JP5811717B2 - 隠蔽はがき - Google Patents
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Description
これにより、本発明は、前記の変色インキ層に対し、波長365nm又は405nmの光照射により、色彩が無色から有色へ変化し、該色彩が変化した変色インキ層に波長532nmの光照射により、該色彩が有色から無色に変化することを特徴とする構成とする。この隠蔽はがきを室内放置で観察すると、変色インキ層は無色であるが、特定波長光として、365nm又は405nmの波長光を照射すると、その変色インキ層が無色から有色に変色して、個人情報等の秘匿情報を確実に隠蔽することができる。つまり、本発明の隠蔽はがきにおける隠蔽部の変色インキ層は、紫外線である波長365nm又は405nmの光を照射して、該変色インキ層の色彩が無色から有色へ変化して、確実に隠蔽性を有した状態である。その状態から、特殊な光源を使用して特定の波長である532nmの波長光を照射した時にだけ、変色した変色インキ層が元の無色に変化して、隠蔽されていた情報が認識できるようになり、非常にセキュリティ性の高い隠蔽はがきである。
図1に本発明の隠蔽はがき1である一つの実施形態を示す。図1(1)は、隠蔽はがき1を表面側(宛名面側)から見た平面図であり、図1(2)は、隠蔽はがき1を裏面側から見た平面図である。また図1(3)は、図1(2)に示す矢印A−A´に沿って切断した断面図である。図示した隠蔽はがき1は、はがき本体部2と、隠蔽部3とを有する矩形のシート状の部材である。
(はがき基材、隠蔽基材)
隠蔽はがきのはがき基材6(隠蔽基材7)として、例えば、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、セルロース繊維紙等の紙類、または基材内部に微細空隙(ミクロボイド)を有するフィルム(いわゆる合成紙)を使用することができる。
剥離層8は、隠蔽基材の裏面7b上に、形成される層であり、隠蔽部3をはがき本体部2に対し、接着した状態から剥離可能にする剥離性を有する層であり、例えば、剥離性に優れたアクリル樹脂、シリコーン樹脂、弗素樹脂、シリコーン或いは弗素で変性した各種の樹脂から構成することができる。上記剥離層は、例えば、乾燥時で0.1〜2g/m2程度の厚みで印刷して形成することが好ましい。印刷方式としては、平板印刷、グラビア印刷、凸版印刷、スクリーン印刷などが挙げられる。
樹脂転写層9は、剥離層上にアクリル樹脂などからなる紫外線硬化型樹脂等を印刷して形成することができる。樹脂転写層は、変色インキ層及び秘匿情報記入欄を、透視して認識できるように、透明性を有する層である。樹脂転写層は、秘匿情報記入欄側に粘着層とともに転写された際、はがき本体部から実質的に剥離不可能な程度の脆弱性を有したものである。すなわち、隠蔽部が粘着層により、折り線で折られて、はがき本体部に接着した状態から、粘着層をはがき本体部から剥離しようとすると、樹脂転写層自体が破壊(凝集破壊)して、元の状態に戻らないので、第三者の情報の改ざんを防止できる。このような樹脂転写層は、上記の剥離層と同様の印刷方式で、乾燥時で10〜50g/m2程度の厚みで形成することが好ましい。
変色インキ層10は、特定波長の光照射により、可逆的に色彩が変化する層であり、フォトクロミック材料がバインダー樹脂により保持された層として構成することができる。フォトクロミック材料とは、光の作用により状態の異なる2つの異性体を可逆的に生成する分子又は分子集合体を含む材料を言う。このフォトクロミック材料は、光照射により、色のみならず屈折率、誘電率、酸化/還元電位など様々な物性が可逆的に変化する。尚、上記の異性体とは分子式は同一だが構造が異なる分子、またはそのような分子からなる化合物のことである。
