JP2695069B2 - 感熱記録材料への光ビーム記録方法および装置 - Google Patents

感熱記録材料への光ビーム記録方法および装置

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JP2695069B2
JP2695069B2 JP18749491A JP18749491A JP2695069B2 JP 2695069 B2 JP2695069 B2 JP 2695069B2 JP 18749491 A JP18749491 A JP 18749491A JP 18749491 A JP18749491 A JP 18749491A JP 2695069 B2 JP2695069 B2 JP 2695069B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱記録材料への光ビ
ーム記録方法および装置にかかり、特に、画像データに
基づいて供給された熱エネルギに応じて階調性を有した
画像を形成することができる感熱記録材料に、デジタル
信号に応じた光ビームを露光することによって熱エネル
ギを供給し、画像の記録を行なう感熱記録材料への光ビ
ーム記録方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、発熱体を用いて記録紙へ画像を記
録する方法として、感熱記録方法がある。この感熱記録
方法は、紙や合成紙等の支持体に発色剤、顕色剤を塗布
した感熱記録材料を用い、サーマルヘツドによりこの感
熱記録材料を加熱処理するプロセスにより記録するもの
である。
【0003】上記のようにサーマルヘッドを用いた感熱
記録方法では、サーマルヘッドの構造上の特質から、発
熱素子の加熱冷却の高速制御や発熱素子密度を大きくす
る上で限界があるため、高速記録や高密度、高画質記録
には限界がある。
【0004】上記高速記録及び高密度記録等を行なうた
めに、記録ヘッドとしてレーザ装置を用いて、レーザ装
置から射出されるレーザビームによって感熱記録材料を
加熱することが提案されている(例えば、特開昭50−
23617号、特開昭54−121140号、特開昭5
7−11090号、特開昭58−56890号、特開昭
58−94494号、特開昭58−134791、特開
昭58−145493号、特開昭59−89192号、
特開昭60−205182号、特開昭62−56195
号公報)。これによれば、画像の記録をレーザビームに
よって行なうため、感熱記録材料に対して非接触でかつ
高速、高密度で熱記録を行なうことができる。
【0005】また、本出願人の出願(特願平3−062
683号公報)による記録媒体は、マイクロカプセル中
にレーザビームを吸収する色素を用いたため、少ない光
照射量で発色させることができる。したがって、小型で
安価なレーザ照射装置で非接触、高速、高密度で記録す
ることができる。
【0006】また、感得熱記録材料を利用する記録分野
において、情報産業の急速な発展に伴い、計算機、フア
クシミリをはじめとする情報機器の端末機から簡単に諧
調性のあるカラーハードコピーまたは、単色ハードコピ
ーを得たいという要求がある。
【0007】しかしながら、従来の記録方法では、情報
機器等から出力される画像のデジタルデータをレーザビ
ームをオンオフすることによって画像を記録する2値画
像の記録しか行なうことができないため、原画像の画像
濃度に応じた画像データが入力されても濃淡画像として
階調のある画像を適正に記録することができない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮して、濃淡に富んだ原画像のように階調のある画像
を記録することができる感熱記録材料への光ビーム記録
方法および装置を提供することが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、支持体上に実質的に無色の
発色剤、顕色剤を含有したマイクロカプセルおよび近赤
外波長光を吸収する光吸収色素を備え、画像データに基
づいて供給される熱エネルギに応じて階調性を有した画
像を形成することが可能な感熱記録材料に、光ビームで
露光することによって該熱エネルギを供給して画像を記
録するにあたり、入力される画像データに基づいて光ビ
ームの露光量を変更することを特徴としている。
【0010】請求項2に記載の発明は、光ビーム記録装
置において、支持体上に実質的に無色の発色剤、顕色剤
を含有したマイクロカプセルおよび近赤外波長光を吸収
する光吸収色素を備え、画像データに基づいて供給され
る熱エネルギに応じて階調性を有した画像を形成するこ
とが可能な感熱記録材料に、光ビームで露光することに
よって該熱エネルギを供給して画像を記録する光ビーム
記録装置であって、前記感熱記録材料に光ビームを照射
する光ビーム照射手段と、入力される画像データに応じ
た画像が前記記録材料に形成されるように前記光ビーム
照射手段から射出される光ビームの露光量を制御する制
御手段とを備えたことを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1に記載した発明によれば、感熱記録材
料は、支持体上に実質的に無色の発色剤、顕色剤を含有
したマイクロカプセルおよび近赤外波長光を吸収する
吸収色素を備えており、画像データに基づいて供給され
