JPH06255180A - 階調画像形成方法 - Google Patents

階調画像形成方法

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JPH06255180A
JPH06255180A JP5075103A JP7510393A JPH06255180A JP H06255180 A JPH06255180 A JP H06255180A JP 5075103 A JP5075103 A JP 5075103A JP 7510393 A JP7510393 A JP 7510393A JP H06255180 A JPH06255180 A JP H06255180A
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JP
Japan
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pixel
unit
gradation
unit pixels
color
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Application number
JP5075103A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Usami
由久 宇佐美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPH06255180A publication Critical patent/JPH06255180A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads

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  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】印字装置を耐久性良く小型かつ安価に構成でき
る階調画像表現方法を提供。 【構成】画像データに基づく1画素aを複数の単位画素
T1,T2,T3,T4により構成するとともに、前記
1画素aを構成する際に前記単位画素T1,T2,T
3,T4を複数組み合わせて発色差を生じさせて階調画
像を形成する。各単位画素の出力順位はT1,T2,T
3,T4の順であり、単位画素T2とT4が組み合わさ
れたときは、T2、T4の順に単位画素を印字するよう
に印字ヘッドに駆動信号が供給される。 【効果】少ない制御信号で多種の階調を表現することが
でき、回路構成が簡単で安価である。印字開始時に使用
電力が集中せず大容量の電源は必要なく装置が小型にな
り、しかも印字ヘッドは耐久性が良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データに基づく1
画素の発色度を印字ヘッドにより変えて階調画像を形成
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】加熱により画像形成可能な記録材料とし
て、特開平2−141279号、特開平3−28868
8号、特開平4−28585号公報に記載にような、光
分解性のジアゾ化合物とカプラーとの組み合わせからな
る感熱発色記録材料が提案されている。この材料は、加
熱によりジアゾ化合物とカプラーが反応して発色し、発
色後の材料に光を照射して、未反応のジアゾ化合物を分
解してカプラーとの反応機能を失わせて画像を定着する
ものである。
【0003】これらの感熱記録材料は、異なる色を発色
する3層の感熱発色層を有し、各層の発色程度によりカ
ラーを発色することができる。具体的には、前記感熱記
録材料は、表面側から第1感熱発色層、第2感熱発色
層、第3感熱発色層が順に設けられており、サーマルヘ
ッドにより各層を加熱するようになっている。感熱記録
材料は、表面側の層ほど感熱発色温度が低く設定されて
おり、少なくとも上から2層は発色後に所定波長の光に
より色素が固定されるようになっている。したがって、
加熱により既に発色した層の下層を加熱しているときに
既発色層の発色濃度が高まることがない。
【0004】この種の感熱記録材料に階調画像を形成す
