JP3215148B2 - 記録装置および記録方法 - Google Patents

記録装置および記録方法

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JP3215148B2
JP3215148B2 JP6566592A JP6566592A JP3215148B2 JP 3215148 B2 JP3215148 B2 JP 3215148B2 JP 6566592 A JP6566592 A JP 6566592A JP 6566592 A JP6566592 A JP 6566592A JP 3215148 B2 JP3215148 B2 JP 3215148B2
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忠義 大野
進一 伊藤
隆 山口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば、熱エネルギ
の制御によって白濁化あるいは透明化することにより、
可視像の記録あるいは消去が繰り返し可能な記録媒体に
対して可視像の記録あるいは消去を行なう記録装置およ
び記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のハードコピーは、紙などの記録媒
体に外部からインクあるいはトナーなどの顕像材により
画像形成を行なうか、あるいは、感熱記録紙のように、
紙などの基材上に記録層を設け、この記録層に可視像を
形成するなど、永久画像を記録するものであった。
【0003】しかし、最近、各種のネットワーク網の構
築、ファクシミリ、複写機の普及に伴い、これらの記録
媒体の消費量の急激な増加は、森林破壊などの自然破壊
問題、ごみ処理などの社会問題を引き起こしている。こ
れらの問題に対応するために記録紙の再生など、記録媒
体の消費量の削減が強く要求されている。この課題に対
して、最近、記録/消去を繰返し行なえる記録媒体が注
目されている。
【0004】そこで、このような特性を持つ記録媒体と
して、記録材料に与えられる温度により透明と白濁の両
状態を可逆的に変化できる記録媒体が提案されている
(たとえば、特開昭55−154198号公報参照)。
【0005】この記録媒体は、透明状態において、その
温度をT1 からT3 に上昇させ、再びT1 に戻すと、透
明状態から白濁状態になり、そのまま白濁状態を保持す
る。そして、記録媒体の温度をT1 からT2(T2 <T3
)に上昇させ、再びT1 に戻すと、白濁状態から透明
状態となり、そのまま透明状態を保持する。この変化は
繰返し再現可能である。
【0006】このような記録媒体を用いてサーマルヘッ
ドで記録したときの繰り返し記録における分解能の劣化
についての検討が報告されている(たとえば、第4回ノ
ンイクパクトプリンティング技術シンポジウム論文集、
3−2、p57(昭和62年)参照)。
【0007】また、熱可逆性記録材料を有する表示体の
記録、および、消去を行なう表示変更装置が提案されて
いる(たとえば、実開平2−19568号公報参照)。
この装置では、表示体の記録を熱的に消去する消去手段
と、熱的に印字する印字手段を備えており、具体例とし
て、フロッピーディスクカートリッジの熱可逆性表示を
ヒータヘッド(消去手段)により消去し、ムービングサ
ーマルヘッド(印字手段)を用いて表示書込みを行なう
構成が開示されている。
【0008】また、熱可逆性記録層を有する情報記録カ
ードに対して、ヒートローラ(消去手段)とサーマルヘ
ッド(印字手段)を用いて記録の消去、記録を行なう装
置が開示されている(たとえば、実開平2−3876号
公報参照)。さらに、熱エネルギの制御のみで可逆的な
色調変化を与えるロイコ染料を発色源とした記録材料も
発表されている(たとえば、Japan Hardco
py’90、NIP−2、p147(1990年)参
照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の繰り返
し記録および消去可能な記録媒体に対して、可視像の記
録および消去を行なう記録装置では、常に安定して正確
な記録および消去が行なえないという問題があり、ま
た、繰り返し記録の充分な回数が得られず、記録媒体の
繰り返し記録の耐久性が劣化するという問題があった。
【0010】そこで、本発明は、可視像の記録あるいは
消去を安定かつ確実に行なうことができ、また、記録媒
体の繰り返し記録の耐久性を向上させることのできる記
録装置および記録方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の記録装置は、可
視像を記録する記録エネルギが付与されることにより可
視像が記録され、前記可視像を消去する消去エネルギが
付与されることにより前記可視像が消去される記録媒体
