JP7310167B2 - 隠蔽シール、機密情報用書類および機密情報の読み取り方法 - Google Patents

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Description

本発明は、申込用紙等の伝票類やハガキ類等の書類に記載した情報の機密性を保持するための隠蔽シールに関する。特に、可視光の一部の波長領域と近赤外光の波長領域において透過するインキ層を隠蔽層とした隠蔽シールを貼ったまま、機密情報を読み取る事が可能な隠蔽シールに関する。
従来、申込者が申込受付者に対して、郵送用申込用紙等の伝票類や葉書類等の書類を用いて所定の申し込みを行う際に、申込受付者への書類送達時まで、その書類に記載した情報の機密性を保持し、隠蔽することにより、情報を見る事ができない様にするセキュリティ技術がある。
この様なセキュリティ技術としては隠蔽シールがある。隠蔽シールは、まず申込者が赤外光吸収性材料による複写用カーボンシートとボールペン、鉛筆、シャープペンシル等の筆記用具を用いて、書類の機密情報記載領域に秘密情報を記載するが、その秘密情報を記載した機密情報記載領域に隠蔽シールを貼着することによって、秘密情報を視認できない様にするものである(例えば、特許文献1参照)。
この隠蔽シールは、紙基材シートに可視光不透過性で、且つ近赤外光透過性の隠蔽性インキを塗布または印刷したものである。この隠蔽シールを貼着した書類の機密情報記載領域においては、赤外光を照射した状態で赤外線読取装置により機密情報を読み取る事ができるが、可視光不透過性であるため、肉眼によっては読み取ることができない様になっている。
しかしながら、一般的に正式書類に使用する情報の記入や署名の際には、紺色等の青系のペンや万年筆も使用可能である。むしろ、コピー防止等の偽造防止の観点から、紺色等の青系のペンでの署名を求められることもしばしばある。また、書類には複写伝票も多く、文字は青色に複写されることが多い。しかしながら、上述したように、これらの隠蔽シールと読み取り方法では、筆記するペン等が赤外光吸収性の筆記ペンや鉛筆、シャープペンシルの芯等に限定されてしまうという問題点があった。
また、申込者が機密情報を記載した書類の機密情報記載領域に隠蔽シールを貼着し、申込受付者に送達すると、申込受付者は隠蔽シールを剥がして、機密情報を視認する必要があった。申込者の数が多数である場合、隠蔽シールを1つ1つ剥がして、機密情報を視認する作業の負荷が非常に大きい問題があった。
これらの問題点を解決する技術として、特許文献2に、筆記用具を限定せず、且つ隠蔽シールを剥がす事無く、機密情報を機械読み取り可能な隠蔽シールが開示されている。この技術は、機密情報が記載された葉書等の書類の機密情報記載領域に貼着して、その機密情報を隠蔽するための隠蔽シールであって、400nm~1000nmの可視光を透過する基材上の、少なくとも片面に、400nm~780nmの可視光の一部の波長領域の光と、780nm~1400nmの赤外光と、を透過する墨インキにて隠蔽層を設けてあり、また基材シート面側、または隠蔽層側に、書類に貼着するための粘着層を設けてある事が特徴の隠蔽シールである。
しかしながら、筆記用具に使用するインクとして近年、ロイコ系色素をインキ化したペンや、ロイコ系色素を用いた感熱発色剤を使用した感熱用紙(サーマル紙)による印字が使用される様になってきている。これらの材料を使用して記載した機密情報は、特許文献
2の技術によっても読み取ることができない場合がある。即ち、ロイコ系色素を使用したインクや感熱用紙を使用して記載した機密情報である場合、隠蔽シールによる機密情報の隠蔽が不完全になるか、または隠蔽シールを貼ったままでの機械読み取りができない場合がある。
特開2007-271965号公報 特開2010-32684号公報
上記の事情に鑑み、本発明は、ロイコ系色素を含むインキや熱転写フィルムを使用して記載した機密情報であっても、機密情報を可視光領域において隠蔽可能であり、且つ隠蔽シールを剥がすことなく機械読み取り可能な隠蔽シールを提供することを課題とする。
上記の課題を解決する手段として、本発明の請求項1に記載の発明は、機密情報の記入層を含む書類の機密情報記載領域に貼着して機密情報を隠蔽する隠蔽シールであって、
基材シートと、基材シートの両面に備えられた機密情報を隠蔽する隠蔽層と、を備えており、
