JP3444201B2 - スクラッチ隠蔽層付印刷物 - Google Patents
スクラッチ隠蔽層付印刷物Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、抽選券やゲーム用
カード等に用いられるスクラッチ隠蔽層付印刷物に関す
るものであり、特に、不正使用防止のためのスクラッチ
隠蔽層付印刷物に関する。
カード等に用いられるスクラッチ隠蔽層付印刷物に関す
るものであり、特に、不正使用防止のためのスクラッチ
隠蔽層付印刷物に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、インスタント宝くじやゲーム
用カード等において、「当たり」「はずれ」に相当する
絵柄や文字、番号等の情報を隠蔽するため、その上に隠
蔽性スクラッチインキ層を施した印刷物が知られ、例え
ば、図２に示すように、印刷用紙（１０）上の一部に隠
蔽すべき機密情報層（４０）が印刷等で施され、その上
に機密情報層（４０）を覆うように銀インキ等でなるス
クラッチ隠蔽層（５０）が施されたもので、この隠蔽層
（５０）のみを爪やコインで引っ掻くように剥がして、
絵柄や文字や番号数字等でなる機密情報層（４０）の内
容を知るようになっているものである。
用カード等において、「当たり」「はずれ」に相当する
絵柄や文字、番号等の情報を隠蔽するため、その上に隠
蔽性スクラッチインキ層を施した印刷物が知られ、例え
ば、図２に示すように、印刷用紙（１０）上の一部に隠
蔽すべき機密情報層（４０）が印刷等で施され、その上
に機密情報層（４０）を覆うように銀インキ等でなるス
クラッチ隠蔽層（５０）が施されたもので、この隠蔽層
（５０）のみを爪やコインで引っ掻くように剥がして、
絵柄や文字や番号数字等でなる機密情報層（４０）の内
容を知るようになっているものである。
【０００３】しかしながら、上記機密情報層（４０）の
内容を、印刷用紙（１０）の裏面より強力な光を与え不
正に読み取られるという問題があり、その対策として種
々試みられ、実用もされている。
内容を、印刷用紙（１０）の裏面より強力な光を与え不
正に読み取られるという問題があり、その対策として種
々試みられ、実用もされている。
【０００４】例えば、図３に示すように、中央に厚さ７
〜１０μｍのアルミニウム箔（１２）をサンドイッチし
て印刷用紙（１０）としたものや印刷用紙（１０）とし
て厚紙を用いて、裏面からの強力光を遮断するものなど
がある。
〜１０μｍのアルミニウム箔（１２）をサンドイッチし
て印刷用紙（１０）としたものや印刷用紙（１０）とし
て厚紙を用いて、裏面からの強力光を遮断するものなど
がある。
【０００５】しかし、前者のアルミニウム箔をサンドイ
ッチした印刷用紙（１０）とするには、薄いアルミニウ
ム箔のサンドイッチは困難な技術であり、厚いアルミニ
ウム箔では材料コスト高となる問題があった。さらにこ
の印刷用紙（１０）を用いた印刷物の使用後等における
廃棄処理において焼却処理が一般的であるが、この焼却
処理では、焼却炉の火格子等に溶けたアルミニウムが絡
みつきその動きを悪くし、焼却効率を低下させたり、火
格子等の損傷などの問題があり、さらにアルミニウムが
焼却によりアルミナに変化し、焼却残滓の埋め立て処分
時にその時の加湿によって、そのアルミナに吸着されて
いた有毒なアンモニアガスが発生するという廃棄物に係
わる多くの環境上の問題がある。
ッチした印刷用紙（１０）とするには、薄いアルミニウ
ム箔のサンドイッチは困難な技術であり、厚いアルミニ
ウム箔では材料コスト高となる問題があった。さらにこ
の印刷用紙（１０）を用いた印刷物の使用後等における
廃棄処理において焼却処理が一般的であるが、この焼却
処理では、焼却炉の火格子等に溶けたアルミニウムが絡
みつきその動きを悪くし、焼却効率を低下させたり、火
格子等の損傷などの問題があり、さらにアルミニウムが
焼却によりアルミナに変化し、焼却残滓の埋め立て処分
時にその時の加湿によって、そのアルミナに吸着されて
