JP3487814B2 - カラー印刷方法及びカラーサーマルプリンタ - Google Patents

カラー印刷方法及びカラーサーマルプリンタ

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JP3487814B2
JP3487814B2 JP2000254207A JP2000254207A JP3487814B2 JP 3487814 B2 JP3487814 B2 JP 3487814B2 JP 2000254207 A JP2000254207 A JP 2000254207A JP 2000254207 A JP2000254207 A JP 2000254207A JP 3487814 B2 JP3487814 B2 JP 3487814B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー印刷方法及
びカラーサーマルプリンタに係り、特に、光定着性を有
するカラー感熱記録紙にフルカラー画像を記録するカラ
ー印刷方法及びカラーサーマルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】直接感熱記録方式カラーサーマルプリン
タの一つに、サーモオートクロム方式(以下、「TA方
式」と略す。)と呼ばれるフルカラープリント方式のプ
リンタがある。このTA方式による従来のカラーサーマ
ルプリンタの記録方法について図5乃至図7を用いて説
明する。
【0003】図5は上記従来のカラーサーマルプリンタ
(図示せず)に用いるカラー感熱記録紙C1の構造を示
す縦断側面図、図6はカラー感熱記録紙C1の発色特性
を示す特性図、図7は従来のカラーサーマルプリンタの
記録工程を示すフローチャートである。TA方式による
カラーサーマルプリンタの記録方法の概要は、イエロ
ー、マゼンタ、シアンの3原色が異なるレンジの熱エネ
ルギーで発色する性質を利用し、順次各原色を夫々発色
させながら、同時に必要に応じて、夫々の各原色が発色
後に光定着を行うことにより、最終的にフルカラーの画
像を記録するというものである。
【0004】先ず、図5に示すように、カラー感熱記録
紙C1には、波長420nm近傍の紫外線に光定着性を
持つイエロー発色層2が最外側に、また、その内側に波
長365nm近傍の紫外線に光定着性を持つマゼンタ発
色層3が、更に光定着性を持たないシアン発色層4がベ
ース紙5に接触するように積層された構造のものを用い
る。
【0005】次に、カラーサーマルプリンタの記録方法
の工程を図6と図7のフローチャートを用いて説明す
る。図6に上記カラー感熱記録紙C1の発色特性を示
す。同図において横軸は熱エネルギー、縦軸は発色濃度
で、同図中、a,b,cは夫々イエロー,マゼンタ,シ
アンの各発色濃度を示す。この場合の熱記録の状態を図
7のフローチャートを用いて説明する。
【0006】サーマルヘッドをカラー感熱記録紙C1に
押し付け、熱感度が最も高いイエロー感熱発色層にイエ
ロー画像を1ラインずつ熱記録する(ST1)。その
後、当工程以降で加熱されても当該イエロー発色層2が
発色するのを防止し、所望の原色だけを発色させるよう
にするために、感熱記録紙1は熱記録が完了した部分か
ら順次、上記波長420nm近傍の紫外線を感熱記録紙
1に照射し、光定着を行うことにより、イエロー発色層
2の発色機能を無くしておく(ST2)。
【0007】次にマゼンタ発色層3についても同様に熱
記録(ST3)及び光定着(ST4)の処理を行い、熱
感度が最も低いシアン発色層4について熱記録を行い
(ST5)、最終的にカラー画像を得ることができる。
なお、熱感度が最も低いシアン発色層については光定着
が不要である。また、発色層が3層の場合について説明
したが、発色層が4層の場合でも、各層について同じ処
理を繰り返すようにすると良い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、熱感度が異
なる複数の発色層を有し、各発色層の発色濃度も供給す
る熱エネルギーで制御できる上記直接感熱記録方式カラ
ーサーマルプリンタでは、熱感度の最も低い層を発色さ
せるには高い熱エネルギーが必要になり、1ラインずつ
熱記録するために加熱と冷却を繰り返すために消費電力
が高くなるという問題がある。そのうえ、記録の熱がサ
ーマルヘッドに蓄積されるため、熱を与える量の管理が
困難である。また、高い熱エネルギーのため、発色のた
めの加熱と像の濃度を制御するために一旦抵抗体の温度
を下げる時間が必要なため、熱のロスが発生し、プリン
ト処理時間が長くかかるという問題がある。
【0009】
【発明の目的】本発明は、低消費電力で高速プリントが
できるようにしたカラーサーマルプリンタを提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
加熱により発色し各々の熱感度が異なる複数の異なる色
彩の発色層が積層され,各発色層がそれぞれ異なる波長