る熱エネルギに応じて階調性を有した画像を形成するこ
とができる。この感熱記録材料に、光ビームを露光する
と光吸収色素が光を熱エネルギに変換し熱エネルギを受
けた発色剤、顕色剤が反応して発色し画像を記録する。
このとき、入力される画像データに基づいて感熱記録材
料に露光する光ビームの露光量を変更する。このため、
感熱記録材料には、入力された画像データに応じた露光
量の光ビームが露光される。ここで、この感熱記録材料
は、供給された熱エネルギに応じて階調性を有した画像
を形成することができるため、感熱記録材料に形成され
る画像は、階調性を有する画像になる。このように、画
像データに応じた階調性を有する画像が感熱記録材料に
形成することができるため、記録を希望する画像の濃度
に応じた適正な濃度で画像を記録することが可能にな
る。
【0012】請求項2に記載した発明の光ビーム記録装
置によれば、光ビーム照射手段は、感熱記録材料に光ビ
ームを照射する。制御手段は、入力される画像データに
応じた画像が前記記録材料に形成されるように光ビーム
照射手段から射出される光ビームの露光量を制御する。
この感熱記録材料は、支持体上に実質的に無色の発色
剤、顕色剤を含有したマイクロカプセルおよび近赤外波
長光を吸収する光吸収色素を備えており、画像データに
基づいて供給された熱エネルギに応じて階調性を有した
画像を形成することができる。このため、入力される画
像データに応じた露光量の光ビームを感熱記録材料に露
光することによって階調性を有した画像の記録を行なう
ことができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。本実施例はデジタルカラープリンタ10
に本発明を適用したものである。
【0014】先ず、本発明の実施例に利用した記録材料
としての感熱記録材料12について説明する。
【0015】図4に示したように、本実施例に用いた感
熱記録材料12は、支持体22上に第1、第2及び第3
の感熱記録層20、18、16からなる感熱発色層が順
に積層されている。また、発色層に傷等が生じないよう
に保護するために第3の感熱記録層16の表面には保護
層14が塗布されている。また、同様に支持体22の表
面にはバックコート層24が塗布されている。第1の感
熱発色層20は電子供与性染料前駆体と電子受容性化合
物と近赤外波長光を吸収する光吸収色素を含有しないマ
イクロカプセルとを主成分としている。第2の感熱層1
8は、最大吸収波長が360±20nmであるジアゾニウ
ム塩化合物と該ジアゾニウム塩化合物と熱時反応して呈
色するカプラと近赤外波長光を吸収する光吸収色素を含
有したマイクロカプセルとを含有している。第3の感熱
層16は、最大吸収波長が420±20nmであるジアゾ
ニウム塩化合物と該ジアゾニウム塩化合物と熱時反応し
て呈色するカプラと近赤外波長光を吸収する光吸収色素
を含有したマイクロカプセルとを含有している。
【0016】この感熱記録材料12への画像の記録手順
は、先ず、第3の感熱記録層16に記録するに充分な光
1を加え、第3の感熱記録層16に含有されるジアゾニ
ウム塩とカプラを発色させる。次いで、420±20nm
の光UV1を感熱記録材料12に照射して第3の感熱記
録層16に含有されるジアゾニウム塩を分解し、第2の
感熱記録層18が記録されるに充分な光2を与え、第2
の感熱記録層18中に含有されるジアゾニウム塩とカプ
ラを発色させる。このとき、第3の感熱記録層16には
強い熱エネルギが印加されるが、すでにジアゾニウム塩
が分解し発色能力が失われているために発色しない。次
いで360±20nmの光UV2を感熱記録材料12に照
射して第2の感熱記録層18に含有されるジアゾニウム
塩を分解し、第1の感熱記録層20が記録されるに充分
な光3を与え、第1の感熱記録層20中に含有されるジ
アゾニウム塩とカプラを発色させる。このとき、第3の
感熱記録層16及び第2の感熱記録層18には強い熱エ
ネルギが印加されるが、すでにジアゾニウム塩が分解し
発色能力が失われているために発色しない。
【0017】ここで、本実施例では第1、第2及び第3
の各感熱記録層の発色色相を、減色混合における3原
色、シアン、マゼンタ及びイエロとなるように選択す
る。すなわち、第1の各感熱記録層がシアンの発色色相
であるC層20、第2の各感熱記録層がマゼンタの発色
色相であるM層18及び第3の各感熱記録層がイエロの
発色色相であるY層16になっている。したがって、上
記手順によって記録を行えば感熱記録材料12にはフル
カラーの画像記録が可能になる。
【0018】また、本実施例に用いた感熱記録材料12
は、図5に示すように、Y層16、M層18及びC層2
0は、異なる熱エネルギに応じた発色濃度に発色するよ
うになっている。すなわち、熱エネルギ領域Py内の熱
エネルギに応じてY層16が発色、熱エネルギ領域Pm
内の熱エネルギに応じてM層18が発色、及び熱エネル
ギ領域Pc内の熱エネルギに応じてC層20が発色す
る。
【0019】次に、本発明の実施例に適応可能なデジタ
ルカラープリンタ10について、図3に示した概略構造
を参照して説明する。
【0020】ケーシング50の図3右側面からは、感熱
記録材料12の載置台52が突出されている。この載置
台52へ感熱記録材料12を記録層を上面にし、感熱記
録材料12の先端をケーシング50内へ挿入することに
より感熱記録材料12が図3矢印A方向へ搬送される。
