JP2001212997A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JP2001212997A
JP2001212997A JP2000025970A JP2000025970A JP2001212997A JP 2001212997 A JP2001212997 A JP 2001212997A JP 2000025970 A JP2000025970 A JP 2000025970A JP 2000025970 A JP2000025970 A JP 2000025970A JP 2001212997 A JP2001212997 A JP 2001212997A
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Application number
JP2000025970A
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English (en)
Inventor
Koji Fukuda
浩司 福田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • B41J2/35Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads providing current or voltage to the thermal head
    • B41J2/355Control circuits for heating-element selection

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録紙の変形による濃度ムラの発生を抑えた
り、目立たなくする。 【解決手段】 画像解析部37は、記録領域先端から、
サーマルヘッド20と搬送ローラ対16との距離L2だ
け離れたラインを含んだ一定領域(上領域)と、記録領
域後端からL2離れたラインを含んだ一定領域(下領
域)に含まれた画像データを画像メモリ36から読み出
す。画像解析部37は、各領域ごとに3色の階調ヒスト
グラムを作成する。これらの階調ヒストグラムに、色に
応じて異なった係数を乗算してから、3色のヒストグラ
ムを合算する。次に、階調に応じた重み付けをしてか
ら、ヒストグラムを積分して評価値を求める。プリント
コントローラ38は、上領域と下領域との評価値を比較
し、評価値が低い側を先頭にしてから熱記録を開始す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱記録紙に画像
を熱記録するタイプのサーマルプリンタに関し、さらに
詳しくは、記録開始ラインの熱変形に起因する濃度ムラ
を目立たなくしたり、濃度ムラの発生を抑えるようにし
たサーマルプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、カラー感熱プリンタでは、支持
体上にイエロー感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、シア
ン感熱発色層が順次層設されたカラー感熱記録紙を用
い、このカラー感熱記録紙とサーマルヘッドとを相対移
動させて、3色面順次によってフルカラー画像を記録し
ている。
【0003】図12に示すように、カラー感熱プリンタ
では、キャプスタンローラ40及びニップローラ41か
らなる搬送ローラ対42の回転により、カラー感熱記録
紙43がサーマルヘッド44を通過する。このサーマル
ヘッド44には、図13に示すように、多数の発熱素子
45を主走査方向にライン状に並べた発熱素子アレイ4
6が形成されており、カラー感熱記録紙43の記録領域
47内に一色の画像を一ラインずつ熱記録する。熱記録
を行う際、各発熱素子45は発色すべき感熱発色層の発
色特性に基づき、所望の濃度(階調値)に発色させるた
めの熱エネルギーをカラー感熱記録紙43に与える。こ
の熱エネルギーは、階調値を表す画像データに応じて変
化する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】サーマルヘッド44に
よる熱記録の際、発熱素子45による加圧・熱印加によ
って、カラー感熱記録紙43の表面には変形が発生す
