JP2889772B2 - サーマルプリント方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、サーマルプリント方法
に関し、更に詳しくは、ロール状の感熱記録材料に画像
を熱記録してからシートに切り離すようにしたサーマル
プリント方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】感熱記録方式のサーマルプリンタは、支
持体上に感熱発色層が層設されたシート状の感熱記録材
料を用い、この先端部をプラテンドラムに設けられたク
ランプ部材で固定し、プラテンドラムの周面に巻き付け
てから、サーマルヘッドを感熱記録材料に押し当てて加
熱し、感熱発色層を発色させることで熱記録している。
熱記録が終わった感熱記録材料は、保存中に未記録部分
に熱が加えられても発色しないように、光定着器で紫外
線が照射されて定着される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うにシート状の感熱記録材料の先端部がクランプ部材で
固定されるため、記録できる領域が規制され、プリント
の余白が多くなり、感熱記録材料の無駄を招くという問
題があった。また、プリントの長さはプラテンドラムの
径の大きさに依存するため、長尺のプリントを作成する
場合には、装置が大型化するという問題点があった。

【０００４】また、上述したようなシート状の感熱記録
材料を用いたサーマルプリント方法では、感熱記録材料
を１枚プリントするごとに給排紙するため、多数のプリ
ントを連続的に作成する場合には、全体として非常に多
くのプリント時間が必要になる。これは、同一画像を多
数枚連続してプリントする場合にも全く同じであり、非
能率的であった。

【０００５】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、プリントの余白を少なくできると
ともに、プリンタ装置を大型化することなく長尺のプリ
ントも簡単に作成でき、さらに多数のプリントを連続的
に作成する場合にはプリント時間を短縮することができ
るサーマルプリント方法を提供することを目的とするも
のである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１記載のサーマルプリント方法は、感熱記録
材料をサーマルヘッドで熱記録した後、これに紫外線を
照射して光定着するサーマルプリント方法において、ロ
ールで供給された感熱記録材料をサーマルヘッドが設け
られた記録位置を通過して所定長だけ引き出した後、感
熱記録材料をロールに巻き戻しながらサーマルヘッドで
画像を熱記録し、次に熱記録された感熱記録材料を引き
出しながらこれに紫外線を照射して光定着し、その後記
録済み領域と未記録領域との境界線でカットするもので
ある。

【０００７】請求項２記載のサーマルプリント方法は、
ロールで供給されたカラー感熱記録材料を引き出しなが
ら、この第３層にサーマルヘッドで複数の画像の第３色
成分画像を連続的に熱記録し、引き続いてこれに紫外線
を照射して光定着した後、カラー感熱記録材料をロール
に巻き戻し、次にカラー感熱記録材料をロールから引き
出しながら、第２層にサーマルヘッドで複数の画像の第
２色成分画像を連続的に熱記録し、引き続いてこれに紫
外線を照射して光定着した後、カラー感熱記録材料をロ
ールに巻き戻し、さらにカラー感熱記録材料をロールか
ら引き出しながら、第１層にサーマルヘッドで複数の画
像の第１色成分画像を連続的に熱記録し、その後それぞ
れのプリントをシート状に切り離すものである。

【０００８】請求項３記載のサーマルプリント方法は、
ロールで供給されたカラー感熱記録材料を引き出しなが
ら、この第３層にサーマルヘッドで複数の画像の第３色
成分画像を連続的に熱記録し、引き続いてこれに紫外線
を照射して光定着した後、カラー感熱記録材料をロール
に巻き戻しながら、第２層にサーマルヘッドで複数の画
像の第２色成分画像を連続的に熱記録し、引き続いてこ
れに紫外線を照射して光定着した後、さらにカラー感熱
記録材料をロールから引き出しながら、第１層にサーマ
ルヘッドで複数の画像の第１色成分画像を連続的に熱記
録してからそれぞれのプリントをシート状に切り離すも
のである。

【０００９】このように、本発明は、長尺のままで熱記
録し、最後にシートに切り離すことによって無駄がなく
なり、しかも長尺のハードコピーが得られる。さらに、
多数のプリントを連続して行う場合には、熱記録及び光
定着を各層ごとに連続して行い、最後に各プリントをシ
ート状にカットするから、全体としてプリント時間が短
縮される。

