JP3419934B2 - カラー感熱プリント方法 - Google Patents

カラー感熱プリント方法

Info

Publication number
JP3419934B2
JP3419934B2 JP00816595A JP816595A JP3419934B2 JP 3419934 B2 JP3419934 B2 JP 3419934B2 JP 00816595 A JP00816595 A JP 00816595A JP 816595 A JP816595 A JP 816595A JP 3419934 B2 JP3419934 B2 JP 3419934B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
line
thermal
recording paper
yellow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP00816595A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08197762A (ja
Inventor
英美 佐々木
秀幸 小久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP00816595A priority Critical patent/JP3419934B2/ja
Publication of JPH08197762A publication Critical patent/JPH08197762A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3419934B2 publication Critical patent/JP3419934B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のサーマルヘッド
を用いて、カラー感熱記録紙の1回通しでフルカラー画
像を記録するカラーサーマルプリント方法に関し、さら
に詳しくはカラー感熱記録紙の搬送負荷変動に起因する
濃度ムラの発生を防止するようにしたカラー感熱プリン
ト方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー感熱プリント方法では、加熱によ
って発色するカラー感熱記録紙が用いられ、サーマルヘ
ッドとカラー感熱記録紙とを相対移動しながら、サーマ
ルヘッドでカラー感熱記録紙を押圧・加熱して、フルカ
ラー画像を記録する。このカラー感熱記録紙は、少なく
ともシアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー
感熱発色層が支持体上に順次層設されている。各感熱発
色層を選択的に発色させるために、各感熱発色層は発色
熱エネルギー(mJ/mm2 )が異なっており、最下層
にあるシアン感熱発色層の発色熱エネルギーが最も高
く、最上層にあるイエロー感熱発色層の発色熱エネルギ
ーが最も低い。また、次の感熱発色層を記録する際に、
その上にある熱記録済の感熱発色層が再度発色しないよ
うに、この記録済の感熱発色層に特有な電磁線を照射し
て光定着する。
【0003】サーマルヘッドには、多数の発熱素子がラ
イン状に形成されており、一色の画像を1ラインずつ記
録する。この1ラインを記録する場合に、各発熱素子
は、記録すべき感熱発色層の特性曲線に基づき、記録す
べき感熱発色層が発色する直前の熱エネルギー(以下、
これをバイアス熱エネルギーと称する)をカラー感熱記
録紙に与えてバイアス加熱を行ってから、所望の濃度に
発色させるための熱エネルギー(以下、階調熱エネルギ
ーと称する)をカラー感熱記録紙に与えて階調加熱を行
い、カラー感熱記録紙上で仮想的に四角に区画した画素
内を発色させてドットを形成する。このバイアス熱エネ
ルギーは、感熱発色層の種類に応じて決まる一定値であ
るが、階調熱エネルギーは階調レベルを表す画像データ
に応じて変化する。
【0004】高速プリントを行うために、カラー感熱記
録紙の移動域に沿って3個のサーマルヘッドを配置し、
カラー感熱記録紙を上流側から下流側へ1回通す間に、
各サーマルヘッドでイエロー画像,マゼンタ画像,シア
ン画像を順次記録して、フルカラー画像を形成する1パ
ス3ヘッドタイプのカラー感熱プリント方法が知られて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この1パス
3ヘッドタイプのカラー感熱プリント方法で画像を記録
した場合に、本来の発色濃度より濃度が低くなった線
(白スジという)や、濃度が高い線(黒スジという)が
記録されていることに気がついた。そこで、これらの濃
度ムラ(白スジ,黒スジ)が発生する原因について研究
したところ、サーマルヘッドの発熱に伴う搬送負荷の変
動に基づくものであることがわかった。
【0006】サーマルヘッドとカラー感熱記録紙との間
の摩擦係数μは、カラー感熱記録紙の温度によって変動
し、温度が高くなると摩擦係数μが低くなる性質があ
る。この摩擦係数に応じて搬送負荷が変わる。各サーマ
ルヘッドは、それ自体の発熱量によって搬送負荷が変動
する。また、あるサーマルヘッドが記録している間に、
別のサーマルヘッドがライン全体を高濃度に記録した
り、ライン全体を低濃度に記録したりすると、この別の
サーマルヘッドの温度変化によって、搬送負荷が大きく
変化する。
【0007】このように、搬送負荷が変化すると、この
変化に応じてプラテンドラムの歪み,ベルトの伸縮,回
転軸の捻じれ等が増大又は減少する。また、カラー感熱
記録紙の搬送系の動力源としてパルスモータを使用して
いる場合には、ロータの脱調までには至らないが、ステ
ップ送りした後にロータが正規の停止位置からずれ、磁
力と搬送負荷とが平衡した位置に停止する。便宜上、こ
れらの復元可能な状態変化を搬送系の歪みと総称する。
この搬送系の歪みの変化量に応じてカラー感熱記録紙の
搬送速度が一時的に変化するから濃度ムラ(白スジ,黒
スジ)が発生する。
【0008】図11は、1パス3ヘッドタイプのカラー
感熱プリンタでカラー感熱記録紙100を矢線方向に搬
送して、イエロー(Y)と、マゼンタ(M)を中程度の
濃度を記録しながら、途中で高濃度,低濃度と変化させ
て記録した状態を示すものである。また、図12には、
この時の搬送負荷の変動と、搬送速度の変動とが示され
ている。
【0009】イエロー用サーマルヘッド又はマゼンタ用
サーマルヘッドが、イエロー,マゼンタの各ラインを記
録する時には、それ自体の温度上昇に応じて、搬送負荷
が変化する。この搬送負荷の変動が生じるとカラー感熱
記録紙100の搬送速度が一時的に変化する。例えば、
設計上の基準速度よりも速くなれば、記録中のラインの
幅が広くなるから、熱エネルギー(mJ/mm2 )が小
さくなって、このラインの濃度が全体的に低くなってし
まう。
【0010】また、他のサーマルヘッドの発熱量によっ
て搬送負荷が大きく変動する。例えば、イエローを記録
中に、マゼンタ用サーマルヘッドが、高濃度のライン1
01の記録を開始すると、マゼンタ用サーマルヘッドの
温度がさらに高くなるで、中程度の濃度を記録している
ときよりも搬送負荷が減少する。搬送負荷が減少する
と、その変化分だけ搬送系の歪みが減少し、この減少分
に応じてカラー感熱記録紙100の搬送速度がさらに速
くなる。このため、記録中のマゼンタのラインの他にイ
エローのライン幅も広くなるから、イエロー画像中に濃
度が低い線いわゆる白スジ102が発生する。
【0011】また、イエローを記録中に、マゼンタ用サ
ーマルヘッドが、低濃度のライン103を記録する場合
には、マゼンタ用サーマルヘッドの温度が低いので、中
程度の濃度を記録しているときよりも搬送負荷が増加す
る。搬送負荷が増加すると、その変化分だけ搬送系の歪
みが増大し、この増大分に応じてカラー感熱記録紙10
0の搬送速度が遅くなる。搬送速度が遅くなると、記録
中のマゼンタのラインの他にイエローのライン幅が狭く
なる。このために、発熱素子から与えられる熱エネルギ
ー(mJ/mm2 )が大きくなるから、このラインのイ
エロー発色濃度が高くなる。このため、濃度が高い線い
わゆる黒スジ104が発生する。
【0012】同様に、マゼンタの記録中に、イエロー用
サーマルヘッドが高濃度のライン105を記録すれば、
この時に記録中のマゼンタの位置に白スジ106が発生
し、イエロー用サーマルヘッドが低濃度のライン107
を記録すれば、この時に記録中のマゼンタの位置に黒ス
ジ108が発生する。
【0013】本発明は、カラー感熱記録紙の搬送負荷の
変動に起因する濃度ムラの発生を防止することができる
カラー感熱プリント方法を提供することを目的とするも
のである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、径の大きなプラテンドラムの外周に前
記第1ないし第3のサーマルヘッドを配置し、同時に記
録されるべき3色のラインの画像データから3個のサー
マルヘッドによるカラー感熱記録紙の搬送負荷を事前に
調べ、この搬送負荷に応じてプラテンドラムを駆動する
モータの速度を修正し、カラー感熱記録紙の搬送速度が
一定に保たれるようにしたものである。
