JP2003326697A - 熱定着装置 - Google Patents

熱定着装置

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JP2003326697A
JP2003326697A JP2002138746A JP2002138746A JP2003326697A JP 2003326697 A JP2003326697 A JP 2003326697A JP 2002138746 A JP2002138746 A JP 2002138746A JP 2002138746 A JP2002138746 A JP 2002138746A JP 2003326697 A JP2003326697 A JP 2003326697A
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Kazuo Einaga
和夫 永長
Masaki Nakamoto
正樹 中元
Katsuisa Ishita
勝功 井下
Kimitada Funase
公資 船瀬
Masazumi Ishikawa
正純 石川
Toshihiro Matsuoka
俊宏 松岡
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一な加熱により最適な転写を実現する画像
形成装置を小型に構成する。 【解決手段】 被記録媒体を搬送する搬送機構の搬送経
路の上方に加熱空気を搬送経路側に供給する送風ケース
52を配置して、この送風ケース52からの加熱空気を
搬送機構で搬送される被記録媒体の上面に供給し、又、
この搬送経路の下部にシートヒータ57を有するガイド
体57を配置して、このガイド体57からの熱を搬送機
構で搬送される被記録媒体の下面に対して接触により伝
えるよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、基材と、この基材
表面の定着層に転写すべき画像情報がプリントされる浸
透層とを有するシート状の被記録媒体を加熱することに
より、浸透層に昇華性インクでプリントされた画像情報
を定着層に転写定着する加熱部を備えている熱定着装置
に関する。 【0002】 【従来の技術】上記のように構成された熱定着装置と類
似する技術として特開平10‐297197号公報に示
されるものが存在する。 【0003】この従来の技術では、金属基材(本発明の
基材)上に防錆層を兼ねる着色下地層(本発明の定着
層)を形成し、この上に光透過性樹脂層としてアクリル
系樹脂やポリエステル系樹脂やウレタン系樹脂で成る透
明樹脂層を形成し、この上に多孔質アルミナ等を用いた
インクジェット受理層(本発明の浸透層)を形成して金
属装飾体を構成して成り、この金属装飾体のインクジェ
ット受理層に対して昇華形着色材を用いたインクジェッ
ト印刷により着色模様を形成する。この後、この金属装
飾体を加熱炉や、ホットプレスで加熱することによりイ
ンクジェット受理層の昇華形着色材が昇華して透明樹脂
層に入り込み、インクジェット受理層に形成された着色
模様が透明受理層に形成される。次に、インクジェット
受理層を温水で軟化させた後、布等で拭き取ることによ
ってインクジェット受理層の全てを取り除くことで、着
色模様が形成された金属装飾体が完成するものとなって
いる。 【0004】又、可撓性の樹脂シートを基材として用
い、この基材の表面に定着層を形成し、更に、この定着
層の表面に浸透層(前記受理層と同様の機能を有するも
の)を形成し、浸透層に対して昇華性インクでプリント
した記録情報を加熱によって定着層に転写定着する被記
録媒体は開発中のものであり、この被記録媒体を用い、
この被記録媒体の浸透層に対して昇華性インクで記録情
報のプリントを行った後に、加熱によって昇華性インク
を昇華させて記録情報を定着層に転写定着させる連続し
た処理を行う装置は開発されていなかった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】熱定着装置について考
えるに、例えば、この被記録媒体の基材に可撓性の樹脂
シートを使用したものでは、この装置で偏った加熱が行
われた場合や、偏った力が作用する状態で加熱が行われ
た場合に基材が歪み平坦性を失うことも考えられる。特
に、偏った加熱が行われた場合には、温度が高い領域で
転写が進み、温度の低い領域で転写が抑制されるので、
転写定着された記録情報の濃度ムラや色ムラに繋がるも
のとなる。 【0006】具体的に説明すると、加熱により昇華性イ
ンクを昇華させて定着層に対して転写像を形成するもの
では、定着層としてフッ素樹脂を使用すること等により
銀塩印画紙で画像を形成(プリント)したものやインク
ジェットプリンターで画像を形成(プリント)したもの
と比較して耐候性に優れたものを作りやすく、屋外の看
板や屋外に使用されるステッカーやシール類に使用する
ことが可能となる。又、この種の被記録媒体を屋外に用
いる場合には、基材として比較的安価で耐水性、平滑性
に優れたPET(polyethylene terephthalate)樹脂シ
ートを基材に使用することが有効である反面、このPE
T樹脂は熱可塑性であるため、被記録媒体の加熱を行う
際に、例えば、被記録媒体を加熱型の圧着ローラで挟み
込んで搬送を行い乍ら熱を作用させるよう構成した場合
には、圧着ローラ同士の軸芯方向での圧着力のバラツキ