基材シートは、400~1000nmの可視光と近赤外光を透過する材料からなるシートであり、
前記隠蔽層の分光透過率特性は、ロイコ系色素を含む材料を用いて記載した機密情報の記入層の分光反射率特性の可視光領域における吸収域の長波長端より、短波長側においては、機密情報の記入層を隠蔽可能な透過率であり、長波長側の可視光領域においては、機密情報の記入層と基材シートとの反射率差が視認可能な透過率を有することを特徴とする隠蔽シールである。
また、請求項2に記載の発明は、前記隠蔽層が、400~780nmの波長範囲における一部の波長領域の可視光を透過する墨インキ層と780~1400nmの赤外光を透過する墨インキ層からなる積層体であることを特徴とする請求項1に記載の隠蔽シールである。
また、請求項3に記載の発明は、前記積層体は、複数の前記墨インキ層のうち、最も明度が高い墨インキ層を最表面に備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の隠蔽シールである。
また、請求項4に記載の発明は、前記隠蔽層の上に、迷彩模様層を備えていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の隠蔽シールである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1~4のいずれかに記載の前記隠蔽シールを、書類の機密情報が記載された部位に貼着したことを特徴とする機密情報用書類である。
また、請求項6に記載の発明は、機密情報が記載された部位に隠蔽シールが貼着された機密情報用書類の機密情報の読み取り方法であって、
機密情報用書類の隠蔽シールが貼着された部位に、読み取り時に使用する光源波長の光を照射した状態で、隠蔽シールを目視することにより機密情報を確認する工程を備えており、
読み取り時に使用する光源波長は、ロイコ系色素を含む材料を用いて記載した機密情報
の記入層の分光反射率特性の可視光領域における吸収域の長波長端より長波長側にあり、且つ機密情報の記入層の反射率と基材シートの反射率の差が視認不能となる波長より短波長側にあることを特徴とする機密情報の読み取り方法である。
本発明の隠蔽シールによれば、隠蔽シールの隠蔽層の分光透過率特性が、ロイコ系色素を使用したインキペンにより記載された機密情報の記入層の分光反射率特性の可視光領域における吸収域の長波長端より、短波長側においては機密情報を隠蔽可能な小さい透過率であり、長波長側の可視光領域においては、機密情報の記入層と基材シートとの反射率差が視認可能な透過率を有する。そのため、ロイコ系色素を使用したインキペンにより記載された機密情報の記入層であっても、可視光領域においては秘密情報を隠蔽可能であり、且つ隠蔽シールを剥がすことなく機密情報を機械読み取り可能となる。
基材上の情報印刷層に機密情報を記入した書類の機密情報の記入層に、本発明の隠蔽シールが貼着される直前の状況を例示した断面説明図であって、情報印刷層が印刷による場合を示している。 基材上の情報印字部に機密情報を記入した書類の機密情報の記入層に、本発明の隠蔽シールが貼着される直前の状況を例示した断面説明図であって、情報印字部が感熱発色層からなる場合を示している。 本発明の隠蔽シールに使用する墨インキ層Vと墨インキ層Yの分光透過率特性を例示したグラフ。 本発明の隠蔽シールの分光透過率特性を例示したグラフ。 本発明の隠蔽シールの分光透過率特性と、幾つかの材料からなる機密情報の記入層の分光反射率特性を例示したグラフである。 最表面に迷彩模様層を積層した本発明の隠蔽シールの説明図であって、(a)は層構成を例示する断面説明図、(b)は迷彩模様層側の上面図、である。
<隠蔽シール>
本発明の隠蔽シールについて説明する。
本発明の隠蔽シールは、機密情報が記載された書類の機密情報記載領域に貼着して機密情報を隠蔽する隠蔽シールである。
また、本発明の隠蔽シールは、基材シートと、基材シートの両面に機密情報を隠蔽する隠蔽層と、書類などに貼着する粘着層と、を備えている。
また、基材シートは、400~1000nmの可視光と近赤外光を透過する材料からなるシートである。
また、本発明の隠蔽シールの隠蔽層は、異なる分光透過率特性を備えた複数の墨インキ層からなる積層体である。