【0015】また、第1ないし第3のサーマルヘッド毎
にプラテンローラを配置し、これらの各プラテンローラ
を個別のモータで回転するとともに、同時に記録される
べき3色のラインの画像データから、各サーマルヘッド
毎に搬送負荷を事前に調べ、各搬送負荷に応じて対応す
るモータの速度を修正し、各プラテンローラ上をカラー
感熱記録紙が一定速度で搬送されるようにしたものであ
る。
【0016】
【作用】1個のプラテンローラの場合には、同時に記録
される各ラインの画像データから各サーマルヘッドの摩
擦抵抗に起因する搬送負荷を事前に調べる。これらの搬
送負荷の合計に応じてモータの速度を修正する。カラー
感熱記録紙の搬送速度が一定に保たれるから、搬送径の
歪みの変動による濃度ムラの発生が防止される。
【0017】3個のプラテンローラを個別のモータで回
転させる場合には、各サーマルヘッド毎の搬送負荷を事
前に調べる。この各サーマルヘッド毎の搬送負荷に応じ
て、カラー感熱記録紙の速度が3個のプラテンローラ上
で同じになるように、対応するモータの速度を修正す
る。カラー感熱記録紙は、各プラテンローラ間で引張ら
れたり、あるいはゆるんだりすることなく、常に一定な
速度で搬送されるから、濃度ムラが発生することがな
い。
【0018】
【実施例】カラー感熱記録紙の層構造の一例を示す図2
において、カラー感熱記録紙10は、シアン感熱発色層
11と、365nmの紫外線に光定着性を有するマゼン
タ感熱発色層12と,420nmの紫外線に光定着性を
有するイエロー感熱発色層13と,透明な保護層14と
が支持体15上に順次層設されている。これらの各感熱
発色層11〜13は、熱記録される順番に層設されてい
るが、例えばマゼンタ,イエロー,シアンの順番に熱記
録する場合には、イエロー感熱発色層13とマゼンタ感
熱発色層12とが入れ換えられる。
【0019】なお、各感熱発色層11〜13の間には、
感熱発色層の熱感度を調整するための中間層が形成され
ているが、図面では省略してある。また、支持体15と
しては、不透明なコート紙またはプラスチックフイルム
が用いられるが、OHPシートを作成する場合には、透
明なプラスチックフイルムが用いられる。
【0020】図3は、各感熱発色層11〜13の発色特
性を示すものである。各感熱発色層11〜13は、深層
になるほど発色するために大きな熱エネルギー(発色熱
エネネルギー)が必要であり、このカラー感熱記録紙1
0では、イエロー感熱発色層13の発色熱エネルギーが
最も低く、シアン感熱発色層11の発色熱エネルギーが
最も高い。イエローの画素を熱記録する場合には、イエ
ロー用のバイアス熱エネルギーEbyに階調熱エネルギ
ーEgyを加えた熱エネルギーがカラー感熱記録紙10
に与えられる。このバイアス熱エネルギーEbyは、イ
エロー感熱発色層13が発色する直前の熱エネルギーで
あり、1画素の記録開始時のバイアス加熱期間中にカラ
ー感熱記録紙10に与えられる。階調熱エネルギーEg
yは、記録すべき画素の発色濃度すなわちイエローの階
調レベルに応じて決められるものであり、バイアス加熱
期間に続く階調加熱期間中にカラー感熱記録紙10に与
えられる。なお、マゼンタ,シアンについても同様であ
るので、記号Ebm,Egm,Ebc,Egcを付して
ある。
【0021】本発明を実施したカラーサーマルプリンタ
の概略を示す図4において、カラー感熱記録紙10は、
給紙用カセット(図示せず)から送り出され、プラテン
ドラム20に向かって給紙される。このプラテンドラム
20は、黒色の硬質ゴムによって形成されており、金属
製のプラテン軸20aにパルスモータ21の出力軸が直
結されている。パルスモータ21は、モータ駆動パルス
で連続回転されるが、同時に記録すべき3本のラインの
搬送負荷に応じてモータ駆動パルスの個数とパルスレー
トとを修正して、プラテンドラム20の回転速度を一定
に保つ。
【0022】なお、プラテンドラム20にパルスモータ
21を直結する代わりに、プーリとベルトあるいはギヤ
列を介してパルスモータ21の回転をプラテン軸20a
に伝達するようにしてもよい。また、プラテン軸20a
にロータリエンコーダを直結し、このロータリエンコー
ダでプラテンドラム20の回転位置を検出するできるよ
うにしておけば、パルスモータの代わりに、DCモータ
等を用いてもよい。
【0023】プラテンドラム20に給送されたカラー感
熱記録紙10は、プラテンドラム20の外周面22に巻
き付けられ、プラテンドラム20と一緒に矢線で示す副
走査方向に搬送される。このカラー感熱記録紙10は、
給紙側(上流側)に設けられたガイドローラ23と、排
紙側(下流側)に設けられたガイドローラ24とによっ
て、プラテンドラム20の外周面22に押し付けられ
る。
【0024】プラテンドラム20の外周には、イエロー
画像を記録するためのイエロー用サーマルヘッド25
と,マゼンタ画像を記録するためのマゼンタ用サーマル
ヘッド26と,シアン画像を記録すためのシアン用サー
マルヘッド27とが配置されている。各サーマルヘッド
25〜27は、多数の発熱素子を主走査方向(プラテン
ドラムの軸方向)にライン状に配列された発熱素子アレ
イ25a,26a,27aが設けられている。また、各
サーマルヘッド25〜27は、各発熱素子アレイ25
a,26a,27aがカラー感熱記録紙10に圧接した
位置と、カラー感熱記録紙10から退避した位置との間
を移動する。
【0025】カラー感熱記録紙10には、同時に最大3
個の各サーマルヘッド25〜27が圧接されて3色の画
像が記録される。各サーマルヘッド25〜27は、Nラ
イン分の間隔で配置されており、シアン用サーマルヘッ
ド27がシアン画像の第Mライン目を記録する時には、
マゼンタ用サーマルヘッド26がマゼンタ画像の第(M
+N)ライン目を記録し、イエロー用サーマルヘッド2
5がイエロー画像の第(M+2N)ライン目を記録する
ようになっている。なお、これらの間隔は同じでなくて
もよい。
【0026】イエロー用サーマルヘッド25とマゼンタ
用サーマルヘッド26との間には、イエロー用光定着器
28が、マゼンタ用サーマルヘッド26とシアン用サー
マルヘッド27との間には、マゼンタ用光定着器29が
配置されている。イエロー用光定着器28は、発光ピー
クが420nmの紫外線を放出する紫外線ランプ28a
と、ランプハウス28bとから構成され、マゼンタ用光
定着器29は、発光ピークが365nmの紫外線を放出
する紫外線ランプ29aと、ランプハウス29bと構成
されている。
【0027】給紙側のガイドローラ23の近傍には、カ
ラー感熱記録紙10の先端を検出するためのセンサー3
0が配置されており、黒色のプラテンドラム20と、白
色のカラー感熱記録紙10との反射率の違いから、カラ
ー感熱記録紙10の先端を光学的に検出する。この先端
を検出した時点から、モータ駆動パルスの個数をカウン
トすることにより、カラー感熱記録紙10の搬送位置が
測定される。
【0028】カラーサーマルプリンタの回路の概略を図
1に示す。システムコントローラ31は、搬送部32,
イエロー記録ユニット33,マゼンタ記録ユニット3
4,シアン記録ユニット35,イエロー熱量検出ユニッ
ト36,マゼンタ熱量検出ユニット37,シアン熱量検
出ユニット38を所定のシーケンスで制御する。システ
ムコントローラ31は、給送開始信号と1ライン搬送開
始信号を搬送部32のモータ駆動パルス発生回路40に
送る。
【0029】搬送部32のパルスデータ発生部41は、
各熱量検出ユニット36〜38からの平均熱量を示す各
色の平均熱データに基づいて、3色のラインの記録中に
発生が予測される搬送負荷FDを求める。このパルスデ
ータ発生部41は、種々の搬送負荷FDの大きさに応じ
たパルスデータとの関係を示すテーブルを記憶したメモ
リを備えており、同時に記録される3色のラインに対す
る搬送負荷FDに応じたパルスデータを、このメモリか
ら取り出してパルスデータメモリ部42に送る。このパ
ルスデータは、各種の搬送負荷に対してカラー感熱記録
紙10を設計上の搬送速度Vcで搬送することができる
ようにしたモータ駆動パルスのパルス数とパルスレート
と表しており、予め実験により求められている。
【0030】パルスデータメモリ部42は、第1メモリ
42aと第2メモリ42bとから構成されている。パル
スデータ発生部41からの最初のパルスデータは第1メ
モリ42aに書き込まれ、次のライン1組のパルスデー
タが第2メモリ42bに書き込まれる。以降、第1メモ
リ42aと第2メモリ42bとを交互に使用して、3番
目以降のパルスデータを書き込む。
【0031】モータ駆動パルス発生回路40は、最初の
1ライン搬送開始信号でパルスデータメモリ部42の第
1メモリ42aを選択し、以後の1ライン搬送開始信号
の入力毎に第2メモリ42bと第1メモリ42aとを交
互に選択し、選択した方に書き込まれたパルスデータを
読み出し、これに基づいたパルス数とパルスレートとを
持ったモータ駆動パルスを発生する。このモータ駆動パ
ルスは、モータドライバ43に送られ、パルスモータ2
1の回転速度を制御する。これによりライン記録中の搬
送負荷の変動に影響されることなく、プラテンドラム2
0を一定の速度で回転させる。また、モータ駆動パルス
発生回路40は、システムコントローラ31からの給送
開始信号が入力されている間では、所定のパルスレート