る方法として、例えば特開平3−219969号、同4
−19163号公報に記載のような、1画素内での発色
面積の大小により階調を表す面積階調方式がある。この
方式によれば、記録材料の搬送方向(副走査方向)と直
角方向(主走査方向)に延びる長手状のサーマルヘッド
を用い、発熱素子の副走査方向の幅を単位記録幅とし、
この単位記録幅ずつ記録材料を間欠搬送して、各発熱素
子への通電時間を画像データに応じて変化させ、低濃度
部の画素は発色面積を小さくし、高濃度部の画素は発色
面積を大きくしている。
【0005】図6に16段階の面積階調を表すように、
各階調は1画素a内での発色面積で設定される。図6に
おいて、縦方向は階調の段数を表し、横方向は1画素内
での発色面積を表すが、1画素の本来の形状は符号bで
示す例えば正方形であるが、模式的に1画素の横方向の
長さは15倍に拡大して示してある。1画素内の発色面
積は単位印字時間t1の累積数により設定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図7にサーマルヘッド
20により感熱紙2に印字する状態を示すように、面積
階調方式では、1画素内で副走査方向(矢印Bで示す)
上流側の端部から記録して行くので、主走査方向(矢印
Aで示す)に配列された画素群のすべての画素の記録開
始部分(符号Cで示す)が同列にあり、1画素内での記
録終了部分は発色面積に応じて異なっている。したがっ
て、サーマルヘッド20による1ラインの記録開始部分
が各画素について等しいので、1ラインの記録ごとに記
録開始時の最初のタイミングで多くの電流が必要であ
り、サーマルヘッドの耐久性が低下するとともに容量の
大きな電源が必要であるという問題がある。
【0007】また、1画素内での発色面積の中心位置が
面積の大きさにより異なり、エッジの形が滑らかになら
ず画像の輪郭を鮮鋭に表現できない。例えば、面積の大
きい高階調部分は視認し易いが、高階調は必ず1画素の
前記端部から印字されて行くので、印字位置が少しでも
画素外にずれると印字部が本来の画素中心から大幅に離
れてしまい、印字ずれが目立って画質が低下してしま
う。また、上記方式では単位記録幅を単純に連続させて
記録するので、連続幅を階調数に応じて制御する必要が
あり、このように制御しながら記録を高速化するには制
御回路が複雑かつ高価になるという問題がある。
【0008】本発明の目的は、上記問題を解消すること
にあり、輪郭を鮮鋭に再現でき、印字装置を耐久性良く
小型かつ安価に構成できる階調画像表現方法及び装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る上記目的
は、下記構成により達成される。 (1) 画像データに基づく1画素を複数の単位画素に
より構成するとともに、前記1画素を構成する際に前記
単位画素を複数組み合わせて発色差を生じさせて階調画
像を形成する階調画像形成方法。
【0010】(2) 前記発色差を単位画素の面積差で
生じさせることを特徴とする上記(1)に記載の階調画
像形成方法。
【0011】(3) 前記発色差を単位画素の濃度差で
生じさせることを特徴とする上記(1)に記載の階調画
像形成方法。
【0012】(4) 印字ヘッドへの通電時間又は印加
電圧を制御することにより前記発色差を生じさせること
を特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の階
調画像形成方法。
【0013】(5) 前記1画素を構成すべく設定した
複数の前記単位画素のうちの、最大単位画素を前記1画
素の中央に設定することを特徴とする上記(1)〜
(4)のいずれかに記載の階調画像形成方法。
【0014】(6) 感熱記録材料を加熱することによ
り前記発色差を生じさせることを特徴とする上記(1)
〜(5)のいずれかに記載の階調画像形成方法。
【0015】(7) 感光材料を露光して現像すること
により前記発色差を生じさせることを特徴とする上記
(1)〜(5)のいずれかに記載の階調画像形成方法。
【0016】(8) 1画素を構成する複数の単位画素
を保持した単位画素保持手段と、前記複数の単位画素か
ら画像データの階調に応じて単位画素を選択して組み合
わせる単位画素選択手段と、前記1画素の画像データに
対して複数の単位画素を設定可能にパルスを発生するパ
