JP2001150712A - サーマルプリント方法 - Google Patents

サーマルプリント方法

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JP2001150712A
JP2001150712A JP34025399A JP34025399A JP2001150712A JP 2001150712 A JP2001150712 A JP 2001150712A JP 34025399 A JP34025399 A JP 34025399A JP 34025399 A JP34025399 A JP 34025399A JP 2001150712 A JP2001150712 A JP 2001150712A
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data
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heating
line
odd
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Fuyuki Inui
冬樹 乾
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • B41J2/35Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads providing current or voltage to the thermal head
    • B41J2/355Control circuits for heating-element selection
    • B41J2/36Print density control
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント速度を低下させることなく階調再現
性を向上できるサーマルプリント方法を提供する。 【解決手段】 1ライン分の画像データは、偶数階調比
較用コンパレータ35で階調比較データ0,2,・・
・,510と順次に比較され、同時に奇数階調比較用コ
ンパレータ36で階調比較データ1,3,・・・,51
1と順次に比較され、各比較結果がラッチ回路41,4
2にラッチされる。ラッチ回路41,42の値が同じ時
は偶数階調比較用コンパレータ35からの比較結果
「1」又は「0」がそのまま、異なった時は「−1」が
ドライバ50に転送される。この転送回数は256回に
なる。ドライバ50では、階調駆動データが「1」又は
「0」の場合は、2個のシフトレジスタの両方に同じ
「1」又は「0」を入力し、階調駆動データが「−1」
の場合は、シフトレジスタの一方に「1」、他方に
「0」を入力する。各階調駆動データはシリアルからパ
ラレルに変換された後、交互に読み出されてゲートアレ
イに入力され、各発熱素子が512階調で駆動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルプリント
方法に関し、更に詳しくはプリント速度を低下させるこ
となく階調再現性を向上できるサーマルプリント方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリンタには、サーマルヘッド
でインクフイルムを加熱してインクを記録紙に転写する
昇華型の熱転写記録方式と、サーマルヘッドで感熱記録
紙を直接に加熱して発色させる感熱記録方式とが知られ
ている。いずれの方式のサーマルプリンタでも、複数の
発熱素子を主走査方向に配列したサーマルヘッドを用
い、このサーマルヘッド又は記録紙を副走査方向に移動
させながら、各発熱素子を発熱させて記録紙上に画像を
1ラインずつ記録する。また、発熱データに応じて発熱
素子の発熱量を制御することで、記録紙上に形成される
ドットの濃度を変えて、画素の階調を表現することがで
きる。
【0003】例えば、カラー感熱プリンタでは、シアン
感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー感熱発色
層,保護層が支持体上に順次層設されたカラー感熱記録
紙が用いられる。各感熱発色層は、発色させるための熱
エネルギーが異なっており、深層のものほど大きな熱エ
ネルギーが必要である。この発色熱エネルギーの違いに
基づいて、感熱発色層を選択的に発色させる。そして、
次の感熱発色層を記録する前に、記録済みの感熱発色層
が発色しないように、この感熱発色層に特有な紫外線を
照射して定着する。こうして、3色の感熱発色層を順番
に記録することで、カラー感熱記録紙にフルカラーの画
像を記録する。
【0004】各発熱素子は、感熱発色層に1個のドット
を記録する場合に、この感熱発色層が発色する直前の熱
エネルギー(以下、バイアス熱エネルギーと称する)を
カラー感熱記録紙に与えてバイアス加熱を行う。このバ
イアス加熱後に、所望の濃度に発色させるための熱エネ
ルギー(以下、階調熱エネルギーと称する)をカラー感
熱記録紙に与えて階調加熱を行う。このバイアス加熱と
階調加熱とにより、カラー感熱記録紙上に仮想的に四角
に区分した画素内を発色させてドットを記録する。
【0005】カラー感熱プリンタは、デジタルカメラや
パソコン等から入力された画像データをフレームメモリ
に記憶する。記録時には、フレームメモリから1ライン
分の画像データがラインメモリにいったん書き込まれた
後、コンパレータにより発熱データと順次カウントアッ
プされる階調比較データとが比較され、その比較結果で
あるシリアル信号の発熱データがサーマルヘッドに転送
される。
【0006】サーマルヘッドには、多数の発熱素子を1