でモータ駆動パルスを発生し、パルスモータ21を給紙
のために連続回転させる。
【0032】カウンタ44は、センサー30がカラー感
熱記録紙10の先端を検出した時点でカウント値が
「0」にリセットされ、そして、モータ駆動パルスの個
数をカウントすることによって、カラー感熱記録紙10
の先端の搬送位置を測定する。このカウンタ44のカウ
ント値は、イエロー用サーマルヘッド25のアップと、
イエロー画像の第1ライン目の記録開始のタイミングを
決定するために、システムコントローラ31に送られ
る。
【0033】システムコントローラ31は、カウンタ4
4のカウント値に基づいて、イエロー記録ユニット33
にイエロー用サーマルヘッド25のダウンの指示と、イ
エロー画像の第1ライン目の記録を開始するための1ラ
インプリント開始信号を送る。
【0034】また、マゼンタ用サーマルヘッド26,シ
アン用サーマルヘッド27のアップ・ダウンや通電のタ
イミング等を決定するために、1ラインプリント開始信
号は、ラインカウンタ45でカウントされる。システム
コントローラ31は、ラインカウンタ45のカウント値
に基づいて、マゼンタ記録ユニット34とシアン記録ユ
ニット35に、各サーマルヘッド26,27のアップ・
ダウンの指示及びイエロー記録ユニット33にイエロー
用サーマルヘッド25のアップの指示をするとともに、
画像を記録すべき記録ユニットを判定して、この記録ユ
ニットに対して1ラインプリント開始信号を送る。
【0035】イエロー画像記録ユニット33は、イエロ
ー画像を記録するためのものであり、イエロー用プリン
トコントローラ46により各部が制御される。このイエ
ロー用プリントコントローラ46は、システムコントロ
ーラ31からの1ラインプリント開始信号を受け取った
時に、イエロー画像の1ラインの記録を開始する。ま
た、この1ラインプリント開始信号をラインカウンタ4
7で「1」からカウントすることにより記録すべきイエ
ロー画像上のラインを特定する。また、イエロー用プリ
ントコントローラ46は、1ラインの記録が終了する毎
に1ラインプリント終了信号をシステムコントローラ3
1に送る。
【0036】バイアス用ラインメモリ48には、イエロ
ー画像の記録に用いられる1ライン分のバイアスデータ
が記憶されている。これらのバイアスデータには、例え
ば「255」が用いられている。なお、各発熱素子は、
その抵抗値にバラツキがあり、同じ駆動パルスで駆動し
ても発熱量に差異が生じる。そこで、この発熱量の誤差
を補正するために、抵抗値の誤差を考慮したバイアスデ
ータを各発熱素子毎に設定するのがよい。
【0037】イエロー(Y)用画像メモリ49には、ビ
デオカメラやスキャナ等で取り込んだイエロー画像デー
タが書き込まれている。イエロー用画像メモリ49は、
イエロー画像のプリント時に、記録すべき1ライン分の
イエロー画像データが1ラインずつ読み出され、画像用
ラインメモリ50に書き込まれる。また、イエロー用画
像メモリ49は、1ラインの記録開始時に、次に記録す
べき1ライン分のイエロー画像データを読み出し、この
イエロー画像データをイエロー熱量検出ユニット37の
補正用ラインメモリ51に送る。なお、青色画像データ
を画像メモリに取り込み、記録時に1ライン分を読み出
してイエロー画像データに変換してもよい。
【0038】セレクタ52は、イエロー画像の1ライン
を記録する際に、最初にバイアス用メモリ48をコンパ
レータ53に接続して、バイアス用ラインメモリ48か
ら1ライン分のバイアスデータを画素毎に順番に読み出
して、コンパレータ53に送る。バイアス加熱が終了す
ると、セレクタ52は、画像用ラインメモリ50をコン
パレータ53に接続して、画像用ラインメモリ50から
1ライン分のイエロー画像データを画素毎に順番に読み
出して、コンパレータ53に送る。
【0039】比較データ発生回路54は、階調数が例え
ば「256」の場合には、バイアス加熱及び階調加熱の
両方において、「0」〜「255」の比較データを順番
に発生する。コンパレータ53は、各比較データ毎に1
ライン分のバイアスデータまたはイエロー画像データを
画素毎に順番に比較し、1ライン分の駆動データを発生
する。各画素毎の比較において、バイアスデータまたは
イエロー画像データが比較データよりも大きいか同じ場
合には「1」の駆動データを発生し、小さい場合には
「0」の駆動データを発生する。
【0040】したがって、バイアス加熱では、「0」〜
「255」の比較データを用いて、1ライン分の各バイ
アスデータが256回比較され、1個のバイアスデータ
は結果的に256ビットの駆動データに変換される。同
様に、階調加熱では、1ライン分の各イエロー画像デー
タが256回比較され、1個のイエロー画像データが結
果的に256ビットの駆動データに変換される。
【0041】コンパレータ53は、1ライン分の駆動デ
ータをシリアルに出力してヘッドドライバ55に送る。
ヘッドドライバ55は、図5に示すように、シフトレジ
スタ55a,ラッチアレイ55b,ゲートアレイ55
c、発熱素子アレイ25aの発熱素子56毎に設けられ
た多数のトランジスタ55dから構成されている。シフ
トレジスタ55aは、1ライン分のシリアルな駆動デー
タをシフトクロック信号により順次取込み、パラレルな
駆動データに変換して、ラッチアレイ55bに出力す
る。
【0042】ラッチアレイ55bは、イエロー用サーマ
ルヘッド25の発熱素子56の個数分のラッチ回路から
構成されており、データラッチ信号でシフトレジスタ5
5aからのパラレルな駆動データをラッチして、ゲート
アレイ55cに出力する。なお、シフトクロック信号及
びデータラッチ信号は、イエロー用プリントコントロー
ラ46から供給される。
【0043】ゲートアレイ55cは、各発熱素子56に
対応した個数分のANDゲート素子からなり、ストロー
ブ信号発生回路57(図1参照)からのストローブ信号
が入力される。ストローブ信号発生回路57は、バイア
ス加熱時には、バイアス加熱用のパルス幅を持ったスト
ローブ信号を発生し、階調加熱時には、階調用のパルス
幅を持ったストローブ信号を発生する。これらのストロ
ーブ信号のパルス幅は、カラー感熱記録紙10の特性曲
線によって決まるが、一般的には、バイアス加熱時の方
が幅が広い。
【0044】ゲートアレイ55cは、ラッチアレイ55
bからの駆動データの各ビットとストローブ信号との論
理積をとり、この結果を各トランジスタ55dに送る。
すなわち駆動データが「1」となっているビットについ
ては、ストローブ信号のパルス幅を持った駆動パルスが
発生し、駆動データが「0」となっているビットについ
ては、駆動パルスが発生しない。各々のトランジスタ5
5dは、ゲートアレイ55cから駆動パルスが入力され
ている間に、イエロー用サーマルヘッド25の発熱素子
56を通電する。
【0045】マゼンタ記録ユニット28,シアン記録ユ
ニット29も前述したイエロー記録部27と同じ構成で
あるから、詳細な説明を省略する。
【0046】図1に示すように、イエロー熱量検出ユニ
ット36は、補正用ラインメモリ51とイエロー(Y)
用係数補正回路60とから構成されている。補正用ライ
ンメモリ51には、1ラインの記録開始時に、次に記録
される1ラインのイエロー画像データが書き込まれる。
【0047】イエロー用係数補正回路60は、補正用ラ
インメモリ51に書き込まれた1ライン分のイエロー画
像データを読み出して、1ラインのイエロー画像データ
の総和(以下、ライン濃度データと称する)を求める。
このライン濃度データは、発熱素子アレイ25aが発生
する全ての階調熱エネルギーに応じた値となるから、、
このライン濃度データにイエロー画像データと階調熱エ
ネルギーEgyとの関係を表すイエロー用の係数を乗じ
ることにより、ライン濃度データを全階調熱エネルギー
に換算する。そして、この全階調熱エネルギーに発熱素
子アレイ25aがバイアス加熱期間中に発生する全バイ
アス熱エネルギーを加算し、発熱素子アレイ25aが1
ラインに記録中に発生する全発色熱エネルギーを算出す
る。この全発色熱エネルギーから発熱素子アレイ25a
が平均して発生する平均熱エネルギーを求め、この値を
平均熱データDyとして、パルスデータ発生部41に送
る。
【0048】マゼンタ熱量検出ユニット37と、シアン
熱量検出ユニット38も、イエロー熱量検出ユニット3
7と同様な構成となっており、それぞれマゼンタの平均
熱データDm,シアンの平均熱データDcをパルスデー
タ発生部41に送る。
【0049】サーマルヘッドの発生する熱エネルギーす
なわち温度と、サーマルヘッドとカラー感熱記録紙10
との間の摩擦係数μとには、図6に一例を示すように、
温度が高くなると摩擦係数μが小さくなる相関関係があ
る。図中でY,M,Cで示された範囲は、イエロー
(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の各ラインを記
録する時の温度範囲を示している。また、サーマルヘッ
ドが与える摩擦抵抗すなわち搬送負荷は、サーマルヘッ
ドの圧接力と摩擦係数を乗じた値となる。サーマルヘッ
ドの圧接力は予め分かっている一定値であるから、サー
マルヘッドの発生する熱エネルギーが分かると、搬送負
荷の大きさを知ることができる。そして、この搬送負荷