る。特に、記録開始端48は余白部49と記録領域47
との境界に相当しており、熱エネルギーの変動量が大き
く、カラー感熱記録紙43の表面に生じる変形量も大き
い。熱変形を受けた部分が搬送ローラ対42に達する
際、カラー感熱記録紙53の搬送速度が変動する。
【0005】図14に示すように、プリント開始端48
に熱変形によって凸部50が生じた場合には、搬送ロー
ラ対42を通過する際に凸部50による負荷の増大で、
搬送速度が所定速度よりも遅くなる。このとき、サーマ
ルヘッド直下の領域では、記録中のラインの間隔が小さ
くなり、カラー感熱記録紙43の単位面積あたりに与え
られる熱エネルギーが大きくなる。このため、図11に
示すように、記録中のラインの濃度が高くなり、濃度が
高い線、いわゆる黒スジ51が発生する。濃度ムラの位
置は、サーマルヘッド43と搬送ローラ対42との間隔
L1に一致している。
【0006】このようにして発生する濃度ムラは、風景
写真のように、様々な濃度の色が混じり合う領域では、
目視でほとんど認識できないほど微小なものである。し
かし、空や海のような同系色の領域、看板のような単色
で塗られた領域、人物の顔のアップ写真における肌色領
域のように、ほとんど同じ濃度の色が集中している領域
では、目視で認識できる程度に濃度ムラが目立つように
なる。
【0007】本発明は上記問題点を考慮してなされたも
のであり、熱記録による変形に起因した濃度ムラを目立
たなくしたり、あるいはその発生を抑えたサーマルプリ
ンタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のサーマルプリンタは、記録領域の先端から
一定間隔離れたラインを含む第1の領域における画像デ
ータと、記録領域の後端から一定間隔離れたラインを含
む第2の領域における画像データを読み出し、両方の領
域における濃度ムラの目立ち易さを表す評価値を算出す
る画像解析手段と、第1及び第2の領域における濃度ム
ラの評価値を画像解析手段から読み出して比較を行い、
濃度ムラの評価値が小さな側から熱記録を開始する制御
手段とを備えたものである。
【0009】また、画像解析手段は、記録領域の左端か
ら一定間隔離れたラインを含む第3の領域における画像
データと、記録領域の右端から一定間隔離れたラインを
含む第4の領域における画像データを読み出して濃度ム
ラの評価値を算出し、第1ないし第4の領域のうち濃度
ムラの評価値が最も小さな側から熱記録を開始するよう
にしたものである。
【0010】また、画像データに応じた各濃度階調値と
画素数との関係を表すヒストグラムを各色ごとに求め、
この各ヒストグラムに対して各色ごとに設定された第1
の補正係数と、高濃度及び低濃度域が低く、中間濃度域
が高くなるように設定された第2の補正係数とを乗じた
後、各色のヒストグラムを加え合わせた値を濃度ムラの
評価値とするようにしたものである。
【0011】本発明のサーマルプリンタは、記録領域の
先端に記録される第1のラインの各画像データを読み出
し、この画像データの濃度階調値からサーマルヘッドへ
与える印加エネルギー量を求め、この印加エネルギー量
から感熱記録紙の変形量を予測する画像解析手段と、変
形量から濃度データの補正値を算出し、第1のラインか
ら一定間隔離れたラインにおける記録濃度を補正する制
御手段とを備えたものである。
【0012】また、第1のラインから第n番目のライン
の各ラインについて感熱記録紙の変形量を算出し、ライ
ン位置に応じた補正係数を乗じた後、これらの加算値か
ら濃度ムラの量と濃度ムラが発生するライン数nの補正
値を求め、第1のラインから前記一定間隔離れた第i番
目〜第(i+n)番目のラインを記録する際に、各ライ
ン上の画素の濃度を濃度ムラに応じて補正するようにし
たものである。
【0013】また、濃度ムラの補正は、画像データを補
正することによって行われるようにしても良い。また、
濃度ムラの補正は、サーマルヘッドの各発熱素子を駆動
するプリントデータを補正することで行われるようにし
ても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明を実施したカラー感熱プリ
ンタの概略を示す図1において、カラー感熱記録紙10
を、ロール状に巻き取った記録紙ロール11がプリンタ
本体にセットされている。カラー感熱記録紙10は、周