ルス発生器と、該パルス発生器のパルス出力タイミング
に同期して前記単位画素選択手段により選択された単位
画素の印字駆動信号を印字ヘッドに供給するヘッド駆動
手段とを有する階調画像形成装置。
【0017】
【作用】本発明によれば、単位画素を組み合わせて1画
素を構成するので、1画素を構成するには単位画素数の
通電制御だけでよく、単位画素数の通電制御だけで階調
を表現でき、階調画像を形成するための制御信号数が少
ないので制御が容易であり回路構成も簡単で装置が小型
かつ安価である。
【0018】本発明における単位画素は、複数で画像の
1画素を構成するためのものであり、単位画素のそれぞ
れが所定の階調を持っておりこれらの組み合わせにより
各段階の階調を設定できる。各単位画素の階調数は同じ
でもよいが、各種の階調数を有するのが好ましい。
【0019】本発明において、単位画素は好ましくは等
比数列となる各種大きさ又は長さが設定され、これらを
適当に組み合わせて印字ヘッドへ供給する駆動信号を階
調に応じて設定する。例えば単位画素の相対比を1,
2,4,8,・・・,nのように2(n-1) (nは自然
数)で表される比率で変えると、印字のためのドット数
(単位画素)を従来に比べて大幅に減らすことができ、
その分制御信号数が少ないので制御上好ましい。上記比
率は(1±0.3)・2(n-1) (nは自然数)の範囲内
でずれていてもよい。これは相対比の小さい単位画素濃
度に冗長性があるからである。
【0020】例えば単位画素の相対比が1,2,4であ
る3種の単位画素T1,T2,T4であっても、相対比
3の単位画素T3はT3=T1+T2で設定でき、同様
に相対比5,6,7の単位画素T5、T6、T7はT5
=T1+T4、T6=T2+T4、T7=T1+T2+
T4で設定できる。T5、T6、T7はいずれも2つ又
は3つの単位画素で設定することができるので、通電制
御は容易であり構成回路も安価で提供できる。
【0021】単位画素間の階調数の違いは、単位画素の
発色面積や発色濃度で表すことができる。この場合、発
色面積単独でも発色濃度単独でもよく、発色面積と発色
濃度を組み合わせてもよい。
【0022】単位画素の発色面積や発色濃度を生じさせ
る記録材料としては、サーマルヘッドによる熱エネルギ
ーで印字する感熱記録材料や、露光ヘッドによる光エネ
ルギーで印字する感光材料がある。サーマルヘッドによ
る印字の場合、単位画素の面積や濃度で階調数の違いを
表すには、サーマルヘッドに通電する時間や印加電圧で
制御することができる。また、露光ヘッドによる印字の
場合、単位画素の面積や濃度で階調数に違いを表すに
は、露光時間や印加電圧で制御することができる。本発
明を適用可能な画像形成装置としては、感熱記録材料、
感光材料を用いた画像形成装置が挙げられ、更に本発明
は、熱転写型、昇華型、写真方式のプリンタにも適用で
きる。
【0023】
【実施態様】以下、添付図面に基づいて本発明の実施態
様を説明する。なお、本発明は本実施態様のみに限定さ
れない。本発明は階調画像形成方法であるが、発明の理
解を容易にするために、まず本発明に用いることのでき
る感熱紙について説明し、その後に本発明の実施態様を
説明する。以下に説明する画像形成方法は、前記特開平
4−28585号公報に記載の感熱記録材料を用いてフ
ルカラー画像を形成する方法である。
【0024】図1は感熱紙2の断面図である。感熱紙2
は支持体4上に3層の感熱発色層6、8、10、中間層
12、14及び表面保護層17が層設されている。加熱
により第1発色層6はイエローを発色し、第2発色層8
はマゼンタを発色し、第3発色層10はシアンを発色す
るようになっており、第1発色層6から第3発色層10
まで順に3回加熱することによりフルカラーを発色可能
である。各発色層6、8、10は熱感度が異なり、第1
発色層6は低温(約100℃)で発色し、第2発色層8
は中温(約110℃)で発色し、第3発色層10は高温
(約130℃)で発色する。なお、第1発色層6及び第
2発色層8は発色直後に紫外線の照射により色素濃度が
定着され、それ以後の加熱によって発色しないようにな
っている。
【0025】図2は記録装置の印画部分の概略構成図で
ある。感熱紙2を支持するゴム製のプラテン18a、1
8b、18cに対向してサーマルヘッド20a、20