に対して、前記記録エネルギを付与して前記可視像を記
録する記録手段と、前記記録媒体に記録される前記可視
像を消去する際には前記可視像の1画点形成周期内で異
なる値の前記消去エネルギを複数回付与して前記可視像
を消去する消去手段とを具備している。
【0012】また、本発明の記録装置は、可視像を記録
する記録エネルギが付与されることにより可視像が記録
され、前記可視像を消去する消去エネルギが付与される
ことにより前記可視像が消去される記録媒体に対して記
録エネルギあるいは消去エネルギを付与することにより
可視像を記録あるいは消去する記録手段と、この記録手
段により可視像を記録する際には前記可視像の1画点形
成周期内で異なる値の前記記録エネルギを複数回付与し
て記録し、可視像を消去する際には前記可視像の1画点
形成周期内で異なる値の前記消去エネルギを複数回付与
して消去するよう前記記録手段を制御する制御手段とを
具備している。
【0013】また、本発明の記録方法は、可視像を記録
する記録エネルギが付与されることにより可視像が記録
され、前記可視像を消去する消去エネルギが付与される
ことにより前記可視像が消去される記録媒体に対して、
前記記録エネルギまたは前記消去エネルギを付与して前
記可視像を記録または消去する記録方法において、前記
記録媒体に対して異なる値からなる複数の前記消去エネ
ルギを前記可視像の1画点形成周期内で付与することに
より前記可視像を消去する消去ステップを具備してい
る。
【0014】さらに、本発明の記録方法は、可視像を記
録する記録エネルギが付与されることにより可視像が記
録され、前記可視像を消去する消去エネルギが付与され
ることにより前記可視像が消去される記録媒体に対し
て、前記記録エネルギまたは前記消去エネルギを付与し
て前記可視像を記録または消去する記録方法において、
可視像を記録する際には前記記録媒体に対して異なる値
からなる複数の前記記録エネルギを前記可視像の1画点
形成周期内で付与することにより可視像を記録する記録
ステップと、可視像を消去する際には前記記録媒体に対
して異なる値からなる複数の前記消去エネルギを前記可
視像の1画点形成周期内で付与することにより前記可視
像を消去する消去ステップとを具備している。
【0015】
【作用】記録媒体に可視像を記録可能なエネルギあるい
は消去可能なエネルギを多重して画点形成を行なうの
で、記録媒体の最高温度が各状態の下限温度近傍で熱記
録手段を駆動しても、画点形成の場合には充分な濃度の
画点が形成され、画点消去の場合には確実な消去が可能
となる。したがって、可視像の記録あるいは消去を安定
かつ確実に行なうことができ、画質が向上する。
【0016】また、記録媒体に熱を多重して印加するの
で、印加する熱の温度は従来の多重しないものと比べて
低くても充分であり、より小さなエネルギで記録あるい
は消去が可能となる。したがって、記録媒体の繰り返し
記録の耐久性を向上させることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0018】図1は、本実施例に係る記録装置の構成を
概略的に示すものである。図において、1はCPU(セ
ントラル・プロセッシング・ユニット)で、本装置全体
の制御を司る。2はROM(リード・オンリ・メモリ)
で、CPU1の制御プログラムなどを記憶している。3
はRAM(ランダム・アクセス・メモリ)で、各種デー
タの記憶に用いられる。4はキャラクタジェネレータで
ある。
【0019】5は熱記録手段としてのサーマルヘッド
で、後述する記録媒体に対して可視像の記録あるいは消
去を行なうための熱エネルギを与えるものであり、記録
媒体の搬送方向と直交する方向に一列に並んだ多数の発
熱抵抗体を有している。6はサーマルヘッド駆動回路
で、サーマルヘッド5の発熱抵抗体への通電を制御す
る。
【0020】7は通電時間演算回路で、記録画像データ
の画点形成情報に対応したマークドットデータへの記録
エネルギ、および、記録画像データの非画点形成情報に
対応したスペースドットデータへの消去エネルギをそれ
ぞれ演算する。
【0021】8は搬送モータで、記録媒体を搬送する搬
送ローラおよびプラテンなどの搬送手段を駆動する。9
は搬送モータ8を駆動するモータ駆動回路、10は搬送
モータ8の駆動を制御するモータ制御回路、11は搬送
される記録媒体の位置を検知する検知器である。
【0022】しかして、記録媒体が搬送されて、その先
端が検知器11で検知され、所定の位置がサーマルヘッ
ド5の発熱抵抗体位置にくると記録が開始される。ま
ず、CPU1の制御により、記録すべき記録画像に応じ
た記録画像データが発生する。この記録画像データはコ
ードデータであり、このコードデータは、キャラクタジ
ェネレータ4でビットデータに変換されてRAM3に格
納される。
【0023】コードデータがビットデータに変換された