その隠蔽層の分光透過率特性は、ロイコ系色素を含む材料を用いて記載した機密情報の記入層の分光反射率特性の可視光領域における吸収域の長波長端より、短波長側においては、機密情報の記入層を隠蔽可能な透過率であり、長波長側の可視光領域においては、機密情報の記入層と基材シートとの反射率差が視認可能な透過率を有することが特徴である。
また、上記の複数の墨インキ層からなる積層体が、400~780nmの波長範囲にお
ける一部の波長領域の可視光を透過する墨インキ層と、780~1400nmの赤外光を透過する墨インキ層と、からなる積層体であっても良い。
また、上記の複数の墨インキ層からなる積層体において、複数の墨インキ層のうち、最も明度が高い墨インキ層を最表面に備えていることであっても良い。この様な構成にすることで、目視による視認が困難となる。即ち、ある特定の狭い波長の光を照射しないと、高い明度による散乱により判読不能となる。
また、本発明の隠蔽シールは、隠蔽層の上に、迷彩模様層を備えている構成であっても良い。迷彩模様を設けることにより、目視による視認が更に困難な隠蔽シールとなる。
次に、本発明の隠蔽シールについて、図1~図6を用いて説明する。
図1は、本発明の隠蔽シール2が、機密情報が記入された書類1の機密情報の記入層(以後、単に記入層と記す場合がある。)13(機密情報記載領域)を被覆して隠蔽する直前の状態を模式的に示した図である。
書類1は、各種の紙や各種の材料からなるシート状の基材11に、印刷法により印刷された情報印刷層12が備えられたものである。この情報印刷層12の一部に、ボールペンや鉛筆などの筆記具を用いて、機密情報を書き込むことによって、機密情報の記入層13が形成される。
その記入層13を第三者から読み取る事ができない様にする目的で、隠蔽シール2を記入層13に貼付することにより被覆して隠蔽する。この様にして、機密情報が記載された機密情報の記入層13に本発明の隠蔽シール2が貼付され、機密情報が隠蔽された書類1が作成される。
図2は図1と類似しているが、図1における書類1の情報印刷層12に相当するものが、図2においては情報印字部32になっている点である。情報印字部32は、基材31上に形成された感熱発色層34に、サーマルプリンタなどによって情報を印字すべき部分を加熱し、発色させることにより情報を表示した部位である。この書類3の情報印字部32の一部に、ボールペンや鉛筆などの筆記具を用いて秘密情報を記入する事により、機密情報の記入層33が形成される。その記入部33を被覆して隠蔽するため、記入部33に隠蔽シール2を貼着することにより、機密情報が隠蔽された書類3が得られる。
図3は、本発明の隠蔽シール2を構成する複数の墨インキ層からなる積層体が、墨インキ層Vと墨インキ層Yからなる場合の分光透過率特性、墨インキ層V52と墨インキ層Y53を例示したグラフである。
墨インキ層Y53は、400~780nmの波長範囲における一部の波長領域の可視光を透過する墨インキ層の分光透過率特性の例である。墨インキ層V52は、780~1400nmの赤外光を透過する墨インキ層分光透過率特性の例である。
図4は、図3で例示した墨インキ層Vと墨インキ層Yを積層して得た隠蔽シールの分光透過率特性61を示したグラフである。
図5は、この隠蔽シールの分光透過率特性61と、書類の機密情報を記入することにより形成された機密情報の記入層の記載に使用したボールペンなどの幾つかの筆記具による記入部の分光反射率特性と、を合せて表示したグラフである。以後、隠蔽シールとして図1に示した隠蔽シール2を例にして説明するが、これに限定する訳ではない。
具体的には、水性ボールペンの分光反射率特性75、油性ボールペンの分光反射率特性74、ロイコ系色素を使用した感熱発色層の情報印字部の分光反射率特性73、ロイコ系インキペンの分光反射率特性72、を例示している。縦方向の矢印で示した波長Aは、読取り時に使用する光源の波長76である。
本発明の隠蔽シール2の隠蔽層(図1の場合、隠蔽層Xと隠蔽層Yの積層体)の分光透過率特性61は、ロイコ系色素を含む材料によるインキを用いて記載した機密情報の記入層13の分光反射率特性72の可視光領域における吸収域の長波長端4より、短波長側においては機密情報を隠蔽可能な小さい透過率である。一方、長波長端4より長波長側においては、波長の増加に伴って、隠蔽層の分光透過率が機密情報の記入層13の分光反射率より早く増加する事が特徴である。
