JPH0541783A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH0541783A
JPH0541783A JP19145291A JP19145291A JPH0541783A JP H0541783 A JPH0541783 A JP H0541783A JP 19145291 A JP19145291 A JP 19145291A JP 19145291 A JP19145291 A JP 19145291A JP H0541783 A JPH0541783 A JP H0541783A
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recording
temperature
energy
erasing
heating resistor
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Takashi Yamaguchi
隆 山口
Tadayoshi Ono
忠義 大野
Shinichi Ito
進一 伊藤
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】リライタブル記録装置に対して、装置の小型
化、発熱体温度の制御の容易化を図り、情報の安定した
記録/消去を行う。 【構成】熱により可視像の表示および消去を行うことが
可能な記録材料への記録を行う記録装置において、可視
像を表示するマークドットMの形成時には、そのマーク
ドットに対応する発熱抵抗体に対して1ドット形成周期
内で記録層の温度が記録温度域となるようにパルス数が
設定されたパルス列を通電させる。可視像を消去するス
ペースドットSの形成時には、そのスペースドットに対
応する発熱抵抗体に対して1ドット形成周期内で記録層
の温度が消去温度域となるようにパルス数が設定された
パルス列を通電させる。しかも、上記パルス列の一部を
発熱抵抗体の蓄熱量に応じて選択的に間引きして供給す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱により可視像の表
示および消去を行うことが可能な記録材料への記録を行
うリライタブル記録方式の記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハードコピー記録は、紙などの記
録媒体にインクあるいはトナーなどの顕像材を用いて画
像形成を行うか、または、感熱記録紙のように紙などの
基材上に設けられた記録層に可視像を形成することで永
久画像を記録している。
【0003】一方、各種のネットワーク網の構築、ファ
クシミリ、複写機の普及に伴い、これらの記録材料の消
費量の急激な増加は、森林破壊などの自然破壊問題、ゴ
ミ処理などの社会的問題を引き起こしている。これらの
問題に対応するために、記録紙の再生など、記録材料の
消費量の削減が強く要求されている。この課題に対し
て、記録/消去を繰り返し行うことのできる記録材料が
注目されている。
【0004】このような特性を持つ材料として、与えら
れる温度により透明と白濁との両状態を可逆的に変化す
ることが可能な記録材料が提案されている(特開昭55
−154198号公報)。
【0005】また、このような記録材料を用いてサーマ
ルヘッドで繰り返し記録を行った場合の分解能の劣化に
ついての検討が、第4回ノンインパクトプリンティング
技術シンポジウム論文集,3−2,p57(昭和62
年)により報告されている。
【0006】また、実開平2−19568号公報には、
熱可逆性記録材料を有する表示体の表示および消去を行
う表示変更装置が提案されている。この装置では、表示
体の表示を熱的に消去する消去手段と熱的に印字する印
字手段とを備えており、具体例として、フロッピーディ
スクカートリッジの熱可逆性表示をヒータヘッド(消去
手段)により消去し、ムービングサーマルヘッド(印字
手段)を用いて表示の書き込みを行う構成が示されてい
る。
【0007】また、実開平2−3876号公報には、熱
可逆性記録層を有する情報記録カードに、ヒートローラ
(消去手段)とサーマルヘッド(印字手段)とを用いて
表示の消去および記録を行う装置が開示されている。
【0008】さらには、熱エネルギーの制御のみで、可
逆的な色調変化を与えるロイコ染料を発色源とした記録
材料も発表されている(Japan Hardcopy
´90,NIP−2,p147,1990年)。
【0009】しかし、上記したような記録/消去が繰り
返し可能な従来の記録装置は、旧い表示を消去した後に
新しい表示の記録を行うような構成を有し、消去手段と
