JP2806649B2 - カラー感熱記録方法 - Google Patents

カラー感熱記録方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光記録と熱記録とを併
用してカラー画像を記録するカラー感熱記録方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】サーマル記録装置には、感熱記録装置と
熱転写記録装置とがあるが、廃棄物が発生せず、またラ
ンニングコストが安いという特長から、感熱記録装置が
広く用いられる傾向にあり、例えばファクシミリの殆ど
はモノクロの感熱記録装置が組み込まれている。最近で
は、例えば、特開昭61ー213169号公報に記載さ
れているように、支持体上にマゼンタ感熱発色層,シア
ン感熱発色層,イエロー感熱発色層を順次層設して、フ
ルカラーの画像を直接に熱記録することができるように
したカラー感熱記録材料が提案されている。
【0003】このカラー感熱記録材料にカラー画像を記
録する場合には、サーマルヘッドでイエロー感熱発色層
にイエロー画像を熱記録し、この熱記録後にイエローフ
イルタを通して光源からの光を照射してイエロー感熱発
色層を光定着する。次に、シアン感熱発色層にシアン画
像を熱記録してから、シアンフイルタを通して光源から
の光を照射してシアン感熱発色層を光定着する。最後
に、マゼンタ感熱発色層を熱記録してから、マゼンタ光
を照射してマゼンタ感熱発色層を光定着する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のカラー
感熱記録方法では、6ステップを必要としているため
に、カラー画像の記録に時間がかかるという問題があっ
た。本発明は、少ないステップでカラー画像を記録する
ことができるようにしたカラー感熱記録方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】カラー感熱記録では、熱
エネルギーを制御して中間調を記録し、そして充分な露
光量を与えて光定着を行うものである。本発明は、この
熱記録メカニズムを逆に行うことで、記録ステップを簡
略化して高速印画を可能としたものである。すなわち、
請求項1に記載した発明では、第3の感熱発色層に対し
ては、これに特有な波長域の電磁線を用い、その強度を
発色濃度に応じて制御することで光記録を行い、その後
で第2の感熱発色層に発色濃度に応じた熱エネルギーを
与えて熱記録するとともに、第3の感熱発色層の少なく
とも前記記録エリアに対して現像のための熱エネルギー
を与えてこの第3の感熱発色層を熱現像し、次に第2の
感熱発色層に特有な電磁線を照射してこれを光定着し、
最後に第1の感熱発色層に発色濃度に応じた熱エネルギ
ーを与えて熱記録したものである。前記熱現像は、後に
詳しく説明するように、次の下層の熱記録の際に付与さ
れる発色手前のバイアス熱エネルギーを用いたり、専用
のヒートローラを用いたりして行うことができる。3種
類の感熱発色層としては、イエロー感熱発色層,マゼン
タ感熱発色層,シアン感熱発色層が用いられるが、この
外に黒色等の特定な色の感熱発色層を設け、感熱発色層
を4層以上としてもよい。
【0006】請求項2に記載した発明では、第3及び第
2の感熱発色層に対しては、それぞれに特有な波長域の
電磁線を用い、これらの強度を発色濃度に応じて制御す
ることで光記録を行い、次に第1の感熱発色層に発色濃
度に応じた熱エネルギーを与えて熱記録し、この熱記録
は、第3及び第2の感熱発色層の発色エネルギーよりも
高いバイアス熱エネルギーを加えて行い、このバイアス
熱エネルギーにより第3及び第2の感熱発色層を熱現像
するようにしたものである。
【0007】請求項3に記載した発明では、第3及び第
2の感熱発色層に対しては、それぞれに特有な波長域の
電磁線を用い、これらの強度を発色濃度に応じ制御す
ることで光記録を行い、次に第3及び第2の感熱発色層
の少なくとも前記記録エリアに対して現像のための熱エ
ネルギーを与えてこれらを熱現像し、その後で第1の感
熱発色層に発色濃度に応じた熱エネルギーを与えて熱記
録するようにしたものである。
【0008】
【作用】請求項1に記載した発明では、第3の感熱発色
層に対して、各画素を所望の濃度に発色させるのに必要
な発色要素を残すように、電磁線を照射して光記録す
る。これにより、不要な発色要素は光定着して発色能力
が失われる。次に、第2の感熱発色層に対して、発色濃
度に応じた熱エネルギーを与えて熱記録し、この際の熱
