JP2015093440A - パスポート - Google Patents

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JP2015093440A JP2013234803A JP2013234803A JP2015093440A JP 2015093440 A JP2015093440 A JP 2015093440A JP 2013234803 A JP2013234803 A JP 2013234803A JP 2013234803 A JP2013234803 A JP 2013234803A JP 2015093440 A JP2015093440 A JP 2015093440A
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鎌田 康昌
Yasumasa Kamata
康昌 鎌田
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】OVD5には手を加えず、パスポート20の身分証明画像7の上に、半透明、あるいは顔画像領域だけ黒くマスクを入れた透明シールやフィルムを上乗せし、これに贋造画像12を加えることにより、本人になりすます偽造・改竄に対して、その痕跡を容易に示唆、判断できるパスポートを提供すること。
【解決手段】表紙1と裏表紙2の内側に複数の頁3と、アンテナコイルと前記アンテナコイルに接続されたICチップとからなる非接触ICカードが挟み込まれた冊子状のパスポート20であって、前記頁の一つに身分証明画像6が設けてあり、冊子状になった時に前記身分証明画像が設けられた頁3と接する頁対面4に、圧力を感じて発色する発色インキ層7を設けたことを特徴とするパスポート20。
【選択図】図1

Description

本発明は、偽造防止効果を必要とするセキュリティ印刷物であるパスポートであって、身分証明画像を保護するための改ざん防止方法が施されたパスポートに関する。
パスポートには所持者自身の身分を証明するため、自分の顔写真が添付されている。この顔写真は、パスポートの所定個所に糊で貼着し、偽造防止のため押印し、その上に透明シールを貼ることにより用いられていた。
しかしながら、顔写真を剥がし、別の写真に入れ替える偽造があることから、カードやパスポートに対しては、多くの変造防止技術が盛り込まれる様になっている。現在主流となっている、熱転写印刷装置を用いるパスポートは、被転写体に直接転写印刷するのではなく、中間転写媒体に熱転写することにより画像を形成し、その後中間転写媒体に形成された画像を加熱加圧することで被転写体に転写し、転写画像が表面にではなく中間転写媒体越に形成されるため、偽造し辛くなっている。
偽造防止用の各種の旅券ID情報を記録したIDチップを埋め込んだ偽造防止用IDチップ付きパスポートが公知となっており、情報の記録や記憶を行うためにIDチップやICチップをパスポートに設けることは、偽造防止や情報の改ざん防止などを行えることから不正使用対策として効果的である(特許文献1)。
しかしながら、これらのICチップなどに情報を記憶させた場合には、ICチップなどに記憶させた情報を第三者によって不正に読み取られ悪用される危険性もあり、個人情報保護の対策を図る必要がある。
別の写真に入れ替える偽造に対して、OVD(Optically Variable
Device)を用いた中間転写箔が提案され、パスポートのデータページの偽変造防止として使われている。
OVDは、表面レリーフ型のホログラムや回折格子、多層反射膜を用いたものであり、色変化をもたらすため、カラーコピー機による偽造に対してとしても有効な、偽変造防止方法となっている(特許文献2)。
被転写体に直接転写印刷するのではなく、中間転写媒体としてOVDを用い、この媒体に熱転写することにより画像を形成し、その後中間転写媒体に形成された画像を加熱加圧することで被転写体に転写し、転写画像が表面にではなく中間転写媒体越に形成さるものであり、偽造し辛くなっている(特許文献3)。
近年、OVDに手を加えず、本物の有効パスポートの上から、半透明、あるいは顔画像領域だけ黒くマスクを入れた透明シールやフィルムを上乗せし、これに偽変像画像を加えることにより、パスポートを改竄する行為が報告されている。
すなわち、従来偽造は、OVDを剥離した後の身分証明画像改竄や、身分証明画像の切り取り、差し替え当の変造・改竄に対して高い偽変造耐性を持っている。これは、その様な加工をし、身分証明画像に手を加えようとした場合、OVDの画像がダメージを受け、画像の欠落や描画ラインの断線等の痕跡が残るため、検出ができたが、OVDに手を加えず、その上面から半透明のフィルムを貼付し、その上に改竄された身分証明画像を描画す
ると、OVD画像の連続性は途切れず、改竄の発見が難しいなっている。
特開2003−99752号公報 特開平05−2148号公報 特開平11−77959号公報