印字手段とを各々設けねばならないので、装置が大型化
するという問題点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の記録装置は、消去手段と印字手段とを各々設けなけれ
ばならず、装置が大型化するという問題点があった。そ
こで、この発明は、装置が小型化し、発熱体温度の制御
が容易になり、情報の安定した記録および消去が可能な
記録装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の記録装置にあっては、記録エネルギー
の付与により情報が目視可能に記録され、消去エネルギ
ーの付与により情報が消去される記録媒体に対して、可
視像を形成する記録ドットまたは可視像を形成しない消
去ドット毎に前記記録エネルギーまたは消去エネルギー
を選択的に付与するエネルギー付与手段と、上記エネル
ギー付与手段により前記記録エネルギーまたは消去エネ
ルギーを付与させるための駆動信号として、1ドット形
成周期内で断続するパルス列の一部が上記エネルギー付
与手段の蓄熱量に応じて選択的に間引きしたパルス信号
を供給するように制御する制御手段とから構成されてい
る。
【0012】
【作用】この発明では、エネルギー付与手段に対して記
録ドットまたは消去ドット毎に記録エネルギーまたは消
去エネルギーを選択的に付与することにより、記録媒体
の任意の部分に画素単位で記録または消去を行うことが
可能になり、記録媒体に既に記録されている旧い可視像
の上に新しい可視像をオーバライト記録(書き換え)す
ることが可能になり、可視像のパターンの如何に拘らず
書き換えを安定に行うことが可能になる。この場合、同
一のエネルギー付与手段を用いて記録と消去を行うこと
が可能になるので、装置の小型化、簡素化および処理時
間の短縮化が可能になる。また、エネルギー付与手段に
より記録エネルギーまたは消去エネルギーを付与させる
ための駆動信号として、1ドット形成周期内で断続する
パルス列を用いるので、記録媒体の上昇温度の勾配を緩
やかに変化させられるようになり、単位時間当りの温度
変化を小さくしてきめ細かな制御を行うことが可能とな
る。しかも、上記パルス列の一部をエネルギー付与手段
の蓄熱量に応じて選択的に間引きして供給するので、エ
ネルギー付与手段が記録温度領域あるいは消去温度領域
を不必要に越えないように制御し、記録温度領域あるい
は消去温度領域を長く保持させることが可能になる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。
【0014】図1は、この発明の記録装置の一例とし
て、例えば携帯可能な記録媒体(以下、カードと呼ぶ)
に対して、熱により可視像の記録および消去を繰り返し
行うためのリライタブル記録方式のカード処理装置を示
す。10はカード、11は読取磁気ヘッド、12は書込
磁気ヘッド、13はカード10に対するエネルギー付与
手段(本例ではサーマルヘッド熱記録手段)、14は読
取磁気ヘッド、15はストッパ、16は投入口、17は
排出口である。
【0015】図2は、カード10の構成を模式的に示
す。カード10は、基材25上に、磁気記録層26、金
属薄膜層などの黒色系統の遮蔽層27、記録層28およ
び保護層29が順に積層されて形成されている。上記記
録層28は、履歴温度により透明と白濁との2つの状態
が可逆的に変化するものである。つまり、上記カード1
0は、その一部に記録層28を有する表示部20を備え
ている。
【0016】上記記録層28は、例えば図3に示すよう
に、常温T1で不透明(白濁化)状態にあるとすると、
第1の温度T2に上昇した時には透明状態に変化し、そ
の温度T2が常温T1に戻ってもそのまま透明状態を保
持する。また、常温T1で透明状態にあるとすると、第
1の温度T2を越えて第2の温度T3に上昇した時には
不透明状態に変化し、再び常温T1に戻してもそのまま
不透明状態を保持する特性を持つ記録材料により構成さ
れる。
【0017】上記変化は繰り返し再現可能である。即
ち、通常の感熱記録紙あるいは熱転写記録リボンのよう
な熱記録媒体では、発色または軟化、溶融、昇華などの
状態変化を示す閾値温度以上に加熱されれば記録が行え
るのに対して、上記記録層28は、消去と記録との2つ
の閾値温度を持ち、温度の3値制御を必要とするところ
に特徴がある。
【0018】従って、上記カード10の表示部20の可
視像の表示(形成)は、遮蔽層27を下地色とした状態
で記録層28を選択的に白濁化することによって行い、
消去は記録層28を透明化させて遮蔽層27の下地色を
露出させることによって行うことが可能になる。
【0019】次に、図1のカード処理装置の動作の概要