エネルギーを利用して第3の感熱発色層を熱現像する。
この熱現像により、第3の感熱発色層に残っていた発色
要素が最高濃度に発色するが、発色要素の量は光記録に
依存しているから、第3の感熱発色層は光記録に応じた
濃度に発色することになる。第2の感熱発色層は熱記録
後に光定着され、最後に第1の感熱発色層が熱記録され
る。この第1の感熱発色層の発色熱エネルギーは、通常
の保管では起こり得ない値があるが、必要に応じて第1
の感熱発色層に対しても光定着性を与え、最後にこれを
光定着してもよい。このように、第2の感熱発色層の熱
記録を利用して、第3の感熱発色層を熱現像するから、
高速印画が可能となるとともに、省エネを図ることがで
きる。なお、第2の感熱発色層の熱記録を利用して第3
の感熱発色層を熱現像する代わりに、専用のヒートロー
ラを用いて熱現像してもよい。
【0009】請求項2に記載した発明では、第3及び第
2の感熱発色層に対して、それぞれに特有な波長域の電
磁線を用いて光記録し、そして第1の感熱発色層の熱記
のバイアス熱エネルギーを利用して、第3及び第2の
感熱発色層を熱現像する。これにより、2ステップの光
記録と、1ステップの熱記録でカラー画像を記録するこ
とができる。
【0010】請求項3に記載した発明では、第3及び第
2の感熱発色層の光記録後に、これらを熱現像するか
ら、第1の感熱発色層を印字する際に、印字の位置ずれ
による熱現像ムラが発生することがない。
【0011】
【実施例】図2は、本発明に用いるカラー感熱記録材料
を示すものである。カラー感熱記録材料10は、支持体
11の上に、シアン感熱発色層12,マゼンタ感熱発色
層13,イエロー感熱発色層14,保護層15とが順次
層設されている。この支持体11としては、不透明なコ
ート紙又はプラスチックフイルムが用いられ、またOH
Pシートを作成する場合には透明なプラスチックフイル
ムが用いられる。
【0012】シアン感熱発色層12は、電子供与性染料
前駆体と電子受容性化合物を主成分として含有し、加熱
されたときにシアンに発色する。マゼンタ感熱発色層1
3としては、最大吸収波長が約365nmであるジアゾ
ニウム塩化合物と、これと熱反応してマゼンタに発色す
るカプラーとを含有している。このマゼンタ感熱発色層
13は、365nm付近の紫外線を照射すると、この紫
外線の露光量に応じてジアゾニウム塩化合物が光分解し
て発色能力が失われる。イエロー感熱発色層14は、最
大吸収波長が約420nmであるジアゾニウム塩化合物
と、これと熱反応してイエローに発色するカプラーとを
含有している。このイエロー感熱発色層14は、ほぼ4
20nm付近の近紫外線(青紫光)を照射すると発色能
力が失われる。なお、この各感熱発色層12〜14の具
体的な構成は、平成2年4月4日に本出願人によって出
願された特願平2ー89384号に詳細に説明されてい
る。
【0013】図3は、各感熱発色層12〜14の発色特
性を示すものである。横軸の熱エネルギーは、サーマル
ヘッドの発熱素子が発生する熱エネルギーを表してお
り、イエロー感熱発色層14の発色熱エネルギーが最も
低く、したがって熱記録感度が最も高い。他方、シアン
感熱発色層12は発色熱エネルギーが最も高く、したが
って熱記録感度が最も低い。この発色熱エネルギーの差
異の主たる要因は、シアン感熱発色層12は、イエロー
感熱発色層13,マゼンタ感熱発色層14を介して加熱
しなければならないからである。なお、通常の保存状態
では、シアン感熱発色層12の発色熱エネルギーを越え
ることがないので、これに対しては光定着性が与えられ
ていない。もし、必要であれば、ジアゾニウム塩化合物
とカプラーとを用いることで、光定着性を与えてもよ
い。
【0014】図4は、イエロー感熱発色層又はマゼンタ
感熱発色層を光記録してから熱を加えた場合の発色特性
を示すものである。例えば、イエロー感熱発色層14
を、ほぼ420nmの近紫外線で露光すると、ジアゾニ
ウム塩化合物が光分解するから、カプラーとジアゾニウ
ム塩化合物とが熱反応しなくなり、発色能力が失われ
る。このジアゾニウム塩化合物の光分解の度合は、近紫
外線の露光量に応じて変化する。すなわち、図4に示す
ように、露光量が多い場合には、ジアゾニウム化合物の
残量が少なくなるから、露光後に充分な熱エネルギーを
与えても発色濃度が低い。逆に、少ない露光量を与えて
から、充分な熱エネルギーを与えると、発色濃度が高く
なる。
【0015】図5は、本発明を実施するカラー感熱記録
装置の一例を示すものである。供給リール20にロール