b、20cが配設されている。サーマルヘッド20a、
20b、20cはプラテン18a、18b、18cの長
手方向(感熱紙搬送方向と直角方向)に延びる線状発熱
素子群を備えている。また、隣接するサーマルヘッド2
0aと20bの間及び20bと20cとの間には蛍光ラ
ンプ24a、24bが配置され、各蛍光ランプ24a、
24bからの紫外線が感熱紙2に達して発色濃度を定着
するようになっている。
【0026】感熱紙2はプラテン18a、18b、18
cの上を搬送されながら、サーマルヘッド20a、20
b、20cにより加熱されて発色し、蛍光ランプ24
a、24bにより紫外線を照射されて発色濃度が定着さ
れる。
【0027】上記感熱紙2はフルカラー記録及び黒色記
録が可能であるが、まずフルカラー記録モードについて
説明する。感熱紙2はプラテン18a、18b、18c
に支持された状態で、サーマルヘッド20a、20b、
20cにより加熱されてフルカラーを発色することがで
きる。サーマルヘッド20a、20b、20cはそれぞ
れ異なる3種の温度(低温、中温、高温)で感熱紙2を
加熱することができ、すべてのサーマルヘッド20a、
20b、20cが感熱紙2を走査することによりフルカ
ラー記録処理が行われる。
【0028】すなわち、第1サーマルヘッド20aの走
査で第1発色層6を低温で加熱し、第2サーマルヘッド
20bの走査で第2発色層8を中温で加熱し、第3サー
マルヘッド20cの走査で第3発色層10を高温で加熱
する。各サーマルヘッド20a、20b、20cは通電
パルス幅で各発熱素子の温度が調整されるようになって
いる。
【0029】また、サーマルヘッド20a、20b、2
0cに隣接して配置された蛍光ランプ24a、24b
は、それぞれ波長420nm、365nmの紫外線を感
熱紙2に照射することができ、第1蛍光ランプ24aに
より第1発色層6に420nmの紫外線を照射し、第2
蛍光ランプ24bにより第2発色層8に365nmの紫
外線を照射してこれらの層6、8の発色を定着するよう
になっている。各層6、8内で顕色剤は紫外線の照射に
より分解されて発色機能を失い、その後の加熱によって
も発色が進行しないようになっている。また、未使用の
感熱紙2は黄色を帯びているが、紫外線の照射により黄
色味は消滅する。
【0030】画像形成処理が開始されると、シート状の
感熱紙2又はロール状からシート状に切断された感熱紙
2が第1プラテン18aと第1サーマルヘッド20aと
の間に供給される。感熱紙2はサーマルヘッド20aに
よりまず低温で加熱され、第1発色層6でイエローが発
色する。イエロー発色後の第1発色層6は、次いで第1
蛍光ランプ24aにより紫外線を照射されて濃度が定着
される。
【0031】イエローの発色定着処理が終了すると、感
熱紙2は次いで第2サーマルヘッド20bにより中温で
加熱され、第2発色層8でマゼンタが発色する。マゼン
タ発色後の第2発色層8は、次いで第2蛍光ランプ24
bにより紫外線を照射されて濃度が定着される。マゼン
タの発色が終了すると、感熱紙2は次いで第3サーマル
ヘッド20cにより高温で加熱され、第3発色層10で
シアンが発色する。なお、第3発色層10はその後更に
加熱されることはないので、紫外線を照射して濃度を定
着する必要はない。このように、各層6、8、10での
それぞれの発色画像が合成されることにより、フルカラ
ー画像が形成される。
【0032】次に黒色記録モードについて説明する。イ
エロー、マゼンタ、シアンの各色を同一部分で発色させ
れば黒色になるので、各層6、8、10の同一部分を最
高濃度が出るように加熱すれば黒色に記録することがで
きる。各層6、8、10をそれぞれ異なる温度で加熱し
てもよいが、第3サーマルヘッド20cを用いてシアン
層を発色させるための高温で感熱紙2を加熱することに
より、各層6、8、10でそれぞれの色を同時に発色さ
せることができる。
【0033】シアンを発色させるための高温で感熱紙2
を加熱した場合、第3発色層10に熱が伝導される過程
で第1発色層6及び第2発色層8も同様に高温に加熱さ
れる。第1発色層6及び第2発色層8は第3発色層10
より熱感度が低いので、第3発色層10で発色が得られ
るだけの熱エネルギーであれば、第1発色層6及び第2
発色層8でもそれぞれイエロー及びマゼンタを発色す
る。したがって、第3サーマルヘッド20cにより感熱