や、圧着ローラの表面における温度分布の不均衡から被
記録媒体に作用する温度や圧力を不均衡にして基材の平
坦性を損なうことや、転写される画像等に濃度ムラや色
ムラを発生させるものとなり、均一な加熱を行い得る技
術が望まれているのである。特に、厚い被記録媒体を加
熱する際には表裏両面から均一な加熱を行うことが重要
となるものの、加熱空気を被記録媒体の表裏両面に供給
するものでは、電気ヒータ、ファン、空気供給系等を、
搬送経路を挟む位置に配置する必要から装置全体が大型
化するものとなり、この点にも改善が望まれているので
ある。 【0007】本発明の目的は、均一な加熱により最適な
転写を実現する画像形成装置を小型に構成する点にあ
る。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
熱定着装置の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕基材と、この基材表面の定着層に転写すべき画
像情報がプリントされる浸透層とを有するシート状の被
記録媒体を加熱することにより、浸透層に昇華性インク
でプリントされた画像情報を定着層に転写定着する加熱
部を備えている熱定着装置において、前記加熱部が、前
記被記録媒体を搬送する搬送機構と、この搬送機構で搬
送される被記録媒体を加熱する加熱機構とで構成され、
この加熱機構が搬送経路の下部に配置した加熱プレート
と、搬送機構の経路の上方から加熱空気を搬送機構の搬
送経路の側に供給する空気加熱部とを備えて構成されて
いる点にある。 【0009】〔作用・効果〕上記特徴によると、搬送機
構に対して被記録媒体を搬送することにより、被記録媒
体は、搬送機構の搬送経路の下部に配置された加熱プレ
ートで下面が加熱されると同時に、搬送経路の上部に配
置された空気加熱部から供給される加熱空気との接触で
上面が加熱されるものとなる。つまり、空気加熱部から
の加熱空気を被記録媒体の上面側に供給することによ
り、この加熱空気は被記録媒体の上面を流動する状態で
接触して局部的な加熱に繋がること無く、この被記録媒
体の上面を平均的に加熱するものとなり、又、被記録媒
体を搬送する際には加熱プレートに対して被記録媒体が
移動する状態で熱が被記録媒体の下面に作用するので偏
った加熱を回避しながら、この被記録媒体の下面を平均
的に加熱するものとなり、この加熱プレートを比較的厚
みの小さい素材で構成し得るので装置の大型化に繋がる
こともない。その結果、均一な加熱により最適な転写を
実現する画像形成装置が小型に構成されたのである。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、画像処理装置
Pから転送される画像情報を被記録媒体Mに対して昇華
性インクでプリントし、プリントサイズに切断し、加熱
により定着した後に送り出す画像形成装置Qが構成され
ている。 【0011】前記画像処理装置Pは汎用コンピュータ
1、モニター2、キーボード3、マウス4を有すると共
に、現像済みの銀塩式の写真フィルム5の画像情報を光
電変換するフィルムスキャナー6と、メディアにデジタ
ル信号で保存された情報を取り出すようにコンピュータ
内部のメディアドライブ7とを備えて成っている。尚、
メディアドライブ7とは、CDやCD−R、あるいは、
MO等のディスク状の媒体ばかりでなく、コンパクトフ
ラッシュ(登録商標)やスマートメディア等の半導体で
成る媒体から情報を取り出すドライブの総称であり、同
図にはCD及びCD−Rの情報を読出すメディアドライ
ブを示している。 【0012】前記被記録媒体Mは図4に示すように、P
ET(polyethylene terephthalate)製でフィルム状の
基材11の表面に対して、昇華性インクに対して親和性
のある樹脂としてポリビニルアルコール系の樹脂やポリ
ビニルアセタール系の樹脂等で定着層12を形成し、こ
の定着層12の表面に昇華性インクに対して非親和性と
なるフッ素樹脂やシリコン樹脂等の薄いフィルム状の浸
透層13を剥離自在に重ね合わせ、全体として柔軟なシ
ート状に構成したものであり、この被記録媒体Mは浸透
層13に対して昇華性インクで画像をプリントした後、
加熱処理を行うことにより、浸透層13のインクが昇華
して定着層12に移行し、基材11の表面に画像情報を
定着形成する機能を有し、画像情報を転写定着した後に
は、浸透層13をフィルム状のまま剥離して取り除くこ
とにより基材11の表面の定着層12に形成された明瞭
な画像を露出させるものとなっている。又、この被記録
媒体Mは、基材11の素材が昇華性インクに対して親和
性を有する性質のものでは、その基材11の表面をその
まま定着層12として利用できる。 【0013】図1〜図3に示すように、前記画像形成装
置Qは、被記録媒体Mに画像情報をプリントするプリン
ト部Q1と、このプリント部Q1において昇華性インク
で画像情報がプリントされた被記録媒体Mを一時的に蓄
えるループ形成部Q2と、このループ形成部Q2から被
記録媒体Mが送られる熱定着部Q3(熱定着装置の一
例)とを備えて構成されている。この画像形成装置Qで
は、熱定着部Q3における被記録媒体Mの搬送速度がプ
リント部において被記録媒体Mを搬送する速度より低速
であるため、この速度差を吸収するために、プリント部
Q1と熱定着部Q3との中間位置にループ形成部Q2を
配置しており、プリント部Q1と、ループ形成部Q2