を説明する。カード10が投入口16より投入され、カ
ード搬送手段によって搬送される過程において、カード
10の磁気記録層26に記録されているカード10の真
偽および履歴データなどの情報が、読取磁気ヘッド11
により読み取られる。次いで、カード10の新たな使用
に関する情報が、書込磁気ヘッド12によりカード10
の磁気記録層26に書き込まれる。
【0020】さらに、サーマルヘッド熱記録手段13に
より、カード10の表示部20に記録および消去のエネ
ルギーを付与し、この表示部20に目視可能な情報とし
ての可視像の記録および記録されている可視像の消去を
行うためのエネルギーが付与され、カード10の表示部
20に可視像の記録および消去が行われる。この後、カ
ード10の磁気記録層26に記録された情報が、読取磁
気ヘッド14によって読み取られ、磁気記録情報が確認
されて排出口17よりカード10が排出される。なお、
カード10の真偽などに問題がある場合には、ストッパ
15が作動してカード10の搬送が停止され、投入口1
6よりカード10が返却される。次に、カード10の表
示部20における画像の形成(可視像の表示)と消去に
係る動作について詳細に説明する。
【0021】図4は、例えばアルファベットの「I」の
字を消去して「L」の字を記録する、つまり「I」の上
から「L」を書き込んでいく、いわゆるオーバライト記
録の様子を示す。ここで、31はサーマルヘッド熱記録
手段13の1部である発熱抵抗体列であり、32は従前
から書き込まれていた旧い画像「I」の一部、33は現
在書き込んでいる新しい画像「L」の一部である。は消
去された旧い画像「I」の一部、は再記録された部分で
ある。
【0022】実線の丸印34は記録された画素(マーク
ドット)を示し、破線の丸印35は旧い画像の1部であ
る消去された画素(スペースドット)を示し、斜線を引
いた実線の丸印36は、新しい画像の1部として再記録
された画素(マークドット)を示している。
【0023】上記発熱抵抗体列31は、複数の発熱抵抗
体が表示部20に対する記録方向と直交する方向に1列
に配列されており、各発熱抵抗体が画像の1ドットと1
対1に対応して設けられている。発熱抵抗体は、表示部
20の幅(先に述べた記録方向と直交する方向)を記録
するのに十分な数が用意されている。
【0024】この発熱抵抗体列31によりカード10の
記録層28に可視像を記録するためには、旧い画像に関
係なく、注目画素、つまり記録しようとするマークドッ
トに対応した発熱抵抗体を記録層28が白濁化する温度
域に昇温する温度に上昇させればよい。
【0025】これに対して、上記発熱抵抗体列31によ
りカード10の記録層28の可視像を消去するために
は、旧い画像に関係なく、注目画素、つまり消去しよう
とするスペースドットに対応した発熱抵抗体を記録層2
8が透明化する温度域に昇温する温度に上昇させればよ
い。
【0026】従って、図4に示すように、固定された発
熱抵抗体列31の下を図示矢印方向にカード10を搬送
させつつ、発熱抵抗体列31の各発熱抵抗体を前記した
ように発熱させることにより、旧い画像「I」の上から
新しい画像「L」を書き込むオーバライト記録を、容易
に、かつ、安定に実現できる。
【0027】なお、ここで使用したカード10の記録層
28は、約70〜80℃の間で透明化し、約90℃以上
で白濁が飽和する材料より選択される。また、加熱温度
の上限は、カード10の保護層29あるいは記録層28
の耐熱性によって決定されるが、このカード10の場合
には約130℃であった。
【0028】ところで、以上の説明では、発熱抵抗体へ
の通電時間は記録層28の温度を白濁温度域あるいは透
明温度域に設定するために単純に2種類に分けたが、実
際には、発熱抵抗体による熱記録の場合、発熱抵抗体の
蓄熱、発熱履歴、環境などにより、通電時間が同じでも
発熱抵抗体の温度プロフィールが必ずしも同じになると
は限らないことが知られている。
【0029】従って、発熱抵抗体の蓄熱、発熱履歴、環
境などに関係なく、記録層の温度を白濁温度域あるいは
透明温度域に設定するようなエネルギーを発熱抵抗体に
与えることが重要である。換言すれば、上記した発熱抵
抗体の蓄熱、発熱履歴、環境などの要因を考慮した上で
発熱抵抗体に付与するエネルギーを制御することによ
り、より正確に、記録層の温度を所定の温度域にまで上
昇させることが望ましい。そこで、本実施例では、前記
したように発熱抵抗体の蓄熱量などに応じて発熱抵抗体
に付与するエネルギーを補正するようにしている。次
に、前記発熱抵抗体列31の発熱抵抗体の駆動方法につ
いて説明する。
【0030】図5(a)乃至(d)は、画像を構成する