ラインに配置した発熱素子アレイと、各発熱データに応
じて各発熱素子の発熱エネルギーを制御するドライバと
が設けられている。ドライバは、シリアル信号の発熱デ
ータをパラレル信号に変換して発熱素子をオン,オフさ
せる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなカラー感
熱プリンタでは、例えば256階調の画像データをシリ
アル信号に変換してサーマルヘッドに転送するには、上
述した画像データと階調比較データとの比較を256回
行い、この比較結果を順次に転送する。このため、1ラ
イン分の発熱データを転送する回数は256回になる。
すなわち、この転送方法では、画像データの階調数と同
じデータ転送回数を要するため、階調再現性を向上させ
る(画像データの階調数を例えば256階調から512
階調に上げる)と、1ラインあたりのデータ転送時間が
長くなり(256階調→512階調の場合は2倍)、結
果として全体のプリント速度が低下するという問題が生
じる。
【0008】本発明は、プリント速度を低下させること
なく階調再現性を向上できるサーマルプリント方法を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、1ライン分の
発熱データを転送する回数を減らせば、データ転送にか
かる時間を短縮できることに着目したもので、本発明の
サーマルプリント方法は、1ライン分の発熱素子を一列
に並べた発熱素子アレイと、各発熱素子毎の発熱データ
に基づいて各発熱素子を駆動するドライバとを用い、発
熱データに応じた熱エネルギーを記録紙に与えて1ライ
ン分のドットを記録するサーマルプリント方法におい
て、1ライン分の画像データを階調レベルが第N番目の
階調比較データと比較してシリアル信号の偶数階調発熱
データを作成すると同時に、前記1ライン分の画像デー
タを階調レベルが第(N+1)番目の階調比較データと
比較してシリアル信号の奇数階調発熱データを作成し、
前記偶数階調発熱データ及び奇数階調発熱データを並列
にドライバに転送し、ドライバでは、偶数階調発熱デー
タをシリアル信号からパラレル信号に変換する第1変換
回路に送ると同時に、奇数階調発熱データをシリアル信
号からパラレル信号に変換する第2変換回路に送り、第
1変換回路,第2変換回路から交互に偶数階調発熱デー
タ,奇数階調発熱データを読み出して各発熱素子を駆動
するものである。
【0010】また、1ライン分の発熱素子を一列に並べ
た発熱素子アレイと、各発熱素子毎の発熱データに基づ
いて各発熱素子を駆動するドライバとを用い、発熱デー
タに応じた熱エネルギーを記録紙に与えて1ライン分の
ドットを記録するサーマルプリント方法において、1ラ
イン分の画像データを階調レベルが第N番目の階調比較
データと比較してシリアル信号の偶数階調発熱データを
作成すると同時に、前記1ライン分の画像データを階調
レベルが第(N+1)番目の階調比較データと比較して
シリアル信号の奇数階調発熱データを作成し、前記偶数
階調発熱データ及び奇数階調発熱データに基づいて3種
類の情報を表すシリアル信号の複合発熱データを作成し
て、これをドライバに転送し、ドライバでは、前記複合
発熱データを偶数階調発熱データと奇数階調発熱データ
とに変換し、偶数階調発熱データをシリアル信号からパ
ラレル信号に変換する第1変換回路に送ると同時に、奇
数階調発熱データをシリアル信号からパラレル信号に変
換する第2変換回路に送り、第1変換回路,第2変換回
路から交互に偶数階調発熱データ,奇数階調発熱データ
を読み出して各発熱素子を駆動するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】カラー感熱プリンタを示す図1に
おいて、カラー感熱記録紙(以下、単に記録紙という)
10はロール10aの形態で供給され、給紙ローラ対1
1,キャプスタンローラ12及びニップローラ13によ
り、サーマルヘッド15に送られる。記録紙10を介し
てサーマルヘッド15と対面する位置には、記録紙10
をサーマルヘッド15に押しつけるプラテンローラ16
が設けられている。記録紙10は、キャプスタンローラ
12,プラテンローラ16の他、送りローラ対17,1
8により、必要に応じて矢印αで示すプリント方向と矢
印βで示す巻き戻し方向に搬送される。
【0012】記録紙10は、周知のように支持体の上
に、シアン感熱発色層,ほぼ365nmの紫外線による
光定着性を有するマゼンタ感熱発色層,ほぼ420nm
の紫色可視光線による光定着性を有するイエロー感熱発
色層,保護層とが順次層設されている。各感熱発色層
は、深層になるほど発色するために大きな熱エネルギー
が必要であり、イエロー感熱発色層が最も低く、シアン
感熱発色層が最も高い。このため、各感熱発色層毎に与
えられるバイアス熱エネルギー(各感熱発色層が発色す
る直前の熱エネルギー)は異なっている。例えば、イエ
ローの画素を記録する場合には、イエロー用の一定なバ
イアス熱エネルギーに、記録すべき画素の発色濃度に応
じた階調熱エネルギーを加えた熱エネルギーが記録紙1
0に与えられる。
【0013】記録紙10がプリント方向に第1回目に送
られる際には、サーマルヘッド15により記録紙10に
イエロー画像が記録される。次の第2回送りではマゼン
タ画像が、第3回送りではシアン画像が順次記録され
る。これにより3色面順次記録によりフルカラー画像が
記録される。
【0014】サーマルヘッド15は、その下面に発熱素
子アレイ21を備えている。この発熱素子アレイ21
は、例えば1024個の発熱素子が記録紙10の送り方
向(副走査方向)と直交する主走査方向にライン状に配
列されている。記録時には、この発熱素子アレイ21が