状に巻かれたカラー感熱記録材料10は、一対の引出し
ローラ21で引き出されて、イエロー画像光記録器22
に送られる。このイエロー画像光記録器22は、記録す
べき画素の濃度に対応した露光をイエロー感熱発色層1
4に与え、イエロー画像を光記録する。このイエロー画
像光記録器22は、ほぼ420nmの波長域の紫外線を
発生する紫外線ランプ23と、光シャッタ装置24と、
レンズアレイ25と、ケース26とから構成されてい
る。
【0016】光シャッタ装置24としては、図6に示す
ように、液晶パネル28上に、多数のマイクロシャッタ
28aを形成した液晶シャッタ装置が用いられている。
この液晶シャッタ装置は、周知のように個別電極と共通
電極とを備え、これらに印加する電圧に応じて光透過率
が変化する。そして、この個別電極で区画されたエリア
が1個のマイクロシャッタ28aを構成する。この実施
例では、画素間に白抜けが発生しないようにするため
に、隣り合うマイクロシャッタは、距離Lだけずれた状
態で二列になっている。レンズアレイ25は、各マイク
ロシャッタ28aに対応して二列に配置された多数の小
レンズを備えており、これらの小レンズは透明プレート
上に一体形成されている。
【0017】マゼンタ画像光記録器30は、ほぼ365
nmの近紫外線を発生する紫外線ランプ31,光シャッ
タ装置32,レンズアレイ33,ケース34とから構成
されている。このマゼンタ画像光記録器30は、記録す
べき画素の濃度に対応した露光をマゼンタ感熱発色層1
3に与える。
【0018】マゼンタ画像光記録器30の下流側に、サ
ーマルヘッド36とプラテンドラム37とが配置されて
いる。サーマルヘッド36には、多数の発熱素子をライ
ン状に配列したものであり、各画素の駆動信号に応じて
発熱する。図7では、7個の発熱素子36a〜36gが
示されている。このサーマルヘッド36は、シアン感熱
発色層12に熱エネルギーを与えてシアン画像を熱記録
する。この熱記録は、マゼンタ及びイエローの感熱発色
層13,14の発色エネルギーよりも高いバイアス熱エ
ネルギーBH(図3参照)を加えて行われるため、シア
感熱発色層よりも上層のマゼンタ及びイエローの感熱
発色層13,14にもバイアス熱エネルギーが加えられ
る。したがって、光記録されたマゼンタ感熱発色層1
3,イエロー感熱発色層14がこのバイアス熱エネルギ
ーにより熱現像される。この熱現像により、各発色層に
残っていたジアゾニウム塩化合物とカプラーとが結合し
て発色する。カラー画像が記録されたカラー感熱記録材
料10は、送りローラ対38で送られ、そしてカッター
39で所定のサイズに切断されてトレイ40に排出され
る。
【0019】次に、図1を参照して、上記カラー感熱記
録装置の作用について説明する。供給リール20から引
き出されたカラー感熱記録材料10は、イエロー画像光
記録器22に送られる。このイエロー画像光記録器22
には、駆動信号発生回路(図示せず)から、イエロー画
像の第1ライン目の駆動信号が入力されている。この駆
動信号は、図4の特性曲線に示されているように、画素
の記録濃度が高い場合には、マイクロシャッタ28aの
透過率を低くする。このように、各マイクロシャッタ2
8aは、駆動信号に応じて透過率が変化し、紫外線ラン
プ23から発生したほぼ420nmの波長域の近紫外線
の透過を制御する。この際に、隣り合うマイクロシャッ
タ28aに供給される2つの駆動信号は、記録位置が
「L」だけずれるように、一方の駆動信号が電気的に遅
延される。
【0020】イエロー画像の第1ライン目がイエロー感
熱発色層14に光記録されると、カラー感熱記録材料1
0が1ライン分移動され、その後に第2ライン目を光記
録する。以下、同様にしてイエロー画像をイエロー感熱
発色層14に1ラインずつ光記録する。
【0021】イエロー画像が光記録された部分が、マゼ
ンタ画像光記録器30に達すると、ほぼ365nmの紫
外線によって、マゼンタ感熱発色層13にマゼンタ画像
が1ラインずつ光記録される。なお、マゼンタ画像を先
に光記録してから、イエロー画像を光記録してもよい。
【0022】マゼンタ画像が光記録された部分がサーマ
ルヘッド36に達すると、このサーマルヘッド36によ
って、シアン画像が1ラインずつ熱記録される。このシ
アン画像の熱記録に際しては、ほぼ75〜100mJ/
mm2 の熱エネルギーの範囲内で、記録濃度に応じた熱
エネルギーが与えられる。この熱エネルギーは、マゼン
タ感熱発色層13,イエロー感熱発色層14の発色熱エ
ネルギーよりも高いために、各感熱発色層13,14に