【0021】載置台52の下流側には、一対の搬送ロー
ラ54が配設されており、感熱記録材料12を挟持搬送
するようになっている。搬送ローラ54の下流側には、
複数のガイド板56が順に配設されており、感熱記録材
料12が案内されるようになっている。したがって、複
数のガイド板56により感熱記録材料12は略C字状に
搬送される。
【0022】搬送ローラ54は、図示しないモータの回
転軸へ連結されている。モータは制御装置26に接続さ
れており、感熱記録材料12の挿入または搬出に応じて
制御装置26によってモータの正逆方向の回転が制御さ
れるようになっている。
【0023】複数のガイド板56の各々の間には、一対
の搬送ローラ58が配設されている。これらの搬送ロー
ラ58はベルトにより連結されており、このベルトはモ
ータ66の回転軸に連結されている。モータ66は制御
装置26へ接続され、制御装置26からの信号により1
方向(図3反時計方向)へ回転されるようになってい
る。
【0024】感熱記録材料12の搬送路を隔てた一方の
部位には、感熱記録材料12の発色層が形成されない側
に対応して、ローラ60が配置されている。ローラ60
は、駆動ベルトを介してモータ68の回転軸に連結され
ている。モータ68は、制御装置26からの信号によっ
て1方向へ回転されるようになっている。
【0025】感熱記録材料12の搬送路を隔てた他方の
部位であると共にローラ60と対応して感熱記録材料1
2の発色層が形成される側には、露光部28が配設され
ている。露光部28は半導体レーザ80を備えており、
この露光部28から射出されるレーザビームが感熱記録
材料12に露光され、露光された部位には熱エネルギが
発生する。この熱エネルギによって、感熱記録材料12
には発色画像が形成される。露光部28には制御装置2
6が接続されており、制御装置26から画像データに応
じた信号が露光部28に供給されると、信号に応じてレ
ーザビームを発光し、感熱記録材料12を露光するよう
になっている。また、詳細は後述するが、感熱記録材料
12の発色濃度は、露光部28から射出されるレーザビ
ームの露光量によって変更することができるようになっ
ている。
【0026】また、制御装置26からは、位置決め信号
も露光部28へ出力されるようになっており、最初の色
素層(本実施例ではY層16)への露光による加熱記録
時に位置決め信号を出力し、バー状の位置決めマークが
記録されるようになっている。なお、この位置決めマー
クは、第1の光電センサ70で感熱記録材料12の先端
部を検出した時点から所定時間後に記録される。この位
置決めマークに基づいて他の色素層(M層、C層)の記
録時の記録時期を定めるようにしている。
【0027】ローラ60の下流側には一対の搬送ローラ
64が配設されており、感熱記録材料12が搬送ローラ
64に挟持されるようになっている。ローラ60と搬送
ローラ64との間には第2の光電センサ72が取付けら
れている。この第2の光電センサ72は、前記位置決め
マークを検出して検出した信号を出力するように制御装
置26へ接続されている。
【0028】2組の搬送ローラ64は、駆動ベルトを介
して連結されている。搬送ローラ64は、図示しないモ
ータの回転軸と連結されており、制御装置26からの信
号に応じて1方向へ回転するようになっている。
【0029】2組の搬送ローラ64の間には、感熱記録
材料12の表面(発色層側)に紫外光を照射する2つの
光源78が設けられている。この光源78は、制御装置
26からの信号に応じて点灯、消灯するようになってい
る。
【0030】この光源78から照射される紫外光の波長
は、約365nmと420nmとに切換可能とされ、各
々感熱記録材料12のY層16とM層18の定着用とさ
れている。すなわち、感熱記録材料12では光源78か
ら照射された各紫外光によって照射された部分の対応す
る発色が抑制されるようになっている。
【0031】搬送ローラ64の下流側には、カム76を
備えた搬送経路切換手段74が設けられており、制御装
置26からの信号に応じてカム76が回転することによ
り感熱記録材料12の搬送経路を排出方向(図3右方)
またはループ方向(図3上方)に切り換えるようになっ
ている。
【0032】排出方向に案内された感熱記録材料12
は、搬送ローラ54の近傍へと搬送される。このとき、
搬送ローラ54を逆転させることにより、ガイド板に案
内されて搬送されてくる感熱記録材料12を挟持して、
載置台52上へと搬送するようになっている。
【0033】一方、ループ方向に案内された感熱記録材
料12は、ガイド板56に設けられた孔を通過して、再
度搬送ローラ58へ挟持され、ループ状搬送経路へ至る
ようになっている。すなわち、本実施例では、同一面を
3回スキヤニング(加熱処理)するため、載置台52か
ら挿入された感熱記録材料12をカム76によってルー
プ状搬送経路へ案内し、3回目のスキヤニング後に、カ
ム76を排出方向にして、感熱記録材料12を載置台5
2へ取り出すようにしている。
【0034】ここで、デジタルカラープリンタ10の露
光部28について説明する。この露光部28では、1つ
の半導体レーザによる光ビームを異なる3つの露光量に
よって露光することによってY、M、C、の各色に対応
する熱エネルギを感熱記録材料12に供給し、潜像を形
成させるようになっている。
【0035】図2に示したように、露光部28は、所定