プラテンローラ16に支持された記録紙10に圧着され
る。
【0015】送りローラ対17に対しプリント方向(矢
印α方向)の下流側には、イエロー定着ランプ23及び
マゼンタ定着ランプ24が順に配置されている。イエロ
ー定着ランプ23は、発光ピークが420nm付近の近
紫外線を放出し、マゼンタ定着ランプは、発光ピークが
365nm付近の紫外線を放出する。イエロー画像記録
時にはイエロー定着ランプ23が点灯して、熱記録直後
の記録紙10のイエロー感熱発色層が光定着される。ま
た、マゼンタ画像記録時にはマゼンタ定着ランプ24が
点灯して熱記録直後のマゼンタ感熱発色層が光定着され
る。また、シアン感熱発色層の発色熱エネルギーが通常
の保管状態では発色しない値となっているから、シアン
感熱発色層に対しては光定着性が与えられていない。こ
のようにして、三色面順次記録により記録紙10にフル
カラー画像が記録される。そして、記録済みの記録紙1
0は、カッター25によりロール10aから切り離され
て外部に排出される。
【0016】カラー感熱プリンタの電気構成を示す図2
において、システムコントローラ26は、搬送系と記録
系とを所定のシーケンスで制御する。搬送系は、モータ
ドライバ27と、パルスモータ28と、キャプスタンロ
ーラ12とから構成されている。モータドライバ27
は、モータ駆動パルスを発生し、このモータ駆動パルス
でパルスモータ28を駆動する。パルスモータ28の回
転は、キャプスタンローラ12に伝達され、キャプスタ
ンローラ12を回転させる。記録紙10は、キャプスタ
ンローラ12とニップローラ13とに挟まれ、キャプス
タンローラ12の順転時にはプリント方向(矢印α方
向)に、また逆転時には巻き戻し方向(矢印β方向)に
搬送される。
【0017】記録系は、フレームメモリ31,ラインメ
モリ32,ラインメモリ制御回路34,偶数階調比較用
コンパレータ35,奇数階調比較用コンパレータ36,
偶数階調カウンタ37,奇数階調カウンタ38,1/2
分周器47,階調数カウンタ48,ヘッドドライバ50
から構成されている。このヘッドドライバ50はサーマ
ルヘッド15に取り付けられているが、サーマルヘッド
15と分離しても良い。
【0018】フレームメモリ31には、デジタルカメラ
等から入力された1フレームの画像データがイエロー,
マゼンタ,シアンの3色毎に分離された状態で記憶され
ている。フレームメモリ31は、システムコントローラ
26によって制御され、プリント時には、フレームメモ
リ31からプリントすべき色、例えばイエローの画像デ
ータが1ラインずつ読み出されてラインメモリ32に書
き込まれる。この1ラインの画像データは、例えば10
24個の画素からなり、各画素の階調レベルは、最小の
0階調レベルから最大の511階調レベルまでの512
段階である。
【0019】ラインメモリ32に書き込まれた1ライン
分の画像データは、システムコントローラ26から出力
されるデータ転送クロックに従って駆動されるラインメ
モリ制御回路34により読み出され、偶数階調比較用コ
ンパレータ35,奇数階調比較用コンパレータ36の両
方に送られる。
【0020】階調数カウンタ48は、システムコントロ
ーラ26から発生されるデータ転送クロックを1/2分
周器47で分周したクロックによってストローブ信号を
生成し、これをラインメモリ制御回路34,偶数階調カ
ウンタ37,奇数階調カウンタ38及びヘッドドライバ
50に送る。
【0021】偶数階調カウンタ37は、ストローブ信号
が入力される毎にカウント値を0から「2」ずつインク
リメントして「0」,「2」,「4」,・・・,「51
0」の偶数の階調比較データを順番に生成し、偶数階調
比較用コンパレータ35に送る。また、奇数階調カウン
タ38は、ストローブ信号が入力される毎にカウント値
を1から「2」ずつインクリメントして「1」,
「3」,「5」,・・・,「511」の奇数の階調比較
データを順番に生成し、奇数階調比較用コンパレータ3
6に送る。
【0022】偶数階調比較用コンパレータ35は、偶数
階調カウンタ37から「0」の階調比較データが送られ
てくると、この階調比較データに対して各画素の画像デ
ータを順番に比較する。これにより、1ライン分の比較
結果がシリアル信号の偶数階調比較出力である偶数階調
駆動データとしてヘッドドライバ50に順番に送られ
る。1ライン分の画像データの比較が終了すると、偶数
階調カウンタ37は「2」の階調比較データを発生して
偶数階調比較用コンパレータ35に送る。したがって、
「0」,「2」,「4」,・・・,「510」の階調比
較データを用いることにより、各画素の画像データは2
56回比較され、8ビットの偶数階調駆動データに変換
される。そして、この8ビットの偶数階調駆動データ
は、256回に分けてヘッドドライバ50に送られる。
【0023】奇数階調比較用コンパレータ36は、奇数
階調カウンタ38から「1」の階調比較データが送られ
てくると、この階調比較データに対して各画素の画像デ
ータを順番に比較する。これにより、1ライン分の比較
結果がシリアル信号の奇数階調比較出力である奇数階調
駆動データとしてヘッドドライバ50に順番に送られ
る。1ライン分の画像データの比較が終了すると、奇数
階調カウンタ38は「3」の階調比較データを発生して
奇数階調比較用コンパレータ36に送る。したがって、
「1」,「3」,「5」,・・・,「511」の階調比
較データを用いることにより、各画素の画像データは2
56回比較され、8ビットの奇数階調駆動データに変換
される。そして、この8ビットの奇数階調駆動データ
は、256回に分けてヘッドドライバ50に送られる。
【0024】このように偶数階調駆動データと奇数階調
駆動データを同時にヘッドドライバ50に送るから、従
