JP3606675B2 - カラー感熱プリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー感熱プリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
サーマルヘッドでカラー感熱記録紙を直接に加熱して発色させて、フルカラーの画像を記録するカラー感熱プリンタが知られている。このカラー感熱プリンタでは、カラー感熱記録紙が用いられ、サーマルヘッドとカラー感熱記録紙とを相対移動させながら、サーマルヘッドでカラー感熱記録紙を加熱して、フルカラーの画像を記録する。
【0003】
サーマルヘッドは、多数の発熱素子がライン状に配列されており、各発熱素子の発熱を制御することにより、各発熱素子に対応する画素を所定の濃度に発色させて1色の画像を1ラインずつ記録する。カラー感熱記録紙は、少なくともシアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー感熱発色層が支持体上に層設されている。これらの各感熱発色層は、選択的に発色させるために発色熱エネルギー(mJ/mm2 )が異なっており、例えば最下層にあるシアン感熱発色層の発色熱エネルギーが最も高く、最上層にあるイエロー感熱発色層の発色熱エネルギーが最も低い。
【0004】
また、次の感熱発色層を記録する際に、その上にある熱記録済の感熱発色層が再度発色しないように、最上層のイエロー感熱発色層と中間層のマゼンタ感熱発色層にはそれぞれに特有な電磁線(紫外線)による光定着性を持たせてある。イエロー感熱発色層に対しては、イエロー画像の記録直後に発光ピークが420nmのイエロー用紫外線をイエロー用紫外線ランプで照射して、これを光定着している。他方、マゼンタ感熱発色層に対しては、マゼンタ画像の記録直後に発光ピークが365nmのマゼンタ用紫外線をマゼンタ用紫外線ランプで照射して、これを光定着している。これらの紫外線の照射量が少ないと、一部のイエロー発色成分またはマゼンタ発色成分が光分解されずに残ってしまい、これが次の感熱発色層の記録の際に発色してしまう。このため、カラー感熱記録紙の搬送速度に応じた照射時間で光定着が確実に行われるように、各紫外線ランプによる照射強度を調節している。
【0005】
従来のカラー感熱プリンタでは、高速、例えば16mm/secでカラー感熱記録紙を搬送しながら、ラインの記録時間の間隔を短くして、画像を高速に記録している。ところで、このように高速で画像を記録した場合には、1ラインを記録してから短時間で次の1ラインを記録開始するため、前回までの発熱素子の発熱による発熱素子に蓄えられた熱が今回の1ラインの記録に影響して、濃度ムラやシェーディングが発生する。この濃度ムラやシェーディングの発生を防止するために、画像を高速で記録するカラー感熱プリンタでは、発熱素子の蓄熱補正するための高度な補正処理を行う演算回路を備えている。
【0006】
また、画像を高速に記録する場合には、極めて短い時間内に大きな発色熱エネルギーを感熱記録紙に発色すべき部分に与えなくてはならない。このため、サーマルヘッドが高温になって、サーマルヘッドと接触しているカラー感熱記録紙の表面が荒れ、この荒れにより記録された画像の光沢性が失われて画質が劣化することがある。さらに、カラー感熱記録紙の搬送速度が速くなるのに応じて、光定着を短時間に行う必要があるので、放出強度が大きい高出力の紫外線ランプで光定着を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなカラー感熱プリンタでは、高出力の紫外線ランプ,カラー感熱記録紙の表面の荒れを防止するための装置、高度な蓄熱補正を行う演算回路等を備えた構造となるため高価格になる。このため、業務等で使用頻度が高く大量に画像を記録する場合には、高価な感熱プリンタを購入しても、その価格に見合った性能を引き出して有効に利用することができるが、使用頻度が低い個人的な利用では、気軽に購入して使用することができないといった問題があった。
【0008】
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであり、高画質の画像を記録することができ、しかも構造が簡単で安価な感熱プリンタを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明では、一定の速度でカラー感熱記録紙を連続搬送する搬送手段と、1ラインを記録する毎に、1画像分の画像データを記憶した外部コンピュータから次の1ライン分の画像データを取り込むラインメモリ手段と、ラインメモリ手段から読み出した1ライン分の各画像データに応じて各発熱素子を通電して発熱させ、各発熱素子に対応する画素を記録することにより1色の画像を1ラインずつ記録するヘッド駆動回路とを備えたものである。
