JP2502298B2 - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2502298B2
JP2502298B2 JP61287061A JP28706186A JP2502298B2 JP 2502298 B2 JP2502298 B2 JP 2502298B2 JP 61287061 A JP61287061 A JP 61287061A JP 28706186 A JP28706186 A JP 28706186A JP 2502298 B2 JP2502298 B2 JP 2502298B2
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/002Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor using materials containing microcapsules; Preparing or processing such materials, e.g. by pressure; Devices or apparatus specially designed therefor
    • G03F7/0022Devices or apparatus

Description

【発明の詳細な説明】 〈発明の産業上の利用分野〉 本発明は、プリンターや複写機、電子タイプライター
あるいはフアクシミリ等に適用できる画像記録装置に関
するものである。
〈従来技術〉 近年、情報産業の急速な発展に伴ない、種々の情報処
理システムが開発され、また、それぞれの情報処理シス
テムに適した記録方法および装置も開発、採用されてい
る。このような記録方法の一つとして、感熱転写記録方
法は、使用する装置が軽量かつコンパクトで騒音がな
く、操作性、保守性にも優れており、最近広く使用され
ている。
この熱転写記録方法は、一般に、シート状の支持体上
に、熱溶融性バインダー中に着色剤を分散させてなる熱
転写性インクを塗布してなる感熱転写媒体を用い、この
感熱転写媒体をその熱転写性インク層が被転写媒体に接
するように被転写媒体に重畳し、感熱転写媒体の支持体
側から熱ヘツドにより熱を供給して溶融したインク層を
被転写媒体に転写することにより、被転写媒体上に熱供
給形状に応じた転写インク像を形成するものである。こ
の方法によれば、普通紙を被転写媒体として使用可能で
ある。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、従来の感熱転写記録方法にも問題点な
い訳ではない。それは、従来の感熱転写記録方法は転写
記録性能、すなわち印字品質が被転写媒体の表面平滑度
により大きく影響され、平滑性の高い被転写媒体には良
好な印字が行なわれるが、平滑性の低い被転写媒体の場
合には画像記録品質が低下する恐れがある。
また、従来の感熱転写記録方法で多色の画像を得よう
とした場合、複数のサーマルヘッドを設けたり、あるい
は被転写媒体に逆送、停止等複雑な働きをさせなければ
ならず、装置全体が大きく複雑になったり、記録速度が
低下する等の問題点がある。
〈発明の目的〉 本発明は前記従来装置の問題点を解消して、表面平滑
度の低い被転写媒体にも高品位の画像を記録することを
目的とする。また、本発明は、被転写媒体に複雑な働き
をさせることなく、多色の画像を得ることのできる記録
装置を提供することを目的とする。
〈問題点を解決するための手段〉 上記問題点を解決する本発明は、光エネルギーと熱エ
ネルギーを付与されることによって転写特性を支配する
物性の変化する転写記録層と、該転写記録層を支持する
支持体とを有する転写記録媒体の搬送可能経路に沿っ
て、上記転写記録層側に設けられた光エネルギーを上記
転写記録媒体に付与するための光源と、上記支持体側に
設けられた、熱エネルギーを上記転写記録媒体に付与す
るための熱源と、上記転写記録媒体に形成された像を被
転写記録媒体に転写・定着するための転写手段と、を有
することを特徴とするものである。
〈実施例〉 まず、本発明による画像記録装置に適用する画像形成
方法について、第1a図〜第1d図により説明する。第1a図