後、CPU1からの記録命令により、RAM3からビッ
トデータが順次読出される。読出されたビットデータ
は、通電時間演算回路7によって通電時間が決定され
る。サーマルヘッド駆動回路6は、この決定された通電
時間にしたがって、サーマルヘッド5の発熱抵抗体を選
択的に駆動して発熱させることにより、記録媒体への可
視像の記録、および、不要な可視像の消去を行なうよう
になっている。
【0024】本実施例に用いる記録媒体は、温度履歴に
より白濁と透明の両状態を繰り返し示す低分子/高分子
複合膜記録材料からなり、可視像の記録、消去を繰り返
し行うことの可能なもので、たとえば、図2に示すよう
に構成されている。すなわち、記録媒体21は、基材2
2の一方の面に黒色などに着色された着色層23、透明
と白濁の2つの状態を可逆的に示す記録層24、および
保護層25を順次積層して構成されている。
【0025】記録層24は、たとえば、図3に示すよう
な温度−白濁/透明特性を持っている。すなわち、透明
状態において、その温度をT1 からT3に上昇させたと
き、透明状態から白濁状態になり、その温度がT1 に戻
っても、そのまま白濁状態を保持する。そして、記録媒
体の温度をT1 からT2 に上昇させ、再びT1 に戻す
と、白濁状態から透明状態となり、そのまま透明状態を
保持する。この変化は繰返し再現可能である。
【0026】このような記録媒体21に対する可視像の
記録は、記録層24を透明化し、着色層23を下地色と
した状態で、記録層24を選択的に白濁化することによ
って行なわれ、消去は、白濁画像を透明化することによ
ってなされる。なお、ここで使用した記録層24は、約
60℃〜約90℃で透明化し、約95℃以上で白濁が飽
和する。また、加熱温度の上限は、保護層25あるいは
記録層24の耐熱性によって決まる。この記録媒体21
では約150℃であった。
【0027】図4は、サーマルヘッド5による記録媒体
21に対する記録動作状態を示しており、26はサーマ
ルヘッド5の発熱抵抗体列、27は既に記録されている
画像、28は現在記録している画像である。発熱抵抗体
列26は、画像の1ドット(画点)と1対1に対応して
設けられ、記録媒体21の進行方向(矢印で示す)に対
して直交する方向に1列に配列された多数の発熱抵抗体
からなり、この発熱抵抗体は、記録媒体21の幅(先に
述べた直交方向)を記録するのに充分な数が設けられて
いる。
【0028】画像が記録されている記録媒体21を固定
されたサーマルヘッド5の発熱抵抗体列26の下を矢印
方向に搬送し、発熱抵抗体列26の各発熱抵抗体を以下
に述べる記録方式で選択的に駆動して発熱させることに
より、新しい画像28を記録するのと同時に、既に記録
されている画像27を消去する、いわゆるオーバライト
記録(書換え記録)が行なわれる。なお、実線の丸印は
マークドットを、破線の丸印は消去されたマークドット
を示している。
【0029】次に、図5を用いて可視像の記録および消
去動作を詳細に説明する。本実施例では、サーマルヘッ
ド5の発熱抵抗体を駆動する(発熱させる)通電パルス
を1ドット形成周期内(1画点形成周期内)で2回発生
させている。この場合、2番目のパルスは、1ドット形
成周期の後半1/2の時間に同期して発生するようにな
っている。なお、1ドット形成周期は4ms,ドット記
録(マークドット)の場合のパルス通電時間は1ms、
ドット消去(スペースドット)の場合のパルス通電時間
は0.7ms、サーマルヘッド5の駆動電圧は16Vで
ある。
【0030】図5(a)に、ドット、つまり画点の記録
および消去を行なうときのサーマルヘッド5の通電パル
スを示し、図5(b)(c)に、サーマルヘッド5の発
熱抵抗体および記録媒体21の温度を示す。そして、図
5の左側がマークドット(記録)の場合を示し、右側が
スペースドット(消去)の場合を示している。
【0031】本実施例では、図5(a)に示すように、
1ドット形成周期内に2つの通電パルスを発生させ、サ
ーマルヘッド5の発熱抵抗体を発熱させて、記録媒体2
1を加熱することにより、記録媒体21に可視像を記録
する。この場合、マークドットあるいはスペースドット
への通電パルスは、電圧値は同じで通電時間を変化させ
ている。マークドットの場合、1番目のパルスによりサ
ーマルヘッド5の発熱抵抗体を記録媒体21に記録が可
能な温度、すなわち、記録媒体21が白濁化する温度に
まで昇温させる。
【0032】サーマルヘッド5の発熱抵抗体に接する記
録媒体21は、発熱抵抗体から流入する熱エネルギによ
り白濁化温度に昇温する。通電がオフとなると、サーマ
ルヘッド5の発熱抵抗体の温度は記録媒体21に変化を
与えない温度までに降下する。これにしたがい、記録媒
体21の温度も状態の変化が生じない温度(不感温度)
付近に降下し、熱を与えられた部分は白濁化する。
【0033】2番目のパルスも、1番目のパルスと同じ