【0010】
また、請求項2記載の発明では、1ラインの記録時の前記各発熱素子の最大に通電する時間は、1ラインを記録するために発熱素子の通電を開始した時点から次の1ラインを記録するために発熱素子の通電を開始する時点までの1ラインサイクル時間に対して50%以下の比率に設定されているようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
カラー感熱記録紙の層構造の一例を示す図2において、カラー感熱記録紙10は、シアン感熱発色層11と、365nmの紫外線に光定着性を有するマゼンタ感熱発色層12と,420nmの紫外線に光定着性を有するイエロー感熱発色層13と,透明な保護層14とが支持体15上に順次層設されている。これらの各感熱発色層11〜13は、熱記録される順番に層設されているが、例えばマゼンタ,イエロー,シアンの順番に熱記録する場合には、イエロー感熱発色層13とマゼンタ感熱発色層12とが入れ換えられる。
【0012】
なお、各感熱発色層11〜13の間には、感熱発色層の熱感度を調整するための中間層が形成されているが、図面では省略してある。また、支持体15としては、不透明なコート紙またはプラスチックフイルムが用いられるが、OHPシートを作成する場合には、透明なプラスチックフイルムが用いられる。
【0013】
図3は、各感熱発色層11〜13の発色特性を示すものである。各感熱発色層11〜13は、深層になるほど発色するために大きな発色熱エネネルギーが必要であり、このカラー感熱記録紙10では、イエロー感熱発色層13の発色熱エネルギーが最も低く、シアン感熱発色層11の発色熱エネルギーが最も高い。イエローの画素を記録する場合には、イエロー用のバイアス熱エネルギーEbyに階調熱エネルギーEgyを加えた発色熱エネルギーがカラー感熱記録紙10に与えられる。このバイアス熱エネルギーEbyは、イエロー感熱発色層13が発色する直前の熱エネルギーであり、1画素の記録開始時のバイアス加熱期間中にカラー感熱記録紙10に与えられる。階調熱エネルギーEgyは、記録すべき画素の発色濃度すなわちイエローの階調レベルに応じて決められるものであり、バイアス加熱期間に続く階調加熱期間中にカラー感熱記録紙10に与えられる。なお、マゼンタ,シアンについても同様であるので、記号Ebm,Egm,Ebc,Egcを付してある。
【0014】
図1に示すように、カラー感熱プリンタ17は、搬送ローラ対21〜23が適当な間隔で配置され搬送路を形成している。搬送ローラ対21,22の間の搬送路下側にはプラテンローラ24が配され、このプラテンローラ24の上側にはサーマルヘッド25が配置されている。各搬送ローラ対21〜23は、図示しないモータによって、プラテンドラムの回転に同期して回転され、カラー感熱記録紙10を搬送路に沿って搬送する。モータドライバ26は、一定な周期でモータ駆動パルスを発生し、このモータ駆動パルスでモータ27を駆動する。モータ27の回転は、プラテンローラ24のプラテン軸24aに伝達され、プラテンローラ24を連続的に回転させる。
【0015】
画像の記録時には、プラテンローラ24は、図中矢線方向に回転され、搬送ローラ対21〜23も同方向に回転される。これにより、カラー感熱記録紙10は、図中右方向(副走査方向)の下流に向けて一定な速度で搬送され、この間に1色の画像が1ラインずつ記録される。1色の画像についての記録が終了すると、プラテンローラ24と搬送ローラ対21〜23が記録時と逆方向に回転され、カラー感熱記録10は、その先端がサーマルヘッド25の位置に達するまで上流に向けて搬送される。この後、プラテンローラ24と搬送ローラ対21〜23が回転方向が切り換えられ、再びカラー感熱記録紙10が下流に向けて搬送され、この間に次の色の画像が1ラインずつ記録される。このようにしてカラー感熱記録紙10を往復動している間に、カラー画像をカラー感熱記録紙10に3色面順次で記録する。
【0016】
サーマルヘッド25は、周知のように、その下端に多数の発熱素子50(図5参照)が主走査方向(カラー感熱記録紙10の幅方向)にライン状に配列された発熱素子アレイ25aが設けられている。サーマルヘッド25は、各色の画像を1ラインずつ記録するために、発熱素子アレイ25aがカラー感熱記録紙10に圧接した圧接位置と、カラー感熱記録紙10から離れた退避位置とに移動する。
【0017】
