JP3192244B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP3192244B2
JP3192244B2 JP27747192A JP27747192A JP3192244B2 JP 3192244 B2 JP3192244 B2 JP 3192244B2 JP 27747192 A JP27747192 A JP 27747192A JP 27747192 A JP27747192 A JP 27747192A JP 3192244 B2 JP3192244 B2 JP 3192244B2
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忠義 大野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば、熱エネルギ
の制御によって白濁化あるいは透明化することにより、
可視像の記録あるいは消去が繰り返し可能な記録媒体に
対し可視像の記録あるいは消去を行なう記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のハードコピーは、紙などの記録媒
体に外部からインクあるいはトナーなどの顕像材により
画像形成を行なうか、あるいは、感熱記録紙のように、
紙などの基材上に記録層を設け、この記録層に可視像を
形成するなど、永久画像を記録するものであった。
【0003】しかし、最近、各種のネットワーク網の構
築、ファクシミリ、複写機の普及に伴い、これらの記録
媒体の消費量の急激な増加は、森林破壊などの自然破壊
問題、ごみ処理などの社会問題を引き起こしている。こ
れらの問題に対応するために記録紙の再生など、記録媒
体の消費量の削減が強く要求されている。この課題に対
して、最近、記録/消去を繰り返し行なえる記録媒体が
注目されている。
【0004】そこで、このような特性を持つ記録媒体と
して、記録材料に与えられる温度により透明と白濁の両
状態を可逆的に変化できる記録媒体が提案されている
(たとえば、特開昭55−154198号公報参照)。
【0005】この記録媒体は、透明状態において、その
温度をT1 からT4 〜T5 に上昇させたとき、透明状態
から白濁状態になり、その温度がT1 に戻っても、その
まま白濁状態を保持する。そして、記録媒体の温度をT
1 からT2 〜T3 (T2 〜T3 <T4 〜T5 )に上昇さ
せ、再びT1 に戻すと、白濁状態から透明状態となり、
そのまま透明状態を保持する。この変化は繰返し再現可
能である。
【0006】このような記録媒体を用いてサーマルヘッ
ドで記録したときの繰り返し記録における分解能の劣化
についての検討が報告されている(たとえば、第4回ノ
ンイクパクトプリンティング技術シンポジウム論文集、
3−2、p57(昭和62年)参照)。
【0007】また、熱可逆性記録材料を有する表示体の
表示、および、消去を行なう表示変更装置が提案されて
いる(たとえば、実開平2−19568号公報参照)。
この装置では、表示体の表示を熱的に消去する熱消去手
段と、熱的に記録する熱記録手段を備えており、具体例
として、熱可逆性記録層を有する情報記録カードに対し
て、ヒートローラ(熱消去手段)とサーマルヘッド(熱
記録手段)を用いて表示の消去、記録を行なう装置が開
示されている(たとえば、実開平2−3876号公報参
照)。
【0008】また、熱エネルギの可逆的な色調変化を与
えるロイコ染料を発色源とした記録材料も発表されてい
る(たとえば、Japan Hardcopy’90、
NIP−2、p147(1990年)参照)。
【0009】しかし、前述の消去手段にヒートローラを
用いたような場合、ヒートローラを最適な温度に維持す
る必要があり、ヒートローラの熱容量を大きくして、恒
温状態に維持させていたため、ヒートローラのサイズを
大きくしなければならず、全体として大きな装置になっ
てしまうという問題があった。
【0010】また、熱容量が大きいために、電源投入時
から使用可能状態になるまでの立上がり時間が非常に長
くなってしまうといったことや、記録あるいは消去が行
なわれないときでも保温させておく必要があり、そのた
め無駄な電力を消費するという欠点があった。