〜第1d図の各グラフの時間軸(横軸)はそれぞれ対応し
ている。また、転写記録層には感応成分として、後述す
る反応開始剤、高分子化成分等が含まれている。第1a図
はサーマルヘツド等の加熱手段を時間0〜t3の間発熱駆
動させた場合の加熱素子の表面温度の上昇およびその後
の温度降下の様子を示すものである。
この加熱手段に圧接されている転写記録媒体は、加熱
手段の温度変化に伴い、第1b図に示すような温度変化を
示す。即ちt1の時間遅れをもって温度上昇し、同様にt3
より遅れてt4の時刻に最高温度に達し以降温度が下降す
る。この転写記録層は軟化温度Tsを有し、Ts以上の温度
領域で急激に軟化し粘度が減少する。この様子を第1c図
の曲線Aで示した。時刻t2でTsに達した以降最大温度に
達する時刻t4迄粘度降下が続き、温度低下と伴に再び粘
度は増加しTsに降下する時刻t6迄急激な粘度増加を示
す。この場合、転写記録層は加熱前と基本的に物性の変
化を受けておらず、次の転写工程で温度Ts以上に加熱す
れば上記したと同じ様に粘度の現象を示す。従って被転
写媒体と圧接して転写に必要な加熱、例えばTs以上に加
熱すれば従来の熱転写記録の転写メカニズムと同様な理
由で転写記録層は転写されることになるが、本例の場合
には、第1d図に示すように、時刻t2より加熱と同時に光
照射した場合、転写記録層が軟化し転写記録層に含まれ
ている例えば反応開始剤が活性化され温度が反応速度を
大きくするように充分なだけ上昇していると、重合性モ
ノマーが重合する確率が飛躍的に大きくなる為、硬化が
急激に進む。こうして加熱と光照射とが同時に行われる
と、転写記録層は第1c図の曲線Bに示す様な挙動を示
す。そして反応が進むと共に軟化温度が上昇し反応が終
了する時刻t5ではTsからTs′に変化する。これに伴っ
て、転写記録層が転写を開始する温度である転写開始温
度も変化する。この様子を第1d図に示す。従って次の転
写工程で加熱するとTs′に変化した部分と変化しない部
分とでの性質の相異が生じる。そこで、例えばTs<Tr<
Ts′を満たすTrを加熱すれば粘度が低下した部分とそう
でない部分との差異が生じ、被転写媒体に粘度低下した
部分のみの転写が行われる。転写工程の温度安定精度に
依るが、このときTs′‐Tsは約20℃以上が好ましい。こ
のようにして画信号に応じて加熱又は非加熱を制御し、
同時に光照射する事で転写像を形成する事ができる。
転写記録層の転写特性を支配する物性としては、以上
説明した軟化温度以外にも、溶融温度、ガラス転移点等
が考えられるが、いずれの場合も複数種のエネルギーの
付与前後での、溶融温度、ガラス転移点等の不可逆変化
を利用して転写記録層中に潜像を形成するものである。
また、軟化点、溶融温度、ガラス転移点はほぼ同様の傾
向で変動し、従って軟化点を用いた前述の説明は、その
まま溶融温度、ガラス転移点を用いた説明でもある。
(ガラス転移点の場合を第1b図及び第1d図に( )で示
す) この画像形成法は、単色画像形成に適用できることは
勿論であるが、まず以上の説明を参考にして、多色画像
形成法について説明する。第2a図〜第2d図は多色転写記
録媒体とサーマルヘツドとの関係を示した部分図であ
る。画像記録信号に従って変調された熱エネルギーを、
転写特性を支配する物性を変化させたい画像形成素体の
色調により選択された波長の光エネルギーと共に付与す
るものである。なおここで、「変調」とは画信号に応じ
てエネルギーの付与する位置を変更することをいい、
「共に」とは光エネルギーと熱エネルギーを同時に付与
する場合でもよいし、光エネルギーと熱エネルギーを別
々に付与する場合でもよい。
また本例では、光の照射効率を向上させる為、光エネ
ルギーの付与は転写記録媒体の転写記録層側から行なっ
ている。
図において、多色転写記録媒体1は、ベースフイルム
1b上に転写記録層1aを設けて構成されている。転写記録
層1aは、微小な画像形成素体31の分布層となっていて、
各画像形成素体31は異なる色調を呈する。例えば、第2a
図〜第2c図に示した実施例では、各画像形成素材31には
シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)のいず
れかの色材が含有されている。しかし、各像形成素材31