搬送ローラ対22,23の間には、イエロー用光定着器28とマゼンタ用光定着器29とが配置されている。イエロー用光定着器28は、発光ピークが420nmの紫外線を放出する紫外線ランプ28aと、ランプハウス28bとから構成され、イエロー画像の記録後に、カラー感熱記録紙10に420nmの紫外線を照射して、イエロー感熱発色層13の発色能力を消失させる。また、マゼンタ用光定着器29は、発光ピークが365nmの紫外線を放出する紫外線ランプ29aと、ランプハウス29bとから構成され、マゼンタ画像の記録後に、カラー感熱記録紙10に365nmの紫外線を照射して、マゼンタ感熱発色層12の発色能力を消失させる。
【0018】
イエロー光定着器28からの紫外線の照射は、サーマルヘッド25によるイエロー画像の記録と並行して行われる。同様に、マゼンタ光定着器29からの紫外線の照射は、サーマルヘッド25によるマゼンタ画像の記録と並行して行われる。記録時のカラー感熱記録紙10の搬送速度は、後述するように1ラインサイクル時間に応じた低速になっているため、カラー感熱記録紙10への紫外線の照射時間が長い。このため、各紫外線ランプ28a,29aは、紫外線の放出強度が弱い低出力の安価なものを用いることができ、この低出力のものでも確実にイエロー感熱発色層13,マゼンタ感熱発色12の発色能力を消失することができる。
【0019】
このカラー感熱プリンタ17は、外部のコンピュータ40に接続されて使用され、記録すべき画像は、このコンピュータ40から画像データとして入力される。カラー感熱プリンタ17は、インタフェイス(I/F)回路31を備えている。このI/F回路31は、ポート30及びコンピュータ40のポート41を介してコンピュータ40側のI/F回路42に接続される。これにより、コンピュータ40とカラー感熱プリンタ17との間で画像データ及びプリント制御のための制御コードの送受信を行う。
【0020】
カラー感熱プリンタ17と外部のコンピュータ40とを接続するI/F回路31,42は、一般的なパーソナルタイプのコンピュータとプリンタとを接続するための規格、例えばセントロニクス準拠のものを用いることにより、特別なインタフェイス回路を用意しなくても接続ができるようにされている。なお、カラー感熱プリンタ17とコンピュータ40との接続は、汎用的かつ一般的なインタフェイスであればよく、パラレルにデータを送受信するセントロニクス準拠の他にも、シリアルにデータを送受信するRS−232CあるいはRS−422A等を用いてもよい。
【0021】
記録すべき画像は、スキャナ等で3色分解測光されて、イエロー画像データ,マゼンタ画像データ,シアン画像データとしてコンピュータ40のメモリ43に書き込まれる。また、このメモリ43には、I/F回路42を制御して、カラー感熱プリンタ17とデータの送受信をするのに必要なドライバソフトが書き込まれる。CPU44は、画像を記録する際には、このドライバソフトに従った所定の手順で、メモリ43から読み出した画像データをI/F回路42,ポート41,30を介してI/F回路31に送る。また、CPU44は、画像の記録開始指示,記録位置等のカラー感熱プリンタ17を制御するための制御コードを周知のエスケープシーケンス等を用いて送る。なお、メモリの代わりにハードディスク等に画像データを書き込んでおいて、これから順次に読み出すようにしてもよい。
【0022】
I/F回路31は、コンピュータ40から送出された制御コードを受信して、これをCPU32に送る。CPU32は、この制御コードに基づき、カラー感熱プリンタ17の各部を制御して画像の記録を行う。また、CPU32は、I/F回路31を介して、次に記録すべき1ライン分の画像データの送信要求をコンピュータ40にする。この画像データの送信要求を受けて、コンピュータ40は、次に記録すべき1ライン分の画像データをメモリ43から順番に読み出して、カラー感熱プリンタ17に送り、これがI/F回路31で受信される。この画像データの送信要求及び画像データの送信は、後述する冷却期間中に行われる。なお、画像データの送信要求は、I/F回路31がBUSY信号の送出を停止することにより行うことができる。
【0023】
I/F回路31で受信された1ライン分の画像データは、いったんラインメモリ33に書き込まれる。ラインメモリ33に記憶された1ライン分の画像データは、順番に読み出されてヘッド駆動回路34に送られる。ヘッド駆動回路34は、サーマルヘッド25の各発熱素子50を駆動して、バイアス加熱及び階調加熱とを行う。
【0024】
1ラインを記録するに際には、ヘッド駆動回路34は、まず1ライン分のバイアス駆動パルスを発生し、このバイアス駆動パルスが発生している時間だけ各発熱素子50を通電し発熱させてバイアス加熱を行う。そして、このバイアス加熱終了と同時に、1ライン分の階調駆動パルスを発生し、この階調駆動パルスが発生している時間だけ各発熱素子50を通電し発熱させて階調加熱を行う。
【0025】