来は512階調の画像データであれば、512回に分け
てヘッドヘッドドライバ50に送らなければならなかっ
たものが、本発明では半分の256回で済み、データ転
送にかかる時間が半分になる。このデータ転送時間を短
くすると、これに合わせて発熱素子の通電時間も短くす
ることができる。なお、通電時間も短くすると、発熱素
子の発熱エネルギーが小さくなる。そこで、発熱素子に
印加する電圧VH を通電時間に応じて高くする。
【0025】図3に示すように、ヘッドドライバ50
は、シフトレジスタ51,52,ラッチアレイ53,5
4,ゲートアレイ55,分配器56,偶数カウンタ5
8,奇数カウンタ59等から構成される。前記偶数階調
駆動データがシフトレジスタ51に入力されると同時
に、前記奇数階調駆動データがシフトレジスタ52に入
力される。そして、シフトレジスタ51,52に入力さ
れたシリアルの各階調駆動データは、データ転送クロッ
クに同期してそれぞれパラレル信号に変換される。な
お、分配器56は、バイアス加熱を行う際に階調比較レ
ベル「0」の階調データと比較したバイアス加熱用駆動
データをシフトレジスタ51,52の両方に入力し、階
調加熱を行う際には、偶数階調駆動データをシフトレジ
スタ51のみに入力する。
【0026】ラッチアレイ53,54は、シフトレジス
タ51,52でそれぞれパラレル信号に変換された各階
調駆動データをラッチ信号に同期してラッチする。ま
た、ラッチアレイ53には偶数カウンタ58が接続さ
れ、またラッチアレイ54には奇数カウンタ59が接続
されている。偶数カウンタ58は、階調数カウンタ48
から出力されるストローブ信号によって「0」から2ず
つインクリメントされるカウント値をラッチアレイ53
に入力する。また、奇数カウンタ59は「1」から2ず
つインクリメントされるカウント値をラッチアレイ54
に入力する。
【0027】ラッチアレイ53,54は、偶数カウンタ
58,奇数カウンタ59から入力される偶数,奇数のカ
ウント値に従ってラッチしている階調駆動データを交互
にゲートアレイ55に出力する。すなわち、偶数カウン
タ58,奇数カウンタ59から出力される各カウンタ値
に従って、ラッチアレイ53から第N番目の階調レベル
(偶数の階調レベル)の階調駆動データが、またラッチ
アレイ54から第(N+1)番目の階調レベル(奇数の
階調レベル)の階調駆動データが、交互に読み出されて
ゲートアレイ55に入力される。
【0028】ゲートアレイ55は、発熱素子の数と同じ
1024個のORゲートOG1〜ORゲートOG102
4と、これらにそれぞれ接続されたANDゲートAG1
〜ANDゲートAG1024とから構成される。このA
NDゲートAG1〜ANDゲートAG1024の各出力
端子には、FET1〜FET1024の各ゲートが接続
され、更にFET1〜FET1024の各ソースには発
熱素子R1〜R1024が接続されている。また、FE
T1〜FET1024の各ドレインには電圧V H の電源
が接続されている。
【0029】例えば、ORゲートOG1は、ラッチアレ
イ53またはラッチアレイ54から「1」の階調駆動デ
ータが入力されると「1」の出力信号を、また「0」の
階調駆動データが入力されると「0」の出力信号をAN
DゲートAG1に入力する。ANDゲートAG1は、ス
トローブ信号が入力されている間に、ORゲートOG1
からの出力信号が「1」の場合に「1」、また「0」の
場合に「0」の出力信号をFET1に入力する。FET
1は、ORゲートOG1からの出力信号が「1」の場合
にオン,「0」の場合にオフになる。FET1がオンに
なると、発熱素子R1に電圧VH の電源電流が流れ、発
熱素子R1が発熱する。ORゲートOG2〜OG102
4,ANDゲートAG2〜AG1024,FET2〜F
ET1024,発熱素子R2〜R1024の各動作も同
様である。
【0030】このように構成されたカラー感熱プリンタ
の作用について図4及び図5を参照して説明する。ま
ず、記録すべき画像を選ぶことにより、3色の画像デー
タがフレームメモリ31に取り込まれる。プリントキー
を操作すると、記録紙10が給紙ローラ対11によりロ
ール10aから引き出される。記録紙10の先端部がキ
ャプスタンローラ12とニップローラ13にニップされ
ると、パルスモータ28によって駆動されるキャプスタ
ンローラ12によって記録紙10がプリント方向(矢印
α方向)に搬送される。
【0031】記録紙10の記録エリアの先端がサーマル
ヘッド15に到達すると、熱記録が開始される。この熱
記録に際しては、フレームメモリ31からイエロー画像
の画像データが1ライン分読み出されてラインメモリ3
2にいったん書き込まれる。まず、記録紙10のイエロ
ー感熱発色層に対するバイアス加熱を行うために、ライ
ンメモリ32から各画素の画像データが順番に読み出さ
れて偶数階調比較用コンパレータ35のみに送られ、階
調比較レベル「0」の階調データと比較される。イエロ
ー画像を記録する画素では、偶数階調比較用コンパレー
タ35の出力が「1」となり、イエロー画像を記録しな
い画素では「0」となる。この各画素の比較結果はシリ
アルなバイアス加熱用駆動データとしてヘッドドライバ
50に送られる。
【0032】バイアス加熱用駆動データは、ヘッドドラ
イバ50の分配器56によりシフトレジスタ51,52
の両方に送られ、データ転送クロックによってシフトレ
ジスタ51,52内でそれぞれシフトされてパラレルな
バイアス加熱用駆動データに変換される。このバイアス
加熱用駆動データは、それぞれラッチアレイ53,54
でラッチされた後、偶数カウンタ58から出力される偶
数のカウント値と奇数カウンタ59から出力される奇数
のカウント値とに従って、ラッチアレイ53,54から