と、熱定着部Q3とは互いに分離自在なユニットとして
構成されている。尚、熱定着部Q3における被記録媒体
Mの搬送速度は300mm/min程度であり、プリン
ト部Q1での被記録媒体Mの搬送速度はプリント時の画
像情報の解像度や被記録媒体Mの幅によって決まるもの
であるが、最低速度でも熱定着部Q3における被記録媒
体Mの搬送速度より高速度となる。 【0014】〔プリント部〕前記プリント部Q1は、本
体ケース20の内部に対して、ロール状の被記録媒体M
を送るよう圧着型の一対の搬送ローラ21を複数組備え
て成る搬送機構Aと、この搬送機構Aで水平方向に搬送
される被記録媒体Mに対して画像情報をプリントするイ
ンクジェット型のプリントヘッド22と、このプリント
ヘッド22と一体形成した切断機構Bと、これらを制御
するプリント制御装置23とを備えて成り、この本体ケ
ース20を支持脚24で支持することにより、画像情報
がプリントされた被記録媒体Mを比較的高い位置で水平
方向に送り出すよう構成されている。 【0015】前記搬送機構Aは、ロール状の被記録媒体
Mをプリントヘッド22の部位まで搬送する前搬送機構
A1と、このプリントヘッド22の部位から被記録媒体
Mを排出口20Aまで搬送する後搬送機構A2とを組み
合わせて成り、この前搬送機構A1と、後搬送機構A2
とは夫々ともステッピングモータ型の搬送モータ(図示
せず)で独立して駆動自在に構成されている。前記プリ
ントヘッド22は、被記録媒体Mの搬送方向(副搬送方
向)と直交する姿勢(主走査方向に沿う姿勢)で備えら
れた一対のガイドロッド24で案内される状態で、ステ
ッピングモータ型の主走査モータ(図示せず)からの駆
動力で主走査方向に往復作動自在に支持され、このプリ
ントヘッド22に対して取換え自在に備えたインクカー
トリッジ25の昇華性インクをピエゾ素子等の吐出機構
26によりノズル(図示せず)から吹き出して画像情報
をプリントするよう構成されている。 【0016】前記切断機構Bは、プリントヘッド22に
対して被記録媒体Mの側に突出する位置と、被記録媒体
Mから離間する方向に退入する位置とに切換自在に備え
た刃体28と、この刃体28の位置を、カム送りやネジ
送り機構(図示せず)を介して切換える切換モータ29
とを備えて構成されている。 【0017】尚、インクカートリッジ25のインクとし
て、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、
ブラック(K)の少なくとも4色のインクの他に中間色
の2色のインクを用いた6色を使用するよう構成され、
この実施の形態で使用される昇華性インクは、80℃程
度で昇華が始まり、前述したようにフィルム状のPET
製の基材11を有する被記録媒体Mにおいては、180
℃で2分程度の加熱により最適な転写状態となる。この
昇華性インクは170℃〜200℃程度でインクの昇華
を無理なく行えるものであり、200℃では1分程度の
加熱、170℃では5分程度の加熱で必要とする転写し
て定着が可能となる。 【0018】この構成により、被記録媒体Mに対してプ
リント部Q1で画像情報のプリントを行う場合には、前
記プリント制御装置23が、搬送機構Aを作動させて被
記録媒体Mをプリントヘッド22の部位まで搬送し、次
に、プリントヘッド22を制御して昇華性インクを被記
録媒体Mの浸透膜13に吹き付けて画像情報をプリント
する。このように画像情報をプリントする場合には、被
記録媒体Mの搬送を停止させた状態でプリントヘッド2
2を走査方向に作動させて昇華性インクを被記録媒体M
に吹き付け、この走査によりプリントヘッド22が作動
端に達すると、前搬送機構A1と後搬送機構A2とを等
速で同期駆動してプリントヘッド22におけるプリント
幅に対応した量だけ被記録媒体Mを搬送する処理が繰り
返して行われる。次に、画像情報がプリントされた被記
録媒体Mのうち、画像情報同士の中間位置等、切断を行
うべき部位が切断機構Bの切断位置まで搬送されると、
刃体28を突出させてプリントヘッド22を作動させる
ことにより被記録媒体Mを切り離すものとなり、この
後、前記後搬送機構A2を作動させて、切り離した被記
録媒体Mを排出口20Aから送り出す制御が実行され
る。 【0019】〔ループ形成部〕図5に示すように、前記
ループ形成部Q2は、中央位置に3つの従動ローラ30
を有したターンローラ31を備えると共に、このターン
ローラ31を基準にして搬送上手側の第1ループ形成機
構L1と、ターンローラ31を基準にして搬送下手側の
第2ループ形成機構L2と、これらの下方位置において
被記録媒体Mを受け止めるケース44とを備えて構成さ
れている。 【0020】前記ターンローラ31は、ステッピングモ
ータ型のローラモータM31で駆動自在に構成され、こ
のターンローラ31の外周に対して前記3つの従動ロー
ラ30を圧接させることで、被記録媒体Mを比較的大き
い角度でターンローラ31に巻き付けて被記録媒体Mの
巻き癖を取り除き得るようにも機能する。 【0021】前記第1ループ形成機構L1は、プリント
部Q1の排出口20Aから排出された被記録媒体Mを下
方に案内する導入ガイド32と、この導入ガイド32で
下方に案内された被記録媒体Mを更に下方に案内する第
1固定ガイド33と、この第1固定ガイド33に対向配
置した第1可動ガイド34とを備えると共に、この第1
可動ガイド34を上端部の揺動軸34A周りで揺動自在
に支持し、この揺動軸34Aに備えた第1セクタギヤ3