時間、通電される。これにより、サーマルヘッド5の発
熱抵抗体の温度は再び昇温し、発熱抵抗体の温度は、1
番目のパルスの通電時に比べて、1番目のパルスによる
蓄熱があるため、最高到達温度はやや高くなる。連続し
て移動する記録媒体21は、2番目のパルスの通電前ま
でに1ドット形成周期の1/2の時間移動する。
【0034】サーマルヘッド5の発熱抵抗体の有効発熱
面積は、可視像を構成するドット面積に対応しているの
で、マークドットが形成される記録媒体21の領域の最
小1/2の領域は、1番目の発熱と2番目の発熱で熱が
2度印加される。したがって、2番目の発熱抵抗体の発
熱のとき、最初の状態よりもやや暖まった状態から昇温
する。2番目の加熱により、記録媒体21の発熱抵抗体
に当接する領域は、再び白濁化温度まで昇温する。した
がって、形成されるマークドットの面積の1/2は、2
度の白濁化を経てマークドットが形成される。
【0035】スペースドットの場合、パルス通電時間が
マークドットと比べて短くなるため、サーマルヘッド5
の発熱抵抗体の温度は、記録媒体21の白濁像を透明化
する温度が最高温度となる。スペースドットの場合に
も、マークドット形成について説明したと同様に、形成
されるスペースドットの面積の1/2は2度の透明化を
経てスペースドットが形成される。
【0036】以上の説明から明らかなように、本実施例
では、可視像の記録あるいは消去、すなわち、記録媒体
21を白濁状態あるいは透明状態に変化させる不感温度
−活性化温度−不感温度の温度サイクルを1ドット形成
周期内に複数回、たとえば2回、記録媒体21に印加す
るところに特徴がある。
【0037】本実施例で用いた記録媒体21の記録層2
4は、白濁と透明の両状態を可逆的に示すが、図5
(c)に示すように、この両状態を示す温度には幅があ
る。これらの温度領域に、記録媒体21の記録層24の
温度の最高温度が達すれば、白濁化あるいは透明化がな
される。各状態の下限温度近傍に記録媒体21の最高温
度がなるように、サーマルヘッド5の発熱抵抗体の発熱
温度を制御するようにすれば、発熱抵抗体に当接する記
録媒体21の記録層24表面の熱によるダメージが低減
され、記録媒体21の繰り返し記録の耐久性を向上させ
ることができる。
【0038】しかし、サーマルヘッド5の発熱抵抗体の
温度を正確に制御することは難しく、一般に温度ばらつ
きを生じる。また、白濁状態と透明状態は、2値的に変
化するのではなく、図6に示すように遷移領域がある。
この遷移領域は、白濁状態と透明状態とが混在する領域
で、ドットの濃度が変化し易い。
【0039】したがって、たとえば、記録エネルギを多
重せずにマークドットを形成する従来の記録方式にした
がって、記録媒体の最高温度が各状態の下限温度近傍に
なるように、サーマルヘッド5の発熱抵抗体を駆動する
と、形成されるマークドットの濃度が一定せず、場合に
よっては極めて濃度の低いマークドットが形成されてし
まう。
【0040】これに対し本実施例では、記録媒体21に
可視像を記録可能なエネルギ、あるいは、可視像を消去
可能なエネルギを多重してドット形成を行なうので、記
録媒体21の最高温度が各状態の下限温度近傍になるよ
うに、サーマルヘッド5の発熱抵抗体を駆動しても、マ
ークドット形成の場合には充分な濃度のドットが、スペ
ースドットの場合には2度消去する効果により、先にマ
ークドットがあっても消去が確実になされる。したがっ
て、可視像の記録あるいは消去を安定かつ確実に行なう
ことができ、画質の向上が図れる。また、以下に示す理
由から、記録媒体21の繰り返し記録の耐久性を著しく
向上させることができる。
【0041】すなわち、本発明者らは、白濁化温度と白
濁画像の繰り返し記録耐久性の関係について調べ、図7
に示す知見を得た。たとえば、初期状態として透明化し
た記録媒体21を、温度一定とした周速40mm/sで
回動するヒートローラで加温して画像濃度を測定し、こ
れを繰り返して、繰り返し回数に対する画像濃度の変化
を測定した。ヒートローラの温度としては、図6に示す
白濁飽和温度領域にあるTW1,TW2およびTW3を用い
た。
【0042】図7から明らかなように、白濁化温度が高
くなるにしたがい、繰り返し回数の増加に伴い白濁濃度
の変化は大きくなる。したがって、必要な濃度を得るの
に充分で、かつ、より小さなキエネルギで記録するほど
繰り返し記録の耐久性が向上する。
【0043】サーマルヘッド5を用いて記録媒体21を
加熱して可視像の記録および消去を行なう場合には、ヒ
ートローラと比較して記録媒体21への熱印加時間は数
ms以下と極めて短く、かつ、このような短時間に記録
媒体21の記録層24を同じ温度までに昇温しなければ
ならないので、記録媒体21の表面に当接するサーマル
ヘッド5の発熱抵抗体の温度は数百度にもなる。
【0044】このように、極めて短時間高温の熱源が接
