JPH11348337A - サーマルプリント方法 - Google Patents

サーマルプリント方法

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JPH11348337A
JPH11348337A JP10165081A JP16508198A JPH11348337A JP H11348337 A JPH11348337 A JP H11348337A JP 10165081 A JP10165081 A JP 10165081A JP 16508198 A JP16508198 A JP 16508198A JP H11348337 A JPH11348337 A JP H11348337A
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JP
Japan
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image
scanning direction
recording
thermal
main scanning
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Pending
Application number
JP10165081A
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English (en)
Inventor
Michitoshi Takayama
倫敏 高山
Koji Fukuda
浩司 福田
Hisashi Enomoto
寿 榎本
Sugio Makishima
杉夫 巻島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/329,794 priority patent/US6222570B1/en
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • B41J2/35Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads providing current or voltage to the thermal head
    • B41J2/355Control circuits for heating-element selection
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads

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  • Electronic Switches (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送負荷の変動に起因する濃度ムラの発生を
防止する。 【解決手段】 カラー感熱プリンタのテンプレートメモ
リには、テンプレート画像31等が記憶されている。テ
ンプレート画像31には、主走査方向と平行にならない
白色のフレーム33で主画像をはめ込む主画像エリアが
区画されている。このテンプレート画像を用いて作成さ
れた合成画像がカラー感熱記録紙10に記録される。は
め込まれた画像とフレームとの境界線は、発熱素子がな
らべられた主走査方向と平行にならないので発熱素子ア
レイの温度が急激に変化しないので、濃度ムラの原因と
なる搬送負荷の変動が抑えられる。また、フレームが発
色記録されるようにすることでも濃度ムラの原因となる
搬送負荷の変動が抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドで
記録紙に画像を記録するサーマルプリント方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】サーマルヘッドを発熱させて画像を記録
するサーマルプリント方法には、サーマルヘッドで感熱
記録紙を加熱して直接に発色させる感熱記録方式と、イ
ンクリボンの背後をサーマルヘッドで加熱してインクリ
ボンのインクを記録紙に転写する熱転写記録方式とがあ
る。
【0003】例えば、感熱記録方式でカラー画像を記録
する際には、少なくともシアン感熱発色層,マゼンタ感
熱発色層,イエロー感熱発色層が支持体上に順次層設さ
れたThermo-Autochrome ペーパーと呼ばれるカラー感熱
記録紙を用い、このカラー感熱記録紙とサーマルヘッド
とを相対的に副走査方向に移動しながら、サーマルヘッ
ドでカラー感熱記録紙を押圧・加熱して、フルカラー画
像を記録する。各感熱発色層を選択的に発色させるため
に、カラー感熱記録紙は、各感熱発色層の熱感度が異な
っており、最下層にあるシアン感熱発色層の熱感度が最
も低く、最上層にあるイエロー感熱発色層の熱感度が最
も高い。また、次の感熱発色層を記録する際に、その上
にある記録済の感熱発色層が再度発色しないように、こ
の記録済の感熱発色層に特有な波長の紫外線を照射して
光定着する。
【0004】サーマルヘッドには、多数の発熱素子が主