5に対して第1モータM34の出力ギヤ36を咬合させ
て成り、この第1モータM34の駆動により、この第1
可動ガイド34を同図に実線で示す閉じ姿勢と、仮想線
で示す開放姿勢とに切換自在となる。 【0022】前記第2ループ形成機構L2は、第1ルー
プ形成機構L1からターンローラ31を介して送られた
被記録媒体Mを前記熱定着部Q3に案内する第2固定ガ
イド37と、第2固定ガイド37に対向配置した第2可
動ガイド38と、被記録媒体Mを前記熱定着部Q3に送
る圧着型の供給ローラ39とを備えると共に、この第2
可動ガイド38を上端部の揺動軸38A周りで揺動自在
に支持し、この揺動軸38Aに備えたセクタギヤ40に
対して第2モータ38Mの出力ギヤ41を咬合させ、
又、供給ローラ39を駆動する供給モータM39の出力
ギヤ42と、供給ローラ39の軸端に備えた入力ギヤ4
3と咬合させて成り、第2モータM38の駆動により、
第2可動ガイドを同図に実線で示す閉じ姿勢と、仮想線
で示す開放姿勢とに切換自在となり、供給モータM39
の駆動により供給ローラ39を回転させて、このループ
形成部Q2からの被記録媒体Mを熱定着部Q3に供給自
在となる。 【0023】このループ形成部Q2では、被記録媒体M
の搬送経路の各所に対して被記録媒体Mの存否を判別す
るセンサ(図示せず)を配置すると共に、制御装置(図
示せず)を備えており、この制御装置により以下に説明
する制御が実行される。つまり、プリント部Q1の排出
口20Aから被記録媒体Mが排出された場合には、第1
可動ガイド34を同図に実線に示す閉じ姿勢に設定する
と同時にターンローラ31を低速で回転させることによ
り、この被記録媒体Mの先端を導入ガイド32からター
ンローラ31まで案内し、このターンローラ31と従動
ローラ30とで被記録媒体Mの先端部を圧着保持したこ
とが確認されるとターンローラ31を停止させた後に、
第1可動ガイド34を同図に仮想線で示す開放姿勢に切
換えて、この第1ループ形成機構L1の空間内に被記録
媒体Mを垂れ下がる形態で蓄える。次に、プリント部Q
1から送り出された被記録媒体Mの後端を検出すると、
第2可動ガイド38を同図に実線で示す閉じ姿勢に設定
した状態でターンローラ31と、供給ローラ39との駆
動を開始して、被記録媒体Mの先端を第2ループ形成機
構L2の供給ローラ39まで送り、供給ローラ39で被
記録媒体Mの先端部を圧着して熱定着部Q3における被
記録媒体Mの搬送速度と等しい速度で熱定着部Q3に送
込む作動を行いながら、第2可動ガイド38を同図に仮
想線で示す開放姿勢に切換えた後に、ターンローラ31
を高速回転させて第1ループ形成機構L1に蓄えられた
被記録媒体Mを第2ループ形成機構L2の空間内に被記
録媒体Mを垂れ下がる形態で蓄える制御が行われる。こ
のように、第1ループ形成機構L1の被記録媒体Mが第
2ループ形成機構L2に送り出されると、プリント部Q
1からの被記録媒体Mを前述と同様に第1ループ形成機
構L1に導入する制御が開始されるのである。 【0024】又、このループ形成部Q2には、熱定着部
Q3に対して外部から被記録媒体Mを直接供給するため
に、一対のガイド板45で成る手差し供給部を備えてお
り、例えば、この画像形成装置Qから分離した位置にセ
ットされたプリンター等で画像情報が形成された被記録
媒体Mの加熱定着も行えるように構成されている。尚、
前記導入ガイド32は手動操作により、同図において仮
想線に示す排出姿勢に切換可能であり、この排出姿勢に
切換えることにより、プリント部Q1でプリントされた
被記録媒体Mや、通常のインク(非昇華性のインク)で
プリントされたプリントペーパを外部に取り出せるよう
構成されている。尚、ループ形成部Q2において被記録
媒体Mの搬送が行われている際に、手差し供給部から被
記録媒体Mを導入できないよう、手差し供給部に制御信
号によって開閉するシャッターを備えることや、ループ
形成部Q2に被記録媒体Mが存在することをオペレータ
に示すランプを備えることも可能である。 【0025】〔熱定着部〕図2及び図6〜図9に示すよ
うに前記熱定着部Q3は、本体ケース50の内部に、被
記録媒体Mを加熱する断熱材製の加熱ケース51と、こ
の加熱ケース51に対して加熱空気を供給するよう加熱
ケース51の上部位置に配置した断熱材製の送風ケース
52(空気加熱部の一例)と、加熱ケース51から送り
出された被記録媒体Mに接触して被記録媒体Mの平坦化
を図る平坦化部Dとを備えると共に、この本体ケース5
0を支持する支持脚53を備えて構成されている。尚、
この加熱ケース51と、送風ケース52とで加熱部が構
成されている。 【0026】前記加熱ケース51の内部に形成される加
熱空間Rには、被記録媒体Mの導入部の側に位置を設定
して圧着型の一対の導入ローラ54を配置し、この導入
ローラ54より搬送下手側に被記録媒体Mの上面と下面
とに接触して搬送力を作用させる複数の両面接触ローラ
55と、被記録媒体Mの上面に接触して搬送力を作用さ
せる複数の上面接触ローラ56とを有して成る加熱搬送
機構を備え、又、この加熱搬送機構における被記録媒体
Mの搬送経路の下部位置に被記録媒体Mの下面に接触し
て案内する平坦なガイド体57(加熱プレートの一例)
を、搬送上手位置と搬送下手位置とに配置し、このガイ
ド体57の下面側に該ガイド体57を加熱するシートヒ
ータ58を備えている。又、前記両面接触ローラ55は
一対の上部ローラ55Tと単一の下部ローラ55Bと
