JPH1159043A - スクラッチカード - Google Patents

スクラッチカード

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JPH1159043A
JPH1159043A JP22848497A JP22848497A JPH1159043A JP H1159043 A JPH1159043 A JP H1159043A JP 22848497 A JP22848497 A JP 22848497A JP 22848497 A JP22848497 A JP 22848497A JP H1159043 A JPH1159043 A JP H1159043A
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JP
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scratch
ink
printing
resin
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JP22848497A
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Inventor
Tokuo Takahashi
徳男 高橋
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スクラッチ後にスクラッチ層を偽造して不正利
用することが困難であるスクラッチカードを提供する。 【解決手段】基材11上に形成された第1印刷層12
と、第1印刷層12を隠蔽し、かつ除去可能であるスク
ラッチ層14と、スクラッチ層14の表層に形成された
第2印刷層15とを有するスクラッチカード。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字または絵柄等
の印刷が隠蔽され、削り取り、又は剥離により除去する
ことが可能である部分を有するスクラッチカードに関
し、特に、くじ等で、スクラッチ後に再度、塗料を塗布
するなどして、スクラッチ前の状態に偽造する不正を防
止できるスクラッチカードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、普及しているスクラッチカードの
構成を図5に示す。紙、カードなどの基材51上に、文
字、数字または絵柄等の隠蔽したい情報が印刷された第
1印刷層52が形成され、その上層に保護層53がコー
ティング等により形成されている。保護層53の上層
に、通常シルクスクリーン印刷によりスクラッチ層54
が形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のスクラッチカードの場合、スクラッチして
隠蔽された情報を確認した後、塗料を塗布したり転写さ
せたりして、スクラッチしていない状態に偽造される可
能性がある。
【0004】スクラッチカードは、くじや抽選券に利用
されることが多く、スクラッチ後のカードをスクラッチ
前の状態に偽造することが容易である場合には、くじ等
のスクラッチカードで不正が行われる可能性がある。
【0005】本発明は、上記の問題点を鑑みてなされた
ものであり、従って、本発明は、スクラッチ後のスクラ
ッチ層の偽造が困難であるスクラッチカードを提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のスクラッチカードは、紙、カードなどの基
材上に、第1印刷層が印刷され、その上層に、第1印刷
層を隠蔽し、かつスクラッチ可能であるスクラッチ層が
形成され、さらに、その上層に第2印刷層が形成されて
いる。これにより、スクラッチして隠蔽された情報を確
認した後、塗料を塗布したり転写させたりして、スクラ
ッチしていない状態に偽造しようとすると、スクラッチ
層の他に、第2印刷層の文字または絵柄等の印刷も復元
しなければならず、偽造がより煩雑になり、くじ等のス
クラッチカードの不正利用を防止することができる。
【0007】上記の本発明のスクラッチカードは、好適
には、前記第2印刷層が、蛍光インキ、赤外線吸収イン
キ、あるいはパールインキを含有するインキを用いて印
刷されている。これにより、自然光中の紫外線で蛍光を