が分かると、搬送速度の変化量を知ることができるか
ら、画像データから得られたサーマルヘッドの熱エネル
ギーを基にして、このラインの記録時における搬送負荷
に応じたプラテンドラム20の搬送速度の変化を修正
し、プラテンドラム20を一定の速度に維持して回転さ
せるためのモータ駆動パルスのパルス数とパルスレート
を求めることができる。
【0050】パルスデータ発生部41は、各熱量検出ユ
ニット36〜38からの平均熱データDy,Dm,Dc
から各サーマルヘッド毎の搬送負荷(Fy,Fm,F
c)を求め、これらを合計したものを搬送負荷FDとす
る。なお、平均された熱エネルギーの代わりに全発色熱
エネルギーを用いて搬送負荷FDを求めてもよい。
【0051】図7は、モータ駆動パルスを示すものであ
る。例えば、搬送負荷FDの大きさがFD1 となった場
合には、この搬送負荷FD1 に対応したパルスデータが
メモリから取り出される。モータ駆動パルス発生回路4
0は、例えば、このパルスデータから図7(a)に示す
ようなモータ駆動パルスを発生する。このモータ駆動パ
ルスは、周期が一定な20個のモータ駆動パルスからな
っており、このモータ駆動パルスによってパルスモータ
21を回転させると、搬送負荷FD1 による速度変化が
修正されカラー感熱記録紙10は、所定の搬送速度Vc
を保って搬送される。
【0052】また、搬送負荷FDがFD2 (FD2 >F
1 )の場合には、搬送負荷FD1のときよりもカラー
感熱記録紙10の搬送速度が遅くなるので、搬送負荷F
1のときよりもパルス数が多くパルスレートが大きい
(モータ駆動パルスの発生間隔が短い)パルスデータが
取り出され、搬送負荷FD1 のときよりも速くパルスモ
ータ21を回転させる。このときの、モータ駆動パルス
の1例を図7(b)に示す。これにより、搬送負荷FD
2 によるプラテンドラム20の速度変化を修正し、プラ
テンドラム20の速度が一定に維持され、カラー感熱記
録紙10は、所定の搬送速度Vcを保って搬送される。
【0053】また、搬送負荷FDがFD3 (FD3 <F
1 )の場合には、搬送負荷FD1のときよりもカラー
感熱記録紙10の搬送速度が速くなるので、搬送負荷F
1のときよりもパルス数が少なくパルスレートが小さ
い(モータ駆動パルスの発生間隔が長い)パルスデータ
が取り出され、搬送負荷FD1 のときよりも遅くパルス
モータ21を回転させる。このときの、モータ駆動パル
スの1例を図7(c)に示す。これにより、搬送負荷F
3 によるプラテンドラム20の速度変化を修正し、プ
ラテンドラム20の速度が一定に維持され、カラー感熱
記録紙10は、所定の搬送速度Vcを保って搬送され
る。
【0054】図8は、発熱素子の駆動パルスを示すもの
である。バイアスデータとして「255」を用いた場合
には、図8(a)に示すように、ヘッドドライバ55
は、バイアス加熱期間中に、256個のバイアス駆動パ
ルスを発生する。この256個のバイアス駆動パルスで
イエロー用サーマルヘッド25の各発熱素子56が駆動
され、バイアス熱エネルギーEbyを発生する。
【0055】バイアス加熱後に、イエロー画像データが
「255」の場合には、階調加熱期間中にヘッドドライ
バ55で256個の階調駆動パルスが作成される。この
256個の階調駆動パルスで1個の発熱素子56が駆動
され、駆動パルス256個分の階調熱エネルギーEgy
を発生する。なお、イエロー画像データが「255」よ
りも小さければ、そのイエロー画像データに応じた個数
の駆動パルスで1個の発熱素子56が駆動されて、駆動
パルス分の階調熱エネルギーEgyを発生する。この階
調加熱後から、次の画素の記録開始されるまでの期間が
冷却期間となり、発熱素子56が自然冷却される。
【0056】図8(b)は、マゼンタ用サーマルヘッド
26の発熱素子を駆動するための駆動パルスであり、図
8(c)は、シアン用サーマルヘッド27の発熱素子を
駆動するための駆動パルスである。いずれも、画像デー
タが「255」の時の状態を示している。
【0057】カラー感熱記録10の記録状態を示す図9
において、イエロー用サーマルヘッド25の発熱素子ア
レイ25aには、主走査方向に多数の発熱素子56が並
べられている。各発熱素子56は、例えば、主走査方向
の長さL1が140μmであり、副走査方向(カラー感
熱記録紙の移動方向)の長さL2が100μmである。
なお、実際の発熱素子は、両側が放熱によって温度が上
がらないので、L2としては210μmのものが用いら
れる。この場合は、中央部(100μm)によって記録
が行われる。
【0058】イエロー用サーマルヘッド25は、イエロ
ー画像を1ラインずつ記録する。この1本のラインは主
走査方向に延びており、その副走査方向の長さL3が例
えば156μmである。この1本のラインは、複数の画
素PSからなり、各画素PSは対応する発熱素子で記録
される。
【0059】例えば、搬送負荷FD1 の状態では、図7
(a)に示すように、20個のパルスからなるモータ駆
動パルスによって、カラー感熱記録紙10は、1ライン
の記録中に副走査方向に連続的に156μm移動する。
バイアス加熱時点では、例えば発熱素子56は、符号6
5で示す位置にある。そして、10個のモータ駆動パル
スによって符号66に示す位置まで移動したときに、ほ
ぼバイアス加熱が終了する。このバイアス加熱期間にお
いては、各画素は発色しない。
【0060】バイアス加熱後に階調加熱が開始される。
この階調加熱期間では、7個のモータ駆動パルスによっ
て、発熱素子56が符号66で示す位置から符号67で
示す位置まで移動する。この階調加熱期間で画素PSが
発色し、その濃度は階調駆動パルスの個数によって決ま
る。階調加熱の終了後に、発熱素子56が通電されない
冷却期間があり、これにはほぼ3個のモータ駆動パルス
が与えられている。なお、発熱素子56は、副走査方向
に移動するが、図面を分りやすくするために、位置65
〜67は、主走査方向にずらして描いてある。
【0061】次に上記実施例の作用について説明する。
プリントすべき画像の3色の画像データを取り込み、色
毎に設けた画像メモリに書き込む。この画像データの取
込み後に、プリント開始スイッチ(図示せず)を操作す
る。このプリント開始スイッチが操作されると、システ
ムコントローラ31は、各回路を初期化してから、イエ
ロー用光定着器28,マゼンタ用光定着器29を点灯さ
せるとともに、給紙カセットからカラー感熱記録紙10
を送り出して給紙を行う。
【0062】次に、システムコントローラ31は、モー
タ駆動パルス発生回路40に給送開始信号を送る。これ
により、モータ駆動パルス発生回路40は、一定の周期
でモータ駆動パルスを発生させる。このモータ駆動パル
スは、モータドライバ43に送られ、プラテンドラム2
0が一定速度で連続回転する。また、このモータ駆動パ
ルスは、カウンタ44に入力され、カウンタ44は、モ
ータ駆動パルスが1個入力される毎にカウント値を
「1」ずつインクリメントして、モータ駆動パルスの個
数をカウントする。
【0063】給紙されたカラー感熱記録紙10は、ガイ
ドローラ23に案内され、プラテンドラム20の外周面
22に巻付けられる。そして、プラテンドラム20の回
転によって、排紙側のガイドローラ24に向けて搬送さ
れる。この搬送中にカラー感熱記録紙10の先端がセン
サー30によって検出される。このセンサー30の検出
信号でカウンタ44が「0」にリセットされ、再びカウ
ントを開始する。
【0064】システムコントローラ31は、カウンタ4
4のカウント値をチェックしており、このカウント値か
らカラー感熱記録紙10が所定量搬送されて、カラー感
熱記録紙10の先端がイエロー用サーマルヘッド25を
通過した位置に達したことを検知した時に、イエロー用
サーマルヘッド25のダウンをイエロー用プリントコン
トーラ46に指示する。このイエロー用プリントコント
ローラ46は、ヘッド移動機構を作動させ、イエロー用
サーマルヘッド25を揺動して、発熱素子アレイ25a
をカラー感熱記録紙10に圧接する。
【0065】また、このサーマルヘッドダウンの指示
で、イエロー用プリントコントローラ46は、ラインカ
ウンタ47の初期化によるラインカウント値「1」に基
づいて、イエロー用画像メモリ49から第1ライン目の
イエロー画像データを画素毎に読み出して、これを画像
用ラインメモリ50と、補正用ラインメモリ51とに書
き込む。
【0066】システムコントローラ31には、予めカラ
ー感熱記録紙10の先端から画像を記録するためのエリ
ア(以下、記録エリアと称する)の先端までの距離に対
応したモータ駆動パルスの個数が設定されている。シス
テムコントローラ31は、カウンタ44のカウント値を
参照して、記録エリアの先端がイエローサーマルヘッド
25がイエロー用サーマルヘッド25の発熱素子アレイ
25aに到達したと判断した時に、イエロー用プリント
コントローラ46にイエロー画像の1ラインプリント開
始信号を送る。
【0067】イエロー用プリントコントローラ46は、
1ラインプリント開始信号を受け取ると、ラインカウン
タ47をインクリメントして「2」とする。これととも
に、セレクタ52をバイアス用ラインメモリ48に接続
してから、バイアス用ラインメモリ48の読み出しを開
始する。このバイアス用ラインメモり48から数値が