を、側面視(軸芯に沿う方向視)で千鳥配置状態で備え
ると共に、被記録媒体Mの搬送方向に沿う方向視で上部
ローラ55Tの外周面と、下部ローラ55Bの外周面と
の間に被記録媒体Mの厚さに略等しい間隔を設定し、こ
の上部ローラ55Tと、下部ローラ55Bとが被記録媒
体Mに軽く接触する状態で搬送力を作用させるよう構成
したものである。尚、両面接触ローラ55で被記録媒体
Mを接触状態で搬送するので、被記録媒体Mが幅方向に
熱膨張した場合でも、被記録媒体Mに歪みを発生し難い
ものにしており、この両面接触ローラ55が被記録媒体
Mに対して軽く接触する状態で配置されるので、被記録
媒体Mの温度分布のバラツキも回避するものとなってい
る。そして、両面接触ローラ55を構成する一対の上部
ローラ55Tと単一の下部ローラ55Bとの位置関係を
任意に調整できるよう構成することによって、多様な被
記録媒体Mの厚さに良好に対応させることも可能とな
る。又、前記上面接触ローラ56は、被記録媒体Mの搬
送方向に沿う方向視で、この上面接触ローラ56の外周
面とガイド体57の上面との間に被記録媒体Mの厚みに
略等しい間隔が形成されるよう配置することで、この上
面接触ローラ57が被記録媒体Mの上面に軽く接触して
被記録媒体Mに搬送力を作用させるよう構成したもので
ある。 【0027】前記導入ローラ54、両面接触ローラ5
5、上面接触ローラ56は夫々とも金属製の軸部材54
A、55A、56Aの外周に対して耐熱性に優れた発泡
シリコンゴム等を形成して成り、これらを搬送ローラと
総称する。この搬送ローラを構成する場合に、発泡シリ
コンゴムのチューブを軸部材54A、55A、56Aに
被覆し接着固定する形態で構成することも可能であり、
このように構成することで、搬送ローラ外周の硬度を低
下させて被記録媒体Mに圧着した際の単位面積あたりの
圧力を下げながら、摩擦力を増して確実な搬送を実現し
ている。又、前記ガイド体57はステンレス材、アルミ
ニウム材、チタン材のように熱伝導率が0.02cal
/cm/sec/℃以上で、熱膨張率が24×10-8
m/℃以下で、板厚が0.8〜50mm程度のものが使
用され、前記一対のシートヒータ58は、夫々とも内部
に耐熱性に優れたシリコンゴム等に対してシーズヒータ
(図示せず)を埋設して構成されたものであり、夫々の
シートヒータ57の中央位置にガイド体57の温度を計
測するガイド温度センサSaを備えている。 【0028】前記送風ケース52の内部には、被記録媒
体Mの幅方向で2つに分割した領域の空気を加熱するよ
う複数のロッド状に形成された一対の電気ヒータ60
と、加熱空気を送るよう被記録媒体Mの幅方向と平行す
る姿勢の軸芯周りで支持され、被記録媒体Mの幅方向の
両端に配置したファンモータ61の駆動力で駆動回転さ
れる一対のクロスフローファン62を備えている。この
送風ケース52の下面側で、クロスフローファン62の
直下位置に加熱空気の吐出口Eを形成し、加熱搬送機構
における被記録媒体Mの搬送経路の搬送上手位置に吸入
口Fを形成している。又、前記吐出口Eの開口部には、
夫々のクロスフローファン62に対応して一対の空気温
度センサSbを備えている。尚、夫々の空気温度センサ
Sbで180℃の温度を計測するよう対応する電気ヒー
タ60に供給する電力を制御し、搬送上手のガイド温度
センサSaで150℃の温度を計測し、搬送下手側のガ
イド温度センサSaで180℃の温度を計測するするよ
う夫々のシートヒータ57に供給する電力を制御する制
御手段(図示せず)を備えている。 【0029】そして、被記録媒体Mの加熱時には、2つ
のファンモータ61を同時に駆動し、2つの電気ヒータ
を60同時に駆動することで、送風ケース52の内部で
加熱された加熱空気を吐出口Eから、加熱ケース51の
内部空間における被記録媒体Mの搬送方向の下手側位置
に対して被記録媒体Mの幅方向での全幅を超える幅で送
り出し、この加熱空気を加熱空間Rにおいて被記録媒体
Mの搬送経路に沿って搬送上手側に向けて流動させ、被
記録媒体Mの搬送方向の上手位置から吸入口Fから送風
ケース52の内部に吸引し、前記電気ヒータ63で加熱
した後にクロスフローファン62に供給することで空気
を循環させる形態での加熱を実現している。このように
加熱を行う際において、一対の空気温度センサSbで計
測される温度に差異が発生した場合には、その温度差に
基づき、対応する電気ヒータ60に供給する電力を制御
し、かつ、ファンモータ61の駆動速度を制御して温度
の差を小さくするものにしている。 【0030】前記平坦化部Dは、前記加熱搬送機構の排
出部(搬送終端位置の前記両面接触ローラ55の部位)
に対して、この排出部から排出される被記録媒体Mを搬
送方向に沿って、その搬送下手側を下方に向かわせるよ
う湾曲させる湾曲搬送経路Gと、この湾曲搬送経路Gに
おいて被記録媒体Mの搬送方向の幅方向に沿って接触す
る加熱部材70とを備えて成っている。具体的には、図
12、図13に示すように前記湾曲搬送経路Gは、被記
録媒体Mを搬送下手側ほど下方に向かわせるよう、前記
排出部から被記録媒体Mが送り出される経路の延長上に
おいて、下側ほど前記排出部から離間する方向に傾斜す
る姿勢の第1ガイド面71と、被記録媒体Mを下方に送
るよう縦姿勢の第2ガイド面72とを備えると共に、側
壁73を備えることで下方に開放する空間で形成され、
この空間の下方位置に被記録媒体Mに接触して被記録媒