バイアス駆動パルスのパルス幅は、カラー感熱記録紙10の発色特性に基づいて決定されており、イエロー用よりもマゼンタ用の方が広く、マゼンタ用よりもシアン用の方が広くなっている。これにより、各感熱発色層11〜13の発色特性に応じたバイアス熱エネルギーを発熱素子アレイ25aからカラー感熱記録紙10に与えることができるようになっている。また、階調駆動パルスのパルス幅は、カラー感熱記録紙10の発色特性に基づいて画像データに応じて決定される。
【0026】
図4は、サーマルヘッドの発熱素子を駆動するための3色の駆動パルスを示すものである。なお、図4(a)〜図4(c)は、いずれも対応する色の感熱発色層を最高濃度で発色させる場合を示している。
【0027】
図4(a)に示すように、イエロー画像を記録する際には、1個の発熱素子50は、バイアス加熱期間中に発生する1個のバイアス駆動パルスによって連続的に通電され、イエロー用のバイアス熱エネルギーEbyを発生する。このバイアス加熱期間の終了すると、引き続いて階調加熱期間となる。階調加熱期間では、1個の発熱素子50は、この階調加熱期間中に発生する1個の階調駆動パルスによって連続的に通電され、階調熱エネルギーを発生する。階調駆動パルスのパルス幅、すなわち階調加熱期間中の発熱素子の通電時間は、画像データの値によって変化し、例えば8ビットの画像データで256階調数を記録する場合には、階調駆動パルスのパルス幅は256段階に変化される。このようにして、各発熱素子50は、連続したバイアス駆動パルス及び階調駆動パルスによって駆動・発熱される。この階調加熱後から、次の画素の記録が開始されるまでの間の期間が冷却期間となり、発熱素子50が自然冷却される。図4(b)は、マゼンタ画像を記録するのための駆動パルスであり、図4(c)は、シアン画像を記録するの駆動パルスである。
【0028】
シアン感熱発色層を最高濃度で発色させる際のバイアス駆動パルス及び階調駆動パルスの各パルス幅の和が発熱素子50の最大通電時間Thとなる。また、発熱素子50を最大通電時間Thだけ通電してから次のラインを記録するためにバイアス加熱を行うまでの時間が最小冷却時間Tcとなる。
【0029】
次に記録すべき1ライン分の画像データは、サーマルヘッド25による階調加熱で1ラインが記録された後に、コンピュータ40よりカラー感熱プリンタ17に転送される。すなわち、全ての発熱素子50が冷却期間に入ってから、画像データの送信要求が行われ、次に記録すべき1ライン分の画像データがラインメモリ33に書き込まれた後に、この1ライン分の画像データに基づいて次の1ラインが記録される。
【0030】
したがって、最小冷却時間Tcは、少なくとも1ライン分の画像データをコンピュータ40から転送するのに必要な時間が確保される。また、上述のようなインタフェイス回路で画像データの転送を行う場合には、画像データの転送速度は比較的に低速であるため、最小冷却時間Tcがこれに応じて長くなる。このため、発熱素子50を最大通電時間Thだけ通電して発熱させたとしても、最小冷却時間Tcで発熱素子50を自然冷却して、その温度を再び室温に戻すことがきる。
【0031】
結果として、最小冷却時間Tcが長く設定されることにより、1ラインを記録する間隔が長くなってプリント速度が低速になるが、発熱素子50の蓄熱補正が不要となる。また、余裕を持ってコンピュータ40からカラー感熱プリンタ17に画像データの転送ができるので、カラー感熱プリンタ17内に全ての画像データを記憶するフレームメモリを設ける必要がない。したがって、蓄熱補正のための回路とフレームメモリとを備える必要がなくなり、カラー感熱プリンタ17の構造を簡単にすることができ、安価にすることができる。
【0032】
なお、1ラインサイクル時間Taに対しての最小冷却時間Tcの比率が50%以上、すなわち最大通電時間Thが50%以下となるようにして、ラインのプリントする時間間隔を長く設定し、プリント速度を低速にすれば、発熱素子50を充分に冷却することが可能である。したがって、例えば、1ライン分の画像データの転送時間が短く、転送完了時までに発熱素子50が室温に戻らないのであれば、最大通電時間Thが1ラインサイクル時間Taの50%以下の比率となるようにして、冷却期間を長く設定する。
【0033】
また、上記のような条件を満たすようにして1ラインサイクル時間Ta(最大通電時間Th及び最小冷却時間Tc)を決定すれば、この1ライン記録時間Taに応じてプリント速度が遅くなり、これにともなってカラー感熱記録紙10の搬送速度が遅くなる。このため、1個の画素を記録する際に発熱素子50の通電時間を長くすることができるから、発熱素子50が高温になることに起因するカラー感熱記録紙10の表面の荒れを防止することができる。
【0034】