「255」の1ライン分のバイアスデータが、1個ずつ
順番に読み出されてコンパレータ53に送られる。他
方、イエロー用プリントコントローラ46は、比較デー
タ発生器54のカウンタを「0」にリセットする。この
比較データ発生器54は、「0」の比較データをコンパ
レータ53に送る。
【0068】コンパレータ53は、入力されたバイアス
データと、「0」の比較データとを比較し、前者が後者
よりも大きいか同じ時に「1」のバイアス駆動データを
出力する。コンパレータ53は、「0」の比較データの
もとで、1ライン分のバイアスデータを比較するから、
全てが「1」となった1ライン分のバイアス駆動データ
がシリアルに出力される。
【0069】シリアルなバイアス駆動データは、ヘッド
ドライバ55に送られて、シフトレジスタ55aでパラ
レルなバイアス駆動データに変換される。次に、このパ
ラレルなバイアス駆動データは、ラッチアレイ55bに
ラッチされ、ラッチアレイ55bがANDゲートアレイ
55cにパラレルなバイアス駆動データを出力する。こ
の1ライン分の駆動データと、ストローブ信号発生器5
7からのバイアス用のストローブ信号とがANDゲート
アレイ55cで、その論理積が求められる。全てのバイ
アス駆動データは「1」であるから、バイアス用ストロ
ーブ信号の幅と同じ幅を持った1ライン分のバイアス駆
動パルスが各トランジスタ55dに出力される。このバ
イアス駆動パルスは、図8(a)において、符号「0」
を付してある。各トランジスタ55dは、バイアス用駆
動パルスが入力されている間に、発熱素子アレイ25a
の各発熱素子56を通電する。これによって、各発熱素
子56が同時に駆動されて発熱する。
【0070】0番目のバイアス駆動パルスによる発熱が
終了すると、イエロー用プリントコントローラ46は、
比較データ発生器54のカウンタをインクリメントし
て、「1」の比較データを発生させる。次に、イエロー
用プリントコントローラ46は、バイアス用ラインメモ
リ48から第2回目の読出しを開始する。このバイアス
用ラインメモリ48は、再び1ライン分のバイアスデー
タを1個ずつ順番に読み出してコンパレータ53に送
る。前述した手順により、図8(a)において符号
「1」を付した1番目のバイアス駆動パルスが1ライン
分作成され、発熱素子アレイ25aの各発熱素子56を
同時に駆動する。
【0071】以下同様にして、「2」〜「255」の各
比較データを用いてバイアス駆動パルスを作成し、各発
熱素子56を駆動する。このように発熱素子アレイ25
aの各発熱素子56は、バイアス加熱期間内で256回
の発熱を行うことにより、イエロー感熱発色層13が発
色する直前のバイアス熱エネルギーEbyを発生する。
【0072】バイアス加熱が終了すると、階調加熱が開
始される。まず、イエロー用プリントコントローラ46
は、比較データ発生器54のカウンタをリセットして
「0」にし、またセレクタ52を切り換えて、画像用ラ
インメモリ50をコンパレータ53に接続する。次に、
イエロー用プリントコントローラ46は、画像用ライン
メモリ50に書き込まれている第1ライン目のイエロー
画像データを1個ずつ順次に読み出してコンパレータ5
3に送る。
【0073】コンパレータ53は、最初に「0」の比較
データと、次々に入力される各イエロー画像データとを
順次比較する。イエロー画像データが比較データよりも
大きいか同じ場合には、コンパレータ53は「1」の階
調駆動データを出力し、逆に小さい場合には、「0」の
階調駆動データを出力する。このコンパレータ53から
1ライン分の各階調駆動データがシリアルに出力され
て、ヘッドドライバ55に送られる。
【0074】ヘッドドライバ55では、1ライン分の階
調駆動データをパラレルに変換してから、階調用ストロ
ーブ信号を用いて階調駆動パルスに変換する。ここで、
階調駆動データが「0」の場合には、階調駆動パルスは
発生しない。この1ラインの階調駆動パルスによって、
発熱素子アレイ25aの発熱素子56がトランジスタ5
5dを介して、選択的に通電・駆動されて発熱する。こ
の第0番目の階調駆動パルスは、図8(a)において符
号「0」が付してある。
【0075】以下同様にして、「1」〜「255」まで
の比較データを用い、各発熱素子56を選択的に駆動す
る。これにより、各発熱素子56は、1〜256回の範
囲内で、イエロー画像データに応じた回数だけ駆動さ
れ、階調熱エネルギーEgyを発生する。したがって、
最高濃度の画素を記録する場合には、発熱素子56は、
0番目から255番目の256個の階調駆動パルスで駆
動される。また、最低濃度の画素を記録する場合には、
1個の階調駆動パルスが与えられる。
【0076】各発熱素子56は、一定なバイアス熱エネ
ルギーEbyと、イエロー画像データに応じた階調熱エ
ネルギーEgyとからなる発色熱エネルギーを発生す
る。これにより、イエロー感熱発色層13は、図3に示
す特性曲線に基づいて、イエロー画像データに応じた濃
度に発色するから、四角形をした画素内にイエローのド
ットが形成される。
【0077】各発熱素子56は、階調加熱が終了する
と、図8(a)に示すように、冷却期間に入って自然冷
却が行われる。この冷却期間は、階調駆動パルスの個数
が少ないほど長くなる。なお、冷却期間の最小値(共通
冷却期間)は、発熱素子56に最大個数の256個の階
調駆動パルスを供給して発熱させた後、発熱素子が常温
のもとで所定の温度まで低下するのに必要な時間から決
められている。
【0078】第1ライン目の共通冷却期間に入ると、イ
エロー用プリントコントローラ46は、ラインカウンタ
47のカウント値「2」に基づいて、イエロー用画像メ
モリ49から第2ライン目のイエロー画像データを読み
出して画像用ラインメモリ50に書き込む。また、セレ
クタ52をバイアス用ラインメモリ48側に切り換え
る。
【0079】一方、イエロー用サーマルヘッド25がダ
ウンしてからイエロー画像の第1ライン目の記録が開始
されるまでの間に、補正用ラインメモリ51に書き込ま
れた第1ライン目のイエロー画像データから、イエロー
画像の第1ライン目を記録する時のパルスデータが取り
出される。
【0080】イエロー用サーマルヘッド25のダウンと
ともに、補正用ラインメモリ51に第1ライン目のイエ
ロー画像データが書き込まれる。この書込み後に、補正
用ラインメモリ51から画素毎にイエロー画像データが
1ライン分読み出されてイエロー用係数補正回路60に
送られる。このイエロー用係数補正回路60は、補正用
ラインメモリ51から入力される画素毎のイエロー画像
データを順次加算して、第1ライン目のイエロー画像デ
ータの総和であるライン濃度データを求め、このライン
濃度データにイエロー画像データとイエローの階調熱エ
ネルギーEgyと関係を示す係数を乗じて、第1ライン
目を記録する時にイエロー用サーマルヘッド25が発生
する全階調熱エネルギーを求める。
【0081】そして、この全階調熱エネルギーに発熱素
子アレイ25aが発生する全バイアス熱エネルギーを加
算し、全発色熱エネルギーを算出する。次に、この全発
色熱エネルギーを発熱素子56の個数で除することで、
平均熱エネルギーを求め、この平均熱エネルギーの値を
平均熱データDyとしてパルスデータ発生部41に送
る。
【0082】イエロー画像の第1ライン目を記録すると
きには、マゼンタ,シアンについての記録が行われない
から、マゼンタ熱量検出ユニット37,シアン濃度検出
ユニット38からはパルスデータ発生部41に「0」の
平均熱データDm,Dcが入力される。パルスデータ発
生部41は、この平均熱データDyからイエロー用サー
マルヘッド25による搬送負荷Fyを求める。これは、
平均熱データとこのときに発生する摩擦係数μ、ヘッド
圧接力とから求まるものであるから、平均熱データと搬
送負荷とのテーブルから一義的に読み出される。マゼン
タ,シアンについての記録は行われないから、パルスデ
ータ発生回路41は、搬送負荷Fyを搬送負荷FDとす
る。
【0083】次に、パルスデータ発生回路41は、得ら
れた搬送負荷FDの大きさに応じたパルスデータをメモ
リから取り出して、これをパルスデータメモリ部42に
送る。この時取り出されたパルスデータは、搬送負荷F
Dが搬送系に生じているときに、プラテンドラム20す
なわちカラー感熱記録紙10を設計上の搬送速度Vcで
搬送することができるモータ駆動パルスのパルスとパル
スレートを表したものになっている。
【0084】パルスデータメモリ部42では、第1メモ
リ42aが選択され、これに第1ライン目に対応したパ
ルスデータが書き込まれる。システムコントローラ31
からイエロー画像の第1ライン目を記録するための1ラ
インプリント開始信号の発生と同時に、1ライン搬送開
始信号がモータ駆動パルス発生回路40に送られる。な
お、イエロー画像の第1ライン目の記録開始後に、ライ
ンカンウタ47のカウント値「2」に基づいて、第2ラ
イン目のイエロー画像データが読み出され、補正用ライ
ンメモリ51に書き込まれる。
【0085】モータ駆動パルス発生回路40は、この1
ライン搬送開始信号を受けとると、第1メモリ42aを
選択し、これに書き込まれたパルスデータに表されたパ
ルス数とパルスレートを持ったモータ駆動パルスを発生
して、これをモータドライバ43に送り、パルスモータ