交互に読み出され、ゲートアレイ55に入力される。
【0033】システムコントローラ26は、記録紙10
のイエロー感熱発色層に対応した幅が長いバイアス加熱
用パルスを発生させ、通電イネーブル信号としてAND
ゲートAG1〜ANDゲートAG1024に送る。AN
DゲートAG1〜ANDゲートAG1024は、通電イ
ネーブル信号とORゲートOG1〜ORゲートOG10
24からの出力信号との論理積を出力するから、AND
ゲートAG1〜ANDゲートAG1024のうち、OR
ゲートOG1〜ORゲートOG1024の出力端子が
「1」になっているものが「1」を出力する。
【0034】例えば、ORゲートOG1の出力端子が
「1」の場合には、ANDゲートAG1の出力端子も
「1」になってFET1がオンになるから、発熱素子R
1が通電されて発熱する。これにより、発熱素子R1が
バイアス加熱用パルスに応じた時間だけ通電され、イエ
ロー感熱発色層に対応したバイアス熱エネルギーを記録
紙10に与える。
【0035】前記バイアス加熱が終了する前に、偶数階
調比較用コンパレータ35は、再び偶数階調カウンタ3
7から生成される階調比較データ「0」と各画素の画像
データとを順番に比較して、この比較結果をシリアル信
号の偶数階調駆動データとしてヘッドドライバ50のシ
フトレジスタ51に送る。これと同時に、奇数階調比較
用コンパレータ36は、奇数階調カウンタ38から生成
される階調比較データ「1」と各画素の画像データとを
順番に比較して、この比較結果をシリアル信号の奇数階
調駆動データとしてヘッドドライバ50のシフトレジス
タ52に送る。同様にして、偶数階調比較用コンパレー
タ35に読み込まれた1ライン分の画像データが階調比
較データ「2」,「4」,・・・,「510」と順次に
比較されると同時に、奇数階調比較用コンパレータ36
に読み込まれた1ライン分の画像データが階調比較デー
タ「3」,「5」,・・・,「511」と順次に比較さ
れ、それぞれの比較結果である偶数階調駆動データ,奇
数階調駆動データがヘッドドライバ50のシフトレジス
タ51,52に送られる(図4参照)。
【0036】これにより、512階調の画像データが2
56回の転送回数でヘッドドライバ50に送られるか
ら、階調駆動データの転送時間が従来の半分に短縮され
る。なお、図4に示すタイムチャートは、1ライン分の
画像データD1,D2,D3,・・・,D1024の階
調レベルを1,2,・・・,512,1,2,・・・,
512とした例である。また、図4中のK0,K1,K
2,・・・,K511は、10進法で表すと、0,1,
2,・・・,511であるが、実際には2進法や16進
法による数値が用いられる。
【0037】バイアス加熱が終了すると、システムコン
トローラ26は、1個の画素を最大濃度にする511階
調レベルの熱記録に対応した長さの階調表現用パルスを
発生する。この階調表現用パルスは通電イネーブル信号
としてANDゲートAG1〜ANDゲートAG1024
に送られる。
【0038】シフトレジスタ51,52でパラレル信号
に変換された各階調駆動データは、ラッチ信号に同期し
てラッチアレイ53,54にそれぞれラッチされる。次
に、偶数カウンタ58から出力される偶数のカウント値
と奇数カウンタ59から出力される奇数のカウント値と
に従って、ラッチアレイ53,54から交互に階調駆動
データが読み出され、ゲートアレイ55に入力される。
これにより、ORゲートOG1〜ORゲートOG102
4の各々には、各画素の階調レベルに応じて連続して
「1」が入力された後、「0」が入力(511階調レベ
ル未満の場合)される。例えば、画素の階調レベルが
「100」の場合には、ストローブ信号に同期して10
0個の「1」が連続してORゲートに入力された後、4
11個の「0」が連続してORゲートに入力される。
【0039】ANDゲートAG1〜ANDゲートAG1
024のうち、ORゲートOG1〜ORゲートOG10
24の出力端子が「1」になっているものが「1」を出
力する。そして、FET1〜1024のうち、ANDゲ
ートAG1〜ANDゲートAG1024の出力端子が
「1」になっているものがオンになり、それに接続され
ている発熱素子が通電される。
【0040】通電イネーブル信号は、最大の511階調
レベルに対応した長さの階調表現用パルスであるから、
例えばORゲートOG1に「1」が連続して入力してい
る時間が、発熱素子R1の通電時間になる(図5参
照)。そして、ORゲートOG1に「0」が入力される
と、発熱素子R1が発熱を停止する。これにより、イエ
ロー感熱発色層が各画素の階調レベルに対応した濃度に
発色される。なお、図5に示すタイムチャートは、51
1階調レベル(最高濃度)の通電状態を表す。
【0041】イエロー画像の第1ラインが記録される
と、パルスモータ28によってキャプスタンローラ12
がステップ回転し、記録紙10が1画素分プリント方向
に搬送される。これとともにフレームメモリ31からイ
エロー画像の第2ライン目の画像データが読み出され
る。この第2ライン目の画像データに基づいて、記録紙
10に第2ライン目が熱記録される。
【0042】イエロー画像を熱記録した部分がイエロー
定着ランプ23の下方に達すると、イエロー定着ランプ
23から記録紙10に420nm付近の近紫外線が照射
され、イエロー感熱発色層が定着される。
【0043】イエロー画像の熱記録及び光定着が終了す
ると、キャプスタンローラ12が逆転して記録紙10が
巻き戻し方向(矢印β方向)に搬送される。このとき、
ロール10aも逆転して記録紙10が巻き戻される。な
お、ロール10aを逆転させずに、例えば給紙ローラ対
11とキャプスタンローラ12との間で記録紙10をル
ープさせるようにしてもよい。