【００１０】

【実施例】図１において、本発明のサーマルプリント方
法を実施したサーマルプリンタは、感熱記録材料１０が
ロール１１で供給される。このロール１１が取り付けら
れるロール軸１２とプラテンローラ１３の回転軸１４は
パルスモータ１５によって駆動され、適宜回転方向が切
り換えられて連続又は間欠回転される。プラテンローラ
１３上の記録位置には、サーマルヘッド１７が配置され
ている。このサーマルヘッド１７は、周知のように、多
数の発熱素子が主走査方向にライン状に配列されてい
る。各発熱素子は画素の濃度に応じた熱エネルギーを発
生して画像を感熱記録材料１０に熱記録する。

【００１１】サーマルヘッド１７の側方には、光定着の
ために紫外線を放出する紫外線ランプ１８，１９が配置
されている。紫外線ランプ１８は発光ピークがほぼ４２
０ｎｍの棒状をしたイエロー定着用であり、紫外線ラン
プ１９は発光ピークがほぼ３６５ｎｍのマゼンタ定着用
である。これらの周面の３／４には反射膜１８ａ，１９
ｂが塗布されており、紫外線はプラテンドラム１０側に
面した１／４の領域から感熱記録材料１０に向けて照射
される。

【００１２】記録及び定着が終わった感熱記録材料１０
を排出する排出口２１の近傍内側にはカッター２２が設
けられ、余白が最小となるように感熱記録材料１０を記
録済み領域と未記録領域との境界線でカットする。排出
口２１の外部にはカットされた感熱記録材料１０を集積
するトレー２３が設けられている。

【００１３】図２は、感熱記録材料の一例を示すもので
ある。支持体３１の上に、シアン感熱発色層３２，マゼ
ンタ感熱発色層３３，イエロー感熱発色層３４，保護層
３５が順次層設されている。これらの各感熱発色層３２
〜３４は、熱記録される順番に表面から層設されてい
る。シアン感熱発色層３２は、電子供与性染料前駆体と
電子受容性化合物を主成分として含有し、加熱されたと
きにシアンに発色する。

【００１４】マゼンタ感熱発色層３３としては、最大吸
収波長が約３６５ｎｍであるジアゾニウム塩化合物と、
これと熱反応してマゼンタに発色するカプラーとを含有
している。このマゼンタ感熱発色層３３は、サーマルヘ
ッド１７でマゼンタ画像を熱記録した後に、３６５ｎｍ
付近の紫外線を照射するとジアゾニウム塩化合物が光分
解して発色能力が失われる。

【００１５】イエロー感熱発色層３４は、最大吸収波長
が約４２０ｎｍであるジアゾニウム塩化合物と、これと
熱反応してイエローに発色するカプラーとを含有してい
る。このイエロー感熱発色層３４は、４２０ｎｍ付近の
近紫外線を照射すると光定着して発色能力が失われる。
なお、これよりもエネルギーが高い３６５ｎｍの近紫外
線によっても光定着される。

【００１６】このように構成されたサーマルプリンタの
作用を図３に示すフローチャートを参照して説明する。
ロール１１をロール軸１２に取り付け、プリントスター
トスイッチをＯＮにすると、パルスモータ１５によって
ロール軸１２が時計方向に、回転軸１４が反時計方向に
それぞれ回転される。感熱記録材料１０は、ロール１１
から引き出され、プラテンローラ１３の周面に巻き付け
られながら記録位置を通過し、排出口２１に向かって搬
送される。

【００１７】感熱記録材料１０の記録領域の後端が記録
位置に達すると、パルスモータ１５の回転方向が切り換
えられ、ロール１１が反時計方向，プラテンローラ１３
が時計方向に回転される。感熱記録材料１０はロール１
１に巻き戻され始め、これと同時にサーマルヘッド１７
による熱記録が開始される。サーマルヘッド１７の各発
熱素子はイエロー感熱発色層３４の発色特性を考慮した
温度に発熱され、感熱記録材料１０にイエロー画像が１
ラインずつ熱記録される。

【００１８】感熱記録材料１０の先端部１０ａまで熱記
録すると、イエロー用の紫外線ランプ１８が点灯される
とともにロール１１とプラテンローラ１３の回転方向が
切り換えられ、感熱記録材料１０は再び排出口２１に向
かって送り出される。感熱記録材料１０が搬送される間
に、紫外線ランプ１８からほぼ４２０ｎｍ付近の近紫外
線が照射され、イエロー感熱発色層３４が光定着され
る。