本発明は、上記問題を解決するもので、OVDに手を加えず、パスポートの身分証明画像の上に、半透明、あるいは顔画像領域だけ黒くマスクを入れた透明シールやフィルムを上乗せし、これに偽変像画像を加えることにより、本人になりすます偽造・改竄に対して有効で、その痕跡を容易に示唆、判断できるパスポートを提供することにある。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、表紙と裏表紙の内側に、複数の頁と、OVDからなる中間転写媒体に身分証明画像を熱転写によって貼り合わせた頁とが挟み込まれた冊子状のパスポートであって、
冊子状になった時に前記身分証明画像が設けられた頁と接する頁に、圧力を感じて発色するインキ層を設けたことを特徴とするパスポートである。
また、請求項2に記載の発明は、前記圧力を感じて発色するインキが、圧力によりマイクロカプセルが破壊して発色する感圧インキを用いていることを特徴とする請求項1に記載のパスポートである。
また、請求項3に記載の発明は、前記圧力を感じて発色するインキ層が、ストライプ状に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパスポートである。
また、請求項4に記載の発明は、前記発色が、紫外領域あるいは赤外領域にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のパスポートである。
本発明により、OVDには手を加えず、有効パスポートの上から、半透明、あるいは顔画像領域だけ黒くマスクを入れた透明シールやフィルムを上乗せし、これに偽変像画像を加えるパスポートを改竄であっても、フィルム重畳の段差があるため、この境界線の外部からの圧力、ページの摩擦により、感圧インキが発色するため、改竄を容易に発見することができる。
本発明の冊子状パスポートの外観と、断面を示した概念図である。 本発明の冊子状パスポートに、偽変像画像を加えた状態と、外部からの圧力等により、感圧インキが発色した状態を示した外観と、断面を示した概念図である。 本発明のパスポートに、贋造フィルムを、身分照明画像上に貼り付けた状態と、外部からの圧力等により、感圧インキが発色した状態を示した概念図である。 図3のA−A線、B−B線の断面で、上貼り贋造フィルムの段差部により、発色した状態を示した概念図である。
以下本発明を実施するための形態を、図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の
冊子状パスポート20の外観と、構成を説明するための断面を示しており、冊子状のパスポート20は、表紙1と裏表紙2の内側に複数の頁3と、アンテナコイルと前記アンテナコイルに接続されたICチップとからなる非接触ICカード、並びにOVD5からなる中間転写媒体に身分証明画像6を熱転写によって貼り合わせ頁が挟み込まれている。
図2は、図1のA−A線、B−B線の断面であり、OVD5からなる中間転写媒体に身分証明画像6を熱転写により、頁3に張り合わされている。頁対面4には、圧力により発色する、発色インキ層7が設けられている。
発色インキ層7は、発色剤マイクロカプセルが含まれている。本発明で使用する発色インキは、慣用の感圧複写上用紙の構成で用いられるものを転用でき、発色剤マイクロカプセル生成液をポリビニルアルコール等の水性バインダ、デンプン等の保護材などに混合させて得た水性塗料タイプのものでも良いが、好ましくは、従来公知のフレキソインキタイプのものやホットメルトタイプのインキ化されたものが良く、より好ましくは、特開平7−216273号公報や特開平8−39928号公報で開示されたマイクロカプセル含有油性塗液およびその製造方法に基づき調整された発色剤マイクロカプセル含有紫外線硬化型インキを用いるのが良い。
この発色剤マイクロカプセル含有紫外線硬化型インキは、水系で生成した発色剤マイクロカプセル生成液に、カプセル壁材と紫外線硬化型インキビヒクルの双方に親和性がある物質、例えば、グリセリン、エチレングリコール、ブタンジオール、プロピレングリコールなどの物質が混合され、この物質を持ってカプセル壁材が被覆された状態でさらに紫外線硬化型インキ組成物に混合され、さらに、その混合液中の水分を真空蒸留法を持って気化し、除去して得たものである。水分除去の一例を挙げると、カプセル壁材およびインキビヒクルセブンの両方に親和する物質をグリセリン(沸点290℃)とした場合には、混合液を30〜970℃に加温し、真空引きによる減圧(10Pa程度)条件下で、最終的にその水分量を5〜15重量%、好ましくは8〜12重量%程度としたものである。
なお、紫外線硬化型インキのビヒクル成分とは、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリオールアクリレートなどの光重合性オリゴマー、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレートなどの単官能(メタ)アクリレートや、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイド付加物トリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレートなどの多官能(メタ)アクリレートといった光重合性モノマなどの光重合型ビヒクルである。