に含有される色材は、シアン,マゼンタ,イエロー,ブ
ラツクに限るものではなく、用途に応じてどのような色
の色材を用いてもかまわない。各画像形成素体31には、
色材の他に光及び熱のエネルギーが付与されたときに、
転写特性を支配する物性が急激に変化する感応成分を含
有する。
各画像形成素体31の感応成分は、含有する色材によっ
て波長依存性を有する。すなわち、イエローの色材を含
有した画像形成素体31は、熱と波長λ(Y)の光が加え
られたとき、架橋が急激に進み硬化する。同様に、マゼ
ンタの色材の含有する画像形成素体31は、熱と波長λ
(M)の光、シアンの色材を含有する画像形成素体31は
熱と波長λ(C)の光、ブラツクの色材を含有する画像
形成素体31は熱と波長λ(K)の光がそれぞれ加えられ
たとき、反応が進み硬化する。硬化した画像形成素体31
は、次の転写工程で加熱されても粘度が低下せず、被転
写媒体に転写しない。熱と光は記録情報に応じて付与す
る。
さて、この多色画像形成方法は転写記録媒体1をサー
マルヘツド2に重ね、サーマルヘツド2の発熱部全域を
カバーするように光を照射する。照射する光は画像形成
素体31が反応する波長のものを順次照射する。例えば、
画像形成素体31がシアン,マゼタン,イエロー,ブラツ
クのいずれかに着色されている場合、波長λ(C),λ
(M),λ(Y)及びλ(K)の光を順次照射する。
つまり、まず転写記録媒体1の転写記録層1aに波長λ
(Y)の光を照射するとともに、例えばサーマルヘツド
2の発熱抵抗体2b,2d,2e及び2fを発熱させる。すると、
イエローの色材の含有する画像形成素体31のうち、熱と
波長λ(Y)の光の両方が加えられた画像形成素体31
(第2a図でハツチングの施された部分。以下、硬化した
画像形成素体をハツチングで示す。)が硬化する。
次に、第2b図に示すように転写記録層1aに波長λ
(M)の光を照射するとともに、発熱抵抗体2a,2e及び2
fを発熱させると、マゼンタの色材の含有する画像形成
素体31のうち、熱と波長λ(M)の光が加えられた画像
形成素体31が硬化する。更に、第2c図、第2d図に示すよ
うに、波長λ(C)の光、λ(K)の光を照射するとと
もに、所望の発熱抵抗体を加熱させると、光と熱の加え
られた画像形成素体31が硬化し、最終的に硬化しなかっ
た画像形成素体31により転写記録層1に転写像が形成さ
れる。この転写像は次の転写工程で第2e図に示すように
記録用紙11に転写される。
転写像が形成された転写記録媒体を転写工程で、被転
写媒体と接面させて、転写記録媒体又は被転写媒体側か
ら加熱し転写像を被転写媒体に選択的に転写して画像を
形成する。従ってこのときの加熱温度は、転写特定を支
配する物性について転写像のみが選択的に転写するよう
に定められる。また、転写を効率的に行なうために、同
時に加圧することも有効である。加圧に、特に、表面平
滑度の低い被転写媒体を用いる場合有効である。また、
転写特性を支配する物性が室温における粘度である場合
には、加圧だけで転写が可能である。
次に本発明の実施例を適用したモノカラー画像形成装
置の一例を第3図を用いて説明する。本実施例の装置に
用いる転写記録媒体1は、下記第1表に示す成分から構
成された画像形成素体31をバインダ中に分散し、これを
厚さ6μmのポリエステルフイルムからなる基材1b上に
設けたものである。この画像形成素体中の増感剤は500
〜600nmの帯域の光を吸収し反応を開始する。なお、基
材1bの材質としては、ポリエステルフイルムの他に、コ
ンデンサー紙或いはグラシン紙等が考えられる。
またこの増感剤はマゼンタ味を帯びている為、着色剤
として混合したフタロシアニングリーンと混合し、画像
形成時には黒色となる。こうして作成した長尺転写記録
媒体1をロール状に巻回して供給ロール7として装置に
組込んだ。即ちこの供給ロール7は回転自在の軸7aに装
填される。そこで転写記録媒体1の先端は供給ロール7
から供給され、ガイドバー5a及びサーマルヘツド2・ガ
イドバー5bを経由し、転写ローラ10と加圧ローラ9の間
からガイドバー5c・5dによって変向して巻取ロール8へ
至り、その先端をロール8に係止されることによって、
このロール8の回転によって記録媒体1はロール8周面