【0011】さらに、記録媒体を熱記録手段と熱消去手
段の2つの加熱手段を通過させる必要があり、一定の速
度で搬送していると、記録媒体の挿入から既画像消去/
新画像記録、記録媒体の排出までの全体の処理時間が一
般の熱転写プリンタなどに比べ長くなってしまうなどの
問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の熱エネルギによる可視像の記録あるいは消去を行なう
記録媒体を扱う記録装置では、装置全体が大形化する、
立上がり時間が長い、使わないときでも電力を消費す
る、全体の処理時間が長くなってしまうといった問題が
あった。
【0013】そこで、本発明は、従来よりもコンパクト
であり、立上がり時間が短く、無駄な電力を消費せず、
かつ、処理時間を短縮できる記録装置を提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の記録装置は、第
1の熱エネルギが供給されることにより可視像が記録さ
れ、前記第1の熱エネルギとは異なる第2の熱エネルギ
が供給されることにより前記記録された可視像が消去さ
れる記録媒体を搬送する搬送手段と、この搬送手段の中
途部に設けられ、前記搬送される記録媒体に対し前記第
1の熱エネルギを供給し可視像を記録する熱記録手段
と、この熱記録手段の前記記録媒体の搬送方向上流側に
設けられ、前記搬送される記録媒体に対し前記第2の熱
エネルギを供給し可視像を消去する熱消去手段と、前記
搬送手段の搬送速度を検知する搬送速度検知手段と、こ
の搬送速度検知手段の検知結果に基づき前記熱消去手段
の発熱量を変調制御する発熱量制御手段とを具備してい
る。
【0015】また、本発明の記録装置は、第1の熱エネ
ルギが供給されることにより可視像が記録され、前記第
1の熱エネルギとは異なる第2の熱エネルギが供給され
ることにより前記記録された可視像が消去される記録媒
体を搬送する搬送手段と、この搬送手段の中途部に設け
られ、前記搬送される記録媒体に対し前記第1の熱エネ
ルギを供給し可視像を記録する熱記録手段と、前記搬送
手段の搬送速度を、前記熱記録手段による可視像の記録
時以外は、その記録時の搬送速度よりも速くなるよう制
御する搬送速度制御手段と、前記搬送手段の前記熱記録
手段よりも前記記録媒体の搬送方向上流側の搬送速度減
速区間に設けられ、前記搬送される記録媒体に対し前記
第2の熱エネルギを供給し可視像を消去する熱消去手段
と、前記搬送手段の搬送速度を検知する搬送速度検知手
段と、この搬送速度検知手段の検知結果に基づき前記熱
消去手段の発熱量を変調制御することにより、前記搬送
手段の搬送速度が減速するとともに前記熱消去手段の発
熱量を減少させる発熱量制御手段とを具備している。
【0016】さらに、本発明の記録装置は、第1の熱エ
ネルギが供給されることにより可視像が記録され、前記
第1の熱エネルギとは異なる第2の熱エネルギが供給さ
れることにより前記記録された可視像が消去される記録
媒体を第1の搬送速度と、その第1の搬送速度よりも遅
い第2の搬送速度で搬送する搬送手段と、この搬送手段
の第2の搬送速度のとき、前記搬送される記録媒体に対
し前記第1の熱エネルギを供給し可視像を記録するサー
マルヘッドと、前記搬送手段の第1の搬送速度と第2の
搬送速度との間の減速区間に設けられ、かつ、厚膜ある
いは薄膜の発熱体を有し、この発熱体を前記搬送される
記録媒体に対し接触させながら前記第2の熱エネルギを
供給し可視像を消去する熱消去手段と、前記搬送手段の
搬送速度を検知する搬送速度検知手段と、この搬送速度
検知手段の検知結果に基づき前記熱消去手段の発熱体の
発熱量を変調制御する発熱量制御手段とを具備してい
る。
【0017】
【作用】本発明によれば、記録媒体の搬送速度に基づき
熱消去手段の発熱量を変調制御することによって、消去
加熱中に記録媒体の搬送速度が変化しても、可視像を消
去することが可能となる。また、可視像の記録時以外の
搬送速度は、熱記録手段による記録時の搬送速度よりも
速くし、熱消去手段を熱記録手段の前段の搬送速度減速
区間に設け、搬送速度が遅くなるとともに熱消去手段の
発熱量を減らして、記録媒体に消去加熱を与えることに
より、可視像の記録を行なう搬送速度まで減速する段階