体Mの湾曲姿勢を整えるガイド体74を備えている。 【0031】前記加熱部材70は、前記排出部から被記
録媒体Mが排出される方向と平行姿勢な上部壁70a
と、この上部壁70aに連なる位置において縦姿勢とな
る後部壁70bとの境界部位に形成される角部70cを
有すると共に、この角部70cを加熱する加熱体として
の電気ヒータ70dを備えて構成されている。又、加熱
部材70には温度を計測する平坦部温度センサScを備
え、この平坦部温度センサScで計測される温度が18
0℃に維持されるよう電気ヒータ70dに供給する電力
が制御される。 【0032】この平坦化部Dでは、加熱ケース51の内
部で熱定着処理された後、水平姿勢で送り出された被記
録媒体Mを、前記湾曲搬送経路Gにおいて搬送方向に沿
ってカーリングさせる形態で湾曲させて下方に送ると同
時に、この被記録媒体Mの下面に対して加熱部材70に
おける角部70cを積極的に接触させることで、この角
部70cからの力を被記録媒体Mの下面に集中的に作用
させる形態で接触させることにより、加熱ケース51
(加熱空間R)での加熱定着時に被記録媒体Mに歪みが
発生しても、この直線状で、しかも、180℃に加熱さ
れた角部70との接触により矯正する形態で歪みを取り
除き、平坦な被記録媒体Mとして送り出すものにしてい
るのである。 【0033】前記平坦化部Dの下方位置には、この平坦
化部Dから送り出された被記録媒体Mを受け止めるよ
う、先端側が下方に位置する傾斜姿勢の布製のストッカ
ー80を備えている。このストッカー80は、図1、図
2に示すように熱定着部で処理可能な被記録媒体Mの最
大幅より広い幅に設定されると共に、耐熱性に優れたポ
リエステル系の繊維に、静電気を除去するよう導電性を
有する炭素繊維を織り込んで成り、このストッカー80
の上端を水平姿勢の支持ロッド81に支持し、下端部を
下端ロッド82に支持し、この下端ロッド82の両端を
熱定着部の支持脚53から延設したステー83に支持し
て、該ストッカー80を、その下側ほど熱定着部Q3か
ら離間する方向に変位する傾斜姿勢に設定している。 【0034】図2に示すように、前記平坦化部Dの湾曲
搬送経路Gの上部位置や、下端の開口や漏出するミスト
やガス等で成る臭気物質を回収するよう、前記平坦化部
Dの上方位置に対して下方に開放するダクト90を配置
し、このダクト90で回収されたミストやガスを吸引す
る電動ファン91と、この電動ファン91からのミスト
やガスを除去機構92で除去する除去部Hを備えてい
る。この除去機構92は、ミスト、ガスを吸着すること
で臭気を除去するものや、化学反応によって臭気を除去
するものや、微生物の活動によって臭気を除去するもの
を想定しており、具体的には、活性炭、シリカゲル、ゼ
オライト、珪酸カルシウム、オゾン脱臭装置、光触媒装
置、洗浄式脱臭装置を採用することが考えられている。 【0035】前記導入ローラ54を除く搬送ローラと、
これらの搬送ローラを回転力を伝える伝動系、前記ガイ
ド体74、及び、前記平坦化部Dを前記本体ケース50
に対して、被記録媒体Mの搬送方向の下手側に向けてス
ライド式に引き出し自在に構成したスライドフレーム1
00に支持してある。つまり、図6〜図11に示すよう
にスライドフレーム100は、搬送ローラの両側部に配
置した一対の伝動ケース102と、この伝動ケース10
2同士を連結する位置に配置した底壁101と、これら
を連結するフレームで成り、このスライドフレーム10
0は、本体ケース50の後面側に引き出す状態と(図8
を参照)、本体ケース50の内部に収納してセットする
状態(図7を参照)とにスライド操作により切換え自在
に支持されている。このスライド操作を実現するため、
前記被記録媒体Mの搬送方向と平行する姿勢の一対のガ
イドレール103を支持し、このガイドレール103に
ガイドされるホイール104を前記伝動ケース102に
遊転支承してある。 【0036】前記本体ケース50の下部位置に搬送モー
タ106を備え、この搬送モータ106の出力ギヤ10
7に咬合する中間ギヤ108を本体ケース側に支持し、
この中間ギヤ108に咬合する入力ギヤ109を前記伝
動ケース102の一方の側面に支持してある。前記伝動
ケース102には、前記入力ギヤ109と一体回転する
入力スプロケット110と、前記両面接触ローラ55の
下部ローラ55Bの駆動軸55Aの軸端に備えたスプロ
ケット55Sと、上面接触ローラ56の駆動軸56Aの
軸端に備えたスプロケット56Sと、これらのスプロケ
ット110、55S、56Sに動力を伝える無端チェー
ン112と、この無端チェーン112に張力を作用させ
るよう揺動アーム113に支承したテンション輪体11
4とを内蔵している。更に、この伝動ケース102と、
他方の伝動ケース102とに対して、前記両面接触ロー
ラ55を同期回転させるよう夫々のローラの駆動軸55
Aの軸端において互いに咬合する連動ギヤ115を内蔵
している。 【0037】図10、図14に示すように、前記被記録
媒体Mの搬送上手位置のスプロケット55Sと一体回転
するギヤ120を備え、このギヤ120と咬合する伝動
ギヤ121をスライドフレーム100の側に支持し、こ
の伝動ギヤ121を前記導入ローラ54の駆動軸54A
の軸端に備えた被駆動ギヤ122と咬合させ、夫々の駆
動軸54Aに対して互いに咬合する連動ギヤ123を備
えている。 【0038】図7、図8に示すように、スライドフレー
ム100の下面位置と本体ケース50のフレーム50F