同様に、本発明の隠蔽シール2の隠蔽層の分光透過率特性61は、ロイコ系色素を含む感熱発色層の情報印字部による機密情報の記入層の分光反射率特性73の可視光領域における吸収域の長波長端4より、短波長側においては機密情報を隠蔽可能な小さい透過率である。一方、長波長端4より長波長側の可視光領域においては、機密情報の記入層13と基材シート11との反射率差が視認可能な透過率を有する。
なお、ロイコ系色素を含む材料によるインキを用いて記載した機密情報の記入層の分光反射率特性72の可視光領域における吸収域の長波長端4と、ロイコ系色素を含む感熱発色層の情報印字部による機密情報の記入層の分光反射率特性73の可視光領域における吸収域の長波長端4と、を同一波長として説明したが、同一波長である必要は無い。異なっている場合は、それぞれの長波長端について、上記の条件を満たしていれば良い。
(水性ボールペンの分光反射率特性)
水性ボールペンによる機密情報の記入層の分光反射率特性75は、400nm~1000nmの波長範囲において、一貫して数%以下の低い分光反射率特性を持っている。また、下地の基材11は、400nm~1000nmの波長範囲において、数10%以上の高い分光反射率特性を持っている。そのため、400nm~1000nmの波長範囲に亘って、水性ボールペンで記載した部位と基材11とのコントラスト差は大きく、水性ボールペンで記載した部位は黒く読み取る事ができる。
一方、隠蔽シール2は、可視光領域においては、透過率が0%または0%に近い値である為、基材11上の水性ボールペンで記載した機密情報の記入層13は隠蔽され、視認不可能である。また、近赤外光領域においては、基材11の反射率は60%~90%と大きく、水性ボールペンで記載した機密情報の記入層13の反射率は5%前後と小さいため、そのコントラスト差は大きい。また隠蔽シール2の透過率は60%~80%程度となっているため、読み取り可能である。また、読み取りに使用する光源波長76(以後、読み取り波長Aとも記す。)においては、隠蔽シールは50%~60%の透過率であり、基材11と水性ボールペンで記載した部位のコントラスト差は大きい為、機密情報を読み取ることができる。
(油性ボールペンの分光反射率特性)
油性ボールペンによる機密情報の記入層13の分光反射率特性74は、可視光領域では10%程度の反射率であり、近赤外光領域では70%前後である。読取り波長Aにおいては10%~20%の反射率である。また、下地の基材11は、400nm~1000nmの波長範囲において、60%~90%の高い分光反射率特性を持っている。
一方、隠蔽シール2は、可視光領域においては、透過率が0%または0%に近い値である為、基材11上の油性ボールペンで記載した機密情報の記入層13は隠蔽され、視認不
可能である。また、近赤外光領域においては、基材11の反射率は60%~90%と大きく、油性ボールペンで記載した機密情報の記入層13の反射率は70%前後と大きいため、そのコントラスト差は小さい。また隠蔽シール2の透過率は60%~80%程度となっているため、近赤外光領域での読み取りは困難である。また、読み取り波長Aにおいては、隠蔽シール2は50%~60%の透過率であり、基材11の反射率は60%~90%と大きく、水性ボールペンで記載した機密情報の記入層13の反射率は10%~20%であるため、コントラスト差は大きい。その為、機密情報を読み取ることができる。
(感熱発色層の情報印字部の分光反射率特性)
図2と図5を参照しながら、感熱発色層34の情報印字部32の分光反射率特性73を説明する。
感熱発色層34の情報印字部32の分光反射率特性73は、可視光領域では5%~10%の低い反射率である。近赤外光領域では50%~90%の反射率となっている。読取り波長Aにおいては、20%程度の反射率となっている。
一方、隠蔽シール2は、可視光領域においては、透過率が0%または0%に近い値である為、基材31上の感熱発色層34の情報印字部32は隠蔽され、視認不可能である。また、近赤外光領域においては、基材31の反射率は60%~90%と大きく、感熱発色層34の情報印字部32の反射率は90%程度と大きいため、そのコントラスト差は小さいため、隠蔽シール2の透過率は60%~80%程度と高い透過率であるが、近赤外光領域での読み取りは困難である。また、読み取り波長Aにおいては、隠蔽シール2は50%~60%の透過率であるため透明であり、基材31の反射率は60%~90%と大きく、感熱発色層34の情報印字部32の反射率は30%~40%であり、コントラスト差は大きい為、機密情報を読み取ることができる。