マークドットMおよびスペースドットSと、これらの各
ドットに対応する印字データに基づいて発熱抵抗体を駆
動する信号である通電パルスPi(i=1,2,…)
と、この通電パルスPiの供給により発熱する発熱抵抗
体の温度と、発熱抵抗体の発熱により昇温した記録層2
8の温度との関係を模式的に示す。
【0031】この例では、マークドット形成周期内およ
びスペースドット形成周期内で通電パルスPiを断続的
に供給するが、それぞれ周期およびデューティ比が一定
の通電パルス列の一部を発熱抵抗体の蓄熱量などに応じ
て選択的に間引きして供給するように制御している。こ
の場合、マークドット形成周期内では例えば8個の通電
パルスの一部を間引きし、スペースドット形成周期内で
は例えば6個の通電パルスの一部を間引きしている。
【0032】即ち、記録する(白濁化させる)ためのマ
ークドット形成周期内では、前記記録層28の温度が記
録(白濁)温度域となるように例えば7個の通電パルス
P1〜P6 、P8 によって通電を行わせしめ、消去(透
明化)するためのスペースドット形成周期内では、前記
記録層28の温度が消去(透明)温度域となるように例
えば5個の通電パルスP1 〜P4 、P6 によって通電を
行わしめる。
【0033】このように、記録あるいは消去エネルギー
を、1ドット形成周期内で連続的に与えることなく複数
のパルスに分割して与えると、通電パルスPiのオン/
オフに対応して発熱抵抗体の温度が上昇/下降を繰り返
しながら徐々に上昇していくので、発熱抵抗体の温度変
化におけるピーク温度の包絡線の勾配が緩やかになる。
この場合、発熱抵抗体の温度プロフィールは発熱抵抗体
近傍の蓄熱と放熱とのバランスにより鋸波状波になる
が、前記記録層28の温度プロフィールは、ギザギサが
なくなるように鈍り、滑らかな上昇曲線を描くことにな
る。
【0034】上記したように発熱抵抗体温度の勾配が緩
やかになると、その到達温度により白濁または透明状態
が決まる記録層28の温度が記録温度域または消去温度
域内に存在している時間が長くなるので有利である。ま
た、蓄熱制御などにより温度をコントロールする場合に
も、ピーク温度付近の温度上昇勾配が緩やかな方が、単
位時間当りの温度変化が小さいので、きめ細かな制御が
可能となる。このことは、特に、比較的に温度域の狭い
消去時において非常に有利である。
【0035】また、前記したようにマークドット形成周
期内およびスペースドット形成周期内で通電パルスPi
の数を異ならせることにより、記録および消去の通電時
間を異ならせ、マークドットとスペースドットとで発熱
抵抗体を異なった温度に発熱させることが可能になる。
【0036】しかも、1ドット形成周期内で通電パルス
Piのパルス列の各一部(上記例では、記録の場合には
P7 、消去の場合にはP5 )を発熱抵抗体の蓄熱量など
に応じて選択的に間引きした期間では、記録の場合には
消去(透明化)温度域に対応する領域まで、消去の場合
には不感温度域に対応する領域まで発熱抵抗体温度が低
下するが、記録層28の温度プロフィールは鈍り、それ
ぞれ対応して記録温度域、消去温度域に維持される。
【0037】なお、図8(a)および(b)は、上記実
施例と比較するために、従来の記録装置において、1ド
ット形成周期内で連続的な通電パルスの時間を記録/消
去に応じて制御して発熱抵抗体に供給する場合の発熱抵
抗体の温度変化の様子を示す。この場合、発熱抵抗体の
温度は、通電開始により急勾配で上昇し、通電パルスの
終端で最高温度に達し、通電終了により急勾配で降下す
る。
【0038】通電パルスの電圧レベルは記録/消去に拘
らず一定であり、発熱抵抗体の昇温曲線の立上りは記録
/消去とも同じであり、昇温曲線の立上りの傾きは、最
初は急であるが徐々に緩やかになる。従って、記録温度
域よりも低温側にある消去温度域は、記録温度域に対し
て温度変化がより急になり、温度制御が難しいという問
題がある。
【0039】図6は、前記したように発熱抵抗体の蓄熱
量などに応じて発熱抵抗体に付与するエネルギーを補正
するための演算を行う付与エネルギー制御回路の一例を
示すブロック図である。
【0040】41は、記録される画像データが1ライン
単位でシリアルに転送されて入力する参照領域切り出し
部(例えばシフトレジスタ)である。この参照領域切り
出し部41は、シリアル入力されるラインデータをパラ
レルデータに変換して、注目画素とその周辺の画素デー
タとを含む所定の参照領域(マトリクスサイズ)に対応
する部分を切り出し、マークドット/スペースドット判
定部42、蓄熱量算出部43、データ更新部44に出力
する。マークドット/スペースドット判定部42は、注
目画素が画像を形成するマークドットであるか、または
画像を形成しないスペースドットであるかを判定するも
のである。
【0041】ラインバッファ45は、参照領域に対応す
るライン数(現在および過去の画像データの例えば4ラ
イン分)の記憶容量を有しており、このラインバッファ
45からのデータを蓄熱量算出部43およびデータ更新
部44に出力する。データ更新部44は、ラインバッフ
ァ45からのデータに参照領域切り出し部41からの新
しいデータを付け加え、最も旧いデータを取り去ること
によってデータの更新を行い、この更新されたデータに
より上記ラインバッファ45の書き換えを行う。蓄熱量
算出部43は、参照領域切り出し部41およびラインバ
ッファ45からの参照領域に対応する画像データが入力
され、予め設定された重み付けテーブルなどを用いて注
目画素に対する蓄熱量を算出するものである。
【0042】記録/消去エネルギー算出部46は、マー
クドット/スペースドット判定部42の出力から注目画
素の付与エネルギー量を求め、この付与エネルギー量を
蓄熱量算出部43の出力により補正する。つまり、注目
画素の画像データに対応した発熱抵抗体への通電パルス
列からの間引きパルス数を決定する。このように補正さ
れた付与エネルギー量のデータを記録/消去部(図示せ
ず)に送り、サーマルヘッドにより記録/消去を行わせ
る。
【0043】上記したように付与エネルギー制御回路で
は、画像をビットマップに展開して、注目画素(マーク
ドット/スペースドット)の周辺の画素データから発熱
抵抗体の蓄熱や発熱履歴を予測し、注目画素の位置に対
応した発熱抵抗体への通電パルスの時間(パルス数)を
制御するようになっている。
【0044】この場合、画像を形成するマークドットM
に対して通電を行うのみでなく、画像を形成しないスペ
ースドットSに対しても通電を行う。そこで、蓄熱量算
出部43には、マークドット用およびスペースドット用
のテーブルがそれぞれ準備されている。
【0045】次に、蓄熱量算出部43における重み付け
テーブルを用いて注目画素に対する蓄熱量を算出する方
法について説明する。図7(a)は、重み付けテーブル
の一例を示しており、図7(b)は、重み付けテーブル
に対応した画像データを示す。この実施例では、3ドッ
ト×3ドットの大きさのマトリクスからなる重み付けテ
ーブルを用いている。
【0046】ここで、例えばM:-0.3、S:-0.1となっ
ている要素は、その要素に対応する画像データが、画像
を形成するマークドットMの場合には重み値が-0.3、画
像を形成しないスペースドットSの場合には重み値が-
0.1であることを表わしており、この重み値が小さくな
るほど蓄熱量が大きいことを示している。参照領域内の
全画像データの重み値を加算することにより、注目画素
付近のミクロ的な蓄熱量を算出できる。
【0047】また、注目画素に対応する要素は、M:8
、S:5 となっているが、この値がマークドットM、
スペースドットSの基本通電時間に対応しており、これ
らの値に各要素の重みを加算した値が個々の画素の通電
時間になる。
【0048】このように、各発熱抵抗体で異なるそれぞ
れの蓄熱エネルギーに対して通電パルスを間引いて補正
することにより、画像パターンの如何に拘らず、カード
10の記録層28の温度を、図5に示した如く、マーク
ドットの場合には白濁温度域に、また、スペースドット
の場合には透明温度域にそれぞれ適切に設定することが
可能である。
【0049】即ち、上記実施例の記録装置によれば、1
つのサーマルヘッドに対して記録ドットまたは消去ドッ
ト毎に記録エネルギーまたは消去エネルギーを選択的に
付与することにより、記録層の任意の部分に画素単位で
記録または消去を行うことが可能になり、記録層に既に
記録されている旧い可視像の上に新しい可視像をオーバ
ライト記録(書き換え)することが可能になり、可視像
のパターンの如何に拘らず書き換えを安定に行うことが
可能になる。この場合、1つのサーマルヘッドを兼用し
て記録と消去とを行うことが可能になり、装置の小型
化、簡素化および処理時間の短縮化が可能になる。
【0050】また、エネルギー付与手段により記録エネ
ルギーまたは消去エネルギーを付与させるための駆動信
号として、1ドット形成周期内で断続するパルス列を用
いるので、記録層の上昇温度の勾配を緩やかに変化させ
られるようになり、単位時間当りの温度変化を小さくし
てきめ細かな制御を行うことが可能となる。従って、比
較的に温度域の狭い消去時の温度制御も容易となり、安
定した動作を実現することが可能になる。
【0051】しかも、上記パルス列の一部をエネルギー
付与手段の蓄熱量に応じて選択的に間引きして供給する
ので、エネルギー付与手段が記録温度領域あるいは消去