との間にドロアコネクタ127を備えている。このドロ
アコネクタ127は、本体ケース50のフレーム50F
の側に支持した固定コネクタ127Aと、スライドフレ
ーム100の側に支持したスライドコネクタ127Bと
で構成され、このドロアコネクタ127はスライドフレ
ーム100を引き出すことにより分離し、スライドフレ
ーム100を図7に示す連結位置にセットすることで、
互いに嵌合して導通状態に達する。尚、このドロアコネ
クタ127を介して前記シートヒータ57に供給する電
力、ガイド体57の温度を計測するガイド温度センサS
aに対する信号系の導通と分離とを可能に構成してあ
る。 【0039】図14に示すように、スライドフレーム1
00のうち被記録媒体Mの搬送方向での上手位置には嵌
合孔116を形成してあり、本体ケース50のフレーム
50Fには、嵌合孔116に対して挿抜自在な位置決め
ピン117を突設してある。同図に示すように、本体ケ
ース50のフレーム50Fに対して支軸128周りで揺
動自在、かつ、トーションバネ129でロック方向に付
勢したロックアーム130を支持してある。このロック
アーム130は先端部に対してロック片130Aと、オ
ペレータが操作する操作部130Bとを一体形成してあ
り、このロックアーム130の基端部に対して接当部1
30Cを一体形成してある。前記スライドフレーム10
0には、ロック片130Aと係合するロック孔130A
を形成したロックプレート131を備えており、ロック
アーム130と、ロックプレート131との対向する部
位にマグネット132Aと、リードスイッチ132Bと
で成る近接スイッチ132を配置してある。この近接ス
イッチ132は、ロックアーム130の状態を電気的に
検出するものであり、図面には示さないが、このリード
スイッチ132Bでロックが解除されたことを検出した
場合には、電力供給系に介装されたリレー(図示せず)
を作動させて前記ドロアコネクタ127に対して本体ケ
ース側から供給される電力を遮断するよう電力が構成さ
れている。 【0040】この構成により、スライドフレーム100
を引き出す場合にはロックアーム130を図14(ロ)
に示すロック解除姿勢に操作することで、このロックア
ーム130に一体形成された接当部130Cがスライド
フレーム100の端部を押圧して、このスライドフレー
ム100を引き出し方向に僅かにスライド作動させるも
のとなり、この状態ではリレーが作動してドロアコネク
タ127に対する電力を遮断する。この状態でオペレー
タが人為的にスライドフレーム100を引き出すことに
より、ドロアコネクタ127が完全に分離し、前記中間
ギヤ108と入力ギヤ109とが分離し、前記伝動ギヤ
121と被伝動ギヤ122とが分離して大きく引き出す
ことが可能となり、この引き出し状態で搬送系の点検や
修理、あるいは、被記録媒体Mの詰まりの取り除きを容
易に行えるものとなっている。この後、スライドフレー
ム100を本体ケース内に押し込み操作することで、前
記中間ギヤ108と入力ギヤ109とが咬合し、前記伝
動ギヤ21と被伝動ギヤ122とが咬合して搬送モータ
106からの動力の伝達が可能になると共に、ドロアコ
ネクタ127が連結状態に達して電力と信号との伝達が
可能になり、図14(イ)に示す如くロックアーム13
0のロック片130Aがロックプレート131のロック
孔131Aに係合してロック状態に達してスライドフレ
ーム100が固定されるのである。 【0041】このように画像形成装置Qを構成したの
で、この画像形成装置Qで被記録媒体Mに対して画像を
転写により形成する場合には以下の制御が実行される。
つまり、プリント部Q1の搬送機構Aを駆動して被記録
媒体Mをプリントヘッド22の位置まで搬送した状態で
プリントヘッド22を作動させて、被記録媒体Mの浸透
層13に対して昇華性インクで画像情報をプリントす
る。このように被記録媒体Mに対して画像情報がプリン
トされる際に、プリントされる画像情報が大きいもので
ある場合には、画像情報がプリントされた被記録媒体M
の先端がプリント部Q1の排出口20Aから前記ループ
形成部Q2に送り出される。又、プリント部Q1におい
て画像情報がプリントされた被記録媒体Mを切断する際
には、この被記録媒体Mの切断すべき位置が切断機構B
の切断位置に達したタイミングで、刃体28を突出させ
た状態でプリントヘッド22を主走査方向に作動させる
ことで、被記録媒体Mの切り離しが行われ、送出されれ
た被記録媒体Mの切断部位が、被記録媒体Mの後端とな
り、プリント部Q1の内部における切断部位が次に送り
出される被記録媒体Mの先端となる。 【0042】又、プリント部Q1から被記録媒体Mが送
り出された場合には、その被記録媒体Mの先端部がルー
プ形成部Q2の中央位置のターンローラ31まで送ら
れ、このターンローラ31と従動ローラ30とに圧着保
持された状態で、その被記録媒体Mを垂れ下げる形態で
第1ループ形成機構L1に部位に蓄えるものとなり、こ
の状態で被記録媒体Mの後端を検出すると、ターンロー
ラ31に圧着保持されていた被記録媒体Mの先端部を第
2ループ形成機構L2の供給ローラ39まで送る作動を
行い、この供給ローラ39に圧着保持された後に、ター
ンローラ31を高速回転させて第1ループ形成機構L1
に蓄えられた被記録媒体Mを第2ループ形成機構L2に
送り出し、この第2ループ形成部L2において被記録媒
体Mを垂れ下がる形態で蓄える。特に、このループ形成