【００１９】感熱記録材料１０の記録領域の後端が再び
記録位置に達すると、ロール１１とプラテンローラ１３
の回転方向が切り換えられ、感熱記録材料１０がロール
１１に巻き戻されながらサーマルヘッド１７によってマ
ゼンタ画像が熱記録される。マゼンタ画像の熱記録が終
わると、紫外線ランプ１８は消灯されて代わりにマゼン
タ用の紫外線ランプ１９が点灯されるとともに、感熱記
録材料１０が排出口２１に向かって送り出される。紫外
線ランプ１９からほぼ３６５ｎｍ付近の紫外線が照射さ
れ、マゼンタ感熱発色層３３が光定着される。

【００２０】感熱記録材料１０の記録領域の後端が３度
目の記録位置に達すると、感熱記録材料１０はロール１
１に巻き戻されながらサーマルヘッド１７によってシア
ン画像が熱記録される。感熱記録材料１０の先端部１０
ａまでシアン画像の熱記録が終了すると、ロール１１と
プラテンローラ１３の回転方向が切り換えられ、感熱記
録材料１０は排出口２１に向かって搬送される。このと
き、シアン感熱発色層３２は、感熱発色するに必要な熱
エネルギーがほぼ８０ｍＪ／ｍｍ² 以上であるため、通
常の保管状態では発色することはないので、紫外線ラン
プ１９は消灯しておいてもよいが、未記録部分の漂白の
ために点灯させておく。

【００２１】この４回目の送り出し時には、各感熱発色
層の熱記録及び光定着が全て終了しているから、記録領
域の後端が記録位置に達してもパルスモータ１５は継続
駆動され、感熱記録材料１０は連続搬送される。記録領
域の後端がカッター２２の位置に到達すると感熱記録材
料１０は停止され、次の瞬間にカッター２２が作動し、
画像の記録された部分が感熱記録材料１０の未記録部分
から切り離され、トレー２３に排出される。

【００２２】なお、次の熱記録では、感熱記録材料１０
が既に引き出されているから、プリントサイズに応じ
て、記録領域の後端がサーマルヘッド１７の位置にくる
ように、感熱記録材料１０を少し戻し、又は少し引き出
してから、前述したように、イエロー画像を記録する。

【００２３】次に、複数のプリントを連続して作成する
サーマルプリント方法を実施したサーマルプリンタを図
４ないし図７を参照して説明する。図４において、引出
し時と巻戻し時とでサーマルヘッド４０による記録条件
が同じになるように、ロール１１から引き出した感熱記
録材料１０が搬送ローラ対４１，４２との間で真っ直ぐ
になる位置にサーマルヘッド４０を設置してある。

【００２４】プリントスタートスイッチをＯＮにする
と、パルスモータ１５によってロール軸１２及び回転軸
１４がそれぞれ反時計方向に回転される。感熱記録材料
１０は、ロール１１から引き出され、記録位置に向かっ
て搬送される。感熱記録材料１０の記録領域の先端が記
録位置に達すると、サーマルヘッド１７によってイエロ
ー画像の熱記録が開始される。これと同時に、イエロー
定着用の紫外線ランプ１８が点灯される。

【００２５】１枚目の熱記録が終了すると、続いて２枚
目のイエロー画像の熱記録が開始される。この間に、１
枚目のイエロー画像の熱記録された部分がイエロー用の
紫外線ランプ１８の下方に到達すると、紫外線ランプ１
８からほぼ４２０ｎｍ付近の近紫外線が照射され、イエ
ロー感熱発色層３４が光定着される。以下同様に、複数
枚のイエロー画像が順次に熱記録及び光定着される。な
お、これら複数の画像は、絵柄が同一でも、またそれぞ
れ異なっていてもよい。

【００２６】所定枚数，例えばｎ枚のイエロー画像が熱
記録及び光定着された後、パルスモータ１５の回転方向
が切り換えられ、ロール１１及びプラテンローラ１３が
時計方向に回転される。感熱記録材料１０はロール１１
に巻き戻され、１枚目の記録領域の先端が記録位置に到
達すると、パルスモータ１５の回転方向が切り換えられ
る。

【００２７】再び感熱記録材料１０がロール１１から引
き出されながら、前記イエロー画像の記録と同様に、サ
ーマルヘッド４０により複数枚のマゼンタ画像の熱記録
が開始される。このとき、紫外線ランプ１８は消灯され
て代わりにマゼンタ用の紫外線ランプ１９が点灯され
る。マゼンタ画像が熱記録された部分に紫外線ランプ１
９からほぼ３６５ｎｍ付近の紫外線が照射され、順次に
マゼンタ感熱発色層３３が光定着される。