(ロイコ系インキペンの分光反射率特性)
図1と図5を参照しながら、機密情報の記入層13の分光反射率特性72を説明する。
ロイコ系インキペンの分光反射率特性72は、可視光領域では15%~25%程度の反射率である。近赤外光領域では60%~90%の反射率となっている。読取り波長Aにおいては、30%程度の反射率となっている。下地である基材11の反射率は可視光領域から近赤外光領域に亘って60%~90%の反射率を備えているため、可視光領域では基材11とのコントラスト差が大きく、ロイコ系インキペンで記載した記入部である機密情報の記入層13は視認する事が可能である。また、近赤外光領域では、基材11とロイコ系インキペンで記載した機密情報の記入層13の反射率の差が小さく、コントラスト差が小さいため、視認する事は困難である。また、読取り波長Aにおいては、ロイコ系インキペンで記載した機密情報の記入層13は30~40%の反射率となっており、基材11とのコントラスト差は、可視光領域より小さいが、視認することは可能である。
この様に、可視光領域においては、ロイコ系インキペンで記載した機密情報の記入層13の基材11とのコントラスト差が最も大きいが、隠蔽シール2によって隠蔽されているため、視認することはできない。また、読取り波長Aにおいては、隠蔽シール2の透過率は50%程度であり、基材11とのコントラスト差も視認可能なレベルであるため、ロイコ系インキペンで記載した機密情報の記入層13を読み取る事ができる。
<機密情報用書類>
以上に説明したように、本発明の隠蔽シール2を、図1(b)および図2(b)に例示した様な基材11上に情報印刷層12を印刷した書類1、または基材31上に形成された感熱発色層34にサーマルヘッドなどにより印字する情報に基づいて印字した情報印字部32を備えている書類3に対して、ロイコ系インキペンなどの筆記具を用いて機密情報を書き込んだ機密情報の記入層13、または記入層33を記載する。その様な書類1、3の
機密情報の記入層13、33の上に、本発明の隠蔽シール2を貼着する事により、機密情報用書類を得る事ができる。
<機密情報の読み取り方法>
本発明の機密情報の読み取り方法は、機密情報が記載された部位に隠蔽シールが貼着された機密情報用書類の機密情報の読み取り方法である。
本発明の機密情報の読み取り方法は、機密情報用書類の隠蔽シールが貼着された部位に、読み取り時に使用する光源波長の光を照射した状態で、隠蔽シールを目視することにより機密情報を確認する工程を備えている。
読み取り時に使用する光源波長76は、ロイコ系色素を含む材料を用いて記載した機密情報の記入層の分光反射率特性の可視光領域における吸収域の長波長端4より長波長側にあり、且つ機密情報の記入層13の反射率と基材シート11、13の反射率の差が視認不能となる波長より短波長側にあることが特徴である。
読み取り時に使用する光源波長76を前記長波長端4より長波長側に設定する事で、隠蔽シール2の透過率を視認可能な程度の大きさの値にする事ができる。また、可視光領域の範囲内で、基材11、13の反射率より、機密情報の記入層13の反射率が小さい波長範囲に設定することで、機密情報の記入層13がその周囲にある基材11、13より黒く見える様になり、機密情報を視認することができる。
次に、本発明の隠蔽シールの実施例について説明する。
<実施例1>
透明基材として、厚さ50μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム(ルミラーT60、東レ株式会社製)を用い、その両面にコロナ処理を施した後、PETフィルムの一方の面に、下記に示した墨インキ層V用インキ組成からなるUV乾燥型オフセットインキを塗布・乾燥し、更にその上に同じ層を塗布・乾燥し、更にその上に、墨インキ層Y用インキ組成からなるUV乾燥型オフセットインキを塗布・乾燥した。
なお、UV乾燥型オフセットインキの塗布は、オフセット印刷の膜厚を1.5μmとし、UV乾燥は高圧水銀灯を使用して120mJ/mの条件にて乾燥した。
(墨インキ層Vのインキ組成)
オフセットインキメジウム(FDカルトンXメジウムM、東洋インキ社製)
85重量部
顔料(Chromophtal Violet K5800、BASF社製)
15重量部
(墨インキ層Yのインキ組成)
オフセットインキ(FDカルトンX RST黄M、東洋インキ社製) 100重量部
(墨インキ層VBのインキ組成)
墨インキ層V用インキ 60重量部
墨インキ層Y用インキ 40重量部
上記のインキ組成物を、通常の印刷インキの混練手段を用いて均一に混練されたインキを得た。
次に、そのPETフィルムのもう一方の面に、上記と同様にして、墨インキ層V用UV乾燥型オフセットインキを2層と墨インキ層Y用UV乾燥型オフセットインキをこの順に塗布・乾燥した。墨インキ層Vと墨インキ層Yの膜厚はそれぞれ1.5μmとした。墨インキ層の層厚は9μmであった。
次に、2層の墨インキ層を塗布・乾燥したPETフィルムの片面に、粘着インキ(オリバインBPS5160、トーヨーケム社製)を10μmの厚さで塗布した後、所定の大きさに断裁することにより、隠蔽シールを作製した。
<実施例2>
実施例1では、墨インキ層Vを2層としたのに対し、実施例2では墨インキ層Vを1層としたことと、片側の墨インキ層Yの上に、墨インキ層用VBインキを用いて、厚さ1.0μmの迷彩模様層を形成したこと、を除き、実施例1と同様にして、隠蔽シールを作製した。
<比較例1>
実施例2において、迷彩模様層を形成しなかった事以外は、実施例2と同様にして隠蔽シールを作製した。
<比較例2>
墨インキ層VB用インキを用いて、PETフィルムの両面側にそれぞれ2層のインキ層を塗布・乾燥したこと以外は、実施例1と同様にして隠蔽シールを作製した。
<比較例3>
墨インキ層VB用インキを用いて、PETフィルムの両面側にそれぞれ3層のインキ層を塗布・乾燥したこと以外は、実施例1と同様にして隠蔽シールを作製した。
<比較例4>
墨インキ層VB用インキを用いて、PETフィルムの両面側にそれぞれ4層のインキ層を塗布・乾燥したこと以外は、実施例1と同様にして隠蔽シールを作製した。
<比較例5>
PETフィルムの片面に、墨インキ層Vを2層形成し、その上に更に墨インキ層Yを2層形成したこと以外は、実施例1と同様にして隠蔽シールを作製した。
<比較例6>
PETフィルムの片面に、墨インキ層Vを2層形成し、その上に更に墨インキ層Yを2層形成した後、更にその上に墨インキ層Vを2層と墨インキ層Yを2層形成したこと以外は、実施例1と同様にして隠蔽シールを作製した。
以上の様にして作製した隠蔽シールについて、それらの層構成と、インキ層総厚と、PCS値と、迷彩模様層の有無と、をまとめて表1に示した。
Figure 0007310167000001
この様にして作製した隠蔽シールを、コピー用紙の上に印刷した黒文字の周りに、ロイコ系色素を使用したロイコ系インキペン(青色)を使用してマーキングする事によって、機密情報を記載した書類サンプルとして作成し、マーキングした部分の上に、実施例1~比較例6の隠蔽シールをそれぞれ貼着して、実施例1~比較例6に対応した評価用サンプルを作製した。
実施例1~比較例6に対応した隠蔽シールの評価用サンプルについて、機密情報の読み取り性と隠蔽性について評価した。
(機密情報の読み取り性の評価)
機密情報の読み取り性については、読み取り時の光源波長が635nmのLED光源を用いて、書類サンプルの隠蔽シールを照射し、目視にて確認した結果、全てのサンプルに
ついて、良好に読み取ることができた。
(機密情報の隠蔽性の評価)
機密情報の隠蔽性については、各サンプルの隠蔽シールを貼り付けた部分のPCS値を測定した。PCS値の測定は、サカタインクスエンジニアリング(株)製のMR-12を使用して行った。PCS値が0.00である場合を隠蔽性が良好とした。0.01以上は不良として判定した。
測定した結果、表1に示した様に、実施例1と2においては、PCS値が0.00となり、隠蔽性が良好であったが、比較例1~6については、PCS値が0.01より大きくなり、全て不良であった。実施例2と比較例1は、隠蔽層の構成は同等であるが、実施例2では、迷彩模様層が片面に備えられていることにより、PCS値が低下し、0.00になったと考えられる。
比較例2~4は、墨インキ層VBを使用したサンプルであるが、PETフィルムの両面に隠蔽層を2層~4層形成しても隠蔽性が良好にならなかった。これは、墨インキ層Vのインキ組成物と墨インキ層Yの墨インキ組成物を混合したインキであるが、混合することにより、隠蔽性が低下することを示している。