でも、可視像を消去させることが可能となり、全体とし
ての処理時間が短くなる。また、熱記録手段と熱消去手
段とを近接させることができるので、全体として装置の
サイズを小さくすることが可能となる。
【0018】さらに、厚膜あるいは薄膜の発熱体を有す
る熱消去手段を用いることにより、従来のようにヒート
ローラなどを用いたものに比して、発熱体の形状が小さ
くなり、加熱立上がり時間が速くなる。したがって、記
録媒体に対して、常時、発熱体を発熱させることなく、
可視像の消去を行なうときだけ熱消去手段の発熱体を発
熱させればよい。これにより、従来よりも小形化が可能
で、かつ、無駄な電力消費を防止できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。
【0020】図1は、本実施例に係る記録装置の構成を
概略的に示すものである。図において、1,…は搬送ロ
ーラ対、2,…は搬送ガイドで、これらによって搬送路
3を構成しており、この搬送路3によって記録媒体4を
図示矢印方向に搬送するようになっている。搬送路3の
中途部には、プラテンローラ5,6が隣接して並設され
ている。搬送方向の下流側に位置するプラテンローラ5
上には、熱記録手段としてのサーマルヘッド7が設けら
れ、また、搬送方向の上流側に位置するプラテンローラ
6上には、熱消去手段としての消去用発熱体ヘッド8が
設けられている。プラテンローラ6の手前の搬送路3上
には、搬送される記録媒体4の位置を光学的に検知する
位置検知器9が設けられている。
【0021】搬送路3は、搬送駆動モータ10によって
駆動されるもので、この搬送駆動モータ10の回転軸に
は、搬送速度検知手段としてのロータリーエンコーダ1
1が取着されている。
【0022】記録媒体4は、加熱する温度により透明状
態と白濁状態に変化し、繰り返し使用が可能な記録材料
を基材に塗布したシート材料を用いている。すなわち、
記録材料は、たとえば、図7に示すように、透明状態に
おいて、その温度をT1 からT4 〜T5 に上昇させたと
き、透明状態から白濁状態になり、その温度がT1 に戻
っても、そのまま白濁状態を保持する。そして、記録材
料の温度をT1 からT2 〜T3 に上昇させ、再びT1 に
戻すと、白濁状態から透明状態となり、そのまま透明状
態を保持する。この変化は繰返し再現可能である。
【0023】なお、図7における状態変化温度T2 〜T
4 は、使用する記録材料の成分比や添加剤の種類などに
よって多少の変化があり、一定でないが、本実施例で
は、熱板を2秒間押し付けたときの条件で、透明化が7
0〜100℃(T2 〜T3 )、白濁化が110〜180
℃(T4 〜T5 )の特性を示す記録媒体を用いている。
図2および図3は、消去用発熱体ヘッド8の構成を詳細
に示すものである。すなわち、消去用発熱体ヘッド8
は、たとえば、厚さ1mmのセラミック基板21の表面
に、発熱体としての厚膜発熱抵抗体22が幅1mm、厚
さ20μmで帯状に形成されているとともに、その両端
にそれぞれ給電電極23,23が形成されている。さら
に、表面性を良くし、かつ、耐磨耗性を持たせるため
に、基板21の給電電極23,23を除いた表面に結晶
化ガラスによる保護膜24が形成されている。
【0024】そして、厚膜発熱抵抗体22に給電電極2
3,23を介して給電することにより、厚膜発熱抵抗体
22を発熱させ、この消去用発熱体ヘッド8に接触しな
がら移動する記録媒体4に対して、可視像を消去可能な
熱エネルギを与えるようになっている。なお、発熱体と
して厚膜発熱抵抗体を用いているが、薄膜発熱抵抗体を
用いても同様に消去することができる。
【0025】次に、このような構成において、記録およ
び消去動作について図1および図4を参照して説明す
る。いま、図示しない挿入口から記録媒体4が挿入され
ると、搬送ローラ対1と搬送ガイド2とによって、記録
媒体4は例えば1m/sの搬送速度で搬送される。そし
て、記録媒体4が位置検知器9を通過した時点で、図示
しない制御部の制御のもとに駆動モータ10の回転数を
下げ始めて搬送路3の減速を開始し、消去用発熱体ヘッ
ド8へと搬送される。
【0026】記録媒体4は、プラテンローラ6で押し付
け搬送されながら、位置検知器9の出力信号を基準にし