いた有毒なアンモニアガスが発生するという廃棄物に係
わる多くの環境上の問題がある。
【０００６】また、上記アルミニウム箔（１２）のコス
トや環境問題等を解決するものとして、本発明者らは、
上記アルミニウム箔（１２）の代わりに黒い紙をサンド
イッチした印刷用紙（１０）を試作し、スクラッチ隠蔽
層付印刷物とすることを試みたが、黒い紙が透けて見え
て意匠性に欠けたり、さらにスクラッチ隠蔽層（５０）
の印刷に際し、図２に示すように、その部分に予め非水
系インキでなる透明ニス層（５８）を施すが、その溶剤
が印刷用紙（１０）に浸透してさらに透けるようにな
り、抽選券の当たり番号等機密情報層（４０）の機械読
み取りに際しこの機密情報層（４０）と下地の色（濃
度）差不足となり読み取り不可能となるなど致命的な問
題もあった。
トや環境問題等を解決するものとして、本発明者らは、
上記アルミニウム箔（１２）の代わりに黒い紙をサンド
イッチした印刷用紙（１０）を試作し、スクラッチ隠蔽
層付印刷物とすることを試みたが、黒い紙が透けて見え
て意匠性に欠けたり、さらにスクラッチ隠蔽層（５０）
の印刷に際し、図２に示すように、その部分に予め非水
系インキでなる透明ニス層（５８）を施すが、その溶剤
が印刷用紙（１０）に浸透してさらに透けるようにな
り、抽選券の当たり番号等機密情報層（４０）の機械読
み取りに際しこの機密情報層（４０）と下地の色（濃
度）差不足となり読み取り不可能となるなど致命的な問
題もあった。
【０００７】また、上記後者の印刷用紙（１０）に厚紙
を用いた場合は、隠蔽すべき文字や番号等を印字するプ
リンターの搬送系に故障等の不具合が発生したり、裏面
よりの強力光を遮断しきれないため機密情報層（４０）
を薄くしたり、その裏面部（スクラッチ隠蔽層（５０）
に相当する厚紙の裏面部）に墨インキ層を施したりする
などもあるが、印刷用紙（１０）の裏面での意匠性に欠
けたり、裏面への一般印刷の面積が制約されたり、また
上記のような機密情報層（４０）の機械読み取り不可能
となるなど制約事項が多くあるという問題もあった。
を用いた場合は、隠蔽すべき文字や番号等を印字するプ
リンターの搬送系に故障等の不具合が発生したり、裏面
よりの強力光を遮断しきれないため機密情報層（４０）
を薄くしたり、その裏面部（スクラッチ隠蔽層（５０）
に相当する厚紙の裏面部）に墨インキ層を施したりする
などもあるが、印刷用紙（１０）の裏面での意匠性に欠
けたり、裏面への一般印刷の面積が制約されたり、また
上記のような機密情報層（４０）の機械読み取り不可能
となるなど制約事項が多くあるという問題もあった。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の問題点を解決するものであり、その課題とすると
ころは、抽選券やゲーム用カード等に用いられるスクラ
ッチ隠蔽層付印刷物において、材料を含めた製造コスト
に優位で、廃棄物に係わる環境問題に配慮され、デザイ
ン的にも制約がなく、裏面からの強力光を遮断し得て不
正使用を防止するスクラッチ隠蔽層付印刷物を提供する
ことにある。
技術の問題点を解決するものであり、その課題とすると
ころは、抽選券やゲーム用カード等に用いられるスクラ
ッチ隠蔽層付印刷物において、材料を含めた製造コスト
に優位で、廃棄物に係わる環境問題に配慮され、デザイ
ン的にも制約がなく、裏面からの強力光を遮断し得て不
正使用を防止するスクラッチ隠蔽層付印刷物を提供する
ことにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明に於いて上記課題
を達成するために、まず請求項１の発明では、印刷用紙
の片面に文字、番号、絵柄等でなる機密情報層、該機密
情報層を隠蔽するスクラッチ隠蔽層の順に施されたスク
ラッチ隠蔽層付印刷物において、この印刷用紙が、この
用紙の抄造時に、アルミニウム等でなる繊維状金属もし
くは繊維状金属酸化物が添合されてなることを特徴とす