部Q2では、ターンローラ31に対して被記録媒体Mを
巻き付ける形態で搬送し、このターンローラ31に対す
る被記録媒体Mの巻き付け方向がプリント部Q1におい
てロール状でセットされた被記録媒体Mの巻回方向と逆
向きであるので、この被記録媒体Mの巻き癖を効果的に
取り除くものとなる。 【0043】次に、熱転写部Q3においてはループ形成
部Q2の供給ローラ39から被記録媒体Mが供給される
と、この被記録媒体Mを導入ローラ54から加熱ケース
51の内部の加熱空間Rに送り込むものとなり、この加
熱空間Rにおいて、搬送ローラとの接触により搬送力が
与えられて搬送方向の下手に送られる。そして、この加
熱ケース51では搬送方向の下手側から上手側に向け
て、被記録媒体Mの幅方向の全幅に達する幅で送られる
加熱空気との接触により被記録媒体Mの上面が加熱され
ると同時に、この被記録媒体Mの下面がガイド体57に
接触することで加熱される。又、この加熱ケース51の
内部では、搬送方向の下手側ほど加熱空気の温度が高く
(180℃)、搬送方向の下手側のガイド体57の温度
も高い(180℃)ので、被記録媒体Mを搬送すること
で、被記録媒体Mの温度を緩やかに上昇させ搬送下手に
達した時点で適正な温度まで上昇させて、基材11に歪
みを殆ど招かず、画像情報にムラを生じない熱転写を実
現するものとなっている。 【0044】この熱転写を終了した被記録媒体Mは平坦
化部Dに送られ、図12に示す如く、第1ガイド面71
と、第2ガイド面72とを有した湾曲搬送経路Gで湾曲
させた状態で加熱部材の角部70cに接触することで、
この直線状の角部70cが被記録媒体Mの幅方向での全
幅に接触することで、多少の歪みが取り除かれ、次に、
ストッカー80で受け止める形態で回収されるのであ
る。尚、平坦化部Dの上方位置に配置した除去機構92
で熱定着時に発生する臭気を除去し快適な作業を環境を
作り出している。 【0045】〔別実施の形態〕本発明は上記実施の形態
以外に、例えば、図15に示すように熱定着部Q3にお
ける本体ケース50の上面に対して外部から被記録媒体
Mを供給するための手差し部供給部140を形成し、手
差し供給部140からの被記録媒体Mを該熱定着部Q3
における搬送機構に合流させる供給経路141を形成し
て実施することも可能である(この別実施の形態では前
記実施の形態と同じ機能を有するものには、実施の形態
と共通の番号、符号を付している)。このように構成す
ることにより、プリント部Q1以外のプリンターで昇華
性インクを用いてプリントされた被記録媒体Mを熱定着
部Q3に対して容易に供給できるものとなる。
【図面の簡単な説明】 【図1】画像処理装置及び画像形成装置を示す斜視図 【図2】画像処理装置及び画像形成装置を示す一部切り
欠き側面図 【図3】プリント部の縦断側面図 【図4】被記録媒体の縦断側面図 【図5】ループ形成部の縦断側面図 【図6】熱定着部の斜視図 【図7】熱定着部の縦断側面図 【図8】スライドフレームをスライドさせた状態の熱定
着部の縦断側面図 【図9】熱定着部の縦断正面図 【図10】加熱搬送機構の伝動系の概要を示す斜視図 【図11】加熱伝動機構の伝動ケースの配置を示す縦断
正面図 【図12】平坦化部の構造を示す縦断側面図 【図13】平坦化部の構造を示す斜視図 【図14】連結位置と分離位置とのスライドフレームの
端部を示す縦断側面図 【図15】別実施の形態の熱定着部を示す縦断側面図 【符号の説明】 11 基材 12 定着層 13 浸透層 52 空気加熱部 57 加熱プレート M 被記録媒体
フロントページの続き (72)発明者 井下 勝功 和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノー リツ鋼機株式会社内 (72)発明者 船瀬 公資 和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノー リツ鋼機株式会社内 (72)発明者 石川 正純 和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノー リツ鋼機株式会社内 (72)発明者 松岡 俊宏 和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノー リツ鋼機株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA23 HA29 HA46 2C060 BC04 BC12 BC71 3F103 BA01

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 基材と、この基材表面の定着層に転写す
    べき画像情報がプリントされる浸透層とを有するシート
    状の被記録媒体を加熱することにより、浸透層に昇華性
    インクでプリントされた画像情報を定着層に転写定着す
    る加熱部を備えている熱定着装置であって、 前記加熱部が、前記被記録媒体を搬送する搬送機構と、
    この搬送機構で搬送される被記録媒体を加熱する加熱機
    構とで構成され、この加熱機構が搬送経路の下部に配置
    した加熱プレートと、搬送機構の経路の上方から加熱空
    気を搬送機構の搬送経路の側に供給する空気加熱部とを
    備えて構成されている熱定着装置。
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