このカラー感熱プリンタ17では、1ラインを512画素で記録するようにした場合に、1ライン記録時間Taは、約180msecであり、最大通電時間は、約40msecである。そして、この1ラインサイクル時間Taに応じたカラー感熱記録紙10の搬送速度は、0.8mm/secとなる。なお、搬送速度が16mm/sec程度で高速プリントする感熱プリンタでは、1ラインサイクル時間に対する最大通電時間の比率は95%程度である。
【0035】
カラー感熱記録紙10の記録状態を示す図5において、サーマルヘッド25の発熱素子アレイ25aには、主走査方向に多数の発熱素子50が並べられている。各発熱素子50は、主走査方向の長さL1、副走査方向(カラー感熱記録紙10の移動方向)の長さL2となっている。各発熱素子50は、ヘッド駆動回路34によって通電されて発熱し、一定の速度で搬送されているカラー感熱記録紙10を加熱する。各発熱素子50は、主走査方向では放熱量が小さいが、副走査方向では放熱量が大きいので、中央部に比べて両端の温度が上がらない。このために、記録される1ラインの副走査方向の長さL3は、発熱素子50の副走査方向(カラー感熱記録紙10の移動方向)の長さL2よりも短くなる。
【0036】
カラー感熱記録紙10は、1ライン記録時間Taで副走査方向に長さL3だけ搬送され、この搬送により各ラインが重なることなく、かつ隣接して記録される。この1本のラインは、複数の画素PSからなり、各画素PSは対応する発熱素子50で記録され、それぞれの画素PSが画像データに応じた濃度で発色される。
【0037】
次に上記構成の作用について図6を参照しながら説明する。カラー画像を記録する場合には、カラー感熱プリンタ17とコンピュータ40とを各ポート30,41を介して接続した状態にする。また、コンピュータ40にスキャナ等を接続する。そして、このスキャナでカラー画像を3色分解測光することによって得られたイエロー画像データ,マゼンタ画像データ,シアン画像データをメモリ43に書き込む。なお、赤色画像データ,緑色画像データ,青色画像データをコンピュータ40に取り込んで、これをコンピュータ40でイエロー画像データ,マゼンタ画像データ,シアン画像データに変換してもよい。また、フロッピィデイスクやCD−ROM等の記憶媒体から画像を取り込んでもよい。
【0038】
次にコンピュータ40に接続されたキーボード(図示省略)を操作して、プリントを指示する。この指示がされると、コンピュータ40のCPU44は、I/F回路42に記録開始の制御コードを送るとともに、これから記録すべき画像の大きさ(ライン数),記録位置等の制御コードを送る。
【0039】
I/F回路42は、CPU44からの制御コードを所定の通信手順によって、エスケープシーケンスを用いてカラー感熱プリンタ17のI/F回路31に送る。I/F回路31は、これらの制御コードを受信するとCPU32に送る。CPU32は、記録開始の制御コードを受け取ると、各部を初期化する。また、給紙カセットからカラー感熱記録紙10を送り出して給紙を行うとともに、搬送ローラ対21〜23,プラテンローラ24を所定の速度で回転させる。
【0040】
給紙カセットからのカラー感熱記録紙10は、搬送ローラ対21の回転によってプラテンローラ24に向けて搬送され、その先端がサーマルヘッド25の位置にくると、CPU32は、サーマルヘッド25のダウンを指示する。これにより、サーマルヘッド25が揺動されてカラー感熱記録紙10に発熱素子アレイ25aが圧接される。また、CPU32は、イエロー用光定着器29の紫外線ランプ29aを点灯する。なお、カラー感熱記録紙10に発熱素子アレイ25aが圧接されるまでの間のカラー感熱記録紙10の搬送速度は、記録時のものよりも速くすることで、プリント時間を短縮することができる。
【0041】
CPU32は、サーマルヘッド25をカラー感熱記録紙10に圧接した後に、カラー感熱記録紙10を所定の搬送速度0.8mm/secで搬送するようにして、プラテンローラ24及び搬送ローラ対21〜23の速度を調節する。また、I/F回路31を介して第1ラインのイエロー画像データの送信要求を行う。この送信要求は、コンピュータ40のI/F回路42で受信されてCPU44に送られる。これにより、コンピュータ40のCPU44は、メモリ43から第1ラインのイエロー画像データを順番に読み出しI/F回路42に送る。I/F回路42は、順番に入力されるイエロー画像データを順次にカラー感熱プリンタ17のI/F回路31に送る。
【0042】
I/F回路31は、第1ラインのイエロー画像データを受け取ると、これを順次にラインメモリ33に送る。これにより、ラインメモリ33には第1ライン目の各イエロ画像データが書き込まれる。
【0043】
