JPH11138877A - 感熱プリント方法 - Google Patents

感熱プリント方法

Info

Publication number
JPH11138877A
JPH11138877A JP9311788A JP31178897A JPH11138877A JP H11138877 A JPH11138877 A JP H11138877A JP 9311788 A JP9311788 A JP 9311788A JP 31178897 A JP31178897 A JP 31178897A JP H11138877 A JPH11138877 A JP H11138877A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
thermal
coloring layer
thermosensitive
yellow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9311788A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanji Nakanishi
寛次 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP9311788A priority Critical patent/JPH11138877A/ja
Publication of JPH11138877A publication Critical patent/JPH11138877A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)
  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー感熱記録紙上に、レジズレのない単色
画像を記録し、また広範囲の色を記録可能にする。 【解決手段】 カラー感熱記録紙には、シアン感熱発色
層,マゼンタ感熱発色層,イエロー感熱発色層とが順次
層設されている。マゼンタ感熱発色層とイエロー感熱発
色層とは、特定波長域の紫外線で発色能力が消失され
る。キャプスタンローラ26とニップローラ27とでカ
ラー感熱記録紙20をニップして右方向へ給紙している
間に、イエロー用紫外線ランプ21,マゼンタ用紫外線
ランプ22とを適当な強度で発光させ、発色能力を完全
又は部分的に消失させる。この事前定着後にカラー感熱
記録紙20を左方向に搬送する間に、サーマルヘッド2
8でカラー感熱記録紙20を加熱して、最大3つの感熱
発色層を一括熱記録する。この一括熱記録中に、紫外線
ランプ21,22をフル発光させ、イエロー,マゼンタ
の各感熱発色層中に残っている発色成分を分解し、完全
に定着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、事前定着してから
1回の熱記録でカラー感熱記録紙に画像を記録する感熱
プリント方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー画像を発色記録する感熱プリント
方法では、支持体上にシアン感熱発色層,マゼンタ感熱
発色層,イエロー感熱発色層を順次層設したカラー感熱
記録紙が用いられる。カラー画像を記録する場合は、ま
ず、サーマルヘッドでイエロー感熱発色層にイエロー画
像を熱記録し、この後でイエロー感熱発色層のみを定着
する波長域の電磁線、例えば420nmの紫外線を照射
してイエロー感熱発色層を定着する。次に、マゼンタ感
熱発色層にマゼンタ画像を熱記録し、この後でマゼンタ
感熱発色層のみを定着する波長域の電磁線、例えば36
5nmの紫外線を照射してマゼンタ感熱発色層を定着す
る。最後に、シアン感熱発色層にシアン画像を熱記録す
る。この3色面順次記録によって、カラー感熱記録紙に
カラー画像が形成される。
【0003】カラー感熱記録紙上に任意の単色の画像を
記録する場合に、通常の印画シーケンスを用いて、特定
色のカラー画像として印画を行っていた。しかしなが
ら、3回の熱記録を行うため、3色の画像の位置に微妙
なズレ(色レジストレーションのズレ)が発生し、この
ため単色印画にもかかわらず、画像のエッジ部で異なる