21を連続回転させる。これにより、イエロー画像の第
1ライン目を記録する際に、イエロー用サーマルヘッド
25の搬送負荷FD(=Fy)の影響を受けることこと
なく、プラテンドラム20は、イエロー画像の第1ライ
ン目の記録中に一定の速度で回転し、カラー感熱記録紙
10は、所定の搬送速度Vcで搬送される。カラー感熱
記録紙10が所定の搬送速度Vcで搬送されるので、カ
ラー感熱記録紙10に記録されるイエロー画像の第1ラ
イン目の各画素は、それぞれのイエロー画像データに応
じた濃度で発色する。
【0086】第1ライン目のイエロー画像が記録されて
いる間には、イエロー熱量検出ユニット36で補正用ラ
インメモリ51に書き込まれた第2ライン目のイエロー
画像データから、イエローの平均熱エネルギーEyが求
められ、これが平均熱データDyとしてパルスデータ発
生部41に送られる。
【0087】パルスデータ発生部41は、第1ライン目
と同様にして、各熱量検出ユニット36〜38からの平
均熱データから、第2ライン目の記録時の搬送負荷FD
を求め、この搬送負荷FDに応じたパルスデータをメモ
リから取り出して、これをパルスデータメモリ部42に
送る。この第2ライン目のパルスデータについては、第
2メモリ42bが選択され、これにパルスデータが書き
込まれる。
【0088】イエロー画像の第1ライン目の冷却期間が
終了した時点で、イエロー用プリントコントローラ46
は、1ラインプリント終了信号をシステムコントローラ
31に送る。システムコントローラ31は、この1ライ
ンプリント終了信号を受け取った時に、イエロー用プリ
ントコントローラに1ラインプリント開始信号を送って
イエロー画像の第2ライン目の記録を指示するととも
に、モータ駆動パルス発生回路40に1ライン搬送開始
信号を送る。
【0089】イエロー用プリントコントローラ46は、
1ラインプリント開始信号を受け取ると、ラインカウン
タ47のカウント値を「3」にするとともに、第2ライ
ン目の記録を開始する。前述したように、バイアス用ラ
インメモリ48からバイアスデータを読み出してバイア
ス加熱し、次に画像用ラインメモリ50から読み出した
第2ライン目のイエロー画像データで階調加熱を行う。
また、第2ライン目の記録開始後に、ラインカウンタ4
7のカウント値「3」に基づいて、第3ライン目のイエ
ロー画像データを補正用ラインメモリ51に送る。
【0090】モータ駆動パルス発生回路40は、1ライ
ン搬送開始信号を受け取ると、第2メモリ42bを選択
し、この第2メモリ42bに書き込まれたパルスデータ
に表されているパルス数とパルスレートを持ったモータ
駆動パルスを発生し、プラテンドラム20を回転させ
る。イエロー画像の第2ライン目の記録時のイエロー用
サーマルヘッド25の発熱にともなう搬送負荷FDに影
響を受けることことなく、プラテンドラム20は、イエ
ロー画像の第2ライン目の記録中に一定の速度で回転
し、カラー感熱記録紙10が所定の搬送速度Vcで搬送
される。カラー感熱記録紙10に記録されるイエロー画
像の第2ライン目の各画素は、それぞれのイエロー画像
データに表された本来の濃度で発色する。
【0091】以下、同様にして所定の搬送速度Vcを保
ちながら連続移動中のカラー感熱記録紙10に、イエロ
ー画像の第3ライン以降を順次記録する。プラテンドラ
ム20の回転で、イエロー画像が記録された部分がイエ
ロー用光定着器28に達すると、発光ピークが420n
mの紫外線が照射され、イエロー感熱発色層13が定着
されて発色能力が消失される。
【0092】システムコントローラ31は、ラインカウ
ンタ45のカウント値から、カラー感熱記録紙10の先
端がマゼンタ用サーマルヘッド26の位置に到達したこ
とを検知すると、マゼンタ記録ユニット34にマゼンタ
用サーマルヘッド26のダウンを指示する。マゼンタ記
録ユニット34は、マゼンタ用サーマルヘッド26を揺
動させてカラー感熱記録紙10に圧接する。マゼンタ記
録ユニット34は、マゼンタ用画像メモリから、第1ラ
イン目のマゼンタ画像データを読み出して画像用ライン
メモリに書き込む。また、この第1ライン目のマゼンタ
画像データは、マゼンタ熱量検出ユニット37の補正用
ラインメモリにも書き込まれる。
【0093】その後、記録エリアの先端がマゼンタ用サ
ーマルヘッド26に到達したことを検知すると、システ
ムコントローラ31は、マゼンタ記録ユニット34に1
ラインプリント開始信号を送り、マゼンタ画像の第1ラ
イン目の記録を指示する。なお、この場合に、前述した
ように、システムコントローラ31は、イエロー記録ユ
ニット33にも1ラインプリント開始信号を送って、1
ラインのプリントを指示するとともに、モータ駆動パル
ス発生回路40に1ライン搬送開始信号を送って、1ラ
インの搬送開始を指示する。
【0094】マゼンタ用サーマルヘッド26がダウンし
てから、マゼンタ画像の第1ライン目(イエロー画像の
第N+1ライン目)が記録開始されるまでの間には、マ
ゼンタ熱量検出ユニット37は、イエロー熱量検出ユニ
ット36と同様にして、第1ライン目のマゼンタ画像デ
ータから、マゼンタ用サーマルヘッド26で第1ライン
目を記録する際の平均熱エネルギーを求め、これを平均
熱データDmとしてパルスデータ発生部41に送る。ま
た、パルスデータ発生部41には、イエロー熱量検出ユ
ニット36から第N+1ライン目のイエロー画像データ
から作成された平均熱データDyが入力され、シアン熱
量検出ユニット38からは「0」の平均熱データDcが
入力される。
【0095】パルスデータ発生部41は、平均熱データ
Dmから、マゼンタ用サーマルヘッド26の搬送負荷F
mを求める。また、イエロー画像の第N+1ライン目の
平均熱データDyから、イエロー用サーマルヘッド25
の搬送負荷Fyを求める。次に、これらの搬送負荷F
y,Fmを加算したものを搬送負荷FDとし、この搬送
負荷FDに応じたパルスデータをメモリから取り出す。
この取り出されたパルスデータは、マゼンタ画像の第1
ライン目とイエロー画像の第N+1ライン目を同時に記
録する時の搬送負荷FD(=Fy+Fm)に影響される
ことなく、プラテンドラム20を一定速度に維持するこ
とができるものになっている。このパルスデータは、パ
ルスデータメモリ部42に送られ、第N+1ライン目が
例えば奇数ライン目であれば、第1メモリ42aに書き
込まれる。
【0096】マゼンタ記録ユニット34は、1ラインプ
リント開始信号を受け取るとマゼンタの第1ライン目の
記録を開始する。マゼンタ画像の第1ライン目の記録に
際しては、マゼンタ用サーマルヘッド25の各発熱素子
は、バイアスデータによって、図8(b)に示すよう
に、0番〜255番のバイアス駆動パルスで駆動されバ
イアス熱エネルギーEbmを発生する。ここで、マゼン
タ感熱発色層12のバイアス熱エネルギーEbmが大き
いので、イエロー画像の記録よりもパルス幅の広いスト
ローブ信号が用いられ、それにより、パルス幅の広い駆
動パルスが作成される。
【0097】次に、各発熱素子は、マゼンタ画像に応じ
た個数の階調駆動パルスで駆動され、階調熱エネルギー
Egmを発生する。これにより、マゼンタ画像の第1ラ
イン目がイエロー画像の第1ライン目と重なるように記
録される。また、このマゼンタの第1ラインの記録と同
時に、イエロー用サーマルヘッド25でイエロー画像の
第N+1ライン目の記録がされる。
【0098】モータ駆動パルス発生回路40は、マゼン
タ画像の第1ライン目を記録開始するときに発生する1
ライン搬送開始信号を受け取ると、マゼンタ画像の第1
ライン目とイエロー画像の第N+1ライン目についての
パルスデータが書き込まれた第1メモリ42aを選択
し、これに記憶されているパルスデータに表されたパル
ス数とパルスレートを持ったモータ駆動パルスを発生す
る。マゼンタ画像の第1ライン目及びイエロー画像の第
N+1ライン目記録中は、このモータ駆動パルスでプラ
テンドラム20が回転され、カラー感熱記録紙10が所
定の搬送速度Vcで搬送される。これにより、カラー感
熱記録紙10に記録されるイエロー画像の第N+1ライ
ン目及びマゼンタ画像の第1ライン目の各画素は、それ
ぞれの画像データで示される本来の濃度で発色する。
【0099】冷却期間の終了後に、上記と同様な手順
で、マゼンタ画像の第2ライン目以降及びイエロー画像
の第N+2ライン目以降の記録が行われる。マゼンタ画
像が記録された部分がマゼンタ用光定着器29に達する
と、発光ピークが365nmの紫外線が照射され、マゼ
ンタ感熱発色層12が定着されて発色能力が消失され
る。
【0100】システムコントローラ31は、カラー感熱
記録紙10の先端がシアン用サーマルヘッド27に到達
すると、このシアン用サーマルヘッド27のダウンを指
示して、カラー感熱記録紙10に圧接する。その後、記
録エリアの先端がシアン用サーマルヘッド27に到達し
たことを検知すると、システムコントローラ31は、シ
アン記録ユニット35に1ラインプリント搬送信号を送
って、1ライン毎の記録を指示する。
【0101】シアン記録ユニット35は、図8(c)に
示すように、一定個数のバイアス駆動パルスと、シアン
画像データに応じた個数の階調駆動パルスで各発熱素子
を駆動して、シアン感熱発色層11を加熱・発色させ
る。これにより、イエロー画像,マゼンタ画像の第1ラ