次に、CPU32は、カラー感熱記録紙10の記録エリアの先端がサーマルヘッド25の位置に達したときに、ヘッド駆動回路34にイエロー画像の第1ラインのプリントを指示する。なお、カラー感熱記録紙10の搬送位置を検知するには、例えばホトセンサー等でカラー感熱記録紙10の先端を検知した時点よりモータ27に供給する駆動パルスの個数をカウントし、このカウント値と予め設定されたカラー感熱記録紙10の先端から記録開始位置までの長さに応じた駆動パルスと個数とを比較すればよい。
【0044】
プリント指示を受けると、ヘッド駆動回路34は、イエロー用の1ライン分のバイアス駆動パルスを発生し、サーマルヘッド25の各発熱素子50は、このバイアス駆動パルスのパルス幅と同じ時間だけ通電されて発熱する。これにより、全ての発熱素子50は、イエロー感熱発色層13が発色する直前のバイアス熱エネルギーEbyを発生し、このバイアス熱エネルギーEbyをカラー感熱記録紙10の第1ラインの位置に与える。
【0045】
一方、ラインメモリ33の第1ラインのイエロー画像データは、バイアス加熱期間中に読み出され、ヘッド駆動回路34に送られ、このヘッド駆動回路34にセットされる。ヘッド駆動回路34は、バイアス加熱の終了後に、セットされた各イエロー画像データに応じた長さの1ライン分の階調駆動パルスを発生する。これにより、各発熱素子50は、それぞれ対応する階調駆動パルスのパルス幅と同じ時間だけ通電されて発熱する。なお、イエロー画像データが「0」の場合には、階調駆動パルスは発生せず、これに対応する発熱素子50は通電されない。また、イエロー画像データが大きいほど、発熱素子50の通電時間が長くなる。このようにして、1ライン分の階調用駆動パルスによってサーマルヘッド25の発熱素子50が選択的に駆動されて発熱する。
【0046】
以上のようにして、各発熱素子50は、一定なバイアス熱エネルギーEbyと、イエロー画像データに応じた階調熱エネルギーEgyとからなる発色熱エネルギーを発生する。これにより、イエロー感熱発色層13は、図3に示す特性曲線に基づいて、四角形をした画素PS内がイエロー画像データに応じた濃度に発色され、イエロー画像の第1ラインが記録される。
【0047】
各発熱素子50は、階調加熱が終了すると、冷却期間に入って自然冷却される。この冷却期間は、階調用駆動パルスが短いほど長くなるが、冷却期間の最小冷却時間Tcは、シアン画像を記録する際に発熱素子50を最大通電時間で通電して発熱した後、発熱素子が室温の温度まで低下するのに必要な時間を確保してあり、またイエロー画像を記録する際の通電時間は、シアン画像を記録する時のそれよりも小さい。したがって、このイエロー画像を記録した際にも、各発熱素子50は、発熱後に冷却期間中に室温まで下がる。
【0048】
全ての発熱素子50が第1ラインの階調加熱が終了して冷却期間に入ると、CPU32は、I/F回路31を介してコンピュータ40に第2ラインのイエロー画像データの送信要求を行う。この送信要求により、コンピュータ40のメモリ43から第2ラインのイエロー画像データが読み出され、上記と同様な手順でカラー感熱プリンタ17に送られラインメモリ33に書き込まれる。
【0049】
このときに、最小冷却時間Tcは、1ライン分の画像データをコンピュータ40から転送するまでに要する時間を確保してあるから、第2ラインのイエロー画像データは、第1ラインの冷却期間が終了するまでに感熱プリンタ10に転送されて、ラインメモリ33に書き込まれる。
【0050】
第1ラインの冷却期間が終了すると、ヘッド駆動回路34は、バイアス用駆動パルスを発生させる。このバイアス用駆動パルスで全発熱素子50を駆動してバイアス加熱を行う。そして、このバイアス加熱中に、ラインメモリ33から読み出された第2ラインのイエロー画像データがヘッド駆動回路34にセットされ、バイアス加熱の終了後に、この第2ラインのイエロー画像データに基づいた1ライン分の階調用駆動パルスを発生し、各発熱素子50が選択的に駆動される。これにより、イエロー画像の第1ラインの副走査方向に隣接した位置にイエロー画像の第2ラインが記録される。この時に、各発熱素子50は、第1ラインの冷却期間中に充分に冷却されて室温に戻されているから、第1ラインを記録した時の発熱による蓄熱の影響がなく、記録された第2ラインは第2ラインのイエロー画像データに応じた濃度で発色される。したがって、濃度ムラが発生しない。
【0051】
以下同様にして、イエロー画像の第3ライン目以降を1ラインずつ順次記録する。このときにも、冷却期間中にイエロー画像データの送信要求を行って、1ライン分のイエロー画像データがコンピュータ40のメモリ43からカラー感熱プリンタ17に転送される。
【0052】