波長(例えば、赤外線波長820nm)のレーザビームを
射出する半導体レーザ80(最大出力200mW)を備え
ている。この半導体レーザ80は、ドライバー81によ
りオンオフ駆動されるようになっている。すなわち、半
導体レーザ80がオンのときレーザビームが射出され
る。
【0036】半導体レーザ80のレーザビーム射出側に
は、コリメータレンズ82、シリンドリカルレンズ84
及び反射ミラー92とが順に配設されており、半導体レ
ーザ80から射出されたレーザビームをポリゴンミラー
94へ照射するように構成されている。
【0037】ポリゴンミラー94は矢印方向に回転し、
このポリゴンミラー94により反射されたレーザビーム
はfθレンズ96を通過して面倒れ補正のためのシリン
ドリカルミラー98で反射され、感熱記録材料12上を
矢印A方向に主走査される。一方、感熱記録材料12
は、上記搬送ローラ64により、主走査方向に略直交す
る副走査方向(矢印B方向)に搬送される。従って、感
熱記録材料12には、主走査によって1ライン分の画像
に応じたレーザビームが照射される。そして、順に感熱
記録材料12が1画像分だけ副走査されることによっ
て、画像に応じたレーザビームが感熱記録材料12に照
射される。
【0038】また、制御装置26は、ドライバ81に接
続されており、ドライバ81は半導体レーザ80に接続
されている。
【0039】次に、感熱記録材料12に照射されるレー
ザビームの露光量について説明する。
【0040】図5に示したように、本実施例に利用した
感熱記録材料12は異なる熱エネルギに応じて発色す
る。また、本実施例では、レーザビームによって感熱記
録材料12を露光し、露光されたことにより供給される
熱エネルギによって発色が制御される。このため、露光
量を変更することにより感熱記録材料12に供給される
熱エネルギを変更し、露光量に応じた画像を形成するこ
とができる。この露光量を変更するためには、半導体レ
ーザ80の光強度を変更するか或いはパルス幅を変更す
ることにより実現できる。
【0041】ここで、半導体レーザ80の光強度(パワ
ー)のみを変更し、感熱記録材料12に露光される露光
量を変更する場合について説明する。
【0042】すなわち、図8(A)に示すように、3色
を同一濃度(最大濃度)Dで発色させるときの組合せに
は、Y、M、C、Y+M、M+C、Y+C、Y+M+C
の種類がある。Y色の記録では、図8(B)に示したよ
うに、一定のパルス幅tおよび光強度P1でレーザビー
ムを照射する。これにより、Y色の濃度が発色濃度Dに
なるような熱エネルギを供給するための露光量になる。
この最大濃度Dを発色するための露光量を階調数に応じ
て所定の光強度になるように分割し、入力される画像デ
ータの階調に応じた露光量を感熱記録材料12に露光す
る。これにより、階調に応じた画像の記録ができるよう
になる。
【0043】同様に、M色の記録のときには、M色の濃
度が発色濃度Dになるように、一定のパルス幅tおよび
光強度P2でレーザビームを照射する(図8(C)参
照)。なお、このM色の記録のときには、光強度P1ま
での露光量はY色の記録に使用されているため、光強度
P2−P1の間の光強度を階調数に応じて分割し、階調
を反映できるようにする。また、C色の記録のときにお
いても同様に、C色の濃度が発色濃度Dになるように、
一定のパルス幅tおよび光強度P3でレーザビームを照
射する(図8(D)参照)。また、光強度P2までの露
光量はY色およびM色の記録に使用されているため、光
強度P3−P2の間の光強度を階調数に応じて分割し、
階調を反映できるようにする。
【0044】なお、上記のように光強度を変更すること
は、半導体レーザ80の駆動電流を変更することによっ
て容易に行うことができる。本発明者は本実施例に利用
した感熱記録材料12を用いて、Y色の記録において、
一定のパルス幅tとして2.5msecおよび光強度P1と
して半導体レーザ80の電流値を128階調に対応する
ように3.2〜16mWを0.1mWの間隔で128段階に
分割し、このデータに基づいて各色の感熱記録に反映さ
せて画像データの変換を行なって記録実験を行ない、階
調性に優れた画像が得られるという良好な結果が得られ
たことを実験により確認している。
【0045】また、音響光学素子(例えば、AOM)を
備えた光学変調装置を用いることによっても容易に行う
ことができる。本発明者は本実施例に利用した感熱記録
材料12を用いて、Y色の記録において、一定のパルス
幅tとして2.5msecおよび光強度P1に音響光学素子
によって直接128階調に対応するように128段階に
分割し、このデータに基づいて各色の感熱記録に反映さ
せて画像データの変換を行なって記録実験を行ない、階
調性に優れた画像が得られるという良好な結果が得られ
たことを実験により確認している。
【0046】次に、半導体レーザ80のパルス幅を変更
し、感熱記録材料12に露光される露光量を変更する場
合について説明する。
【0047】すなわち、図9(A)に示すように、3色
を同一濃度(最大濃度)Dで発色させるときの組合せに
は、Y、M、C、Y+M、M+C、Y+C、Y+M+C
の種類がある。Y色の記録では、図9(B)に示したよ
うに、パルス幅t1 および光強度P1でレーザビームを
照射する。これにより、Y色の濃度が発色濃度Dになる
ような熱エネルギを供給するための露光量になる。この