るスクラッチ隠蔽層付印刷物としたものである。
を達成するために、まず請求項１の発明では、印刷用紙
の片面に文字、番号、絵柄等でなる機密情報層、該機密
情報層を隠蔽するスクラッチ隠蔽層の順に施されたスク
ラッチ隠蔽層付印刷物において、この印刷用紙が、この
用紙の抄造時に、アルミニウム等でなる繊維状金属もし
くは繊維状金属酸化物が添合されてなることを特徴とす
るスクラッチ隠蔽層付印刷物としたものである。
【００１０】また、請求項２の発明では、前記アルミニ
ウム等でなる繊維状金属もしくは金属酸化物の添合量
が、上質紙坪量換算で１５０ｇ／ｍ2 に対し、５０ｇ／
ｍ2 〜１５０ｇ／ｍ2 である請求項１記載のスクラッチ
隠蔽層付印刷物としたものである。
ウム等でなる繊維状金属もしくは金属酸化物の添合量
が、上質紙坪量換算で１５０ｇ／ｍ2 に対し、５０ｇ／
ｍ2 〜１５０ｇ／ｍ2 である請求項１記載のスクラッチ
隠蔽層付印刷物としたものである。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を説明す
る。本発明のスクラッチ隠蔽層付印刷物は、図１に示す
ように、印刷用紙（１０）の片面に文字、番号、絵柄等
でなる機密情報層（４０）、この機密情報層（４０）を
隠蔽するスクラッチ隠蔽層（５０）の順に施されたスク
ラッチ隠蔽層付印刷物（１）において、この印刷用紙
（１０）に特徴を持たせたものであり、この用紙の抄造
時に、アルミニウム等でなる繊維状金属もしくは繊維状
金属酸化物（６０）が添合されてなることを特徴とする
ものである。
る。本発明のスクラッチ隠蔽層付印刷物は、図１に示す
ように、印刷用紙（１０）の片面に文字、番号、絵柄等
でなる機密情報層（４０）、この機密情報層（４０）を
隠蔽するスクラッチ隠蔽層（５０）の順に施されたスク
ラッチ隠蔽層付印刷物（１）において、この印刷用紙
（１０）に特徴を持たせたものであり、この用紙の抄造
時に、アルミニウム等でなる繊維状金属もしくは繊維状
金属酸化物（６０）が添合されてなることを特徴とする
ものである。
【００１２】さらに、上記のアルミニウム等でなる繊維
状金属もしくは繊維状金属酸化物（６０）の添合量が、
上質紙の坪量換算で１５０ｇ／ｍ2 すなわち上質紙で坪
量１５０ｇ／ｍ2 位の厚さの印刷用紙（１０）とした場
合、５０ｇ／ｍ2 〜１５０ｇ／ｍ2 添合して抄紙される
ものである。
状金属もしくは繊維状金属酸化物（６０）の添合量が、
上質紙の坪量換算で１５０ｇ／ｍ2 すなわち上質紙で坪
量１５０ｇ／ｍ2 位の厚さの印刷用紙（１０）とした場
合、５０ｇ／ｍ2 〜１５０ｇ／ｍ2 添合して抄紙される
ものである。
【００１３】以下各層の材料等について詳細に説明す
る。先ず図１に示すような本発明に係わる印刷用紙（１
０）としては、従来の技術の項で述べたように、印刷用
紙（１０）全体の厚さが、厚紙（例えば坪量３５０ｇ／
ｍ2 のコートボール）程度では機密情報層（４０）の印
字に際し、プリンターの搬送系に不具合が生じるという
問題があるので、坪量４０ｇ／ｍ2 〜１６０ｇ／ｍ2 が
好ましく、上質紙、中質紙、あるいはコート紙などが挙
げられるが、この紙の種類に限定するものではない。
る。先ず図１に示すような本発明に係わる印刷用紙（１
０）としては、従来の技術の項で述べたように、印刷用
紙（１０）全体の厚さが、厚紙（例えば坪量３５０ｇ／
ｍ2 のコートボール）程度では機密情報層（４０）の印
字に際し、プリンターの搬送系に不具合が生じるという
問題があるので、坪量４０ｇ／ｍ2 〜１６０ｇ／ｍ2 が
好ましく、上質紙、中質紙、あるいはコート紙などが挙
げられるが、この紙の種類に限定するものではない。
【００１４】この印刷用紙（１０）に添合されるアルミ
ニウム等でなる繊維状金属もしくは繊維状金属酸化物
（６０）としては、アルミニウムもしくは酸化アルミニ
ウム、酸化鉄等が挙げられるがこれに限定するものでは
ない。
ニウム等でなる繊維状金属もしくは繊維状金属酸化物