イエロー画像が記録されたカラー感熱記録紙10の部分は、搬送ローラ対22によって搬送路の下流に向けて搬送され、イエロー用光定着器28に達すると、紫外線ランプ28aから放出された420nmの紫外線が照射される。カラー感熱記録紙10の搬送速度は、プリント速度に応じて低速であるから、カラー感熱記録紙10は、紫外線ランプ28aからの紫外線が照射される時間が長い。したがって、紫外線ランプ28aとして紫外線の照射強度が低い低出力のものを用いても、イエロー感熱発色層13に残っていた発色能力を確実に消失される。
【0053】
サーマルヘッド25で、最終ラインのイエロー画像データを記録した後にも、カラー感熱記録紙10の後端がイエロー用光定着器28に達し、かつその部分のイエロー感熱発色層13に残っていた発色能力を確実に消失するようにして、所定の時間だけカラー感熱記録紙10の搬送は継続して行われ、カラー感熱記録紙10のイエロー感熱発色層13に残っていた全ての発色能力を確実に消失させる。
【0054】
このようにして、イエロー感熱発色層13の光定着が完了すると、CPU32は、紫外線ランプ28aを消灯し、また、サーマルヘッド25を揺動して、発熱素子アレイ25aをカラー感熱記録紙10から退避した位置に移動する。この後、プラテンローラ24及び搬送ローラ対21〜23が高速に逆回転されて、カラー感熱記録紙10が搬送路の上流に向けて搬送される。そして、カラー感熱記録紙10の先端(この時の搬送方向の後端)がサーマルヘッド25の位置に達すると、プラテンローラ24及び搬送ローラ対21〜23の回転が停止されてから、発熱素子アレイ25aがカラー感熱記録紙10に圧接される。この後、再びカラー感熱記録紙10を搬送路の下流に向けて、0.8mm/secで搬送するようにして、プラテンローラ24及び搬送ローラ対21〜23が回転される。また、マゼンタ用光定着器29の紫外線ランプ29aが点灯される。
【0055】
CPU32は、サーマルヘッド25をカラー感熱記録紙10に圧接した後に、I/F回路31を介して第1ラインのマゼンタ画像データの送信要求を行う。これにより、コンピュータ40のCPU44は、メモリ43から第1ラインのマゼンタ画像データを順番に読み出しI/F回路42に送る。第1ライン目のマゼンタ画像データは、I/F回路31を介してラインメモリ33に書き込まれる。
【0056】
カラー感熱記録紙10の記録エリアの先端がサーマルヘッド25の位置に達すると、ヘッド駆動回路34にマゼンタ画像の第1ラインのプリントの指示がされ、イエロー画像データと同様にしてバイアス加熱と階調加熱とが行われる。これにより、イエロー画像の第1ラインに重なるようにして、マゼンタ画像の第1ラインが記録される。そして、このマゼンタ画像の記録終了後に、上記同様にして、第2ライン目以降が1ラインずつ記録される。この時にも、次回に記録される1ライン分のマゼンタ画像データは、今回記録したラインの冷却期間中に行われ、またサーマルヘッド25の各発熱素子50は、冷却期間中に自然冷却されて室温まで戻される。
【0057】
マゼンタ画像が記録されたカラー感熱記録紙10の部分は、搬送路の下流に向けて搬送され、マゼンタ用光定着器29に達すると、紫外線ランプ29aから放出された365nmの紫外線が照射される。このときにも、カラー感熱記録紙10の搬送速度が低速であるから、紫外線ランプ29aとして紫外線の照射強度が低い低出力のものを用いても、マゼンタ感熱発色層12に残っていた発色能力を確実に消失することができる。
【0058】
上記同様にして、所定の時間だけカラー感熱記録紙10の搬送を継続して、カラー感熱記録紙10のマゼンタ感熱発色層12に残っていた発色能力を確実に消失させた後に、紫外線ランプ29aが消灯される。また、発熱素子アレイ25aをカラー感熱記録紙10から退避した位置に移動してから、プラテンローラ24及び搬送ローラ対21〜23を逆回転させ、カラー感熱記録紙10を搬送路の上流に向けて搬送する。
【0059】
そして、カラー感熱記録紙10の先端がサーマルヘッド25の位置に達した時に、プラテンローラ24及び搬送ローラ対21〜23の回転を停止するとともに、発熱素子アレイ25aをカラー感熱記録紙10に圧接する。この後、再びカラー感熱記録紙10を搬送路の下流に向けて、0.8mm/secで搬送するようにしてプラテンローラ24及び搬送ローラ対21〜23を回転させ、上記同様な手順でシアン画像を1ラインずつ記録する。
【0060】
シアン画像が記録されたカラー感熱記録紙10の部分は、搬送ローラ対22によって搬送路の下流に向けて搬送され、搬送ローラ対23によって排紙口(図示せず)に向けて搬送される。そして、シアン画像の最終ラインを記録した後に、カラー感熱記録紙10が排紙口を介して排紙される。
【0061】