【0044】記録紙10が巻き戻し方向(矢印β方向)
に搬送され、記録エリアの先端部が再びサーマルヘッド
15に達すると、キャプスタンローラ12の回転方向が
順転に変わり、記録紙10がプリント方向(矢印α方
向)に1画素分ずつステップ搬送されながら、イエロー
画像の熱記録時と同様にして、マゼンタ画像が1ライン
ずつ熱記録される。
【0045】マゼンタ感熱発色層の発色に必要なバイア
ス熱エネルギーは、イエロー感熱発色層の発色に必要な
バイアス熱エネルギーより大きい。このため、各ライン
の記録スタート時には、イエロー画像記録用のバイアス
加熱用パルスより幅が長いマゼンタ画像記録用のバイア
ス加熱用パルスが、システムコントローラ26からAN
DゲートAG1〜ANDゲートAG1024に通電イネ
ーブル信号として送られる。バイアス加熱後の階調加熱
は、イエロー画像記録時と同様であるから説明を省略す
る。
【0046】マゼンタ画像が熱記録された記録紙10
は、マゼンタ定着ランプ24の下方に達すると、マゼン
タ定着ランプ24から365nm付近の紫外線の照射を
受けて光定着される。マゼンタ画像の熱記録及び光定着
が終了すると、ロール10a及びキャプスタンローラ1
2が逆転され、再び記録紙10が巻き戻される。
【0047】記録紙10の記録エリアの先端部がサーマ
ルヘッド15に戻ると、ロール10a及びキャプスタン
ローラ12の回転方向が順転に変わり、記録紙10がプ
リント方向に1画素分ずつステップ搬送されながらシア
ン画像が1ラインずつシアン感熱発色層に熱記録され
る。
【0048】シアン感熱発色層の発色に必要なバイアス
熱エネルギーはマゼンタ感熱発色層の発色に必要なバイ
アス熱エネルギーより大きい。このため、各ラインの記
録スタート時には、マゼンタ画像記録用のバイアス加熱
用パルスより幅が長いシアン画像記録用のバイアス加熱
用パルスが、システムコントローラ26からANDゲー
トAG1〜ANDゲートAG1024に通電イネーブル
信号として送られる。バイアス加熱後の階調加熱は、イ
エロー,マゼンタの各画像記録時と同様であるから説明
を省略する。
【0049】シアン画像の熱記録が終了すると、カッタ
ー25が作動して記録紙10の画像記録済み部分がロー
ル10aから切り離される。この切り離された記録紙1
0は、プリント方向(矢印α方向)に連続搬送されてカ
ラー感熱プリンタの外に排出される。このとき、シアン
感熱発色層に対しては光定着性が与えられていないか
ら、イエロー用定着ランプ23及びマゼンタ定着ランプ
24は点灯されない。
【0050】上記実施形態では、階調比較データを偶
数,奇数の2つに分けて画像データを比較し、偶数階調
駆動データと奇数階調駆動データの2つを同時にヘッド
ドライバに転送したが、階調比較データを3つ以上に分
け、比較結果であるそれぞれの階調駆動データを同時に
ヘッドドライバに転送するようにすれば、さらに転送時
間を短縮できる。ただし、この場合には、転送ラインが
複数になるとともに、その転送ラインと同じ数のシフト
レジスタ及びラッチアレイをヘッドドライバに設ける。
【0051】次に、転送ラインを1本にした実施形態を
図6ないし図9を参照して説明する。なお、本説明で
は、上記実施形態と相違する部分のみ説明する。カラー
感熱プリンタの電気構成を示す図6において、偶数階調
比較用コンパレータ35から出力された8ビットの偶数
階調比較出力は、256回に分けてラッチ回路41に送
られ、これと同時に奇数階調比較用コンパレータ36か
ら出力された8ビットの奇数階調比較出力は、256回
に分けてラッチ回路42に送られる。
【0052】ラッチ回路41,42には、セレクト信号
発生回路44が接続されており、セレクト信号発生回路
44は、ラッチ回路41,42でラッチされている値が
同じ場合には「0」を、また異なる場合には「1」を、
それぞれセレクト信号として階調駆動データ生成回路4
5に出力する。
【0053】階調駆動データ生成回路45は、セレクト
信号発生回路44から出力されたセレクト信号が「0」
の場合には、ラッチ回路41にラッチされている偶数階
調比較出力の「0」または「1」をそのまま階調駆動デ
ータ(発熱データ)として出力(スルー出力)し、セレ
クト信号が「1」の場合には、「−1」を階調駆動デー
タとして出力する。これにより、階調駆動データ生成回
路45から、3値の「0」,「1」,「−1」からなる
階調駆動データが256回に分けてヘッドドライバ70
に送られる。なお、前記「−1」はフラグを表し、階調
駆動データが「−1」の場合には、発熱素子の駆動時間
が「1」の場合の半分になる。また、例えば、階調駆動
データ生成回路45をアナログマルチプレクサ回路で構
成したバイフェーズマーク選択回路とした場合、階調駆
動データ「0」,「1」,「−1」は、それぞれ電圧
「0v」,「+5v」,「−5v」とする。
【0054】ヘッドドライバ70の構成を示す図7にお
いて、階調駆動データ生成回路45から出力される3値
の階調駆動データがデコーダ57に入力される。デコー
ダ57は、入力された階調駆動データが「0」の場合に
は「0」を、また階調駆動データが「1」の場合には
「1」をそれぞれシフトレジスタ51,52の両方に入
力する。また、デコーダ57は、入力された階調駆動デ
ータが「−1」の場合には、シフトレジスタ51に
「1」を入力するとともにシフトレジスタ52に「0」
を入力する。そして、シフトレジスタ51,52に入力
されたシリアルの階調駆動データは、データ転送クロッ
クに同期してパラレル信号に変換される。
【0055】ラッチアレイ53,54は、シフトレジス
タ51,52でそれぞれパラレル信号に変換された各階
調駆動データをラッチ信号に同期してラッチする。ま