発するような蛍光インキ、若しくはパールインキで印刷
する場合には、特殊インキであるため、文字または絵柄
等の印刷を復元することが、より困難となり、くじ等の
スクラッチカードの不正利用を防止することができる。
【0008】また、自然光中での紫外線では実質的に蛍
光を発しない蛍光インキ、若しくは赤外線吸収インキで
印刷された場合、真偽確認者は、紫外線または赤外線光
源を含む検出装置を用いることにより、スクラッチ層に
施された絵柄等の印刷を確認し、スクラッチ層における
偽造の有無を確認することができる。一方、偽造者は、
紫外線または赤外線光源を含む検出装置がないと、スク
ラッチ層上に印刷された文字または絵柄等を確認できな
いため、偽造を行うことが不可能となる。これにより、
くじ等のスクラッチカードの不正利用を防止することが
できる。
【0009】また、上記の目的を達成するため、本発明
のスクラッチカードは、紙、カードなどの基材上に、第
1印刷層が印刷され、その上層に、第1印刷層を隠蔽
し、かつスクラッチ可能であるスクラッチ層が、蛍光イ
ンキ、赤外線吸収インキ、あるいはパールインキを含有
するスクラッチインキを使用して形成されている。これ
により、蛍光インキ、パールインキがスクラッチインキ
に含有されている場合は、適切な塗料を用いないとスク
ラッチインキ層が復元できないため、スクラッチ後の偽
造が困難となり、くじ等のスクラッチカードの不正利用
を防止することができる。
【0010】また、赤外線吸収インキがスクラッチイン
キに含有されている場合は、適切な塗料を用いないとス
クラッチインキ層が復元できない他、前記スクラッチ層
が形成された領域、すなわちスクラッチ部分を赤外光が
透過しなくなる。これにより、スクラッチ層の偽造を防
止することができ、さらに、スクラッチする前に赤外光
を透過させて、隠蔽された印刷を見えないようにするこ
ともでき、くじ等のスクラッチカードの不正利用を防止
することができる。
【0011】上記の本発明のスクラッチカードは、好適
には、前記スクラッチ層が形成された上層に、第2印刷
層が形成されている。これにより、スクラッチした後に
スクラッチ層を偽造しようとすると、スクラッチ層の他
に、第2印刷層の文字または絵柄等の印刷も復元しなけ
ればならず、偽造がより煩雑になり、くじ等のスクラッ
チカードの不正利用を防止することができる。
【0012】上記の本発明のスクラッチカードは、好適
には、前記第2印刷層が、蛍光インキ、赤外線吸収イン
キ、あるいはパールインキを含有するインキを用いて印
刷されている。これにより、特殊インキを使用した第2
印刷層を復元することは困難となる。また、特殊な蛍光
インキや赤外線吸収インキで印刷する場合、それぞれ紫
外線ランプや赤外線ランプ等の光源がないと、スクラッ
チ層上の印刷を確認できず、偽造を行うことができなく
なる。これにより、くじ等のスクラッチカードの不正利
用を防止することができる。
【0013】上記の本発明のスクラッチカードは、好適
には、前記第1印刷層の上層または下層、あるいは両方
の層に、赤外線吸収インキを用いた隠蔽層が形成されて
いる。これにより、スクラッチする前に赤外光を透過さ
せて、隠蔽された印刷を見ることができなくなり、くじ
等のスクラッチカードの不正利用を防止することができ
る。さらに、外見上は従来のスクラッチカードと変わら
ないため、スクラッチ層に偽造防止のための処理が施さ
れているか、識別しにくくすることができる。
【0014】また、上記の目的を達成するため、本発明
のスクラッチカードは、紙、カードなどの基材上に、文
字または絵柄等の隠蔽したい情報が印刷された印刷層が
形成され、その上層に、印刷を隠蔽し、かつスクラッチ
可能であるスクラッチ層が、脆弱なホログラムシール層
によって形成されている。これにより、スクラッチする
前に光(赤外光を含む)を透過させて、隠蔽された印刷
を見ることができなくなり、くじ等のスクラッチカード
の不正利用を防止することができる。また、スクラッチ
することにより、ホログラムシールが破砕されるので、
スクラッチ前の状態に偽造するのは困難であり、くじ等
のスクラッチカードの不正利用を防止することができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のスクラッチカー