イン目に重なるように、シアン画像の第1ライン目が記
録される。
【0102】シアン用サーマルヘッドがダウンしてから
シアン画像の第1ライン目が記録開始されるまでの間で
は、シアン熱量検出ユニット38からは、シアン画像の
第1ライン目を記録する時にシアン用サーマルヘッド2
7が発生する平均熱エネルギーの値が平均熱データDc
としてパルスデータ発生部42に送られる。また、イエ
ロー熱量検出ユニット36,マゼンタ熱量検出ユニット
37からは、シアン画像の第1ライン目と同時に記録さ
れるイエロー画像の第2N+1ライン目,マゼンタ画像
の第N+1ライン目の各画像データから得られた平均熱
データDy,Dmがパルスデータ発生部41に入力され
る。
【0103】パルスデータ発生部41は、平均熱データ
Dcから、シアン用サーマルヘッド27の搬送負荷Fc
を求める。また、イエロー画像の第2N+1ライン目の
平均熱データDyから、イエロー用サーマルヘッド25
の搬送負荷Fyを求め、マゼンタ画像の第N+1ライン
目の平均熱データDmから、マゼンタ用サーマルヘッド
26の搬送負荷Fmを求める。次に、これらの搬送負荷
Fy.Fm,Fcを加算したものを搬送負荷FDとし、
この搬送負荷FDに応じたパルスデータをメモリから取
り出す。
【0104】この取り出されたパルスデータに応じてパ
ルスモータ21を駆動してプラテンドラム20を回転さ
せることにより、シアン画像の第1ライン目とイエロー
画像の第2N+1ライン目とマゼンタ画像の第N+1ラ
イン目とを同時に記録する時に、搬送負荷FD(=Fy
+Fm+Fd)に影響されることなく、プラテンドラム
20を一定速度Vcに維持することができるものになっ
ている。これにより、カラー感熱記録紙10に記録され
るイエロー画像の第2N+1ライン目,マゼンタ画像の
第N+1ライン目,シアン画像の第1ライン目の各画素
は、それぞれの画像データで示される本来の濃度で発色
する。
【0105】上記同様にして、シアン画像の第2ライン
目以降,イエロー画像の第2N+2ライン目以降、マゼ
ンタ画像の第N+2ライン目以降とが記録される。
【0106】以上のようにして、3個のサーマルヘッド
25〜27によってフルカラー画像が記録されたカラー
感熱記録紙10は、ガイドローラ24を経てトレイに排
出される。なお、各サーマルヘッド25〜27は、ライ
ンカウンタ45のカウント値に基づき、記録エリアの後
端が通過したときにアップされる。イエロー画像の最終
ラインを記録した後には、平均熱データDm,Dcとか
ら搬送負荷FDを求め、この搬送負荷FDに応じたモー
タ駆動パルスでプラテンドラム20が回転される。ま
た、マゼンタ画像の最終ラインの記録終了後には、平均
熱データDcに応じたモータ駆動パルスでプラテンドラ
ム20が回転される。
【0107】このようにして、記録中の搬送負荷FDに
応じてパルスモータの速度を修正し、搬送負荷FDの影
響による速度変化を打ち消して、常にカラー感熱記録紙
10を所定の搬送速度Vcで搬送するようにしたから、
各色の画像は本来の濃度で記録されるとともに、カラー
感熱記録紙10には、濃度ムラが発生しなくなる。
【0108】図10は、直線移動型のカラー感熱プリン
タの要部を示すものである。直線状の搬送路を形成する
ように、適当な間隔でプラテンローラ70〜72が配置
されている。このプラテンローラ70〜72のそれぞれ
は、パルスモータ74〜76によって回転される。ま
た、搬送経路に沿って、複数のガイドローラ対77〜8
0が配置されている。
【0109】各プラテンローラ70〜72に、イエロー
用サーマルヘッド81,マゼンタ用サーマルヘッド8
2,シアン用サーマルヘッド83が対向して配置されて
いる。各サーマヘッド81〜83は、ヘッド移動機構
(図示せず)によって上下動する。マゼンタ用サーマル
ヘッド82の直前には、イエロー用光定着器84が配置
され、シアン用サーマルヘッド83の直前には、マゼン
タ用光定着器85が配置されている。イエロー用サーマ
ルヘッド81の上流側には、カラー感熱記録紙86の先
端を検出するためのセンサー87が配置されている。
【0110】各熱量検出ユニット90a〜90cは、上
記実施例と同様にして、次に記録すべきラインの画像デ
ータから、平均熱データDy,Dm,Dcを求め、色毎
に設けられたイエロー用パルスデータ発生部91a,マ
ゼンタ用パルスデータ発生部91b,シアン用パルスデ
ータ発生部91cに送る。
【0111】イエロー用パルスデータ発生部91aは、
平均熱データDyからイエロー用サーマルヘッド81が
発生する熱エネルギーによって生じる搬送負荷Fyを求
め、この搬送負荷Fyに応じたパルスデータをイエロー
用パルスデータ発生部91a内のメモリから取り出す。
このパルスデータは、パルスデータメモリ部92aに送
られる。マゼンタ用パルスデータ発生部91b,シアン
用パルスデータ発生部91cについても、イエロー用パ
ルスデータ発生部91aと同様であり、搬送負荷Fm,
Fcを求め、この搬送負荷Fm,Fcに応じたパルスデ
ータをそれぞれのメモリから取り出して、各パルスデー
タメモリ部92b,92cに送る。
【0112】各パルスデータメモリ部92a〜92c
は、2個のメモリから構成されており、交互に使用され
る。各モータ駆動パルス発生回路93a〜93cは、パ
ルスデータに基づいたパルス数,パルスレートを持った
モータ駆動パルスを発生して、モータドライバ94a〜
94cを介して、パルスモータ74〜76を回転させ
る。
【0113】カラー感熱記録紙86が上流側から下流側
に搬送される際に、カラー感熱記録紙86にイエロー用
サーマルヘッドが圧接され、第1ライン目から1ライン
ずつ記録する。このイエロー画像が記録された部分がイ
エロー用定着器84に到達すると420nmの波長域の
紫外線が照射されてイエロー画像が定着される。
【0114】次にマゼンタ用サーマルヘッド82がカラ
ー感熱記録紙86に圧接され、マゼンタ画像が1ライン
ずつ記録される。マゼンタ画像の記録後にマゼンタ用定
着器85で420nmの波長域の紫外線が照射されてマ
ゼンタ画像が定着される。その後、シアン用サーマルヘ
ッド83によって、シアン画像が1ラインずつ記録され
る。
【0115】各ラインを記録する際には、記録すべきラ
インの画像データ等から各プラテンローラ70〜72の
搬送負荷Fy,Fm,Fcを事前に調べ、この各搬送負
荷Fy,Fm,Fcに応じたパルスデータが取り出され
る。そして、得られたパルスデータにしたがって、モー
タ駆動パルスが発生されて、各パルスモータ74〜76
が駆動されるので、各プラテンローラ70〜72は、対
応する各サーマルヘッド81〜83の発熱にともなう搬
送負荷Fy,Fm,Fcの影響されることなく一定の速
度を維持するとともに、全てのプラテンローラ70〜7
2が同じ速度で回転されるので、カラー感熱記録紙86
は引っ張られたり、弛んだりすることがなく、濃度ムラ
が発生しない。
【0116】カラー感熱記録比86の搬送路は、プラテ
ンローラ71の位置を上下にずらすことで、山又は谷形
にしてもよい。さらに、プラテンローラ72をプラテン
ローラ70の下方に配置してU形の搬送路としてもよ
い。
【0117】なお、上記各実施例では、1ラインの記録
中に、次に記録されるラインについてのパルスデータを
求めるようにしたが、これに限られるのではなく、例え
ばプリント前に全てのラインについてのパルスデータを
求めてもよい。
【0118】カラー感熱記録紙としては、カットシート
を用いて1枚ずつプリントする他に、ロールシートを用
いて同じ画像を複数回連続的にプリントしたり、あるい
は異なった複数の画像を連続的にプリントし、最後に1
枚ずつに切断してもよい。また、カラー感熱記録紙に、
ブラック感熱発色層を形成して4層構造としたり、さら
には、肌色等の特色を発色する感熱発色層を加えて5層
構造としてもよい。
【0119】サーマルヘッドがアップまたはダウンする
ときには、摩擦抵抗が増大または減少する。そのために
搬送負荷が変化し、記録中のラインの濃度が変化した黒
スジや白スジが発生する。そこで、このサーマルヘッド
のアップ,ダウンによる搬送負荷変動量を予め調べてお
き、サーマルヘッドのアップ,ダウンで搬送負荷変動が
発生するときには、この搬送負荷を考慮して、モータの
回転速度を修正するようにしてもよい。
【0120】さらに、高濃度のラインを記録した後で
は、発熱素子アレイが冷却期間に充分に冷却されずに、
余分な熱エネルギーを持ったままで次のラインを記録す
ることがある。この余分な熱エネルギーは、次のライン
を記録している間の搬送負荷に影響する。そこで、直前
に記録されるラインの画像データを調べ、直前のライン
を記録した時の熱エネルギーが次のラインの記録中に与
える搬送負荷を考慮して、モータの回転速度を修正する
ようにしてもよい。この場合には、2つのラインの画像
データの差から搬送負荷を決めてもよい。
【0121】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明で
は、各サーマルヘッドの発生する熱エネルギーから各サ
ーマルヘッドの摩擦抵抗に起因する搬送負荷を事前に調
べ、この搬送負荷に応じてモータの速度を修正してカラ
ー感熱記録紙の搬送速度が一定に保たれようにしたか