色が発生してしまい、単色であるがためにカラー画像の
場合よりもかえって色ズレが目立ってしまうという問題
があった。
【0004】この問題は、予め単色用に作製された感熱
記録紙を用意し、サーマルヘッドによる1回の熱記録で
単色画像を記録することで解決することができる。しか
し、任意の色を発色させるためには、かなりの種類の感
熱記録紙が必要となるため、実際に実施することは困難
である。
【0005】また、カラー感熱記録用紙を用いて、イエ
ロー〜オレンジ〜レッド〜ブラックの単色印画を実現す
る感熱プリント方法が知られている(特開平4−282
292号公報)。この方法は、カラー感熱記録紙をサー
マルヘッドに1回通し、記録すべき色に応じた熱エネル
ギーをカラー感熱記録紙に与え、イエロー感熱発色層だ
け、イエロー感熱発色層とマゼンタ感熱発色層の両方、
又はイエロー感熱発色層とマゼンタ感熱発色層とシアン
感熱発色層の3層を発色させる。最後に,カラー感熱記
録紙に電磁線を照射して、イエロー感熱発色層とマゼン
タ感熱発色層とを定着させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した単色印画の感
熱プリント方法は、1回の熱記録であるため、色ズレが
発生せず、また記録も簡単であるという利点がある。し
かし、最初にサーマルヘッドで発色記録するものである
から、例えばマゼンタ感熱発色層が発色する熱エネルギ
ーを印加すると、イエローが最高濃度に発色してしま
う。また、シアンが発色する熱エネルギーを印加する
と、イエローとマゼンタの両方が最高濃度に発色する。
このため、イエローとマゼンタの発色濃度を制御するこ
とができないため、記録できる色の種類が少ないという
問題があった。
【0007】本発明は、色レジズレのない単色画像を記
録することができ、また広範囲の色を記録することがで
きる感熱プリント方法を提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明においては、熱感度及び発色す
る色が異なった少なくとも第1〜第3の感熱発色層が支
持体上に層設されており、深層の感熱発色層ほど熱記録
感度が低く、また最上層の第3の感熱発色層と中間にあ
る第2の感熱発色層は、それぞれに特有な電磁線による
定着性が与えられたカラー感熱記録紙を用いる感熱プリ
ント方法において、第3の感熱発色層と第2の感熱発色
層の両方又は一方に、各感熱発色層に対応した電磁線を
照射して事前定着し、発色能力の全て又は部分的に消失
させてから、サーマルヘッドでカラー感熱記録紙に熱エ
ネルギを与え、一回の加熱で画像を記録するものであ
る。
【0009】請求項2記載の発明では、熱感度が最も高
い第3の感熱発色層が発色する値から、熱感度が最も低
い第1の感熱発色層が最高濃度に発色する値までの範囲
内で、カラー感熱記録紙に与える熱エネルギーを設定し
ている。
【0010】請求項3記載の発明では、事前定着は、ま
ず、第1の感熱発色層を定着するための425nmに強
度のピークを有する第1の紫外線ランプの強度を調節し
て行い、次に第2の感熱発色層を定着するための365
nmに強度のピークを有する第2の紫外線ランプの強度
を調節して行うものである。
【0011】
【作用】事前定着により、第1の感熱発色層と第2の感
熱発色層の一方又は両方の発色濃度を規制してから、サ
ーマルヘッドによって、最大で3種類の感熱発色層を一
括発色させる。第1の感熱発色層と第2の感熱発色層の
発色濃度を規制するため、広範囲の色を記録することが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1において、支持体10の上
に、シアン感熱発色層11,マゼンタ感熱発色層12,
イエロー感熱発色層13,透明な保護層14とが順次層
設されている。シアン感熱発色層11は、加熱によって
シアンに発色する。マゼンタ感熱発色層12は、加熱に
よってマゼンタに発色する。イエロー感熱発色層13は
イエローに発色する。
【0013】マゼンタ感熱発色層12は、最大吸収波長
が約365nmであり、この波長域の紫外線が照射され
ると、発色能力が減退する。この発色能力の減退(定
着)の度合いは、紫外線の照射量によって変わり、所定