た、ラッチアレイ53には偶数カウンタ58が接続さ
れ、またラッチアレイ54には奇数カウンタ59が接続
されている。偶数カウンタ58は、階調数カウンタ48
から出力されるストローブ信号によって「0」から2ず
つインクリメントされるカウント値をラッチアレイ53
に入力する。また、奇数カウンタ59は「1」から2ず
つインクリメントされるカウント値をラッチアレイ54
に入力する。
【0056】ラッチアレイ53,54は、偶数カウンタ
58,奇数カウンタ59から入力される偶数,奇数のカ
ウント値に従ってラッチしている階調駆動データを交互
にゲートアレイ55に出力する。すなわち、偶数カウン
タ58,奇数カウンタ59から出力される各カウンタ値
に従って、ラッチアレイ53から第N番目の階調レベル
(偶数の階調レベル)の階調駆動データが、またラッチ
アレイ54から第(N+1)番目の階調レベル(奇数の
階調レベル)の階調駆動データが、交互に読み出されて
ゲートアレイ55に入力される。
【0057】このように構成されたカラー感熱プリンタ
の作用について図8及び図9を参照して説明する。ま
ず、記録紙10のイエロー感熱発色層に対するバイアス
加熱を行うために、ラインメモリ32から各画素の画像
データが順番に読み出されて偶数階調比較用コンパレー
タ35のみに送られ、階調比較レベル「0」の階調デー
タと比較される。イエロー画像を記録する画素では、偶
数階調比較用コンパレータ35の出力が「1」となり、
イエロー画像を記録しない画素では「0」となる。この
各画素の比較結果は、ラッチ回路41にラッチされた
後、階調駆動データ生成回路45からスルー出力され、
シリアルなバイアス加熱用駆動データとしてヘッドドラ
イバ70に送られる。
【0058】バイアス加熱用駆動データは、ヘッドドラ
イバ70のデコーダ57を介してシフトレジスタ51,
52の両方に送られ、データ転送クロックによってシフ
トレジスタ51,52内でそれぞれシフトされてパラレ
ルなバイアス加熱用駆動データに変換される。以下のバ
イアス加熱に関するシーケンスは上記実施形態と同じな
ので、説明を省略する。
【0059】前記バイアス加熱が終了する前に、偶数階
調比較用コンパレータ35は、再び偶数階調カウンタ3
7から生成される階調比較データ「0」と各画素の画像
データとを順番に比較して、この比較結果をシリアル信
号の偶数階調比較出力としてラッチ回路41に送る。こ
れと同時に、奇数階調比較用コンパレータ36は、奇数
階調カウンタ38から生成される階調比較データ「1」
と各画素の画像データとを順番に比較して、この比較結
果をシリアル信号の奇数階調比較出力としてラッチ回路
42に送る。同様にして、偶数階調比較用コンパレータ
35に読み込まれた1ライン分の画像データが階調比較
データ「2」,「4」,・・・,「510」と順次に比
較されると同時に、奇数階調比較用コンパレータ36に
読み込まれた1ライン分の画像データが階調比較データ
「3」,「5」,・・・,「511」と順次に比較さ
れ、それぞれの比較結果がラッチ回路41,42に送ら
れる。
【0060】セレクト信号発生回路44は、ラッチ回路
41,42に同時にラッチされた偶数階調比較出力と奇
数階調比較出力とを比較し、同じであれば、セレクト信
号「0」を、また違っていれば、セレクト信号「1」を
階調駆動データ生成回路45に入力する。階調駆動デー
タ生成回路45は、セレクト信号発生回路44から入力
されるセレクト信号が「0」の場合には、ラッチ回路4
1にラッチされている偶数階調比較出力「1」または
「0」をそのまま階調駆動データとしてヘッドドライバ
70に送る。また、階調駆動データ生成回路45は、セ
レクト信号が「1」の場合には、「−1」を階調駆動デ
ータとしてヘッドドライバ70に送る(図9参照)。こ
れにより、512階調の画像データが256回の転送回
数でヘッドドライバ70に送られるから、階調駆動デー
タの転送時間が従来の半分に短縮される。
【0061】ヘッドドライバ70に送られた階調駆動デ
ータは、デコーダ57によって「1」,「0」,「−
1」のいずれであるか判別される。階調駆動データが
「1」の場合はシフトレジスタ51,52の両方に
「1」が入力され、また「0」の場合はシフトレジスタ
51,52の両方に「0」が入力され、また「−1」の
場合はシフトレジスタ51に「1」が入力されると同時
にシフトレジスタ52に「0」が入力される。以下のシ
ーケンスは前記実施形態と同様であるから説明を省略す
る。
【0062】なお、前記階調駆動データ生成回路45と
しては、前記バイフェーズマーク選択回路の他、搬送波
をデジタル変調するFSK(frequency shift keying)
変調多重回路を用いることができる。また、階調駆動デ
ータ生成回路45として、バイフェーズマーク選択回路
を用いた場合にはデコーダ57としてウインド・コンパ
レータを用い、またFSK変調多重回路を用いた場合に
はデコーダ57としてFSK復調回路を用いる。
【0063】また、多数の発熱素子を主走査方向(記録
紙の搬送方向と直交する方向)にライン状に配列したサ
ーマルヘッドを用いて、これと記録紙を副走査方向(記
録紙の搬送方向)に相対移動して記録するラインプリン
タについて説明したが、本発明は二次元に相対移動して
記録するシリアルプリンタに対しても適用することがで
きる。また、上記実施形態は、カラー感熱記録紙を用い
た感熱記録方式であったが、本発明は、サーマルヘッド
でインクフイルムを加熱してインクを記録紙に転写する
昇華型の熱転写記録方式にも適用できる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、1ライン分の画像デー
タを階調レベルが第N番目の階調比較データと比較して