ら、濃度ムラの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したカラー感熱プリンタの電気構
成を示すブロック図である。
【図2】カラー感熱記録紙の層構造の一例を示す説明図
である。
【図3】カラー感熱記録紙の発色特性を示す特性曲線図
である。
【図4】本発明を実施したドラム型のカラー感熱プリン
タを示す概略図である。
【図5】ヘッドドライバを示す回路図である。
【図6】カラー感熱記録紙とサーマルヘッドとの間の摩
擦係数と温度の関係を示すグラフである。
【図7】モータ駆動パルスの波形図である。
【図8】発熱素子を駆動するための駆動パルスの波形図
である。
【図9】カラー感熱記録紙の記録状態を示す説明図であ
る。
【図10】直線搬送型のカラー感熱プリンタの要部を示
す概略図である。
【図11】従来の感熱プリント方法でプリントしたカラ
ー感熱記録紙を示す説明図である。
【図12】搬送負荷変動と搬送速度の変化を示すグラフ
である。
【符号の説明】
10,86 カラー感熱記録紙 11〜12 感熱発色層 20 プラテンドラム 21,74〜76 パルスモータ 25〜27,81〜83 サーマルヘッド 25a,26a,27a 発熱素子アレイ 28,29,84,85 光定着器 34〜38,90a〜90c 熱量検出ユニット 40,93a〜93c モータ駆動パルス発生回路 41,91a〜91c パルスデータ発生部 70〜72 プラテンローラ PS 画素
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−267160(JP,A) 特開 平5−212885(JP,A) 特開 平6−255140(JP,A) 特開 平6−316092(JP,A) 特開 平4−82748(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/32 - 2/325 B41J 11/42

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イエロー感熱発色層,マゼンタ感熱発色
    層,シアン感熱発色層の少なくとも3種類の感熱発色層
    を積層したカラー感熱記録紙を用い、このカラー感熱記
    録紙の通過域に沿って、画像データに応じて特定の感熱
    発色層を1ラインずつ記録する第1から第3の少なくと
    も3個のサーマルヘッドを上流側から順に配置し、カラ
    ー感熱記録紙が上流側から下流側へ移動する際に、各サ
    ーマルヘッドをカラー感熱記録紙に圧接させて、上層に
    ある熱感度が高い感熱発色層から順に記録し、1回の移
    動でカラー感熱記録紙にフルカラー画像を記録するとと
    もに、第1のサーマルヘッドによる記録直後及び第2の
    サーマルヘッドによる記録直後に、各サーマルヘッドで
    記録された感熱発色層に特有な電磁線を照射して定着す
    るカラー感熱プリント方法において、 径の大きなプラテンドラムの外周に前記第1ないし第3
    のサーマルヘッドを配置し、同時に記録されるべき3色
    のラインの画像データから3個のサーマルヘッドによる
    カラー感熱記録紙の搬送負荷を事前に調べ、この搬送負
    荷に応じてプラテンドラムを駆動するモータの速度を修
    正し、カラー感熱記録紙の搬送速度が一定に保たれるよ
    うにしたことを特徴とするカラー感熱プリント方法。
  2. 【請求項2】 イエロー感熱発色層,マゼンタ感熱発色
    層,シアン感熱発色層の少なくとも3種類の感熱発色層
    を積層したカラー感熱記録紙を用い、このカラー感熱記
    録紙の通過域に沿って、画像データに応じて特定の感熱
    発色層を1ラインずつ記録する第1から第3の少なくと
    も3個のサーマルヘッドを上流側から順に配置し、カラ
    ー感熱記録紙が上流側から下流側へ移動する際に、各サ
    ーマルヘッドをカラー感熱記録紙に圧接させて、上層に
    ある熱感度が高い感熱発色層から順に記録し、1回の移
    動でカラー感熱記録紙にフルカラー画像を記録するとと
    もに、第1のサーマルヘッドによる記録直後及び第2の
    サーマルヘッドによる記録直後に、各サーマルヘッドで
    記録された感熱発色層に特有な電磁線を照射して定着す
    るカラー感熱プリント方法において、 前記第1ないし第3のサーマルヘッド毎にプラテンロー
    ラを配置し、これらの各プラテンローラを個別のモータ
    で回転するとともに、同時に記録されるべき3色のライ
    ンの画像データから、各サーマルヘッド毎に搬送負荷を
    事前に調べ、各搬送負荷に応じて対応するモータの速度
    を修正し、各プラテンローラ上をカラー感熱記録紙が一
    定速度で搬送されるようにしたことを特徴とするカラー
    感熱プリント方法。
JP00816595A 1995-01-23 1995-01-23 カラー感熱プリント方法 Expired - Fee Related JP3419934B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00816595A JP3419934B2 (ja) 1995-01-23 1995-01-23 カラー感熱プリント方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00816595A JP3419934B2 (ja) 1995-01-23 1995-01-23 カラー感熱プリント方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08197762A JPH08197762A (ja) 1996-08-06
JP3419934B2 true JP3419934B2 (ja) 2003-06-23

Family

ID=11685728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00816595A Expired - Fee Related JP3419934B2 (ja) 1995-01-23 1995-01-23 カラー感熱プリント方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3419934B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4296353B2 (ja) 2005-07-26 2009-07-15 シンフォニアテクノロジー株式会社 熱転写プリンタ
JP5999002B2 (ja) * 2013-03-28 2016-09-28 ブラザー工業株式会社 カラー印刷機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08197762A (ja) 1996-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3510026B2 (ja) カラーサーマルプリント方法
JP3501567B2 (ja) カラーサーマルプリンタ
JPH0813546B2 (ja) カラー感熱記録方法
JP3419934B2 (ja) カラー感熱プリント方法
US6496211B2 (en) Thermal printer and thermal printing method
US5661512A (en) Thermal printer and thermal head control method
JPH08192524A (ja) カラー感熱プリント方法
JP3462281B2 (ja) カラー感熱プリント方法
JP2896275B2 (ja) カラー感熱記録方法
JP3369012B2 (ja) カラー感熱プリント方法
US6195110B1 (en) Thermal printing method and apparatus having groups of separately drive heating elements in the thermal head
JP3231069B2 (ja) サーマルヘッド
JPH091841A (ja) カラー感熱プリント方法及び装置
JPH08197818A (ja) カラー感熱プリント方法
JP3681508B2 (ja) カラー感熱発色記録方法及び装置
US6222570B1 (en) Thermal printing method and thermal printer
JP2001239686A (ja) サーマルプリンタ
JP2001293923A (ja) プリンタ及び記録紙
JP3636770B2 (ja) カラー感熱記録方法
JP2002046297A (ja) サーマルヘッド
JPH09174897A (ja) カラー感熱プリンタ
JPH11348336A (ja) サーマルプリンタ
JPH04220360A (ja) サーマルヘッド
JP3121176B2 (ja) サーマルヘッド駆動制御方法及び装置
JP3048484B2 (ja) カラーシリアルプリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees