JP2825637B2 - カラー感熱記録材料及びカラー感熱記録装置 - Google Patents
カラー感熱記録材料及びカラー感熱記録装置Info
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- JP2825637B2 JP2825637B2 JP2283129A JP28312990A JP2825637B2 JP 2825637 B2 JP2825637 B2 JP 2825637B2 JP 2283129 A JP2283129 A JP 2283129A JP 28312990 A JP28312990 A JP 28312990A JP 2825637 B2 JP2825637 B2 JP 2825637B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、表面の熱荒れを防止したカラー感熱記録材
料及びカラー感熱記録装置に関するものである。
料及びカラー感熱記録装置に関するものである。
サーマル記録装置には、感熱記録装置と熱転写記録装
置とがあるが、これらのうち感熱記録装置は感熱記録材
料に直接に画像を熱記録することができるため、転写シ
ート等の廃棄物が発生せず、また構造が簡単である等の
特長がある。このような特長から感熱記録装置が広く用
いられる傾向にあり、例えばファクシミリの殆どはモノ
クロの感熱記録装置が組み込まれている。最近では、例
えば、特開昭61−213169号公報に記載されているよう
に、支持体上にマゼンタ感熱発色層，シアン感熱発色
層，イエロー感熱発色層を順次層設して、フルカラーの
画像を直接に熱記録することができるようにしたカラー
感熱記録材料が提案されている。
置とがあるが、これらのうち感熱記録装置は感熱記録材
料に直接に画像を熱記録することができるため、転写シ
ート等の廃棄物が発生せず、また構造が簡単である等の
特長がある。このような特長から感熱記録装置が広く用
いられる傾向にあり、例えばファクシミリの殆どはモノ
クロの感熱記録装置が組み込まれている。最近では、例
えば、特開昭61−213169号公報に記載されているよう
に、支持体上にマゼンタ感熱発色層，シアン感熱発色
層，イエロー感熱発色層を順次層設して、フルカラーの
画像を直接に熱記録することができるようにしたカラー
感熱記録材料が提案されている。
前述したカラー感熱記録では、深層の感熱発色層を熱
記録する際には、かなりの熱エネルギーがサーマルヘッ
ドで与えられるから、サーマルヘッドの発熱素子と接触
する部分が熱で溶融して微細な凹凸が形成される。この
熱荒れによってカラー感熱記録材料の表面にザラツキが
発生し、画質低下の大きな原因となっていた。
記録する際には、かなりの熱エネルギーがサーマルヘッ
ドで与えられるから、サーマルヘッドの発熱素子と接触
する部分が熱で溶融して微細な凹凸が形成される。この
熱荒れによってカラー感熱記録材料の表面にザラツキが
発生し、画質低下の大きな原因となっていた。
本発明は、熱荒れを防止することができるようにした
カラー感熱記録材料及びカラー感熱記録装置を提供する
ことを目的とするものである。
カラー感熱記録材料及びカラー感熱記録装置を提供する
ことを目的とするものである。
上記目的を達成するために、請求項（１）に記載した
発明では、サーマルヘッドとカラー感熱記録材料との間
に、カラー感熱記録材料の表面の熱荒れを防止するため
の保護シートを介在させ、この保護シートを介してサー
マルヘッドでカラー感熱記録材料を熱記録し、熱記録し
た後に保護シートを取り除くことによりカラー感熱記録
材料の表面を平滑にしたものである。
発明では、サーマルヘッドとカラー感熱記録材料との間
に、カラー感熱記録材料の表面の熱荒れを防止するため
の保護シートを介在させ、この保護シートを介してサー
マルヘッドでカラー感熱記録材料を熱記録し、熱記録し
た後に保護シートを取り除くことによりカラー感熱記録
材料の表面を平滑にしたものである。
請求項（２）に記載した発明では、熱荒れを防止する
ための保護シートと、この保護シートを前記カラー感熱
材料の表面に接着する剥離層とを備え、熱記録した後の
保護シートの剥離により平滑な表面を得るようにしたも
のである。
ための保護シートと、この保護シートを前記カラー感熱
材料の表面に接着する剥離層とを備え、熱記録した後の
保護シートの剥離により平滑な表面を得るようにしたも
のである。
本発明では、カラー感熱記録材料の表面がサーマルヘ
ッドに直接に接触しないように、保護シートを介在させ
たから、カラー感熱記録材料に熱荒れが発生することが
ない。請求項（１）の発明では、熱記録後に保護シート
が剥離される。
ッドに直接に接触しないように、保護シートを介在させ
たから、カラー感熱記録材料に熱荒れが発生することが
ない。請求項（１）の発明では、熱記録後に保護シート
が剥離される。
以下、図面を参照して本発明の実施例について詳細に
説明する。
説明する。
第１図は、本発明のカラー感熱記録材料の一例を示す
ものである。カラー感熱記録材料10は、支持体11の上
に、シアン感熱発色層12,マゼンタ感熱発色層13,イエロ
ー感熱発色層14,剥離層15,保護シート16とが順次層設さ
れている。これらの各感熱発色層12〜14は、熱記録され
る順番に表面から層設されているが、例えばマゼンタ，
イエロー，シアンの順番に熱記録する場合には、イエロ
ー感熱発色層14とマゼンタ感熱発色層13との位置が入れ
換えられる。
ものである。カラー感熱記録材料10は、支持体11の上
に、シアン感熱発色層12,マゼンタ感熱発色層13,イエロ
ー感熱発色層14,剥離層15,保護シート16とが順次層設さ
れている。これらの各感熱発色層12〜14は、熱記録され
る順番に表面から層設されているが、例えばマゼンタ，
イエロー，シアンの順番に熱記録する場合には、イエロ
ー感熱発色層14とマゼンタ感熱発色層13との位置が入れ
換えられる。
前記支持体11としては、不透明なコート紙又はプラス
チックフイルムが用いられ、またOHPシートを作成する
場合には透明なプラスチックフイルムが用いられる。シ
アン感熱発色層12は、電子供与性染料前駆体と電子受容
性化合物を主成分として含有し、加熱されたときにシア
ンに発色する。マゼンタ感熱発色層13としては、最大吸
収波長が約365nmであるジアゾニウム塩化合物と、これ
と熱反応してマゼンタに発色するカプラーとを含有して
いる。このマゼンタ感熱発色層13は、サーマルヘッドで
マゼンタ画像を熱記録した後に、365nm付近の紫外線を
照射するとジアゾニウム塩化合物が光分解して発色能力
が失われる。イエロー感熱発色層14は、最大呼吸波長が
約420nmであるジアゾニウム塩化合物と、これと熱反応
してイエローに発色するカプラーとを含有している。こ
のイエロー感熱発色層14は、ほぼ420nm付近の近紫外線
（青紫光）を照射すると光定着して発色能力が失われ
る。これらのマゼンタ感熱発色層13及びイエロー感熱発
色層14には、ジアゾニウム塩化合物が含まれているた
め、カラー感熱記録材料10はもともと黄色をしている。
これらの感熱発色層13,14が光定着されると、カラー感
熱記録材料10が黄色から白色に変化する。なお、この各
感熱発色層12〜14の具体的な構成は、平成２年４月４日
に本出願人によって出願された特願平２−89384号に詳
細に説明されている。
チックフイルムが用いられ、またOHPシートを作成する
場合には透明なプラスチックフイルムが用いられる。シ
アン感熱発色層12は、電子供与性染料前駆体と電子受容
性化合物を主成分として含有し、加熱されたときにシア
ンに発色する。マゼンタ感熱発色層13としては、最大吸
収波長が約365nmであるジアゾニウム塩化合物と、これ
と熱反応してマゼンタに発色するカプラーとを含有して
いる。このマゼンタ感熱発色層13は、サーマルヘッドで
マゼンタ画像を熱記録した後に、365nm付近の紫外線を
照射するとジアゾニウム塩化合物が光分解して発色能力
が失われる。イエロー感熱発色層14は、最大呼吸波長が
約420nmであるジアゾニウム塩化合物と、これと熱反応
してイエローに発色するカプラーとを含有している。こ
のイエロー感熱発色層14は、ほぼ420nm付近の近紫外線
（青紫光）を照射すると光定着して発色能力が失われ
る。これらのマゼンタ感熱発色層13及びイエロー感熱発
色層14には、ジアゾニウム塩化合物が含まれているた
め、カラー感熱記録材料10はもともと黄色をしている。
これらの感熱発色層13,14が光定着されると、カラー感
熱記録材料10が黄色から白色に変化する。なお、この各
感熱発色層12〜14の具体的な構成は、平成２年４月４日
に本出願人によって出願された特願平２−89384号に詳
細に説明されている。
カラー感熱記録材料の熱荒れを防止するために、剥離
層15を介して保護シート16がイエロー感熱発色層14に接
合されている。この剥離層15は、記録画像を観察可能に
するために、透明なポリマーが用いられる。保護シート
16としては、熱伝達に優れた透明なプラスチックフイル
ムが用いられる。
層15を介して保護シート16がイエロー感熱発色層14に接
合されている。この剥離層15は、記録画像を観察可能に
するために、透明なポリマーが用いられる。保護シート
16としては、熱伝達に優れた透明なプラスチックフイル
ムが用いられる。
第２図は、各感熱発色層12〜14の特性を示すものであ
る。横軸の熱エネルギーは、サーマルヘッドの発熱素子
が発生する熱エネルギーを表しており、イエロー感熱発
色層14の熱エネルギーが最も低く、シアン感熱発色層12
の熱エネルギーが最も高い。この熱エネルギーの差異の
主たる要因は、シアン感熱発色層12は、イエロー感熱発
色層13,マゼンタ感熱発色層14を介して加熱しなければ
ならないからである。なお、この第２図では、保護シー
ト16を介在させない状態での熱エネルギーであるため、
保護シート16の熱伝達率に応じて、熱エネルギーを高く
することが必要である。
る。横軸の熱エネルギーは、サーマルヘッドの発熱素子
が発生する熱エネルギーを表しており、イエロー感熱発
色層14の熱エネルギーが最も低く、シアン感熱発色層12
の熱エネルギーが最も高い。この熱エネルギーの差異の
主たる要因は、シアン感熱発色層12は、イエロー感熱発
色層13,マゼンタ感熱発色層14を介して加熱しなければ
ならないからである。なお、この第２図では、保護シー
ト16を介在させない状態での熱エネルギーであるため、
保護シート16の熱伝達率に応じて、熱エネルギーを高く
することが必要である。
カラー感熱記録装置を示す第３図において、プラテン
ドラム20は、その外周にシート状のカラー感熱記録材料
10aを保持し、熱記録時にパルスモータ（図示せず）に
よって回転される。このカラー感熱記録材料10aの先端
は、クランプ部材21によってプラテンドラム20に固定さ
れる。このクランプ部材21は、通常はスプリング23によ
ってクランプ状態となっており、ソレノイド22が通電さ
れた時にクランプ部材21を移動してクランプを解除す
る。
ドラム20は、その外周にシート状のカラー感熱記録材料
10aを保持し、熱記録時にパルスモータ（図示せず）に
よって回転される。このカラー感熱記録材料10aの先端
は、クランプ部材21によってプラテンドラム20に固定さ
れる。このクランプ部材21は、通常はスプリング23によ
ってクランプ状態となっており、ソレノイド22が通電さ
れた時にクランプ部材21を移動してクランプを解除す
る。
前記プラテンドラム20の外周には、サーマルヘッド24
と、光定着器25とが設けられている。サーマルヘッド24
は、周知のように多数の発熱素子をライン状に配列した
ものであり、熱記録すべき色及びその発色濃度に応じた
熱エネルギーを発生する。光定着器25は、第４図におい
て実線で示すように、ほぼ365nmと、420nmに発光ピーク
を持った棒状の紫外線ランプ26と、点線で示すような透
過特性を持ったカットフイルタ27とから構成されてい
る。このカットフイルタ27は、ソレノイド等の駆動装置
によって、紫外線ランプ26の前に入れられときに、ほぼ
420nm付近の近紫外線を透過させる。なお、符号28は、
プラテンドラム20の軸である。
と、光定着器25とが設けられている。サーマルヘッド24
は、周知のように多数の発熱素子をライン状に配列した
ものであり、熱記録すべき色及びその発色濃度に応じた
熱エネルギーを発生する。光定着器25は、第４図におい
て実線で示すように、ほぼ365nmと、420nmに発光ピーク
を持った棒状の紫外線ランプ26と、点線で示すような透
過特性を持ったカットフイルタ27とから構成されてい
る。このカットフイルタ27は、ソレノイド等の駆動装置
によって、紫外線ランプ26の前に入れられときに、ほぼ
420nm付近の近紫外線を透過させる。なお、符号28は、
プラテンドラム20の軸である。
次に、上記実施例の作用について説明する。給紙時に
は、ソレノイド22を通電してクランプ部材21をクランプ
解除位置に移動させる。クランプ部材21の位置にカラー
感熱記録材料10aをセットしてから、ソレノイド22をOFF
にすれば、クランプ部材231がスプリング23によって引
き戻され、カラー感熱記録材料10aがクランプ部材21で
クランプされる。
は、ソレノイド22を通電してクランプ部材21をクランプ
解除位置に移動させる。クランプ部材21の位置にカラー
感熱記録材料10aをセットしてから、ソレノイド22をOFF
にすれば、クランプ部材231がスプリング23によって引
き戻され、カラー感熱記録材料10aがクランプ部材21で
クランプされる。
カラー感熱記録材料10aのセット後に、プラテンドラ
ム20を回転させる。カラー感熱記録材料10aの記録エリ
アの先端がサーマルヘッド24に達すると、イエロー画像
の熱記録が開始される。この熱記録に際しては、サーマ
ルヘッド24は、保護シート16を介してイエロー感熱発色
層14を加熱し、これにイエロー画像を１ラインずつ熱記
録する。このイエロー画像の熱記録では、サーマルヘッ
ド24の各発熱素子は、第２図に示す発色特性及び保護シ
ート16の熱特性とを考慮した熱エネルギーを発生する。
このイエロー画像が熱記録された部分は、光定着器25に
達し、ここで光定着が行われる。この光定着器25は、カ
セットフイルタ27が紫外線ランプ26の前にセットされて
いるから、ほぼ420nm付近の近紫外線がカラー感熱記録
材料10aに照射される。これにより、イエロー感熱発色
層14に含有されたジアゾニウム塩化合物が分解して発色
能力が消失される。
ム20を回転させる。カラー感熱記録材料10aの記録エリ
アの先端がサーマルヘッド24に達すると、イエロー画像
の熱記録が開始される。この熱記録に際しては、サーマ
ルヘッド24は、保護シート16を介してイエロー感熱発色
層14を加熱し、これにイエロー画像を１ラインずつ熱記
録する。このイエロー画像の熱記録では、サーマルヘッ
ド24の各発熱素子は、第２図に示す発色特性及び保護シ
ート16の熱特性とを考慮した熱エネルギーを発生する。
このイエロー画像が熱記録された部分は、光定着器25に
達し、ここで光定着が行われる。この光定着器25は、カ
セットフイルタ27が紫外線ランプ26の前にセットされて
いるから、ほぼ420nm付近の近紫外線がカラー感熱記録
材料10aに照射される。これにより、イエロー感熱発色
層14に含有されたジアゾニウム塩化合物が分解して発色
能力が消失される。
プラテンドラム20が１回転して、記録エリアが再びサ
ーマルヘッド24の位置に達すると、マゼンタ画像がマゼ
ンタ感熱発色層13に１ラインずつ熱記録される。マゼン
タ画像の熱記録時には、カットフイルタ27が紫外線ラン
プ26の前から退避しているので、紫外線ランプ26から放
出された全ての電磁波が、マゼンタ画像を記録したカラ
ー感熱記録材料10aの部分に照射される。この紫外線ラ
ンプ26から放射された電磁波のうち、365nm付近の紫外
線によってマゼンタ感熱発色層13が光定着される。な
お、このマゼンタ画像の熱記録時は、イエロー感熱発色
層14の発色熱エネルギーよりも高い熱エネルギーが与え
られるが、既にイエロー感熱発色層14は光定着されてい
るから、このイエロー感熱発色層14が発色することはな
い。
ーマルヘッド24の位置に達すると、マゼンタ画像がマゼ
ンタ感熱発色層13に１ラインずつ熱記録される。マゼン
タ画像の熱記録時には、カットフイルタ27が紫外線ラン
プ26の前から退避しているので、紫外線ランプ26から放
出された全ての電磁波が、マゼンタ画像を記録したカラ
ー感熱記録材料10aの部分に照射される。この紫外線ラ
ンプ26から放射された電磁波のうち、365nm付近の紫外
線によってマゼンタ感熱発色層13が光定着される。な
お、このマゼンタ画像の熱記録時は、イエロー感熱発色
層14の発色熱エネルギーよりも高い熱エネルギーが与え