（６０）としては、アルミニウムもしくは酸化アルミニ
ウム、酸化鉄等が挙げられるがこれに限定するものでは
ない。
【００１５】また、上記のアルミニウム等でなる繊維状
金属もしくは繊維状金属酸化物（６０）の添合量は、例
えば坪量１５０ｇ／ｍ2 の上質紙換算での厚さの印刷用
紙（１０）に対し５０ｇ／ｍ2 〜１５０ｇ／ｍ2 が好ま
しく、１５０ｇ／ｍ2 を越えると意匠性の制約や機密情
報層（４０）の機械読み取りに不具合が生じる恐れがあ
り、５０ｇ／ｍ2 に満たない添合量では、裏面からの強
力光を遮断するという本発明の課題を達成できない。
金属もしくは繊維状金属酸化物（６０）の添合量は、例
えば坪量１５０ｇ／ｍ2 の上質紙換算での厚さの印刷用
紙（１０）に対し５０ｇ／ｍ2 〜１５０ｇ／ｍ2 が好ま
しく、１５０ｇ／ｍ2 を越えると意匠性の制約や機密情
報層（４０）の機械読み取りに不具合が生じる恐れがあ
り、５０ｇ／ｍ2 に満たない添合量では、裏面からの強
力光を遮断するという本発明の課題を達成できない。
【００１６】また、本発明に係わるスクラッチ隠蔽層
（５０）としては、アルミニウム粉またはアルミニウム
フレークを、ゴム系樹脂（例えばスチレン−ブタジエン
ラテックスなど）を主成分とするバインダーに分散させ
たインキでなり、スクリーン印刷法等で機密情報層（４
０）上に部分形成する。なおコイン等でこのスクラッチ
隠蔽層（５０）を擦り剥がすときに機密情報層（４０）
まで剥がれないようにするため通常は図２に示すよう
に、機密情報層（４０）の上に非水系の透明ニス層（５
８）を施してからスクラッチ隠蔽層（５０）を形成する
ものである。
（５０）としては、アルミニウム粉またはアルミニウム
フレークを、ゴム系樹脂（例えばスチレン−ブタジエン
ラテックスなど）を主成分とするバインダーに分散させ
たインキでなり、スクリーン印刷法等で機密情報層（４
０）上に部分形成する。なおコイン等でこのスクラッチ
隠蔽層（５０）を擦り剥がすときに機密情報層（４０）
まで剥がれないようにするため通常は図２に示すよう
に、機密情報層（４０）の上に非水系の透明ニス層（５
８）を施してからスクラッチ隠蔽層（５０）を形成する
ものである。
【００１７】以上のように本発明に係わるアルミニウム
等でなる繊維状金属もしくは金属酸化物（６０）が添合
された印刷用紙（１０）を用いたスクラッチ隠蔽層付印
刷物（１）は、その印刷用紙（１０）として従来の厚紙
よりも比較的薄いものを使用することによって、隠蔽す
べき文字や番号等を印字するプリンターの搬送系に不具
合が発生ことがなく、また、従来の黒紙のサンドに代わ
りにアルミニウム等でなる繊維状金属もしくは繊維状金
属酸化物（６０）の添合とすることによって、非水系イ
ンキでなる透明ニス層（５８）による浸透で、黒く透け
て見えるようなことなくなり、抽選券等の当たり番号等
機密情報層（４０）の機械読み取りがより容易で確実な
スクラッチ隠蔽層付印刷物とすることができる。
等でなる繊維状金属もしくは金属酸化物（６０）が添合
された印刷用紙（１０）を用いたスクラッチ隠蔽層付印
刷物（１）は、その印刷用紙（１０）として従来の厚紙
よりも比較的薄いものを使用することによって、隠蔽す
べき文字や番号等を印字するプリンターの搬送系に不具
合が発生ことがなく、また、従来の黒紙のサンドに代わ
りにアルミニウム等でなる繊維状金属もしくは繊維状金
属酸化物（６０）の添合とすることによって、非水系イ
ンキでなる透明ニス層（５８）による浸透で、黒く透け
て見えるようなことなくなり、抽選券等の当たり番号等
機密情報層（４０）の機械読み取りがより容易で確実な
スクラッチ隠蔽層付印刷物とすることができる。
【００１８】さらに、アルミニウム等でなる繊維状金属
もしくは繊維状金属酸化物（６０）は、裏面からの強力
光を遮断するものであり、従来のような７〜１０μｍの
アルミニウム箔と比し僅かな量の繊維状金属もしくは繊
維状金属酸化物（６０）を使用しているので、材料コス
トが低減され、かつ抄紙時に添合されるので印刷用紙