量以上を照射すると、発色能力が0%となる。この発色
能力が0%のときには、発色成分の残存率が0%であ
る。イエロー感熱発色層13は、最大吸収波長が約42
0nmであり、この波長域の紫外線の照射量に応じて発
色能力が減退する。イエロー感熱発色層13は、365
nmの紫外線も吸収するから、マゼンタ感熱発色層の定
着のために、365nmの紫外線が照射された場合も発
色能力が減退する。
【0014】図2は、搬送速度を8mm/sとしたとき
の各感熱発色層の発色特性を示すものである。特性曲線
20は、発色能力(発色成分の残存率)が100%,す
なわち本来のイエロー感熱発色層13の発色特性を示
す。特性曲線21はマゼンタ感熱発色層12の本来の発
色特性であり、特性曲線22はシアン感熱発色層11の
発色特性である。特性曲線23は、420nmの紫外線
を適当量照射して、発色能力を50%に減退させたとき
のイエロー感熱発色層13の発色特性を示す。この特性
曲線23は、熱エネルギーが同じ場合に、発色濃度は本
来の特性曲線の半分になっている。特性曲線24は、3
65nmの紫外線を適当量照射して、発色能力を50%
減退させたときのマゼンタ感熱発色層12の発色特性を
示す。
【0015】図3は、本発明の感熱プリント方法を示
す。まず、420nmの紫外線を照射してイエロー感熱
発層13を定着する。この際に、発色能力の減退の程度
に応じて、420nmの紫外線の照射量を制御する。次
に、420nmの紫外線を照射して、マゼンタ感熱発色
層12を定着する。この場合も、照射量を適当に制御す
る。
【0016】イエロー感熱発層13とマゼンタ感熱発色
層12の事前定着後に、サーマルヘッドでカラー感熱記
録紙を加熱して、イエロー感熱発層13,マゼンタ感熱
発色層12,シアン感熱発色層11とを一括して熱記録
する。この一括熱記録のために、画像に色レジズレが発
生しない。
【0017】感熱プリントでは、発熱素子の冷え過ぎを
なくすために、ドットを記録しない場合でも、発熱素子
を通電して、感熱発色層が発色しない範囲内で発熱させ
ている。そこで、図2に示すように、ドットを記録しな
い発熱素子に対しては、イエロー感熱発色層13の発色
直前の熱エネルギーH1を発生するように駆動する。ド
ットを記録する発熱素子に対しては、イエロー感熱発色
層13が発色する熱エネルギーH2から、シアン感熱発
色層11が最高濃度に発色する熱エネルギーH5の範囲
内で、発色させたい色に応じた熱エネルギーを発生する
ように駆動する。ここで、H3はマゼンタ感熱発色層1
2が発色を開始する熱エネルギーである。H4は、シア
ン感熱発色層11が発色を開始する熱エネルギーであ
る。
【0018】一括熱記録の後に、365nmの紫外線
と、420nmの紫外線とを充分に照射して、発色しな
かったイエローの発色成分とマゼンタの発色成分とを分
解する。これにより、イエロー感熱発色層13及びマゼ
ンタ感熱発色層12とを完全定着する。なお、熱感度が
最も高いイエロー感熱発色層でも、かなり高い温度でな
いと発熱しないから,この完全定着を省略してもよい。
【0019】図4は、本発明の感熱プリント方法で発色
できる色の範囲の一例を示す。イエロー(Y)の発色成
分の残存率が0%の場合は、420nmの紫外線を規定
量だけ照射して事前定着し、発色能力を完全に消失させ
た状態である。イエローの発色成分の残存率が50%の
場合は、420nmの紫外線を規定量の半分だけ照射し
て発色能力を半減させた状態である。イエローの発色成
分の残存率が100%の場合は、事前定着をしない状態
を示す。
【0020】マゼンタ(M)の発色成分の残存率につい
ても同様であるが、この事前定着では365nmの紫外
線が用いられる。また、マゼンタの事前定着では、イエ
ローに対しても発色能力を消失させるから、マゼンタの
発色成分の残存率が0%の場合は、イエローの発色成分
の残存率を50%〜100%に維持することはできな
い。同様に、マゼンタの発色成分の残存率が50%の場
合は、イエローの発色成分の残存率を100%に維持す
ることはできない。
【0021】イエローとマゼンタの発色成分の残存率が
ともに0%の場合には、シアン感熱発色層だけが発色可
能である。熱エネルギーをH4〜H5の範囲で変化させ
ると、発色する色は薄いシアンから濃いシアンに変化す
る。この場合には、ドットを記録しない発熱素子に対し
ては、熱エネルギーH1の代わりに、H4よりも少し小
さな熱エネルギーを発生させてもよい。こうすると、発
熱素子の温度を高い状態に維持することができるから、
発熱素子の急激な加熱が不要となり、サーマルヘッドの
寿命を長くし、また発熱素子の応答性を高めることがで
きる。
【0022】イエローの発色成分の残存率が0%で、マ
ゼンタのそれが50%のときには、熱エネルギーをH3
〜H5の範囲で変えると、薄いマゼンタ〜濃い紫〜空色
と変化する。イエローの発色成分の残存率が0%で、マ
ゼンタのそれが100%のときには、熱エネルギーをH
3〜H5の範囲で変えると、薄いマゼンタ〜紺と変化す
る。イエローとマゼンタの発色成分の残存率が50%の
ときには、熱エネルギーをH2〜H5の範囲で変える
と、薄い黄色〜朱色〜灰色〜暗いシアンと変化する。イ
エロー及びマゼンタの発色成分の残存率が100%のと
きは、熱エネルギーをH2〜H5の範囲で変えると、薄
い黄色〜赤色〜茶色〜黒と変化する。
【0023】イエローとマゼンタの発色成分の残存率を
0,50,100%の3段階にしているが、10,1
5,35%等を加えることで、更に多段階にしてもよ
い。こうすると、発色可能な色の範囲が更に広くなる。
また、発色可能な色の範囲は狭くなるが、シアン感熱発
色層11が発色する熱エネルギーH4〜H5の範囲内で
加熱してもよい。
【0024】図4から明らかなように、事前定着が同じ
場合に、発色する色は印加する熱エネルギーによって決
まる。そこで、ドットを記録する発熱素子に対しては、
一定の電力を与えて、所定の熱エネルギーを発生させる
ことで、単色画像を記録することができる。この場合に
は、各ドットの発色濃度を変えることができないため、
線画や文字の記録に好適である。単色で濃淡のある画像
を再現するには、単色の画像データに周知のディザ法を
適用して2値データに変換し、この2値データで発熱素
子を駆動する。
【0025】また、単色画像の記録において、画像のド
ットを記録しない発熱素子に対して、感熱発色層が発色
しない程度の熱エネルギーを発生させることで、背景が
白地の単色画像を記録することができる。この代わり
に、背景の部分に相当する発熱素子に、単色画像の色と
異なった色を発色する熱エネルギーを発生させてもよ
い。こうすると、例えば、黄色の背景上に、黒色の濃淡
画像を記録することができる。
【0026】また、単色の画像データに応じて熱エネル
ギーを制御してもよい。こうすると、濃度に応じて色が
変化するから、ユニークな色彩のカラー画像を記録する
ことができる。
【0027】図5は、本発明の感熱プリント方法を実施
するためのカラー感熱プリンタを示すものである。カラ
ー感熱記録紙20の搬送路に、発光ピークが420nm
の波長域の紫外線を放射するイエロー用紫外線ランプ2
1と、発光ピークが365nmの波長域の紫外線を放射
するマゼンタ用紫外線ランプ22とが配置されている。
これらの紫外線ランプ21,22は、ランプコントロー
ラ23によって強度が調節される。
【0028】モータ25は、キャプスタンローラ26を
回転させる。このキャプスタンローラ26と、ピンチロ
ーラ27とにより、シート形態のカラー感熱記録紙20
をニップして搬送する。サーマルヘッド28は、多数の
発熱素子をライン状に形成した発熱素子アレイ29を備
えている。この発熱素子アレイ29は、フリー回転する
プラテンローラ30に支持されたカラー感熱記録紙20
に圧接し、所定の熱エネルギーを与える。
【0029】給紙時には、サーマルヘッド28はプラテ
ンローラ30から退避している。カラー感熱記録紙20
は、キャプスタンローラ26とピンチローラ27とによ
り、矢線と反対の方向に一定速度で搬送される。この搬
送中に、ランプコントローラ23は、発色能力の減退の
度合いに応じて、イエロー用紫外線ランプ21とマゼン
タ用紫外線ランプ22の発光強度を制御する。カラー感
熱記録紙20は、まずイエロー用紫外線ランプ21で事
前定着され、次にマゼンタ用紫外線ランプ22で事前定
着される。なお、発色能力を100%に維持するときに
は、紫外線ランプは発光しない。
【0030】カラー感熱記録紙20の後端がキャプスタ