走査方向にライン状に形成されており、一色の画像を1
ラインずつ記録する。この1ラインを記録する場合に、
各発熱素子は、発色すべき感熱発色層の特性曲線に基づ
き、この感熱発色層が発色する直前の熱エネルギー(以
下、これをバイアス熱エネルギーと称する)をカラー感
熱記録紙に与えてバイアス加熱を行ってから、所望の濃
度に発色させるための熱エネルギー(以下、階調熱エネ
ルギーと称する)をカラー感熱記録紙に与えて階調加熱
を行い、カラー感熱記録紙上で仮想的に四角に区画した
画素内を発色させてドットを記録する。バイアス熱エネ
ルギーは、感熱発色層の種類に応じて決まる一定値であ
るが、階調熱エネルギーは階調レベルを表す画像データ
に応じて変化する。階調加熱が終了すると、各発熱素子
は、冷却期間に入って自然冷却が行われ、この冷却期間
の後に次の1ラインが記録される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】サーマルヘッドとカラ
ー感熱記録紙との間の摩擦係数μは、カラー感熱記録紙
の表面温度によって変わり、サーマルヘッドの発熱素子
近傍の温度が低いときには、摩擦係数μが大きく搬送負
荷が大きい状態になる。逆に、サーマルヘッドの発熱素
子近傍の温度が高いときには、摩擦係数μが小さく搬送
負荷も小さい状態になる。
【0006】サーマルヘッドの温度が変化して、搬送負
荷が増大または減少した場合には、これに応じてプラテ
ンローラ、あるいはプラテンドラムの歪み、搬送ローラ
対の歪み、搬送ローラ対に回転力を伝えるベルトの伸
縮、回転軸の捩じれ等が増大又は減少する。また、カラ
ー感熱記録紙の搬送系の動力源としてパルスモータを使
用している場合には、ロータの脱調までには至らない
が、ステップ送りした後にロータが正規の停止位置から
ずれて、磁力と搬送負荷とが平衡した位置に停止する。
便宜上、これらの復元可能な状態変化を搬送系の歪みと
総称する。この搬送系の歪みは搬送負荷が変動する毎に
増加または減少し、搬送系の歪みが増加または減少する
際に、カラー感熱記録紙の搬送速度が一時的に変化する
ことになる。
【0007】そして、搬送速度が所定の速度よりも速く
なった場合には、記録中のラインの間隔(幅)が広くな
って、カラー感熱記録紙の単位面積当たりに発熱素子か
ら与えられる熱エネルギー(mJ/mm2 )が小さくな
る。すなわち、このときに記録中のラインの発色濃度が
低くなって、濃度が低い線いわゆる白スジが発生する。
また、搬送速度が所定の速度よりも遅くなった場合に
は、記録中のラインの幅が狭くなるから、記録中のライ
ンの発色濃度が高くなって、濃度が高い線いわゆる黒ス
ジが発生する。このようにして、濃度ムラ(白スジ,黒
スジ)が発生する。
【0008】例えば、テンプレート画像内に準備された
幾何学的なフレーム内に画像をはめ込んだ合成画像を記
録するような場合では、そのフレームが主走査方向と平
行になっている部分が存在することがある。したがっ
て、主走査方向に伸びた低濃度、例えば白色のフレーム
内にはめ込み合成された画像が高濃度である場合には、
フレームの部分では発熱素子アレイは比較的に温度が低
い状態にあるが、このフレームの部分からはめ込まれた
画像に記録が移行すると、高濃度の部分では多くの発熱
素子が最小濃度の記録から高濃度の記録に一斉に移行し
て大きな熱エネルギーを発生し、サーマルヘッドが急に
高温となる。そして、この場合は、発熱素子アレイと接
触していカラー感熱記録紙の表面温度が急激に高くなっ
て、カラー感熱記録紙との間の摩擦係数μが減少し、カ
ラー感熱記録紙の搬送速度が所定の搬送速度よりも一時
的に速くなるので、この時に記録中のラインの濃度が著
しく低下した白スジが発生してしまう。
【0009】逆に高濃度の部分から白色のフレーム部分
の記録を開始すると、カラー感熱記録紙の搬送速度が所
定の搬送速度よりも一時的に大きく遅くなるので、この
時に記録中のラインの濃度が著しく増大した黒スジが発
生してしまう。
【0010】本発明は、搬送負荷の変動に起因する濃度
ムラの発生を防止することができるサーマルプリント方
法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、フレームを、主走査方向に対して傾きを持った直線
と曲線のいずれか一方または両方によって構成し、フレ
ームとこれに隣接した画像との境界が主走査方向に対し
て平行にならないようにしたものである。請求項2の発
明では、はめ込み合成する画像の領域の境界を、主走査
方向に対して傾きを持った直線と曲線のいずれか一方ま
たは両方となるようにして、主走査方向に対して平行に
ならないようにしたものである。
【0012】請求項3記載の発明では、画像をはめ込み
領域が幾何学的なフレームで区画されたテンプレート画
像であり、そのフレームが主走査方向に対して平行に伸
びる部分を有する場合には、少なくとも主走査方向に対
して平行に伸びるフレームの部分が所定の濃度で記録さ
れるようにしたものである。また、請求項4記載の発明
では、各発熱素子は、ドットを記録する際にドットを形
成する直前のバイアス熱エネルギーと、記録すべきドッ