触した場合、図7に示すように、記録媒体21の厚み方
向に向かって、熱源(発熱抵抗体)の接する側に近いほ
ど高温で、かつ温度勾配は急であり、遠ざかるほど温度
は低く、かつ温度勾配が緩やかになることが知られてい
る。したがって、記録層24内には温度差を生じるた
め、発熱抵抗体からの熱供給が終了した後、記録層24
全体の温度は不感温度に戻るが、記録層24各部分の最
高到達温度は異なる。
【0045】白濁記録を行なう場合、図6に示したよう
に、記録層24各部分の温度を白濁下限温度以上にすれ
ばよいが、先に説明した記録層24内の温度勾配のため
に記録層24各部分の白濁化温度は異なっている。白濁
化温度が高すぎると、図7に示したように繰り返し寿命
が短くなる。
【0046】一方、記録層24内の白濁化領域の厚みが
薄いと、充分な白濁温度が得られない。したがって、で
きるだけ白濁化温度は低く、かつ、記録層24内の温度
勾配を緩やかにすることが望ましい。
【0047】本実施例では、先に説明したように、記録
媒体21に熱を多重して印加するので、従来の多重しな
い記録の場合と比べて印加する熱の温度は低くても充分
であり、かつ、2回の熱印加による記録媒体21の温度
履歴がほぼ同じなので、記録層24各部分の最高高温度
のばらつきがなく、繰り返し寿命に対しても有利であ
る。
【0048】次に、図9を用いて可視像の書換記録動作
について説明する。図9の例は、たとえば、”I”の文
字の上に”L”の文字をオーバーライトする例を示して
いる。この記録における特徴は、画像を形成するマーク
ドットに対してだけでなく、画像を形成しないスペース
ドットに対しても通電を行なう点にある。最初に、図9
(a)に示すように、記録媒体21上に”I”の文字が
記録されていて、その上に図9(c)に示すように、”
L”の文字を書換記録する場合、図9(b)の過程を経
る。
【0049】すなわち、記録媒体21上に、サーマルヘ
ッド5の発熱抵抗体列26が接触している。31は既に
記録されている古い画像”I”の一部分、32は現在記
録している新しい画像”L”の一部分、33は消去され
た画像“I”の一部分、34は再記録されたドット部分
である。
【0050】記録媒体21に可視像を記録する場合は、
既画像に関係なく注目画点(マークドット)に対応した
発熱抵抗体を、記録媒体21が白濁温度域に昇温する温
度に上昇させればよい。また、消去する場合も、既画像
に関係なく注目画点(スペースドット)に対応した発熱
抵抗体を、記録媒体21が透明温度域に昇温する温度に
上昇させればよい。
【0051】このように、固定されたサーマルヘッド5
の発熱抵抗体列26の下を記録媒体21を矢印方向に搬
送しながら、発熱抵抗体21を選択的に発熱させること
により、新しい画像32を記録すると同時に古い画像3
1を消去する書換記録(オーバーライト記録)が行なわ
れる。
【0052】なお、上記説明では、白濁化あるいは透明
化するためのサーマルヘッド5の発熱抵抗体への通電時
間はそれぞれ一定であるとして説明を行なった。しか
し、サーマルヘッド5では、一般に蓄熱および発熱履歴
などにより通電時間が同じでも、発熱抵抗体の最高到達
温度は必ずしも同じでないことが知られている。
【0053】そこで、この種の記録装置のエネルギ付与
手段は、記録層24の温度を白濁化温度域あるいは透明
化温度域の温度とするエネルギを記録媒体21に与える
ことが重要である。したがって、サーマルヘッド5の蓄
熱、発熱履歴などを考慮して、記録媒体21に対する付
与エネルギを制御することにより、より正確に記録層2
4の温度を所定の温度に上昇させることができる。本実
施例では、補正のための演算を通電時間演算回路7で行
なっている。
【0054】通電時間演算回路7における通電時間の演
算処理を、図10および図11を用いて説明する。本実
施例では、サーマルヘッド5の蓄熱、発熱履歴をビット
マップに展開した注目するマークドット、あるいはスペ
ースドットの周辺の記録画像データから予測し、注目す
るマークドットあるいはスペースドットの位置に対応し
た発熱抵抗体の通電時間を制御している。
【0055】たとえば、本実施例では、図10に示すよ
うに、注目データPがnライン−i列にあるとき、注目
データPを除いた過去2ライン、現在ライン、未来1ラ
インのマトリクスに含まれるデータを参照している。過
去のラインのデータは、注目データPに対応した発熱抵
抗体に蓄積されている熱エネルギを算出するために参照
され、現在および未来のラインのデータは、過剰の通電
時間を与えないために参照される。通電時間の算出に当
たっては、注目データPからの位置関係によって、寄与
率の重み付けがなされており、n−1ライン、i列のデ
ータが最も寄与率が大きく、位置が遠いほど寄与率が低
くなる。
【0056】図11は、通電時間演算回路7の構成を概