帯域の光照射にて発色反応性を喪失する光定着性を備え
たカラー感熱記録紙を用いるカラー印刷方法において、
熱感度が高い発色層から順に、予め発色層の発色させな
い部分にのみ発色反応性を喪失させる波長帯域の光照射
を行う処理とその発色層をその熱感度に応じた熱量で加
熱する処理とを、各発色層ごとに、繰り返し実行する
という構成を採っている。
【0011】ここで、「熱感度が高い」とは発色させる
ための加熱量が少なくて良いことを示す。従って、この
場合には低い加熱温度でも発色することをも示す。
【0012】上記構成について、例えば、熱感度が高い
発色層と中位の発色層と低い発色からなる三色の発色層
を備えるカラー感熱記録紙の印刷を行う場合を例に採る
と、熱感度が高い発色層に対して発色させない部分につ
いてのみ当該発色層の光定着に適した波長の光照射を行
い、当該発色層が発色する熱量であって中位の発色層が
発色するに至らない熱量で加熱する。これにより、熱感
度が高い発色層について発色させたい部分のみが発色す
る。
【0013】同様に、熱感度が中位の発色層に対して適
した波長で発色させない部分に光照射を行い、当該発色
層が発色する熱量であって熱感度が低い発色層が発色す
るに至らない熱量で加熱する。さらに同様に、熱感度が
低い発色層に対して適した波長で発色させない部分に光
照射を行い、当該発色層が発色する熱量で加熱する。こ
れにより、各発色層が発色してカラー感熱記録紙に所望
のカラー印刷画像が印刷される。
【0014】このように、予め各発色層に対して発色さ
せない領域に対して光定着を行うので、発色させる部分
についてのみ加熱を行う必要がなく、加熱方法は用紙全
体を一度に加熱したり、用紙の幅方向(搬送方向と直交
する方向)全域に渡って同時に加熱する加熱手段を搬送
付勢手段により通過させることによって加熱する等、迅
速な加熱方法を適宜選択できる。
【0015】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明と同様の構成を備えると共に、少なくとも熱感度が
最も低い発色層以外の各発色層ごとに、加熱を行ってか
ら少なくとも発色した部位に当該発色層の発色反応性を
喪失させる波長帯域の光照射を行うという構成を採って
いる。
【0016】上記工程を加えることにより、各発色層の
発色した部分に対して発色後の光定着が行われる。な
お、この発色後の光定着は発色した部位に限らず記録紙
全面に渡って行っても良い。また、熱感度が最も低い発
色層についても加熱後に発色した部位に当該発色層の発
色反応性を喪失させる波長帯域の光照射を行っても良
い。
【0017】請求項3記載の発明は、加熱により発色し
各々の熱感度が異なる複数の異なる色彩の発色層が積層
され,各発色層がそれぞれ異なる波長帯域の光照射にて
発色反応性を喪失する光定着性を備えたカラー感熱記録
紙に対して印刷を行うカラーサーマルプリンタにおい
て、カラー感熱記録紙が搬送される搬送路に沿って設け
られた搬送付勢手段と、搬送路上のカラー感熱記録紙に
対して各発色層の発色反応性を喪失させる波長帯域の光
を照射する光照射部と、この光照射部と搬送路上のカラ
ー感熱記録紙との間に介挿され,外部からの入力情報に
基づいて変更自在のマスクパターンにより光照射部から
の照射光を遮蔽する遮蔽部とを有する事前定着部と、搬
送路上のカラー感熱記録紙を各発色層の熱感度に応じた
熱量で加熱する加熱部と、前記各発色層に対し、熱感度
が高い発色層から順に、前記事前定着部と前記加熱部と
をこの順で作動させる動作制御手段と、を備えるという
構成を採っている。
【0018】上記構成により、請求項1記載のカラー印
刷方法と同様の工程が実施される。
【0019】上記事前定着部の遮蔽部については、例え
ば外部からパターン情報を入力されこれに基づいて所定
のマスクパターンを形成する。
【0020】また、上記光照射部については、各発色層
の光定着に適した波長に調節することができる単一の光
照射部であっても良いし、各波長光を個別に発する複数
の光照射部であっても良い。複数の場合には、各発色層
の光定着の際に各光照射部に搬送付勢手段によりカラー
感熱記録紙が搬送される。
【0021】また、加熱部についても同様に、各発色層
の発色に適した熱量に調節することができる単一の加熱
部であっても良いし、各発色層を個別に加熱する複数の
加熱部であっても良い。加熱部が複数の場合も、各発色
層の加熱の際に各加熱部に搬送付勢手段によりカラー感
熱記録紙が搬送される。
【0022】また、事前定着部及び加熱部がいずれも単
一である場合には、その工程に応じてこれらの間をカラ
ー感熱記録紙を搬送付勢手段により往復させる。
【0023】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明と同様の構成を備えると共に、新たに、遮蔽部のマ
スクパターンを自在に設定する制御を行うマスク制御部
を備え、このマスク制御部が、カラー感熱記録紙への印