【００２８】ｎ枚のマゼンタ画像が熱記録及び光定着さ
れた後、パルスモータ１５の回転方向が切り換えられ、
感熱記録材料１０がロール１１に巻き戻される。１枚目
の記録領域の先端が記録位置に到達すると、パルスモー
タ１５の回転方向が切り換えられ、感熱記録材料１０は
排出口２１に向かって搬送されながら、１枚目のシアン
画像の熱記録が開始される。

【００２９】シアン画像が何枚分か熱記録されて感熱記
録材料１０の搬送が進むと、１枚目と２枚目の境界部分
がカッター２２の位置に到達して感熱記録材料１０が停
止される。次の瞬間にカッター２２が作動し、１枚目の
プリントが感熱記録材料１０から切り離され、トレーに
排出される。同様に、２枚目，３枚目，・・・，ｎ枚目
のプリントが感熱記録材料１０から順次に切り離され、
トレーに排出される。

【００３０】図６に示したサーマルプリンタは、サーマ
ルヘッド４０を紫外線ランプ１８，１９の間に配置した
ものである。プリントスタートスイッチをＯＮにする
と、感熱記録材料１０は、ロール１１から引き出され、
マゼンタ定着用の紫外線ランプ１９の下方を通過して記
録位置に向かって搬送される。感熱記録材料１０の記録
領域の先端が記録位置に達すると、サーマルヘッド１７
によってイエロー画像の熱記録が開始される。これと同
時に、イエロー定着用の紫外線ランプ１８が点灯され
る。

【００３１】イエロー画像が熱記録された部分が紫外線
ランプ１８の下方に到達すると、紫外線ランプ１８から
紫外線が照射されてイエロー感熱発色層３４が光定着さ
れる。１枚目のイエロー画像の熱記録が終了すると、続
いて２枚目のイエロー画像が熱記録され、順次にｎ枚目
のイエロー画像が熱記録される。そして、熱記録された
部分が順次に紫外線ランプ１８によって光定着され、ｎ
枚目まで光定着されると、パルスモータ１５の回転方向
が切り換えられる。

【００３２】感熱記録材料１０がロール１１に巻き戻さ
れ始めると、すぐに記録位置にｎ枚目の記録領域の後端
が到達し、ここからマゼンタ画像の熱記録が開始され
る。これと同時に、紫外線ランプ１８は消灯されて代わ
りにマゼンタ用の紫外線ランプ１９が点灯される。以
下、ｎ−１，ｎ−２，・・・，２，１枚目の順にマゼン
タ画像がサーマルヘッド４０によって熱記録され、熱記
録されたマゼンタ感熱発色層３３が順次に紫外線ランプ
１９によって光定着される。

【００３３】マゼンタ画像の熱記録及び光定着が終了し
た後、パルスモータ１５の回転方向が切り換えられ、感
熱記録材料１０がロール１１から再び引き出される。１
枚目の記録領域の先端が記録位置に到達すると、１枚目
のシアン画像の熱記録が開始される。以下、前記実施例
と同様に、ｎ枚のシアン画像が熱記録されるとともに、
これらがカッター２２によってシート状に切り離され、
トレーに排出される。

【００３４】以上説明した実施例では、プリントに余白
が殆ど生じないようにして画像を記録したが、余白の大
きさは感熱記録材料の送り量をコントロールすることに
よって任意に設定できる。また、画像を記録する記録領
域の幅はサーマルヘッドやプラテンローラの長さに規制
されるが、記録領域の長さは任意に設定することがで
き、感熱記録材料のロール全部に連続記録することも可
能である。

【００３５】上記実施例は、サーマルヘッド又は記録紙
を副走査方向に相対移動して記録するラインプリンタに
ついて説明したが、本発明は二次元に相対移動して記録
するシリアルプリンタに対しても適用することができ
る。このシリアルプリンタでは、発熱素子が主走査方向
に配列され、熱記録時に副走査方向に移動するサーマル
ヘッドが用いられ、そして記録紙は主走査方向に移動す
る。

【００３６】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のサ
ーマルプリント方法によれば、感熱記録材料をロールで
供給し、感熱記録材料をロールから引き出したり、巻き
戻したりしながら熱記録するとともに、熱記録及び光定
着が完了した感熱記録材料を未記録領域との境界線でカ
ットするようにしたので、感熱記録材料の先端を固定す
る必要がなくなり、プリント余白を少なくできて経済的
である。また、感熱記録材料の送り量を制御することに
より任意の長さのプリントを簡単に作成することができ
る。したがって、プリンタ装置を大型化することなく長
尺のプリントも作成することができる。