ンローラ26に近接した位置まで給紙されると、モータ
25が逆転を開始し、カラー感熱記録紙20を矢線方向
に所定の速度で移動する。この直後に、サーマルヘッド
28がカラー感熱記録紙20に圧接する。発熱素子アレ
イ29は、例えば図4に示す表にしたがって,発色すべ
き色に応じて駆動され、画像を1ラインずつ記録する。
この記録では、最大3つの感熱発色層11〜13を一括
して発色させる。
【0031】このプリント時には、紫外線ランプ21,
22は、フル発光しており、マゼンタ感熱発色層12及
びイエロー感熱発色層13とに残存する発色成分を分解
して、発色能力を消失させる。勿論、シアン感熱発色層
が発色する高い熱エネルギーを印加しているときには、
マゼンタ感熱発色層12及びイエロー感熱発色層13に
は発色成分が残っていないため、紫外線ランプ21,2
2を点灯しなくてもよい。紫外線ランプ21,22によ
って、完全定着されたカラー感熱記録紙20は、そのま
ま矢線方向に送られて、カラー感熱プリンタから排紙さ
れる。
【0032】プリント時に、事前定着してから一括熱記
録しているが、プリントしていない時間を利用して、予
め事前定着を施すことができる。こうすると、プリント
時には一括熱記録だけをすればよいから、プリント時間
を短縮することができる。
【0033】図6は事前定着装置を示すものである。カ
ラー感熱記録紙20の搬送路に、イエロー用紫外線ラン
プ32と、マゼンタ用紫外線ランプ33とが配置されて
いる。これらの紫外線ランプ32,33は、ランプコン
トローラ34によって強度が調節される。カラー感熱記
録紙20は、モータ35で駆動される搬送ローラ対36
で矢線方向に搬送され、この搬送中に強度調節された紫
外線ランプ32,33からの紫外線が照射される。この
事前定着装置でカラー感熱記録紙20を事前定着してか
ら、図5に示すカラー感熱プリンタにセットして、3層
を一括熱記録する。
【0034】前記実施形態では、カラー感熱記録紙の全
面を一様に定着しているが、不均一な事前定着をするこ
とができる。図7は、マスク材40を用いて、所望の形
状に事前定着する例を示す。マスク材40には、ハッチ
ングで示す紫外線をカットする領域40aと、紫外線を
透過する領域40bが形成されている。領域40bは、
文字や模様の形状をしているため、この部分は領域40
bと異なった色となり、透かし文字や透かし模様のよう
になる。
【0035】また、紫外線ランプ32,33の強度を周
期的に変えることにより、又は紫外線ランプ32,33
の前に配置したシャッタの開閉を繰り返すことにより、
スリット状の模様を表現することができる。更には、紫
外線ランプの32,33の強度を徐々に増加又は減少さ
せることで、感熱記録紙20の先端にゆくにつれて、発
色する色が変わるようにすることもできる。
【0036】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、カラー感熱記録紙を用いて単色の画像をプリン
トする際に色レジズレがなく、また記録可能な色の範囲
が広いという効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー感熱記録紙の層構造を示す説明図であ
る。
【図2】各感熱発色層の発色特性を示すグラフであり、
点線は事前定着したときの発色特性を示す。
【図3】本発明の感熱プリント方法を示すフローチャー
トである。
【図4】事前定着をしたときに発色可能な色を示す説明
図である。
【図5】カラー感熱プリンタを示す概略図である。
【図6】事前定着装置を示す概略図である。
【図7】マスク材を用いて事前定着する例を示す概略図
である。
【符号の説明】
20 カラー感熱記録紙 21,32 イエロー用紫外線ランプ 22,33 マゼンタ用紫外線ランプ 28 サーマルヘッド 40 マスク材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱感度及び発色する色が異なった少なく
    とも第1〜第3の感熱発色層が支持体上に層設されてお
    り、深層の感熱発色層ほど熱記録感度が低く、また最上
    層の第3の感熱発色層と中間にある第2の感熱発色層