（１０）の製造コストも大きく低減され、かつ廃棄物に
係わる環境問題にも配慮されたスクラッチ隠蔽層付印刷
物（１）とすることができる。
もしくは繊維状金属酸化物（６０）は、裏面からの強力
光を遮断するものであり、従来のような７〜１０μｍの
アルミニウム箔と比し僅かな量の繊維状金属もしくは繊
維状金属酸化物（６０）を使用しているので、材料コス
トが低減され、かつ抄紙時に添合されるので印刷用紙
（１０）の製造コストも大きく低減され、かつ廃棄物に
係わる環境問題にも配慮されたスクラッチ隠蔽層付印刷
物（１）とすることができる。
【００１９】また、印刷用紙（１０）中のアルミニウム
等でなる繊維状金属もしくは繊維状金属酸化物（６０）
の添合量を上質紙換算１５０ｇ／ｍ2 で５０ｇ／ｍ2 〜
１５０ｇ／ｍ2 としたので、表面の一般印刷層（４４）
や裏面の一般印刷層（４２）の面積等に制約されること
がなく意匠性にも問題がなく、裏面からの強力光を遮断
するスクラッチ隠蔽層付印刷物（１）とすることがで
る。
等でなる繊維状金属もしくは繊維状金属酸化物（６０）
の添合量を上質紙換算１５０ｇ／ｍ2 で５０ｇ／ｍ2 〜
１５０ｇ／ｍ2 としたので、表面の一般印刷層（４４）
や裏面の一般印刷層（４２）の面積等に制約されること
がなく意匠性にも問題がなく、裏面からの強力光を遮断
するスクラッチ隠蔽層付印刷物（１）とすることがで
る。
【００２０】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、下記に
示す如き効果がある。即ち、請求項１の発明では、印刷
用紙の片面に文字、番号、絵柄等でなる機密情報層、該
機密情報層を隠蔽するスクラッチ隠蔽層の順に施された
スクラッチ隠蔽層付印刷物において、この印刷用紙の構
成に特徴を持たせたものであり、この印刷用紙が、この
用紙の抄造時に、アルミニウム等でなる繊維状金属もし
くは金属酸化物が添合されてなるので、隠蔽すべき文字
や番号等を印字するプリンターの搬送系に不具合が発生
ことがなく、アルミニウム等でなる繊維状金属もしくは
金属酸化物が機密情報層側から透けて見えることはな
く、従って機密情報層の機械読み取りも容易で確実なも
のとすることができる。さらに表面および裏面の一般印
刷層の面積等に制約されることがなく、しかもアルミニ
ウム箔と異なり材料を含めた製造コストに優位で、かつ
廃棄物に係わる環境問題にも配慮された、裏面からの強
力光を遮断し得る不正使用対応可能なスクラッチ隠蔽層
付印刷物とすることができる。
示す如き効果がある。即ち、請求項１の発明では、印刷
用紙の片面に文字、番号、絵柄等でなる機密情報層、該
機密情報層を隠蔽するスクラッチ隠蔽層の順に施された
スクラッチ隠蔽層付印刷物において、この印刷用紙の構
成に特徴を持たせたものであり、この印刷用紙が、この
用紙の抄造時に、アルミニウム等でなる繊維状金属もし
くは金属酸化物が添合されてなるので、隠蔽すべき文字
や番号等を印字するプリンターの搬送系に不具合が発生
ことがなく、アルミニウム等でなる繊維状金属もしくは
金属酸化物が機密情報層側から透けて見えることはな
く、従って機密情報層の機械読み取りも容易で確実なも
のとすることができる。さらに表面および裏面の一般印
刷層の面積等に制約されることがなく、しかもアルミニ
ウム箔と異なり材料を含めた製造コストに優位で、かつ
廃棄物に係わる環境問題にも配慮された、裏面からの強
力光を遮断し得る不正使用対応可能なスクラッチ隠蔽層
付印刷物とすることができる。
【００２１】従って本発明は、インスタント宝くじで代
表される抽選券等のスクラッチ隠蔽層付印刷物におい
て、優れた実用上の効果を発揮する。
表される抽選券等のスクラッチ隠蔽層付印刷物におい
て、優れた実用上の効果を発揮する。
【図１】本発明の一実施の事例形態を示すスクラッチ隠
蔽層付印刷物を側断面で表した説明図である。
蔽層付印刷物を側断面で表した説明図である。
【図２】本発明に係わる従来の一般的なスクラッチ隠蔽
層付印刷物の一事例を側断面で表した説明図である。
層付印刷物の一事例を側断面で表した説明図である。
【図３】本発明に係わる従来のスクラッチ隠蔽層付印刷
物に用いられる印刷用紙の一事例を側断面で表した説明
図である。
物に用いられる印刷用紙の一事例を側断面で表した説明
図である。
１‥‥スクラッチ隠蔽層付印刷物
１０‥‥印刷用紙
１２‥‥アルミニウム箔
４０‥‥機密情報層
４２‥‥裏面の一般印刷層
４４‥‥表面の一般印刷層
５０‥‥スクラッチ隠蔽層
５８‥‥透明ニス層
６０‥‥アルミニウム等でなる繊維状金属もしくは金属
酸化物
酸化物
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭59−15600（ＪＰ，Ａ)
実開 平６−42229（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭62−9569（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B42D 15/10
Claims (2)
- 【請求項１】印刷用紙の片面に文字、番号、絵柄等でな
る機密情報層、該機密情報層を隠蔽するスクラッチ隠蔽
層の順に施されたスクラッチ隠蔽層付印刷物において、
該印刷用紙が、この抄造時に、アルミニウム等でなる繊
維状金属もしくは繊維状金属酸化物が添合されてなるこ
とを特徴とするスクラッチ隠蔽層付印刷物。 - 【請求項２】前記アルミニウム等でなる繊維状金属もし
くは繊維状金属酸化物の添合量が、上質紙坪量換算で１
５０ｇ／ｍ2 に対し５０ｇ／ｍ2 〜１５０ｇ／ｍ2 であ
る請求項１記載のスクラッチ隠蔽層付印刷物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19933498A JP3444201B2 (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | スクラッチ隠蔽層付印刷物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19933498A JP3444201B2 (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | スクラッチ隠蔽層付印刷物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000025375A JP2000025375A (ja) | 2000-01-25 |
| JP3444201B2 true JP3444201B2 (ja) | 2003-09-08 |
Family
ID=16406074
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19933498A Expired - Fee Related JP3444201B2 (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | スクラッチ隠蔽層付印刷物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3444201B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002210870A (ja) * | 2001-01-16 | 2002-07-31 | Toppan Printing Co Ltd | 隠蔽転写箔及び媒体 |
-
1998
- 1998-07-14 JP JP19933498A patent/JP3444201B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000025375A (ja) | 2000-01-25 |
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