最大濃度Dを発色するための露光量を階調数に応じて所
定のパルス幅になるように分割し、入力される画像デー
タの階調に応じた露光量を感熱記録材料12に露光す
る。これにより、階調に応じた画像の記録ができるよう
になる。
【0048】同様に、M色の記録のときには、M色の濃
度が発色濃度Dになるように、パルス幅t2 および光強
度P1でレーザビームを照射する(図9(C)参照)。
なお、このM色の記録のときには、パルス幅t1 までの
露光量はY色の記録に使用されているため、パルス幅t
2 −t1 の間のパルス幅を階調数に応じて分割し、階調
を反映できるようにする。また、C色の記録のときにお
いても同様に、C色の濃度が発色濃度Dになるように、
パルス幅t3 および光強度P1でレーザビームを照射す
る(図9(D)参照)。また、パルス幅t2 までの露光
量はY色およびM色の記録に使用されているため、パル
ス幅t3 −t2 の間のパルス幅を階調数に応じて分割
し、階調を反映できるようにする。
【0049】なお、上記のようにレーザビームのパルス
幅を変更することは、半導体レーザ80のオンオフを制
御することによって容易に行うことができる。本発明者
は本実施例に利用した感熱記録材料12を用いて、Y色
の記録において、一定の光強度P1に半導体レーザ80
の出力値として16mWに、パルス幅tを0〜2.5msec
を128階調に対応するように0.0097msec間隔で
128段階に分割し、このデータに基づいて各色の感熱
記録に反映させて画像データの変換を行なって記録実験
を行ない、階調性に優れた画像が得られるという良好な
結果が得られたことを実験により確認している。
【0050】更に、半導体レーザ80の光強度(パワ
ー)および半導体レーザ80のパルス幅を変更し、感熱
記録材料12に露光される露光量を変更することもでき
る。本発明者は本実施例に利用した感熱記録材料12を
用いて、Y色の記録において、光強度P1を半導体レー
ザ80の出力値として3.2mW〜16mWの16段階に、
パルス幅tを0〜2.5msecを0.15msec間隔で16
段階に分割することによって256階調に対応させ、こ
のデータに基づいて各色の感熱記録に反映させて画像デ
ータの変換を行なって記録実験を行ない、階調性に優れ
た画像が得られるという良好な結果が得られたことを実
験により確認している。
【0051】なお、上記では、一つの半導体レーザ80
のレーザビームの1画素に対応する周期内のパルス幅を
変更し感熱記録材料12に異なる熱エネルギを付与する
ことにより異なる色を発色させる場合の例について説明
したが、同一パルス幅によるレーザビームを回数を変更
することによって、感熱記録材料へ供給する熱エネルギ
を変更してもよい。本発明者は本実施例に利用した感熱
記録材料12を用いて、Y色の記録において、一定のパ
ルス幅tとして0.008msecおよび一定の光強度P1
として半導体レーザ80の出力値を16mWに設定し、画
像の階調である128階調に照射パルス回数を対応さ
せ、このデータに基づいて各色の感熱記録に反映させて
画像データの変換を行なって記録実験を行ない、階調性
に優れた画像が得られるという良好な結果が得られたこ
とを実験により確認している。
【0052】次に、図1を参照し、制御装置26につい
て説明する。制御装置26にはホストコンピュータ30
が接続されている。
【0053】ホストコンピュータ30には画像データが
デジタル画像信号として記憶されており、ホストコンピ
ュータ30から供給されるデジタル画像信号は変換回路
32に入力される。
【0054】ここで、減色混合の場合には、Y、M、C
各色を所定の混合比で混色することにより黒色になるこ
とが知られている。例えば、黒色(文字)のデータを
Y、M、C各色同一濃度として出力することによって黒
色(文字)のデータを変換出力できる。したがって、変
換回路32では、入力されたデジタル画像信号をY、M
及びC色の各色に対する信号に変換し、その後変換され
たY、M、Cの各色の信号を対応するフレームメモリ3
4a、34b、34cへ出力している。
【0055】各フレームメモリ34a、34b、34c
には、各フレームメモリ34に対応する色の1画像分の
画像信号がメモリされる。また、ホストコンピュータ3
0は、コントローラ40に接続されており、コントロー
ラ40にはホストコンピュータ30からの水平同期信号
及び垂直同期信号が入力されている。この水平同期信号
及び垂直同期信号は、変換回路32及びフレームメモリ
34へ出力され、同期がとられている。
【0056】フレームメモリ34から出力されるYMC
信号、すなわち、画像濃度データは、ルックアップテー
ブル(以下、LUT)36で発色濃度に応じたYMC色
の駆動値に変換された後、バッファ42へ出力される。
なお、YMC色の駆動値は、本実施例では、レーザビー
ムの光強度およびパルス幅の少なくとも1つによって露
光量が変更されるようにすればよい。
【0057】このルックアップテーブル(LUT)は、
感熱記録材料12の特性に応じて異なったテーブルにな
る。すなわち、本実施例に用いた感熱記録材料12で
は、例えば、図6に示されるように画像濃度データに応
じた印字エネルギEに対する発色濃度Dの特性は、最適
にならない。これにより、希望する発色濃度を得るため
に記録を行っても感熱記録材料12の発色濃度が異なっ
てしまい希望する濃度の画像が得られない。このため、