トの濃度に応じた階調熱エネルギーとからなる記録熱エ
ネルギーを発生するようにされており、前記フレーム部
の所定の濃度を、前記バイアス熱エネルギーの120%
の大きさの記録熱エネルギーで記録される濃度以上に設
定したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明を実施したカラー感熱プリ
ンタの概略を示す図2において、カラー感熱記録紙10
は、給紙用カセット(図示せず)から送り出され、回動
自在なプラテンローラ11に向かって送られる。このプ
ラテンローラ11に対向して、サーマルヘッド12が配
されている。サーマルヘッド12の下部には、主走査方
向(カラー感熱記録紙の幅方向)に多数の発熱素子13
(図3参照)をライン状に配列した発熱素子アレイ12
aが形成されている。サーマルヘッド12は、軸12b
を中心にして、画像を記録するためにプラテンローラ1
1上のカラー感熱記録紙10に圧接した圧接位置と、カ
ラー感熱記録紙10から離れた退避位置との間で揺動す
る。
【0014】カラー感熱記録紙10は、支持体上に、シ
アン感熱発色層と,365nmの紫外線に光定着性を有
するマゼンタ感熱発色層と、420nmの紫外線(近紫
外線)に光定着性を有するイエロー感熱発色層と,透明
な保護層が順次層設されている。これらの各感熱発色層
は、記録される順番に層設されているが、例えばマゼン
タ,イエロー,シアンの順番に記録する場合には、イエ
ロー感熱発色層とマゼンタ感熱発色層とが入れ換えられ
る。
【0015】また、各感熱発色層は、深層になるほど発
色するために大きな発色熱エネルギー(記録熱エネルギ
ー)が必要であり、このカラー感熱記録紙10では、イ
エロー感熱発色層の発色熱エネルギーが最も低く、シア
ン感熱発色層の発色熱エネルギーが最も高い。発色熱エ
ネルギーは、バイアス加熱期間中にカラー感熱記録紙1
0に与えられる感熱発色層が発色する直前のバイアス熱
エネルギーと、バイアス加熱直後の階調加熱期間中に与
えられる階調熱エネルギーとからなる。バイアス熱エネ
ルギーは、各感熱発色層毎に一定の値であるが、階調熱
エネルギーは、記録する感熱発色層の特性曲線に基づい
て、記録すべき画素の発色濃度、すなわち階調レベルに
応じて変化し、発色濃度が高いほど大きくなる。
【0016】サーマルヘッド12はヘッドドライバ14
によって駆動され、搬送路の上流(図中右側)から下流
に向けて搬送中のカラー感熱記録紙10にバイアス加熱
と階調加熱とを行う。これにより、1色の画像を1ライ
ンずつ記録し、カラー感熱記録紙10の3回の往復動に
よって3色面順次でカラー画像を記録する。
【0017】プラテンローラ11の下流には、搬送ロー
ラ対15が配されている。この搬送ローラ対15は、一
方がパルスモータ16で駆動されるキャプスタンローラ
15aであり、他方がカラー感熱記録紙10の搬送に伴
って従動回転するピンチローラ15bである。ピンチロ
ーラ15bは、キャプスタンローラ15aとの間にカラ
ー感熱記録紙10をニップしたニップ位置と、カラー感
熱記録紙10から離れたニップ解除位置との間で移動す
る。搬送ローラ対15は、キャプスタンローラ15aが
パルスモータ16によって正逆両方向に回転されること
により、ニップしたカラー感熱記録紙10を往復動させ
る。画像の記録時には、パルスモータ16は、周期一定
のモータ駆動パルスが供給されて連続的に回転される。
【0018】キャプスタンローラ15aは、その金属製
のローラ軸17にパルスモータ16の出力軸が直結され
ているが、プーリとベルトあるいはギヤ列を介してパル
スモータ16の回転をローラ軸17に伝達するようにし
てもよい。
【0019】搬送ローラ対15の下流には、イエロー用
光定着器20とマゼンタ用光定着器21とが配されてい
る。イエロー用光定着器20は、発光ピークが420n
mのイエロー用紫外線を放出する紫外線ランプ20aと
リフレクタ20bとからなる。マゼンタ用光定着器21
は、発光ピークが365nmのマゼンタ用紫外線を放出
する紫外線ランプ21aとリフレクタ21bとからな
る。
【0020】記録すべき画像は、ビデオカメラやスキャ
ナ等で取り込まれ、または、例えば磁気記録媒体やメモ
リカード等の各種画像記録メディアより読み出されて、
イエロー画像データ,マゼンタ画像データ,シアン画像
データとして画像メモリ25に書き込まれる。このカラ
ー感熱プリンタでは、取り込んだ画像(以下、主画像と
いう)を後述するテンプレート画像のフレーム内にはめ
込み合成して得られる合成画像を記録することができる
ようになっている。画像メモリ25に書き込まれた主画
像の画像データは、画像合成回路26によって読み出さ
れる。なお、各色の画像データは、例えば8ビットとさ
れ、階調値、すなわち画素の記録すべき濃度に応じた数
値になっており、数値が高い程その色の濃度が高いこと
を表している。
【0021】画像合成回路26には、テンプレートメモ
リ(ROM)27が接続されている。このテンプレート
メモリ27には、複数のテンプレート画像のテンプレー
トデータが予め書き込まれて記憶されている。合成画像
を記録する際には、選択パネル28を操作することによ
り、所望とするテンプレート画像の選択、はめ込み合成
する画像のトリミング,拡大縮小,回転の指示等を行
う。なお、テンプレート画像は、プリンタに内蔵された
テンプレートメモリ27の他に、例えば磁気記録媒体や
メモリカードから読み出すことも可能である。
【0022】画像合成回路26は、選択パネル28の操
作で選択されたテンプレート画像のテンプレートデータ
をテンプレートメモリ27から読み出し、ワークメモリ
29に書き込む。このワークメモリ29は、合成画像を
作成する際に作業エリアとして用いられるとともに、作
成された合成画像の合成画像データが書き込まれる。画
像合成回路26は、ワークメモリ29上のテンプレート
データの所定のはめ込み位置(アドレス)に画像メモリ
25からの画像データを書き込むことにより合成画像を
作成する。
【0023】記録時には、記録すべき色の合成画像デー
タがワークメモリ29から1ラインずつ順番に読み出さ
れ、ヘッドドライバ14に送られる。ヘッドドライバ1
4は、1ラインを記録する際には、バイアス加熱期間中
に、発熱素子アレイ12aの各発熱素子13を同時に駆
動してバイアス加熱を行ってから、階調加熱期間中に合
成画像データに応じて発熱素子13を選択的に駆動して
階調加熱を行う。
【0024】カラー感熱記録紙10の記録状態を示す図
3において、サーマルヘッド12の発熱素子アレイ12
aには、主走査方向に多数の発熱素子13が並べられて
おり、1つの色の画像を1ラインずつ記録する。この1
本のラインは、主走査方向に伸びており、複数の画素P
Sからなる。各画素PSは、対応する発熱素子13で記
録される。サーマルヘッド12は、カラー感熱記録紙1
0が搬送ローラ対15によって副走査方向に1ライン分
の幅だけ送られている間に、バイアス加熱,階調加熱,
発熱素子13の自然冷却とを行って1ラインを記録し、
1ライン分の幅だけ送られると次のラインの記録を開始
する。
【0025】図1にテンプレートメモリ27に記憶され
た複数のテンプレート画像のうちの1例を示す。図1に
示されるテンプレート画像31は、背景画像32と、フ
レーム33とからなり、フレーム33によって中央に主
画像エリア34が区画されており、背景画像32の中央
に主画像をはめ込んだ合成画像を記録するときに用いら
れる。なお、このテンプレート画像31では、これに合
成される主画像が1個であるが複数の主画像をはめ込み
合成できるようにしてもよく、また背景画像32が予め
決められているが、プリンタに取り込んだ画像や予め記
憶された画像を任意に選択できるようにしてもよい。
【0026】主画像エリア34は、フレーム33によっ
て矩形状に区画されている。フレーム33は、適当な幅
を持った枠状に設けられ、低濃度、例えばイエロー、マ
ゼンタ、シアンの各色が発色されない白色となっている
が、デザイン上、適当な色で発色記録するようにしても
よい。このフレーム33は、主画像エリア34の副走査
方向の両端部分で主画像エリア34と背景画像32とを
分ける各フレーム辺部33aは、図中破線で示されるよ
うにデザイン的には主走査方向と平行になるように設け
てもよいが、搬送負荷の変動に起因する濃度ムラの発生
を防止するために主走査方向と平行にならないようにし
て傾けてある。なお、実際には、フレーム辺部33aの
傾きは僅かであり、カラー感熱記録紙10上に記録され
た画像ではその傾きが分からないようにされている。も
ちろん、デザイン的にフレーム辺部33aの傾くを大き
きしてもよい。
【0027】このようにしてテンプレート画像31で
は、主走査方向と平行とならないフレーム33を用いる
ことで、このフレーム33と隣接する主画像及びテンプ
レート画像の背景画像32との境界が主走査方向と平行
にならないようにして、濃度ムラが発生しないように作
成されている。フレーム33の副走査方向に伸びた部分
は、搬送負荷の変動に対して無関係であるため、図示さ
れるように副走査方向に平行であっても、主副のいずれ
の走査方向に対して傾いた状態であってもよい。
【0028】次に上記構成の作用について説明する。合
成画像をプリントする場合には、操作パネル28を操作
して、画像の合成を指示してから所望とするテンプレー
ト画像を選択する。例えば、テンプレート画像31を選
択すると、画像合成回路26によって、このテンプレー
ト画像のイエロー,マゼンタ,シアンの各テンプレート
データがテンプレートメモリ27から読み出されて、ワ
ークメモリ29に書き込まれる。次に、操作パネル28
を操作し、主画像をプリンタに取り込む。主画像は、ス
キャナ等により3色分解測光され、イエロー,マゼン
タ,シアンの各画像データとして画像メモリ25に書き
込まれる。
【0029】操作パネル28の操作でプリント開始が指
示されると、画像合成回路26は、画像メモリ25から
主画像の3色の画像データを読み出して、これをテンプ
レート画像31の主画像エリア32に対応するワークメ
モリ29のアドレスに書き込む。これにより、例えば図
4に示すように、テンプレート画像31と主画像41と
が合成された合成画像42の合成画像データがワークメ
モリ29に書き込まれた状態になる。この合成画像42
では、主画像41の周囲が白色のフレーム33で囲まれ
ている。そして、各フレーム辺部33aと、主画像41
及びテンプレート画像31の背景画像32の各境界は主
走査方向に対して僅かに傾いて主走査方向に伸びてい
る。
【0030】画像合成が完了すると、給紙用カセットか
らカラー感熱記録紙10が送り出され、退避位置に移動
しているサーマルヘッド12とプラテンローラ11の間
を通って搬送ローラ対15に向けて搬送される。カラー
感熱記録紙10の先端が搬送ローラ対15の位置に達す
ると、ピンチローラ15bがニップ解除位置からニップ
位置に移動して、カラー感熱記録紙10の先端をニップ
する。なお、カラー感熱記録紙10の先端が搬送ローラ
対15の位置に達したか否かは、搬送ローラ対15の近
傍に設けたフォトセンサ(図示せず)で検出することが
可能である。
【0031】搬送ローラ対15がカラー感熱記録紙10
をニップすると、サーマルヘッド12が圧接位置に移動
するとともに、イエロー用紫外線ランプ20aが点灯す
る。この後、一定周期のモータ駆動パルスでパルスモー
タ16が正転される。このパルスモータ16の回転によ
り、キャプスタンローラ15aが正転して、カラー感熱
記録紙10を下流に向けて一定の速度で搬送する。
【0032】カラー感熱記録紙10の記録エリアの先端
がサーマルヘッド12の発熱素子アレイ12aの位置に
達すると、ワークメモリ29から第1ラインのイエロー
合成画像データが読み出され、ヘッドドライバ14に送
られる。ヘッドドライバ14は、まず発熱素子アレイ1
2の各発熱素子13を同時に駆動して、イエロー用のバ
イアス加熱を行う。これにより、各発熱素子13は、イ
エロー用のバイアス熱エネルギーを発生し、これをカラ
ー感熱記録紙10に与える。
【0033】次に、ヘッドドライバ14は、第1ライン
のイエロー合成画像データに基づいて各発熱素子13を
駆動して階調加熱を行う。したがって、各発熱素子13
は、それぞれ対応するイエロー合成画像データに応じた
イエロー用の階調熱エネルギーを発生し、これをカラー
感熱記録紙10に与えるが、イエロー合成画像データが
「0」の場合には、これに対応する発熱素子13は駆動
されず、発熱しない。
【0034】これにより、イエロー感熱発色層13は、
その発色特性に基づいてイエロー合成画像データに応じ
た濃度に発色し、四角形をした画素PS内にイエロード
ットが形成され、イエローの第1ラインが記録される。
各発熱素子13は、階調加熱が終了すると冷却期間に入
って自然冷却が行われる。
【0035】この冷却期間中にワークメモリ29から第
2ラインのイエロー合成画像データが読み出され、ヘッ
ドドライバ14に送られる。カラー感熱記録紙10の第
2ラインの記録位置に発熱素子アレイ12aが達すると
冷却期間が終了し、第2ラインの記録が開始される。第
1ラインと同様にして、各発熱素子13が同時に駆動さ
れて、バイアス加熱が行われ、このバイアス加熱の終了
後に、第2ラインのイエロー合成画像データに基づいて
発熱素子13が選択的に駆動されて階調加熱が行われて
第2ラインが記録される。同様にしてイエロー合成画像
の第3ライン以降が記録される。
【0036】イエロー合成画像が記録されたカラー感熱
記録紙10の部分は、イエロー用光定着器20に達する
と、イエロー用紫外線ランプ20aからイエロー用紫外
線が照射され、イエロー感熱発色層が光定着される。イ
エロー合成画像の最終ラインを記録した後にも、カラー
感熱記録紙10は、記録エリアの後端がイエロー用光定
着器20を通過するまで下流に向けて搬送される。
【0037】記録エリアの後端がイエロー用光定着器2
0を通過すると、イエロー用紫外線ランプ20aが消灯
されるとともに、パルスモータ16がいったん停止され
る。また、サーマルヘッド12が退避位置に揺動され
る。この後、パルスモータ16が逆転され、搬送ローラ
対15でカラー感熱記録紙10が搬送路の上流に向けて
搬送される。この搬送中に、記録エリアの先端がサーマ
ルヘッド12の位置に達すると、搬送ローラ対15の回
転が停止され、サーマルヘッド12が圧接位置に揺動さ
れる。さらに、マゼンタ用紫外線ランプ21aが点灯さ
れる。
【0038】サーマルヘッド12を圧接位置にセットし
た後に、再びパルスモータ16が正転され、搬送ローラ
対15によりカラー感熱記録紙10が搬送路の下流に向
けて搬送される。そして、この間に、発熱素子アレイ1
2aでマゼンタ用のバイアス加熱と階調加熱とをカラー
感熱記録紙10に対して行い、マゼンタ合成画像を1ラ
インずつ記録する。このマゼンタのバイアス加熱では、
マゼンタ用のバイアス熱エネルギーを発生するように発
熱素子13が駆動され、階調加熱ではワークメモリ29
から1ラインずつ読み出したマゼンタ合成画像データに
基づいて、発熱素子13が選択的に駆動・発熱される。
【0039】マゼンタ合成画像が記録されたカラー感熱
記録紙10の部分は、マゼンタ用紫外線ランプ21aか
らマゼンタ用紫外線が照射され、マゼンタ感熱発色層が
光定着される。
【0040】記録エリアの後端がマゼンタ用光定着器2
1を通過すると、上述と同様にして、カラー感熱記録紙
10がいったん戻されてから、再び下流に向けて搬送さ
れる。この搬送中に、シアン合成画像が発熱素子アレイ
12aで1ラインずつ記録される。シアン合成画像の最
終ラインが記録されたカラー感熱記録紙10は、そのま
ま搬送され、排紙口を通って排紙される。
【0041】図5は、図1に示されるテンプレート画像
31と同様であるが、主画像エリア34を区画するフレ
ーム45の主走査方向に伸びたフレーム辺部45aを主
走査方向に対して平行としたテンプレート画像を用い
て、濃度が全体的に高いテンプレート画像31の背景画
像32と主画像41とを合成した合成画像44を記録し
たときの記録状態を模式的に示すものである。
【0042】サーマルヘッド12によるエリアA1の記
録中では、ほとんどの発熱素子13がバイアス加熱と階
調加熱とを行う。したがって、エリアA1の記録中で
は、各発熱素子13の平均温度、すなわち発熱素子アレ
イ12aの温度が高くなっている。そして、発熱素子ア
レイ12aと接触しているカラー感熱記録紙10の表面
温度が高いから、発熱素子アレイ12aとカラー感熱記
録紙10との間の摩擦係数が小さくなった状態に維持さ
れる。このため、搬送負荷が比較的に小さいから、プラ
テンローラ11や搬送ローラ対15の歪み、搬送ローラ
対15に回転力を伝えるローラ軸17の捩じれや、パル
スモータ16のロータの停止位置のズレ等からなる搬送
系の歪み量が小さい。
【0043】エリアA1の記録後に、発熱素子アレイ1
2aが主走査方向と平行に伸びたフレーム辺部45aを
含むエリアA2に達し、その第1番目のラインの記録を
開始する。すると、各発熱素子13は、バイアス加熱を
一斉に行うが発熱素子アレイ12a中のフレーム辺部4
5aに対応した多くの発熱素子13が階調加熱を行わな
くなる。このため、発熱素子アレイ12aの温度が急激
に低下し、カラー感熱記録紙10と発熱素子アレイ12
aとの間の摩擦係数が大きくなって搬送負荷が増大す
る。結果、搬送系の歪み量が増大し、カラー感熱記録紙
10の搬送速度が一時的に遅くなってカラー感熱記録紙
10の搬送量が少なくなる。
【0044】これにより、エリアA2のテンプレート画
像31の第1番目のラインに与えられる単位面積当たり
の熱エネルギー(mJ/mm2 )が高くなり、イエロー
の濃度が高くなったスジ50が背景画像32内に記録さ
れてしまう。
【0045】エリアA2の第2番目以降のラインでは、
多くの発熱素子13はバイアス加熱だけを行うから発熱
量が小さく、発熱素子アレイ12aの温度が更に低下す
るが、このときの温度変化は急激ではない。そして、搬
送負荷の大きさと搬送系の歪み量とがほぼ平衡した状態
になるため、カラー感熱記録紙10が所定の搬送速度に
戻って搬送され、背景画像32が本来のイエロー濃度で
記録される。
【0046】次に、発熱素子アレイ12aは、エリアA
3に達する。このエリアA3では、テンプレート画像3
1と主画像41とが記録されるため、主走査方向と平行
なフレーム辺部45aに対応する多数の発熱素子13の
ほとんどが一斉に主画像41の記録を開始する。したが
って、発熱素子アレイ12aの温度は急激に上昇し、カ
ラー感熱記録紙10と発熱素子アレイ12aとの間の摩
擦係数が小さくなって搬送負荷が減少する。この搬送負
荷が減少により、搬送系の歪み量が減少し、カラー感熱
記録紙10の搬送速度が一時的に速くなってカラー感熱
記録紙10の搬送量が多くなる。このため、単位面積当
たりの熱エネルギー(mJ/mm2 )が低くなり、背景
画像32にイエローの濃度が低くなった白スジ51が記
録されてしまう。
【0047】エリアA3の記録後にエリアA4を記録す
る場合には、エリアA1からエリアA2を記録する場合
と同様であり、濃度の濃いスジ50が記録され、エリア
A4の記録後にエリアA5を記録する場合には、濃度の
低い白スジ51が記録されてしまう。また、マゼンタ合
成画像,シアン合成画像の記録時にもイエロー合成画像
の記録時と同様にして、それぞれの濃度が本来のものよ
りも高くなったスジと濃度が低くなった白スジが発生す
る。濃度の濃いスジは、イエロー,マゼンタ,シアンが
重なり合うことで最終的には黒スジとなる。
【0048】なお、エリアA1の記録開始時にも搬送負
荷が生じて濃度低下が生じるが、この部分は合成画像の
エッジであることにより、カラー感熱記録紙10の地の
色(白色)と同化してしまうため、記録された画像の画
質に影響を与える濃度ムラ(白スジ)とならない。ま
た、エリアA3及びエリアA5の各フレーム辺部45a
に隣接した主画像41及び背景画像32にも濃度低下が
生じても、フレーム辺部45aと同化するため濃度ムラ
(白スジ)とはならない。
【0049】上記のように合成画像44を記録した場合
では濃度ムラが発生するが、本発明のテンプレート画像
31を用いた場合では、フレーム辺部33aが主走査方
向に対して傾けられているから、発熱素子アレイ12a
の記録位置がテンプレート画像31の背景画像32だけ
の部分からフレーム辺部33を含む部分に移行する際、
及び背景画像32と主画像41とを含む部分からフレー
ム辺部33を含む部分に移行する際には、フレーム辺部
33aに対応して階調加熱で発熱しなくなる発熱素子1
3の個数が徐々に増加し、背景画像32または背景画像
32と主画像41を発色させるために発熱する発熱素子
13の個数が徐々に減少するようになる。すなわち、フ
レーム辺部33aに対応する多数の発熱素子13が一斉
に階調加熱を停止することはないから、発熱素子アレイ
12aの温度が急激に低くならない。したがって、搬送
速度の急激に遅くならないので各色の濃度が高くなった
黒スジが記録されることはない。
【0050】また、発熱素子アレイ12aの記録位置が
フレーム辺部33aを含む部分から背景画像32と主画
像41を含む部分に移行する際、及びフレーム辺部33
aを含む部分から背景画像32だけを含む部分に移行す
る際には、階調加熱で発熱する発熱素子13の個数が徐
々に増加し、階調加熱で発熱しなくなる発熱素子13の
個数が徐々に減少するようになる。したがって、発熱素
子アレイ12aの温度が急激に高くならないから、搬送
速度の急激に速くならないので各色ともに濃度が低くな
った白スジが記録されることはない。
【0051】結果として、図6に示すように、フレーム
辺部33aが主走査方向に対して僅かに傾いているもの
の、黒スジ,白スジのない合成画像42がカラー感熱記
録紙10に記録される。もちろん、フレーム辺部33a
の傾きは僅かであるからカラー感熱記録紙10に記録さ
れた画像の画質には影響を与えない。
【0052】上記実施形態では、主走査方向に伸びたフ
レーム辺部を傾けることにより主走査方向と平行になら
ないようにしているが、図7に示すテンプレート画像5
5のように、フレーム56の主走査方向に伸びたフレー
ム辺部56aを曲線とすることで主走査方向と平行にな
らないようにしても、白スジ,黒スジの発生を防止する
ことができる。なお、フレーム辺部56aの曲線ををデ
ザイン的に強調してもよい。
【0053】図8のテンプレート画像57は、フレーム
58の主走査方向に伸びたフレーム辺部58aを主走査
方向に平行にしたままで、薄いグレーに発色記録するこ
とによって、白スジ,黒スジが記録されることを防止す
るようにしたものである。このような、テンプレート画
像57を用いれば、濃度の高い背景画像32,主画像エ
リア34にはめ込まれた主画像を含む部分からフレーム
辺部58aを含む部分に記録が移行する際、またフレー
ム辺部58aを含む部分から背景画像40,主画像を含
む部分に記録が移行する際にも、発熱素子アレイ12a
の温度がフレームが白色の時ほど急激に変動しないか
ら、白スジ、黒スジが記録されることを防止できる。
【0054】なお、フレーム辺部58aだけ、より詳し
くは他の画像とのフレーム辺部58aの境界部分の近傍
が発色記録されるようにしておけばよく、連続的に濃度
が変わるようにするようにしてもよい。また、フレーム
58にデザイン的に色味を持たせてもよいが、必ずイエ
ロー,マゼンタ,シアンの各色が少しでも発色記録され
るようにする必要がある。そして、好ましくは、各色に
対してバイアス熱エネルギーの120%の発色熱エネル
ギーで発色される濃度以上に設定するのがよい。
【0055】上記各実施形態では、テンプレート画像に
はめ込む画像の領域(主画像エリア)はフレームによっ
て区画されているが、図9に示すように、テンプレート
画像60内にフレームを設けずに画像をはめ込む領域6
1を設定してもよい。この場合には、テンプレート画像
60と画像をはめ込む領域61との境界62が主走査方
向に対して平行にならないようにすれば、テンプレート
画像60の背景画像32とこれにはめ込み合成された画
像の濃度差が著しい場合であっても濃度ムラの発生を防
止できる。なお、図9の例では、境界のうち主走査方向
に伸びた部分を主走査方向に対して傾けているが曲線に
してもよい。
【0056】上記各実施形態は、カラー画像を1個のサ
ーマルヘッドを用い、カラー感熱記録紙を往復同させて
3色面順次でフルからー画像を記録する1ヘッド3パス
タイプであるが、3個のサーマルヘッドを用いてカラー
感熱記録紙を一方向へ搬送する3ヘッド1パス方式のカ
ラー感熱プリンタであってもよい。また、大径のプラテ
ンドラムにカラー感熱記録紙を巻きつけて記録するタイ
プであってもよい。
【0057】また、上記各実施形態では、感熱記録方式
の場合について説明したが、本発明は、これに限らず熱
転写記録方式の昇華型や溶融型のサーマルプリンタで画
像を記録する場合にも利用でき、フレームの主走査方向
に伸びる部分を主走査方向に対して平行にならないよう
にしたり、フレームに適当な濃度を持たせることによ
り、濃度ムラの発生を防止できる。なお、昇華型や溶融
型のプリンタで記録する場合でも、インクリボンを加熱
してインクを昇華または溶融させて記録紙に転写する際
に、インクが記録紙に転写される直前のバイアス熱エネ
ルギーに対して120%の記録熱エネルギーを与えたと
きに記録される濃度以上にフレームの濃度を設定するの
がよい。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、テンプ
レート画像内で合成する画像の場所を区画するフレーム
をフレームを主走査方向に対して傾きを持った直線と曲
線によって構成してフレームと画像との境界が主走査方
向に対して平行にならないようにすることにより、また
主走査方向に対して平行に伸びるフレーム部分を所定の
濃度で記録するようにしたから、発熱素子アレイの急激
な温度変化がなくなるので、感熱記録紙の搬送速度の大
きな変動がなくなり、白スジ、黒スジといった濃度ムラ
の発生を防止することができる。また、テンプレート画
像内にはめ込む画像の領域の境界を主走査方向に対して
平行にならないようにしたから、テンプレート画像とは
め込み合成された画像の濃度差が著しい場合でも濃度ム
ラの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したテンプレート画像の一例を示
す説明図である。
【図2】本発明を実施したカラー感熱プリンタの構成を
示す概略図である。
【図3】カラー感熱記録紙の記録状態を示す説明図であ
る。
【図4】ワークメモリに書き込まれた合成画像の状態を
示す説明図である。
【図5】従来の記録状態を示す説明図である。
【図6】図1のテンプレート画像を用いて記録された合
成画像の記録状態を示す説明図である。
【図7】フレームの主走査方向に伸びた部分を曲線にし
たテンプレート画像の例を示す説明図である。
【図8】フレームを発色記録するテンプレート画像の例
を示す説明図である。
【図9】フレームを用いないで画像をはめ込み合成する
テンプレート画像の例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 カラー感熱記録紙 12 サーマルヘッド 12a 発熱素子アレイ 13 発熱素子 15 搬送ローラ対 16 パルスモータ 26 画像合成回路 31,55,57,60 テンプレート画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 巻島 杉夫 埼玉県朝霞市泉水3−13−45 富士写真フ イルム株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査方向に多数の発熱素子を配列した
    サーマルヘッドを用い、記録すべき画像の画像データに
    基づいて各発熱素子を発熱させて記録紙にドットを形成
    し、サーマルヘッドと記録紙とを副走査方向に相対的に
    移動することにより画像を1ラインずつ記録するととも
    に、任意の画像をはめ込み合成する場所をフレームで区
    画したテンプレート画像が予め用意され、このテンプレ
    ート画像に画像をはめ込んだ合成画像を記録するサーマ
    ルプリント方法において、 前記フレームは、主走査方向に対して傾きを持った直線
    と曲線のいずれか一方または両方によって構成され、フ
    レームとこれに隣接した画像との境界が主走査方向に対
    して平行にならないようにされていることを特徴とする
    サーマルプリント方法。
  2. 【請求項2】 主走査方向に多数の発熱素子を配列した
    サーマルヘッドを用い、記録すべき画像の画像データに
    基づいて各発熱素子を発熱させて記録紙にドットを形成
    し、サーマルヘッドと記録紙とを副走査方向に相対的に
    移動することにより画像を1ラインずつ記録するととも
    に、任意の画像をテンプレート画像にはめ込み合成した
    合成画像を記録するサーマルプリント方法において、 前記はめ込み合成する画像の領域の境界は、主走査方向
    に対して傾きを持った直線と曲線のいずれか一方または
    両方となるようにされて、主走査方向に対して平行にな
    らないようにされていることを特徴とするサーマルプリ
    ント方法。
  3. 【請求項3】 主走査方向に多数の発熱素子を配列した
    サーマルヘッドを用い、記録すべき画像の画像データに
    基づいて各発熱素子を発熱させて記録紙にドットを形成
    し、サーマルヘッドと記録紙とを副走査方向に相対的に
    移動することにより画像を1ラインずつ記録するととも
    に、任意の画像をはめ込み合成する場所をフレームで区
    画したテンプレート画像が予め用意され、このテンプレ
    ート画像に画像をはめ込んだ合成画像を記録するサーマ
    ルプリント方法において、 前記テンプレート画像は、前記フレームが主走査方向に
    対して平行に伸びる部分を有する場合には、少なくとも
    主走査方向に対して平行に伸びるフレームの部分が所定
    の濃度で記録されるようにされていることを特徴とする
    サーマルプリント方法。
  4. 【請求項4】 各発熱素子は、ドットを記録する際にド
    ットを形成する直前のバイアス熱エネルギーと、記録す
    べきドットの濃度に応じた階調熱エネルギーとからなる
    記録熱エネルギーを発生するようにされており、前記フ
    レーム部の所定の濃度は、前記バイアス熱エネルギーの
    120%の大きさの記録熱エネルギーで記録される濃度
    以上に設定されていることを特徴とする請求項3記載の
    サーマルプリント方法。
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