Claims (6)

  1. 長尺の記録媒体に対して前処理を行う前処理部と、この前処理部で前処理が行われた記録媒体に後処理を行う後処理部とを備えている画像プリント装置であって、
    前記前処理部と後処理部との中間位置に巻き取り部を配置し、この巻き取り部は、前記前処理部から送り出された記録媒体を先端側から巻き取り、巻き取った記録媒体を後端側から前記後処理部に供給する作動を行うように構成され
    前記巻き取り部は、前記記録媒体を巻き取る巻き取り軸を有した巻き取りユニットを複数備え、夫々の巻き取りユニットを前記前処理部から送り出される前記記録媒体を巻き取る巻き取り位置と、前記後処理部に記録媒体を供給する供給位置とに切り換え機構を備えると共に、
    前記巻き取りユニットの1つを前記巻き取り位置にセットして前記前処理部から送り出される前記記録媒体の巻き取り作動を行い、この巻き取り処理を行った後には、その巻き取りユニットを前記供給位置にセットして前記記録媒体を前記後処理部に供給する作動を行うよう作動のシーケンスを設定している画像プリント装置。
  2. 巻き取り処理が行われた巻き取りユニットを前記供給位置にセットして前記記録媒体を前記後処理部に供給する作動を行う際には、他の1つの巻き取りユニットを前記巻き取り位置にセットして前記前処理部から送り出される前記記録媒体の巻き取り作動を行うよう前記シーケンスが設定されている請求項1記載の画像プリント装置。
  3. 前記巻き取りユニットが、前記記録媒体の導入と排出とを行うスリット状の開口を形成した筒状体と、この筒状体の軸芯上に配置された前記巻き取り軸と、この巻き取り軸と一体的に回転し、記録媒体を筒状体の内面に押し付ける複数の接触片とで構成されている請求項2記載の画像プリント装置。
  4. 前記後処理部から送り出された前記記録媒体を巻き取る形態で回収する回収部を備えている請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像プリント装置。
  5. 前記記録媒体として、定着層を表面に形成した基材の表面に昇華性インクに対して非親和性となるフィルム状の浸透層を剥離自在に重ね合わせた構造のものを使用し、
    前記前処理部は、前記記録媒体の浸透層に昇華性インクによって画像をプリントするインクジェット型のプリントヘッドを備えて構成され、
    前記後処理部は、記録媒体を加熱することによって前記浸透層にプリントされた画像を基材表面の定着層に転写定着する加熱機構を備えて構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像プリント装置。
  6. 前記記録媒体として、印画紙を使用し、
    前記前処理部は、前記印画紙を長手方向に搬送しながら主走査方向にレーザビームを走査する形態で画像データの露光を行う露光ユニットを備えて構成され、
    前記後処理部は、露光後の印画紙の現像処理を行う現像ユニットと、現像処理後の印画紙の乾燥処理を行う乾燥ユニットとを備えて構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像プリント装置。
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