られるが、既にイエロー感熱発色層14は光定着されてい
るから、このイエロー感熱発色層14が発色することはな
い。
プラテンドラム20が更に１回転すると、カラー感熱記
録材料10aがサーマルヘッド24に対面するから、このサ
ーマルヘッド24によってシアン画像が１ラインずつ熱記
録される。このシアン感熱発色層12は、感熱発色するの
に必要な熱エネルギーがかなり高いために、通常の保管
状態では発色することはない。そこで、このシアン感熱
発色層12に対しては、光定着器25をOFF状態として光定
着を省略している。
録材料10aがサーマルヘッド24に対面するから、このサ
ーマルヘッド24によってシアン画像が１ラインずつ熱記
録される。このシアン感熱発色層12は、感熱発色するの
に必要な熱エネルギーがかなり高いために、通常の保管
状態では発色することはない。そこで、このシアン感熱
発色層12に対しては、光定着器25をOFF状態として光定
着を省略している。
イエロー画像，マゼンタ画像，シアン画像の熱記録が
終了した後に、ソレノイド22を通電してクランプ部材21
をクランプ解除位置に移動させ、熱記録済みカラー感熱
材料10aをプラテンドラム20から外す。
終了した後に、ソレノイド22を通電してクランプ部材21
をクランプ解除位置に移動させ、熱記録済みカラー感熱
材料10aをプラテンドラム20から外す。
カラー画像が記録されたカラー感熱記録10aは、サー
マルヘッド24の熱によって保護シート16の表面が溶けて
荒れているが、この保護シート16は剥離層15から引き剥
がすことができる。この保護シート16を剥がせば、カラ
ー感熱記録10aの表面が平滑となるので、ザラツキのな
いカラー画像を得ることができる。
マルヘッド24の熱によって保護シート16の表面が溶けて
荒れているが、この保護シート16は剥離層15から引き剥
がすことができる。この保護シート16を剥がせば、カラ
ー感熱記録10aの表面が平滑となるので、ザラツキのな
いカラー画像を得ることができる。
前記実施例は、カラー感熱記録材料に、剥離可能な保
護シートを設けたものであるが、この代わりにサーマル
ヘッドとカラー感熱記録材料との間に保護シートを挟ん
でもよい。第５図はこの実施例を示すものであり、第３
図と同じ部材には同じ符号を付してある。カラー感熱記
録材料30は、第１図において示された支持体11,シアン
感熱発色層12,マゼンタ感熱発色層13,イエロー感熱発色
層14とから構成されている。なお、イエロー感熱発色層
14が直接に露出しないように、透明な薄い保護層を設け
るのがよい。
護シートを設けたものであるが、この代わりにサーマル
ヘッドとカラー感熱記録材料との間に保護シートを挟ん
でもよい。第５図はこの実施例を示すものであり、第３
図と同じ部材には同じ符号を付してある。カラー感熱記
録材料30は、第１図において示された支持体11,シアン
感熱発色層12,マゼンタ感熱発色層13,イエロー感熱発色
層14とから構成されている。なお、イエロー感熱発色層
14が直接に露出しないように、透明な薄い保護層を設け
るのがよい。
供給リール35から引き出された保護シート32は、ガイ
ドローラ33,34を経て巻取リール31に巻き取られる。こ
れらのガイドローラ33,34は、サーマルヘッド24の両側
に配置されている。熱記録時に保護シート32を移動しな
がら、サーマルヘッド24でカラー感熱記録材料30を加熱
する。
ドローラ33,34を経て巻取リール31に巻き取られる。こ
れらのガイドローラ33,34は、サーマルヘッド24の両側
に配置されている。熱記録時に保護シート32を移動しな
がら、サーマルヘッド24でカラー感熱記録材料30を加熱
する。
上記実施例では、プラテンドラムを用いているが、こ
の代わり直線移動するベルトやスライドステージを用い
てもよい。
の代わり直線移動するベルトやスライドステージを用い
てもよい。
以上詳細に説明したように、本発明のカラー感熱記録
材料は、熱荒れを防止するための保護シートと、この保
護シートを前記カラー感熱記録材料の表面に接着する剥
離層とを備え、熱記録した後の保護シートの剥離により
平滑な表面を得るようにしたから、熱記録により保護シ
ートの表面にたとえ熱荒れが発生しても、この熱荒れは