印字エネルギ(熱エネルギ)Eに対する発色濃度Dの特
性が最適になるようにテーブルを作成する。例えば、印
字エネルギEaでは、感熱記録材料12は発色濃度Da
になる。この印字エネルギEaにおいて希望する発色濃
度Dは濃度Da’であるため、印字エネルギEa’が必
要になる。したがって、印字エネルギEaにおいて発色
濃度Dが濃度Da’に対応する印字エネルギEa’をと
りだすテーブルを用意する。すなわち、図7に示すよう
に、画像濃度データに応じて最適な発色濃度が得られる
ような半導体レーザ80の駆動値(熱エネルギ)の特性
を用意し、この特性をLUTとする。また、本実施例で
は、異なる色を発色させるため、感熱記録材料に異なる
熱エネルギを色毎に所定の熱エネルギ分だけシフトして
供給するようになっている。したがって、こののシフト
する熱エネルギも考慮に入れる。なお、この熱エネルギ
のシフトについては別個の回路を付加するようにしても
よい。
【0058】図1に示したように、バッファ42はコン
トローラ40と接続されている。バッファ43にはコン
トローラ40から水平同期信号および垂直同期信号が入
力され、この水平同期信号および垂直同期信号に基づい
てバッファに記憶された値がドライバ81へ供給される
ようになっている。
【0059】ここで、感熱記録材料12に露光される露
光量を変更するためには、上記で説明したように、半導
体レーザ80の光強度を変更し、感熱記録材料12に露
光される露光量を変更する場合、半導体レーザ80のパ
ルス幅を変更し、感熱記録材料12に露光される露光量
を変更する場合、半導体レーザ80の光強度および半導
体レーザ80のパルス幅を変更し、感熱記録材料12に
露光される露光量を変更する場合がある。そこで、バッ
ファ42の構成について例を概略ブロック図を参照して
説明する。
【0060】光強度を変更する場合には、例えば、図1
2(1)に示したように、LUT36から出力された画
像データをデジタルアナログ変換器44によって電圧値
に変換し、この電圧値を電圧電流変換器45によって電
流値に変換する。この電流値に応じてドライバ81を駆
動するようにする。パルス幅を変更する場合には、図1
2(2)に示したように、LUT36から出力された画
像データをカウンタ46でカウントし、このカウンタ値
に応じてパルス幅設定回路48によってパルス幅を変更
するようにする。そして、この設定されたパルス幅に応
じてオンオフ回路47を動作させ、ドライバ81を駆動
するようにする。なお、このパルス数設定回路48で
は、1パルスの時間が予め設定されている。また、光強
度およびパルス幅を変更する場合には、上記の組合せに
よって行なうことができる。レーザビームの照射回数に
よって露光量を変更する場合には、図12(3)に示し
たように、LUT36から出力された画像データをカウ
ンタ46でカウントし、このカウンタ値に応じてレーザ
ビームの照射回数設定回路49によって照射回数を変更
するようにする。そして、この設定された照射回数に応
じてオンオフ回路47を動作させ、ドライバ81を駆動
するようにする。なお、この照射回数設定回路49で
は、1回の照射時間が予め設定されている。このように
することによって、ドライバ81には、露光量を変更し
た半導体レーザ80の駆動値が入力される。
【0061】したがって、ドライバ81は、入力される
値に応じて半導体レーザ80を駆動させる。これによ
り、感熱記録材料12にはレーザビームが照射され、照
射されたレーザビームの熱エネルギによって画像が発色
する。
【0062】コントローラ40はドライバ69を介して
モータ68に接続されており、ローラ60を回転させる
ように信号を送出する。また、コントローラ40はドラ
イバ79を介して光源78に接続されており、感熱記録
材料12の記録した色の画像に応じて制御信号を送出す
る。これにより、光源78は、365nmと420nm
の波長の光ビームとに切り換えて感熱記録材料12を照
射するようになっている。
【0063】このようにすることによって、Y色、M色
およびC色の露光記録が順次に行なわれ、カラー画像が
形成される。
【0064】以下、本実施例の作用を制御回路のフロー
チャートに従い図10及び図11を参照して説明する。
【0065】まず、図10に示したメインルーチンが実
行されると、ステップ102において、デジタルカラー
プリンタ10は機械的な初期化が成される。
【0066】ステップ104では、1画素データD
(i)を取り込み、ステップ106へ進む。ステップ1
06では、入力される画像データを記録時におけるY、
M、Cの3色各々のデータに変換し、ステップ108に
おいて各々フレームメモリ34に記憶する。ステップ1
10では、全ての画素データの読み取りが終了したか否
かを判断し、終了していない場合にはステップ104へ
戻り、繰り返し1画面分の画素データの変換を実行す
る。したがって、フレームメモリ34の各々にはY、
M、C色の各色の1画面分の画素データが記録用データ
に変換されて記憶される。1画面について画素データの
変換が終了するとステップ112へ進み、後述する画像
の記録サブルーチンを実行する。このサブルーチンにお
いて順次画像が感熱記録材料12に記録される。画像の
記録が終了すると本メインルーチンを終了する。
【0067】次に、画像の記録サブルーチンについて図
11を参照し説明する。本サブルーチンでは、上記で説