たタイミングに合わせ、減速しながら消去用発熱体ヘッ
ド8によって透明化し得る熱エネルギが与えられること
により、透明状態になり、既画像が消去される。ここで
は、挿入される前の記録媒体4が可視像が記録されてい
る、いないに関わらず、記録媒体4の可視像が消去し得
る透明化熱エネルギが与えられる。
【0027】さて、記録媒体4は、消去用発熱体ヘッド
8で透明化加熱を与えられながら、プラテンローラ5へ
送られる。このとき、搬送路3は、サーマルヘッド7の
記録速度である例えば40mm/sまで減速され、記録
媒体4はサーマルヘッド7へと搬送され、新画像の記録
が行なわれる。ここでは、40mm/sの一定速度で搬
送しながら、サーマルヘッド7への画像信号に応じたパ
ルス電圧の選択的な印加によって、記録媒体4に対して
白濁化し得る熱エネルギを与え、記録媒体4を部分的に
白濁化させることにより、可視像を記録する。
【0028】サーマルヘッド7による可視像の記録が終
了すると、それとともに再び搬送路3を1m/sまで加
速し、記録媒体4は排出される。したがって、排出され
た記録媒体4には、既画像が消去されて白濁化した新画
像が形成される。
【0029】さらに、記録媒体4をもう一度使用すると
き、本装置に挿入された記録媒体4は、前述同様に搬送
路3で搬送され、消去用発熱体ヘッド8で前回記録した
白濁可視像が消去され、サーマルヘッド7で新しい可視
像が形成される。
【0030】以上のような動作を繰り返すことによっ
て、記録媒体4を繰り返し何回でも使用することが可能
となる。ここで、記録媒体4の搬送速度を1m/sの高
速搬送から記録速度である40mm/sまで加減速し、
さらに、減速中に消去加熱を与えることにより、記録媒
体4の挿入から排出までの全体の処理時間を最短にする
ことができる。
【0031】さらに、本実施例では付加していないが、
たとえば、記録媒体4に磁気記録層を設け、記録装置に
磁気情報の記録/消去を行なう磁気ヘッドを設置すれ
ば、画像情報、その他の情報を磁気記録層に記録するこ
とができ、記録媒体4および記録装置の用途を広げるこ
とができ、付加価値を増すことが可能となる。
【0032】磁気ヘッドは、サーマルヘッドなどに比
べ、非常にコンパクトであるとともに、磁気情報は搬送
速度が速くても記録/消去が可能なため、記録装置の搬
送速度が1m/sの高速搬送区間に設置することが可能
である。したがって、磁気ヘッドを設置しても全体の処
理時間、サイズはほとんど変えずに磁気情報記録機能を
付加することが可能である。
【0033】さて、本実施例に用いた消去用発熱体ヘッ
ド8は、パルス通電を行なうことにより、発熱抵抗体2
2を発熱させて記録媒体4への加熱を行ない、そのパル
ス幅を変調させることにより、記録媒体4の可視像を消
去し得る温度に制御する。
【0034】搬送速度が一定の場合、位置検知器9の出
力信号を基準にした記録タイミングに合わせ、記録媒体
4が消去用発熱体ヘッド8にくる直前に、消去用発熱体
ヘッド8を透明化温度(T2 〜T3 )に急加熱し、記録
媒体4が消去用発熱体ヘッド8に到達してから、透明化
温度(T2 〜T3 )を保持するように、連続した通電パ
ルスを消去用発熱体ヘッド8に与え、記録媒体4の可視
像を消去する。
【0035】図5に通電パルスと消去用発熱体ヘッド8
の温度変化の様子を示す。たとえば、搬送速度が500
mm/sで一定、印加電圧を直流30Vとした場合、記
録開始時は0.2s連続通電(t)することで立上げ、
通電周期10ms(C)、通電時間(P)を9.5ms
で一定に加熱を始める。
【0036】さらに、加熱を続けると、消去用発熱体ヘ
ッド8に蓄熱が起こり、記録媒体4の白濁化温度(T3
〜T4 )に達してしまうため、一定の補正値k(たとえ
ば、10mm搬送するごとに5%通電時間を短くする)
をかけ、記録媒体4の後端に行くにつれて通電時間を短
くする。そして、記録媒体4の長さ分の通電パルスが出
たところで通電を終了させる。このように、消去用発熱
体ヘッド8に通電すれば、記録媒体4の可視像を消去す
ることが可能である。
【0037】記録媒体4の搬送速度が変わるとき、搬送
速度が遅くなるほど消去用発熱体ヘッド8が記録媒体4
に接触する時間が長くなるので、記録媒体4に与え得る