刷情報に基づいて各発色層の発色させる領域への照射光
を遮断するマスクパターンを形成する事前定着機能を備
える、という構成を採っている。
【0024】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明と同様の動作が行われると共に、例えば外部の上位
装置から印刷情報がマスク制御部に入力されると、印刷
情報に含まれるこれから発色させようとする色彩の発色
パターン情報を取り出し、当該発色パターンを遮断する
マスクパターン(発色パターンと同じ形状の遮蔽領域か
らなるマスクパターン)を遮蔽部にて形成する。
【0025】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
発明と同様の構成を備えると共に、マスク制御部は、加
熱部による加熱後に,カラー感熱記録紙への印刷情報に
基づいて各発色層の発色させる領域以外への照射光を遮
断するマスクパターンを形成する事後定着機能を備え
る、という構成を採っている。
【0026】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
発明と同様の動作が行われると共に、発色層の発色後に
はカラー感熱記録紙は再び搬送付勢手段により事前定着
部に戻され、発色部位以外を遮蔽するマスクパターンを
形成した遮蔽部を介して発色反応性を喪失させる波長帯
域の光が照射される。従って、発色部位は照射光照射に
より光定着が行われる。このように、発色層ごとに発色
部位の光定着が行われると、発色した発色層の次以降の
発色層の加熱時においても、発色部位に反応が生じな
い。これは、例えば、発色層の発色が100パーセント未
満に抑えられている場合や発色部位の一部について濃淡
を付ける目的で発色が抑制されている場合に、その後に
続く発色層の加熱によって発色反応が進むことを防止で
きる。
【0027】請求項6記載の発明では、請求項3,4又
は5記載の発明と同様の構成を備えると共に、光照射部
は、各発色層の発色反応性を喪失させる各々の波長帯域
の光を発する複数の発光ランプからなる、という構成を
採っている。
【0028】請求項7記載の発明では、請求項3又は4
記載の発明と同様の構成を備えると共に、搬送付勢手段
は搬送路に沿って一定の進行方向にカラー感熱記録紙を
搬送を行い、各発色層ごとに個別に対応する事前定着部
及び加熱部の組を備え、事前定着部よりも一定の進行方
向の下流側に加熱部が隣接する配置とし、各々の事前定
着部及び加熱部の組が、熱感度が高い発色層に対応する
ものから順番に一定の進行方向の上流側から下流側に向
かって並んだ配置した、という構成を採っている。
【0029】上記構成では、各発色層ごとに個別に対応
する事前定着部及び加熱部を備え、これらがカラー感熱
記録紙の搬送方向に沿って熱感度が高い発色層に対応す
るものから順に並んで配置されている。従って、カラー
感熱記録紙が搬送されるに従って、最も熱感度が高い発
色層から最も熱感度が低い発色層まで順々に事前定着
部、加熱発色が繰り返し行われる。このように、カラー
感熱記録紙は一定の進行方向に搬送されることにより各
工程を行う領域に到達するので、印刷作業を円滑且つ迅
速に行うことができる。
【0030】請求項8記載の発明では、請求項7記載の
発明と同様の構成を備えると共に、少なくとも熱感度が
最も低い発色層以外の前記各発色層ごとに個別に対応し
て,発色後の発色層に発色反応性を喪失させる波長帯域
の光を照射する事後定着部を備え、これら各事後定着部
は、同じ発色層に対応する加熱部の一定の進行方向の下
流側に隣接する配置とした、という構成を採っている。
【0031】請求項8記載の発明では、請求項7記載の
発明と同様の動作が行われると共に、各発色層では発色
が済むと事後定着部によりその発色部位について光定着
が行われ、しかる後に次の発色層に対する工程に移行す
る。
【0032】なお、最後の発色層の発色後については、
印刷する過程においてその後加熱されることがないので
事後定着部を設けなくとも良い。但し、印刷完了後のカ
ラー感熱記録紙の画質安定性向上のために最後の発色層
についても事後定着部を設けても良い。
【0033】請求項9記載の発明では、請求項3,4,
5,6,7又は8記載の発明と同様の構成を備えると共
に、遮蔽部を液晶シャッタとしている。
【0034】請求項10記載の発明では、加熱により発
色し各々の熱感度が異なる複数の異なる色彩の発色層が
積層され,各発色層がそれぞれ異なる波長帯域の光照射
にて発色反応性を喪失する光定着性を備えたカラー感熱
記録紙に対して印刷を行うカラーサーマルプリンタにお
いて、カラー感熱記録紙が搬送される搬送路に沿って設
けられた搬送付勢手段を有し、各発色層の発色反応性を
喪失させる波長帯域のレーザ光を点滅自在に出射するレ
ーザ光源と、搬送路に沿って搬送されるカラー感熱記録
紙に対してレーザ光をその搬送方向と垂直な方向に走査
自在のレーザ光走査部と、搬送路上のカラー感熱記録紙
を各発色層の熱感度に応じた熱量で加熱する加熱部の
を、熱感度が高い発色層に対応するものから順に前記搬
送路に沿って備える、という構成を採っている。
【0035】上記構成により、請求項1記載のカラー印
刷方法と同様の工程が実施される。上記構成によれば、
発色前における発色反応性を喪失させる光照射は、レー
ザ光の走査により行われる。レーザ光の走査時におい
て、発色させる部位に対してはレーザ光源の出射を断
ち、他の部位については出射し続ける。これにより、レ
ーザ光の非照射部位についてのみ加熱により発色を生じ
る。
【0036】請求項11記載の発明では、請求項10記
載の発明と同様の構成を備えると共に、レーザ光源の点
滅及びレーザ光走査部による走査のタイミングを制御す
るレーザ光走査制御部を備え、このレーザ光走査制御部
は、カラー感熱記録紙への印刷情報に基づいて各発色層
の発色させる領域を除いてレーザ光を照射させる制御を
行う機能を備える、という構成を採っている。
【0037】請求項11記載の発明では、請求項10記
載の発明と同様の動作が行われると共に、例えば外部の
上位装置から印刷情報がレーザ光走査制御部に入力され
ると、このレーザ光走査制御部では、印刷情報に含まれ
るこれから発色させようとする色彩の発色パターン情報
を取り出し、当該パターン情報から発光する部位にはレ
ーザ光が当たらないように走査タイミングとレーザ光源
の点滅のタイミングを図ってレーザ光走査を行う動作制
御が行われる。
【0038】
【0039】本発明は、上記各構成により前述した課題
の解決を図っている。
【0040】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の実施
形態であるカラーサーマルプリンタ1について図1乃至
3に基づいて説明する。図1はカラーサーマルプリンタ
1の簡略構成図であり、図2はその制御構成を示すブロ
ック図であり、図3はカラーサーマルプリンタ1による
画像記録プロセスを示すフローチャートである。
【0041】カラーサーマルプリンタ1は、加熱により
発色し各々の熱感度が異なる複数の異なる色彩の発色層
が積層され,各発色層がそれぞれ異なる波長帯域の光照
射にて発色反応性を喪失する光定着性を備えたカット紙
であるカラー感熱記録紙Cに対して印刷を行う。このカ
ラー感熱記録紙Cは前述したカラー感熱記録紙C1とほ
ぼ同様の構造及び特性を備えているが(図5,6参
照)、シアン発色層がイエロー及びマゼンタ発色層と異
なる波長帯域の紫外線による光定着性を備えている点で
カラー感熱記録紙C1と異なっている。
【0042】カラーサーマルプリンタ1は、カラー感熱
記録紙Cが搬送される搬送路に沿って設けられた搬送付
勢手段としての搬送ローラ11,12,13と、搬送路
上のカラー感熱記録紙Cに対して各発色層の発色反応性
を喪失させる波長帯域の光を照射する光照射部40と、
この光照射部40と搬送路上のカラー感熱記録紙Cとの
間に介挿され,外部からの入力情報に基づいて変更自在
のマスクパターンにより光照射部40からの照射光を遮
蔽する遮蔽部としての液晶シャッタ6を有する事前定着
部42と、搬送路上のカラー感熱記録紙Cを各発色層の
熱感度に応じた熱量で加熱する加熱部としてのサーマル
ヘッド10と、上記各構成の動作制御を行う動作制御手
段43とを備えている。
【0043】上記事前定着部42は、光照射部40と液
晶シャッタ6と光照射部40からの照射光を液晶シャッ
タ6以外から外部に漏らさない筐体44とを備えてい
る。
【0044】そして、光照射部40は、カラー感熱記録
紙Cの各発色層の発色反応性を喪失させる各々の波長帯
域の光を発する複数の発光ランプとしての紫外線ランプ
7,8,9から構成されている。即ち、符号7はイエロ
ー色定着用紫外線ランプであり、符号8はマゼンタ色定
着用紫外線ランプであり、符号9はシアン色定着用紫外
線ランプである。
【0045】また、液晶シャッタ6はいわゆる透明液晶
であり、液晶面が搬送路を搬送されるカラー感熱記録紙
Cの紙面に対向して配置されている。この液晶シャッタ
6はカラー感熱記録紙Cの一枚分の印刷領域とほぼ同じ
大きさの液晶面を有し、当該液晶面は印刷の解像度を決
定する無数のドットに仕切られている。この液晶シャッ
タ6は、後述するマスク制御部45により各ドット単位
で光照射部40からの照射光の通過可能状態と遮蔽状態
とを切り換えることが可能である。
【0046】サーマルヘッド10は搬送路を上下から挟
んで配設された二つの加熱板から構成されている。各加
熱板はヒータを内蔵し、動作制御手段43により所定温
度に設定される。また、各加熱板は一枚のカラー感熱記
録紙C全面を丁度挟み込める大きさに設定されている。
そして、上側の加熱板は動作制御手段43の動作指令に
より上下動が可能であり、カラー感熱記録紙Cの加熱の
際には下降して当該カラー感熱記録紙C全面を挟み込む
ようになっている。
【0047】動作制御手段43は、図示しない上位装置
からの印刷指令並びに印刷情報を受信すると共に各搬送
ローラ11,12,13とサーマルヘッド10と事前定
着部42に対して印刷動作指令を出力する。
【0048】さらに、この動作制御手段43は、液晶シ
ャッタ6のマスクパターン(一部のドットを遮蔽状態に
することで形成されるパターン)を自在に設定する制御
を行うマスク制御部45を備えている。このマスク制御
部45は、カラー感熱記録紙への印刷情報に含まれる各
色彩ごとの発色パターンデータを記憶するメモリ47を
備えている。この発色パターンデータは液晶シャッタの
各ドットごと記憶される当該ドットに対応する記録紙面
上の微小領域が当該色彩を発色するか否かを示すデータ
である。
【0049】さらに、このマスク制御部45は、各発色
パターンデータに基づいて各発色層の発色させる領域へ
の照射光を遮断するマスクパターンを形成する事前定着
機能と、サーマルヘッド10による加熱後に,カラー感
熱記録紙Cへの印刷情報に基づいて各発色層の発色させ
る領域以外への照射光を遮蔽するマスクパターンを形成
する事後定着機能とを備えている。
【0050】上記構成からなるカラーサーマルプリンタ
1の動作を図3を用いて説明する。
【0051】動作制御手段43では、上位装置から印刷
指令及び印刷情報を受信すると、マスク制御部45では
印刷情報から各色彩の発色パターンデータをメモリ47
に記憶する。そして、動作制御手段43では、搬送ロー
ラ11を駆動してカラー感熱記録紙Cを事前定着部42
に給紙する。また、マスク制御部45では、事前定着機
能に基づいて、最も熱感度の高いイエローの発色パター
ンデータを参照し発色するドットを遮蔽状態として液晶
シャッタ6にマスクパターンを形成する。そして、この
マスクパターンを介してイエロー色定着用紫外線ランプ
7より紫外線を照射し、イエローを発色させない部分を
イエロー発色層面上に形成する(ST1)。
【0052】そして、搬送ローラ12を通してサーマル
ヘッド10の加熱板間にカラー感熱記録紙Cを送りこ
み、挟んで加熱することでイエローを発色させる(ST
2)。
【0053】その後、搬送ローラ12を通してカラー感
熱記録紙1を液晶シャッタ6の下に戻す。マスク制御部
45では、事後定着機能に基づいて、再びイエローの発
色パターンデータを参照し発色しないドットを遮蔽状態
として液晶シャッタ6にマスクパターンを形成する。そ
して、このマスクパターンを介してイエロー色定着用紫
外線ランプ7より紫外線を照射し、既にイエローを発色
した部分について光定着を行う(ST3)。
【0054】次に、マスク制御部45では、事前定着機
能に基づいて、次に熱感度の高いマゼンタの発色パター
ンデータを参照し発色するドットを遮蔽状態として液晶
シャッタ6にマスクパターンを形成する。そして、この
マスクパターンを介してマゼンタ色定着用紫外線ランプ
8より紫外線を照射し、マゼンタを発色させない部分を
マゼンタ発色層面上に形成する(ST4)。
【0055】そして、搬送ローラ12を通してサーマル
ヘッド10の加熱板間にカラー感熱記録紙Cを送りこ
み、前述したイエローのときよりも高い温度で挟んで加
熱することでマゼンタを発色させる(ST5)。
【0056】その後、搬送ローラ12を通してカラー感
熱記録紙1を液晶シャッタ6の下に戻す。マスク制御部
45では、事後定着機能に基づいて、再びマゼンタの発
色パターンデータを参照し発色しないドットを遮蔽状態
として液晶シャッタ6にマスクパターンを形成する。そ
して、このマスクパターンを介してマゼンタ色定着用紫
外線ランプ8より紫外線を照射し、既にマゼンタを発色
した部分について光定着を行う(ST6)。
【0057】次に、マスク制御部45では、事前定着機
能に基づいて、最も熱感度の低いシアンの発色パターン
データを参照し発色するドットを遮蔽状態として液晶シ
ャッタ6にマスクパターンを形成する。そして、このマ
スクパターンを介してシアン色定着用紫外線ランプ9よ
り紫外線を照射し、シアンを発色させない部分をシアン
発色層面上に形成する(ST7)。
【0058】そして、搬送ローラ12を通してサーマル
ヘッド10の加熱板間にカラー感熱記録紙Cを送りこ
み、前述したマゼンタのときよりも高い温度で挟んで加
熱することでシアンを発色させる(ST8)。
【0059】その後、搬送ローラ12を通してカラー感
熱記録紙1を液晶シャッタ6の下に戻す。マスク制御部
45では、事後定着機能に基づいて、再びシアンの発色
パターンデータを参照し発色しないドットを遮蔽状態と
して液晶シャッタ6にマスクパターンを形成する。そし
て、このマスクパターンを介してシアン色定着用紫外線
ランプ9より紫外線を照射し、既にシアンを発色した部
分について光定着を行う(ST9)。
【0060】上記工程を経て最終的にカラー画像を得る
ことができる。最後に、感熱記録紙Cは搬送ローラ13
を通して排紙される。
【0061】ここで、上述した各事前定着工程(ST
1,4,7)において、液晶シャッタを途中で開閉し、
定着の度合いを変化させることにより、発色濃度を調節
する機能をマスク制御部45に付加しても良い。この場
合、印刷情報から各ドットごとの色調データを抽出しメ
モり47中に記憶すると共に、紫外線ランプの点灯して
からの経過時間を計測するタイマを新たに付加し、各ド
ットごとに色調に応じた経過時間で通過可能状態から遮
蔽状態(或いはその逆)に切り換える制御が行われる。
【0062】なお、ST9の工程については、印刷後に
おけるカラー感熱記録紙Cの色彩の長期安定性を考える
と行うことが望ましいが、印刷の工程にあってはシアン
発色後カラー感熱記録紙Cを加熱する工程はないので省
略することも可能である。
【0063】また、上記実施例では全ての発色層に対し
て光定着の処理(ST3,6,9)を行っているが、定
着を行っていない部分が完全に発色しており(濃度調節
を行っておらず)、これ以上熱エネルギーによって変化
しない場合は光定着の工程は省略しても良い。
【0064】カラーサーマルプリンタ1では、上述のよ
うに潜像(事前定着)、現像(加熱)及び事後光定着を
行うことになるので、従来のものに比べて工程が増えた
場合でも、紙全体を同時に加熱することが可能なため、
従来の如くラインが移行する度に冷却期間を設ける必要
がなく、高速なプリントが可能となる。また、ライン毎
に加熱と冷却を繰り返す必要が無くヘッドを一定温度に
保つことができるので、低消費電力化が可能である。
【0065】(第2の実施形態)図4は、連続プリント
が可能なように構成したカラーサーマルプリンタ1Aで
ある。上述したカラーサーマルプリンタ1と同一の構成
については同符号を付して重複する説明は省略する。
【0066】このカラーサーマルプリンタ1Aでは、搬
送付勢手段として連続紙であるカラー感熱記録紙C2を
繰り出す繰り出しローラ14とカラー感熱記録紙C2を
搬送路に沿って一定の進行方向(図4における左から右
へ向かう方向)に搬送する巻き取りローラ48とを備え
ている。
【0067】また、各発色層ごとに個別に対応する事前
定着部49,50,51,事後定着部52,53,54
及び加熱部としての加熱ローラ15,16,17を備え
ている。そして、これらは各々が対応する発色層ごとに
集中して配置されると共にその発色層の熱感度が高いも
のから順に搬送付勢手段がカラー感熱記録紙C2を搬送
する一定の進行方向に配置されている。即ち、一定の進
行方向上流側から下流側に向かってイエロー発色層に対
応する事前定着部49,加熱ローラ15,事後定着部5
2,マゼンタ発色層に対応する事前定着部50,加熱ロ
ーラ16,事後定着部53,シアン発色層に対応する事
前定着部51,加熱ローラ17,事後定着部54が並ん
で配置されている。
【0068】各定着部49,50,51,52,53,
54は、前述した事前定着部42と同じ液晶シャッタ1
8,19,20,24,25,26を備えると共に事前
定着部42と同じ筐体を備えているが、事前定着部42
と異なり各々が対応する発色層を光定着する単一の紫外
線ランプ21,22,23,27,28,29のみを備
えている。
【0069】また、各ヒートローラ15,16,17は
その外周面が均一に発熱するものであって、各々の発熱
量は均一に設定されている。但し、イエロー発色層を発
色させるヒートローラ15はカラー感熱記録紙C2との
接触面積が小さく設定され、マゼンタ発色層を発色させ
るヒートローラ16はカラー感熱記録紙C2との接触面
積がやや大きく設定され、シアン発色層を発色させるヒ
ートローラ17はカラー感熱記録紙C2との接触面積が
最も大きく設定されている。これにより、各加熱ローラ
15,16,17ではカラー感熱記録紙C2に加える熱
量に差異を生じ、各々が対応する発色層のみを発色させ
るようになっている。
【0070】さらに、このカラーサーマルプリンタ1A
もカラーサーマルプリンタ1と同様の図示しない動作制
御手段を備えている。但し、このカラーサーマルプリン
タ1Aの動作制御手段に設けられたマスク制御部では、
事前定着機能により各自前定着部49,50,51を制
御し、事後定着機能により各事後定着部52,53,5
4を制御する。
【0071】かかる構成により、感熱記録紙C2は、各
色毎に液晶シャッタ18〜20を通して潜像用紫外線ラ
ンプ21〜23より紫外線を照射し、潜像後に温度固定
のヒートローラ15〜17を用いて熱現像される。その
後液晶シャッタ18〜20と開閉の設定を逆にした液晶
シャッタ24〜26を通して定着用紫外線ランプ27〜
29より紫外線を照射し、発色機能を無くしている。こ
の場合も図2に示した実施例と同様に定着を行っていな
い部分が完全に発色しており、これ以上熱エネルギーに
よって変化しない場合は光定着の工程は不要である。
【0072】感熱記録紙14はヒートローラ15〜17
に接触している間だけ発色するので、ヒートローラ15
〜17の温度を調整したり、感熱記録紙14とヒートロ
ーラ15〜17の接触面積を変化させることにより各色
の発色時間が簡単に調整可能になり、連続プリントにお
いても高速化及び低消費電力化を可能にしている。
【0073】なお、第1及び第2の実施形態では、液晶
シャッタによるページ単位の光定着を行う例を示した
が、無論これに限定されるものではなく、搬送方向と垂
直な方向のライン単位で光定着を行っても良い。
【0074】(第3の実施形態)上記各実施の形態で
は、潜像の手段として、液晶シャッタを通した紫外線の
照射によって行っているが、レーザ等により、変調光を
照射することによっても光定着を行うことができる。即
ち、図4に示す事前定着部42に替えて、各発色層の発
色反応性を喪失させる波長帯域のレーザ光を点滅自在に
出射するレーザ光源と、搬送路に沿って搬送されるカラ
ー感熱記録紙Cに対してレーザ光をその搬送方向と垂直
な方向に走査自在のレーザ光走査部とを設ける。そし
て、マスク制御部45に替えてレーザ光源の点滅及びレ
ーザ光走査部による走査のタイミングを制御するレーザ
光走査制御部を設け、このレーザ光走査制御部が、カラ
ー感熱記録紙Cへの印刷情報に基づいて各発色層の発色
させる領域を除いてレーザ光を照射させる制御を行う機
能を付加することによって同様の結果が得られる。
【0075】
【発明の効果】以上のように、本発明では、各色ごと
に、予めカラー感熱記録紙の発色させる領域を除いて光
定着を行いしかる後に加熱により未定着領域のみを発色
させることでカラー印刷を可能としている。
【0076】このため本発明によれば、紙全体を同時に
加熱することが可能なため、従来のサーマルヘッドのよ
うに微小ドット単位での加熱冷却が繰り返し行われるこ
とがなく、このため冷却時間による印刷の遅速化を排除
し、高速なプリントが可能となる。また、ライン毎に加
熱と冷却を繰り返す必要が無くヘッドを一定温度に保つ
ことができるので、低消費電力化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態たるカラーサーマルプリンタの
簡略構成図である。
【図2】上記カラーサーマルプリンタの制御ブロック図
である。
【図3】上記カラーサーマルプリンタによる画像記録プ
ロセスを示すフローチャートである。
【図4】第2の実施形態たるカラーサーマルプリンタの
簡略構成図である。
【図5】感熱記録紙の構造を示す縦断側面図である。
【図6】感熱記録紙の発色特性を示す特性図である。
【図7】従来のカラーサーマルプリンタの記録工程を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1,1A カラーサーマルプリンタ 2 イエロー発色層 3 マゼンタ発色層 4 シアン発色層 6,18,19,20,24,25,26 液晶シャッ
タ(遮蔽部) 7,8,9 紫外線ランプ 21,22,23,27,28,29 紫外線ランプ
(光照射部) 10 サーマルヘッド(加熱部) 11,12,13 搬送ローラ(搬送付勢手段) 15,16,17 ヒートローラ(加熱部) 40 光照射部 45 マスク制御部 C,C2 カラー感熱記録紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−235913(JP,A) 特開 平11−20321(JP,A) 特開 平11−138877(JP,A) 特開 平10−264426(JP,A) 特開 平5−220992(JP,A) 特開 平6−191068(JP,A) 特開 平11−245434(JP,A) 特開 平6−198925(JP,A) 特開 平4−357087(JP,A) 実開 平2−97040(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/325 B41J 2/32 B41M 5/26 B41M 5/34

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱により発色し各々の熱感度が異なる
    複数の異なる色彩の発色層が積層され,前記各発色層が
    それぞれ異なる波長帯域の光照射にて発色反応性を喪失
    する光定着性を備えたカラー感熱記録紙を用いるカラー
    印刷方法において、熱感度が高い発色層から順に 、 予め前記発色層の発色させない部分にのみ発色反応性を
    喪失させる波長帯域の光照射を行う処理とその発色層を
    その熱感度に応じた熱量で加熱する処理とを、各発色層
    ごとに、繰り返し実行することを特徴とするカラー印刷
    方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも熱感度が最も低い前記発色層
    以外の前記各発色層ごとに、前記加熱を行ってから少な
    くとも発色した部位に当該発色層の発色反応性を喪失さ
    せる波長帯域の光照射を行うことを特徴とする請求項1
    記載のカラー印刷方法。
  3. 【請求項3】 加熱により発色し各々の熱感度が異なる
    複数の異なる色彩の発色層が積層され,前記各発色層が
    それぞれ異なる波長帯域の光照射にて発色反応性を喪失
    する光定着性を備えたカラー感熱記録紙に対して印刷を
    行うカラーサーマルプリンタにおいて、 前記カラー感熱記録紙が搬送される搬送路に沿って設け
    られた搬送付勢手段と、 前記搬送路上の前記カラー感熱記録紙に対して前記各発
    色層の発色反応性を喪失させる波長帯域の光を照射する
    光照射部と、この光照射部と前記搬送路上のカラー感熱
    記録紙との間に介挿され,外部からの入力情報に基づい
    て変更自在のマスクパターンにより前記光照射部からの
    照射光を遮蔽する遮蔽部とを有する事前定着部と、 前記搬送路上のカラー感熱記録紙を前記各発色層の熱感
    度に応じた熱量で加熱する加熱部と、前記各発色層に対し、熱感度が高い発色層から順に、前
    記事前定着部と前記加熱部とをこの順で作動させる動作
    制御手段と 、 を備えることを特徴とするカラーサーマルプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記遮蔽部のマスクパターンを自在に設
    定する制御を行うマスク制御部を備え、 このマスク制御部は、前記カラー感熱記録紙への印刷情
    報に基づいて前記各発色層の発色させる領域への前記照
    射光を遮断するマスクパターンを形成する事前定着機能
    を備えることを特徴とする請求項3記載のカラーサーマ
    ルプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記マスク制御部は、前記加熱部による
    加熱後に,前記カラー感熱記録紙への印刷情報に基づい
    て前記各発色層の発色させる領域以外への前記照射光を
    遮断するマスクパターンを形成する事後定着機能を備え
    ることを特徴とする請求項4記載のカラーサーマルプリ
    ンタ。
  6. 【請求項6】 前記光照射部は、前記各発色層の発色反
    応性を喪失させる各々の波長帯域の光を発する複数の発
    光ランプからなることを特徴とする請求項3,4又は5
    記載のカラーサーマルプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記搬送付勢手段は前記搬送路に沿って
    一定の進行方向に前記カラー感熱記録紙を搬送を行い、 前記各発色層ごとに個別に対応する前記事前定着部及び
    加熱部の組を備え、 前記事前定着部よりも前記一定の進行方向の下流側に前
    記加熱部が隣接する配置とし、 各々の事前定着部及び加熱部の組が、熱感度が高い発色
    層に対応するものから順番に前記一定の進行方向の上流
    側から下流側に向かって並んだ配置したことを特徴する
    請求項3又は4記載のカラーサーマルプリンタ。
  8. 【請求項8】 少なくとも熱感度が最も低い前記発色層
    以外の前記各発色層ごとに個別に対応して,発色後の発
    色層に発色反応性を喪失させる波長帯域の光を照射する
    事後定着部を備え、 これら各事後定着部は、同じ発色層に対応する加熱部の
    前記一定の進行方向の下流側に隣接する配置としたこと
    を特徴とする請求項7記載のカラーサーマルプリンタ。
  9. 【請求項9】 前記遮蔽部は液晶シャッタであることを
    特徴とする請求項3,4,5,6,7又は8記載のカラ
    ーサーマルプリンタ。
  10. 【請求項10】 加熱により発色し各々の熱感度が異な
    る複数の異なる色彩の発色層が積層され,前記各発色層
    がそれぞれ異なる波長帯域の光照射にて発色反応性を喪
    失する光定着性を備えたカラー感熱記録紙に対して印刷
    を行うカラーサーマルプリンタにおいて、 前記カラー感熱記録紙が搬送される搬送路に沿って設け
    られた搬送付勢手段を有し、 前記各発色層の発色反応性を喪失させる波長帯域のレー
    ザ光を点滅自在に出射するレーザ光源と、前記搬送路に
    沿って搬送される前記カラー感熱記録紙に対して前記レ
    ーザ光をその搬送方向と垂直な方向に走査自在のレーザ
    光走査部と、前記搬送路上のカラー感熱記録紙を前記各
    発色層の熱感度に応じた熱量で加熱する加熱部の組を熱感度が高い発色層に対応するものから順に前記搬送路
    に沿って 備えることを特徴とするカラーサーマルプリン
    タ。
  11. 【請求項11】 前記レーザ光源の点滅及び前記レーザ
    光走査部による走査のタイミングを制御するレーザ光走
    査制御部を備え、 このレーザ光走査制御部は、前記カラー感熱記録紙への
    印刷情報に基づいて前記各発色層の発色させる領域を除
    いて前記レーザ光を照射させる制御を行う機能を備える
    ことを特徴とする請求項10記載のカラーサーマルプリ
    ンタ。
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