このように水系で生成された発色剤内包マイクロカプセルをカプセル壁材とインキビヒクルの双方に親和性がある物質を持って保水した状態でインキ中に分散状態で置換せしめると、マイクロカプセルは、その生成時の弾力性、強度等の物理的性質を損なうことなく、しかも複数のカプセル同士が結合して肥大化した粒子を形成するといった、いわゆる二次凝集が生じず、その平均粒径を、発色剤マイクロカプセル生成時に設定されるのと同様に5μm以下とすることができる。
したがって、通常のインキの様にローラによって練肉されてもカプセルは破壊されることなく、発色剤マイクロカプセル含有インキとしては最適で、封書への塗布印刷はオフセット印刷機などにより行えばよいものである。
また、有色発色剤マイクロカプセル剤に含有される着色剤は、従来印刷インキ用として用いられている有色の顔料や染料で、例えば、カーボンブラックなどの黒色顔料、フタロシアニンブルーなどの青色顔料、酸化チタンなどの白色顔料、ジスアゾイエローなどの黄色顔料、ブリリアントカーミン、レーキレッドなどの赤色顔料、メチルバイオレットレーキ、ローダミンBレーキなどの紫色顔料といった有色顔料やアゾ系、トリアリール系、アントラキノン系、アジン系の有色染料などの有色剤であり、その色彩は適宜選択されるものである。
不可視発色は、吸収の変化が可視領域ではなく、紫外領域或は赤外領域に現れるものであり、肉眼では、その変化を判断することができないが、紫外領域或は赤外領域を感知できる器具を用いることにより判断できる。
なお、有色発色剤マイクロカプセル剤層における着色剤の含有率は、封書用紙面への印刷適性の他、隠蔽状態によっても増減されるものであって、層全体の10〜50重量%、好ましくは20〜40重量%程度であるのがよい。
図3は、本発明のパスポートに、贋造画像12が印字された上貼り贋造フィルム11を、身分照明画像6上に貼り付けた状態と、外部からの圧力等により、感圧インキが発色した状態を示した外観と、図4は、図3のA−A線、B−B線の断面であり、上貼り贋造フィルム11の段差部が発色したことを示している。
本発明は、フィルム重畳の段差に着目し、この境界線の外部からの圧力、ページの摩擦等を利用して不可視インキ等を付着させることにより、鑑定をより容易にするものである。
身分証明画像の対面に当たる冊子の頁対面4には、加圧または摩擦によって発色または不可視発色するインキ層を設けている。OVDの上面から半透明の改竄された身分証明画像フィルムを貼付する改竄を行った場合、冊子の加圧またはページどうしの摩擦によって、対面の印刷部からインキが、貼付したフィルムの境界部分に付着し、僅かな段差、間隙、マージナルを強調する形になる。
本発明は、目視または、特定波長の照明によって、貼付画像と本来画像の厚み差、その痕跡を容易に示唆、判断できるものであり、改竄のために貼付したフィルムと本来のフィルムの境界部分にインキが付着し、僅かな段差、間隙、マージナルに沿って、その形状を強調する形になる。
1・・・表紙
2・・・裏表紙
3・・・頁
4・・・頁対面
5・・・OVD
6・・・身分証明画像
7・・・発色インキ層
8・・・印刷層
9・・・接着層
10・・・剥離保護層
11・・・上貼り贋造フィルム
12・・・贋造画像
13・・・発色部分
20・・・パスポート

Claims (4)

  1. 表紙と裏表紙の内側に、複数の頁と、OVDからなる中間転写媒体に身分証明画像を熱転写によって貼り合わせた頁とが挟み込まれた冊子状のパスポートであって、
    冊子状になった時に前記身分証明画像が設けられた頁と接する頁に、圧力を感じて発色するインキ層を設けたことを特徴とするパスポート。
  2. 前記圧力を感じて発色するインキが、圧力によりマイクロカプセルが破壊して発色する感圧インキを用いていることを特徴とする請求項1に記載のパスポート。
  3. 前記圧力を感じて発色するインキ層が、ストライプ状に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパスポート。
  4. 前記発色が、紫外領域あるいは赤外領域にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のパスポート。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019003421A (ja) * 2017-06-15 2019-01-10 テンソル・コンサルティング株式会社 本人確認書類の真偽判定システム、方法およびプログラム

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