略的に示している。図において、記録画像データがシフ
トレジスタ41に供給される。シフトレジスタ41は、
シリアルに入力されてくる記録画像データをパラレルデ
ータに変換し、注目している記録画像データの周辺の記
録画像データをマトリクスサイズに応じて切出し、通電
時間演算部42、マーク/スペース判定部43に供給す
る。ラインバッファ44は、過去、現在、未来の記録画
像データの4ライン分を記憶する。
【0057】シフトレジスタ41から新たに供給された
データとラインバッファ44のデータはデータ更新部4
5へ供給され、新たに供給されたデータを記憶されてい
るデータに付け加え、最も古いデータを取り去ってデー
タの更新を行なった後、ラインバッファ44に書込む。
通電時間演算部42は、シフトレジスタ41とラインバ
ッファ44から供給されたデータにより、注目している
記録画像データに対応した発熱抵抗体への通電時間を決
定し、サーマルヘッド駆動回路6に通電時間データを供
給する。
【0058】通電時間は、注目している記録画像データ
周辺のマークドットデータ、およびスペースドットデー
タの位置関係、あるいは、注目している記録画像データ
周辺のマークドットデータ、およびスペースドットデー
タの比率から、注目している記録画像データに対応した
発熱抵抗体における予測される蓄熱エネルギに対して、
あらかじめ決められた通電時間の関係をテーブル化して
記憶したROMを参照することにより、決定される。
【0059】本実施例における通電時間の決定の特徴
は、画像を形成するマークドットに対してだけでなく、
画像を形成しないスペースドットに対しても通電時間を
決定する点にある。このために、通電時間演算部42に
は、マークドット用テーブル46aおよびスペースドッ
ト用テーブル46bが設けられている。これらテーブル
46a,46bの選択は、マーク/スペース判定部43
の出力によって実行される。
【0060】このように、サーマルヘッド5の各発熱抵
抗体において異なる蓄熱エネルギに対して通電時間を補
正することにより、画像パターンの如何にかかわらず、
記録媒体21の記録層24の温度をマークドットのとき
は白濁化温度域内に、スペースドットのときは透明化温
度域内に制御することができる。
【0061】なお、前記実施例では、1ドット形成周期
内に通電時間が同一の2つの通電パルスを発生させるこ
とにより、可視像の記録あるいは消去を行なうエネルギ
を1ドット形成周期内に同一エネルギ量で2回多重して
与える場合について説明したが、たとえば、図12
(a)に示すように、1ドット形成周期内に通電時間の
異なる2つの通電パルスを発生させることにより、可視
像の記録あるいは消去を行なうエネルギを1ドット形成
周期内に異なるエネルギ量で2回多重して与えるように
してもよい。すなわち、2番目のパルスの通電時間は、
1番目のパルスの通電時間よりも短くするものであり、
このようにしても、1番目のパルスによる蓄熱があるの
で、サーマルヘッド5の発熱抵抗体の温度は1番目のパ
ルスのときとほぼ同じ温度になるように設定される。
【0062】この場合のサーマルヘッド5の発熱抵抗体
および記録媒体21の温度を、それぞれ図12(b)
(c)に示す。なお、1ドット形成周期は4ms,マー
クドットの場合のパルス通電時間は、1番目のパルスは
1ms、2番目のパルスは0.7msである。また、ス
ペースドットの場合のパルス通電時間は、1番目のパル
スは0.7ms、2番目のパルスは0.6msである。
【0063】また、本発明の記録装置は、記録媒体に可
視像記録と可視像消去を独立に行なう場合にも適用でき
るのは勿論である。以下、可視像記録手段と可視像消去
手段を別に設けた本発明の他の実施例について図13を
参照して説明する。図において、51は熱消去手段とし
ての消去用発熱体ヘッド、52は熱記録手段としてのサ
ーマルヘッド、53,54はそれぞれ消去用発熱体ヘッ
ド51とサーマルヘッド52のプラテンローラ、55は
記録媒体21を搬送する搬送ローラ対、56は記録媒体
21を案内する搬送ガイド、57は記録媒体21を検知
する位置検知器である。
【0064】消去用発熱体ヘッド51は、たとえば、厚
さ1mmのセラミック基板の上に、厚膜発熱抵抗体を幅
1mm、厚さ20μmで帯状に形成し、その両端に給電
電極を形成して構成している。さらに、表面性を良く
し、耐磨耗性を持たせるために結晶化ガラスによる保護
膜を給電電極を除いた表面に形成している。この消去用
発熱体ヘッド51に給電することによって、発熱抵抗体
を発熱させ、これと接触しながら移動する記録媒体21
に消去可能な熱エネルギを与えるようになっている。
【0065】次に、本実施例の可視像の記録および消去
動作を説明する。まず、記録媒体21を本装置に挿入す
ることにより、その記録媒体21は、搬送ローラ対55
および搬送ガイド56によって搬送され、位置検知器5