紙2をシアン発色用の高温で1回加熱するだけで黒色で
記録することができる。上述のフルカラー記録モードと
黒色記録モードは、記録内容に応じて適宜切り換えるこ
とができる。
【0034】次に本発明の要部であるサーマルヘッドの
通電制御について説明する。図3はサーマルヘッドの通
電制御を行う構成のブロック図である。なお、以下の説
明における通電制御は、階調の段数は限定されずに、ど
のような階調数でも設定できるが、階調の1例として1
6段階の階調制御を行う場合を例に説明する。
【0035】コンピュータにより処理されたディジタル
画像データや、イメージスキャナ等の画像入力手段によ
り取り込まれてアナログ信号からディジタル信号に変換
されたディジタル画像データは、フレームメモリ30に
一時保持される。フレームメモリ30から読み出された
各画素の画像信号は、画像信号処理部32に送られる。
画像信号処理部32は画像信号を16段階の階調のいず
れかに補正し、補正された画像信号はテーブルメモリ3
4に送られる。
【0036】テーブルメモリ34には階調制御データが
あらかじめ格納されており、テーブルメモリ34は各画
素ごとの階調画像データを、図4aに示すようなサーマ
ルヘッドの各発熱素子を駆動する単位駆動時間T1,T
2,T3,T4又はこれらの組み合わせに変換する。単
位駆動時間T1,T2,T3,T4の総和は1画素の印
字時間である。単位駆動時間は本発明における単位画素
として格納されており、単位駆動時間T1,T2,T
3,T4は例えば等比級数となる複数種の長さに設定さ
れている。変換された単位駆動時間T1,T2,T3,
T4はラインバッファメモリ36に送られる。
【0037】ラインバッファメモリ36はサーマルヘッ
ド20による1ライン分の単位駆動時間T1,T2,T
3,T4を一時保持し、1ライン分の単位駆動時間T
1,T2,T3,T4は1ラインごとにゲート38に送
られる。
【0038】パルス発生器40は図4bに示すような、
1画素に対して複数のパルスP1,P2,P3,P4を
発生する。なお、図4bにおけるパルス数は16段階の
階調画像を形成する際のもので、1画素当たり4パルス
を発生するようになっている。各パルスP1,P2,P
3,P4はテーブルメモリ34に記憶されている単位画
素としての単位駆動時間T1,T2,T3,T4での印
字開始時期に対応しており、P1とP2の間の時間が単
位駆動時間T1に相当し、P2とP3との間の時間が単
位駆動時間T2に相当し、P3とP4との間が単位駆動
時間T3に相当し、P4とP1との間が単位駆動時間T
4に相当する。
【0039】ゲート38ではラインバッファメモリ36
からの単位駆動時間T1,T2,T3,T4に応じて定
常パルスとタイミングを合わせて制御信号及びデータ信
号をドライバ42に供給する。このとき感熱紙2はサー
マルヘッド20の駆動に同期して搬送手段46により搬
送される。搬送手段46の駆動制御は特開平4−191
63号公報に記載の方法により行われる。ドライバ42
は供給された制御信号に基づいてサーマルヘッド20へ
駆動信号を供給し、各発熱素子を所定タイミングで所定
時間駆動して発熱させ感熱紙2に印字する。
【0040】制御回路44は、フレームメモリ30、画
像信号処理部32、テーブルメモリ34、ラインバッフ
ァメモリ36、ゲート38、パルス発生器40、搬送手
段46に接続されており、制御回路44はパルス発生器
40から供給されたパルスに同期して装置全体の制御を
行い、また該パルスに同期してゲート38から単位駆動
時間T1,T2,T3,T4に応じた制御信号が出るよ
うにしている。
【0041】次に、図3及び図4を参照して階調制御に
ついて説明する。図4は階調に応じた通電時間を得るた
めの駆動信号の出力状態を示し、(a)は1画素内にお
ける単位通電時間を表し、(b)は1画素に対してパル
ス発生器40で発生するパルスを示し、(c)は各階調
での駆動信号を示す。ディジタル画像データはフレーム
メモリ30に送られて一時保持された後、画像信号処理
部32に送られて、階調数が0から15のいずれかに設
定される。
【0042】階調数を設定された画像データはテーブル
メモリ34に送られて、階調数に応じた駆動時間に設定
される。テーブルメモリ34には、1画素内での発色面
積を決定するための単位駆動時間があらかじめ記憶され
ており、テーブルメモリ34では階調数に応じた発色面
積を得ることができるように、1又は複数の単位駆動時
間により駆動時間を設定する。
【0043】単位駆動時間は例えば図4aに示す4種T
1,T2,T3,T4に設定されており、T1は1画素
の全通電時間の1/15、T2は2/15、T3は8/
15、T4は4/15の相対比になっている。また、駆
動順位はT1,T2,T3,T4の順であり、最大単位
駆動時間となるT3は、該駆動時間T3に基づいて1画
素のほぼ中央部を印字するように、駆動順位が設定され
ている。
【0044】通電時間は個々の単位駆動時間又はこれら
の組み合わせにより設定され、例えば、階調数が1であ
れば発色面積が1/15である単位駆動時間T1が設定
される。階調数が5であれば発色面積が5/15となる
ようにT1とT4の組み合わせが設定される。階調数が
14であれば発色面積が14/15となるようにT2と
T3とT4の組み合わせが設定される。
【0045】テーブルメモリ34で画像データの変換に
用いられる単位通電時間はT1,T2,T3,T4の4
種であり、最大階調を表現するのでも4種の単位通電時
間を得るための制御でよいので、テーブルメモリ34か
ら後の処理での制御信号の数は従来より大幅に少なくて
済む。したがって、階調制御のための回路構成が簡単で
ありながら、高階調の制御を行うことができる。
【0046】このようにテーブルメモリ34により通電
時間に変換された画像データはラインバッファ36に送
られて、1ライン分ごとにゲート38へ送られる。ゲー
ト38は、パルス発生器40からのパルスに同期させて
画像データとしての通電時間を得るための制御信号をド
ライバ42に出力する。ドライバ42はゲート38から
の制御信号に基づいてサーマルヘッド20の各発熱素子
に所定時間通電して発熱させる。すると、感熱紙2が副
走査方向に移動していることから、発熱素子に接した部
分の感熱紙2では、1画素の中で通電時間に対応した面
積が発色し、設定された階調の発色面積が得られる。
【0047】次に図5を参照して単位通電時間の種類に
応じた階調について説明する。(a)に示す例は1画素
中の単位通電時間がT1=1/15、T2=2/15、
T3=4/15、T4=8/15であり、サーマルヘッ
ドへはこの順位での単位通電時間の情報としての駆動信
号が出力される。本例は単位通電時間が1、2、4、8
と等比級数的に変化しており、このように公比が2とな
る級数的に単位通電時間が変化すると、少ない単位通電
時間でも多種の階調を容易に表現することができる。
【0048】(b)に示す例は、図4に示した制御のも
ので1画素中の単位通電時間がT1=1/15、T2=
2/15、T3=8/15、T4=4/15であり、サ
ーマルヘッドへはこの順位での単位通電時間の情報とし
ての駆動信号が出力される。
【0049】(c)に示す例は、1画素中の単位通電時
間がT1=1/15、T2=2/15、T3=4/1
5、T4=4/15、T5=4/15であり、サーマル
ヘッドへはこの順位での単位通電時間の情報としての駆
動信号が出力される。この例のように同じレベルの単位
通電時間が複数設定されていてもよい。本例では4/1
5のレベルの単位通電時間が3つ(T3、T4、T5)
設定されているが、どのレベルの単位通電時間を複数設
定してもよく、また設定する数も特に限定されない。
【0050】(d)に示す例は、全部の単位通電時間が
等しく(1/15)、各階調で各単位通電時間が全画素
中にほぼ均一に分散するようになっている。なお、上記
各例は相対比が1、2、4、8となる4種類の単位通電
時間が設定されたものであるが、これらの単位通電時間
に相対比が3や5の単位通電時間を加えてもよい。上記
(c)及び(d)の例では、各画素が細かなドットの集
合になるため(8を単位とした大きなかたまりがないた
め)、画質の精細度が上がる。
【0051】以上に説明した階調制御は、サーマルヘッ
ドへの通電時間を変えて発色面積を変える面積階調方式
に基づくが、発色濃度を制御要素として階調制御しても
よい。サーマルヘッドの各発熱素子に印加する単位時間
当たりの電圧を増減することにより、発熱量を増減して
発色濃度を変えることができる。そこで、単位画素とし
て複数の単位印加電圧を設定し、これらの1つ又は複数