知のように、シアン感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、
イエロー感熱発色層の3色の発色層と、透明な保護層と
が支持体上に順次層設されている。
【0015】また、カラー感熱記録紙10は、最上層の
イエロー感熱発色層が最も熱感度が高く、最下層のシア
ン感熱発色層が最も熱感度が低い。このため、イエロー
感熱発色層の発色熱エネルギーが最も小さく、シアン感
熱発色層の発色熱エネルギーが最も大きい。また、マゼ
ンタ感熱発色層は、365nmの紫外線に光定着性を有
しており、イエロー感熱発色層は420nmの紫外線
(近紫外線)に光定着性を有している。
【0016】記録紙ロール11の外周面には、給紙ロー
ラ12が当接している。この給紙ローラ12は、搬送用
モータ13によって図中時計方向に回転すると、記録紙
ロール11は反時計方向に回転して、カラー感熱記録紙
10が送り出される。一方、給紙ローラ12が図中反時
計方向に回転すると、カラー感熱記録紙10は記録紙ロ
ール11に巻き取られる。
【0017】給紙ローラ12の下流側には、キャプスタ
ンローラ14とニップローラ15とからなる搬送ローラ
対16が配置されている。キャプスタンローラ14は、
搬送用モータ13によって正逆両方向に回転し、カラー
感熱記録紙10を往復搬送する。ニップローラ15は、
キャプスタンローラ14との間にカラー感熱記録紙10
をニップしたニップ位置と、カラー感熱記録紙10から
離れたニップ解除位置との間で可動であり、カラー感熱
記録紙10の搬送に伴って従動回転する。画像記録時に
は、搬送用モータ13にはプリントコントローラ38か
ら周期一定のモータ駆動パルスが供給され、キャプスタ
ンローラ14を連続的に回転する。
【0018】搬送ローラ対16の下流側で距離L2離れ
た位置に、搬送されたカラー感熱記録紙10を支持する
プラテンローラ17と、その上部に配置されたサーマル
ヘッド20とが設けられている。サーマルヘッド20
は、複数の発熱素子をライン状に配列した発熱素子アレ
イ21を先端に有しており、この発熱素子アレイ21が
カラー感熱記録紙10を圧接する記録位置と、カラー感
熱記録紙10の搬送路から退避する非記録位置との間で
可動である。
【0019】サーマルヘッド20はドライバ22によっ
て駆動され、プリントデータに応じて各発熱素子を発熱
させ、カラー感熱記録紙10に発色熱エネルギーを与え
て熱記録を行う。この発色熱エネルギーは、各感熱発色
層毎に一定の値であるバイアス熱エネルギーと、階調値
すなわち記録すべき画素の発色濃度に応じて変化する階
調熱エネルギーとから構成される。また、階調熱エネル
ギーは、各感熱発色層の特性曲線に基づいて定められ
る。
【0020】サーマルヘッド20の下流側には、カッタ
23がカラー感熱記録紙10の搬送路上部に配置されて
いる。カッタ23は、記録済みのカラー感熱記録紙10
を所定サイズに記録紙ロール11から切り離す。
【0021】カッタ23の下流側には、搬送中のカラー
感熱記録紙10をガイドするガイド板24が設けられ、
その上方には、イエロー用紫外線ランプ25、マゼンタ
用紫外線ランプ26、リフレクタ27からなる光定着器
30が配置されている。イエロー用紫外線ランプ25
は、波長420nmに発光ピークを有する紫外光(近紫
外光)を放出し、マゼンタ用紫外線ランプ26は、波長
365nmに発光ピークを有する紫外光を放出する。ま
た、リフレクタ27の内面には反射膜が設けられてお
り、光定着器30の内部で発生した紫外光をカラー感熱
記録紙10に向けて反射する。
【0022】光定着器30の下流側には、排紙用モータ
31によって駆動されるキャプスタンローラ32と、こ
れに圧接されるピンチローラ33とで構成される排紙ロ
ーラ対34が配置されている。カッタ23で切断された
シート状のカラー感熱記録紙10は、排紙ローラ対34
にニップされて、排出口35からプリンタ外部へ送り出
される。
【0023】記録すべき画像は、コンピュータ、ビデオ
カメラ、スキャナ等の外部装置より取り込まれ、あるい
は磁気記録媒体やメモリカード等の各種画像記録メディ
アより読み出されて、イエロー画像データ、マゼンタ画
像データ、シアン画像データとして画像メモリ36に書
き込まれる。各色の画像データは、例えば8ビットで階
調を表しており、数値が高いほどドットの濃度が高い。