に順次巻取られている。ここで巻取りロール8は公知の
手段によって駆動回転する。
なおここで、転写記録媒体1はガイドバー5によっ
て、サーマルヘツド2に対する巻回角度が一定になるよ
うに転写ローラ10によって搬送されている。このサーマ
ルヘツド2は記録媒体1の支持体1b側に設けられてお
り、その先端に複数の発熱素子2aが配設されており、こ
の発熱素子2aは画像情報に応じて発熱制御される。更に
この供給ローラには、ヒステリシスブレーキ(図示せ
ず)によって、その値が1.8〜2.0Kgfになるような一定
のバツクテンシヨンが与えられ、このテンシヨンによっ
て、転写記録媒体1の支持体1bがサーマルヘツド2の発
熱体に一定圧力でもって接する。
一方、転写記録媒体1を挟んでサーマルヘツド2と対
向した記録媒体1の記録層1a側の領域には、蛍光灯3を
転写記録媒体1の記録層1aより2cm離して設置した。こ
の蛍光灯には第4図に示すグラフの分光特性をもつ、高
演色緑色蛍光灯を用い、蛍光体としては、Tb3+付活の
(La,Ce,Tb)2O3・0.2SiO2・0.9P2O5を使用した。他の蛍
光体としてTb3+付活の(Ce,Tb)MgAl10O19,Y2SiO5:Ce,T
b灯も使用できるが、実用効率、働程特性の点で前記蛍
光体を使用した。
また転写・定着部Tは、転写記録媒体1を挟んで互い
に対向して設けられた転写ローラ10および圧力ローラ9
によって構成されている。この転写ローラ10は、直径40
mmのアルミニウムローラに25μm厚にテフロンコートし
たものを用いている。また、圧力ローラ9は、直径30mm
のアルミニウムローラにシリコンゴムを肉厚5mmで被覆
し、更に30μm厚にテフロンコートしたもので、硬度が
40°(JISA硬度)のものを用いた。また、転写ローラ10
と圧力ローラ9は加圧手段(図示せず)によって、約35
g/mm2で圧接する様に設定した。
また転写ローラ10は、サーマルヘツド2によって形成
された転写記録媒体1上の転写像を加熱・圧接によって
記録用紙11に転写・定着させる為、内蔵するヒータ10a
によって表面温度が約110℃になるよう制御されてい
る。また、被転写媒体には、表面平滑度が約10秒の記録
用紙11を用いた。なおこの記録用紙11は、カセット12か
ら給送ローラ6の回転によって送り出される。送り出さ
れた用紙11は、一旦レジスタローラ15によって進行をさ
えぎられて、その後このレジスタローラ15によって記録
媒体1上の転写層と同期をとってローラ9・10間へ送り
込まれる。なお16はガイドである。さらに筺体14には、
この画像形成装置の電源と制御回路を収容してある。
さて第5図は、前記制御回路の概略のブロツク図を示
したものである。
図において、回路60はシーケンス制御回路である。こ
の回路60は、蛍光灯3を点灯させる駆動回路61、フイー
ドローラ6を動作させる為のステツプモータ62を付勢す
る駆動回路63、転写記録媒体1を搬送する転写ローラ10
を動作させるためのステツプモータ64を付勢する駆動回
路65、転写記録媒体1にバツクテンシヨンを与えるヒス
テリシスブレーキ66を付勢する駆動回路67、転写ローラ
10の温度センサ73の信号によりヒータ100を所定温度ま
で付勢する駆動回路72、外部からの画信号69を受けてサ
ーマルヘツド2に与えるべき画信号データの処理および
サーマルヘツド2の発熱体を付勢する駆動回路をつかさ
どる画信号処理回路68、そして操作パネルクロのインジ
ケータをそれぞれシーケンス制御している。
次に上述装置の実施例動作について説明する。
まず、本装置の操作パネル70の図示しないスイツチを
ONすることにより記録を開始する。シーケンス制御回路
60は、操作パネル70からの駆動信号を受けて駆動回路63
を付勢して、ステツプモータ62を駆動する。これによっ
てローラ6が回転を始めて、カセツト12から記録用紙11
を1枚送り出し、記録用紙の先端が図示しない整合セン
サー71(レジスタローラ15の圧接部の近傍に設置されて
いる)に到達するまで送り続ける。整合センサー71が記
録用紙11を検出すると、所定のタイミングで図示しない
ヒステリシスブレーキ66および転写ローラ10が作動し、
転写記録媒体1を搬送すると共に、画信号に応じてサー