【００３７】また、多数のプリントを連続して行う場合
には、熱記録及び光定着を各層ごとに連続して行い、最
後に各プリントをシート状にカットするから、多数のシ
ートを給排紙する時間が不要になり、全体としてプリン
ト時間を短縮することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】サーマルプリンタの構造を示す概略図である。

【図２】感熱記録材料の層構造を示す説明図である。

【図３】図１に示したサーマルプリンタのプリントシー
ケンスを示すフローチャートである。

【図４】多数のプリントを連続作成するために適したサ
ーマルプリンタの構造を示す概略図である。

【図５】図４に示したサーマルプリンタのプリントシー
ケンスを示すフローチャートである。

【図６】サーマルヘッドを紫外線ランプの中間に配置し
たサーマルプリンタの構造を示す概略図である。

【図７】図６に示したサーマルプリンタのプリントシー
ケンスを示すフローチャートである。

【符号の説明】

１０ 感熱記録材料 １１ ロール １３ プラテンローラ １５ パルスモータ １７，４０ サーマルヘッド １８，１９ 紫外線ランプ ２２ カッター ４１，４２ 搬送ローラ対

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−213169（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−237686（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−74650（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) B41J 2/32 - 2/325 B41M 5/26

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 感熱記録材料をサーマルヘッドで熱記録
   した後、これに紫外線を照射して光定着するサーマルプ
   リント方法において、ロールで供給された感熱記録材料
   をサーマルヘッドが設けられた記録位置を通過して所定
   長だけ引き出した後、感熱記録材料をロールに巻き戻し
   ながらサーマルヘッドで画像を熱記録し、次に熱記録さ
   れた感熱記録材料を引き出しながらこれに紫外線を照射
   して光定着し、その後記録済み領域と未記録領域との境
   界線でカットすることを特徴とするサーマルプリント方
   法。
2. 【請求項２】 発色する色が異なった第１ないし第３の
   少なくとも３つの感熱発色層が支持体上に順次層設され
   ており、少なくとも最上層の第３層及び第２層の感熱発
   色層は特有な波長域の紫外線による光定着性を備え、ま
   た深層ほど熱記録感度が低くなったカラー感熱記録材料
   を用い、サーマルヘッドで各層に第３色成分画像，第２
   色成分画像，第１色成分画像を順次熱記録してカラー画
   像を形成するサーマルプリント方法において、 ロールで供給されたカラー感熱記録材料を引き出しなが
   ら、この第３層にサーマルヘッドで複数の画像の第３色
   成分画像を連続的に熱記録し、引き続いてこれに紫外線
   を照射して光定着した後、カラー感熱記録材料をロール
   に巻き戻し、次にカラー感熱記録材料をロールから引き
   出しながら、第２層にサーマルヘッドで複数の画像の第
   ２色成分画像を連続的に熱記録し、引き続いてこれに紫
   外線を照射して光定着した後、カラー感熱記録材料をロ
   ールに巻き戻し、さらにカラー感熱記録材料をロールか
   ら引き出しながら、第１層にサーマルヘッドで複数の画
   像の第１色成分画像を連続的に熱記録し、その後それぞ
   れのプリントをシート状に切り離すことを特徴とするサ
   ーマルプリント方法。
3. 【請求項３】 発色する色が異なった第１ないし第３の
   少なくとも３つの感熱発色層が支持体上に順次層設され
   ており、少なくとも最上層の第３層及び第２層の感熱発
   色層は特有な波長域の紫外線による光定着性を備え、ま
   た深層ほど熱記録感度が低くなったカラー感熱記録材料
   を用い、サーマルヘッドで各層に第３色成分画像，第２
   色成分画像，第１色成分画像を順次熱記録してカラー画
   像を形成するサーマルプリント方法において、 ロールで供給されたカラー感熱記録材料を引き出しなが
   ら、この第３層にサーマルヘッドで複数の画像の第３色
   成分画像を連続的に熱記録し、引き続いてこれに紫外線
   を照射して光定着した後、カラー感熱記録材料をロール
   に巻き戻しながら、第２層にサーマルヘッドで複数の画
   像の第２色成分画像を連続的に熱記録し、引き続いてこ
   れに紫外線を照射して光定着した後、さらにカラー感熱
   記録材料をロールから引き出しながら、第１層にサーマ
   ルヘッドで複数の画像の第１色成分画像を連続的に熱記
   録してからそれぞれのプリントをシート状に切り離すこ
   とを特徴とするサーマルプリント方法。