剥離層側の面には現れることがないため、保護シートを
剥離することにより、カラー感熱記録材料の表面が平滑
な状態になる。したがって、熱荒れの影響のない平滑な
フルカラー記録材料が得られ、熱荒れによるザラツキを
なくすことができる。
材料は、熱荒れを防止するための保護シートと、この保
護シートを前記カラー感熱記録材料の表面に接着する剥
離層とを備え、熱記録した後の保護シートの剥離により
平滑な表面を得るようにしたから、熱記録により保護シ
ートの表面にたとえ熱荒れが発生しても、この熱荒れは
剥離層側の面には現れることがないため、保護シートを
剥離することにより、カラー感熱記録材料の表面が平滑
な状態になる。したがって、熱荒れの影響のない平滑な
フルカラー記録材料が得られ、熱荒れによるザラツキを
なくすことができる。
特に、本発明のカラー感熱記録材料は、各色の感熱発
色層の熱感度を変えることにより熱記録を行い、更に熱
エネルギを変えることにより各色の発色濃度を変化させ
ているため、印加する熱エネルギ範囲が、昇華型や溶融
型の熱記録方式と異なり広くなるため、最下層にある例
えばシアン感熱発色層を熱記録する場合にはかなり高温
になり、熱荒れの発生が高くなるが、これの影響を無く
すことができる。
色層の熱感度を変えることにより熱記録を行い、更に熱
エネルギを変えることにより各色の発色濃度を変化させ
ているため、印加する熱エネルギ範囲が、昇華型や溶融
型の熱記録方式と異なり広くなるため、最下層にある例
えばシアン感熱発色層を熱記録する場合にはかなり高温
になり、熱荒れの発生が高くなるが、これの影響を無く
すことができる。
また、カラー感熱記録装置では、記録材料とサーマル
ヘッドとの間に保護シートを介在して、フルカラー画像
を熱記録し、熱記録した後に保護シートを取り除くこと
によりカラー感熱記録材料の表面を平滑にしたから、フ
ルカラー画像を記録するために、大きな熱エネルギを最
下層の感熱記録層に印加しても、この保護シートにより
記録材料の表面が平滑に維持される。しかも、熱荒れの
影響を直接に受ける保護シートは最終的に記録材料から
取り除かれるため、記録材料の表面は平滑な面となり、
熱荒れが残ることがない。
ヘッドとの間に保護シートを介在して、フルカラー画像
を熱記録し、熱記録した後に保護シートを取り除くこと
によりカラー感熱記録材料の表面を平滑にしたから、フ
ルカラー画像を記録するために、大きな熱エネルギを最
下層の感熱記録層に印加しても、この保護シートにより
記録材料の表面が平滑に維持される。しかも、熱荒れの
影響を直接に受ける保護シートは最終的に記録材料から
取り除かれるため、記録材料の表面は平滑な面となり、
熱荒れが残ることがない。
【図面の簡単な説明】 第１図は、本発明のカラー感熱記録材料の一例を示す説
明図である。 第２図は、カラー感熱記録材料の発色特性を示すグラフ
である。 第３図は、カラー感熱記録装置を示す概略図である。 第４図は、紫外線ランプの発光特性とカットフイルタの
透過特性を示すグラフである。 第５図は、本発明のカラー感熱記録装置の概略図であ
る。 10……カラー感熱記録材料 10a……シート状のカラー感熱記録材料 15……剥離層 16……保護シート 20……プラテンドラム 24……サーマルヘッド 25……光定着器 30……シート状のカラー感熱記録材料 32……保護シート。
明図である。 第２図は、カラー感熱記録材料の発色特性を示すグラフ
である。 第３図は、カラー感熱記録装置を示す概略図である。 第４図は、紫外線ランプの発光特性とカットフイルタの
透過特性を示すグラフである。 第５図は、本発明のカラー感熱記録装置の概略図であ
る。 10……カラー感熱記録材料 10a……シート状のカラー感熱記録材料 15……剥離層 16……保護シート 20……プラテンドラム 24……サーマルヘッド 25……光定着器 30……シート状のカラー感熱記録材料 32……保護シート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B41M 5/28 - 5/34 B41J 3/20
Claims (2)
- 【請求項１】発色する色及び濃度と記録熱エネルギーと
が異なった少なくとも第１ないし第３の感熱発色層を有