マルヘツド2の各発熱素子2aが付勢される。またサーマ
ルヘツド2が付勢される間は、少なくとも蛍光灯3が点
灯する。即ち前述した構成によって、サーマルヘツド2
からの熱は支持体1bを伝わって記録層1aへ付与され、蛍
光灯3からの光は記録層1aに直接付与される。これによ
り搬送される転写記録媒体1には、1ライン毎に画信号
に応じた転写像が順次形成される。このようにして記録
媒体1上に形成された転写像は転写ローラ10および圧力
ローラ9の圧接部Tに運ばれるが、前述した通り同期を
とって回転するレジスタローラ15によって記録用紙11も
転写像と同時に圧接部Tに運ばれ、転写像はローラ9・
10間の圧接力によって記録用紙11に転写される。転写の
終了した記録用紙は排紙トレイ13に排出される。
なお、サーマルヘツド1への通電は、マーク信号
(黒)の場合は通電せず、マーク信号でない(白)の時
に通電して発熱させる。即ちネガ記録を行なう通電エネ
ルギーは、0.8W/dot×2.0msecとした。
さらに第6図に、本実施例の駆動タイミングチヤート
を示す。
まず、画信号の黒に相当する発熱抵抗体には通電せず
画信号の白に相当する部分に2msecの通電を行なうと同
時に、高演色緑色蛍光灯3を一様に照射する。この照射
時間は、発熱抵抗体への通電開始時より4msecの期間と
した。照射終了後1msec経過してから、即ち通電開始時
より5msec後に次のラインの記録を同様に行なう。この
動作を順次繰り返す事によって、転写像を形成する。
以上説明してきた画像形成装置によって、記録用紙上
に得られた画像は非常に鮮明で、定着性の良好な高品位
な画像が得られる。
次に本発明に用いる画像形成方法を、多色画像形成装
置に応用した実施例について説明する。
第2a図〜第2d図を用いて既に説明した様に4種類の異
なる波長にのみそれぞれ感応すると共に異なる色調、即
ちイエロー,マゼンタ,シアン,ブラツクを呈する画像
形成素体31を支持体1b上に設けた転写記録媒体1を用い
る事で多色記録が可能である。このような転写記録媒体
1としては、第2表〜第4表に示す画像形成素体31をバ
インダ中に分散し、これを厚さ6μmのポリエステルフ
イルムからなる基材1b上に設けたものを用いた。第2表
〜第5表に示す画像形成素体中の光開始剤は、第2表か
ら順に約340〜380nm,約380〜450nm,約450〜600nmの帯域
の光を吸収し、反応を開始する。また画像形成時の色は
順にシアン,イエロ,マゼンタである。
この転写記録媒体1を用いて多色画像を得る装置を第
7図に示す。
第3図に示したモノカラーの画像形成装置と異なる点
は、波長の異なる4つの光源3a,3b,3c,3dを配置した事
である。
これらの蛍光灯では高演色緑色蛍光灯3a、ジアゾ複写
機用蛍光灯3b、ブラツクライト3cを用いた。また特にジ
アゾ複写機用蛍光灯3bの前面にはシヤープカツトフイル
ターL−3818を、画像形成素体の対応した所望の分光特
性を得る為に配置した。
第8図は本実施例における蛍光灯の分光特性を示した
ものである。
次に第9図に示した本実施例による多色画像形成装置
の記録のタイミングチヤートに従ってイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラツクに対応した画信号に応じて、カラ
ー画像が得られるまでのプロセスについて説明する。
まず、画信号のイエローに相当する発熱抵抗体には通
電せず画信号の白に相当する部分に2msecの通電を行な
うと同時にジアゾ複写機用蛍光灯3bを一様に照射する。
照射時間は4msecとした。照射終了後1msec経過してか
ら、画信号のマゼンタに相当する発熱抵抗体には通電せ
ず、画信号の白に相当する部分に2msecの通電を行なう
と同時に高演色緑色蛍光灯3aを一様に照射した。照射時
間はイエローの場合と同様に4msecである。同様にシア
ンの場合にはブラツクライト3cを、ブラツクの場合には
健康線ランプ3dを照射する事によって、4色全ての潜像
形成を終了する。従って、1ラインの画像を形成するの
に15msecを要する。
以上のプロセスを1ライン毎繰り返し事によって、フ
ルカラーの画像を記録用紙上に得る事ができる。
なお、光源以外の部分の設定条件は、モノカラーの実