シリアル信号の偶数階調発熱データを作成すると同時
に、前記1ライン分の画像データを階調レベルが第(N
+1)番目の階調比較データと比較してシリアル信号の
奇数階調発熱データを作成し、これらの発熱データをそ
のまま並行してドライバに転送し、ドライバでは、偶数
階調発熱データと奇数階調発熱データとをそれぞれパラ
レル信号に変換してから交互に読み出すことにより各発
熱素子を駆動するので、発熱データの転送時間が半分に
なる。このデータ転送時間に合わせて、発熱素子の通電
時間を短くすることができるので、プリント速度を低下
させることなく階調再現性を向上できる。
【0065】また、1ライン分の画像データを階調レベ
ルが第N番目の階調比較データと比較してシリアル信号
の偶数階調発熱データを作成すると同時に、前記1ライ
ン分の画像データを階調レベルが第(N+1)番目の階
調比較データと比較してシリアル信号の奇数階調発熱デ
ータを作成し、それぞれ異なる状態を表す3種類のデー
タからなる複合発熱データを作成してドライバに転送
し、ドライバでは、複合発熱データを偶数階調発熱デー
タと奇数階調発熱データに分離して、それぞれパラレル
信号に変換してから交互に読み出すことにより各発熱素
子を駆動するので、発熱データの転送時間が半分にな
る。このデータ転送時間に合わせて、発熱素子の通電時
間を短くすることができるので、プリント速度を低下さ
せることなく階調再現性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー感熱プリンタの概略図である。
【図2】偶数,奇数の各階調駆動データをヘッドドライ
バに並列転送するカラー感熱プリンタの電気的な構成を
示すブロック図である。
【図3】ヘッドドライバの構成を示すブロック図であ
る。
【図4】1ライン分の階調駆動データを生成するタイム
チャートである。
【図5】1個の発熱素子が512階調分の熱記録を行う
タイムチャートである。
【図6】偶数,奇数の各階調駆動データを1転送ライン
でヘッドドライバに送る別の実施形態を示すブロック図
である。
【図7】図6に示すカラー感熱プリンタのヘッドドライ
バの構成を示すブロック図である。
【図8】図6に示すカラー感熱プリンタのプリントシー
ケンスを示すフローチャートである。
【図9】図6に示すカラー感熱プリンタの1ライン分の
階調駆動データを生成するタイムチャートである。
【符号の説明】
10 カラー感熱記録紙 15 サーマルヘッド 21 発熱素子アレイ 26 システムコントローラ 32 ラインメモリ 35 偶数階調比較用コンパレータ 36 奇数階調比較用コンパレータ 44 セレクト信号発生回路 45 階調駆動データ生成回路 50,70 ヘッドドライバ 51,52 シフトレジスタ 53,54 ラッチアレイ 55 ゲートアレイ 57 デコーダ OG1〜OG1024 ORゲート AG1〜AG1024 ANDゲート R1 〜R1024 発熱素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1ライン分の発熱素子を一列に並べた発
    熱素子アレイと、各発熱素子毎の発熱データに基づいて
    各発熱素子を駆動するドライバとを用い、発熱データに
    応じた熱エネルギーを記録紙に与えて1ライン分のドッ
    トを記録するサーマルプリント方法において、 1ライン分の画像データを階調レベルが第N番目の階調
    比較データと比較してシリアル信号の偶数階調発熱デー
    タを作成すると同時に、前記1ライン分の画像データを
    階調レベルが第(N+1)番目の階調比較データと比較
    してシリアル信号の奇数階調発熱データを作成し、前記
    偶数階調発熱データ及び奇数階調発熱データを並列にド
    ライバに転送し、ドライバでは、偶数階調発熱データを
    シリアル信号からパラレル信号に変換する第1変換回路
    に送ると同時に、奇数階調発熱データをシリアル信号か
    らパラレル信号に変換する第2変換回路に送り、第1変
    換回路,第2変換回路から交互に偶数階調発熱データ,
    奇数階調発熱データを読み出して各発熱素子を駆動する
    ことを特徴とするサーマルプリント方法。
  2. 【請求項2】 1ライン分の発熱素子を一列に並べた発
    熱素子アレイと、各発熱素子毎の発熱データに基づいて
    各発熱素子を駆動するドライバとを用い、発熱データに
    応じた熱エネルギーを記録紙に与えて1ライン分のドッ
    トを記録するサーマルプリント方法において、 1ライン分の画像データを階調レベルが第N番目の階調
    比較データと比較してシリアル信号の偶数階調発熱デー
    タを作成すると同時に、前記1ライン分の画像データを
    階調レベルが第(N+1)番目の階調比較データと比較
    してシリアル信号の奇数階調発熱データを作成し、前記
    偶数階調発熱データ及び奇数階調発熱データに基づいて
    3種類の情報を表すシリアル信号の複合発熱データを作
    成して、これをドライバに転送し、ドライバでは、前記
    複合発熱データを偶数階調発熱データと奇数階調発熱デ
    ータとに変換し、偶数階調発熱データをシリアル信号か
    らパラレル信号に変換する第1変換回路に送ると同時
    に、奇数階調発熱データをシリアル信号からパラレル信
    号に変換する第2変換回路に送り、第1変換回路,第2
    変換回路から交互に偶数階調発熱データ,奇数階調発熱
    データを読み出して各発熱素子を駆動することを特徴と
    するサーマルプリント方法。
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