    は、それぞれに特有な電磁線による定着性が与えられた
    カラー感熱記録紙を用いる感熱プリント方法において、 前記第3の感熱発色層と第2の感熱発色層の両方又は一
    方に、各感熱発色層に対応した電磁線を照射して事前定
    着し、発色能力の全て又は部分的に消失させてから、サ
    ーマルヘッドでカラー感熱記録紙に熱エネルギを与え、
    一回の加熱で画像を記録するようにしたことを特徴とす
    る感熱プリント方法。
  2. 【請求項2】 前記熱エネルギーは、熱感度が最も高い
    第3の感熱発色層が発色する値から、熱感度が最も低い
    第1の感熱発色層が最高濃度に発色する値までの範囲内
    で設定されることを特徴とする請求項1記載の感熱プリ
    ント方法。
  3. 【請求項3】 前記事前定着は、発光強度のピークが4
    25nmの第1の紫外線ランプの強度を調節して行い、
    次に、発光強度のピークが365nmの第2の紫外線ラ
    ンプの強度を調節して行うものであることを特徴とする
    請求項1又は2記載の感熱プリント方法。
JP9311788A 1997-11-13 1997-11-13 感熱プリント方法 Pending JPH11138877A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9311788A JPH11138877A (ja) 1997-11-13 1997-11-13 感熱プリント方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9311788A JPH11138877A (ja) 1997-11-13 1997-11-13 感熱プリント方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11138877A true JPH11138877A (ja) 1999-05-25

Family

ID=18021474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9311788A Pending JPH11138877A (ja) 1997-11-13 1997-11-13 感熱プリント方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11138877A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2695069B2 (ja) 感熱記録材料への光ビーム記録方法および装置
JPH0516400A (ja) カラー感熱記録方法
JP2728324B2 (ja) カラー感熱記録方法
JPH11138877A (ja) 感熱プリント方法
JPS6294843A (ja) 画像形成方法および画像形成装置
US5864356A (en) Laser dye thermal transfer printing
JP2818705B2 (ja) カラー感熱記録方法
JP3487814B2 (ja) カラー印刷方法及びカラーサーマルプリンタ
JPH04308788A (ja) サーマルプリンタの光定着方法
JP2653939B2 (ja) 画像記録方法および装置
JP2806649B2 (ja) カラー感熱記録方法
JPH04220360A (ja) サーマルヘッド
JP2728990B2 (ja) 画像記録方法
JP2695075B2 (ja) 画像記録方法及び装置
JP2502298B2 (ja) 画像記録装置
JP2815739B2 (ja) カラー感熱プリンタ
JP2987236B2 (ja) サーマルプリンタの光定着器
JP2660106B2 (ja) サーマルプリンタ
JP2753167B2 (ja) カラー感熱記録方法
JP2771058B2 (ja) 画像記録方法及び装置
JP2724252B2 (ja) カラー感熱記録の定着方法
JP2921808B2 (ja) カラー感熱記録方法
JP2875421B2 (ja) 画像記録方法および装置
JPH0741723B2 (ja) 画像記録装置
JP2003080745A (ja) サーマルプリンタ及びサーマルプリント方法