施例と同じ設定で記録用紙11および転写記録媒体1の搬
送は、前述モノカラーの実施例と同じである。
こうして、記録用紙上に得られたフルカラー画像は、
色ズレがなく、しかも彩度が高く、鮮明で定着性の良好
な高品位な画像である。
以上説明した通り、本実施例は光および熱のエネルギ
ーが付与されることによって転写特性を支配する物性が
変化する転写記録層を有する転写記録媒体に、該光と熱
のうち少なくとも一種のエネルギーを記録情報に対応さ
せて付与する条件で該光と熱のエネルギーを付与させて
転写像を形成する工程、および該転写像を被転写媒体に
転写する工程を有する画像形成装置によって、所期の目
的を達成できるものである。
即ち、本実施例による画像形成装置では、転写像の形
成と転写工程は分離され、転写工程では、既に転写像が
形成されているので、像様の選択的なエネルギー付与の
制約が解除されており、被転写媒体の表面性状に応じて
鮮明な画像が転写形成されるに必要なエネルギーを転写
記録媒体に与えることができる。また、前工程として形
成されている転写像は、熱溶融像のような単なる性状変
化像ではなく、転写特性を支配する物性を変化させて成
る像であるから変化前後の物性の差を転写工程で利用す
ることによって確実に転写を実現でき、また、転写像の
忠実な転写も可能となるものである。例えば、熱溶融像
を転写像とした場合、転写像形成工程から転写工程に至
るまで熱溶融像の完全な維持が望まれるが、両工程間に
おける冷却現像による転写性の低下や熱溶融像の周囲へ
の熱伝導による像のボケが避けられない。ところが、本
実施例の場合には、転写特性を支配する物性、例えば、
転写記録層の融点、軟化点、同一温度における粘度等の
像状に変化させて転写像としているから、この物性変化
が転写工程まで記憶されており、しかも、転写像形成工
程後に、該物性を変化させるエネルギーが付与されない
限り、転写像の転写性との低下や、像ボケは生じない。
このために、被転写媒体の表面平滑度が低い場合でも、
像品位の高い画像形成が可能となり、また、転写像の画
質が劣化することなく被転写媒体に転写させることがで
きるものである。
また、本実施例による画像形成装置では、転写像形成
のための信号化されたエネルギーの付与と、転写のため
の一様なエネルギーの付与が機能的に分離されており、
転写像形成のための信号化されたエネルギーが同時に転
写のためのエネルギーとして使わなければならない場合
と較べて、エネルギー付与の条件が緩和される、例え
ば、転写像形成のためのエネルギー量は、転写記録層の
物性の変化を生じさせるだけでよく、また、転写のため
のエネルギーは、信号化されていない一様なエネルギー
はでよいから希望する転写速度に合せて増大させること
ができ、高速記録が容易に実現できるものである。
また、従来の熱転写記録装置に用いられていたサーマ
ルヘツドは、熱応答速度は最も高速のものでも1〜5mse
c程度である。そこでそれよりも速い繰返し周期で駆動
しようとすると、温度の上昇・降下が1周期内で充分に
行なうことができなくなり、加熱不足や逆に温度が下が
りきらずに蓄熱の影響が画像品質に現われる。これが高
速化をはばむ最大要因の1つであるが、本実施例の様に
複数種のエネルギーを用いれば、例えばサーマルヘツド
と光照射とを組合せると、蓄熱してきても加熱状態が有
効となるのは光照射時のみであるから、ピーク温度付近
の限られた時間帯のみ光照射する事で従来の様にピーク
温度以降の温度降下速度の影響を受けにくくする事が可
能となり、それだけで従来のサーマルヘツドを使用して
も、より短い繰返し周期で記録動作を行なう事が可能と
なる為、高速記録が容易となる。
また、本実施例による画像形成装置は、複数種のエネ
ルギーを付与して転写像を形成するものであるから、従
来の熱だけによって転写像を形成する場合に較べて転写
像を形成するエネルギー種が複数となり、それだけ、転
写像を形成する物性変化の程度を段階的に調整すること
ができる。また、複数種のエネルギーには、熱を使う場
合であっても、光などの応答レスポンスが速く、強度の
段階的調整が容易な他のエネルギーも併用することにな
るので、中間調を持つ画像の形成が容易になるものであ
る。例えば、3段階の光照射の強度又は時間を設定し加
熱との組合せで、4段階(3段階+非加熱)の段階表現
が可能となる。
また、こうした制御が高速に行なわれる必要が望まれ
るが、光などの様に応答レスポンスが速いエネルギーを
併用できる事も高速の中間調記録を可能にするものであ
る。
また、本実施例による画像形成方法において、転写像
は、転写特性を支配する物性を変化させて形成されるも
のであるが、この物性は、使用する転写記録媒体の種類
により任意に定められるものであり、例えば、転写像を
熱溶融状態にして転写する転写記録媒体の場合には、溶
融温度、軟化温度又は、ガラス転移点などであり、ま
た、転写像を粘着状態、又は、被転写媒体への浸透性状
態にして転写する転写記録媒体の場合には、同一温度に
おける粘度である。
なお本発明の画像記録装置では、前記画像形成プロセ
スの他に、本件出願人が特願昭60-150597号あるいは特
願昭61-128814号で明らかにした様に、画像形成素体を
形成する着色剤及び光開始剤の種類を適宜選定すると共
に、前記光開始剤を反応させる波長の光源を選定し、前
記出願で明らかにしたプロセスを用いることによって単
色、2色、あるいは3色以上の多色あるいはフルーカラ
ーの記録画像を得ることもできる。
〈発明の効果〉 以上、述べた様に、本発明は表面平滑度の低い被転写
媒体にも高品位の画像を記録することのできる記録装置
を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
第1a図〜第1d図は光と熱エネルギーにより転写像を形成
する場合の転写像形成の原理を説明するための説明図、 第2a図〜第2d図は多色転写記録媒体とサーマルヘツドと
の関係を示した部分図、 第2e図は多色記録媒体と被転写媒体の関係を示す部分
図、 第3図はモノカラー画像形成装置の構成図、 第4図はモノカラー画像形成装置に用いる光源の分光特
性を示す図、 第5図はモノカラー画像形成装置の制御回路ブロツク
図、 第6図はモノカラー画像形成装置の光熱エネルギー付与
タイミングチヤート図、 第7図は多色画像形成装置の構成図、 第8図は多色画像形成装置に用いる蛍光灯の分光特性を
示す図、 第9図は多色画像形成装置の光・熱エネルギー付与タイ
ミングチヤート図である。 図において、 1……転写記録媒体 2……サーマルヘツド 3(3a 3b 3c)……蛍光灯 4……圧力ローラ 5……ガイドバー 6……フイードローラ 7……供給ロール 8……巻取ロール 9……圧力ローラ 19……転写ローラ 11……記録用紙 31……画像形成素体 12……記録用紙カセツト 13……排紙トレイ 14……電源と制御回路を収容した筺体

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光エネルギーと熱エネルギーを付与される
    ことによって転写特性を支配する物性の変化する転写記
    録層と、該転写記録層を支持する支持体とを有する転写
    記録媒体の搬送可能経路に沿って、 上記転写記録媒体が上記搬送可能経路を送られる際に、
    上記転写記録媒体の上記転写記録層が位置する側に設け
    られた光エネルギーを上記転写記録媒体に付与するため
    の光源と、 上記転写記録媒体が上記搬送可能経路を送られる際に、
    上記転写記録媒体の上記支持体が位置する側に設けられ
    た熱エネルギーを上記転写記録媒体に付与するための熱
    源と、 上記転写記録媒体に形成された像を被転写媒体に転写定
    着するための転写手段と、 を有することを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】上記熱源による熱エネルギーは画像情報に
    応じて上記転写記録媒体に付与される特許請求の範囲第
    (1)項に記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】上記転写記録媒体が一定圧力をもって熱源
    に接するための転写記録媒体へのテンション付与手段を
    有する特許請求の範囲第(1)項に記載の画像記録装
    置。
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