熱量が大きくなる。したがって、透明化加熱を行なうの
に必要な通電時間は短くても済むようになる。すなわ
ち、たとえば、ロータリーエンコーダ11の出力周波数
を検知して搬送速度を求め、この求めた搬送速度に応じ
て速度補正係数αを算出し、前述した搬送速度が一定の
とき(500mm/s)の加熱通電条件に速度補正をか
けることによって、搬送速度が途中で変化しても適正な
消去加熱が与えられるようになる。
【0038】本実施例では、搬送速度を1m/sから4
0mm/sまで減速する時に消去加熱を与えているが、
実際に消去加熱を与え始めるのは搬送速度が500mm
/sまで減速されてからである。搬送速度が500mm
/sのときの速度補正係数をα=1として、図6に示す
ように搬送速度の逆数に対して対数減算し、搬送速度が
40mm/sでα=0.5になるように設定することに
よって、減速中でも記録媒体4の可視像を消去すること
ができた。
【0039】また、記録装置の機械的または電気的な誤
差により、微妙な速度再現性がなくても、速度情報から
補正をかけているので、記録媒体4に再現性のある消去
加熱を与えることができる。
【0040】さらに、本実施例では、ロータリーエンコ
ーダ11の出力周波数に基づき、速度補正係数αの演算
を行なっているが、速度補正係数αをあらかじめデータ
としROMなどに格納しておき、必要に応じて呼出す方
式を取っても同様の消去加熱を与えることができる。
【0041】以上説明したように上記実施例によれば、
ロータリーエンコーダ11から得られる搬送路3の搬送
速度情報に基づき、消去用発熱体ヘッド8の発熱量を変
調制御することにより、消去加熱中に記録媒体4の搬送
速度が変化しても、可視像を消去することが可能とな
る。
【0042】また、記録時以外の搬送速度は、記録時の
搬送速度よりも速くし、消去用発熱体ヘッド8をサーマ
ルヘッド7よりも前の搬送速度減速区間に設け、搬送速
度が遅くなるとともに消去用発熱体ヘッド8の発熱量を
減らして記録媒体4に消去加熱を与えることにより、従
来よりも処理時間が速く、装置全体のコンパクト化が可
能となる。
【0043】さらに、消去用発熱体ヘッド8の発熱体
を、熱的および電気的に絶縁性の基板上に形成した通電
により発熱する薄膜あるいは厚膜の発熱抵抗体で構成す
ることにより、発熱体の形状が小形になり、加熱立上り
時間が速くなる。したがって、記録媒体4に対して、常
時発熱体を発熱させることなく、可視像の消去を行なう
ときだけ発熱体を発熱させることができるため、従来よ
りも低消費電力化が可能となる。
【0044】なお、前記実施例では、記録媒体の白濁状
態を記録画像としたが、逆に白濁状態を消去状態とし、
消去用発熱体ヘッドを記録媒体が白濁温度範囲になるよ
うに制御し、サーマルヘッドを記録媒体が透明化温度範
囲に入るように制御すれば、透明状態を記録画像とする
ことも可能である。
【0045】また、本発明を適応できる記録材料として
は、前記実施例の材料に限定されず、熱エネルギの制御
のみで可逆的な色調変化をするロイコ染料を発色源とし
た記録材料にも適応できる。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、従
来よりもコンパクトであり、立上がり時間が短く、無駄
な電力を消費せず、かつ、処理時間を短縮できる記録装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る記録装置の構成を概略
的に示す構成図。
【図2】消去用発熱体ヘッドを模式的に示す正面図。
【図3】図3におけるA−A矢視断面図。
【図4】記録媒体が搬送されるときの搬送速度の変化の
様子を示す図。
【図5】一定速度で搬送したときの通電パルスと消去用
発熱体ヘッドの温度変化の様子を示す図。
【図6】搬送速度の逆数と速度補正係数との関係を示す
図。
【図7】履歴温度により白濁と透明の両状態に変化可能
な記録材料の状態を説明するための図。
【符号の説明】
1…搬送ローラ、2…搬送ガイド、3…搬送路、4…記
録媒体、7…サーマルヘッド(熱記録手段)、8…消去
用発熱体ヘッド(熱消去手段)、10…搬送駆動モー
タ、11…ロータリーエンコーダ、21…セラミック基
板、22…厚膜発熱抵抗体(発熱体)、23…給電電