【0024】この画像メモリ36は、図2に示すよう
に、イエロー画像データを記憶するイエロー用メモリ3
6a、マゼンタ画像データを記憶するマゼンタ用メモリ
36b、シアン画像データを記憶するシアン用メモリ3
6cから構成されている。画像解析部37は、濃度ムラ
の目立ち易さを表す評価値を算出する。プリントコント
ローラ38は、この評価値に基づいて、画像のプリント
方向を決定する。また、プリントコントローラ38は、
この決定後に、画像メモリ36から画像データを1ライ
ンずつ読み出してドライバ22に送る。このドライバ2
2により、各画像データは発熱素子の通電を制御するプ
リントデータに変換される。
【0025】次に、図3ないし図6を参照して評価値の
算出と、プリント方向の決定について説明する。画像解
析部37は、図2の斜線部で示す、プリント画面の記録
領域の上端(先端)からL2離れた位置を中心とする一
定幅の領域(以下、上領域という)と、記録領域の下端
(後端)からL2離れた位置を中心とする一定幅の領域
(以下、下領域という)とに相当する画像データを取り
込む。図2から分かるように、上領域には空や雲などの
濃度一定の画像が大部分を占めており、濃度ムラの影響
が大きな領域である。一方、下領域には、人物、建物等
様々な画像が含まれており、濃度ムラの影響が小さな領
域である。
【0026】読み出された画像データから、図4に示す
ように、濃度階調値に対する画素数のヒストグラムを作
成する。図4ではイエロー画像についてのみ図示してい
るが、マゼンタ、シアン画像についても同様に表示す
る。これらの3色のうち、一般的にはマゼンタ、シア
ン、イエローの順に濃度ムラの視認度が高いため、この
順に高くなるような第1の補正係数を乗ずる。
【0027】補正後のシアン、マゼンタ、イエロー画像
のヒストグラムを重ね合わせ(合算)する。さらに、濃
度が非常に高い部分や低い部分では、濃度ムラの視認度
は低くなるため、図5に示すような、中間濃度域が最も
高くなる第2の補正係数を掛けると、図6に示すような
ヒストグラムが得られる。次に、上領域と下領域ごと
に、画素数(頻度)を加算し、これを濃度ムラの評価値
として算出する。この評価値は、マゼンタが多い場合や
中間濃度が多い場合には高くなる。上領域、下領域にお
ける評価値は、画像解析部37からプリントコントロー
ラ38へ送られる。プリントコントローラ38では、上
領域及び下領域における評価値を比較して画像のプリン
ト方向を決定する。本実施例では、下領域の方が評価値
が小さくなるため、プリントコントローラ38は、下側
の領域からプリントを開始する。すなわち、画像メモリ
36の読み出し方向を変更し、画像の下部分のデータか
ら読み出し、ドライバ22へと送る。
【0028】以下、上記構成による作用について説明す
る。プリント開始操作がなされると、搬送用モータ13
によって給紙ローラ12が回転して、記録紙ロール11
からカラー感熱記録紙10を送り出す。給送されたカラ
ー感熱記録紙10が搬送ローラ対16にニップされる
と、搬送用モータ13によって、キャプスタンローラ1
4が正方向に回転され、カラー感熱記録紙10をサーマ
ルヘッド20に向けて搬送する。また、図示しないセン
サにより、カラー感熱記録紙10の先端が搬送ローラ対
16にニップされたことが検出されると、プリントコン
トローラ38は搬送用モータ13に与えた駆動パルスか
ら、カラー感熱記録紙10の搬送量を算出する。
【0029】カラー感熱記録紙10は、プラテンローラ
17とサーマルヘッド20との間を通過して、さらに送
り出される。カラー感熱記録紙10の搬送量が一定値に
達した時点で搬送用モータ13が停止し、サーマルヘッ
ド20は記録位置へ移動する。その後、キャプスタンロ
ーラ14は逆方向へと回転し、カラー感熱記録紙10を
巻き戻し方向に搬送する。
【0030】カラー感熱記録紙10が搬送される間に、
画像解析部37は、図3に示す手順により、画像メモリ
36から上領域及び下領域の画像データを読み出し、こ
れらの領域における濃度ムラの評価値を算出して、プリ
ントコントローラ38へ送る。プリントコントローラ3
8では、評価値の比較を行い、いずれの方向からプリン
トを行うかを決定する。判定終了後、プリントコントロ
ーラ38は、濃度ムラが小さい側から順に画像データを
読み出す。
【0031】カラー感熱記録紙10の記録領域の後端が