明した、フレームメモリ34内の画像データを重ねて記
録するときに、記録回数、すなわち、記録するときの色
に応じて露光量を変更すると共に、入力される画像デー
タに基づいて感熱記録材料12へ各々の色の画像を記録
する制御を行なうものである。
【0068】本サブルーチンが実行されると、ステップ
150へ進み、カウンタ値iに1が設定される。なお、
このカウンタ値iとして、1にはY色が、2にはM色
が、3にはC色の記録時の色が対応されている。ステッ
プ152では、1ライン分の画素の画像データが読み取
られる。画像データの読み取りが終了するとステップ1
54へ進む。なお、ステップ152では、1画素毎に読
み取られた画像データに対応するLUT36a、36
b、36cを参照して画像データに応じた半導体レーザ
80の作動値をバッファ42に記憶する。すなわち、画
像データに応じたレーザビームの露光量が設定される。
ステップ154では、バッファ42に記憶された作動値
に基づいて半導体レーザ80が駆動され、レーザビーム
が感熱記録材料12に露光されることにより1ライン分
の画素が記録される。ステップ156では1ライン分の
画像記録が終了したか否かを判断し、終了していない場
合にはステップ154へ戻り1ライン分の画像データ
の、記録が終了するまで繰り返される。したがって、バ
ッファ42には、画像データ(露光量)に応じた半導体
レーザ80の作動値が記憶される。ステップ158で
は、副走査が終了したか否かを判断することにより1つ
の色について1画面分の画像記録が行なわれたか否かを
判断し、終了していない場合にはステップ152へ戻っ
て1画面の記録が終了するまで繰り返し記録が行なわれ
る。
【0069】ステップ158において、1つの色につい
て1画面の記録が終了したと判断された場合には、ステ
ップ162へ進み、i=3か否かを判断することにより
全ての色(Y、M、C)に対しての画像データの記録が
終了したか否かを判断する。終了していない場合には、
ステップ164に進み、i=1か否かを判断することに
より記録の終了した色がY色であるか否かを判断する。
Y色記録が終了した後にはステップ166において波長
420nmの紫外光UV1を所定時間照射し、ステップ1
70へ進む。この波長420nmの紫外光UV1の照射に
より、Y色の画像が記録されていない部位が次回以降の
記録時の熱エネルギ、すなわち、M、C色の記録時の熱
エネルギによって発色されることが抑制される。M色記
録が終了した後にはステップ168において波長365
nmの紫外光UV2を所定時間照射し、ステップ170へ
進む。この波長365nmの紫外光UV2の照射により、
M色の画像が記録されていない部位が次回のC色の記録
時の熱エネルギによって発色されることが抑制される。
ステップ170ではカウンタ値iが1インクリメントさ
れ、ステップ152へ戻る。全ての色(Y、M、C)に
対しての画像の記録が終了すると、本サブルーチンを終
了する。
【0070】以上説明したように、Y色の画像の記録を
行ない、Y色の画像の記録が終了するとY色の未記録部
分が発色しないように波長420nmの紫外光UV1を所
定時間照射し定着を行ない、次に、M色の画像の記録を
行ない、M色の画像の記録が終了するとM色の未記録部
分が発色しないように波長365nmの紫外光UV2を所
定時間照射し定着を行なって、最後にC色の画像を記録
する。
【0071】ここで、上記説明したように各色の記録の
ときには、画像の階調、すなわち、入力される画像デー
タに応じて露光量を変更することにより各色を記録する
ときの熱エネルギを変化させている。すなわち、半導体
レーザ80から射出されるレーザビームの露光量をレー
ザビームの光強度およびパルス幅の少なくとも一方を変
更することによって熱エネルギを変化させている。
【0072】このように、本実施例では、感熱記録材料
にY、M、C色の画像を順に記録するときにおいて、各
々の色の画像を記録する場合において、記録時の熱エネ
ルギを階調に応じて変化させるため、感熱記録材料12
に形成される画像は、濃淡画像が形成されることにな
る。したがって、希望する画像が適正な濃淡画像として
記録することができる。これにより、従来、文字や線画
等の2値画像の記録に限られていた画像記録が、写真等
の多階調の画像を記録することができる。
【0073】なお、上記実施例では、一つの半導体レー
ザ80のレーザビームの1画素に対応する周期内のパル
ス幅を変更し感熱記録材料12に異なる熱エネルギを付
与することにより異なる色を発色させる場合の例につい
て説明したが、感熱記録材料12に異なる熱エネルギを
供給することのできる複数の半導体レーザを用い、使用
する半導体レーザを変更することによって、感熱記録材
料へ供給する熱エネルギを変更してもよい。
【0074】また、感熱記録材料12に同一の熱エネル
ギを供給することのできる半導体レーザを複数用い、射
出されるレーザビームを合波して感熱記録材料12に照
射し、この半導体レーザを切り換えることにより合波し
たレーザビームによる感熱記録材料へ供給する熱エネル
ギを変更することもできる。
【0075】上記実施例では、一つの半導体レーザ80
を利用して感熱記録材料12に異なる熱エネルギを付与
することにより異なる色を発色させる場合の例について
説明したが、本発明は光源の種類及び数量に限定される
ものではなく、光ビームを照射する光源、例えば、気体
レーザ(He−Neレーザ等)およびLED等を用い
て、光ビームの照射エネルギ、すなわち、熱エネルギを
制御することによって上記実施例と同様の効果が得られ
る。
【0076】また、上記実施例では、複数色発色可能な
感熱記録材料を使用した場合について説明したが、本発
明は、これに限定されるものではなく、白黒、及び単色
記録の場合に本発明を適応してもよく、白黒等、単色用
途には、感熱記録層を1層にした感熱記録材料を用いて
もよい。
【0077】なお、上記実施例では、画像データとして
画素毎にデジタルデータが入力される場合の例について
説明したが、本発明はデータの種類に限定されるもので
はなく、画像の濃度を直接読み取るスキャナ等を用い、
スキャナ等から出力されるアナログデータに本発明を適
応することもできる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
持体上に実質的に無色の発色剤、顕色剤を含有したマイ
クロカプセルおよび近赤外波長光を吸収する光吸収色素
を備え、画像データに基づいて供給される熱エネルギに
応じて階調性を有した画像を形成することが可能な感熱
記録材料に、露光する露光量を画像データに基づいて
御するため、自然画に近い濃淡画像を記録することがで
る、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例におけるデジタルカラープリンタの制
御装置の構成を示したブロック図である。
【図2】本発明が適応可能なデジタルカラープリンタの
露光部の概略構成を示す斜視図である。
【図3】本発明が適応可能なデジタルカラープリンタの
概略構成を表す断面略図である。
【図4】本発明の実施例に利用した記録材料を表す断面
図である。
【図5】本実施例に利用した感熱記録材料の特定の発色
層における露光量と発色濃度との関係を示した線図であ
る。
【図6】感熱記録材料の特定の色における露光量(画像
データ)と発色濃度との関係を示した線図である。
【図7】感熱記録材料の特定の色における画像データ
(露光量)と駆動値との関係を示した線図である。
【図8】半導体レーザの光強度を変更し露光量を変更し
たときのレーザビームの照射位置(時間)の関係を示す
もので、(A)は感熱記録材料におけるYMC各色の記
録画素位置を示すイメージ図、(B)はY層に照射され
る露光量(記録エネルギ)と記録位置との関係を表す線
図、(C)はM層に照射される露光量と記録位置との関
係を表す線図、(D)はC層における照射される露光量
と記録位置との関係を表す線図である。
【図9】半導体レーザの照射パルス幅を変更し露光量を
変更したときのレーザビームの照射位置(時間)の関係
を示すもので、(A)は感熱記録材料におけるYMC各
色の記録画素位置を示すイメージ図、(B)はY層に照
射される露光量(記録エネルギ)と記録位置との関係を
表す線図、(C)はM層に照射される露光量と記録位置
との関係を表す線図、(D)はC層における照射される
露光量と記録位置との関係を表す線図である。
【図10】本実施例の制御メインルーチンを示した流れ
図である。
【図11】本実施例の記録サブルーチンを示した流れ図
である。
【図12】本実施例におけるデジタルカラープリンタの
制御装置のバッファ回路の概略構成を示したブロック図
の一例であり、(1)は電流変更によって露光量を変更
するときの概略ブロック図、(2)はパルス幅変更によ
って露光量を変更するときの概略ブロック図、(3)は
照射回数を変更することによって露光量を変更するとき
の概略ブロック図である。
【符号の説明】
10 デジタルカラープリンタ(光ビーム記録装置) 12 感熱記録材料(感熱記録材料) 26 制御装置(制御手段) 28 露光部(光ビーム照射手段) 80 半導体レーザ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に実質的に無色の発色剤、顕色
    を含有したマイクロカプセルおよび近赤外波長光を吸
    収する光吸収色素を備え、画像データに基づいて供給さ
    れる熱エネルギに応じて階調性を有した画像を形成する
    ことが可能な感熱記録材料に、光ビームで露光すること
    によって該熱エネルギを供給して画像を記録するにあた
    り、 入力される画像データに基づいて光ビームの露光量を変
    更することを特徴とする感熱記録材料への光ビーム記録
    方法。
  2. 【請求項2】 支持体上に実質的に無色の発色剤、顕色
    を含有したマイクロカプセルおよび近赤外波長光を吸
    収する光吸収色素を備え、画像データに基づいて供給さ
    れる熱エネルギに応じて階調性を有した画像を形成する
    ことが可能な感熱記録材料に、光ビームで露光すること
    によって該熱エネルギを供給して画像を記録する光ビー
    ム記録装置であって、 前記感熱記録材料に光ビームを照射する光ビーム照射手
    段と、 入力される画像データに応じた画像が前記記録材料に形
    成されるように前記光ビーム照射手段から射出される光
    ビームの露光量を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする光ビーム記録装置。
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