温度領域を不必要に越えないように制御し、記録温度領
域あるいは消去温度領域を長く保持させることが可能に
なる。
【0052】なお、上記実施例においては、通電パルス
として、周期およびデューティ比が一定の複数のパルス
からなる場合を例に説明したが、これに限らず、1ドッ
トの形成周期内で最初に与えられるエネルギーが他のエ
ネルギーよりも大きくなるように、第1パルスのオン時
間を第2パルス以降の周期およびデューティ比が一定の
複数のパルスよりも長くするようにしてもよい。
【0053】この場合、発熱抵抗体の温度の立ち上がり
はより速くなり、記録/消去に係わる温度への到達は速
く、記録/消去に係わる部分の温度勾配のみを緩やかに
することが可能となる。また、前記通電パルスの周期お
よびデューティ比を徐々に変化させるように制御して
も、基本的には、上記実施例と同様の効果が得られる。
また、上記実施例では、記録層の白濁化状態を記録画像
としたが、これに限らず、白濁化状態を初期状態とし、
透明化状態を記録画像としてもよい。
【0054】さらに、この発明を適用可能な記録材料と
しては、実施例に示した材料に限らず、熱エネルギーの
制御のみで可逆的な色調変化を与えるロイコ染料を発色
源とする記録材料などでもよい。その他、発明の要旨を
変えない範囲において、種々の変形実施が可能なことは
勿論である。
【0055】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、装置が小型化し、発熱体温度の制御が容易になり、
情報の安定した記録および消去が可能な記録装置を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の記録装置の一実施例に係るカード処
理装置を示す構成説明図。
【図2】図1の記録装置で記録/消去されるカードを模
式的に示す側断面図。
【図3】図1のカードの記録層の状態と温度との関係を
説明するために示す図。
【図4】図1のカードの記録層に対する画像の記録/消
去動作の一例を説明するために示す図。
【図5】図1の記録装置における発熱抵抗体列の発熱抵
抗体の駆動方法を説明するために示す図。
【図6】図1の記録装置における発熱抵抗体に対する通
電時間の制御を行うための付与エネルギー制御回路の一
例を示すブロック図。
【図7】図6中の蓄熱量算出部に設けられる重み付けテ
ーブルおよびこれに対応した画像データの一例を説明す
るために示す図。
【図8】従来の記録装置において1ドット形成周期内で
連続的な通電パルスの時間を記録/消去に応じて制御し
て発熱抵抗体に供給する場合の発熱抵抗体の温度変化の
様子を示す。
【符号の説明】
10…カード(記録媒体)、13…サーマルヘッド熱記
録手段、20…表示部、28…記録層、31…発熱抵抗
体列、32…旧い画像の一部、33…新しい画像の一
部、34,M…マークドット、35,S…スペースドッ
ト、41…参照領域切り出し部、42…マークドット/
スペースドット判定部、43…蓄熱量算出部、44…デ
ータ更新部、45…ラインバッファ、46…記録/消去
エネルギー算出部、P…注目画素。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録エネルギーの付与により情報が目視
    可能に記録され、消去エネルギーの付与により情報が消
    去される記録媒体に対して、記録ドットまたは消去ドッ
    ト毎に前記記録エネルギーおよび消去エネルギーを選択
    的に付与するエネルギー付与手段と、 このエネルギー付与手段により前記記録エネルギーおよ
    び消去エネルギーを付与させるための駆動信号として、
    1ドット形成周期内で断続するパルス列の一部が上記エ
    ネルギー付与手段の蓄熱量に応じて選択的に間引きした
    パルス信号を供給するように制御する制御手段を具備し
    たことを特徴とする記録装置。
JP19145291A 1991-07-31 1991-07-31 記録装置 Pending JPH0541783A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107867080A (zh) * 2016-09-23 2018-04-03 卡西欧计算机株式会社 打印装置、打印装置的控制方法及计算机可读的记录介质
GB2582179A (en) * 2019-03-15 2020-09-16 Magicard Ltd Method and apparatus for printing

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