サーマルヘッド20に到達すると、プリントコントロー
ラ38は、画像メモリ36から読み出した画像データを
1ラインずつドライバ22へ送る。ドライバ22は、画
像データから発熱素子のON/OFFを制御するプリン
トデータを作成して、発熱素子アレイ21に送る。発熱
素子アレイ21の各発熱素子は、プリントデータによっ
て駆動され、イエロー感熱発色層にイエロー画像を1ラ
インずつ熱記録する。
【0032】イエロー画像の第1ラインの記録の際に、
図12に示すように、熱変形が発生する。イエロー画像
の記録が進むと、熱変形した部分が搬送ローラ対42を
通過する。この時に、搬送ローラ対42の負荷が大きく
なるので、カラー感熱記録紙43の搬送速度が低下す
る。これによって濃度が高くなるが、濃度ムラが目立た
ない部分であるから、プリント画質の劣化が相対的に抑
えられる。
【0033】イエロー画像の熱記録が終了すると、搬送
用モータ13は停止し、サーマルヘッド20は非記録位
置へと移動する。その後、キャプスタンローラ14は正
方向に回転し、カラー感熱記録紙10を送り出す。ま
た、送り出し方向への搬送と同時に、イエロー用紫外線
ランプ25が点灯する。カラー感熱記録紙10が光定着
器30の下を通過する間、記録エリアに紫外線(近紫外
線)が照射され、イエロー画像が光定着される。
【0034】カラー感熱記録紙10の記録エリア後端が
光定着器の下部を通過すると、搬送用モータ13が停止
し、イエロー用紫外線ランプ24が消灯する。そして、
サーマルヘッド20が記録位置に移動してカラー感熱記
録紙10を挟み込む。キャプスタンローラ14は逆方向
に回転を始め、カラー感熱記録紙10を再び巻き戻す。
カラー感熱記録紙10の記録エリア後端がサーマルヘッ
ド20に到達すると、発熱素子アレイ21が発熱し、イ
エロー画像と同じ向きでマゼンタ画像が1ラインずつ熱
記録される。
【0035】マゼンタ画像の熱記録が終了すると、サー
マルヘッド20の非記録位置への移動と、カラー感熱記
録紙10の送り出しが開始される。これとともに、マゼ
ンタ用紫外線ランプ26が点灯し、カラー感熱記録紙1
0のマゼンタ感熱発色層が光定着される。光定着終了
後、マゼンタ用紫外線ランプ26が消灯し、前述と同様
の手順でカラー感熱記録紙10の3回目の巻き戻しを行
う。カラー感熱記録紙10の記録エリアの後端がサーマ
ルヘッド20に到達すると、発熱素子アレイ21が発熱
して、シアン感熱発色層にシアン画像を1ラインずつ熱
記録する。
【0036】シアン画像の熱記録が終了すると、カラー
感熱記録紙10の送り出しが再開される。なお、シアン
感熱発色層は熱感度が非常に低く、通常の保存状態では
発色しないため、シアン感熱発色層に対しては光定着性
が与えられていない。
【0037】カラー感熱記録紙10を一定量送り出した
とき、搬送用モータ13が停止し、排紙ローラ対34が
カラー感熱記録紙10をニップする。そして、カッタ2
3が図中下方向に移動してカラー感熱記録紙10をカッ
トする。その後、排紙用モータ31が作動し、カラー感
熱記録紙10を排出口35から排出する。
【0038】上記実施形態では、画像パターンの解析を
プリント画面の上下部分のみで行っているが、これを上
下左右の4カ所について行い、最も濃度ムラが小さな方
向からプリントさせても良い。また、プリント画面の向
きが画像毎によって入れ替わることが好ましくない場合
も考えられるため、画像パターンの解析をオン/オフす
る機能を設けても良い。
【0039】上記実施形態では、画像データをYMC系
の3色に分解して濃度ムラの評価を行ったが、黒Kを含
むKYMC系やRGB系の画像フォーマットを用いるこ
ともできる。
【0040】また、濃度ムラの算出方法は上記実施例に
記載された方法に限定されず、例えば、証明写真のよう
に背景の色が定められている場合には、その背景の色に
ついて最も評価点が高くなるような補正係数を乗じるな
ど、撮影の目的に応じて補正の方法を変化させることが
できる。
【0041】上記実施形態では、プリントの向きを変更
して濃度ムラが目立たないようにしているが、濃度ムラ
の量を予測して画像データを修正することにより、濃度
ムラの発生を抑えることができる。以下、この第2実施
形態について、図7〜図11を参照して説明する。な
お、上記第1実施形態と同じ部品については、同符号を
付して詳しい説明を省略する。