7から消去用発熱体ヘッド51へと搬送される。記録媒
体21は、プラテンローラ53で押付け搬送されなが
ら、位置検知器57の出力信号を基準にしたタイミング
に合わせ、消去用発熱体ヘッド51により記録層24を
透明化し得る熱エネルギが与えられ、記録層24は透明
状態になる。ここでは、挿入される前の記録媒体21が
可視像が記録されている、いないに関わらず、記録媒体
21に透明化し得る熱エネルギが与えられる。
【0066】記録媒体21は、消去用発熱体ヘッド51
で透明化加熱されながら搬送され、記録画像が透明化
(消去)される。そして、記録媒体21は、サーマルヘ
ッド52へと送られ、新たな可視像の記録が行なわれ
る。可視像の記録は、前記実施例で説明したと同様に、
1ドット形成周期内に2つの通電パルスを発生させて、
サーマルヘッド52の発熱抵抗体を発熱させ、記録媒体
21を加熱するもので、その動作については前記実施例
と同様であるので省略する。
【0067】前記実施例では、記録時および消去時とも
に1ドット形成周期内に2つの通電パルスを発生させて
サーマルヘッド5を駆動したが、本実施例では、記録時
にのみ1ドット形成周期内に2つの通電パルスを発生さ
せてサーマルヘッド52を駆動する。
【0068】次に、本発明の更に他の実施例について図
14を参照して説明する。この実施例は、前述した図1
2の実施例におけるサーマルヘッド(熱記録手段)52
を通電記録手段としたものである。すなわち、61は本
記録装置に用いる記録媒体であり、たとえば、ポリカー
ボネイトに導電性カーボンを分散させた抵抗性基材6
2、アルミ蒸着層63、熱的に白濁、透明の両状態を繰
り返し示す記録層64、および保護層65を順次積層し
て構成されている。
【0069】本実施例の通電記録手段では、抵抗性基材
62に摺接する記録電極66、抵抗性基材62、アルミ
蒸着層63、抵抗性基材62に摺接する帰路電極67で
構成される閉回路に対して、駆動回路68の制御によっ
て記録画像データに応じた電流を流し、記録電極66下
の抵抗性基材62にジュール熱を発生させ、その熱によ
って記録層64に可視像の記録を行なう。
【0070】本実施例の通電記録手段では、ドット記録
を行なうために、1ドット形成周期内に2つの記録電流
を発生させて記録層64を加熱する。1回目の記録電流
によって記録層64を白濁化温度に上昇させ、記録層6
4の温度が不感温度に降下した後、2回目の記録電流が
印加される。このような記録動作により、記録媒体21
の繰り返し記録の耐久性が向上する。
【0071】このように、上記実施例によれば、記録媒
体の繰り返し記録の耐久性を向上させることができる。
また、可視像の記録および消去を安定に、かつ確実に行
なうことができ、画質が向上する。また、既に形成され
た可視像を事前に消去することなく、可視像の書換え記
録が可能となる。また、画像パターンの如何あるいはパ
ターン位置に関わらず可視像の書換え記録が可能とな
る。また、装置の小型化、簡素化が可能となる。また、
記録媒体の任意の部分に画点単位で記録および消去が可
能となる。さらに、記録媒体の省資源化および記録コス
トの低減が可能となる。
【0072】なお、前記実施例では、記録層の白濁状態
を記録画像としたが、白濁状態を下地色として透明状態
を記録画像としてもよい。また、本発明を適用できる記
録媒体の記録材料としては、前記実施例の材料に限定さ
れず、たとえば、熱エネルギの制御のみで可逆的な色調
変化を示すロイコ染料を発色源とした記録材料など、あ
るいは光エネルギの制御のみで可逆的な状態変換が可能
な記録材料にも適用できる。
【0073】また、前記実施例では、記録媒体に対する
エネルギ付与手段として、サーマルヘッドを用いた場合
について説明したが、サーマルヘッドに限定されず、本
発明の趣旨を逸脱することなく、出力エネルギを変調で
きるエネルギ付与手段であれば、記録層の材料に合わせ
て、他のエネルギ付与手段を用いることができる。
【0074】また、前記実施例では、記録あるいは消去
エネルギの増減を、サーマルヘッドに印加する通電パル
スの通電時間を変化させることによって行なったが、こ
れに限定されることなく、通電パルス数あるいは記録電
圧を変化させてもよい。
【0075】また、演算手段などの構成も前記実施例に
限定されるものではなく、本発明の主題を逸脱するもの
でなければ、他の構成、あるいはエネルギ付与手段、記
録媒体の記録層の温度を変化させる要因に対する演算手
段などが利用できる。
【0076】以上詳述したように本発明によれば、可視
像の記録あるいは消去を安定かつ確実に行なうことがで
き、また、記録媒体の繰り返し記録の耐久性を向上させ
ることのできる記録装置および記録方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る記録装置の構成を概略
的に示すブロック図。