粘着層11は、隠蔽部をはがき本体部に貼付するために、必要なもので、各種の粘着剤(接着剤)から構成することができる。例えば、アクリル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、またはこれらの共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、天然ゴム、カゼイン、ゼラチン、ロジンエステル、テルペン樹脂、フェノール系樹脂、スチレン系樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリビニルエーテル、シリコーン樹脂等が例示され、また、α−シアノアクリレート系、シリコーン系、マレイミド系、スチロール系、ポリオレフィン系、レゾルシノール系、ポリビニルエーテル系、シリコーン系等の接着剤等が挙げられる。また、スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー、スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマー等の熱可塑性エラストマー、又は反応ホットメルト性樹脂等を使用してもよい。
剥離シート12は、通常使用される剥離紙である、グラシン紙の如き高密度原紙、クレーコート紙、クラフト紙又は上質紙等の原紙に目止め層を設けたものの他に、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、もしくはポリプロピレン樹脂フィルム等をフッ素系離型剤、シリコーン系離型剤等により離型処理して得た離型性フィルムが使用される。また、クラフト紙又は上質紙等にポリエチレン等の合成樹脂をラミネートしたポリラミ紙等に、溶剤型あるいは無溶剤型のシリコーン樹脂やフッ素樹脂等からなる剥離剤を乾燥質量が0.05〜3g/m2程度になるように塗布後、熱硬化や電子線あるいは紫外線硬化等によって剥離剤層を形成したものが適宜使用される。隠蔽はがきは、この剥離シートを剥離し、その剥離された隠蔽部の粘着層を利用して、秘匿情報記入欄5を含むはがき本体部に、隠蔽部が貼着される。
はがき基材(はがき基材及び隠蔽基材)として、王子製紙(株)製の上質紙(64g/m2、商品名OK55)を用い、該基材の一方の面へ、図1に示すように、シリコーン系樹脂を主成分とした剥離層用インキにより、グラビア印刷で、乾燥時で1g/m2の厚みで、剥離層8を印刷して形成した。その剥離層の上に、アクリル系樹脂を主成分とした紫外線硬化型インキ(DICグラフィック(株)製、商品名UV BF SG メジウム)を用いて、オフセット印刷により、樹脂転写層9を乾燥時で20g/m2の厚みで、形成した。
剥離シート12は、上質紙(45g/m2)にポリエチレンの合成樹脂をラミネートしたポリラミ紙のポリエチレンの面に、溶剤型のシリコーン樹脂からなる剥離剤を乾燥質量が2g/m2になるように塗布、乾燥させたものを使用した。
2 はがき本体部
3 隠蔽部
4 折り線
5 秘匿情報記入欄
6 はがき基材
7 隠蔽基材
8 剥離層
9 樹脂転写層
10 変色インキ層
11 粘着層
12 剥離シート
Claims (3)
- はがき基材と隠蔽基材とが、折り線を挟んで折り返し可能に連接され、前記はがき基材は秘匿情報記入欄を設けたはがき本体部をなし、前記隠蔽基材には少なくとも前記秘匿情報記入欄を被覆可能な隠蔽部が積層されてなる隠蔽はがきにおいて、前記隠蔽部は、前記隠蔽基材上に、少なくとも剥離層と、樹脂転写層と、波長365nm又は405nmの光照射により、色彩が無色から有色へ変化し、該色彩が変化した変色インキ層に波長532nmの光照射により、該色彩が有色から無色に変化するバリウムマグネシウムケイ酸塩をフォトクロミック材料として含有する変色インキ層と、粘着層とが積層されて形成されており、前記樹脂転写層は、前記秘匿情報記入欄側に前記粘着層とともに転写された際に、前記はがき本体部から実質的に剥離不可能な程度の脆弱性を有することを特徴とする隠蔽はがき。
- 前記変色インキ層が、前記バリウムマグネシウムケイ酸塩に対して、ロジン変性フェノール樹脂とアマニ油、および高沸点芳香族ナフタを用いて混合混練してなることを特徴とする請求項1に記載する隠蔽はがき。
- 前記変色インキ層が365nmの波長光の照射により、予め着色していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載する隠蔽はがき。
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