【0042】サーマルヘッド20によってイエロー画像
を記録する前に、画像解析部37は、最初に記録する第
一番目のラインに含まれた各画素のイエロー画像データ
を画像メモリ36から読み出す。画像解析部37は、サ
ーマルヘッド20の温度データ、各イエロー画像データ
と各発熱素子で発生する熱エネルギー量を算出する。
【0043】画像解析部37には、図8に示す熱エネル
ギー量と変形量との相関を表すデータが書き込まれてい
る。この相関データは実験によって定められる。画像解
析部37は、算出した熱エネルギー量から、カラー感熱
記録紙10の変形量を各発熱素子ごとに変換する。この
各変形量を加え合わせることにより、第1ラインの変形
量を算出する。
【0044】発熱素子の長さが長い場合や、サーマルヘ
ッド20のグレーズ半径が大きい場合には、カラー感熱
記録紙10の変形は、第1ラインから複数本のラインに
亘って定められる。このため、上記の変形量の計算を、
第1ラインから数ライン分について行い、図9に示す補
正係数を乗じた後に加え合わせて総変形量を求める。こ
の補正係数は、印画開始端に近いほどカラー感熱記録紙
10の変形量は大きいために、第1ライン側ほど大きく
なっている。
【0045】次に、図10に示す変換テーブルを用い、
総変形量から変形の幅W及び濃度差ΔDを予測する。こ
の変換テーブルは実験によって定められる。1ライン分
のピッチをPとすると、濃度ムラの発生が予想されるラ
イン数はN本(W/P)である。
【0046】N本のラインのうち、濃度差がΔDとなる
中央のラインは、第1ラインから距離Lだけ離れてお
り、第(1+L/P)ラインに相当する。この第(1+
L/P)ラインに対しては、各画素の発色濃度がΔDだ
け小さくなるように、イエロー画像データ又は発熱素子
の通電を制御するプリントデータを補正する。この第
(1+L/P)ラインの前後のラインは、ΔDをSin
カーブ的に減少させた濃度分だけ補正する。
【0047】また、マゼンタ画像の記録の場合も、前述
した手順によって、濃度差ΔDと幅Wとを求め、マゼン
タ画像データ又はプリントデータを補正する。この際
に、イエロー画像の記録によって発生した変形量も考慮
して、濃度差及び幅を求めるのが望ましい。同様にし
て、シアン画像に対しても補正をする。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、濃度
ムラの発生が予想される領域における濃度ムラの量を定
量的に評価して比較を行い、濃度ムラの少ない側からプ
リントを開始するようにしたから、記録紙の熱変形によ
る濃度ムラの影響が抑えられ、画質の向上を図ることが
できる。
【0049】また、本発明では、記録領域の先端部にお
ける画像データから記録紙の変形量を算出し、濃度ムラ
の発生が予想される領域の熱エネルギー量を補正してプ
リントを行うから、濃度ムラの少ない、高品質のプリン
ト画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー感熱プリンタの構造を示す概略図であ
る。
【図2】濃度ムラの量を算出する領域を表した説明図で
ある。
【図3】濃度ムラの評価値を算出して比較を行う方法を
示すフローチャートである。
【図4】濃度の階調値に対する画素数を示すヒストグラ
ムであり、(a)は上領域のヒストグラム、(b)は下
領域のヒストグラムである。
【図5】濃度階調値に対する補正係数を示すグラフであ
る。
【図6】3色のヒストグラムを加算したヒストグラムで
あり、(a)は上領域を示し、(b)は下領域を示す。
【図7】カラー感熱記録紙の変形量を予測して濃度ムラ
を補正する方法を示すフローチャートである。
【図8】印加エネルギーに対する、カラー感熱記録紙の
変形量を示すグラフである。
【図9】第1ライン〜第5ラインに対する補正係数を示
すグラフである。
【図10】総変形量に対する、濃度差及び濃度ムラの幅
を示すグラフである。
【図11】ライン番号に対する、濃度データの補正量を
示すグラフである。
【図12】サーマルヘッドの加熱によって、カラー感熱
記録紙の表面が変形する様子を示す説明図である。
【図13】濃度ムラが発生した様子を示す説明図であ
る。
【図14】カラー感熱記録紙の変形量、搬送速度、印画
濃度を示すグラフである。
【符号の説明】