の組み合わせにより発熱素子への印加電圧を設定すれ
ば、1画素に多種の濃度を生じさせることができる。ま
た、発色濃度は記録用紙の送り速度を調整することによ
っても制御できる。更に、単位画素の数は上記4種類に
限定されず、多数の単位画素を用いることができる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、複数の単位画素に基づ
いて1画素の階調を表現することにより、少ない制御信
号で多種の階調を表現することができ、回路構成が簡単
で装置が小型かつ安価である。また、1又は複数の単位
画素を組み合わせて印字するので、すべての画素の印字
開始時期が階調によって異なり、印字開始時に使用電力
が集中することはなく、大容量の電源は必要なく装置が
小型になり、しかも印字ヘッドは耐久性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は感熱紙の断面図である。
【図2】図2は記録装置の印字部分の概略構成図であ
る。
【図3】図3は階調制御装置のブロック構成図である。
【図4】図4は階調に応じたヘッド駆動信号の出力状態
図である。
【図5】図5は単位通電時間の設定に応じた階調変化の
各種パターンである。
【図6】図6は従来の階調制御による階調変化のパター
ンである。
【図7】図7は従来の階調制御による印字例を表す。
【符号の説明】
2 感熱紙 4 支持体 6 第1発色層 8 第2発色層 10 第3発色層 12、14 中間層 17 表面保護層 18a、18b、18c プラテン 20、20a、20b、20c サーマルヘッド 24a、24b 蛍光ランプ 30 フレームメモリ 32 画像信号処理部 34 テーブルメモリ 36 ラインバッファメモリ 38 ゲート 40 パルス発生器 42 ドライバ 44 制御回路 46 搬送手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データに基づく1画素を複数の単位
    画素により構成するとともに、前記1画素を構成する際
    に前記単位画素を複数組み合わせて発色差を生じさせて
    階調画像を形成する階調画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記発色差を単位画素の面積差で生じさ
    せることを特徴とする請求項1に記載の階調画像形成方
    法。
  3. 【請求項3】 前記発色差を単位画素の濃度差で生じさ
    せることを特徴とする請求項1に記載の階調画像形成方
    法。
  4. 【請求項4】 印字ヘッドへの通電時間又は印加電圧を
    制御することにより前記発色差を生じさせることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の階調画像形成方
    法。
  5. 【請求項5】 前記1画素を構成すべく設定した複数の
    前記単位画素のうちの、最大単位画素を前記1画素の中
    央に設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載の階調画像形成方法。
  6. 【請求項6】 感熱記録材料を加熱することにより前記
    発色差を生じさせることを特徴とする請求項1〜5にの
    いずれかに記載の階調画像形成方法。
  7. 【請求項7】 感光材料を露光して現像することにより
    前記発色差を生じさせることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載の階調画像形成方法。
  8. 【請求項8】 1画素を構成する複数の単位画素を保持
    した単位画素保持手段と、前記複数の単位画素から画像
    データの階調に応じて単位画素を選択して組み合わせる
    単位画素選択手段と、前記1画素の画像データに対して
    複数の単位画素を設定可能にパルスを発生するパルス発
    生器と、該パルス発生器のパルス出力タイミングに同期
    して前記単位画素選択手段により選択された単位画素の
    印字駆動信号を印字ヘッドに供給するヘッド駆動手段と
    を有する階調画像形成装置。
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