【図2】記録媒体の構成を示す縦断側面図。
【図3】履歴温度により白濁と透明の両状態に変化可能
な記録材料の状態を説明するための図。
【図4】サーマルヘッドによる記録媒体に対する記録動
作状態を示す平面図。
【図5】可視像の記録および消去動作を詳細に説明する
ための図。
【図6】白濁と透明の両状態の遷移温度域を説明するた
めの図。
【図7】白濁状態の繰り返しに対する白濁濃度の変化を
示す図。
【図8】サーマルヘッドで熱印加したときの記録媒体の
厚み方向の熱分布を摸式的に示す図。
【図9】可視像の書換記録動作を説明するための図。
【図10】記録あるいは消去エネルギの演算方法を説明
するための図。
【図11】通電時間演算回路の構成を示すブロック図。
【図12】本発明の他の実施例における可視像の記録お
よび消去動作を説明するための図。
【図13】本発明の更に他の実施例に係る記録装置の概
略構成図。
【図14】本発明の更に他の実施例に係る記録装置の記
録動作を説明するための図。
【符号の説明】
1……CPU、2……ROM、3……RAM、4……キ
ャラクタジェネレータ、5……サーマルヘッド(熱記録
手段)、6……サーマルヘッド駆動回路、7……通電時
間演算回路、21……記録媒体、24……記録層、26
……発熱抵抗体列、51……消去用発熱体ヘッド、52
……サーマルヘッド(熱記録手段)、61……記録媒
体、64……記録層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−301483(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/26

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視像を記録する記録エネルギが付与さ
    れることにより可視像が記録され、前記可視像を消去す
    る消去エネルギが付与されることにより前記可視像が消
    去される記録媒体に対して、前記記録エネルギを付与し
    て前記可視像を記録する記録手段と、 前記記録媒体に記録される前記可視像を消去する際には
    前記可視像の1画点形成周期内で異なる値の前記消去エ
    ネルギを複数回付与して前記可視像を消去する消去手段
    と、 を具備したことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 可視像を記録する記録エネルギが付与さ
    れることにより可視像が記録され、前記可視像を消去す
    る消去エネルギが付与されることにより前記可視像が消
    去される記録媒体に対して記録エネルギあるいは消去エ
    ネルギを付与することにより可視像を記録あるいは消去
    する記録手段と、 この記録手段により可視像を記録する際には前記可視像
    の1画点形成周期内で異なる値の前記記録エネルギを複
    数回付与して記録し、可視像を消去する際には前記可視
    像の1画点形成周期内で異なる値の前記消去エネルギを
    複数回付与して消去するよう前記記録手段を制御する制
    御手段と、 を具備したことを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】 可視像を記録する記録エネルギが付与さ
    れることにより可視像が記録され、前記可視像を消去す
    る消去エネルギが付与されることにより前記可視像が消
    去される記録媒体に対して、前記記録エネルギまたは前
    記消去エネルギを付与して前記可視像を記録または消去
    する記録方法において、 前記記録媒体に対して異なる値からなる複数の前記消去
    エネルギを前記可視像の1画点形成周期内で付与するこ
    とにより前記可視像を消去する消去ステップを具備した
    ことを特徴とする記録方法。
  4. 【請求項4】 可視像を記録する記録エネルギが付与さ
    れることにより可視像が記録され、前記可視像を消去す
    る消去エネルギが付与されることにより前記可視像が消
    去される記録媒体に対して、前記記録エネルギまたは前
    記消去エネルギを付与して前記可視像を記録または消去
    する記録方法において、 可視像を記録する際には前記記録媒体に対して異なる値
    からなる複数の前記記録エネルギを前記可視像の1画点
    形成周期内で付与することにより可視像を記録する記録
    ステップと、 可視像を消去する際には前記記録媒体に対して異なる値
    からなる複数の前記消去エネルギを前記可視像の1画点
    形成周期内で付与することにより前記可視像を消去する
    消去ステップと、 を具備したことを特徴とする記録方法。
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