ドの実施の形態について、図面を参照して下記に説明す
る。
【0016】第1実施形態 図1は本実施形態のスクラッチカードの断面図である。
紙材11上に、文字または絵柄等の隠蔽したい情報が印
刷された第1印刷層12が形成されており、その上層
に、必要に応じて、保護層13がコーティング等により
形成されている。保護層13の上層に、通常、シルクス
クリーン印刷によりスクラッチ層14が形成されてい
る。スクラッチ層14の上層に、さらに、文字または絵
柄等が印刷された第2印刷層15が形成されている。
【0017】第1印刷層12は、ビニル系等の、グラビ
ア印刷インキ、オフセット印刷インキやシルクスクリー
ン印刷インキ等の通常の印刷インキを用いて形成するこ
とができる。
【0018】保護層13の構成材としては種々の合成樹
脂が使用できる。例えば、ポリメチルメタクリレート樹
脂と他の熱可塑合成樹脂(塩化ビニル/酢酸ビニル共重
合体やニトロセルロース樹脂等)との混合物、ポリメチ
ルメタクリレート樹脂とポリエチレンワックスとの混合
物、酢酸セルロース樹脂と熱硬化性樹脂(エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂やアクリル樹脂等)
との混合物を使用することができる。
【0019】スクラッチ層14を形成するスクラッチイ
ンキは、例えば、ゴム系天然樹脂(天然ゴム、塩化ゴム
等)、ジエン系樹脂(ポリブタジエン、スチレン/ブタ
ジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン共重合
体、ポリイソプレン、ポリクロロプレン等)や、アクリ
ル系樹脂、ビニル系樹脂をビヒクル(顔料を印刷面に転
移、固着させるための成分)としたものを用いることが
できる。さらに、スクラッチ層14には、下層の第1印
刷層12を隠蔽するために、金属系微粉末(アルミニウ
ム微粉末、黄銅微粉末、銅微粉末等)やそれらの酸化微
粉末等が40〜60重量%含有されている。また、同様
の目的で、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等が1〜2重
量%含有されていてもよい。
【0020】スクラッチ層14を以上の組成物から形成
することにより、スクラッチ層14の定着性とスクラッ
チ性の両方を、適度にもたせることができる。
【0021】スクラッチ層14の表層に、さらに、文字
または絵柄等が印刷された第2印刷層15が形成されて
いる。第2印刷層15の印刷には、ビニル系等の、グラ
ビア印刷インキ、オフセット印刷インキやシルクスクリ
ーン印刷インキ等、通常の印刷インキを用いることがで
きる。
【0022】スクラッチ層の上層に、さらに、文字また
は絵柄等が印刷された第2印刷層が形成されているた
め、スクラッチして隠蔽された情報を確認した後、塗料
を塗布するなどして、スクラッチ前の状態に偽造しよう
とすると、スクラッチ層上の文字または絵柄等の印刷も
復元しなければならず、偽造がより煩雑になり、くじ等
のスクラッチカードの不正利用を防止することができ
る。また、スクラッチ部分の意匠性を向上させたり、ス
クラッチ部分に情報を付加したりすることも可能とな
る。
【0023】さらに、第2印刷層15の印刷には、蛍光
インキ、パールインキ、あるいは赤外線吸収インキを用
いることもできる。この場合の蛍光インキには、自然光
に含まれる紫外または近紫外光によって、肉眼で十分検
知できる強度の蛍光を発する蛍光インキと、紫外ランプ
等の光源がないと、蛍光を確認できない蛍光インキの両
方が含まれる。
【0024】赤外線吸収インキとしては、カーボン、
鉄、銅、クロム、コバルト、ニッケルなどの遷移金属化
合物及び錯体や、ポリメチン系(シアニン系)、フタロ
シアニン系、ナフトキノン系、アントラキノン系、ジチ
オール系、トリフェニルメタン系等の色素を含有するイ
ンキを用いることができる。
【0025】第2実施形態 図2に、スクラッチ層に蛍光インキ、赤外線吸収イン
キ、あるいはパールインキが含有されている、本実施形
態のスクラッチカードの断面図を示す。紙材21上の所
定領域に、文字、数字または絵柄等の隠蔽したい情報が
印刷された第1印刷層22が形成され、その上層に、必
要に応じて、保護層23がコーティング等により形成さ
れる。保護層23の上層に、通常シルクスクリーン印刷