比較例5と6は、墨インキ層Vと墨インキ層Yを積層した隠蔽層をPETフィルムの片面のみに積層したサンプルである。比較例5は、墨インキ層の総厚が比較例1と同じ6μmであるが、PCS値は0.11となり、PETフィルムの両面に隠蔽層を形成した比較例1より劣っていた。比較例6は、PCS値が0.00となったが、墨インキ層の総厚は実施例1および2より厚い墨インキ層の総厚が12μmとなり、経済的に不利な結果となった。
1、3・・・(機密情報用)書類
2、2´・・・隠蔽シール
4・・・秘密情報の記入層の可視光領域における吸収域の長波長端
11、31・・・書類の基材
12・・・情報印刷層
13、33・・・機密情報の記入層
21・・・基材シート
22・・・墨インキ層V
23・・・墨インキ層Y
24・・・粘着層
25・・・迷彩模様層
32・・・情報印字部
52・・・墨インキ層Vの分光透過率特性
53・・・墨インキ層Yの分光透過率特性
61・・・隠蔽シールの分光透過率特性
72・・・ロイコ系インキペンの分光反射率特性
73・・・感熱発色層の情報印字部の分光反射率特性
74・・・油性ボールペンの分光反射率特性
75・・・水性ボールペンの分光反射率特性
76・・・読取りに使用する光源波長(読み取り波長Aと同じ)

Claims (6)

  1. 機密情報の記入層を含む書類の機密情報記載領域に貼着して機密情報を隠蔽する隠蔽シールであって、
    基材シートと、前記基材シートの両面に備えられた機密情報を隠蔽する隠蔽層と、を備えており、
    前記基材シートは、400~1000nmの可視光と近赤外光を透過する材料からなるシートであり、基材シートの反射率は可視光領域から近赤外光領域に亘って60%~90%の反射率であり、
    機密情報記載領域には、ロイコ系色素を含む青色のロイコ系インキペンを用いて機密情報が記載されており、
    前記ロイコ系色素の分光反射率特性は、可視光領域では15%~25%であり、近赤外光領域では60%~90%であり、
    前記隠蔽層の分光透過率特性は、ロイコ系色素を含む材料を用いて記載した機密情報の記入層の分光反射率特性の可視光領域における吸収域の長波長端より、短波長側においては、機密情報の記入層を隠蔽可能な小さい透過率であり、機密情報記載領域のPCS値が0.00となり、
    長波長側の可視光領域においては、波長の増加に伴って、隠蔽層の分光透過率が機密情報の記入層13の分光反射率より早く増加し、前記隠蔽層を介した機密情報の記入層と基材シートとの反射率差が、635nmのLED光源により、視認可能で機密情報を読み取れる透過率を有することを特徴とする隠蔽シール。
  2. 前記隠蔽層が、400~780nmの波長範囲における一部の波長領域の可視光を透過する墨インキ層と780~1400nmの赤外光を透過する墨インキ層からなる積層体であることを特徴とする請求項1に記載の隠蔽シール。
  3. 前記積層体は、複数の前記墨インキ層のうち、最も明度が高い墨インキ層を最表面に備えていることを特徴とする請求項に記載の隠蔽シール。
  4. 前記隠蔽層の上に、迷彩模様層を備えていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の隠蔽シール。
  5. 請求項1~4のいずれかに記載の前記隠蔽シールを、書類の機密情報が記載された部位に貼着したことを特徴とする機密情報用書類。
  6. 機密情報が記載された部位に隠蔽シールが貼着された機密情報用書類の機密情報の読み取り方法であって、
    機密情報用書類の隠蔽シールが貼着された部位に、読み取り時に使用する光源波長の光を照射した状態で、隠蔽シールを目視することにより機密情報を確認する工程を備えており、
    読み取り時に使用する光源波長は、635nmであり、ロイコ系色素を含む青色のロイコ系インキペンを用いて記載した機密情報の記入層の分光反射率特性の可視光領域における吸収域の長波長端より長波長側にあり、且つ機密情報の記入層の反射率と基材シートの反射率の差が、PCS値が0.00となり視認不能となる波長より短波長側にあることを特徴とする機密情報の読み取り方法。
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