極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−24026(JP,A) 特開 平3−142279(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 29/36 B41J 2/32 B41M 5/26

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の熱エネルギが供給されることによ
    り可視像が記録され、前記第1の熱エネルギとは異なる
    第2の熱エネルギが供給されることにより前記記録され
    た可視像が消去される記録媒体を搬送する搬送手段と、 この搬送手段の中途部に設けられ、前記搬送される記録
    媒体に対し前記第1の熱エネルギを供給し可視像を記録
    する熱記録手段と、 この熱記録手段の前記記録媒体の搬送方向上流側に設け
    られ、前記搬送される記録媒体に対し前記第2の熱エネ
    ルギを供給し可視像を消去する熱消去手段と、 前記搬送手段の搬送速度を検知する搬送速度検知手段
    と、 この搬送速度検知手段の検知結果に基づき前記熱消去手
    段の発熱量を変調制御する発熱量制御手段と を具備したことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 第1の熱エネルギが供給されることによ
    り可視像が記録され、前記第1の熱エネルギとは異なる
    第2の熱エネルギが供給されることにより前記記録され
    た可視像が消去される記録媒体を搬送する搬送手段と、 この搬送手段の中途部に設けられ、前記搬送される記録
    媒体に対し前記第1の熱エネルギを供給し可視像を記録
    する熱記録手段と、 前記搬送手段の搬送速度を、前記熱記録手段による可視
    像の記録時以外は、その記録時の搬送速度よりも速くな
    るよう制御する搬送速度制御手段と、 前記搬送手段の前記熱記録手段よりも前記記録媒体の搬
    送方向上流側の搬送速度減速区間に設けられ、前記搬送
    される記録媒体に対し前記第2の熱エネルギを供給し可
    視像を消去する熱消去手段と、 前記搬送手段の搬送速度を検知する搬送速度検知手段
    と、 この搬送速度検知手段の検知結果に基づき前記熱消去手
    段の発熱量を変調制御することにより、前記搬送手段の
    搬送速度が減速するとともに前記熱消去手段の発熱量を
    減少させる発熱量制御手段と を具備したことを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】 第1の熱エネルギが供給されることによ
    り可視像が記録され、前記第1の熱エネルギとは異なる
    第2の熱エネルギが供給されることにより前記記録され
    た可視像が消去される記録媒体を第1の搬送速度と、そ
    の第1の搬送速度よりも遅い第2の搬送速度で搬送する
    搬送手段と、 この搬送手段の第2の搬送速度のとき、前記搬送される
    記録媒体に対し前記第1の熱エネルギを供給し可視像を
    記録するサーマルヘッドと、 前記搬送手段の第1の搬送速度と第2の搬送速度との間
    の減速区間に設けられ、かつ、厚膜あるいは薄膜の発熱
    体を有し、この発熱体を前記搬送される記録媒体に対し
    接触させながら前記第2の熱エネルギを供給し可視像を
    消去する熱消去手段と、 前記搬送手段の搬送速度を検知する搬送速度検知手段
    と、 この搬送速度検知手段の検知結果に基づき前記熱消去手
    段の発熱体の発熱量を変調制御する発熱量制御手段と を具備したことを特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体の可視像消去時に前記記録
    媒体の先端に比較して後端の通電時間を短くして前記熱
    消去手段の発熱量を小さくさせる通電制御手段をさらに
    具備したことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
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