によりスクラッチ層24が形成される。スクラッチ層2
4を形成するスクラッチインキ中に、前記の蛍光イン
キ、赤外線吸収インキ、あるいはパールインキが混入さ
れている。スクラッチ層24の上層に、さらに、文字ま
たは絵柄等が印刷された第2印刷層25が形成されてい
る。
【0026】スクラッチ層が、蛍光インキ、赤外線吸収
インキ、あるいはパールインキを含有するスクラッチイ
ンキを使用して形成されているため、適切な塗料を用い
ないと、スクラッチ層を復元できない。また、スクラッ
チ層の上層に、第2印刷層が形成されているため、スク
ラッチした後、スクラッチ前の状態に偽造しようとする
と、スクラッチ層上の文字または絵柄等の印刷も復元す
る必要があり、偽造が煩雑となる。これにより、くじ等
のスクラッチカードの不正利用を防止することができ
る。さらに、第2印刷層としては、蛍光インキ、赤外線
吸収インキ、あるいはパールインキも使用でき、これに
より、第2印刷層の偽造を困難にできる。
【0027】第3実施形態 図3(a)は、第1印刷層の上層に、赤外線吸収インキ
を用いた隠蔽層が形成されている、本実施形態のスクラ
ッチカードの断面図である。紙材31上の所定領域に、
文字、数字または絵柄等の隠蔽したい情報が印刷された
第1印刷層32が形成され、その上層に、第1印刷層を
隠蔽する隠蔽層33が、赤外線吸収インキを用いて形成
されている。
【0028】隠蔽層33の上層に、保護層34が、例え
ば、ポリメチルメタクリレート樹脂と他の熱可塑合成樹
脂(塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体やニトロセルロー
ス樹脂等)との混合物等の合成樹脂を用いて、コーティ
ング等により形成されている。保護層34の上層に、通
常シルクスクリーン印刷によりスクラッチ層35が形成
される。スクラッチ層35の上層に、さらに、第2印刷
層36が形成されている。
【0029】スクラッチ層の上層に、さらに、文字また
は絵柄等が印刷された第2印刷層が形成されているた
め、スクラッチして隠蔽された情報を確認した後、塗料
を塗布するなどして、スクラッチ前の状態に偽造しよう
とすると、スクラッチ層上の文字または絵柄等の印刷も
復元しなければならず、偽造がより煩雑になる。これに
より、くじ等のスクラッチカードの不正利用を防止する
ことができる。
【0030】また、赤外線吸収インキを用いた隠蔽層3
3が形成されているため、スクラッチする前に赤外光を
照射しても、光が透過しないため、第1印刷層の隠蔽さ
れた文字または絵柄等を透かして見ることができない。
これにより、くじ等のスクラッチカードの不正利用を防
止することができる。
【0031】図3(b)は赤外線吸収インキによる隠蔽
層33が第1印刷層の下層にある場合、図3(c)は上
層と下層の両側にある場合の本実施形態の断面図を表し
ており、上記と同様の効果を得ることができる。また、
本実施形態においては第2印刷層を形成するかわりに、
スクラッチ層に使用するインキを蛍光インキなどとする
ことで、偽造防止能を付与することもできる。
【0032】第4実施形態 図4(a)に、スクラッチ層が脆弱なホログラムシール
層で形成されている、本実施形態のスクラッチカードの
断面図を示す。紙材41上の所定領域に、文字、数字ま
たは絵柄等の隠蔽したい情報が印刷された印刷層42が
形成される。その上層に、必要に応じて、保護層43が
コーティング等により形成され、保護層43の上層に、
ホログラムシール層44が積層されている。図4(b)
に、ホログラムシール層44の層状構造を示す。下層か
ら、接着剤層45、脆質層46、反射金属薄膜層47、
ホログラム形成層48が積層されている。
【0033】紙材41、隠蔽される文字または絵柄等の
印刷層42、保護層43は、スクラッチ層にスクラッチ
インキを用いる場合と同様に実施できる。
【0034】ホログラムシール層44中の接着剤層45
は、例えば、フェノール樹脂、フラン系樹脂、尿素樹
脂、メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタ
ン系樹脂、エポキシ系樹脂若しくはその他の熱硬化性樹
脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、
ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリ
メタアクリル樹脂、ニトロセルロース、ポリアミド若し
くはその他の熱可塑性樹脂、ブタジエン−アクリロニト
リルゴム、ネオプレンゴム若しくはその他のゴム、又は
ニカワ、天然樹脂、カゼイン、ケイ酸ナトリウム、デキ
ストリン、でんぷん、アラビアゴム等の接着剤を使用し
て形成される。接着剤層45の厚さは4〜20μmが好
ましい。
【0035】脆質層46は、接着剤層45と反射金属薄
膜層47との間に十分な接着力で接着されており、ホロ
グラムシール層44を剥離すると、まず脆質層46が破
砕され、続いてホログラムの破砕が起こる。
【0036】脆質層46を構成する合成樹脂としては、
例えば、ポリスチレン、ポリαメチルスチレン等のスチ
レン樹脂及びスチレン共重合体、ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポ
リアクリル酸ブチル等のアクリル又はメタクリル樹脂の
単独又は共重合樹脂、エチルセルロース、ニトロセルロ
ース、エチルヒドロキシエチルセルロース、セルロース
アセテートプロピオネート、酢酸セルロース等のセルロ
ース誘導体、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、
ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ
エーテル樹脂等のうち一種ないしは二種以上のもの、混
合又は共重合体、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン
樹脂などの熱硬化性樹脂等がある。
【0037】上記合成樹脂に、さらに、充填剤として、
炭酸カルシウム、タルク、チャイナクレー、マイクロシ
リカ、酸化チタン、ガラスフレーク、アスベスト、ろう
石粉、けい石粉末、硫酸バリウム、シェルベン、シアモ
ット等、無機質粉末を55〜70重量%添加すると、得
られた合成樹脂および微粉末からなる被膜よりも一層脆
くなり、ホログラムシール層を破砕する上で望ましい。
【0038】反射金属薄膜層47は、例えば、Cr,T
i,Fe,Co,Ni,Ag,Ge,Al,Mg,S
b,Cd,Bi,Sn,Se,In,Ga,Rb等の金
属及びその酸化物、窒化物などを単独もしくは2種以上
を組み合わせて形成する。上記の金属のうち、特にA
l,Cr,Ni,Ag,Auを用いて反射金属薄膜層4
7を形成することが多い。反射金属薄膜層47は、蒸着
法、スパッタリング・イオン・プレーティング法、CV
D法(化学気相成長法)等の方法や、めっきによって形
成することができる。反射金属薄膜層47の厚さは本実
施例では20〜100nmとした。
【0039】また、上記の金属の組み合わせで形成され
た反射金属薄膜層47の代わりに、透明な合成樹脂層を
設けても、ホログラム形成層48と合成樹脂層との屈折
率の違いによっては、入射光の全反射が起こる場合もあ
り得る。そうした透明材料を用いた合成樹脂層の場合に
は、反射金属薄膜層47と同様の目的で使用することが
できる。
【0040】ホログラム形成層48は、例えば銀塩等の
公知の写真材料、感光性樹脂、サーモプラスチック等の
材料で形成することができる。また、賦型可能な合成樹
脂、例えば、ポリ塩化ビニル、アクリル、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂、不飽和ポリエ
ステル、メラミン、エポキシ、ポリエステルメタクリレ
ート、エポキシメタアクリレート等の熱硬化性樹脂を硬
化させたもの、或いは、上記熱可塑性樹脂と熱硬化性樹
脂の混合物が使用可能である。
【0041】上記の本実施形態のスクラッチカードは、
ホログラムシール層をスクラッチまたは剥離することに
より、ホログラムシールが破砕されるので、スクラッチ
前の状態に偽造するのは困難である。したがって、くじ
等のスクラッチカードの不正利用を防止することができ
る。同時に、スクラッチ部分の意匠性を向上させたり、
スクラッチ部分に情報を付加したりすることも可能とな
る。また、ホログラムシール層をスクラッチまたは剥離
する前に、光(赤外光を含む)を透過させて、隠蔽され
た印刷を確認することができない。したがって、スクラ
ッチカードを特にくじ、抽選券等として利用する際の不
正を防止することが可能である。
【0042】本発明は上記の実施の形態に限定されな
い。例えば、スクラッチ層上に通常のインキ(ビニル系
等の、グラビア、オフセットまたはシルクスクリーン印
刷インキ等)と、特殊インキ(蛍光、赤外線吸収、パー
ルインキ)の両方を用いて、第2印刷層の文字または絵
柄等を印刷することもできる。その他、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明のスクラッチカードによれば、ス
クラッチ層上に、さらに第2印刷層を設けること、スク
ラッチ層に蛍光インキなどを含有するインキを使用する
こと、あるいは、スクラッチ層として脆弱なホログラム
層を用いることなどにより、スクラッチ後に、スクラッ
チ層を偽造することが困難であるので、くじ等のスクラ
ッチカードの不正利用を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のスクラッチカードで、スクラ
ッチインキの上層に印刷が施されているカードの断面図
である。
【図2】図2は、本発明のスクラッチカードで、スクラ
ッチインキ中に蛍光インキ、赤外線吸収インキやパール
インキ等の特殊インキが含有されたカードの断面図であ
る。
【図3】図3は、赤外線吸収インキを用いた隠蔽層が形
成されているスクラッチカードの断面図であり、図3
(a)は赤外線吸収インキによる隠蔽層が、隠蔽される
文字または絵柄等の上面にある場合、図3(b)は下面
にある場合、図3(c)は両面にある場合を示す。
【図4】図4(a)は、本発明のスクラッチカードで、
スクラッチ層が脆質ホログラムシールにより形成されて
いるスクラッチカードの断面図である。図4(b)は、
図4(a)のホログラムシール層44の層状構造を示し
た断面図である。
【図5】図5は、従来のスクラッチカードの断面図であ
る。
【符号の説明】
11、21、31、41、51…紙材、12、22、3
2、42、52…第1印刷層、13、23、34、4
3、53…保護層、14、24、35、54…スクラッ
チ層、15、25、36…第2印刷層、33…隠蔽層
(赤外線吸収インキ層)、44…ホログラムシール層、
45…接着剤層、46…脆質層、47…反射金属薄膜
層、48…ホログラム形成層。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に形成された第1印刷層と、 前記第1印刷層を隠蔽し、かつ除去可能であるスクラッ
    チ層と、 前記スクラッチ層の表層に形成された第2印刷層とを有
    するスクラッチカード。
  2. 【請求項2】前記第2印刷層が、蛍光インキ、赤外線吸
    収インキ、あるいはパールインキを含有するインキを用
    いて印刷された請求項1記載のスクラッチカード。
  3. 【請求項3】基材上に形成された第1印刷層と、 前記第1印刷層を隠蔽し、かつ除去可能であり、蛍光イ
    ンキ、赤外線吸収インキ、あるいはパールインキを含有
    するスクラッチインキにより印刷されたスクラッチ層と
    を有するスクラッチカード。
  4. 【請求項4】前記スクラッチ層の表層に、第2印刷層が
    形成された請求項3記載のスクラッチカード。
  5. 【請求項5】前記第2印刷層が、蛍光インキ、赤外線吸
    収インキ、あるいはパールインキを含有するインキを用
    いて印刷された請求項4記載のスクラッチカード。
  6. 【請求項6】前記第1印刷層の上層または下層、あるい
    は両方の層に、赤外線吸収インキを用いた隠蔽層が形成
    された請求項1〜5のいずれかに記載されたスクラッチ
    カード。
  7. 【請求項7】基材上に形成された印刷層と、 前記印刷層を隠蔽し、かつ除去可能であり、脆弱なホロ
    グラムシール層として形成されたスクラッチ層とを有す
    るスクラッチカード。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001150850A (ja) * 1999-11-22 2001-06-05 Toppan Printing Co Ltd Ovd付きスクラッチカード
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