し光定着性を備えたカラー感熱記録材料を用い、サーマ
ルヘッドにより上層から順に各色毎に熱記録を行うとと
もに熱記録後の感熱発色層が下層の熱記録時に発色する
ことのないように光定着器により光定着を行ってフルカ
ラー画像を熱記録するカラー感熱記録装置において、 前記サーマルヘッドとカラー感熱記録材料との間に、カ
ラー感熱記録材料の表面の熱荒れを防止するための保護
シートを介在させる機構を有し、 この保護シートを介してサーマルヘッドでカラー感熱記
録材料を熱記録することを特徴とするカラー感熱記録装
置。 - 【請求項２】支持体上に、シアン感熱発色層，マゼンタ
感熱発色層，イエロー感熱発色層を有し、少なくとも表
面側の２つの感熱発色層は特定波長の紫外線の照射によ
る光定着性を備えており、フルカラー画像を記録するた
めのカラー感熱記録材料において、 熱荒れを防止するための保護シートと、この保護シート
を前記カラー感熱材料の表面に接着する剥離層とを備
え、熱記録した後の保護シートの剥離により平滑な表面
を得るようにしたことを特徴とするカラー感熱記録材
料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2283129A JP2825637B2 (ja) | 1990-10-19 | 1990-10-19 | カラー感熱記録材料及びカラー感熱記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2283129A JP2825637B2 (ja) | 1990-10-19 | 1990-10-19 | カラー感熱記録材料及びカラー感熱記録装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04156377A JPH04156377A (ja) | 1992-05-28 |
| JP2825637B2 true JP2825637B2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=17661604
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2283129A Expired - Fee Related JP2825637B2 (ja) | 1990-10-19 | 1990-10-19 | カラー感熱記録材料及びカラー感熱記録装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2825637B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1114736A1 (en) * | 1998-09-01 | 2001-07-11 | Star Micronics Co., Ltd. | Printed medium and printed recording medium |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55152079A (en) * | 1979-05-17 | 1980-11-27 | Canon Inc | Thermal printer |
| JPH0651425B2 (ja) * | 1985-03-19 | 1994-07-06 | 富士写真フイルム株式会社 | 感熱記録装置 |
| JPH02120079A (ja) * | 1988-10-29 | 1990-05-08 | Tokyo Seihin Kaihatsu Kenkyusho:Kk | 感熱印刷用紙 |
| JP2933936B2 (ja) * | 1988-11-22 | 1999-08-16 | 富士写真フイルム株式会社 | 多色感熱記録材料 |
-
1990
- 1990-10-19 JP JP2283129A patent/JP2825637B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04156377A (ja) | 1992-05-28 |
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