このようにして、カラー画像がカラー感熱記録紙10に3色面順次で記録される。この記録されたカラー画像は、カラー感熱記録紙10を発色させる際に、高い熱エネルギーを短時間に与えないから、カラー感熱記録紙10の表面が荒れず、光沢度が高いので、高画質に画像が記録されている。
【0062】
また、発熱素子50を発熱後に再び室温に戻してから発熱させてカラー感熱記録紙10を加熱しているので、記録されたカラー画像は発熱素子50の蓄熱による濃度ムラがない。このようにして、記録されたカラー画像は、カラー感熱記録紙10の本来持っている性能を引き出した高画質で記録されている。
【0063】
さらに、画像データの転送する間隔が長いのでコンピュータ40の処理負荷が軽くなるため、コンピュータ40をマルチタスクOSで稼動させている場合には、バッククランドのタスクでこのカラー感熱プリンタ17によるカラー画像の記録処理しながら、他の処理を行うことも可能である。また、発熱素子50の蓄熱補正する場合であっても、発熱素子の冷却時間を充分に確保してあるので、その補正処理が簡単になるためカラー感熱プリンタ17によるカラー画像の記録と並行させて、コンピュータ40で補正処理を行うこともできる。
【0064】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、搬送手段でカラー感熱記録紙を一定の速度で搬送し、1画像分の画像データを記憶した外部コンピュータから1ラインを記録する毎に次の1ライン分の画像データをラインメモリ手段に取り込み、このラインメモリ手段から読み出した1ライン分の各画像データに応じて各発熱素子を通電して発熱させ、各発熱素子に対応する画素を記録することにより1色の画像を1ラインずつ記録するようにしたから、発熱素子の冷却時間を充分に取ることができるようになるため蓄熱補正のための回路や1個の画像の全ての画像データを記憶するためのフレームメモリが不要となり、カラー感熱プリンタを構造が簡単で安価なものにすることができる。また、冷却時間を長くすることにより1ラインサイクル時間が長くなり、これに応じて、カラー感熱記録紙の搬送速度が低速になるから、1ラインを記録する際の通電時間を長くすることができるので、発熱素子が高温になってカラー感熱記録紙の表面が荒れることを防止でき、また定着時間を長くすることができるので低出力の安価な紫外線ランプを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したカラー感熱プリンタを示す概略図である。
【図2】カラー感熱記録紙の層構造を示す説明図である。
【図3】カラー感熱記録紙の発色特性を示すグラフである。
【図4】各色のバイアス駆動パルスと階調駆動パルスを示す波形図である。
【図5】カラー感熱記録紙の記録状態を示す説明図である。
【図6】カラー画像を記録する際の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 カラー感熱記録紙
17 カラー感熱プリンタ
24 プラテンローラ
25 サーマルヘッド
28 イエロー用光定着器
29 マゼンタ用光定着器
31,42 インタフェイス回路
33 ラインメモリ
34 ヘッド駆動回路
40 コンピュータ
50 発熱素子
Claims (2)
- 少なくともイエロー,マゼンタ,シアンを発色する第1〜第3の感熱発色層を積層し、最上層の第1の感熱発色層とその下の第2の感熱発色層についてはそれぞれ特有な紫外線による光定着性を有するとともに、下層の感熱発色層ほど熱感度が低いカラー感熱記録紙を用い、このカラー感熱記録紙の幅方向に複数の発熱素子が1列に並べて配されたサーマルヘッドで最上層の第1の感熱発色層から順番に記録と光定着を行って、画像を3色面順次で記録するカラー感熱プリンタにおいて、
一定の速度でカラー感熱記録紙を連続搬送する搬送手段と、1ラインを記録する毎に、1画像分の画像データを記憶した外部コンピュータから次の1ライン分の画像データを取り込むラインメモリ手段と、ラインメモリ手段から読み出した1ライン分の各画像データに応じて各発熱素子を通電して発熱させ、各発熱素子に対応する画素を記録することにより1色の画像を1ラインずつ記録するヘッド駆動回路とを備えたことを特徴とするカラー感熱プリンタ。 - 1ラインの記録時の前記各発熱素子の最大に通電する時間は、1ラインを記録するために発熱素子の通電を開始した時点から次の1ラインを記録するために発熱素子の通電を開始する時点までの1ラインサイクル時間に対して50%以下の比率に設定されていることを特徴とする請求項1記載のカラー感熱プリンタ。
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