10,43 カラー感熱記録紙 16,42 搬送ローラ対 20,44 サーマルヘッド 21,45 発熱素子 22 ドライバ 36 画像メモリ 37 画像解析部 38 プリントコントローラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送ローラ対により感熱記録紙を挟み込
    んで搬送し、前記搬送ローラ対から一定間隔離れた位置
    に配置されたサーマルヘッドを画像データに応じて駆動
    し、前記感熱記録紙の記録領域に画像を1ラインずつ熱
    記録するサーマルプリンタにおいて、 前記記録領域の先端から前記一定間隔離れたラインを含
    む第1の領域における画像データと、記録領域の後端か
    ら前記一定間隔離れたラインを含む第2の領域における
    画像データを読み出し、両方の領域における濃度ムラの
    目立ち易さを表す評価値を算出する画像解析手段と、 前記第1及び第2の領域における濃度ムラの評価値を前
    記画像解析手段から読み出して比較を行い、濃度ムラの
    評価値が小さな側から熱記録を開始する制御手段とを備
    えたことを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記画像解析手段は、前記記録領域の左
    端から前記一定間隔離れたラインを含む第3の領域にお
    ける画像データと、記録領域の右端から前記一定間隔離
    れたラインを含む第4の領域における画像データを読み
    出して濃度ムラの評価値を算出し、第1ないし第4の領
    域のうち濃度ムラの評価値が最も小さな側から熱記録を
    開始することを特徴とする請求項1記載のサーマルプリ
    ンタ。
  3. 【請求項3】 画像データに応じた各濃度階調値と画素
    数との関係を表すヒストグラムを各色ごとに求め、この
    各ヒストグラムに対して各色ごとに設定された第1の補
    正係数と、高濃度及び低濃度域が低く、中間濃度域が高
    くなるように設定された第2の補正係数とを乗じた後、
    各色のヒストグラムを加え合わせた値を濃度ムラの評価
    値とすることを特徴とする請求項1又は2記載のサーマ
    ルプリンタ。
  4. 【請求項4】 搬送ローラ対により感熱記録紙を挟み込
    んで搬送し、前記搬送ローラ対から一定間隔離れた位置
    に配置されたサーマルヘッドを画像データに応じて駆動
    し、前記感熱記録紙の記録領域に画像を1ラインずつ熱
    記録するサーマルプリンタにおいて、 前記記録領域の先端に記録される第1のラインの各画像
    データを読み出し、この画像データの濃度階調値から前
    記サーマルヘッドへ与える印加エネルギー量を求め、こ
    の印加エネルギー量から前記感熱記録紙の変形量を予測
    する画像解析手段と、 前記変形量から濃度データの補正値を算出し、前記第1
    のラインから前記一定間隔離れたラインにおける記録濃
    度を補正する制御手段とを備えたことを特徴とするサー
    マルプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記第1のラインから第n番目のライン
    の各ラインについて前記感熱記録紙の変形量を算出し、
    ライン位置に応じた補正係数を乗じた後、これらの加算
    値から濃度ムラの量と濃度ムラが発生するライン数nの
    補正値を求め、前記第1のラインから前記一定間隔離れ
    た第i番目〜第(i+n)番目のラインを記録する際
    に、各ライン上の画素の濃度を濃度ムラに応じて補正す
    ることを特徴とする請求項4記載のサーマルプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記濃度ムラの補正は、画像データを補
    正することによって行われることを特徴とする請求項4
    または5記載のサーマルプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記濃度ムラの補正は、前記サーマルヘ
    ッドの各発熱素子を駆動するプリントデータを補正する
    ことで行われることを特徴とする請求項4又は5記載の
    サーマルプリンタ。
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