残っていたジアゾニウム塩化合物とカプラーとが熱反応
して発色する。したがって、シアン,マゼンタ,イエロ
ーの3種類のモノクロ画像が同時に発色するから、カラ
ー感熱記録材料10にフルカラーのカラー画像が現れ
る。この記録済みカラー感熱記録材料10は、カッター
39で所定のサイズに切断され、トレイ40に排出され
る。
【0023】イエローの画素及びマゼンタの画素の記録
位置と、シアンの画素の記録位置とが完全に一致してい
る場合には、シアン画素の熱記録時にイエロー及びマゼ
ンタ画素の全部について熱現像が行われる。しかし、こ
れらの画素の記録位置がずれている場合には、イエロー
及びマゼンタの画素が部分的に熱現像されなくなり、画
素の一部が欠落した熱現像ムラが発生することになる。
この熱現像ムラは、シアン画像の熱記録において、サー
マルヘッド36の各発熱素子に一定の電気エネルギーを
供給して、シアン感熱発色層12が発色する手前の熱エ
ネルギーをバイアス熱エネルギーBH(図3参照)とし
てカラー感熱記録材料10に与えることで解決すること
ができる。そして、シアン画像を熱記録する発熱素子に
は、バイアス熱エネルギーを越えて、発色濃度に応じた
熱エネルギーに達するように駆動する。
【0024】バイアス熱エネルギーを用いない場合に
は、図8に示すように、シアン画像の熱記録の前に、イ
エロー感熱発色層14及びマゼンタ感熱発色層13の熱
現像を行うのがよい。図9は、この熱転写記録方法を実
施するための装置を示し、マゼンタ画像光記録器30
と、サーマルヘッド36との間に、ヒータを内蔵したヒ
ートローラ42が配置されている。このヒートローラ4
2は、ローラ43との間でカラー感熱記録材料19をニ
ップしながら搬送するとともに、ヒートローラ42によ
って、イエロー感熱発色層14及びマゼンタ感熱発色層
13とを熱現像する。この熱現像の熱エネルギーとして
は、バイアス熱エネルギーBHと同じでよい。なお、ロ
ーラ43をヒートローラとしてもよい。
【0025】また、1つの感熱発色層にのみ光記録と熱
現像を行ってよい。図10に示す熱転写記録方法は、イ
エロー感熱発色層14に対して光記録と熱現像とを行う
ようにしたものである。イエロー画像が光記録されたカ
ラー感熱記録材料10は、サーマルヘッド45によっ
て、マゼンタ感熱発色層13にマゼンタ画像が熱記録さ
れる。この熱記録時に、イエロー感熱発色層14が熱現
像されるから、マゼンタ画像と一緒にイエロー画像が現
れる。
【0026】マゼンタ画像の熱記録後に、カラー感熱記
録材料10がマゼンタ用光定着器46を通過し、このと
きにマゼンタ感熱発色層13が光定着される。このマゼ
ンタ用光定着器46は、ほぼ365nmの紫外線を放出
する紫外線ランプ47と、リフレクタ48とから構成さ
れている。マゼンタ感熱発色層の光定着後に、前記実施
例と同様に、サーマルヘッド36によってシアン感熱発
色層12にシアン画像が熱記録される。なお、符号49
は、プラテンドラムである。
【0027】前記実施例では、第1層がシアン感熱発色
層,第2層がマゼンタ感熱発色層,第3層がイエロー感
熱発色層であるが、この層構成は適宜変更することがで
きる。例えば、第1層をイエロー感熱発色層とし、第3
層をシアン感熱発色層としてもよく、この場合にはシア
ン感熱発色層に光定着性を与え、イエロー感熱発色層に
は光定着性を与えなくてもよい。このシアン感熱発色層
に対しては光記録し、イエロー感熱発色層に対しては熱
記録する。
【0028】また、黒感熱発色層等を設けて4層以上と
してもよい。更に、光定着する電磁線の波長は、感熱発
色層毎に異なっていればよく、これはジアゾニウム塩化
合物の吸収特性を変えることで、所望の波長域とするこ
とが可能である。更に、上記実施例は、サーマルヘッド
及び光記録器に対して記録紙を一次元方向に相対移動さ
せるラインプリンタであるが、本発明は二次元に相対移
動するシリアルプリンタに対しても適用することができ
る。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明で
は、少なくとも1つの感熱発色層に対して光記録を行
い、別の感熱発色層を熱記録する際に、その熱エネルギ
ーを利用して光記録した画像を熱現像するから、記録ス
テップが簡略化され、それにより高速印画を行うことが
できる。また、熱記録の熱エネルギーを利用して熱現像
するから、従来の方法に比べて熱エネルギーの消費が少
ないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】イエロー画像とマゼンタ画像とを光記録する方
法を示すフローチャートである。
【図2】カラー感熱記録材料の一例を示す説明図であ
る。
【図3】カラー感熱記録材料の発色特性を示すグラフで
ある。
【図4】露光量と発色濃度との関係を示すグラフであ
る。
【図5】図1に示す記録方法を実施するカラー感熱記録
装置を示す概略図である。
【図6】光シャッタ装置の説明図である。
【図7】サーマルヘッドの説明図である。
【図8】イエロー画像とマゼンタ画像の光記録後に、こ
れらを熱現像する記録方法を示すフローチャートであ
る。
【図9】図8に示す記録方法を実施するカラー感熱記録
装置を示す概略図である。
【図10】イエロー画像だけを光記録する方法を示すフ
ローチャートである。
【図11】図10に示す記録方法を実施するカラー感熱
記録装置を示す概略図である。
【符号の説明】
10 カラー感熱記録材料 22 マゼンタ画像光記録器 30 イエロー画像光記録器 36 サーマルヘッド 40 ヒートローラ 45 サーマルヘッド 46 マゼンタ用光定着器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−288688(JP,A) 特開 昭61−213169(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/32 B41M 5/28 - 5/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発色する色が異なった第1ないし第3の
    少なくとも3つの感熱発色層が支持体上に順次層設され
    ており、少なくとも第2及び第3の感熱発色層は特有な
    波長域の電磁線による光定着性を備え、また深層ほど熱
    記録感度が低くなったカラー感熱記録材料を用い、これ
    にカラー画像を記録するカラー感熱記録方法において、 前記第3の感熱発色層に対しては、これに特有な波長域
    の電磁線を用い、その強度を発色濃度に応じて制御する
    ことで光記録を行い、その後で第2の感熱発色層に発色
    濃度に応じた熱エネルギーを与えて熱記録するととも
    に、第3の感熱発色層の少なくとも前記記録エリアに対
    して現像のための熱エネルギーを与えてこの第3の感熱
    発色層を熱現像し、次に第2の感熱発色層に特有な電磁
    線を照射してこれを光定着し、最後に第1の感熱発色層
    に発色濃度に応じた熱エネルギーを与えて熱記録したこ
    とを特徴とするカラー感熱記録方法。
  2. 【請求項2】 発色する色が異なった第1ないし第3の
    少なくとも3つの感熱発色層が支持体上に順次層設され
    ており、少なくとも第2及び第3の感熱発色層は特有の
    波長域の電磁線による光定着性を備え、また深層ほど熱
    記録感度が低くなったカラー感熱記録材料を用い、これ
    にカラー画像を記録するカラー感熱記録方法において、 前記第3及び第2の感熱発色層に対しては、それぞれに
    特有な波長域の電磁線を用い、これらの強度を発色濃度
    に応じて制御することで光記録を行い、次に第1の感熱
    発色層に、発色濃度に応じた熱エネルギーを与えて熱記
    し、この熱記録は、第3及び第2の感熱発色層の発色
    エネルギーよりも高いバイアス熱エネルギーを加えて行
    い、このバイアス熱エネルギーにより第3及び第2の感
    熱発色層を熱現像することを特徴とするカラー感熱記録
    方法。
  3. 【請求項3】 発色する色が異なった第1ないし第3の
    少なくとも3つの感熱発色層が支持体上に順次層設され
    ており、少なくとも第2及び第3の感熱発色層は特有な
    波長域の電磁線による光定着性を備え、また深層ほど熱
    記録感度が低くなったカラー感熱記録材料を用い、これ
    にカラー画像を記録するカラー感熱記録方法において、 前記第3及び第2の感熱発色層に対しては、それぞれに
    特有な波長域の電磁線を用い、これらの強度を発色濃度
    に応じ制御することで光記録を行い、次に第3及び第
    2の感熱発色層の少なくとも前記記録エリアに対して現
    像のための熱エネルギーを与えてこれらを熱現像し、そ
    の後で第1の感熱発色層に発色濃度に応じた熱エネルギ
    ーを与えて熱記録したことを特徴とするカラー感熱記録
    方法。
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